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まいぞうぶんかざい
まいぞうぶんかざい [7] 【埋蔵文化財】
土地に埋蔵されている有形文化財。その所有権は国庫に帰属し,発見者および土地の所有者には報償金が支給される。
まいぞうりょう
まいぞうりょう【埋蔵量】
<coal> deposits.
まいぞめ
まいぞめ マヒ― [0] 【舞初(め)】
新年になって初めて舞を舞うこと。[季]新年。
まいたけ
まいたけ マヒ― [1][2] 【舞茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。秋,広葉樹の根もとに生える。白い太い茎が繰り返し分枝して,高さ・幅とも20〜30センチメートルになる。枝先に上面灰色の扇形またはへら形の傘をつける。歯ざわりがよく,美味。
舞茸[図]
まいたつ
まいた・つ マヒ― [3] 【舞(い)立つ】 (動タ五[四])
舞うようにしてゆれながら地面から離れる。舞い上がる。「鶴が―・つ」
まいたん
まいたん [0] 【毎旦】
朝ごと。毎朝。「―孝経を誦する例になつてゐたので/伊沢蘭軒(鴎外)」
まいたん
まいたん [0] 【昧旦】
「昧爽(マイソウ)」に同じ。
まいちもんじ
まいちもんじ [4] 【真一文字】 (名・形動)
(1)「一」の字のようにまっすぐな・こと(さま)。一直線。「―に口を結ぶ」
(2)わき目もふらず進む・こと(さま)。まっしぐら。「目的に向かって―に突き進む」
まいちょう
まいちょう [0] 【毎朝】
朝ごと。まいあさ。
まいちる
まいち・る マヒ― [3] 【舞(い)散る】 (動ラ五[四])
木の葉や花びらなどが舞うように散る。
まいった
まいった マヰツ― [1] 【参った】 (感)
柔道・剣道などで,負けた者が合図にかける声。
→参る
まいつき
まいつき [0] 【毎月】
どの月も。まいげつ。「―一回集まる」
まいつき
まいつき【毎月】
every month.〜の monthly.→英和
まいづる
まいづる マヒ― [3][1] 【舞鶴】
(1)舞い遊んでいる鶴。
(2)家紋の一。鶴が翼を広げた形のもの。昇鶴と降鶴がある。
(3)江戸時代,京都の銘酒の一。小石(サザレイシ)ともいった。「京よりもたせたる―/浮世草子・一代男 1」
まいづる
まいづる マヒヅル 【舞鶴】
京都府北部の市。舞鶴湾奥にある港湾・商工業都市。中世以降の城下町・商港(西舞鶴),旧海軍の軍港(東舞鶴)から発展。ソ連や中国大陸からの引揚船の入港地だった。
まいづるせん
まいづるせん マヒヅル― 【舞鶴線】
JR 西日本の鉄道線。京都府綾部・東舞鶴間,26.4キロメートル。舞鶴と京阪神地方を結ぶルートの一部をなす。
まいづるそう
まいづるそう マヒ―サウ [0] 【舞鶴草】
ユリ科の多年草。ブナ帯・亜高山に分布。高さ20センチメートル内外。地下茎は長くはい,大きな群落をつくる。心臓形の葉を二,三個互生する。初夏,茎頂に白色の小花を十数個つけ,液果は晩秋赤く熟す。
舞鶴草[図]
まいて
まいて マヒ― [3] 【舞手】
舞う人。舞人。
まいて
まいて 【況いて】 (副)
〔「まして(況)」のイ音便〕
さらにいっそう。まして。「―雁などのつらねたるが,いとちひさくみゆるはいとをかし/枕草子 1」
まいとし
まいとし [0] 【毎年】
どの年も。年ごと。まいねん。
まいど
まいど [0] 【毎度】
いつも。そのたびごと。「―ありがとうございます」「―のことで恐縮です」
まいど
まいど マヒ― [2] 【舞(い)戸】
開き戸のこと。
まいど
まいど【毎度】
[都度]every[each]time;[常に]always;→英和
often (度々).→英和
〜有難うございます Thank you very much (for your patronage).
まいどうろう
まいどうろう マヒ― [3] 【舞(い)灯籠】
「回(マワ)り灯籠」の異名。
まいどの
まいどの マヒ― [0] 【舞殿】
舞楽を行うために舞台をしつらえた建物。神楽殿(カグラデン)。
まいない
まいない マヒナヒ [0] 【賂】
(1)利益をはかってもらうために当事者にひそかに贈り物をすること。また,その物。賄賂(ワイロ)。「―を使う」「牢番に―して/鉄仮面(涙香)」
(2)捧げ贈る物。礼として贈る物。「神に供(タテマツ)る―を課す/日本書紀(孝徳訓)」
まいなう
まいな・う マヒナフ 【賄ふ】 (動ハ四)
(1)神に物を捧げる。「其の祭りには,…是等の物を以て―・ひたまへ/日本書紀(仲哀訓)」
(2)贈り物をする。また,賄賂(ワイロ)を贈る。「今は徳つき給ひなんずるに,―・へかし/著聞 25」
まいにち
まいにち [1] 【毎日】
どの日も。日ごと。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [1][0]〕
まいにち
まいにち【毎日(の)】
everyday;→英和
daily.→英和
毎日毎日 day after day;from day to day.
まいにちしんぶん
まいにちしんぶん 【毎日新聞】
日刊新聞の一。1888年(明治21)「大阪日報」を「大阪毎日新聞」と改題して発刊。1903年,本山彦一が社長となり東京進出を図り,06年「電報新聞」,11年「東京日日新聞」を買収。43年(昭和18)「毎日新聞」となる。
まいにちほうそう
まいにちほうそう 【毎日放送】
近畿地方全域と中国・四国地方の一部を放送圏とするラジオ・テレビ兼営の民間放送局。1951年(昭和26)中部日本放送と並んで日本初の民放ラジオ局(新日本放送)として開局。58年現名に改称,59年にテレビ放送も開始。
まいねん
まいねん [0] 【毎年】
年ごと。まいとし。
まいねん
まいねん【毎年】
every year.〜の yearly;→英和
annual (毎年一度の).→英和
まいのて
まいのて マヒ― [4] 【舞の手】
定型としての,舞の所作。
まいのほん
まいのほん マヒ― 【舞の本】
幸若舞の詞章を記した本。今日では五〇曲を数える。平治物語・平家物語・曾我物語・義経記・太平記など軍記物に取材,他に説話に基づくものもある。古浄瑠璃の母体となった。
まいのぼる
まいのぼ・る マヰ― 【参上る】 (動ラ四)
貴人の所や都に行く。参上(サンジヨウ)する。もうのぼる。「―・る八十氏人の手向する恐(カシコ)の坂に/万葉 1022」
まいはぎ
まいはぎ マヒ― [0] 【舞萩】
マメ科の木質多年草。熱帯アジア原産。高さ約80センチメートル。葉は三出複葉で,小葉が光線と温度により上下に運動する。秋,茎頂に紫褐色の蝶形花を多数つける。観賞用。
まいはだ
まいはだ [0] 【槙皮・槙肌】
〔「まきはだ」の転〕
マキの幹の内皮を柔らかく砕いたもの。舟や桶などの板のつぎ目の水もれを防ぐために用いる。のみ。のめ。
まいはら
まいはら 【米原】
〔「まいばら」とも〕
滋賀県,琵琶湖東岸にある町。鉄道・道路が分岐する交通の要衝。朝妻はかつての湖上水運の要港,醒井(サメガイ)は中山道の宿場町。
まいばたらき
まいばたらき マヒ― [3] 【舞働き】
能・狂言の構造単位(小段)の一。竜神や鬼などの示威・格闘を表現する部分。また,その動作。笛・小鼓・大鼓・太鼓ではやす。はたらき。
まいばやし
まいばやし マヒ― [3] 【舞囃子】
能の略式演奏の一。一曲の主要部分(舞事を含む)を,面・装束をつけず,紋服・袴(ハカマ)または裃(カミシモ)のままで,シテと地謡と囃子(ハヤシ)とによって演ずるもの。
⇔居囃子(イバヤシ)
→仕舞
→番囃子
まいばん
まいばん【毎晩】
every evening;every night.
まいばん
まいばん [1][0] 【毎晩】
毎日の夜。どの夜も。
まいひめ
まいひめ マヒヒメ 【舞姫】
小説。森鴎外作。1890年(明治23)「国民之友」に発表。若き官吏太田豊太郎とドイツの踊り子エリスとの悲恋を通して,日本の現実の厚い壁に屈する近代知識人の苦悩を描く。
まいひめ
まいひめ マヒ― [0][2] 【舞姫】
(1)舞を舞う女。舞子・踊り子・バレリーナなど。
(2)五節(ゴセチ)の舞を舞う少女。
まいびと
まいびと マヒ― [0] 【舞人】
舞を舞う人。ぶにん。まいにん。
まいびとそうぞく
まいびとそうぞく マヒ―サウ― [5] 【舞人装束】
大和舞(ヤマトマイ)・東遊(アズマアソ)びなど,国風(クニブリ)の舞楽を演じる際に,舞人のつける装束。
まいびょう
まいびょう [0] 【毎秒】
一秒ごと。一秒につき。「速さ―三〇メートル」
まいふく
まいふく [0] 【埋伏】 (名)スル
うずもれ隠れること。ひそみ隠れること。また,待ち伏せすること。「同志の者を所々の木の間に―なさしめ/近世紀聞(延房)」
まいふん
まいふん [0] 【毎分】
一分ごと。一分につき。
まいぶみ
まいぶみ 【巻文】
〔「まきぶみ」の転〕
巻紙に書き,巻物のように巻いた文。
⇔枚文(ヒラブミ)
まいぶり
まいぶり マヒ― [0] 【舞振り】
舞を舞うときの身のこなし方。
まいぼつ
まいぼつ [0] 【埋没】 (名)スル
(1)うずもれて見えなくなること。「噴火で―した町」
(2)世にうずもれて人に知られないこと。「世間に―した偉才」
(3)(比喩的に)あることに浸りきっていること。「日々の生活に―している」
まいぼつ
まいぼつ【埋没している】
be[lie]buried <in> .
まいぼつげんか
まいぼつげんか [5] 【埋没原価】
⇒埋没費用
まいぼつひよう
まいぼつひよう [5] 【埋没費用】
すでにある案に費用を支出したあとで他の案に変更したとき,その費用のうちもはや回収できなくなった部分。油田が枯渇した場合の開発費の未回収分などがその例。ただし設備などの固定資産の場合,それまでの償却額は除く。埋没原価。回収不能原価。サンク-コスト。
まいまい
まいまい [0] 【毎毎】
そのたびごと。いつも。「―御噂を致して居ります/吾輩は猫である(漱石)」
まいまい
まいまい マヒマヒ [3][0] 【舞舞】
■一■ (名)
(1)幸若舞(コウワカマイ)のこと。また,江戸時代,幸若舞の大道芸人化したもの。扇拍子だけで舞った。一説に,二人で舞うところから,この名があるという。
(2)ミズスマシの異名。[季]夏。
(3)カタツムリの異名。
■二■ (副)スル
くるくる回るさま。また,うろうろするさま。「其様(ソンナ)に―すると転(コロ)ぶぞ/錦木(春葉)」「此辺に―と狼狽(ウロタ)へて居てよいものか/浄瑠璃・夏祭」
まいまいかぶり
まいまいかぶり マヒマヒ― [5] 【舞舞被・蝸牛被】
オサムシ科の甲虫。体長5センチメートル内外。頭と胸部は細長く,腹部は長楕円形。左右の上ばねは癒着して開かず飛べないが,足はよく発達して歩くのは速い。全身黒色。幼虫成虫とも地表にすみ,カタツムリの殻に首を入れ,肉を食う。日本特産で屋久島以北の各地に分布。
まいまいが
まいまいが マヒマヒ― [3] 【舞舞蛾】
ドクガ科のガ。開張は雄が約5センチメートル,雌が約8センチメートル。雄のはねは黒褐色,雌は淡灰色の地に黒色紋がある。成虫は夏に現れ,雄は昼間ぐるぐる回りながら飛ぶ。幼虫は体長6センチメートルに達し,灰褐色の体に白い長毛が生え,口から糸を吐いてぶら下がるので「ブランコ毛虫」と呼ばれる。多種の樹木を食害する害虫。世界各地に分布。
まいまいつぶり
まいまいつぶり マヒマヒ― [5] 【舞舞螺】
カタツムリの異名。まいまい。まいまいつぶら。まいまいつぶろ。
まいまいむし
まいまいむし マヒマヒ― [3] 【舞舞虫】
ミズスマシの異名。まいまい。
まいみ
まいみ 【真忌み】
「致斎(チサイ)」に同じ。「荒忌―清まはるとも/和泉式部集」
まいもどる
まいもど・る マヒ― [4] 【舞(い)戻る】 (動ラ五[四])
しばらくよそにいた人が元の所に戻ってくる。「故郷へ―・る」
[可能] まいもどれる
まいもどる
まいもどる【舞い戻る】
come back <to> .
まいや
まいや [0][1] 【毎夜】
夜ごと。まいよ。
まいゆう
まいゆう [0] 【毎夕】
夕方ごと。まいせき。「―六時」
まいよ
まいよ [0][1] 【毎夜】
夜ごと。毎晩。まいや。
まいよ
まいよ【毎夜】
every night.
まいよう
まいよう [0] 【毎葉】
(紙などの)一枚ごと。各葉。
まいようし
まいようし マイエフ― [3] 【枚葉紙】
A 判・ B 判など,一定の大きさに断裁した印刷用紙。
→巻き取り紙
まいらこ
まいらこ マヒラ― [3] 【舞良子】
舞良戸(マイラド)に取り付ける細い桟。
まいらす
まいら・す マヰラス 【参らす・進らす】 (動サ下二)
〔動詞「まゐる(参)」の未然形「まゐら」に使役の助動詞「す」が付いて一語化したもの〕
(1)さし上げる。献上する。たてまつる。「一筆―・せ候」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付く。
(ア)謙譲の意を表す。話し手の動作に付けて,動作の及ぶ対象への敬意を表す。…し申し上げる。「大殿ごもりおはしましてにやなど思ひ―・するほどに/枕草子 291」
(イ)聞き手に対する丁寧の意を表す。「張り物にしかかりて遅なはり―・せし/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」
まいらせ∘そろ
まいらせ∘そろ マヰラセ― 【参らせ候・進らせ候】 (連語)
〔動詞「まゐらす(参)」に補助動詞「さうらふ(候)」の転である「そろ」の付いたもの。近世語。主として女性の手紙文に用いる〕
動詞の連用形に付いて補助動詞的に用いられる。丁寧の意を表す。…ております。…でございます。…ます。まゐらせさうらふ。「何事も先生(サキシヨウ)よりの定り事とあきらめ―∘そろ/浄瑠璃・先代萩」
〔手紙文では草書でくずして「��」などと書く〕
まいらせそうろう
まいらせそうろ・う マヰラセサウラフ 【参らせ候ふ・進らせ候ふ】 (連語)
〔動詞「まゐらす(参)」に補助動詞「さうらふ(候)」の付いたもの〕
□一□「まゐらす」が本動詞の場合。さし上げます。さし上げております。「六波羅の煖廷(ナンリヨウ)こそとてまゐて候へ,―・はんとて,伊豆守にたてまつる/平家 4」
□二□「まゐらす」が補助動詞の場合。他の動詞の連用形に付く。
(1)「まゐらす」が謙譲の意を表し,それに丁寧の意を表す「さうらふ」が付いたもの。…してさしあげます。「もとよりわらはは推参の者にて,いだされまゐらせさぶらひしを/平家 1」
(2)「まゐらす」「さうらふ」ともに丁寧の意を表すもの。…ております。…でございます。…ます。「御行水はわき―・ふ。はやとり給へ/御伽草子・鉢かづき」
まいらせそろ
まいらせそろ マヰラセ― 【参らせ候】
(1)〔「まいらせそろ(連語)」がもっぱら手紙で用いられた語であるところから〕
手紙,特に恋文。「つれづれの外に―も書き/柳多留 20」
(2)〔「続け書きの形が似ているところから〕
虚無僧(コムソウ)のこと。「九段目の―ではかがゆき/柳多留 95」
まいらど
まいらど マヒラ― [3] 【舞良戸】
表面に舞良子(マイラコ)という細い桟(サン)を,狭い間隔で横あるいは縦に取り付けた板戸。多く書院造りの建具として用いられる。
舞良戸[図]
まいり
まいり マヰリ [3] 【参り】
〔動詞「まいる(参)」の連用形から〕
(1)神社・仏閣に参拝すること。「伊勢―」「お礼―」
(2)「行くこと」の謙譲語。参上すること。「年月の勘事(コウジ)なりとも,今日の―には許されなむ/蜻蛉(中)」
(3)特に,宮中に行くこと。参内。「此の頃は時々御宿直(トノイ)とて―などしたまひつつ/源氏(宿木)」
(4)(食べ物などを)召し上がること。「車とめて,湯―などし給ふ/源氏(手習)」
まいり
−まいり【−参り】
a pilgrimage <to> (巡礼).→英和
⇒参詣(けい).
まいりおんじょう
まいりおんじょう マヰリ―ジヤウ [4] 【参入音声】
雅楽で,楽人・舞人の入場または登場の音楽。
⇔退出(マカデ)音声
まいりげこう
まいりげこう マヰリ―カウ 【参り下向】
神仏に参って帰ること。また,参詣すること。「峰から谷,谷から峰まで,―の人ばかりでござる/狂言・富士松(虎寛本)」
まいりばか
まいりばか マヰリ― [3] 【詣り墓・参り墓】
両墓制で,遺体を埋めた墓とは別に,墓参のために墓碑を立てた墓。引き墓。
⇔埋め墓(バカ)
まいりもの
まいりもの マヰリ― 【参り物】
召し上がり物。「―なるべし,折敷手づから取りて/源氏(玉鬘)」
まいる
まいる【参る】
(1)[行く,来る]go;→英和
come;→英和
visit.→英和
(2)[負ける]be beaten[defeated];lose <a game> .→英和
⇒降参.
(3)[当惑する]be worried[annoyed] <about,by> ;be very[dead]tired <with> (疲れきって).
(4)[心を奪われる]be gone on <a girl> ;lose one's head[heart] <over> .
まいる
まい・る マヰル [1] 【参る】 (動ラ五[四])
〔「参(マヰ)入(イ)る」の転〕
□一□(自動詞)
❶
(1)「行く」「来る」の意の謙譲語。動作の及ぶ相手を敬う。聞き手と動作の及ぶ相手とが一致している場合に用いられる。「また明日二時に―・ります」「お客さま,お迎えの車が―・りました」「はい,すぐにそちらへ―・ります」
(2)「行く」「来る」の意の丁寧語。聞き手への敬意をこめていう。「駅までご一緒に―・りましょう」「このバスは市役所へ―・りますでしょうか」「私は沖縄へ―・ったことはございません」「担当の者が―・りましたら,すぐにお電話いたさせます」
(3)神社・寺院や墓へ行って拝む意の謙譲語。もうでる。参詣する。お参りする。「菩提寺に―・る」
(4)「行く」「来る」意の尊大語。上位者が下位者の行為を低めていう。「わしはあとから行くからお前は先に―・れ」「早くこちらへ―・れ」
(5)相手の力や能力に負けて降参したということを相手に表明する語。「『どうだ―・ったか』『うん,―・った』」「おみごと,―・りました」「貴兄の卓説には―・りました」
(6)事態に対応できなかったりして,困惑・閉口している気持ちを表す。「彼のせっかちには―・るよ」「―・ったなあ,この渋滞には」
(7)困難な状況にあって,肉体や精神が弱る。「徹夜続きで体が―・ってしまう」「激務で神経が―・る」「今年の夏の暑さには―・った」
(8)(多く相手を卑しめて)死ぬ。「ついに彼も―・ったか」
(9)(多くは「まいっている」の形で)ある異性にすっかりほれる。「彼は奥さんにぞっこん―・っている」「彼はあの子の魅力にすっかり―・っているらしい」
(10)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて,補助動詞「行く」「来る」に謙譲の意を添えて言い表す。「早速品物を持って―・ります」「田舎から出て―・りましたばかりで,とんと勝手がわかりません」
❷
(1)貴人のいる場所,貴い場所へ移動する。「春宮(トウグウ)の生れ給へりける時に―・りてよめる/古今(賀詞)」「とく装束(ソウゾ)きてかしこへお―・れ/蜻蛉(下)」
(2)「行く」「来る」の意の謙譲語。古くは聞き手と動作の及ぶ相手とが一致しない場合にも用いる。「前の川原へ―・りあはん/徒然 25」「その有りさま,―・りて申せ/徒然 238」
(3)貴人に奉公するためにそのもとへ行く。出仕する。「宮に初めて―・りたるころ/枕草子 184」
(4)入内(ジユダイ)する。「十六にて故宮に―・り給ひて,二十にておくれ奉り給ふ/源氏(賢木)」
□二□(他動詞)
(1)貴人に対する下の者の動作の謙譲語。
(ア)貴人に品物を献上する。進上する。さしあげる。「親王(ミコ)に馬の頭(カミ)大御酒(オオミキ)―・る/伊勢 82」「御手水(チヨウズ)とり具して―・りたり/落窪 1」「箏の御琴―・りたれば,少し弾き給ふも/源氏(明石)」
(イ)貴人のために,何らかの動作をする。してさしあげる。「掃部司(カモンヅカサ)参りて御格子―・る/枕草子 278」「まだ大殿油も―・らざりけり/源氏(東屋)」「御ゆする(=洗髪)―・り,御衣着かへなどし給ひて/源氏(葵)」
(ウ)(この手紙を差し上げます,の意から)手紙の脇付に用いる語。「小春様―・る/浄瑠璃・天の網島(上)」
(2)貴人の動作の尊敬語。
(ア)「食う」「飲む」の尊敬語。召し上がる。「今は粥など―・りて/蜻蛉(上)」
(イ)ある動作をする,または,ある動作を受ける意の尊敬語。「夜深く,御手水―・り/源氏(須磨)」「大殿油短く―・りて御覧ずるに/源氏(梅枝)」「こよひはなほ静かに加持など―・りて出でさせ給へ/源氏(若紫)」
[可能] まいれる
まいるか
まいるか [2] 【真海豚】
イルカの一種。体長2メートルほどで,雄は雌よりやや大きい。体の背面は暗青灰色,腹面は白色,体側に黄土色・灰色の部分がある。主にニシン・イワシなどの群遊魚を食う。暖海に広く分布。
まいわい
まいわい [2] 【万祝・間祝(い)】
(1)意外な大漁の際に,漁業主が漁夫・知人・関係者を招いて開く祝宴。まんいわい。
(2){(1)}に漁業主が配る祝い着。藍地に「大漁」の字・鯛・鶴亀などを染め抜いた長半纏(ハンテン)。「―被(ハオ)りて/ふところ日記(眉山)」
まいわいぎ
まいわいぎ [3] 【万祝着】
「万祝{(2)}」に同じ。
まいわし
まいわし [2] 【真鰯】
ニシン目の海魚。全長約25センチメートル。体は細長く,腹部はやや側扁する。体の背面が青緑色で,腹部は銀白色。体側に一列の黒点が並ぶ。重要水産魚。回遊性で,沿海州から日本各地の沿岸や東シナ海に分布。ナナツボシ。ヒラゴ。
→イワシ
まう
まう【舞う】
dance;→英和
turn round (まわる).
まう
ま・う マフ [0][1] 【舞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)音楽などに合わせて,かろやかに手足を動かす。おどる。「舞を―・う」
(2)空を飛ぶ。空中をかろやかに動く。「木の葉が―・う」「雪が―・う」「とんびが―・う」
(3)くるくるまわる。旋回する。「匏(ヒサゴ)浪上にして―・ひつつ沈まず/日本書紀(仁徳訓)」
(4)あちこち動きまわる。「門開けんとする者もあり,橋渡さんとする者もあり。走り―・ふ所に/義経記 2」
[可能] まえる
まう
ま・う マフ [0][1] 【眩う】 (動ワ五[ハ四])
〔「まう(舞)」と同源〕
(多く「目が眩う」の形で)目まいがする。目がまわる。「強い香を眼の―・ふ迄嗅いだ/それから(漱石)」
まうえ
まうえ【真上に[の]】
right[just]above[over,upon].
まうえ
まうえ [3] 【真上】
そのちょうど上。まっすぐ上にあたる所。
⇔真下
「頭の―」「―の部屋」
まうけ
まうけ [0] 【真受け】
本当だと信じること。真(マ)に受けること。「―に受けて,その不心得を諭す/浮雲(四迷)」
まうし
まうし (助動)(○・まうく(まうかり)・○・まうき・まうけれ・○)
〔「まく憂し」の転。「まくほし→まほし」の類推によって生じたもの。中古中期から中世前期まで用いられた〕
打ち消し希望の助動詞。動詞の未然形に接続する。「まほし」の反対語で,「…したくない」の意を表す。「この君の御童姿いと変へ〈まうく〉思せど,十二にて御元服し給ふ/源氏(桐壺)」「髪いと長き女をかき給ひて,鼻に紅(ベニ)をつけて見給ふに,かたにかきても見〈まうき〉さましたる/源氏(末摘花)」
〔(1)この語の用例はあまり多くない。終止形の例は見当たらない。(2)中世には連用形に付いた例もある。「玉の台と住まひし海人苫屋も住み〈まうく〉,渚を洗ふ浪の音も折から殊に哀れなり/平家(六本・延慶本)」〕
まうしろ
まうしろ【真後ろに[の]】
right[just]behind;at the back <of> .→英和
まうしろ
まうしろ [2] 【真後ろ】
ちょうどうしろにあたる所。「敵の―に回る」
まうす
まう・す 【申す】 (動サ四)
⇒もうす
まうず
まう・ず マウヅ 【詣づ】 (動ダ下二)
⇒もうでる
まうち
まうち [0] 【間内】
へやのなか。室内。
まうづ
まう・づ 【詣づ】 (動ダ下二)
⇒もうでる
まうと
まうと 【真人】
〔「まひと」の転〕
■一■ (名)
(1)貴人。身分の高い人。また,人に対する敬称。「門の前の井の辺(カタワラ)の樹の下(モト)に一(ヒトリ)の貴(ヨ)き―有り/日本書紀(神代下訓)」
(2)「まひと(真人)」に同じ。
■二■ (代)
二人称。中古,目下の人に対して用いられる。「―たちは,かくては天の責めをかぶりなむ/栄花(初花)」
まうら
まうら [0] 【真裏】
すぐ裏。まうしろ。「寺の―が学校です」
まえ
まえ【前】
the front.→英和
〜の front;previous;→英和
former;→英和
last;→英和
foregoing.→英和
〜に ago (今から…前に);→英和
before;→英和
in front;previously.→英和
〜で before;→英和
in front of;in the presence of.
まえ
まえ 【麻衣】
「まい(麻衣)」に同じ。[日葡]
まえ
まえ マヘ 【前】
〔「ま(目)へ(辺)」の意より〕
■一■ [1] (名)
(1)顔や視線の向いている方向,または場所。
⇔うしろ
⇔しりえ
「―を見て歩く」「お父さんの―でもう一度言ってみなさい」
(2)
(ア)(事物に方向があると考えて)正面の方向,または場所。
⇔うしろ
⇔しりえ
「家の―に空き地がある」「計画の―に立ちはだかる障害」
(イ)事物の前方の部分。「バスの―の方の席につく」
(ウ)身体の正面の部分。着物などを着たとき,身体の正面にくる部分。「―がはだける」
(エ)人間の陰部。「―を隠して風呂にはいる」
(3)順序の先の方。初めの方。さき。「電話帳では青田より青木の方が―にある」
(4)(時間的に)
(ア)現在またはある時点より以前。「三十分ほど―に電話があった」「この話は―から変だと思っていた」
(イ)ある行為・事態が成立する以前。「食事の―に手を洗う」「客が来る―に準備を調えておいた」
(ウ)(「前の」の形で)さきの。直前の。
⇔あと
⇔のち
「―の首相」「―の正月」
(5)前歴。特に,過去の罪。前科。「―がある」
(6)(人を指す語句を受けて)その人に対する気がね・遠慮・体面などを示す。「たたきつけてかへらうと思つたけれどなかやどの―もあるから/安愚楽鍋(魯文)」
(7)形式名詞として用い,かねて思っていたとおりであること,ある判断に基づいていることを表す。「それは元から覚悟の―であるのだ/魔風恋風(天外)」
(8)
(ア)貴人の面前。また,貴人に伺候すること。「正月(ムツキ)のついたち頃に―許されたりけるに/後撰(春上詞)」
(イ)(上に「おお」「お」「み」を付けて)貴人その人をさす。「お―にこそわりなく思さるらめ/源氏(夕顔)」
(ウ)(「…のまえ」の形で)女性の名に添えて敬意を表す。「名をば千手の―と申し候ふ/平家 10」
(9)僧侶に対するもてなしの食膳。「講師の―,人にあつらへさせなどして/宇治拾遺 9」
■二■ (接尾)
(1)名詞や動詞の連用形などに付いて,それに相当する分量や部分などを表す。ぶん(分)。「一人―」「分け―」
(2)人に関する名詞に付いて,その属性・機能などを強調する意を表す。「男―」「腕―」「気―」
まえ
−まえ【二人前の食事】
dinner for two.
まえあき
まえあき マヘ― [0] 【前開き】
衣服の前部にあきがあること。
まえあし
まえあし マヘ― [0][2] 【前足・前脚・前肢】
(1)獣や昆虫などの前方の二本の足。
⇔うしろあし
(2)前に踏み出した方の足。「―に重心をかける」
まえあし
まえあし【前足】
a forefoot;→英和
a foreleg;→英和
a paw (動物).→英和
まえいし
まえいし マヘ― [0][1] 【前石】
(1)茶室の露地で,蹲(ツクバイ)の前に据えた石。この上で手水(チヨウズ)を使う。
→蹲
(2)石灯籠(イシドウロウ)の前に据えた石。普通の飛び石より少し高めに据える。
まえいた
まえいた マヘ― [0] 【前板】
(1)「帯板」に同じ。
(2)牛車(ギツシヤ)の前後の口に横に渡した板。踏み板。
(3)「揺(ユルギ)の板」に同じ。
まえいわい
まえいわい【前祝い】
celebration in advance.〜をする celebrate beforehand.
まえいわい
まえいわい マヘイハヒ [3] 【前祝(い)】
ある事がよい結果になるようにと,前もって祝うこと。また,その祝い。「合格の―」
まえうけきん
まえうけきん【前受金】
an advance.→英和
まえうしろ
まえうしろ マヘ― [1][3] 【前後ろ】
(1)まえとうしろ。ぜんご。
(2)「うしろまえ」に同じ。「シャツを―に着る」
まえうた
まえうた マヘ― [0] 【前歌・前唄】
地歌・箏曲(ソウキヨク)の手事物(テゴトモノ)の曲の,手事の前の歌の部分。
⇔後歌(アトウタ)
まえうり
まえうり マヘ― [0] 【前売り】 (名)スル
入場券・乗車券などを,当日よりも前に売ること。また,その券。「―券」
まえうり
まえうり【前売りする】
sell <a thing> in advance.前売券 an advance[a reserved]ticket.
まえお
まえお マヘヲ [0] 【前緒】
履物の前壺(マエツボ)にすげるほうの緒。
まえおき
まえおき【前置き】
an introduction;→英和
preliminary remarks.〜として by way of introduction.
まえおき
まえおき マヘ― [0] 【前置き】 (名)スル
本題にはいる前に関連のあることなどを述べること。また,その言葉。前口上。「彼の話は―が長い」「長々と―する」
まえおび
まえおび マヘ― [0] 【前帯】
帯を前で結ぶこと。また,前で結んだ帯。近世,元服後,多くは既婚の女性の風俗。のち,遊女の風俗となった。かかえ帯。
⇔後ろ帯
まえかがみ
まえかがみ【前屈みになる】
bend forward;stoop.→英和
まえかがみ
まえかがみ マヘ― [3][0] 【前屈み】
上半身を前の方にかがめること。前こごみ。「―になって歩く」
まえかけ
まえかけ【前掛け】
an apron.→英和
まえかけ
まえかけ マヘ― [0][3] 【前掛(け)】
帯のあたりから体の前面に下げて,衣服の汚れを防ぐ布。室町末期頃から女子の仕事着。近世以降,商家の男子にも広く用いられた。前垂れ。
まえかけなわ
まえかけなわ マヘカケナハ [4] 【前懸け縄】
和船で,舵(カジ)の前へまわして車立(シヤタツ)にとめる綱。おおまわし。
まえかた
まえかた マヘ― [0] 【前方】
■一■ (名)
(1)その時より前。以前。副詞的に用いる。「―拝見致いた事がござる/狂言・比丘貞(虎寛本)」
(2)時間的に二分した,早いほう。また,早いほうに属する人や物。「賭弓(ノリユミ)あれば―うしろ方と/栄花(歌合)」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)時代おくれであること。古くさいこと。また,そのさま。「そんな―なる仕掛の涙などにふれと乗る男にあらず/浮世草子・色三味線」
(2)熟達していないこと。未熟であること。また,そのさま。「そりや―なる若手の男にして見せられたがよい筈/浮世草子・禁短気」
(3)ひかえめな・こと(さま)。「調子に乗りても物は―に言ふべし/浮世草子・禁短気」
まえかど
まえかど マヘ― 【前簾】
(1)以前。前々。「宿よりは―の書き出し/浮世草子・一代男 6」
(2)(副詞的に用いて)前もって。あらかじめ。「―北国へお飛脚に行かれた足の軽い足軽殿か/浄瑠璃・忠臣蔵」
まえかわ
まえかわ マヘカハ 【前川】
姓氏の一。
まえかわくにお
まえかわくにお マヘカハクニヲ 【前川国男】
(1905-1986) 建築家。新潟県生まれ。東京帝大卒。ル=コルビュジエの下に学ぶ。日本の近代建築の動向に大きな影響を与えた。代表作に東京文化会館・東京海上火災ビル本館・東京都美術館など。
まえかわレポート
まえかわレポート マヘカハ― [6] 【前川―】
中曾根康弘元首相の私的諮問機関であった経済構造調整研究会が1986年(昭和61)に提出した報告。内需拡大の必要が主張された。座長の前川春雄元日銀総裁の名から。
まえかんじょう
まえかんじょう マヘカンヂヤウ [3] 【前勘定】
前もって代金を支払うこと。前勘。前金。
まえがき
まえがき マヘ― [0] 【前書き】
書物・論文などで,本文の前に書き添える文。序。端書き。
⇔後書き
まえがき
まえがき【前書】
a preface <to> ;→英和
an introduction <to> .→英和
まえがし
まえがし マヘ― [0] 【前貸し】 (名)スル
決められた期日以前に給料などを支払うこと。
⇔前借り
まえがし
まえがし【前貸し】
[金]an advance (of money).→英和
〜をする advance <money> ;pay <wages> in advance.
まえがしら
まえがしら マヘ― [3] 【前頭】
力士の位の一。小結の下,十両の上。平幕。「―筆頭」
まえがみ
まえがみ マヘ― [0] 【前髪】
(1)額に垂らした頭髪。
⇔後ろ髪
「―をかきあげる」
(2)昔,童子や婦人が額の上の部分の頭髪を束ねていたもの。向こう髪。「この―の散るあはれ/浮世草子・五人女 4」
(3)元服前の少年。「や―めにまけうか/浄瑠璃・平家女護島」
前髪(2)[図]
まえがみ
まえがみ【前髪】
the forelock;→英和
bangs[ <英> a fringe](切り下げた).
まえがみ
まえがみ マヘ― [1] 【前神】
二柱以上の神をまつってある神社で,主神を除いたその他の神のこと。
まえがみだち
まえがみだち マヘ― 【前髪立ち】
元服前の少年が,その前髪をまだ残していること。また,その者。「子細は―の時/浮世草子・男色大鑑 2」
まえがり
まえがり【前借りをする】
have an advance <of 50,000 yen on one's salary> .→英和
まえがり
まえがり マヘ― [0] 【前借り】 (名)スル
決められた期日より前に給料などを借りること。
⇔前貸し
「退職金を―する」
まえきょうげん
まえきょうげん マヘキヤウゲン [3] 【前狂言】
(1)江戸時代,歌舞伎で三番叟(サンバソウ)と大序との間に演じられた狂言。脇狂言。
(2)明治末頃まで京坂の歌舞伎で,一番目狂言の称。中(ナカ)狂言・切(キリ)狂言に対していう。
まえきん
まえきん マヘ― [0] 【前金】
売買や貸借に際して,前もって代金を支払うこと。また,その金。ぜんきん。まえせん。「―を納める」
まえきん
まえきん【前金】
an advance;→英和
a deposit (手付).→英和
〜で払う ⇒前払.
まえぎり
まえぎり マヘ― [0] 【前桐】
たんすなどで,前面にだけ桐を用いること。また,そのもの。
→総桐
→三方桐
まえぎんちゃく
まえぎんちゃく マヘ― [3] 【前巾着】
「前提(マエサ)げ」に同じ。
まえく
まえく マヘ― [0] 【前句】
(1)連歌・俳諧で,付句の直前に位置する句。
(2)「前句付け」の古称。
まえくづけ
まえくづけ マヘ― [0] 【前句付け】
(1)俳諧で,七・七または五・七・五の前句に句を付けること。江戸前期に俳諧の入門・稽古のため流行。前句付俳諧。
(2)雑俳の一。出題された前句に付句を付けて点取りを競う遊戯的な俳諧。元禄(1688-1704)頃より盛んとなり,江戸中期に流行。のちに川柳となる。「ぬらりくらりとぬらりくらりと」に「団(ウチワ)では思ふやうには叩かれず」と付ける類。
まえげい
まえげい マヘ― [0] 【前芸】
曲芸・手品などで,本芸にはいる前に小手調べとして行う軽い芸。
まえげいき
まえげいき マヘ― [3] 【前景気】
事が始まる前の景気。「―をあおる」「―は上々」
まえこうじょう
まえこうじょう マヘコウジヤウ [3] 【前口上】
本題にはいる前に述べる言葉。まえおき。「―が長い」「芝居の―」
まえこごみ
まえこごみ マヘ― [3][0] 【前屈み】
「まえかがみ(前屈)」に同じ。「―になって細かい仕事をする」
まえさがり
まえさがり マヘ― [3] 【前下(が)り】
(1)前の部分が,後ろの部分より下がっていること。
(2)婦人服の製図で,前身頃の中央で背丈の基礎線よりも下がっている部分。また,その長さ。和服では,羽織などの前身丈を後ろ身丈より長くすること。また,その寸法。
まえさき
まえさき マヘ― 【前先】
これから先。先の見通し。また,先の見通しがきくこと。「―の見えねえことは言ひやせん/滑稽本・早変胸機関」
まえさく
まえさく マヘ― [0] 【前作】
「ぜんさく(前作){(2)}」に同じ。
まえさげ
まえさげ マヘ― 【前提げ】
ひもをつけて帯の前にさげる巾着(キンチヤク)。安永(1772-1781)頃,京坂で流行した。まえぎんちゃく。
まえさばき
まえさばき マヘ― [3] 【前捌き】
相撲で,立ち合い後,自分の得意の体勢になるために,両者が互いに相手の手をはねかえして争うこと。「―のうまい力士」
まえさわ
まえさわ マヘサハ 【前沢】
岩手県南部,胆沢(イサワ)郡の町。北上川中流の河港,陸羽街道の宿駅として栄えた。
まえざし
まえざし マヘ― [0] 【前挿(し)・前差(し)】
女の髷(マゲ)の前の方にさすかんざし。
⇔後ろ挿し
まえしりえ
まえしりえ マヘシリヘ 【前後】
前方と後方。また,競技などの左方と右方。「―分きて装束(ソウゾ)けば/蜻蛉(下)」
まえじたぼいん
まえじたぼいん マヘジタ― [5] 【前舌母音】
〔front vowel〕
前舌面を持ち上げることによって調音する母音。日本語のイは,この典型。
まえじて
まえじて マヘ― [0] 【前仕手】
〔「まえして」とも〕
前後二場面の能・狂言で,中入りの前に出るシテ。
⇔後仕手(ノチジテ)
〔普通「前ジテ」と書く〕
まえじま
まえじま マヘジマ 【前島】
姓氏の一。
まえじまひそか
まえじまひそか マヘジマ― 【前島密】
(1835-1919) 政治家。越後の人。維新後,渡英して郵便制度を調査,「郵便」「切手」などの名称を定め日本の郵便事業を創始。国字改良論者としても知られる。
まえすだれ
まえすだれ マヘ― [3] 【前簾】
牛車(ギツシヤ)や輿(コシ)の前面にかける簾。
⇔後ろ簾
まえずもう
まえずもう マヘズマフ [3] 【前相撲】
まだ番付にのらない,入門したばかりの力士の取組。二連勝で一つの勝ち星となり,その勝ち星二つで本中(ホンチユウ)へ進む。
まえせつ
まえせつ マヘ― [0] 【前説】
〔「前説明」の略〕
実況生(ナマ)中継や公開録画などの番組が始まる前に,全体の構成や軽い話などをして会場の雰囲気を盛り上げる役。
まえせん
まえせん マヘ― [0] 【前銭】
「前金(マエキン)」に同じ。
まえせんでん
まえせんでん マヘ― [3] 【前宣伝】
売り出し・催し物などの,始まる前に行う宣伝。事前宣伝。
まえたて
まえたて マヘ― [0] 【前立て】
洋裁で,ブラウスやズボンの前開きの上前につける細長い布。
まえだ
まえだ マヘダ 【前田】
姓氏の一。
まえだおし
まえだおし [3][0] 【前倒し】
(1)前にたおすこと。
(2)予算で,主要な収入支出が,年度の早い時期に計上されていること。
まえだかんじ
まえだかんじ マヘダクワンヂ 【前田寛治】
(1896-1930) 洋画家。鳥取県生まれ。東京美術学校卒。渡仏してクールベに傾倒。帰国後「1930年協会」を創立。独自の写実主義を目指した。
まえだげんい
まえだげんい マヘダ― 【前田玄以】
(1539-1602) 安土桃山時代の武将。名は宗向。美濃の人。初め比叡山の僧。のち織田信忠・豊臣秀吉に仕え,丹波亀山五万石を領した。豊臣氏五奉行の一人。
まえだこう
まえだこう マヘダカウ 【前田河】
姓氏の一。
まえだこうひろいちろう
まえだこうひろいちろう マヘダカウヒロイチラウ 【前田河広一郎】
(1888-1957) 小説家。宮城県生まれ。徳富蘆花に師事。1921年(大正10)小説「三等船客」を発表,プロレタリア作家として立つ。「種蒔く人」「文芸戦線」の同人。他に「赤い馬車」「大暴風雨時代」「蘆花伝」など。
まえだせいそん
まえだせいそん マヘダ― 【前田青邨】
(1885-1977) 日本画家。岐阜県生まれ。本名,廉造。新しい感覚で歴史画・人物・武者絵・花鳥など幅広く描いた。東京芸大教授。代表作「洞窟の頼朝」「唐獅子」など。
まえだち
まえだち マヘ― 【前立ち】
(1)前に立つもの。特に,仏像を守護するために前に立つもの。「―にあるは楊柳観世音/柳多留 49」
(2)名義上,表面に立てておく人。「揚巻の―,白酒の糟兵衛といふ者/歌舞伎・助六」
まえだつなのり
まえだつなのり マヘダ― 【前田綱紀】
(1643-1724) 加賀第五代藩主。幼名,犬千代。諡号(シゴウ),松雲公。三歳で藩主となる。農政改革を推進。文書・典籍を収集保存し,尊経閣文庫の基礎を築いた。
まえだて
まえだて マヘ― [0][4] 【前立】
「前立物」の略。
まえだてもの
まえだてもの マヘ― [0] 【前立物】
兜(カブト)の立物(タテモノ)のうち前面に付けられたもの。鍬形(クワガタ)・半月・天衝(テンツキ)など。前立。
まえだとしいえ
まえだとしいえ マヘダトシイヘ 【前田利家】
(1538-1599) 安土桃山時代の武将。加賀藩の祖。尾張の人。幼名,犬千代。幼少より織田信長に仕える。賤ヶ岳の戦いでは柴田勝家についたが,のち豊臣秀吉と和を結び,金沢に封ぜられた。五大老の一人として秀頼を補佐したが,秀吉没後一年にして死んだ。
まえだなつかげ
まえだなつかげ マヘダ― 【前田夏蔭】
(1793-1864) 江戸末期の国学者。江戸の人。清水浜臣に師事。徳川慶喜に国学を講じた。「蝦夷(エゾ)志料」編集の命を受けるが,業半ばにして没した。
まえだまさな
まえだまさな マヘダ― 【前田正名】
(1850-1921) 明治期の官僚・農政家。薩摩の人。松方正義の上からの殖産興業政策に反対し,下からの地方産業振興を提唱。著「興業意見」など。
まえだゆうぐれ
まえだゆうぐれ マヘダユフグレ 【前田夕暮】
(1883-1951) 歌人。神奈川県生まれ。本名,洋造。「詩歌」を主宰。「明星」の浪漫主義に対抗し自然主義を標榜(ヒヨウボウ),若山牧水と並び称された。のちに口語自由律短歌をも手がける。歌集「収穫」「生くる日に」など。
まえだりゅう
まえだりゅう マヘダリウ 【前田流】
平曲の流派の一。江戸初期の総検校前田九一を祖とし,江戸・名古屋を中心に行われた。江戸中期に荻野検校がこの流儀の譜本を整えて「平家正節(ヘイケマブシ)」を著した。
まえだれ
まえだれ マヘ― [0] 【前垂(れ)】
「前掛け」に同じ。
まえだれかずき
まえだれかずき マヘ―カヅキ 【前垂れ被】
〔雨よけに前垂れをかぶるところから〕
奉公人たちの出替わりの頃降る雨。陰暦の三月,九月に降る雨。「―の雨に涙こぼすを見るやうな/浮世草子・織留 5」
まえだれがけ
まえだれがけ マヘ― [0] 【前垂(れ)掛け】
(1)前垂れをかけている姿。「紺の筒袖にめくら縞の―/歌行灯(鏡花)」
(2)商家に奉公している身分。
まえつきみ
まえつきみ マヘ― 【公卿】
〔「前つ君」の意〕
天皇の御前に仕える身分の高い人を敬っていう語。もうちぎみ。まちぎみ。「―い渡らすも御木(ミケ)のさ小橋/日本書紀(景行)」
まえつと
まえつと マヘ― 【前つ戸】
家の表口。前方の戸口。「―よい行き違ひ/古事記(中)」
まえつぼ
まえつぼ マヘ― [2][1] 【前壺】
下駄や草履(ゾウリ)の前緒。
まえづけ
まえづけ マヘ― [0] 【前付け】
書籍の本文の前につける題字・序文・目次・凡例など。
⇔後付(アトヅ)け
まえづら
まえづら マヘ― [0] 【前面】
前の方。前面。また,顔の前の部分。
まえにわ
まえにわ マヘニハ [0] 【前庭】
建物の前にある庭。
まえの
まえの マヘノ 【前野】
姓氏の一。
まえのめり
まえのめり マヘ― [3][0] 【前のめり】
倒れそうに体が前方へ傾くこと。「つまずいて―になる」
まえのりょうたく
まえのりょうたく マヘノリヤウタク 【前野良沢】
(1723-1803) 江戸中期の蘭学者。豊前(ブゼン)中津藩医の子。江戸生まれ。号は楽山・蘭化,良沢は通称。中津藩の医官。青木昆陽にオランダ語を学ぶ。杉田玄白・中川淳庵らとの「解体新書」翻訳に指導的役割を果たす。著「和蘭訳筌」
まえはば
まえはば マヘ― [2] 【前幅】
和服で,裾ではかった脇縫い目から衽(オクミ)付けまでの寸法。
まえば
まえば マヘ― [1] 【前歯】
(1)口の前面に生えている歯。門歯。切歯(セツシ)。
⇔奥歯
(2)下駄の歯の前方のもの。
まえば
まえば【前歯】
a front tooth.
まえばし
まえばし マヘバシ 【前橋】
群馬県中部,利根川中流域の市。県庁所在地。近世,宿場町,酒井氏・松平氏の城下町。南西の高崎市とともに県の商工業の中心地。旧称,厩橋(ウマヤバシ)。
まえばら
まえばら マヘバラ 【前原】
姓氏の一。
まえばらい
まえばらい【前払】
advance payment.〜する pay in advance.‖前払金 an advance.運賃前払 <send a parcel> freight prepaid.
まえばらい
まえばらい マヘバラヒ [3] 【前払い】 (名)スル
代金・料金・給料などを先に払うこと。先払い。
⇔後(アト)払い
「代金を―する」
まえばらいしきしょうひょう
まえばらいしきしょうひょう マヘバラヒ―シヨウヘウ [0][0] 【前払式証票】
プリペード-カードや商品券のように,あらかじめ金銭を支払い,物品の給付等を受けることのできるカード・証票等で,乗車券・入場券等以外のもの。
まえばらいっせい
まえばらいっせい マヘバラ― 【前原一誠】
(1834-1876) 政治家。長州藩出身。前名,佐世八十郎。松下村塾に学び,討幕運動に参加。維新後,参議・兵部大輔などを歴任したが職を辞して帰郷,萩の乱を起こし刑死した。
まえばりおおくち
まえばりおおくち マヘバリオホクチ [5] 【前張大口】
⇒おおくちばかま(大口袴)(3)
まえばる
まえばる マヘバル 【前原】
福岡県北西部の市。福岡市の西に接し,住宅化が著しい。ミカン栽培が盛ん。三世紀の伊都国(イトノクニ)は市内に中心があったと伝えられる。
まえひょうばん
まえひょうばん マヘヒヤウバン [3] 【前評判】
ある事が行われる前の評判。「―ほどでない」「―は上々だ」
まえび
まえび マヘ― [1][0] 【前日】
その日の前の日。ぜんじつ。
まえびき
まえびき マヘ― [0] 【前挽き】
一人挽き用の刃渡りの短い縦挽き鋸(ノコギリ)。二人で木材を挽き割る大鋸(オガ)に代わって近世初頭に現れ,もっぱら板材を挽くために用いられた。前挽き大鋸。
→大鋸
前挽き[図]
まえびき
まえびき マヘ― [0][4] 【前弾き】
音曲で,歌を歌いだす前に楽器だけを弾く部分。前奏。
まえびろに
まえびろに マヘビロ― 【前広に】 (副)
前もって。あらかじめ。「―手形しやう為に呼びに遣つた/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
まえぶたい
まえぶたい【前舞台】
a proscenium (カーテンより前の部分).→英和
まえぶね
まえぶね マヘ― [3] 【前船】
歌舞伎劇場で,二階正面の桟敷(サジキ)の前に張り出して作られた席(引船(ヒキフネ))の最前列の席。明治時代まであった。本船(ホンフネ)。
→引船
まえぶり
まえぶり マヘ― 【前振り】
元服前の少年の,前髪をつけた姿。「あつたら―を惜しきは常の人こころ/浮世草子・武道伝来記 8」
まえぶれ
まえぶれ【前触れ】
a (previous) notice (予告);a forerunner (先がけ).→英和
まえぶれ
まえぶれ マヘ― [0] 【前触れ】 (名)スル
(1)前もって告げ知らせること。さきぶれ。予告。「―もなく訪ねて来た」「喇叭(ラツパ)を吹きて,祭の―する男も/即興詩人(鴎外)」
(2)何かが起こるしるし。前兆。「大地震の―」
まえまえ
まえまえ マヘマヘ [0] 【前前】
以前。かねて。ずっと前。「―から気になっていた」「―からの約束」
まえみ
まえみ マヘ― [1] 【前身】
「前身頃(マエミゴロ)」の略。
まえみごろ
まえみごろ マヘ― [3] 【前身頃】
衣服の身頃のうち,胴体の前の部分をおおうもの。前身。
⇔後ろ身頃
まえみつ
まえみつ マヘ― [0] 【前褌】
相撲で,力士がまわしを締めたとき,体の前面で横にまわっている部分。前まわし。
まえむき
まえむき【前向きの】
positive;→英和
constructive;→英和
forward-looking.
まえむき
まえむき マヘ― [0] 【前向き】 (名・形動)
(1)前の方を向くこと。「―にすわる」
(2)考え方や取り組み方が積極的・建設的である・こと(さま)。「―に検討する」
⇔後ろ向き
まえむすび
まえむすび マヘ― [3] 【前結び】
帯を前で結ぶこと。また,その結んだもの。
⇔後ろ結び
まえもうし
まえもうし マヘマウシ 【前申し】
主君などの前で直接に言上すること。「御―こそ,御いとまひまなかるべかめれど/蜻蛉(下)」
まえもって
まえもって マヘ― [3] 【前以て】 (副)
前から。あらかじめ。「―連絡する」
まえもって
まえもって【前以て】
beforehand;→英和
in advance.
まえやく
まえやく マヘ― [0] 【前厄】
厄年の前の年。凶事があるとして慎む。
⇔後厄(アトヤク)
まえわ
まえわ マヘ― [0] 【前輪】
(1)鞍(クラ)の前部の,山形に高くなっている部分。
⇔後輪(シズワ)
→鞍橋(クラボネ)
(2)前の車輪。ぜんりん。
まえわたし
まえわたし マヘ― [0][3] 【前渡し】 (名)スル
(1)金品を期日よりも前に渡すこと。「お金を―する」
(2)手付け。手金。
まえわたり
まえわたり マヘ― 【前渡り】
(1)前を通り過ぎること。「ひまなき御―に人の御心をつくし給ふも/源氏(桐壺)」
(2)人を越えて昇進すること。「左大弁の―まかりならぬものなり/宇津保(国譲上)」
(3)体裁をつくろって渡って行くこと。「しんぞ命を揚げ巻の,これ助六が―/長唄・助六」
まえん
まえん [0] 【魔縁】
〔仏〕 悪神が学問や修行の邪魔をすること。また,その悪魔。「念仏してゐたるを妨げんとて―の来たるにてぞあるらん/平家 1」
まえピン
まえピン マヘ― [0] 【前―】
〔ピンはピントの略〕
写真で,焦点が被写体より手前にずれて像がぼけること。
⇔後ピン
まお
まお 【真麻・苧麻】
(1)カラムシの別名。また,カラムシの茎の繊維で作った麻糸。[季]夏。
(2)〔「間男(マオ)」と同音であることから〕
密通。また,まおとこ。
まおう
まおう【魔王】
Satan;→英和
the Devil.
まおう
まおう [2] 【魔王】
(1)悪魔の王。
(2)〔仏〕 天魔の王。欲界第六天の主で,衆生(シユジヨウ)が仏道にはいるのを妨げる者。
まおう
まおう [2] 【麻黄】
マオウ科の草本状の常緑小低木。中国北部に自生。茎は多数出て枝を分かち,高さ50センチメートル内外。枝はトクサに似て,鱗片(リンペン)状の葉を対生。雌雄異株。エフェドリン系アルカロイドを含み,地上茎を漢方で解熱・せき止めなどの薬とする。
まおうたいかんぼ
まおうたいかんぼ マワウタイ― 【馬王堆漢墓】
中国湖南省長沙市馬王堆にある前漢初期の墓。1972年から発掘。木炭をしきつめた木郭墓から,帛書・漆器・楽器・玉印などの高度な工芸品が多く出土。相接した三基の被葬者は初代軑(タイ)侯利蒼(リソウ)とその妻子。夫人の遺体は良好な保存状態(湿屍)で注目を浴びた。
まおごも
まおごも 【真小薦】
〔「ま」「お」は接頭語〕
こも。一説に,「まお」は「真麻」でカラムシで作ったこもとも。「人言の繁きによりて―の同じ枕は我はまかじやも/万葉 3464」
まおさく
まおさく マヲサ― 【申さく】
〔「まをす」のク語法〕
申すこと。もうさく。「寺々の女餓鬼―/万葉 3840」
まおす
まお・す マヲス 【申す】 (動サ四)
〔上代語。「まうす」の古形〕
(1)「もうす」に同じ。「万代にいましたまひて天の下―・したまはね朝廷(ミカド)去らずて/万葉 879」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,その動作の対象を敬う意を添える。…し申しあげる。「天飛ぶや鳥にもがもや都まで送り―・して飛び帰るもの/万葉 876」
→もうす
まおとこ
まおとこ【間男】
a secret lover.
まおとこ
まおとこ [2] 【間男・密男】 (名)スル
夫のある女がひそかに夫以外の男性と通ずること。また,その相手の男。みそかおとこ。「―する女房に鼻毛を延ばす薄のろどの/社会百面相(魯庵)」
まおとこほんだ
まおとこほんだ 【間男本多】
天明(1781-1789)の頃,江戸深川の遊里で流行した女髷(マゲ)の一。髻(モトドリ)を男髷の本多髷に似せて高く結ったものという。
まおもて
まおもて [2] 【真面・真表】
真正面。真向かい。
まおらん
まおらん マヲ― [2] 【真麻蘭】
植物ニュー西蘭(サイラン)の別名。
まか
まか [1] 【摩訶】
〔梵 mahā〕
仏教で,下にくる語を賛美・強調するための接頭語のように用いられる。大きいこと。すぐれていること。偉大であること。「―般若(ハンニヤ)」「―不思議」
まかい
まかい [0] 【魔界】
悪魔の住む世界。魔境。
まかえん
まかえん [2] 【摩訶衍】
〔梵 mahāyāna〕
大乗(ダイジヨウ)のこと。
まかかしょう
まかかしょう 【摩訶迦葉】
迦葉の尊称。
まかから
まかから 【摩訶迦羅】
大黒天のこと。
まかげ
まかげ [0][2] 【目陰・目蔭】
(1)遠くを見るときなどに,手を額にかざして光線を遮ること。「高き峯に上り―をさして見渡せば/盛衰記 22」
(2)疑うような目つきをすること。「気色ばみたる御―こそわづらはしけれ/源氏(東屋)」
まかごや
まかごや 【真鹿児矢】
〔「ま」は接頭語〕
シカやイノシシなどを射るのに用いたという矢。「―を手挟み添へて/万葉 4465」
まかごゆみ
まかごゆみ 【真鹿児弓】
〔「ま」は接頭語〕
真鹿児矢を射るのに用いた弓。「かれここに天の―,天のはは矢を天若日子に賜ひて遣はしき/古事記(上)」
まかしかん
まかしかん マカシクワン 【摩訶止観】
法華三大部の一。一〇巻。594年,隋の智顗(チギ)述,灌頂(カンジヨウ)筆録。天台宗の根本的な修行である止観,すなわち瞑想法を体系的に記述,その究極的世界観を明らかにする。天台摩訶止観。天台止観。止観。
まかしょ
まかしょ [1]
(1)寒参りの代参をすると称して江戸市中をめぐり歩いた願人(ガンニン)坊主。絵を刷り込んだ小さい紙片をまき散らしながら「まかしょ,まかしょ」と叫び歩いた。
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄。七変化の一。本名題「寒行雪姿見(カンギヨウユキノスガタミ)」。二世桜田治助作詞。1820年江戸中村座初演。{(1)}の姿を舞踊化したもの。
まかじ
まかじ 【真楫】
〔「ま」は接頭語〕
左右一対の艪(ロ)。また,艪の美称。「桜皮(カニワ)巻き作れる舟に―貫き/万葉 942」
まかじき
まかじき [2] 【真旗魚】
スズキ目の海魚。全長3メートルに達する。体は長紡錘形で,側扁する。背びれが大きく,長い剣状の吻(フン)をもつ。背面は黒紫青色,腹面は銀白色で,体側には明瞭な十数条のコバルト色の横帯がある。肉は淡紅色で美味。重要水産魚。太平洋・インド洋の亜熱帯・温帯海域に分布。カジキ。ノウラギ。
→カジキ
まかす
まか・す 【引す・漑す】 (動サ下二)
(田や池などに)水を引き入れる。「亀山殿の御池に,大井川の水を―・せられんとて/徒然 51」
まかす
まかす【負かす】
beat;→英和
defeat.→英和
まかす
まか・す [0] 【負かす】 (動サ五[四])
相手を負けさせる。相手に勝つ。「一点差で―・した」
[可能] まかせる
まかす
まか・す [2] 【任す・委す】
■一■ (動サ五[四])
「まかせる」に同じ。「よし,きた。―・しとけ」「身を―・す」「運を天に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒まかせる
まかず
まかず [0] 【間数】
部屋の数。「―が多い家」
まかず
まか・ず マカヅ 【罷づ・罷出づ】 (動ダ下二)
〔「まかりいづ」の転。「まかんず」とも〕
(1)「出る」「去る」の謙譲語。
(ア)貴人のもとから退出する。「参る人々も皆,立ちながら―・づれば/源氏(夕顔)」
(イ)お暇をいただいて,去る。「暇許させ給はぬを,強ひて申してあからさまに―・でぬ/宇津保(忠こそ)」
(2)「出る」「行く」の丁寧語。出かける。「かく京にも―・でねば,頼もし所に籠りて物し侍るなり/源氏(若紫)」
(3)「下げる」の謙譲語。お下げする。「つとめてこの箱を―・でさせ給へるにぞ/源氏(葵)」
まかせ
まかせ 【任せ】
〔動詞「任せる」の連用形から〕
名詞の下に付いて複合語をつくり,そのものにまかせきりにする意を表す。「あなた―」「風―」「運―」
まかせる
まかせる【任せる】
[委任]leave <a matter to a person> ;→英和
entrust[trust] <a person with a matter> ;→英和
[放任]leave <a person to do> ;let <a person do (as he likes)> .→英和
運を天に〜 ⇒運.
まかせる
まか・せる [3] 【任せる・委せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まか・す
(1)自分の権限などを他の人に譲って,仕事を代行してもらう。ゆだねる。まかす。「店を息子に―・せる」「君の判断に―・せる」
(2)相手のなすがままにさせる。まかす。「ご想像に―・せる」「相手の殴るに―・せて抵抗しない」「身を―・せる」「運を天に―・せる」
(3)進むままにしておく。まかす。「足に―・せて山道を歩く」「筆に―・せて書き連ねる」
(4)物事が自然に推移するのを,そのままにする。放置する。まかす。「庭を荒れるに―・せる」「成り行きに―・せる」
(5)自分のもっている力や時間を十分に使う。まかす。「力に―・せてドアを押しあける」「暇に―・せて本を読みあさる」
(6)ある事柄に従う。「憚る所なく,例あらむに―・せて…きびしう行なへ/源氏(乙女)」
まかぜ
まかぜ [1][0] 【魔風】
悪魔の吹かせる,人を惑わす恐ろしい風。まふう。
まかぜこいかぜ
まかぜこいかぜ 【魔風恋風】
小説。小杉天外作。1903年(明治36)「読売新聞」に連載。本郷の学生街を舞台に,女学生初野と友人の婚約者東吾との悲恋を描く。
まかたち
まかたち 【侍婢・侍女】
〔「まかだち」とも〕
貴人に仕える女。こしもと。「豊玉毘売の―玉器を持ちて/古事記(上訓)」
まかつ
まか・つ 【目勝つ】 (動タ四)
相手を威圧するように見すえる。「時に八十万(ヤソヨロズ)の神有り。皆―・ちて,相問ふことを得ず/日本書紀(神代下訓)」
まかつきゅう
まかつきゅう [3] 【磨羯宮】
黄道十二宮の第一〇宮。山羊(ヤギ)座に相当していたが,歳差のため今は西方にずれている。冬至点を始点とする。
まかづ
まか・づ 【罷づ】 (動ダ下二)
⇒まかず(罷)
まかでおんじょう
まかでおんじょう [4] 【退出音声・罷出音声】
雅楽で,舞人の退場音楽。また,参集者の退出の際の奏楽。後者には通常「長慶子(チヨウゲイシ)」の曲が奏される。
⇔参人(マイリ)音声
まかな
まかな 【真鉋】
〔「ま」は接頭語〕
かんな。
まかない
まかない マカナヒ [0][3] 【賄い】
〔動詞「賄う」の連用形から〕
(1)食事を用意して食べさせること。また,その役の人。「寮の―をしている」
(2)準備。世話。「御手水など参りたる様は例のやうなれど,―目ざましう思されて/源氏(浮舟)」
(3)給仕をすること。また,その人。「御―は命婦の君/栄花(着るは佗し)」
(4)とりはからうこと。やりくり 間に合わせ。「諸事を春の事とてのばし当分の―ばかりに暮れければ/浮世草子・胸算用 3」
(5)負担。面倒を見ること。「しかも一切わたしらが―で/人情本・梅児誉美 3」
(6)近世の廻船乗組の役職の一。会計事務を担当し,親司(オヤジ)・表仕(オモテシ)とともに三役と呼ばれ,船頭を補佐する役で賄方(マカナイカタ)・岡廻りともいい,日本海方面では知工(チク)という。
まかない
まかない【賄い】
meals;board.→英和
賄い付き下宿 board and room.
まかないかた
まかないかた マカナヒ― [0] 【賄い方】
(1)食事の調理に当たる役。食事を作る役。
(2)江戸幕府の職名。江戸城内の食料品の供給に当たる役。
(3)「賄い{(6)}」に同じ。
まかないぎんみやく
まかないぎんみやく マカナヒ― [7] 【賄吟味役】
江戸幕府の職名。賄い方の準備する食料品の吟味に当たった役。
まかないつき
まかないつき マカナヒ― [0][3] 【賄い付き】
下宿などで,食事も付いていること。
まかなう
まかな・う マカナフ [3] 【賄う】 (動ワ五[ハ四])
(1)食事を調えて出す。「昼食を―・う」
(2)費用・物資・人手などを供給して必要を満たす。また,限られた範囲内で処置する。「需要を―・う」「三千円の会費で―・う」
(3)支度する。準備する。調える。「御硯など―・ひて,責め聞こゆれば,しぶしぶに書い給ふを/源氏(柏木)」
(4)とりはからう。とりしきる。「内を―・ふ者なきゆゑ/歌舞伎・四谷怪談」
[可能] まかなえる
まかなう
まかなう【賄う】
[食事]board;→英和
provide <a person> with food;[調達する]supply;→英和
pay;→英和
cover <expenses> .→英和
まかなし
まかな・し 【真悲し・真愛し】 (形シク)
非常にかわいい。非常にいとしい。「置きて行かば妹は―・し/万葉 3567」
まかなもち
まかなもち 【真鉋持ち】 (枕詞)
真鉋で弓を削る意から,地名「弓削(ユゲ)」にかかる。「―弓削の川原の埋れ木の/万葉 1385」
まかびるしゃな
まかびるしゃな 【摩訶毘盧遮那】
毘盧遮那の尊称。大日如来。まかびるさな。
まかふしぎ
まかふしぎ [1] 【摩訶不思議】 (名・形動)[文]ナリ
〔「摩訶」は大きなの意〕
非常に不思議な・こと(さま)。「―な出来事」
[派生] ――さ(名)
まかぶら
まかぶら 【眶】
目のふち。まぶち。まなかぶら。「―くぼく,鼻のあざやかに高く赤し/宇治拾遺 11」
まかべ
まかべ 【真壁】
茨城県西部,真壁郡の町。花崗岩を原料にした墓石・灯籠など,石材業が盛ん。
まかまんじゅしゃげ
まかまんじゅしゃげ [5] 【摩訶曼珠沙華】
瑞兆(ズイチヨウ)として天から降るという四華(シケ)の一。大きく赤い花という。
まかまんだらげ
まかまんだらげ [5] 【摩訶曼陀羅華】
瑞兆(ズイチヨウ)として天から降るという四華(シケ)の一。大きな白蓮華という。
まかみ
まかみ 【真神】
オオカミの古名。
まかやき
まかやき 【陵苕】
ノウゼンカズラの古名。[和名抄]
まかり
まかり 【罷り】
〔動詞「罷る」の連用形から〕
(1)行くこと。貴人などの前から退出すること。
(2)貴人の食膳を下げること。また,その膳。「御―に候ふ人は,御―たべ候ひなん/宇治拾遺 9」
まかりあり
まかりあ・り 【罷り在り】 (動ラ変)
「あり」「おり」の謙譲語・丁寧語。あります。おります。「恋闕の至情にたへず―・り候/近世紀聞(延房)」
まかりいず
まかりい・ず 【罷り出づ】 (動ダ下二)
(1)「出づ」の謙譲語。貴人のもとや貴所から出る。退出する。「人々―・でてしめやかなる夕暮なり/源氏(蜻蛉)」
(2)居所を出て他へ行く意の謙譲語。出かける。出て参る。「菓(コノミ)・蓏(クサノミ)を拾はんが為に山野に―・でたらん間/今昔 5」
(3)「出づ」の丁寧語。現れ出る。参上する。「―・でたる者は東国に隠れもない大名です/狂言・入間川」
→罷り出る
まかりこす
まかりこ・す [2] 【罷り越す】 (動サ五[四])
「行く」の謙譲語。まいる。参上する。「一緒に逗子に―・し/不如帰(蘆花)」
まかりじ
まかりじ 【罷り道】
死者があの世へと行く道。よみじ。「楽浪(ササナミ)の志賀津の児らが―の川瀬の道を見ればさぶしも/万葉 218」
まかりでる
まかり・でる [2][4] 【罷り出る】 (動ダ下一)
(1)「出る」の謙譲語。退いて帰る。退出する。「御前を―・でる」
(2)「出る」の丁寧語。人の前に出る。参上する。また,厚かましく人前に出る。「挨拶に―・でました」「師弟の契約をしたい心得で―・でました/真景累ヶ淵(円朝)」
まかりとおる
まかりとお・る [4] 【罷り通る】 (動ラ五[四])
(1)「通る」を強めていう。
(ア)堂々と通る。
(イ)良くない物が世間に通用する。また,悪い行為が堂々と行われる。「粗悪な時計が高級時計として―・る」「無法が―・る世の中」
(2)「通る」の謙譲語。「さあらば逆縁ながらとぶらうて―・らうずるにて候/狂言・蛸」
まかりなら∘ぬ
まかりなら∘ぬ 【罷り成らぬ】 (連語)
〔「成らぬ」を強めていう語〕
決してしてはいけない。重々しい禁止の表現として用いる。「口答えすることは―∘ぬ」
まかりなる
まかりな・る 【罷り成る】 (動ラ四)
「成る」の謙譲語。ある状態にいたる。「法師に―・らんと思ひ侍れど/宇治拾遺 12」
まかりまちがう
まかりまちが・う [6][2] 【罷り間違う】 (動ワ五[ハ四])
「間違う」を強めていう。
(1)(「まかりまちがえば」「まかりまちがうと」などの形で)万一まちがえると。うっかりすると。「―・えば命にかかわる」
(2)(「まかりまちがっても」の形で)どんなにまちがえても。どんなことがあっても。「―・っても借金だけはするな」
まかりもうし
まかりもうし 【罷り申し】
別れの挨拶(アイサツ)をすること。特に,国司などの地方官が任地に赴任する際,参内していとまごいをすること。「―せし人のもとに言ひたりける/平中 35」
まかりもうす
まかりもう・す 【罷り申す】 (動サ四)
貴人に別れの挨拶(アイサツ)を言う。いとまごいをする。「倭姫命に―・して曰はく/日本書紀(景行訓)」「神に―・し給ふ/源氏(須磨)」
まかりよる
まかりよ・る 【罷り寄る】 (動ラ四)
「寄る」の謙譲語。
(1)立ち寄る。「小野に侍りつる尼どもあひとひ侍らむとて,―・りたりしに/源氏(手習)」
(2)年をとる。「年―・りて,風重く成て/宇治拾遺 12」
まかる
まか・る [0] 【負かる】 (動ラ五[四])
値段を安くすることができる。「もうこれ以上―・らない」
まかる
まか・る [2] 【罷る】 (動ラ四)
(1)朝廷などの意向を受けて,地方または他所へ行く。「勅旨(オオミコト)戴き持ちて唐(モロコシ)の遠き境に遣はされ―・りいませ/万葉 894」
(2)許可を得て,宮廷または貴人の所から離れる。退出させていただく。おいとまをいただく。「憶良らは今は―・らむ子泣くらむそれその母も我(ワ)を待つらむそ/万葉 337」
(3)「行く」の謙譲語。貴所から他所へ,また,都から地方へ行く。「人のもとに―・れりける夜/古今(秋上詞)」「雁の声を聞きて,越(コシ)に―・りける人を思ひてよめる/古今(春上訓)」
(4)「行く」の丁寧語。参る。「花見に―・れりけるに,早く散過にければ/徒然 137」
(5)「死ぬ」の謙譲語。「身―・る」「妾―・るといふとも/日本書紀(垂仁訓)」
(6)他の動詞の上に付いて,
(ア)謙譲・丁寧の意を表す。「―・り出づ」「―・り越す」
(イ)意味を強める。「―・り通る」「―・り間違う」
〔「任(マ)く」に対する自動詞〕
まかんず
まかん・ず マカンヅ (動ダ下二)
〔「まかりいづ」の転〕
⇒まかず
まかんむり
まかんむり [2] 【麻冠】
「麻垂(マダ)れ」に同じ。
まが
まが 【禍】
よくないこと。よこしまなこと。わざわい。「―ごと」「八十―つ日の神/古事記(上訓)」
まがい
まがい マガヒ [2][0] 【紛い】
(1)本物に似せて作ってあること。また,そのもの。にせもの。いんちき。「―の鼈甲(ベツコウ)」
(2)まざって区別しにくいこと。「あしひきの山下光るもみち葉の散りの―は今日にもあるかも/万葉 3700」
(3)まちがい。しくじり。「手の―・足の―なさしめずして/祝詞(大殿祭)」
(4)名詞の下に付いて,見まちがえるほどよく似せてあること,また,そのものの意を表す。「カウボーイ―の服装」「ワニ皮―のハンドバッグ」
まがい
まがい【紛い(物)】
an imitation (模造品);→英和
a sham (にせもの).→英和
〜の imitation;artificial (人造の).→英和
まがい
まがい 【麻鞋】
「麻沓(オグツ)」に同じ。
まがい=も無(ナ)い
――も無(ナ)・い
まちがいない。正真正銘のものである。
まがいおり
まがいおり マガヒ― [0] 【紛い織(り)】
本物に似せた織物。特に,京都西陣で唐(カラ)織りに似せて織った帯地。
まがいぶつ
まがいぶつ [2] 【磨崖仏・摩崖仏】
自然の岩壁を利用し,その岩面に彫刻された仏・菩薩像。インドで発生,中国・朝鮮に広がった。日本には奈良時代に伝わり,平安以降に製作されたものがのこる。宇都宮市大谷(オオヤ)・臼杵(ウスキ)市臼杵磨崖仏などが名高い。
まがいもの
まがいもの マガヒ― [0] 【紛い物】
本物そっくりに似せて作ったもの。にせもの。模造品。イミテーション。
まがう
まがう【紛う】
be mistaken <for> ;be confused <with> .
まがう
まが・う マガフ [2] 【紛う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
〔「目(マ)交(カ)ふ」の意か〕
(1)区別できないほどよく似ている。「雪と―・うばかりの花吹雪」「―・う方なき金の茶釜」
(2)入り乱れる。「雪かも降ると見るまでにここだも―・ふ梅の花かも/万葉 844」
(3)まじり合って区別がつかない。「老いらくの来むといふなる道―・ふがに/古今(賀)」
〔現代語では主に連体形が用いられ,「まごう」と発音することが多い。「紛える」に対する自動詞〕
■二■ (動ハ下二)
⇒まがえる
まがえる
まが・える マガヘル [3] 【紛える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まが・ふ
(1)似ていて,とりちがえる。見違えさせる。「その衫(サン)の上に縫附けたる檸檬(リモネ)の殻は大いなる釦(ボタン)に―・へたるなり/即興詩人(鴎外)」
(2)区別がつかないほど入り乱れさせる。「わが岳に盛りに咲ける梅の花残れる雪を―・へつるかも/万葉 1640」
〔「紛う」に対する他動詞〕
まがお
まがお【真顔で】
seriously.→英和
まがお
まがお [0] 【真顔】
まじめな顔つき。真剣な顔。「―で相手に問いただす」
まがかみ
まがかみ [2][0] 【禍神】
わざわいをなす神。邪神。悪神。
まがき
まがき [1][0] 【籬】
(1)竹・柴などを粗く編んで作った垣。ませ。ませがき。
(2)遊郭で,見世(ミセ)と入り口の落ち間とのあいだにある格子戸。
(3)「籬節(マガキブシ)」の略。
まがき
まがき 【曲垣】
姓氏の一。
まがき
まがき [2] 【真牡蠣】
海産の二枚貝。殻高10センチメートル内外。一般にカキと呼ばれるのはこの種。小形のものをシカメ,大形のものをナガガキ・エゾガキと呼ぶ。交替性の雌雄同体。有史以前から食用。サハリン以南に分布。各地で養殖され,広島・仙台などが有名。
まがきがい
まがきがい [3] 【籬貝】
海産の巻貝。殻高6センチメートル内外。貝殻は円錐形。殻表は平滑で,白地に褐色の電光模様がある。肉は食用,殻は貝殻細工用。浅海の砂底にすむ。房総半島以南に分布。
まがきのしま
まがきのしま 【籬の島】
宮城県塩釜市,塩釜港内の海岸近くにある小島。((歌枕))「わがせこを都にやりて塩釜の―のまつぞ恋しき/古今(東歌)」
まがきぶし
まがきぶし [0] 【籬節】
江戸時代,明暦・万治(1655-1661)頃,大坂新町で流行した小歌。遊女「まがき」がうたい始めたといわれ,島原の投節(ナゲブシ),吉原の継節(ツギブシ)とともに三都の名物と称された。現在,歌詞・曲ともに伝わらない。
まがきへいくろう
まがきへいくろう 【曲垣平九郎】
講談「寛永三馬術」の登場人物。江戸初期の武士・馬術家。讃岐丸亀藩士。出府中の1634年,将軍徳川家光が芝の愛宕山下で山上の梅花を乗馬のままで折ってくる者を求めた際,ひとり巧みに石段を上下し,名をあげた。
まがごと
まがごと 【禍言・禍事】
よくない言葉。不吉な言葉。また,凶事。「神の言はむ―にあひまじこり/祝詞(御門祭)」
まがし
まがし [0] 【間貸し】 (名)スル
代金をとって部屋を人に貸すこと。
⇔間借り
「二階を―する」
まがし
まがし【間貸する】
rent[ <英> let]a room.→英和
まがしら
まがしら 【目頭】
「めがしら(目頭)」に同じ。[日葡]
まがたま
まがたま【勾玉】
beads;jewels.
まがたま
まがたま [0] 【勾玉・曲玉】
古代の装身具の一。瑪瑙(メノウ)・水晶・滑石製が多く,C の字形やコの字形の一端に孔(アナ)をあけて緒を通し,垂れ飾りとした。日本,朝鮮の古墳時代に好んで用いられた。もとは,動物の牙(キバ)に孔(アナ)をあけて身につけたものという。
勾玉[図]
まがった
まがった【曲がった】
(1) bent;→英和
curved.(2)[心の]crooked;→英和
perverse;→英和
dishonest.→英和
まがつひ
まがつひ 【禍津日】
「禍津日神」の略。
まがつひのかみ
まがつひのかみ 【禍津日神】
邪悪禍害をつかさどる大枉津日(オオマガツヒ)・八十枉津日(ヤソマガツヒ)の二神。記紀によれば,伊弉諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国から帰って禊(ミソギ)をしたとき,その汚れから生まれたという。
まがな
まがな [1][0] 【真仮名】
漢字を,そのまま国語の音を表すために用いたもの。万葉(マンヨウ)仮名の主として一字一音節のもの。
→片仮名
→平仮名
まがなすきがな
まがなすきがな 【間がな隙がな】 (副)
〔「がな」はもと副助詞。不特定の「間」や「隙」を漠然とさし示す意から〕
少しでもひまさえあるといつも。ひっきりなしに。まがなひまがな。「―通って来る」
まがね
まがね 【真金】
〔「ま」は接頭語〕
鉄。くろがね。「天の金山(カナヤマ)の―を取りて/古事記(上訓)」
まがねふく
まがねふく 【真金吹く】 (枕詞)
鉄を精錬する意から,鉄の産地である,地名「丹生(ニウ)」「吉備(キビ)」にかかる。「―丹生のま朱(ソホ)の色に出て/万葉 3560」
まがまがしい
まがまがし・い [5] 【禍禍しい・曲が曲がしい】 (形)[文]シク まがまが・し
(1)悪いことが起こりそうな予感をさせる。縁起が悪い。不吉である。「―・い言い伝えのあるほこら」
(2)いまいましい。けしからぬ。「―・しかりける心もちたる者かな/宇治拾遺 2」
(3)〔「まざまざしい」の転という〕
真実らしい。本当らしい。「いひも切らぬに助作―・しき顔付にて/浄瑠璃・大経師(下)」
[派生] ――さ(名)
まがみのはら
まがみのはら 【真神の原】
奈良県明日香村,飛鳥寺・法興寺跡一帯の地。現在,安居院がある。
まがも
まがも【真鴨】
a wild duck;a mallard (総称・雄).→英和
まがも
まがも [0] 【真鴨】
カモ目カモ科の水鳥。全長60センチメートルほどで,雄は頭部が光沢のある暗緑色,胸が栗色で首に白い輪がある。雌はじみな褐色。池や海上などに群れて休み,主として夜間に餌(エサ)をとる。ユーラシア・北米に広く分布。日本各地に冬鳥として渡来。アヒルの原種。「あおくび」ともいう。
真鴨[図]
まがよう
まがよ・う マガヨフ 【紛よふ】 (動ハ四)
〔動詞「紛(マガ)ふ」から派生した語〕
入りまじって区別がつかない。はっきりしない。「月に―・ふ白菊の花/山家(秋)」
まがり
まがり [0] 【曲(が)り・勾り】
〔動詞「曲がる」の連用形から〕
(1)曲がっていること。また,曲がり具合。「―をなおす」「道ノ―/日葡」
(2)「曲がり金」の略。
(3)馬の手綱の真ん中。「手綱の―をづんと切られて/太平記 31」
まがり
まがり【曲り】
a bend;→英和
a curve;→英和
a corner (曲り角).→英和
まがり
まがり [0] 【間借り】 (名)スル
他人の家の部屋を代金を払って借りること。
⇔間貸し
まがり
まがり 【糫】
「糫餅(マガリモチイ)」の略。[和名抄]
まがり
まがり【間借りする】
take[rent]a room.→英和
間借人 a lodger; <米> a roomer.→英和
まがり
まがり 【鋺】
水を飲むための器。椀,または柄杓(ヒシヤク)など。「―を参らせよとて/徒然 100」
まがりかど
まがりかど【曲り角】
a corner;→英和
a turning[critical]point.〜に来た日本経済 Japanese economy at the crossroads.
まがりかど
まがりかど [4][0] 【曲(が)り角】
(1)道が曲がっている角の所。
(2)物事の変わり目。転機。「人生の―に立つ」
まがりがね
まがりがね [3] 【曲(が)り金・曲(が) り尺】
「曲尺(カネジヤク)」に同じ。
まがりくねった
まがりくねった【曲りくねった】
winding <path> ;→英和
zigzag <course> ;→英和
meandering <river> .→英和
まがりくねる
まがりくね・る [5] 【曲(が)りくねる】 (動ラ五[四])
幾重にも折れ曲がる。「―・った道」
まがりざし
まがりざし [0] 【曲(が)り差し】
「曲尺(カネジヤク)」に同じ。
まがりじゃく
まがりじゃく [0] 【曲(が)り尺】
「曲尺(カネジヤク)」に同じ。
まがりどの
まがりどの 【曲(が)り殿】
建物の中の折れ曲がった部分。「朱雀門の前の西の―に立ち隠れんと/今昔 19」
まがりなり
まがりなり [0] 【曲(が)り形】
〔「曲がった形」の意から〕
不完全であること。
まがりなり
まがりなり【曲りなりに】
somehow or other.
まがりなりにも
まがりなりにも [6] 【曲(が)り形にも】 (副)
不十分ではあるが。完全ではないが。どうにかこうにか。「―文筆で身を立てられるようになった」
まがりみち
まがりみち [3][0] 【曲(が)り道・曲(が)り路】
曲がっている道。
まがりめ
まがりめ [0] 【曲(が)り目】
曲がっている所。曲がり角。
まがりもちい
まがりもちい 【糫餅・環餅】
米麦の粉を練り,細長く伸ばしてさまざまな形にして油で揚げた菓子。まがり。[新撰字鏡]
まがりや
まがりや [0] 【曲(が)り屋】
平面の形が L 字形に曲がっている家。岩手県を中心とした東北地方に多く見られ,母屋から曲げた部分を厩(ウマヤ)にしている。鍵屋。
曲がり屋[図]
まがる
まが・る [0] 【曲(が)る】 (動ラ五[四])
〔「禍(マガ)」の動詞化〕
(1)まっすぐな物・平らな物が弓形・ S 字形などになる。「腰が―・る」「肘(ヒジ)が痛くて右腕が―・らない」「青柳の細き眉根を笑み―・り/万葉 4192」
(2)進む方向が右または左に変わる。「駅は次の四つ角を右に―・ったところだ」「道は北に―・る」
(3)向きが正規の方向とずれる。ゆがむ。傾く。「ネクタイが―・っている」「柱が―・って見える」
(4)道理からはずれる。心がねじける。「根性が―・っている」
〔「曲げる」に対する自動詞〕
[可能] まがれる
[慣用] 口が―・旋毛(ツムジ)が―・鼻が―
まがる
まがる【曲る】
(1) bend;→英和
curve;→英和
wind.→英和
(2)[道を]turn <the corner to the left> .→英和
まがれい
まがれい [2] 【真鰈】
カレイ目の海魚。全長40センチメートルほど。体は扁平で楕円形,口が小さく,両眼は右側にある。有眼側が淡褐色,無眼側は白色で幅の広い淡黄色の縦帯がある。刺身・煮魚などにして美味。日本の沿岸に分布。アカガシラ。アカジ。クチボソ。
まがわす
まがわ・す マガハス 【紛はす】 (動サ四)
紛らわしくする。迷わせる。「海の上なる群れる島嶼をば淡青なる雲に―・せたり/即興詩人(鴎外)」
まがん
まがん [1][0] 【真雁】
カモ目カモ科の水鳥。全長75センチメートルほどで,全体が褐色,腹に黒色の横縞がある。くちばしは橙色で額の前部が白い。尾は黒褐色で,先端は白色。ユーラシア・北米の北部で繁殖し,日本各地に冬鳥として渡来。近年,減少が著しい。天然記念物。
真雁[図]
まき
まき 【槙】
姓氏の一。
まき
まき 【牧】
姓氏の一。
まき
まき【薪】
firewood.→英和
〜を割る chop wood.
まき
まき【巻】
a roll <of cloth> ;→英和
a volume[book](書物).→英和
まき
まき [1] 【牧】
〔馬城(マキ)の意〕
牛馬を放し飼いにするところ。まきば。牧場。
まき
まき [1]
家を単位として,その本家・分家などの関係によって結ばれた集団。主として東日本の各地に見られる。
まき
まき [0] 【薪】
燃料にするため適当な長さに切ったり割ったりした木。たきぎ。わりき。「―をくべる」「―割り」
まき
まき [1] 【真木・槙・柀】
(1)イヌマキ・コウヤマキの別名。特に,イヌマキをいう。
(2)〔よい木の意〕
木材としてすぐれたスギやヒノキの総称。「奥山の―の板戸を押し開き/万葉 2519」
まき
まき 【巻】
姓氏の一。
まき
まき 【任】
任命すること。「大君の―のまにまに/万葉 4116」
→まく(任)
まき
まき 【巻(き)】
■一■ [1][0] (名)
〔動詞「巻く」の連用形から〕
(1)まくこと。まいた物。また,まいた状態。「―ずし」「―がいいキャベツ」
(2)書画の巻き物。
(3)書物が内容上いくつかに分かれている場合の,それぞれの区分。「源氏物語,桐壺の―」
(4)俳諧の付合を長く続けたもの。「猿蓑の市中の―」
(5)〔女房詞〕
茅巻(チマキ)。[御湯殿上(文明九)]
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)巻き物や書物の数を数えるのに用いる。
(2)巻いた回数を数えるのに用いる。「二―巻く」
まき
まき 【真木】
姓氏の一。
まき
まき 【巻】
新潟県中部,西蒲原郡の町。新潟市の南に接し,日本海に面する。近世,北陸街道の宿場町。
まき
まき【槇】
《植》a black pine.
まき=立つ山
――立つ山
杉・檜(ヒノキ)などの茂る山。「み吉野の―ゆ見下ろせば/万葉 913」
まきあがる
まきあがる【巻き上がる】
curl[roll]up (煙など).
まきあがる
まきあが・る [4] 【巻き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)巻いて上へ上がる。「砂ぼこりが―・る」
(2)すっかり巻いた状態になる。
まきあげ
まきあげ [0] 【巻(き)上げ・巻(き)揚げ・捲き上げ】
巻き上げること。
まきあげき
まきあげき [4] 【巻(き)揚げ機】
ウインチに同じ。
まきあげき
まきあげき【巻上機】
a winch;→英和
a windlass.→英和
まきあげほう
まきあげほう [0] 【巻(き)上げ法】
土器成形法の一。粘土をひものようにして巻き上げながら土器のあらましの形をつくる方法。
→輪積み法
まきあげる
まきあ・げる [4] 【巻(き)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まきあ・ぐ
(1)巻いて上に引き上げる。「碇(イカリ)を―・げる」
(2)風が物を舞い上がらせる。「突風が木の葉を―・げる」
(3)うまいことを言ったり,おどしたりして金品を奪い取る。「金を―・げる」
(4)すっかり終わりまで巻く。
まきあげる
まきあげる【巻き上げる】
(1) roll[wind]up.(2)[奪う]take away;rob <a person of a thing> ;→英和
cheat <a person of his money> .→英和
まきあし
まきあし [0] 【巻(き)足】
(1)立ち泳ぎの足の使い方。膝(ヒザ)を中心として下肢を外から内へ交互にまわして浮力をつけるもの。
(2)人形浄瑠璃で,片方の足を外からまわして他方の足の前に踏み出す,ゆったりした歩き方。
まきあみ
まきあみ [0] 【巻(き)網・旋網】
漁網のうち,巾着網・揚繰り網などの総称。一枚の幅広い網で魚群を取り囲んで,網の裾を絞って捕獲する。
まきありつね
まきありつね 【槙有恒】
(1894-1989) 登山家。近代アルピニズムの導入者。仙台市生まれ。慶応義塾卒。1956年(昭和31),マナスル遠征隊隊長として,日本隊の初登頂を成功させた。著「山行」など。
まきいし
まきいし [2] 【蒔石】
茶室の庭などにまき散らしたように配置した飛び石。
まきいずみ
まきいずみ 【真木和泉】
(1813-1864) 幕末の尊攘派の志士。久留米水天宮の祠官。名は保臣。通称,和泉守。七卿落ちの際,ともに長州藩に逃れる。蛤御門(ハマグリゴモン)の変で敗れ,天王山で自殺した。
まきいつま
まきいつま 【牧逸馬】
⇒林不忘(ハヤシフボウ)
まきうし
まきうし [2] 【牧牛】
牧草地に一年を通じて牛を放牧すること。また,そのようにして自由に交配させる方法。
まきえ
まきえ【(金,銀)蒔絵】
(gold,silver) lacquer.→英和
まきえ
まきえ [0] 【蒔絵】
漆で文様を描き,金・銀・スズ・色粉などを付着させた漆工芸。技法上から研ぎ出し蒔絵・平蒔絵・高蒔絵に大別され,絵以外の地の装飾としては,梨子地(ナシジ)・塵地(チリジ)・平目地・沃懸(イカケ)地などがある。奈良時代に始まり平安時代に盛んになる。漆工芸の代表。
まきえ
まきえ [2][0] 【撒き餌・播き餌】 (名)スル
魚や小鳥を集めるために餌(エサ)をまくこと。また,その餌。寄せ餌。
まきえい
まきえい [0] 【巻纓】
⇒けんえい(巻纓)
まきえはぎ
まきえはぎ [3] 【蒔絵萩】
マメ科の多年草。本州中部以西の乾いた山林中に生える。茎は帯紫色で細い。高さ約60センチメートル。葉は三出複葉。秋,帯紫白色の蝶(チヨウ)形花を花柄に数個つける。
まきえふで
まきえふで [3] 【蒔絵筆】
蒔絵を描くときに用いる筆。柔らかい毛を用いる。線描用の捻じ筆,地塗り用の猫毛の筆などがある。
まきえふん
まきえふん [3] 【蒔絵粉】
蒔絵に用いる粉。金・銀・スズ・銅などを粉末にしたもので,その用途や粒子の違いから梨子地粉・平目粉・消し粉などがある。
まきおこす
まきおこ・す [4] 【巻(き)起こす】 (動サ五[四])
(1)風などがほこりや砂などを吹き上げる。「車が砂塵(サジン)を―・して疾走する」
(2)あることがきっかけとなって,ある状態を引き起こす。「センセーションを―・す」「論争を―・す」
[可能] まきおこせる
まきおこす
まきおこす【巻き起こす】
create <a sensation> ;→英和
evoke <public comments> .→英和
まきおこる
まきおこ・る [4] 【巻(き)起こる・捲き起こる】 (動ラ五[四])
多くのものを巻き込むかたちで,急に物事が盛んになる。「ブームが―・る」
まきおとし
まきおとし [0] 【巻き落(と)し・捲き落(と)し】
相撲の決まり手の一。差し手で相手の体を抱えて巻き込み,突き落とすようにして自分の横にひねり倒す技。
まきおび
まきおび [0][3] 【巻(き)帯】
きちんと結ばず,巻きつけただけの帯。「がらを好みて幅広の―/たけくらべ(一葉)」
まきかえ
まきかえ [0] 【巻(き)替え】
相撲で,自分に有利な組み手に持ち込むため,差し手を差し替えること。
まきかえし
まきかえし【巻返し政策】
a roll-back policy.
まきかえし
まきかえし [0] 【巻(き)返し】
(1)劣勢の状態から勢いを盛り返して反撃に転ずること。「―をはかる」「―に出る」
(2)糸・織物など巻いてあるもの,あるいは折り畳んであるものを,他の巻き棒に巻きとること。特に,機織りで,綛(カセ)になっている糸を枠などにきちんと巻きとること。
まきかえす
まきかえ・す [3] 【巻(き)返す】 (動サ五[四])
(1)劣勢の状態から勢いを盛り返して反撃に転ずる。「試合の後半に―・して勝利を得る」
(2)巻いてあるものをいったん広げて,もとのように巻く。巻き直す。巻き戻す。「手紙を取出した。それを四五寸ばかり―・して/それから(漱石)」
[可能] まきかえせる
まきかえる
まきか・える [4] 【巻(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まきか・ふ
(1)新しく別なものを巻く。「包帯を―・える」
(2)相撲で,自分に有利な組み手に持ち込むため,差し手を差し替える。
まきがい
まきがい【巻貝】
a conch.→英和
まきがい
まきがい [2] 【巻(き)貝】
(1)腹足綱に属する軟体動物の総称。多くの種は背に螺旋(ラセン)状に巻いた貝殻をもつが,ナメクジやアメフラシのように殻のないものや,カサガイのように殻が笠(カサ)形になっているものもある。種類が多く,世界各地に分布。
(2){(1)}のうち,螺旋状に巻いた殻をもつ貝の総称。サザエ・タニシ・カタツムリなど。
まきがまえ
まきがまえ [3] 【冂構え】
「冏(ケイ)構え」に同じ。
まきがみ
まきがみ【巻紙】
rolled[a roll of]letter paper.
まきがみ
まきがみ [0] 【巻(き)紙】
(1)横半截した切り紙を横に長くつないで巻いた紙。毛筆で手紙を書くのに用いる。
(2)物を巻いて包む紙。「タバコの―」
まきがみ
まきがみ [0] 【巻(き)髪】
頭髪を束ねてぐるぐる巻き,かんざしなどで無造作にとめること。また,その髪。
まきがり
まきがり [0] 【巻狩(り)】
狩り場を四方から取り囲んで,獣を追い立てて捕らえる狩り。「富士の―」
まききゃはん
まききゃはん [3] 【巻(き)脚絆】
幅の狭い長い布を足首から巻き上げて,ひざ下でとめる脚絆。巻きゲートル。脚絆。
まきぎぬ
まきぎぬ [3][0] 【巻(き)絹】
軸に巻いた絹布。腰差し。「北の方へは唐綾の御小袖,―など取添へて奉る/義経記 8」
まきぎぬ
まきぎぬ 【巻絹】
能の一。四番目物。熊野へ巻き絹を奉納する都の男が,途中,音無の天神へ立ち寄って遅れたかどで縛られる。すると天神が巫女(ミコ)に乗り移って都の男を救い,祝詞(ノリト)をあげて物狂いとなり,神楽(カグラ)を舞う。
まきぎょう
まきぎょう [0] 【巻(き)経】
巻き物にした経文。
まきぐち
まきぐち 【牧口】
姓氏の一。
まきぐちつねさぶろう
まきぐちつねさぶろう 【牧口常三郎】
(1871-1944) 教育家・宗教家。新潟県生まれ。小学校教師になり,「人生地理学」を刊行。「創価教育」を唱え,戸田城聖とともに創価学会の前身である創価教育学会を創設した。不敬罪と治安維持法違反で拘留中に病死。
まきぐも
まきぐも [0][3] 【巻(き)雲・捲き雲】
⇒けんうん(巻雲)
まきげ
まきげ [0] 【巻(き)毛】
頭髪などの,ちぢれて巻いている毛。
まきこみ
まきこみ [0] 【巻(き)込み】
(1)柔道で,技をかけるとき相手を自分の体の動きに巻き込むようにして投げる技の総称。内股巻き込みなど。
(2)自動車が方向転換の際,内輪差によって二輪車や歩行者と車体の横面でぶつかること。
まきこむ
まきこむ【巻き込む】
roll up;enfold;→英和
catch.→英和
(事件に)巻き込まれる be involved <in> .
まきこむ
まきこ・む [3] 【巻(き)込む】 (動マ五[四])
(1)巻いて中に入れる。包むように引き込む。「渦に―・まれる」「此文(コノフミ)には私一念を―・め,御許(モト)に差出しまゐらせ候/金色夜叉(紅葉)」
(2)いやおうなしにかかわりを持たせる。「市民を―・んだ政争」「事件に―・まれる」
[可能] まきこめる
まきごえ
まきごえ [3][0] 【蒔き肥】
種子をまくときに施す肥料。
まきごめ
まきごめ [0][2] 【蒔き米・撒き米】
神仏に参るとき,まいて手向ける米。「談義の散銭,―を買ひ込み/浮世草子・新永代蔵」
まきさく
まきさく 【真木割く・真木栄く】 (枕詞)
「檜(ヒ)」にかかる。檜(ヒノキ)を裂くのに「ひ(=割レ目)」を入れくさびを打ち込むためとも,「真木栄く」の意で檜をたたえる意ともいう。「杵築(キヅキ)の宮―檜の御門(ミカド)/古事記(下)」
まきさしあみ
まきさしあみ [3] 【巻(き)刺し網】
刺し網の一。巻き網のように魚群を取り囲んだのち,水面をたたいたりして魚を網目にからませてとるもの。
まきざっぱ
まきざっぱ [0] 【薪雑把】
「まきざっぽう(薪雑把)」に同じ。
まきざっぽう
まきざっぽう [0] 【薪雑把】
薪にするため適当な長さに切ったり,割ったりした木切れ。まきざっぱ。
まきしぼり
まきしぼり [3] 【巻(き)絞り】
絞り染めの技法の一。模様の輪郭を平縫いし,引き締めて縮め,袋状になった部分に糸を巻きつけて染める。
まきしん
まきしん [0] 【巻き芯】
ランプの芯の,火口(ホクチ){(2)}の所を巻いたもの。
→平芯(ヒラシン)
まきじ
まきじ [0] 【蒔地】
漆器の下地の一。素地(キジ)に直接漆を塗り,乾かないうちに木炭の粉や砥粉(トノコ)の粉末を蒔きつけて乾かし,順次細かい粉末を蒔き重ねていく法。
まきじく
まきじく [0] 【巻(き)軸】
軸を付けて巻き込めるようにした書画。
まきじた
まきじた【巻舌で話す】
trill one's r's;speak with trilled r's.
まきじた
まきじた [0] 【巻(き)舌】
(1)舌の先を巻くようにして,威勢よく話す口調。江戸っ子に特有のもの。「―でまくしたてる」
→べらんめえ口調
(2)堅苦しい口調。切り口上。「十五左衛門―にて,拙者儀は先年御長家に罷有つて/浮世草子・好色敗毒散」
まきじゃく
まきじゃく【巻尺】
a tape measure.
まきじゃく
まきじゃく [0] 【巻(き)尺】
円形の容器に巻き込み,使用するときに引き伸ばして使うものさし。金属製・布製など。
まきす
まきす [0] 【巻き簀】
料理で,材料を巻くためのすだれ。竹製が多い。
まきすなご
まきすなご [3] 【蒔き砂子】
絵や工芸品で,金粉・銀粉を蒔きつけたもの。
まきずし
まきずし [2] 【巻き鮨】
海苔(ノリ)や薄焼き玉子で巻いた鮨。海苔一枚で巻いたものを太巻き,半枚で巻いたものを細巻きという。
→海苔巻き
まきずるめ
まきずるめ [3] 【巻き鯣】
するめを巻いて輪切りにしたもの。婚礼などのときに肴(サカナ)として形式的に出す。
まきせん
まきせん [0][3] 【蒔き銭・撒き銭】
(1)神仏,特に伊勢神宮への参詣者が蒔き米のかわりにまく銭。「宮廻りの―に/浮世草子・永代蔵 4」
(2)棟上げなどの際,施工主が祝いとして参列者にまく銭。
(3)乞食などに投げ与える銭。
まきせん
まきせん [0] 【巻(き)線・捲き線】
コイル。「―抵抗器」
まきぜめ
まきぜめ [0] 【巻(き)攻め】
敵の城を取り囲んで攻めること。
まきそで
まきそで [0] 【巻袖】
筒袖の一。たもとの部分を巻き上げたような形の袖。三角袖。
まきぞい
まきぞい [0] 【巻(き)添い】
「まきぞえ(巻添)」に同じ。
まきぞえ
まきぞえ [0] 【巻(き)添え】
他人の事件・悪事に巻き込まれて,罪に問われたり,損害を受けたりすること。まきぞい。「事故の―を食う」「子供を―にする」
まきぞえ
まきぞえ【巻添えを食う】
be involved <in> ;get mixed (up) <in> .
まきぞめ
まきぞめ [0] 【巻(き)染め】
絞り染めの一。布を巻いて糸でくくって染め,くくられた部分が白く残る染め方。
まきた
まきた [0] 【蒔き田】
苗を植えるのでなく,籾(モミ)をじかにまいて稲を作ること。また,その田。
⇔植え田
まきた
まきた【真北の[に]】
due north.
まきた
まきた [3] 【真北】
ちょうど北に当たる方角。正北。
⇔真南
まきたつ
まきた・つ 【巻き立つ】 (動タ下二)
(1)盛んに巻く。盛んにゆれ動かす。「風起り…,竹葉さつと―・て―・て/浄瑠璃・国性爺合戦」
(2)巻いて立てる。「カミヲ―・ツル/日葡」
まきたて
まきたて [0] 【巻(き)立て】
原木や玉切りした丸太を土場(ドバ)や貯木場に積み上げること。
→掽(ハエ)積み
まきだる
まきだる [0] 【巻き樽】
縄で巻いた酒樽。進物用とする。
まきちらす
まきちらす【撒き散らす】
scatter;→英和
sprinkle;→英和
[金を]squander;→英和
waste.→英和
まきちらす
まきちら・す [4][0] 【撒き散らす】 (動サ五[四])
あたり一面にまく。あちらこちらに広く振りまく。「灰を―・す」「金を―・す」「うわさを―・す」
[可能] まきちらせる
まきつく
まきつ・く [3] 【巻(き)付く】
■一■ (動カ五[四])
他の物を巻いてそれから離れなくなる。「朝顔が手すりに―・く」「蛇が獲物に―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒まきつける
まきつく
まきつく【巻き付く】
coil[wind itself] <round a thing> .→英和
巻き付ける coil[wind] <a thing round a pole> .
まきつけ
まきつけ [0] 【蒔き付け】
作物の種をまくこと。
まきつける
まきつ・ける [4] 【巻(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まきつ・く
まわりに巻いてつける。「首にマフラーを―・ける」
まきつける
まきつ・ける [0][4] 【蒔き付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まきつ・く
作物の種をまく。「ホウレンソウを―・ける」
まきづつ
まきづつ [0] 【蒔筒】
蒔絵で各種の粉を蒔くための竹筒。粉筒。
まきと
まきと [0] 【巻斗】
社寺建築の斗組(マスグミ)で,肘木(ヒジキ)の上にあって,一方向のみに桁または肘木を受ける斗(マス)。
まきとり
まきとり【巻取(紙)】
a roll <of printing paper> ;→英和
a paper roll.
まきとりがみ
まきとりがみ [4] 【巻(き)取り紙】
帯状に漉(ス)いた紙を,連続して巻き取った印刷用紙。輪転印刷機にかけて新聞・雑誌などの印刷に使う。まきとりし。
→枚葉紙
まきとる
まきと・る [3] 【巻(き)取る】 (動ラ五[四])
巻いて他の物へ移しとる。「糸を糸巻きに―・る」「フィルムを―・る」
[可能] まきとれる
まきなおし
まきなおし [0] 【蒔き直し】 (名)スル
(1)改めて種をまくこと。
(2)初めからやり直すこと。「新規―」
まきぬ
まき・ぬ 【纏き寝・枕き寝】 (動ナ下二)
互いの腕を枕として寝る。共寝する。「玉釧(クシロ)―・寝し妹を/万葉 3148」
まきの
まきの 【牧野】
姓氏の一。
まきの
まきの 【マキノ】
滋賀県北西部,高島郡の町。スキー場・温泉などがあり,京阪神からの観光客が多い。
まきのえいいち
まきのえいいち 【牧野英一】
(1878-1970) 刑法学者。岐阜県生まれ。東大教授。リストの目的刑の理論を受けて,教育刑主義を唱えた。著「日本刑法」「法理学」など。
まきのお
まきのお マキノヲ 【槙尾】
京都市右京区の地名。高雄(高尾)・栂尾(トガノオ)とともに清滝川渓谷にそい,三尾(サンビ)と総称される。紅葉の名所。西明寺(サイミヨウジ)がある。
まきのしょうぞう
まきのしょうぞう 【牧野省三】
(1878-1929) 映画製作者。京都府生まれ。劇場の経営から映画製作に転じ,尾上松之助主演の娯楽作品で当たりをとった。のちマキノ映画製作所を主宰。
まきのしんいち
まきのしんいち 【牧野信一】
(1896-1936) 小説家。神奈川県生まれ。早大卒。処女作「爪」を島崎藤村に激賞され,私小説「父を売る子」などで作家的地位を確立。のちに浪漫的な作風を強めて,特異な幻想的世界を描いた。代表作「ゼーロン」「鬼涙村」
まきのしんけん
まきのしんけん 【牧野伸顕】
〔名は「のぶあき」とも〕
(1861-1949) 政治家。鹿児島県生まれ。大久保利通の次男。文相・農商相・外相などを歴任。内大臣となり天皇側近の実力者として重きをなした。二・二六事件で襲われ,引退した。吉田茂はその女婿。
まきのとみたろう
まきのとみたろう 【牧野富太郎】
(1862-1957) 植物分類学者。土佐生まれ。小学校中退。独学で植物学を研究,広く植物を採集し,1888年から「日本植物志図篇」を出版し多くの新種を記載。また,すぐれた植物図を作成して一般の植物知識普及に努めた。近代日本の植物分類学の確立者。
まきのはら
まきのはら 【牧ノ原】
静岡県南部,大井川下流西岸の台地。明治初期,士族などが入植して茶園として開拓。
まきのり
まきのり [0][2] 【蒔糊】
染色技法の一。糊を竹の皮に塗って乾かし,細かく砕いたものを湿らせた布に蒔いて防染する方法。雪降り・霞などを表すのに用いる。
まきはた
まきはた [0] 【牧畑】
数年ごとに放牧と耕作とを交互に行う畑。
まきはだ
まきはだ [0] 【槙肌】
⇒まいはだ(槙肌)
まきば
まきば [0] 【巻(き)葉】
芭蕉(バシヨウ)・蓮(ハス)などの若葉で,まだ巻いたままで開いていないもの。
まきば
まきば【牧場】
a pasture;→英和
a meadow.→英和
まきば
まきば [0] 【牧場】
柵(サク)などで囲い,牛や馬などを放し飼いにしておく所。ぼくじょう。まき。
まきばい
まきばい [2] 【蒔き灰】
茶道で,形を整えた風炉灰(フロバイ)の上に景をつけるためにまく白い化粧灰。藤灰・線香灰などを用いる。
まきばしら
まきばしら 【真木柱・槙柱】
■一■ (名)
(1)檜(ヒノキ)や杉でできた柱。「寄り居たまへりつる―もしとねも/源氏(東屋)」
(2)源氏物語の巻名。第三一帖。また,髭黒と北の方との間の長女の名。
■二■ (枕詞)
真木柱は太いものであることから,「ふとし」にかかる。「―太き心はありしかど/万葉 190」
まきひげ
まきひげ [0] 【巻き鬚】
他物に巻きつくための植物の器官。葉・枝・根の一部が変形したもので,ブドウでは枝が,エンドウでは葉が巻き鬚になる。
まきび
まきび [0] 【真黍】
トウモロコシの異名。
まきびと
まきびと [0] 【牧人】
牧夫。ぼくじん。
まきびん
まきびん [0] 【巻鬢】
近世の男子の髪の結い方の一。鬢(ビン)の髪を下から上へかき上げて,月代(サカヤキ)のきわで巻きこむように髻(モトドリ)に合わせて髷(マゲ)に結ったもの。
まきふう
まきふう [0] 【巻(き)封】
上包みを用いず,書状の紙を巻いて端を裏へ折り返し,糊(ノリ)で封じた書状の封のしかた。
まきふすべ
まきふすべ 【巻き燻べ】
ふすべ皮の一種。縄を巻きつけて煙でいぶし,黒白の模様をつけたもの。[日葡]
まきふで
まきふで [0] 【巻(き)筆】
(1)芯を立てて紙で巻き,その周囲に獣毛を植えて穂を作った筆。明治初期まで和様書道で使われた。
(2)軸を色のついた糸で巻いて飾った筆。
まきぶえ
まきぶえ [2][3] 【牧笛】
牧童が吹く笛。牛飼い笛。
まきぶみ
まきぶみ [0] 【巻(き)文】
「巻き物{(1)}」に同じ。
まきほん
まきほん [0] 【巻(き)本】
巻き物にした本。巻子(カンス)本。
まきみず
まきみず [2] 【撒き水】
地面に水をまくこと。また,その水。打ち水。「庭に―をする」
まきむくやま
まきむくやま 【纏向山・巻向山】
奈良県桜井市北部にある山。海抜567メートル。南東の弓月ヶ岳を含めても呼ぶ。
まきもどし
まきもどし【巻き戻し】
rewinding.
まきもどす
まきもどす【巻き戻す】
rewind.→英和
まきもどす
まきもど・す [4] 【巻(き)戻す】 (動サ五[四])
元の巻かれていた状態に巻いてもどす。まきかえす。「テープを―・す」
[可能] まきもどせる
まきもの
まきもの【巻物】
a scroll;→英和
a roll.→英和
まきもの
まきもの [0] 【巻(き)物】
(1)書画などを表装して軸に巻いたもの。巻子(カンス)。巻き文。
(2)軸に巻いた反物。
⇔板物
まきや
まきや【薪屋】
a firewood dealer.
まきゅう
まきゅう [0] 【魔球】
球技で,思いがけない変化をして相手を惑わせる球。
まきょう
まきょう [0] 【魔境】
(1)悪魔のすむ世界。
(2)人跡まれな,何がいるかわからない神秘的な地域。「アマゾンの―」
(3)遊里など人を歓楽に誘惑する所。魔窟(マクツ)。
まきょう
まきょう [0] 【魔鏡】
日本や中国にある青銅鏡の中で,鏡面を見ると普通の鏡と変わりないが,太陽光線の反射光を当てて投影すると,裏側に鋳造されている経文や仏像などが写し出されるもの。鏡面の曲率の部分的な差により,明暗ができるためと考えられる。
まきりょうこ
まきりょうこ 【巻菱湖】
(1777-1843) 江戸後期の書家。越後の人。本姓池田,名は大任。字(アザナ)は致遠。江戸に出て亀田鵬斎(ホウサイ)に学ぶ。欧陽詢(オウヨウジユン)など主に唐の書を学び独自の書体で一家を成した。著「十体源流」
まきわら
まきわら [0] 【巻き藁】
わらを巻いて束ねたもの。弓術の的として,また,空手の練習用として用いる。
まきわり
まきわり【薪割り】
wood chopping;[道具]an ax(e);a hatchet.→英和
まきわり
まきわり [0][4] 【薪割(り)】
丸太などを適当な大きさに割って薪を作ること。また,そのために使う刃物。
まきゲートル
まきゲートル [3] 【巻き―】
「巻き脚絆(キヤハン)」に同じ。
まきスカート
まきスカート [4] 【巻き―】
体に巻きつけて着るスカート。
まきタバコ
まきタバコ [3] 【巻き―】
細長く巻いたタバコ。紙巻きと葉巻きとがある。
まぎ
まぎ [1] 【間木】
寝殿造りで,長押(ナゲシ)の上に一枚の板を横に渡した棚のようなもの。
まぎょう
まぎょう [1] 【ま行・マ行】
五十音図の第七行。ま・み・む・め・も。
まぎら
まぎら 【紛ら】
まぎらわすこと。ごまかし。「ふとんかぶつて行くふりも涙くろめし―なり/浄瑠璃・重井筒(中)」
まぎらかす
まぎらか・す [4] 【紛らかす】 (動サ五[四])
まぎれるようにする。まぎらす。「歌ヲ歌ッテ心配ヲ―・ス/ヘボン」
まぎらす
まぎら・す [3] 【紛らす】 (動サ五[四])
(1)他のものと混同させて,それとわからないようにする。まぎれさせる。「悲しみを笑いで―・す」「話を―・す」
(2)他のことに気持ちを向けて,悩みなどを忘れる。「退屈を読書で―・す」「憂さを―・す」
[可能] まぎらせる
まぎらす
まぎらす【紛らす】
[気持を]divert <one's mind from> ;→英和
[かくす]conceal;→英和
hide;→英和
evade (そらす).→英和
酒に〜 drown <one's sorrows> in drink.退屈を〜 pass[while away]the time.→英和
まぎらせる
まぎら・せる [4] 【紛らせる】 (動サ下一)
「まぎらす(紛)」の下一段化。「気を―・せる」
まぎらわしい
まぎらわしい【紛らわしい】
confusing;misleading;→英和
ambiguous.→英和
まぎらわしい
まぎらわし・い マギラハシイ [5] 【紛らわしい】 (形)[文]シク まぎらは・し
〔上代は「まきらはし」と清音〕
(1)よく似ていてまちがえやすい。「―・い言葉」「―・い色」「警官と―・い服装」
(2)光でまぶしい。まばゆい。「上野(カミツケノ)まぐはしまとに朝日さし―・しもなありつつ見れば/万葉 3407」
(3)多忙で雑事にまぎれている。「今日―・しく候ひつる程に,倉にうち置きて忘れて/宇治拾遺 8」
(4)他の事に気持ちが移って,煩わしいことや物思いなどを忘れている。「一品の宮ばかりには参り給ひて,―・しき歩きもえし給はざりけり/狭衣 4」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
まぎらわす
まぎらわ・す マギラハス [4] 【紛らわす】 (動サ五[四])
(1)それとわからないようにする。まぎらす。「笑いに―・す」
(2)心を他の事に向けて,気をそらす。まぎらす。「さびしさを―・す」
(3)とりつくろって目立たないようにする。「柱がくれに居隠れて涙を―・し給ふさま/源氏(須磨)」
まぎり
まぎり [0] 【間切り】
(1)区切ること。
(2)琉球王朝時代の行政区画の単位。行政の最小単位である村を数か村集めたもの。
(3)「間切り走り」の略。
まぎりがわら
まぎりがわら [4] 【間切り瓦】
西洋型船や中国船の角形竜骨のこと。和船の瓦(平形竜骨)に対し,船底に突出して間切り走りに効果があるため,江戸時代につけられた呼称。
まぎりばしり
まぎりばしり 【間切り走り】
帆船が,斜め前からの風を,帆の面を左右交互に切り替えて受け,ジグザグのコースで風上方向に帆走すること。まぎり。
まぎりぼ
まぎりぼ [3] 【間切り帆】
前斜め,あるいは横からの風を受ける帆。開き帆。[日葡]
まぎる
まぎ・る [2] 【間切る】 (動ラ五[四])
帆船が,間切り走りで風上に進む。「ホヲ―・ッテハシル/ヘボン」
まぎる
まぎ・る 【紛る】 (動ラ下二)
⇒まぎれる
まぎれ
まぎれ [0] 【紛れ】
(1)まぎれること。入りまじって見分けにくいこと。「どさくさ―」「夕闇の道たどたどしげなる―にわが車にてゐて奉る/源氏(空蝉)」
(2)形容詞語幹・動詞の連用形の下に付いて,感情の勢いに押されて,事の見さかいがつかなくなるさまを表す。「に」を伴って副詞的に用いる。あげく。あまり。「腹立ち―にけとばす」「苦し―に大声を出す」「激した―に如彼(アア)は云つたけれどね/魔風恋風(天外)」
(3)乱れ。ごたごた。「閑院の内裏焼けたる―より/増鏡(内野の雪)」
(4)心が他のことに引かれること。「昔物語などせさせて聞き給ふに,少しつれづれの―なり/源氏(明石)」
(5)他の事に入りまじって起きる思いがけないこと。まちがい。「ふとしも,あらはならぬ―ありぬべし/源氏(若菜下)」
まぎれ=もない
――もな・い
まちがいない。明白である。「―・い事実」
まぎれありく
まぎれあり・く 【紛れ歩く】 (動カ四)
(1)人々の中に交じってあちこち歩く。交じり歩く。「若君の,何心なく―・きて/源氏(須磨)」
(2)忍び歩く。隠れて遊び歩く。「むくつけくおぼゆれば,思ひのままにもえ―・かず/源氏(若菜下)」
まぎれこむ
まぎれこむ【紛れ込む】
get mixed up <with> ;be lost <among> ;disappear <among the crowd> .→英和
まぎれこむ
まぎれこ・む [4] 【紛れ込む】 (動マ五[四])
(1)多くのものの中に入り込んで所在がわからなくなる。「書類がどこかへ―・む」
(2)混雑・混乱などに乗じて入り込む。知らないうちに他のものに入り込む。「人込みに―・む」「迷路に―・む」
[可能] まぎれこめる
まぎれどころ
まぎれどころ 【紛れ所】
はっきりと見分けにくい部分。「あさましきまで―なき御顔つき/源氏(紅葉賀)」
まぎれに
−まぎれに【嬉し紛れに】
in one's joy;with[for]joy.腹だち〜 in (a fit of) anger.苦し〜 in despair;as the last resort (最後の手段として).
まぎれもない
まぎれもない【紛れもない(く)】
evident(ly);→英和
obvious(ly).→英和
まぎれもの
まぎれもの 【紛れ物】
まぎらわしいもの。人をごまかすもの。「げに佞臣と忠臣の面は似たる―/浄瑠璃・国性爺合戦」
まぎれる
まぎれる【紛れる】
(1)[入りまじる]be[get]confused[mixed (up)] <with> ;[区別しがたい]cannot be distinguished <from> .
(2)[気が]be diverted <by,from> .
まぎれる
まぎ・れる [3] 【紛れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぎ・る
(1)入りまじる。
(ア)他のものに入りまじって見分けがつかなくなる。「子供が人込みに―・れる」「『願ひます』は涙に―・れ,がばと伏せば/色懺悔(紅葉)」
(イ)物にまじって見分けにくい状況に乗じる。こっそり…する。「やみに―・れて逃げる」「家を見せじとにやあらむ,とく―・れいきにけるを/蜻蛉(下)」
(2)あることに気を取られて,ほかのことを一時忘れる。「忙しさに―・れて約束を忘れる」「気分が―・れる」「苦痛が―・れる」
(3)似ていて区別がつかなくなる。「紙のいろにさへ―・れて,さらにえみたまへず/蜻蛉(下)」
(4)ごたごたと差し障りができる。「さては舞も見たけれども,今日は―・るること出できたり/平家 1」
(5)筋道がわからなくなる。「算勘ガ―・レテアワヌ/日葡」
まぎわ
まぎわ [1] 【間際・真際】
まさにある事が行われようとするとき。直前。寸前。「―になって中止する」「出発―」
まぎわ
まぎわ【間際になって】
at the last moment.死ぬ〜に just before one's death.発車〜に just as the train was leaving.
まく
ま・く 【枕く・婚く・纏く】 (動カ四)
〔「巻く」と同源〕
(1)枕(マクラ)にする。枕として寝る。「宮の我が背は大和女の膝―・くごとに我(ア)を忘らすな/万葉 3457」
(2)〔中世以降「まぐ」とも〕
共寝をする。情交する。結婚する。「若草の妻をも―・かず/万葉 4331」
まく
まく【撒く】
sprinkle <water> ;→英和
scatter (撒き散らす).→英和
まく
まく【巻く】
roll (up) <a carpet> ;→英和
wind (糸などを);→英和
coil;→英和
furl <a flag> ;→英和
wrap (包む).→英和
時計を〜 wind (up) a clock.→英和
まく
まく 【幕】
■一■ [2] (名)
(1)物の隔てや目隠しとして張りめぐらしたり垂らしたりする,広く長く縫い合わせた布。「会場に―を張りめぐらす」
(2)芝居などの舞台と客席をしきる大きな布。上演中は開かれ,終わると閉じられる。「―があがる」
(3)
(ア)芝居で演技の一段落。通常,幕{(2)}があがってから下りるまで。「次の―に出る」
(イ)一場面が終わり,幕{(2)}を引いてその場面を終わりにすること。
(4)場面。場合。「私の出る―ではない」「さあ是からが僕の―さ/当世書生気質(逍遥)」
(5)相撲で,幕内。「―に入る」
(6)〔「幕を下ろす」意から〕
物事の終わり。「宴会もそろそろ―にしよう」
■二■ (接尾)
助数詞。芝居の一段落を数えるのに用いる。「三―五場」「一―物」
まく
ま・く [0] 【巻く・捲く】 (動カ五[四])
□一□(他動詞)
(1)物のまわりにひも状・帯状の物を回らせる。からみつける。「腕に包帯を―・く」「首にマフラーを―・く」「世の人なれば手に―・きかたし/万葉 729」
(2)ひも状・帯状の物を,一方の端が内側になるように,ぐるぐる丸める。「卒業証書を―・いて筒に入れる」「毛糸を玉に―・く」
(3)ぜんまいのねじを回転させて,固く締まった状態にする。「時計のねじを―・く」
(4)それ自体の形状を円環形または螺旋(ラセン)形にする。「とぐろを―・いた蛇」「川の水が渦を―・いて流れる」
(5)物のまわりを取り囲む。包囲する。「霧に―・かれる」「遠巻きに―・く」「御所を―・きて火をかけてけり/愚管 5」
(6)登山で,急な斜面や危険な所をさけて,山腹を迂回して登る。「滝を―・いて尾根に出る」
(7)それ自体に取り付けた綱を引いて上げる。巻き上げる。特に江戸時代の大型の和船で,轆轤(ロクロ)に帆綱をからませて帆を上げる。「イカリヲ―・ク/ヘボン」
(8)数人(個人の場合もある)で連歌・連句の一巻を付け進む。「百韻を―・く」
(9)「撒く{(3)}」に同じ。
□二□(自動詞)
(1)螺旋(ラセン)状になる。渦状になる。「頭のつむじが右に―・いている」「流れやらでつたの細江に―・く水は/聞書集」
(2)息がはずむ。「イキガ―・ク/日葡」
[可能] まける
[慣用] 管を―・煙(ケム)に―・舌を―・尻尾(シツポ)を―・塒(トグロ )を―・旗を―/長い物には巻かれろ
まく
ま・く 【設く】 (動カ下二)
(1)あらかじめ用意する。もうける。「さし向かふ鹿島の埼にさ丹塗りの小船を―・け/万葉 1780」
(2)心構えをして待つ。心待ちにする。「奥―・けて我(ア)が思ふ妹が言の繁けく/万葉 2439」
(3)心待ちにしていたその時期になる。「春―・けてもの悲しきにさ夜ふけて/万葉 4141」
まく
ま・く [1] 【撒く】 (動カ五[四])
〔「蒔(マ)く」と同源〕
(1)物を,ばらばらに散るように落とす。「庭に水を―・く」「飛行機からビラを―・く」「節分に豆を―・く」
(2)物を配って行き渡らせる。「ビラを―・く」「カルタを―・く」
(3)〔「巻く」とも〕
同行者などに自分の居所がわからないようにする。「尾行をまんまと―・く」
[可能] まける
まく
まく [2] 【膜】
(1)物の表面をおおう薄い皮。「フィルムの表面の―」「目に―がかかる」
(2)生物体内の諸器官をおおい,または境をなしている薄い層。
まく
まく【蒔く】
sow <seed in the soil,the field with wheat> .→英和
まく
まく
〔推量の助動詞「む」のク語法〕
…だろうこと。…しようとすること。「かけ―もあやに恐し言は―もゆゆしきかも/万葉 475」「梅の花散ら―惜しみ我が園の竹の林にうぐひす鳴くも/万葉 824」
まく
ま・く 【任く・罷く】
■一■ (動カ下二)
(1)官職に任ずる。任命してさし遣わす。「土師職(ハジノツカサ)に―・けたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
(2)命じて退出させる。しりぞける。「姉は醜しとおもほして,めさずして―・けたまふ/日本書紀(神代下訓)」
〔「罷(マカ)る」に対する他動詞〕
■二■ (動カ四)
{■一■}に同じ。「大君の遠の朝廷(ミカド)と―・きたまふ官(ツカサ)のまにま/万葉 4113」
〔平安時代の補修が明らかな万葉集巻一八に二例のみ見える。いずれも連用形で,原表記に「末気」などとあったものを誤読してできた語か〕
まく
ま・く [1] 【蒔く・播く】 (動カ五[四])
(1)発芽・生育させるために,植物の種を地面に散らしたり,地中に埋めたりする。「苗代(ナワシロ)に籾(モミ)を―・く」
(2)物事の原因をつくる。「自分で―・いた種」
(3)蒔絵(マキエ)をするために金銀粉を散らす。「衣筥には黄金して洲流を―・きためり/栄花(駒競べの行幸)」
[可能] まける
まく
まく【幕】
a curtain;→英和
an act (一幕).→英和
〜があく(下りる) The curtain rises[is raised](drops,falls).〜を張る stretch a curtain.〜になる come to an end.→英和
まく
ま・く 【負く】 (動カ下二)
⇒まける
まく
まく【膜】
a membrane (内臓などの);→英和
a film.→英和
まく
まく
(人を)まく give a person the slip.→英和
まく=が下りる
――が下・りる
芝居が終わる。転じて,物事が終わる。
まく=が開(ア)く
――が開(ア)・く
(1)芝居が始まる。
(2)物事が始まる。
まく=を下ろす
――を下ろ・す
「幕を閉じる」に同じ。
まく=を切って落とす
――を切って落と・す
(歌舞伎で開演のとき,舞台の幕の上部を外して一気に落とすことから)物事を華々しく始める。「戦いの―・す」「全国大会の幕が切って落とされる」
まく=を切る
――を切・る
(1)幕を開けて芝居を始める。転じて,物事を始める。
(2)芝居が終わって幕をしめる。転じて,その場を終わりにする。
まく=を引く
――を引・く
「幕を閉じる」に同じ。
まく=を閉じる
――を閉・じる
幕が下ろされて芝居が終わる。転じて,物事を終わりにする。幕を引く。
まく=を開(ア)ける
――を開(ア)・ける
芝居を始める。転じて,物事を始める。
まくあい
まくあい【幕間】
<米> an intermission <between the acts> ;→英和
<英> an interval.→英和
まくあい
まくあい [0] 【幕間】
演劇で,一つの場面が終わって次の場面が始まるまでの,舞台に幕が引かれている間。また,一つの芝居が終わって別の芝居へ移る間。
まくあいげき
まくあいげき [3] 【幕間劇】
幕間に演じられる軽い喜劇。
まくあき
まくあき [0] 【幕開き】
(1)芝居で幕があがって劇が始まること。開幕。
(2)物事が始まること。また,その時。まくあけ。「新しい時代の―」
⇔幕切れ
まくあけ
まくあけ [0] 【幕開け】
「まくあき(幕開)」に同じ。「スキー-シーズンの―」
まくいた
まくいた [0] 【幕板】
横に長く張った板。机の甲板(コウイタ)の下に幕のように張った板など。
まくうち
まくうち【幕内(力士)】
a senior-class sumo wrestler.
まくうち
まくうち [0] 【幕内】
(1)〔江戸時代,将軍の相撲上覧に際して幔幕(マンマク)の内にはいる待遇を受けた数人の優秀力士の意から〕
相撲番付で,第一段目に名を連ねている前頭以上の力士。また,その地位。普通,横綱は別格で三役と前頭をいう。幕内力士。幕の内。「―に入る」
(2)演劇で,幕の内側,すなわち,俳優・大小道具・衣装・床山・作者など直接芝居をつくる者の総称。
→表方(オモテカタ)
まくぎれ
まくぎれ [0] 【幕切れ】
(1)芝居で,場面が一段落して幕がしまること。また,その時。
(2)物事の終わり。また,その時。「あっけない―」
⇔幕開き
まくぎわ
まくぎわ [0] 【幕際】
(1)能舞台で,鏡の間または橋懸かりの,揚げ幕に接する所。
(2)芝居で,終演直前。
まくぐし
まくぐし [2][0] 【幕串】
幕を張るために立てる細い柱。串。
まくこうぞう
まくこうぞう [3] 【膜構造】
〔membrane structure〕
膜状の材料を用いた屋根構造。ケーブルなどが構造補強に用いられる。
→空気膜構造
まくこつ
まくこつ [2] 【膜骨】
骨組織の生成過程で,軟骨の形成を経ないで繊維性結合組織内に直接つくられる骨組織。頭骨の一部にみられる。結合組織骨。被蓋骨。
まくさ
まくさ 【真草】
(1)〔「ま」は接頭語〕
草の美称。特に,屋根を葺(フ)くのに用いる草。「―刈る荒野にはあれど/万葉 47」
(2)「天草(テングサ)」のこと。
まくし
まくし [3] 【真櫛】
〔「ま」は接頭語〕
櫛の美称。「か黒し髪を―もちここにかき垂れ/万葉 3791」
まくしあげる
まくしあ・げる [5] 【捲し上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まくしあ・ぐ
まくりあげる。「両手で裾を―・げて/黴(秋声)」
まくしかける
まくしか・ける [5] 【捲し掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まくしか・く
「まくしたてる(捲立)」に同じ。「雄弁滔々(トウトウ)―・けられちやあ困るて/不如帰(蘆花)」
まくした
まくした【幕下(力士)】
a junior-class sumo wrestler.
まくした
まくした [0] 【幕下】
相撲番付で,十両の下,三段目の上に位する力士。昔は幕内力士の下段に記されたところから,幕内にはいらない力士の総称であった。
まくしたてる
まくした・てる [5] 【捲し立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 まくした・つ
言いたいことを一方的に言う。「早口で―・てる」
まくしたてる
まくしたてる【捲し立てる】
talk volubly;argue furiously.
まくしだす
まくしだ・す 【捲し出す】 (動サ四)
追い出す。「きやつを早う―・せ/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
まくしもく
まくしもく [3] 【膜翅目】
昆虫の分類上の一目。双翅(ソウシ)目と並んで最も高等なグループとされる。普通,四枚の膜状のはねをもち,飛ぶときは後ろばねの前縁に並ぶ鉤(カギ)で前後のはねが連なり,同時に動く。腹部第一節と第二節の間が細くくびれる細腰亜目と,くびれない広腰亜目に分ける。前者のなかには産卵管が毒針となるものがある。ハチ・アリなどが含まれ,社会生活を営む種もある。全世界で一二万種以上が知られる。膜翅類。
まくしゅうせきかいろ
まくしゅうせきかいろ [7] 【膜集積回路】
セラミックなど絶縁体の基板上に,真空蒸着や印刷などによって薄膜の回路素子を形成したもの。
まくじゃく
まくじゃく [2] 【真孔雀】
キジ目キジ科の鳥。雄は翼長55センチメートル,尾長60センチメートルほど。緑色を基調とし,首から胸にかけて青みを帯びる。房状の緑色冠羽をもつ。雌はやや小さく,緑褐色。中国南部・インドシナ・ミャンマー・インドネシアに分布。
まくじょう
まくじょう [0] 【膜状】
膜のような状態。
まくじり
まくじり [0] 【幕尻】
相撲で,幕内の最下位の地位。前頭の最下位。また,その力士。
まくず
まくず 【真葛】
〔「ま」は接頭語〕
植物クズの美称。[季]秋。「―延(ハ)ふ夏野/万葉 1985」
まくずがはら
まくずがはら 【真葛原】
京都市東山区,東山山麓の円山公園あたり一帯の地名。
まくずはら
まくずはら 【真葛原】
クズの生えている原。[季]秋。「赤駒のい行き憚る―/日本書紀(天智)」
まくずやき
まくずやき [0] 【真葛焼】
1871年(明治4)京都の陶工宮川香山により,横浜市太田町に開かれた磁器。1945年戦災により閉窯。太田焼。
まくせいこつ
まくせいこつ [3] 【膜性骨】
結合組織が直接に変化してできた骨組織。軟骨をおきかえて生じる置換骨と対比される。前頭骨・頭頂骨・鼻骨・頬骨など。
まくそと
まくそと [0] 【幕外】
歌舞伎で,幕が引かれたあと,その幕の外で劇の進行が続く状態をいう。
まくだまり
まくだまり [3] 【幕溜まり】
劇場で,開けた引き幕をひきためておく場所。関西では幕鳥屋(マクドヤ)という。
まくだり
まくだり 【真下り】
(1)真下(マシタ)におりること。「長刀(ナギナタ)打ち振り,―に喚(オメ)いて懸かる/義経記 3」
(2)京都で,御所と反対の方角である南の方にまっすぐに行くこと。「―に逃げたりけるが/保元(中・古活字本)」
まくつ
まくつ [0] 【魔窟】
(1)悪魔が住んでいる所。
(2)ならず者や売春婦などが集まり住んでいる所。
まくつ
まくつ【魔窟】
a brothel (売春宿).→英和
⇒巣窟.
まくづかえ
まくづかえ 【幕支え】
芝居で,開幕の時間になっても幕が開かないこと。「―光次公の役不足/柳多留 63」
まくでん
まくでん [0] 【幕電】
遠方の雷の電光が雲に反射し,稲妻は見えないが雲全体が光って見える現象。
まくでんい
まくでんい [3] 【膜電位】
膜に隔てられた組成の異なる溶液の間に発生する電位差。普通は生物体の半透性の細胞膜や細胞小器官の内側と外側との間に発生する電位差をいう。
→静止電位
→活動電位
まくなぎ
まくなぎ
(1)〔「まぐなき」とも。「ま」は目の意〕
小さい羽虫で,ヌカカの一種。めまとい。[季]夏。「山を行き,―はらはむ/日本書紀(允恭訓)」
(2)まばたきすること。めくばせすること。「―つくらせてさし置かせけり/源氏(明石)」
まくなし
まくなし [0] 【幕無し】
(1)絶え間のないこと。ひっきりなし。「のべつ―にしゃべり続ける」「聞くに堪へぬ三崎甚句を―に浴せ掛けられたる土地柄なれば/ふところ日記(眉山)」
(2)芝居で,一幕ずつに区切らない演出法。
まくのうち
まくのうち [3] 【幕の内】
(1)芝居で,舞台の幕がおりている間。幕間(マクアイ)。
(2)「幕の内弁当」の略。
(3)「まくうち(幕内){(1)}」に同じ。
まくのうちべんとう
まくのうちべんとう [6] 【幕の内弁当】
〔芝居の幕間(マクアイ)に食べたことから〕
小さな俵形に握って胡麻(ゴマ)をかけた飯と,卵焼き・かまぼこ・焼き魚・漬物などのおかずを詰め合わせた弁当。幕の内。
まくのみ
まくのみ (連語)
〔推量の助動詞「む」のク語法「まく」に副助詞「のみ」の付いたもの〕
文末にあって,強く断定する意を表す。…しようと思うのだ。…と思うばかりだ。「玉の緒の絶えたる恋の乱れなば死な―そまたも逢はずして/万葉 2789」
まくはり
まくはり 【幕張】
千葉市花見川区・美浜区の東京湾に臨む地域。旧町名。埋め立て地に新都心の建設がすすむ。
まくばり
まくばり [2] 【間配り】
間隔のあけ方。
まくばる
まくば・る [3] 【間配る】 (動ラ五[四])
適当な間隔をおいて配置する。配分する。「要所へ兵を―・り/近世紀聞(延房)」
まくひき
まくひき [0] 【幕引き】
(1)芝居で幕を開閉する役目の者。
(2)ある出来事などを終わりにすること。「事件の―役」
まくへいこう
まくへいこう [3] 【膜平衡】
溶媒およびイオンの一部のみを透過させる半透膜によって電解質溶液が仕切られているときに,膜の両側でのイオンの分布が不均一なまま成立する平衡。そのため膜を隔てて電位が生じる。種々のイオン交換膜や生体膜でみられる。
→膜電位
まくべつ
まくべつ 【幕別】
北海道南東部,十勝支庁中川郡の町。帯広市の東に接する十勝平野の畑作地帯。
まくほし
まくほ・し (連語)
〔推量の助動詞「む」のク語法「まく」に形容詞「ほし」の付いたもの〕
願望の意を表す。…することを望む。…したい。「たくひれのかけ―・しき妹の名を/万葉 285」「老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見―・しき君かな/古今(雑上)」
〔中古には,この語から希望の助動詞「まほし」が生じた〕
まくほる
まくほ・る (連語)
〔推量の助動詞「む」のク語法「まく」に動詞「ほる(欲)」の付いたもの〕
願望の意を表す。…することを望む。…したい。「今日もかも都なりせば見―・り西の御厩(ミマヤ)の外(ト)に立てらまし/万葉 3776」
まくま
まくま [0] 【幕間】
「まくあい(幕間)」の誤読。
まくみ
まくみ [0] 【幕見】
一幕単位の料金を払って歌舞伎を見ること。普通,立ち見になる。一幕見。
まくめいがっき
まくめいがっき [5] 【膜鳴楽器】
楽器の分類用語。強く張った膜を衝撃(打つ・こする)により振動させて音を発する楽器。大部分は鼓や太鼓の類。
まくめいろ
まくめいろ [3] 【膜迷路】
内耳の骨迷路中にある膜性の管。骨迷路とほぼ同じ形で,卵形嚢(ノウ)・球形嚢・半規管・渦巻管から成る。中には内リンパ液が,骨迷路との間には外リンパ液がある。
→内耳
まくも
まくも 【莫目・莫牟】
古代,高麗楽(コマガク)・百済楽(クダラガク)に使った管楽器。縦笛といわれるが伝わらず,形も未詳。
まくもうぞう
まくもうぞう [3] 【莫妄想】
(1)〔禅語で,「妄想することなかれ」の意〕
妄想を投げ捨てて真理を悟れ,の意。
(2)誤った考えを捨てよ,の意。
まくや
まくや [0] 【幕屋】
幕を張りめぐらした小屋。
まくゆ
まくゆ 【幕湯】
温泉などで貴人の入浴の際,幕をめぐらして人目をさえぎり,また他の人の混浴を禁じた湯。「おつと,承知の―に浴(イ)る/滑稽本・浮世風呂 3」
まくら
まくら【枕】
a pillow;→英和
a bolster (長枕).→英和
〜もとに at one's bedside.‖枕カバー a pillowcase.
まくら
まくら [1] 【枕】
(1)寝るときに頭を支える寝具。「箱―」「膝(ヒザ)―」
(2)寝ている頭の方。枕元。「―よりあとより恋のせめくれば/古今(雑体)」
(3)寝ること。旅で寝ること。「草―」
→枕する
(4)横たえる物の下に置き,支えとするもの。「―木」
(5)前置きの言葉。落語などで本題の前に語る小噺(コバナシ)を中心とした部分の称。
(6)物事のよりどころ。典拠。種。「歌―」
まくら=が上がら∘ない
――が上がら∘ない
病気が治らないために寝床から起き上がれない。
まくら=を並べる
――を並・べる
(1)同じ場所で並んで寝る。
(2)多くの人が同じ場所で倒れる。「―・べて討ち死にする」
(3)男女が共に寝る。枕を交わす。「夫妻は一夜の―・ぶるも五百生の宿縁と申し候へば/平家 10」
まくら=を交わす
――を交わ・す
男女が一緒に寝る。情交する。「とほ妻と―・してねたる夜は/玉葉(恋二)」
まくら=を振る
――を振・る
落語で,本題に入る前に短い話をする。
まくら=を濡(ヌ)らす
――を濡(ヌ)ら・す
悲しみに堪えず,夜ひそかに涙を流す。
まくら=を結ぶ
――を結・ぶ
草を結び合わせて枕とする。野宿する。旅寝する。「いはしろの岡の萱根(カヤネ)に枕むすばむ/新古今(羇旅)」
まくら=を重ねる
――を重・ねる
男女が何度も同衾(ドウキン)する。
まくら=を高く∘する
――を高く∘する
〔史記(呂后本紀)〕
何の不安もなしに寝る。安心して寝る。転じて,安心する。枕を高くして寝る。
まくら=枕(マ)く
――枕(マ)・く
枕にする。寝る。「道のしりこはだをとめを雷(カミ)のごと聞こえしかどもあひ―・く/古事記(中)」
まくら=片去る
――片去・る
枕の片一方をあけて寝る。上代,夫や愛人を待って一人で寝ることにいう。「しきたへの―・る夢に見え来し/万葉 633」
まくらあて
まくらあて [3] 【枕当て】
枕が汚れないようにおおう布または紙。
まくらいし
まくらいし [3] 【枕石】
死者の枕元に置く石。埋葬後,戒名を記して墓の上に置く。
まくらえ
まくらえ [3] 【枕絵】
男女の情交のさまを描いた絵。笑い絵。春画。
〔古くは箱枕の引き出しに入れて,嫁入り道具として持たせた〕
まくらが
まくらが [3] 【枕香】
枕に残っている,その人の香り。
まくらがい
まくらがい [3] 【枕貝】
海産の巻貝。殻長約35ミリメートルの円筒形で堅固。殻表は滑らかで,淡黄褐色の地に不規則な黒褐色の縦線が走る。房総半島以南の砂底に住む。
まくらがえし
まくらがえし [4] 【枕返し】
(1)枕の向きをかえること。特に,死者の枕を北枕にすること。「―なにやと例の様なる有様どもにしてければ/大鏡(伊尹)」
(2)曲芸の一種。多数の木枕を重ねて,両手でもてあそぶもの。
まくらがたな
まくらがたな [4] 【枕刀】
護身のため枕元におく刀。
まくらがね
まくらがね [3][0] 【枕金】
(1)遊女を身請けするときの手付け金。まくらきん。
(2)芸妓が客と共寝するとき,客からもらう契約金。枕掛け。まくらきん。「―五両にて,あらまし相談できて/洒落本・箱枕」
まくらがみ
まくらがみ [3] 【枕神】
夢枕に立つという神。
まくらがみ
まくらがみ [3] 【枕上】
寝床の枕のあたり。枕元。「―に立つ」
まくらがみ
まくらがみ [3] 【枕紙】
(1)枕元に置く紙。
(2)木枕の上の小枕をおおう紙。
まくらがや
まくらがや [3] 【枕蚊帳】
子供の枕辺をおおうための,骨組みの小さな蚊帳。[季]夏。
まくらきん
まくらきん [3][0] 【枕金】
⇒まくらがね(枕金)
まくらぎ
まくらぎ【枕木】
<米> a (cross)tie; <英> a sleeper.
まくらぎ
まくらぎ [3] 【枕木】
鉄道線路の下に横に並べて敷く角柱状の材。レールの幅を一定に保ち,レールにかかる荷重を道床内に分散させる。以前は木材が使われたが,現在は多くコンクリート材・鉄材を用いる。
まくらぎちょう
まくらぎちょう [4] 【枕几帳】
枕元に立てる小さい几帳。
まくらぎょう
まくらぎょう [3] 【枕経】
死者の枕元で読経(ドキヨウ)をすること。また,その経。特に,納棺に先立って行われるものをいう。
まくらく
まくら・く 【枕く】 (動カ四)
〔「まくら(枕)」を動詞化したもの〕
枕にする。「音(コエ)知らむ人の膝の上わが―・かむ/万葉 810」
まくらげいしゃ
まくらげいしゃ [4] 【枕芸者】
(1)芸らしい芸もなく,売春を主とする芸者。不見転(ミズテン)。
(2)枕探しをする芸者。
まくらことば
まくらことば [4] 【枕詞】
(1)昔の歌文に見られる修辞法の一。特に和歌などで,特定の語句に冠して,修飾しあるいは句調を整える語句をいう。修飾する語と修飾される語との間には一定のきまりがあり,個人の創造が許されない点で,序詞と区別される。五音のものが最も多いが,三音・四音,また七音のものもある。平安時代より現代に至るまで発語・歌枕・諷詞・冠辞・頭辞・かぶり・よそひ・かざし・玉かづら等種々の名称がある。枕詞の名称は室町時代頃から見られる。「あしひきの」「あらたまの」「たらちねの」など。
(2)転じて,前置きの言葉。「―が長い」
(3)寝物語。「独寝の―ぞ恨みなる/謡曲・菊慈童」
まくらことば
まくらことば【枕詞】
a ‘pillow' word;a conventional epithet.
まくらごと
まくらごと 【枕言】
いつも口ぐせにいう言葉。「やまと言の葉をももろこしの歌をもただその筋をぞ―にせさせ給ふ/源氏(桐壺)」
まくらさがし
まくらさがし [4] 【枕探し・枕捜し】
眠っている旅客の枕元から金品を盗むこと。また,その盗人。
まくらざき
まくらざき 【枕崎】
鹿児島県薩摩半島南部の市。鰹(カツオ)漁を中心とした遠洋漁業の基地。水産加工業も盛ん。
まくらざきたいふう
まくらざきたいふう 【枕崎台風】
1945年(昭和20)9月17日,枕崎付近に上陸した台風。九州を縦断,広島から松江へと進んだ。超大型の台風で,広島県を中心に洪水・崖(ガケ)崩れなどで大被害が出た。全国の死者・行方不明者三七五六名。
まくらしょうじ
まくらしょうじ [4] 【枕障子】
枕元に立てる衝立(ツイタテ)障子。
まくらじし
まくらじし 【枕獅子】
歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「英獅子乱曲(ハナブサシシノランギヨク)」。1742年江戸市村座初演。女方の石橋(シヤツキヨウ)物の代表曲。前ジテは傾城姿で手獅子を持っての踊り,後ジテは牡丹笠をつけて狂いを見せるもの。
まくらじどう
まくらじどう 【枕慈童】
(1)能の一。観世流の「菊慈童」の他流での曲名。
(2)能の一。四番目物。観世流のみにある曲。「菊慈童」と同工異曲。
まくらじょうようがん
まくらじょうようがん [6] 【枕状溶岩】
溶岩流が水中で冷却固結した岩体の一種。丸太状または俵状の団塊の積み重なりからなる。ガラス質の緻密(チミツ)な薄い皮殻をもち,中心部に放射状の節理がある。車石。
まくらする
まくら・する [1] 【枕する】 (動サ変)[文]サ変 まくら・す
ある物を枕として寝る。「石に―・する」
まくらずみ
まくらずみ [3] 【枕炭】
茶道で,炭斗(スミトリ)の中に炭を組み入れる際,管炭(クダズミ)の枕となる炭。点前(テマエ)が終わったのちも炭斗の中に残す。
まくらぞい
まくらぞい 【枕添ひ】
添い寝すること。また,その人。配偶者。「女は夫を―といひ,男は妻を―といふ/滑稽本・浮世床 2」
まくらぞうし
まくらぞうし [4] 【枕草紙】
(1)感じたことを手控えるため,また備忘のため,身辺に置く冊子。まくらのそうし。「とぢおける―のうへにこそ見/新撰六帖 5」
(2)春画を集めた本。春本。枕本。「―に心うかるる/犬子集」
まくらだんご
まくらだんご [4] 【枕団子】
死者の枕元に供える団子。はやだんご。
まくらづく
まくらづく 【枕付く】 (枕詞)
枕を並べて寝ることから,夫婦の寝室を意味する「妻屋(ツマヤ)」にかかる。「―つま屋のうちに/万葉 210」
まくらづくえ
まくらづくえ [4] 【枕机】
死者の枕元に置いて供物や香華を供える机。
まくらどけい
まくらどけい [4] 【枕時計】
枕元に置く時計。目覚まし時計。
まくらなおし
まくらなおし [4] 【枕直し】
産婦が床上げをして,平常の生活に戻る祝い。
まくらのそうし
まくらのそうし 【枕草子】
随筆。三巻。清少納言作。一〇世紀末から一一世紀初頭の成立。一条天皇の皇后定子に出仕した作者の宮廷生活の回想・見聞,また自然・人生などに関する随想などを約三百の章段に綴ったもの。感覚鋭く,文章軽快で源氏物語とともに王朝女流文学の双璧とされる。清少納言枕草子。清少納言記。
まくらのそうしえまき
まくらのそうしえまき 【枕草子絵巻】
絵巻。一巻。鎌倉時代の作。枕草子の一部を絵巻にしたもので七段が現存。繊細な墨線で描き,大和絵白描画の典型をなす。
まくらのそうししゅんしょしょう
まくらのそうししゅんしょしょう 【枕草子春曙抄】
注釈書。一二巻。北村季吟著。1674年成立。枕草子本文を文段に分け,傍注・標注・校合・考証を施す。枕草子注釈書中最も流布したもの。
まくらばこ
まくらばこ [3] 【枕箱】
(1)台の部分が箱状になっている枕。箱枕。
(2)枕を入れておく箱。
まくらばな
まくらばな [3] 【枕花】
死者の枕元に飾る花。
まくらひき
まくらひき [3][0] 【枕引き】
木枕の両端を指先でつまんで引き合う遊戯。
まくらびょうぶ
まくらびょうぶ [4] 【枕屏風】
すき間風などを防ぐために,枕元に立てる低く小さい屏風。
まくらべ
まくらべ [3] 【枕辺】
〔「まくらへ」とも〕
まくらもと。「―に斎瓮(イワイベ)をすゑ/万葉 420」
まくらぼん
まくらぼん [0] 【枕本】
(1)半紙を二つに縦切りにしたものを横長に綴じた厚い本。
(2)「枕草紙{(2)}」に同じ。
まくらめし
まくらめし [3] 【枕飯】
死者の枕元または,墓前に供える,高盛りにした飯。
まくらもじ
まくらもじ [4] 【枕文字】
短歌で,初句の五文字。
まくらもと
まくらもと [3] 【枕元・枕許】
寝ている人の枕のそば。まくらがみ。枕頭(チントウ)。
まくらものがたり
まくらものがたり 【枕物語】
寝物語。「―聞く時は,この年この身になりてもこの道をやめがたく/浮世草子・一代女 2」
まくらものぐるい
まくらものぐるい 【枕物狂】
狂言の一。高齢の老人が地蔵講の頭人の娘に恋をして狂乱の体となり,枕を笹につけて肩にし,謡をうたい,最後に娘と結ばれる。
まくらカバー
まくらカバー [4] 【枕―】
枕にかけるカバー。枕おおい。ピロー-ケース。
まくり
まくり [0]
海人草(カイニンソウ)の別名。
まくり
まくり [0] 【捲り】
(1)まくること。めくること。
(2)屏風や襖(フスマ)にはってあった書画をはがしたもの。また,表装せずにおいてある書画。
まくりあげる
まくりあ・げる [5] 【捲り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まくりあ・ぐ
(1)まくって上に上げる。衣服の袖などをまくって上げる。「裾を―・げる」「ワイシャツの袖を―・げる」
(2)追い立てて上のほうへやる。「敵三千余騎を遥かの峰へ―・げ/太平記 14」
まくりおとす
まくりおと・す 【捲り落とす】 (動サ四)
追い立てて落とす。「はるかの谷底へ―・しければ/常山紀談」
まくりたつ
まくりた・つ 【捲り立つ】 (動タ下二)
激しく追い立てる。「大太刀振つて,大勢を―・て―・て/歌舞伎・壬生大念仏」
まくりで
まくりで 【捲り手】
腕まくり。「麻の衣の袖―して/浮世草子・織留 2」
まくる
まくる【捲る】
turn[roll,tuck]up.腕を〜 turn up one's sleeves.
まくる
まく・る [0] 【捲る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)端をまいて上げる。また,はぐ。「裾を―・る」「尻を―・る」「腕を―・る」「萩原新三郎の寐所(ネドコ)を―・り/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)紙などを裏返す。めくる。「原書を―・つて照合しなどしていた/黴(秋声)」
(3)競輪で,追い上げて一気に追い抜く。
(4)追い散らす。追いまくる。「手崎を―・りて中を破(ワ)らんとするに/太平記 26」
(5)(動詞の連用形に付いて)むやみに…する。…しつづける。「書き―・る」「逃げ―・る」
(6)「する」をののしっていう語。「意地張つて大怪我―・らんより/浄瑠璃・嫗山姥」
[可能] まくれる
■二■ (動ラ下二)
⇒まくれる
まくれる
まく・れる [0] 【捲れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まく・る
端が巻かれたように上がる。めくれる。「裾が―・れる」
まくろ
まくろ 【真黒】 (名・形動ナリ)
まったく黒いさま。まっくろ。「皆―にして体(ムクロ)も見えず/今昔 25」
まくわうり
まくわうり マクハ― [3] 【真桑瓜】
ウリ科のつる性一年草。南アジア原産とされる。マスクメロンと祖先が同じで,果物として東洋で発達。日本への渡来は古い。雌雄同株。果実は俵形。果皮は黄色または白色,果肉は甘く香気に富む。昔,美濃国真桑村(現在,岐阜県真正町)に良品を産したためこの名がある。味瓜(アジウリ)。甘瓜。まくわ。漢名,甜瓜(テンカ)。[季]夏。
まくわうり
まくわうり【甜瓜】
a melon.→英和
まぐ
ま・ぐ 【曲ぐ】 (動ガ下二)
⇒まげる
まぐ
ま・ぐ 【覓ぐ・求ぐ】 (動ガ四)
求める。捜す。尋ねる。「良き医(クスシ)を新羅に―・ぐ/日本書紀(允恭訓)」
→くにまぎ
まぐさ
まぐさ [0][3] 【楣・目草】
門や窓・出入り口などの上に渡した水平材。
まぐさ
まぐさ [0] 【秣・馬草】
牛や馬の飼料にする草。かいば。
まぐさ
まぐさ【秣】
fodder.→英和
〜を与える feed <a horse> ;→英和
give fodder.→英和
‖秣おけ a manger.
まぐさいし
まぐさいし [3] 【楣石】
窓や出入り口の上部に架け渡して,上からの重みを支える横材として用いる石。
まぐさおけ
まぐさおけ [4] 【秣桶】
秣を入れて牛馬に与える桶。かいば桶。
まぐさきり
まぐさきり [3] 【秣切り】
秣を細かく切り刻むための道具。押し切り。
まぐさしきこうぞう
まぐさしきこうぞう [6] 【楣式構造】
日本の木造建築や古代ギリシャの神殿建築のように,垂直な柱と梁(ハリ)などの横木とで組み立てた構造。
⇔拱式(キヨウシキ)構造
まぐさば
まぐさば [0] 【秣場】
秣を刈りとる野原。入会地である場合が多い。
まぐそ
まぐそ [0] 【馬糞】
馬のくそ。ばふん。
まぐそだか
まぐそだか [3] 【馬糞鷹】
チョウゲンボウの異名。
まぐち
まぐち【間口】
the front <of a building> ;→英和
a frontage;→英和
a width.→英和
まぐち
まぐち [1] 【間口】
(1)土地・家屋などの前面の幅。
⇔奥行(オクユキ)
「―三間の小店」
(2)事業・研究などの領域の広さ。「―を広げすぎる」
まぐちゃ
まぐちゃ [0][2] 【鮪茶】
「鮪(マグロ)茶漬け」の略。醤油に漬けておいた鮪の刺身を熱い飯の上にのせ,熱い茶やだしをかけ,わさびや海苔(ノリ),ごまなどを添えたもの。
まぐる
まぐ・る 【眩る】 (動ラ下二)
〔「目(マ)昏(ク)る」の意〕
目がくらむ。気を失う。「或は煙に咽びて倒れ伏し,或は焔に―・れてたちまちに死ぬ/方丈記」「キガ―・レタ/日葡」
まぐれ
まぐれ [1] 【紛れ】
思いがけず,ある結果になること。偶然。「―で合格する」
まぐれあたり
まぐれあたり【まぐれ当り】
a fluke;→英和
a lucky hit[shot,guess].〜で勝つ have a lucky win.〜の ⇒偶然.
まぐれあたり
まぐれあたり [4] 【紛れ当(た)り】
偶然にうまく当たること。偶然にうまくいくこと。
まぐれざいわい
まぐれざいわい [4] 【紛れ幸い】
思いがけないしあわせ。僥倖(ギヨウコウ)。
まぐれる
まぐ・れる [3] 【紛れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぐ・る
道に迷う。さまよう。「山なんぞは越さねへで爰(ココ)まで―・れてきたのだあ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
まぐれ当り
まぐれあたり【まぐれ当り】
a fluke;→英和
a lucky hit[shot,guess].〜で勝つ have a lucky win.〜の ⇒偶然.
まぐろ
まぐろ【鮪】
a tuna.
まぐろ
まぐろ [0] 【鮪】
(1)スズキ目サバ科マグロ属の海魚の総称。全長約1〜3メートル。体はいずれも紡錘形で,大形の回遊魚。日本の近海には,クロマグロ・メバチ・キハダ・ビンナガ・コシナガの五種がいて,ミナミマグロ・タイセイヨウマグロは遠洋で漁獲される。肉は美味なものが多い。世界の温帯・熱帯海域に広く分布。[季]冬。
〔古くは,シビと呼んだ〕
(2)特に,クロマグロのこと。
鮪(1)[図]
まぐわ
まぐわ【馬鍬】
a harrow.→英和
〜でならす harrow (up) <the fields> .
まぐわ
まぐわ [0] 【馬鍬】
牛馬にひかせて,田畑の土を細かく砕いてかきならす農具。横木に櫛(クシ)の歯のように刃を付けたもの。まんが。うまぐわ。まんのう。
まぐわい
まぐわい 【目合ひ】 (名)スル
(1)目を見合わせて愛情を通わせること。めくばせ。「―して相婚(ア)ひたまひて/古事記(上訓)」
(2)情交。性交。「唯その弟(オト),木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)を留めて一宿(ヒトヨ)―したまひき/古事記(上訓)」
まぐわし
まぐわ・し 【目細し】 (形シク)
見た目に美しい。「―・し児ろは誰が笥(ケ)か持たむ/万葉 3424」
まぐん
まぐん [0] 【魔軍】
悪魔の軍勢。また,仏道修行を妨げる一切の悪事にもいう。「頼光・保昌の―をやぶりしも/保元(上)」
まけ
まけ【負】
(a) defeat.→英和
‖負いくさ a losing battle[game (競技)].負投手 ⇒敗戦(投手).
まけ
まけ 【任】
〔動詞「任(マ)く」の連用形から〕
任命すること。「大君の―のまにまに/万葉 4098」
まけ
まけ [0] 【負け】
(1)負けること。敗北。
⇔勝ち
「勝ち―」「あと一点取られたら―になる」
(2)勝負事で負けた分。損。「―を取り返す」
(3)値段を安くすること。おまけ。「これ以上お―はできない」
(4)名詞に付いて,それに値しない,また,そのことにおいて劣っているなどの意を表す。「名前―」「器量―」「気合―」
まけ
まけ 【眚・目気】
眼病の一種。「―ヲワヅラウ/日葡」
まけ=が込む
――が込・む
負けた回数や分量が多くなる。
まけいくさ
まけいくさ [3] 【負け軍】
戦いに負けること。また,その戦い。敗戦。
⇔勝ち軍
まけいしゅら
まけいしゅら 【摩醯首羅】
〔梵 Maheśvara〕
大自在天(ダイジザイテン)のこと。
まけいぬ
まけいぬ【負け犬】
an underdog;→英和
a loser.
まけいぬ
まけいぬ [0] 【負け犬】
けんかに負けて,しっぽをまいて逃げる犬。比喩的に,勝負に負けてすごすごと引き下がる者。「―は吠える」「―根性」
まけいろ
まけいろ [0] 【負け色】
負けそうな気配。敗色。
⇔勝ち色
「平家の御方は―に見えさせ給ひたり/平家 7」
まけおしみ
まけおしみ【負け惜しみが強い】
will not admit one's defeat.〜を言う(言わない) be a bad (good) loser.
まけおしみ
まけおしみ [0] 【負け惜しみ】
自分の負けや失敗を素直に認めようとしないこと。また,そのための言い訳や屁(ヘ)理屈。「―が強い人」「―を言う」
まけかた
まけかた [0] 【負け方】
(1)負けるまでの戦い方。「―が気に入らない」
(2)〔「まけがた」とも〕
負けたほう。負けた側。「宰相中将は―にて,音なくまかで給ひにけるを/源氏(匂宮)」
まけかち
まけかち [1][2] 【負け勝ち】
負けることと勝つこと。かちまけ。「―がつかない」「―を争う」
まけぎらい
まけぎらい [3] 【負け嫌い】 (名・形動)
「負(マ)けず嫌(ギラ)い」に同じ。「―な性格」
まけぐせ
まけぐせ [0] 【負け癖】
勝負事や競技などで,負けることに慣れてしまうこと。「―がつく」
まけこし
まけこし [0] 【負け越し】
負け越すこと。
まけこす
まけこ・す [3][0] 【負け越す】 (動サ五[四])
スポーツや勝負事で,負けた回数や点が,勝った回数や点より多くなる。
⇔勝ち越す
「七勝八敗で―・す」
[可能] まけこせる
まけじごころ
まけじごころ 【負けじ心】
「負けじ魂」に同じ。
まけじだましい
まけじだましい【負けじ魂】
an unyielding spirit.
まけじだましい
まけじだましい [4] 【負けじ魂】
人に負けまいとして意気込む気持ち。まけじ心。「―で頑張る」
まけずおとらず
まけずおとらず【負けず劣らず】
equally;→英和
<work> as hard as….
まけずおとらず
まけずおとらず 【負けず劣らず】 (連語)
⇒「負ける」の句項目
まけずぎらい
まけずぎらい [4] 【負けず嫌い】 (名・形動)
人に負けることが嫌いでなにごとにも頑張るさま。また,そのような性質の人。まけぎらい。「―な男」
まけずぎらい
まけずぎらい【負けず嫌い】
⇒負けん気.
まけずもう
まけずもう [3] 【負け相撲】
負けた相撲。
まけっぷり
まけっぷり [0] 【負けっ振り】
〔「まけぶり」の転〕
負ける過程。また,負けたあとの態度。負け方。「―がいい」
まけとうしゅ
まけとうしゅ [3] 【負け投手】
野球で,その試合の敗戦に最も責任があったとされる投手。敗戦投手。
⇔勝ち投手
まけながし
まけなが・し 【真日長し】 (形ク)
〔「ま」は接頭語〕
長い日数を経ている。久しい。けながし。「我(ア)が恋は慰めかねつ―・く夢(イメ)に見えずて年の経ぬれば/万葉 2814」
まけばくち
まけばくち [3] 【負け博打】
ばくちに負けること。また,負けたばくち。
まけばくち=のしこり打ち
――のしこり打ち
ばくちに負けると,ますます熱中してばくちを打つものだ。
まけばら
まけばら 【負け腹】
負けて腹を立てること。「先日の合戦に―を立て/太平記 6」
まけぶり
まけぶり [0] 【負け振り】
⇒まけっぷり(負振)
まけぼし
まけぼし [2][0] 【負け星】
相撲などで,負けたしるしにつける黒丸。黒星。
⇔勝ち星
まける
まける【負ける】
(1)[敗北]be defeated[beaten];lose <a game> ;→英和
be inferior <to> (劣る).
(2)[屈服]yield[submit] <to> ;→英和
be overcome <with> ;give in[way] <to> .
(3)[かぶれる]be poisoned <with lacquer> .
(4)[値段を]reduce[lower] <the price> ;→英和
make <a thing> cheaper;take off <ten yen> .
まける
ま・ける [0] 【負ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ま・く
(1)力や能力を争って,相手に屈する。敗れる。
⇔勝つ
「腕力ではだれにも―・けない」「一回戦で―・けた」「年はとっても若い者には―・けない」「裁判で―・ける」
(2)あらがいきれなくなる。
⇔勝つ
「寒さに―・けない丈夫な体」「誘惑に―・ける」
(3)人と比べて,力や気持ちの上で劣る。圧倒される。「君を思う気持ちではだれにも―・けません」「彼の強引さには―・けたよ」
(4)薬品や刃物などで皮膚が荒れる。かぶれる。「漆(ウルシ)に―・ける」「剃刀(カミソリ)に―・ける」
(5)値段を安くしたり,品物を余分に渡したりする。「半値に―・ける」「一〇個買ったら一個―・けてくれた」
(6)我慢して相手に有利になるようにする。「今日のところは―・けておこう」
(7)相手の意見に従う。「女にては―・け聞こえ給へらむに/源氏(関屋)」
まけわざ
まけわざ 【負け態】
歌合(ウタアワセ)・碁・相撲などで,負けた方が勝った者をもてなすこと。「中将―し給へり/源氏(賢木)」
まけんき
まけんき【負けん気の】
unyielding;→英和
stubborn;→英和
obstinate (頑固な).→英和
まけんき
まけんき [0] 【負けん気】
〔「負けぬ気」の転〕
負けるのがきらいで,簡単には引き下がらない性質。「―が強い」
まけんし
まけんし [2] 【磨研紙】
紙やすり。サンド-ペーパー。
まげ
まげ [0] 【曲げ・枉げ】
棒や板を曲げたときに生じる変形。
まげ
まげ [0] 【髷】
髪を頭頂で束ねて,折り返したり,曲げたりした部分。また,そのような部分をもつ髪形全体。わげ。
まげ
まげ【髷】
a topknot (男の);→英和
a chignon (女の).→英和
まげおうりょく
まげおうりょく [3] 【曲げ応力】
棒状や板状の物体を曲げたとき,それに応じてその物体の内部ではたらく力。凸側には引っ張りが,凹側には圧縮が生ずる。
まげかけ
まげかけ [2][3] 【髷掛け】
女髷の髻(モトドリ)に装飾用にかけ結ぶ布きれ。絹・縮緬(チリメン)が用いられた。江戸中期より始まる。髷結(ユ)わい。
まげがた
まげがた [0] 【髷型】
女性が髷の形を整えるために入れる芯(シン)。髷入れ。
まげき
まげき [0] 【曲げ木】
(1)木を熱などを加えて曲げること。また,曲げた木。
(2)「曲げ木細工」の略。
まげきざいく
まげきざいく [4] 【曲げ木細工】
木を高熱の蒸気で蒸して柔らかくして曲げ,椅子やラケットなどに細工するもの。
まげこむ
まげこ・む [3] 【曲げ込む】 (動マ五[四])
(1)内側へ折り曲げる。
(2)質入れする。「銭が無ければ女房の一枚着を―・んでも/五重塔(露伴)」
まげしけん
まげしけん [4][3] 【曲げ試験】
材料や構造物に曲げ荷重を加えて,変形や強さを調べる試験。
まげて
まげて [0] 【曲げて・枉げて】 (副)
〔「理をまげて」の意〕
そこをなんとか。むりでも。是が非でも。相手に願うときに使う。「この件,―御承知下さい」
まげもの
まげもの [0] 【曲げ物】
檜(ヒノキ)や杉の薄い板(へぎ板)を湾曲させて作る木製容器の総称。板の両端の接合部は桜の皮で縫い合わせる。盆・桶(オケ)・櫃(ヒツ)・三方(サンボウ)などの日用容器に多い。曲げ輪破(ワツパ)。檜物(ヒモノ)。わげもの。
まげもの
まげもの [0] 【髷物】
ちょんまげを結っていた時代を題材として扱った小説・芝居・映画など。時代物。
まげゆわい
まげゆわい 【髷結はひ】
「髷掛け」に同じ。「―の古ぎれで帯をしめたり解いたりして/滑稽本・浮世風呂 2」
まげる
ま・げる [0] 【曲げる・枉げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ま・ぐ
(1)まっすぐな物・平らな物を,まがった状態にする。《曲》「針金を―・げる」「ひざを―・げる」「アルミ板を直角に―・げる」
(2)ある意図に基づいて,事実や規則をゆがめる。「事実を―・げて報道する」「法を―・げる」
(3)自分の主義・主張をむりに変える。気持ちなどを抑える。「彼は金のために主義・主張を―・げるような男ではない」「自説を―・げる」「勿論(モチロン)節操を―・げて呉れといふては無理になるが/社会百面相(魯庵)」「母具したる者は…といふままに―・げられて/落窪 3」
(4)(「駕(ガ)を枉げる」の形で)貴人がわざわざ来訪する。「宮殿に駕を―・げて,民を安んじ/麒麟(潤一郎)」
(5)〔「質(シチ)」と発音が同じ「七」の第二画がまがっていることからか〕
品物を質に入れる。「当分いらぬ夏綺羅―・げて七十両/浮世草子・好色旅日記」
〔「曲がる」に対する他動詞〕
[慣用] 冠を―・旋毛(ツムジ)を―・臍(ヘソ)を―
まげる
まげる【曲げる】
bend;→英和
[事実などを]distort;→英和
pervert.→英和
まげモーメント
まげモーメント [3] 【曲げ―】
棒または板を曲げたとき,その垂直断面にはたらく応力のモーメント。
まこ
まこ 【真子】
〔「ま」は接頭語〕
子供や妻を親しみいつくしんでいう語。「愛(ウツク)しけ―が手離り島伝ひ行く/万葉 4414」
まこ
まこ 【麻姑】
〔「まご」とも〕
中国,神話上の仙女。その爪(ツメ)は鳥の爪のように長く,後漢の蔡経という人がこれを見て,痒(カユ)いところを掻(カ)いたならばさぞ気持ちがよいだろうと思ったという話が伝わる。
→まご(孫)の手
まこ=を倩(ヤト)うて痒(カユ)きを掻(カ)く
――を倩(ヤト)うて痒(カユ)きを掻(カ)く
思いのままに物事の行き届くことのたとえ。麻姑掻痒(ソウヨウ)。
まこう
まこう 【馬公】
台湾海峡にある澎湖(ホウコ)諸島の中心都市。
まこういんきょう
まこういんきょう マクワウヰンキヤウ 【磨光韻鏡】
「韻鏡」の研究書。二巻。文雄(モンノウ)著。1744年刊。「韻鏡」を校訂・解説し,あわせて音韻一般について論ずる。
まこがれい
まこがれい [3] 【真子鰈】
カレイ目の海魚。全長約30センチメートル。体は扁平で楕円形,口が小さく,両眼は右側にある。マガレイに似るが,有眼側が茶褐色,無眼側は白色で淡黄色の縦帯がない。北海道南部から東シナ海にかけて分布。マコ。アマテ。モガレイ。シロシタガレイ。
まこそうよう
まこそうよう 【麻姑掻痒】
思いどおりに事が運ぶこと。「―の快」
→麻姑
まこと
まこと [0] 【真・実・誠】
〔「ま(真)こと(事・言)」の意〕
■一■ (名)
(1)うそやいつわりでないこと。本当。「―を言えば」「―の英雄」
(2)いつわりのない心。人に対してよかれと思う心。まごころ。誠意。真情。「―を尽くす」
(3)歌論用語。作品に表れた作者の真情。「歌の様(サマ)はえたれども,―すくなし/古今(仮名序)」
■二■ (副)
本当に。実に。「―,それは怪物であった」「―,うれしい」
■三■ (感)
ふと思い出したり,話題を転換するときなどにいう語。ああ,そうそう。ああ,そういえば。まことや。「―,講の庭にもその蛇(クチナワ)侍りしかども,人もえ見つけざりしなり/宇治拾遺 4」
まこと
まこと【真[誠]】
the truth (真実);→英和
sincerity (誠実).→英和
〜の genuine (本物の);→英和
true;→英和
real;→英和
sincere (誠実な);→英和
faithful.→英和
〜に indeed;→英和
really.〜しやかな specious;→英和
plausible.→英和
まこと=にもって
――にもって
「まことに」を強めて言う語。「―恐縮に存じます」
まことがお
まことがお 【実顔】
真剣な顔つき。まじめな様子。「人はいさあだし契の言の葉を―にや待ち更けぬらむ/風雅(恋二)」
まことし
まこと・し 【真し・実し】 (形シク)
〔「まこと」の形容詞化〕
(1)本当である。真実だ。「我も―・しからずは思ひながら/徒然 73」
(2)本格的である。正式である。「今の世に(琵琶ノ道ヲ)―・しう伝へたる人,をさをさ侍らずなりにたり/源氏(乙女)」
(3)実務的である。政治・経済など実用的方面に関するさまである。「―・しき方ざまの御心おきてなどこそは/源氏(宿木)」
(4)まじめである。実直だ。「―・しうきよげなる人の,夜は風のさわぎに寝られざりければ/枕草子 200」
まことしやか
まことしやか [4] 【真しやか】 (形動)[文]ナリ
いかにも本当らしいさま。真実をよそおうさま。「―なうそをつく」
[派生] ――さ(名)
まこととう
まことと・う 【真事問ふ・真言問ふ】 (動ハ四)
〔「ま」は接頭語〕
物を言う。口をきく。言問う。「然るに是の御子,八拳鬚(ヤツカヒゲ)心(ムネ)の前に至るまで―・はず/古事記(中)」
まことに
まことに 【真に・誠に】
■一■ [0] (副)
本当に。実に。「―お世話になりました」
■二■ (感)
「まこと{■三■}」に同じ。「―,ただ人にはあらざりけるとぞ/徒然 184」
まことのはな
まことのはな 【真の花】
能で,稽古(ケイコ)と工夫を究めた本当の芸のうまさ。
⇔時分の花
まことのひと
まことのひと 【真の人】
真理を悟った人。真人(シンジン)。「―は智もなく,徳もなく,功もなく,名もなし/徒然 38」
まことのみち
まことのみち 【真の道】
仏の道。仏道。「さとり行く―に入りぬれば/新古今(羇旅)」
まことまこと
まことまこと 【実実】 (感)
「まこと{■三■}」を重ねて強めた言い方。「―,みかどの,ははぎさきの御もとに/大鏡(道長)」
まことまことし
まことまこと・し 【真真し】 (形シク)
「まことし(真)」を強めて言う語。「―・しきおもひ人のいひなぐさめたる/枕草子 265」
まことや
まことや 【実や】 (感)
「まこと{■三■}」に同じ。「―かの斎宮もかはり給ひにしかば/源氏(澪標)」
まこも
まこも [0] 【真菰】
イネ科の大形多年草。水辺に群生。稈(カン)の高さ約1.5メートル。葉は長さ約1メートルの線形。秋,円錐花序上半に雌花穂,下半に雄花穂を多数つける。葉で筵(ムシロ)を編む。黒穂病菌に侵された幼苗は菰角(コモヅノ)といい,食用とし,また眉墨(マユズミ)とした。カツミ。コモクサ。コモ。[季]夏。《舟に乗る人や―に隠れ去る/虚子》
〔「真菰の花」は [季]秋〕
真菰[図]
まこもかる
まこもかる 【真菰刈る】 (枕詞)
「大野川原」「淀」にかかる。「―大野川原の水隠(ミゴモ)り/万葉 2703」
まこもずみ
まこもずみ [3] 【真菰墨】
熟した菰角(コモヅノ)を干して得た墨。眉墨(マユズミ)などとする。
→菰角(コモヅノ)
まこんぶ
まこんぶ [2] 【真昆布】
褐藻類コンブ目コンブ属の海藻。北海道から宮城県にかけての漸深帯に生育。長さ2〜6メートル,幅約30センチメートルで,質は厚く,両縁は波状。食用・調味料などとする。コンブ。エビスメ。ヒロメ。
まご
まご [1] 【馬子】
馬に人や荷をのせて運搬することを職業とする人。うまかた。
まご
まご【馬子】
a packhorse man.→英和
馬子にも衣装 Fine clothes make the man.
まご
まご【孫】
a grandchild;→英和
a grandson (男);→英和
a granddaughter (女).→英和
まご
まご [2] 【孫】
〔「うまご」の転〕
(1)子の子。「―娘」
(2)間を一つおいた関係。「―弟子」「―引き」
まご=にも衣装(イシヨウ)
――にも衣装(イシヨウ)
卑しい身分の者でも,ちゃんとした衣装を身につければ立派に見える。
まご=は子よりもかわいい
――は子よりもかわいい
祖父母にとって孫は我が子よりもかわいい。
まごい
まごい [0] 【真鯉】
(緋鯉(ヒゴイ)に対して)普通の黒い鯉。
まごい
まごい【真鯉】
a black carp.
まごいわい
まごいわい [3] 【孫祝(い)】
初子の誕生の祝い。祖父母などを招いて行うのでいう。
まごう
まご・う マガフ [2] 【紛う】 (動ワ五[ハ四])
⇒まがう(紛)
まごうけ
まごうけ [0] 【孫請(け)】
下請けの引き受けた仕事を,さらに別のものが引き受けてやること。また,それをするもの。
まごうた
まごうた [2] 【馬子唄】
民謡。仕事唄の一つ。博労(バクロウ)や駄賃付け馬子が馬をひきながら唄う唄。馬方(ウマカタ)節。
まごかぶ
まごかぶ [2] 【孫株】
株式会社が新株(子株)を発行して増資したのち,さらに増資するために発行した株。
まごがいしゃ
まごがいしゃ [3] 【孫会社】
ある会社の子会社の,さらにその子会社。
まごこ
まごこ [2] 【孫子】
(1)孫と子。
(2)子孫。「―の代まで伝える」
まごころ
まごころ【真心】
sincerity.→英和
〜こめて wholeheartedly;sincerely.→英和
まごころ
まごころ [2] 【真心】
他人のために尽くそうという純粋な気持ち。偽りや飾りのない心。誠意。「―こめて話す」
まごさく
まごさく [0] 【孫作】
小作人の田畑を又借りしてする小作。
まごしょうじ
まごしょうじ [3] 【孫障子】
障子の一部分に組み込まれた小さな障子。
まごじろう
まごじろう マゴジラウ [2] 【孫次郎】
能面の一類型の名称。柔和な相貌の若い女面。鬘物(カズラモノ)などの品のよい若い女役に用いられる。能面作家金剛孫次郎の名に由来する。
まごたろうむし
まごたろうむし マゴタラウ― [4] 【孫太郎虫】
ヘビトンボの幼虫の俗称。体長4,5センチメートル。黒褐色。川底にすみ,小虫を食する。昔から,黒焼きにして小児の疳(カン)の薬とした。
まごだき
まごだき [0] 【孫抱き】
お七夜や宮参りの日に行う祝宴。嫁の里方の母親が初めて孫を抱くところからいう。
まごつく
まごつ・く [0] (動カ五[四])
どうしていいかわからず,迷う。まごまごする。「機種が変わったので―・いた」
まごつく
まごつく
(1)[当惑]be embarrassed <with,by> ;be at a loss <what to do,how to do> .→英和
(2)[うろたえる]be[get]confused <by,at> ;be upset <by> .
まごでし
まごでし [0] 【孫弟子】
弟子のそのまた弟子。
まごのて
まごのて【孫の手】
a back scratcher.
まごのて
まごのて [3][4] 【孫の手】
〔「麻姑(マコ)の手」からという〕
一方の端を曲げて,手先の形に作った,5,60センチメートルの棒。手の届かない背中などを掻(カ)くのに用いる。
→麻姑
まごびき
まごびき [0] 【孫引き】 (名)スル
他の本に書かれていることや引用されている部分を,原典や原文を調べないで,そのまま引用すること。「資料を―する」
まごびき
まごびき【孫引きする】
quote at second hand.
まごびさし
まごびさし [3] 【孫庇・孫廂】
寝殿造りで,母屋(モヤ)の外側の庇からさらに外方に設けた庇。またびさし。
まごまご
まごまご [1] (副)スル
どうしてよいかわからず,うろたえるさま。まごつくさま。「出口がわからず,―する」
まごまごする
まごまごする
⇒まごつく.
まごむすこ
まごむすこ [3] 【孫息子】
子の息子。孫である男の子。
まごむすめ
まごむすめ [3] 【孫娘】
子の娘。孫である女の子。
まごめ
まごめ 【馬籠】
長野県木曾郡山口村の地名。旧中山道の宿場町。島崎藤村の生地。
まごようし
まごようし [3] 【孫養子】
祖父母の養子になった孫。
まごらが
まごらが 【摩睺羅伽】
〔梵 mahoraga〕
八部衆の一。仏教守護の蛇神。摩呼洛伽(マコラガ)。莫呼洛伽。摩睺羅迦。
まさ
まさ [1] 【柾】
〔「まさ(正)」と同源〕
(1)「柾目(マサメ)」の略。「桐の―の下駄」
(2)「柾目紙」の略。
まさ
まさ 【正】 (名・形動ナリ)
正しい・こと(さま)。「自性(ヒトトナリ)―なることを心に存す/霊異記(上訓注)」
まさ
まさ [1]
(1)花崗(カコウ)岩などの風化・分解してできた砂。瀬戸内海沿岸地方や,愛知県・岐阜県下に発達。
(2)富士・愛鷹(アシタカ)山麓の固結した火山灰土の俗称。
(3)左官用の砂混じりの粘土。床の間の壁などに用いる。まさつち。とこつち。
まさ∘う
まさ∘う 【坐さふ】 (連語)
〔尊敬語の動詞「坐す」に継続の助動詞「ふ」が付いた語〕
いらっしゃる。おいでになる。「脇息(キヨウソク)をおさへて―∘へ万世に/後撰(慶賀)」
まさあ
まさあ (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」に終助詞「わ」の付いた「ますわ」の転。短呼して「まさ」とも〕
「ます」を強調して,威勢よく言う言い方。「病気はきっと治り―」
まさい
まさい [0] 【磨砕・摩砕】 (名)スル
こすり,くだくこと。石うすでこなごなにすること。
まさい
まさい 【真鉏】
〔「ま」は接頭語〕
鋭利な剣。「太刀ならば,呉(クレ)の―/日本書紀(推古)」
まさお
まさお 【真青】 (形動ナリ)
非常に青いさま。まっさお。「―に光る物有り/今昔 27」
まさおか
まさおか マサヲカ 【政岡】
歌舞伎「伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ)」中の人物。幼君鶴喜代の乳母。幼君を敵から守るためわが子千松を犠牲にする。
→伽羅先代萩
→実録先代萩
まさおか
まさおか マサヲカ 【正岡】
姓氏の一。
まさおかしき
まさおかしき マサヲカ― 【正岡子規】
(1867-1902) 俳人・歌人。松山市生まれ。本名,常規。別号,獺祭(ダツサイ)書屋主人・竹の里人など。新聞「日本」・俳誌「ホトトギス」によって写生による新しい俳句を指導,「歌よみに与ふる書」を著して万葉調を重んじ,根岸短歌会を興す。また写生文による文章革新を試みるなど,近代文学史上に大きな足跡を残した。著「竹の里歌」「俳諧大要」「仰臥漫録」など。
まさか
まさか
まさか! Nonsense!/That's impossible./Well,I never!/You don't say! 〜の時に in (an) emergency.
まさか
まさか [1]
■一■ (名)
(1)予期しない事態が目の前に迫っていること。「―の場合に備える」
(2)さしあたっての今。現在。当座。「奥をなかねそ―し良かば/万葉 3410」
■二■ (副)
(1)(打ち消しや反語の表現を伴う)どう考えても,そこに述べられている事態が起こりそうもないさま。いくらなんでも。よもや。まさかに。「―雨は降らないだろう」「―やめろともいえないし,困った」「『おまえがやったのか』『―』」
(2)そこに述べられている事態が実際に起こるさま。現実に。本当に。まさかに。「―合戦ニナルト,臆病神ガツク/ヘボン(三版)」「とは思つてゐるやうなものの,―影口が耳に入ると厭なものさ/浮雲(四迷)」
〔「真逆」とも書く〕
まさかき
まさかき 【真榊・真賢木】
〔「ま」は接頭語〕
榊(サカキ)の美称。「五百箇(イオツ)の―をねこじにこじて/日本書紀(神代上訓)」
まさかさま
まさかさま 【真逆様】 (名・形動ナリ)
「まっさかさま(真逆様)」に同じ。「―のくせごと/著聞 16」
まさかど
まさかど 【将門】
(1)平(タイラノ)将門のこと。
(2)歌舞伎舞踊「忍夜恋曲者(シノビヨルコイハクセモノ)」の通称。
まさかどき
まさかどき 【将門記】
⇒しょうもんき(将門記)
まさかに
まさかに [1] (副)
「まさか{■二■}」に同じ。
(1)いくらなんでも。よもや。「―餓えるやうなことも御座いますまい/蒲団(花袋)」
(2)現実に。本当に。たしかに。「父は王者の子孫なり,と―聞て常に忘れず/慨世士伝(逍遥)」
〔「真逆に」とも書く〕
まさかのとき
まさかのとき [6] 【まさかの時】
予期しない事態が起こって切羽つまったとき。万一の場合。「―役に立つ」
まさかの時
まさかのとき [6] 【まさかの時】
予期しない事態が起こって切羽つまったとき。万一の場合。「―役に立つ」
まさかり
まさかり【鉞】
a broadax(e).
まさかり
まさかり [0][2] 【鉞】
(1)木を切ったり,削ったりするための刃幅の広い斧(オノ)。武具としても用いた。刃広(ハビロ)。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。菊と組み合わせるものもある。
鉞(1)[図]
まさき
まさき 【正木】
姓氏の一。
まさき
まさき [0] 【正木・柾】
ニシキギ科の常緑低木。海岸地方に生え,庭木や生け垣とする。高さ約4メートル。枝は緑色。葉は卵形で,質厚く光沢がある。夏,開花。果実は球形で,熟すと裂けて,黄赤色の種子を現す。
〔「柾の実」は [季]秋〕
まさき
まさき【柾】
《植》a spindle tree.
まさき
まさき 【松前】
愛媛県中西部,伊予郡の町。松山市の南に接し,伊予灘に面する。
まさきく
まさきく 【真幸く】 (副)
〔「ま」は接頭語〕
無事で。つつがなく。「―あらばまたかへりみむ/万葉 141」
まさきのかずら
まさきのかずら 【柾の葛】
テイカカズラの古名。また,ツルマサキとも。「外山なる―色づきにけり/神楽歌」
まさきひろし
まさきひろし 【正木ひろし】
(1896-1975) 弁護士。東京生まれ。東大卒。第二次大戦中から,個人誌「近きより」を刊行し,厳しく時局を批判。一貫して人道主義の立場にたち,戦後は三鷹事件・八海事件・白鳥事件の弁護を担当。
まさきよ
まさきよ 【正清】
(1665-1730) 江戸中期の刀工。薩摩の人。江戸で将軍吉宗のために刀を鍛え,それにより主水正(モンドノシヨウ)を受領,一葉葵を刻むことを許された。
まさきりゅう
まさきりゅう 【正木流】
薙刀(ナギナタ)の流派の一。正木太郎太夫利充(俊充とも)のはじめたもの。
まさぐる
まさぐ・る [3][0] 【弄る】 (動ラ五[四])
(1)手をしきりに動かしてさぐる。「赤子が母親の懐を―・る」「ポケットを―・る」
(2)手で触れる。もてあそぶ。「琴を臥しながら―・りて/落窪 1」
まさご
まさご [0] 【真砂】
〔「真」は美称〕
砂や小さい石。いさご。まなご。「浜の―」
まさごじ
まさごじ [3] 【真砂路】
小石や砂の道。砂浜の道。「―の次第に低くなりて/うたかたの記(鴎外)」
まさざま
まさざま 【増様】 (形動ナリ)
数量・程度が増していくさま。「督の殿の御方の女房は,この御方よりも―に急ぐ/栄花(初花)」
まさざま
まさざま 【勝様】 (形動ナリ)
よりまさっているさま。「このひめきみに殿教へきこえ給へりければ,―に今少し今めかしさ添ひて弾かせ給ふ/栄花(見はてぬ夢)」
まさし
まさ・し 【正し】 (形シク)
(1)事実と合っている。正しい。正確である。「かく恋ひむものとは我も思ひにき心のうちぞ―・しかりける/古今(恋四)」
(2)本物である。正真正銘の。「―・しい太上法皇の王子をうちたてまつる/平家 4」
(3)現実のことである。確実である。「鹿谷に寄り合ひたりし事は,―・しう見聞かれしかば/平家 3」
→まさしく
まさしく
まさしく【正しく】
surely;certainly;→英和
no doubt;really.
まさしく
まさしく [2] 【正しく】 (副)
〔形容詞「正し」の連用形から〕
確かに。まちがいなく。まさに。「これは―背信行為だ」
まさしげりゅう
まさしげりゅう 【正成流】
兵法の流派の一。楠木正成の兵法を伝えたものという。
まさつ
まさつ [0] 【摩擦】 (名)スル
〔friction〕
(1)こすること。すれ合うこと。「体を―する」
(2)利害・意見・性質の違いなどから生まれるもめごと。軋轢(アツレキ)。「―を生ずる」
(3)二物体が接触して相対運動をしようとするとき,または運動しているとき,その接触面で運動を阻止しようとする力が接線方向にはたらくこと,またはその力(摩擦力)。相対速度の有無により静止摩擦と運動摩擦,相対運動の種類により滑り摩擦と転がり摩擦がある。このほか,液体内部にはたらく内部摩擦(粘性)がある。
〔近世中国語からの借用〕
まさつ
まさつ【摩擦】
(a) friction (不和・こすれ合い);→英和
rubbing (こすること).→英和
〜する rub <against> (こすりつける).→英和
乾布(冷水)〜をする have a rubdown with a (cold wet) towel.‖摩擦音 a fricative.
まさつおん
まさつおん [3] 【摩擦音】
調音方法による子音の分類の一。調音器官を接近させて呼気の通路に著しいせばめをつくり,そこを呼気が通過するときに生ずる噪音(ソウオン)。「すずめ」の[s][z]や,「しじみ」の[ʃ][ʒ]など。
まさつかく
まさつかく [3] 【摩擦角】
物体をのせた斜面の傾きを次第に大きくしていって,物体が滑り始める角度。この角度の正接は静止摩擦係数に等しい。
まさつぐい
まさつぐい [3] 【摩擦杭】
地盤との摩擦力によって支持される杭。
→支持杭
まさつぐるま
まさつぐるま [4] 【摩擦車】
摩擦によって回転を伝導する車。車または円板・円錐の表面にゴム・木など摩擦の多いものを貼りつけ,二つの車を圧着して伝導を行う。
まさつけいすう
まさつけいすう [4][6] 【摩擦係数】
二つの物体の接触面に平行にはたらく摩擦力と,その面に直角にはたらく垂直抗力(圧力)との比。摩擦の種類,接する物質の違い・表面の状態などによって大きさが異なる。一般に,静止摩擦・滑り摩擦・転がり摩擦の順に小さくなる。
まさつそんしつ
まさつそんしつ [4] 【摩擦損失】
運動エネルギーまたは仕事が,摩擦によって熱に転化すること。また,その転化量。
まさつつぎて
まさつつぎて [4] 【摩擦接(ぎ)手】
二つの軸をそれぞれの端面を接触させ,摩擦力によって連動させる接ぎ手。
まさつていこう
まさつていこう [4] 【摩擦抵抗】
流体の中を進行する物体に生ずる抵抗力のうち,物体表面にはたらく摩擦力の,流れの方向への成分の総和。流体が粘性をもつために生じる。粘性抵抗。
まさつてきしつぎょう
まさつてきしつぎょう [0] 【摩擦的失業】
需要の変化により,ある産業が業績不振となって生じた失業者を,他産業がすぐ吸収できない場合に,一時的に発生する失業。
まさつでんき
まさつでんき [4] 【摩擦電気】
異種の物体を互いに摩擦するときに生ずる正負の電気。
まさつね
まさつね 【政常】
(1536-1619) 安土桃山・江戸初期の尾張の刀工。美濃の人。本名,納土太郎助。相模守(サガミノカミ)。関の兼常の門人で初銘兼常。直刃を得意とし,短刀の名手。
まさつね
まさつね 【正恒】
平安中期の備前の刀工。古備前中でも初期に属す。高尚な作風で,佐々木高綱の縄切正恒の作者。同名の刀工は古青江(コアオエ)にもいる。生没年未詳。
まさつクラッチ
まさつクラッチ [5] 【摩擦―】
摩擦により力を伝えたり切ったりする構造のクラッチ。円板クラッチ・円錐クラッチなどがある。
まさつブレーキ
まさつブレーキ [5] 【摩擦―】
回転体にブレーキ-シューなどを押しつけ,摩擦によって回転に制動をかけるブレーキ。
まさでに
まさでに 【正でに】 (副)
〔「で」は「手」で,様子・状態を表す〕
ありのままに。真実に。たしかに。「武蔵野に占部(ウラヘ)かた焼き―も告らぬ君が名占に出にけり/万葉 3374」
まさとし
まさとし 【正俊】
江戸初期,山城の刀工。美濃国関の兼道の四男。越中守。三品(ミシナ)派の基礎を築く。兄金道・吉道も良工であるが,正俊は覇気ある作刀で最も名高い。
まさなごと
まさなごと 【正無事】
冗談ごと。いたずら。「―せさせ給ひしを忘れ給はで/徒然 176」
まさなし
まさな・し 【正無し】 (形ク)
普通の状態からかけ離れている。尋常でない。多く好ましくない場合にいい,不体裁・不都合・不似合いなどの意味にいう。
(1)みっともない。見苦しい。「こわ高になのたまひそ,屋の上にをる人どもの聞くに,いと―・し/竹取」「―・うも敵にうしろをば見する物かな/平家 8」
(2)よろしくない。いけない。「まめまめしき物は,―・かりなむ/更級」
(3)尋常でない。はなはだしい。「いとかう―・きまでいにしへの墨書の上手ども,あとを暗うなしつべかめるは/源氏(絵合)」
まさに
まさに
〜…しようとしている be going[about]to do;be on the point of doing.
まさに
まさに [1] 【将に】 (副)
⇒まさに(正)
まさに
まさに [1] 【正に】 (副)
(1)ある事柄が成り立つことが動かしがたいさま。疑いもなく。確実に。「金十万円―受領致しました」「―名案だ」「―一石二鳥だ」
(2)一つの事物をそれ以外にはないものとして特に取りたてるさま。ちょうど。ぴったり。「彼こそが―適任だ」「あの姿は―彼だ」「悲劇から今―一年が経過した」
(3)(多く「将に」と書く)もう少しのところで物事が起こるさま。ちょうど今。「―沈もうとする夕日」「彼は今―運命の分かれ目にさしかかろうとしている」「―出発する直前だった」
(4)(多く「当に」と書く。「まさに…べし」の形で)ある事柄が成立することが強く望まれているさま。当然。「彼こそが―罪を受けるべきだ」「男は―かくあるべきだ」
(5)(反語表現に用いられて)ある事柄が成立するはずのないことを強調する。どうして…しようか。「なに人か迎へきこえむ。―許さむや/竹取」
〔(3)(4)は漢文訓読に用いられた語法〕
まさに
まさに【正に】
[丁度]just;→英和
exactly;[確かに]surely;certainly.→英和
お手紙〜受け取りました We are duly in receipt of your letter.
まさば
まさば [0] 【真鯖】
スズキ目の海魚。全長45センチメートルほど。体は紡錘形でやや側扁する。体色は背面が青緑色で波状紋があり,腹面は銀白色。食用とし,秋は特に美味。温帯域沿岸の回遊魚。ヒラサバ。ホンサバ。
→サバ
まさひで
まさひで 【正秀】
(1750-1825) 江戸中期の刀工・考証家。出羽の人。本名,川部儀八郎。水心子と号す。刀剣の沈滞期に復古刀論を唱え,江戸で各種の製作法を試みた。事実上の新新刀の祖。著「刀剣実用論」など。
まさぶき
まさぶき [0] 【柾葺き】
台形の杮板(コケライタ)の厚みのある方を下に,羽重ねにして屋根を葺くこと。
まさぼん
まさぼん [0] 【麻沙本】
中国,福建省建陽県麻沙鎮の書店で作られた本。南宋から明代にかけて盛んに出版されたが,誤刻が多く,粗悪な刊本の称ともされた。福建本。閩本(ビンポン)。
まさむね
まさむね 【正宗】
(1)鎌倉末期の鎌倉の刀工。岡崎五郎入道と称し,また新藤五国光の弟子行光の子と伝える。近世以降刀工の代名詞のごとくその名は高いが,確実な在銘の作品はごく少なく,伝説的な部分が多い。名物,庖丁正宗・日向正宗などの作者と伝える。生没年未詳。
(2)正宗{(1)}が鍛えた刀。日本における代表的な名刀とされ,名刀の意にも用いる。
(3)灘(ナダ)の清酒の銘。天保年間(1830-1844)灘の山邑氏が名づけたのに始まるという。
まさむね
まさむね 【正宗】
姓氏の一。
まさむねはくちょう
まさむねはくちょう 【正宗白鳥】
(1879-1962) 小説家・劇作家・評論家。岡山県生まれ。本名,忠夫。早大卒。「塵埃」で文壇に登場,「何処へ」「微光」「泥人形」を書き自然主義文学の代表的作家となる。戯曲・評論にもすぐれ,「作家論」は他の追随を許さない人物批評。小説「牛部屋の臭い」「入江のほとり」,戯曲「人生の幸福」
まさめ
まさめ [0] 【正眼・正目】
正面から見ること。まとも。「よく目をあけて―に私の顔を御覧/谷間の姫百合(謙澄)」
まさめ
まさめ【柾目】
the straight grain <of wood> .〜の straight-grained.
まさめ
まさめ [0] 【柾目・正目】
木材を,その中心に向かう方向(半径方向)で縦断したときの面。多くは,年輪が平行な木目として現れる。まさ。
⇔板目
柾目[図]
まさめがみ
まさめがみ [3] 【柾目紙・正目紙】
(1)漉(ス)き目が柾目のように正しく厚く白い和紙。多く,錦絵(ニシキエ)を刷るのに用いた。
(2)桐・杉などの柾目の木材を鉋(カンナ)で薄く紙のように削ったもの。箱の上張りなどに用いる。まさ。
まさやか
まさやか 【真明か】 (形動ナリ)
〔「ま」は接頭語〕
はっきりしているさま。さやか。「御坂たばらば―に見む/万葉 4424」
まさゆめ
まさゆめ【正夢だった】
The dream came true.
まさゆめ
まさゆめ [0] 【正夢】
夢で見たとおりのことが起こると考えられる夢。また,実際に起こった夢。
⇔逆夢(サカユメ)
まさり
まさり [3] 【勝り・優り】
まさること。すぐれていること。現代語では多く他の語と複合して用いる。「男―」「親―」
まさりおとり
まさりおとり [0][4] 【優り劣り】
すぐれることと劣ること。「―がない」
まさりがお
まさりがお 【優り顔・勝り顔】
得意げな顔つき。「あな,―や/宇津保(国譲上)」
まさりぐさ
まさりぐさ 【優り草・勝り草】
菊の異名。「盃に向かへば色もなほ―/謡曲・松虫」
まさりざま
まさりざま 【優り様・勝り様】 (形動ナリ)
よりすぐれているさま。「艶にまばゆきさまは,―にぞ見ゆる/源氏(明石)」
まさる
まさ・る [2][0] 【増さる】 (動ラ五[四])
数量や程度が大きくなる。ふえる。「雨で川の水かさが―・る」「数知らず苦しきことのみ―・れば/源氏(桐壺)」
まさる
まさ・る [2][0] 【勝る・優る】 (動ラ五[四])
〔「増さる」と同源〕
(1)他のものと比べて力量や価値などが上である。すぐれている。
⇔劣る
「健康は富に―・る」「この車は経済性で―・る」
(2)相対的に程度が上である。他をしのぐ。「聞きしに―・る美しさだ」「静かと云ふよりは淋しさが―・つて居て/ふらんす物語(荷風)」
(3)官位などが上である。「先だちてより言ひける男は官―・りて/平中 1」
まさる
まさる【勝る】
be better <than> ;be superior <to> ;surpass <another in> .→英和
〜とも劣らぬ not at all inferior <to> .
まさる
まさる 【真猿】
猿。和歌で「増さる」にかけて用いられる。「こずゑにてわびしらになく声聞けばものの哀れの―なりけり/為忠百首(丹後守)」
まざき
まざき 【真崎】
姓氏の一。
まざきじんざぶろう
まざきじんざぶろう 【真崎甚三郎】
(1876-1956) 陸軍軍人。大将。佐賀県生まれ。皇道派の首領の一人。統制派により教育総監を罷免され,この罷免問題から相沢事件,二・二六事件などが派生した。
まざまざ
まざまざ [3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)現に目の前に見るように,はっきりと示したり,思い浮かべたりするさま。「実力の相違を―と思い知らされる」「災害の恐ろしさを―と見せつける」「あの日の光景を―と思い出す」
(2)まことしやかなさま。ぬけぬけ。「しれてある年を―と五つ隠されし/浮世草子・二十不孝 1」「―欺していかれたのが/人情本・いろは文庫」
(3)むざむざ。みすみす。「―と水を飲んでは死なぬものを/浮世草子・武道伝来記 3」
まざまざ
まざまざ
〜と clearly;distinctly;→英和
vividly.→英和
まざまざしい
まざまざし・い (形)[文]シク まざまざ・し
〔「まさまさしい」とも。近世語〕
(1)実際に目の前に見るようである。ありありとしている。「寝るとも思はぬその間に,―・しい夢を見ました/浄瑠璃・薩摩歌」
(2)まことしやかである。しらじらしい。「まこと―・しき顔して/浮世草子・諸艶大鑑 7」
まざりもの
まざりもの【混ざり物】
⇒混ぜ物.
まざりもの
まざりもの [0][5] 【混ざり物・交ざり物】
「まじりもの(混物)」に同じ。
まざる
まざる【混ざる】
⇒混じる.
まざる
まざ・る [2] 【混ざる・交ざる・雑ざる】 (動ラ五[四])
二種類以上のものが一緒になって,一体となる。まじり合う。「水と油は―・らない」「麦の―・った御飯」
まし
まし 【猿】
サル。ましら。「―,行け行け/狂言・靭猿(虎寛本)」
まし
まし [1] 【麻糸】
麻の繊維からとった糸。あさいと。
まし
まし【増】
an increase;→英和
an addition;→英和
an extra (余分).→英和
2割〜 20 percent increase <in wages> .
まし
まし (助動)((ませ)・○・まし・まし・ましか・○)
推量の助動詞。実際はそうでないことを前提にして推量する意を表す。用言および助動詞の未然形に接続する。
(1)(多く「…ませば…まし」「…ましかば…まし」「…せば…まし」などの形で,仮定の条件句を作り,または仮定条件句と呼応して)現実でない事態を想像する意を表す。もし…であったら,…であろう。「悔しかもかく知ら〈ませ〉ばあをによし国内(クヌチ)ことごと見せ〈まし〉ものを/万葉 797」「なほ春のうちなら〈ましか〉ば,いかにをかしから〈まし〉/枕草子 41」「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけから〈まし〉/古今(春上)」「けふ来ずはあすは雪とぞ降りな〈まし〉消えずはありとも花と見〈まし〉や/古今(春上)」
(2)(仮定条件句を伴わないで)現実にない事態を想像し,仮にそのような事態が実現すればよいと望む意を表す。できれば…とよい。できるなら…であってほしい。「見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむ後ぞ咲か〈まし〉/古今(春上)」「よろしき親の思ひかしづかむにぞ尋ね出でられ給は〈まし〉/源氏(常夏)」
(3)(疑問の助詞や疑問の語と呼応して)その実現の不確かさを嘆いたり,またその実行を思い迷ったりする意を表す。…だろうかしら。…したらよかろうか。…したものかしら。「なほこれより深き山を求めてや跡絶えな〈まし〉/源氏(明石)」「雪降れば木ごとに花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折ら〈まし〉/古今(冬)」
(4)助動詞「む」とほぼ同じ意味で,単なる推量や意志を表す。中世以降の用法。「行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵の主(アルジ)なら〈まし〉/平家 9」「わが身のこと知らぬにはあらねど,すべき方のなければ,知らぬに似たりとぞいは〈まし〉/徒然 134」
〔(1)「まし」は,助動詞「む」を形容詞型活用の語にしたものといわれている。(2)未然形「ませ」は中古以降次第に用いられなくなる。已然形「ましか」は中古に発生したもので,已然形のほかに,未然形にもこの形を認める説もある〕
まし
まし [1] 【麻紙】
麻布または麻の繊維を漉(ス)いて作った紙。古代,貴重な紙とされ,写経や重要文書に用いられた。
まし
まし
〜である be better <than> ;be preferable <to> ;[人が主語]prefer a thing <to another> ;→英和
I would rather <do than…> .
まし
まし [0] 【増し】
■一■ (名)
ふえること。また,付け加えること。割り増し。「骨を折つたから―を呉れといふ/平凡(四迷)」「五割―の値段」
■二■ (名・形動)
他と比べて少しはまさっている・こと(さま)。「こんなものでもないより―だ」
まし
まし 【汝】 (代)
〔「いまし」の転〕
二人称。同等またはそれ以下の相手に用いられる。おまえ。「―は,え知らじ/宇津保(俊蔭)」
まし
まし (助動)
〔丁寧の助動詞「ます」の命令形〕
(1)(「いらっしゃる」「おっしゃる」「くださる」「なさる」「申す」「召す」などの動詞の連用形に付いて)相手に対して,その動作をするようにという要求を,丁寧の気持ちを含めて言い表す。「お気を付けなさい〈まし〉」
(2)挨拶(アイサツ)の語句に用いて,語調を丁寧にする。「行ってらっしゃい〈まし〉」
〔助動詞「ます」のもう一つの命令形「ませ」に比べて,「まし」の方がややくだけた言い方として用いられる〕
→ませ(助動)
→ます(助動)
まし∘たい
まし∘たい (連語)
〔助動詞「ます」の連用形「まし」に希望の助動詞「たい」の付いたもの。近世上方語〕
動作の及ぶ相手に対する敬意を表しつつ,その動作を希望する意を表す。「ます」は謙譲の助動詞。「何卒今一度逢はせ―∘たいと存じ/歌舞伎・阿波の鳴門」「知らせて覚悟もさせ―∘たく/浄瑠璃・寿の門松」
→ます(助動)
まし∘ない
まし∘ない (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「まし」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの。「ましねえ」となることが多い。近世江戸語〕
丁寧な打ち消しを表す。…ません。「江戸さ行つて,行衛が知れ―∘ねえ/洒落本・道中粋語録」「是だものを,いくぢはござい―∘ねえ/滑稽本・浮世風呂 3」
〔近世江戸語では,丁寧な過去の打ち消しの言い方として「ましなんだ(ませなんだ)」があり,「ましない」はその現在形にあたる〕
→ましなんだ
→ませなんだ
→ません
まし∘なんだ
まし∘なんだ (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「まし」に過去の打ち消しを表す助動詞「なんだ」の付いたもの。近世江戸語〕
過去の事態に関する打ち消しを丁寧に言い表す。…ませんでした。ませなんだ。「大きに間違て御目に懸り―∘なんだ/洒落本・南門鼠」「下でなんぞまた小言が出やあし―∘なんだかえ/人情本・梅児誉美(初)」
〔近世江戸語では,「ましなんだ」とともに「ませなんだ」の形も用いられたが,「ましなんだ」の方が多く用いられた。したがって,近世江戸語では,助動詞「ます」の未然形には「ませ」とともに「まし」の形も考えられる〕
→ませなんだ
→ませんでした
まし∘ねえ
まし∘ねえ (連語)
⇒ましない(連語)
ましお
ましお [0] 【真塩】
精製した上質の塩。
⇔差し塩
ましお
ましお [0] 【真潮】
(1)潮。うしお。海水。「―くむいほのはま船とまくちて/万代集」
(2)その海域での,主となる海水の流れ。特に,黒潮のこと。
⇔逆潮(サカシオ)
ましかく
ましかく [2][3] 【真四角】 (名・形動)
正方形である・こと(さま)。「―な顔」
ましかく
ましかく【真四角】
a regular square.
ましき
ましき 【益城】
熊本県中部,上益城郡の町。熊本空港のターミナルビルがある。徳富蘚峰・蘆花の生地。
ましくら
ましくら 【驀地】 (副)
〔「ましぐら」とも〕
激しい勢いで進んで行くさま。まっしぐら。「六波羅の兵一万余騎,…―に打て出たり/太平記 9」
ましこ
ましこ 【益子】
栃木県南東部の町。益子焼で知られる。
ましこ
ましこ [3][0] 【猿子】
(1)猿の異名。
(2)スズメ目アトリ科オオマシコ属の小鳥の総称。雄は赤色を帯びて美しい。雌は赤褐色。ハギマシコ・ベニマシコなどが北海道で繁殖し,アカマシコ・オオマシコなどが冬鳥として渡来。増子。猿子鳥。
ましこどり
ましこどり [3] 【猿子鳥】
マシコ{(2)}に同じ。
ましこやき
ましこやき [0] 【益子焼】
益子町で産する陶器。1853年大塚啓三郎の創始。民芸陶器で知られる。
ましじ
ましじ (助動)(○・○・ましじ・ましじき・○・○)
〔上代の打ち消し推量の助動詞。「まじ」の古形〕
動詞または動詞型活用の助動詞の終止形に接続する。強い打ち消しの推量・意志を表したり不可能であることなどを表したりする。「堀江越え遠き里まで送り来(ケ)る君が心は忘らゆ〈ましじ〉/万葉 4482」「ま鉋(カナ)持ち弓削(ユゲ)の川原の埋れ木の顕はる〈ましじき〉ことにあらなくに/万葉 1385」
〔(1)活用は形容詞型。ただし,終止形・連体形の例のみ。(2)接尾語「み」の接続した「ましじみ」の形がある。「み」は形容詞活用の語幹(シク活用では終止形)に付いて連用修飾語をつくるもの。原因・理由を表す。…ないから。「朕は汝の志をば暫くの間も忘れ得〈ましじみ〉なも/続紀(天応一宣命)」〕
ましすけごう
ましすけごう 【増助郷】
⇒加助郷(カスケゴウ)
ましずり
ましずり [0] 【増し刷り】 (名)スル
「ぞうさつ(増刷)」に同じ。
ました
ました【真下に】
right[just]under;below;→英和
beneath.→英和
ました
ました [3] 【真下】
そのちょうど下。
⇔真上
「崖(ガケ)の―」
ました
ました 【増田】
姓氏の一。
ましたながもり
ましたながもり 【増田長盛】
(1545-1615) 安土桃山時代の武将。尾張の人。仁右衛門とも称す。豊臣氏五奉行の一人。大和郡山の領主。関ヶ原の戦いでは西軍方。戦後,武蔵岩槻に流され,大坂城落城後,自刃。
ましたんぽ
ましたんぽ [3] 【増し担保】
(1)担保物権の設定後,目的物の滅失や毀損が生じた場合に,担保力維持のために担保の目的物を増加すること。
(2)株式の貸借取引・信用取引が膨張し相場が過熱するのを規制するため,通常の担保のほかに徴収する追加担保。
まして
まして 【増して】 (連語)
〔動詞「ます(増)」の連用形に助詞「て」の付いたもの〕
…以上に。「何にも―大切なこと」
→ます(増)
まして
まして [1] 【況して】 (副)
〔「増して」の意〕
(1)二つ事例を並べあげて,前述の場合でさえこうなのだから,後述の場合はもちろん,の意で使う。なおさら。いうまでもなく。「他人でさえ興奮するのだから,―本人はどんなだったろう」
(2)なおいっそう。さらに。「瓜食(ハ)めば子ども思ほゆ栗食めば―偲(シヌ)はゆ/万葉 802」
まして
まして【況して】
much[still]more;much[still]less (否定の場合).彼は英語が読めない,〜ドイツ語は読めない He cannot read English,much less German.
ましてや
ましてや [1] 【況してや】 (副)
「況して{(1)}」を強めた言い方。
ましにん
ましにん [2] 【麻子仁】
麻の種子。かつて,民間で利尿・通経薬に使われた。苧実(オノミ)。
→麻の実
ましば
ましば 【真柴】
〔「ま」は接頭語〕
柴の美称。「狩りくらし交野(カタノ)の―折り敷きて/新古今(冬)」
ましばに
ましばに 【真屡に】 (副)
〔「ま」は接頭語〕
しばしば。「―も告(ノ)らぬ妹が名かたに出でむかも/万葉 3488」
まします
ましま・す 【在す・坐す】 (動サ四)
〔動詞「ます(坐)」を重ねたもの。きわめて敬度が高く,中古には神仏・国王などに対して用いられた〕
(1)「有り」「居り」の尊敬語。おいでになる。おありになる。「霊験を施し給ふ事かくの如くぞ―・しける/今昔 16」「御腹に一院の宮の―・しけるが/平家 1」
(2)「行く」「来(ク)」の尊敬語。いらっしゃる。「速やかに返り給ひて後によき日を以て―・せ/今昔 24」
(3)(補助動詞)
(ア)形容動詞の連用形,または,体言に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたもの,さらに,これらに助詞「て」の付いたものに付いて,「である」の意を敬っていう。…でいらっしゃる。「宿徳(シトク)にて―・しける大徳のはやう死にけるが/大和 25」「大海の潮干て山になるまでに君は変らぬ君に―・せ/山家(雑)」
(イ)動詞の連用形,またはそれに助詞の付いたものに付いて,「てある」「ている」の意を敬っていう。特に,尊敬の助動詞「す」「さす」とともに「せまします」「させまします」の形で用いることが多い。…ていらっしゃる。…なさる。「鳥羽殿には,相国もゆるさず,法皇もおそれさせ―・しければ/平家 4」「輔仁の親王も御才学すぐれて―・しければ/平家 4」
ましまそう
ましまそ・う マシマサフ (動ハ四)
〔動詞「まします(在)」に動詞「あふ(合ふ)」の付いた「ましましあふ」の転〕
動詞の連用形に付いて,補助動詞として用いる。「(複数の人が)…している」の尊敬語。(みんなが)…しておられる。(みんな)いらっしゃる。「みな男し―・ふ中に,やもめにて捨ておきたいまつるよりは/宇津保(藤原君)」
ましみず
ましみず [2][0] 【増し水】
(1)水が増すこと。また,増した水。出水。
(2)水の量を多くするために加える水。
ましみず
ましみず 【真清水】
〔「ま」は接頭語〕
清水の美称。「見し人のゆくへは知るや宿の―/源氏(藤裏葉)」
ましゃく
ましゃく [0] 【間尺】
(1)工事・工作の寸法。
(2)損得計算。割。
ましゃく
ましゃく【間尺に合わぬ】
do not pay.
ましゃく=に合わ∘ない
――に合わ∘ない
割に合わない。損になる。
ましゃる
ましゃる (助動)(ましやら・○・○・○・○・ましやれ(ましや))
〔助動詞「ます」の連用形「まし」に丁寧の助動詞「やる」が付いてできた語。近世語〕
動詞の連用形に接続する。動作の及ぶ相手に対する敬意を丁寧に言い表す。…し申しあげる。…てさしあげる。「なぜ奥へやり〈ましやら〉んぞいの/洒落本・月花余情」
ましゅ
ましゅ [1] 【魔手】
悪魔の手。人に害悪を与え,また人を悪に引きこむ者をたとえていう。「誘惑の―が伸びる」
ましゅ
ましゅ【魔手にかかる】
fall a victim <to> .→英和
ましゅうこ
ましゅうこ マシウ― 【摩周湖】
北海道東部,弟子屈(テシカガ)町にあるカルデラ湖。面積20平方キロメートル。透明度が高い湖として世界的に有名。阿寒国立公園中の景勝地。
ましょ
ましょ [1] 【魔所】
(1)悪魔などの住んでいる所。
(2)事件や事故などのしばしば起きる場所。
ましょ∘う
ましょ∘う マセ― (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ましょ」に推量の助動詞「う」の付いたもの。くだけた言い方では短呼して「ましょ」ということもある〕
(1)話し手の意志や決意を丁寧に言い表す。「私がお持ちいたし―∘う」「二度としないようにし―∘う」
(2)勧誘の意を丁寧に言い表す。「そろそろ出かけ―∘う」「食事の前には必ず手を洗うようにし―∘う」
(3)推量の意を丁寧に言い表す。「今日中にも現地に到着することになり―∘う」
→ます(助動)
ましょう
ましょう [0] 【魔障】
仏道の修行のさまたげをなすもの。「全く―の仕業なりけりと/遠野物語(国男)」
ましょう
ましょう [0] 【魔性】
人を迷わすような性質。悪魔のもっているような性質。「―のもの」
ましょうか
ましょうか マセウ― (連語)
〔「か」は終助詞〕
「ましょう」の婉曲な言い方。「私がやり―」「そろそろ出かけ―」
→ましょう(連語)
ましょうじき
ましょうじき [2] 【真正直】 (名・形動)[文]ナリ
少しもうそいつわりのないこと。しんから正直なこと。また,そのさま。まっしょうじき。「―な生き方」
[派生] ――さ(名)
ましょうめん
ましょうめん [2][4] 【真正面】
ちょうど正面にあたる位置。まむかい。比喩的に,物事にまっこうから対することにもいう。まっしょうめん。「―に座る」「―から問題に取り組む」
ましょうめん
ましょうめん【真正面】
the front <of the building> .→英和
〜に[の]right in front <of> ;just[right]opposite.
ましょく
ましょく [0] 【摩拭・磨拭】 (名)スル
こすること。こすりぬぐってきれいにすること。「汚垢を―するに/匏菴遺稿(鋤雲)」「冷水―/青春(風葉)」
ましら
ましら [0][1] 【猿】
猿の異名。
ましろ
ましろ 【真白】 (形動ナリ)
ほんとうに白いこと。まっしろ。「―にそ富士の高嶺に雪は降りける/万葉 318」
ましろい
ましろ・い [3] 【真白い】 (形)[文]ク ましろ・し
ほんとうに白い。まっしろい。「―・き富士の嶺(ネ)」
ましん
ましん [0] 【麻疹】
⇒はしか(麻疹)
まじ
まじ [1] 【真風】
南風,または南寄りの風。まぜ。主に四国や瀬戸内海の沿岸でいう。
まじ
まじ (助動)(まじから・まじく(まじかり)・まじ・まじき(まじかる)・まじけれ・○)
〔上代語の「ましじ」から転じたもの。中古以降の語〕
打ち消し推量の助動詞。動詞およびそれと同じ活用型の助動詞の終止形に接続する。ただし,ラ行変格活用の動詞,およびそれと同じ活用型の語には連体形に接続する。推量の助動詞「べし」の打ち消しの言い方に相当するもの。
(1)強い打ち消しの推量の意を表す。…ないだろう。…そうもない。「それもただ,雀などのやうにつねにある鳥ならば,さもおぼゆ〈まじ〉/枕草子 41」「なきあとまで人の胸あく〈まじかり〉ける人の御覚えかな/源氏(桐壺)」「さて冬がれのけしきこそ秋にはをさをさ劣る〈まじけれ〉/徒然 19」
(2)打ち消しの当然の意を表す。…ないにちがいない。…するはずがない。「かのくに人きき知る〈まじく〉おもほえたれども/土左」「何とわく〈まじき〉山伏などまで惜しみ聞こゆ/源氏(薄雲)」「この川は近江の湖の末なれば,待つとも待つとも水干〈まじ〉/平家 9」
(3)強い打ち消しの意志を表す。…ないつもりだ。…ないでおこう。「み命のあやふさこそおほきなるさはりなれば,猶つかうまつる〈まじき〉ことを/竹取」「ただ今は見る〈まじ〉とて入りぬ/枕草子 82」
(4)不適当なこと,あるいは禁止する意を表す。…ないほうがよい。…してはよくない。…してはならない。「妻(メ)といふものこそ男の持つ〈まじき〉ものなれ/徒然 190」「中にもある〈まじから〉ん振舞はよくよく慎しむべし/十訓 5」「それにもうちとけたまふ〈まじ〉/平家 1」
(5)不可能だという意を表す。…できないだろう。…できそうもない。「ここにおはするかぐや姫は,重き病をし給へば,えいでおはします〈まじ〉/竹取」「公卿といへど,この人の覚えに,必ずしも並ぶ〈まじき〉こそ多かれ/源氏(胡蝶)」
〔(1)「まじ」は和歌にはほとんど用いられない。(2)中世以降,未然形に接続する例が多く見られるようになる。「一人も助け〈まじき〉ものを/平治(下)」「さもあらば,今宵二十七日月もなき夜こそ人もしら〈まじ〉/浮世草子・一代男 2」(3)中世以降,口語では,連体形「まじき」の音便の形から生じた「まじい」の形が用いられるようになり,さらに「まい」の形が用いられるようになる。(4)連体形「まじき」は,現代語でも時に用いられることがある。「それは警察官としてある〈まじき〉行為だ」〕
→まじい(助動)
→まい(助動)
まじ
まじ [1] (形動)
「まじめ(真面目)」の略。「―な顔」「お梅はしじう―で居る/洒落本・にやんの事だ」
まじ
まじ [1] 【蠱】
「蠱物(マジモノ)」に同じ。
まじい
まじい (助動)(○・○・まじい・まじい・○・○)
〔打ち消し推量の助動詞「まじ」の連体形「まじき」の音便の形「まじい」から。中世語として用いられ,のち,これからさらに派生した「まい」の形が一般に用いられるようになる〕
意味・用法は助動詞「まい」にほぼ同じで,打ち消しの推量・意志などを表す。「さては汝に逢うては,名乗る〈まじい〉ぞ/平家 9」「サダメテ案内ヲ知ラセラレ〈マジイ〉トテ/天草本伊曾保」
〔近世上方語でも,時に用いられることがある。「こりや勘十郎,まだ魂はよも去る〈まじい〉/浄瑠璃・五十年忌(中)」〕
→まじ(助動)
→まい(助動)
まじう
まじ・う マジフ 【交ふ】 (動ハ下二)
⇒まじえる
まじえる
まじえる【交える】
(1)[混合]⇒混ぜる.
(2)[交差]cross.→英和
砲火を〜 exchange fire.
まじえる
まじ・える マジヘル [3] 【交える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まじ・ふ
(1)いっしょにいれる。異質の物の中に加える。まぜる。「子供を―・えて遊ぶ」「私情を―・える」「汝(ナレ)が眼は,鉄と黄金(コガネ)を―・へたる冷き宝石の如し/あめりか物語(荷風)」「菖蒲草花橘に貫き―・へ/万葉 410」
(2)交差させる。交差するほど近づける。「枝を―・える」「膝を―・える」
(3)とりかわす。やりとりする。「言葉を―・える」「一戦―・える」
〔「交わる」に対する他動詞。漢文訓読系の語〕
[慣用] 干戈(カンカ)を―・兵刃を―・砲火を―
まじかり
まじかり (助動)(まじから・まじかり・○・まじかる・○・○)
〔「まじくあり」の転〕
打ち消し推量の助動詞「まじ」の補助活用。「まじからむ」「まじかりけり」など,他の助動詞に続くときに用いられる。「みかどにて子を持たらむもめでたくもある〈まじから〉む/宇津保(楼上・上)」「げにやむごとなき人に劣る〈まじかり〉ける/源氏(須磨)」
〔(1)終止形にあたるものはない。(2)連体形「まじかる」が「なり」「めり」などの助動詞に続くとき,音便の形をとって,「まじかんなり」「まじかんめり」となり,さらに撥音「ん」が表記されないで「まじかなり」「まじかめり」となることがある。「仏の御しるべは,暗きに入りても,更に違(タガ)ふ〈まじか〉なるものを/源氏(若紫)」「千年(チトセ)を経(フ)とも,飽く世ある〈まじかん〉めり/増鏡(おどろの下)」〕
→まじ(助動)
まじき
まじき
〔助動詞「まじ」の連体形〕
⇒まじ(助動)
まじきり
まじきり [2][0] 【間仕切り】
部屋の仕切り。壁や襖(フスマ)など。
まじくじ
まじくじ (副)
〔「ましくし」とも〕
しきりにまばたきするさま。また,いらいらするさま。「りくつづめにあひて大へこみとなり―すれば/滑稽本・膝栗毛 7」
まじくない
まじくない
〔「まじくなう」の連用形から〕
うまくとりつくろうこと。表面をごまかすこと。「―の高声に皆も来いと呼びつれて/たけくらべ(一葉)」
まじくなう
まじくな・う (動ハ四)
(1)まじなう。「ほんとにおめい茶釜を―・つたか/洒落本・寒紅丑日待」
(2)とりつくろう。ごまかす。「これにてものごと―・ふは何と忠臣ものでござりませう/歌舞伎・絵本合法衢」
まじくら
まじくら (接尾)
名詞に付いて,それとともに,それをまじえての意を表す。「かかる所へ九平次は悪口仲間二三人。座頭―どつと来たり/浄瑠璃・曾根崎心中」
まじげ∘なり
まじげ∘なり (連語)
〔打ち消し推量の助動詞「まじ」に接尾語「げ」の付いたものに断定の助動詞「なり」が付いたもの〕
…ないようだ。…なさそうだ。…そうもない。「まことにうしろめたくはある―∘なるを,などかくあながちにしももて離れ給ふらむ/源氏(総角)」
まじこる
まじこ・る 【蠱る】 (動ラ四)
邪悪なものに引き込まれる。「天のまがつひといふ神の言はむ悪事(マガゴト)にあひ―・り/祝詞(御門祭)」
まじち
まじち マヂ― 【貧鉤】
貧しくなれとのろいをかけた釣り針。「この鉤は…―,うるぢと云ひて後手に賜へ/古事記(上訓)」
まじない
まじない [0][3] 【呪い】
神仏や霊力をもつものに祈って,災いを逃れようとしたり,また他人に災いを及ぼすようにしたりすること。また,その術。呪術。「お―をする」
まじない
まじない【呪い】
a charm;→英和
a spell;→英和
(an) incantation.→英和
魔よけの〜をする exorcise <a person of evil spirits> .→英和
まじないし
まじないし [3] 【呪い師】
まじないを職業とする者。
まじなう
まじな・う [0][3] 【呪う】 (動ワ五[ハ四])
〔「蠱(マジ)」に接尾語「なう」が付いた語〕
(1)災いを逃れるため,また他人に災いをかけるため,神仏などに祈る。「災難をまぬがれるよう―・う」「鼻ひたる時,かく―・はねば死ぬるなり/徒然 47」
(2)祈りなどにより病気を治療する。「御胸―・へと,うへの預け奉り給ひつるなり/落窪 2」
[可能] まじなえる
まじま
まじま 【馬島】
姓氏の一。
まじま
まじま 【真島】
姓氏の一。
まじまじ
まじまじ
⇒見詰める.
まじまじ
まじまじ [3] (副)スル
(1)じっと見つめるさま。「相手の顔を―と見る」
(2)平然としているさま。しゃあしゃあとしているさま。「黙つて火鉢に倚かかりながら,―と煙草を喫(フカ)してゐた/黴(秋声)」
(3)目をぱちぱちするさま。また,眠れないさま。「目は冴えて,―して居たが/高野聖(鏡花)」
(4)ためらうさま。もじもじ。「他人が傍に居るので,気屈(キヅマリ)さうに柳之助は―してゐる/多情多恨(紅葉)」
まじませいがん
まじませいがん 【馬島清眼】
(?-1379) 南北朝時代の僧医。尾張の人。薬師寺蔵南坊(のちの明眼(ミヨウゲン)院)に住み,眼科治療を行い馬島流眼科の祖となる。
まじまりこう
まじまりこう 【真島利行】
(1874-1962) 化学者。京都生まれ。東大卒。日本産の漆を研究,漆液の主成分ウルシオールの構造決定・合成に成功。一方,教育機関の整備につとめ,多数の有機化学者を育てる。
まじめ
まじめ [0] 【真面目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)本気であること。真剣であること。また,そのさま。「―な顔になる」「―に働く」
(2)誠意のこもっていること。誠実であること。また,そのさま。「―な人」「―な人柄」
[派生] ――さ(名)
まじめ
まじめ【真面目な(に)】
serious(ly);→英和
grave(ly);→英和
steady(-ily).→英和
物事を〜に考える take things seriously.〜な顔をする look grave[serious].〜になる ⇒改心.
まじめくさる
まじめくさ・る [5] 【真面目腐る】 (動ラ五[四])
いかにもまじめな態度をとる。「―・って言う」
まじもの
まじもの 【蠱物】
(1)まじないをして相手をのろうこと。また,その術。まじ。「けもの倒し,―する罪/祝詞(六月晦大祓)」
(2)人を惑わすもの。魔性のもの。「これらの―らを捉んは何の難き事にもあらじ/読本・雨月(蛇性の婬)」
まじゅつ
まじゅつ [1] 【魔術】
(1)人の心を惑わす術。魔法。「―にかける」
(2)大仕掛けな手品。
まじゅつ
まじゅつ【魔術】
⇒魔法,手品.
まじゅつし
まじゅつし [3] 【魔術師】
(1)不思議な術を使う者。
(2)大仕掛けの手品をする人。「世紀の―」
まじゅつてきリアリズム
まじゅつてきリアリズム [8] 【魔術的―】
〔(スペイン) realismo mágico〕
元来ドイツに生まれた用語で,今日一般には中南米小説に特徴的な現実と幻想を混淆させる技法を指す語。
まじょ
まじょ [1] 【魔女】
(1)〔witch〕
古くからのヨーロッパの俗信で人に害悪を与える魔力をそなえているという女性。魔薬や呪法を用いて種々の害悪・病・死などをもたらすとされた。
(2)悪魔のような女。また,不思議な力をもった女。
まじょ
まじょ【魔女】
a witch;→英和
a sorceress.
まじょがり
まじょがり [0] 【魔女狩(り)】
(1)ヨーロッパの宗教改革前後における,教会ないし民衆による組織的・狂信的な,異端者摘発・追放の運動。
(2)(比喩的に)一定社会・集団の権力者が,思想・信条を異にする者を異端と断じて追放・排除すること。「現代の―」
まじらい
まじらい マジラヒ [0][3] 【交じらい】
(1)つき合うこと。交際。
(2)宮仕え。「殿上の―のほど,くちをしからず/枕草子 315」
まじらう
まじら・う マジラフ 【交じらふ】 (動ハ四)
〔動詞「まじる」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
(1)まじる。まじりあう。「楠(クス)の木は,木立おほかる所にも,ことに―・ひたてらず/枕草子 40」
(2)人中に出る。仲間として加わる。特に,宮仕えする。「かたじけなき御心ばへの,たぐひなきを頼みにて―・ひ給ふ/源氏(桐壺)」
まじり
まじり 【眦・目尻】
(1)めじり。まなじり。「額いたう晴れたる人の,―いたうひきく/紫式部日記」
(2)目つき。「―,労々じげに煩はし/狭衣 3」
まじり
まじり [3] 【混じり・交じり・雑じり】
(1)まじること。また,まじっていること。「白髪―」「小雨―」「鼻歌―」
(2)水分を非常に多くした粥(カユ)。おまじり。
まじり
まじり【混じり(気)のある】
impure (不純);→英和
diluted (うすめた).〜のない pure;→英和
unmixed.
まじりけ
まじりけ [0][4] 【混じり気・雑じり気】
他の物がまざっていること。「―のない絹織物」「―のない気持ち」
まじりまじり
まじりまじり (副)スル
(1)落ち着かないさま。もじもじ。「つい起(タチ)そそくれて潮合を失ひ,―思慮の無い顔をして/浮雲(四迷)」
(2)じっと見つめるさま。まじまじ。「―と見る」
(3)眠れないでうごめいているさま。まじまじ。もぞもぞ。「馬舎(ウマヤ)の隅に菰(コモ)をきせて寝させて置きましたれば,―と致いておりまする/狂言・骨皮(虎寛本)」
まじりみせ
まじりみせ 【交じり見世】
江戸吉原の遊里で,大籬(オオマガキ)に次ぐ格の店。一歩(イチブ)女郎と二朱女郎を共に置いていたことからいう。半籬。
まじりもの
まじりもの [0][5] 【混じり物・雑じり物】
まじっているもの。まざりもの。
まじる
まじる【混じる】
mix[mingle] <with> ;→英和
be mixed[mingled] <with> .
まじる
まじ・る [2] 【混じる・交じる・雑じる】 (動ラ五[四])
(1)ある物の中に,他の種類の物が少量入る。入る物が少なく,異物感の強い場合にいう。「御飯の中に石が―・っていた」「雑念が―・る」
(2)仲間に加わる。交際する。「老人も若い人に―・って走る」「ともかくも人に―・る折なければ/源氏(乙女)」
(3)野や林に分け入る。「野山に―・りて竹を取りつつ/竹取」
〔「混ぜる」に対する自動詞〕
[可能] まじれる
まじろぎ
まじろぎ [3][0] 【瞬ぎ】
まばたき。「―もせずに聞き入る」
まじろぐ
まじろ・ぐ [3] 【瞬ぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「まじろく」と清音。「ま」は目,「しろぐ」はこまかく動く意〕
まばたきをする。まばたく。「その落着いた―・がぬ眼差(メザシ)や/夢かたり(四迷)」「ハダエタユマズ目―・カズ/ヘボン」
まじわり
まじわり マジハリ [0][4] 【交わり】
(1)つき合うこと。交際。「人と―を結ぶ」「―を断つ」
(2)男女のちぎり。性交。
(3)〔数〕 二個以上の集合について,そのうちのどの集合にも属する要素全体から成る集合。共通集合。積集合。
⇔むすび
まじわり
まじわり【交わり】
association;→英和
friendship.→英和
〜を結ぶ make friends <with> ;get[be]acquainted <with> .〜をたつ ⇒絶交.
まじわる
まじわ・る マジハル [3] 【交わる】 (動ラ五[四])
(1)線状の物が交差する。「鉄道と道路が―・る」
(2)親しくつき合う。交際する。「友と―・る」
(3)入りまじる。入りまじって一体となる。「水声に―・りて,一曲の村歌の起るを聞く/日光山の奥(花袋)」
(4)接触する。かかわる。「世俗の塵(チリ)に―・る」「政事に―・る/当世書生気質(逍遥)」
(5)男女が肉体関係を持つ。「鵲�(セキレイ)飛来てその首尾をうごかすをみて,二神まなびて―・る事をえたり/著聞 8」
(6)〔数〕 直線・曲線・平面などが,それぞれある点を共有する。また,いくつかの集合のすべてが共通な元(ゲン)をもつ。
(7)はいりこむ。他の物の中にまぎれ入って隠れる。「山野に―・るべき由/平家 1」
〔「交える」に対する自動詞〕
[可能] まじわれる
まじわる
まじわる【交わる】
(1)[交際]associate[mix] <with> .→英和
良い(悪い)友と〜 keep good (bad) company.(2)[交差]cross;→英和
intersect.→英和
まじん
まじん [0] 【魔神】
〔「ましん」とも〕
災いを起こす神。
ます
ます [0][2] 【鱒】
(1)サケ目サケ科のカラフトマス・サクラマス・ビワマスなど「マス」の名のついた魚類の俗称。マスノスケやベニマス(ベニザケ)とその陸封型のヒメマス,カワマス・ニジマスをさすこともある。
(2)サクラマスのこと。[季]春。
鱒(1)[図]
ます
ます 【鱒】
〔原題 (ドイツ) Die Forelle〕
シューベルト作曲の歌曲。1817年作。軽快な旋律で知られ,のちこの旋律を用いて,五重奏曲「鱒」の第四楽章が書かれた。詩はシューバルト(C. F. D. Schubart 1739-1791)による。
→五重奏曲「鱒」(シューベルト)[音声]
ます
ま・す 【在す・坐す】 (動サ四)
(1)〔「います」の転〕
「ある」「いる」の尊敬語。いらっしゃる。「大君は神にし―・せば/万葉 235」
(2)「行く」「来る」の尊敬語。おでましになる。おいでになる。いらっしゃる。「我が背子が国へ―・しなば/万葉 3996」
(3)(補助動詞)
他の動詞の連用形に付いて,補助動詞「ある」「いる」の尊敬語。また,その動詞に尊敬の意を添える。…ていらっしゃる。お…になる。「神の御代より敷き―・せる国にしあれば/万葉 1047」「我が背子が帰り来―・さむ時のため命残さむ忘れたまふな/万葉 3774」
ます
ます【枡】
(1) a (dry) measure.(2)[劇場の]a box (seat).→英和
ます
ます [2][0] 【枡・升・桝・斗】
(1)液状・粉状・粒状の物の一定量をはかる方形・円筒形の器具。一合枡・五合枡・一升枡などがある。
(2){(1)}ではかった分量。ますめ。「一人の僧ごとに飯(イイ)四―を受く/三宝絵詞(中)」
(3)歌舞伎劇場や相撲小屋で,土間を四角く区切った客席。現在は相撲興行と,劇場の桟敷席に見られる。仕切り枡。切り枡。枡席。
(4)銭湯などで,湯舟から湯をくむのに用いる箱形の器。
(5)家紋の一。角桝を図案化したもの。
ます
ま・す (動サ下二)
⇒ませる
ます
ま・す 【申す】 (動サ四)
〔「まうす」の転。一説に,「う」の無表記とも〕
「もうす(申)」に同じ。「醍醐の聖帝と―・して/栄花(月の宴)」「天照御神を念じ―・せ/更級」
ます
ます【増す】
[ふえる]increase <in number> ;→英和
rise (川の水などが);→英和
[ふやす]increase;add <to a person's reputation> ;→英和
raise <a person's salary> .→英和
ます
ま・す [0] 【増す・益す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)数・量が多くなる。ふえる。増加する。
⇔減る
「川の水かさが―・す」「人口が―・す」
(2)程度が以前よりもはなはだしくなる。強まる。「痛みが―・す」「食欲が―・す」「スピードが―・すにつれ揺れもひどくなる」「しだいに親しみが―・してくる」「信用が―・す」
(3)(「…に増す」の形で)優越する。すぐれる。「彼女は以前に―・して美しくなった」「だれにも―・して心配している」「聞きしに―・してすばらしい」「一杯の濁れる酒にあに―・さめやも/万葉 345」
□二□(他動詞)
(1)量をふやす。「売り上げを―・す」「エンジンの出力を―・す」
(2)程度を強める。また,数量をふやす。「船はしだいに速度を―・して南に向かった」「木々の緑が一段と濃さを―・した」「群集はしだいにその数を―・していった」「星が輝きを―・す」
(3)いっそうすぐれるようにする。「色をも音をも―・すけぢめ,ことになむわかれける/源氏(初音)」
[可能] ませる
ます
ます【鱒】
《魚》a trout.→英和
ます
ます [2] 【斗】
〔「ます(枡)」と同源〕
社寺建築の斗栱(トキヨウ)を構成する方形の受け木。柱の上あるいは肘木(ヒジキ)の先端にあり,別の肘木や桁(ケタ)を受ける。大斗・巻斗・方斗などがある。ますがた。と。
斗[図]
ます
ます (助動)(ませ(ましよ)・まし・ます・ます・ますれ・ませ(まし))
動詞,および助動詞「れる・られる」「せる・させる」などの連用形に接続する。ただし,命令形「ませ(まし)」は,ただ「いらっしゃる」「くださる」「なさる」などの敬語動詞にしか付かない。
(1)丁寧の助動詞で,聞き手に対する丁寧な気持ちを表す。「その本はまだ読んでい〈ませ〉ん」「来年になり〈ますれ〉ば,時間的にも多少余裕ができ〈ます〉ものと期待しており〈ます〉」「おからだには十分お気をつけてください〈ませ〉」
(2)謙譲語として,動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。…し申しあげる。…てさしあげる。「此おたちをたしかにとどけ〈ませい〉,えい/狂言・武悪」「せめて一たびのぼり〈まし〉て見〈まし〉たい/咄本・正直咄大鑑」
〔(1)中世後期以降の語。「まゐらする」から「まらする」「まっする」(または「まいする」)「まする」などの形を経て成立したもの。活用形や意味・用法の上で,「座(マ)す」「申す」などの語の影響を受けているかともみられる。(2)活用は,古くはサ変型であったが,近世中期以降,しだいに現在のようになっていった。なお,近世には未然形に「まさ」の形も見られる。「世をしのぶお身なれば一所に置き〈まさ〉れず/浄瑠璃・菅原」(3)古くは(2)の意味で用いられたが,近世初期以降しだいに(1) の意味が一般的になっていった。現代語ではもっぱら(1)の意味に用いられる。(4)古くは,終止・連体形に「まする」,命令形に「ませい」の形もあった。→まする・ませい。(5)仮定形「ますれ」は,仮定の条件を表す用法ばかりではなく,時に既定の条件を表すこともある。「かうして相変らずお上の物を食べてゐて見〈ますれ〉ば/高瀬舟(鴎外)」〕
ます=で量(ハカ)るほどある
――で量(ハカ)るほどある
量のきわめて多いことのたとえ。
ますあみ
ますあみ [0] 【枡網】
建て網の一。魚を導く垣網と魚を取り囲む囲い網とから成り,囲い網の屈曲部に紡錘形で内部に返しが付いた袋網を付ける。遠浅泥砂の海に支柱などで固定し,タイ・カレイ・エビなどを捕らえる。
ますあらため
ますあらため [3] 【枡改め】
江戸時代,不正枡の使用を取り締まるために行われた枡座による検査。
ますい
ますい【麻酔】
anesthesia.→英和
〜をかける anesthetize.‖麻酔専門医 an anesthetist.麻酔薬 an anesthetic;a narcotic.全身(局所)麻酔 a general (local) anesthesia.
ますい
ますい [0] 【魔酔】 (名)スル
魔力で引き入れられたように,あることに熱中すること。また,陶酔させること。「最早(モハ)や,彼等を―するの力あらず/火の柱(尚江)」
ますい
ますい [0] 【魔睡】
魔力にかかったような深いねむり。
ますい
ますい [0] 【麻酔・痲酔】
外科手術などの際の痛みを取り除くため,薬剤・鍼(ハリ)などを神経に作用させ,一定時間無痛・反射喪失の状態を作り出す方法。全身麻酔と局所麻酔がある。「―をかける」
ますい
ますい マスヰ 【増井】
姓氏の一。
ますいい
ますいい [2] 【麻酔医】
手術などの際,麻酔を担当する専門医。
ますいきよし
ますいきよし マスヰ― 【増井清】
(1887-1981) 解剖学者・遺伝学者。鶏の性決定に関する遺伝学的研究で画期的な業績を残した。また,初生雛の雌雄鑑別法の開発を推進し,世界の養鶏業に多大な影響を及ぼした。
ますいし
ますいし [2] 【枡石】
(1)枡のような四角の石。
(2)黄鉄鉱が化学変化によって褐鉄鉱に変化した後も,黄鉄鉱の結晶をそのまま保って六面体の枡形のもの。武石(ブセキ)。
ますいやく
ますいやく [2] 【麻酔薬】
麻酔に用いる薬剤。中枢神経系や知覚神経に作用して機能を抑制し,知覚を鈍麻または消失させる薬。眠り薬。麻酔剤。
ますうり
ますうり [0] 【枡売り・升売り】
米・酒・醤油などを,枡ではかって売ること。はかり売り。
ますお
ますお 【真赭】
「まそお(真赭{(2)})」に同じ。「―のすすき,まそほのすすきなどいふ事あり/徒然 188」
ますおとし
ますおとし [3] 【枡落(と)し・升落(と)し】
鼠(ネズミ)取りの仕掛けの一。枡を斜め下向きにして棒で支え,中に餌(エサ)をおいて,鼠がふれると枡が落ちて捕らえるようにしたわな。
ますおり
ますおり [0] 【枡織(り)】
表面に枡形の凹凸を織り出した織物。木綿の敷布などに用いられる。蜂巣織り。
ますか
ますか (連語)
〔助動詞「ます」に終助詞「か」の付いたもの〕
疑問や質問の意を表す。「そんな不思議なことがあり―」「明日何時にいらっしゃい―」
ますかがみ
ますかがみ 【増鏡】
歴史物語。一七巻。一九巻または二〇巻の増補本もある。二条良基作とする説が有力だが未詳。応安年間(1368-1375)頃の成立か。「大鏡」などにならって,後鳥羽天皇即位から後醍醐天皇の隠岐(オキ)からの還幸まで,一五代約150年間の歴史を編年体で記す。「源氏物語」や「栄花物語」の影響を受け,流麗な擬古文で叙す。四鏡の一。
ますかがみ
ますかがみ [3] 【真澄鏡・十寸鏡】
「ますみのかがみ(真澄鏡)」の略。「―見る影さへにくれぬと思へば/古今(冬)」
ますかき
ますかき [4] 【枡掻き・升掻き】
(1)枡に盛った穀類などを,縁の高さにならすのに使う棒。とかき。
(2)「八十八の升掻き」の略。
ますかけ
ますかけ [4][0] 【枡掛(け)】
「枡掛け筋(スジ)」の略。
ますかけすじ
ますかけすじ [5][4] 【枡掛(け)筋】
掌(テノヒラ)の中央を横に貫くすじ。手相術で長寿の相とされる。枡掛け紋。ますかけ。
ますがた
ますがた [0] 【枡形・升形・斗形】
(1)枡のような四角い形。
(2)「ます(斗)」に同じ。
(3)直角に設けられた二つの城門と城壁とで囲まれた四角い空き地。敵の直進をさまたげ,勢いを鈍らせる。
→枡形門
枡形(3)[図]
ますがたぼん
ますがたぼん [0] 【枡形本】
正方形またはそれに近い形の本。鳥の子紙などの和紙を四つ折りにした四半本,六つ折りにした六半本などがある。約15センチメートル四方。
ますがたもん
ますがたもん [4] 【枡形門】
城の入り口の形式の一。城門の内側に L 字形の城壁を設け,あいている辺に城門を構え,曲輪(クルワ)内にはいるのに二つの門を通るようにしたもの。多く外には高麗(コウライ)門,内には櫓(ヤグラ)門が設けられる。
ますがよし
ますがよし 【真菅よし】 (枕詞)
⇒まそがよし(真菅)
ますくさ
ますくさ [0] 【枡草】
カヤツリグサの別名。茎を両端から裂くと四角形ができるのでいう。
ますぐ
ますぐ [0] 【真直ぐ】 (名・形動)
「まっすぐ(真直)」に同じ。「―に木立の中に歩み行き/谷間の姫百合(謙澄)」
ますぐみ
ますぐみ [0] 【枡組(み)・斗組(み)】
(1)障子・襖(フスマ)などの骨を四角に組むこと。また,組んだもの。
(2)「斗栱(トキヨウ)」に同じ。
ますげ
ますげ 【真菅】
〔「ま」は接頭語〕
菅(スゲ)の美称。「―生ふる山下水に宿る夜は/千載(雑上)」
ますざ
ますざ [0] 【枡座・升座】
江戸時代,幕府が枡の製造・販売などをさせた世襲の独占業者。江戸の樽屋氏,京の福井氏。
ますざけ
ますざけ [0] 【枡酒・升酒】
(1)枡についだ酒。
(2)枡売りの酒。
ますじきし
ますじきし 【升色紙】
三色紙の一。伝藤原行成筆。清原深養父(フカヤブ)の家集「深養父集」の断簡。一葉が縦14センチメートル,横12センチメートルの方形であるところからの名。もと冊子本。
ますずきん
ますずきん [3][4] 【枡頭巾】
枡のような四角い頭巾。
ますせき
ますせき [0] 【枡席・升席】
「枡{(3)}」に同じ。
ますたけ
ますたけ [2] 【鱒茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。針葉樹・広葉樹の幹や枯木に生える。扇形ないし半円形の傘が多数重なって大きなかたまりとなる。表面は朱紅色,肉は鱒の肉色で,若いものは食用。火口茸(ホクチタケ)。
ますだ
ますだ 【増田】
姓氏の一。
ますだ
ますだ 【益田】
島根県西部,日本海に臨む市。高津川と益田川の三角州にある。石見地方西部の商業の中心地。雪舟にゆかりのある医光寺・万福寺や柿本神社がある。
ますだ
ますだ 【益田】
姓氏の一。
ますだ
ますだ 【升田】
姓氏の一。
ますだこうぞう
ますだこうぞう 【升田幸三】
(1918-1991) 棋士。広島県生まれ。豪放な棋風で知られた。
ますだたかし
ますだたかし 【益田孝】
(1848-1938) 実業家。号,鈍翁。佐渡生まれ。大蔵省を辞して三井物産会社を創立。三井財閥の発展に尽力。美術品の収集家として名高い。茶道を嗜み,品川御殿山で盛んに茶会を催した。
→大師会
ますだときさだ
ますだときさだ 【益田時貞】
⇒天草四郎(アマクサシロウ)
ますだながもり
ますだながもり 【増田長盛】
⇒ましたながもり(増田長盛)
ますだのいけ
ますだのいけ 【益田の池】
奈良県橿原市西池尻町の辺りの低地にあった池。((歌枕))「ねぬなはのくるしかるらむ人よりもわれぞますだのいけるかひなき/拾遺(恋四)」
ますづか
ますづか [0][2] 【枡束・升束・斗束】
「斗束(トヅカ)」に同じ。
ますとみおんせん
ますとみおんせん 【増富温泉】
山梨県北部の須玉町,金峰山(キンプサン)山麓にある塩泉。ラジウム含有量が世界屈指の鉱泉として知られる。
ますのすけ
ますのすけ [0] 【鱒の介】
〔マスの大将の意〕
サケ目の海魚。全長2メートルに達し,サケ・マス類では最大。背面は青緑色,腹面は銀白色。背面から尾びれにかけて,黒点が散在する。きわめて美味。北太平洋に広く分布し,産卵時に川をのぼる。キング-サーモン。
ますひと
ますひと 【益人】
⇒天(アマ)の益人(マスヒト)
ますほ
ますほ 【増穂】
姓氏の一。
ますほ
ますほ 【真赭】
「まそお」に同じ。「深き―の色に染めずは/山家(秋)」
ますほざんこう
ますほざんこう 【増穂残口】
(1655-1742) 江戸前期の神道家・国学者。豊後(ブンゴ)の人。卜部(ウラベ)流の神道を学び,通俗神道を説き広めた。著「神路の天引草」「直路の常世草」など。
ますます
ますます【益々】
more and more;increasingly.〜悪くなる go from bad to worse.
ますます
ますます [2] 【益益・益・増す増す】 (副)
〔動詞「ます(増)」を重ねたもの〕
程度がはなはだしくなるさま。なおいっそう。「―元気です」「―天候が悪くなる」「多々―弁ず」
ますみ
ますみ [0] 【真澄】
よく澄んでいること。澄み切っていること。「―の空」
ますみ
ますみ 【十寸見】
姓氏の一。
ますみかとう
ますみかとう 【十寸見河東】
河東節の家元名。始祖(1684-1725)は江戸日本橋生まれで,本名,伊藤藤十郎。半太夫節から出て,式部節・手品節の語り口を取り入れて一派を立てた。名義継承は一一世(1841-1919)までで,以後は「十寸見会」が家元名義を預かっている。
ますみだじんじゃ
ますみだじんじゃ 【真清田神社】
愛知県一宮市にある神社。祭神は天火明命(アメノホアカリノミコト)。尾張国の一の宮。
ますみつ
ますみつ 【益満】
姓氏の一。
ますみつきゅうのすけ
ますみつきゅうのすけ 【益満休之助】
(1841-1868) 幕末の薩摩藩士。勝海舟の使者山岡鉄舟に同行,駿府の官軍本営に赴き,西郷・勝会談の周旋に協力。
ますみのかがみ
ますみのかがみ 【真澄の鏡】
くもりなくよく澄んでいる鏡。ますかがみ。まそみかがみ。「我が目らは―/万葉 3885」
ますめ
ますめ【枡目】
measure.→英和
〜をごまかす give short measure.→英和
ますめ
ますめ [0][3] 【枡目・升目】
(1)枡ではかった量。「―が足りない」
(2)枡形の模様・枠・欄など。「原稿用紙の―」
ますもと
ますもと 【増本】
姓氏の一。
ますもとはかる
ますもとはかる 【増本量】
(1895-1987) 物理学者。広島県生まれ。東北大教授。コバルトの新変態を発見したほか,超不変鋼・新 KS 鋼など多数の特殊合金を発明し,金属物理学の発達に貢献。
ますら
ますら 【益荒】
〔「ます」は増す意,「ら」は接尾語〕
神や男の勇ましく力強いさまをいう語。また,雄々しい神や男。「―我すら世の中の常しなければ/万葉 3969」
ますらお
ますらお [0] 【益荒男・丈夫】
(1)雄々しく強い男。立派な男。ますらおのこ。
⇔たおやめ
「―の進み先立ち踏める足跡(アト)を/仏足石歌」
(2)武人。もののふ。「大伴の氏と名に負へる―の伴/万葉 4465」
(3)朝廷に仕える官僚。「―と思へる我も草枕旅にしあれば思ひ遣(ヤ)るたづきを知らに/万葉 5」
(4)狩人。猟師。[日葡]
ますらおの
ますらおの 【益荒男の】 (枕詞)
ますらおがつける手結(タユイ)の意から,地名「手結が浦」にかかる。「―手結が浦に/万葉 366」
ますらおのこ
ますらおのこ 【益荒男子】
「ますらお(益荒男){(1)}」に同じ。「嘆きつつ―の恋ふれこそ/万葉 118」
ますらおぶり
ますらおぶり [0] 【益荒男振り・丈夫振り】
〔賀茂真淵の用語から〕
男性的でおおらかな歌風。古今集以後の歌風を「たおやめぶり」といったのに対して,万葉集の歌風を理想としていう語。
ますらかみ
ますらかみ 【益荒神】
荒々しく強い神。「あが御子,―の御子にまさば/出雲風土記」
ますらたけお
ますらたけお 【益荒猛男】
勇ましく男らしい男。ますらお。「―に御酒(ミキ)奉る/万葉 4262」
まする
まする (助動)
〔丁寧の助動詞「ます」の古い終止形・連体形〕
意味・用法は「ます」に同じ。現代語では,やや古風な形式ばった言い方として用いられることがある。「僭越ではござい〈まする〉が,乾杯の音頭をとらしていただきます」「かえりみ〈まする〉に,はや五年の年月がたったのであります」
〔(1)「まする」は,「まらする」から「ます」に変化する過程での中間的な形で,近世前期には「ます」とともにかなり広く用いられた。現代語での用法はその残存形。(2)現代語でのやや古風な形式ばった言い方として,「まする」とともに,仮定形「ますれ」も用いられる。「承り〈ますれ〉ば,新郎のお父上は…」〕
まする
ま・する [2] 【摩する】 (動サ変)[文]サ変 ま・す
(1)こする。みがく。「墨を―・して以て此記を作る/不二の高根(麗水)」
(2)迫り近づく。それに及ぶ。「一株の『ピニヨロ』樹の碧空を―・して立てるあり/即興詩人(鴎外)」
[慣用] 天を―・塁(ルイ)を―
まず
まず マヅ [1] 【先ず】 (副)
(1)他のことに先んじて。最初に。第一に。「―私から報告いたします」
(2)何はともあれ。ともかく。「―一休み」
(3)だいたいのところ。一応。おおよそ。「―これでよし」
(4)(打ち消しの語を伴って)ほとんど。「―助からないだろう」「―来ないだろう」
まず
ま・ず 【混ず・交ず・雑ず】 (動ザ下二)
⇒まぜる
まず
まず【先ず】
(1)[第一に]first (of all);→英和
in the first place.(2)[およそ]about;→英和
almost;→英和
hardly (ほとんど…ない);→英和
perhaps (多分).→英和
まずい
まず・い マヅイ [2] 【不味い】 (形)[文]ク まづ・し
(1)飲食物の味が悪い。おいしくない。
⇔うまい
「―・い料理」「―・くて食べられない」
(2)(多く「拙い」と書く)できばえや技術が悪い。へただ。
⇔うまい
「―・い字」「運転が―・い」
(3)自分にとって具合が悪い。
⇔うまい
「―・いところで出会った」
(4)顔かたちが悪い。みにくい。「―・い顔だち」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
まずい
まずい
not good (味);poor <in English> (へた);→英和
unwise (不得策).→英和
まずし
まず・し マヅシ 【不味し】 (形ク)
⇒まずい
まずしい
まずしい【貧しい】
poor.→英和
〜家に生まれる be born poor.→英和
まずしい
まずし・い マヅシイ [3] 【貧しい】 (形)[文]シク まづ・し
(1)収入が少なくて,毎日の生活が苦しい。貧乏である。「―・い暮らし」「―・い家庭」
(2)十分に金をかけていない。粗末だ。貧弱だ。「―・い身なり」「―・い設備」「―・い食事」
(3)乏しい。足りない。十分に満たされていない。「―・い想像力」「心が―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
まずしきひとびと
まずしきひとびと マヅシキ― 【貧しき人々】
〔原題 (ロシア) Bednye lyudi〕
ドストエフスキーの処女作。1846年発表。往復書簡のかたちで,貧しい老官吏と薄幸の少女との心温まる交情とほのかな恋心を描く。
まずは
まずは マヅ― [1] 【先ずは】 (副)
何はともあれ。とりあえず。いちおう。「―御礼まで」「―ビールで乾杯」
まずまず
まずまず マヅマヅ [1] 【先ず先ず】 (副)
〔副詞「まず」を重ねたもの〕
(1)一応。まあまあ。「―の出来だ」「―成功といえよう」
(2)何はさておき。ともかく。「―この所をばおん立ちあらうずるにて候/謡曲・鞍馬天狗」
まずまず
まずまず
〜の tolerable;→英和
be not so bad.
まずめ
まずめ [0]
夜明けあるいは夕暮れの薄明るい状態。釣りでいう語。「朝―」
まずもって
まずもって マヅ― [1][3] 【先ず以て】 (副)
何はおいても。とにもかくにも。まずは。「―報告に来るべきだ」「―一安心」
まずる
まず・る マヅル [2] (動ラ五)
〔形容詞「まずい」を動詞化した語〕
失敗する,へまをする意の俗な言い方。「―・ったなあ」
ませ
ませ (助動)
〔丁寧の助動詞「ます」の命令形〕
(1)「いらっしゃる」「おっしゃる」「くださる」「なさる」「申す」「召す」などの動詞の連用形に付いて,相手に対して,その動作をするようにという要求を,丁寧の気持ちを含めて言い表す。「くれぐれも御自愛ください〈ませ〉」「十分お気をつけなさい〈ませ〉」
(2)挨拶(アイサツ)の語句に用いて,語調を丁寧にする。「お帰りなさい〈ませ〉」
〔(2)は,元来,「よくお帰りなさいました」のような言い方の省略した形「お帰りなさい」を,命令の言い方と混同して,それに「ます」の命令形「ませ」を付けて,丁寧な気持ちを添えようとしたところからできたもの〕
→まし(助動)
→ます(助動)
ませ
ませ [1] (名・形動)[文]ナリ
〔動詞「ませる」の連用形から〕
ませていること。子供が年齢のわりに大人びていること。また,そのさま。そのような子供をもいう。早熟。おませ。「お―な女の子」
〔「おませ」の形で用いることが多い〕
ませ
ませ [1] 【籬・間狭】
(1)竹・木などで作った,低く目のあらい垣。まがき。ませがき。「朝顔の這ひまじれる―もみな散り乱れたるを/源氏(野分)」
(2)劇場などの,枡(マス)席の仕切り。
ませ
ませ [1] 【馬柵】
〔「ませ(籬)」と同源〕
馬小屋の入り口にさし渡す棒。また,牧場の柵(サク)の横木。ませ棒。ません棒。
ませ∘なんだ
ませ∘なんだ (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ませ」に過去の打ち消しを表す助動詞「なんだ」の付いたもの。近世語〕
過去の事態に関する打ち消しを丁寧に言い表す。…ませんでした。「某はきき―∘なんだが,そなたの名は何と申ぞ/狂言・腹不立」「おや,お出なさいまし,さつぱりぞんじ―∘なんだ/人情本・辰巳園 4」
〔近世では,前期の上方語でも後期の江戸語でも用いられたが,江戸語では「ましなんだ」の形も行われた。明治以降,「ませんでした」という言い方が一般に用いられるようになった〕
→ましなんだ
→ませんでした
ませ∘ん
ませ∘ん (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ませ」に打ち消しの助動詞「ん」の付いたもの〕
丁寧な打ち消しの意を表す。「私は行き―∘ん」「半日ストで,午前中はバスの運行があり―∘ん」「ずっと雨が降り―∘んので,ダムの水位もだいぶ低くなっています」
〔(1)「ません」は,終止形・連体形の用法しかない。(2)「ません」の過去表現として「ませんでした」が用いられる。(3)丁寧の助動詞「です」を重ねた「ませんです」の形が用いられることがある。「ません」よりさらに丁寧の度合が高いものとの意識が伴った言い方である〕
→ます(助動)
→ませんでした(連語)
ませ∘ん
ませ∘ん (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ませ」に推量の助動詞「む」の転である「ん」の付いたもの。近世語〕
「ましょう(連語)」に同じ。「私かけてあげ―∘んと,杉柄杓とりて/浮世草子・色三味線」
→ましょう(連語)
ませい
ませい (助動)
〔助動詞「ます」の命令形。近世上方語〕
(1)尊大な語感を伴った命令を表す。…し申しあげよ。「泊の衆は寝せ〈ませい〉/浄瑠璃・曾根崎心中」
(2)尊敬の意を伴った命令・依頼を表す。…なさいませ。「さあお輿にめし〈ませい〉/浄瑠璃・丹波与作(上)」
→ます(助動)
ませい
ませい [0] 【磨製】
石を磨いて器具を作ること。
ませいせっき
ませいせっき [4] 【磨製石器】
刃などの局部や全体を磨き,鋭利さを増した石器。中石器時代より出現。
→打製(ダセイ)石器
ませがき
ませがき [2] 【籬垣】
「ませ(籬){(1)}」に同じ。「―によろぼひ懸る夕顔の/浮雲(四迷)」
ませた
ませた
precocious;→英和
forward.→英和
〜事を言う talk like a man.→英和
ませぼう
ませぼう [2] 【馬塞棒・限棒・笆棒】
「ませ(馬柵)」に同じ。
ませる
ま・せる [2] (動サ下一)[文]サ下二 ま・す
(子供が)年のわりに大人びる。「―・せた口をきく」
ませんか
ませんか (連語)
〔「ないか」の丁寧な言い方〕
(1)打ち消しの疑問を表す。「妹さんはまだ来―」
(2)勧誘の意を表す。「一緒に行き―」「お茶でも飲み―」
(3)希望・依頼,婉曲な命令の意を表す。「見せてくれ―」「そろそろ出かけ―」
ませんかった
ませんかった (連語)
⇒ませんでした(連語)
ませんだった
ませんだった (連語)
⇒ませんでした(連語)
ませんでし∘た
ませんでし∘た (連語)
〔「ません」は丁寧の助動詞「ます」の未然形「ませ」に打ち消しの助動詞「ん」の付いたもの。「でした」は丁寧の助動詞「です」の連用形「でし」に過去の助動詞「た」の付いたもの〕
過去の事態に関する打ち消しを丁寧に言い表す。「昨日はとうとうだれも来―∘た」「今度の大会には,病気のため参加することができ―∘た」
〔近世江戸語における過去打ち消しの言い方「ませなんだ」「ましなんだ」に代わって,明治初年以降,しだいに一般に用いられるようになった言い方。明治初年には,「ませんでした」のほかに,「ませんだった」「ませんかった」などの形も用いられたが,しだいに「ませんでした」が一般化していった〕
→ませなんだ
→ましなんだ
ませんです
ませんです (連語)
⇒ません(連語)
ませんぼう
ませんぼう [2] 【馬柵棒】
「ませ(馬柵)」に同じ。
まぜ
まぜ 【交ぜ・雑ぜ】
〔動詞「まぜる」の連用形から〕
馬の飼料。「―などよくして,かひなどもねんを入て/狂言・人馬」
まぜ
まぜ [1] 【真風】
「まじ(真風)」に同じ。
まぜ
まぜ (接尾)
数量を表す名詞に付いて,時間的あるいは空間的にそれだけの間隔をおくことを表す。多く助詞「に」を伴って用いる。…おき。「二三日―にめすぞかし/大鏡(道長)」「通らぬ札(サネ)を一枚―に拵(コシラエ)て縅(オド)したれば/太平記 33」
まぜあわせる
まぜあわ・せる [0] 【混ぜ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まぜあは・す
別々のものを混ぜて一様にまじるようにする。「材料をよく―・せる」
まぜおり
まぜおり [0] 【交(ぜ)織り】
種類の違う繊維をまぜて織ること。また,その織物。こうしょく。
まぜかえし
まぜかえし [0] 【混ぜ返し・雑ぜ返し】
「まぜっかえし(混返)」に同じ。
まぜかえす
まぜかえす【混ぜ返す】
[物・液体を]mix up.人の話を〜 interrupt a person's talk with irrelevant remarks; <俗> butt into a person's talk.
まぜかえす
まぜかえ・す [3][0] 【混ぜ返す・雑ぜ返す】 (動サ五[四])
(1)何度もかきまぜる。「ぬか床を―・す」
(2)冗談や揚げ足とりで人の話を混乱させる。ちゃかす。まぜっかえす。「横から口を出して―・す」
まぜがき
まぜがき [2] 【混ぜ垣・交ぜ垣】
多種類の植物を用いてつくった生垣。
まぜがき
まぜがき [0] 【交ぜ書き】 (名)スル
漢字で書ける熟語を,漢字と仮名を混ぜて書くこと。「醤油」を「しょう油」,「憂鬱」を「憂うつ」と書くなど。
まぜけん
まぜけん [2] 【交ぜ拳・雑ぜ拳】
拳の一。本拳と虫拳とを混ぜて交互に打って勝負を決めるもの。本拳を打つべき場合に虫拳を出した方,また虫拳を打つべき場合に本拳の声を発した方を負けとする。
まぜこぜ
まぜこぜ【混ぜこぜにする】
confuse;→英和
mix up.
まぜこぜ
まぜこぜ [0] (名・形動)
いろいろのものを無秩序に混じり合わせる・こと(さま)。ごちゃまぜ。「―にする」
まぜごはん
まぜごはん [3] 【混ぜ御飯】
別に煮た魚介・野菜などの具を,炊き上がってから混ぜ入れた御飯。
まぜっかえし
まぜっかえし [0] 【混ぜっ返し・雑ぜっ返し】
相手の話に口をはさんでまぜかえすこと。まぜかえし。
まぜっかえす
まぜっかえ・す [4] 【混ぜっ返す・雑ぜっ返す】 (動サ五[四])
「まぜかえす」に同じ。「横から―・す」
まぜは
まぜは 【交ぜ羽】
異なった鳥の羽をまぜて矧(ハ)いだ矢羽。
まぜもの
まぜもの【混ぜ物】
a mixture (混合物);→英和
an admixture (混入物).→英和
〜のない pure;→英和
unmixed.〜をする admix;→英和
adulterate <wine with water> .→英和
まぜもの
まぜもの [2] 【混ぜ物・雑ぜ物】
本来の物に加え入れた他の物。また,量を増やしたり品質や見掛けをごまかすために混ぜた別の物。
まぜる
まぜる【混ぜる】
(1) mix;→英和
blend.→英和
(2)[混ぜ物をする]⇒混ぜ物.
まぜる
ま・ぜる [2] 【混ぜる・交ぜる・雑ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 ま・ず
(1)あるものに他のものを加える。また,加えて一つにする。「米に麦を―・ぜる」「酢と油を―・ぜる」
(2)かきまぜる。「風呂の湯を―・ぜる」
(3)話に口を出す。また,そうしてちゃかす。「君のうちねぶりて,言葉―・ぜ給はぬを/源氏(帚木)」「これさそう―・ぜられちやあ本読(ホンヨミ)がをさまらねへ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
〔「混じる」に対する他動詞〕
まぜわもの
まぜわもの [0] 【真世話物】
「生世話物(キゼワモノ)」に同じ。
まそお
まそお 【真赭】
〔「ま」は接頭語〕
(1)赤い土。顔料にした。「丹生(ニウ)の―の色に出て/万葉 3560」
(2)赤い色。ますお。「糸薄―の色に露や染むらむ/長方集」
まそかがみ
まそかがみ 【真澄鏡・真十鏡】
■一■ (名)
「ますみのかがみ」と同義とも,「まそ」は十分整った意ともいう。「―手に取り持ちて/万葉 904」
■二■ (枕詞)
(1)まそかがみを,見る・懸ける・床の辺に置く・磨(ト)ぐの意で,「見る」「敏馬(ミヌメ)(地名)」「南淵(ミナブチ)山」「懸く」「床の辺(ヘ)去らず」「磨ぐ」にかかる。「―見飽かぬ君に/万葉 572」「―敏馬の浦は/万葉 106」「―南淵山は今日もかも白露置きて/万葉 2206」「―かけて偲(シヌ)へと/万葉 3765」「―床の辺去らず/万葉 2501」「―磨ぎし心を許してし/万葉 619」
(2)「まそかがみのような」の意で,「照る」「清し」にかかる。「―照るべき月を/万葉 1079」「―清き月夜(ツクヨ)に/万葉 1507」
(3)鏡に映る影の意で,「面影(オモカゲ)」にかかる。「―面影去らず/万葉 2634」
(4)鏡の箱には「ふた」があるので,同音の地名「二上山」にかかる。「―二上山に木の暗(クレ)の/万葉 4192」
まそがよ
まそがよ 【真蘇我よ】 (枕詞)
同音で,氏族名「蘇我」にかかる。「―蘇我の子らは/日本書紀(推古)」
まそがよし
まそがよし 【真菅よし】 (枕詞)
音の類似から「そが」にかかる。「―宗我(ソガ)の川原に鳴く千鳥/万葉 3087」
〔「ますげよし」「ますがよし」と読む説もある〕
まそっと
まそっと (副)
もう少し。もうちょっと。もそっと。「―してから来て下され/浄瑠璃・重井筒(中)」
まそで
まそで 【真袖】
左右の袖。両袖。「―もち,涙を拭(ノゴ)ひ/万葉 4398」
まそほ
まそほ 【真赭】
⇒まそお(真赭)
まそみかがみ
まそみかがみ 【真澄鏡】
「ますみのかがみ(真澄鏡)」に同じ。「我が持てる―に/万葉 3314」
まそゆう
まそゆう 【真麻木綿】
麻の繊維で作った木綿。「三輪山の山辺―短木綿(ミジカユウ)/万葉 157」
まそん
まそん [0] 【磨損】 (名)スル
機械などが,摩擦によってすり減ること。摩滅。損耗。「歯車が―する」
また
また【股】
the groin;→英和
the thigh (もも);→英和
a fork (叉).→英和
股を広げて with one's feet[legs,knees]apart.
また
また [1] 【摩多・摩哆】
〔梵 mātā〕
悉曇(シツタン)字母の,母韻を表す十二字。
→体文(タイモン)
また
また [0] 【又・復・亦】
■一■ (副)
(1)同じ事柄が再び起きたり,繰り返されたりするさまを表す。
(ア)もう一度。再び。重ねて。「―川の水があふれた」「―のおいでをお待ちします」
(イ)今度も。同様に。やはり。「―うまくいった」「今日も―雨だ」
(2)他と比べて事態・状態が同じであるさまを表す。やはり。同様に。「彼も―人の子である」「私も―彼女が好きです」
(3)もう一つ別の要素が加わるさまを表す。その上に。「彼は―熱血漢でもある」「一人で飲む酒も―よいものだ」
(4)(上にくる副詞を強めて)驚きいぶかしむ気持ちを表す。それにつけても。「よく―そんなことが言えたものだ」「どうして―そんなことをしたのだ」
→またの
→またも
■二■ (接続)
(1)その上に。かつ。「波―波」「詩人として名高いだけでなく,―音楽家でもある」「金もいらない。―地位もいらない」
(2)あるいは。または。「今日でもいい。―明日でもいい」
(3)話題を変えるときに用いる語。それから。ところで。「―,ふもとに一つの柴の庵あり/方丈記」
(4)しかし。「見る時は,―,かねて思ひつるままの顔したる人こそなけれ/徒然 71」
→または
■三■ (接頭)
名詞に付いて,間接である意を表す。「―聞き」「―貸し」
また
また [2] 【股・叉・胯】
(1)胴から足の分かれる所。両足のつけ根の部分。またぐら。「―を広げて座る」
(2)一つのもとから二つ以上のものが分かれている所。また,そのような形。「二(フタ)―」「木の―」
また
また
(1)[再び]again;→英和
once more[again].(2)[もまた]too;→英和
also.→英和
⇒−も.
(3)[その上]moreover;→英和
besides.→英和
いつかまた some other time.〜とない matchless;→英和
unique;→英和
unequaled.〜とない機会 a golden opportunity.
また=という日
――という日
またいつか。またのひ。「―がある」「―に会おう」
また=と無い
――と無・い
(1)二つとない。これ以上のものは他にない。「飼い犬は祖母の―・い友だちです」
(2)二度とない。二度とあり得ない。「こんなチャンスは―・いよ」
また=に∘する
――に∘する
別のときにする。別の機会にする。「この話は―∘してくれないか」
また=に掛ける
――に掛・ける
広く各地を歩きまわる。「世界を―・けて演奏活動をする」
またい
また・い 【全い】 (形)[文]ク また・し
(1)完全である。欠けていない。「築土(ツイヒジ)なども―・からず/枕草子 178」
(2)命や体に別状がない。無事である。「命の―・けむ人は/古事記(中)」
(3)性格が素直,円満である。「―・い顔してつとめる狼あり/洒落本・浪花色八卦」
(4)正直で律儀である。また,ばか正直である。「人に侮らるる物…余り―・き人/仮名草子・犬枕」
→まったい
またいとこ
またいとこ【又従兄弟】
a second cousin.
またいとこ
またいとこ [3][4] 【又従兄弟・又従姉妹】
親がいとこである子どうしの関係。ふたいとこ。いやいとこ。
またうけ
またうけ [0] 【又請(け)】
(1)保証人の保証をすること。「―を立てる」
(2)「下請け」に同じ。
またうつし
またうつし [0] 【復写し】 (名)スル
写したものから,さらに写すこと。「ノートを―する」
またうど
またうど 【全人・真人】
⇒まとうど(全人)
またうり
またうり [0] 【又売り】 (名)スル
人から買った品物を他の人に売ること。転売。
またおい
またおい [0] 【又甥】
甥の子。姪孫(テツソン)。
またがい
またがい [0] 【又買い】 (名)スル
買った人から買うこと。
またがし
またがし【又貸しする】
sublet;→英和
sublease.→英和
またがし
またがし [0] 【又貸し】 (名)スル
借りたものを他の者に貸すこと。
⇔又借り
「本を―する」
またがみ
またがみ [0] 【股上】
ズボンや袴(ハカマ)などで,股の分かれ目から上。また,その丈。
⇔股下
「―が浅い」
またがり
またがり [0] 【又借り】 (名)スル
他人が借りたものを,さらに借り受けること。
⇔又貸し
「部屋を―する」
またがり
またがり【又借りする】
borrow <a thing> (at) second hand.
またがる
またがる【跨る】
mount[sit astride] <a horse> ;→英和
[わたる]extend[spread] <over ten years> .→英和
川に〜橋 a bridge (built) across[over]the river.→英和
またがる
またが・る [3] 【跨がる・股がる】 (動ラ五[四])
(1)両足を開いて乗る。「馬に―・る」
(2)一方から他方に至る。わたる。「一都三県に―・るプロジェクト」「其の宮…北の方洛浜に―・れり/大慈恩寺三蔵法師伝(承徳点)」
[可能] またがれる
またぎ
またぎ [0]
東北地方などの山間部に住む,古い猟法を守って狩りを行う狩猟者。まとぎ。山立(ヤマダチ)。
またぎ
またぎ [2][0] 【叉木・股木】
二またに分かれた枝。
またぎがた
またぎがた [0] 【叉木形】
叉木を組み合わせて図案化した文様。
またぎき
またぎき【又聞き】
hearsay;→英和
(a) rumor (噂).→英和
〜する learn[know]by[through]hearsay.
またぎき
またぎき [0] 【又聞き】 (名)スル
話を聞いた人からさらに聞くこと。人づてに聞くこと。「―した話」
またく
またく [0] 【全く】 (副)
「まったく(全)」に同じ。「―効なきものともなるべし/小説神髄(逍遥)」
またぐ
また・ぐ [2] 【跨ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔近世以降の語〕
(1)両足を開いて,ものの上を越える。「溝を―・ぐ」
(2)一方から他方へ至らせる。またがる。「海峡を―・ぐ橋」
[可能] またげる
■二■ (動ガ下二)
{■一■(1)}に同じ。「西大寺と東大寺とを―・げて立ちたりと/宇治拾遺 1」「足ヲ―・ゲテ歩ム/日葡」
[慣用] 敷居を―・年を―
またぐ
またぐ【跨ぐ】
step over[across];cross.→英和
またぐ
また・ぐ 【急ぐ】 (動ガ四)
心がはやる。あせる。「いつしかと―・ぐ心をはぎにあげて/古今(雑体)」
またぐら
またぐら【股座】
⇒股.
またぐら
またぐら [0] 【股座・胯座】
両股の間。股間(コカン)。また。
またぐらごうやく
またぐらごうやく [5] 【股座膏薬】
「内股(ウチマタ)膏薬」に同じ。
またぐわ
またぐわ [0] 【股鍬】
歯の部分が二つ以上に分かれている鍬。二股・三股などがある。
またげらい
またげらい [3] 【又家来】
家来の家来。陪臣(バイシン)。またもの。
またこさく
またこさく [3] 【又小作】
地主から借り入れた小作地をさらに他者に貸し付けること。また,その小作地,小作農。孫小作。下小作。又小作させる仲介者を仲小作という。
またこゆ
またこ・ゆ 【胯越ゆ】 (動ヤ下二)
またいで越える。「蛇を―・えて猶行でます/日本書紀(景行訓)」
またし
また・し 【全し】 (形ク)
⇒またい
またした
またした [0] 【股下】
ズボンや袴(ハカマ)などで,股の分かれ目から下。また,その丈。
⇔股上(マタガミ)
またした
またした【股下】
the inside leg.
またしち
またしち [0] 【又質】
質にとった質物(シチモツ)を,さらに他に質入れすること。
またしても
またしても [2] 【又しても】 (副)
「また」を強めた語。再び重ねて。またまた。「―勝ちを拾う」「―迷惑をかける」
またしろうじゃく
またしろうじゃく マタシラウ― [4] 【又四郎尺】
曲尺(カネジヤク)の一種。永正年間(1504-1521)京都の指物師又四郎が作ったと伝えられ,広く大工に用いられた。一尺は30.258センチメートル。
→享保(キヨウホウ)尺
→折衷(セツチユウ)尺
またす
また・す [2] 【待たす】 (動サ五)
「待たせる」に同じ。「タクシーを―・す」
またずれ
またずれ [0][4] 【股擦れ】 (名)スル
太股(フトモモ)の内側がすれあって,皮膚がすりむけること。また,その傷。
またずれ
またずれ【股ずれ】
a thigh sore.
またせる
またせる【待たせる】
keep <a person> waiting;make[let] <a person> wait.お待たせしました I am sorry to have kept you waiting.
またせる
また・せる [3] 【待たせる】 (動サ下一)
相手を待つ状態にする。待たす。「車を―・せている」
またぞろ
またぞろ [0] 【又候】 (副)
〔「またそうろう」の転〕
またまた。またしても。「―彼が来た」「行李(トランク)を開けるか開けない中,―海外へ行かうなぞとは/あめりか物語(荷風)」
またたき
またたき [0][4] 【瞬き】 (名)スル
〔「まだたき」とも〕
(1)またたくこと。まばたき。めばたき。「―する間」
(2)光がちらちら明滅して見えること。「星の―」
またたき
またたき【瞬き】
⇒瞬(まばた)き.
またたく
またたく【瞬く】
⇒瞬(まばた)き(する).
またたく
またた・く [3] 【瞬く】 (動カ五[四])
〔「目(マ)叩く」の意。「まだたく」とも〕
(1)まぶたをぱちぱち開けたり閉じたりする。まばたきをする。「目を―・く」
(2)灯火や星が消えそうになってちらちらする。「町の灯(ヒ)が―・く」「星が―・く夜」
(3)やっと生きている。「よみぢのほだしにもて煩ひ聞えてなむ―・き侍る/源氏(玉鬘)」
[可能] またたける
またたくまに
またたくまに【瞬く間に】
in the twinkling of an eye;→英和
in an instant.→英和
またたび
またたび [0][2] 【木天蓼】
マタタビ科のつる性落葉木本。山中に自生。広卵形の葉を互生,花期には枝先の葉が白変する。夏,ウメに似た白花を開く。液果は狭卵形で先がとがり,黄色に熟して食べられる。虫こぶのある実は薬用にする。茎・葉・実とも猫類の好物。夏梅。[季]夏。
木天蓼[図]
またたび
またたび [0] 【股旅】
近世,博徒・遊び人・芸者などが諸国を股にかけて渡り歩くこと。
またたびもの
またたびもの [0] 【股旅物】
各地を渡り歩く博徒・侠客を主人公とした,時代劇・通俗小説・映画など。
まただいかん
まただいかん [3] 【又代官】
中世,守護代・地頭代の代わりにその職務を執る者。
まただのみ
まただのみ [3] 【又頼み】
人づてに頼むこと。
またで
またで [1] 【真蓼】
ヤナギタデの別名。
またでし
またでし [0] 【又弟子】
弟子の弟子。孫弟子。
またとない
またとな・い 【又と無い】 (連語)
⇒「又(マタ)」の句項目
またどなり
またどなり【また隣り】
next-door but one.
またどなり
またどなり [3] 【又隣】
一軒おいて隣の家。隣の隣。
またなし
またな・し 【又無し】 (形ク)
二つとない。この上ない。これにまさるものはない。「我が―・く慕ふ母の/舞姫(鴎外)」
またね
またね [0] 【又寝・復寝】
一度目を覚まして再び寝ること。
またの
またの 【又の】 (連語)
(連体詞的に用いて)「別の」「ほかの」「次の」などの意を表す。「今回は見送って―機会に譲ろう」
またのあした
またのあした 【又の朝】
翌朝。あくる朝。「―御文とくあり/源氏(胡蝶)」
またのとし
またのとし [2] 【又の年】
翌年。あくる年。
またのな
またのな [2] 【又の名】
ほかの名前。別の名。一名。「平賀源内,―を風来山人」
またのひ
またのひ [2] 【又の日】
(1)ほかの日。別の日。後日。「―にお伺い致しましょう」
(2)翌日。「野分の―/枕草子 200」
またのよ
またのよ 【又の世】
次の世。来世。又の生(シヨウ)。「後の世のため―のため/仏足石歌」
または
または [2] 【又は】 (接続)
二つ以上の事柄のどれを選んでもよい意を表す。それでなければ。あるいは。もしくは。「万年筆―ボール-ペンを使用すること」
〔法律文などでは,選択される語句に段階がある場合,大きい段階に「または」を,小さい段階に「もしくは」を用いる。→もしくは〕
またひばち
またひばち [3] 【股火鉢】
火鉢にまたがるようにして暖をとること。
またび
またび [2] 【股火】
火鉢・行火(アンカ)などに,またがるようにしてあたること。
またび
またび 【真旅】
本格的な旅。長い旅。「旅とへど―になりぬ/万葉 4388」
またびさし
またびさし [3] 【又庇・又廂】
「孫庇(マゴビサシ)」に同じ。
またへい
またへい 【又平】
(1)近松の浄瑠璃「傾城反魂香(ケイセイハンゴンコウ)」の登場人物。土佐光信の弟子の吃(ドモリ)の絵師。見かけの愚鈍さのために軽んじられるが,必死の思いで手水鉢(チヨウズバチ)に描いた自画像が裏に抜け,その技量を知った師に土佐の名を許される。吃(ドモ)の又平。浮世又平。
(2)〔(1)に用いるところから〕
文楽の首(カシラ)の一。善良だが間の抜けた滑稽役に使用。眉(マユ)が太く口をへの字に結んでいる。
またま
またま 【真玉】
〔「真」は接頭語〕
玉の美称。「真杙(マクイ)には―をかけ/古事記(下)」
またまた
またまた [0][2] 【又又】 (副)
〔「また(又)」を重ねて強めた語〕
再び。重ねて。「―大事件だ」「―ご冗談を」
またまつく
またまつく 【真玉付く】 (枕詞)
(1)玉を付ける緒(オ)の意から,あちらの意の「をち」,あるいは地名「越智」にかかる。「―をちこち兼ねて言(コト)は言へど/万葉 674」
(2)同音を繰り返して,「玉之邑日女命(タマノムラヒメノミコト)」にかかる。「―玉之邑日女命坐(イマ)しき/出雲風土記」
またみる
またみる 【俣海松】
〔茎が股(マタ)になっていることからいう〕
「海松(ミル)」の異名。「夕なぎに来寄る―/万葉 3301」
まためがね
まためがね [3] 【股眼鏡】
上体を前にかがめ,自分の股の間から後方をのぞいて見ること。
またも
またも [2] 【又も】 (副)
同じような事柄が再び起こるさま。またしても。またまた。「―しくじった」
またもの
またもの [0] 【又者】
家来の家来。又家来。陪臣(バイシン)。「お身は―ぢやわ/歌舞伎・幼稚子敵討」
またもや
またもや [2] 【又もや】 (副)
またまた。またしても。「―大成功を収めた」
またらじん
またらじん 【摩多羅神】
天台宗でまつる常行三昧堂の守護神。また,玄旨帰命壇(ゲンシキミヨウダン)の本尊。円仁帰国の際に出現したという伝承があり,源信が念仏の守護神に勧請したともいう。猿楽の芸能神とされ,翁(オキナ)の成立に関係する。像は唐制の幞頭(ボクトウ)をかぶり,和様の狩衣を着け,鼓を打つのが普通。京都太秦(ウズマサ)の牛祭ではこの神がまつられる。
またわり
またわり [0] 【股割(り)】
相撲の稽古で,十分に開脚姿勢がとれるようにするための,股関節を中心にした柔軟運動。
また隣り
またどなり【また隣り】
next-door but one.
まだ
まだ [1] 【未だ】 (副)
〔「いまだ」の転。中古以降広く用いられる〕
(1)ある状態・段階・程度に至っていないさま。
(ア)現在の状態になっていないさま。かつて。「―若かった頃」「あの頃は―田園地帯だった」
(イ)予想される状態・段階に至っていないさま。「―若い」「―春は浅い」「―風呂はわかない」
(ウ)ある状態に達するには,なお残りのあるさま。「―二,三日かかる」「―時間がある」「―食糧はある」
(エ)その段階において,物事が実現されていないさま。「―読んだことがない」「―仕上がっていない」
(2)ある状態・行為が継続しているさま。依然として。「―雪が降っている」「―話し込んでいる」「傷が―なおらない」
(3)時間がわずかしか経過していないさま。たった。「―十日しかたっていない」
(4)十分とはいえないが,どちらかといえば。むしろ。「前の方が―よかった」「ないよりは―ましだ」
(5)同じような事柄がそのほかにもあるさま。さらに。「言いたいことは―山ほどある」「原因は―ある」
まだ
まだ【未だ】
(1)[まだ…(ない)] <not> yet;→英和
still (今でも);→英和
so far (今までの所).
(2)[もっと]still;more;→英和
else (他に).→英和
(3)[わずかに]only.→英和
…してから〜3年にしかならぬ It is only three years since….
まだい
まだい [0] 【間代】
部屋の借り賃。部屋代。
まだい
まだい [0] 【真鯛】
スズキ目の海魚。全長80センチメートルから1メートル。体は楕円形で,強く側扁,赤色で腹部は淡く,体側の上半部にコバルト色の小斑点が散在し,尾びれの後縁が黒い。刺身・焼き魚として美味。色が華やかで姿が立派なところから,祝いの場で使われる。北海道から東南アジアの沿岸に分布。ホンダイ。オオダイ。
まだかあわび
まだかあわび [4] 【真高鮑】
海産の巻貝。殻長15センチメートルあまり。アワビの中では最大で,殻のふくらみが大きく,灰赤褐色。肉は柔らかく美味で,夏が旬(シユン)。房総半島以南と朝鮮半島の沿岸の岩礁にすむ。
まだき
まだき [1] 【未き】 (副)
早い時期・時点。まだその時期にならないうち。単独で,または「に」を伴って,「早くも」「早々と」の意で副詞的に用いることが多い。「朝―」「恋すてふ我が名は―立ちにけり/拾遺(恋一)」
まだけ
まだけ [0][1] 【真竹】
〔「またけ」とも〕
タケの一種。中国原産。古く渡来し,広く植栽され竹林をつくる。一定周期で一斉に開花し,竹林はほとんど枯れる。稈(カン)は高さ約18メートル,径約15センチメートルになり,節から二本ずつ枝が出る。葉は広披針形。筍(タケノコ)は食用。竹の皮には暗色の斑(フ)がある。材は建築や細工物にする。苦竹(ニガタケ)。呉竹(クレタケ)。幹竹(カラタケ)。
まだけ
まだけ【真竹】
a long-jointed bamboo.
まだこ
まだこ [2][0] 【真章魚・真蛸】
タコの一種。全長約75センチメートルで,その四分の三は腕が占め,各腕は等長。普通,体は紫褐色。夜間,貝やカニなどを食う。食用。東北地方以南の温・熱帯海域に広く分布。
まだし
まだ・し 【未だし】 (形シク)
〔副詞「まだ」の形容詞化〕
(1)まだその時期になっていない。機が熟さない。いまだし。「五月来ば鳴きもふりなむほととぎす―・しき程の声を聞かばや/古今(夏)」
(2)まだ整わない。まだ十分でない。「末なむ―・しき/蜻蛉(下)」
まだしも
まだしも
それだけなら〜… If that's all,it doesn't matter,but….
まだしも
まだしも [1] 【未だしも】 (副)
〔「まだ{(4)}」を強めた言い方〕
十分とはいえないが,どちらかといえばむしろ。「あやまるなら―,開き直って言い返してきた」「雨ならば,―雪の方がありがたい」
まだす
まだ・す 【遣す】 (動サ四)
〔「まゐる(参)」の連用形に「いだす(出)」の付いた「参出(マヰイダ)す」の転か〕
(1)使いを目上の人のところに遣わす。さし遣わす。「五百野皇女を―・したまひて/日本書紀(景行訓)」
(2)献上する。奉る。「幣帛(イワイノミテグラ)を諸の神祇にあかち―・す/日本書紀(天武訓)」
まだに
まだに [0] 【真蜱】
マダニ亜目に属するダニの総称。体長5ミリメートル内外の大形のダニ。哺乳類に寄生して吸血する。野獣や家畜のほか人間をも吸血し,時に伝染病を媒介する。
まだぬの
まだぬの [0] 【まだ布】
「科布(シナヌノ)」に同じ。
まだまだ
まだまだ [1] 【未だ未だ】 (副)
「まだ(未)」を重ねて強めた語。「―がまんできる」「―寒くなる」「―未熟だ」
まだまだ
まだまだ
〜…でない be far from….⇒まだ.
まだまだ
まだまだ (副)
まだるっこいさま。ぐずぐず。だらだら。「覚ない云訳を―と/浄瑠璃・千本桜」
まだら
まだら【斑】
spots;mottles;speckles.〜のある spotted;→英和
mottled;→英和
speckled;→英和
dappled <horse> ;→英和
piebald[ <米> pinto] <horse> (白黒の).→英和
まだら
まだら [0] 【真鱈】
タラ目の海魚。全長約1メートル。体形は腹部が肥大して前半部が太く,後方に向かって細くなる。口が大きく,下顎(シタアゴ)に一本のひげがある。全体が淡灰褐色で,腹方は淡く,背部と体側部に雲状褐色斑紋がある。食用。太平洋・大西洋の北部に分布。ホンダラ。ヒゲダラ。
まだら
まだら [0] 【斑】 (名・形動)[文]ナリ
種々の色が入りまじっている・こと(さま)。また,その模様。色の濃淡や斑(フ)入りについてもいう。ぶち。「壁が―にはげる」「―な雪道」「―犬」「―牛」「―模様」
まだらいし
まだらいし [3] 【斑石】
⇒竹葉石(チクヨウセキ)
まだらうり
まだらうり [3] 【斑瓜】
マクワウリの一種。果皮に黄斑がある。
まだらか
まだらか 【斑か】 (形動ナリ)
まだらであるさま。[名義抄]
まだらだけ
まだらだけ [3] 【斑竹】
⇒はんちく(斑竹)
まだらちょう
まだらちょう [0][3] 【斑蝶】
鱗翅目マダラチョウ科のチョウの総称。中形のチョウでタテハチョウに似るが,雄の交尾器に特有の発香器官があり,独特の臭気を発する。主に熱帯・亜熱帯に分布し,世界で約四五〇種。日本では沖縄に種類が多く,九州以北ではアサギマダラ一種のみ。
まだらゆき
まだらゆき [3] 【斑雪】
まだらに降り積もった雪。また,まだらに消え残った雪。
まだるい
まだる・い [3] 【間怠い】 (形)[文]ク まだる・し
(1)手間どってじれったい。手ぬるくて,はがゆい。「なんだか―・いりくつだぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)野暮だ。「月(ガチ)の女郎に銀つりかへてあふなど―・いことぢや/浮世草子・御前義経記」
まだるこい
まだるこ・い [4] 【間怠こい】 (形)[文]ク まだるこ・し
手間どってじれったい。まだるい。「―・い動作」
[派生] ――さ(名)
まだるこしい
まだるこし・い [5] 【間怠こしい】 (形)
「まだるこい」に同じ。「―・い調べ方」
[派生] ――さ(名)
まだるっこい
まだるっこい
slow;→英和
dull;→英和
irritating.
まだるっこい
まだるっこ・い [5] 【間怠っこい】 (形)
「まだるこい」に同じ。「そんな―・いやり方ではだめだ」
[派生] ――さ(名)
まだるっこしい
まだるっこし・い [6] 【間怠っこしい】 (形)
「まだるこい」に同じ。「―・い話し方」
[派生] ――さ(名)
まだれ
まだれ [0] 【麻垂れ】
漢字の垂れの一。「広」「庭」などの「广」の部分。屋根・建物などに関する文字を作る。まかんむり。
〔「麻」の部首は「あさかんむり(麻)」〕
まだんのしゃしゅ
まだんのしゃしゅ 【魔弾の射手】
〔原題 (ドイツ) Der Freischütz〕
ウェーバー作曲のオペラ。三幕。1821年初演。中世ドイツの伝説に取材し,ドイツ-ロマン派オペラへの道を開いた。「序曲」「猟人(カリユウド)の合唱」は特に有名。
→「魔弾の射手」序曲(ウェーバー)[音声]
まだ布
まだぬの [0] 【まだ布】
「科布(シナヌノ)」に同じ。
まち
まち [2] 【待・祭】
ある定まった日に人々が集まり,忌みごもりして夜を明かすこと。また,その行事。まつり。「庚申―」「二十三夜―」
まち
まち [1] 【区】
(1)刀剣の,刃の部分と中子(ナカゴ)との境目。峰の方を棟区(ムネマチ),刃の方を刃区(ハマチ)という。
(2)鏃(ヤジリ)の,篦代(ノシロ)をさしこむ部分。のまち。
まち
まち【襠】
[衣服の]a gusset;→英和
a gore.→英和
まち
まち [2] 【町・街】
〔(9)が原義〕
(1)人が多く集まり住んでいる所。「―に働きに出る」
(2)商店の多く並んだ区域。にぎやかな街区。「―へ買い物に行く」「ファッションの―」
(3)地方公共団体の一。「ちょう(町)」に同じ。《町》「―役場」
(4)市や区を構成する小区画。《町》「千代田区麹(コウジ)―」
(5)市街地で,道路で囲まれた一区画。「―ひとつに檜皮の大殿・廊・渡殿・倉・板屋など,いとおほく建てたる/宇津保(藤原君)」
(6)宮殿・邸宅内の一区画。「姫君のおはします―はいと異に,何の草木も様異に/寝覚 5」
(7)等級。階級。「かみの―も上臈とて/源氏(宿木)」
(8)市場。また,店舗。「―に魚を買に遣つ/今昔 12」
(9)区画した田地。田の区画。[和名抄]
まち
まち [1][2] 【襠】
衣服や袋物で,幅や厚みの足りない所に加える布。「―を入れる」
まち
まち【町[街]】
a town;→英和
a city;→英和
a street (街路).→英和
町役場 a town office.街の女 a street girl.
まち
まち [2] 【待ち】
(1)待つこと。多く他の語と複合して用いる。「キャンセル―」「―時間」
(2)積極的にしかけないで,相手の動きやよい時機を待つこと。「―の相撲」「―の姿勢に出る」
(3)雅楽で,舞の動きに合わせて,ひと拍子または二拍子待つ奏法。
(4)高い木のまたに横木をわたし,その上で獲物の来るのを待つこと。「鹿・猪を殺すを役とせる者,…―といふ事をなむしける/今昔 27」
まちあい
まちあい [0] 【待(ち)合い・待合】 (名)スル
(1)待ち合わせること。「駅で―する」
(2)特に,男女が密会すること。
(3)「待合茶屋」の略。
(4)茶会の客が連れ客と待ち合わせ,亭主の迎えを待つ場所。寄付(ヨリツキ)。
(5)「待合室」の略。
(6)「水茶屋」に同じ。
まちあい
まちあい【待合】
an assignation house (茶屋).待合室 a waiting room.
まちあいしつ
まちあいしつ [3] 【待合室】
駅や病院などで,列車や順番を待つための部屋。待合。
まちあいせいじ
まちあいせいじ [5] 【待合政治】
重要な政治的決定が,議会などの公的な場ではなく,待合茶屋や料亭などで行われるという日本の政治的慣行を批判的にいう語。
まちあいぢゃや
まちあいぢゃや [3] 【待合茶屋】
待ち合わせや男女の密会,客と芸妓の遊興などのための席を貸し,酒食を供する店。待合。
まちあう
まちあ・う [0][3] 【待(ち)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに待つ。また,人の来るのを待つ。「木戸に―・ふ辻駕籠を/人情本・英対暖語」
まちあかす
まちあか・す [0][4] 【待(ち)明かす】 (動サ五[四])
来るのを待ちながら夜を明かす。転じて,長く待つ。「吉報を―・す」「暁方(アケガタ)まで―・せ/鉄仮面(涙香)」
まちあかり
まちあかり [3] 【街明(か)り】
夜,遠くに見える街の電灯・ネオンなどのあかり。
まちあぐねる
まちあぐ・ねる [0][4] 【待ち倦ねる】 (動ナ下一)
「待ちあぐむ」に同じ。「到着を―・ねる」
まちあぐむ
まちあぐ・む [0][5] 【待ち倦む】 (動マ五[四])
うんざりするほど長く待つ。待ちわびる。「母の帰りを―・む」
まちあぐむ
まちあぐむ【待ちあぐむ】
get tired of waiting.⇒待ち佗(わ)びる.
まちあずけ
まちあずけ 【町預け】
江戸時代,幕府が罪人の身柄を名主・月行事(ガチギヨウジ)・家主・五人組などに預けること。吟味中の場合と刑罰の場合とがあり,罪人がその間に罪を犯すと預かった者も罰せられた。町内預け。
まちあみ
まちあみ [0] 【待ち網】
水中に張っておき,魚が中にはいってくるのを待って捕らえる網。置き網。
まちあわす
まちあわ・す [4][0] 【待ち合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「待ち合わせる」に同じ。「人と―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒まちあわせる
まちあわせ
まちあわせ [0] 【待ち合(わ)せ】
待ち合わせること。「―の場所をまちがえる」「三分の―で東京行きが出る」
まちあわせる
まちあわせる【待ち合わせる】
wait <for a person,a thing> ;→英和
meet;→英和
<話> date <with> .→英和
まちあわせる
まちあわ・せる [5][0] 【待ち合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まちあは・す
(1)場所と時間を決めておき,そこで会うようにする。「友達と駅で―・せる」
(2)人が来るのを待つ。「それを―・すれば参る事がならぬによつて/狂言・痩松」
まちい
まちい [2] 【町医】
町医者のこと。
まちいくさ
まちいくさ 【待ち軍】
敵の襲撃を待って迎えうつこと。待ち合戦。「―して敵に気を呑まれては叶はじ/太平記 13」
まちいしゃ
まちいしゃ [0][2] 【町医者】
(1)開業医のこと。
(2)江戸時代,藩医・御殿医に対して,民間で開業した医者。町医。
まちいしゃ
まちいしゃ【町医者】
a general practitioner.
まちいず
まちい・ず 【待ち出づ】 (動ダ下二)
待ち受けて会う。出てくるのを待つ。「今こむと言ひしばかりに長月のありあけの月を―・でつるかな/古今(恋四)」
まちいりのう
まちいりのう [4] 【町入能】
江戸時代,将軍御覧の能で,町人にも観覧させたもの。将軍宣下・婚礼・御子誕生などの大きな祝い事の際,江戸城本丸の南庭で数日間の能を催し,その第一日目に町人の見物を許した。
まちう
まち・う 【待ち得】 (動ア下二)
待ってその物を得る。待ち迎える。「優曇華(ウドンゲ)の花―・えたる心地して/源氏(若紫)」
まちうける
まちうける【待ち受ける】
wait <for> ;→英和
expect.→英和
まちうける
まちう・ける [4][0] 【待(ち)受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まちう・く
来るのを待つ。構えて待つ。「苦難が―・けている」「身を潜(ヒソ)め多助の帰を―・けて/塩原多助一代記(円朝)」
まちうたい
まちうたい [3] 【待(ち)謡】
能楽で中入り後,間(アイ)の狂言が退場して後(ノチ)ジテが登場するまでの間,ワキの謡う短い謡。
まちうど
まちうど [2] 【待ち人】
「まちびと(待人)」の転。
まちえし
まちえし [3] 【町絵師】
近世,土佐・狩野(カノウ)などの御用絵師に対して,民間で絵を描くことを職業とした絵師。
まちおくり
まちおくり 【町送り】
⇒ちょうおくり(町送)
まちかいしょ
まちかいしょ [3] 【町会所】
(1)江戸時代,町役人や町代が町務を執った所。特に,大坂で発達した。
(2)寛政改革の際,江戸浅草向柳原(ムコウヤナギハラ)に設立された,半官半民の救済事業機関。七分金積立を取り扱った。
→七分金積立
まちかく
まちか・く 【待ち懸く】 (動カ下二)
待ち構える。待ち受ける。「渡殿の戸口に―・けて/源氏(薄雲)」
まちかご
まちかご [0][2] 【町駕籠】
「辻駕籠(ツジカゴ)」に同じ。
まちかた
まちかた [0] 【町方】
(1)江戸時代,村方・山方・浦方に対して,町をいう語。また,武家・社寺に対して,町家・町人をいう語。
(2)遊里などに対して,普通の町をいう語。
まちかど
まちかど [0] 【町角・街角】
(1)街路の曲がりかど。「―を曲がる」
(2)街頭。「―でタクシーをひろう」「―の話題」
まちかど
まちかど【町角】
a street corner.
まちかね
まちかね [0] 【待(ち)兼ね】
待ちかねること。
→おまちかね
まちかねやま
まちかねやま 【待兼山】
(1)大阪府池田市北部にあった山。((歌枕))「山はをぐら山。…―/枕草子 13」「こぬ人を―の呼子鳥同じ心に哀とぞきく/詞花(春)」
(2)待ちかねる意の洒落(シヤレ)。「さかなうり―のほととぎす/柳多留 17」
まちかねる
まちかねる【待ち兼ねる】
⇒待ち焦がれる.
まちかねる
まちか・ねる [0][4] 【待(ち)兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 まちか・ぬ
待つことに耐えきれなくなる。今か今かと待つ。「返事を―・ねてこちらから連絡する」「春の訪れを―・ねる」
まちかまえる
まちかま・える [5][0] 【待(ち)構える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まちかま・ふ
用意をととのえて相手を待つ。まちもうける。「敵を―・える」「今や遅しと―・える」
まちかまえる
まちかまえる【待ち構える】
wait (eagerly) <for> ;→英和
look forward <to a thing,doing> (楽しみに).
まちがい
まちがい [3] 【間違い】
(1)まちがうこと。正しくないこと。あやまり。「記録に―がある」「字の―が多い」
(2)しくじり。失敗。「―をしでかす」「選択の―」
(3)道徳的によくないおこない。特に,男女間の関係についていう。あやまち。「―を犯す」
(4)当たり前でないこと。よくないこと。事故。「何か―があったのではないか」
まちがい
まちがい【間違い】
(1)[誤り]a mistake;→英和
an error;→英和
[過失]a fault;→英和
a slip.→英和
(2)[事故]an accident.→英和
(3)[争い]a quarrel;→英和
a trouble.→英和
(4)[男女間の] <commit> an indiscretion.〜を起こす get into trouble.〜なく correctly (正しく);→英和
[必ず…する]do not forget <to do> ;be sure <to do> ;certainly.→英和
まちがう
まちが・う [3] 【間違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)正しくない状態になる。誤っている。違う。「君が―・っている」「―・った考え」
(2)「間違える{(1)}」に同じ。「計算を―・う」「一つ―・えば命取りだ」
(3)「間違える{(2)}」に同じ。「道を―・った」
(4)行き違う。かけ違う。「判官殿―・うてお目にかからず/浄瑠璃・忠臣蔵」
〔本来は「間違える」に対する自動詞〕
■二■ (動ハ下二)
⇒まちがえる
まちがえ
まちがえ [3] 【間違え】
「間違い」に同じ。
まちがえやすい
まちがえやすい【間違え易い】
mistakable;→英和
misleading (人を誤らせ易い).→英和
まちがえる
まちが・える [4][3] 【間違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まちが・ふ
(1)誤りをする。やりそこなう。「答えを―・える」「計算を―・える」
(2)他のものと取り違える。「靴を―・える」「友達と―・えて肩をたたく」
〔「間違う」に対する他動詞〕
まちがえる
まちがえる【間違える】
make a mistake;→英和
misunderstand (誤解);→英和
take <A for B> (A を B と).→英和
まちがたに
まちがたに 【待ちがたに】 (連語)
「待ちがてに」に同じ。「君―我が着(ケ)せる襲(オスイ)の裾に月立たなむよ/古事記(中)」
まちがった
まちがった【間違った】
mistaken;→英和
wrong.→英和
まちがって
まちがって【間違って】
<do a thing> by mistake.〜いる be mistaken;be (in the) wrong.
まちがてに
まちがてに 【待ちがてに】 (連語)
待ちきれずに。待ちかねて。待ちがたに。「鮎子さ走る君―/万葉 859」
まちきど
まちきど [0] 【町木戸】
江戸の町々にあった木戸。夜は閉じて木戸番が警備にあたった。
まちぎ
まちぎ [0] 【町着】
外出するときに着る衣服。外出着。タウン-ウエア。
まちぎみ
まちぎみ 【町君】
昔,辻に立って人を誘った遊女。辻君。
まちぎみ
まちぎみ 【公卿・卿】
〔「まうちぎみ」の転〕
「まえつきみ(公卿)」に同じ。
まちく
まちく [0] 【麻竹】
イネ科の大形の竹。南アジア原産。筍(タケノコ)をメンマの原料にする。
まちくたびれる
まちくたび・れる [6] 【待ち草臥れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まちくたび・る
長い間待たされて,疲れてしまう。「夫の帰りを―・れて,さきに寝る」
まちくたびれる
まちくたびれる
⇒待ちあぐむ.
まちくらす
まちくら・す [0][4] 【待ち暮(ら)す】 (動サ五[四])
待って日を暮らす。毎日待ちつづける。「雪解けを―・す」「昨日,―・ししを/源氏(帚木)」
まちぐみ
まちぐみ [0] 【町組】
中世以降,京都などの都市で各町に置かれた自治組織。ちょうぐみ。
まちげいしゃ
まちげいしゃ [3] 【町芸者】
町に住んでいる芸者。郭(クルワ)にいる芸者に対していう。
まちこ
まちこ 【真知子】
長編小説。野上弥生子作。1931年(昭和6)刊。真知子の恋の行方を通して,革命運動と倫理の問題を描く。
まちこうば
まちこうば [3] 【町工場】
町なかにある規模の小さな工場。
まちこがれる
まちこがれる【待ち焦がれる】
wait impatiently <for> ;be dying <for> .
まちこがれる
まちこが・れる [5][0] 【待(ち)焦がれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まちこが・る
じりじりして待つ。しきりに待つ。「入学式を―・れる」
まちごえ
まちごえ [0] 【待(ち)肥】
移植や播種(ハシユ)の前に施す肥料。
まちごま
まちごま [0] 【待ち駒】
将棋で,相手の王将の逃げ道を予測して,前もって駒を配置しておくこと。また,その駒。
まちざいわい
まちざいわい 【待ち幸ひ】
期待した幸福。「殿は―おぼつかなく/愚管 6」
まちしゅう
まちしゅう [2][3] 【町衆】
〔「まちしゅ」「ちょうしゅう」とも〕
(1)室町時代,京都などの都市で自治的な共同体を組織・運営した人々。酒屋・土倉をはじめとする商工・金融業者のほか,その地域に居住する公家や武家の被官も含まれていた。中世後期の民衆文化の担い手の中心となった。
(2)近世,村の衆(シユウ)などに対し,都市の住民をさす。
まちじかん
まちじかん【待時間】
waiting time.
まちじかん
まちじかん [3] 【待ち時間】
待ち受けている時間。待つのに費やす時間。「タクシーの―」
まちじゅう
まちじゅう【町中(の人)が知っている】
The whole town knows it.
まちじょろう
まちじょろう 【待ち女郎】
婚礼のとき,戸口で新婦を迎えて家に導き入れ,付き添って世話をする女。待ち女房。
まちすじ
まちすじ [0] 【町筋】
町の通り。町の道筋。「―を固める」
まちそだち
まちそだち [3] 【町育ち】
町家で育ったこと。また,その人。
まちだ
まちだ 【町田】
東京都南部,多摩丘陵西部の市。住宅都市。商業も盛ん。近世の宿場町。
まちだ
まちだ 【町田】
姓氏の一。
まちだい
まちだい 【町代】
町代(チヨウダイ)の,主として京都における呼称。
まちだか
まちだか [0] 【襠高】
「襠高袴(マチダカバカマ)」の略。
まちだかしょう
まちだかしょう 【町田佳声】
(1888-1981) 民謡研究家。群馬県生まれ。本名,嘉章。東京美術学校卒。日本各地の民謡を録音・採集して比較研究し,その特色や源流と移動・変化の解明につとめた。歌詞・楽譜・解説を収めた「日本民謡大観」の主編集者。
まちだかばかま
まちだかばかま [5] 【襠高袴】
襠を高い位置につけ動きやすいように仕立てた袴。多く乗馬用。のち,武士の平服の袴となった。
まちだちゅうじ
まちだちゅうじ 【町田忠治】
(1863-1946) 政治家。秋田県生まれ。「朝野新聞」などの記者を経て,東洋経済新報社を創立。若槻・浜口ら民政党諸内閣の農相・商工相を歴任した。
まちっと
まちっと (副)
〔「まちと」の転〕
もうすこし。いますこし。もうちょっと。「―酒でも飲んで待たんせ/浄瑠璃・生玉心中(上)」
まちつく
まちつ・く 【待ち付く】 (動カ下二)
待っていて,その人やその事にあう。「女の童をも―・けずして,失せにけり/今昔 24」
まちとる
まちと・る 【待ち取る】 (動ラ四)
(1)待ち受けて捕らえる。「殿を作り其の内に押機(オシ)を張りて―・らむとす/古事記(中)」
(2)待ち受ける。待ち設ける。「入道,―・り,喜び,かしこまり聞ゆること,限りなし/源氏(澪標)」
まちどうしん
まちどうしん [3] 【町同心】
江戸町奉行に与力とともに配属された同心。
まちどうじょう
まちどうじょう [3] 【町道場】
町なかにある,剣道・柔道などを教える道場。
まちどお
まちどお [0] 【待ち遠】 (形動)[文]ナリ
待ち遠しいさま。「お―さま」「お品は―であつたので前後の考もなく/土(節)」「生ひ先いと―なりや/源氏(薄雲)」
まちどおい
まちどお・い [4][3] 【待(ち)遠い】 (形)[文]ク まちどほ・し
「待ち遠しい」に同じ。「夜ノ明ケルノガ―・イ/ヘボン」[日葡]
まちどおしい
まちどおし・い マチドホ― [5] 【待(ち)遠しい】 (形)
待つ間が長くて,じれったく思う。早く来ればいいとしきりに思う。「父の帰国が―・い」「再会の日が―・い」
〔近代以降の語か〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
まちどおしい
まちどおしい【待ち遠しい】
be impatient <for> ;wait anxiously <for> .お待ち遠うさま I am sorry to have kept you waiting.
まちどころ
まちどころ 【町所】
⇒ちょうどころ(町所)(2)
まちどしより
まちどしより [3] 【町年寄】
町役人の上首として町内の日常行政を取り扱う有力者。江戸においては,町名主の上にあって最高位の町役人。大坂の総年寄に相当する。
まちなか
まちなか [0] 【町中】
町の中。町の家が立て込んでいる所。
まちなしばかま
まちなしばかま [5] 【襠無し袴】
襠のないスカートのような袴。行灯袴(アンドンバカマ)など。
まちなぬし
まちなぬし [3] 【町名主】
江戸における町役人の職制の一。町内の日常事務を処理し,町年寄の支配を受ける。大坂の町年寄にあたる。
まちなみ
まちなみ [0] 【町並(み)】
町の道筋に人家が建ち並んでいる様子。また,そのところ。「昔の―が残っている」
まちなみ
まちなみ【町並】
(houses on) the street.→英和
まちにょうぼう
まちにょうぼう 【町女房】
町家の女。素人女。「気のつくこと,―はまたあるまじき粋様/浮世草子・五人女 1」
まちのぞむ
まちのぞ・む [0] 【待(ち)望む】 (動マ五[四])
早くそうなることを願う。希望する。「世界平和を心から―・む」
まちはずれ
まちはずれ [3] 【町外れ】
町の中心部から離れた,人家がつきようとするところ。町のはずれ。「―の一軒家」
まちはずれ
まちはずれ【町外れ(の)】
(on) the outskirts <of> .→英和
まちはん
まちはん [0] 【町版】
民間の出版を業とする本屋などが出版した本。官版・勅版に対していう。坊刻本。
まちば
まちば [0] 【町場】
町の中。市街地。「―で育つ」
まちばり
まちばり [1][2] 【待(ち)針】
縫い合わせる布がずれないように刺してとめる,穴のない針。頭部に玉飾りなどがついている。標針(シルシバリ)。小町針。
まちびきゃく
まちびきゃく [3] 【町飛脚】
江戸時代,民間営業による飛脚。1663年,幕府の許可を得て営業開始。
まちびけし
まちびけし [3] 【町火消し】
江戸中期以後にできた,町人の自治的な消防組織。江戸ではいろは四十七組(のち四十八組)があり,町奉行の管理に属し,主に町家の消防にあたった。定火消し・大名火消しに対していう。
まちびと
まちびと [0] 【待(ち)人】
来ることを待たれている人。自分が待っている相手。まちうど。「―来らず」
まちふう
まちふう [0] 【町風】
町家や町人に特有の風儀・風俗。
まちぶぎょう
まちぶぎょう [3] 【町奉行】
近世における武家の職制の一。特に,江戸幕府が直轄下の主要都市(江戸・大坂・京都・駿府など)に設置した老中直属の行政官をいう。町方の行政・司法・警察を担当し,大坂・京都の場合は近国に散在する天領の支配・管轄権をも委ねられていた。単に町奉行といえば江戸町奉行をさし,他の町奉行はそれぞれの地名を冠して呼ばれた。
まちぶせ
まちぶせ [0] 【待(ち)伏せ】 (名)スル
人を襲ったりするために隠れて待つこと。また,隠れている者。「峠で敵を―する」
まちぶせ
まちぶせ【待ち伏せをする】
lie in wait[ambush] <for> .
まちぶせる
まちぶ・せる [0][4] 【待(ち)伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まちぶ・す
〔「待ち伏せ」の動詞化〕
待ち伏せをする。「獲物を―・せる」
まちぶれ
まちぶれ [0] 【町触れ】
江戸時代,幕府・大名が町方に対して出した布告。江戸では町奉行から町年寄・町名主・月行事(ガチギヨウジ)などを通して伝えられた。
まちぼうけ
まちぼうけ【待ち惚けを食う】
<米話> be stood up by a person.→英和
〜を食わす <米話> stand a person up.
まちぼうけ
まちぼうけ [0] 【待ち惚け】
待っている人がついにやって来ないこと。待ちくたびれて,ぼんやりすること。まちぼけ。「―を食う」「―を食わせる」
まちぼけ
まちぼけ [0] 【待ち惚け】
「まちぼうけ(待惚)」に同じ。
まちぼり
まちぼり [0] 【町彫(り)】
江戸時代における後藤家の伝統的な家彫(イエボ)りに対して,それ以外の在野の装剣彫金工の流派の称。横谷宗珉(ヨコヤソウミン)にはじまる。
→家彫り
まちまち
まちまち [2][0] 【区区】 (名・形動)[文]ナリ
それぞれに違いがあること。一様でないこと。また,そのさま。区区(クク)。「―の意見」「―の服装」「同級生といっても年齢は―だ」
まちまち
まちまち
〜の diverse;→英和
various;→英和
different.→英和
まちまわり
まちまわり [3] 【町回り】
芝居の興行で,俳優や劇団の関係者たちが挨拶(アイサツ)・宣伝のため町中を触れ回ること。
まちむすめ
まちむすめ [3] 【町娘】
町家に育った娘。町育ちの娘。
まちもうけ
まちもうけ [0] 【待(ち)設け】
準備して待ち受けること。
まちもうける
まちもう・ける [0][5] 【待(ち)設ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まちまう・く
(1)準備して待つ。待ち受ける。「この先どんな苦難が―・けているかわからない」「客人ヲ―・ケタ/日葡」
(2)そうなるようにと望んで待つ。期待する。「やつと,―・けた眠りを貪(ムサボ)つた/耽溺(泡鳴)」
まちもの
まちもの 【待ち物】
出来合いの品物。[日葡]
まちや
まちや [0] 【町家】
町なかにある家。商人の家。
まちやかた
まちやかた [3] 【町屋形】
江戸時代,川筋の遊覧に用いた屋形船。町御座船。貸し御座船。
まちやく
まちやく [0] 【町役】
(1)江戸時代,大坂で,その町の経費をまかなうために町内の住民に課した税。
(2)「町役人」の略。ちょうやく。
まちやくにん
まちやくにん [3] 【町役人】
江戸・大坂・伏見など幕府直轄の諸都市において,町奉行の指揮を受けつつ民政に携わった町人身分の役人の総称。総年寄(大坂)・町年寄(江戸)から家持(イエモチ)・家主まで上意下達の関係がつくられ,その職制や呼称は都市によって異なった。町役。ちょうやくにん。
まちやくば
まちやくば [3] 【町役場】
町の行政事務を取り扱う役所。ちょうやくば。
まちやっこ
まちやっこ [3] 【町奴】
江戸初期,華美な服装をし,徒党を組んで市中を横行した町人身分の遊侠の徒。旗本奴に対抗して起こった。男伊達(オトコダテ)。
→旗本奴
まちゅうこ
まちゅうこ [2] 【真中古】
文永年間(1264-1275),二世加藤藤四郎の製した瀬戸焼。多くは茶入れで,釉(ウワグスリ)は普通柿黒,口造りが華奢(キヤシヤ)で糸切りの荒いのが特色。
まちよりき
まちよりき [3] 【町与力】
江戸町奉行に直属し,同心を指揮して訴訟の審査や市中の見回り,諸般の事務を監督・遂行した者。二百石程度の御家人および奉行の家臣の中から選ばれた。
まちれい
まちれい 【町礼】
⇒ちょうれい(町礼)
まちわびしい
まちわびし・い 【待ち侘しい】 (形)[文]シク まちわび・し
待ち続けて気疲れする。「奥様には,御前様のお下りを,お―・しういらせられ/歌舞伎・黄門記」
まちわびる
まちわ・びる [0][4] 【待ち侘びる】 (動バ上一)[文]バ上二 まちわ・ぶ
なかなか来ないので気をもみながら待つ。待ちあぐむ。「孫が遊びに来るのを―・びる」
まちわびる
まちわびる【待ち佗びる】
wait and wait <for a person> .⇒待ち遠しい.
まちわり
まちわり [0] 【町割(り)】
町の区画。都市づくりで,計画的に土地を仕切ること。
まぢか
まぢか [1][0] 【間近】 (名・形動)[文]ナリ
時間や距離がきわめて近いところまできている・こと(さま)。「締め切りが―に迫る」「頂上は―だ」
まぢかい
まぢか・い [3] 【間近い】 (形)[文]ク まぢか・し
(1)距離的に,すぐ近くである。すぐそばである。「―・いところに雷が落ちた」
(2)時間的に,隔たりが少ない。大変近い。もうすぐである。「正月も―・い」
まぢかに
まぢかに【間近に】
near by;close at hand.
まっ
まっ 【真っ】 (接頭)
〔接頭語「ま(真)」の下に促音の挿入されたもの〕
名詞・形容詞・形容動詞などに付いて,語勢を強める。「―ただ中」「―ぱだか」「―白い」
まっか
まっか [3] 【真っ赤】 (名・形動)[文]ナリ
(1)きわめて赤い・こと(さま)。「―な太陽」「顔を―にして怒る」
(2)まぎれもないさま。まるっきり。「―なうそ」
まっか
まっか【真っ赤な】
deep[bright]red;crimson.→英和
〜なうそ an absolute lie.〜になる[顔など]flush;→英和
blush (はにかんで,恥ずかしくて).→英和
〜になって怒っている be red with anger.
まっかい
まっかい 【真っ赤い】 (形動)
(1)きわめて赤いさま。まっか。「弥次郎かほを―になし/滑稽本・膝栗毛 6」
(2)まぎれもないさま。まっか。「―な似せ筆/浄瑠璃・先代萩」
まっかいさま
まっかいさま 【真っ返様】 (名・形動)
「まっかえさま」の転。「徳兵衛めがうせ―にいふとても/浄瑠璃・曾根崎心中」
まっかえさま
まっかえさま 【真っ返様】 (名・形動)
表裏,前後などが全く逆であること。正反対なこと。また,そのさま。まっかいさま。「三日前から仕過しの,僭上は―,巾着振ひ底を叩いて。是で御免と詫びるもあり/浄瑠璃・会稽山」
まっかく
まっかく [0] 【抹額】
⇒まっこう(抹額)
まっかせ
まっかせ 【任せ】 (感)
〔動詞「任せる」の命令形の転〕
まかせておけの意で発する掛け声。心得た。承知した。「それ,鏡突抜け,―と踏み付くれば/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
まっかつ
まっかつ 【靺鞨】
中国,隋唐時代に東北地方から朝鮮半島北部に居住したツングース系諸族の総称。勿吉(モツキツ)崩壊後,有力な七部に分立,粟末(ゾクマツ)部を中心に渤海(ボツカイ)を建てたが,黒水部は対立してのちに女真族となった。
まっかん
まっかん [0] 【末巻】
書物の最後の巻。最終巻。
まっかんがに
まっかんがに 【まっかん蟹】
〔「まっかん」は「真っ赤」の意〕
沖縄県八重山地方で,ヤシガニの称。マッコン。
まっかん蟹
まっかんがに 【まっかん蟹】
〔「まっかん」は「真っ赤」の意〕
沖縄県八重山地方で,ヤシガニの称。マッコン。
まっき
まっき [1] 【末期】
ある限られた期間の終わりの時期。「鎌倉時代―」
まっき
まっき【末期】
the end;→英和
the last years[days];the last stage.〜的症状だ show signs of a downfall.→英和
〜の terminal <cancer> .→英和
まっきてき
まっきてき [0] 【末期的】 (形動)
物事が終わりに近づいているさま。すっかりおとろえて救いがたいさま。「―症状を呈する」
まっきゃく
まっきゃく [0] 【末客】
茶席で,末席に座る客。亭主の手助けをするなど,茶会の円滑な進行役を兼ねる。古くは正客(シヨウキヤク)の従者や茶頭(サドウ)役が受け持った。詰(ツメ)。お詰。おまつ。
まっきんる
まっきんる [3] 【末金鏤】
奈良時代の漆工芸技法で,金・銀のやすり粉を漆で模様を描いた上に蒔(マ)き,さらに漆を塗って乾かして研ぎ出したもの。正倉院の唐太刀に残る。のちの研(ト)ぎ出し蒔絵に相当する。
まっくら
まっくら [3] 【真っ暗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)光が全くなく,何も見えない・こと(さま)。「月もなく―な夜」
(2)将来に全く希望がもてない・こと(さま)。「お先―」「先行きが―だ」
まっくら
まっくら【真っ暗な】
pitch-dark;very dark.真っ暗闇 utter[dead]darkness.
まっくらがり
まっくらがり [4][0] 【真っ暗がり】
全く暗いこと。全く暗い所。
まっくらさんぼう
まっくらさんぼう 【真っ暗三宝】 (副)
〔「三宝」は語調をととのえ,意味を強める語〕
めくらめっぽう。めちゃめちゃ。「喜多八―にげ出してゆくを/滑稽本・続膝栗毛」
まっくらやみ
まっくらやみ [4][0] 【真っ暗闇】 (名・形動)[文]ナリ
真のやみである・こと(さま)。「停電で―になる」「―の中を手さぐりで進む」
まっくろ
まっくろ【真っ黒な】
deep-[coal-]black.〜に焦げる be scorched black.
まっくろ
まっくろ [3] 【真っ黒】 (名・形動)[文]ナリ
(1)全く黒い・こと(さま)。
⇔真っ白
「―な雲が広がる」
(2)日焼けして,皮膚がひどく黒い・こと(さま)。「―に日焼けする」
(3)物がよごれて,ひどく黒い・こと(さま)。「―などぶ川」「泥で―な洗濯物」
(4)ものごとに夢中になるさま。いちずなさま。「―に惚れ込むと/思出の記(蘆花)」
まっくろい
まっくろ・い [4] 【真っ黒い】 (形)
全く黒い。
⇔真っ白い
「―・い煙」
まっくろけ
まっくろけ [0][4] 【真っ黒け】 (形動)[文]ナリ
全く黒いさま。「全身がすすで―だ」「―のけ」
まっけ
まっけ [0][1] 【末家】
一族のうち,本家・本流から最も血縁の離れた家。
まっこう
まっこう【真っ向から攻撃する】
make a frontal attack <on> .〜から否定(拒絶)する deny (refuse) flatly.
まっこう
まっこう【抹香】
incense.→英和
〜くさい〔動〕smack of religion.‖抹香鯨 a sperm (whale).
まっこう
まっこう [0][3] 【抹香】
(1)沈香・栴檀(センダン)・白檀・丁子(チヨウジ)などの粉末を適宜まぜ合わせて作った香。今は,シキミの葉と皮を粉末状にして作る。仏前で焼香のとき用いる。
(2)「抹香鯨」の略。
まっこう
まっこう [0] 【末項】
最後の項。特に有限数列の最後の項。
まっこう
まっこう 【抹額・末額】
〔「まっかく」の転〕
中古,冠のへりに巻いた緋の絹の鉢巻。武官が冠のずれ落ちるのを防ぐために用いた。まこう。もこう。
まっこう
まっこう [3] 【真っ向】
(1)真正面。「―から斬りかかる」「―から反対する」
(2)額(ヒタイ)の真ん中。「―わられて,うせにけり/曾我 9」
(3)(「真っ甲」とも書く)兜(カブト)の鉢の前面の称。「冑の―,鉢付の板まで/太平記 1」
まっこう
まっこう 【真っ斯う】 (副)
全くこう。全くこのとおり。「―御座らうと存じて。色々お詫言を致いて/狂言・花子」
まっこうくさい
まっこうくさ・い マツカウ― [6] 【抹香臭い】 (形)[文]ク まつかうくさ・し
抹香のにおいがする。転じて,いかにも仏教的な感じがする。ぼうずくさい。「―・いお説教」
まっこうくじら
まっこうくじら [5] 【抹香鯨】
クジラの一種。ハクジラ類中最大で,雄は全長18メートルに達する。体は黒色。前頭部は巨大で,下顎(アゴ)に二〇〜二五対の歯がある。世界中の比較的暖かい海にすみ,黒潮に乗って日本近海にも現れる。イカを主食とする。腸内より得られる竜涎香(リユウゼンコウ)は,香料の原料とされ,高価。腹部に白斑のあるものがあり,これが抹香の色に似ることからの称という。
抹香鯨[図]
まっさいちゅう
まっさいちゅう【真っ最中に】
in the midst <of> ;→英和
at the height <of> .→英和
〜である[最高頂]be at its height;be in full swing.
まっさいちゅう
まっさいちゅう [3] 【真っ最中】
あることが行われているその最も盛んな時。まっさかり。「演説の―」
まっさお
まっさお【真っ青な】
deep blue;(deadly) pale (顔色の).→英和
〜になる turn deadly pale.
まっさお
まっさお [3] 【真っ青】 (名・形動)[文]ナリ
(1)全く青いさま。まさお。「―な空」
(2)血の気がひいて,顔色が非常に悪いさま。「恐怖で―になる」
まっさかさま
まっさかさま [3] 【真っ逆様】 (名・形動)[文]ナリ
完全にさかさまな・こと(さま)。「―に落ちる」
まっさかさま
まっさかさま【真っ逆様に落ちる】
fall headfirst[headforemost,headlong].
まっさかり
まっさかり【真っ盛り】
⇒真っ最中,満開.
まっさかり
まっさかり [3] 【真っ盛り】 (名・形動)[文]ナリ
ものごとの最も盛んな時期である・こと(さま)。「桜の―の頃入学する」「今が人生の―だ」
まっさき
まっさき【真っ先の】
the first;→英和
the foremost.→英和
〜に first (of all);at first;at the head <of a party> .→英和
まっさき
まっさき [3][4] 【真っ先】
〔「まさき(真先)」の転〕
一番はじめ。最初。先頭。「―に仕上げる」「―に駆けつける」
まっさつ
まっさつ【抹殺する】
efface;→英和
erase (抹消);→英和
cross out (線を引いて消す);exterminate (根絶する).→英和
まっさつ
まっさつ [0] 【抹殺】 (名)スル
(1)意見・事実などを無視すること。また,存在を否定し消し去ること。「反対意見を―する」「社会的に―される」
(2)こすって,なくしてしまうこと。「三字分―する」
まっさら
まっさら [3] 【真っ新】 (名・形動)
全く新しいこと。まだ使われたり触れられたりしていないこと。また,そのさま。「―な浴衣」
まっし
まっし [0] 【末子】
兄弟・姉妹の中で,最後に生まれた子。末っ子。ばっし。
⇔長子
まっしぐら
まっしぐら [3] 【驀地】 (副)
〔「ましくら」の転〕
(多く「まっしぐらに」の形で)激しい勢いで目的に向かって進んで行くさま。「―に突き進む」
まっしぐら
まっしぐら【驀らに進む】
dash forward <to> ;rush <for a seat> ;→英和
run <at> .→英和
まっしそうぞく
まっしそうぞく [4] 【末子相続】
末子が家長としての地位や財産を相続すること。中央アジアの遊牧民などに顕著にみられ,西南日本でも知られる。ばっしそうぞく。
まっしゃ
まっしゃ [0] 【末社】
(1)本社に付属する小さな神社。摂社に次ぐ格式をもつもの。枝宮(エダミヤ)。
(2)〔大神(大尽)を取り巻く末社,の意から〕
遊里で客の機嫌を取り結ぶ人。たいこもち。幇間(ホウカン)。「買手を大神といひ,太鼓を―と名付け/浮世草子・元禄太平記」
(3)「末社間(アイ)」の略。
まっしゃあい
まっしゃあい [3] 【末社間】
間狂言(アイキヨウゲン)の一種。神能物などの中入りの間に末社の神として登場し,本社の縁起を語り,神徳をたたえて舞を舞うもの。「嵐山」「賀茂」などの曲にみえる。
まっしょ
まっしょ [0] 【末書】
もとの本を祖述した本。
まっしょう
まっしょう [0] 【抹消】 (名)スル
消し除くこと。字句や記載事項をぬりつぶすなどして消してしまうこと。「名簿から名前を―する」
まっしょう
まっしょう [0] 【末梢】
(1)物のはし。末端。
(2)ささいなこと。
(3)木の枝の先端。こずえ。
まっしょう
まっしょう【抹消する】
⇒抹殺.
まっしょうしんけい
まっしょうしんけい【末梢神経】
the peripheral nervous system;the peripheral nerve.
まっしょうしんけいけい
まっしょうしんけいけい [0] 【末梢神経系】
中枢神経系と末端器官を結ぶ興奮の伝導路。脊椎動物では形態からは脳脊髄神経系と自律神経系に分けられ,機能的には運動神経系・感覚神経系・自律神経系に分けられる。
⇔中枢神経系
まっしょうじき
まっしょうじき【真っ正直な】
very honest;straightforward.→英和
まっしょうじき
まっしょうじき [3] 【真っ正直】 (名・形動)[文]ナリ
「ましょうじき(真正直)」に同じ。「―な人」
[派生] ――さ(名)
まっしょうてき
まっしょうてき【末梢的】
trifling;→英和
trivial;→英和
insignificant.→英和
まっしょうてき
まっしょうてき [0] 【末梢的】 (形動)
本筋から外れているさま。取り上げるに足りないさま。「―な問題」
まっしょうとうき
まっしょうとうき [5] 【抹消登記】
登記原因が無効な場合または登記した権利が消滅した場合に,それまでの登記を抹消する登記。
まっしょうめん
まっしょうめん【真っ正面】
⇒真正面(ましようめん).
まっしょうめん
まっしょうめん [3][5] 【真っ正面】
「ましょうめん(真正面)」に同じ。「強敵に―からぶつかる」
まっしろ
まっしろ【真っ白な】
snow-white.
まっしろ
まっしろ [3] 【真っ白】 (名・形動)[文]ナリ
全く白い・こと(さま)。
⇔真っ黒
「雪で一面―になる」「―なシャツ」「頭の中が―になる」
まっしろい
まっしろ・い [4] 【真っ白い】 (形)
白そのものである。全く白い。
⇔真っ黒い
「―・い布」
まっしろけ
まっしろけ [3] 【真っ白け】 (形動)
全く白いさま。まっしろ。「―に白粉(オシロイ)をぬる」
まっしん
まっしん [3] 【真っ心・真っ芯】
全くの中心。「バットの―に当たる」
まっす
まっ・す (動サ下二・動サ変)
⇒まっする(動サ下二・動サ変)
まっすぐ
まっすぐ【真直ぐな】
straight;→英和
upright (直立の);→英和
[正直な]honest;→英和
straightforward.→英和
〜に straight;→英和
direct(ly).→英和
〜にする[なる]straighten.→英和
まっすぐ
まっすぐ [3] 【真っ直ぐ】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)少しも曲がっていない・こと(さま)。「―な線」「背中を―に伸ばす」
(2)途中でそれたり寄り道したりせずに行く・こと(さま)。「学校から―に家に帰る」
(3)正直で偽ったりごまかしたりしない・こと(さま)。「―な気性」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。「―進む」「―白状せい」
まっする
まっ・する (動サ下二・動サ変)
〔「まらする」の転〕
動詞の連用形に付いて,補助動詞として用いる。聞き手に対する丁寧の意を表す。「いや,耳がもちぎれ―・する,ちぎれ―・する/狂言・蟹山伏(虎清本)」
まっする
まっ・する [3] 【抹する】 (動サ変)[文]サ変 まつ・す
(1)塗りつける。なすりつける。「只青を塗り紅を―・し黄を点ずれば則ち足る/病牀譫語(子規)」
(2)粉にひく。粉砕する。「クスリヲ―・スル/日葡」
まっせ
まっせ [1][0] 【末世】
(1)道義が衰え乱れた世の中。まっせい。
(2)〔仏〕 末法(マツポウ)の世。仏法のすたれた世。
まっせ
まっせ【末世】
[乱れた世]a corrupt age.
まっせい
まっせい [1] 【末世】
「まっせ(末世)」に同じ。
まっせき
まっせき [0] 【末席】
下位の人の座席。しもざ。まつざ。ばっせき。
⇔上席
まっせき
まっせき【末席】
the lowest seat.食卓の〜に座る sit at the bottom of the table.→英和
〜を汚す have the honor of being present <at> .
まっせき=を汚(ケガ)す
――を汚(ケガ)・す
ある集団に加わったり,会合に出席したりすることをへりくだっていう語。「披露宴の―・す」
まっせつ
まっせつ [0] 【末節】
物事の重要でない部分。些細(ササイ)な事柄。「枝葉―」「―にこだわる」
まっせつ
まっせつ【末節】
trifles;trivialities.〜にこだわる be meticulous;trouble oneself about trifles.
まっその
まっその 【真っ其】 (連体)
「その」を強めた言い方。全くその。「今が―時節ぞ/史記抄 11」
まっそん
まっそん [0] 【末孫】
末の子孫。遠い血筋。ばっそん。
まった
まった [1] 【待った】
(1)碁・将棋・相撲などで,相手が仕掛けてきた手や立ち合いを待ってもらうこと。また,その時に発する語。「―をかける」「―がはいる」
(2)転じて,進行中の動きを止めること。「発表に―がかかった」
まった
まった 【又】 (接続)
〔「また(又)」の転〕
「また」を強めていう語。さらに加えて。「味方残らず討死,―主君知盛も大勢に取りまかれ/浄瑠璃・千本桜」
まった
まった【待った】
Wait!/Stop! 〜をする retract a move (将棋で).→英和
よく〜をする[相撲で]often resort to a trick of ‘not ready'.
まったい
まった・い [3] 【全い】 (形)[文]ク まつた・し
〔「またい」の転〕
(1)完全である。欠けた点がない。「―・い姿」「アクセツソリーなるものを無視しては美術の効果を―・からしむる事は出来ない/あめりか物語(荷風)」
(2)安全である。無事である。
→まったき
まったいら
まったいら [3] 【真っ平ら】 (名・形動)[文]ナリ
全く平らなこと。少しの高低・凹凸もないこと。また,そのさま。「土を入れて―にする」「―に削る」
まったき
まったき [3] 【全き】
〔文語形容詞「まったし」の連体形から〕
完全で欠けたところのないこと。「―を期す」「―を得る」
→まったい
まったく
まったく【全く】
(1)[全然]quite;→英和
entirely;→英和
completely;→英和
utterly;→英和
[全く…(ない)](not) at all.(2)[本当に]really;truly.→英和
〜の perfect;→英和
complete;→英和
total;→英和
true;→英和
real.→英和
〜のところ in fact;as a matter of fact.
まったく
まったく [0] 【全く】 (副)
〔形容詞「まったい(全)」の連用形から〕
(1)否定表現と呼応して,それを強調する。全然。まるっきり。「―お酒を飲まない」「人が―訪ねて来ない」
(2)
(ア)完全に。すべて。「家具を―新しくする」「―健康になった」「―の素人」「勝負―終へて帰途に就く頃は雨も―晴れにき/筆まかせ(子規)」
(イ)肯定表現と呼応して,それを強調する。自分の言うことにうそや誇張のないことを示す。本当に。実に。「―彼にも困ったものだ」「―其のつもりで言つたんですが/婦系図(鏡花)」
(ウ)相手の言うことに同感であることを示す。本当に。実に。「―そのとおりだ」「『末が思いやられるね』『―だ』」
〔「―の」などの場合,アクセントは [4][0]〕
まったく=のところ
――のところ
「全く」を強めていう語。実際のところ。「―ほとほと困りきっている」
まったく=もって
――もって
「全く」を強めていう語。本当に。「―言語道断な話だ」
まったし
まった・し 【全し】 (形ク)
⇒まったい(全)
まっただなか
まっただなか [4][3] 【真っ只中】
(1)まんなか。中央。「大海の―に浮かぶ島」
(2)まっさいちゅう。「戦いの―」
まったなし
まったなし [4][0] 【待った無し】
(1)碁・将棋・相撲などで,「待った{(1)}」をしないで勝負をすること。「今日は―でいこう」
(2)転じて,少しの猶予もできないこと。また,やり直しのきかないこと。「―の本番」
まったり
まったり [3] (副)スル
まろやかでこくのある味わいが,口中にゆったりと広がっていくさま。「―(と)した味わい」
まったん
まったん【末端】
the (very) end.末端価格 the retail price;the street price (麻薬など).末端機構 the lowest unit <of an organization> .
まったん
まったん [0] 【末端】
(1)一番はし。はしの部分。「指の―」
(2)組織などの中枢から遠く離れた部分。下部。「―にまで指令が行き届く」
まったんかかく
まったんかかく [5] 【末端価格】
商品が流通過程の末端,すなわち消費者の手に渡るときの価格。小売価格。生産者価格・卸売価格に対していう。
まったんきょだいしょう
まったんきょだいしょう [0][6] 【末端巨大症】
脳下垂体からの成長ホルモンが成人になってから過剰に分泌され,四肢の末端・下顎(アゴ)・唇・鼻などが肥大する疾患。脳下垂体の腫瘍(シユヨウ)が主な原因で,内臓肥大・脊柱湾曲・視力障害などを伴う。先端巨大症。末端肥大症。肢端肥大症。
まっちゃ
まっちゃ【抹茶】
powdered green tea.
まっちゃ
まっちゃ [0] 【抹茶】
碾茶(テンチヤ)を臼でひいたもの。湯を加え,茶筌(チヤセン)でかきまぜて飲用。主に茶の湯で用いる。ひき茶。
まっちゃいろ
まっちゃいろ [0] 【抹茶色】
抹茶のようなくすんだ黄緑色。
まってい
まってい [0] 【末弟】
一番下の弟。すえの弟。ばってい。
まっと
まっと [1] (副)
もっと。「―丁寧に打(ブ)てばええのに/土(節)」「いや,―云はしまさいで/狂言記・宗論」
まっとう
まっとう [0][3] 【真っ当】 (形動)[文]ナリ
〔「まったく(全)」の転。「真当」は当て字〕
まともなさま。まじめ。「言うことは―だ」「―な生活」「―な人間のすることではない」
[派生] ――さ(名)
まっとう
まっとう マツタフ 【松任】
石川県中部,金沢平野の中央部にある市。早場米地帯であるが,住宅地・工業地化が進む。俳人,加賀千代の生地。
まっとう
まっとう マツタウ 【全う】 (副)
「まったく(全)」の転。「母に打たれし杖に泣く涙。―杖の痛きにあらず/狂言・泣尼(三百番集本)」
→まっとうする
まっとうする
まっとう・する マツタウ― [0] 【全うする】 (動サ変)[文]サ変 まつたう・す
〔「まったくする」の転〕
完全に終わらせる。完全に成し遂げる。「天寿を―・する」「任務を―・する」「節を―・する」「終わりを―・する」
まっとうする
まっとうする【全うする】
fulfill <one's duty> ;→英和
do[discharge] <one's duty> ;→英和
accomplish.→英和
まっぱ
まっぱ [0] 【末派】
末の流派。末流。
まっぱい
まっぱい [0] 【末輩】
身分の低い者。また,技術などが劣っている者。軽輩。
〔多く,自分の謙称として用いる〕
まっぱだか
まっぱだか [3] 【真っ裸】 (名・形動)[文]ナリ
何も身に着けていない・こと(さま)。全くの裸。まるはだか。すっぱだか。すっぽんぽん。[季]夏。「―になる」「―の子供」
まっぱだか
まっぱだか【真っ裸の】
stark-naked.〜になる strip oneself bare[stark-naked];become penniless (無一文に).
まっぴつ
まっぴつ [0] 【末筆】
手紙・文章などの末尾に書き加える文句。「―ながら皆様によろしく」
まっぴら
まっぴら [3] 【真っ平】 (副)
〔「まひら(真平)」の転〕
(1)〔「まっぴら御免」の意から〕
全くいやだ。「戦争は―だ」
(2)ひたすら。ひらに。「―ゆるされられい/狂言・止動方角(虎寛本)」
まっぴら
まっぴら【そんな事は真っ平(御免)だ】
I'll have no part[hand]in it./I wouldn't do such a thing.→英和
まっぴらごめん
まっぴらごめん [3] 【真っ平御免】
(1)全く御免こうむりたいこと。全くいやなこと。「語学とか文学とか云ふものは―だ/坊っちゃん(漱石)」
(2)相手に許しを請うときに言う言葉。「悪態を吐(ツ)きました事は何卒(ドウゾ)―なすつて/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)(感動詞的に用いて)人の前を通るときや辞去・訪問の際の挨拶(アイサツ)言葉。「それぢやあ―なさい,と上にあがりて/当世書生気質(逍遥)」
まっぴるま
まっぴるま【真っ昼間に】
in broad daylight.
まっぴるま
まっぴるま [3] 【真っ昼間】
昼のまっ最中。ひるひなか。
まっぷく
まっぷく [0] 【末伏】
三伏(サンプク)の一。立秋後,最初の庚(カノエ)の日。
→初伏
→中伏
まっぷたつ
まっぷたつ【真っ二つに切る】
cut <a thing> right in two.
まっぷたつ
まっぷたつ [3][4] 【真っ二つ】
勢いよく二つに切り割ること。ちょうど半分に割ること。「スイカを―に切る」「党が―に分裂する」
まっぽう
まっぽう [0] 【末法】
〔仏〕 三時の一。仏法が行われなくなる時代。正法時(シヨウボウジ)・像法時(ゾウボウジ)を過ぎてのち一万年間の称。教法は存在するが,修行を行う者がなく同時に悟りの証も得られない時期。末法時。
→正法
→像法
まっぽうしそう
まっぽうしそう [5] 【末法思想】
〔仏〕 釈迦入滅後,五百年間は正しい仏法の行われる正法(シヨウボウ)の時代が続くが,次いで正しい修行が行われないため,悟りを開く者のない像法(ゾウボウ)の時代が一千年あり,さらに教えのみが残る末法の時代一万年を経て,教えも消滅した法滅の時代に至るとする考え。各時期の長さには諸説ある。「末法灯明記」などにより,日本では1052年を末法元年とする説が多く信じられた。平安末期から鎌倉時代にかけて広く浸透し,厭世(エンセイ)観や危機感をかきたて,浄土教の興隆や鎌倉新仏教の成立にも大きな影響を与えた。
まっぽうとうみょうき
まっぽうとうみょうき マツポフトウミヤウキ 【末法灯明記】
仏教書。一巻。801年,最澄著と伝えるが疑わしく,おそらく偽書。鎌倉初期までに成立か。正・像・末の三時観に立ち,当時を末法に等しい像法時代の最後と規定し,無戒の比丘(ビク)を灯明として尊ぶべきことを説き,僧尼の統制に反対する。
まつ
まつ【松】
a pine (tree).→英和
まつ
まつ [1] 【松】
(1)マツ科の針葉樹。特に,アカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ・ハイマツなどマツ属の植物をさす。ハイマツなどを除き,多くは高木となる。雌雄同株。葉は針形で二本・三本または五本束生。球果は「松かさ」と呼ばれる。建材・器具材・パルプ,薪炭,盆栽・庭木など用途は広い。古来,日本では,神のよる神聖な木,節操・長寿を象徴する木と尊ばれ,門松の風習があり,また松竹梅の筆頭とされる。
→松の花
(2)門松。また,門松を飾っておく期間。「―の内」「―が取れる」
(3)家紋の一。松の幹・枝・葉・実を図案化したもの。
(4)たいまつ。「御さきの―ほのかにて/源氏(夕顔)」
(5)遊女の階級で「松の位(クライ)」,すなわち太夫(タユウ)。「抱(カカ)への―あり/浄瑠璃・寿の門松」
(6)〔女房詞〕
マツタケ。[御湯殿上(文明九)]
まつ
まつ【待つ】
(1) wait.→英和
(2)[期待]wait <for> ;expect <a thing,a person to do> ;→英和
look forward <to a thing,doing> .
(3)[頼る]look <to a person for help> ;→英和
depend[rely] <on a person for support> .→英和
ちょっとお待ち下さい Just a moment,please.⇒待たせる.
まつ
ま・つ [1] 【待つ・俟つ】 (動タ五[四])
(1)人が来たり,物が届けられたり,物事が実現したりするのを,今か今かと望みながら時を過ごす。《待》「喫茶店で人を―・つ」「バスを―・つ」「便りを―・つ」「順番を―・つ」「またの機会を―・つ」「其の者は,…翌日(アス)も―・たないと云ふ容体なんです/婦系図(鏡花)」
(2)(「待って」「待ってくれ」など,相手に要求する形で)ある動作を今まさにしようとしていたのを,いったんやめる。《待》「こら―・ちなさい。その前に宿題を片付けてしまいなさい」「―・ってくれ。一度に言われても頭に入らない」「ちょっと―・った。そこはおかしいよ」
(3)…によってうまく解決することを願う。…に望みを託する。期待する。「…をまつ」「…にまつ」などの形で用いる。「後考(コウコウ)を―・つ」「君の自覚に―・ちたい」「国民の良識に―・つ」「今後の研究に―・つ」「さりともと見し影も―・たれず/山家(秋)」
(4)(「言うをまたない」「論をまたない」「…の言(ゲン)をまつまでもない」などの形で)わざわざ言うまでもなく当然…だ。「改革を要することは識者の言(ゲン)を―・つまでもない」
[可能] まてる
まつ
まつ [1][0] 【末】
□一□主に時を表す名詞の下に付いて,「すえ」「終わり」の意を表す。「年―」「学期―」「巻―」「文―」
□二□こな。粉末。「僧,松柏の脂の―を以て法義に令食(ジキセ)しむ/今昔 7」
まつ=が取れる
――が取・れる
松飾りがはずされる。松の内が過ぎる。
まつ=は寸(スン)にして棟梁(トウリヨウ)の機(キ)あり
――は寸(スン)にして棟梁(トウリヨウ)の機(キ)あり
松は苗木のときから棟(ムネ)や梁(ハリ)になる素質をもっている。大成する人は子供のときからすぐれたところがある,ということ。栴檀(センダン)は双葉(フタバ)より芳(カンバ)し。
まつい
まつい [1] 【末位】
一番下の地位。末席。
⇔首位
まつい
まつい マツヰ 【松居】
姓氏の一。
まつい
まつい マツヰ 【松井】
姓氏の一。
まついいわね
まついいわね マツヰイハネ 【松井石根】
(1878-1948) 軍人。陸軍大将。愛知県生まれ。1937年(昭和12)中支方面軍司令官。戦後,南京虐殺事件の責任者として,A 級戦犯となり絞首刑。
まついか
まついか [2] 【松烏賊】
ホタルイカの異名。[季]春。
まついかんじ
まついかんじ マツヰカンヂ 【松井簡治】
(1863-1945) 国語学者。千葉県生まれ。本姓は宮内。帝国大学文科大学卒。東京文理大教授。上田万年との共著「大日本国語辞典」がある。
まついげんすい
まついげんすい マツヰ― 【松井源水】
〔名は「玄水」とも〕
曲独楽(キヨクゴマ)師。代々浅草奥山に住み,歯磨き粉・歯薬を売る人寄せに曲独楽・居合などを見せた。昭和までに一七代を数える。もとは富山の反魂丹(ハンゴンタン)売りで,延宝・天和(1673-1684)頃,四代目が江戸に出て,一三代目からは寄席芸人となった。
まついしょうおう
まついしょうおう マツヰシヨウヲウ 【松居松翁】
(1870-1933) 劇作家。宮城県生まれ。本名,真玄。別号,松葉。坪内逍遥に師事。二世市川左団次の革新興行を推進,劇界に新風を送る。作品「坂崎出羽守」「政子と頼朝」「文覚」など。
まついすまこ
まついすまこ マツヰ― 【松井須磨子】
(1886-1919) 新劇俳優。長野県生まれ。本名,小林正子。文芸協会演劇研究所公演の「人形の家」でノラを演じ一躍劇壇に認められた。のち島村抱月の芸術座に参加,数々の公演で主演,特に「復活」のカチューシャ役で人気を博した。抱月病死の二か月後,あとを追って自殺。
まついだ
まついだ マツヰダ 【松井田】
群馬県西部の町。碓氷峠の東麓にある中山道の旧宿場町。妙義山の登山口。
まついなおきち
まついなおきち マツヰナホキチ 【松井直吉】
(1857-1911) 応用化学者・農芸化学者。美濃大垣生まれ。帝国大学農科大学教授・文部省専門学務局長として初期の化学教育にたずさわった。
まついん
まついん [0] 【末院】
本山・本寺の支配下にある寺。末寺。
まつう
まつ・う マツフ 【纏ふ】 (動ハ四)
巻きつかせる。「平原に人の屍あり。蔓草骨に―・へり/十訓 9」
まつうら
まつうら 【松浦】
長崎県北松浦半島北部にある市。玄界灘に臨み,漁業・水産加工・畜産業などが発展。元寇(ゲンコウ)の防塁跡がある。
→まつら(松浦)
まつうら
まつうら 【松浦】
姓氏の一。
まつうらしげのぶ
まつうらしげのぶ 【松浦鎮信】
⇒まつらしげのぶ(松浦鎮信)
まつうらせいざん
まつうらせいざん 【松浦静山】
⇒まつらせいざん(松浦静山)
まつうらたけしろう
まつうらたけしろう 【松浦武四郎】
(1818-1888) 幕末の北方探検家。伊勢の人。幼名,竹四郎。名は弘(ヒロム)。字(アザナ)は子重。数度の蝦夷(エゾ)地探検を試みる。明治維新とともに開拓判官となり,北海道名や国郡名を選定するが,政府のアイヌ政策を批判して辞任。著「蝦夷日誌」など。
まつうん
まつうん [0] 【末運】
すえの運。すえの運命。
まつえ
まつえ 【松江】
島根県北東部の市。県庁所在地。市街は宍道湖(シンジコ)に臨み,中央を大橋川が東流する。近世は松平氏の城下町。八雲塗を特産。
まつえ
まつえ 【松江】
姓氏の一。
まつえい
まつえい [0] 【末裔】
末の血筋。子孫。後裔。ばつえい。「源氏の―」
まつえい
まつえい【末裔】
a descendant.→英和
まつえしげより
まつえしげより 【松江重頼】
(1602-1680) 江戸初期の俳人。通称大文字屋治右衛門。別号,維舟(イシユウ)・江翁。松永貞徳の門に入ったが,のち離れる。宗因の談林俳諧展開に大きな影響を及ぼした。門下に上島鬼貫・池西言水など。編著「犬子(エノコ)集」「毛吹草」「佐夜中山集」など。
まつえじょう
まつえじょう 【松江城】
1611年,出雲・隠岐(オキ)の国主堀尾吉晴が宍道湖(シンジコ)畔に築いた平山城。38年,松平直政(家康の孫)が出雲に封ぜられてから維新に至るまで,雲州松平氏の居城であった。
まつえもん
まつえもん マツヱモン 【松右衛門】
江戸の新橋から品川までの一帯を持ち場とした非人頭の通称。
〔吉原の遊女との心中に失敗した丹羽屋八郎兵衛が,車善七に引き渡されて松右衛門と改名し江戸南方の非人頭になったことから〕
まつえもんぼ
まつえもんぼ マツヱモン― 【松右衛門帆】
1785年,播州高砂の船頭工楽(クラク)松右衛門が創製した帆布地の名称。太い木綿糸で織り上げた広幅の丈夫な帆布。それまで使われていた刺帆(サシホ)に対して織帆(オリホ)とも呼ばれた。
まつお
まつお マツヲ 【松尾】
姓氏の一。
まつおうまる
まつおうまる マツワウマル 【松王丸】
浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」に登場する三つ子の兄弟の一人。藤原時平に仕え梅王や桜丸に敵視されるが,道真の子菅秀才の命を救うため,一子小太郎を身替わりに立てて道真への恩を報ずる。
まつおか
まつおか マツヲカ 【松岡】
姓氏の一。
まつおかえいきゅう
まつおかえいきゅう マツヲカエイキウ 【松岡映丘】
(1881-1938) 日本画家。兵庫県生まれ。本名,輝夫。東京美術学校卒。新興大和絵会・国画院結成など大和絵復興に尽力。歴史画にすぐれる。柳田国男の弟。
まつおかこまきち
まつおかこまきち マツヲカ― 【松岡駒吉】
(1888-1958) 労働運動家・政治家。鳥取県生まれ。日本労働総同盟主事,社会民衆党・社会大衆党の中央委員を歴任。戦後は総同盟再建に尽力。衆議院議長。
まつおかじょあん
まつおかじょあん マツヲカ― 【松岡恕庵】
(1668-1746) 江戸中期の本草学者。京都の人。名は玄達。号,怡顔(イガン)斎。恕庵は通称。著「千金方薬註」「用薬須知」など。
まつおかようすけ
まつおかようすけ マツヲカヤウスケ 【松岡洋右】
(1880-1946) 政治家。山口県生まれ。オレゴン大卒。外交官を経て代議士。1933年(昭和8)国際連盟首席全権として,連盟脱退を宣言。満鉄総裁を経て,近衛内閣の外相として日独伊三国同盟,日ソ中立条約を締結。戦後 A 級戦犯として裁判中病死。
まつおこうざん
まつおこうざん マツヲクワウザン 【松尾鉱山】
岩手県北西部,松尾村にあった硫化鉱鉱山。1969年(昭和44)閉山。
まつおさめ
まつおさめ [3] 【松納め】
(1)門松や年神棚(トシガミダナ)の松などを取り払うこと。松払い。松送り。松引き。松下ろし。[季]新年。
(2)正月の祭事の最終日。正月送り。あがり正月。
まつおばしょう
まつおばしょう マツヲバセウ 【松尾芭蕉】
(1644-1694) 江戸前期の俳人。伊賀上野の生まれ。名を宗房。別号,桃青・泊船堂・風羅坊など。仮名書き署名は「はせを」。藤堂藩伊賀付侍大将家の嫡子藤堂良忠(俳号蝉吟)の近習となり,その感化で俳諧を学ぶ。良忠の病没後,京都で北村季吟に師事。のち江戸に下り,俳壇内に地盤を形成,深川の芭蕉庵に移った頃から独自の蕉風を開拓した。「おくのほそ道」の旅の体験から,不易(フエキ)流行の理念を確立し,以後その実践を「細み」に求め,晩年には俳諧本来の庶民性に立ち戻った「軽み」の俳風に達した。俳諧を文芸として高めた功は大きい。後世,代表作を「俳諧七部集」に収める。主な紀行・日記に「野ざらし紀行」「笈(オイ)の小文」「更科紀行」「おくのほそ道」「幻住庵記」「嵯峨日記」などがある。
まつおりゅう
まつおりゅう マツヲリウ 【松尾流】
茶道流派の一。表千家の茶匠松尾宗二(ソウニ)(1677-1752)を流祖とする。1749年,二代松尾宗五以来,代々尾張徳川家の茶頭方。明治以後は名古屋で継承されている。
まつおろし
まつおろし [3] 【松下ろし】
「松納め」に同じ。
まつか
まつか [0] 【松科】
裸子植物の一科。一〇属二五〇種のほとんどが北半球に分布し,時に針葉樹林をつくる。常緑高木が多いが,落葉性や低木の種もある。葉は針形または線形。雌花は球状に集まった鱗片(リンペン)からなり,それぞれの内側に胚珠がある。マツ・ツガ・トウヒ・モミ・カラマツなど。木材資源として重要。松柏科。
まつかえの
まつかえの マツカヘ― 【松柏の】 (枕詞)
松や柏(ヒノキの類)が常緑で栄える意から,「栄え」にかかる。「―栄えいまさね貴き我(ア)が君/万葉 4169」
まつかげ
まつかげ [3] 【松陰・松影】
(1)松の木の下かげ。また,松の木におおわれた所。
(2)水面などに映った松の木の姿。
まつかさ
まつかさ【松毬】
a pine cone.
まつかさ
まつかさ [3] 【松笠・松毬】
(1)松の実。種子は鱗片(リンペン)の内側にある。まつぼっくり。まつふぐり。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。葉を取り合わせるものもある。
まつかさいか
まつかさいか [4] 【松笠烏賊】
碁盤目に切り目を入れて,たれをつけて焼いたイカ。
まつかさうお
まつかさうお [4] 【松毬魚】
キンメダイ目の海魚。全長15センチメートルほど。体は楕円形で丸みを帯び,全身が大形の硬い鱗(ウロコ)におおわれ,松かさを思わせる。体は黄色で,下顎に一対の,発光バクテリアが共生する発光器官をもつ。観賞魚。食用にもなる。本州中部以南に広く分布。イシガキウオ。ヨロイウオ。グソク。
まつかざり
まつかざり [3] 【松飾り】
正月,門前や玄関に飾る松。門松。松。[季]新年。《―錠をつらねて藩庫かな/長谷川零余子》
まつかざり
まつかざり【松飾り】
⇒門松.
まつかぜ
まつかぜ 【松風】
(1)能の一。三番目物。世阿弥(ゼアミ)改作。「わくらはに問ふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつ侘ぶと答へよ」という在原行平の歌を主軸に,行平を恋慕する二人の海女(アマ)の姉妹,松風と村雨の情熱を,夢幻能の構成で幽玄に脚色する。
(2)能の「松風」に基づいた浄瑠璃・歌舞伎の通称。浄瑠璃「松風村雨束帯鑑」「行平磯馴松(ユキヒラソナレノマツ)」など。
(3)山田流箏曲の一。初世中能島松声・三世山木大賀作曲。銘を「松風」という琴にちなんだ追善物。また,生田流にも二曲の同名異曲がある。
(4)源氏物語の巻名。第一八帖。
まつかぜ
まつかぜ [3][2] 【松風】
(1)松を吹く風。
(2)茶の湯で,釜の湯の煮え立つ音。まつかぜのおと。
(3)和菓子の名。小麦粉を溶かして平たく四角に焼き,表に砂糖の液をぬり,ケシの実を散らしたもの。
〔裏には何もつけないので,「浦さびし」の意から名づけたという〕
まつかぜ
まつかぜ【松風】
a wind among the pines.
まつかぜそう
まつかぜそう [0] 【松風草】
ミカン科の多年草。山中に自生。高さ約60センチメートル。葉は羽状複葉で,油点があり特有のにおいがする。秋,白色の小花を円錐状につける。漢名,臭節草。
松風草[図]
まつかぜつき
まつかぜつき 【松風月】
陰暦六月の異名。
まつかぜもの
まつかぜもの [0] 【松風物】
能の「松風」を題材として作られた歌謡・浄瑠璃・歌舞伎舞踊などの総称。
まつかぜやき
まつかぜやき [0] 【松風焼(き)】
表面にケシの種子を散らして焼いた料理。名の由来は松風{(3)}に同じ。
まつかた
まつかた 【松方】
姓氏の一。
まつかたこうじろう
まつかたこうじろう 【松方幸次郎】
(1865-1950) 実業家。正義の三男。川崎造船・松方日ソ石油の社長を歴任。
→松方コレクション
まつかたさぶろう
まつかたさぶろう 【松方三郎】
(1899-1973) 登山家。正義の一三男。本名,義三郎。京大卒。1970年(昭和45)エベレスト登山隊長として,日本人初登頂を成功に導く。日本山岳会・山岳協会の会長を歴任。
まつかたまさよし
まつかたまさよし 【松方正義】
(1835-1924) 政治家。薩摩藩の人。1881年(明治14)以降16年間大蔵卿・蔵相を務め,大規模な紙幣整理と軍拡のための増税を強行し(松方財政),農民層の分解を促進して資本主義の基礎をつくった。日本銀行を創設。枢密顧問官・内大臣を歴任。首相を二度務める。
まつかたコレクション
まつかたコレクション 【松方―】
松方幸次郎が,主として第一次大戦中にヨーロッパで集めた美術収集品。うち八〇〇〇点を超える浮世絵は東京国立博物館に,洋画と彫刻は国立西洋美術館に収蔵されている。
まつかれは
まつかれは [3] 【松枯葉】
カレハガ科の蛾(ガ)。開張は雄約5センチメートル,雌約8センチメートル。静止するときは,はねを屋根のようにたたむ。全身褐色で,前ばねに白色の波状帯がある。幼虫は松の葉を食う大害虫でマツケムシと呼ばれ,刺毛には毒がある。日本各地と東アジアに広く分布。
まつかわ
まつかわ [0] 【松皮】
(1)松の木の樹皮。
(2)「松皮疱瘡(ボウソウ)」の略。
(3)「松皮菱(ビシ)」の略。「右巴は小山の判官,―は小笠原/謡曲・調伏曾我」
(4)カレイ目の海魚。全長50センチメートル内外。有眼側は暗灰色,無眼側は雄は橙黄色,雌は白色で,背びれ・尻びれ・尾びれに黒色の縞がある。食用。茨城沖以北に分布。
まつかわおんせん
まつかわおんせん マツカハヲンセン 【松川温泉】
岩手県岩手郡松尾村,北上川支流の松川上流にある硫化水素泉。1966年(昭和41)日本で最初に実用化された地熱発電所がある。
まつかわがみ
まつかわがみ [4] 【松皮紙】
大高檀紙の異名。
まつかわじけん
まつかわじけん マツカハ― 【松川事件】
1949年(昭和24)8月17日,東北本線松川・金谷川駅間で列車が転覆した事件。乗務員三名が死亡。当局は国鉄と東芝松川工場の労組員・共産党員の共同謀議によるものとして,二〇名を起訴。一審では死刑を含む全員有罪(二審では三名を無罪)の判決が下されたが,被告らのアリバイを証明する新証拠が発見され,無実を訴える広津和郎をはじめとする広範な世論の高揚のなかで,最高裁は事件を仙台高裁へ差し戻し,63年全員無罪が確定。
まつかわびし
まつかわびし [4] 【松皮菱】
〔松の樹皮の割れ方に似るところから〕
文様・家紋の一。菱形の上下に,小さな菱形を重ねた模様。なかふとびし。松皮。
松皮菱[図]
まつかわぶき
まつかわぶき [0] 【松皮葺き】
平瓦を並べ,その継ぎ目に漆喰(シツクイ)を小高く塗って丸瓦を伏せたように見せた葺き方。また,その屋根。
まつかわぼうそう
まつかわぼうそう [5] 【松皮疱瘡】
かさぶたが松皮のように重なった悪性の疱瘡。まつかわ。
まつがうらしま
まつがうらしま 【松が浦島】
⇒まつしま(松島)
まつがえ
まつがえ [3] 【松が枝】
松の枝。
まつがえり
まつがえり 【松反り】 (枕詞)
「しひ」にかかる。語義・かかり方未詳。「―しひてあれやは三栗の/万葉 1783」
まつがおか
まつがおか マツガヲカ 【松ヶ岡】
東慶寺(トウケイジ)の別称。
まつがく
まつがく [0] 【末学】
(1)主要ではない学問。
(2)未熟な学問。また,後進の学者・学生。「―のため是非に惑ひぬべし/無名抄」
(3)学者が自分をへりくだって言う語。
まつがさき
まつがさき 【松ヶ崎】
京都市左京区の地名。下鴨の北,高野川の西。((歌枕))「千歳ふる―にはむれゐつつたづさへあそぶ心あるらし/拾遺(神楽)」
まつがさね
まつがさね 【松襲】
襲の色目の名。表は萌黄,裏は紫。中陪(ナカベ)を加えるときは香。また,表青・裏紫あるいは表青・裏赤とも。五つ衣では蘇芳(スオウ)の濃淡,萌黄の匂,単(ヒトエ)は紅。
まつがね
まつがね 【松が根】
松の根。「―を枕き寝(ヌ)れど家し偲はゆ/万葉 66」
まつがねの
まつがねの 【松が根の】 (枕詞)
(1)同音の繰り返しで「待つ」にかかる。「―待つこと遠み/万葉 3258」
(2)根が長く延びることから,「絶ゆることなく」にかかる。「―絶ゆることなく/万葉 4266」
まつぎ
まつぎ [1] 【末技】
(1)枝葉末節の技芸。
(2)未熟な技芸。
まつくいむし
まつくいむし マツクヒ― [3] 【松食虫・松喰虫】
松を食害する昆虫の総称。幹・枝を食害するキクイムシ類・カミキリムシ類・ゾウムシ類や,葉を食害するガ類・ハエの幼虫など。特に,マツノマダラカミキリは食害するとともにマツノザイセンチュウを媒介し,松を急速に枯死させる。
まつくら
まつくら 【松倉】
姓氏の一。
まつくらしげまさ
まつくらしげまさ 【松倉重政】
(?-1631) 江戸初期の大名。大坂の陣後,肥前島原四万石領主。農民に重税を課し,キリシタンを弾圧,島原の乱を誘発。
まつぐみ
まつぐみ [3] 【松茱萸】
ヤドリギ科の常緑小低木。暖地の針葉樹に寄生する。葉は披針形で硬く厚い。夏,葉腋(ヨウエキ)に深紅色の花をつけ,グミに似た小さい実を結ぶ。
まつけむし
まつけむし [3] 【松毛虫】
マツカレハの幼虫。松の葉を食う大害虫。体長7センチメートルに達する毛虫で,体は淡黄褐色。刺毛に毒がある。
まつげ
まつげ【睫毛】
the eyelashes.付け睫毛 false eyelashes.
まつげ
まつげ [1] 【睫・睫毛】
〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞。「目(マ)の毛」の意〕
上下のまぶたのふちに生えている毛。眼球の保護をする。「つけ―」「―の長い娘」
まつげ=を読ま∘れる
――を読ま∘れる
(1)相手に心中を読まれていいようにされる。ばかにされる。「吾妻殿に―∘れゐるわいの/浄瑠璃・寿の門松」
(2)〔狐に睫を数えられると化かされるという言い伝えから〕
だまされる。化かされる。「姫路の於佐賀部狐もかへつて眉毛よまるべし/浮世草子・五人女 1」
まつご
まつご【末期】
⇒臨終.〜の言葉 one's last[dying]words.〜の水を取る attend a person at his death.
まつご
まつご [1] 【末期】
一生の終わりの時。「―の眼」
まつごのみず
まつごのみず [1][0] 【末期の水】
人の臨終に際して,そのくちびるをしめす水。死に水。
まつごようし
まつごようし [4] 【末期養子】
近世の武家で,家の断絶をまぬがれるため当主の危篤に際して急に願い出てする養子縁組。大名家の断絶が,浪人を大量発生させ,社会不安の原因となっていることから江戸幕府が,由井正雪の乱直後1651年より採用した相続救済制度。当主が五〇歳以下の場合に限って許された。急養子。
まつさか
まつさか 【松阪】
三重県中部,伊勢湾に臨む市。商工業が発達。もと参宮・熊野・和歌山三街道が集まる宿場町として繁栄。伊勢商人を輩出。本居宣長旧宅跡がある。
〔古くは「松坂」と書いた〕
まつさかうし
まつさかうし [4] 【松阪牛】
松阪周辺で飼育される和牛。肉質がよいことで知られる。
まつさかおどり
まつさかおどり 【松坂踊り】
盆踊りの一。伊勢の古市で享保(1716-1736)頃から行われた伊勢節(松坂節)の盆踊りが,伊勢参宮の流行で各地に普及したもの。
まつさかだいがく
まつさかだいがく 【松阪大学】
私立大学の一。1982年(昭和57)設立。本部は松阪市。
まつさかもめん
まつさかもめん [5] 【松坂木綿】
松阪地方から産する綿織物。天正・文禄年間(1573-1596)に織りはじめられ,特に縞木綿で知られる。松坂縞。松坂。
まつざ
まつざ [0][1] 【末座】
下位の者が座る席。末席。「―に控える」
まつざか
まつざか 【松坂】
新潟県新発田(シバタ)の民謡で,祝い唄。曲名は唄い出しの文句からとったもの。「越後松坂」など。
まつざき
まつざき 【松崎】
静岡県東部,加茂郡の町。伊豆半島南部西岸にあり,海岸は景勝地。那賀川河口に松崎港があり,カツオ・マグロ遠洋漁業の根拠地。ナマコ壁で知られる。
まつざき
まつざき 【松崎】
姓氏の一。
まつざきかんかい
まつざきかんかい 【松崎観海】
(1725-1775) 江戸中期の儒者・漢詩人。丹波篠山藩士。名は惟時,字(アザナ)は君修。太宰春台に儒学を,高野蘭亭に詩を学んで,徂徠学派として重きをなした。著「観海先生詩集」
まつざきこうどう
まつざきこうどう 【松崎慊堂】
(1771-1844) 江戸後期の儒者。肥後の人。名は復,字(アザナ)は明復。林述斎に入門,のち掛川藩儒。漢・唐の注疏の考証研究に専念し,「縮刻唐石経」を完成。蛮社の獄に際しては門人渡辺崋山の赦免に奔走。晩年の日記「慊堂日暦」がある。
まつざくら
まつざくら 【松桜】
襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は薄紫。春に用いる。
まつざわびょういん
まつざわびょういん マツザハビヤウヰン 【松沢病院】
東京都世田谷区上北沢にある都立の精神病院。上野養育院の癲狂(テンキヨウ)室が1879年(明治12)東京府癲狂院として設立され,幾多の変遷を経て現在に至る。
まつざん
まつざん [2] 【末残】
月末や期末などの残高。預金や貸付金の残高管理などに使われる。
→平残(ヘイザン)
まつした
まつした 【松下】
姓氏の一。
まつしたけんりん
まつしたけんりん 【松下見林】
(1637-1703) 江戸中期の儒医・国学者。大坂の人。号は西峯山人。見林は通称。京都で医学や経書を教授,史伝を研究し「三代実録」を校訂出版。著「異称日本伝」など。
まつしたこうのすけ
まつしたこうのすけ 【松下幸之助】
(1894-1989) 実業家。和歌山県生まれ。九歳で大阪に出て丁稚奉公を始める。改良ソケット・自転車用電池ランプで事業の基礎を固め,松下電器産業を一代で築く。
まつしたぜんに
まつしたぜんに 【松下禅尼】
北条時氏の妻。経時・時頼・為時の母。「徒然草」に見える,時頼に質素・倹約を説いた障子切り張りの逸話は有名。生没年未詳。
まつしただいざぶろう
まつしただいざぶろう 【松下大三郎】
(1878-1935) 国語学者。静岡県生まれ。国学院大教授。文法研究に独特の理論大系を確立。編著「改撰標準日本文法」「標準日本口語法」「国歌大観」など。
まつしま
まつしま 【松島】
(1)宮城県中部,松島丘陵の東部が沈降して形成された松島湾一帯の景勝地。日本三景の一。大高森からの壮観,富山からの麗観,扇谷からの幽観,多聞山からの偉観を松島四大観という。塩竈神社・瑞巌(ズイガン)寺・五大堂・観瀾亭などがある。まつがうらしま。((歌枕))「―や雄島の磯にあさりせしあまの袖こそかくはぬれしか/後拾遺(恋四)」
(2)熊本県西部,天草郡の町。天草諸島の上島北東部にあり,北部は天草松島と呼ばれる多島海。天草五橋の終点。
まつしまみょうじん
まつしまみょうじん 【松島明神】
宮城県松島町にある紫神社の別名。松島の地主神。祭神は天御中主神。紫明神。
まつしまや
まつしまや 【松島屋】
歌舞伎俳優片岡仁左衛門およびその一門の屋号。
まつしまゆうかくぎごく
まつしまゆうかくぎごく 【松島遊廓疑獄】
1926年(大正15)に問題化した大阪の松島遊廓の移転をめぐる汚職事件。土地会社が移転に伴う地価騰貴を見込み,立憲政友会幹事長岩崎勲らに協力を依頼したのが発覚。
まつしろ
まつしろ 【松代】
長野市南部の地名。近世,真田氏の城下町。第二次大戦中に建設された大本営の地下壕がある。
まつしろぐんぱつじしん
まつしろぐんぱつじしん 【松代群発地震】
1965年(昭和40)から70年にかけて,松代を中心に発生した群発地震。狭い地域内で頻発する地震として注目され,この地震を契機に地震予知の研究が大いに前進した。
まつしろやき
まつしろやき [0] 【松代焼】
松代で産した陶器。1816年松代藩の殖産政策により開窯。日用雑器を主とした。
まつじ
まつじ [1][0] 【末寺】
本山・本寺の支配下にある寺。
まつじ
まつじ【末寺】
a branch temple.
まつじつ
まつじつ【末日】
the last day[the end] <of May> .
まつじつ
まつじつ [0] 【末日】
最後の日。物事の終わる日。特に,月の最後の日。「締め切りは九月―」
まつじょ
まつじょ [1] 【末女】
すえのむすめ。
まつすぎ
まつすぎ [4] 【松過ぎ】
正月の松飾りを取り払って間もない頃。七日以降,所により一五日以降をいう。[季]新年。《―の又も光陰矢の如く/虚子》
まつずみ
まつずみ [2] 【松炭】
松の木を焼いて作ったやわらかい炭。
まつせ
まつせ 【松瀬】
姓氏の一。
まつせせいせい
まつせせいせい 【松瀬青々】
(1869-1937) 俳人。大阪生まれ。本名,弥三郎。正岡子規に師事。大阪朝日新聞社で「朝日俳壇」を担当。句集「妻木」など。
まつぜみ
まつぜみ [2] 【松蝉】
ハルゼミの異名。[季]夏。《―や二つ三つづつ鳴き揃ふ/高野素十》
まつぞう
まつぞう 【末造】
⇒ばつぞう(末造)
まつたけ
まつたけ [0][3] 【松茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。日本の代表的な食用きのこで全国に分布。秋,主としてアカマツ林に生える。傘は表面が淡黄褐色,初め半球形をなすがのち平開する。茎は10〜20センチメートル。肉は白色緻密(チミツ)で,独特の香りと風味が喜ばれる。[季]秋。《―や人にとらるゝ鼻の先/去来》
松茸[図]
まつたけ
まつたけ【松茸】
a matsutake (mushroom).松茸狩(に行く) (go) mushroom-hunting.
まつだ
まつだ 【松田】
姓氏の一。
まつだい
まつだい【末代まで(残る)】
(live) for ever[ages].
まつだい
まつだい [2][0] 【末代】
(1)死んだ後の世。後世。「―まで恥をさらす」「人は一代名は―」
(2)すえの世。末世。末法。「世すでに―に入て二百余年/開目抄」
まつだい
まつだい [0] 【末大】
本(モト)より末の大きいこと。
まつだい=必ず折る
――必ず折る
〔左氏伝(昭公十一年)〕
下が強大になると,上下の釣り合いがとれなくなり,上の者が必ず滅びる。
まつだいもの
まつだいもの [0] 【末代物】
末代までも使用できる丈夫な品物。「諸道具も一度の大願に―にして/浮世草子・織留 5」
まつだいら
まつだいら マツダヒラ 【松平】
姓氏の一。徳川氏の旧姓。三河国賀茂郡松平郷より出た。江戸開幕後は将軍家・御三家・御三卿以外の庶流が松平氏を称した。
まつだいらかたもり
まつだいらかたもり マツダヒラ― 【松平容保】
(1835-1893) 江戸末期の会津藩主。幕末動乱期に幕政に参画,京都守護職となり公武合体を推進。禁門の変では長州藩を撃退。会津戦争では佐幕派列藩同盟の中心となり,会津城に籠城したが敗れて降伏。
まつだいらさだのぶ
まつだいらさだのぶ マツダヒラ― 【松平定信】
(1758-1829) 江戸後期の老中。陸奥(ムツ)白河藩主。田安宗武の子。松平定邦の養子。号は楽翁。藩政に尽力,天明の飢饉(キキン)に藩内で餓死者を出さなかったという。田沼意次失脚後,老中となり寛政の改革を主導した。著「花月草紙」「宇下人言(ウゲノヒトコト)」ほか。
まつだいらしゅんがく
まつだいらしゅんがく マツダヒラ― 【松平春嶽】
⇒松平慶永(ヨシナガ)
まつだいらただなお
まつだいらただなお マツダヒラタダナホ 【松平忠直】
(1595-1650) 江戸初期の大名。結城秀康の長男,徳川家康の孫。父の死により越前六七万石を継ぐが,大坂冬の陣における戦功に不満を抱いて乱行を重ね,また幕府への不遜の行動により改易されて豊後(ブンゴ)に流された。落飾して一伯と号し,同地に没す。
まつだいらのぶあきら
まつだいらのぶあきら マツダヒラ― 【松平信明】
(1763-1817) 江戸後期の大名。三河吉田藩主。松平定信の信任を得て老中に昇進,寛政の改革に協力。
まつだいらのぶつな
まつだいらのぶつな マツダヒラ― 【松平信綱】
(1596-1662) 江戸初期の武蔵国川越藩主。伊豆守。俗に知恵伊豆と呼ばれた。将軍家光・家綱に仕え,島原の乱・由井正雪の乱を鎮圧,明暦の大火を処理して幕府の体制確立に功があった。
まつだいらのりさと
まつだいらのりさと マツダヒラ― 【松平乗邑】
(1686-1746) 江戸幕府の老中。八代将軍徳川吉宗を補佐して享保の改革を主導。茶の湯にも興味を示し名物茶道具を収集して「三冊名物集」を著した。
まつだいらはるさと
まつだいらはるさと マツダヒラ― 【松平治郷】
(1751-1818) 江戸後期の出雲松江藩主。号,不昧(フマイ)・一々斎。治水事業・出雲焼などの産業を奨励し,積極的な藩政改革を行なった。茶人で石州流不昧派の祖。著「類聚名物」ほか。
まつだいらよしなが
まつだいらよしなが マツダヒラ― 【松平慶永】
(1828-1890) 江戸末期の福井藩主。号,春嶽。日米修好通商条約の無断調印に抗し,また将軍継嗣問題では一橋派として井伊直弼と対立,安政の大獄で隠居・謹慎を命ぜられた。のち政事総裁職。幕政改革・公武合体を推進した。
まつだうきふね
まつだうきふね 【松田浮舟】
江戸初期の手品師。水芸の名手という。生没年未詳。
まつだごんろく
まつだごんろく 【松田権六】
(1896-1986) 漆芸家。金沢市生まれ。多くの流派の技法を習得する一方で古典作品の修理や調査を行い,螺鈿(ラデン)・平文(ヒヨウモン)などの伝統をいかした独自の蒔絵(マキエ)技法を生み出した。
まつだん
まつだん [0] 【末段】
文章・物語などの最後の部分。
まつち
まつち [1] 【真土】
耕作に適する良質の土。
まつちやま
まつちやま 【真土山・待乳山】
■一■ (名)
(1)奈良県五條市と和歌山県橋本市との境にある山。紀ノ川(吉野川)に臨む。((歌枕))
(2)〔「まっちやま」とも〕
東京都台東区浅草にある小丘。隅田川に臨み,上野の台地に続く。待乳山聖天堂がある。聖天山。
■二■ (枕詞)
同音の「待つ」にかかる。「―待つらむ妹を行きてはや見む/万葉 3154」
まつていれ
まつていれ [3] 【松手入れ】
庭園などの松の古葉を取り去ったりして,樹形を整えること。[季]秋。《ほと��と落つる葉のあり―/虚子》
まつど
まつど 【松戸】
千葉県北西部の市。江戸川をはさんで東京に隣接する住宅・商業都市。近世,水戸街道の宿場町,江戸川水運の河港として繁栄。
まつな
まつな [2] 【松菜】
アカザ科の一年草。関東以西,九州・四国の海岸に生える。高さ40〜80センチメートル。よく分枝し,線形の葉を密に互生。夏から秋にかけ,葉腋(ヨウエキ)に緑色の小花をつける。若菜は食べられる。
まつなが
まつなが 【松永】
広島県福山市の地名。もと松永市。近世,塩田で栄えた。備後表(ビンゴオモテ)・下駄を産する。
まつなが
まつなが 【松永】
姓氏の一。
まつながせきご
まつながせきご 【松永尺五】
(1592-1657) 江戸前期の儒者。京都の人。名は昌三。松永貞徳の子。藤原惺窩の弟子。林羅山とは対照的に,禄仕せず長年京都で私塾を経営。門下に木下順庵・貝原益軒・安東省庵などを輩出。著「彝倫(イリン)抄」「尺五先生全集」など。
まつながていとく
まつながていとく 【松永貞徳】
(1571-1653) 江戸初期の俳人・歌人・歌学者。京都の人。幼名,勝熊。号,逍遊軒・松友・長頭丸(チヨウズマル)・花咲の翁など。九条稙通・細川幽斎らから和歌・歌学,里村紹巴(ジヨウハ)から連歌を学ぶ。豊かな学殖で古典を講義,私塾を開き,また庶民の間に俳諧を広めた。門下から北村季吟・加藤盤斎・伊藤仁斎らを輩出。江戸初期の代表的な狂歌師でもあった。編著「俳諧御傘(ゴサン)」「新増犬筑波集」「天水抄」など。
まつながひさひで
まつながひさひで 【松永久秀】
(1510-1577) 室町末期の武将。三好長慶の家臣。弾正少弼。奈良に多聞城を築く。長慶の子義興を毒殺し,将軍足利義輝を襲って自害させ,東大寺大仏殿を焼き打ちした。織田信長の入京に際し降伏したが,のち背いて大和の信貴山城で敗死。下剋上の典型的人物とされる。
まつながやすざえもん
まつながやすざえもん 【松永安左衛門】
(1875-1971) 実業家。長崎県生まれ。号,耳庵。九州水力電気・東部電力を創業。六〇歳を過ぎて埼玉県に山荘を営み茶道に精進。名物茶道具を収集し「茶道三年」「茶道春秋」などの著述を残した。
まつながよしすけ
まつながよしすけ 【松永良弼】
(1690頃-1744) 江戸中期の数学者。関孝和・建部賢弘・中根元圭の数学を統一し,関孝和を祖とする関流を確立。主著「方円算法」には三角関数の級数展開などが示されている。
まつながわふう
まつながわふう 【松永和楓】
長唄唄方家元。
(1)(三世)(1837-1916) 清元の節回しを取り入れた独特な芸風で,明治期の名人といわれた。
(2)(四世)(1874-1962) 和風と改名。初め三味線方,のち唄方に転じた。「鶴命会」を組織。昭和期の代表的唄方。
まつなみき
まつなみき【松並木】
a pine avenue.
まつなん
まつなん [2] 【末男】
一番下のむすこ。すえの男の子。
まつね
まつね 【松根】
姓氏の一。
まつねとうようじょう
まつねとうようじょう 【松根東洋城】
(1878-1964) 俳人。東京生まれ。本名,豊次郎。京大卒。夏目漱石に師事。初め「ホトトギス」に参加,のち「渋柿」を主宰。新傾向運動に対抗,人生即俳句の道を実践,連句を重視した。「俳諧道」「東洋城全句集」がある。
まつねん
まつねん [0] 【末年】
(1)ある時代の最後の年。「大正―」
(2)すえの世。末世。
まつのうち
まつのうち [3] 【松の内】
正月の松飾りのある間。元旦から七日,あるいは一五日まで。[季]新年。《はらからの訪ひつ訪はれつ―/星野立子》
まつのうち
まつのうち【松の内】
the New Year Week.
まつのおたいしゃ
まつのおたいしゃ マツノヲ― 【松尾大社】
京都市西京区嵐山宮町にある神社。祭神は大山咋命(オオヤマクイノミコト)と市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)。もと松尾山にまつられていたという。平安京の守護神,寿福・酒徳の神として信仰されてきた。旧称,松尾神社。
まつのおちば
まつのおちば 【松の落葉】
(1)「落葉集(オチバシユウ)」の別名。
(2)随筆。四巻。藤井高尚著。1830年頃刊。神道・国史・国文に関する考証的記事を載せる。
まつのおでら
まつのおでら マツノヲ― 【松尾寺】
大阪府和泉市松尾寺町にある天台宗の寺。山号,阿弥陀山。役小角(エンノオヅノ)の創建と伝える。源義経が一ノ谷の戦いでの死者をまつって首堂を建立。織田信長が焼き打ちしたが,豊臣秀吉が再興。松尾観音。
まつのおやま
まつのおやま マツノヲ― 【松尾山】
京都市西京区嵐山宮町の松尾大社の裏山。((歌枕))「ちはやぶる―の影みれば今日ぞ千歳のはじめなりける/後拾遺(雑六)」
まつのくらい
まつのくらい 【松の位】
〔秦の始皇帝が雨宿りした松に大夫(タイフ)の位を授けたという故事から〕
(1)大夫の異名。
(2)遊女の最上位である太夫(タユウ)職の異名。「難波の夕霧は此の職の極官―なれども/浮世草子・禁短気」
まつのこけ
まつのこけ 【松の蘿】
サルオガセの古名。[和名抄]
まつのことのは
まつのことのは 【松の言の葉】
〔古今集の仮名序に「松の葉の散りうせずして…」とあることから〕
和歌の異名。
まつのざいせんちゅう
まつのざいせんちゅう [6] 【松材線虫】
線虫の一種。体長約1ミリメートル。マツの立ち枯れの原因となる害虫。マツノマダラカミキリによって運ばれ,その食害した傷口から樹体内に侵入,繁殖して樹体全体に広がり枯死させる。
まつのは
まつのは [1] 【松の葉】
(1)松の木の葉。まつば。
(2)寸志の意で,贈り物の包み紙の上に書く語。松の葉に包むほどわずかである意を表す。「ほんの手土産,―ぢやと思うて下され/歌舞伎・助六」
まつのは
まつのは 【松の葉】
歌謡集。五巻。秀松軒編。1703年刊。組歌・長歌・端歌・吾妻浄瑠璃・投節など上方の三味線歌謡の歌詞を分類・集大成したもの。
まつのはな
まつのはな [1] 【松の花】
松の木の花。新しい枝の頂部に二〜三個の雌花が,その下方に多くの雄花がついて花粉を散らす。[季]春。
まつのはの
まつのはの 【松の葉の】 (枕詞)
常緑なので「いつとも分かぬ」「散りうせず」「久し」などに,また紅葉しないので「つれなし」にかかる。「―いつとも分かぬ恋もするかな/古今(恋一)」「―つれなき山も暮るる年かな/続後撰(冬)」
まつのま
まつのま [1] 【松の間】
江戸城本丸の大廊下に次ぐ大名詰め所。衝立(ツイタテ)に松が描かれており,島津・伊達(ダテ)・細川など外様大名が詰めた。
まつのまだらかみきり
まつのまだらかみきり [7] 【松斑天牛】
カミキリムシの一種。体長約3センチメートル。全身暗褐色で,上ばねに灰白と黒色の斑がある。幼虫はマツの幹や枝の内部を食害し,成虫はマツノザイセンチュウを媒介する,マツの大害虫。いわゆる松食虫の代表的存在。
松斑天牛[図]
まつのみどり
まつのみどり 【松の緑】
(1)長唄の一。杵屋六翁(四世六三郎)作曲。詞は加藤千蔭の和歌に文句を継いだもの。安政(1854-1860)頃,六翁の娘せいが杵屋六を名乗った披露の折の祝儀曲。禿(カムロ)が松の太夫に昇ることになぞらえ発展栄華を祝ったもの。
(2)うた沢の一。仮名垣魯文作詞,哥沢土佐太夫作曲。芝派のみにある祝儀曲。松寿千年。
まつのみどり
まつのみどり [1][1] 【松の緑】
松の新芽。若緑。[季]春。
まつのやひっき
まつのやひっき 【松屋筆記】
〔「まつやひっき」とも〕
随筆。一二〇巻。高田与清(タカダトモキヨ)著。1908年(明治41)刊。1818年頃から45年のおよそ30年間に読んだ書物から,興味をひいた語句を選び,論評などを付す。
まつのやま
まつのやま 【松之山】
新潟県南部,東頸城(ヒガシクビキ)郡の町。豪雪地帯。松之山温泉がある。
まつのやろはち
まつのやろはち 【松廼屋露八】
(1833-1903) 幕末・明治の幇間(ホウカン)。江戸の人。本名,土肥庄次郎。一橋家に仕える武士の子。吉原の幇間の芸に魅せられて幇間の世界にはいる。一時,武士に戻り彰義隊士となる。槍術をよくした。
まつのゆき
まつのゆき [1] 【松の雪】
(1)松の枝葉に降り積もっている雪。
(2)「柳{(3)}」に同じ。
まつのよわい
まつのよわい 【松の齢】
松の生き延びる年数。転じて,長寿のこと。「二葉より―を思ふには/続古今(賀)」
まつのり
まつのり [2] 【松海苔】
紅藻類カクレイト目の海藻。潮間帯の岩上に生育。高さ約7センチメートル。二またに分かれて扇形に広がる。食用・糊料とする。
まつば
まつば [1] 【松葉】
(1)松の木の葉。
(2)家紋の一。松の葉または葉と実を図案化したもの。
(3)「松葉色」の略。「青色の―の袍(ウエノキヌ)に柳がさね着/宇津保(吹上・上)」
まつば
まつば【松葉】
a pine needle.松葉杖(をついて歩く) (walk on) crutches.
まつばいろ
まつばいろ [0] 【松葉色】
松の葉のような暗い黄緑色。
まつばうど
まつばうど [4] 【松葉独活】
アスパラガスの異名。[季]春。
まつばかき
まつばかき [3] 【松葉掻き】
落ち葉などをかき集めるのに使う道具。このはかき。こまざらい。
まつばかんざし
まつばかんざし [4] 【松葉簪】
松葉の形に作った二またの簪。
まつばがに
まつばがに [3] 【松葉蟹】
(1)イソオウギガニ科の海産のカニ。甲幅約15センチメートル。食用。房総半島以南に分布。
(2)(山陰地方で)ズワイガニの別名。[季]冬。
まつばぎく
まつばぎく [3] 【松葉菊】
ザクロソウ科の多年生多肉植物。南アフリカ原産。繁茂して地をおおうので石垣などに植える。茎は長さ約30センチメートルで横にはい,線形の葉を密に対生。夏,キクに似た紅紫色または淡紅色の花を開く。サボテンギク。[季]夏。
まつばせ
まつばせ 【松橋】
熊本県中部,下益城(シモマシキ)郡の町。南西部は八代海に面し,干拓地が広がる。
まつばづえ
まつばづえ [4] 【松葉杖】
足の不自由な人が歩行の助けとする,松葉のように二またになっている杖。
まつばどめ
まつばどめ [0] 【松葉留(め)】
裁縫で,明きどまり・ポケット口などに補強と装飾を兼ねてほどこす,星形または三角形の縫い留め。
まつばぼたん
まつばぼたん [4] 【松葉牡丹】
スベリヒユ科の一年草。ブラジル原産。観賞用。全体に多肉質で乾燥に強い。茎は地をはってよく分枝し,円柱状の葉を互生。夏,枝頂に径約3センチメートルの五弁または重弁の花をつける。花色は赤・黄・桃・白など。日照草(ヒデリソウ)。爪切り草。ポーチュラカ。[季]夏。
松葉牡丹[図]
まつばめ
まつばめ [0] 【松羽目】
(1)歌舞伎の大道具の一。能舞台をまねて正面に老い松を一本描き,左右に竹を描いた羽目板。
(2)能舞台の鏡板(カガミイタ)の別名。
〔歌舞伎から出た語〕
(3)「松羽目物」の略。
まつばめもの
まつばめもの [0] 【松羽目物】
能・狂言から題や内容をとり,表現の様式もまねて歌舞伎化した舞踊劇。「舟弁慶」「勧進帳」「素袍落(スオウオトシ)」など。
まつばやし
まつばやし [3] 【松囃子・松拍子】
(1)中世,正月に行われた囃子物。町村で組を作って趣向をこらし,権門勢家を訪れて祝言を述べたもの。のち,猿楽の太夫が将軍家などで勤めた。現在,民俗芸能として熊本県菊池市・福岡市などに残る。飾り囃子。
(2)江戸時代,正月に行われた謡初め。将軍家や公家では三日に各座の能楽太夫を招いて行い,一般では三日から一五日の間に行なった。
まつばやし
まつばやし【松林】
a pine woods.
まつばやし
まつばやし 【松林】
姓氏の一。
まつばやし
まつばやし [3] 【松林】
松の木の林。
まつばやしけいげつ
まつばやしけいげつ 【松林桂月】
(1876-1963) 日本画家。山口県萩生まれ。野口幽谷に師事,南宗画の正系を継ぐ。日本南画院を創立,初代会長。
まつばゆ
まつばゆ [3] 【松葉油】
松柏類の葉から産する香油。ピネンなどを含む。
まつばら
まつばら 【松原】
大阪府中南部の市。大和川を隔てて北の大阪市に接する。住宅地・工場地化が進む。印材を特産。
まつばら
まつばら [2] 【松原】
松がたくさん生えている所。
まつばら
まつばら【松原】
a pine grove.
まつばらん
まつばらん [3] 【松葉蘭】
マツバラン科の小形の常緑性シダ植物。暖地の岩上に自生。高さ約20センチメートル。茎は緑色で細く,二また分岐を繰り返す。小鱗片状の葉がまばらに互生。江戸時代に観葉植物として流行し,多数の園芸品種が作られている。ホウキラン。
松葉蘭[図]
まつび
まつび [1] 【末尾】
物事の終わり。すえ。「手紙の―」
まつび
まつび【末尾(に)】
(at) the end[close] <of> .→英和
まつふぐり
まつふぐり [3] 【松陰嚢】
〔「ふぐり」は陰嚢(インノウ)の意〕
松かさ。まつぼっくり。
まつぶさ
まつぶさ 【真具】 (形動ナリ)
十分なさま。すっかりそろっているさま。「黒き御衣を―に取り装ひ/古事記(上)」
まつぶさ
まつぶさ [2] 【松房】
マツブサ科のつる性落葉小低木。山地に自生。葉は広卵形。雌雄異株。初夏,開花。房状の果実は青黒色に熟し食べられる。つるは松の香があり,乾燥させて松藤(シヨウトウ)と称し浴用に用いる。ウシブドウ。
まつぶし
まつぶし 【松伏】
埼玉県東部,北葛飾郡の町。江戸川と古利根川にはさまれた低地帯に位置。
まつぶん
まつぶん [0] 【末文】
(1)手紙の最後に添える,簡単な結びの文。「以上とりあえずお知らせまで」「右御礼まで」など。
(2)文章の最後の部分。
まつべる
まつ・べる 【集べる・纏べる】 (動バ下一)[文]バ下二 まつ・ぶ
〔「まつめる」の転。近世語〕
まとめて一つにする。集める。「沓(クツ)見―・べて腰につけ/浄瑠璃・丹波与作(上)」
まつほど
まつほど 【松塊】
ブクリョウの古名。[本草和名]
まつほのうら
まつほのうら 【松帆の浦】
淡路島の北端,明石海峡に面する松帆崎周辺の海浜。((歌枕))「こぬ人を―の夕なぎにやくやもしほの身もこがれつつ/新勅撰集(恋三)」
まつぼ
まつぼ [1] 【真壺】
葉茶壺の一種。呂宋(ルソン)壺と呼ばれるもののうち,文様や文字のないもの。
まつぼっくり
まつぼっくり [3] 【松陰嚢】
「まつふぐり(松陰嚢)」の転。まつぼくり。松かさ。
まつまい
まつまい [0] 【末妹】
一番下の妹。すえの妹。
まつまえ
まつまえ マツマヘ 【松前】
北海道渡島(オシマ)半島南端にある町。一五世紀半ばに武田信広がこの地を平定,五代慶広が福山城を築き,松前氏を称して城下町とした。江戸時代,蝦夷(エゾ)地経営の中心地。
まつまえづけ
まつまえづけ マツマヘ― [0] 【松前漬(け)】
細切りのするめ・昆布・人参などに数の子を加えて調味し,漬け込んだ食品。
まつまえはんとう
まつまえはんとう マツマヘ―タウ 【松前半島】
北海道南西部,渡島(オシマ)半島南西部,津軽海峡に突出する半島。大千軒岳・前千軒岳があり,南端は白神岬。青函トンネルの北海道側入り口。
まつまえぶぎょう
まつまえぶぎょう マツマヘ―ギヤウ [5] 【松前奉行】
江戸幕府の遠国(オンゴク)奉行の一。老中支配。蝦夷(エゾ)地の行政・海防・開拓などを扱った。1802年蝦夷奉行として箱館に創置,07年松前奉行と改められ,役所も松前に移った。21年松前藩の復封にあたって廃止。
→箱館奉行
まつむかえ
まつむかえ [3] 【松迎え】
門松など正月に飾る松を,年の暮れに山野からとってくること。正月様迎え。
まつむし
まつむし [2] 【松虫】
(1)コオロギ科の昆虫。体長23ミリメートル内外。頭は小さく,体は舟形で後肢が長く,全体が淡褐色。草原・林にすみ,成虫は八〜一一月に出現する。雄はチンチロリンと美しく鳴く。古来,鳴く虫の代表として親しまれた。本州以南の各地と中国・東南アジアに分布。[季]秋。《人は寝て籠の―鳴き出でぬ/正岡子規》
(2)スズムシの古名。平安時代,マツムシとスズムシの名称は現在と反対であったといわれる。「虫は,鈴虫,ひぐらし,蝶,―,きりぎりす/枕草子 43」
(3)歌舞伎の下座音楽に用いられる楽器。小形の伏せ鉦(ガネ)。六部の出や寂しい寺院などに用いられる。
松虫(1)[図]
まつむし
まつむし【松虫】
a matsumushi;a kind of cricket.
まつむし
まつむし 【松虫】
能の一。四番目物。秋の野に松虫の音を慕って草の露と消えた男の霊が,その跡をしのぶ友の前に現れ,酒を飲んで舞を舞い,やがて消えて行く。
まつむしそう
まつむしそう [0] 【松虫草】
マツムシソウ科の多年草。山中の草地に生える。高さ約50センチメートル。葉は羽状に分裂。秋,径約5センチメートルの青紫色の頭花をつける。花序の中央にある花は小さく,周囲の花は唇形で大きい。リンボウギク。[季]秋。
松虫草[図]
まつむしり
まつむしり [3] 【松毟鳥】
「菊戴(キクイタダキ)」の別名。松の若葉のころ,葉をよくむしるのでこの名がある。まつくぐり。[季]春。《ぶらさがりぶらさがりつゝ―/川上麦城》
まつむら
まつむら 【松村】
姓氏の一。
まつむらけいぶん
まつむらけいぶん 【松村景文】
(1779-1843) 江戸後期の画家。京都の人。呉景文とも称す。月渓の弟。花鳥画を得意とし四条派の発展に貢献。
まつむらけんぞう
まつむらけんぞう 【松村謙三】
(1883-1971) 政治家。富山県生まれ。早大卒。1928年(昭和3)以来衆議院議員,第二次大戦後は改進党・民主党の幹部を歴任。鳩山内閣の文相。日中国交正常化に尽力。
まつむらげっけい
まつむらげっけい 【松村月渓】
⇒松村呉春(ゴシユン)
まつむらごしゅん
まつむらごしゅん 【松村呉春】
(1752-1811) 江戸後期の画家。京都の人。名は豊昌。月渓とも号す。与謝蕪村に南画を学び,のち円山応挙の影響を受け,蕪村の詩情性と応挙の写実性を融合させた新様式を確立。その様式は弟景文に継承され四条派を形成。
まつむらしょうねん
まつむらしょうねん 【松村松年】
(1872-1960) 昆虫学者。兵庫県生まれ。札幌農学校卒。ベルリン大学で昆虫学を修め,日本の近代昆虫学の基礎を築いた。著「日本昆虫学」など。
まつむらじんぞう
まつむらじんぞう 【松村任三】
(1856-1928) 植物学者。常陸(ヒタチ)の人。東大教授。植物分類学の先駆的研究とともに後進を育成。日本の植物分類学の確立と発達に貢献。著「日本植物名彙」「新撰日本植物図説」など。
まつめる
まつ・める 【集める・纏める】 (動マ下一)[文]マ下二 まつ・む
まとめる。あつめる。「藁を―・めろ/破戒(藤村)」[日葡]
まつも
まつも [2] 【松藻】
(1)褐藻類イソガワラ目の海藻。千葉県銚子以北の潮間帯の岩上に生育。茎は長さ10〜25センチメートルで,針状の小側枝を羽状に密生。冬から春にかけ繁茂する。食用。
(2)マツモ科の多年生水草。池や沼に生える。茎は30〜40センチメートル。葉は輪生し,細かく切れ込む。夏,葉腋(ヨウエキ)に紅色の花が咲く。金魚藻ともいう。[季]夏。
まつもと
まつもと 【松本】
長野県中部の市。松本盆地の商工業の中心地。平安時代,信濃国の国府が置かれた。近世は松平氏・水野氏・戸田氏などの城下町。明治初期,筑摩県の県庁所在地。飛騨山脈・美ヶ原への観光基地。
まつもと
まつもと 【松本】
姓氏の一。
まつもとけいどう
まつもとけいどう 【松本奎堂】
(1831-1863) 幕末尊攘派の志士。三河刈谷藩士。通称,謙三郎。昌平黌(シヨウヘイコウ)に学ぶ。京都で藤本鉄石らと交友,1863年天誅組総裁となって大和五条に挙兵したが敗れ死亡。
まつもとこうしろう
まつもとこうしろう 【松本幸四郎】
歌舞伎俳優。屋号は四世以降高麗屋(コウライヤ)。現在まで九世を数える。
(1)(初世)(1674-1730) 下総(シモウサ)の人。初名,久松小四郎。元禄(1688-1704)から享保(1716-1736)にかけて江戸で活躍。二世市川団十郎とともに名優といわれ,荒事に長じた。
(2)(四世)(1737-1802) 京都の人。初め初世瀬川菊之丞に入門,のち四世市川団十郎の門人となり1772年四世を襲名。和事・実事を得意とした。
(3)(五世)(1764-1838) 四世の子。文化文政期(1804-1830)に活躍し,三都随一の名優といわれた。実悪を得意とし,写実的新演出によって生世話物(キゼワモノ)を創始。鼻高幸四郎の異名があった。
(4)(七世)(1870-1949) 九世市川団十郎の門人。大正から昭和にかけて活躍。時代物を得意とし,新作物や翻訳物も上演した。当たり役は「勧進帳」の弁慶,大森彦七など。舞踊藤間流の家元(三世藤間勘右衛門)。
まつもとしかだいがく
まつもとしかだいがく 【松本歯科大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は塩尻市。
まつもとしゅんすけ
まつもとしゅんすけ 【松本竣介】
(1912-1948) 洋画家。東京生まれ。戦時中は靉(アイ)光(ミツ)らと新人画会を結成。清澄で抒情的な画風で都会風景を描いた。
まつもとじいちろう
まつもとじいちろう 【松本治一郎】
(1887-1966) 社会運動家・政治家。福岡県生まれ。1926年(大正15)全国水平社中央委員会議長,46年(昭和21)部落解放全国委員会(部落解放同盟の前身)委員長,47年初代参議院副議長などを歴任,部落解放運動の最高指導者として活躍した。
まつもとじょう
まつもとじょう 【松本城】
長野県松本市にある平城。1504年小笠原貞朝とその将島立氏が築城し,深志城と称した。長篠の戦いの後,松本城と改称。現城郭は石川氏により文禄・慶長年間(1592-1615)に築かれた。城主はたびたび交替し,1725年戸田氏がはいり明治に至る。国宝の天守が現存。
まつもとじょうじ
まつもとじょうじ 【松本烝治】
(1877-1954) 政治家・商法学者。岐阜県生まれ。東大教授・満鉄副社長・法制局長官・関西大学長・商工相を歴任。戦後,幣原内閣で国務相。憲法問題を担当し松本私案を作成した。
まつもとせいちょう
まつもとせいちょう 【松本清張】
(1909-1992) 小説家。本名,清張(キヨハル)。福岡県生まれ。犯罪の背後にある社会の暗部に注目する社会派推理小説のほか,昭和史や古代史の謎に挑む。著「点と線」「砂の器」「日本の黒い霧」「古代史疑」など。
まつもとながし
まつもとながし 【松本長】
(1877-1935) 能楽師。宝生流シテ方。静岡県生まれ。一六世宝生九郎に師事し,名手といわれた。
まつもとぼんち
まつもとぼんち 【松本盆地】
北アルプス東麓,大町から松本を経て塩尻に至る,フォッサマグナに沿う断層盆地。松本平。安曇野(アズミノ)。
まつもとまたたろう
まつもとまたたろう 【松本亦太郎】
(1865-1943) 心理学者。群馬県生まれ。東大卒。東大・京大に心理学実験室をつくり,実験心理学を推進した。
まつもとりょうじゅん
まつもとりょうじゅん 【松本良順】
(1832-1907) 西洋医学者。江戸の人。佐藤泰然の次男。幕医松本良甫の養子。字(アザナ)は子良,号は蘭疇(ランジユ)。長崎に留学,ポンペに師事,のち医学所頭取。維新後,陸軍軍医制度の確立に尽力。
まつもむし
まつもむし [3] 【松藻虫】
半翅目の水生昆虫。体長約13ミリメートル。体は細長い六角形。全身黄褐色で黒斑がある。池沼や小川にすみ,腹面を上にして泳ぐ。小虫や稚魚などを食う。素手でつかむと刺されることがある。日本各地と朝鮮半島に分布。
まつやに
まつやに【松脂】
pine resin;rosin.→英和
まつやに
まつやに [0] 【松脂】
天然樹脂の一。松などの針葉樹から分泌される粘りけのある液体。独特の芳香がある。固化すると黄褐色のもろいガラス状となる。生松脂(ナママツヤニ)。
まつやにあぶら
まつやにあぶら [5] 【松脂油】
松材または松脂を水蒸気蒸留して得た精油。香気がある。合成樟脳(シヨウノウ)の原料,塗料の溶剤,神経痛・リューマチなどの塗布外用薬などに用いられる。
→テレビン油
まつやにせっけん
まつやにせっけん [5] 【松脂石鹸】
精製した松脂を水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウム水溶液とともに煮沸し,鹸化してつくった石鹸。紙のインク止めとして用いる。また,洗濯石鹸に混入する。ロジン石鹸。樹脂石鹸。
まつやにろうそく
まつやにろうそく [5] 【松脂蝋燭】
松脂を笹(ササ)の葉に包んで棒状にしたもの。蝋燭の代用,樽(タル)の封印などに使った。
まつやま
まつやま 【松山】
愛媛県中部の市。県庁所在地。瀬戸内海の伊予灘(イヨナダ)に臨み,商工業が発達。近世,久松氏一五万石の城下町。松山城・道後温泉がある。伊予絣(ガスリ)を特産。
まつやまかがみ
まつやまかがみ 【松山鏡】
能の一。五番目物。早く母を失った娘が,その形見の鏡に映る自分の姿を母だと思って懐かしんでいると,やがて母の霊が現れ,娘の孝養の功力(クリキ)によって成仏する。
まつやまがすり
まつやまがすり [5] 【松山絣】
⇒伊予絣(イヨガスリ)
まつやましののめじょしだいがく
まつやましののめじょしだいがく 【松山東雲女子大学】
私立大学の一。1991年(平成3)設立。本部は松山市。
まつやまじょう
まつやまじょう 【松山城】
(1)松山市にある城。1602年加藤嘉明(ヨシアキ)が起工。蒲生氏が継ぎ,さらに久松氏によって45年完成。1854年に築かれた天守などが現存。
(2)岡山県高梁(タカハシ)市にある山城。江戸時代には池田氏・水谷氏・板倉氏などがはいる。天和年間(1681-1684)水谷氏が築いた天守が現存。
まつやまだいがく
まつやまだいがく 【松山大学】
私立大学の一。1923年(大正12)設立の松山高等商業学校を源とし,49年(昭和24)新制の松山商科大学として設立。89年(平成1)現名に改称。本部は松山市。
まつゆきそう
まつゆきそう [0] 【待雪草】
スノードロップの別名。
まつよい
まつよい [1] 【待宵】
(1)〔翌日の十五夜を待つ意から〕
陰暦八月一四日の夜。小望月(コモチヅキ)。[季]秋。《―や女あるじに女客/蕪村》
(2)訪ねて来るはずの恋人を待っている宵。「―更けし秋風の声/俊成女集」
(3)歌舞伎の下座唄の一。「伊勢音頭」「御所五郎蔵」など時代がかった世話物の殺し場などに用いる。
まつよいぐさ
まつよいぐさ【待宵草】
an evening primrose.
まつよいぐさ
まつよいぐさ [3] 【待宵草】
(1)アカバナ科マツヨイグサ属の植物の総称。オオマツヨイグサ・アレチマツヨイグサ・ツキミソウなど。夕方開花するので,宵待ち草とも月見草とも呼ばれる。[季]夏。
(2)アカバナ科の多年草。チリ原産の帰化植物。高さ約80センチメートル。夏,鮮黄色の四弁花が上部の葉腋(ヨウエキ)につき,夕方開いて翌朝しぼみ黄赤色に変わる。[季]夏。
待宵草(2)[図]
まつよう
まつよう [0] 【末葉】
〔「ばつよう」とも〕
(1)ある時代の終わりの頃。末期。「江戸時代―」
(2)子孫。末裔(マツエイ)。[日葡]
まつら
まつら 【松浦】
肥前国松浦(マツウラ)郡,現在の佐賀県北西部と長崎県北部一帯の地の古称。「魏志倭人伝」に記された末盧国と同じか。
まつら
まつら 【松浦】
姓氏の一。
まつら∘う
まつら∘う 【服ふ・順ふ】 (連語)
〔動詞「奉(マツ)る」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いた語〕
「まつろう(服)」に同じ。「はふむしも大君に―∘ふ/日本書紀(雄略)」
まつらがた
まつらがた 【松浦潟】
唐津湾とその沿岸の地の古称。虹の松原で名高い。((歌枕))「蝉の羽の衣に秋を―ひれふる山のくれぞ涼しき/建保名所百首」
まつらこく
まつらこく 【末盧国】
「魏志倭人伝」にみえる国。一支国と伊都国の間で,佐賀県松浦地方の玄海灘に面した唐津周辺と考えられる。
まつらさよひめ
まつらさよひめ 【松浦佐用姫】
伝説上の女性。愛人大伴狭手彦(オオトモノサデヒコ)が朝鮮に出征する際,松浦山に登り領巾(ヒレ)を振って別れを惜しんだとか,そのまま石になったなどの伝説が,万葉集・古今著聞集などにみえる。
まつらしげのぶ
まつらしげのぶ 【松浦鎮信】
(1549-1614) 江戸初期の大名,平戸藩主。関ヶ原の戦いでは東軍に加わり本領安堵(アンド)。オランダ商館を平戸に誘致し,外国貿易で繁栄する基礎を築いた。
まつらせいざん
まつらせいざん 【松浦静山】
(1760-1841) 江戸後期の大名,平戸藩九代藩主。藩政改革を断行し,財政を再建。退隠後は多くの文人と交わり,随筆集「甲子夜話(カツシヤワ)」を残す。
まつらとう
まつらとう 【松浦党】
古代末期から中世を通じ,松浦地方を根拠地として北九州沿岸で活動した武士集団。多くが源姓を称し,一字名乗りを特徴とした。
まつらのみやものがたり
まつらのみやものがたり 【松浦宮物語】
物語。三巻。藤原定家作とされるが未詳。一二世紀末の成立か。大納言橘冬明の子少将氏忠の,唐土にまで及ぶ数奇な恋愛を描く。「宇津保物語」「浜松中納言物語」の影響がある。松浦物語。
まつらぶね
まつらぶね 【松浦船】
松浦地方で造られた船。「堀江漕ぐなる―梶の音高し水脈(ミオ)速みかも/万葉 1143」
まつらやま
まつらやま 【松浦山】
「鏡山(カガミヤマ){(3)}」の異名。
まつり
まつり [0] 【末利】
枝葉末節の利益。
まつり
まつり [1] 【茉莉】
「茉莉花」に同じ。
まつり
まつり [0] 【祭(り)】
〔動詞「祭る」の連用形から〕
(1)神や祖先の霊をまつること。
(ア)祭祀(サイシ)。祭儀。「矢島氏の―を絶つに忍びぬと云ふを以て/渋江抽斎(鴎外)」「―をつかさどらむ者は天穂日命是なり/日本書紀(神代下訓)」
(イ)特に,毎年きまった日に人々が神社に集まって行う神をまつる儀式と,それにともなって催される神楽(カグラ)などの諸行事をいう。祭礼。おまつり。「鎮守様の―」
(2)記念・祝賀・宣伝などのために催される行事。「港―」「古本―」
(3)特に,京都賀茂神社の祭り。賀茂祭。葵祭(アオイマツリ)。「四月,―の頃いとをかし/枕草子 5」
(4)近世,江戸の二大祭り。日枝(ヒエ)山王神社の祭りと神田明神の祭りをいう。
(5)情交。おまつり。
〔俳句では夏の祭りを総称して祭りといい,春祭り・秋祭りと区別する。[季]夏〕
まつり
まつり【祭り】
a festival;→英和
a celebration.〜をする hold a festival.お〜気分で in festive mood.
まつりあげる
まつりあげる【祭り上げる】
set up <a person as chairman> .
まつりあげる
まつりあ・げる [5] 【祭り上げる】 (動ガ下一)
(1)尊いものとしてあがめる。
(2)まわりの者がおだてるようにしてある地位につける。「会長に―・げる」
(3)おだてあげる。「師匠,師匠と―・げる」
まつりか
まつりか [3] 【茉莉花】
モクセイ科の常緑低木。インド原産。ジャスミンの一種。観賞用に温室で栽培。高さ2メートル内外。葉は広卵円形で,対生または三個輪生。花は白色で枝端に数個つき,高坏(タカツキ)形で芳香がある。中国では乾花を茶の香料とする。毛輪花。茉莉。[季]夏。《―を拾ひたる手もまた匂ふ/加藤楸邨》
まつりぐけ
まつりぐけ [0] 【纏り絎】
布端の始末のしかたの一。三つ折りにした折り山から裏側に針を出し,表地の織り糸を一本程度すくって表地と裏地の間を通して再び折り山から針を出すことを繰り返してとめつける。まつり縫い。
まつりこむ
まつりこ・む [4] 【祭り込む】 (動マ五[四])
(1)尊いものとしてまつる。「先祖代々の墓の中に新仏を―・む/趣味の遺伝(漱石)」
(2)まつりあげる。「名誉会長に―・む」
まつりごつ
まつりご・つ 【政つ】 (動タ四)
〔「まつりごと」の動詞化〕
(1)政治をする。統治する。「世をば,左大臣,仲忠の朝臣となむ,―・つべき/宇津保(国譲下)」
(2)とりはからう。世話をやく。「家の事共―・ちてありければ/今昔 26」
まつりごと
まつりごと [0] 【政】
〔祭り事の意〕
(1)領土・人民を統治すること。政治。政道。「国の―を行う」
(2)神をまつること。祭祀(サイシ)。「尚侍(ナイシノカミ),宮づかへする人なくては,かの所の―しどけなく/源氏(行幸)」
まつりごと
まつりごと【政】
⇒政治.
まつりごとどの
まつりごとどの 【政殿・庁】
政治を行う役所。政庁。[和名抄]
まつりごとはじめ
まつりごとはじめ 【政始】
平安時代,毎年正月に太政官や外記庁などで行われた初めて政務を執る儀式。御斎会(ゴサイエ)後の吉日が選ばれ,また新帝践祚・改元・廃朝などの後にも行われた。
まつりごとびと
まつりごとびと 【判官・政人】
「じょう(判官)」に同じ。[和名抄]
まつりざけ
まつりざけ [3] 【祭(り)酒】
祭りの際,神に供えたり人にふるまったりする酒。
まつりづき
まつりづき [3] 【祭(り)月】
〔葵祭が行われたことから〕
陰暦四月の異名。
まつりぬい
まつりぬい [3] 【纏り縫い】
「纏り絎(グケ)」に同じ。
まつりのかえさ
まつりのかえさ 【祭の帰さ】
賀茂祭の翌日,斎王(イツキノミコ)が上社から斎院に帰ること。また,その行列。「―見るとて/枕草子 41」
まつりのじもく
まつりのじもく 【祭の除目】
臨時の除目の一。賀茂祭の供奉(グブ)官を任命するもの。
まつりのつかい
まつりのつかい 【祭の使い】
賀茂祭などの奉幣の勅使。
まつりばやし
まつりばやし [4] 【祭り囃子】
祭礼の気分を盛り上げるための,笛・太鼓・鉦(カネ)などによるお囃子。[季]夏。
まつりや
まつりや 【祭(り)屋】
死者の霊をまつるための建物。廟(ビヨウ)。おたまや。「己が祖(オヤ)の―を葛城の高宮に立てて/日本書紀(皇極訓)」
まつりゅう
まつりゅう【末流】
a descendant (子孫);→英和
a follower (流派).→英和
まつりゅう
まつりゅう [0] 【末流】
〔「ばつりゅう」とも〕
(1)血筋の末。子孫。「源氏の―」
(2)流派の末。末派。
(3)末のもの。つまらぬ流派。
(4)末の世。末世。
(5)川の流れの末。下流。
まつる
まつ・る 【奉る】 (動ラ四)
〔「祭る」と同源〕
(1)神や上位者に対して物を届けたり,贈ったりすることの謙譲語で,受け手を敬う。たてまつる。献上する。「ちはやぶる神のみ坂に幣(ヌサ)―・り斎(イワ)ふ命は母父(オモチチ)がため/万葉 4402」
(2)神や上位者がめしあがる。「やすみしし我ご大君は平らけく永く坐(イマ)して豊御酒(トヨミキ)―・る/続紀(天平一五)」
(3)(補助動詞)
他の動詞の連用形に付いて,その動作の対象に対する敬意を表す。…申しあげる。「釈迦の御足跡(ミアト)石に写し置き敬ひて後の仏に譲り―・らむ捧げまうさむ/仏足石歌」
〔補助動詞としての用法のものは「つかえまつる」の形が多く,後に一語化した。→つかえまつる〕
まつる
まつ・る [0] 【祭る・祀る】 (動ラ五[四])
(1)飲食物などを供えたりして儀式を行い,神を招き,慰めたり祈願したりする。「神を―・る」「船霊(フナダマ)を―・る」「皇太后の御体不予したまふ,天神地祇を―・る/続紀(天平宝字四)」
(2)神としてあがめ,一定の場所に安置する。「戦死者の霊を―・った神社」
(3)あがめて上位にすえる。まつりあげる。「隠居は城井の一間に―・られて/二人女房(紅葉)」
[可能] まつれる
まつる
まつる【祭る】
hold a (religious) service for one's ancestors (先祖の霊を);enshrine (神社に).→英和
まつる
まつ・る [0][2] 【纏る】 (動ラ五[四])
まつりぐけをする。「裾(スソ)を―・る」
[可能] まつれる
まつろ
まつろ [1] 【末路】
(1)一生涯のすえ。人生の終わり。「悲惨な―をたどる」
(2)物事の衰えたすえ。「王朝の―」
まつろ
まつろ【末路】
the last days;the end.→英和
まつろう
まつろ・う マツロフ 【服ふ・順ふ】 (動ハ四)
〔「まつらふ(服)」の転〕
服従する。付き従う。「其の―・はぬ人等を和平(ヤワ)さしめたまひき/古事記(中)」
まつわしのうえのきぬ
まつわしのうえのきぬ マツハシ―ウヘノキヌ 【縫腋袍】
「ほうえきのほう(縫腋袍)」に同じ。[和名抄]
まつわす
まつわ・す マツハス 【纏はす】 (動サ四)
(1)まといつく。からみつく。「ただ同じさまなる物のみ来つつ,―・し聞ゆ/源氏(明石)」
(2)絶えずそばに付き添わせる。まとわす。「この子を―・し給ひて,内裏にも率て参りなどし給ふ/源氏(帚木)」
まつわりつく
まつわりつ・く マツハリ― [5] 【纏り付く】 (動カ五[四])
(1)物が巻くようにつく。からみつく。「裾が足もとに―・く」「子供が母親に―・く」
(2)絶えず離れないでくっついている。つきまとう。「悲しげな声が耳に―・く」
まつわる
まつわ・る マツハル [3] 【纏る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)巻きつくようにからまる。「海藻が足に―・る」
(2)絶えず離れないでいる。つきまとう。「彼の一言が頭に―・って離れない」「お豊は泣きつつ猶武男に―・りつ/不如帰(蘆花)」
(3)深い関連がある。からむ。「この沼に―・る悲しい伝説」「国有地の払い下げに―・る疑惑」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「唐衣なれば身にこそ―・れめ/古今(恋五)」
〔古くは下二段活用で「まつう」に対する自動詞。平安末期から四段活用が現れ,他動詞形は「まつわす」が普通になる〕
まつわる
まつわる【纏わる】
(1)[巻き付く]⇒巻き付く.
(2)[付きまとう]follow about <a person> ;be related <to> ;be connected <with> .
まて
まて [1] 【馬蛤・馬刀・蟶】
マテガイの別名。[季]春。
まて
まて 【真手・全手】
両手。左右の手。「御手洗(ミタラシ)に若菜濯ぎて宮人の―に捧げて御戸開くめる/山家(百首)」
まて
まて (形動ナリ)
実直なさま。律儀なさま。まてい。「田植歌―なる顔の歌ひ出し(重行)/続猿蓑」
まてがい
まてがい [2] 【馬蛤貝・馬刀貝・蟶貝】
海産の二枚貝。殻長約12センチメートル。殻高約1.6センチメートル。殻は薄く,細長い円筒状。殻表は淡黄色の光沢ある殻皮におおわれる。砂泥底に垂直にもぐって住むが,穴の中に食塩を入れると飛び出す習性を利用して採集する。肉は美味。北海道南部以南の沿岸に分布。カミソリガイ。マテ。
まてがた
まてがた
両方の手と両方の肩。一説に,馬蛤貝(マテガイ)が砂にもぐった跡とも。「―にあまのかきつむ藻塩草煙はいかに立ちぬとや聞く/夫木 35」
→海人(アマ)のまてがた
まてき
まてき [0] 【魔笛】
魔力をもった笛。魔法の笛。
まてき
まてき 【魔笛】
〔原題 (ドイツ) Die Zauberflöte〕
モーツァルト作曲のオペラ。二幕。1791年初演。ドイツ-オペラの出発点となった作品。
まてしばし
まてしばし 【待て暫し】
■一■ (連語)
ちょっと待て,の意。他人の行動を制する語。また,はやる気持ちを抑えて,冷静になることを自分に命ずる語。
■二■ [1]-[1][1] (名)
〔背びれに毒のあるとげがあり,刺されると激しく痛むことから〕
ミノカサゴの異名。
まてしばし=が無い
――が無・い
しばらくの間も待つことができない。せっかちである。短気である。
まてつがい
まてつがい 【真手結・真手番】
平安時代,射礼(ジヤライ)・賭弓(ノリユミ)・騎射(ウマユミ)の本番の勝負。
⇔荒手結(アラテツガイ)
まてばがし
まてばがし [3][4] 【まてば樫】
マテバシイの別名。[季]秋。
まてばしい
まてばしい [3][4] 【まてば椎】
ブナ科の常緑高木。暖地に自生。街路樹や防風林とする。よく分枝し,狭楕円形で質の厚い葉を互生。六月頃開花。堅果(いわゆるドングリ)は長さ約2センチメートルで食用になる。材は器具・建築用。マテガシ。マテバガシ。サツマジイ。[季]秋。
まてば椎
まてばしい [3][4] 【まてば椎】
ブナ科の常緑高木。暖地に自生。街路樹や防風林とする。よく分枝し,狭楕円形で質の厚い葉を互生。六月頃開花。堅果(いわゆるドングリ)は長さ約2センチメートルで食用になる。材は器具・建築用。マテガシ。マテバガシ。サツマジイ。[季]秋。
まてば樫
まてばがし [3][4] 【まてば樫】
マテバシイの別名。[季]秋。
まてん
まてん [0][1] 【魔天】
〔仏〕 悪魔の天神。普通,欲界の頂上におり,他化(タケ)自在天をいう。
まてんろう
まてんろう [2] 【摩天楼】
〔高層建築の意の skyscraper の訳語〕
天に届くほどの超高層ビル。摩天閣。
まてんろう
まてんろう【摩天楼】
a skyscraper.→英和
まで
まで 【詣で】
動詞「まうづ(詣)」の連用形「まうで」の転。「あい宮の御もとに―給ひて/多武峰少将」
まで
まで (副助)
体言またはそれに準ずるもの,活用語の連体形,助詞などに接続する。
(1)場所や時間などに関して,動作・作用が至り及ぶ限度・到達点を示す。「東京からホノルル―飛行機で行く」「この事は後世―語り伝えられるであろう」「天飛ぶや鳥にもがもや都―送りまをして飛び帰るもの/万葉 876」
(2)動作・作用の至り及ぶ程度を表す。ほど。「あく―実験を続ける」「からだがへばって動けなくなる―頑張るつもりだ」「秋や来る露やまがふと思ふ―あるは涙の降るにぞありける/伊勢 16」
(3)事態の及ぶ範囲がある限界にまで達することを表す。さえ。「巷(チマタ)の風―寒く感じる」「子供に―笑われる」「あやしの法師ばら―喜びあへり/源氏(賢木)」
(4)それ以上には及ばず,それに限られる意を表す。…にすぎない。だけ。「合格したのは運がよかった―だ」「改めて言う―もないが,これは危険な仕事だ」「我は使―でこそあれ,罪のないと云ふ事は我は知らぬ者ぢやぞ/蒙求抄 7」
(5)文末にあって,終助詞的に用いられ,意味を強め確認する気持ちを表す。中世後期以降の用法。「とりあえず御礼の言葉―」「これは念のため言っておく―」「ああ,ほんにどこでやら落してのけた。誰ぞ拾(ヒロ)たか知らん―/浄瑠璃・天の網島(中)」
〔上代東国方言ではカ変動詞には終止形に付く。「難波道を行きて来(ク)―と我妹子(ワギモコ)が付けし紐(ヒモ)が緒(オ)絶えにけるかも/万葉 4404」〕
→までに
→までも
までい
までい (連語)
〔副助詞「まで」に終助詞「い」の付いたもの。中世末期から近世へかけての語〕
文末にあって,強意を言い表す。「おもてに案内がある。たれぢやしらぬ―。いえ,作兵衛ようおりやつた/狂言記・吟聟」
までく
まで・く 【詣で来】 (動カ変)
「もうでく」に同じ。「必ず生くべうも覚えず侍れば,―・きつるぞ/栄花(見はてぬ夢)」
までに
までに (連語)
〔副助詞「まで」に格助詞「に」の付いたもの〕
(1)事態の程度を表す。ほどに。「敵陣を完膚なき―粉砕する」「あさぼらけありあけの月とみる―よしののさとに降れる白雪/古今(冬)」
(2)事態がそれに限られることを表す。…にすぎない。「ほんのお見舞いのしるし―持ってまいりました」「一言御挨拶―申し上げました」
(3)事態の及ぶ限度,及んだ結果を表す。「その費用は総額五億円―達した」「あるじしののしりて,郎等―ものかづけたり/土左」
(4)事態の存在する範囲や実現する期限を表す。…までの間に。「原稿が全部出来上がる―は,まだ少し時間がかかる」「船に乗りし日より今日―二日あまり五日になりにけり/土左」
(5)ある事態の至り及ぶ時間的・空間的限界を表す。「ありつつも君をば待たむうちなびく我が黒髪に霜の置く―/万葉 87」
までのこうじ
までのこうじ マデノコウヂ 【万里小路】
京都市を南北にはしる柳馬場(ヤナギノバンバ)通りの古称。
までのこうじのぶふさ
までのこうじのぶふさ マデノコウヂ― 【万里小路宣房】
藤原(フジワラノ)宣房の別名。
までのこうじふじふさ
までのこうじふじふさ マデノコウヂフヂフサ 【万里小路藤房】
藤原藤房の別名。
までも
までも (連語)
〔副助詞「まで」に係助詞「も」の付いたもの〕
(1)下に打ち消しの語を伴って,それには及ばないという意を表す。当然の事態であることについていう。「彼のことはおっしゃる―なく,皆よく存じています」「こんな事はわざわざ書く―ないことだが」「はかばかしき事は片端も学び知り侍らねば,尋ね申す―なし/徒然 135」
(2)活用語の連体形に付き,接続助詞のように用いられて,逆接の仮定条件を表す。…にしても。
(ア)打ち消しの語を伴う場合。「うそとは言わない―,きわめて疑わしい」「月を見て荒れたる宿にながむとは見に来ぬ―誰に告げよと/和泉式部日記」
(イ)打ち消しの語を伴わない場合。近世江戸語以降の用法。「仮令(タトイ)遅くなつて旦那に叱られる―,是を見ないでは帰られない/人情本・いろは文庫」
(3)事態の至り及ぶ限界を示す。「も」によって「まで」の意味が強められる。「後瀬山後も逢はむと思へこそ死ぬべきものを今日―生けれ/万葉 739」「さりぬべき物やあると,いづく―求め給へ/徒然 215」
〔(3)が本来の用法〕
まと
まと [1] 【真砥】
刃物の仕上げに用いる質の細かい砥石。
まと
まと【的】
a mark;→英和
a target <of bitter criticism> ;→英和
a butt <of ridicule> ;→英和
an object <of envy> .→英和
〜を当てる(はずす) hit (miss) the mark.〜はずれの irrelevant;→英和
off the point.→英和
まと
まと [0] 【的】
(1)矢や弾丸を発射するときの目当て。練習用のものは,黒圏を中心に同心円を描いて作る。「―に当たる」
(2)ものごとをするときの対象となるもの。関心などの向かうところ。「攻撃の―をしぼる」「あこがれの―」
(3)核心。要点。「―外れの批評」
(4)家紋の一。{(1)}や,それに矢の当たったものを図案化したもの。
まと=が立つ
――が立・つ
罰(バチ)が当たる。「この罰たつた一つでも,行く先に―・つ/浄瑠璃・天の網島(上)」
まと=を∘射る
――を∘射る
的確に要点をとらえる。「―∘射た質問」
まとい
まとい【纏】
a fireman's standard.
まとい
まとい マトヒ [0] 【纏】
(1)まとうこと。まとうもの。
(2)馬印(ウマジルシ)の一。竿(サオ)の先に作り物をつけ,その下に馬簾(バレン)を垂らしたもの。
(3)江戸時代以降,火消しが各組のしるしとして用いた{(2)}に似たもの。
まとい
まとい [2] 【的射】
的を懸けて矢を射ること。
まといつく
まといつ・く マトヒ― [4] 【纏い付く】 (動カ五[四])
からみつく。まつわりつく。「蔓(ツル)が木に―・く」「猫が足に―・く」
まといもち
まといもち マトヒ― [2] 【纏持(ち)】
火消しの,その組の纏{(3)}を持つ役。また,その役をつとめる者。
まといる
まと・いる 【円居る・団居る】 (動ワ上一)
車座になる。また,団欒(ダンラン)する。「氏人の―・ゐる今日は春日野の松にも藤の花ぞ咲くらし/宇津保(春日詣)」
まとう
まとう【纏う】
[着る]put on;wear.→英和
まとう
まと・う マトフ [2] 【纏う】 (動ワ五[ハ四])
(1)身につける。巻きつけるように着る。「晴れ着を身に―・う」「一糸―・わぬ姿」
(2)つきまとう。「業障に―・はれたるはかなものなり/源氏(夕霧)」
(3)まきつく。からみつく。「法衣自然に身に―・つて肩にかかり/平家 6」
[可能] まとえる
まとうだい
まとうだい [0][2] 【的鯛】
マトウダイ目の海魚。全長約50センチメートル。体は長卵形で,著しく側扁する。全体が灰褐色で,体側の中央部に淡色で縁取られたやや大きな黒色の円斑がある。食用として美味。本州中部以南に広く分布。マトウ。マトダイ。クルマダイ。カガミダイ。
的鯛[図]
まとうど
まとうど マタウド 【全人・真人】
〔全(マタ)き人の意の「またびと」の転〕
素直で律義な人。純朴で正直な人。また,正直すぎて気のきかない人。「唯仏のやうなる―なり/幸若・烏帽子折」
まとかわ
まとかわ [0][2] 【的皮】
射芸で,的の後ろに張る幕。布革。
まとぐし
まとぐし 【的串】
射芸で,的を懸けたり挟んだりする柱。
まとこおうふすま
まとこおうふすま 【真床追衾】
〔「まとこ」は床の美称,「おう」は「おおう(覆)」の転〕
床をおおう夜具。日本書紀の天孫降臨神話や海幸山幸神話などで,誕生した皇子を包む具とされ,天皇の即位儀礼における衾との関連が指摘されている。
まとつけ
まとつけ 【的付け】
射芸で,射手の成績や勝負を記録すること。また,その役の人。
まとはじめ
まとはじめ [3] 【的始め】
(1)新年,初めて弓を射ること。弓始め。[季]新年。
(2)弓場(ユバ)を新造した際に,初めて弓を射ること。また,その儀式。
まとはずれ
まとはずれ [3] 【的外れ】 (名・形動)
〔矢が的を外れる意から〕
要点からそれていること。ねらいが外れていること。また,そのさま。見当はずれ。「―の質問」「―な批評」
まとば
まとば [0] 【的場】
(1)的を設けて弓や鉄砲の練習を行う場所。
(2)的の懸けてある所。
まとび
まとび [2] 【万灯火】
⇒百八炬火(ヒヤクハチタイ)
まとぶぎょう
まとぶぎょう 【的奉行】
弓始めで,的に当たった矢数を記録する役。
まとまった
まとまった【纏まった】
a (good) round <sum> (金);definite <idea> (定まった).→英和
まとまり
まとまり【纏まり】
(1)[統一]unity;→英和
coherence (文章・論理などの);harmony (調和).→英和
(2)[解決](a) settlement;→英和
a conclusion.→英和
〜のない incoherent;→英和
loose.→英和
〜をつける ⇒纏める.
〜がつく ⇒纏まる.
まとまり
まとまり [0] 【纏まり】
まとまること。また,まとまり具合。「―のよいグループ」「なんとか―がつく」
まとまる
まとまる【纏まる】
(1)[決定・合意]be decided.(2)[考えが]get one's thoughts[ideas]into shape.(3)[集まる]be collected.(4)[解決する]be settled;be finished[completed](完結する).
…ということに話が〜 come to the conclusion that…;it is agreed that….
まとまる
まとま・る [0] 【纏まる】 (動ラ五[四])
(1)ばらばらであったものが集まって一つになる。また,統一のある集まりとなる。「意見が―・る」「―・って行動する」「クラスが―・る」
(2)望ましい形に落ち着く。ととのう。完成する。「構想が―・る」「交渉が―・る」「契約が―・る」「縁談が―・る」
(3)細かい物が集まって,意味のあるものになる。「―・った金額」「―・った考え」
〔「まとめる」に対する自動詞〕
[可能] まとまれる
まとむ
まと・む 【纏む】 (動マ下二)
⇒まとめる
まとめ
まとめ [0] 【纏め】
まとめること。また,まとめたもの。「調査の―を発表する」「討議の―にはいる」
まとめ
まとめ【纏め】
⇒要約.
まとめやく
まとめやく【纏め役】
a mediator;a coordinator.
まとめやく
まとめやく [0] 【纏め役】
ものごとをまとめる役目。また,その役の人。
まとめる
まとめる【纏める】
(1)[ととのえる]adjust;→英和
arrange.→英和
(2)[集める]collect;→英和
get together.(3)[解決する]settle <a dispute> ;→英和
[完結する]finish;→英和
complete <one's study> .→英和
考えを〜 get one's ideas into shape.纏めて払う pay in the lump.→英和
まとめる
まと・める [0] 【纏める】 (動マ下一)[文]マ下二 まと・む
(1)ばらばらの物を集めて一つにする。また,統一のある集まりとする。「部下を―・める」「荷物を―・める」「会費を―・めて払う」
(2)整理したり,折り合いをつけたりして,望ましい形に落ち着かせる。形をととのえる。「考えを―・める」「報告書を―・める」「調査の結果を論文に―・める」「交渉を―・める」「契約を―・める」
〔「まとまる」に対する他動詞〕
まとも
まとも [0] 【真艫】
(1)船の,船尾正面。
(2){(1)}の方向から吹く風。
まとも
まとも [0] 【真面】 (名・形動)[文]ナリ
〔「真つ面(モ)」の転〕
(1)きちんと向かい合う・こと(さま)。真正面。「―に顔が見られない」「逆風を―に受ける」
(2)道理にかなっていて,他人から非難される点のないこと。きちんとしていて,いかがわしい点のないこと。また,そのさま。「―な商売」「挨拶すら―にできない」
[派生] ――さ(名)
まともな
まともな
honest;→英和
serious.→英和
〜に direct(ly);→英和
to[in]one's face (正面から);[まじめに]seriously;→英和
honestly.→英和
まとや
まとや 【的屋】
近世,遊技用の小弓を射させる店。矢場(ヤバ)。
まとや
まとや [0][2] 【的矢】
的を射るための矢。鏃(ヤジリ)は先を丸くしてある。
まとやわん
まとやわん 【的矢湾】
三重県志摩半島東岸にある湾。海食台が沈降した溺(オボ)れ谷で湾内は天然の良港。磯部町的矢は近世,廻船の港町として繁栄。真珠養殖が行われる。
まとゆみ
まとゆみ [0] 【的弓】
的を射ること。また,その弓。
まとり
まとり 【真鳥】
鳥の美称。多く,鷲(ワシ)をさす。
まとりすむ
まとりすむ 【真鳥住む】 (枕詞)
鷲がすんでいたといわれるところから,「雲梯(ウナテ)の森」にかかる。「―雲梯(ウナテ)の社(モリ)の菅の根を/万葉 1344」
まとりば
まとりば [3] 【真鳥羽】
矢羽根にする鷲の尾羽。
まとわしのうえのきぬ
まとわしのうえのきぬ マトハシ―ウヘノキヌ 【縫腋袍】
⇒ほうえきのほう(縫腋袍)
まとわす
まとわ・す マトハス [3] 【纏わす】 (動サ五[四])
(1)まつわりつくようにする。まつわす。
(2)身近にいるようにさせる。つきまとわせる。「助(スケ)をあけくれ呼び―・せば,つねにものす/蜻蛉(下)」
まとわりつく
まとわりつ・く マトハリ― [5] 【纏わり付く】 (動カ五[四])
「まつわりつく」に同じ。「子犬が―・いて離れない」
まとわる
まとわ・る マトハル 【纏はる】
■一■ (動ラ四)
「纏(マツ)わる」に同じ。「犬ののそ��と近づき来て…―・るも/いさなとり(露伴)」
■二■ (動ラ下二)
「纏(マツ)わる」に同じ。「仏の説法し給ふを,草の根に―・れて聞く時に/沙石 2」
まど
まど [1] 【窓・窗・牕・牖】
(1)採光や通風のために,壁・屋根などに設けた開口部。
(2)岩稜が大きく切れ込んで低くなった所。風が通ることからの称。きれっと。
まど
まど【窓】
a window (家の);→英和
a port(hole) (船室の).→英和
〜から見る look out of the window.‖窓付封筒 a window envelope.
まどあかり
まどあかり [3] 【窓明かり】
窓からさしこむ光。また,窓からもれる明かり。
まどい
まどい [0][2] 【円居・団居】 (名)スル
〔古くは「まとい」。円(マト)居(ヰ)の意〕
(1)まるく居並ぶこと。車座になること。「若き紳士等は中等室の片隅に―して/金色夜叉(紅葉)」
(2)親しい人たちが集まり,語り合ったりして楽しい時間を過ごすこと。団欒(ダンラン)。「ストーブを囲んでの―を楽しむ」
まどい
まどい【惑い】
⇒迷い.
まどい
まどい マドヒ [2] 【惑い】
まどうこと。まよい。「―を感ずる」
まどいありく
まどいあり・く マドヒ― 【惑ひ歩く】 (動カ四)
道に迷って,あるいは途方にくれて,あちらこちら歩き回る。さまよう。「露霜にしほたれて,所さだめず―・き/徒然 3」
まどいばし
まどいばし マドヒ― [4] 【惑い箸】
「迷い箸」に同じ。
まどいもの
まどいもの マドヒ― 【惑ひ者】
(1)居所を離れてさまよう者。流浪者。浮浪者。「御内の上下皆―になりなんず/平家 2」
(2)人の道にはずれた者。「大事の娘をそそのかし,―になしたる恨み/浄瑠璃・五十年忌(中)」
まどう
まど・う マドフ 【償ふ】 (動ハ四)
弁償する。つぐなう。埋め合わせる。「一両の銀子は私が―・ひます/浮世草子・一代女 6」
まどう
まど・う マドフ [2] 【惑う】 (動ワ五[ハ四])
〔上代は「まとふ」と清音〕
(1)道や方向がわからなくてうろたえる。道に迷う。「山で日が暮れて道に―・う」
(2)どうしたらよいか決めかねて心が乱れる。思い迷う。「四十にして―・わず」
(3)心を奪われ,判断力を失う。「女ニ―・ウテ道ニソムク/ヘボン」
(4)進むべき道や方向がわからなくて途方に暮れる。「―・ひぬる妹を求めむ山道知らずも/万葉 208」
(5)あわてふためく。うろたえる。狼狽(ロウバイ)する。「我もかかる物飲まんずるかと思ふに,あさましく,―・ふと思ふ程に夢覚めぬ/宇治拾遺 9」
(6)(他の動詞の連用形に付いて)ひどく…する。「風の吹き―・ひたるさま,恐ろしげなること/更級」
まどう
まどう [0] 【魔道】
(1)異端の道。堕落の道。邪道。
(2)〔仏〕 悪魔のすむ世界。
まどお
まどお [0] 【間遠】 (形動)[文]ナリ
(1)繰り返されることの間隔が長いさま。間があくさま。「親戚との行き来が―になる」
(2)間が離れているさま。遠いさま。「壁の中の蟋蟀だに―に聞きならひ給へる御耳に/源氏(夕顔)」
(3)目の粗いさま。「須磨の海士の―の衣/新勅撰(秋上)」
[派生] ――さ(名)
まどおい
まどお・い [3][0] 【間遠い】 (形)[文]ク まどほ・し
〔古くは「まとほし」と清音〕
(1)時間的・距離的に間が離れている。「銃声が―・くなる」「―・くの雲居に見ゆる妹が家に/万葉 3441」
(2)まわりくどい。まだるい。「さういふ―・い詮議より/歌舞伎・幼稚子敵討」
[派生] ――さ(名)
まどか
まどか [1] 【円か】 (形動)[文]ナリ
〔古くは「まとか」とも〕
(1)まるくて欠けたところのないさま。「―な月」
(2)穏やかなさま。円満なさま。欠けたところのないさま。「―ナヒト/日葡」
[派生] ――さ(名)
まどかけ
まどかけ [2] 【窓掛(け)】
窓にかける布。カーテン。
まどかざり
まどかざり【窓飾り】
window display.
まどがい
まどがい [2] 【窓貝】
海産の二枚貝。殻はほぼ円形で直径10センチメートル内外。半透明で真珠光沢がある。台湾以南の太平洋とインド洋に分布。右殻が平らなので,かつて中国では障子の窓に使った。今でも殻を連ねた暖簾(ノレン)や風鈴がフィリピンなどで作られる。
まどぎ
まどぎ [0] 【窓木】
幹が途中で二本に分かれ,上で再び合体して窓があいたようになっている木。山の神や天狗の座所として伐採を嫌った。
まどぎわ
まどぎわ【窓際で】
at the window.→英和
窓際族 sidetracked employees.
まどぎわ
まどぎわ [0] 【窓際】
窓のそば。
まどぎわぞく
まどぎわぞく [4] 【窓際族】
一応の肩書きをもちながら,実質的な仕事を与えられず遊軍的な立場におかれた中高年サラリーマンを揶揄(ヤユ)的にいった語。
まどぐち
まどぐち【窓口の(係員)】
(the clerk) at the window[counter].→英和
まどぐち
まどぐち [2] 【窓口】
(1)窓になっている所。
(2)外来者と直接応対して用件の処理や書類・金銭の受け渡しなどをする係・部署。
(3)外部との折衝や交渉をするところ。「―を一本化する」「交渉の―をきめる」
まどぐちきせい
まどぐちきせい [5] 【窓口規制】
⇒窓口指導(シドウ)
まどぐちしどう
まどぐちしどう [5] 【窓口指導】
日本銀行が市中金融機関に対し資金繰りや融資方針などについて直接指導し,銀行貸し出しを統制すること。有効な金融政策の手段の一つとされてきたが,金融自由化の進展などに伴って,1991年(平成3)7月以降廃止。窓口規制。
まどころ
まどころ 【政所】
「まんどころ(政所)」の撥音の無表記。「―・家司(ケイシ)など/源氏(松風)」
まどし
まど・し 【貧し】 (形シク)
〔「まづし」の転〕
乏しい。不足だ。不十分だ。「財多ければ身を守るに―・し/徒然 38」
まどしょうじ
まどしょうじ [3] 【窓障子】
窓に立てた障子。窓の障子。
まどせん
まどせん 【窓銭】
中世から近世にかけて,地方によって窓の数に応じて課した税。
まどだい
まどだい [2] 【窓台】
窓の下枠。また,それを受ける水平材。
まどのうち
まどのうち 【窓の中】
家の奥深くの,世間と没交渉のところ。また,女性がそのような環境で育てられていること。「生ひ先こもれる―なる程は/源氏(帚木)」
まどのほたる
まどのほたる 【窓の蛍】
学問に努力すること,苦学することのたとえ。「―をむつび/源氏(乙女)」
→蛍雪(ケイセツ)
まどのゆき
まどのゆき 【窓の雪】
学問に努力すること,苦学することのたとえ。
→蛍雪(ケイセツ)
まどふた
まどふた 【窓蓋】
屋根などに設ける突き上げ窓の戸。「枕に近き―をつきあげ/浮世草子・五人女 2」
まどべ
まどべ [0] 【窓辺】
窓のそば。窓の近く。
まどめ
まどめ [0] 【馬止め】
⇒木場(コバ)(1)
まどやか
まどやか [2] 【円やか】 (形動)[文]ナリ
かどがなくて,穏やかなさま。まどか。「―な性格」
まどり
まどり [0] 【間取り】
(1)住宅の部屋の配置。
(2)段取り。「切幕へ廻る―を承知しながら/滑稽本・八笑人」
まどり
まどり【間取り】
the layout[plan]of a house.→英和
〜が良い(悪い) be well (badly) planned.
まどろい
まどろ・い [3] (形)
動き・反応などが鈍い。まどろこい。まだるい。「―・い言い方」
まどろこい
まどろこ・い [4] (形)
〔「まどろい」を強調した形〕
てまどっておそい。のろくてじれったい。まだるっこい。まどろこしい。「―・いやり方」「―・くて見ていられない」
[派生] ――さ(名)
まどろこしい
まどろこし・い [5] (形)
「まどろこい」に同じ。「僕はもう絵なんか画いとるのは―・くつて厭だ/寂寞(白鳥)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
まどろっこい
まどろっこ・い [5] (形)
〔「まどろこい」の転〕
「まどろこい」に同じ。
[派生] ――さ(名)
まどろっこしい
まどろっこし・い [6] (形)
「まどろこしい」に同じ。
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
まどろみ
まどろみ [0] 【微睡】
まどろむこと。
まどろむ
まどろ・む [3] 【微睡む】 (動マ五[四])
(1)ちょっとの間眠る。仮眠する。「木陰で―・む」
(2)眠る。熟睡する。「わかき人は何心なく,いとよう―・みたるベし/源氏(空蝉)」
まどろむ
まどろむ
take a nap;→英和
doze.→英和
まどわかす
まどわか・す マドハ― 【惑はかす】 (動サ四)
「惑わす」に同じ。「殿上人・上達部達,足手を―・したり/栄花(月の宴)」
まどわく
まどわく【窓枠】
a window frame;a window sash.
まどわく
まどわく [0] 【窓枠】
窓の周囲の枠。
まどわす
まどわす【惑わす】
⇒迷わす.
まどわす
まどわ・す マドハス [3] 【惑わす】 (動サ五[四])
〔上代は「まとはす」と清音〕
(1)正常な判断力を失わせて,人を不安におとしいれたり,混乱させたりする。また,そうして好ましくない行動に走らせる。「人心を―・す」「世を―・す」
(2)進路を見失わせる。「入りぬれば影も残らぬ山の端に宿―・して嘆く旅人/宇津保(俊蔭)」
(3)困惑させる。難儀させる。「夜一夜,雪に―・されてぞおはしましける/源氏(総角)」
まどガラス
まどガラス【窓ガラス】
a windowpane.→英和
まどガラス
まどガラス [3] 【窓―】
窓に用いてあるガラス。また,窓用の板ガラス。
まな
まな 【愛・真】
■一■ (名)
かわいい子。いとしい女。「あしひきの山沢人の人さはに―と言ふ児があやにかなしさ/万葉 3462」
■二■ (接頭)
(1)人を表す名詞に付いて,大切に育てている,特別にかわいがっているなどの意を表す。「―娘」「―弟子」
(2)名詞に付いて,ほめたたえる気持ちを添える。「―鹿(カ)」
まな
まな 【真魚】
(1)食膳に供する魚。おまな。「―の御あはせども整へて奉り侍りければ/今鏡(昔語)」
(2)「真魚の祝い」の略。「一院の御所にて―聞こしめす/増鏡(さしぐし)」
まな
まな 【勿・莫】 (副)
(多く「…することまな」の形で)禁止を表す。…するな。「汝等兄弟,和(アマナ)はむこと魚と水との如くして,爵位を争ふこと―/日本書紀(天智訓)」
まな
まな [1] 【真名・真字】
(1)〔「仮名」に対して,正式の文字の意〕
漢字。まんな。
⇔仮名
(2)漢字の楷書体。「草にも―にも,さまざまめづらしきさまに書きまぜ給へり/源氏(葵)」
まないた
まないた【爼】
a cutting board;a chopping block (厚い).
まないた
まないた [0][3] 【俎板・俎・真魚板】
包丁で切るときに下に敷く板や台。
まないた=に載せる
――に載・せる
審議や批判の対象として取り上げる。俎上(ソジヨウ)にのぼす。「予算案を―・せる」
まないた=の鯉(コイ)
――の鯉(コイ)
他人の意のままになる以外に方法のない状態。まないたの上の鯉。まないたの魚(ウオ)。俎上(ソジヨウ)の魚。
まないたぎ
まないたぎ [4] 【俎板木】
樋(ヒ)の水門の上部に取り付けて,戸を上下させる框(カマチ)。
まなお
まなお 【真直】 (形動ナリ)
正しくいつわりのないさま。まっすぐなさま。「―にしあらば何か嘆かむ/万葉 1392」
まなか
まなか 【真名鹿】
鹿の美称。「―の皮を全剥(ウツハギニハギ)て以て天羽韛(アマノハブキ)に作る/日本書紀(神代上)」
まなか
まなか [1] 【真那賀】
香道で用いる香木の一種。六国(リツコク)の一。名はマレー半島のマラッカに由来するという。
まなか
まなか [0][1] 【真中】
中央。中心。まんなか。「水の―に直立する自由の女神像/あめりか物語(荷風)」
まなか
まなか 【間半・間中】
一間(イツケン)の半分。また,半畳。「―ばかりの口をあいて/狂言・清水」
まなかい
まなかい [0][2] 【目交い・眼間】
〔目と目が交わってできる空間の意〕
目の前。まのあたり。「亡き母の面影が―に浮かぶ」「―をよぎる」「いづくより来たりしものそ―にもとなかかりて安眠(ヤスイ)しなさぬ/万葉 802」
まなかぶら
まなかぶら 【眶】
目の縁。まぶち。まかぶら。「しか―を痛く突きては/今昔 29」
まながき
まながき 【真名書き】
漢字で書くこと。また,漢字で書いたもの。
⇔仮名書き
まながつお
まながつお [3] 【真魚鰹・鯧】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートル。イボダイの近縁種であるが,体高が高く菱(ヒシ)形をなす。体色は光沢を帯びた暗灰色で,鱗(ウロコ)は小さくはげやすい。美味で食用とされ,特に関西で好まれる。本州中部以南に分布。マナ。メンナ。ギンダイ。
真魚鰹[図]
まながる
まなが・る (動ラ四)
手をさし交わして抱く。また,目を見合わせるの意とも。「沫雪の若やる胸をそだたきたたき―・り/古事記(上)」
まなぐい
まなぐい 【真魚食・真魚咋】
魚の料理。「天の―献る/古事記(上訓)」
まなこ
まなこ [1] 【眼】
〔目(マ)の子,の意〕
(1)目。目玉。
(2)黒目。ひとみ。「その雷虺虺(ヒカリヒロ)めき―赫々(カカヤ)く/日本書紀(雄略訓注)」
(3)見通す力。眼力。「達人の人を見る―は,少しも誤る所あるべからず/徒然 194」
(4)視線。また,視野。「まのあたりに見奉るもの,更に―を当てず/平家 5」
(5)眼目。中心。「連歌の―は失せて/ささめごと」
まなこい
まなこい 【眼居】
物を見る目つき。まなざし。「―など,これは今すこし強うかどあるさままさりたれど/源氏(横笛)」
まなこざし
まなこざし [0] 【眼差し】
「まなざし」に同じ。「―ぬからず/浮世草子・一代男 6」
まなご
まなご [0] 【愛子】
かわいい子。いとしご。
まなご
まなご 【真砂】
細かい砂。まさご。「―なす児らはかなしく思はるるかも/万葉 3372」
まなごつち
まなごつち 【真砂地】
細かい砂地。まさごじ。まなごじ。「紫の名高の浦の―袖のみ触れて寝ずかなりなむ/万葉 1392」
まなごよみ
まなごよみ [3] 【真名暦】
漢字で書いた暦。
→仮名暦
まなざし
まなざし【眼差し】
a look.→英和
まなざし
まなざし [0] 【目差し・眼差し】
物に視線を向けるときの目のようす。「鋭い―を向ける」「優しい―」「―を注ぐ」
まなし
まな・し 【間無し】 (形ク)
(1)絶え間がない。「―・き恋にそ年は経にける/万葉 4033」
(2)間を置かない。すぐである。程ない。「―・くもとのごとくに/浮世草子・一代男 2」
まなしかたま
まなしかたま 【無目堅間・無目籠】
目を細かく堅く編んだ竹籠。まなしかつま。「―の小船を作りて/日本書紀(神代下訓)」
まなしき
まなしき [2] 【末那識】
〔仏〕
〔「末那」は梵語 manas の音訳〕
諸感覚や意識を統括して,自己という意識を生み出す心のはたらき。自己意識。空(クウ)の考えに反する誤った意識とされる。唯識思想の八識の第七。
→阿頼耶識(アラヤシキ)
まなじょ
まなじょ [2] 【真名序】
漢文で書いた序文。
⇔仮名序
まなじり
まなじり [0][2] 【眦・眥】
〔目の後(シリ),の意〕
目じり。
まなじり=を決する
――を決・する
目を大きく見開く。怒りや気力を奮い起こした時の表情。まなじりを裂く。「―・して立ち向かう」
まなせ
まなせ 【曲直瀬】
姓氏の一。
まなせどうさん
まなせどうさん 【曲直瀬道三】
(1507-1594) 安土桃山時代の医者。京都生まれ。号,翠竹院・盍静翁(コウセイオウ)など。田代三喜より中国の医学を学び,正親町(オオギマチ)天皇や足利義輝の寵遇を受ける。京都に医学舎啓迪院(ケイテキイン)を設立。日本医学中興の祖といわれる。著「啓迪集」
まなつ
まなつ [0] 【真夏】
夏の盛り。夏のいちばん暑い時季。
まなつ
まなつ【真夏(に)】
(in) midsummer.→英和
まなつのよのゆめ
まなつのよのゆめ 【真夏の夜の夢】
(1)〔原題 A Midsummer Night's Dream〕
シェークスピアの喜劇。1594年頃作。妖精の王オベロンとその妃,二組の恋人,アテネの職人たちが妖精パックの愛の媚薬誤用のため混乱を起こす。幻想と現実が渾然(コンゼン)一体となった作品。
(2)〔原題 (ドイツ) Ein Sommernachtstraum〕
{(1)}の付随音楽。メンデルスゾーン作曲。全一二曲(序曲が別にある)から成る作品で,「結婚行進曲」が特によく知られる。
まなつび
まなつび [3] 【真夏日】
最高気温が摂氏三〇度以上の日。熱帯日。
→夏日
まなつる
まなつる 【真鶴】
〔「まなづる」とも〕
神奈川県南西部,足柄下郡の町。相模湾に面し,漁業が盛ん。真鶴半島は観光地。
まなつるはんとう
まなつるはんとう 【真鶴半島】
伊豆半島の基部から相模湾に突出する小半島。箱根火山の溶岩台地。常緑広葉樹の自然林におおわれる。真鶴岬。
まなづる
まなづる [2] 【真名鶴・真鶴】
ツル目ツル科の鳥。全長約130センチメートル。腹面は黒灰色,背は青灰色で遠くから見ると銀白色に光る。首は白色,顔は赤い。アジア北東部に分布,冬鳥として,鹿児島県出水市周辺に渡来する。[季]冬。
まなでし
まなでし [0] 【愛弟子】
特に期待をかけ,かわいがっている弟子。
まなでし
まなでし【愛弟子】
one's favorite pupil.
まなのいわい
まなのいわい 【真魚の祝(い)】
「真魚(マナ)始め」に同じ。
まなはじめ
まなはじめ [3] 【真魚始め】
生後,子供が初めて魚を食べる儀式。百日目にする所が多い。くいぞめ。まなのいわい。魚味(ギヨミ)の祝い。
まなばし
まなばし [3] 【真魚箸】
魚を料理するときに用いる長い箸。
まなばしら
まなばしら 【鶺鴒】
セキレイの古名。「―尾行きあへ庭雀うずすまり居て/古事記(下)」
まなばん
まなばん [2] 【真南蛮・真那盤】
香木の一種。香の六国(リツコク)の一。琉球語の南蛮に由来するという。
まなび
まなび [0] 【学び】
(1)まなぶこと。学問。
(2)まね。まねごと。「野送りの―をせしこそ不思議なれ/浮世草子・禁短気」
まなびのその
まなびのその [5][0] 【学びの園】
学校。学園。学びの庭。
まなびのにわ
まなびのにわ [0] 【学びの庭】
「学びの園(ソノ)」に同じ。
まなびのまど
まなびのまど [5] 【学びの窓】
学校。学舎。学窓。
まなびのみち
まなびのみち [0] 【学びの道】
学問の道。学問。
まなびや
まなびや [0][3] 【学び舎】
学校。校舎。
まなぶ
まな・ぶ [0][2] 【学ぶ】
■一■ (動バ五[四])
〔「まねぶ(学)」と同源〕
(1)教えを受けて知識や技芸を身につける。「大学で経済学を―・ぶ」「遠近法を―・ぶ」
(2)勉強する。学問をする。「よく―・びよく遊べ」
(3)経験を通して知識や知恵を得る。わかる。「人生の何たるかを―・ぶ」「この事件から―・んだこと」
(4)まねる。「一天四海の人皆是を―・ぶ/平家 1」
[可能] まなべる
■二■ (動バ上二)
{■一■}に同じ。「出家して仏道に入りて法を―・びよ/今昔 2」
まなぶ
まなぶ【学ぶ】
learn (習い覚える);→英和
study (研究する).→英和
まなぶた
まなぶた 【瞼】
〔目(マ)の蓋(フタ),の意〕
まぶた。「―は黒くて,鼻あざやかに高くて,色少し赤かりけり/今昔 28」
まなぶち
まなぶち [0] 【眼縁】
〔眼(マ)の縁(フチ),の意〕
まぶち。まぶた。
まなべ
まなべ 【間鍋】
間食(カンシヨク)。あいだ食い。[ヘボン(三版)]
まなべ
まなべ 【真鍋】
姓氏の一。
まなべ
まなべ 【間部】
姓氏の一。
まなべあきかつ
まなべあきかつ 【間部詮勝】
(1802-1884) 江戸末期の越前鯖江藩主。老中。下総(シモウサ)守。井伊直弼のもとで,条約勅許問題・将軍継嗣問題にあたった。
まなべあきふさ
まなべあきふさ 【間部詮房】
(1667-1720) 江戸中期,将軍家宣・家継の側用人。武蔵国忍(オシ)の人。家宣に見いだされ,新井白石と正徳の治にあたった。高崎五万石領主。
まなべかいちろう
まなべかいちろう 【真鍋嘉一郎】
(1878-1941) 医学者。愛媛県生まれ。東大教授。ドイツに留学し,内科物理療法学を日本に導入。
まなぼん
まなぼん [0] 【真名本・真字本】
漢字だけで書かれた本。
まなむすめ
まなむすめ [3] 【愛娘】
かわいがっている娘。最愛の娘。
まに
まに [1] 【摩尼】
〔梵 maṇi「珠」「如意」の意〕
(1)玉。神秘的な力をもつ玉。摩尼珠。摩尼宝珠。
(2)竜王あるいは摩竭魚(マカツギヨ)の脳中にあるとも,仏の骨の変化したものともいわれる玉。これを得ればどんな願いもかなうという。如意宝珠。
まにあい
まにあい 【間に合い】
(1)「間に合わせ」に同じ。「あまりに―の説だ」「―の火箸挟めば煙る也/柳多留 54」
(2)その場逃れのでたらめ。「成程此方にござりまするて,と―を言ふ/歌舞伎・お染久松色読販」
まにあいがみ
まにあいがみ [3] 【間に合い紙】
幅が三尺(約91センチメートル)ある鳥の子紙。屏風(ビヨウブ)や襖(フスマ)を張るのに用いた。
まにあいことば
まにあいことば 【間に合ひ言葉】
その場かぎりの言葉。出まかせ。「問ひつめられて―/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
まにあう
まにあう【間に合う】
(1)[時間について]be in time <for> ;catch <the train> .→英和
(2)[役立つ]answer[serve]the purpose;→英和
be enough;be useful (有用).
千円で〜だろう A thousand yen will do[be enough].
まにあう
まにあ・う [3] 【間に合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)決められた時刻・期限に遅れない。「バスに―・う」
(2)その場の必要を満たす。十分である。「一万円もあれば―・うだろう」「お味噌はいま―・っているわ」「文房具は大体この店で―・う」
まにあわす
まにあわ・す [4] 【間に合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「間に合わせる」に同じ。「代わりの物で―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒まにあわせる
まにあわせ
まにあわせ [0] 【間に合(わ)せ】
仮の物をあてて当座をすませること。また,そのもの。「―の衣装」
まにあわせ
まにあわせ【間に合わせ】
a makeshift;→英和
a temporary expedient.〜の temporary;→英和
makeshift.〜に as a makeshift.
まにあわせる
まにあわせる【間に合わせる】
make <a thing> do (一時しのぎに);get <a thing> ready (用意する).
まにあわせる
まにあわ・せる [5] 【間に合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まにあは・す
(1)当座の用にあてる。急場をしのぐ。「人から借りて―・せる」
(2)定められた時刻に遅れないようにする。「資料を会議に―・せる」
まにし
まにし [0] 【真西】
(1)ちょうど西に当たる方角。
⇔真東
(2){(1)}の方角から吹く風。
まにし
まにし【真西の[に]】
due west.
まにじゅ
まにじゅ [2] 【摩尼珠】
「摩尼(マニ){(1)}」に同じ。
まにほうじゅ
まにほうじゅ [3] 【摩尼宝珠】
「摩尼(マニ){(1)}」に同じ。
まにほうでん
まにほうでん [3] 【摩尼宝殿】
〔仏〕 兜率天(トソツテン)にある摩尼珠で造られた宮殿。弥勒菩薩の宮殿。
まにま
まにま 【随】 (副)
「まにまに」に同じ。「君が―とかくしこそ見も明らめめ/万葉 3993」
まにまに
まにまに [0][2] 【随に】 (副)
(1)事の成り行きに従うさま。ままに。まにま。「波の―漂う」「風の―花びらが舞う」
(2)ある事柄とともに別の事柄が進行しているさま。「かくあるをみつつこぎゆく―,山も海もみな暮れ/土左」
まにまに
まにまに
at the mercy of <wind> ;as one is told <by> (命に従って).
まにゅう
まにゅう [0] 【魔乳】
〔witch's milk〕
⇒奇乳(キニユウ)
まにわねんりゅう
まにわねんりゅう マニハネンリウ 【馬庭念流】
剣術・居合術の一派。江戸初期,上州馬庭の樋口文七郎定次が家伝の神道流に友松清三(セイサン)入道の正法念流を取り入れて創始。樋口念流。
まにんげん
まにんげん [2] 【真人間】
立派に社会生活をおくっている人間。まともな人間。「―に立ち返る」
まにんげん
まにんげん【真人間になる】
reform (oneself);→英和
turn over a new leaf.
まぬ
ま・ぬ 【真似】 (動ナ下二)
⇒まねる
まぬかれる
まぬか・れる [4] 【免れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぬか・る
〔後世「まぬがれる」とも〕
嫌なことや危ないことをしないですむ。のがれる。「死を―・れる」「そしりを―・れない」「生ける者死ぬと言ふことに―・れぬ物にしあれば/万葉 460」
まぬかれる
まぬかれる【免れる】
(1) escape <danger> ;→英和
be saved <from drowning> ;get rid <of a bad habit> .
(2)[回避する]avoid;→英和
evade <one's duties> .→英和
(3)[免除]be exempt(ed)[free] <from> .
まぬく
まぬ・く 【間抜く】 (動カ四)
間隔をあけて抜き取る。まびく。「かれこれ―・き行くほどに/徒然 137」
まぬけ
まぬけ [0] 【間抜け】 (名・形動)[文]ナリ
考えや行動にぬかりのあること。のろまで気がきかないこと。また,そのさまやそのような人。「―面(ヅラ)」「―な奴(ヤツ)」
[派生] ――さ(名)
まぬけ
まぬけ【間抜け】
a fool;→英和
a blockhead.→英和
〜な stupid;→英和
silly.→英和
まぬるい
まぬる・い [3][0] 【間緩い】 (形)
ぐずぐずしている。のろい。「―・イコトデ金ガモウカラヌ/ヘボン」
まね
まね【真似】
imitation;→英和
mimicry.→英和
〜をする ⇒真似る.馬鹿な〜をするな Don't be silly!
まね
まね [0] 【真似】 (名)スル
(1)まねること。また,形だけ似せること。模倣。「大人の―をする」「泣く―をする」「―するだけでは進歩しない」
(2)ふるまい。行動。「おかしな―をするな」「ふざけた―はやめろ」
まねき
まねき【招き】
⇒招待.
まねき
まねき [3] 【招き】
(1)招くこと。招待すること。「―に応ずる」
(2)「招き看板」に同じ。
(3)江戸時代,劇場の木戸で役者の名と役割を読み上げ,声色などを使って客を呼ぶこと。また,その人。
(4)近世,幟(ノボリ)の竿(サオ)の先につけた,細長い小旗。「旗竿の頭に―を付たり/黒田家譜」
(5)烏帽子(エボシ)の正面の部分の名。立烏帽子では上部の前に突き出ている部分,折烏帽子では三角形の部分。
(6)近世,航行中の船から他船や陸上に対する合図のために掲げた印。
まねきいれる
まねきい・れる [5] 【招き入れる】 (動ラ下一)
招いて,家や部屋の中へ入れる。招(シヨウ)じ入れる。
まねきかんばん
まねきかんばん [4] 【招き看板】
江戸時代の歌舞伎劇場看板。
(1)江戸で,当たり的(マト)に大入り札を貼りつけて出したもの。また,狂言中の一場面を切り出しにして飾ったもの。釣り看板。
(2)京坂で,臨時出演の俳優の名を書いた庵(イオリ)看板。
まねきづくり
まねきづくり [4] 【招き造り】
片流れ屋根の上部を折り曲げた,切妻造りに似た屋根の造り方。また,切妻造りの屋根の両面の長さが著しく違うもの。
招き造り[図]
まねきねこ
まねきねこ [4] 【招き猫】
前足で,人を招く形をした猫の置物。客を招くとして商家などで飾る縁起物。
まねきよせる
まねきよ・せる [5] 【招き寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まねきよ・す
手などで合図をして近くへ来させる。呼んで近くへ来させる。「友人を―・せる」
まねく
まね・く [2] 【招く】 (動カ五[四])
(1)人を,手を振るなどの合図をして近くへ来させる。手まねく。「子供を―・く」
(2)用意をととのえて,人に来てもらう。
(ア)ふさわしい状況をつくったり,地位を用意したりして,人に来てもらう。「外国から音楽家を―・く」「顧問に―・く」
(イ)客として来てもらう。「新居に友達を―・く」
(3)当然の結果として身に受ける。「破綻を―・く」「災いを―・く」「危険を―・く」
(4)手で合図する。手まねで知らせる。「あなかま,と―・き制すれども/枕草子 3」
[可能] まねける
まねく
まねく【招く】
[手招き]beckon;→英和
[招待]invite[ask] <a person to tea> ;→英和
[ある事態を]cause[bring about] <a disaster> ;→英和
incur <a heavy loss> (受ける).→英和
まねごと
まねごと [0] 【真似事】
(1)まねてすること。似せてすること。「先人の―」
(2)本格的なものではなく,形だけを整えたものであること。本物には及ばない程度のものであること。多く,自分の行為を謙遜していう。「祝賀会の―だけでもしよう」
まねし
まね・し 【多し】 (形ク)
数が多い。頻繁である。「やまず行かば人目を多み―・く行かば人知りぬべみ/万葉 207」
まねしつぐみ
まねしつぐみ [4] 【真似鶫】
(1)スズメ目マネシツグミ科の鳥の総称。アメリカ大陸に三〇種余りが分布。
(2){(1)}の一種。全長約25センチメートル。全体が灰黒色で,翼に白帯がある。よくさえずり,他の鳥の鳴き声などを巧みにまねる。北アメリカ南西部に分布。モキングバード。
まねび
まねび 【学び】
まねをすること。まなび。「妍(カオヨ)き少女の巴里(パリ)―の粧したる/舞姫(鴎外)」
→まねぶ
まねびいず
まねびい・ず 【学び出づ】 (動ダ下二)
「まねびいだす」に同じ。「―・づればことなることなしや/源氏(蛍)」
まねびいだす
まねびいだ・す 【学び出だす】 (動サ四)
似たものを作り出す。本物のとおりにいう。「後れたる方をば言ひ隠し,さてもありぬべき方をば繕ひて,―・すに/源氏(帚木)」
まねぶ
まね・ぶ 【学ぶ】 (動バ四)
〔「まなぶ(学)」と同源〕
(1)まねする。まねて言う。「人の言ふらむことを―・ぶらむよ/枕草子 41」
(2)見聞きしたことをそのまま人に語る。「さまざま―・び尽くしがたし/増鏡(あすか川)」
(3)学問・技芸などを習得する。「文才を―・ぶにも/源氏(乙女)」
まねる
ま・ねる [0] 【真似る】 (動ナ下一)[文]ナ下二 ま・ぬ
行動・様子などが他の人や物と同じになるようにする。模倣する。まねをする。「話し方を―・ねる」「文体を―・ねてかく」
まねる
まねる【真似る】
imitate;→英和
copy;→英和
mimic (人,しぐさのまね).→英和
まのあたり
まのあたり【目の当り】
<see a thing> before one's eyes;with one's own eyes.
まのあたり
まのあたり [3][0] 【目の当(た)り・眼の当(た)り】
〔「ま」は「眼(メ)」の意〕
■一■ (名)
(1)目の前。眼前。「霊峰を―にする」
(2)人を介さないで,直接であること。「―ならずとも…うけ給はらむ/源氏(帚木)」
(3)明らかであること。確実。「地獄極楽破滅せんは―なるに/滑稽本・根南志具佐」
■二■ (副)
(1)目の前で。また,今,現在。「―大した希望も持つてゐなかつた/門(漱石)」「然れば―脱がざるなり/今昔 2」
(2)じかに接するさま。直接。「われ昔薩埵(サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ/平家 10」
(3)はっきりと。まざまざと。「樋口の次郎が使ひせし事ども―縁起に見えたり/奥の細道」
まのがる
まのが・る 【免る】 (動ラ下二)
〔「まのかる」とも〕
「まぬかれる」に同じ。「悪しき身―・れむとてまもりこづくれるを/宇津保(俊蔭)」
まのし
まのし 【眼伸し】
(1)目を見張ること。
(2)とりすました顔つきをすること。まじめな顔つきをすること。「聖(ヒジリ)―をして,あみだ仏申して/宇治拾遺 1」
まのて
まのて [1] 【魔の手】
危害を加えたり,破滅に導いたりするもの。魔手(マシユ)。「―にかかる」「―が及ぶ」
まののいりえ
まののいりえ 【真野の入江】
滋賀県大津市真野の地で,真野川が琵琶湖に注ぐ河口付近にあった入江。((歌枕))「うづら鳴く―の浜風に尾花波よる秋の夕暮/金葉(秋)」
まののかやはら
まののかやはら 【真野の萱原】
福島県相馬郡鹿島町真野。((歌枕))「陸奥(ミチノク)の―遠けども面影にして見ゆといふものを/万葉 396」
まのび
まのび【間延びした】
slow-motioned.dull;→英和
stupid-looking <face> .
まのび
まのび [0] 【間延び】 (名)スル
(1)間の長いこと。間があきすぎること。「台詞(セリフ)が―する」
(2)しまりがないこと。だらしないこと。「―した顔」
まのふり
まのふり 【真のふり】
本物・上等なもののふりをすること。「―をしてさうざうしいのやかましいのとぬかしやあがる/洒落本・世説新語茶」
まのやま
まのやま 【魔の山】
〔原題 (ドイツ) Der Zauberberg〕
トーマス=マンの長編小説。1924年刊。青年ハンス=カストルプが,七年間に及ぶスイスのサナトリウムでの療養生活により肉体的・精神的に鍛えられ,ロマンチックな死への共感を克服して生への意志を固めるまでを描く。
まのろい
まのろ・い [3][0] 【間鈍い】 (形)[文]ク まのろ・し
のろのろしている。まぬるい。「何をやらせても―・いやつだ」
まはずれ
まはずれ [2] 【間外れ】 (名・形動)[文]ナリ
タイミングがはずれている・こと(さま)。「折角の問が―にならうとしたので,とう��口へ出さずに/彼岸過迄(漱石)」
まはぜ
まはぜ [0] 【真鯊】
スズキ目の海魚。全長20センチメートルほど。体は前方が円筒形で後方に向かってしだいに細くなり側扁する。口は大きく,腹びれは吸盤状。全体に淡黄褐色で,体側に数個の暗色斑紋がある。内湾や河口にすむ。釣り魚。北海道南部から九州,朝鮮半島に分布。
→ハゼ
まはた
まはた [0] 【真羽太】
スズキ目の海魚。全長90センチメートルほど。ハタ類では最も代表的な魚。体は長楕円形で側扁し,頭部と口が大きい。体色は赤みを帯びた灰褐色。若魚は,淡褐色の地に七,八本の明瞭な暗褐色の横縞(ヨコジマ)があるが,成長すると不明瞭になる。食用にして美味。本州中部以南の暖海に分布。アラ。タカバ。ハタジロ。マス。
まはだか
まはだか [2] 【真裸】 (名・形動)[文]ナリ
「まっぱだか」に同じ。「―かと思はれる薄色の肉襦袢/ふらんす物語(荷風)」
まはり
まはり 【真榛】
榛(ハリ)の美称。「住吉の遠里小野の―もち摺れる衣の盛り過ぎ行く/万葉 1156」
まば
まば 【馬場】
⇒木場(コバ)(1)
まばしら
まばしら [2] 【間柱】
大きな柱と柱の間に立てる柱。
まばたき
まばたき【瞬き】
winking;blinking;→英和
a wink;→英和
a blink.→英和
〜する wink;blink;flicker (灯などが);→英和
twinkle (星などが).→英和
〜もせず unblinkingly.→英和
まばたき
まばたき [2] 【瞬き】 (名)スル
(1)まぶたを閉じて,すぐあくこと。「ちょっと―する」
(2)灯火などの明滅。またたき。「星の―」
まばたく
まばた・く [3] 【瞬く】 (動カ五[四])
(1)まばたきをする。またたく。「まぶしそうに―・く」
(2)灯火などが明滅する。またたく。「星が―・く」
[可能] まばたける
まばゆい
まばゆ・い [3] 【眩い】 (形)[文]ク まばゆ・し
〔「目(マ)映(ハ)ゆし」の意〕
(1)光が強くて,目をあけていられない。まぶしい。「―・い夏の太陽」
(2)目をあけていられないほどに美しい。「―・いばかりの美人」
(3)てれくさい。恥ずかしい。「ひたぶるに迎へ据ゑたらん,いと―・かりぬべし/徒然 240」
(4)顔をそむけたいほど嫌だ。まったく気にくわない。「かどなきにはあらねど,―・き心地なむし侍りし/源氏(帚木)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
まばら
まばら【疎らな】
thin;→英和
dispersed;scattered.→英和
人家の〜な村 a village with a few scattered houses.
まばら
まばら [0] 【疎ら】 (形動)[文]ナリ
〔「ま(間)あばら(疎)」の転〕
(1)すき間のあるさま。また,間をおいて起こるさま。「―な拍手」「―な家並み」「人通りも―だ」
(2)整わないさま。まとまりがないさま。「その門弟三十人ばかり,―に渦巻いて立ちたる/義経記 5」
[派生] ――さ(名)
まばらだるき
まばらだるき [4] 【疎ら垂木・疎ら棰】
垂木の配置で,間隔をあらく配するもの。
⇔繁垂木(シゲダルキ)
まばる
まば・る 【瞻る】 (動ラ四)
〔目(マ)張る意〕
目をこらして見る。見つめる。「この御足跡(ミアト)を―・りまつれば足跡主(アトヌシ)の玉の装ひ/仏足石歌」
まひ
まひ【麻痺】
paralysis;→英和
numbness;→英和
palsy.→英和
〜した paralysed;benumbed <with cold> .〜する be paralysed;be benumbed;go numb.
まひ
まひ [1][0] 【麻痺・痲痺】 (名)スル
(1)しびれて感覚がなくなること。「寒さのため手足が―する」
(2)はたらきが,にぶったり停止したりすること。「交通が―状態になる」「良心が―する」
(3)〔医〕 運動機能や感覚が低下または消失した状態。多くは神経系の障害により起こり,運動麻痺・感覚麻痺などがある。
まひ
まひ 【真火】
〔「ま」は接頭語〕
火。盛んな火。「三つ栗のその中つ土(ニ)をかぶつく―には当てず/古事記(中)」
まひ
まひ 【真日】
〔「ま」は接頭語〕
日の美称。「さ寝に逢はなくに―暮れて/万葉 3461」
まひがし
まひがし【真東の[に]】
due east.
まひがし
まひがし [2] 【真東】
ちょうど東に当たる方角。
⇔真西
まひせいちほう
まひせいちほう [5] 【麻痺性痴呆】
⇒進行麻痺(シンコウマヒ)
まひと
まひと [1] 【真人】
684年に制定された八色(ヤクサ)の姓(カバネ)の第一。継体天皇以降の諸天皇の後裔(コウエイ)で,それまで公(キミ)の姓を称した氏族に与えられた。まうと。まっと。
まひょ
まひょ (連語)
「ましょう」の転。関西地方での言い方。「行き―」
→ましょう
まひら
まひら 【真平】 (形動ナリ)
(1)全く平らなさま。まっ平ら。「かへる―にひしげて死にたりけり/宇治拾遺 11」
(2)ひたすらなさま。まっぴら。「殊に梶原源太直参して―に申しつれども/盛衰記 34」
まひる
まひる [0] 【真昼】
昼のまっ最中。白昼。日中。ひるま。
まひる
まひる【真昼(に)】
(at) midday[noon];→英和
(in) broad daylight (真っ昼間).
まひろげすがた
まひろげすがた 【真広げ姿】
くつろいだ姿。しどけない姿。「心とどめて書く,―もをかしう見ゆ/枕草子 191」
まひわ
まひわ [0] 【真鶸】
スズメ目アトリ科の小鳥。全長約12センチメートル。背は黄緑色で翼は黒く二条の黄色帯がある。雌は腹が白い。ユーラシア中北部と東アジアに分布。日本には冬鳥として全国に渡来。北海道・東北で少数が繁殖する。飼い鳥にもする。カラヒワ。ヒワ。[季]秋。
まび
まび 【真備】
岡山県南西部,吉備郡の町。山陽道の旧宿駅。吉備真備(キビノマキビ)の生地。
まび
まび 【間日】
(1)ひまのある日。仕事と仕事の間の日。あいのひ。あいび。「庚申・甲子,一夜の―もあることか/浄瑠璃・大職冠」
(2)暦(コヨミ)で,壬子(ミズノエネ)の日から癸亥(ミズノトイ)の日に至る一二日のうち,丑(ウシ)・辰(タツ)・午(ウマ)・戌(イヌ)の四日間。「思へば天一天上の,五衰八専―もなし/浄瑠璃・大経師(下)」
(3)瘧(オコリ)の発作の起こらない日。「―には影もさしませぬ/歌舞伎・幼稚子敵討」
まびき
まびき [0][3] 【間引き】 (名)スル
(1)農作物などをまびくこと。「大根を―する」「―運転」
(2)口べらしのために生まれたばかりの子を殺すこと。
まびき
まびき 【目引き】
目くばせ。まばたき。「みな御前の―にしたがひて,さしいづる人もなかりければ/著聞 8」
まびき
まびき【間引き運転】
thinned-out operation.
まびきな
まびきな [3][0] 【間引き菜】
ダイコン・カブ・ハクサイ・コマツナなどの,間引いた若菜。汁の実・浸し物などにする。つまみ菜。[季]秋。
まびく
まびく【間引く】
thin out <the plants> .
まびく
まび・く [2] 【間引く】 (動カ五[四])
(1)不良のものを除いたり,間隔を保ったりするため,密生している農作物を適当に抜き取る。うろぬく。「菜を―・く」
(2)口べらしのために生まれたばかりの子を殺す。「子供を―・く」
(3)ところどころ省く。「バスを―・いて運転する」
[可能] まびける
まびさし
まびさし [2] 【眉庇・目庇】
(1)兜(カブト)の額のひさし。
→兜
(2)帽子のひさし。
(3)窓の上の狭いひさし。
まびさしつきかぶと
まびさしつきかぶと [7] 【眉庇付き兜】
古墳時代中期の兜の一形式。半球状の鉢に眉庇が付いているもの。金銅・鉄地金銅の小札(コザネ)・帯状鉄板などを鋲留(ビヨウド)めして作った。
眉庇付き兜[図]
まびしゃく
まびしゃく [2] 【馬柄杓】
馬に水を飲ませる柄杓。ばびしゃく。
まびょうし
まびょうし [2] 【間拍子】
〔「まひょうし」とも〕
(1)その時の拍子。時のはずみ。「―が悪い」
(2)日本音楽で,間(マ){□一□■二■(3)}を取るために打つ(数える)拍。
まびろく
まびろ・く 【真広く】 (動カ下二)
衣服をはだける。ゆったり着る。「指貫・直衣などを引き下げて,―・けて出で来たり/宇津保(蔵開上)」
まふ
まふ [1] 【麻布】
麻糸で織った布。あさぬの。
まふう
まふう [0][2] 【魔風】
悪魔の吹かせる不吉な風。まかぜ。
まふぐ
まふぐ [0][2] 【真河豚】
フグ目の海魚。全長45センチメートルほど。体表はなめらか。背面は緑黒色で褐色斑が,また体側に大きな黒色斑が一つあり,腹面は白色。卵巣・肝臓に猛毒があり,腸・皮も強い毒性を示すが,肉・精巣は無毒。トラフグほど美味ではないが,フグ料理や干物に使う。サハリン南部から東シナ海に分布。ナメラフグ。
まふたぎ
まふたぎ [2] 【間塞ぎ】
〔「まふさぎ」とも〕
(1)靫(ウツボ)のふたの部分。
(2)刀剣の目貫(メヌキ)の古名。
まふたつ
まふたつ [2][3] 【真二つ】
ちょうど半分ずつになること。まっぷたつ。
まふつのかがみ
まふつのかがみ 【真経津の鏡】
〔「まふつ」は未詳〕
(1)鏡の美称。「―を繋(カ)けて/播磨風土記」
(2)八咫鏡(ヤタノカガミ)の別名。[紀(神代上訓注)]
まふね
まふね 【真船】
姓氏の一。
まふねゆたか
まふねゆたか 【真船豊】
(1902-1977) 劇作家。福島県生まれ。独特のリズムで人間風刺劇を描く。ラジオ-ドラマでも活躍した。作「鼬(イタチ)」「遁走譜」など。
まふゆ
まふゆ [0] 【真冬】
冬の真っ最中。冬の一番寒い時期。
まふゆ
まふゆ【真冬】
<in> midwinter.→英和
まふゆび
まふゆび [3] 【真冬日】
一日の最高気温が摂氏〇度未満の日。
→冬日
まぶ
まぶ [1] 【間夫】
(1)愛情をかわす男。情夫。
(2)人妻とその夫でない男とが密通すること。また,人妻と密通する男。間男(マオトコ)。
(3)特に,遊女の情人。「白き手をいだして―をまねき/仮名草子・東海道名所記」
まぶ
まぶ 【間歩】
鉱山の坑道。鋪(シキ)。まんぼ。「しりくめ縄を引はへて山神祭る―の口/浄瑠璃・弁慶京土産」
まぶ
まぶ [1] (名・形動)[文]ナリ
(1)仕事などがうまく運ぶ・こと(さま)。「汝(テメエ)―な仕事を安田と相談してゐたが,己も半口載せねえか/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)顔が美しい・こと(さま)。「爰の内も,めんが―な子供はねえぜえ/洒落本・辰巳婦言」
(3)本物である・こと(さま)。「一廉の宝をせしめて今は―な金持になりました/黄表紙・桃太郎発端説話」
まぶい
まぶ・い [2] (形)
〔「まぶ」の形容詞化。近世江戸語〕
(1)顔が美しい。「芸がいいときてゐるに,面が―・いと云ふもんだから/滑稽本・浮世床(初)」
(2)うまい。よい。「―・いけれど,げんさいまかせだから/洒落本・潮来婦志」
まぶか
まぶか [0][1] 【目深】 (形動)[文]ナリ
帽子などを目の隠れるくらいに深くかぶるさま。めぶか。「帽子を―にかぶる」
まぶか
まぶか【目深に】
<wear one's hat> low over one's eyes.
まぶき
まぶき [0] 【真吹き】
中世後期に行われた製銅法。木炭粉末を粘土でこねて作った容器に銅の鈹(カワ)を入れ,羽口(ハグチ)から風を吹き込み,溶融して不純物を酸化させ粗銅を得る。
まぶし
まぶし 【射翳】
身を隠して鹿(シカ)や猪(イノシシ)の来るのを待ち伏せる所。転じて,待ち伏せすること。また,その兵など。「一の―には大見小藤太/曾我 1」
まぶし
まぶし 【目伏し】
目つき。まなざし。「たけ高やかに,―つべたましくて/源氏(柏木)」
まぶし
まぶし [0][3] 【蔟】
蚕が繭をつくるとき,糸をかけやすいようにした仕掛け。わら・竹・紙などで作る。蚕蔟(サンゾク)。
まぶしい
まぶしい【眩しい】
dazzling;glaring.→英和
眩しく輝く dazzle;→英和
glare.→英和
まぶしい
まぶし・い [3] 【眩しい】 (形)[文]シク まぶ・し
(1)光が強くて,目をあけていられない。「―・い太陽」「照明が―・い」「―・クテ目ガアケラレナイ/ヘボン」
(2)相手があまりに美しい,または立派なのでまともに見ることができない。「―・いほどの美しさ」「成人した息子の姿が―・く感じられる」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
まぶす
まぶす
sprinkle[cover] <a thing with> .→英和
まぶす
まぶ・す [2] 【塗す】 (動サ五[四])
粉などを一面に付着させる。「パン粉を―・す」「泥ニ身ヲ―・ス/日葡」
[可能] まぶせる
まぶた
まぶた [1] 【瞼・目蓋】
〔目の蓋,の意〕
眼球の表面をおおう薄い皮膚。まなぶた。眼瞼(ガンケン)。
まぶた
まぶた【瞼】
an eyelid.→英和
〜に残る live in one's memory.
まぶたのはは
まぶたのはは 【瞼の母】
死別したり,遠く離れたりしていて会えず,記憶や夢の中だけにある母の面影(オモカゲ)。
まぶち
まぶち 【真淵】
⇒賀茂(カモノ)真淵
まぶち
まぶち [1] 【目縁・眶】
目のふち。また,まぶた。「眼は二重(フタエ)―にして色白く/当世書生気質(逍遥)」
まぶな
まぶな [0] 【真鮒】
ギンブナまたキンブナの異名。
まぶに
まぶに 【摩文仁】
沖縄県糸満(イトマン)市の地名。沖縄島南端部にある。第二次大戦の沖縄戦の激戦地。沖縄戦跡国定公園となり,戦没者の慰霊碑が多い。
まぶね
まぶね 【馬槽】
「うまぶね(馬槽)」に同じ。
まぶる
まぶ・る [2] 【塗る】
■一■ (動ラ五[四])
「まぶす(塗)」に同じ。「墨ヲ―・ル/ヘボン」
■二■ (動ラ下二)
⇒まぶれる
まぶる
まぶ・る 【守る】 (動ラ四)
(1)「まぼる(守)」の転。「女一人―・つてゐる男とてはなけれども/浄瑠璃・大経師(上)」
(2)じっと見る。「面を―・られ生き恥かく/浄瑠璃・天の網島(中)」
まぶれる
まぶ・れる [3] 【塗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぶ・る
「まみれる(塗)」に同じ。「惣身屎に―・れ抱腹絶倒/西洋道中膝栗毛(魯文)」
まへ∘ん
まへ∘ん (連語)
〔「ません」の転。関西地方での言い方〕
丁寧な打ち消しの意を表す。「それはあき―∘ん」
→ません
まべ
まべ [1]
海産の二枚貝。殻長20センチメートルを超す。殻はほぼ楕円形だが,後ろ耳が大きく突き出し烏帽子(エボシ)に似る。殻表は黒い。真珠養殖の母貝とされ,直径2センチメートルもある半円真珠がとれる。紀伊半島以南の太平洋とインド洋の浅海に分布。マベガイ。
〔大島珠母とも書く〕
まべ[図]
まべちがわ
まべちがわ 【馬淵川】
岩手県,北上山地北部に発し,北流して青森県八戸(ハチノヘ)市の北で太平洋に注ぐ川。長さ142キロメートル。
まべつせん
まべつせん 【間別銭】
〔「まべちせん」とも〕
⇒地口銭(ジグチセン)
まほ
まほ 【真秀】 (名・形動ナリ)
(1)十分であること。完全であること。よく整っていること。また,そのさま。「落窪の君の御事―に知り侍らず/落窪 1」
(2)本格的であること。正式であること。また,そのさま。「―のくはしき日記にはあらず/源氏(絵合)」
(3)まともに向き合うこと。直接に対座すること。また,そのさま。「親・せうとなどにだに,―にさし向かふことだにせず/狭衣 3」
〔「片秀(カタホ)」に対する語。「ま」は接頭語。「ほ」は抜きんでたものの意という〕
まほ
まほ 【真帆】
順風を受けて十分に張った帆。
→片帆
「浦風の―もかたほもみえわかず/新続古今(雑中)」
まほう
まほう【魔法】
magic;→英和
witchcraft.→英和
〜を使う use magic.‖魔法使い a magician;a wizard;a witch (女);a sorcerer;a sorceress (女).魔法びん a thermos[vacuum]bottle[flask].
まほう
まほう [0] 【魔法】
人間わざとは思えない,不思議なことを行う術。魔術。妖術。
まほうじん
まほうじん [2] 【魔方陣】
⇒方陣(ホウジン)(2)
まほうつかい
まほうつかい [4] 【魔法使い】
魔法を使う人。
まほうびん
まほうびん [2] 【魔法瓶】
中に入れた物質の温度を長時間保てるようにした瓶。二重壁のガラス瓶の間を真空にし,内面に銀メッキを施して伝導・対流・放射による熱の移動を防ぐようにしたもの。普通,口の狭い液体用のものをいう。保温瓶。ポット。ジャー。
まほし
まほし (助動)(まほしから・まほしく(まほしかり)・まほし・まほしき(まほしかる)・まほしけれ・○)
〔「まくほし」の転〕
希望の助動詞。動詞およびこれと同じ活用型の助動詞の未然形に接続する。
(1)その動作をすることをみずから希望する意を表す。…したい。
(ア)話し手の希望を表す。「世の中に多かる人をだに,すこしもかたちよしと聞きては,見〈まほしう〉する人どもなりければ/竹取」「いくばくならぬこの世の間は,さばかり心ゆく有様にてこそ過ぐさ〈まほしけれ〉/源氏(若菜上)」
(イ)話し手以外の者の希望を表す。「もしまことに聞こし召しはて〈まほしく〉は,駄一疋を賜はせよ/大鏡(昔物語)」
(2)(ラ変動詞「あり」に付いて)その状態が実現することを望む意を表す。…てほしい。「年に受領などありてあら〈まほしき〉を,いかなるべきことにか,と伝へ聞こえられよ/大鏡(師尹)」「少しの事にも先達(センダツ)はあら〈まほしき〉ことなり/徒然 52」
〔上代から用いられた「まくほし」に代わって,中古の和歌や仮名文などに用いられる。中世前期になると,擬古的な文章を除いて,一般に「たし」が多く用いられるようになる〕
→まくほし(連語)
→たし(助動)
まほしがる
まほしがる (助動)
〔希望の助動詞「まほし」の終止形に接尾語「がる」の付いたもの〕
話し手以外の者が,その動作をすることをみずから希望する意を表す。…したがる。「憎からぬ人ゆゑは,ぬれぎぬをだに着〈まほしがる〉たぐひもあなればにや/源氏(紅葉賀)」
まほしげなり
まほしげなり (助動)
〔希望の助動詞「まほし」の終止形に接尾語「げ」の付いたものに,さらに断定の助動詞「なり」が付いたもの〕
話し手以外の者がその動作をすることをみずから希望しているようにみえる意を表す。…したいようにみえる。…したそうだ。…したいようだ。「息も絶えつつ,聞こえ〈まほしげなる〉ことはありげなれど/源氏(桐壺)」「朝顔折りてまゐるほどなど絵にかか〈まほしげなり〉/源氏(夕顔)」
まほしさ
まほしさ
〔希望の助動詞「まほし」の終止形に接尾語「さ」の付いたもの〕
(1)そのようになること,そのようにすることをみずから希望すること,また,その度合を表す。…したさ。…てほしさ。「御いらへなどのあら―を,里なる人などにはつかに見せばやと見たてまつる/枕草子 278」「かの御ことあやまたず聞えうけたまはら―になむ/源氏(椎本)」
(2)(助詞「に」を伴って)「…したいものだから」「…したいばかりに」の意を表す。「思ひかけずききわたり奉りて,対面聞え―に,さうなくたづね参りたり/浅茅が露」
まほら
まほら
〔「ら」は漠然と場所を示す接尾語〕
すぐれた立派な場所。まほらま。まほろば。「聞こし食(ヲ)す国の―ぞ/万葉 800」
まほらま
まほらま
「まほら」に同じ。「倭(ヤマト)は国の―畳(タタナ)づく青垣山籠れる倭しうるはし/日本書紀(景行)」
まほろば
まほろば
〔「まほらま」の転〕
「まほら」に同じ。「倭(ヤマト)は国の―たたなづく青垣山籠れる倭しうるはし/古事記(中)」
まぼし
まぼし [0] 【真星】
(1)的の真ん中の星。
(2)物事の中心点。
まぼしい
まぼし・い 【眩しい】 (形)
〔近世江戸語〕
「まぶしい(眩)」に同じ。「―・くつてしれねえ,先づお顔をちよつと拝さう/洒落本・甲駅雪折笹」
まぼや
まぼや [2][0] 【真海鞘】
ホヤの一種。体長20センチメートルに及ぶ。体は長卵形で,赤橙色の表面に多くの乳房状の突起がある。雌雄同体。食用。日本各地の沿岸に分布し,特に東北地方に多く,養殖もされる。
まぼる
まぼ・る (動ラ四)
〔「まほる」とも〕
食べる。「摘んだる菜を,親や―・るらむ/土左」
まぼる
まぼ・る 【守る】 (動ラ四)
「まもる(守)」に同じ。「死したる父が顔をつくづくと―・りて/曾我 1」
まぼろし
まぼろし [0] 【幻】
(1)実体がないのにあるかのように見えるもの。また,すぐ消え去るはかないもののたとえ。「こちらへ歩いて来ると見えたのは―だったのだろうか」「恋しい人を―に見る」
(2)実際にあることが確かめられないもの。「―の名画」
(3)幻術を使う者。「大空を通ふ―夢にだに見えこぬ魂の行方尋ねよ/源氏(幻)」
(4)源氏物語の巻名。第四一帖。
まぼろし
まぼろし【幻】
a phantom;→英和
a vision;→英和
an illusion (幻想).→英和
〜のような phantom;dreamlike.→英和
幻を見る <話> see things.
まぼろしのよ
まぼろしのよ 【幻の世】
はかないこの世。「いとど―を背き捨させ給へる嬉しさを思し召されて/狭衣 3」
まま
まま 【崖】
傾斜地,崖(ガケ),土手の崩れた所などの地形をいうか。また,そのような地形の地名。「足柄(アシガリ)の―の小菅の菅枕あぜかまかさむ児ろせ手枕/万葉 3369」
まま
まま 【乳母】
めのと。うば。「―の遺言はさらにも聞えさせず/源氏(蓬生)」
まま
まま [2] 【儘】
〔「まにま」の転。多く,連体修飾語を受けて,形式名詞的に用いられる〕
(1)成り行きに従うこと。他のものに任せ従うこと。「誘われる―,ついて来た」「足の向く―に歩き回る」
(2)思いどおりであること。「―にならない世の中」「今夜一夜は身どもが―ぢや/狂言・地蔵舞(虎寛本)」
(3)元のとおりで,変えてないこと。そっくりであること。「見た―を話す」「昔の―で少しも変わらない」
(4)状態が続いていること。一つの動作・作用が終わり,それに続くはずの動作・作用が始まらないこと。「受け取った―積んである」「借りた―だ」「立った―眠る」
(5)成り行きにまかせて,結果に頓着しないこと。どうなってもよいこと。ままよ。「ただ読めずと―/胆大小心録」
(6)ある理由によってそのような事態になったこと。「太刀が持てもらい度さの―でおりやる/狂言・二人大名(虎寛本)」
(7)(普通「ママ」と書く)書物の校訂などで,原本どおりであること。
→ままに
〔「ままにならない」の場合,アクセントは [0]〕
まま
まま [1] 【飯】
めし。ごはん。まんま。
まま
まま (接助)
〔名詞「まま(儘)」から〕
用言または助動詞の連体形に接続する。
(1)(完了の助動詞「た」に付き,「…たまま」の形で)上の句によって示される状態が保たれている状況で,次の行動がなされることを表す。ままで。「机に向かった―,何もしないでぼんやりしていた」
(2)(候文(ソウロウブン)など,手紙文に多く用いられて)事情をあげて理由の説明をするのに用いる。…ので。…によって。ほどに。あいだ。「旅行中のお話など承りたき―,是非御来駕のほどお待ち受け申し上げます」「御面談致したく存じ候―,一両日中に御来社願い上げ候」
まま
まま [1][0] 【間間】 (副)
ときどき。まれに。時には。「忘れることも―ある」
まま
まま【間々】
sometimes.→英和
まま
まま 【継】
(1)継母。また,継母であること。「心実ばなしかかさんは―ざんす/柳多留 41」
(2)名詞の上に付いて,複合語をつくる。
(ア)直接の血のつながりのない親子関係であることを表す。「―母」「―子」
(イ)父または母を異にする兄弟姉妹の関係であることを表す。「汝が―兄弟(アニオト)/古事記(上訓)」[新撰字鏡]
→いろ
まま
まま【侭】
<leave a thing,remain> (just) as it is.靴をはいた〜で with one's shoes on.思う〜にやる do as one likes[pleases];have one's own way.命じられる〜にする do as one is told.規則の〜に according to the rule.→英和
ままあに
ままあに 【継兄・庶兄】
腹違いの兄。異母兄。まませ。「―の楊希言/金剛般若経集験記(平安初期点)」
ままいも
ままいも 【継妹】
腹違いの妹。異母妹。「此(コ)の王―銀王(シロガネノオウ)を娶して/古事記(中訓)」
ままおや
ままおや [0] 【継親】
血縁関係のない父または母。継父や継母。
ままおや
ままおや【継親】
a stepparent[stepfather,stepmother].→英和
ままかり
ままかり [0] 【飯借り】
瀬戸内地方で,サッパの異名。
ままき
ままき 【真巻き・細射・継木】
「真巻き矢」「真巻き弓」の略。「身はまづしくてぞありけるに,―を好みて射けり/宇治拾遺 15」
ままきや
ままきや 【真巻き矢・細射矢】
真巻き弓に用いる矢。
ままきゆみ
ままきゆみ 【真巻き弓・細射弓】
木と竹を接(ハ)ぎ合わせて作った弓。的弓で,猟や戦いなどには使われなかった。[和名抄]
ままきょうだい
ままきょうだい [3] 【継兄弟】
父または母の違う兄弟。
ままこ
ままこ【継子】
a stepchild;→英和
a stepson (男);→英和
a stepdaughter (女).→英和
〜扱いにする slight <a person> .→英和
ままこ
ままこ [0] 【継粉】
粉に水などを加えてこねるとき,なじまないで残った粉のかたまり。
ままこ
ままこ [0] 【継子】
(1)血のつながりのない子。実子でない子。
(2)仲間はずれにされる者。疎んぜられる者。のけ者。
ままこあつかい
ままこあつかい [4] 【継子扱い】
他の者と区別して,ことさらのけ者扱いにすること。「国際社会で―される」
ままこいじめ
ままこいじめ [4] 【継子虐め】
継子をいじめること。
ままこかしずき
ままこかしずき 【継子傅き】
継子を大事に育てること。「すずろなる―をして/源氏(真木柱)」
ままここんじょう
ままここんじょう [4] 【継子根性】
他人にとけこもうとしないひがんだ根性。
ままこざん
ままこざん [3] 【継子算】
⇒継子立(ママコダ)て
ままこだて
ままこだて [0] 【継子立て】
碁石を用いて行う遊戯の一。黒白の碁石それぞれ一五個ずつ計三〇個を一定の順に並べ,最初から数えて一〇番目にあたるものを除いてゆくと白石が全部なくなり,最後に残った黒石を勝ちとするもの。二〇個で行う場合もあり,並べ方を工夫することにより白を勝ちとしたり,特定の石を勝ちとすることができる。黒白を,それぞれ先妻の子と後妻の子に見立てたことからの名。継子算。
ままこどんぶり
ままこどんぶり [4] 【継子丼】
⇒他人丼(タニンドンブリ)
ままこな
ままこな [3] 【飯子菜】
ゴマノハグサ科の半寄生の一年草。山中に自生。高さ30センチメートル内外。葉は長卵形。夏,枝先に紅紫色の筒状唇形花を穂状につける。果実は蒴果(サクカ)。若い種子は米粒に似る。
ままこのしりぬぐい
ままこのしりぬぐい [7] 【継子の尻拭】
タデ科のつる性一年草。原野に自生。茎・葉柄に逆向きのとげがあり,葉は三角形で,小円形の托葉(タクヨウ)がある。夏,小枝の先に淡紅色の小花がかたまってつく。痩果(ソウカ)は球形。
ままこもの
ままこもの [0] 【継子物】
文芸・演劇の一系統。継子が継母や異母姉妹に虐げられるが,貴公子の出現や神仏の加護で幸福を得,継母たちには相応の報いが下るというもの。中将姫説話,「落窪物語」,御伽草子の「鉢かづき」,紅皿欠皿説話など多数あり,能・浄瑠璃・歌舞伎などにも脚色されている。
ままごと
ままごと [0][2] 【飯事】
子供が,炊事・食事など家庭生活のまねをする遊び。主に女の子の遊び。ままごと遊び。
ままごと
ままごと
〜遊びをする play house.
まましい
ままし・い [3] 【継しい】 (形)[文]シク まま・し
継父・継母・継子など,血のつながらない間柄である。「母は有るけれども―・い仲で/天うつ浪(露伴)」
まませ
まませ 【継兄】
腹違いの兄。異母兄。ままあに。「―当芸志美美命(タギシミミノミコト),其の嫡后伊須気余理比売(イスケヨリヒメ)を娶せし時/古事記(中訓)」
ままたき
ままたき [2][4] 【飯焚き・飯炊き】
飯をたくこと。また,他家に奉公して飯をたく人。めしたき。
ままちち
ままちち [0] 【継父】
血縁関係のない父。けいふ。ままてて。「―の少将のもとに/大和 16」
ままで
ままで (連語)
〔名詞「まま」に格助詞「で」の付いたもの〕
完了の助動詞「た」の連体形に付いて,接続助詞のように用いられる。上の句によって示される状態が保たれている状況で,次の行動がなされることを表す。「通路に立った―,何時間も汽車にゆられて行った」「ピアノの前に腰を下ろした―,ぼんやり考え事をしていた」
ままなき
ままなき 【吃】
どもり。[名義抄]
ままなら∘ぬ
ままなら∘ぬ [4] 【儘ならぬ】 (連語)
思いどおりにならない。自由にならない。「―∘ぬ浮き世」
ままならぬ
ままならぬ【侭ならぬ】
cannot have one's own way.
ままに
ままに (連語)
〔名詞「まま」に格助詞「に」の付いたもの〕
用言の連体形に付いて,接続助詞のように用いられる。上の句によって示される動作や状態にしたがって,次の行動がなされることを表す。
(1)…するとおりに。…であるにまかせて。「ただ宣はせむ―と聞ゆ/源氏(澪標)」「わが思ふ―そらにいかでか覚え語らむ/更級」
(2)…するにつれて。…にしたがって。「暗うなる―雨いとあやにくに頭さし出づべくもあらず/落窪 1」「かくて日の経(フ)る―,旅の空を思ひやるだにいとあはれなるに,人の心もいと頼もしげには見えずなむありける/蜻蛉(上)」
(3)…であるために。…なので。「恋しうおぼしいでらるる―,常陸の宮にはしばしば聞え給へど/源氏(末摘花)」「いみじく心もとなく,ゆかしく覚ゆる―,この源氏の物語,一の巻よりして皆見せ給へと心のうちに祈る/更級」
(4)…するとすぐに。…するやいなや。「いつも和殿原は重忠がやうなる者にこそ助けられんずれといふ―,大串をひさげて岸の上へぞ投げ上げたる/平家 9」「音に聞きし猫また,あやまたず足もとへふと寄り来て,やがてかきつく―,頸(クビ)のほどを食はんとす/徒然 89」
〔(1)格助詞「の」に付いて副詞句を構成することもある。意味は(1)または(2)に同じ。「霜枯れわたる野原の―,馬・車の行き通ふ音しげくひびきたり/源氏(若菜上)」「心の―茂れる秋の野らは置きあまる露にうづもれて/徒然 44」(2)現代語でも用いられることがある。意味は(1)に同じ。「女まで引張られる―彼れの膝に倚りかかつて,彼れの頬ずりを無邪気に受けた/カインの末裔(武郎)」〕
ままのかわ
ままのかわ 【儘の皮】
成り行きにまかせる以外に手だてのない意を表す語。ままよ。「それがつのると,はて��はもうどうなつても―と/人情本・娘節用」
ままのつぎはし
ままのつぎはし 【真間の継橋】
千葉県市川市真間にあった継橋。((歌枕))「かきたえし―ふみみればへだてたるかすみも晴てむかへるがごと/千載(雑下)」
ままのてごな
ままのてごな 【真間手児奈】
〔「ままのてこな」とも〕
万葉集にうたわれた伝説上の女性。千葉県市川市真間の辺りに住み,多くの男性に求愛されたことを悩んで入水自殺したと伝えられる。真間娘子(ママノオトメ)。
ままはは
ままはは【継母】
a stepmother.→英和
ままはは
ままはは [0] 【継母】
血のつながりのない母。けいぼ。
ままむすこ
ままむすこ [3] 【継息子】
血のつながりのない息子。男の継子。
ままむすめ
ままむすめ [3] 【継娘】
血のつながりのない娘。女の継子。
ままよ
ままよ 【儘よ】 (連語)
成り行きにまかせる以外に手だてのない意を表す語。どうにでもなれ。なるようになれ。「―,行けるところまで行ってみよう」
ままよめ
ままよめ [0] 【継嫁】
義理の息子の嫁。継子の嫁。
まみ
まみ [1] 【目見】
目つき。目もと。「見上げたる―には,人に否とはいはせぬ媚態あり/舞姫(鴎外)」
まみ
まみ [1] 【眉】
まゆ。まゆげ。
まみ
まみ [1] 【魔魅】
人をまどわす魔物。化け物。「天下皆―の掌握に落つる世に成らんずらん/太平記 21」
まみ
まみ 【貒・猯】
アナグマの異名。また,タヌキ。[日葡]
まみあい
まみあい [0] 【眉相・眉】
まゆ。また,眉間(ミケン)。
まみえ
まみえ [3] 【目見え・見え】
まみえること。面会すること。
まみえ
まみえ [1] 【眉】
まゆ。まゆげ。
まみえる
まみ・える [3] 【見える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 まみ・ゆ
〔目(マ)見ゆの意〕
(1)「会う」の意の謙譲語。お目にかかる。「閣下に―・える」
(2)顔を合わせる。対面する。「敵と相―・える」
(3)妻として夫につかえる。「貞女は二夫(ジフ)に―・えず/平家 9」
まみえる
まみえる【見える】
see;→英和
meet;→英和
have an interview <with> .→英和
まみげ
まみげ 【眉毛】
まゆげ。[ヘボン]
まみじろ
まみじろ [0] 【眉白】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長24センチメートルほど。雄は全身黒色で目の上に白い線がある。雌は黒褐色。シベリアから北日本にかけて分布し,冬は南アジアに渡る。日本には夏鳥として渡来し,山地で繁殖。澄んだ美声で鳴く。マミジロツグミ。まゆじろ。
まみじろくいな
まみじろくいな [5] 【眉白水鶏・眉白秧鶏】
ツル目クイナ科の鳥。熱帯島嶼系のクイナの一種で七亜種あり,小笠原諸島・硫黄島のものは北限亜種。全体に灰褐色で脇は淡褐色。目先は黒く,眉線と目の下縁から耳部へかけて白色。硫黄島では1925年(大正14)以降は見られず絶滅種とされる。
まみず
まみず【真水】
fresh water.
まみず
まみず [0] 【真水】
塩分などのまじらない水。淡水。
まみずくらげ
まみずくらげ [4] 【真水水母】
淡水産のクラゲの一種。傘は直径2センチメートルほどの半球状で,無色。縁に多くの触手が並ぶ。雌雄異体。世界中の温帯の淡水中にみられ,日本では第二次大戦後各地に広まった。
まみちゃじない
まみちゃじない [4] 【眉茶�】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長20センチメートルほど。目の上にはっきりした白い線がある。シベリア東部・中国東北部などで繁殖し,冬は東南アジアに渡る。日本には主に旅鳥として渡来する。
まみなみ
まみなみ【真南の[に]】
due south.
まみなみ
まみなみ [2] 【真南】
ちょうど南に当たる方角。正南。
⇔真北
まみや
まみや 【間宮】
姓氏の一。
まみやかいきょう
まみやかいきょう 【間宮海峡】
サハリン北部とシベリアとの間にある海峡。最狭部は7キロメートルほどで,冬季凍結する。間宮林蔵が1809年踏査,シーボルトが命名した。タタール海峡。韃靼(ダツタン)海峡。
まみやりんぞう
まみやりんぞう 【間宮林蔵】
(1775-1844) 江戸後期の探検家。諱(イミナ)は倫宗(トモムネ)。常陸(ヒタチ)の生まれ。幕府の蝦夷(エゾ)地御用雇となり蝦夷地に勤務,伊能忠敬に測量を学ぶ。千島・西蝦夷・樺太を探検。間宮海峡を発見し,樺太(サハリン)が島であることを実証。シーボルト事件の告発者といわれる。
まみゆ
まみ・ゆ 【見ゆ】 (動ヤ下二)
⇒まみえる
まみる
まみ・る 【塗る】 (動ラ下二)
⇒まみれる
まみれ
まみれ 【塗れ】
他の語の下に付いて,そのものがべったりついてよごれる意を表す。「ほこり―」「血―の男」
まみれ
−まみれ【血塗れの】
bloody;→英和
smeared with blood.泥〜の muddy.→英和
まみれる
まみれる【塗れる】
be smeared[soiled,covered] <with> .
まみれる
まみ・れる [3] 【塗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まみ・る
(1)汚いものが一面につく。たくさんついてよごれる。「汗に―・れる」「血に―・れる」
(2)落ちぶれる。[名義抄]
[慣用] 一敗地に―
まむかい
まむかい [2] 【真向(か)い】
ちょうど正面。真正面。「寺の―に住む」
まむかい
まむかい【真向いに[の]】
just opposite <my house> ;just in front <of> .
まむき
まむき [0] 【真向き】
(1)正面から向かうこと。また,真正面。「銀杏返(イチヨウガエシ)を―に見せて/多情多恨(紅葉)」
(2)船首または船尾の真正面のこと。
まむぎ
まむぎ [2][0] 【真麦】
小麦。また地方により,大麦をいう。
まむし
まむし [0]
〔「まぶし」の転〕
京阪地方で,鰻飯(ウナギメシ)の称。
まむし
まむし [0] 【蝮】
(1)〔真虫の意〕
有鱗目クサリヘビ科の毒蛇の総称。一二種が日本およびアジア全域に分布。日本にすむニホンマムシは全長40〜65センチメートル。頭部は三角形。体の背面は,普通,灰褐色ないし暗赤褐色の地に黒褐色の大きな銭形の斑紋がある。竹やぶや森林の中,水田の周辺などにすみ,カエル・ネズミなどを捕食する。卵胎生。はみ。[季]夏。
(2)人に害をなし恐れられる人をいう語。
(3)「まむし指」の略。
まむし
まむし【蝮】
《動》an adder;→英和
a viper.→英和
まむしぐさ
まむしぐさ [3] 【蝮草】
サトイモ科の多年草。テンナンショウ属の一種で,林下に生える。葉鞘(ヨウシヨウ)に黒褐色の斑点がある。雌雄異株。春,開花。肉穂花序は黄白色で,淡緑色または淡紫色で白い縦筋のある仏炎苞に包まれる。根茎を去痰(キヨタン)・鎮痙(チンケイ)薬とする。
まむしざけ
まむしざけ [3] 【蝮酒】
マムシ{(1)}を浸した焼酎。強壮剤とする。[季]夏。《―鼻をつまんで飲みにけり/相島虚吼》
まむしゆび
まむしゆび [3] 【蝮指】
指先の関節がマムシ{(1)}の頭のような形に曲がる指。呪力があって腹痛を治すとか,この指の者は働き者であるなどという。まむし。
まむすび
まむすび [2] 【真結び】
「小間(コマ)結び」に同じ。
まむろがわ
まむろがわ 【真室川】
(1)山形県北部を流れる川。最上川の中流に注ぐ鮭川(サケガワ)の一支流。
(2)山形県北部,真室川流域を占める町。製材業・家具製造が行われる。
まむろがわおんど
まむろがわおんど 【真室川音頭】
山形県真室川町の民謡で,花柳界の騒ぎ唄。明治末に北海道で流行した「なっと節(らっぱ節の変化したもの)」を,昭和の初めに真室川飛行場造設の作業員たちが伝えたもの。
まめ
まめ [2] 【肉刺】
手足の皮膚が他の物とこすれてできる水ぶくれ。
まめ
まめ(な)
[勤勉な]diligent;→英和
hardworking;→英和
honest (正直な);→英和
[健康な]healthy;→英和
well.→英和
筆まめな人 a good correspondent.
まめ
まめ【肉刺】
a blister (水ぶくれ);→英和
a corn (うおの目,底豆).→英和
〜ができる have a blister[corn] <on one's foot> .
まめ
まめ【豆】
(1) a bean;→英和
a pea (えんどう);→英和
a soybean (大豆);→英和
a legume (豆類).→英和
(2)[小型の]〔形〕miniature <house> ;→英和
baby <car> ;→英和
midget <typhoon> .→英和
まめ
まめ [0] 【忠実】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まじめによく働くこと。よく気がついて面倒がらずにてきぱきと動くこと。また,そのさま。「―な人」「筆―」
(2)体が丈夫である・こと(さま)。達者。「―に暮らす」
(3)誠実である・こと(さま)。「いと―にじちようにて,あだなる心なかりけり/伊勢 103」
(4)実際の役に立つさま。実用的。「車にて―なるものさまざまにもてきたり/大和 173」
まめ
まめ 【豆・荳・菽】
■一■ [2] (名)
(1)マメ科植物のうち,食用にする大豆・小豆(アズキ)・隠元など。また,その種子。
(2)特に,大豆。「―まき」
(3)陰核。女陰。また,女。「何所(ドコ)の―を喰ひに往かれた/浄瑠璃・新版歌祭文」
(4)牛・豚などの腎臓の俗称。「豚―」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)形・規模などが小さいという意を表す。「―電球」「―台風」
(2)子供である意を表す。「―記者」
まめ=を植えて稗(ヒエ)を得る
――を植えて稗(ヒエ)を得る
期待したほどの結果が得られないことのたとえ。期待はずれ。
まめあぶら
まめあぶら [3] 【豆油】
(1)大豆油。
(2)「ご(豆汁)」に同じ。
まめいた
まめいた [0] 【豆板】
(1)炒(イ)った豆を並べ,溶かした砂糖をかけて固めた菓子。
(2)「豆板銀」の略。
まめいたぎん
まめいたぎん [4] 【豆板銀】
江戸時代に通用した秤量(シヨウリヨウ)銀貨。秤量は五匁前後で,丁銀の切り遣いを避けるための補助貨幣として使用。小粒。小玉銀。豆銀。
豆板銀[図]
まめいり
まめいり [4][0] 【豆炒り】
(1)豆を炒(イ)ること。また,炒った豆。いりまめ。
(2)豆・米・あられなどを炒って砂糖をまぶした菓子。いりまめ。
(3)男の中に女が,または女の中に男がまじっていること。「婦(オンナ)の中の―のごとし/洒落本・新吾左出放題盲牛」
まめうち
まめうち [0][4] 【豆打ち】
「豆撒(マメマ)き{(2)}」に同じ。
まめうまし
まめうまし 【豆甘】
イカルの異名。
まめうら
まめうら 【豆占】
「豆焼(マメヤ)き」に同じ。
まめえもん
まめえもん マメヱモン 【豆右衛門】
江島其磧(エジマキセキ)作「魂胆色遊懐男(コンタンイロアソビフトコロオトコ)」の主人公。豆粒ほどの小男で他人と魂を入れ替わり,数々の情事を楽しむ。のち,他の浮世草子などにも登場。豆男(マメオトコ)。
まめおとこ
まめおとこ 【忠実男】
(1)まじめな男。誠実な男。「かの―うち物語らひて/伊勢 2」
(2)〔「伊勢物語」二段から〕
(ア)在原業平の異名。「業平名少々。東男。―/宗祇袖下」
(イ)風流で色好みの男。「緋の袴踏みしだき,誘ひ出づるや―/謡曲・雲林院」
(ウ)他人の妻と密通している男。間男。「ある人の妻のもとに―の通ふ由夫聞きて/沙石 7」
まめおとこ
まめおとこ [3] 【豆男】
(1)体の小さい男。
(2)年男(トシオトコ)。「お国の御用新玉(アラタマ)のここに年取る―/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
(3)好色の小男。
→豆右衛門
まめか
まめか [0] 【豆科】
双子葉植物離弁花類の一科。熱帯を中心に約六五〇属一八〇〇〇種が世界に広く分布し,ラン科に次ぐ大きな科。葉は普通,奇数の羽状複葉。多くは木本で放射相称または不整形の五弁花をつける。温帯では草本で,蝶(チヨウ)形花のものが多い。果実は豆果。ダイズ・アズキ・エンドウ・アルファルファ・レンゲ・アカシア・シタン・ハギ・スイートピーなど。
まめかす
まめかす【豆粕】
a bean cake.
まめかす
まめかす [0][3] 【豆粕】
大豆から油をしぼったあとの粕。飼料・肥料とする。
まめがき
まめがき [2] 【豆柿】
シナノガキの一種で,葉に毛のないもの。果実は球形で径約1.5センチメートル,熟すと黒色となる。未熟果から柿渋をとる。[季]秋。
まめがゆ
まめがゆ [0][2] 【豆粥】
小豆(アズキ)や黒豆を入れた粥。
まめがら
まめがら [0][4] 【豆殻・豆幹・萁】
実をとったあとの,豆の茎・葉・さやなど。
まめぎん
まめぎん [0] 【豆銀】
⇒豆板銀(マメイタギン)
まめこがね
まめこがね [3] 【豆黄金虫】
コガネムシ{(2)}の一種。体長約1センチメートル。頭部と胸部は暗緑色で金属光沢があり,上ばねは黄褐色。幼虫は各種植物の根を食害し,成虫はマメ類・ブドウなどの葉を食う。日本全土に分布。二〇世紀初期にアメリカに侵入,増殖して大害を起こし,ジャパニーズ-ビートルとして知られる。
まめごころ
まめごころ 【忠実心】
誠実な心。実直な気持ち。「―もなまあくがるる心地す/源氏(野分)」
まめごと
まめごと 【忠実事】
まじめなこと。実生活や実務に関すること。「あだごとにも―にも,わが心と思ひ得ることなく/源氏(帚木)」
まめざいく
まめざいく [3] 【豆細工】
大豆に竹ひごを刺すなどしてさまざまの形に作った細工。
まめざくら
まめざくら [3] 【豆桜】
バラ科の落葉小高木。関東・中部地方の山中に自生。富士山に多いのでフジザクラともいう。葉の出る前に開花。花はやや小さく下向きにつき,白色まれに淡紅色。
まめし
まめ・し 【忠実し】 (形シク)
(1)誠実である。まじめである。「人がらも―・しく,いとねんごろに思ひきこえ給へれば/増鏡(草枕)」
(2)かいがいしい。勤勉である。「―・しき心もなければ,梳ることもないぞ/中華若木詩抄」
まめしげ
まめしげ 【忠実し気】 (形動ナリ)
(1)まじめなさま。かいがいしいさま。「あるじの老女が―に吾を憩(イコ)はして/読本・八犬伝 5」
(2)頼もしく,当てになるさま。かいのあるさま。「悪ううたはれて―もなき浮世やと/浄瑠璃・丹波与作(中)」
まめしぼり
まめしぼり [3] 【豆絞り】
豆粒のような小さい丸を染め出した布。本来は絞り染めをいう。手拭地・浴衣地が多い。
まめじか
まめじか [2] 【豆鹿】
偶蹄目マメジカ科の哺乳類の総称。ウサギほどの大きさの原始的なシカ類で,背が丸く,目は大きく,角はない。上顎(アゴ)の門歯はなく,雄の上の犬歯は牙(キバ)状となる。アフリカと東南アジアに四種が分布。
まめじどうしゃ
まめじどうしゃ [4] 【豆自動車】
小型の自動車。
まめす
まめ・す 【塗す】 (動サ四)
まぶす。「栴檀香をもちてそのうへに―・しちらして/三宝絵詞(下)」
まめそうめん
まめそうめん [3] 【豆素麺】
「春雨(ハルサメ){(2)}」の異名。
まめぞう
まめぞう マメザウ [0] 【豆蔵】
(1)元禄(1684-1704)頃の手品・曲芸をよくした大道芸人の名。後,大道手品師や手品芸の別名ともなった。文政(1818-1830)期に上野・両国の広小路で徳利と豆を使った芸を見せた芸人が有名。
(2)おしゃべりの人。
(3)きわめて背の低い男。小人。「大女房・―・両頭の亀/浮世草子・名残の友 4」
(4)釣り合い人形の別名。また,これを図案化した紋章。やじろべえ。
(5)袖のある,桐油紙の合羽。着た姿が{(4)}に似ることからいう。豆蔵合羽。
まめぞうむし
まめぞうむし [3] 【豆象虫】
甲虫目マメゾウムシ科の昆虫の総称。ほとんどが体長5ミリメートル以下。体形はずんぐりした卵形で黒っぽいものが多い。ほとんどが幼虫期にマメ科植物の種子を食う。日本にはアズキゾウ・ソラマメゾウ・エンドウゾウなど二〇種余りがいる。
まめぞめ
まめぞめ [0] 【豆染め】
青黒い染め色。
まめたいふう
まめたいふう [3][5] 【豆台風】
ごく小さい台風。1000ヘクトパスカルの等圧線で囲まれる区域の半径が100キロメートル未満のもの。暴風域も小さい。
まめたん
まめたん【豆炭】
an oval briquet(te).
まめたん
まめたん [0] 【豆炭】
無煙炭の粉に木炭の粉などを混ぜ,鶏卵大に練り固めた燃料。こんろ・こたつなどに用いる。
まめだいこ
まめだいこ [3] 【豆太鼓】
(1)糸先に大豆をつけたでんでん太鼓。
(2)歌舞伎の下座(ゲザ)音楽に用いる楽器の一。玩具の平丸太鼓二個を枠にはめて打つ。子供が主の踊りに用いる。
まめだおし
まめだおし [3] 【豆倒】
ヒルガオ科の一年生のつる性寄生植物。ネナシカズラの類で,茎はつる状で細く,黄色。花・果実ともにネナシカズラより小形。ダイズなどに寄生し,害を与える。葉緑素をもたない。種子を菟糸子(トシシ)といい,強壮薬とする。
まめだつ
まめだ・つ 【忠実立つ】 (動タ四)
〔「だつ」は接尾語〕
まじめになる。まじめに振る舞う。「いといたく世をはばかり,―・ち給ひけるほど/源氏(帚木)」
まめだぬき
まめだぬき [3] 【豆狸】
小さな狸。
まめちゃ
まめちゃ [2] 【豆茶】
(1)炒(イ)った大豆やあられを入れた塩茶。
(2)「浜茶(ハマチヤ)」に同じ。
まめつ
まめつ [0] 【摩滅・磨滅】 (名)スル
すりへること。すりへってなくなること。「タイヤの溝が―する」
まめつ
まめつ【摩滅】
defacement.→英和
〜する be defaced[worn out].
まめつき
まめつき 【豆搗き】
黄な粉。[和名抄]
まめつち
まめつち [2] 【豆鎚】
彫金用の小さな金づち。小金づち。
まめつぶ
まめつぶ [3] 【豆粒】
豆の一つ一つの粒。また,小さなもののたとえ。「―ほどの機影」
まめづた
まめづた [2] 【豆蔦】
ウラボシ科の常緑性シダ植物。岩上や樹幹に着生。茎は長く伸び,暗褐色の鱗片(リンペン)がつく。葉は小さい卵円形。胞子葉はへら形で,線形の胞子嚢(ノウ)群が下面中脈の両側につく。マメゴケ。イワマメ。カガミグサ。
まめてつどう
まめてつどう【豆鉄道】
a scenic railway (遊園地の).
まめでっぽう
まめでっぽう [3] 【豆鉄砲】
豆を弾丸にして撃つ小さい玩具の鉄砲。
まめでっぽう
まめでっぽう【(鳩が)豆鉄砲をくらったような顔をする】
look dazed[amazed].
まめでっぽう=をくった鳩(ハト)のよう
――をくった鳩(ハト)のよう
⇒鳩(ハト)が豆鉄砲(マメデツポウ)を食ったよう
まめでんきゅう
まめでんきゅう【豆電球】
a midget lamp.
まめでんきゅう
まめでんきゅう [3] 【豆電球】
小型の電球。特に,懐中電灯などに用いる小型電球。
まめどん
まめどん 【豆殿】
「小職(コジヨク){■一■(1)}」に同じ。
まめなっとう
まめなっとう [3] 【豆納豆】
普通の糸引き納豆。
→浜納豆
まめにんぎょう
まめにんぎょう [3] 【豆人形】
小さな人形。けし人形。
まめぬかまき
まめぬかまき [0][4] 【豆糠撒き】
「ほがほが」に同じ。
まめのこ
まめのこ [3][4] 【豆の粉】
「黄な粉」に同じ。
まめのはな
まめのはな [0] 【豆の花】
豆類の花。特に,ソラマメ・エンドウの花をいう。[季]春。
まめはんみょう
まめはんみょう [3] 【豆斑猫】
ツチハンミョウ科の甲虫。体長15ミリメートル内外。体は細長く,頭部の大部分が赤色のほかは黒色。上ばねの縁と中央に細い黄色の縦線がある。幼虫はバッタ類の卵塊を食い,成虫はマメ類などの葉を食害する。成虫は乾燥して生薬のカンタリスを製する。本州・四国・九州に分布。
→カンタリス
まめびと
まめびと 【忠実人】
実直な人。誠実な人。まじめな人。「うたての御達や,恥づかしげなる―をさへ/源氏(竹河)」
まめふじ
まめふじ [2] 【豆藤】
キブシの異名。
まめぶみ
まめぶみ 【忠実文】
真心のこもった手紙。まじめな手紙。「―通ひ通ひて/蜻蛉(上)」
まめへん
まめへん [0] 【豆偏】
漢字の偏の一。「豉」「豌」などの「豆」の部分。
まめほん
まめほん [0] 【豆本】
きわめて小さな本。寸珍本。芥子(ケシ)本。
まめほん
まめほん【豆本】
a midget[bijou]book.
まめほんだ
まめほんだ [3] 【豆本多】
江戸後期に流行した男子の髪形。本多髷(ホンダマゲ)の一種で,髪を少なくし髻(モトドリ)をつめ,髷を小さく結ったもの。
まめまき
まめまき【豆撒き】
a bean-scattering ceremony.
まめまき
まめまき [2][3] 【豆蒔き・豆撒き】
(1)豆の種を畑にまくこと。
(2)節分の夜に,「福は内,鬼は外」と唱えながら煎(イ)った豆をまくこと。豆打ち。《豆撒》 [季]冬。
まめまめしい
まめまめし・い [5] 【忠実忠実しい】 (形)[文]シク まめまめ・し
(1)怠けずに,せっせと身軽に働く様子である。「―・く働く」
(2)まじめである。本気である。「―・しくおぼしなるらむことを,つれなく戯れに/源氏(朝顔)」
(3)実用的である。日常向きである。「何をか奉らむ。―・しきものはまさなかりなむ/更級」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
まめまわし
まめまわし [3] 【豆回し】
イカルの異名。
まめみそ
まめみそ [0] 【豆味噌】
大豆麹(コウジ)と蒸した大豆でつくった味噌。名古屋が中心で,三州味噌・八丁味噌などがある。
まめめいげつ
まめめいげつ [3] 【豆名月】
陰暦九月十三夜の月の別名。枝豆を供えて月見をする風習がある。栗(クリ)名月。後(ノチ)の月。[季]秋。
→芋名月
まめめし
まめめし [0][2] 【豆飯】
豆,特にグリンピースを炊きこんだ飯。豆御飯。[季]夏。《すき嫌ひなくて―豆腐汁/虚子》
まめもち
まめもち [2] 【豆餅】
黒豆または大豆を入れて搗(ツ)いた餅。
まめもやし
まめもやし [3] 【豆萌やし】
豆類からつくるもやし。特に,大豆からつくるもやし。
まめやか
まめやか [2] 【忠実やか】 (形動)[文]ナリ
(1)心のこもっているさま。誠実なさま。「―なもてなし」「―に働く」
(2)本格的であるさま。かりそめでないさま。「(雨が)―に降れば,笠もなきをのこども,ただ引きに引き入れつ/枕草子 99」
(3)実生活にかかわるさま。実用的であるさま。「をかしきやうにも,―なるさまにも/源氏(橋姫)」
[派生] ――さ(名)
まめやき
まめやき [0] 【豆焼(き)】
年占(トシウラ)の一種。節分に,炉辺に大豆を並べて月々の天候を占うもの。豆占(マメウラ)。
まめやっこ
まめやっこ [3] 【豆奴】
頭を大豆で作った槍持ち奴の人形。細い丸竹に立て,糸を通して左右に回す。
まめる
まめ・る 【塗る】 (動ラ四)
「まみれる(塗)」に同じ。「泥ニ―・ル/日葡」
まめわざ
まめわざ 【忠実事】
実用的な仕事。裁縫など日常の仕事。「この頃御前の―に参りなどして/栄花(御裳着)」
まめんし
まめんし [2] 【麻綿糸】
麻と綿花をまぜてつむいだ糸。
まめランプ
まめランプ [3] 【豆―】
(1)豆電球。
(2)小型の石油ランプ。
まもう
まもう [0] 【磨耗・摩耗】 (名)スル
こすれて減ること。多く,機械・部品・道具などについていう。「軸受けが―する」
まもうしけん
まもうしけん [4] 【摩耗試験】
材料の耐摩耗性を調べる試験。
まもなく
まもなく【間もなく】
soon;→英和
presently;→英和
before long.
まもなく
まもなく [2] 【間も無く】 (副)
ほんの短い時間で。すぐに。ほどなく。「―春が来る」「―電車がまいります」
まもの
まもの【魔物】
⇒魔.
まもの
まもの 【麻物・苧物】
麻を縒(ヨ)った紐(ヒモ)・綱。「挺の―に縛りあげ/浄瑠璃・扇八景」
まもの
まもの [0] 【魔物】
(1)魔性のもの。妖怪(ヨウカイ)。ばけもの。
(2)人を迷わせたり破滅に導いたりするもの。「金は―だ」
まもの
まもの [0] 【真物】
にせものでないこと。ほんもの。「―のごとくに演せんことは/小説神髄(逍遥)」
まもらう
まもら・う マモラフ 【守らふ】 (動ハ下二)
〔「目(マ)守(モ)る」に継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
(1)じっと見る。見守る。「今々と苦しうゐ入りて,あなたを―・へたる心地/枕草子 160」
(2)守る。大切にする。「かくまがふ方なく,一つ所を―・へて/源氏(夕霧)」
まもり
まもり【守】
(1) defense <against> ;→英和
protection.→英和
(2)[お守り]an amulet;→英和
a charm;→英和
a talisman.→英和
〜を固める strengthen the defense.‖守り神 a guardian angel.
まもり
まもり [3] 【守り・護り】
(1)守ること。防備。「―を固める」
(2)神の加護。また,守り神。
(3)守り札。また,守り袋。お守り。
(4)紋章の一。護符をかたどったもの。
まもりあう
まもりあ・う 【守り合ふ】 (動ハ四)
互いに見つめ合う。見合う。「いかに,と顔を―・ひ侍りけるに/宇治拾遺 14」
まもりあぐ
まもりあ・ぐ 【守り上ぐ】 (動ガ下二)
じっと見上げる。「この女を―・げて此の蛇(クチナワ)はゐたり/宇治拾遺 4」
まもりがたな
まもりがたな [4] 【守り刀】
護身用の短刀。脇差し。
まもりがみ
まもりがみ [3][4] 【守り神】
災いを防ぎ身を守ってくれる神。守護神。
まもりづけ
まもりづけ 【守り付け】
戦場で討ち死にを覚悟した者が,自分の名前を記し髻(モトドリ)に結びつけておいた木札。
まもりぬく
まもりぬ・く [4] 【守り抜く】 (動カ五[四])
最後まで守る。守りとおす。「陣地を―・く」「最初の方針を―・く」
[可能] まもりぬける
まもりふだ
まもりふだ [3] 【守り札】
神仏の霊がこもり人を加護する札。社寺から請い受けて身につけたり戸口に張ったりする。お守り。札守り。
まもりぶくろ
まもりぶくろ [4] 【守り袋】
守り札を入れて身につける袋。
まもりほんぞん
まもりほんぞん [4] 【守り本尊】
災難などから身を守ってくれるとして特に信仰している仏。
まもりめ
まもりめ 【守り目】
守る役目。また,その人。世話役。「二人の子を舟の―にのせ置きて/宇治拾遺 4」
まもりわきざし
まもりわきざし [4] 【守り脇差】
守り刀。
まもる
まも・る [2] 【守る】 (動ラ五[四])
〔「目(マ)守(モ)る」の意〕
(1)大切な物が失われたり,侵されたりしないように防ぐ。「国境を―・る」「外敵から身を―・る」「チャンピオンの座を―・る」「留守を―・る」
(2)決めたことに背かないようにする。「約束を―・る」「制限速度を―・る」「沈黙を―・る」
(3)目を離さないでじっと見る。見守る。「省吾の顔を―・り乍(ナガ)ら尋ねた/破戒(藤村)」「月の顔のみ―・られ給ふ/源氏(須磨)」
(4)大事にする。世話をする。「明け暮れ―・りてなでかしづく事限りなし/源氏(東屋)」
(5)状況を見定める。「足速(アバヤ)の小舟風―・り/万葉 1400」
[可能] まもれる
まもる
まもる【守る】
defend <a person against> ;→英和
protect <a person from> ;→英和
[約束を]keep <one's promise> ;→英和
[規則などを]observe <the rule> ;→英和
obey;→英和
follow.→英和
まや
まや 【真屋・両下】
〔「ま」は接頭語,「や」は建物の意〕
棟の前後二方へ軒をふきおろした家。切妻造り。「いつの―に麁草(アラクサ)をいづの席(ムシロ)苅り敷きて/祝詞(出雲国造神賀詞)」「東屋―のあまりのその雨そそぎ/催馬楽」
まや
まや 【摩耶】
〔梵 Māyā〕
釈迦の生母。浄飯王(ジヨウボンノウ)(スッドーダナ)の妃。ルンビニ園において釈迦を生み,七日後に没し,死後は忉利天(トウリテン)に生まれたと伝える。摩迦摩耶(マカマヤ)(Mahāmāyā)。摩耶夫人(ブニン)。
まや
まや 【馬屋】
(1)馬小屋。うまや。
(2)駅(ウマヤ)。宿場。宿駅。[伊呂波字類抄]
まやかし
まやかし [0]
まやかすこと。ごまかすこと。いんちき。にせもの。「そんな―にだまされるものか」
まやかし
まやかし
⇒ごまかし.
まやかしもの
まやかしもの [0] 【まやかし物】
にせもの。ごまかしもの。
まやかし物
まやかしもの [0] 【まやかし物】
にせもの。ごまかしもの。
まやかす
まやか・す [3][0] (動サ五[四])
まぎらしてあざむく。ごまかす。だます。[ヘボン]
まやく
まやく【麻薬】
a narcotic;→英和
a drug;→英和
an opiate (阿片).→英和
麻薬常用者(密売者) a drug[narcotic]addict (broker).麻薬中毒 drug addiction.
まやく
まやく [0] 【麻薬・痲薬】
麻酔作用をもつ物質のうち,依存性を有するため法律上,取り締まりの対象となるもの。鎮痛薬・鎮咳薬など,医薬品としてきわめて有用なものもある。アヘン・モルヒネ・コカインの類。「―中毒」
まやくとりしまりほう
まやくとりしまりほう 【麻薬取締法】
麻薬および向精神薬の輸入・輸出・製造・製剤・譲渡等についての取り締まりと麻薬中毒者について必要な医療措置について定める法律。1953年(昭和28)「麻薬取締法」として制定,90年(平成2)「麻薬及び向精神薬取締法」に改正,改称。
まやくにかんするたんいつじょうやく
まやくにかんするたんいつじょうやく 【麻薬に関する単一条約】
麻薬取り締まりのための国際協力に関する従来の条約を整備・強化し統一した条約。1961年に採択。加盟国に,麻薬の不正取引を処罰する立法措置を義務づける。
まやくにほう
まやくにほう [4] 【麻薬二法】
「麻薬及び向精神薬取締法」の一部改正法と,「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律」(1991年制定)のこと。後者は麻薬犯罪に関してマネー-ロンダリングの処罰,不法収益の没収,泳がせ捜査等について規定。
まやさん
まやさん 【摩耶山】
神戸市街の背後にそびえる山。六甲山地の前山の一。海抜702メートル。中腹に摩耶夫人像をまつる忉利天上(トウリテンジヨウ)寺がある。
まやし
まやし 【まや師】
〔「まや」は,まやかしの意〕
詐欺師。いかさま師。ぺてん師。「我がやうなそぶりの―を聟というては,此婆が世間が恥かしい/歌舞伎・霧太郎天狗酒醼」
まやぶにん
まやぶにん 【摩耶夫人】
⇒まや(摩耶)
まやま
まやま 【真山】
姓氏の一。
まやませいか
まやませいか 【真山青果】
(1878-1948) 劇作家・小説家。仙台生まれ。本名,彬(アキラ)。小栗風葉に師事,自然主義作家として立つが,のち劇界に転じ多くの戯曲を発表。戯曲「玄朴と長英」「元禄忠臣蔵」「平将門」,小説「南小泉村」,研究書「西鶴語彙考証」など。
まや師
まやし 【まや師】
〔「まや」は,まやかしの意〕
詐欺師。いかさま師。ぺてん師。「我がやうなそぶりの―を聟というては,此婆が世間が恥かしい/歌舞伎・霧太郎天狗酒醼」
まゆ
まゆ【繭】
a cocoon.→英和
まゆ
まゆ【眉】
an eyebrow.→英和
〜をかく pencil the eyebrows.〜をひそめる frown <on,at> .→英和
まゆ
まゆ [1] 【繭】
(1)動物,特に昆虫の活動停止状態にある卵・幼虫・蛹(サナギ)を保護するもの。動物が分泌した糸が主な材料であるが,糞(フン)・小石・葉など生活環境や種によってさまざま。
(2)特に,蚕のつくる白い俵形の繭。生糸の原料となる。[季]夏。《よき蚕ゆゑ正しき―を作りたる/虚子》
まゆ
まゆ [1] 【眉】
(1)まぶたの上部に弓形に生えている毛。眉毛。まよ。
(2)破風や虹梁(コウリヨウ)の下端に沿って彫られた弓形の刳(ク)り形。弓眉・剣眉など。
(3)烏帽子(エボシ)の正面の,くぼませた上に出る横皺(ジワ)。
(4)牛車(ギツシヤ)の屋形の出入り口上部の,突き出た部分。
→牛車
(5)遠くにかすんだ連山。眉墨。「―も乱れぬあはの島山/広田社歌合」
(6)伊勢船造りの船首の両側にある眉形の装飾。
まゆ=に唾(ツバ)をつける
――に唾(ツバ)をつ・ける
〔眉に唾をつけておくと狐(キツネ)や狸(タヌキ)に化かされないという俗信から〕
だまされないように用心する。眉唾(マユツバ)。
まゆ=に火がつく
――に火がつ・く
危険が迫る。焦眉(シヨウビ)の急。
まゆ=を伸べる
――を伸・べる
「眉を開く」に同じ。「今茲処(ココ)で,身を退けば―・べて喜ぶ者がそこらに沢山あることに/浮雲(四迷)」
まゆ=を吊(ツ)り上げる
――を吊(ツ)り上・げる
おこった表情をする。眉を上げる。
まゆ=を引く
――を引・く
「眉を書く」に同じ。
まゆ=を曇(クモ)らす
――を曇(クモ)ら・す
心配そうな顔つきをする。
まゆ=を書く
――を書・く
眉墨で,作り眉をする。
まゆ=を落とす
――を落と・す
女が結婚して眉をそり落とす。また,結婚する。
まゆ=を読む
――を読・む
人の顔を見て,本心をよみとる。
まゆ=を開く
――を開・く
心配ごとがなくなって安心する。
まゆ=を集める
――を集・める
「眉を顰(ヒソ)める」に同じ。「青梅に―・めたる美人かな/五車反古」
まゆ=を顰(ヒソ)める
――を顰(ヒソ)・める
眉の辺りにしわをよせる。心配ごとがあるさま,また,不快なさま。眉を寄せる。「傍若無人の振る舞いに―・める」
まゆ=一(ヒト)つ動かさない
――一(ヒト)つ動かさない
全く表情を変えない。
まゆあい
まゆあい [3] 【眉間】
眉と眉との間。みけん。
まゆう
まゆ・う マユフ 【迷ふ・紕ふ】 (動ハ四)
「まよう{(8)}」に同じ。「白たへの袖は―・ひぬ/万葉 2609」
まゆがき
まゆがき [2][0] 【眉書き】
眉墨で眉をかくこと。また,眉をかくのに用いる筆。
まゆがしら
まゆがしら [3] 【眉頭】
眉の,顔の中央に近い部分。びとう。
まゆぎわ
まゆぎわ [0] 【眉際】
眉毛の生えぎわ。
まゆげ
まゆげ [1] 【眉毛】
眉。また,眉に生えている毛。
まゆげ
まゆげ【眉毛】
⇒眉.
まゆげ=を読ま∘れる
――を読ま∘れる
相手に本心を知られる。
まゆごもり
まゆごもり 【繭籠り】
〔「まよごもり」の転〕
(1)蚕が繭の中にこもること。
(2)人が家の中にこもること。「この事の煩はしさにこそ,―も心苦しう思ひ聞こゆれ/源氏(常夏)」
まゆじり
まゆじり [2][0] 【眉尻】
眉の,こめかみに近い方の端。
まゆじろ
まゆじろ 【眉白】
⇒まみじろ(眉白)
まゆずみ
まゆずみ【眉墨】
an eyebrow pencil.
まゆずみ
まゆずみ [2] 【眉墨・黛】
(1)化粧品の一。眉をかいたり,形を整えたりする墨。
(2)眉。特に,墨でかいた眉。「紅の涙せきあへねば,翠(ミドリ)の―みだれつつ/平家 8」
(3)遠くに見えるなだらかな連山をたとえていう語。
まゆだま
まゆだま [0] 【繭玉】
柳などの枝に繭の形に丸めた餅や米の粉のだんごを多数つけたもの。繭の豊収を祈って小正月に作った。のち,正月の縁起物として商家などでも飾る。まいだま。繭餅。繭団子。[季]新年。《―や店ひろ��と船問屋/村上鬼城》
→餅花(モチバナ)
まゆだまかき
まゆだまかき [4] 【繭玉掻き】
小正月のあと,繭玉を下ろして食べる行事。繭ねり。
まゆだんご
まゆだんご [3] 【繭団子】
「繭玉(マユダマ)」に同じ。
まゆつば
まゆつば [0] 【眉唾】
〔眉に唾をつければ狐(キツネ)や狸(タヌキ)にだまされないと信じられたことから〕
(1)だまされないように用心すること。
(2)「眉唾物」の略。
まゆつばもの
まゆつばもの [0] 【眉唾物】
信用できないこと。真偽の疑わしいこと。また,そのもの。まゆつば。
まゆつばもの
まゆつばもの【眉唾物】
a fake (にせもの).→英和
それは〜だ I cannot believe it.
まゆつぶし
まゆつぶし [3] 【眉潰し】
鬢付油(ビンツケアブラ)に砥(ト)の粉を混ぜたもので,眉毛を塗りつぶすこと。また,その化粧料。役者などが用いる。
まゆづき
まゆづき [2] 【眉月】
細い弓形の月。新月。びげつ。
まゆづくり
まゆづくり 【眉作り】
眉墨で眉をかくこと。また,その道具。まゆがき。[日葡]
まゆとじめ
まゆとじめ 【眉刀自女】
成人後も眉を落とさない女性。「み馬草取り飼へ―/催馬楽」
まゆね
まゆね [0][1] 【眉根】
眉の,顔の中央の側の端。また,眉。まよね。「―にしわを寄せる」
まゆはき
まゆはき [2] 【眉掃き】
白粉(オシロイ)をつけたあとで眉を払う小さな刷毛(ハケ)。「―を俤にして紅粉(ベニ)の花/奥の細道」
まゆはらい
まゆはらい 【眉払ひ】
少女が成人したとき,眉毛を抜いたり剃(ソ)ったりしたこと。
まゆひき
まゆひき [0][2] 【眉引き】
眉墨で眉をかくこと。
まゆみ
まゆみ [0][1] 【檀・真弓】
(1)ニシキギ科の落葉小高木。山野に生え,庭木ともする。葉は対生。雌雄異株。初夏,淡緑色の花が集散花序につく。果実は秋に熟し,裂開して赤い種子を露出する。材は弓を作るのに用いた。ヤマニシキギ。
〔「檀の実」は [季]秋〕
(2){(1)}の丸木で作った弓。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は蘇芳(スオウ),裏は黄。秋に多く用いる。
檀(1)[図]
まゆみ
まゆみ 【真弓】
弓の美称。「みこも刈る信濃の―我が引かばうま人さびて否(イナ)と言はむかも/万葉 96」
まゆみ
まゆみ 【騎射】
「うまゆみ(馬弓)」に同じ。「射手人のあやめのかづらながきねにけふの―を引きやそへまし/年中行事歌合」
まゆんがなし
まゆんがなし 【真世神】
沖縄県石垣市川平で陰暦九月ころの戊戌(ツチノエイヌ)の日前後に行われる節祭(シツマツリ)に出現する来訪神。祭りの初日,夜半から未明にかけて,顔を隠し,笠(カサ)・蓑(ミノ)を着て各戸を訪れ,豊穣を予祝する。
まよ
まよ 【眉】
「まゆ(眉)」の古形。「―のごと雲居に見ゆる阿波の山かけて漕ぐ舟泊まり知らずも/万葉 998」
まよ
まよ 【繭】
「まゆ(繭)」の古形。「筑波嶺の新桑―の衣はあれど君が御衣(ミケシ)しあやに着欲しも/万葉 3350」
まよ
まよ [1] 【真夜】
夜中。真夜中。
まよい
まよい【迷い】
(1)[ちゅうちょ]hesitation;(a) doubt (疑惑).→英和
(2)[誤った考え]a delusion;→英和
an illusion.→英和
〜がさめる open one's eyes <to> ;be disillusioned.
まよい
まよい マヨヒ [3][2] 【迷い】
(1)迷うこと。また,迷う心。「気持ちの―がある」「―を断つ」「気の―」
(2)〔仏〕 欲望や執着などの煩悩(ボンノウ)のはたらき。悟りが開けないこと。また,成仏(ジヨウブツ)のさまたげとなる死者の執念。
(3)まぎれること。はっきりしないこと。まぎれ。「霧の―は,いと艶にぞ見えける/源氏(野分)」
(4)混乱。騒ぎ。騒動。「荒かりし浪の―に住吉の神をばかけて忘れやはする/源氏(澪標)」
(5)(髪・糸などの)乱れ。ほつれ。「末まで塵の―なく/源氏(椎本)」
まよいがみ
まよいがみ マヨヒ― 【迷ひ神】
人を迷わす神。迷わし神。「このへんには―あんなるへんぞかし/宇治拾遺 13」
まよいご
まよいご マヨヒ― [3] 【迷い子】
親にはぐれたり,道に迷ったりした子。まいご。
まよいばし
まよいばし マヨヒ― [4] 【迷い箸】
食事のとき,迷ってあれこれの菜に箸を向けること。無作法とされる。
まよいぼし
まよいぼし マヨヒ― [2][3] 【迷い星】
惑星のこと。
まよう
まよう【迷う】
(1)[道に]lose one's way;get lost.(2)[当惑]be at a loss <what to do> ;→英和
be perplexed <at,to do> ;be bewildered;[ためらう]hesitate;→英和
[疑う]be in doubt.(3)[邪道に入る]go[be led]astray;[女に]be infatuated <with a woman> .
(4)[成仏しない]turn in one's grave.
まよう
まよ・う マヨフ [2] 【迷う・紕う】 (動ワ五[ハ四])
〔(8)が原義〕
(1)道や方向がわからなくなる。また,わからなくてうろうろする。「森の中で道に―・う」
(2)決断ができない。どうしたらよいかわからない。「判断に―・う」「―・わず実行せよ」「去就に―・う」
(3)誘惑に負ける。自制心を失う。「色香(イロカ)に―・う」
(4)死者が成仏(ジヨウブツ)できずにいる。「無念さのあまり―・ったか」
(5)まぎれる。区別がつかない。「置き―・ふ色は山のはの月/新古今(秋下)」
(6)髪などがもつれ乱れる。「つゆばかりも―・ひたる筋なく/浜松中納言 5」
(7)入り乱れて動く。「まかで参る車,多く―・ふ/源氏(玉鬘)」
(8)布がすれて,織り糸が乱れる。「手本(タモト)のくだり―・ひ来にけり/万葉 3453」
(9)(「償(マド)ふ」と「迷(マド)ふ」との混同から)つぐなう。弁償する。「家賃でも滞つた日にや,俺れ―・はなくつちや成りやすめえし/土(節)」
[慣用] 宙に―・路頭に―
まよがき
まよがき 【眉書き】
「まゆがき(眉書)」に同じ。「―濃(コ)に書き垂れ/古事記(中)」
まよけ
まよけ [0] 【魔除け】
災いや魔物を避けること。また,そのためのもの。お守りなど。
まよけ
まよけ【魔除け】
an amulet;→英和
a charm.→英和
まよこ
まよこ [0][3] 【真横】
ちょうど横。
まよごもり
まよごもり 【繭籠り】
「まゆごもり(繭籠)」に同じ。「たらつねの母が養(カ)ふ蚕(コ)の―/万葉 2495」
まよなか
まよなか【真夜中(に)】
(at) midnight.→英和
まよなか
まよなか [2] 【真夜中】
夜の一番更けた時。深夜。
まよなかのつき
まよなかのつき 【真夜中の月】
真夜中に出るところから,陰暦二十三夜の月。
まよね
まよね 【眉根】
「まゆね(眉根)」に同じ。「青柳の細き―を笑み曲がり/万葉 4192」
まよね=掻(カ)く
――掻(カ)・く
眉を掻く。眉がかゆいのは恋人に会える前兆とされ,恋人に会いたいときはまじないとして眉を掻いた。「―・き日(ケ)長く恋ひし君に逢へるかも/万葉 993」
まよびき
まよびき 【眉引き】
「まゆひき(眉引)」に同じ。「常なりし笑まひ―咲く花のうつろひにけり/万葉 804」
まよびきの
まよびきの 【眉引きの】 (枕詞)
山の姿が眉のように長く起伏が少なく見えることから,「横山」にかかる。「妹をこそ相見に来しか―横山辺ろの猪(シシ)なす思へる/万葉 3531」
まよわしがみ
まよわしがみ マヨハシ― [4] 【迷わし神】
人を迷わす神。
まよわす
まよわ・す マヨハス [3] 【迷わす】 (動サ五[四])
迷うようにする。迷わせる。「欲に心を―・す」「人を―・す流言」
まよわす
まよわす【迷わす】
[誤らす]mislead;→英和
delude;→英和
[当惑さす]perplex;→英和
bewilder;→英和
[誘惑する]tempt;→英和
seduce;→英和
[心を奪う]charm;→英和
fascinate;→英和
infatuate.→英和
まら
まら [2] 【魔羅・摩羅】
〔梵 māra「障碍」などと訳す〕
(1)〔仏〕 人の心を迷わし修行のさまたげとなるもの。
(2)〔もと僧侶の隠語〕
陰茎。男根。
まらす
まら・す (動サ下二・動サ変)
⇒まらする(動サ下二・動サ変)
まらする
まら・する (動サ下二・動サ変)
〔動詞「まゐらす」の転。中世後期以降の語〕(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,謙譲または丁寧の意を表す補助動詞として用いる。
(1)謙譲の意を表す場合。話し手の動作に付けて,動作の及ぶ対象への敬意を表す。…し申しあげる。…してさしあげる。「ワレコノ難儀ヲ逃レサセラレウズルコトヲ教エ―・ショウズ/天草本伊曾保」「松はやしをいたすほどに,ござつてくだされいというて,よび―・してこい/狂言・松脂」
(2)丁寧の意を表す場合。聞き手に対する丁寧の意を表す。話し手・聞き手・第三者の,いずれの動作・状態にも付けて用いる。「それこそ深う悲しうござり―・すれ/コリャード懺悔録」「わたくしがざい所へは鬼がまゐつて,人を喰ひ―・するほどに用心なされい/狂言・伯母が酒」「爰で死なねば心中が見え―・せぬ/浄瑠璃・宵庚申(上)」
〔(1)助動詞とする説もある。(2)近世以降,しだいに謙譲語としての用法はすたれ,また語形も「まする」「ます」と転じて,丁寧の助動詞「ます」が成立する。→ます(助動)〕
まらひと
まらひと 【客・賓】
「まろうど」に同じ。「薬師は常のもあれど―の今の薬師貴かりけり/仏足石歌」
まり
まり【毬】
a ball.→英和
〜投げをする play catch.
まり
まり [2] 【鞠・毬】
(1)スポーツや遊びに用いる球。ゴム・皮・布などで作り,よく弾む。ボール。「―つき」
(2)「蹴鞠(ケマリ)」に同じ。「さまあしけれど―もをかし/枕草子 215」
まり
まり 【鋺・椀】
土や金属で作った酒や水を盛る器。もい。「捧げたる―の水,溢(ア)れて腕(タブサ)に凝りぬ/日本書紀(允恭訓)」
まり
まり (連語)
〔「まれ」の転。中世語〕
…であろうと。…でも。多く「でまり」の形で用いられる。「何と―立身せうと思うたこは物ぢやほどに/蒙求抄 5」
まり
まり 【余】 (接尾)
〔「あまり」の「あ」の脱落した形〕
数量を表す語に付いて,それよりいくらか多い意を表す。「ななつぎの御代にまわへる百(モモチ)―十の翁の舞ひ奉る/続後紀(承和一二)」
まりうた
まりうた [2] 【鞠歌・毬歌】
鞠をつきながら歌う歌。てまりうた。
まりうち
まりうち 【毬打ち】
⇒打毬(ダキユウ)
まりき
まりき [1][0] 【魔力】
⇒まりょく(魔力)
まりくくり
まりくくり 【鞠括り】
鞠をかがること。また,その職人。
まりぐつ
まりぐつ [2] 【鞠沓】
蹴鞠(ケマリ)に用いる履物。
まりこ
まりこ 【丸子】
静岡市の地名。東海道の宿駅の一つで,宇津ノ谷峠の東口にあたった。
まりごうろ
まりごうろ [3] 【毬香炉】
球形の透かし彫りの香炉。中の火炉がジャイロスコープ状に水平を保つようになっている。空薫(ソラダキ)などに用いられる。宮殿調度では「香嚢(コウノウ)」とよび,小型のものを「袖香炉」とよぶ。
まりしてん
まりしてん 【摩利支天】
〔梵 Marīci〕
光・かげろうの神格化。自らの姿を隠して災難を除き,利益を与えるという。もとインドの民間信仰の神であったが,日本では武士の守り本尊とされ,護身・富裕・勝利などを祈る摩利支天法が修される。蓮華上に座す尺女像,猪(イノシシ)に乗った三面八臂の像などがある。
摩利支天[図]
まりつき
まりつき [2][4] 【鞠突き・毬突き】
鞠をついて遊ぶこと。また,その遊び。
まりねずみ
まりねずみ [3] 【鞠鼠】
〔体を球状に丸めて冬眠することから〕
齧歯(ゲツシ)類ヤマネの俗称。
まりのかかり
まりのかかり 【鞠の懸かり】
蹴鞠(ケマリ)をする庭の四方に植えて,範囲を示す樹木。また,その場所。よりかかり。
まりも
まりも [0] 【毬藻】
緑藻類シオグサ目の淡水藻。北海道の阿寒湖・塘路(トウロ)湖などに自生。分枝をもつ細い細胞糸が中心から放射状に出,互いにからみ合って球形になる。阿寒湖のものは特別天然記念物に指定。山梨県山中湖のフジマリモは近縁,青森県左京沼のヒメマリモはよく似ているが別種。
まりも
まりも【毬藻】
《植》spherical moss.
まりょく
まりょく【魔力】
magic <of love> ;→英和
magic(al) power;[魅力]charm;→英和
fascination.→英和
まりょく
まりょく [1][0] 【魔力】
人を迷わせる悪魔の力。また,人間わざとも思えない不思議な力。まりき。
まる
まる 【丸・麻呂】
〔「まろ(麻呂)」の転。中世後期以降の語〕
■一■ (接尾)
(1)人名,特に稚児に用いる。「牛若―」「蝉―」
(2)刀,楽器,その他の器物の名に用いる。「膝切―」「抜―」
(3)船の名に用いる。「咸臨―」
(4)種々の物や人名などに付けて,親愛の意を表す。「翁―」「もず―」
■二■ (代)
一人称。中世後期,天皇またはこれに準ずる人が用いた。「―が千人の后のましませども/御伽草子・熊野」
まる
まる【丸】
(1) a circle;→英和
a ring.→英和
(2) <two> full[clear] <days> ;→英和
a full <three days> ; <a> whole <day> .→英和
〜を描く draw a circle.〜い[円形]round;→英和
circular;→英和
[球形]round;globular.→英和
〜く round;in a circle;[円満に] <settle a matter> peacefully.→英和
まる
まる [0] 【虎子】
〔動詞「まる(放)」から〕
持ち運びのできる便器。おまる。おかわ。
まる
まる 【丸・円】
〔「まろ(丸)」の転〕
■一■ [0] (名)
(1)まるい形。まるい物。
(ア)円。球。また,それに近い形。「指先で―を描く」
(イ)正解・優良などを示す〇の印。また,正しいこと,良いこと。「テストで―をもらう」
(2)俗に,金銭のこと。しばしば親指と人差し指で円を作って示す。
(3)城郭の内部の一区画。《丸》「一の―」
(4)表記の記号。
(ア)句点。
(イ)半濁点。
(5)紋章で,輪郭が円形であること。「鶴の―」
(6)〔甲が丸いことから〕
近世,関西地方でスッポンのこと。
(7)完全であること。欠けるところなく満ちていること。
(ア)欠いたり割ったりしてないこと。もとのままの全部であること。「―のまま」「―ごと」
(イ)数や条件を満たしていること。「吾輩は最早(モウ)―の百姓だ/思出の記(蘆花)」「まだ―で八年といふねんなれば/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
(8)重さの単位。一丸は五〇斤(約30キログラム)。《丸》「打綿幾―か江戸に廻し/浮世草子・永代蔵 5」
(9)和紙の量を示す単位。奉書紙は一〇束,半紙は六締め,美濃紙は四締めで一丸とする。
(10)遊里で,揚げ銭が倍になる日。吉原では,五節句・盆など。
■二■ (接頭)
(1)数詞に付いて,その数が欠けることなく満ちている意を表す。満(マン)。「飲まず食わずで―一日過ごした」「日本を離れて―一〇年たった」
(2)名詞に付いて,完全にその状態であるという意を表す。「―抱え」「―もうけ」
まる
ま・る 【放る】 (動ラ四)
大小便をする。排泄する。「大嘗(オオニエ)を聞こしめす殿に屎(クソ)―・り散らしき/古事記(上)」
まるあげ
まるあげ [0] 【丸揚(げ)】
材料を切らずに丸のまま油で揚げること。また,その揚げたもの。「鯉の―」
まるあじ
まるあじ [0] 【丸鰺】
スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体形はマアジに似ているが,ムロアジの一種で,「ぜんご」が側線の直走部のみに発達。背面が青緑色で,胸びれと尾びれは黄色い。美味。本州中部以南の沖合に分布。
まるあらい
まるあらい【丸洗いする】
wash <a coat> whole.
まるあらい
まるあらい [3] 【丸洗い】 (名)スル
和服などを解かずにそのまま洗うこと。「袷(アワセ)を―する」
まるあんき
まるあんき [3] 【丸暗記】 (名)スル
全部をそのまま暗記すること。棒暗記。「答えを―しておく」
まるあんき
まるあんき【丸暗記する】
learn by rote.
まるあんどん
まるあんどん [3] 【丸行灯】
円筒形のあんどん。まるあんどう。まるあんど。
丸行灯[図]
まるい
まる・い [0][2] 【丸い・円い】 (形)[文]ク まる・し
〔「まろし」の転。中世以降の語〕
(1)まるの形である。
(ア)円形である。「―・いテーブル」「紙を―・く切る」「目を―・くする」
(イ)球形である。「―・いボール」「地球は―・い」
(ウ)輪形である。「土星の―・い輪」
(2)曲線になっている。かどばっていない。「板のかどを―・くけずる」「―・い肩」
(3)おだやかだ。かどかどしくない。円満だ。「その場を―・くおさめる」「―・い人柄」
[派生] ――さ(名)――み(名)
まるいち
まるいち 【丸一】
(丸に一の紋を用いたことから)江戸の太神楽(ダイカグラ)の組の一。また,太神楽の通称。「―をやめ倹約で角兵衛じし/柳多留 16」
まるうち
まるうち [0] 【丸打ち】
ひもなどを,断面が丸くなるように組むこと。また,そのひも。
まるうつし
まるうつし [3] 【丸写し】 (名)スル
そっくりそのまま写すこと。「答えを―する」
まるえり
まるえり [0] 【丸襟・盤領】
(1)襟先の丸い襟。《丸襟》
(2)首の周囲を囲むようにつけた丸い襟。あげくび。円領(エンリヨウ)。ばんりょう。
まるおか
まるおか マルヲカ 【丸岡】
姓氏の一。
まるおか
まるおか マルヲカ 【丸岡】
福井県北部,坂井郡の町。福井平野北東部に位置。丸岡城の天守閣がある。
まるおかひでこ
まるおかひでこ マルヲカ― 【丸岡秀子】
(1903-1990) 評論家。本名,石井ひで。長野県生まれ。全国の農村調査に基づき「日本農村婦人問題」を著す。ほかに「ひとすじの道」など。
まるおび
まるおび [0] 【丸帯】
広幅の帯地を二つ折りにして仕立てた女帯。礼装用。
まるかがみ
まるかがみ [3] 【円鏡】
(1)円形の鏡。
(2)鏡餅。えんきょう。
まるかし
まるかし 【丸かし】
丸めたもの。丸かせ。「雪ノ―/日葡」
まるかじり
まるかじり [0] 【丸齧り】 (名)スル
小さく切ったりしないで,そのままかじること。「りんごを―する」
まるかす
まるか・す 【丸かす】 (動サ四)
「まろかす(丸)」の転。「雪ヲ―・ス/日葡」
まるかせ
まるかせ 【丸かせ】
「まるかし」の転。「金(コガネ)の―/御伽草子・鉢かづき」
まるかっこ
まるかっこ [3] 【丸括弧】
文章表記に用いる括弧の一種。( )などの丸いもの。パーレン。まるがっこ。
まるかもじ
まるかもじ 【丸髢】
昔,女官が平額(ヒラビタイ)をつけるために前頭部に添えた髢。
まるかわせ
まるかわせ [3] 【丸為替】
荷為替を組むにあたり,為替手形の金額を商品代金の全額とする為替。
まるがお
まるがお【丸顔】
a round[moon]face.〜の round-[moon-]faced.
まるがお
まるがお [0] 【丸顔・円顔】
輪郭の丸い顔。
まるがかえ
まるがかえ [3] 【丸抱え】
(1)置屋が稼ぎの全額を取り,食費・衣料費などをすべて負担する約束で芸妓を雇うこと。
(2)他人のために,費用を全額負担してやること。
まるがた
まるがた [0] 【円形】
まるい形。えんけい。
まるがめ
まるがめ 【丸亀】
香川県北部,瀬戸内海に臨む市。近世,京極氏の城下町,金刀比羅(コトヒラ)詣での上陸地として繁栄。うちわを特産。西讃岐の中心地で工業が発達。
まるがり
まるがり [0] 【丸刈(り)】
男子の頭髪の刈り方。頭の形にしたがって全体を短く刈る。また,その頭。
まるがり
まるがり【丸刈】
close clipping.〜にする have one's hair cut close (頭を).
まるがわら
まるがわら [3] 【丸瓦】
半円筒形の瓦。本瓦葺(ブ)きで伏せて用い,凹面を上に向けた平瓦と組み合わせて交互に葺く。筒瓦。牡瓦。
→平瓦
→本瓦葺き
まるがんな
まるがんな [3] 【円鉋】
曲面を作り出すための鉋。丸溝を作るときに用いる刃が中高の外丸(ソトマル)と,材を丸く削るときに用いる刃台が中窪(ナカクボ)の内丸(ウチマル)がある。
まるき
まるき【丸木】
a log.→英和
‖丸木橋 a log bridge.丸木舟 a canoe;a dugout.
まるき
まるき [0] 【丸木】
切ったままで,削ったり磨いたりしていない木材。
まるきばし
まるきばし [3][0] 【丸木橋】
丸木を渡しただけの橋。まるばし。
まるきばしら
まるきばしら [4] 【丸木柱】
丸木のままで立てた柱。
まるきぶね
まるきぶね [4] 【丸木舟】
原木をくりぬいて作った舟。縄文時代から鎌倉時代に至る数千年の間用いられ,江戸時代以後も磯船として一部地方で使用された。くり舟。
まるきゆみ
まるきゆみ [3] 【丸木弓】
丸木で作った弓。
まるきり
まるきり [0] 【丸切り】 (副)
(多く,下に打ち消しまたはそれに準ずる語を伴って)全く。ぜんぜん。まるで。まるっきり。「―できない」「―だめだ」
まるぎり
まるぎり [0] 【円錐】
「壺錐(ツボギリ)」に同じ。
まるくび
まるくび [0] 【丸首】
首の付け根にそって自然に丸くくった襟ぐり。「―のセーター」「―シャツ」
まるくび
まるくび【丸首の】
round-neck <dress> .
まるぐけ
まるぐけ [0] 【丸絎け】
芯(シン)を入れて,断面が丸くなるように絎けること。また,そのひもや帯。特に,帯締め。
まるぐけおび
まるぐけおび [5] 【丸絎け帯】
丸絎けにした男帯。まるぐけ。
まるぐち
まるぐち 【丸口】
⇒鷲口(ワシグチ)
まるぐち
まるぐち 【丸ぐち】 (副)
そのままそっくり。まるごと。「瓜を二つに割らずに矢張り―ぢやと/浄瑠璃・双生隅田川」
まるこ
まるこ 【丸子】
長野県中部,小県(チイサガタ)郡の町。明治期より製糸業で栄えた。霊泉寺・鹿教湯(カケユ)・大塩温泉からなる内村温泉郷がある。
まるこう
まるこう [0] 【丸鋼】
横断面が円形の棒鋼。丸棒。
まるこう
まるこう [2] 【丸公】
日中戦争下の1938年(昭和13)から終戦後の昭和二五,六年にかけて,公定価格を示す�の表示。また,公定価格。
まるこうだい
まるこうだい [3] 【丸香台】
花器の下に敷く円形の薄板。松・桜材などを用いる。
まるこぶね
まるこぶね 【丸子船】
近世の琵琶湖水運で用いられた,独特の造りの三十石から五百石積みの輸送船。東海道の草津・膳所(ゼゼ)間の渡し船にも使われた。丸い船首形状と半丸太を用いた舷側板に特徴がある。丸船。丸太船。
まるこまおんせん
まるこまおんせん 【丸駒温泉】
北海道千歳市,支笏(シコツ)湖北岸にある食塩泉。恵庭岳登山の根拠地。
まるごし
まるごし [0] 【丸腰】
武士・軍人などが刀剣を帯びていないこと。転じて,武器を持っていないこと。
まるごてん
まるごてん 【丸五点】
俳諧で,宗匠の批点の一。普通の五点よりすぐれていることを表す丸印。輪五点。
まるごと
まるごと【丸ごと】
wholly.→英和
〜焼く roast <a pig> whole.魚を〜食べる eat a fish bone and all.なしを〜食べる eat a pear rind and all.
まるごと
まるごと [0] 【丸ごと】 (副)
切り分けたり一部を除いたりしない,もとの形のまま全部。そっくり全部。まるのまま。「饅頭を―飲みこむ」「魚を―煮込む」「業務を―委託する」
まるさば
まるさば [0] 【丸鯖】
ゴマサバの別名。
まるざい
まるざい [0] 【丸材】
皮をはいだだけの丸い木材。丸太。
まるざや
まるざや [0] 【丸鞘】
太刀鞘の一種。鎌倉時代から室町時代にかけて行われた,肉厚の太刀を納めるための断面が楕円形に近いもの。
→平鞘
まるし
まる・し 【円し・丸し】 (形ク)
⇒まるい
まるしき
まるしき [0] 【丸式】
ぜに。かね。まる。丸印。「中々―はあるといふはなしさ/当世書生気質(逍遥)」
まるじ
まるじ [0] 【丸字】
独特の丸みを帯びた,横書き筆記用の字体。丸文字。漫画字。
まるじょく
まるじょく [0] 【丸卓】
茶道の棚物(タナモノ)の一。円形の天板と地板を二本柱でつないだもの。木地や塗りのものもある。
まるすげ
まるすげ [0] 【丸菅】
フトイの別名。
まるずきん
まるずきん [3][4] 【丸頭巾】
縁を縫い縮めて丸く作った頭巾。僧・老人などがかぶった。炮烙頭巾。大黒(ダイコク)頭巾。
まるせ
まるせ [0] 【丸背】
上製本の背を丸く製本したもの。厚い書物向き。まるぜ。
⇔角背(カクセ)
まるせいうんどう
まるせいうんどう [5] 【マル生運動】
⇒生産性向上運動
まるそで
まるそで [0] 【丸袖】
袂(タモト)の丸みの大きな袖。
まるぞなえ
まるぞなえ [3] 【丸備え】
円形の陣立て。
まるぞめ
まるぞめ [0] 【丸染(め)】
衣服などを解かないで,形のまま染めること。また,そのように染めたもの。
まるぞん
まるぞん【丸損をする】
suffer a total loss.
まるぞん
まるぞん [0] 【丸損】
もうけがない,全くの損。
⇔丸儲け
まるた
まるた【丸太】
⇒丸木.丸太小屋 a log cabin.
まるた
まるた [0] 【丸太】
(1)皮をはいだだけの丸い木材。「―小屋」
(2)コイ目の淡水魚。全長約50センチメートル。体は紡錘形で長く,やや側扁する。背面は暗褐色,腹面は銀白色。食用。本州中部以北の河口付近や沿岸に分布。ウグイに酷似する。マルタウグイ。ユサンウグイ。ジュウザンウグイ。
(3)比丘尼(ビクニ)姿の売春婦。「踏返したる―の名物/滑稽本・志道軒伝」
まるたあらい
まるたあらい [4] 【丸太洗い】
貯水池や汚水のはけ口で,水底が掘れるのを防ぐために敷き並べた丸太。
まるたけ
まるたけ [0] 【丸竹】
切り出したままの竹。
まるたにし
まるたにし [3] 【丸田螺】
淡水の巻貝。貝殻は螺層(ラソウ)のふくらみが大きく,殻高6センチメートルほど。殻は緑褐色または暗褐色。水田や河川にすむ。肉は食用。日本各地と朝鮮半島に分布。
まるたぶね
まるたぶね [4] 【丸太船】
⇒丸子船(マルコブネ)
まるたんぼう
まるたんぼう [0] 【丸太ん棒】
〔「まるたのぼう」の転〕
(1)「丸太{(1)}」に同じ。
(2)役に立たない者,気のきかない者をののしっていう。「この―」
まるだし
まるだし【丸出しの】
exposed;uncovered.いなか弁〜で <speak> with a broad provincial accent.
まるだし
まるだし [0] 【丸出し】
隠さないですっかり見せること。すっかり表れていること。「腹を―にする」「ばか―」
まるだたみ
まるだたみ [3] 【丸畳】
一畳の広さをもつ畳。台目畳や半畳に対していう。
まるちょう
まるちょう 【丸帳】
平安時代以降,荘園・公領を検注して作成する帳簿。年貢徴収の基礎とした。検注帳。
まるちょうちん
まるちょうちん [3] 【丸提灯・円提灯】
丸い形の提灯。
まるっきり
まるっきり
⇒まるで.
まるっきり
まるっきり [0] 【丸っ切り】 (副)
〔「まるきり」の促音添加〕
まったく。全然。「―わからない」「―意気地がない」
まるっこい
まるっこ・い [4] 【丸っこい】 (形)
丸い。丸みを帯びている。「―・い顔」
[派生] ――さ(名)
まるつば
まるつば [0] 【丸鍔】
丸形の刀鍔。
まるつぶれ
まるつぶれ [0][3] 【丸潰れ】
(1)完全につぶれること。「計画が―になった」
(2)名誉や面目などを全く失うこと。「面目―だ」
まるつぶれ
まるつぶれ【丸潰れになる】
be totally destroyed.面目が〜になる utterly lose one's face.
まるづか
まるづか [0] 【円柄】
断面が楕円形に近い刀の柄。
まるづか
まるづか [0] 【円塚・丸塚】
半球形に盛り土をした墳墓。円墳。まるか。
まるづくし
まるづくし [3] 【丸尽(く)し】
模様の一。文様の輪郭を円形にして散らしたもの。
丸尽くし[図]
まるづくり
まるづくり [3] 【円作り・丸作り】
太刀の拵(コシラエ)の一。鞘(サヤ)・柄ともに断面が楕円形に近いもの。
まるづけ
まるづけ [0] 【丸漬(け)】
ウリなどを切らずに丸のまま漬けること。また,その漬物。
まるづめ
まるづめ [0] 【丸爪】
箏(琴)爪(コトヅメ)の一。琴爪で,先が丸くややとがっているもの。山田流で用いる。
まるてきマーク
まるてきマーク [5] 【丸適―】
防火基準適合表示の通称。旅館やホテル,劇場など公衆の集まる施設の防火管理が十分であると判断したとき,消防署が交付する㊜のマーク。
まるてんじょう
まるてんじょう [3] 【丸天井】
(1)半球形の天井。ドーム。
(2)大空。空。
まるてんじょう
まるてんじょう【丸天井】
a vault;→英和
a dome.→英和
まるで
まるで
[全く]completely;→英和
entirely;→英和
quite;→英和
absolutely.→英和
〜違う be utterly different.〜星のような[に]just like stars.彼は〜死人のようだ He looks as if he were dead.
まるで
まるで [0] 【丸で】 (副)
(1)下に否定的な意味の語を伴って否定の意を強める。まるきり。全然。「漢字が―読めない」「―違う」
(2)ほとんど同じであるさま。ちょうど。さながら。「―嵐のようだ」「―子供だ」
→まる(丸)■一■ (7)
まるどり
まるどり [0] 【丸取り】 (名)スル
残さず全部取ってしまうこと。「利益を―する」
まるどり
まるどり【丸取りにする】
take all to oneself.
まるに
まるに [0] 【丸煮】
切らずに,そのまま煮ること。また,その煮た物。「イカを―にする」「芋の―」
まるね
まるね 【丸寝】 (名)スル
「まろね(丸寝)」に同じ。「草枕旅行く背なが―せば家(イワ)なる我は紐解かず寝む/万葉 4416」
まるね
まるね [0] 【丸根】
鏃(ヤジリ)の一種。円筒形で,先をとがらせたり鑿(ノミ)の刃状にそいだりした実戦用のもの。
まるのうち
まるのうち 【丸の内】
東京都千代田区の地名。もと江戸城の一部で,大名の屋敷地であった。北に連なる大手町とともに日本経済の中枢機能が集中するビル街。東京駅・中央郵便局などがある。
まるのうち
まるのうち [3] 【丸の内】
城郭の本丸の内部。また,城の外堀の内部。特に,江戸城についていうことが多い。
まるのうちせん
まるのうちせん 【丸ノ内線】
営団地下鉄の鉄道線。東京都池袋・銀座・荻窪間24.2キロメートルおよび中野坂上・方南町間3.2キロメートル。
まるのうちビルディング
まるのうちビルディング 【丸の内―】
東京丸の内にあるオフィス-ビル。1923年竣工。新しい建設機械,米国の合理化された施工方式などにより,日本の建築界に影響を与えた。丸ビル。
まるのこ
まるのこ [0] 【丸鋸】
鋼鉄の円板の周りに歯を刻んだ鋸(ノコギリ)。丸鋸(ノコ)盤・電気鋸に用いる。
まるのみ
まるのみ [0] 【円鑿】
丸い穴をあけるのに用いる,刃の丸い鑿。
→鑿
まるのみ
まるのみ【丸呑み】
⇒鵜呑み.
まるのみ
まるのみ [0] 【丸呑み】 (名)スル
(1)噛(カ)み砕かないでのみこむこと。「ヘビがカエルを―(に)する」
(2)内容を理解しないでそのまま信じたり暗記したりすること。うのみ。「本に書いてあることを―(に)する」
(3)要求などをすべて受け入れること。「要求を―する」
まるはげ
まるはげ [0] 【丸禿げ】
頭髪などがすっかりはげていること。まるっぱげ。
まるはだか
まるはだか [3] 【丸裸】
(1)からだに何もまとっていないこと。まっぱだか。すっぱだか。[季]夏。
(2)財産や身を守る物・飾る物が何もないこと。無一物。「火事で―になる」
まるはち
まるはち [0] 【丸八】
〔葉の落ちたあと,幹に,丸の中に逆「八」字形のある跡が残ることから〕
ヘゴ科の木生シダ植物。小笠原諸島に自生。高さ3〜4メートル。葉は大形で羽状に分裂し,幹頂から放射状に出て,傘状の樹形になる。
まるはなだ
まるはなだ 【円縹】
襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに縹色。
まるはなばち
まるはなばち [4] 【丸花蜂】
(1)ミツバチ科マルハナバチ属のハチの総称。体長約2センチメートル。よく太り,全身に長毛が密生する。重要な花粉媒介昆虫。日本ではオオマルハナバチ・トラマルハナバチなど一四種が知られる。
(2)ミツバチ科のハチの一種。雌は黒く,胸部に黄色,腹部に黄褐色の太い縞(シマ)がある。雄は黄色で,黒と赤褐色の縞がある。女王・雄・働きバチの別があり,地中に巣を作って社会生活を営む。日本各地に分布。
まるはば
まるはば [0] 【丸幅】
織り出したままの布地の幅。
まるば
まるば [0] 【円刃・丸刃】
〔「まるは」とも〕
研ぎが悪く,丸くなって切れなくなった刃先。「錆てゐようが,―であらうが/怪談牡丹灯籠(円朝)」
まるば
まるば [0] 【丸葉】
丸い葉。丸みを帯びた葉。
まるばあさがお
まるばあさがお [5] 【丸葉朝顔】
アサガオの一種。熱帯アメリカ原産。葉は心臓形で切れ込みがない。花は径6,7センチメートルの漏斗状で,紅紫・青・淡紅・白色など。
まるばし
まるばし 【丸橋】
姓氏の一。
まるばしちゅうや
まるばしちゅうや 【丸橋忠弥】
(?-1651) 江戸初期の浪人。名は盛澄(モリズミ)。出羽の生まれ。槍術宝蔵院流の道場を江戸の御茶ノ水に開く。慶安事件で鈴ヶ森で処刑された。
まるばしら
まるばしら [3] 【丸柱】
断面が円形の柱。
⇔角柱(カクバシラ)
まるばつ
まるばつ【○×式テスト[問題]】
a multiple-choice test[question].
まるばつ
まるばつ [0]
〔多く「○×」と書く〕
答えとして書く○と×。「―式のテスト」
まるばはぎ
まるばはぎ [4] 【丸葉萩】
マメ科の落葉小低木。山野に自生。葉は楕円形の小葉三枚からなる複葉。秋,葉腋(ヨウエキ)に紅紫色の花がかたまってつく。萼(ガク)の裂片は鋭くとがる。ミヤマハギ。
丸葉萩[図]
まるひ
まるひ [0] 【丸秘】
〔秘密書類などに㊙の印が押されるところから〕
秘密にすべき物事。「―扱い」
まるびたい
まるびたい [3] 【丸額】
生えぎわを丸く剃(ソ)った額。少年少女の額であったが,江戸後期には成人男子にも流行。「此の―の当世顔/浮世草子・俗つれ�� 4」
まるふん
まるふん [0] 【丸粉】
蒔絵(マキエ)粉の一。やすり粉を平らに伸ばし,角を丸くしたもの。研ぎ出し蒔絵に用いる。
まるぶしゅかん
まるぶしゅかん [0][4] 【丸仏手柑】
シトロン{(1)}の別名。
まるぶな
まるぶな [0] 【丸鮒】
フナのうち,体高が低くて丸みのある,キンブナやニゴロブナの異名。
まるほん
まるほん [0] 【丸本】
(1)欠落がなく全部そろっている本。抜き本・抄本・欠本などに対していう。完本。
(2)義太夫節の一曲全部の詞章を収め,曲節をつけた板本。抜き本に対していう。院本(インポン)。
まるほんかぶき
まるほんかぶき [5] 【丸本歌舞伎】
⇒義太夫狂言(ギダユウキヨウゲン)
まるほんもの
まるほんもの [0] 【丸本物】
⇒義太夫狂言(ギダユウキヨウゲン)
まるぼうず
まるぼうず [3] 【丸坊主】
(1)頭髪を短く刈ったり,すっかり剃(ソ)ったりした頭。
(2)山に木がないこと。また,草木に葉が全くないこと。「乱伐で山が―になった」
まるぼし
まるぼし [0] 【丸干(し)】
小形の魚や大根などを姿のまま干すこと。また,干したもの。「いわしの―」
まるぼり
まるぼり [0] 【丸彫(り)】
(1)一塊の木や石から,像の全体を彫り出すこと。また,その作品。
(2)溝が U 字形の彫り方。
→薬研(ヤゲン)彫り
まるぼん
まるぼん [0] 【丸盆・円盆】
円形の盆。
⇔角盆
まるぽちゃ
まるぽちゃ【丸ぽちゃの】
chubby;→英和
plump.→英和
まるぽちゃ
まるぽちゃ [0] 【丸ぽちゃ】 (名・形動)
丸顔でふっくらとしている・こと(さま)。そのような顔つきをもいう。主として女性の顔についていう。「色が白くて―だ」
まるまき
まるまき [0] 【丸巻(き)】
刀剣の鞘(サヤ)の全体を,なめし革または組み糸で巻くこと。
まるまげ
まるまげ [0][3] 【丸髷】
(1)女性の髪形の一。楕円形の型を入れて丸い髷を結うもの。既婚者が結った。まるわげ。
(2)江戸時代,男子の髪形の一。本多髷の一種。丸髷本多。
丸髷(1)[図]
まるまこい
まるまこ・い [4] 【丸まこい】 (形)[文]ク まるまこ・し
(1)いかにも丸い。丸丸としている。まるまっこい。「―・くなって寝ている」
(2)欠けるところのないさま。「律儀千万―・き虚(ウツケ)なれば/浮世草子・椀久二世(上)」
まるまっこい
まるまっこ・い [5] 【丸まっこい】 (形)
「まるまこい」に同じ。
まるまっちい
まるまっち・い [5] 【丸まっちい】 (形)
〔「まるまるしい」の転〕
丸々としている。いかにも丸い。「―・い顔」
まるまど
まるまど [0] 【丸窓・円窓】
円形の窓。
まるまる
まるまる【丸々】
(1)[全く]completely;→英和
wholly;→英和
entirely.→英和
(2)[太った]plump;→英和
chubby.→英和
〜二百ドル a clear $200.→英和
〜の損 a complete loss.
まるまる
まるまる【丸まる】
round.→英和
まるまる
まるまる 【丸丸】
■一■ [0] (名)
(1)(「〇〇」と書く)はっきり示すことを避けるときに使う符号。「さしさわりがあるから,―としておこう」
(2)二重の圏点。二重丸。
■二■ (副)スル
(1) [3]
いかにも丸いさま。よく太っているさま。「―(と)太った赤ちゃん」「―(と)した体つき」
(2) [0]
全体に及ぶさま。完全なさま。「―一週間の休み」「―損をする」
まるまる
まるま・る [0] 【丸まる】 (動ラ五[四])
丸くなる。「紙が―・る」
まるまるちんぶん
まるまるちんぶん 【団団珍聞】
明治時代,野村文夫によって創刊された時局風刺雑誌。1877年(明治10)から1907年まで発行。
まるみ
まるみ【丸みのある】
roundish.→英和
まるみ
まるみ [0] 【丸み・円み】
まるいようす。まるい程度。まろみ。「―を帯びる」「味に―がでる」「人柄に―がでる」
まるみえ
まるみえ [0] 【丸見え】
全部見えてしまうこと。すっかり見えてしまうこと。「塀が倒れて家の中が―になる」
まるみみぞう
まるみみぞう [4] 【丸耳象】
アフリカゾウの一亜種。体はずんぐりしており,肩高2.2メートル内外。体は暗褐色。アフリカの熱帯雨林にすむ。シンリンゾウ。コビトゾウ。
まるむ
まる・む 【丸む】 (動マ下二)
⇒まるめる
まるむぎ
まるむぎ [0][3] 【丸麦】
精白しただけの丸い麦。押しつぶしてない麦。
まるめこむ
まるめこ・む [4] 【丸め込む】 (動マ五[四])
(1)丸めて中に入れる。また,丸める。「札をポケットに―・む」
(2)巧妙に言いくるめて他人を自分の思うように操る。だきこむ。「母親を―・んでオートバイを買う」
[可能] まるめこめる
まるめこむ
まるめこむ【丸め込む】
coax[cajole,wheedle] <a person into agreement[doing]> .→英和
まるめる
まるめる【丸める】
make <a thing> round;→英和
round;make <a thing> into a ball.→英和
まるめる
まる・める [0] 【丸める】 (動マ下一)[文]マ下二 まる・む
(1)丸くする。丸い形にする。「団子を―・める」「紙くずを―・めて捨てる」
(2)頭髪を剃(ソ)る。坊主頭になる。「頭を―・める」
(3)「丸め込む{(2)}」に同じ。「今日は―・められないよ」
(4)端数を四捨五入したり切り上げたりして,おおまかな数にする。
(5)一つにまとめる。また,全部を自分のものとする。「姉を殺し,絹を―・めんと思ひし/浮世草子・新可笑記 5」
まるもうけ
まるもうけ【丸儲け(する)】
(make) a clear profit.
まるもうけ
まるもうけ [3][5] 【丸儲け】 (名)スル
元手がかからず,収入が全部もうけであること。「坊主―」
⇔丸損
まるもじ
まるもじ [0] 【丸文字】
「丸字(マルジ)」に同じ。
まるもち
まるもち [0] 【円餅】
丸い形に作った餅。
→切り餅
まるもち
まるもち [0] 【丸持(ち)】
〔「丸」は金銭の意〕
金持ち。
まるもの
まるもの [0] 【丸物・円物】
(1)欠けていないもの。そろっているもの。
(2)歌舞伎の大道具で,立体的に作った物。
→切り出し
(3)金。銭。丸しき。「とかく正味の―でなけりや夜が明ぬ/歌舞伎・韓人漢文」
(4)「小袖」に同じ。[貞丈雑記]
(5)競射用の的の一。円形で,桁(ケタ)から吊るす。また,それを射ること。「さらば四半か―か下げ針を遊ばせ見う/狂言・八幡の前」
丸物(5)[図]
まるもり
まるもり 【丸森】
宮城県南部,伊具郡の町。阿武隈川中流の河港として発達した。
まるやき
まるやき【丸焼きにする】
roast <a pig> whole;barbecue.→英和
まるやき
まるやき [0] 【丸焼(き)】
姿のまま丸ごと焼くこと。また,その焼いたもの。「豚の―」
まるやけ
まるやけ [0] 【丸焼け】
全部焼けること。全焼。「家が―になる」
まるやけ
まるやけ【丸焼けになる】
be burnt down[to the ground].
まるやね
まるやね [0] 【丸屋根・円屋根】
半球形の屋根。
まるやね
まるやね【丸屋根】
a cupola;→英和
a dome.→英和
まるやま
まるやま 【丸山】
長崎の遊郭のあった所。近世,江戸の吉原・京都の島原・大坂の新町と並び称された。
まるやま
まるやま 【円山】
姓氏の一。
まるやま
まるやま [0] 【丸山・円山】
(1)形の丸い山。
(2)円墳や前方後円墳の円部の墳丘の俗称。奈良県橿原市・大阪府羽曳野市古市(フルイチ)丸山古墳など,各地にある。
まるやま
まるやま 【丸山】
姓氏の一。
まるやまおうきょ
まるやまおうきょ 【円山応挙】
(1733-1795) 江戸中期の画家。円山派の祖。丹波の生まれ。幼名,岩次郎。俗称,主水(モンド)。初め狩野派の石田幽汀に学ぶ。のち眼鏡絵の制作や明・清の写生画および西洋画の遠近法を研究し,伝統的な装飾画様式に遠近・写実を融和させた新様式を確立した。代表作「保津川図屏風」「雪松図屏風」など。
まるやまかおる
まるやまかおる 【丸山薫】
(1899-1974) 詩人。大分県生まれ。堀辰雄・三好達治らと詩誌「四季」を創刊。海への憧れに満ちた詩で知られる。詩集「帆・ランプ・鴎」「青春不在」
まるやまきょう
まるやまきょう 【丸山教】
神道教派の一。富士講の流れを汲み,元禄年間(1688-1704)に伊藤録祐が創唱。宝暦年間(1751-1764)その孫伊藤六蔵が丸山講社と命名。伊藤六郎兵衛の時,富士山教会(のちの扶桑教)に加わったが,その後離脱し神道本局に属した。1946年(昭和21)宗教法人として独立。
まるやまこうえん
まるやまこうえん 【円山公園】
(1)京都市東山区にある庭園式公園。八坂神社・知恩院の境内に接し,公園中央部のシダレザクラは夜桜の名所。
(2)札幌市中央区,円山山麓にある公園。園内に総合運動場・動物園・天然記念物の円山原始林がある。
まるやまさだお
まるやまさだお 【丸山定夫】
(1901-1945) 新劇俳優。愛媛県生まれ。築地小劇場を経て新築地劇団結成。のち苦楽座を結成,移動劇団桜隊を編成し広島巡演中に被爆し死去。
まるやまは
まるやまは 【円山派】
江戸時代の日本画の一派。円山応挙を祖とし写実的な様式をもつ。
まるやまワクチン
まるやまワクチン [5] 【丸山―】
ヒト型結核菌水性抽出物質。悪性腫瘍の免疫療法剤。丸山千里(1901-1992)により開発されたが,製造承認は得られず,有償治験薬として使用されている。高濃度製剤は放射線治療時の白血球減少抑止薬として認可されている。SSM ワクチン。
まるゆう
まるゆう [2] 【マル優】
少額貯蓄非課税制度。貯蓄の奨励と社会保障の支援を目的に,少額貯蓄の利子を非課税扱いとして優遇する制度。1988年(昭和63)4月から高齢者などの貯蓄以外は原則として廃止。
→非課税貯蓄
まるわげ
まるわげ [0][3] 【丸髷】
(1)「まるまげ(丸髷)」に同じ。
(2)髪をぐるぐる無造作に巻いたもの。「髪かしらも自ら梳きて―に結ひて/浮世草子・永代蔵 2」
まるわた
まるわた [0] 【丸綿】
綿帽子の一。真綿を平たく円形に伸ばして作ったもので,頭をすっぽり包みおおう。女子の外出用。また,婚儀にも用いた。
まるガッパ
まるガッパ [3] 【丸―】
袖なしで,裾(スソ)の広がった合羽(カツパ)。広げると円形になる。引き回し。まわしガッパ。
丸ガッパ[図]
まるシップ
まるシップ [3] 【丸―】
日本籍の船を外国の船会社に貸してそれを日本の船主が用船し,外国人船員を乗り組ませて運航する貨物船。
まるシー
まるシー [3] 【丸―】
〔 c は copyright から〕
著作権の保持を表示する記号。©で示す。万国著作権条約により設定。
まるビル
まるビル 【丸―】
丸の内ビルディングの略称。
まるボイラー
まるボイラー [3] 【丸―】
円筒形の外殻をもち,内部に煙管または炉筒のあるボイラー。立てボイラー・炉筒ボイラー・煙管ボイラーなどがある。
まれ
まれ (連語)
〔係助詞「も」に動詞「あり」の命令形「あれ」の付いた「もあれ」の転〕
…であろうと。…であっても。…でも。多くの場合,「…(に)まれ…(に)まれ」の形で用いられる。「きみといへば見―見ず―富士の峰(ネ)のめづらしげなく燃ゆるわが恋/古今(恋四)」「人に―鬼に―かへし奉れ/源氏(蜻蛉)」「然らずは,是へ―御幸をなしまゐらせん/平家 2」
〔現代語でも時に用いられることがある。「何に―まぶしく目を射るものをすべて携へた/仮面の告白(由紀夫)」〕
まれ
まれ [0][2] 【稀・希】 (形動)[文]ナリ
数がきわめて少ないさま。非常に珍しいさま。「世にも―な美人」「たぐい―な才能」「ごく―に青い花も咲く」
まれ
まれ【稀な】
rare;→英和
uncommon;→英和
unusual;→英和
matchless.→英和
〜に rarely;seldom.→英和
まれ=に見る
――に見る
めったにない。非常にめずらしい。「―才能の持ち主」
まれい
まれい [0] 【磨礪】 (名)スル
とぎみがくこと。また,学問・技芸などに努めはげむこと。「人々実用の才を―するの験(シルシ)なるべし/新聞雑誌 8」
まれおとこ
まれおとこ 【稀男】
世にもまれな美男。「無地の丸つば象眼の国細工には―/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
まれびと
まれびと [0][2] 【賓・客・客人】
(1)「まろうど」に同じ。
(2)折口信夫の用語。海のかなたの異郷(常世(トコヨ))から来訪して,人々に祝福を与えて去る神。
まれまれ
まれまれ [0] 【稀稀】
■一■ (形動ナリ)
ごくまれであるさま。「往来の人も―なり/当世書生気質(逍遥)」
■二■ (副)
まれに。たまに。「―かの高安に来て見れば/伊勢 23」
まれもの
まれもの [0] 【稀物】
めったにないもの。珍品。
まれもの
まれもの 【稀者】
たぐいまれなすぐれた人。「色道―寄つたこそ幸ひ/浮世草子・一代男 6」
まれら
まれら 【稀ら】 (形動ナリ)
珍しいさま。まれ。「岩の上の松に譬へむ君々はよに―なる種ぞと思へば/拾遺(雑賀)」
まろ
まろ 【丸】
〔「まる(丸)」の古形〕
■一■ (形動ナリ)
(1)まるいさま。円形であるさま。「黒う―に見えたる,いとをかし/枕草子 251」
(2)太ってふっくらとしているさま。「―にうつくしく肥え給へりし人の/源氏(宿木)」
(3)手を加えない全体。全部。「秀歌を―ながらとられて侍るが/毎月抄」
■二■ (名)
銭。[壒嚢鈔]
まろ
まろ 【麻呂・麿】
■一■ (代)
一人称。わたし。身分の上下や男女を問わず使用した。「―が父(チ)/古事記(中)」
■二■ (接尾)
(1)人名に付いて,主として男子の名をつくる。「柿本人―」「和気清―」
(2)人の呼称や動物の名などに付いて,親愛の意を表す。「うま―」「さる―」
まろい
まろ・い 【円い・丸い】 (形)[文]ク まろ・し
〔「まるい」の古形〕
まるい。「からたちも秋はみのるよ。―・い―・い金のたまだよ/からたちの花(白秋)」
まろうど
まろうど マラウド [2] 【客・賓】
〔「まらひと」の転。近世まで「まらうと」〕
よそから訪れる人。客。客人。まれびと。「此の敬ふべき―の為に辛くも一条の道を開けり/金色夜叉(紅葉)」
まろうどい
まろうどい マラウドヰ 【客位・賓位】
客を通す部屋。客間。「西東の対のほどに,―などをかし/枕草子 135」
まろうどがみ
まろうどがみ マラウド― [5] 【客神・客人神】
土着の神ではなく,その社会の外から来訪して,その土地にまつられた神。きゃくじん。
まろうどざね
まろうどざね マラウド― 【客実・賓実】
主となる客。主賓。「うへにありける左中弁藤原の良近といふをなむ―にて/伊勢 101」
まろかし
まろかし 【丸かし・塊】
〔「まろがし」とも〕
丸めたもの。「日々に金の―をかひ子に産む事有/仮名草子・伊曾保物語」
まろかす
まろか・す 【丸かす・円かす】 (動サ四)
(1)まるくする。まるめて一つにする。「沈の箱に瑠璃の坏二つすゑて,おほきに―・しつつ入れ給へり/源氏(梅枝)」
(2)頭髪を剃(ソ)る。まるめる。[ヘボン(三版)]
まろかせ
まろかせ 【丸かせ・塊】
「まろかし」に同じ。「切り口より焔の―女房が口に入れば/浄瑠璃・嫗山姥」
まろかる
まろか・る 【円かる】
■一■ (動ラ下二)
〔「まろがる」とも〕
まるく固まる。雑然と一つに固まる。「―・れたる御額髪,ひきつくろひ給へど/源氏(朝顔)」
■二■ (動ラ四)
{■一■}に同じ。「ひとへに―・り合ひたる程に/狭衣 1」
まろがす
まろが・す 【転がす】 (動サ四)
ころがす。「身を水底に―・してこれを攘ひたり/即興詩人(鴎外)」
まろぐ
まろ・ぐ 【丸ぐ・円ぐ】 (動ガ下二)
まるめる。ひとまとめにする。「是を―・げて皆買はむ人もがな/宇治拾遺 2」
まろし
まろ・し 【円し】 (形ク)
⇒まろい
まろね
まろね 【丸寝】 (名)スル
衣服を着たまま寝ること。まろぶし。まるね。「手枕まかず紐解かず―をすれば/万葉 4113」
まろばかす
まろばか・す 【転ばかす】 (動サ四)
「まろばす(転)」に同じ。「御殿の棟より甑(コシキ)を―・す事あり/平家 3」
まろばす
まろば・す 【転ばす】 (動サ四)
ころがす。ころばす。まろばかす。「鼠の子の毛もまだ生ひぬを,巣の中より―・し出でたる/枕草子 155」
まろばる
まろば・る 【転ばる】 (動ラ四)
ころがる。「地球自(オノズカ)ら―・りて一周(ヒトメグリ)すれば/西洋道中膝栗毛(魯文)」
まろびあう
まろびあ・う 【転び合ふ】 (動ハ四)
互いにころがる。ころがって寄り合う。また,男女が共寝する。「離(サカ)りて寝たれども―・ひけり/催馬楽」
まろびいる
まろびい・る 【転び入る】 (動ラ四)
ころがって中にはいる。「水の音けはひを聞くに,われも―・りぬべく/源氏(蜻蛉)」
まろびね
まろびね [0][3] 【転び寝】
うたたね。ごろね。
まろぶ
まろ・ぶ [0] 【転ぶ】 (動バ五[四])
(1)ころがる。「千引の巌は―・ばすとも/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
(2)ころぶ。倒れる。「こけつ―・びつ逃げ帰る」「地響して横様に―・びしが/金色夜叉(紅葉)」
まろぶし
まろぶし 【丸臥し】
「丸寝(マロネ)」に同じ。「待ちわびてこよひばかりの―に幾度我はねざめしつらむ/永久百首」
まろほや
まろほや 【丸寄生】
寄生(ホヤ)をまるく図案化した模様。
まろみ
まろみ [0] 【丸み・円み】
「まるみ(丸)」に同じ。
まろむ
まろ・む 【丸む】
■一■ (動マ四)
丸くなる。「袖口は―・み出でたる程/栄花(若生え)」
■二■ (動マ下二)
⇒まろめる
まろむし
まろむし 【丸虫】
コガネムシ類の古名。[節用集(易林本)]
まろめる
まろ・める [0] 【丸める】 (動マ下一)[文]マ下二 まろ・む
(1)固めてまるくする。「丸薬を―・めるのに忙しい/戯作三昧(竜之介)」
(2)頭を剃(ソ)る。剃髪(テイハツ)する。
(3)円形をつくる。輪にする。「日陰をめぐりて―・め置きて/栄花(初花)」
(4)全体をそのものでつくる。「我らは悪業煩悩にて身を―・めたり/曾我 11」
(5)まるめこむ。籠絡(ロウラク)する。「我が君を御幼少より―・めつけし舌さき/桐一葉(逍遥)」
まろや
まろや 【丸屋】
葦(アシ)・茅(カヤ)などをそのまま屋根にした仮小屋。仮庵(カリイオ)。「屋は―,あづまや/枕草子 289」
まろやか
まろやか [2] 【円やか】 (形動)[文]ナリ
(1)形がまるいさま。まるみを帯びているさま。「―な月」
(2)穏やかなさま。円満なさま。「―な味」
[派生] ――さ(名)
まろやか
まろやか【円やかな】
mild;→英和
mellow.→英和
まろら
まろら 【麻呂等】 (代)
一人称。まろ。「―をもらうたくなつかしうなむし給ふ/源氏(真木柱)」
まろらか
まろらか 【円らか】 (形動ナリ)
まろやか。「腕(カイナ)をさし出でたるが,―にをかしげなる程も/源氏(宿木)」
まわう
まわ・う マワフ 【参逢ふ】 (動ハ四)
〔「まゐあふ」の転〕
参上して会う。お会いする。「七代(ナナツギ)の御代に―・へる百千(モモチ)まり十の翁の舞ひたてまつる/続後紀(承和一二)」
まわし
まわし【回し】
[相撲の]a sumo wrestler's loincloth.
まわし
まわし マハシ [0] 【回し・廻し】
(1)まわすこと。まわすもの。「―読み」「ねじ―」
(2)順に送ること。次に送ること。「たらい―」「随意講の―始まれり/咄本・醒睡笑」
(3)順に移すこと。「来月―」「翌月―」
(4)巻きつけるようにして身に着けるもの。
(ア)下帯。ふんどし。
(イ)力士が相撲をとるときにつけるふんどし。しめこみ。また,化粧まわし。
(5)「二重回し」に同じ。
(6)金銭をうまく運用すること。また,やり繰り。「米の売様,金銀の―をだに心得たらば/仮名草子・浮世物語」
(7)遊女が,数人の客をかけもちしてとること。
(8)「回し方」に同じ。
(9)上方で,白人(ハクジン){(2)
(ア)}の元締め。「早偲ばしく詞残して,―が方へ走り行/浮世草子・禁短気」
まわし=を取る
――を取・る
遊女が一晩に複数の客をかけもちする。
まわしかた
まわしかた マハシ― 【回し方】
遊里で,遊女の座敷・寝具など器物の世話をする男。深川では,男女あり,着付け・送り迎えなどをした。回し。「―はたき火にあたり/洒落本・通言総籬」
まわしぎょく
まわしぎょく マハシ― [0][3] 【回し玉】
特定の証券会社だけでなく,他の多くの証券会社を使って売買注文を出した銘柄。また,証券会社が他の証券会社を通じて出す注文のこと。
まわしぎり
まわしぎり マハシ― [0] 【回し切り】
ニンジン・ゴボウなどの細長い材料を,回しながら斜めに切ること。
まわしぎり
まわしぎり マハシ― [3][4] 【回し錐】
(1)「轆轤鉋(ロクロガンナ)」に同じ。
(2)舞い錐。
まわしのみ
まわしのみ マハシ― [0] 【回し飲み】 (名)スル
一つの器を人から人へ回して飲むこと。
まわしぶみ
まわしぶみ マハシ― [3][4][0] 【回し文】
⇒かいぶん(回文)
まわしべや
まわしべや マハシ― [0] 【回し部屋】
遊女に先客のあるとき,あとの客を入れる部屋。また,自分の部屋をもたない新造などが客を迎える部屋。
まわしもの
まわしもの マハシ― [0] 【回し者】
内情を探るために敵方から送り込まれた者。スパイ。
まわしもの
まわしもの【回し者】
a spy.→英和
まわしガッパ
まわしガッパ マハシ― [4] 【回し―】
丸合羽(ガツパ)の別名。
まわす
まわす【回す】
(1) turn;→英和
spin (こまのように).→英和
(2)[順に]pass <the bottle> ;→英和
pass down (次にまわす).
(3)[転送]forward <a letter to> ;→英和
send <a car,papers> round <to> .
塩を〜 pass a person the salt (食卓で).→英和
まわす
まわ・す マハス [0] 【回す・廻す】 (動サ五[四])
(1)物体がある点や軸を中心に回転するようにする。
〔回転運動の軸と物体の中心とが離れている場合は「回らせる」と言う〕
「ラジオのつまみを―・す」「こまを―・す」「暑いので扇風機を―・す」「舟を海中にまかり入りぬべく吹き―・して/竹取」
(2)物のまわりを囲むようにさせる。「ロープを二重に―・す」「石塀を―・したお屋敷」
(3)順に移動させる。次に送る。「伝票を経理部へ―・す」「奉賀帳を―・す」「回文ヲ―・ス/日葡」
(4)別の所に移す。必要な所にさし向ける。「大阪支店の在庫を―・してもらう」「車を玄関へ―・してくれ」「忙しいので五人ほど―・してほしい」
(5)ある立場・位置をとらせる。「補欠に―・す」「敵に―・す」「向こうに―・す」
(6)はたらきが及ぶようにする。「手を―・す」
(7)資金を運用する。「一〇〇〇万円を年六パーセントで―・す」
(8)他人を,自分の意のままに従わせる。「親父さま,うちの今(イマ)(=妾ノ名)めに―・されて/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
(9)動詞の連用形に付いて,複合動詞をつくる。
(ア)すみずみまで…する,順々に…するなどの意を表す。「ながめ―・す」「思い―・す」「使い―・す」
(イ)さんざん…するの意を表す。「女を追い―・す」「刑事につけ―・された」「機械をいじくり―・す」
(ウ)意のままに,または巧みに…するの意を表す。「家計を―・す」
〔「回る」に対する他動詞〕
[可能] まわせる
[慣用] 気を―・手を―・向こうに―・目を―
まわた
まわた [0] 【真綿】
糸にできない屑繭(クズマユ)を引き伸ばし乾燥した綿。軽くて強く,暖かい。引き綿・布団綿としたり,紬糸(ツムギイト)の原料とする。絹綿。
まわた
まわた【真綿】
floss (silk).→英和
〜で首を絞める use a velvet paw.
まわた=で首を絞める
――で首を絞める
一挙に核心をつくのではなく,時間をかけてじわじわと責めるたとえ。
まわた=に針を包む
――に針を包む
表面は柔和でも内心に敵意を含んでいることのたとえ。
まわたし
まわたし [2] 【間度し・間渡し】
壁の下地として,柱と柱の間に,縦,横に取り付けた木や竹の材。「―竹」
まわり
まわり【回り】
(1)[回転]⇒回転.
(2)[周囲]circumference (周囲(の長さ));→英和
a border (ふち);→英和
the surroundings (環境);the neighborhood (付近).
(3)[経由]by way of <London> ;via <Siberia> .→英和
まわり
まわり マハリ 【回り・廻り・周り】
■一■ [0] (名)
(1)まわること。また,まわり方。回転。《回・廻》「前―」「小―がきく」「大―する」
(2)ある範囲に行き渡ること。広がること。《回・廻》「火の―が速い」
(3)順に移って行くこと。《回・廻》「得意先―」
(4)周囲。へり。ぐるり。「池の―」「焚火の―に集まる」
(5)付近。近辺。あたり。「―の人の意見をきく」「家の―にはまだ自然が残っている」
(6)ある地点を通って行くこと。また,直接行かないで,別の地点を通ること。《回・廻》「遠―」「北極―」「夫(ソレ)ぢや大変な―だぜ/其面影(四迷)」
(7)それに関連のある事柄。《回・廻》「水―」「足―」
(8)〔もと女房詞〕
飯の菜(サイ)。「お―」
■二■ (接尾)
助数詞。《回・廻》
(1)まわる回数を数えるのに用いる。「時計の短針は二四時間で二―する」
(2)十二支が一巡する12年を単位とした差がある意を表す。「彼は僕より一―下だ」
(3)物事の大きさや程度に段階的な差がある意を表す。「一―小さいサイズはありませんか」「人間のスケールが一―も二―も違う」
まわりあわせ
まわりあわせ【回り合せ】
<good,bad> luck;→英和
fortune.→英和
〜が良い(悪い) be (un)lucky;be (un)fortunate.
まわりあわせ
まわりあわせ マハリアハセ [0] 【回り合(わ)せ】
自然にそうなること。運命。めぐりあわせ。
まわりいけ
まわりいけ マハリ― [0] 【回り生け】
生け花の催しの一。参加者が順次生け上げて一巡すると最も優れた一瓶のみを残し他はひきあげ,二巡めにはいる。これを繰り返して生け花の上達をめざす。流派により細かい規則がある。
まわりえん
まわりえん マハリ― [3] 【回り縁】
部屋の二方以上をとりまく縁。
まわりかいだん
まわりかいだん マハリ― [4] 【回り階段】
踏み板の方向を少しずつ変えて螺旋(ラセン)状にした階段。
まわりかいだん
まわりかいだん【回り階段】
a winding[spiral]staircase.
まわりぎ
まわりぎ マハリ― 【回り気】 (名・形動ナリ)
あれこれと気をまわして心配すること。また,その性質。「それは親父―な/浄瑠璃・五十年忌(上)」
まわりくどい
まわりくど・い マハリ― [5] 【回りくどい】 (形)[文]ク まはりくど・し
直接的でなく,遠回しで煩わしい。「―・い説明をする」
[派生] ――さ(名)
まわりくどい
まわりくどい【回りくどい】
roundabout;→英和
indirect;→英和
circuitous.→英和
〜言い方をする talk in a roundabout way.
まわりこむ
まわりこ・む マハリ― [4] 【回り込む】 (動マ五[四])
回るようにして入り込む。「裏口に―・む」「土俵ぎわを―・む」
[可能] まわりこめる
まわりしょうぎ
まわりしょうぎ マハリシヤウ― [4] 【回り将棋】
将棋の盤と駒を使って行う遊戯。金将四つを賽(サイ)にして振り,その出方によってあらかじめ定められている目数だけ自分の駒を進める。早く中心点に達したものを勝ちとするなど,遊び方は種々ある。
まわりすごろく
まわりすごろく マハリ― [4] 【回り双六】
振り出しから上がりまで,出た賽(サイ)の目の数だけ順次進み,早く上がったものを勝ちとする遊戯。道中双六など。
まわりずみ
まわりずみ マハリ― [3] 【回り炭】
茶道の七事式の一。主人が下火を整えたあと,客が順々に一人ずつ炭をつぐもの。
まわりどうろう
まわりどうろう【回り灯篭】
a revolving lantern.
まわりどうろう
まわりどうろう マハリ― [4] 【回り灯籠】
枠を二重にし,回転するようにした灯籠。さまざまな物の形を切り抜いて内枠に取り付け,ろうそくの熱による上昇気流で内枠が回転すると影が外枠の紙や布に回りながら映る。舞い灯籠。走馬灯。影灯籠。[季]秋。
回り灯籠[図]
まわりどおい
まわりどお・い マハリドホイ [4][5] 【回り遠い】 (形)[文]ク まはりどほ・し
(1)遠回りで煩わしい。直接的でない。「説明が―・く歯痒くて/一隅より(晶子)」
(2)遠回りである。「本道は―・し/浄瑠璃・信州川中島」
まわりば
まわりば マハリ― [0] 【回り場】
(1)仕事などで寄ったり,通ったりする場所。また,得意先。「柳橋は―で/婦系図(鏡花)」
(2)葬列が数回回ったり大きく迂回したりする場所。死者の魂が後戻りするのを避けるためのまじないという。六道回(ロクドウメグ)り。島見せ。
まわりばしご
まわりばしご マハリ― [4] 【回り梯子】
螺旋(ラセン)状の階段。回り階段。
まわりばな
まわりばな マハリ― [3] 【回り花】
茶道の七事式の一。主人と客とが順に一人ずつ花を生けるもの。
まわりばん
まわりばん マハリ― [0][3] 【回り番】
(1)役目などを順番に受け持つこと。輪番。回り持ち。「司会を―でする」
(2)順番に見回りをすること。「―ヲスル/ヘボン(三版)」
まわりひざ
まわりひざ マハリ― [3] 【回り膝】
礼法で,座礼から立礼に移るとき,膝をついたままかかとを浮かせて体の向きを変えること。
まわりぶたい
まわりぶたい マハリ― [4] 【回り舞台】
舞台の床を円形に切って,奈落にある轆轤(ロクロ)などで回転させる舞台機構。正徳・享保期(1711-1736)に発生。
まわりぶたい
まわりぶたい【回り舞台】
a revolving stage.
まわりぶち
まわりぶち マハリ― [0] 【回り縁】
建築で,天井と壁が接する部分に納まりのために取り付けた縁木。
まわりみち
まわりみち マハリ― [3][0] 【回り道】 (名)スル
遠回りになる道を行くこと。また,その道。「―して帰る」
まわりみち
まわりみち【回り道】
a roundabout way[route];a detour.→英和
〜をする go round;make a detour.→英和
それでは〜になる It is a long way round.
まわりもち
まわりもち【回り持ちでする】
do by turns.
まわりもち
まわりもち マハリ― [0] 【回り持ち】
(1)順番に受け持つこと。輪番。回り番。「当番は全員の―になっている」
(2)回り回って自分のものとなること。「金は天下の―」
まわる
まわる【回る】
(1) turn round;spin (こまのように).→英和
(2)[巡回]make one's rounds;patrol.→英和
⇒巡回.
(3)[循環]circulate;→英和
take effect (毒などが).
(4)[立ち寄る]go round <to the post office> .
まわる
まわ・る マハル [0] 【回る・廻る】 (動ラ五[四])
(1)物体が,ある点や軸を中心にして,円形の軌跡を描くように動く。回転する。「風車(カザグルマ)がくるくる―・る」「扇風機が―・っている」
(2)物の周囲に沿って円を描くように動く。縁を伝う。「地球は太陽のまわりを―・っている」「風が西から北へ―・る」
(3)何か所かを順に移動して,出発点に戻る。また,順に従って移る。「ヨーロッパ五か国を―・る」「回覧板が―・る」「書類が経理課に―・る」「汝は洛中を―・り隠れもなき鰯売り/御伽草子・猿源氏」
(4)遠回りの道をとって行く。「急がば―・れ」「橋へ―・れば人が知る/閑吟集」
(5)直接行かないで別の所に寄る。「得意先を―・ってから会社に行く」「帰りに図書館に―・る」
(6)別の位置・立場に移る。「裏方に―・る」「敵に―・る」
(7)番・時期などが順に移る。「掃除当番が―・ってくる」
(8)ある範囲に行き渡る。広がる。「毒が―・る」「手が―・る」
(9)十分にはたらく。「舌が―・らない」「知恵が―・る」
(10)(時計の針が通り過ぎることから)その時刻を過ぎる。「五時を―・る」
(11)資金が利息を生む。「五分(ブ)で―・る」
(12)やり繰りができる。「―・らぬ暮し常なれど/人情本・梅児誉美 4」
(13)遊里で,遊女などが客の気に入るように努める。「さのみ物もつかはぬ男に―・りておもしろがるに/浮世草子・置土産 5」
(14)動詞の連用形の下に付いて,そのあたりを…しながら移動する,…をして歩くなどの意を表す。「うわさを触れ―・る」「探し―・る」
〔「回す」に対する自動詞〕
[可能] まわれる
[慣用] 気が―・手が―・手が後ろに―・目が―・焼きが―/首が回らない・付けが回って来る
まわれみぎ
まわれみぎ【回れ右】
<号令> <米> About face[ <英> turn]! 〜をする turn about.
まをす
まを・す 【申す】 (動サ四)
⇒まおす(動サ四)
まん
まん 【間】
〔「ま(間)」の撥音添加〕
めぐりあわせ。運。ま。「悦べ��,―が直つて来たぞ/歌舞伎・幼稚子敵討」
まん
まん【万】
ten thousand.幾〜もの tens of thousands of <people> .
まん
まん [1] 【満】
(1)みちること。いっぱいになること。
(2)翌年の同月同日をもって一年とする数え方。丸。「―で数える」
→数え
→足掛け
まん
まん【満5年】
five full years;a full five years.〜を持する watch for an opportunity[a chance].→英和
まん
まん 【饅】
〔女房詞〕
饅頭(マンジユウ)。「御みやに―一ふたまゐる/御湯殿上(天正八)」
まん
まん [1] 【幔】
上端に乳(チ)をつけて,上から垂らす幕。幔幕。
まん
まん 【真ん】 (接頭)
〔接頭語「ま」の下に撥音の挿入されたもの〕
名詞・形容詞に付いて,完全にそうである,本当にそうであるなどの意を表す。「―中」「―丸い」
まん
まん [1] 【万】
数の単位。千の一〇倍。また,数の多いこと。よろず。
まん=に一(ヒト)つも
――に一(ヒト)つも
万ある可能性のうち一つも。決して。あとに打ち消しの語を伴って用いられる。「可能性は―ない」
まん=は損(ソン)を招く
――は損(ソン)を招く
〔書経(大禹謨)〕
おごり高ぶる者は損失を招く。
まん=を引く
――を引・く
〔漢書(李広伝)〕
(1)弓を十分に引きしぼる。
(2)杯に酒をなみなみとついで飲む。満引(マンイン)。「麦酒(ビイル)の―・きし蒲田は…意気を昂(ア)げて/金色夜叉(紅葉)」
まん=を持(ジ)す
――を持(ジ)・す
〔史記(越王勾践世家)〕
(1)弓をいっぱいに引きしぼる。十分に用意して機会を待つ。満を持する。「―・して待つ」
(2)物事が絶頂に達し,その状態を保つ。
まんいち
まんいち【万一】
by any chance.〜失敗したら if one should fail;in case one fails.彼に〜の事があれば if the worst happens to him.〜の覚悟をする be prepared for the worst.→英和
〜の場合には in case of[in an]emergency.
まんいち
まんいち [1] 【万一】
■一■ (名)
万のうちの一。ほとんどないが,ごくまれにあること。万が一。万に一つ。「―の場合に備える」「―を考える」
■二■ (副)
ひょっとして。もしも。万が一。「―行けなくなったら電話する」
まんいつ
まんいつ [1] 【万一】
⇒まんいち(万一)
まんいわい
まんいわい [3] 【万祝】
⇒まいわい(万祝)
まんいん
まんいん【満員である】
be full;be crowded[packed] <with> ;be booked up (予約で).満員 <掲示> House[Car]Full.満員電車 a jam-packed car.
まんいん
まんいん [0] 【満引】 (名)スル
「満を引く」に同じ。引満。「大盃を―し名媛を提挈して/獺祭書屋俳話(子規)」
まんいん
まんいん [0] 【満員】
定員に達すること。また,それ以上はいれないほど人が大勢いること。「―電車」「―御礼」
まんえい
まんえい [0] 【満盈】
十分に満ちること。盈満。
まんえつ
まんえつ【満悦の様子である】
look greatly delighted[pleased] <with> .
まんえつ
まんえつ [0] 【満悦】 (名)スル
満足して喜ぶこと。「至極御―の体(テイ)」「山海の珍味に―する」
まんえん
まんえん【蔓延】
spread <of a disease> .→英和
〜する spread;be prevalent.
まんえん
まんえん 【万延】
年号(1860.3.18-1861.2.19)。安政の後,文久の前。孝明天皇の代。
まんえん
まんえん [0] 【蔓延】 (名)スル
伸び広がること。はびこること。好ましくないことにいう。「伝染病が―する」
まんえんがんねんけんべいしせつ
まんえんがんねんけんべいしせつ 【万延元年遣米使節】
1860年(万延1)日米修好通商条約批准書交換のため渡米した,新見正興以下八一人からなる使節団。咸臨丸(カンリンマル)が随行し,日本人による初の太平洋横断を達成した。
まんえんきん
まんえんきん [0] 【万延金】
江戸幕府が1860年(万延1)以降鋳造した金貨。大判・小判・二分金・一分金・二朱金があり,品位は劣悪。
まんか
まんか [1] 【瞞過】 (名)スル
ごまかし,判断を誤らせること。「虚礼に―せられた/渋江抽斎(鴎外)」
まんかい
まんかい [0] 【満会】
無尽(ムジン)などの会期が終わること。また,最終の会。
まんかい
まんかい [0] 【満開】 (名)スル
十分に開くこと。特に,花が十分に開くこと。「桜の花が―になる」「汽道を―しければ汽車の速力弥々加はり/八十日間世界一周(忠之助)」
まんかい
まんかい【満開である】
be in full bloom.
まんかぶ
まんかぶ [0][1] 【満株】
株式の購入申し込み数が募集数に達すること。
まんかん
まんかん [0] 【満干】
潮が満ちることと干ること。みちひ。
まんかんぐうすうかんせい
まんかんぐうすうかんせい [9] 【満漢偶数官制】
中国,清代,六部や都察院など中央官庁の要職の定員を偶数とし,満州人と漢人を同数任命した制度。清朝の漢民族懐柔策の一。
まんかんこうかんろん
まんかんこうかんろん 【満韓交換論】
日露戦争前,ロシアの満州支配を認める代わりに日本の朝鮮支配を認めさせるという構想。
まんかんしょく
まんかんしょく [3] 【満艦飾】
(1)軍艦の儀礼の一。祝祭日などに,停泊中の艦艇の各マストに信号旗と軍艦旗を掲げること。
(2)転じて,派手に飾り立てること。また,たくさんの洗濯物を干して翻らせること。
まんかんぜんせき
まんかんぜんせき [5] 【満漢全席】
中国料理で,二〜三日かけて食べる,山海の珍味を集めた料理の称。満族と漢族の料理の集大成の意。ツバメの巣・フカの鰭(ヒレ)など高級な材料のほか,熊の掌(テノヒラ)・象の鼻・蛇・猿なども用いる。
まんが
まんが [0][3] 【馬鍬】
〔「まんぐわ」とも〕
「まぐわ(馬鍬)」の転。
まんが
まんが [0] 【漫画】
(1)大胆に省略・誇張して描き,笑いを誘いながら風刺や批評をこめた絵。戯画。
→カリカチュア
(2)絵または絵と台詞(セリフ)によって表現される物語。「四コマ―」「少女―」
(3)気の向くままに描いた絵。
まんが
まんが【漫画】
a cartoon;→英和
a caricature (人物の);→英和
a comic strip (4コマ漫画);the comics (新聞などの);a comic book (本).‖漫画映画 an animated cartoon.漫画家 a cartoonist;a caricaturist.
まんがいち
まんがいち [1] 【万が一】
■一■ (名)
「まんいち{■一■}」に同じ。「―のことがあっては大変だ」
■二■ (副)
「まんいち{■二■}」に同じ。「―失敗したらどうしよう」
まんがか
まんがか [0] 【漫画家】
漫画をかくことを職業とする人。
まんがく
まんがく [0] 【満額】
目標または要求の金額に達すること。全く欠けていないこと。「保険金が―おりる」「―回答」
まんがち
まんがち (名・形動ナリ)
自分勝手なこと。我勝ちに振る舞うこと。また,そのさま。「おまいさんも―な,明日のことになされませいな/滑稽本・膝栗毛 8」
まんがまれ
まんがまれ 【万が稀】 (連語)
きわめてまれであること。「―ノオイデデゴザル/日葡」
まんがん
まんがん [0] 【満顔】
顔じゅう。顔いっぱい。満面。「―に羞色を帯び/花柳春話(純一郎)」
まんがん
まんがん [0] 【満願】
期間をあらかじめ定めて神仏に願いをかけ,その期限に達すること。「―の日」
まんがん
まんがん [0] 【万巻】
たくさんの書物。ばんかん。「―の書」
まんき
まんき [1][0] 【満期】
期限に達すること。一定の期日になること。「定期預金が―になる」「兵役が―になる」
まんき
まんき [1] 【慢気】
おごり高ぶる心。思い上がり。慢心。
まんき
まんき [1][0] 【満忌】
忌があけること。喪があけること。
まんき
まんき【満期】
expiration;→英和
maturity (手形などの).→英和
〜になる[人が主語]complete one's term of office;serve one's term;serve one's time (刑期が);[任期が主語]expire;→英和
[手形など]mature;→英和
become due.
まんきつ
まんきつ [0] 【満喫】 (名)スル
(1)十分に飲み食いすること。「山海の珍味を―する」
(2)十分に楽しみ,心ゆくまで味わうこと。また,欲望がみたされ満足すること。「京都の秋を―する」「山気を―した」
まんきつ
まんきつ【満喫する】
have enough <of> ;enjoy fully[to the full].
まんきゃくるい
まんきゃくるい [4] 【蔓脚類】
節足動物門甲殻綱の一亜綱。すべて海産。幼生は浮遊生活をするが,成体は岩などに固着するか,他の動物に寄生する。多くは雌雄同体。蔓(ツル)のような細長い脚をもつものが多い。エボシガイ・カメノテ・フジツボ・フクロムシなど。ツルアシ類。
まんきん
まんきん [0] 【万金】
多くの金銭。たいへんな値打ち。千金。ばんきん。「―を積む」「―に値する」
まんきん
まんきん [0] 【万鈞】
非常に重いこと。ばんきん。「―の重み」
まんきんたん
まんきんたん [3] 【万金丹】
(1)伊勢国,朝熊(アサマ)山で製した薬の名。五倍子(フシ)・麝香(ジヤコウ)などを練り固めて長方形にし,金箔を押す。解毒・気付けなど諸病に用いる。
(2)〔(1)に外見が似ていることから〕
一歩金の異名。「月掛りの男,―一角づつに定めて/浮世草子・一代女 6」
まんぎょう
まんぎょう [0] 【万行】
仏教徒や修験者などが修める多くの行。一切の行法。
まんぎん
まんぎん [0] 【漫吟】 (名)スル
(1)興にまかせて詩歌を作ったり口ずさんだりすること。
(2)自作の詩歌をへりくだっていう語。
まんく
まんく [1][0] 【万句】
(1)連歌・俳諧の形式の一。百韻を百巻または千句(百韻一〇巻から成る)を一〇回行なったもの。宗匠立机の披露などで行われた。「北野社一日万句」「生玉(イクダマ)万句」など。
(2)「万句合」の略。
まんくあわせ
まんくあわせ [4] 【万句合】
享保期(1716-1736)以後特に江戸で盛行した雑俳の興行形態の名。一回の興行に一万句前後の応募句があった。また,その興行のたびに勝句(高点句)を印刷し入選者に配った刷り物をもいう。初代川柳の万句合から付句のみを抜いて編んだものが「誹風柳多留」。摺暦(スリゴヨミ)万句合。
まんくう
まんくう [0] 【満腔】
「まんこう(満腔)」の誤読。
まんげえ
まんげえ [3] 【万花会】
多くの花を飾って仏に供養する法会(ホウエ)。
まんげきょう
まんげきょう【万華鏡】
a kaleidoscope.→英和
まんげきょう
まんげきょう [0] 【万華鏡】
三枚の鏡板を組んだ三角柱の中に種々の色ガラスや色紙の小片を入れたもの。回しながらのぞいて模様の変化を見る。錦(ニシキ)眼鏡。百色(ヒヤクイロ)眼鏡。カレイドスコープ。ばんかきょう。
まんげつ
まんげつ [1] 【満月】
(1)全面が明るく輝いてまんまるに見える月。太陽と月との黄経の差が一八〇度のときに見える。陰暦(八月)一五夜の月。望月(ボウゲツ)((モチヅキ))。望(ボウ)。[季]秋。
(2)琵琶の部分の,隠月(インゲツ)の別名。
まんげつ
まんげつ【満月】
a full moon.
まんげつようがんぼう
まんげつようがんぼう [7] 【満月様顔貌】
⇒ムーン-フェース
まんげん
まんげん [0] 【慢言】
他人を見下した言葉。慢語。
まんげん
まんげん [0] 【万言】
多くの言葉。ばんげん。「―を費やす」
まんげん
まんげん [0] 【漫言】
深く考えずにいう言葉。とりとめのない言葉。そぞろごと。漫語。
まんげん
まんげん [0] 【満限】
定められた期限が来ること。満了。「―に至る」
まんこ
まんこ [1]
女陰の俗称。おまんこ。
まんこ
まんこ [0] 【満庫】
倉庫がいっぱいであること。
まんこう
まんこう【満腔の】
wholehearted;→英和
hearty <thanks> .→英和
まんこう
まんこう [0] 【満腔】
体じゅうに満ちていること。また,体全体。満身。「―の謝意を表する」「―の怒り」
まんご
まんご [0][1] 【慢語】
「慢言(マンゲン)」に同じ。
まんご
まんご [0][1] 【漫語】
「漫言(マンゲン)」に同じ。
まんごう
まんごう [0] 【万劫】
〔仏〕 一万劫の意で,きわめて遠大な年月のこと。
まんごうがしゃ
まんごうがしゃ 【万恒河沙】
〔仏〕
〔「恒河沙」はガンジス河の沙の意〕
無量無数,莫大な量のたとえ。恒沙(ゴウジヤ)。恒河沙。一万恒沙。「此の仙人―の衆生に穀を施して/宇津保(俊蔭)」
まんごうまつだい
まんごうまつだい [6] 【万劫末代】
万世の後の世。永遠の後。
まんごくそうどう
まんごくそうどう 【万石騒動】
1711年安房(アワ)国北条藩安房・朝夷両郡で起きた百姓一揆(イツキ)。一万石の領地内で起きたので,この名がある。農民たちは藩の年貢増徴策に反対して蜂起(ホウキ),幕府は藩主を改易,家老を打ち首に処し,農民の要求を認めた。
まんごくどおし
まんごくどおし [5] 【万石通し・万石簁し】
⇒千石通(センゴクドオ)し
まんごしいわい
まんごしいわい 【万越祝(い)】
大漁祝い。間(マ)祝い。まんいわい。
まんさい
まんさい【満載する】
be fully loaded <with> ;be crowded <with passengers> .
まんさい
まんさい [0] 【満載】 (名)スル
(1)車・船などに荷物をいっぱいのせること。「救援物資を―した船」
(2)新聞・雑誌に記事をたくさんのせること。「楽しい読み物を―した新年号」
まんさい
まんさい 【満済】
(1378-1435) 室町初期の真言宗の僧。醍醐寺座主。東寺長者。足利義満の猶子。朝廷・幕府の厚い尊信を得て准三后(ジユンサンゴウ)となる。政務にも関係し黒衣の宰相と称された。「満済准后日記」を残す。まんぜい。
まんさく
まんさく [0] 【満作】
(1)穀物がよくみのること。豊作。「豊年―」
(2)マンサク科の落葉小高木。山地に生え,庭木にもする。葉はゆがんだ菱形。早春,他の花に先立って開花。花は黄色で短枝の節に二個ずつつき,細長いややよじれた花弁が四個ある。蒴果は卵形。金縷梅。[季]春。
満作(2)[図]
まんさく
まんさく【万作】
《植》a Japanese witch hazel.
まんさつ
まんさつ [0] 【万札】
俗に,一万円札のこと。
まんさん
まんさん [0] 【蹣跚】 (ト|タル)[文]形動タリ
よろめき歩くさま。「―として定めなき足を引摺り/緑簑談(南翠)」
まんさん
まんさん [0] 【満参】
満願の日の参詣。
まんざ
まんざ【満座の中で】
in public;publicly;→英和
before the whole company.
まんざ
まんざ [0] 【満座】
(1)その座にいっぱいになっていること。また,その座にいる者すべて。「―の中で恥をかく」
(2)法会(ホウエ),説法などの最終日。満願の日。
(3)連歌・俳諧で,一巻が成就して会席が終了すること。
まんざい
まんざい [3] 【漫才】
二人で滑稽な問答を中心に演じる寄席演芸。万歳{(2)}の寄席演芸化したもの。関西に興る。
〔昭和八年正月より大阪で「万才」に替えて用いられ,九年4月より東京で使用〕
まんざい
まんざい [3] 【万歳】
〔呉音〕
(1)非常に長い年月。万年。また,いつまでも生きたり,栄えたりするよう祝う語。ばんぜい。ばんざい。「とくわかに御―と君も栄えまします/浄瑠璃・千本桜」
(2)新年に家々を回り祝言を述べ,舞を見せる門付(カドヅケ)芸能。風折り烏帽子(エボシ)に大紋の直垂(ヒタタレ)姿の太夫(タユウ)が,大黒頭巾にたっつけ袴の才蔵の鼓に合わせて演ずる。江戸時代に千秋(センズ)万歳より興り,三河万歳・大和万歳・尾張万歳・秋田万歳などがある。[季]新年。《―や左右にひらいて松の蔭/去来》
万歳(2)[図]
まんざい
まんざい【漫才】
a comic (stage) dialogue.漫才師 a comic dialogist.
まんざいおうぎ
まんざいおうぎ [5] 【万歳扇】
万歳に用いる扇。舞扇に比べて下等なものとされる。
まんざいきょうかしゅう
まんざいきょうかしゅう マンザイキヤウカシフ 【万載狂歌集】
狂歌集。一七巻二冊。四方赤良(ヨモノアカラ)・朱楽菅江(アケラカンコウ)編。1783年刊。古代から当代の狂歌の集大成。
〔「千載和歌集」のもじり〕
まんざいらく
まんざいらく [3] 【万歳楽】
舞楽の一。左方に属する新楽で,平調(ヒヨウジヨウ)の中曲。もと六人による女舞,現行は四人による男の平舞(ヒラマイ)。常装束(ツネシヨウゾク)に,鳥甲(トリカブト)をつけて舞う。煬帝(ヨウダイ)万歳楽。鳥歌万歳楽。ばんざいらく。ばんぜいらく。
万歳楽[図]
まんざおんせん
まんざおんせん 【万座温泉】
群馬県嬬恋(ツマゴイ)村,草津白根山西麓にある温泉。硫黄泉。冬期はスキー場。
まんざら
まんざら [0] 【満更】
■一■ (副)
(1)(あとに否定的な語を伴って)否定的な意味をさらに強める。全く本当に。「―くめんができないといつてやつたら/安愚楽鍋(魯文)」
(2)(否定的な語のあとにさらに打ち消しの語を伴って)否定の意味をやわらげたり,むしろ逆であるの意味を表したりする。必ずしも。「―嫌でもなさそうだ」「―捨てたものでもない」
■二■ (形動)
(1)全くだめであるさま。「―な腰を禿はおしならひ/柳多留 2」
(2)困難なさま。こまりはてるさま。「いづれ―なことさね/黄表紙・孔子縞于時藍染」
〔語源未詳。「満更」は当て字〕
まんざら
まんざら【満更】
<not> altogether.→英和
まんざら=でもない
――でもな・い
全くよくないというわけではない。必ずしも嫌ではない。「学生時代の成績は―・い」
まんざん
まんざん [1] 【満山】
(1)山全体。全山。「―のつつじ」
(2)寺全体。寺の僧全部。「されば―歎て年を経る処に/太平記 2」
まんしつ
まんしつ [0] 【満室】
(1)すべての部屋がふさがり空室のないこと。「土日はいつも―です」
(2)部屋が人などでいっぱいになること。「―の青年老年或は哄笑し/思出の記(蘆花)」
まんしゃ
まんしゃ [0] 【満車】
駐車場などで,車の収容能力が限界に達したこと。
→空車
まんしゅいん
まんしゅいん 【曼殊院】
〔「まんじゅいん」とも〕
京都市左京区一乗寺竹ノ内町にある天台宗の寺。北野神社別当寺。延暦年間(782-806)最澄が比叡山上に草創。1656年に現地に移転。枯山水式の書院庭園とともに境内全域が名勝に指定されている。寺宝に黄不動尊像など。竹内門跡。
まんしゅう
まんしゅう【満州(の)】
Manchuria(n).→英和
まんしゅう
まんしゅう マンシウ 【満州・満洲】
(1)「満州国」の略。また,満州国の全領域の称。
(2)中国の東北部をさしていった旧通称。満州族の居住域をさしたもの。
→満州族
(3)中華民国時代,奉天(現在の遼寧(リヨウネイ))・吉林・黒竜江の東三省の総称。
まんしゅうげんりゅうこう
まんしゅうげんりゅうこう マンシウゲンリウカウ 【満洲源流考】
中国,清の地誌。二〇巻。乾隆帝に仕えた阿桂(1717-1797)らの奉勅撰。1778年成立。満州の部族・地理・風俗に関する古来の史伝を列挙,考証している。
まんしゅうこく
まんしゅうこく マンシウ― 【満州国】
日本が満州事変によって占領した中国東北部(現在の黒竜江省・吉林省・遼寧省・内モンゴル自治区北東部)につくりあげた傀儡(カイライ)国家。1932年(昭和7),もと清朝の宣統帝溥儀(フギ)を執政に迎え(34年には皇帝),中華民国から分離させて建国。首都は新京(長春)。翌年熱河省も加えた。政府の要職には満州人を起用したが,事実上は日本人官吏および関東軍の指導下にあった。45年8月,日本の第二次世界大戦敗北とともに消滅。
まんしゅうこくきょうわかい
まんしゅうこくきょうわかい マンシウ―ケフワクワイ 【満州国協和会】
満州国唯一の公認政治団体。1932年(昭和7)7月設立。当初日本の植民地政策徹底のための宣撫(センブ)工作・青年訓練・社会教化・示威運動にあたったが,のち総力戦体制のなかで人的・物的収奪機関となった。
まんしゅうご
まんしゅうご マンシウ― [0] 【満州語】
アルタイ諸語ツングース系に属する言語。満州族の用いる言語であるが,現在は中国語の使用者が多く,満州語の話し手の数は僅少。文字は縦書きの満州文字を使用。
まんしゅうじへん
まんしゅうじへん マンシウ― 【満州事変】
1931年(昭和6)9月18日,奉天(現在の瀋陽)郊外の柳条湖で満鉄線路の爆破事件を契機として始まった日本軍の中国東北への侵略戦争。若槻内閣は不拡大方針をとったが,関東軍は東北三省を占領。翌年,「満州国」を樹立し,以後15年に及ぶ日中戦争の発端となった。
まんしゅうぞく
まんしゅうぞく マンシウ― [3] 【満州族】
中国東北地方に分布するツングース族南方系民族。一七世紀,中国を征服,後金(コウキン)国を建て清朝をひらいた女真族が,みずからの族名として用いるようになった名称。
まんしゅうぼうじゅうだいじけん
まんしゅうぼうじゅうだいじけん マンシウ―ヂユウダイ― 【満州某重大事件】
張作霖(チヨウサクリン)爆殺事件(1928年6月)を当時の日本政府が秘匿(ヒトク)しようとして称した語。
まんしゅうもじ
まんしゅうもじ マンシウ― [5] 【満州文字】
満州語の表記に用いられてきた音素文字。清の太祖のとき,蒙古(モウコ)文字を応用して表記したのに始まり,二代太宗のとき,これらの文字に圏点を付すなどの改良を加えて成立。
まんしゅうり
まんしゅうり マンシウリ 【満州里】
中国,内モンゴル自治区北東部の都市。家畜・乳製品の集散が盛ん。ロシア連邦との国境近くにあり,シベリア鉄道への連絡点。マンチューリ。
まんしょ∘う
まんしょ∘う マンセ― (連語)
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ましょ」に推量の助動詞「う」の付いた「ましょう」の転。近世江戸語〕
「ましょう(連語)」に同じ。「さじをなげあくびしい��寝―∘う/柳多留 3」
→ましょう(連語)
まんしょう
まんしょう [0] 【満床】
病院のベッドが,入院患者で全部ふさがっていて空きがないこと。
まんしん
まんしん [0] 【満身】
体じゅう。全身。「―の力をふりしぼる」
まんしん
まんしん【満身の力をこめて】
with all one's strength[might].〜血だらけである be smeared all over with blood.満身創痍である be covered all over with wounds.
まんしん
まんしん【慢心】
pride;→英和
self-conceit.〜する be proud;be self-conceited;be puffed up (いい気になって).
まんしん
まんしん [0] 【慢心】 (名)スル
自慢していい気になること。おごり高ぶること。また,その心。「褒(ホ)められて―する」
まんしんそうい
まんしんそうい [5] 【満身創痍】
(1)全身傷だらけであること。
(2)徹底的に非難を受けること。手ひどくいためつけられること。
まんじ
まんじ【卍】
a swastika.→英和
まんじ
まんじ [0][1] 【卍・卍字】
〔中国で仏書に「万」の字の代わりとして用いたことから,「万の字」の意〕
(1)(もとインドで,ビシュヌ神などの胸の旋毛を意味し吉祥の印という)仏の胸や手足に表れた吉祥の相。卍(左まんじ)と�(右まんじ)があるが,日本では卍が用いられる。
(2)日本で,仏教や寺院を表す記号。
(3){(1)}のような形。また,入り組んでいること。
(4)文様・家紋の一。{(1)} をかたどったもの。
まんじ
まんじ マンヂ 【万治】
年号(1658.7.23-1661.4.25)。明暦の後,寛文の前。後西(ゴサイ)天皇の代。
まんじくずしくみこ
まんじくずしくみこ [7] 【卍崩し組み子】
卍を崩した形を繰り返した文様の組み子。法隆寺の金堂・五重塔・中門などの高欄に見られる。
卍崩し組み子[図]
まんじともえ
まんじともえ [4][1] 【卍巴】
卍や巴紋のように,多くのものが追い合うように入り乱れるさま。「―になって戦う」
まんじゅ
まんじゅ 【万寿】
年号(1024.7.13-1028.7.25)。治安の後,長元の前。後一条天皇の代。
まんじゅ
まんじゅ 【満珠】
海に投げ入れると潮が満ちるという珠(タマ)。しおみつたま。
⇔干珠
「竜宮城に宝とする干珠・―を借り召さる/太平記 39」
まんじゅう
まんじゅう【饅頭】
a (bean-jam) bun.
まんじゅう
まんじゅう [3] 【饅頭】
〔「じゅう」は唐音〕
(1)小麦粉・そば粉・上新粉などを練った生地で餡(アン)を包み,蒸すか焼くかした菓子。暦応年間(1338-1342)宋の林浄因が日本に伝えたとされる。
(2)饅頭形のアイロン台。袖付け・襟回りなどの仕上げに使う。
(3)「饅頭金物」に同じ。
まんじゅうかなもの
まんじゅうかなもの [5] 【饅頭金物】
半球形の金物。釘の頭を隠すために門扉などに用いる。乳金物(チカナモノ)。饅頭。
まんじゅうがさ
まんじゅうがさ [5] 【饅頭笠】
頂が丸くて浅い笠。
饅頭笠[図]
まんじゅうがた
まんじゅうがた [0] 【饅頭形】
(1)饅頭のような下面が平らで上面が丸くふくらんだ形。半球形。まんじゅうなり。
(2)建築で,亀腹(カメバラ)・覆鉢(フクバチ)の異名。
まんじゅうじころ
まんじゅうじころ [5] 【饅頭錏】
兜(カブト)の錏(シコロ)の一。上段の錏板の下部に下段の錏板を載せかけ,全体にゆるい曲線をもたせたもの。江戸時代の復古調の兜で用いた。
まんじゅうはだ
まんじゅうはだ 【饅頭肌】
色が白く,きめが細かく,弾力のある肌。「菓子盆運ぶ腰元の―ぞなつかしき/浄瑠璃・反魂香」
まんじゅうやぼん
まんじゅうやぼん マンヂユウヤ― [0] 【饅頭屋本】
室町末期,奈良の菓子商で歌人・歌学者でもあった饅頭屋宗二(林逸1498-1581)が刊行した書物。唐宋の詩文や節用集などがある。
まんじゅうやぼんせつようしゅう
まんじゅうやぼんせつようしゅう マンヂユウヤ―シフ 【饅頭屋本節用集】
国語辞書。古本節用集の一。慶長年間(1596-1615)頃刊行。著者未詳。伊勢本に属し,所収語は比較的少ない。
まんじゅうらく
まんじゅうらく マンジウラク 【万秋楽】
⇒まんじゅらく(万秋楽)
まんじゅぎく
まんじゅぎく [3] 【万寿菊】
マリーゴールドの園芸種。高さ約50センチメートル。花は大輪の八重咲きで,花弁の数が多く,黄・淡黄・橙(ダイダイ)色など。コウオウソウ。クジャクソウ。
まんじゅさん
まんじゅさん 【万寿山】
中国,北京市の北西,頤和園(イワエン)にある山丘。清朝乾隆帝以後,万寿山離宮が営まれた。
まんじゅしゃげ
まんじゅしゃげ [3][4] 【曼珠沙華】
〔「まんじゅさげ」とも〕
(1)〔仏〕
〔梵 mañjūṣaka〕
天上に咲く花。白くて柔らかく,見る者に悪を離れさせるはたらきがあるという。
(2)ヒガンバナの別名。[季]秋。
まんじゅしゃげ
まんじゅしゃげ【曼珠沙華】
⇒彼岸(花).
まんじゅじ
まんじゅじ 【万寿寺】
京都市東山区にある臨済宗の寺。山号は京城山。東福寺塔頭(タツチユウ)の一。京都五山の一。1097年白河上皇の命によって建立された六条御堂に始まる。1258年万寿禅寺と改称,湛照を開山とした。1575年東福寺山内の三聖寺に合して両寺号を併称,現寺号となったのは明治以降。
まんじゅらく
まんじゅらく 【万秋楽】
舞楽の一。唐楽。盤渉(バンシキ)調の大曲。六人による文(ブン)の舞で,常装束に凸字形の冠をつける。林邑(リンユウ)僧仏哲が伝えたというが未詳。慈尊楽。まんずらく。まんじゅうらく。
まんじょう
まんじょう [0] 【満場】
会場全体。また,その場にいる人全部。「―の紳士淑女」「―の喝采を浴びる」
まんじょう
まんじょう【満場の聴衆】
a packed audience.〜のかっさい general applause.〜の諸君! Ladies and gentlemen! 〜一致で unanimously;by a unanimous vote.
まんじょういっち
まんじょういっち [0] 【満場一致】
その場にいる人全部の意見が,一致すること。全員異議のないこと。「―で可決する」
まんじょうかんぼ
まんじょうかんぼ マンジヤウ― 【満城漢墓】
中国,河北省満城県にある前漢中期の墓。1968年発掘。被葬者は景帝の子中山王劉勝とその妻とみられ,玉片を金糸でつづる金縷(キンル)玉衣をまとう。
まんじり
まんじり [3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)ちょっと眠るさま。多く,打ち消しの語を伴って用いる。「―ともしないで夜を明かす」
(2)じっと見つめるさま。「見たくも無い物を―と視て/二人女房(紅葉)」
まんじり
まんじり
〜ともしない do not sleep a wink.→英和
まんすい
まんすい [0] 【満水】
水がいっぱいになること。「ダムが―になる」「―時の水位」
まんすじ
まんすじ [1] 【万筋】
江戸小紋の一。ごく細い縦縞。
→縞
まんず
まん・ず 【満ず】 (動サ変)
⇒まんずる(満)
まんずる
まん・ずる [3] 【慢ずる】 (動サ変)[文]サ変 まん・ず
他人をあなどる。思い上がる。「我意に―・ずる貴族輩を/慨世士伝(逍遥)」
まんずる
まん・ずる 【満ずる】 (動サ変)[文]サ変 まん・ず
(1)期限に達する。期日が来る。「月―・じて生まれたるは女子なり/盛衰記 43」
(2)願い事などがかなう。「我が願すでに―・ずとて/著聞 13」
(3)ある範囲をいっぱいにする。欠けるところがないようにする。「累代繁栄四海に―・ぜし先代をば/太平記 27」
まんせい
まんせい [0] 【蔓生】 (名)スル
植物の茎がつるとなってのびること。「植物は其上に―し得ず/日本風景論(重昂)」
まんせい
まんせい [0] 【慢性】
急激な症状の変化もなく,良くも悪くもならないまま長引いて,なかなか治らない病気の状態。
⇔急性
「―の盲腸炎」
まんせい
まんせい 【満誓】
奈良前期の官人・僧。俗名,笠朝臣麻呂(カサノアソミマロ)。右大弁のとき,元明上皇の病気平癒を祈願して出家。勅命により723年筑紫観世音寺を造り別当として太宰府に住し,大伴旅人らと親交。万葉集に短歌七首を残す。生没年未詳。沙弥満誓。
まんせい
まんせい【慢性の】
chronic <disease> .→英和
まんせいかんえん
まんせいかんえん [5] 【慢性肝炎】
肝臓の持続性炎症疾患。食欲不振・倦怠感などの自覚症状が見られることもあるが,一般には軽度。肝硬変に進行する場合もある。
まんせいしっかん
まんせいしっかん [5] 【慢性疾患】
徐々に発病し,治癒にも長期間を要する疾患の総称。心臓病・関節リューマチ・結核・糖尿病などの類。慢性病。
まんせいちゅうどく
まんせいちゅうどく [5] 【慢性中毒】
薬物や他の化学物質の長期にわたる摂取によって徐々に起こる疾病状態。
⇔急性中毒
まんせいでんせんびょう
まんせいでんせんびょう [0] 【慢性伝染病】
慢性の経過をとる伝染性疾患の総称。結核・ハンセン病・性病・トラコーマ・寄生虫疾患などの類。
→急性伝染病
まんせいひろうしょうこうぐん
まんせいひろうしょうこうぐん [0] 【慢性疲労症候群】
長期間にわたる原因不明の疲労を主症状とする症候群。微熱・咽頭痛・筋力低下・リンパ節の腫れなどの副症状がある。CFS 。
まんせいアルコールちゅうどく
まんせいアルコールちゅうどく [10] 【慢性―中毒】
⇒アルコール依存症(イソンシヨウ)
まんせき
まんせき [0] 【満席】
劇場・乗り物などの座席がすべてふさがること。「連休中の指定席はすべて―です」
まんせん
まんせん [0] 【満船】
船の乗客・積み荷などが最大積載量に達していること。
まんぜん
まんぜん [0][1] 【万善】
〔仏〕 いっさいの善行・善事。あらゆる善事。
まんぜん
まんぜん【漫然と】
aimlessly;with no fixed aim[purpose]; <read> at random.
まんぜん
まんぜん [0] 【漫然】 (ト|タル)[文]形動タリ
特別の目的もなく事をなすさま。はっきりした意識をもたず,いい加減に行うさま。「―と話を聞く」
まんぞうくじ
まんぞうくじ マンザフ― 【万雑公事】
荘園において,年貢以外の,夫役を含むすべての雑税。
まんぞく
まんぞく [1] 【満足】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)望みが達せられて不平のないこと。十分満ち足りていること。また,そのさま。「自己―」「―が得られる」「結果に―する」「それで―ですか」
(2)十分であること。完全であること。また,そのさま。「五体―な人」「―に口もきけない」
(3)〔数〕 ある条件に合うこと。「方程式を―する値」
[派生] ――げ(形動)
まんぞく
まんぞく【満足】
satisfaction;→英和
contentment;→英和
gratification.→英和
〜さす satisfy;→英和
please.→英和
〜する be satisfied[pleased] <with> .〜な(に) satisfactory(-ily);→英和
[完全な]perfect(ly);→英和
complete(ly);→英和
[十分な]sufficient(ly);→英和
enough.→英和
まんぞくかん
まんぞくかん [4][3] 【満足感】
満ち足りた感じ。「―をおぼえる」
まんたく
まんたく [0] 【満卓】
全部のテーブルが客でふさがっていること。
まんたろう
まんたろう マンタラウ 【万太郎】
⇒久保田(クボタ)万太郎
まんだ
まんだ 【茨田】
河内国(現在の大阪府)の旧郡名。
まんだい
まんだい [1][0] 【万代】
⇒ばんだい(万代)
まんだい
まんだい [0] 【万鯛】
アカマンボウの別名。
まんだいわかしゅう
まんだいわかしゅう マンダイワカシフ 【万代和歌集】
歌集。二〇巻。私撰集。衣笠家良(1192-1264)撰か。1248年成立。万葉時代から当代までの,勅撰集にもれた歌約三八〇〇首を,勅撰集の部立てにならって収める。特に,鎌倉時代の歌人の歌が多く,以後の勅撰集の資料として利用された。
まんだのつつみ
まんだのつつみ 【茨田の堤】
古代,茨田の地にあった堤防。記紀に仁徳天皇が造らせたとある。淀川の氾濫を防いだ。
まんだら
まんだら [0] 【曼荼羅・曼陀羅】
〔仏〕
〔梵 maṇḍala〕
画面に諸仏を描いた図形や象徴的に表した記号を特定の形式で配置し,悟りの世界や仏の教えを示した図絵。四種曼荼羅・金剛界曼荼羅・胎蔵界曼荼羅など。
まんだら
まんだら【曼陀羅】
mandala.
まんだらく
まんだらく [4] 【曼荼羅供】
密教で,金剛・胎蔵の両部曼荼羅を掲げて,その諸尊を供養する法会(ホウエ)。
まんだらげ
まんだらげ [3][4] 【曼陀羅華】
〔「まんだらけ」とも〕
(1)〔仏〕
〔梵 māndāra; māndārava「天妙」「悦意」の意〕
仏が出現したり説法したりする際に,天から降りてきて見る人の心に喜びを感じさせるという美しい花。
(2)チョウセンアサガオの異名。
まんだらどう
まんだらどう 【曼荼羅堂】
当麻寺(タイマデラ)本堂のこと。桁行(ケタユキ)七間,梁間六間,寄せ棟造り,本瓦葺(ブ)き。奈良末期の創建。平安初期に改築され,1161年にほぼ現在の形に整う。内部に当麻曼荼羅をまつる。国宝。
まんだん
まんだん [0] 【漫談】 (名)スル
(1)とりとめのない話。
(2)演芸の一。世相などを話題として風刺や批評をまじえた軽妙な話芸。大正末頃,大辻司郎や徳川夢声ら活弁士たちによって始められた。
〔大辻司郎の命名〕
まんだん
まんだん【漫談】
a comic monologue;idle chatter (無駄話).漫談家 a comic monologist.
まんち
まんち [1] 【満地】
地面いっぱいに満ちていること。
まんちゃく
まんちゃく [0] 【瞞着】 (名)スル
だますこと。ごまかすこと。「世間を―する」
まんちゅういん
まんちゅういん [3] 【満中陰】
人の死後四九日目にあたる日。四十九日。
まんちょう
まんちょう【満潮(時に)】
(at) high[full]tide.満潮線 the high-tide limit; <米> the tidewater limit.
まんちょう
まんちょう [0] 【満潮】
潮が満ちて,海水面が上がりきった状態。また,その時。一日のうち,普通二回出現し,高い方の満潮を高高潮(コウコウチヨウ),低い方の満潮を低高潮という。みちしお。高潮(コウチヨウ)。
⇔干潮
まんちょうほう
まんちょうほう マンテウホウ 【万朝報】
⇒よろずちょうほう(万朝報)
まんてい
まんてい [0] 【満庭】
庭全体。庭いっぱい。「―の胡蝶花開く/日乗(荷風)」
まんてい
まんてい [0] 【満廷】
朝廷・法廷などが人でいっぱいになること。また,廷中のすべての人。「―身じろぎもしない」
まんていおうが
まんていおうが 【万亭応賀】
(1818-1890) 戯作者。江戸の人。本名,服部孝三郎。「釈迦八相倭(ヤマト)文庫」などの伝奇的合巻に長じ,明治維新後は,反時代的な風刺作品を著す。
まんてつ
まんてつ [0] 【満鉄】
南満州鉄道株式会社の略称。
まんてつちょうさぶ
まんてつちょうさぶ 【満鉄調査部】
満鉄の調査研究機関。1907年(明治40)中国に関する総合的調査研究機関として満鉄本社内に設けられ,以後日本の華北侵略の拡大に伴って,調査研究を充実させ,盛時には二千名以上を擁した。日本軍との緊密な協力の下での国策研究機関であったが,「支那抗戦力調査」など反戦的意味をもつ成果も生み出した。日本の敗戦とともに消滅。
まんてつふぞくち
まんてつふぞくち 【満鉄付属地】
日露戦争の結果,日本が獲得した中国東北部の鉄道沿線の地域。南満州鉄道株式会社が行政権をもった。
まんてん
まんてん [0] 【満天】
空いっぱいになること。また,大空一面。「―の星」
まんてん
まんてん [3] 【満点】
(1)試験などで,想定された最高の点数。誤りや失敗が全くない状態。「―をとる」
(2)満足できる状態であること。非常に良いこと。「サービス―」
まんてん
まんてん【満点を取る】
get a perfect[full]mark <in> .〜の perfect;→英和
satisfactory.→英和
まんてんか
まんてんか [3] 【満天下】
天下全体。国中。世界中。「―を沸かせる」
まんてんせい
まんてんせい [3] 【満天星】
(1)ドウダンツツジのこと。
(2)植物ハクチョウゲの異名。
まんと
まんと 【万と】 (副)
たくさん。どっさり。「此の女郎衆も,手は―しこんでござります/洒落本・傾城買四十八手」
まんと
まんと [1] 【満都】
都に満ちていること。また,都にいる人。
まんど
まんど [1] 【万度】
(1)一万回。度数の多いこと。よろずたび。
(2)〔「万度祓(バライ)」の略〕
「一万度祓」に同じ。
(3)木の枠に紙を張って一万度の祓箱の形に作り,長い柄をつけた灯籠(トウロウ)。祭礼のとき御祭礼などと書き,火をともして持ち歩く。古くは棒の先に一万度の祓箱を下げたという。まんどう。
まんどう
まんどう [1] 【万灯】
(1)数多くのともしび。特に,仏前にともす多くの灯明。まんとう。「長者の―より貧者の一灯」
(2)「万度{(3)}」に同じ。特に,一〇月一三日東京池上の本門寺や堀の内の妙法寺など日蓮宗の寺で,御命講(オメイコウ)の夜に掲げて練り歩く灯籠提灯(トウロウチヨウチン)。[季]秋。《―の花ふるへつゝ山門へ/山口青邨》
まんどう
まんどう [0] 【満堂】
堂いっぱいに満ちていること。また,堂にいる人全部。満場。
まんどうえ
まんどうえ [3] 【万灯会】
懺悔(サンゲ)・報恩のために,多くの灯明をともして供養する行事。奈良時代から行われ,東大寺・高野山のものが有名。万灯供養。
まんどころ
まんどころ [3][0] 【政所】
(1)平安中期以降,権勢家などで所領の事務を中心に一切の庶務を取り扱った家政機関。所領にも荘官の政所があった。
(2)大寺社において,所管の事務や所領経営など雑務を執行した機関。
(3)鎌倉幕府における政務機関の一。原型は源頼朝が設置した公文所(クモンジヨ)。鎌倉幕府の庶政,特に財政を扱うとともに,鎌倉市中の訴訟を担当した。
(4)室町幕府における政務機関の一。財政事務を管掌した。
(5)「北の政所」の略。
まんどころくだしぶみ
まんどころくだしぶみ 【政所下し文】
権勢家や大寺社などの政所から発給される下達文書。
まんどばらい
まんどばらい [4] 【万度祓】
「一万度祓」に同じ。
まんな
まんな 【真ん名・真ん字】
〔「まな」の撥音添加〕
漢字。「―のすすみたるほどに,仮名(カンナ)はしどけなき文字こそまじるめれ/源氏(梅枝)」
まんなおし
まんなおし 【間直し】
不運を幸運に転ずること。縁起直し。「いつそのこと,―にふたりづれで出かけまいか/滑稽本・膝栗毛(発端)」
まんなか
まんなか [0] 【真ん中】
〔「まなか」の撥音添加〕
ちょうど中央にあたる部分。中心。
まんなか
まんなか【真中に】
(right) in the center[middle,heart] <of> .→英和
まんなぶみ
まんなぶみ 【真ん名書・真ん字書】
漢字で書かれた書物。漢籍。まなぶみ。「なでふ女が―は読む/紫式部日記」
まんにょう
まんにょう 【万葉】
「まんよう」の連声。
まんにょうしゅう
まんにょうしゅう 【万葉集】
⇒まんようしゅう(万葉集)
まんにん
まんにん [0][1] 【万人】
多くの人。ばんにん。
まんにんこう
まんにんこう [3] 【万人坑】
〔多くの遺体が埋められた穴,の意〕
日中戦争後期,中国東北地方で日本の炭鉱などに徴用された中国人が,酷使された結果死者が続出し,その遺体が埋められた穴の跡をいう。
まんにんむき
まんにんむき [0] 【万人向き】
だれにでも向くこと。ばんにんむき。
まんねん
まんねん【万年】
〔名〕ten thousand years;(an) eternity (永久);→英和
〔形〕perpetual;→英和
eternal.→英和
万年雪 perpetual snows.
まんねん
まんねん [0][1] 【万年】
(1)一万年。長い年月。「鶴は千年,亀は―」
(2)名詞の上に付いて,接頭語的に用い,いつまでも変わらずにその状態である意を表す。「―青年」「―補欠」
まんねんがみ
まんねんがみ [3] 【万年紙】
漆を塗った厚紙。書いた文字などを拭(ヌグ)って消すことができる。まんねんし。
まんねんぐさ
まんねんぐさ [3] 【万年草】
ベンケイソウ科の多年草。オノマンネングサ・メノマンネングサ・コモチマンネングサなどの総称。
まんねんごよみ
まんねんごよみ [5] 【万年暦】
開運や相性,日の吉凶などを記した,何年にもわたって使える暦。永代暦。「―のあふもふしぎ,あはぬもをかし/浮世草子・永代蔵 5」
まんねんしんぞ
まんねんしんぞ 【万年新造】
いくつになっても若々しく美しい女性。万年娘。まんねんしんぞう。「―といはれたる,花の盛りも永くは保たず/人情本・辰巳園 3」
まんねんすぎ
まんねんすぎ [3] 【万年杉】
ヒカゲノカズラ目の常緑性シダ植物。深山の樹下に自生。茎は地下を横走する根茎からまばらに出て,高さ約20センチメートル。上半が分枝して密に葉をつけ,スギの小枝のような形になる。漢名,玉柏。
万年杉[図]
まんねんず
まんねんず [3] 【万年酢】
蒸した米と麹(コウジ)と水を瓶などに入れて発酵させてつくる酢。使った分だけ水や麹を足して長く使用する。
まんねんせい
まんねんせい [3] 【万年青】
オモトの漢名。
まんねんたけ
まんねんたけ [3] 【万年茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。広葉樹の根元や切り株に生える。傘は腎臓形で,径20センチメートルに達し,初め黄色,のちに赤褐色ないし紫褐色となり,漆塗りに似た光沢がある。質はかたく,腐らない。中国や日本で古くから縁起のよいきのことして,床飾りなどにし,また漢方薬に用いる。霊芝(レイシ)。幸茸(サイワイタケ)。桂芝(ケイシ)。まんねんだけ。
まんねんつうほう
まんねんつうほう [5] 【万年通宝】
760年,和同開珎に次いで鋳造された銅銭。皇朝十二銭の一。
まんねんどこ
まんねんどこ [3] 【万年床】
敷きっぱなしになっている寝床。
まんねんひつ
まんねんひつ [3] 【万年筆】
携帯用のペン。軸の中にいれたインクが,毛管現象によってペン先に伝わることにより字が書ける。
〔fountainpen の訳語〕
まんねんひつ
まんねんひつ【万年筆】
a fountain pen.
まんねんふで
まんねんふで [3] 【万年筆】
(1)「万年筆(ヒツ)」に同じ。
(2)矢立ての異称。
まんねんべい
まんねんべい [3] 【万年塀】
(木製などでなく)コンクリートの板で作った塀。
まんねんゆき
まんねんゆき [3] 【万年雪】
高山などにある,一年中消えない雪。越年性雪渓。
まんねんらん
まんねんらん [3] 【万年蘭】
リュウゼツランの異名。
まんねんれい
まんねんれい [3] 【満年齢】
誕生日を迎えるごとに一歳を加える年齢の数え方。また,そうして数えた年齢。
まんねんろう
まんねんろう [3] 【迷迭香】
ローズマリーの和名。
まんのう
まんのう [3] 【万能】 (名・形動ナリ)
(1)さまざまな技能・能力。また,あらゆる芸能。ばんのう。「―に達して一心の足らぬ奴が多いものさ/滑稽本・浮世床(初)」
(2)あらゆることに優れていること。また,あらゆることに役立つこと。また,そのさま。ばんのう。「―な人でござるによつて/狂言・八幡の前(虎寛本)」「あれは若輩な者なれども―の奴でをるな/狂言・鼻取相撲」
(3)「馬鍬(マグワ)」に同じ。
まんのう=足(タ)りて一心(イツシン)足らず
――足(タ)りて一心(イツシン)足らず
あらゆる技芸に熟達しているが,心にまことが欠けている。
まんのういけ
まんのういけ 【満濃池】
香川県満濃町にある灌漑用の溜め池。大宝年間(701-704)創設。821年,空海が修築。1959年(昭和34)大改修を完了。面積1.4平方キロメートル。
まんのうこう
まんのうこう [0][3] 【万能膏】
すべての傷や腫れ物などに効能があるという膏薬。
まんば
まんば [1] 【慢罵】 (名)スル
あなどりののしること。「―されるに任せる」
まんば
まんば [1] 【漫罵】 (名)スル
やたらにののしること。「衆人環視の中で―される」
まんぱ
まんぱ [1] 【万波】
幾重にも寄せてくる波。また,広い海。ばんば。「千波―」
まんぱい
まんぱい [0] 【満杯・満盃】
(1)酒が杯になみなみとあること。「―の酒」
(2)容器が物で満たされること。「タンクに水が―になる」
(3)物を収容する場所などに物がいっぱいはいって,それ以上はいらないこと。「―の駐車場」
まんぱち
まんぱち 【万八】
(1)〔万のうち真実は八つだけの意〕
うそ。ほら。また,うそつき。千三つ。「世に―といふ事は,此の男より始まりける/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(2)酒の異名。「日用の―と申し候/浄瑠璃・当麻中将姫」
まんぱん
まんぱん [0] 【満帆】
帆(ホ)をいっぱいに張ること。「順風―」
まんび
まんび [1] 【満尾】
連歌・俳諧で,百韻・歌仙などの一巻を完結すること。また一般に,物語などが終わりとなること。大尾。「是までの筆をおくにしくことなしと漸く―し/滑稽本・膝栗毛 5」
まんびき
まんびき【万引】
shoplifting;→英和
a shoplifter (人).→英和
〜する steal <a thing> from a shop;→英和
shoplift.
まんびき
まんびき [0] 【万引(き)】 (名)スル
〔「まびき(間引)」の転〕
客のふりをして,店から商品を盗むこと。また,その人。「高級品を―される」
まんびょう
まんびょう [0] 【万病】
いろいろな病気。あらゆる病気。「風邪は―のもと」
まんびょう
まんびょう【万病の薬】
a cure-all;a panacea.→英和
まんびょうえん
まんびょうえん [0] 【万病円】
近世の丸薬の名。万病に効くといわれた。
まんぴつ
まんぴつ [0] 【漫筆】
思いつくままに,とりとめもなく書くこと。また,その書いたもの。漫録。「ヨーロッパ―」
まんぴつが
まんぴつが [0] 【漫筆画】
「漫画{(1)(2)(3)}」に同じ。
まんぴょう
まんぴょう [0] 【満票】
選挙で,投票数の全部。また,一人がすべての票を得ること。「―を獲得する」
まんぴょう
まんぴょう [0] 【漫評】
思いつくままにとりとめもなく批評すること。
まんぶ
まんぶ [1] 【慢侮】 (名)スル
あなどり軽んじること。
まんぶきょう
まんぶきょう [0] 【万部経】
追善・祈願などのために万部の経文を読むこと。万部読経。
まんぶん
まんぶん [0] 【漫文】
(1)とりとめもなく思いつくままに書いた文。
(2)おもしろおかしく書いた文。
まんぶんのいち
まんぶんのいち 【万分の一】 (連語)
万のうちの一。ごくわずか。「せめて―なりと御恩返しをしたい」
まんぷく
まんぷく【満腹である】
have eaten[had]enough; <話> be full.
まんぷく
まんぷく [0] 【万福】
幸福の多いこと。ばんぷく。
まんぷく
まんぷく [0] 【満幅】
(1)幅いっぱい。全幅。
(2)多く「満幅の」の形で,全面的・心から,の意で用いる。全幅。「―の信頼をおく」「画家は殊に眼に―の精神を注いで/肖像画(四迷)」
まんぷく
まんぷく [0] 【満腹】 (名)スル
(1)腹がいっぱいになること。それ以上食べられないほど腹がいっぱいであること。
⇔空腹
「たくさん食べて―する」
(2)腹にある全部。多く「満腹の」の形で,全面的・心から,などの意で用いる。「―の敬意と,謝意とを表し申し候ふ/東西南北(鉄幹)」
まんぷくじ
まんぷくじ 【万福寺】
京都府宇治市にある黄檗(オウバク)宗の大本山。山号,黄檗山。1661年,明の帰化僧隠元の開創。中国の黄檗山万福寺にならった万福寺式伽藍(ガラン)配置で有名。また,鉄眼(テツゲン)開版の大蔵経の版木を蔵する。
まんぷくじは
まんぷくじは 【万福寺派】
万福寺を本山とする禅宗派の一。黄檗宗。
まんぷくちょうじゃ
まんぷくちょうじゃ [5] 【万福長者】
大金持ち。大福長者。
まんべん
まんべん【万遍なく】
evenly;equally;→英和
without exception (もれなく).
まんべん
まんべん [0] 【満遍】
(1)残りなく全体に等しく行き渡ること。全体。全般。
(2)〔仏〕(禅宗で)平均・平等の意。「―ニセヨ/日葡」
まんべんない
まんべんな・い [5] 【満遍ない・万遍ない】 (形)[文]ク まんべんな・し
行き届かぬところがない。あまねく行きわたっている。現代では多く,「まんべんなく」の形で用いる。「―・く塗りつぶす」「皮膚は美しく排色点して,―・い血行に/青春(風葉)」
まんぼ
まんぼ
〔坑道を意味する「間符(マブ)」に由来するものか〕
三重県鈴鹿市の内部(ウツベ)川扇状地や岐阜県垂井(タルイ)町の扇状地で灌漑に用いた,地下水の集水トンネル。規模は小さいが,カナートに類似する。
まんぼう
まんぼう マンバウ [1] 【翻車魚】
フグ目の海魚。全長3メートルを超え,体重1.5トンに達する。体は卵形で,著しく側扁し,背びれ・尻びれとひだ状の舵びれが体の後端にあり,胴が途中で切れたような特異な体形をしている。背面は暗灰色,腹面は白色。外洋の中層にすみ,時に海面に浮かんでいたりする。クラゲ類を食べる。食用。温・熱帯海域に広く分布。ウキ。ウキギ。
翻車魚[図]
まんぼう
まんぼう [0] 【万法】
〔仏〕
(1)あらゆる事物。万物。
(2)すべての教え。すべての行法。ばんぽう。
まんぼう
まんぼう [0] 【満眸】
見渡す限り。満目。
まんぼういちにょ
まんぼういちにょ [6] 【万法一如】
〔仏〕 あらゆる存在はさまざまな現れ方をしていても,空であるがゆえに一体であるということ。
まんぽ
まんぽ [1] 【漫歩】 (名)スル
あてもなくぶらぶらと歩くこと。そぞろ歩き。「余は獣苑を―して/舞姫(鴎外)」
まんぽう
まんぽう [0] 【万宝】
⇒ばんぽう(万宝)
まんぽうがい
まんぽうがい [3] 【万宝貝】
海産の巻貝。殻高16センチメートル内外。殻は卵形で,殻口は縦に長く開き,殻口の外唇が厚い。殻表は灰褐色の地に赤紫色の斑紋があり,瘤(コブ)状の突起が並ぶ。カメオ彫刻の材料にする。奄美大島以南に分布。
まんぽうざんじけん
まんぽうざんじけん 【万宝山事件】
1931年(昭和6)7月,中国東北部(満州)長春郊外の万宝山付近で起きた,朝鮮農民と中国農民との衝突事件。朝鮮から満州に流入した朝鮮農民が,日本官憲の庇護のもとに,水田開墾のための用水工事を強行したことにより,これに反対する中国農民と衝突した。
まんぽけい
まんぽけい [0] 【万歩計】
腰につけて,歩いた歩数を数える度数計。商標名。
まんぽけい
まんぽけい【万歩計】
a pedometer.→英和
まんま
まんま [3] 【儘】
〔「まま(儘)」の撥音添加〕
まま。「使った―で片付けようともしない」
まんま
まんま [1] 【飯】
〔幼児語〕
御飯。めし。まま。おまんま。
まんまえ
まんまえ [3] 【真ん前】
〔「ままえ」の撥音添加〕
ちょうどその前。真正面。「駅の―に店を構える」
まんまく
まんまく [0][1] 【幔幕】
式場などに長く張りめぐらす幕。
まんまと
まんまと
〜一杯食わされる be completely taken in.
まんまと
まんまと [1][3] (副)
〔「うまうまと」の転〕
非常にうまく事が運ぶさま。首尾よく。みごとに。「―一杯くわされた」「―敵をあざむく」
まんまる
まんまる [0][3] 【真ん丸】 (名・形動)[文]ナリ
完全に丸いこと。正しい円形であること。また,そのさま。「コンパスなしで―を描く」「―なお月様」
まんまる
まんまる【真ん丸の】
perfectly round.
まんまるい
まんまる・い [4][0] 【真ん丸い】 (形)
全く丸い。完全な円形である。「―・い月」
まんまん
まんまん [0] 【漫漫】 (ト|タル)[文]形動タリ
果てしなく広がるさま。「見渡せば波―として空と連なり/いさなとり(露伴)」
まんまん
まんまん【満々たる】
<be> full <of ambition,confidence> .→英和
まんまん
まんまん [0] 【満満】 (ト|タル)[文]形動タリ
満ち満ちているさま。満ちあふれているさま。「自信―」「―と水をたたえた湖」
まんまん
まんまん [0][3][1] 【万万】
■一■ (名)
(1)数の名。一万の一万倍。多数。無数。
(2)非常に多くの事。すべての事。「―千世めが思いになされませ/浄瑠璃・宵庚申(下)」
■二■ (副)
「ばんばん(万万)」に同じ。「尚(マダ)年がゆかぬから其様なことは―あるまいとは思ふけれど/谷間の姫百合(謙澄)」
まんまんいち
まんまんいち [3] 【万万一】 (副)
ほとんどありえないと思うがひょっとして。万一。「―反対されたら家を出る」
まんまんなか
まんまんなか [3] 【真ん真ん中】
「まんなか」を強めていう語。どまんなか。「―の好球をねらい打ちする」
まんめん
まんめん [0] 【満面】
顔じゅう。顔全体。「得意―」「―に笑みを浮かべる」
まんめん
まんめん【満面微笑して】
<be> smiling all over one's face.
まんめん=朱(シユ)を濺(ソソ)ぐ
――朱(シユ)を濺(ソソ)・ぐ
怒りや恥ずかしさなどで顔を真っ赤にする。
まんもう
まんもう 【満蒙】
第二次大戦前,中国の満州と内蒙古を指していった語。
まんもうかいたくだん
まんもうかいたくだん [8] 【満蒙開拓団】
満州事変後,日本が満州・内蒙古などに行なった農業移民団。農業を中心とする国内の諸矛盾解決,満州国の治安維持,対ソ戦備など国策的な性格を帯びていた。移民は武装し組織的な軍事訓練を受けた。ソ連の参戦により壊滅的な打撃を受け,多くの犠牲者を出した。
まんもく
まんもく [0] 【満目】
見渡す限り。あたり一面。「小降りとなりて,―の雲霧白み/自然と人生(蘆花)」
まんもくしょうじょう
まんもくしょうじょう [0] 【満目蕭条】
見渡す限りもの寂しいこと。
まんゆう
まんゆう [0] 【漫遊】 (名)スル
気の向くままにあちらこちらをまわること。「諸国を―する」
まんゆう
まんゆう【漫遊】
a tour;→英和
a (pleasure) trip.世界〜する tour (about) the world.→英和
まんよ
まんよ [1] 【万余】
一万あまり。きわめて多いこと。「―の観衆」
まんよう
まんよう [0] 【万葉】
(1)たくさんの木の葉。ばんよう。「木がらしあわただしく―みだれ/仮名草子・可笑記」
(2)多くの時代。万世。よろず世。ばんよう。「大化―に伝はる/太平記 14」
(3)万葉集の略称。
まんようい
まんようい 【万葉緯】
古代の文字に関する編注書。二〇巻。今井似閑(ジカン)著。1700年(1説に1717年)成立か。万葉集の解釈に役立つ古文・古歌謡などに考証注釈を加えたもの。古歌謡や風土記逸文を収め,資料として貴重。
まんようがな
まんようがな [0][3] 【万葉仮名】
〔万葉集に多く用いられたところからの名〕
日本語を表記するために表音文字として用いた漢字。平仮名・片仮名ができる以前,漢字の音や訓によって「波流(春)」「八間跡(やまと)」のように,その漢字本来の意味とは異なる日本語の音を書き記したもの。漢字の音を用いた音仮名,漢字の訓を用いた訓仮名,戯書などがある。普通は,一字で一音節を表すものをいう。五世紀頃の金石文に見え始め,上代には日本語を表記するのに広く用いられた。中古において平仮名・片仮名が発達した後も,漢文訓読・宣命・真名本などに使われた。真仮名。男仮名。
まんようこう
まんようこう 【万葉考】
万葉集の注釈書。九冊。賀茂真淵著。1768〜1835年刊。総論で万葉集の文学批評的研究を行い,自らが万葉集の原型と考える巻と巻序で,巻一・二・一三・一一・一二・一四の六巻に注釈を施したもの。新見・創見に富み,万葉集の研究史上最も重要な書であるが,いたずらに本文を改めた部分もある。残り一四巻は,のちに門人狛諸成(コマモロナリ)(1722-1802)が真淵の草稿本を基に完成。万葉集考。
まんようしゅう
まんようしゅう 【万葉集】
歌集名(別項参照)。
まんようしゅう
まんようしゅう マンエフシフ 【万葉集】
歌集。二〇巻。数次にわたって編纂されたとみられ,大伴家持が編纂に携わったことが推定されるが,最終的に現在の形にまとめた人物は不明。巻一〜一六までは基本的に雑歌(ゾウカ)・相聞歌(ソウモンカ)・挽歌などの部立てによる編纂方針によって貫かれるが,巻一七以降は年月日順で編まれ,部立てはみられない。成立は奈良時代末期とされる。仁徳朝の伝承歌から淳仁朝までの和歌約四五〇〇首を収める。作者は皇族・貴族から遊女・乞食まで広い階層にわたるが,その中心が皇族・貴族・官人であったことは無視できない。特に,額田王(ヌカタノオオキミ)・柿本人麻呂・山部赤人・山上憶良(オクラ)・大伴旅人・大伴家持などは著名。歌体は,短歌のほか長歌・旋頭歌(セドウカ)などを含む。初期の集団的な歌謡から大伴家持に代表される繊細優美な歌まで,上代歌謡の進展に伴うさまざまな歌を含む。
まんようしゅうこう
まんようしゅうこう マンエフシフカウ 【万葉集考】
万葉考の別名。
まんようしゅうこぎ
まんようしゅうこぎ マンエフシフ― 【万葉集古義】
万葉集の注釈書。一四一冊。鹿持雅澄著。1828年頃成立。以後改訂を加え,40年頃完成。万葉集本文の解釈を中心に,枕詞や人物伝など従来の研究を集大成したもの。
まんようしゅうしょう
まんようしゅうしょう マンエフシフセウ 【万葉集抄】
万葉集の注釈書。
(1)一巻。著者・成立年ともに未詳。仙覚以前の書。万葉集の和歌一七三首に訓を付し,略注を加えたもの。仙覚以前の訓を知る資料として重要。秘府本万葉集。
(2)「万葉集註釈」の別名。
(3)二巻。飯尾宗祇著。1482年以前の成立。万葉集の各巻から数首ずつを抄出し,約一一六〇首について簡略な注解を加えたもの。宗祇抄。
まんようしゅうすいしょう
まんようしゅうすいしょう 【万葉拾穂抄】
万葉集の注釈書。二〇巻三〇冊。北村季吟著。1686年成立,90年刊。従来の注釈を集大成したもの。初の全歌注釈として広く用いられた。
まんようしゅうたまのおごと
まんようしゅうたまのおごと マンエフシフタマノヲゴト 【万葉集玉の小琴】
万葉集の注釈書。二冊。本居宣長著。1779年成立。1838年刊。万葉集の巻一から巻四までの歌を抄出して注解を施したもの。賀茂真淵の「万葉考」の補説に相当。
まんようしゅうだいしょうき
まんようしゅうだいしょうき マンエフシフダイシヤウキ 【万葉集代匠記】
⇒万葉代匠記(マンヨウダイシヨウキ)
まんようしゅうちゅうしゃく
まんようしゅうちゅうしゃく マンエフシフ― 【万葉集註釈】
万葉集の注釈書。二〇巻一〇冊。仙覚著。1269年成立。万葉集の書名や成立を論じ,各巻の難解歌について詳細な注解を施す。万葉集注釈史上初のすぐれた注釈書として重要。また,散逸した風土記が引用されており,風土記逸文の資料としても貴重。万葉集抄。仙覚抄。
まんようしゅうみぶぐし
まんようしゅうみぶぐし マンエフシフ― 【万葉集美夫君志】
注釈書。二帙八冊。木村正辞(マサコト)著。1901(明治34)〜11年刊。万葉集の巻一・巻二について,原本に忠実な本文により穏健な考証的注釈を施す。
まんようしゅうりゃくげ
まんようしゅうりゃくげ マンエフシフ― 【万葉集略解】
注釈書。二〇巻。橘千蔭著。1796年成立。1796〜1812年刊。全歌にわたって原文に平仮名の訓を施し,師賀茂真淵や本居宣長の説に基づく簡略な注解を加える。注解は独創的なところは見られないが穏健。入門書として広く流布した。
まんようしゅぎ
まんようしゅぎ [5] 【万葉主義】
万葉集やその風体・調べを尊重する考え方や立場。江戸時代の賀茂真淵や近代の正岡子規およびその系統のアララギ派は有名。
まんようしょくぶつ
まんようしょくぶつ [6] 【万葉植物】
万葉集に詠まれている植物。一五〇種以上ある。
まんようだいしょうき
まんようだいしょうき 【万葉代匠記】
万葉集の注釈書。二〇巻。契沖著。初稿本は1688年頃,精撰本は1690年成立。1683年,徳川光圀の依頼を受けた下河辺長流の推挙によって着手。総論として万葉集の題名・撰者・枕詞・万葉仮名などについて解説し,以下全歌にわたって精密な注釈を施す。多くの新見・創見に富み,実証主義的・文献学的な研究方法は,万葉集研究のみならず古典文学研究全般に多大な影響を与えた。万葉集代匠記。
まんようちょう
まんようちょう [0] 【万葉調】
万葉集に特徴的な歌風・歌調。発想・内容としては生活感情と密接し,素朴・直截あるいは率直・切実で,またしばしば雄大・荘重である。修辞的には五七調すなわち二句・四句切れが多く,枕詞・序詞の使用も多い。賀茂真淵は「ますらおぶり」と呼んだ。
まんりき
まんりき【万力】
<米> a vise[ <英> vice].→英和
まんりき
まんりき [0] 【万力】
(1)工作物を挟んで締めつけて固定する道具。バイス。
(2)「轆轤(ロクロ){(1)
(ウ)}」に同じ。
(3)船具の一。一端に鉤(カギ)をつけた綱。船の荷物の揚げ降ろしに用いる。鉤の緒。
まんりょう
まんりょう【満了】
expiration.→英和
〜する expire;→英和
come to an end.→英和
⇒満期.
まんりょう
まんりょう [1] 【万両】
(1)一万両。多額の金。
(2)ヤブコウジ科の常緑小低木。暖地の林中に自生。庭木・鉢植えなどにする。葉は質厚く長楕円形で波状の鋸歯(キヨシ)がある。夏,白色の小花が散状につく。晩秋,液果が赤く熟し,翌春まで木についている。[季]冬。
まんりょう
まんりょう [0] 【満了】 (名)スル
定められた期限が来て期間が終わること。「任期が―する」
まんるい
まんるい [0] 【満塁】
野球で,一塁・二塁・三塁のすべてに走者がいること。フル-ベース。「二死―」
まんるい
まんるい【満塁の】
《野》bases-loaded <single> .〜である The bases are full.‖満塁ホーマー a base-loaded homer;a grand slam.一死満塁 one out[down]bases loaded.
まんれき
まんれき 【万暦】
⇒ばんれき(万暦)
まんろく
まんろく 【真陸】 (名・形動)[文]ナリ
〔近世語。「まん」は「ま(真)」の転〕
(1)平らなこと。中正・公平なこと。また,そのさま。「どつちへも傾かず,―ながよいさかいで直頭(ロクトウ)と申します/浄瑠璃・菅原」
(2)十分であること。完全であること。また,そのさま。「―な食らひ物も出しやあがらねえ/洒落本・寸南破良意」
まんろく
まんろく [0] 【漫録】
思いつくままにとりとめもなく書き記すこと。また,その文章。漫筆。「語源―」
まんタン
まんタン [0] 【満―】
〔タンはタンクの略〕
燃料などが容器いっぱいにはいっていること。満杯。
まんタン
まんタン【満タンにして下さい.】
Fill it up,please.
ま行
まぎょう [1] 【ま行・マ行】
五十音図の第七行。ま・み・む・め・も。
み
み (接尾)
形容詞・形容動詞の語幹に付いて名詞を作る。
(1)そういう性質・状態,またそういう感じを表す。「暖か―」「厚―」「おもしろ―」「新鮮―」
〔「味」を当てることがある。接続する語が「さ」より少なく,対象の性質・状態・程度を主観的・感覚的にとらえる〕
(2)そういう状態をしている場所をいう。「深―にはまる」「弱―」「茂―」
み
み【巳(年)】
(the year of) the Snake.
み
み
(1)五十音図マ行第二段の仮名。両唇鼻音の有声子音と前舌の狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「み」は「美」の草体。片仮名「ミ」は「三」の全画。
〔奈良時代までは,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕
み
み [0] 【巳】
(1)十二支の第六。年・日・時刻・方位などに当てる。へび。
(2)時刻の名。今の午前一〇時頃。また,午前九時から午前一一時の間。または午前一〇時から午前一二時まで。
(3)方角の名。南から東へ三〇度。
み
み (接尾)
意味上対立する二つの動詞の連用形や,動詞とその動詞に「ず」の付いた形に接して,動作・状態が交互に現れる意を表す。…たり…たり。「照り―曇り―」「降り―降らず―」
み
み (接尾)
〔上代語〕
形容詞および形容詞型助動詞の語幹に付く。
(1)原因や理由を表す。…が…なので。…が…から。「我妹子(ワギモコ)をいざみの山を高―かも大和の見えぬ国遠―かも/万葉 44」
(2)中止法として,叙述の並列に用いる。「山高―川とほしろし/万葉 324」
(3)「思ふ」や「す」を伴って,思考・感情の内容を示す。「我妹子を相知らしめし人をこそ恋のまされば恨めし―思へ/万葉 494」
〔中古以降は和歌だけに用いられた〕
み
み 【未】
接頭語的に用いて,まだ…していない,まだ…でない意を添える。「―成年」「―開発」「―完成」「―処理」「―解決」「―確認」
み
み 【海】
〔「うみ」の「う」が脱落した形〕
うみ。「淡海(オウミ)の―瀬田のわたりに潜(カズ)く鳥/日本書紀(神功)」
み
み 【味】
■一■ (名)
あじ。味覚。
■二■ (接尾)
助数詞。飲食物や薬品などの種類を数えるのに用いる。「五―」
み
み 【水】
みず。「汀(ミギワ)」「源(ミナモト)」「垂水(タルミ)」など他の語と複合した形でみられる。
み
み 【曲・回】
〔動詞「みる(廻)」の連用形から〕
山・川・海岸線などの折れ曲がった所。他の語と複合して用いられる。「浦み」「里み」など。「石見(イワミ)の海角の浦―を/万葉 131」
み
み [0] 【実・子】
〔「み(身)」と同源〕
(1)植物の果実。「―がなる」
(2)植物の種子。「草の―」
(3)汁の中に入れる野菜や肉など。「みそ汁の―」
(4)中身。内容。「―のある話」
み
み【実】
[果実](a) fruit;→英和
a nut (堅果);→英和
a seed (種);→英和
[実質]substance.→英和
〜のある substantial;→英和
nutritious <food> .→英和
〜を結ぶ bear fruit.
み
み 【深】 (接頭)
⇒み(御)(2)
み
み【身】
the body (身体);→英和
oneself (自分);→英和
a blade (刀身).→英和
〜にしみて <feel> deeply;→英和
<appreciate a person's kindness> heartily.〜につまされる deeply sympathize <with> ;feel deeply <for> .(技術を)〜につける acquire skill.〜に余る光栄 a great honor.〜の振り方を相談する ask a person's advice about one's future.〜を任せる give[submit]oneself <to> .〜を固める (marry and) settle down <to one's business> .そう言っては〜も蓋もない That's too frank.
み
み 【御】 (接頭)
〔本来は神など霊威のあるものに対する畏敬の念を表した〕
(1)主として和語の名詞に付いて,それが神仏・天皇・貴人など,尊敬すべき人に属するものであることを示し,敬意を添える。お。「神の―心」「―子」「―姿」
(2)(多く「深」と書く)主として和語の名詞や地名に付けて,美しいとほめたたえたり,語調を整えたりするのに用いられる。「―山」「―雪」「―草」「―吉野」
み
み [0] 【身】
■一■ (名)
〔「み(実)」と同源〕
❶生きている人のからだ,またその主体としての自分。
(1)身体。からだ。「―をよじって笑う」
(2)我が身。自分自身。「信仰に―をささげる」「危険が―に迫る」「―みづから煙草をつめて/当世書生気質(逍遥)」
❷社会的存在としての自分のありようをいう語。
(1)地位。身分。分際。「流浪の―となる」「―のほどを知れ」
(2)立場。「私の―にもなって下さい」
(3)身持ち。「―が修まらない」
❸あるものの本体部分。付属部分や表面部分に対していう。
(1)(皮・骨に対して)肉。「―だけ食べる」「白―の魚」
(2)ふたのある器物で物を入れる本体の部分。「―とふたとが合わない」
(3)(鞘(サヤ)や柄(エ)に対して)刀や鋸(ノコギリ)の,刃を持つ金属部分。「―が鞘に入らない」
(4)木の皮の下の,材の部分。
(5)衣服の袖・襟などを除いた,胴体をおおう部分。
■二■ (代)
(1)一人称。男子がやや優越感をもって自分をさしていう。中世・近世の語。「―が家は三条東洞院に有りしなり/正徹物語」
(2)(接頭語「お」「おん」を冠して,「おみ」「おんみ」の形で)二人称。相手をさしていう。
→おみ(代)
→おんみ(代)
み
み 【神・霊】
霊的な力をもつものの意。「山祇(ヤマツミ)」「海神(ワタツミ)」など他の語と複合して用いられる。「やまつ―の奉る御調(ミツギ)と/万葉 38」
み
み [1] 【三】
みっつ。さん。物を数えるときなどに用いる。「ひ,ふ,―,よ」
み
−み【−味】
a <bitter> flavor;→英和
a touch <of humor> .→英和
赤〜がかった reddish.→英和
み
み 【見】
(1)見ること。他の語と複合して用いる。「花―」「月―」
(2)ながめ。「山見れば―のともしく川見れば―のさやけく/万葉 4360」
み
み [1] 【箕】
穀類をあおってふるい,殻・ごみを除く農具。
箕[図]
み
み【箕】
a winnow.→英和
〜でふるう winnow.
み=から出た錆(サビ)
――から出た錆(サビ)
〔刀身そのものから生じて刀身を腐らせる錆の意〕
自分の犯した悪行のために自ら苦しむこと。自業自得。
み=が入(イ)る
――が入(イ)・る
植物の莢(サヤ)や殻の中の実が熟して大きくなる。また,果実が熟する。
み=が入(ハイ)る
――が入(ハイ)・る
一生懸命になる。熱中する。「勉強に―・らない」「話に―・って,時間のたつのも忘れる」
み=が持た∘ない
――が持た∘ない
体力が続かない。健康が保てない。
み=が軽い
――が軽・い
(1)身のこなしが軽い。体の動きが軽やかである。
(2)負担となるものがない。
み=につまさ∘れる
――につまさ∘れる
他人の不幸などが我が事のように思われる。
み=になる
――にな・る
(1)その身になる。そのものとなりきる。「相手の―・って考える」
(2)その人のためになる。「―・る物を食べる」
み=に付く
――に付・く
知識・技術などが真に自分のものとなる。「技術が―・く」「都会生活が―・く」「悪銭―・かず」
み=に余る
――に余・る
(1)好意や好遇などが過分で自分にふさわしくない。身に過ぎる。「―・る光栄」
(2)負担が大き過ぎて自分の力では処理しきれない。「―・る大役」
み=に沁(シ)みる
――に沁(シ)・みる
(1)深く感ずる。しみじみ感銘する。「人の情けが―・みる」
(2)(俳句では「身に入(シ)む」と書く)秋の冷気が痛切に感じられる。[季]秋。《身にしむや亡妻の櫛を閨に踏む/蕪村》
み=に着ける
――に着・ける
(1)衣服を着る。
(2)からだにつけて持つ。所持する。「お守りを―・ける」「大金を―・ける」
(3)知識・技術などを自分のものとする。「教養を―・ける」
み=に覚えがある
――に覚えがあ・る
自分自身でたしかにそのことをしたという覚えがある。
み=に過ぎる
――に過・ぎる
「身に余る」に同じ。「―・ぎる光栄」
み=の振り方
――の振り方
自分の将来についての方針。「―を考える」
み=の置き所がない
――の置き所がな・い
窮地に立たされ,または恥ずかしさのあまり,その場から逃げ出したい気持ちである。
み=は身で通る
――は身で通る
(1)貴賤貧富などの差はあっても,人はその人の身に応じた生活をしていけるものである。
(2)人は自分本位に暮らすものである。
み=もない
――もな・い
内容がない。値打ちがない。実のない。「何の―・い質問」
み=も世もあらず
――も世もあらず
「身も世もない」に同じ。
み=も世もない
――も世もな・い
我が身のことも,世間の手前も考えていられない。ひどく取り乱したさま。「―・く泣き崩れる」
み=も細る
――も細・る
心労でからだがやせる。「―・るような思い」
み=も蓋(フタ)もない
――も蓋(フタ)もな・い
表現が露骨すぎてふくみも情緒もない。にべもない。「―・い言い方」
み=を以(モツ)て
――を以(モツ)て
(1)自分自身で。みずから。「―範を示す」「―体験する」
(2)体ひとつで。かろうじて。「―逃れる」
み=を任(マカ)せる
――を任(マカ)・せる
相手のするがままにまかせる。特に,女性が体を許す。
み=を入(イ)れる
――を入(イ)・れる
心をこめてする。「仕事に―・れる」
み=を切る
――を切・る
つらさ・寒さなどが非常にきびしいさま。「―・られるような思い」「―・る寒風」
み=を削(ケズ)る
――を削(ケズ)・る
非常な苦労をする。骨身(ホネミ)を削る。
み=を固める
――を固・める
(1)結婚して家庭をもつ。また,定職につく。
(2)きちんと身支度をする。「鎧兜(ヨロイカブト)に―・める」
み=を売る
――を売・る
(1)代金と引き換えに,約束の期間,芸者・娼妓(シヨウギ)などの勤めをする。
(2)売春をする。
み=を寄せる
――を寄・せる
ある人の家に一緒に住まわせてもらい世話になる。寄寓する。
み=を尽くす
――を尽く・す
心身のありったけをささげる。和歌では多く「澪標(ミオツクシ)」にかけていう。「わびぬれば今はた同じ難波なる―・しても逢はむとぞ思ふ/後撰(恋五)」
み=を引く
――を引・く
これまでの地位・立場からしりぞく。「政界から―・く」
み=を投げる
――を投・げる
投身自殺をする。「海に―・げる」
み=を投ずる
――を投・ずる
一身を投げ出して,物事に打ち込む。「実業の世界に―・ずる」
み=を持(ジ)する
――を持(ジ)・する
厳しい生活態度を持ち続ける。
み=を持ち崩(クズ)す
――を持ち崩(クズ)・す
品行が悪く,だらしのない生活をするようになる。
み=を挺(テイ)する
――を挺(テイ)・する
(1)体を投げ出す。「―・して防ぐ」
(2)一身をかけて物事を行う。「事業完遂に―・する」
み=を捨ててこそ浮かぶ瀬(セ)もあれ
――を捨ててこそ浮かぶ瀬(セ)もあれ
一身を犠牲にする覚悟があってこそ,活路を見いだすことができる。
み=を捨てる
――を捨・てる
自分の身を犠牲にする。「―・てる覚悟」
み=を殺して以(モツ)て仁(ジン)を成す
――を殺して以(モツ)て仁(ジン)を成す
〔論語(衛霊公)〕
自分の身命を犠牲にして,仁の徳を成就する。
み=を沈める
――を沈・める
おちぶれた境遇に身を置く。特に女性が身売りして,遊女などになる。「苦界(クガイ)に―・める」
み=を潜める
――を潜・める
(1)物陰に身を隠す。
(2)世間から隠れる。
み=を焦(コ)がす
――を焦(コ)が・す
恋慕の情が抑えられず,もだえ苦しむ。「恋の炎に―・す」
み=を焼く
――を焼・く
激しく思いつめて悩む。身を焦がす。「恋に―・く」
み=を砕(クダ)く
――を砕(クダ)・く
非常に苦労する。身を粉(コ)にする。
み=を窶(ヤツ)す
――を窶(ヤツ)・す
(1)やせてしまうほど物事に熱中する。または思い悩む。「恋に―・す」
(2)みすぼらしい姿に身を変える。「旅の僧に―・す」
み=を立てる
――を立・てる
(1)ひとかどの者になる。立身出世する。
(2)生活の手段とする。生計をたてる。「針仕事で―・てる」
み=を粉(コ)に∘する
――を粉(コ)に∘する
労苦をいとわないで努力をする。精根尽くす。「―∘して働く」
み=を結ぶ
――を結・ぶ
(1)植物に果実ができる。実がなる。
(2)努力をした成果があらわれる。「日頃の努力が―・ぶ」
み=を落とす
――を落と・す
おちぶれる。零落する。
み=を誤(アヤマ)る
――を誤(アヤマ)・る
間違った生き方をする。道を誤る。
み=を起こす
――を起こ・す
出世する。「一介の農民から―・した」
み=を躍(オド)らせる
――を躍(オド)ら・せる
からだを跳躍させる。ジャンプする。「千尋の谷へ―・せる」
み=を隠す
――を隠・す
(1)姿を隠す。
(2)世間を避けて暮らす。
み=二つになる
――二つになる
子供を生む。出産する。
み∘られる
み∘られる 【見られる】 (連語)
〔動詞「見る」に助動詞「られる」が付いたもの〕
(1)見える。ある状態が認められる。そのように考えられる。「反省の色が―∘られない」「会談を牽制(ケンセイ)するねらいと―∘られる」
(2)見るに値する。「最近は―∘られる番組が少ない」
みあい
みあい 【御合ひ】
〔「み」は接頭語〕
契りを結ぶこと。「其の夜は合はずて,明日の夜―為(シ)たまひき/古事記(上訓)」
みあい
みあい【見合(をする)】
a meeting (meet <a person> ) with a view to marriage.見合結婚 an arranged marriage.
みあい
みあい [0] 【見合(い)】 (名)スル
(1)互いに相手を見つめること。
(2)結婚相手として適当かどうかを互いに判断するために,男女が人を介して面会すること。
(3)対応していること。釣り合っていること。
(4)囲碁でほぼ同等の価値のある二つの着点を双方が打ち得る状態。
みあいけっこん
みあいけっこん [4] 【見合(い)結婚】
見合い{(2)}によって結ばれる結婚。
みあう
みあ・う [2][0] 【見合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)対応する。釣り合う。「投資に―・う利益」「収入に―・った生活」
(2)互いに見る。見つめあう。「土俵上で両力士が―・う」
(3)男女が見合いをする。「後生ねがひのふりをして―・ふ也/柳多留 16」
(4)皆で見る。「浜に人のおほく集りて物を―・ひたるを/発心 3」
(5)その場に居合わせて見る。出くわす。「おのづから人有りて生命を害せんを―・はば,必ず助け救ふべき事也/今昔 9」
みあう
みあう【見合う】
correspond <to> (対応する).→英和
みあえ
みあえ 【御饗】
飲食のおもてなし。「―奉る/日本書紀(神武)」
みあかし
みあかし [0] 【御明かし・御灯・御灯明】
神仏の前に供える灯火。おとうみょう。
みあがり
みあがり 【身上がり・身揚がり】
遊女が自分から抱え主へその日の揚げ銭を払って休むこと。金のない情人と会うためにする場合が多い。「此三年が間の―買ひ懸り済させて/浮世草子・一代男 7」
みあきる
みあきる【見飽きる】
be sick[tired]of seeing[looking at];be sick <of the picture> .それはもう見飽きた I have seen enough of it.
みあきる
みあ・きる [0][3] 【見飽きる】 (動カ上一)
何度も見て,もうそれ以上見るのがいやになる。「―・きない景色」
みあげ
みあげ 【土産】
贈り物。みやげ。「―ヲスル/日葡」
みあげる
みあげる【見上げる】
look up <at,to> .〜ような towering.→英和
みあげる
みあ・げる [0][3] 【見上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 みあ・ぐ
(1)下から上を見る。仰ぐ。「空を―・げる」
(2)立派だと思う。
⇔見下げる
「―・げた度胸だ」
みあたる
みあた・る [0] 【見当(た)る】 (動ラ五[四])
探していたものが見つかる。現代では多く否定の形で用いる。「財布が―・らない」「よろしき奉公口ふたつ―・りぬ/花ごもり(一葉)」
みあたる
みあたる【見当たる】
⇒見付かる,見付ける.
みあつかう
みあつか・う 【見扱ふ】 (動ハ四)
(1)世話をする。面倒をみる。「色々の病者を―・ひ/源氏(若菜下)」
(2)処置に困る。わずらわしい思いをする。「心はゆくとも,いかに見苦しく人―・はまし程よな/寝覚 5」
みあつむ
みあつ・む 【見集む】 (動マ下二)
多くの事を見る。さまざまな事物に接する。「さまざまなる人の有様を―・め給ふままに/源氏(若菜下)」
みあつめ
みあつめ 【見集め】
監督。取り締まり。「跡より清十郎万(ヨロズ)の―に遣しける/浮世草子・五人女 1」
みあて
みあて [0] 【見当て】
〔「見当(ケントウ)」の訓読み〕
めあて。めど。「―も有りもしないのに/浮雲(四迷)」
みあみ
みあみ [0][1] 【身網】
網漁具の主体をなす部分。建て網では囲い網あるいは袋網を,引き網では袋網部を特にさすこともある。
みあやまり
みあやまり [0] 【見誤り】
見あやまること。みそこない。
みあやまる
みあやま・る [4][0] 【見誤る】 (動ラ五[四])
見て他の物と間違える。判断を誤る。「数字を―・る」「本質を―・っていた」
みあらか
みあらか 【御舎・御殿】
宮殿を敬っていう語。御殿。「宮柱太敷きいまし―を高知りまして/万葉 167」
みあらわす
みあらわ・す 【見顕す】 (動サ四)
隠れていた物事などを見つけ出す。見破る。見抜く。「人知れぬ心の中を,いかにして―・し給てけるぞと思すにも/狭衣 4」
みあれ
みあれ [0] 【御生・御阿礼】
(1)神または貴人の再生・復活。また,誕生。ご降臨。
(2)「御阿礼祭」に同じ。
(3)賀茂神社の異称。「―に詣で給ふとて/源氏(藤裏葉)」
みあれぎ
みあれぎ [3] 【御阿礼木】
葵祭の前儀として行う上賀茂神社の御阿礼祭と下鴨神社の御蔭祭に立てられる,神移しのための榊(サカキ)。
みあれのせんじ
みあれのせんじ 【御阿礼の宣旨】
賀茂祭に関する宣旨を賀茂の斎院に伝達する女官。みあれのせじ。
みあれまつり
みあれまつり 【御阿礼祭】
葵祭の前儀として五月一二日(もと陰暦四月の中の午(ウマ)の日)に上賀茂神社で行う祭儀。阿礼と称する榊の枝に神移しの神事を行う。
みあわす
みあわ・す [0][3] 【見合わす】
■一■ (動サ五[四])
「みあわせる」に同じ。
■二■ (動サ下二)
⇒みあわせる
みあわせ
みあわせ [0] 【見合(わ)せ】
(1)しばらくさし控えて様子をみること。「実施は―にする」
(2)あれこれ見くらべて取りつくろうこと。見つくろい。「何ぞ引肴(ヒキザカナ)―にと書き付け/浮世草子・置土産 5」
みあわせる
みあわせる【見合わせる】
(1)[顔を]look at each other;exchange glances (目と目を).
(2)[中止]put off;postpone;→英和
give up (断念).
みあわせる
みあわ・せる [0][4] 【見合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 みあは・す
(1)互いに見あう。「思わず顔を―・せる」
(2)くらべて見る。対照する。「二つの案を―・せる」
(3)実行するのをやめて,しばらく様子をみる。「旅行を―・せる」
(4)時期を見はからう。「引込む時ぶんの間を―・せ/人情本・梅児誉美(初)」
みい
みい [1] 【三】
〔「み」の転〕
数を順にとなえるときに用いる語。さん。みっつ。「ひい,ふう,―」
みい
みい 【御井】
井戸・泉の美称。「―の清水(マシミズ)/万葉 52」
みい
みい ミヰ 【三井】
三井寺の略称。「―の晩鐘」
みいくさ
みいくさ 【御軍】
天皇の軍隊。「鶏が鳴く東の国の―を召したまひて/万葉 199」
みいけ
みいけ 【三池】
福岡県大牟田(オオムタ)市の地名。もと炭鉱町・石炭の積み出し港として発展。
みいけそうぎ
みいけそうぎ 【三池争議】
三井鉱山三池鉱業所が行なった大量人員整理に反対して,1953年(昭和28)と59〜60年に起こされた大労働争議。53年,三井鉱山は大量の人員整理を発表したが,組合側勝利のうちに解雇を撤回した。59年,会社側は大量の指名解雇を強行,組合側も総評などを中心に全国的な支援を得て全面ストで対抗した。折からの安保反対闘争と結びついて大争議となったが,組合側が指名解雇を認める形で60年11月終結。
みいけたんでん
みいけたんでん 【三池炭田】
大牟田市から熊本県荒尾市にまたがり,有明海の海底にひろがる炭田。一五世紀に発見,明治初期から本格的に採掘が開始された。
みいず
みい・ず 【見出づ】 (動ダ下二)
見つけ出す。発見する。「とみにてもとむる物―・でたる/枕草子 276」
みいだす
みいだ・す [3][0] 【見出だす】 (動サ五[四])
(1)見つけ出す。発見する。「法則を―・す」「打開策を―・す」
(2)内から外を見る。「御几帳引きやりたれば,御ぐしもたげて―・し給へり/源氏(夕顔)」
(3)目をむき出してみる。怒りや驚きで目をみはる。「持ちたる扇をさつとひらき,大きに目を―・し/曾我 7」
[可能] みいだせる
みいだす
みいだす【見出す】
find (out);→英和
discover.→英和
みいちゃんはあちゃん
みいちゃんはあちゃん [5]
趣味・教養の低い若い人たち。また,その人たちを卑しめていう語。みいはあ。「―の喜びそうな映画」「結綿(ユイワタ)の―が屈(コゴミ)勝にして,周章(アタフタ)仮花道を走(カ)けて行くのを/うづまき(敏)」
みいつ
みいつ 【御稜威】
「いつ(厳)」の尊敬語。御威光。御威勢。
みいでら
みいでら ミヰ― 【三井寺】
(1)園城(オンジヨウ)寺の通称。
(2)能の一。四番目物。さらわれた子供をもとめて都へ上った女が,清水観音の夢のお告げにより,近江国三井寺へ行って我が子にめぐり会う。
みいでらごみむし
みいでらごみむし ミヰ― [6] 【三井寺歩行虫】
甲虫目の昆虫。体長15ミリメートル内外。頭部と前胸は黄褐色で,黒色斑があり,上ばねは黒色で,中央に黄褐色の紋がある。外敵に襲われると肛門腺から霧状の刺激臭のある液を発射する。日本各地とアジア東部に分布。ヘヒリムシ。ヘッピリムシ。ミイデラハンミョウ。コウヤ。
みいはあ
みいはあ [3]
「みいちゃんはあちゃん」の略。「―族」
みいり
みいり [0] 【実入り】
(1)穀類が結実すること。また,穀物の実の入り方の程度。
(2)収入。利益。「―のいい仕事」
みいり
みいり【実入り】
an income (収入);→英和
profit (利益).→英和
〜のよい profitable (仕事などが).→英和
みいる
みい・る [2][0] 【魅入る】
■一■ (動ラ五[四])
〔「見入る」と同源〕
(多く受け身の形で)魔性のものが人にとりつく。「死神に―・られた男」「悪魔に―・られる」
■二■ (動ラ下二)
魔性のものがとりつく。「荒れたりし所に住みけむ物のわれに―・れけむたよりに/源氏(夕顔)」
みいる
みい・る [2] 【見入る】
■一■ (動ラ五[四])
一心にじっと見る。注視する。みとれる。「人々は号外に―・っていた」
■二■ (動ラ下二)
(1)外から内側を見る。のぞき込む。「妻戸のあきたる隙(ヒマ)をなに心もなく―・れ給へるに/源氏(野分)」
(2)よく見る。気をつけて見る。「とび,烏などのうへは―・れ聞き入れなどする人世になしかし/枕草子 41」
(3)心を込めて大事に取り扱う。ていねいに世話をする。「例よりは―・れて御座(オマシ)などひきつくろはせ給ふ/源氏(椎本)」
みいる
みいる【見入る】
watch;→英和
gaze <at> .→英和
みいる
みいる【魅入る】
fascinate.→英和
みいれ
みいれ 【見入れ】
(1)内部を見ること。中をのぞき込むこと。「―の程なく,物はかなきすまひを/源氏(夕顔)」
(2)深く思い込んで離れないこと。執念をかけること。「竜宮よりの―もあるべし/浮世草子・男色大鑑 1」
(3)外見。「コノ家ノ―ガ悪イ/日葡」
みいわい
みいわい [2] 【身祝(い)】
その人の身のための祝い。「第一あの子が―きつと仕立てて送りませう/浄瑠璃・薩摩歌」
みうけ
みうけ [0] 【身請け・見受け】 (名)スル
芸妓・娼妓などを身の代金を払って年季のすまないうちに,その商売をやめさせること。落籍すること。「水街道の麹屋へ話してお隅をお金で―して/真景累ヶ淵(円朝)」
みうけ
みうけ【身受け】
redemption;→英和
ransom.→英和
〜する redeem;→英和
ransom.→英和
みうける
みうける【見受ける】
(happen to) see (見かける);→英和
look <young> (…に見える).→英和
みうける
みう・ける [0][3] 【見受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みう・く
(1)ちょっとみて判断する。みて取る。「剣道の心得があると―・けたが」
(2)見かける。「この辺では―・けない顔だ」
みうごき
みうごき【身動きする】
move.→英和
〜も出来ない cannot move an inch.→英和
みうごき
みうごき [2] 【身動き】 (名)スル
(1)体を動かすこと。身じろぎ。「満員で―もできない車内」
(2)自由に行動すること。「借金で―できない」
みうしなう
みうしな・う [0][4] 【見失う】 (動ワ五[ハ四])
今まで見ていたものが,どこにあるのかわからなくなる。「人込みで子供を―・う」
みうしなう
みうしなう【見失う】
lose sight of;miss.→英和
みうた
みうた [0] 【御歌】
身分の高い人を敬って,その作った歌をいう語。特に,皇族の詠んだ歌。
みうち
みうち [0] 【身内】
(1)からだじゅう。全身。「娘は―の痛みを抑へて,強ひて微笑(ホホエ)んだ/刺青(潤一郎)」
(2)家族や近い親類。また,それらに類したごく親しい関係にある者。「―だけで祝う」
(3)同じ親分に属している子分たち。
みうち
みうち【身内】
one's relations[relatives].
みうち
みうち 【御内】
■一■ (名)
(1)貴人。また,主人。「―只今機嫌あしく候/義経記 7」
(2)貴人,または主君の邸内。「其の後侍共―に夜討いたりとて/平家 12」
(3)将軍の指揮下に属する武士。「御曹司の―にわれとおもはん侍ども/保元(中)」
(4)代々その主君に仕える家臣。
⇔外様
「両六波羅を始めとして―外様の諸軍勢に至るまで/太平記 6」
(5)家臣。家来。「信濃国の住人麻生殿の―なる藤六と下六が/狂言・烏帽子麻生(天正本)」
■二■ (代)
二人称。軽い敬意をもって相手をさす語。「―のおやは包丁人/狂言・鱸庖丁」
みうめ
みうめ [1] 【実梅】
梅の実。青梅。[季]夏。
みうら
みうら 【三浦】
神奈川県三浦半島南端にある市。三崎港は遠洋・沿岸漁業の根拠地。城ヶ島・剣崎(ツルギザキ)・油壺などの観光地がある。
みうら
みうら 【三浦】
姓氏の一。桓武平氏を称する。相模国三浦郡を本拠とした豪族。源頼朝挙兵を助けて発展したが,のち北条氏に滅ぼされた。
みうらあんじん
みうらあんじん 【三浦按針】
アダムズ{(4)}の日本名。
みうらきんのすけ
みうらきんのすけ 【三浦謹之助】
(1864-1950) 医学者。福島県生まれ。東大教授。東北地方に流行する首下がり病を調査研究。また,回虫卵に受精卵と未受精卵の別のあることを確認。
みうらけんや
みうらけんや 【三浦乾也】
(1821-1889) 陶工。江戸の人。天禄堂と号す。尾形乾山風の作陶をよくし,破笠(ハリツ)細工に長じた。造船にも通じ開成丸建造に関与。
→乾也焼
みうらごろう
みうらごろう 【三浦梧楼】
(1846-1926) 陸軍軍人・政治家。長州藩の人。号は観樹。兵部省に出仕し,萩の乱を平定。日清戦争後,韓国特命全権公使を務め,閔妃(ビンピ)殺害事件を起こした。
みうらたまき
みうらたまき 【三浦環】
(1884-1946) ソプラノ歌手。東京生まれ。東京音楽学校卒。帝国劇場歌劇部で活躍後渡欧し,ロンドンで「蝶々夫人」を演じて認められ,以後欧米で主演歌手として活躍,日本の生んだ初の世界的プリマ-ドンナとなった。
みうらちょら
みうらちょら 【三浦樗良】
(1729-1780) 江戸中期の俳人。志摩国鳥羽の生まれ。名,元克。通称,勘兵衛。別号,無為庵など。芭蕉復帰を唱え,蕪村一派と親交を結び中興運動に与(アズカ)った。句集「白頭鴉(シラガガラス)」「樗良発句集」など。
みうらはんとう
みうらはんとう 【三浦半島】
神奈川県南東部,相模湾と東京湾とを分かつ半島。丘陵性の地形を呈し,沿岸に横須賀・浦賀・三崎などの良港がある。西岸は湘南(シヨウナン)海岸の一部。中世,三浦氏が拠(ヨ)った地。
みうらばいえん
みうらばいえん 【三浦梅園】
(1723-1789) 江戸中期の思想家。豊後の人。名は晋(ススム),字(アザナ)は安貞。儒学と洋学の思想を調和させて宇宙の構造を説明する条理学を提唱。その論ずるところは哲学・宗教・歴史・文学・経済をはじめ,天文・医学など自然科学にも及んだ。著「玄語」「贅語(ゼイゴ)」「敢語」など。
みうらひろゆき
みうらひろゆき 【三浦周行】
(1871-1931) 法制史学者。松江市生まれ。京大教授。中世武家社会研究を中心に,多くのすぐれた業績を残した。著「法制史の研究」
みうらやすむら
みうらやすむら 【三浦泰村】
(?-1247) 鎌倉中期の武将。通称,駿河次郎。義村の子。評定衆。執権北条時頼・安達景盛と対立,一族と源頼朝の法華堂に立てこもり北条軍と応戦したが敗死(宝治合戦)。これにより三浦氏は滅亡。
みうらよしあき
みうらよしあき 【三浦義明】
(1092-1180) 平安末期の武士。相模三浦の人。大介と称す。頼朝の挙兵に応じたが平家方の畠山重忠に三浦衣笠城を包囲され,子の義澄らを脱出させて戦死。
みうらよしずみ
みうらよしずみ 【三浦義澄】
(1127-1200) 鎌倉初期の武将。三浦介。義明の子。源頼朝の挙兵に父とともに応じ,各地に転戦して平家追討に功をたてた。開府以来の重臣。
みうらよしむら
みうらよしむら 【三浦義村】
(?-1239) 鎌倉初期の武将。義澄の子。開府以来の重臣。評定衆。一族の和田義盛を滅ぼし,公暁を討ち,承久の乱に北条泰時に従って忠誠を尽くした。
みうり
みうり【身売りする】
sell oneself.
みうり
みうり [0] 【身売り】 (名)スル
(1)身の代金を受け取って,約束の年季の間勤め奉公すること。多く娼妓についていう。
(2)代金を受け取り権利・施設などを他人に譲ること。「経営難で会社を―する」
みうり
みうり [0] 【箕売り】
箕を売る人。
みうり=が古箕(フルミ)
――が古箕(フルミ)
箕を売る人が,自分は古い箕を使う。商売に熱心なあまり,自分のことがおろそかになるたとえ。また,他人のために働いて,自分のことには手がまわらないことにもいう。紺屋(コウヤ)の白袴(シロバカマ)。
みえ
みえ [2][1] 【三重】
(1)三つ重なっていること。また,そのもの。
(2)三色の色糸で模様を織り出した織物。
みえ
みえ ミヘ 【三重】
(1)近畿地方東部の県。かつての伊勢・志摩・伊賀の三国と紀伊国の一部を占める。北部は伊勢湾に面して伊勢平野が広がり,その西には鈴鹿山脈・布引山地・高見山地がある。南部は太平洋に臨み,紀伊山地となる。中東部には志摩半島が突出する。県庁所在地は津市。
(2)大分県南部,大野郡の町。日向街道の要衝,市場町として発達。内山観音は桜の名所。
みえ
みえ【見え】
show;→英和
display;→英和
vanity (虚栄);→英和
a pose (俳優の).→英和
〜をきる pose.〜を張る show off;make a vain display.〜に <do a thing> for show.‖見え坊,見えっ張り a vain person.
みえ
みえ [2] 【見え・見栄・見得】
〔動詞「見える」の連用形から。「見栄」「見得」は当て字〕
(1)見た目。外見。みば。みかけ。体裁。「―を飾る」
(2)人の目を気にして,うわべ・外見を実際よりよく見せようとする態度。《見栄》「―でピアノを買う」「―坊」
(3)歌舞伎の演技・演出の一。劇的感情が高まったとき,俳優が,一時その動きを静止してにらむようにポーズをとること。《見得》
みえ=も外聞(ガイブン)も無い
――も外聞(ガイブン)も無い
(あることに夢中になって)人の目などを気にかける余裕がない。
みえ=を切る
――を切・る
(1)おおげさな言葉や態度で,他人に自信のほどを示す。
(2)歌舞伎で,役者が見得のポーズをとる。
みえ=を張る
――を張・る
自分をよく見せようとして外見を飾る。「―・ってぜいたくな生活をする」
みえい
みえい [0][2] 【御影】
肖像を敬っていう語。尊影。「善導和尚并(ナラビ)に先帝の―をかけ/平家(灌頂)」
みえいく
みえいく [2] 【御影供】
(1)真言宗で,空海の忌日である三月二一日に,その画像をかけて行う法会(ホウエ)。みえく。
〔京都の東寺では四月二一日に行う〕
[季]春。
(2)柿本人麻呂の画像をまつって,和歌を講ずる会。人麻呂影供。
みえいどう
みえいどう [0] 【御影堂】
(1)一寺の開基,一宗の開祖の御影を安置する堂。開山堂。祖師堂。
(2)京都五条橋の西にあった新善光寺の別名。
(3)京都名産の扇の名。平敦盛の妻が新善光寺に住して作ったのが始まりといい,江戸時代には扇の最上品とされた。
みえかえる
みえかえ・る 【見え返る】 (動ラ四)
繰り返し見える。「我が背子が夢(イメ)に夢(イメ)にし―・るらむ/万葉 2890」
みえかくれ
みえかくれ [0][3] 【見え隠れ】 (名)スル
(1)〔「みえがくれ」とも〕
見えたり,見えなくなったりすること。「―にあとをつける」「太陽が雲間に―する」
(2)建築の部材の,目に見えない部分。
みえがかり
みえがかり [3] 【見え掛(か)り】
建築の部材の,目に見える部分。
みえがくれ
みえがくれ【見え隠れに跡をつける】
shadow <a person> .→英和
みえがさね
みえがさね ミヘ― [3] 【三重重ね・三重襲】
(1)三重にかさねること。また,三重にかさねたもの。
(2)表と裏の間に中陪(ナカベ)を入れて仕立てた衣服。「―の袴具して賜ふ/源氏(総角)」
(3)「三重襲の扇」の略。「かのしるしの扇は,桜の―にて/源氏(花宴)」
みえがさねのおうぎ
みえがさねのおうぎ ミヘ―アフギ 【三重襲の扇】
檜扇(ヒオウギ)の一。檜(ヒノキ)の薄板の枚数の多い扇という。女房の飾り扇。
みえざるて
みえざるて [3][1] 【見えざる手】
⇒神(カミ)の見えざる手(「神」の句項目)
みえしらがう
みえしらが・う 【見えしらがふ】 (動ハ四)
わざと人目にたつようにふるまう。「つねに―・ひありく/枕草子 87」
みえすいた
みえすいた【見え透いた】
transparent[palpable] <lie> ;→英和
flimsy[poor] <excuse> ;→英和
shallow.→英和
みえすく
みえす・く [0][3] 【見え透く】 (動カ五[四])
(1)すきとおって底や向こう側まで見える。「硝子越に彼方から―・くのを/婦系図(鏡花)」
(2)本心・結果などがよくわかる。「―・いたお世辞」「今年も飽気なく過ぎてしまふのが―・くやうに思はれた/泥人形(白鳥)」
みえだいがく
みえだいがく ミヘ― 【三重大学】
国立大学の一。三重師範・三重青年師範・三重農専が合併して1949年(昭和24)新制大学。72年県立大学を合併。本部は津市。
みえだすき
みえだすき ミヘ― [3] 【三重襷】
三条の平行な斜めの線を交差させた格子縞。花菱(ハナビシ)などを配するものが多い。
三重襷[図]
みえっぱり
みえっぱり [4][5] 【見栄っ張り】 (名・形動)
みえを張ること。また,そのさまやその人。見え坊。「―な人」
みえにくい
みえにく・い [4] 【見え難い】 (形)[文]ク みえにく・し
(1)はっきり見えない。見にくい。見づらい。「黒板の字が―・い」「表通りからは―・い場所」
(2)わかりにくい。「外部からは―・い結論の出し方」
(3)対面するのが気づまりである。「おぼろけの人―・き御気色をも知らず/源氏(常夏)」
みえばる
みえば・る [3] 【見栄張る】 (動ラ五[四])
うわべを飾る。みえを張る。「―・った暮らし」
みえぼう
みえぼう [3][0] 【見え坊】
外見を飾って人によく見られようとする者。みえっぱり。
みえまがう
みえまが・う 【見え紛ふ】 (動ハ四)
区別がつかないように見える。「おなじ赤色を着給へれば,いよいよ一つものとかがやきて,―・はせ給ふ/源氏(乙女)」
みえみえ
みえみえ [0] 【見え見え】 (名・形動)
相手の意図が見えすいている・こと(さま)。「魂胆(コンタン)が―だ」
みえる
みえる【見える】
(1)[目にうつる][人が主語]see;→英和
[物が主語]be seen.(2)[…と思われる]look <young> ;→英和
look like <a teacher> ;seem <(to be) tired> .→英和
目に見える(見えない) be (in)visible.見えない be missing (紛失).
見えなくなる disappear.→英和
見えてくる appear;→英和
come into view.
みえる
み・える [2] 【見える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 み・ゆ
(1)目に物の形などが感じられる。
(ア)物が視界の中にある。目にうつる。目にはいる。「この部屋からは海がよく―・える」「声はすれども姿は―・えず」
(イ)目で知覚できる。見ることができる。「黒板の字がよく―・えない」「今夜は星がよく―・える」
(ウ)(文または句を受けて)…が…するのが目で見て知覚される。「子供がこっちへ走ってくるのが―・える」「奈呉の海人の釣する小舟漕ぎ隠る―・ゆ/万葉 4017」「箱根路を我が越え来れば伊豆の海や沖の小島に波の寄る―・ゆ/金槐(雑)」
(2)見たところ,様子が…であると感じられる。
(ア)ある物が…のように感じられる。…みたいだ。「白い雲が羊のように―・える」「一見,強そうに―・える」「落ちそうに―・えて落ちない」「実際よりもふけて―・える」
(イ)見て判断される。…と見受けられる。「これからどこかへ出かけるところと―・える」「よほどくやしかったと―・えて涙を流していた」
(3)抽象的なものの存在がわかる。見て取れる。看取される。「工夫の跡が―・える」「少しも反省の色が―・えない」「景気回復のきざしが―・えてきた」
(4)「来る」の尊敬語。おいでになる。「お客さんがお―・えです」
(5)他の人に見られる。「此の朝臣に―・ゆるこそ恥かしけれ/宇津保(蔵開中)」
(6)他人に見せる。「(男達ハカグヤ姫ニ対シテ)あながちに心ざしを―・えありく/竹取」
(7)貴人に対面する。会う。まみえる。「(亡クナッタ殿ニ)―・えにたるか,いかに,と言ヘば/宇治拾遺 15」
(8)妻になる。結婚する。「あひおぼさざりける人に―・えけることと,いとつらく思ひたれば/落窪 1」
[慣用] 先が―・目に―・山が―
みえわく
みえわ・く [0][3] 【見え分く】 (動カ五[四])
見分けがつく。はっきり見える。「頂きは,全く狭霧に包まれて―・かず/あめりか物語(荷風)」
みえわたる
みえわた・る [0][4] 【見え渡る】 (動ラ五[四])
一面に見える。全体にわたって見える。「奇怪峭絶(シヨウゼツ)なる姿は,手にも取らるる如く―・れり/日光山の奥(花袋)」
みお
みお [0][1] 【澪・水脈・水尾】
〔「水の緒」の意〕
(1)内湾や河口付近で,砂泥質・遠浅の海底に沖合まで刻まれた浅い谷。水の流れの筋。小舟の航路となる水路。
(2)船の通ったあとに残る泡や水の筋。航跡。「―を引く」
みおうきゅう
みおうきゅう ミアウ― [2] 【未央宮】
⇒びおうきゅう(未央宮)
みおぎ
みおぎ ミヲ― [0][2] 【澪木】
「澪標(ミオツクシ)」に同じ。
みおく
みお・く 【見置く】 (動カ四)
(1)あとを見届ける。最後まで見る。「末に生まれ給ひて,心苦しう,おとなしうもえ―・かぬ事と,院のおぼしのたまひしを/源氏(匂宮)」
(2)前もって策を立てておく。「娘どもあるべきさまに―・きて下りなむとす/源氏(蓬生)」
(3)見捨てておく。「草枕旅寝の程もいかならん宿と―・きし常夏の花/続後拾遺(羇旅)」
みおくり
みおくり [0] 【見送り】
(1)出かける人を送ること。また,送る人。「駅まで―に行く」
(2)見ているだけで手を出さないこと。「―の三振」
(3)よりよい機会を期待して,行動を起こさないこと。「今回は―とする」
(4)取引で,相場の動きをみて売買を手控えること。
みおくり
みおくり【見送り】
<give a person> a send-off.
みおくる
みおく・る [0] 【見送る】 (動ラ五[四])
(1)去って行くものを目で追う。「並んで卒業生を―・る」
(2)去って行く人とある所まで一緒に行く。「空港まで先生を―・る」
(3)死ぬ時まで世話をする。「両親を―・った」
(4)計画していたことの実行を延ばす。「着工を―・る」
(5)見のがす。「絶好球を―・る」
[可能] みおくれる
みおくる
みおくる【見送る】
see <a person> off;see <a person to the door> ;→英和
[目送]follow <a person> with one's eyes;watch;→英和
let go <a chance> (そのままにする).
みおぐい
みおぐい ミヲグヒ [2] 【澪杭】
「澪標(ミオツクシ)」に同じ。
みおこす
みおこ・す 【見遣す】 (動サ下二)
離れた所からこちらを見る。視線をこちらに向ける。「車のかたにいささかも―・せ給へば,下簾ひきふたぎて/枕草子 184」
みおさめ
みおさめ [0] 【見納め・見収め】
これで見るのが最後であること。「今生(コンジヨウ)の―」
みおさめ
みおさめ【見納め】
<take> a last look <at> .
みおし
みおし [0] 【水押・船首】
⇒みよし(水押)
みおし
みおし 【御食】
飲食なさること。また,飲食物。「―せむとす/日本書紀(神代上訓)」
みおじるし
みおじるし ミヲ― [3] 【澪標】
「みおつくし(澪標)」に同じ。
みおすじ
みおすじ ミヲスヂ [2][0] 【澪筋】
みおの道筋。みお。
みおつくし
みおつくし ミヲ― [0][4][3] 【澪標】
(1)〔「澪の串」の意。後世「みおづくし」とも〕
港や河岸などで「みお(澪){(1)}」を示すために立てられた杭。近世では,澪木(ミオギ)・水尾坊木(ミオボウギ)と呼ぶ。みおじるし。みおぐい。難波(ナニワ)の澪標が有名。和歌では「身を尽くし」にかけて用いることが多い。「遠江(トオツオウミ)引佐(イナサ)細江の―我(アレ)を頼めてあさましものを/万葉 3429」
(2)源氏物語の巻名。第一四帖。
澪標(1)[図]
みおとし
みおとし [0] 【見落(と)し】
見落とすこと。また,見落としたもの。「―がないか点検する」
みおとし
みおとし【見落し】
an oversight;→英和
an omission.→英和
みおとす
みおと・す [0][3] 【見落(と)す】 (動サ五[四])
(1)見ていながら気づかないですごす。看過する。「数字を―・す」「異常を―・す」
(2)(「見貶す」と書く)実際に見て軽蔑する。見さげる。「人の御有様をうしろめたく思ひしに,かたちなども―・し給ふまじく/源氏(総角)」
[可能] みおとせる
みおとす
みおとす【見落とす】
⇒見逃(のが)す.
みおとり
みおとり【見劣りする】
compare unfavorably <with> ;look to disadvantage;be not so good <as> .
みおとり
みおとり [0] 【見劣り】 (名)スル
(1)他のものと比べて劣っているように見えること。「本物と比べると複製はやはり―する」
(2)予想したよりも実際は劣って見えること。「思ったよりずっと―がする」
みおとる
みおと・る 【見劣る】 (動ラ四)
予想していたものや他のものより劣って見える。みおとりがする。「ねんもない絵などは―・りて/浮世草子・男色大鑑 6」
みおのせき
みおのせき ミホ― 【美保の関】
⇒みほのせき(美保関)
みおのまつ
みおのまつ ミホ― 【三保の松】
常磐津の一。本名題「三保松富士晨明(ミホノマツフジノアケボノ)」。1892年(明治25)開曲。六世岸沢式佐作曲,河竹黙阿弥作詞。駿河付近の名所をうたう。
みおのまつばら
みおのまつばら ミホ― 【三保の松原】
⇒みほのまつばら(三保ノ松原)
みおびき
みおびき ミヲ― 【澪引き・水脈引き】
水先案内をすること。「御調の舟は堀江より―しつつ/万葉 4360」
みおびく
みおび・く ミヲ― 【水脈導く】 (動カ四)
水先案内をする。航路に従って舟を進める。「潮待ちて―・き行けば/万葉 3627」
みおぼうぎ
みおぼうぎ ミヲバウギ [3] 【水尾坊木】
「澪標(ミオツクシ)」に同じ。
みおぼえ
みおぼえ [0] 【見覚え】
前に見たことがあるように感ぜられること。見た記憶。「―のある人」
みおぼえ
みおぼえ【見覚えがある】
recognize;→英和
remember.→英和
みおぼえる
みおぼ・える [0][4] 【見覚える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 みおぼ・ゆ
(1)見て覚える。「商売のやり方を―・える」
(2)前に見て覚えている。「その男なら―・えている」
みおも
みおも 【御母】
母または乳母を敬っていう語。「―を取り,大湯坐(オオユエ),若湯坐(ワカユエ)を定めて/古事記(中訓)」
みおも
みおも [0] 【身重】
妊娠していること。「―の女性」「―の身」
みおもい
みおもい 【御思ひ】
天皇の喪に服する期間。諒闇(リヨウアン)。みものおもい。「遂に以て―の際に/日本書紀(綏靖訓)」
みおや
みおや 【御祖】
親や先祖を敬っていう語。多く,母・祖母をさす。「我が遠つ―の世に/日本書紀(孝徳)」
みおり
みおり 【三節】
「三節の酒(ミキ)」の略。
みおりのまつり
みおりのまつり 【三節の祭り】
伊勢神宮で行われる年中の三大祭りで,六月・一二月の月次(ツキナミ)祭と九月の神嘗祭(シンジヨウサイ)の総称。外宮では一六日,内宮では一七日に行う。三節祭(サンセツサイ)。三時祭。
みおりのみき
みおりのみき 【三節の酒】
正月の元日・七日・一六日の三節会(サンセチエ)に供する酒。みおり。
みおろす
みおろ・す [0][3] 【見下ろす】 (動サ五[四])
(1)上から下を見る。「山頂から―・す」
(2)みさげる。あなどる。みくだす。「人を―・したような態度をとる」
[可能] みおろせる
みおろす
みおろす【見下ろす】
look down <at,upon> ;overlook.→英和
みか
みか 【三日】
(1)三つの日数。みっか。「ふつか―ありて/狭衣 3」
(2)月の第三の日。みっか。
(3)結婚後第三日目。三日(ミカ)の餅(モチイ)。「―の夜,御かはらけ取りて/宇津保(藤原君)」
(4)誕生後第三日目。また,その日の祝い。「御うぶやしなひ,―は例のただ,宮の御わたくし事にて/源氏(宿木)」
みか
みか 【甕】
〔「み」は接頭語,「か」は容器の意か〕
酒を醸造するのに用いた大きなかめ。みかわ。「酒殿は広しま広し―越しに我が手な取りそ/神楽歌」
みかい
みかい [0] 【味解】 (名)スル
よく理解して,そのよさを十分に味わうこと。
みかい
みかい [0] 【未開】 (名・形動)[文]ナリ
(1)文明がまだ開けていない・こと(さま)。「―の地を探検する」
(2)まだ開拓されていない・こと(さま)。「―地」
(3)その分野がまだ開拓されていないこと。「―の分野に挑む」
(4)花がまだ開いていないこと。
みかい
みかい【未開の】
primitive;→英和
uncivilized;→英和
barbarous.→英和
未開人 a barbarian.→英和
みかいけつ
みかいけつ [2] 【未解決】 (名・形動)[文]ナリ
まだ解決していない・こと(さま)。「―の事件」
みかいけつ
みかいけつ【未解決の】
unsolved;pending.→英和
みかいこん
みかいこん【未開墾の】
wild;→英和
uncultivated.→英和
みかいしゃかい
みかいしゃかい [4] 【未開社会】
文明社会との対比において,国家や文字をもたず,技術水準が低く,親族関係が重要な役割を果たすなどの特徴をもつ社会。しかし,今日この語の当否が議論されている。
みかいたく
みかいたく【未開拓の】
⇒未開発.
みかいたく
みかいたく [2] 【未開拓】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まだ土地が切り開かれていない・こと(さま)。「―の地」
(2)まだその方面が切り開かれていない・こと(さま)。「―の分野に挑む」
みかいどう
みかいどう [2] 【実海棠】
バラ科の落葉小高木。中国原産。庭木や盆栽とする。葉は長楕円形。四月,新葉と同時に淡紅色の花が上向きに咲く。果実は径約1.5センチメートルの球形で黄熟し,食べられる。ナガサキリンゴ。別名カイドウ。漢名,海紅・海棠梨。
みかいはつ
みかいはつ【未開発の】
undeveloped.⇒未開墾.未開発地域 underdeveloped[undeveloped]areas[countries].
みかいはつ
みかいはつ [2] 【未開発】 (名・形動)[文]ナリ
まだ開発されていない・こと(さま)。「―の地域」「―の分野」
みかいほうぶらく
みかいほうぶらく ミカイハウ― [6] 【未解放部落】
⇒被差別部落(ヒサベツブラク)
みかえし
みかえし【見返し】
a flyleaf (書物の).→英和
みかえし
みかえし [0] 【見返し】
(1)洋装本の表紙と中身の接合を補強するため,表紙の内側にとりつける二ページ大の丈夫な紙。一方は表紙の内側にのりづけする。中身に接する残りの一方は「遊び」といい,ともに装飾を兼ねる。
→製本
(2)和装本の表(オモテ)表紙裏の書名や作者名を記したページ。
(3)洋裁で,打ち合わせ・襟ぐり・袖ぐりなどの縁の始末に用いる布。
みかえす
みかえす【見返す】
look back <at> (ふり返る);look again <at> (見直す);pay back <an injury by> (返報する).
みかえす
みかえ・す [0][2] 【見返す】 (動サ五[四])
(1)もう一度見直す。「あらためて書類を―・す」
(2)見られたことに対して,こちらも相手を見る。「相手の目を―・す」
(3)昔あなどられた相手に,立派になった姿を見せつける。「昔の仲間を―・してやる」
(4)後ろをふり向いて見る。見返る。「きつね―・し―・しして前に走り行く/宇治拾遺 1」
[可能] みかえせる
みかえり
みかえり【見返り品】
collateral[exchange]goods.見返り資金 collateral money;a counterpart fund.
みかえり
みかえり [0] 【見返り】
(1)ふり向くこと。後方を見ること。「―美人」
(2)人が自分にしてくれたことにこたえて,その人に何かをしてあげること。「―を要求する」
(3)保証・担保・代償としてさし出すこと。また,その品。「工場誘致の―」
みかえりしきん
みかえりしきん [5][6] 【見返り資金】
第二次大戦後,アメリカの援助と同額の円資金を特別に積み立て,通貨安定と経済再建のために運用された財政資金。1949年(昭和24)から53年まで特別会計が設けられた。対日援助見返り資金。
みかえりそう
みかえりそう [0] 【見返草】
シソ科の落葉低木。山地の木陰に群生する。葉は広楕円形。秋,頂に花穂を出し,美しい淡紅色の唇形花を密につける。雄しべは花冠から糸のように長くとび出している。イトカケソウ。
みかえりたんぽつきかしつけ
みかえりたんぽつきかしつけ [10] 【見返り担保付貸付】
債務者の不動産・預金などに対し,いつでも担保権を設定しうる状態で行う貸付。正式の担保権設定が不可能な場合に行われる。
みかえりやなぎ
みかえりやなぎ [5] 【見返り柳】
江戸時代,江戸の日本堤から吉原遊郭の大門へ下る衣紋坂にあった柳。遊客が遊女との後朝(キヌギヌ)の別れに,あとを振り返るあたりにあったことからいう。
みかえりゆにゅう
みかえりゆにゅう [5] 【見返り輸入】
⇒カウンター-パーチェス
みかえりよきん
みかえりよきん [5] 【見返り預金】
銀行が債権担保の目的で引き出しなどの自由な処分を制限している預金。
→拘束預金
みかえる
みかえる【見返る】
look back <at> .
みかえる
みか・える [0] 【見変える・見替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 みか・ふ
(1)一つのものを見すてて,他のものに心を移す。「私を投げて他人に―・へる権利があるのですか/人形の家(抱月)」
(2)これまでとは見方を変える。また,別のものを見る。「毎日人の面を―・へ/浮世草子・新可笑記 3」
みかえる
みかえ・る [0] 【見返る】 (動ラ五[四])
(1)後ろをふりかえって見る。「後ろを―・る」
(2)心にかける。面倒をみる。「―・りて久しくものし給ひけるにも/今鏡(藤波上)」
(3)思いなおす。思いかえす。「思ひ切つてはいかな事―・らぬ夫のお心/浄瑠璃・菅原」
みかき
みかき 【御垣】
宮中・神社などの神聖な地域のまわりにある垣。「同じ―の内ながら/源氏(賢木)」
みかきのはら
みかきのはら 【御垣の原】
(1)宮中の庭。あるいは,高貴な人の家の庭。「―を分け入りてはべりしに/源氏(若菜上)」
(2)奈良県吉野郡にあった吉野離宮の外垣内の野原。みかきがはら。((歌枕))「ふる里は春めきにけりみよしののみかきが原は霞こめたり/詞花(春)」
みかきもり
みかきもり 【御垣守】
宮中の諸門を警固する人。衛士。「みかきよりとのへもる身の―/古今(雑体)」
みかぎり
みかぎり [0] 【見限り】
(1)見限ること。
(2)(多く「お見限り」の形で)客などが顔を見せないこと。「すっかりお―ね」
みかぎる
みかぎる【見限る】
⇒見離す.
みかぎる
みかぎ・る [0][3] 【見限る】 (動ラ五[四])
これ以上見込みがないと判断する。また,そうしてそれ以上相手にしない。「親友を―・るわけにはいかない」「会社を―・る」
みかく
みかく [0] 【味覚】
ものの味を認知する感覚。主として舌にある味蕾(ミライ)が唾液に溶けた化学物質を刺激として受容することで生ずる。甘い・塩からい・酸っぱい・苦いの四種の基本感覚がある。食味は味覚のほか,嗅覚や触覚,温度感覚などが関係する。
〔taste の訳語〕
みかく
みかく【味覚】
the taste;→英和
<please> one's palate.〜をそそるような appetizing.
みかく=の秋
――の秋
穀物や果物などが豊富に実って,食欲をそそられる秋。
みかくが
みかくが [3] 【味覚芽】
⇒味蕾(ミライ)
みかくき
みかくき [3][2] 【味覚器】
味を感ずる器官。脊椎動物では舌や口腔に味蕾(ミライ)としてあり,昆虫では口腔・小顎・下唇・肢先端・触角などにある。味受容器。味覚器官。
→味蕾
みかくし
みかくし [0] 【見隠し】
家の窓などの前のあたりをおおって,内部が見えないようにするもの。めかくし。
みかくしょうがい
みかくしょうがい [4] 【味覚障害】
味覚機能が低下・消失あるいは過敏になったり,本来の味覚が感じられない状態。
みかくしんけい
みかくしんけい [4] 【味覚神経】
味蕾(ミライ)中の味細胞からの求心性神経繊維。舌神経・鼓索神経・顔面神経および舌咽神経を経て大脳皮質の味覚中枢に至る。
みかくす
みかく・す 【見隠す】 (動サ四)
見て見ぬふりをする。知らぬふりをする。「いみじきかたはありとも,我は―・して持たらむ/源氏(玉鬘)」
みかくてい
みかくてい [2] 【未確定】 (名・形動)[文]ナリ
まだ確定していない・こと(さま)。「―な要素が多い」
みかくにん
みかくにん [2] 【未確認】
まだはっきりと確認されていないこと。「―情報」
みかくにん
みかくにん【未確認情報】
an unconfirmed report.未確認飛行物体 an unidentified flying object <UFO> .
みかくにんひこうぶったい
みかくにんひこうぶったい [9] 【未確認飛行物体】
⇒ユーフォー(UFO)
みかぐら
みかぐら [2] 【御神楽】
宮中で行われる神楽。
→里神楽
みかけ
みかけ [0] 【見掛け】
外から見た様子。うわべ。「―だけではわからない」「―は悪いが味はいい」
みかけ
みかけ【見掛け】
appearance;→英和
look(s).→英和
〜は seemingly;→英和
apparently.→英和
それは〜倒しだ It is not so good as it looks.
みかけ=に依(ヨ)ら∘ない
――に依(ヨ)ら∘ない
外見で中身を判断できない。「人は―∘ない」
みかけだおし
みかけだおし [4] 【見掛け倒し】
外見はよいが中身が悪いこと。
みかけのちから
みかけのちから [7] 【見掛けの力】
慣性系では存在しないにもかかわらず,非慣性系では実在するかのように見える力。遠心力やコリオリの力など。
みかけのとうきゅう
みかけのとうきゅう [0] 【見掛けの等級】
⇒等級
みかける
みか・ける [0][3] 【見掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みか・く
(1)目に入る。目にとめる。「本屋でよく―・ける人」
(2)見始めて途中でやめる。「新聞を―・けて立ち上がる」
(3)目をとめる。「つゆ目も―・くる人もなきに/宇治拾遺 15」
みかげ
みかげ 【御影】
神戸市東灘区の地名。山手地区は高級住宅地,海岸低地は灘五郷に属する酒造地区。背後の六甲山から良質の花崗岩(カコウガン)を産する。
みかげ
みかげ [0][2] 【御影】
(1)神霊。みたま。
(2)死んだ人の姿や肖像。お姿。みえい。「きみが―のおもほゆるかな/古今(哀傷)」
みかげいし
みかげいし【御影石】
granite.→英和
みかげいし
みかげいし [3] 【御影石】
〔御影地方が産地として有名だったことから〕
花崗岩(カコウガン)質岩石の石材名。庭石・墓石や石造品に多く用いられる。
みかげまつり
みかげまつり 【御蔭祭】
葵祭の前儀として五月一二日(もと陰暦四月の中の午(ウマ)の日)に下鴨神社で行う祭儀。神霊を御蔭神社から移す神事を行う。
みかさ
みかさ [0] 【水嵩】
水の量。みずかさ。
みかさ
みかさ 【三笠】
北海道中部,夕張山地西部の市。石狩炭田発祥の地。
みかさ
みかさ 【三笠】
「三笠山」の略。
みかさ
みかさ 【三笠】
旧日本海軍の戦艦。常備排水量1万5140トン,全長122メートル,30センチメートル砲四門。イギリスのビッカース社の建造で1902年に完成。連合艦隊旗艦として日本海海戦を戦った。横須賀港に保存されている。
みかさづけ
みかさづけ [0] 【三笠付け】
江戸時代,宝永(1704-1711)頃から江戸を中心に行われた冠付けの一。初五の題を三つ出し,それぞれに七五を付けて,その三句一組みの点の優劣を競うもの。のちには数字に置きかえて,博打(バクチ)化し,禁止された。
みかさのみや
みかさのみや 【三笠宮】
宮家。1935年(昭和10)大正天皇の第四皇子崇仁(タカヒト)親王が創立した。
みかさやま
みかさやま 【三笠山・御蓋山】
(1)奈良市東部,春日大社のすぐ東にそびえる山。海抜283メートル。東側の花山・芳山(ハヤマ)とともに春日山と総称され,春日大社の神域をなす。古歌によく詠まれた。((歌枕))「あまの原ふりさけみれば春日(カスガ)なる三笠の山にいでし月かも/古今(羇旅)」
(2)〔天皇の御蓋(ミカサ)として近き衛(マモリ)をする意〕
近衛府(コノエフ)の大将・中将・少将の別名。
みかしお
みかしお 【みか潮】 (枕詞)
「播磨速待(ハヤマチ)」にかかる。「―播磨速待岩壊(クダ)す畏(カシコ)くとも吾(アレ)養はむ/日本書紀(仁徳)」
みかじめ
みかじめ [0]
監督。取り締まり。「―料(=暴力団ガ飲食店ナドカラ取ル用心棒代)」
〔「見ヶ〆」とも書く〕
みかずき
みかずき ミカヅキ 【箕被】
狂言の一。連歌にこって家に寄りつかぬ夫に愛想をつかした妻が家を出ようとする。夫が別れのしるしに箕を渡して一句吟ずると,妻は別れの心情を盛り込んだ脇を付け,夫を感心させる。
みかた
みかた【味方】
a friend;→英和
an ally;→英和
one's side (自分の側).→英和
〜になる[をする]support;→英和
stand by;side[take sides] <with> .
みかた
みかた [3][2] 【見方】
(1)見る方法。「絵の―」
(2)見る立場。「―をかえる」
(3)考え方。見解。「それは―の相違だ」
みかた
みかた [0] 【御形・御象】
神体。また,仏像。お姿。「盧遮那仏(ルシヤナブツ)の―」
みかた
みかた【見方】
a (point of) view.〜によって according to one's viewpoint.新しい〜をする look at <a matter> in a new light.
みかた
みかた [0] 【味方・御方・身方】 (名)スル
〔「かた」に尊敬の接頭語「み」の付いたものから。「味方・身方」は当て字〕
(1)自分の属する側。「―に引き入れる」
(2)加勢すること。「弱い方に―する」
みかたうち
みかたうち 【味方討ち】
「同士討ち」に同じ。「―にあふ者多し/常山紀談」
みかたがはら
みかたがはら 【三方ヶ原】
〔「みかたはら」とも〕
静岡県,浜名湖東方にひろがる洪積台地。明治以降,茶園として開拓。
みかたがはらのたたかい
みかたがはらのたたかい 【三方ヶ原の戦い】
1572年12月,徳川家康の居城,浜松城を攻め,三方ヶ原に拠った武田信玄の軍と徳川・織田信長の連合軍との合戦。徳川方は大敗北を喫した。
みかたごこ
みかたごこ 【三方五湖】
福井県南西部,若狭湾沿いにある湖水群の総称。三方,水月(スイゲツ),菅(スガ),日向(ヒルガ),久々子(クグシ)の五湖から成り,若狭湾国定公園に属する。
みかづき
みかづき【三日月】
a new moon;a crescent.→英和
〜形の crescent;arched.
みかづき
みかづき [0] 【三日月】
(1)陰暦の月の三日目に出る月。また,その前後の細長い弓形の月。特に陰暦八月三日の月についていう。[季]秋。
(2)能面の一。男性の幽霊面。目に金環がはめてあり,超人間的な威力を表す。「鍾馗」の前ジテ,「船弁慶」の後ジテなどに用いられる。
→あやかし
みかづきこ
みかづきこ [4] 【三日月湖】
蛇行している川の屈曲部が三日月形に取り残されてできた河跡湖。牛角湖。
→蛇行
みかづきまゆ
みかづきまゆ [5] 【三日月眉】
三日月形の眉。また,眉墨(マユズミ)で三日月形に描いた眉。
みかづきも
みかづきも [4] 【三日月藻】
緑藻類ホシミドロ目の淡水藻。世界に八〇種以上あり,湖沼・湿原などによくみられる。単細胞生活をする。体は三日月形で中央に核があり,上下対称的な形をしている。
みかど
みかど [0] 【御門・帝】
〔「門(カド)」に尊敬の接頭語「み」が付いたもの。(2)が原義〕
(1)(「帝」と書く)天子・天皇の尊称。また,その位。「宇多の―の御いましめあれば/源氏(桐壺)」
→天皇
(2)門をいう尊敬語。特に皇居の門。ごもん。「大き―を入りかてぬかも/万葉 186」
(3)天皇の居所。皇居。また,朝廷。「万代(ヨロズヨ)にいましたまひて天の下奏(モウ)したまはね―去らずて/万葉 879」
(4)天子・天皇の治める国土。国家。「荒き風波にあはせず平けく率て帰りませもとの―に/万葉 4245」
みかどあげは
みかどあげは [4] 【帝揚羽】
アゲハチョウ科のチョウ。開張約7センチメートル。はねの地色は黒で,黄白色の斑紋列がある。幼虫はモクレン科の植物の葉を食べる。本州西南部・四国南部・九州から東南アジアにかけて分布。
みかどおがみ
みかどおがみ 【御門拝み・朝拝み】
「ちょうはい(朝拝)」に同じ。「正月の甲子の朔に,―礼(コト)畢(オワ)りて/日本書紀(孝徳訓)」
みかどのつかさ
みかどのつかさ 【闈司】
律令制における後宮十二司の一。宮中の鍵の保管と出納をつかさどった。いし。
みかどまつり
みかどまつり 【御門祭】
毎年6月・一二月の大殿祭(オオトノホガイ)の際に,宮中の門の神をまつり,邪神のはいって来るのを払いのけることを祈る祭り。みかどほがい。
みかどもり
みかどもり 【御門守】
皇居や貴人の門を守ること。また,その人。「―寒げなるけはひうすすき出で来てとみにもえあけやらず/源氏(朝顔)」
みかねる
みか・ねる [0][3] 【見兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 みか・ぬ
(1)平気で見ていられない。傍観できない。「―・ねて助けに行く」
(2)見ることができない。見当たらない。「家見れど家も―・ねて里見れど里も―・ねて/万葉 1740」
みかねる
みかねる【見兼ねる】
cannot stand by and see;cannot be indifferent <to> .
みかのはら
みかのはら 【瓶原】
京都府加茂町の北部の地名。元明天皇の離宮があった所。のち聖武天皇の恭仁京(クニノミヤコ)が置かれた。((歌枕))「宮こいでてけふ―泉川/古今(羇旅)」
みかのもちい
みかのもちい 【三日の餅】
古く,婚礼から三日目の夜に,夫婦が祝いの餅を食べること。また,その餅。みかよのもち。みか。愛敬(アイキヨウ)の餅(モチイ)。
みかまぎ
みかまぎ 【御薪】
(1)律令時代,毎年正月一五日に,在京の官人が位階に応じて一定数量の薪(タキギ)を宮内省に進納する儀式。また,その薪。天皇に忠節を示すものとして中国の行事を移入したものといわれる。
(2)江戸時代,武家で正月一五日に門の両柱に飾った薪。割り薪に墨で一二本(閏年は一三本)の横線が引いてある。
みかみ
みかみ 【三上】
姓氏の一。
みかみおときち
みかみおときち 【三上於菟吉】
(1891-1944) 小説家。埼玉県生まれ。早大中退。現代物「白鬼」で脚光を浴び,特に髷物(マゲモノ)に新境地を開いた。代表作「日輪」「雪之丞変化」
みかみさんじ
みかみさんじ 【三上参次】
(1865-1939) 歴史学者。姫路の生まれ。東大教授。史料編纂事業に尽力。「明治天皇御紀」を編纂。著「江戸時代史」など。
みかみじんじゃ
みかみじんじゃ 【御上神社】
滋賀県野洲町三上にある神社。祭神は天之御影命(アメノミカゲノミコト)で,鍛冶の祖神。
みかみやま
みかみやま 【三上山】
滋賀県野洲町にある円錐状の山。海抜432メートル。俵藤太(藤原秀郷)の百足(ムカデ)退治の伝説が残る。近江富士。((歌枕))「ちはやぶる三上の山のさかき葉はさかえぞまさる末の世までに/拾遺(神楽)」
みかみよしお
みかみよしお 【三上義夫】
(1875-1950) 数学史家。広島県生まれ。東大卒。関孝和を中心に日本および中国の数学史を研究。著「和漢数学史」
みかも
みかも 【水鴨】
水に浮かぶカモ。
みかもなす
みかもなす 【水鴨なす】 (枕詞)
鴨が雌雄仲よく浮かんでいることから,「二人並びい」にかかる。「妹がありせば―二人並び居/万葉 466」
みかよのもち
みかよのもち 【三日夜の餅】
⇒三日(ミカ)の餅(モチイ)
みかわ
みかわ ミカハ 【三河】
旧国名の一。愛知県中部・東部に相当。三州(サンシユウ)。
みかわ
みかわ 【甕】
「みか(甕)」に同じ。「天の―に斎(イ)み籠(コモ)りて/祝詞(出雲国造神賀詞)」
みかわ
みかわ 【御溝】
「御溝水(ミカワミズ)」に同じ。「―に近きは河竹/徒然 200」
みかわいっき
みかわいっき ミカハ― 【三河一揆】
1563年,領国支配を進める松平(徳川)家康に対し,三河国内の一向宗門徒が起こした一揆。多くの家臣が一揆方へ走って家康は非常な苦戦を強いられた。三河国一向一揆。
みかわしま
みかわしま ミカハシマ 【三河島】
東京都荒川区中央部の旧町名。
みかわしまだいこん
みかわしまだいこん ミカハシマ― [6] 【三河島大根】
ダイコンの一品種。もと東京都荒川区三河島の特産。根は大きく先端が太い。
みかわしゅう
みかわしゅう ミカハ― [3] 【三河衆】
(1)戦国時代,徳川家康に仕え,徳川家の発展に貢献した三河出身の武士。
(2)家康と特殊なゆかりを有し,三河に封地を与えられて幕府から特別待遇を受けた旗本松平太郎左衛門・中島与五郎の両家をさす。いずれも大名格として交代寄合に準ぜられ,課役を免除されるとともに五年に一度江戸へ参勤するのが常であった。
みかわじしん
みかわじしん ミカハヂ― 【三河地震】
1945年(昭和20)1月13日,渥美湾周辺で発生した地震。マグニチュード六・八。死者約二〇〇〇人,家屋倒壊五五〇〇余戸。軍需産業地域の直下で起こったためマグニチュードに比して大きな被害が出た。約一か月前の東南海地震の震源域の東北隣接域で発生したもの。
みかわす
みかわす【見交わす】
look at each other;exchange glances.
みかわす
みかわ・す [0][3] 【見交わす】 (動サ五[四])
(1)互いに相手を見る。みあわす。「驚いて顔を―・す」
(2)男女が互いに相手を恋愛・結婚の対象として会う。「女のつかうまつるを,常に―・してよばひ渡りけり/伊勢 95」
みかわせん
みかわせん ミカハ― 【三河線】
名古屋鉄道の鉄道線。愛知県西中金・知立・吉良吉田間,64.8キロメートル。両端部の西中金・猿投間と碧南・吉良吉田間はレールバスを運転。
みかわちやき
みかわちやき ミカハチ― 【三川内焼・三河内焼】
⇒平戸焼(ヒラドヤキ)
みかわまんざい
みかわまんざい ミカハ― [4] 【三河万歳】
愛知県の西三河地方を根拠地として,正月初頭,主に関東・関西地方を門付(カドヅケ)して回る祝福芸。太夫(タユウ)と才蔵(サイゾウ)が一組みになり,才蔵の打つ鼓の拍子に乗って祝言を述べ,滑稽な言葉のやり取りをし,舞を舞って祝儀をもらう。江戸時代に幕府の保護を受けて盛んであった。才蔵は,江戸の四日市に房総から集まる志望者より選び,一春の契約をする(才蔵市)。
みかわみず
みかわみず 【御溝水】
宮中の庭を流れる溝の水。御溝(ミカワ)。「さくらの花の―にちりてながれけるをみてよめる/古今(春下詞)」
→清涼殿
みかわものがたり
みかわものがたり ミカハ― 【三河物語】
自叙伝。三巻。大久保彦左衛門忠教(タダタカ)著。1622〜26年頃成立。天下統一に至る徳川家康の事績を中心に,大久保一族の武功を述べ,子孫に対して教訓を与えたもの。
みかわもめん
みかわもめん ミカハ― [4] 【三河木綿】
愛知県東部で織られた木綿。がら紡糸を用いた小幅白木綿が知られる。地合厚く暖簾(ノレン)・帯芯・足袋裏などに用いる。
みかわや
みかわや ミカハ― 【三河屋】
歌舞伎俳優市川団蔵の屋号。
みかわやうど
みかわやうど ミカハヤ― 【御厠人】
宮中で便所を清掃した身分の低い女。「―なるもの走りきて/枕草子 9」
みかわわん
みかわわん ミカハ― 【三河湾】
愛知県南部,渥美半島と知多半島に囲まれる湾。渥美湾と知多湾に分かれる。
みかわわんこくていこうえん
みかわわんこくていこうえん ミカハ―コクテイコウヱン 【三河湾国定公園】
三河湾岸の海浜と内湾の島々の景勝地からなる公園。渥美・知多両半島の海岸部を含む。
みかん
みかん【未刊の】
unpublished.
みかん
みかん [0] 【未完】
まだ完成していないこと。「―の大器」
みかん
みかん【未完の】
unfinished.→英和
未完 To be continued (次号へ)./To be concluded (次号で完結).
みかん
みかん【蜜柑】
a mandarin (orange);→英和
a tangerine;→英和
<英> a satsuma.→英和
みかん
みかん [0] 【味官】
味覚の器官。
みかん
みかん [1] 【蜜柑】
(1)ウンシュウミカン・ナツミカン・ダイダイ・オレンジ・ザボンなどの柑橘類の総称。
(2)特にウンシュウミカンをいい,古くはキシュウミカンをいった。[季]秋。
みかん
みかん [0] 【未刊】
まだ刊行されていないこと。
⇔既刊
みかんいろ
みかんいろ [0] 【蜜柑色】
ミカンの果皮のような黄赤色。
みかんか
みかんか [0] 【蜜柑科】
双子葉植物離弁花類の一科。世界の温帯から熱帯に一五〇属九〇〇種余りがある。低木または高木,まれに草本。通常,葉に透明な油点がある。果実は液果・蒴果(サクカ)・核果など。キハダ・ミヤマシキミ・ミカン・カラタチ・サンショウ・コクサギ・マツカゼソウなど。
みかんしゅ
みかんしゅ [2] 【蜜柑酒】
ミカンの果汁やミカンの皮の蒸留液を加えて熟成させた酒。また,ミカンの果実を焼酎に漬けて作った果実酒。
みかんじょうか
みかんじょうか [4] 【蜜柑状果】
ミカン類に見られる液果。外果皮は油類を含んで強靭,中果皮は厚くて海綿状,内果皮は薄くその内壁から液汁を含んだ毛状体を突出する。内果皮の部分を生食する。柑果(カンカ)。橙果(トウカ)。
みかんせい
みかんせい [2] 【未完成】 (名・形動)[文]ナリ
まだ完成していない・こと(さま)。「―の作品」
みかんせい
みかんせい【未完成の】
unfinished;→英和
incomplete.→英和
未完成交響楽 the ‘Unfinished Symphony'.
みかんせいこうきょうきょく
みかんせいこうきょうきょく ミクワンセイカウキヤウキヨク 【未完成交響曲】
シューベルト作曲の交響曲第八番ロ短調。1822年作曲。65年初演。第二楽章までしか作曲されていないための称。没後,草稿が発見された。ロマン的情緒にあふれる。
→「未完成交響曲」第1楽章(シューベルト)[音声]
みかんなぎ
みかんなぎ [2] 【御巫】
(1)古代,神祇官に属し,そこにまつる二三座の神に奉仕した少女。
(2)1871年(明治4)9月神祇省に置かれた,祭典に従事した女性の職。
みか潮
みかしお 【みか潮】 (枕詞)
「播磨速待(ハヤマチ)」にかかる。「―播磨速待岩壊(クダ)す畏(カシコ)くとも吾(アレ)養はむ/日本書紀(仁徳)」
みがき
みがき [0] 【磨き・研き】
(1)みがくこと。また,みがいて出したつや。「廊下に―をかける」
(2)一段とすぐれたものにすること。「技に―をかける」
(3)(「瑩」と書く)古く行われた絹のつや出し法。糊をつけ,乾いたのち打ったり,こすったりしたもの。
みがき
みがき【磨き】
polish.→英和
〜をかける polish;give a polish <to> ;improve <one's skill> .→英和
‖磨き粉 polishing powder.
みがきあげる
みがきあ・げる [5] 【磨き上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 みがきあ・ぐ
(1)十分にみがく。みがき立てる。「廊下を―・げる」
(2)技術・精神などを立派にする。「―・げた腕前」
みがきこ
みがきこ [0] 【磨き粉】
物を磨くのに用いる粉末。磨き砂。
みがきごま
みがきごま [3] 【磨き胡麻】
白ゴマの皮をむいたもの。
みがきじ
みがきじ [3] 【磨き地】
「鎬地(シノギジ)」に同じ。
みがきずな
みがきずな [0] 【磨き砂】
(1)金属製の器物などを磨くのに用いる,炭酸カルシウムを主とする白色の粉末。玄米の精白にも用いる。磨き粉。
(2)江戸時代,鉄漿(カネ)を落とすための歯磨き粉。
みがきたてる
みがきた・てる [5] 【磨き立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 みがきた・つ
(1)十分にみがく。「―・てた床柱」
(2)身なりを飾ったり,知識・教養を身につけさせたりする。「娘を―・てる」
みがきにしん
みがきにしん [4] 【身欠き鰊】
〔「みかきにしん」とも。本来は腹側の身を欠くところから〕
ニシンの頭・尾・内臓を取り去り,二つに裂いて干したもの。欠き割り。
みがきぼん
みがきぼん [3] 【磨き盆】
七月七日あるいは一三日の称。この日,仏具や食器を洗って盂蘭盆(ウラボン)を迎える準備をする。膳洗い。お磨き。
みがきまるた
みがきまるた [4] 【磨き丸太】
杉や檜(ヒノキ)の丸太の皮をはぎ,小砂利や棕櫚(シユロ)の毛などで磨いたもの。床柱などに用いる。
みがきガラス
みがきガラス [4] 【磨き―】
ケイ砂・酸化セリウムなどを用いて表面を磨いたガラス。
みがく
みがく 【未学】 (名・形動)[文]ナリ
学問の修め方が不十分である・こと(さま)。そのような人をもいう。「―ナヒト/日葡」
みがく
みがく【磨く】
(1) polish;→英和
brush (up);→英和
clean;→英和
black <shoes> .→英和
(2)[技能など]improve;→英和
train.→英和
みがく
みが・く [0] 【磨く・研く】 (動カ五[四])
(1)こすってつやを出したり,きれいにしたりする。「靴を―・く」「床を―・く」
(2)技芸などの練習に励む。上達しようとする。「腕を―・く」「技を―・く」
(3)美しく飾る。「常よりも御しつらひ心殊に―・きつくろひ/枕草子 104」
(4)光彩を添える。輝くようにする。「月に―・ける玉津島/太平記 5」
[可能] みがける
みがくる
みがく・る 【見隠る】 (動ラ下二)
見えたり隠れたりする。「尻にさしさがりて,―・れ―・れ行くに/著聞 12」
みがくる
みがく・る 【水隠る】 (動ラ下二)
水中に隠れる。「川の瀬になびく玉藻の―・れて/古今(恋二)」
みがため
みがため [2] 【身固め】 (名)スル
(1)身支度をすること。「―して旅に出る」
(2)健康を守るために加持・祈祷(キトウ)をすること。「晴明,少将をつと抱きて,―をし/宇治拾遺 2」
みがって
みがって [2] 【身勝手】 (名・形動)[文]ナリ
他人の迷惑をかえりみず自分の都合だけで行動したり,考えたりする・こと(さま)。自分勝手。「―な意見」「―過ぎるやり方」「―は許されない」
[派生] ――さ(名)
みがって
みがって【身勝手である】
be selfish;be wil(l)ful;do what one likes.
みがてら
みがてら 【見がてら】 (連語)
見ることを兼ねて。見かたがた。「月を―散歩してくる」
みがてり
みがてり 【見がてり】 (連語)
「みがてら」に同じ。「山辺の御井を―神風の伊勢娘子(オトメ)ども相見つるかも/万葉 81」
みがほし
みがほ・し 【見が欲し】 (形シク)
〔「がほし」は接尾語〕
見ることが望ましい。見たい。「我が―・し国は葛城高宮吾家(ワキエ)のあたり/古事記(下)」
みがまえ
みがまえ【身構え】
a posture.→英和
〜をする assume a posture <of defense> ;stand on guard (警戒の);be ready <to do> .
みがまえ
みがまえ [2][3] 【身構え】
みがまえること。また,その姿勢。「空手の―をする」「攻撃の―に移る」
みがまえる
みがま・える [4][3] 【身構える】 (動ア下一)[文]ハ下二 みがま・ふ
(1)迫ってくる相手に立ち向かうため姿勢を整える。「背後に殺気を感じて―・えた」
(2)警戒して心をとざす。「―・えた話し方」
みがら
みがら [0] 【身柄】
(1)身体。からだ。「―を留置する」「―の送検」
(2)身のほど。身分のほど。「金銀につかへぬ―はさりとは是も人のかまひにならず/浮世草子・新永代蔵」
(3)身分のよいこと。「是は宿直袋と云うて,古は御―の方には,御着服など入れて/狂言・鹿島参(三百番集本)」
みがら
みがら【身柄】
one's person.〜を引き取る take a person into one's care.〜不拘束のまま without physical restraint.
みがる
みがる【身軽な】
light;→英和
agile.→英和
〜になる be relieved <of one's burden> .
みがる
みがる [0] 【身軽】 (名・形動)[文]ナリ
(1)からだの動きが軽快である・こと(さま)。「―に木から飛び下りる」
(2)持ち物が少なく楽に行動できる・こと(さま)。「―な服装」
(3)義務や束縛のないこと。足手まといになるもののないこと。また,そのさま。「―なひとり者」
[派生] ――さ(名)
みがるい
みがる・い [3][0] 【身軽い】 (形)[文]ク みがる・し
(1)からだの動きが軽快である。「垣根を―・く飛び越える」
(2)動きを妨げるものがなくて,行動が楽である。「何れも―・き扮装(イデタチ)にて/近世紀聞(延房)」
みがわり
みがわり [0] 【身代(わ)り・身替(わ)り】
他人のするはずのことをかわってすること。また,その人。「友の―になる」
みがわり
みがわり【身代り】
a substitute <for> .→英和
〜になる act[serve]in place of another.⇒犠牲.
みがわりざぜん
みがわりざぜん ミガハリ― 【身替座禅】
歌舞伎舞踊の一。新古演劇十種の一。常磐津(トキワズ)・長唄。岡村柿紅作詞。1910年(明治43)東京市村座初演。狂言の「花子」を歌舞伎舞踊化した松羽目(マツバメ)物。
みき
みき 【御木】
姓氏の一。
みき
みき [1] 【幹】
〔「身木」の意〕
(1)木本植物の木質化した茎のこと。
(2)物事の主要部分。
みき
みき【幹】
a trunk.→英和
みき
みき [0][1] 【神酒・御酒】
〔「み」は接頭語,「き」は酒〕
酒の美称。また,神に供える酒。おみき。
みき
みき 【三木】
姓氏の一。
みき
みき 【三木】
(1)兵庫県南部の市。中世末期,別所氏の城下町。刃物などの三木金物で知られる。
(2)香川県東部,木田郡の町。讃岐平野南東部に位置し,西は高松市に接する。
みき
みき [1] 【身木】
和船の舵の軸。通常,白樫の木で作り,下部に羽板(ハイタ)をつける。
みきいと
みきいと [0] 【幹糸】
釣りで,鉤素(ハリス)を結び仕掛けの中心となる釣り糸の部分。元素(モトス)。
みきかん
みきかん【未帰還者】
an unrepatriated person (外地からの).
みきき
みきき [1] 【見聞き】 (名)スル
見たり聞いたりすること。けんぶん。「旅行中―したことを記す」「よく―する」
みききよし
みききよし 【三木清】
(1897-1945) 哲学者。兵庫県生まれ。京大卒。法大教授。ハイデッガーの影響を受け,マルクス主義哲学の基礎づけを人間学的立場から行う。のち,西田哲学に近づく。「構想力の論理」において独自の哲学体系の構築を試みた。第二次大戦末期,治安維持法違反で検挙され終戦直後に獄死。著「パスカルに於ける人間の研究」「唯物史観と現代の意識」「人生論ノート」など。
みきたけお
みきたけお 【三木武夫】
(1907-1988) 政治家。徳島県生まれ。逓信・運輸・通産・外務各省大臣などを歴任。1974年(昭和49)首相となりロッキード事件究明をはかるが,76年退陣。
みきたけじ
みきたけじ 【三木竹二】
(1867-1908) 劇評家。島根県生まれ。本名,森篤次郎。帝国大学医科大学卒。森鴎外の弟。「歌舞伎新報」の編集に加わり,のち雑誌「歌舞伎」を主宰創刊。特に,歌舞伎の型の研究に功があった。
みきとくちか
みきとくちか 【御木徳近】
(1900-1983) 宗教家。徳一(トクハル)の長男。1946年(昭和21)ひとのみち教団を新たに PL(のちにパーフェクト-リバティー)教団として再出発させた。
みきとくはる
みきとくはる 【御木徳一】
(1871-1938) 宗教家。愛媛県生まれ。禅僧から還俗し,金田徳光の徳光教教会教師となる。1924年(大正13)子の徳近と人道徳光教を開教して大阪を中心に布教,31年(昭和6)にひとのみち教団と改称。
みきのつかさ
みきのつかさ 【造酒司・酒司】
(1)律令制で,宮内省に属し,宮中で使用する酒・醴(アマザケ)・酢などを醸造することをつかさどった役所。さけのつかさ。ぞうしゅし。《造酒司》
(2)古代,律令制の後宮十二司の一。酒造りのことをつかさどった。さけのつかさ。しゅし。《酒司》
みきぶきち
みきぶきち 【三木武吉】
(1884-1956) 政治家。香川県生まれ。早大卒。衆議院議員当選一一回。第二次大戦後,日本自由党・日本民主党・自由民主党の結成に関与し,鳩山内閣の成立に尽力。
みきまわり
みきまわり [3] 【幹回り】
樹木の幹の周囲の長さ。
みきもと
みきもと 【御木本】
姓氏の一。
みきもとこうきち
みきもとこうきち 【御木本幸吉】
(1858-1954) 実業家。伊勢生まれ。1896年(明治29)三重県多徳島に真珠の養殖場を開設,1905年世界初の真円真珠の養殖に成功。真珠王と称される。
みきり
みきり【見切りをつける】
give up;abandon;→英和
wash one's hands <of a business> .‖見切り品 a bargain.
みきり
みきり [0] 【見切り】
(1)見込みがないとして,あきらめること。みかぎること。「―をつける」
(2)建築において仕上げが切れる部分やそれらの形状と納まりをいう。
みきりどき
みきりどき [0] 【見切り時】
見切りをつけるのに適当な時機。「今が―だ」
みきりはっしゃ
みきりはっしゃ [4] 【見切り発車】 (名)スル
(1)電車などが,満員などの理由で客を残したまま発車すること。
(2)議論などが十分に尽くされていない段階で,決定を下し,実行に移ること。「結論が出ないまま―する」
みきりひん
みきりひん [0] 【見切り品】
売れる見込みがないとして,値下げした商品。
みきる
みきる【見切る】
(1) ⇒見離す,見切り.
(2)[安売り]sell off;sell <a thing> at a bargain.→英和
みきる
みき・る [0][2] 【見切る】 (動ラ五[四])
(1)全部見る。すっかり見る。「全部の書類を―・る」
(2)見込みがないとして,あきらめる。見かぎる。「養生に努めないとお医者さんに―・られる」
(3)見きわめをつける。見定める。「イクサノヨウスヲ―・ル/日葡」
(4)商品の売れ行きを見かぎって,安く売る。
[可能] みきれる
みきろふう
みきろふう 【三木露風】
(1889-1964) 詩人。兵庫県生まれ。本名,操。早大・慶大中退。北原白秋とともに白露時代と呼ばれた一時代を画した。フランス象徴詩の手法に東洋的・瞑想的詩情が盛られている。後年は宗教的傾向を増した。詩集「廃園」「白き手の猟人」など。
みきわめ
みきわめ [0] 【見極め】
見きわめること。「勝負の―をつける」「成否の―がむずかしい」
みきわめる
みきわ・める [4][0] 【見極める】 (動マ下一)[文]マ下二 みきは・む
(1)最後までみとどける。確認する。「成り行きを―・める」
(2)物事の奥底までを知りつくす。良否・真偽などを知る。「事実を―・めた上で返答する」
(3)見切りをつける。迷わないで一つのものに定める。「そこ��に―・める/滑稽本・志道軒伝」
みきわめる
みきわめる【見極める】
ascertain;→英和
make sure <of,that…> ;discover (発見する).→英和
みぎ
みぎ [0] 【右】
(1)空間を二分したときの一方の側。その人が北に向いていれば,東にあたる側。
⇔左
「―を向く」
(2)(人の)体で{(1)}の側。また,その側の手・足など。
⇔左
「―投げ左打ち」
(3) [1]
(縦書きの文章で)前に記したこと。既述したこと。「―の通り相違ありません」
(4)革新的な側に対して,保守的な側。右翼。
⇔左
「―に寄った考え」
(5)歌合・相撲など左右に分かれてする競技で,右側の組。「つひに―負けにけり/源氏(賢木)」
(6)同じ職掌の官を左右二つに分けた時の下位の方。通常左を上位とした。
⇔左
「左大臣亡せ給ひて―は左に/源氏(竹河)」
(7)〔中国,戦国時代に,右側を上位として尊んだことから〕
上座・上席。また,すぐれている方。上位。「三浦は千葉が―に立たん事を忿て/太平記 12」
みぎ
みぎ【右】
the right.→英和
〜の right.〜へ曲がる turn (to the) right.…の〜に[の]on the right of…;on one's right.‖右側通行 <掲示> Keep to the Right.右廻りの clockwise.右向け右 <号令> Right turn! 右寄りの right-leaning.
みぎ=から左(ヒダリ)
――から左(ヒダリ)
(1)自分のところに少しもとどまらないさま。特に,受け取った金銭を,すぐ別の支払いにあてるさま。「給料は―へ,すぐ使ってしまう」
(2)簡単に事が成るさま。即座に。「大金を工面(クメン)するのだから,―というわけにはいかない」
みぎ=と言えば左
――と言えば左
他人の言に,ことさらに反対するさま。
みぎ=に出る者がいない
――に出る者がいない
その人よりもすぐれた人がいない。「この技術にかけては,彼の―」
みぎ=の耳から左の耳
――の耳から左の耳
人の話などをいいかげんに聞いて心に留めないさまをいう。
みぎ=へ倣(ナラ)え
――へ倣(ナラ)え
(1)横の隊列を整えるときの号令。自分の右にいる者に順次位置を合わせよ。
(2)(比喩的に)他人のまねをしたり追随したりすること。
みぎ=も左も分からない
――も左も分からない
(1)その土地の地理に全く不案内である。
(2)(幼くて)理解・判断する力がない。
みぎ=を見ても左を見ても
――を見ても左を見ても
左右どこを見ても。周りを見渡しても。
みぎあがり
みぎあがり [3] 【右上(が)り】
(1)文字の右側がつり上がったように書いてあること。右肩上がり。
(2)〔グラフの線が右側ほど上がっていることから〕
あとになるほど数値が大きくなること。よくなること。右肩上がり。「―の成績」
みぎうち
みぎうち [0] 【右打ち】
野球で,打者が右打席で打つこと。また,ライト方向に打つこと。
みぎうで
みぎうで [0] 【右腕】
(1)右の腕。
(2)ある人にとって最も信頼できる部下。「社長の―として活躍している」
みぎうで
みぎうで【右腕】
the right arm;one's right hand (人).
みぎかたあがり
みぎかたあがり [5] 【右肩上がり】
〔数値の推移を示すグラフが,右側へゆくにつれ,上がることから〕
景気・売上高などが年を追うごとに拡大してゆくことの形容。
→右上がり
みぎがき
みぎがき [0] 【右書き】
文章を縦書きするとき,文字を右から左へ書き進めること。また,その書式。
⇔左書き
みぎがって
みぎがって [3] 【右勝手】
「本(ホン)勝手」に同じ。
みぎがわ
みぎがわ [0] 【右側】
右の方の側。うそく。
⇔左側
みぎきき
みぎきき [0] 【右利き】
左手より右手の方が自由に使えること。また,その人。
⇔左利き
みぎきき
みぎきき【右利きの】
right-handed.
みぎし
みぎし 【三岸】
姓氏の一。
みぎしこうたろう
みぎしこうたろう 【三岸好太郎】
(1903-1934) 洋画家。札幌生まれ。独立美術協会創立に参加。フォービスム風の詩的な作品を描いた。
みぎする
みぎ・する [0] 【右する】 (動サ変)[文]サ変 みぎ・す
右の方向に進む。右の方へ行く。
⇔左する
「―・すれば海なるべしと行けども/ふところ日記(眉山)」
みぎて
みぎて [0] 【右手】
(1)右の手。めて。
(2)右の方。「―に富士山が見える」
⇔左手
みぎてけい
みぎてけい [0] 【右手系】
三次元の直交座標軸の向きの決め方。右手の親指・人差し指・中指を互いに直交させ,親指が � 軸,人差し指が � 軸,中指が � 軸になるように定めた座標系。
→左手系
みぎどもえ
みぎどもえ [3] 【右巴】
家紋の一。右巻きの巴紋。
みぎねじのほうそく
みぎねじのほうそく ミギネヂ―ハフソク 【右螺子の法則】
定常電流がつくる磁場は,電流の方向に右ねじを進めるとき,ねじの回る方向に生じるという法則。アンペールの法則の定性的表現。
みぎのうまづかさ
みぎのうまづかさ 【右馬寮】
⇒うまりょう(右馬寮)
みぎのうまのかみ
みぎのうまのかみ 【右馬頭】
⇒うまのかみ(右馬頭)
みぎのおおいもうちぎみ
みぎのおおいもうちぎみ 【右大臣】
⇒うだいじん(右大臣)
みぎのおとど
みぎのおとど 【右大臣】
⇒うだいじん(右大臣)
みぎのかた
みぎのかた 【右の方】
(1)右側。右側の組。
(2)相撲で,西方。「左の方にも―にも負くる事無かりければ/今昔 23」
みぎのつかさ
みぎのつかさ 【右の司】
左右分掌の官司のうち,右の部局。右近衛府・右衛門府・右兵衛府・右馬寮・右京職など。
みぎばらみ
みぎばらみ [3] 【右孕み】
腹の右の方にはらむこと。女の子が生まれるという俗説があった。
みぎひだり
みぎひだり [2][0] 【右左】
(1)右と左。
(2)右と左とを反対にすること。あべこべ。「サンダルを―にはく」
みぎまき
みぎまき [0] 【右巻(き)】
時計の針が動く方向と同じ方向に巻いていること。また,そのもの。
⇔左巻き
みぎまわり
みぎまわり [3] 【右回り】
時計の針と同じ方向にまわること。
みぎょうしょ
みぎょうしょ [0] 【御教書】
三位以上の貴人の意向を伝える奉書。家司(ケイシ)が奉書の形式をとって下達する。上皇・天皇・親王の場合,それぞれ院宣(インゼン)・綸旨(リンジ)・令旨(リヨウジ)と称した。一一世紀初頭頃から行われるようになり,摂関政治とともに公的なものとなり,鎌倉幕府においても執権・連署がこの形式をとって発給。室町幕府に至っては奉書形式ではなく室町殿が直接出す御判(ゴハンノ)御教書も生まれた。
みぎよう
みぎよう [0] 【右様】
右に述べた文章。右の通り。
みぎよつ
みぎよつ [0][3] 【右四つ】
相撲で,互いに右手を下手に組む構え。また,そのように組み合った状態。
⇔左四つ
みぎより
みぎより [0] 【右撚り】
時計の針の進む方向によりをかけること。また,その糸や縄。S 撚り。
みぎより
みぎより [0] 【右寄り】
(1)右に寄った方。
(2)思想が右翼的であること。「―の立場をとる」
みぎより
みぎより 【右より】 (連語)
はじめから。もとより。「―誠に討つべきと思へば/浮世草子・武道伝来記 7」
みぎり
みぎり [0][3] 【砌】
〔「水限(ミギリ)」の意。(2)が原義〕
(1)とき。ころ。おり。「暑さの―いかがお過ごしですか」「幼少の―」
(2)軒下の,雨滴を受ける敷石や石畳のある所。「九月のしぐれの秋は大殿の―しみみに/万葉 3324」
(3)庭。「されば―を遶(メグ)る山川も/太平記 39」
(4)ことが行われる場所。場面。「彼所は転妙法輪の跡,仏法長久の―なり/盛衰記 39」
(5)水ぎわ。「―の中の円月を見て/性霊集」
みぎり
みぎり 【右】
みぎ。「文を左にし武を―にす/平治(上)」
みぎれい
みぎれい [2] 【身綺麗】 (形動)[文]ナリ
身の回りがさっぱりしているさま。「―にする」「―な人」
みぎわ
みぎわ [0] 【水際・汀・渚】
陸地の,水に接する所。みずぎわ。「―によせるさざ波」
みぎわ
みぎわ【汀】
the beach;→英和
the waterside.→英和
みぎわせん
みぎわせん [0] 【汀線】
⇒ていせん(汀線)
みぎわまさり
みぎわまさり 【汀優り】
きわ立ってまさること。水ぎわ立っていること。「―の相手をうつものをと思ひ出だして/曾我 1」
みぎん
みぎん 【砌】
「みぎり(砌)」の転。「哀愍(アイビン)じきんの―なれば,いづくに大蛇のあるべきぞと/謡曲・道成寺」
みくさ
みくさ [1] 【三種】
三つの種類。「―の宝の物を賜ふ/日本書紀(神代下)」
みくさ
みくさ 【水草】
水中に生える草や,水辺に生える草の総称。みずくさ。「池のなぎさに―生ひにけり/万葉 378」
みくさ=生(オ)う
――生(オ)う
春になって水草類が生え始める。[季]春。
みくさのたからもの
みくさのたからもの 【三種の宝物】
「三種の神器」に同じ。
みくしげ
みくしげ 【御櫛笥・御匣】
貴人を敬ってそのくしげをいう語。「海神の神の命の―に貯(タクワ)ひ置きて斎(イツ)くとふ/万葉 4220」
みくしげどの
みくしげどの 【御匣殿】
(1)内裏の貞観殿(ジヨウガンデン)のこと。
(2)貞観殿の中にある,装束を調進した所。また,大臣家などでも装束所のことを称した。
(3){(2)}に仕える官女の長である御匣殿別当の略。上臈(ジヨウロウ)女房。
みくじ
みくじ [0] 【御籤】
「おみくじ(御御籤)」に同じ。
みくず
みくず [0] 【水屑】
水中のごみ。
みくず=となる
――とな・る
水死する。溺死する。「われは―・りはてぬ/大鏡(時平)」
みくだす
みくだ・す [0][3] 【見下す】 (動サ五[四])
(1)相手を自分より劣っていると思う。こばかにする。見さげる。「人を―・したような態度をとる」
(2)下の方を見る。見おろす。「縦に十和田湖を―・さずんば/十和田湖(桂月)」
[可能] みくだせる
みくだす
みくだす【見下す】
look down on;despise.→英和
みくだりはん
みくだりはん [5] 【三行半・三下り半】
〔簡略に記すと三行半になることから〕
(1)江戸時代,庶民の間で行われた,夫から妻に対する離縁状。みくだり。
(2)離縁すること。離縁されること。
みくに
みくに 【三国】
福井県北部,坂井郡の町。九頭竜川の河口に位置し,古くから港町として栄えた。東尋坊で知られる。
みくに
みくに [0] 【御国】
(1)国を敬っていう語。
(2)日本国を敬っていう語。「嬉しくも七ます神の十の宮に―のわざを手向けつるかな/拾玉集」
みくにかいどう
みくにかいどう 【三国街道】
関東と越後を結ぶ街道。近世,主要な脇往還の一つ。中山道の高崎から分岐し,三国峠を越えて越後にはいり,長岡に至る。
みくにことば
みくにことば [4] 【御国言葉】
〔江戸時代の国学者の用語〕
わが国のことば。日本語。やまとことば。「―に読めるは字音(モジゴエ)は聞きにくかりしが故なり/玉勝間」
みくにことばかつようしょう
みくにことばかつようしょう 【御国詞活用抄】
語学書。一冊。本居宣長著。1782年成立。動詞・形容詞などの活用語を,語尾変化の形式によって二七種に分け,その例を五十音順に示す。鈴木朖(アキラ)・本居春庭らの活用研究に大きく寄与した。
みくにさんみゃく
みくにさんみゃく 【三国山脈】
新潟県と群馬県の境を走る山脈。北に連なる越後山脈とともに日本海側と太平洋側の気候上の分界をなす。主要部は谷川連峰。
みくにち
みくにち [2] 【三九日】
九月中の九のつく日。いずれの日も節日とする。九日を御九日(オクニチ),一九日を中の節供,二九日を乙九日(オトクニチ)ともいう。さんくにち。
みくにとうげ
みくにとうげ 【三国峠】
群馬県と新潟県の境にある三国街道の峠。海抜1244メートル。
みくにぶり
みくにぶり [0] 【御国風】
日本固有のさま。風習・文学などについていう。「―今も神代のままならん/東歌」
みくにまなび
みくにまなび [4] 【御国学び】
〔江戸時代の国学者の用語〕
日本固有のことを学ぶ学問。
みくびる
みくび・る [3][0] 【見縊る】 (動ラ五[四])
たいしたことはないとあまく見る。あなどる。見くだす。「相手チームを―・って惨敗する」
[可能] みくびれる
みくびる
みくびる【見縊る】
make light of;despise;→英和
hold <a person> cheap.
みくまの
みくまの 【三熊野】
「熊野三山(クマノサンザン)」に同じ。
みくまり
みくまり 【水分り】
〔「み」は「水」,「くまり」は「配り」の意〕
(1)山から流れ出る水が分岐する所。分水嶺(ブンスイレイ)。「―に坐す皇神等(スメガミタチ)の前に白さく/祝詞(祈年祭)」
(2)水を分けること。水を調節すること。
みくまりじんじゃ
みくまりじんじゃ [5] 【水分神社】
水分神を祀(マツ)った神社。雨乞いの対象となることもあった。中古以降,「みくまり」を「みこもり(御子守)」と解し,子供を守り育てる神としても信仰された。
みくまりのかみ
みくまりのかみ 【水分神】
日本神話で,流水の分配をつかさどる神。古事記に天之水分神・国之水分神の二神が見える。
みくらじま
みくらじま 【御蔵島】
伊豆七島の一。火山島。海食崖の発達が著しい。全島シイ・ツゲの原生林でおおわれる。
みくらべる
みくらべる【見比べる】
⇒比較.
みくらべる
みくら・べる [0][4] 【見比べる・見較べる】 (動バ下一)[文]バ下二 みくら・ぶ
(1)二つ以上のものをそれぞれ見てくらべる。「しげしげと二人の顔を―・べる」
(2)比較して考える。比較検討する。「商品を―・べる」「データを―・べる」
みくり
みくり [0] 【実栗・三稜草】
ミクリ科の多年草。溝や浅い池に生える。葉は根生し,長い線形。夏,花茎の先が分枝し,上方に雄性の,下方に雌性の頭状花序をつける。花後,緑色球形の栗に似た集合果をつける。
実栗[図]
みくりのすだれ
みくりのすだれ 【三稜の簾】
ミクリの茎を干して編んだ簾。
みくりや
みくりや 【御厨】
(1)古代・中世,供御(クゴ)・供祭用の魚介類・果物類を調進するために設けられた所領。内膳司所属のもの,伊勢神宮所属のものが著名。
(2)神に供える食物を調理する所。
みぐさい
みぐさ・い 【見臭い】 (形)
〔近世語〕
見苦しい。いかがわしい。「―・い商売する様な年増ぢやあねえよ/歌舞伎・お染久松色読販」
みぐし
みぐし [0] 【御髪】
髪の敬称。おぐし。「をかしの―や/源氏(若紫)」
みぐし
みぐし 【御首・御頭】
首・頭の敬称。「―もたげ/源氏(総角)」
みぐしあげ
みぐしあげ [0][5] 【御髪上げ】
(1)貴人の髪を結うこと。また,それを勤める人。
(2)昔,宮中で,陰暦一二月の下の午(ウマ)の日に,天皇・東宮などの一年中の髪のけずり屑(クズ)を蔵人がもらい下げて焼いた儀式。くしあげ。
みぐしおろし
みぐしおろし [4] 【御髪下ろし】
貴人が剃髪(テイハツ)して仏門に入ること。
みぐるしい
みぐるしい【見苦しい】
unsightly;→英和
indecent;→英和
ugly;→英和
shabby (服装);→英和
dishonorable <death> (不面目な).→英和
見苦しい(しくない)服装をする be shabbily (decently) dressed.
みぐるしい
みぐるし・い [4] 【見苦しい】 (形)[文]シク みぐる・し
(1)(物の外観や人間の行為・態度などが)見ていていやになる様子だ。みにくい。みっともない。「―・いごみの山」「―・い負け方」
(2)見づらい。見るのが困難だ。「月頃目をいみじう煩ひ給ひて,よろづ治し尽させ給ひけれど,猶いと―・しくて/栄花(玉のむら菊)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
みぐるみ
みぐるみ [0][2] 【身ぐるみ】
身に着けているもの全部。「―はがれる」
みぐるみ
みぐるみ【身ぐるみはがれる】
be robbed of all one has.
みけ
みけ [1] 【三毛】
白・黒・褐色の三色のまじった毛色。また,その毛色の猫。「―猫」
みけ
みけ 【御食・御饌】
(1)天皇の食事の料。「―つ国」「この日肇めて―進(タテマツ)りて/日本書紀(天武訓)」
(2)神饌(シンセン)。「―殿」
みけいけん
みけいけん [2] 【未経験】 (名・形動)[文]ナリ
まだ経験していない・こと(さま)。「―な若者」「―者歓迎」
みけうた
みけうた 【御饌歌】
平安時代,神饌(シンセン)を奉る神饌祭に奏された神事歌謡。
みけし
みけし 【御衣】
貴人の衣服。おめしもの。「ぬばたまの黒き―を/古事記(上)」
→けし
みけっさい
みけっさい【未決済の】
outstanding;→英和
unsettled;→英和
unpaid.→英和
みけつ
みけつ 【未決】
(1)まだきまっていないこと。
⇔既決
「―書類」「―の議題」
(2)被告人の有罪・無罪がまだきまらないこと。
みけつ
みけ・つ 【見消つ】 (動タ四)
見て無視する。見て見ぬふりをする。「しひて思ひ知らぬ顔に―・つも/源氏(帚木)」
みけつ
みけつ【未決の】
undecided;→英和
pending;→英和
unsettled.→英和
‖(書類が)未決 <標示> In.未決監 a house of detention.未決囚 an unconvicted prisoner.
みけつかみ
みけつかみ 【御食津神・御饌津神】
(1)食物をつかさどる神。大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)・保食神(ウケモチノカミ)・倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)・豊宇気毘売神(トヨウケヒメノカミ)・若宇迦乃売神(ワカウカノメノカミ)など。
(2)(「三狐神」とも書く)宇賀御魂神(ウカノミタマノカミ),すなわち稲荷(イナリ)の神の別名。
みけつかん
みけつかん [3][2] 【未決監】
刑が確定する前の未決囚を収容する監獄。拘置監。
みけつくに
みけつくに 【御食つ国】
天皇の食物を献上する国。「―野島の海人の舟にあるらし/万葉 934」
みけつこうりゅう
みけつこうりゅう [4] 【未決勾留】
「勾留」に同じ。刑の一種である拘留と区別するためにいう。
みけつしゅう
みけつしゅう [3] 【未決囚】
刑が確定するまで,裁判所への出廷確保または証拠の隠滅防止のため拘置監に拘禁されている者。
⇔既決囚
みけつもの
みけつもの 【御食つ物】
天皇の食物。「擎(ササ)ぐる所の―を覆(コボ)しつ/日本書紀(雄略訓)」
みけどの
みけどの 【御饌殿】
神饌を調理する建物。伊勢神宮では豊受大神宮にある。みけでん。御膳宿(ミケノヤドリ)。
みけねこ
みけねこ【三毛猫】
a tortoiseshell cat.
みけねこ
みけねこ [0] 【三毛猫】
イエネコの毛色で,白・黒・褐色の混じったもの。雄はごくまれにしかいない。みけ。
みけびと
みけびと 【御食人】
死者に供える食膳を調える人。「翠鳥(ソニドリ)を―と為(シ)/古事記(上訓)」
みけむかう
みけむかう 【御食向かふ】 (枕詞)
食膳で向かい合っている食物,葱(キ)・粟(アワ)・味鴨・蜷(ミナ)の意からか,地名「城上(キノヘ)」「淡路」「味原(アジフ)」「南淵山(ミナブチヤマ)」にかかる。「―城上の宮を常宮(トコミヤ)と定めたまひて/万葉 196」「―淡路の島に直(タダ)向ふ敏馬(ミヌメ)の浦の/万葉 946」
みけん
みけん [0] 【未見】
まだ見ていないこと。「―の論文」
みけん
みけん【眉間】
the middle of the forehead.→英和
〜に皺をよせる knit one's brows.
みけん
みけん [0] 【眉間】
眉(マユ)と眉との間。額の中央。「―にしわを寄せる」「―を割られる」
みけんじゃく
みけんじゃく 【眉間尺】
(1)古代中国の伝説的人物。背丈は一丈五尺,顔の長さは三尺,眉(マユ)の間は一尺あったという。その首が釜ゆでにされても,なお口に含んだ剣の先を吹き出して,父の仇楚王を討ったと伝える。
(2) [3]
眉間の広いこと。また,その人。
みけんびゃくごう
みけんびゃくごう [4] 【眉間白毫】
仏の眉間にある白い巻き毛から放つという光。
みげ
みげ 【眩】
(1)牛・鹿・羊などの胃。「我が―はみ塩のはやし/万葉 3885」
(2)牛・鹿・羊などの糞。[新撰字鏡]
みこ
みこ [1] 【御子・皇子・皇女・親王】
(1)天皇の子供を敬っていう語。皇子・皇女。
(2)(父である神に対して)キリストを敬っていう語。「神の―」「救いの―」
(3)親王。親王宣下を受けた天皇の皇子。「仁和のみかど,―におましましける時に/古今(春上)」
(4)他人を敬ってその子をいう語。「主を殺さぬ事,―の君ぞしらせ給へる/読本・春雨(捨石丸)」
みこ
みこ【巫女】
a shrine maiden;a medium (霊媒).→英和
みこ
みこ [1][0] 【巫女・神子】
(1)神に仕えて神事を行い,また,神意をうかがって神託を告げる者。未婚の女性が多い。かんなぎ。
(2)神がかりの状態になって口寄せなどをする女性。いたこ。ふじょ。《巫女》
みこあいさ
みこあいさ [3] 【巫女秋沙】
カモ目カモ科の水鳥。全長40センチメートルほどで,アイサ類の最小種。雄は体のほとんどが白色で,背と顔の一部が黒い。雌は灰褐色で,頭は赤褐色,のどからほおにかけて白色。ユーラシア中北部で繁殖し,日本には冬鳥として渡来。
みこうし
みこうし 【御格子】
格子の美称。
みこうし=参る
――参・る
格子を上げる。または,下ろす。「雪のいと高う降りたるを,例ならず―・りて/枕草子 299」
みこうにん
みこうにん【未公認の】
unofficial.→英和
みこころ
みこころ [0] 【御心】
他人の心を敬っていう語。
みこころを
みこころを 【御心を】 (枕詞)
御心を寄すの意から,「吉野」にかかる。「山川の清き河内と―吉野の国の/万葉 36」
みこし
みこし [0] 【見越し】
(1)隔てている物を越して見ること。
(2)将来を推し測ること。予測すること。思惑(オモワク)。
みこし
みこし【神輿】
a portable shrine.〜をすえる settle <oneself> down;seat oneself.〜をあげる get up;take one's leave.
みこし
みこし [0][1] 【御輿・神輿】
(1)輿を敬っていう語。《御輿》
(2)神幸の際に神霊が乗る輿。屋根の中央に鳳凰(ホウオウ)や葱花(ソウカ)を置き,台に何本かのかつぎ棒を通し大勢でかつぐ。平安中期に怨霊信仰が盛んになるにつれ広く用いられるようになった。しんよ。おみこし。《神輿》 [季]夏。
(3)(「輿」を「腰」にかけて)腰をいう。おみこし。
みこし=を上げる
――を上・げる
腰をあげる。立ち上がる。「店が看板になるころやっと―・げた」
みこし=を担(カツ)ぐ
――を担(カツ)・ぐ
人をおだててまつり上げる。また,それに一役買う。
みこし=を据(ス)える
――を据(ス)・える
どっかりと座りこんで動かない。腰をすえる。「―・えて飲みはじめる」
みこしあらい
みこしあらい [4] 【神輿洗い】
神幸に先立って,神輿を洗い清める儀式。各所で行われるが京都八坂神社のものが有名。八坂神社では,祇園会の前後七月一〇日と七月二八日に鴨川四条橋の東で神輿に水をそそぐ儀式が行われる。[季]夏。
みこしうり
みこしうり [0] 【見越し売り】
「思惑(オモワク)売り」に同じ。
みこしがい
みこしがい [0] 【見越し買い】
「思惑(オモワク)買い」に同じ。
みこしぐさ
みこしぐさ [3] 【御輿草】
ゲンノショウコの別名。
みこしじ
みこしじ 【み越路】
〔「み」は接頭語。また,三の意とも〕
越前・越中・越後の三国の称。また,越(コシ)の国へ通じる道。「―の雪降る山を越えむ日は/万葉 1786」
みこしにゅうどう
みこしにゅうどう [4] 【見越し入道】
化け物の名。背が非常に高い入道で,人が見上げれば見上げるほど,背が高くなり,また頭越しに後ろからのぞき込むという。
みこしのまつ
みこしのまつ 【見越しの松】
塀ぎわに植えて外を見おろすような形になっている松の木。「船板塀に―」
みこしふり
みこしふり [3] 【神輿振り】
(1)祭礼の際など,かついだ神輿を振り動かすこと。
(2)叡山の僧が強訴のため日吉神社の神輿をかつぎまわって訴えたこと。
みこしやどり
みこしやどり [4] 【神輿宿り】
神輿を納めておく庫。また,祭礼の際,神輿が渡御して仮に鎮座する所。
みこしよせ
みこしよせ [0] 【御輿寄せ】
建物の中で貴人が輿に乗り降りするようにしつらえられた所。後世の車寄せ。
みこす
みこ・す [0][2] 【見越す】 (動サ五[四])
(1)先のことを見とおす。「値上げを―・して買いだめする」
(2)もの越しに見る。「屏の上より―・せば/太平記 17」
[可能] みこせる
みこす
みこす【見越す】
foresee;→英和
anticipate;→英和
expect.→英和
〜を見越して in anticipation[expectation]of.
みこと
みこと 【御言】
貴人,特に天皇の言葉。おおせ。「大君の―かしこみ/万葉 79」
みこと
みこと [0] 【命・尊】
〔「御(ミ)事」の意〕
■一■ (名)
神や貴人の名前の下につける尊称。「素戔嗚(スサノオノ)―」
〔日本書紀では,「尊」を最も貴いものに,「命」をその他のものに使う〕
■二■ (代)
中古後期には,人を軽く見たりからかったりした気持ちで用いる。
(1)二人称。おまえさん。あんた。「白事(シレコト)なせそ,―/今昔 28」
(2)三人称。おかた。ひと。「この―は本よりかくえもいはぬ物狂とは知りたれども/今昔 28」
みことのり
みことのり [0] 【詔・勅】
〔「御言宣(ミコトノリ)」の意〕
(1)天皇の言葉。おおせこと。詔勅。「敬(ツツシ)みて―を受けて/日本書紀(欽明訓)」
(2)古文書の一様式。天皇の命令を直接に下す文書。律令制で詔(シヨウ)と勅(チヨク)の二様式が規定されている。
みこともち
みこともち 【宰・司】
大化前代,天皇の命令を受けて地方に赴き政務をつかさどった者。「十二に曰はく―・国造(クニノミヤツコ),百姓に斂(オサメト)ることなかれ/日本書紀(推古訓)」
みこなす
みこな・す 【見こなす】 (動サ四)
見くびる。あなどる。「小人数なりと―・して/浄瑠璃・先代萩」
みこのみこと
みこのみこと 【皇子の尊・皇子の命】
皇太子を敬っていう語。「日並(ヒナミシ)の―の馬並めて/万葉 49」
みこのみや
みこのみや 【東宮・春宮】
(1)皇太子のいる宮殿。また,皇太子。ひつぎのみや。とうぐう。
(2)「みこのみやのつかさ」の略。「―のたちはきに侍りけるを/古今(雑下詞)」
みこのみやのつかさ
みこのみやのつかさ 【春宮坊】
⇒とうぐうぼう(春宮坊)(1)
みこばら
みこばら 【皇女腹】
皇女が生んだ子。内親王の子。みやばら。「―にただ一人かしづき給ふ御女(ムスメ)/源氏(桐壺)」
みこひだりけ
みこひだりけ 【御子左家】
〔藤原道長の六男長家が醍醐天皇の皇子左大臣源兼明の邸(御子左第(ミコサテイ))を受け継いで祖となったところから〕
平安・鎌倉時代の歌道の家。平安末期に俊成が出て歌道の師範家となり,その子定家・為家と続き六条家を圧して歌壇の実権を握った。為家の子為氏・為教(タメノリ)・為相(タメスケ)はそれぞれ二条・京極・冷泉家に分かれた。みこさけ。
みこまい
みこまい [2] 【巫女舞】
巫女の舞う神楽舞。もと巫女の神懸かりの舞が奉納舞にかわったもの。鈴・幣(ヌサ)・榊(サカキ)などを持ち,太鼓・笛・銅拍子(ドウビヨウシ)で囃(ハヤ)す。
みこみ
みこみ【見込み】
(1)[予想]expectation;→英和
a prospect.→英和
(2)[有望]promise;→英和
(a) hope;→英和
[可能性]possibility;→英和
likelihood.→英和
〜のある promising;hopeful.→英和
〜のない hopeless;→英和
unpromising.成功の〜がある have a good chance of success.…を見込んで in expectation of …;counting on….
‖見込み違い miscalculation.
みこみ
みこみ [0] 【見込み】
(1)将来についての予想。将来の可能性。「―がはずれる」「法案は衆議院を通過する―だ」「十分儲(モウ)かると―を附けて持つて来た話を/社会百面相(魯庵)」
(2)将来そうなるだろうという期待。「―のある男」「もう―がない」
(3)茶碗や鉢の内面中央の称。
(4)建築の部材の奥行。また,その寸法。
⇔見付
(5)見た様子。みかけ。外観。「―のやさしさ/浮世草子・五人女 3」
(6)手に入れようと目指しているもの。「町人づれの口先に家一軒を―ぢやの/浄瑠璃・八百屋お七」
みこみしろ
みこみしろ [0] 【見込み代】
仕上げの加工で削る部分となる,仕上げの寸法より少し大きい部分。しあげしろ。
みこみちがい
みこみちがい [4] 【見込み違い】
見込みどおりにならないこと。見込みはずれ。「株価が下がったのは―だった」
みこむ
みこむ【見込む】
[期待]expect;→英和
anticipate;→英和
count <on> (あてにする);→英和
[勘定に入れる]take <a thing> into account;[信用する]trust;→英和
rely <on> .→英和
みこむ
みこ・む [0][2] 【見込む】
■一■ (動マ五[四])
(1)有望だと思う。確かだとあてにする。「男と―・んで頼む」「将来性を―・まれる」
(2)予想して勘定に入れる。めあてとする。「三割の利益を―・む」
(3)じっと見る。見つめる。「紙門(フスマ)の外を―・む目前(メサキ)へ/多情多恨(紅葉)」
(4)執念深くとりつく。みいる。「蛇に―・まれた蛙」
[可能] みこめる
■二■ (動マ下二)
有望だと思う。「コレヲ―・メタマイテヨロヅノブギョウヲアテヲコナウ/サントスの御作業」
みこも
みこも [0] 【水菰・水薦】
水中に生えているマコモ。「水の―を刈りあげて/千載(夏)」
みこもかる
みこもかる 【水薦刈る】 (枕詞)
信濃(シナノ)は湖沼が多く,薦の生えている所が多い意で,「信濃」にかかる。「―信濃の真弓我が引かば/万葉 96」
みこよせ
みこよせ [0] 【巫女寄せ】
巫女の行う口寄せ。
みこる
みこ・る 【見懲る】 (動ラ上二)
見てこりる。「男ども―・りて,おぢわななき,え車につかず/落窪 2」
みこん
みこん [0] 【未墾】
まだ開墾していないこと。「―の大地」
みこん
みこん [0] 【未婚】
まだ結婚していないこと。
⇔既婚
みこん
みこん【未婚の】
unmarried;→英和
single.→英和
みご
みご [1]
〔身子の意か〕
わらしべ。
みごうしゃ
みごうしゃ [2] 【見巧者】 (名・形動)[文]ナリ
芝居などを見なれていて,見方のじょうずな・こと(さま)。そのような人をもいう。「―な人」「―たちも,児童(コドモ)しうも,あとで結了(マトマ)るのをまちたまへや/当世書生気質(逍遥)」
みごえ
みごえ [1] 【実肥】
(1)開花結実に役立つリン酸肥料の称。
(2)イネの結実をよくするため,出穂後に追肥する窒素肥料。
みごしらえ
みごしらえ【身拵え】
⇒身仕度.
みごしらえ
みごしらえ [2] 【身拵え】 (名)スル
服装をととのえること。身支度。「十分に―して出かける」
みごたえ
みごたえ [2][0] 【見応え】
見るだけの価値があること。見がい。「―のある映画」「―がする」
みごと
みごと【見事な(に)】
[美しい]beautiful(ly);→英和
fine;→英和
[りっぱな]splendid(ly);→英和
admirable(-bly);→英和
[巧みな]skillful(ly).〜にやられる be completely defeated.‖見事見事 Well done!
みごと
みごと [1] 【見事・美事】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)すばらしいさま。大変立派なさま。「―な菊の花」「―な出来ばえ」「何(ドウ)も大層お―な御普請で/緑簑談(南翠)」
(2)手ぎわのよいさま。巧みなさま。「―に片を付ける」「―なボールさばき」
(3)(反語的に)完全なさま。すっかり。「ものの―に落第する」「―なはげ頭」
[派生] ――さ(名)
■二■ (副)
(1){■一■(2)}に同じ。「―飛び越える」
(2){■一■(3)}に同じ。「―失敗する」
■三■ (名)
見るべき価値のある事柄。みもの。「―いとおそし。そのほどは桟敷不用なり/徒然 137」
〔■三■が原義。「美事」はあて字〕
みごなし
みごなし [0] 【身熟し】
体の動かし方。身のこなし。動作。「軽快な―」
みごなわ
みごなわ [2] 【みご縄】
わらしべで綯(ナ)った縄。
みごもり
みごもり 【水籠り】
〔「みこもり」とも〕
(1)水の中に隠れていること。「―に芦の若葉やもえつらむ/千載(春上)」
(2)自分の心の中に秘めておくこと。「人づてに知らせてしがな隠沼(カクレヌ)の―にのみ恋ひやわたらむ/新古今(恋一)」
みごもる
みごも・る 【水籠る】 (動ラ四)
〔「みこもる」とも〕
水の中に姿を隠す。また,胸中にかくす。「―・りて思ひしよりも池水のいひての後ぞ苦しかりける/宇津保(藤原君)」
みごもる
みごも・る [3] 【身籠る・妊る・孕る】 (動ラ五[四])
妊娠する。はらむ。「初めての子を―・る」
みごり
みごり 【見懲り】
見てこりること。「軍神(イクサガミ)に祭りて人に―させよとて/太平記 6」
みごろ
みごろ [1][0] 【身頃・裑】
衣服の,胴を包む部分。普通,肩から裾までをいうが,洋服でウエストから上だけをいうこともある。「前―」
みごろ
みごろ【桜は今見頃です】
The cherry blossoms are at their best now.
みごろ
みごろ [0][3] 【見頃】
見るのに適当な時。「桜も―になる」
みごろし
みごろし【見殺しにする】
leave <a person> in the lurch.→英和
みごろし
みごろし [0] 【見殺し】
(1)人が死にそうになっているのを見ながら助けてやらないこと。「溺れている人を―にはできない」
(2)人が困っているのに助けないで見ていること。「苦境の友を―にする」
みご縄
みごなわ [2] 【みご縄】
わらしべで綯(ナ)った縄。
みさい
みさい 【見さい】 (連語)
〔「さい」は助動詞「さる」の命令形〕
見なさい。御覧なさい。「金津の地蔵の金津の地蔵のお立ちやつた―な―な/狂言・金津地蔵(三百番集本)」
みさい
みさい [0] 【未済】
(1)物事がすんでいないこと。「―の案件」
(2)返済がまだ終わっていないこと。
⇔既済
「―の借金」
みさい
みさい【未済の】
⇒未決済.
みさい
みさい [0] 【未裁】
まだ決裁されていないこと。「―書類」
みさい
みさい 【微細】 (名・形動ナリ)
〔「み」は呉音〕
「びさい(微細)」に同じ。「―ナコトヲナヲセラレソ/日葡」
みさいえ
みさいえ [2] 【御斎会】
⇒ごさいえ(御斎会)
みさお
みさお [0] 【水棹・水竿】
水底・岩などを押し,それによって船を進めるための棹。普通,竹棹を用いる。
みさお
みさお ミサヲ [0] 【操】
■一■ (名)
(1)志を固めて変えないこと。節操。「固い―」
(2)特に,女性が純潔を守ること。貞操。「―を守る」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)精神的に上品で立派なこと。高雅なこと。また,そのさま。「面伏せにや思はれむと憚り恥ぢて,―に持てつけて/源氏(帚木)」
(2)常に変わらないこと。志操が変わらないこと。また,そのさま。「哀にも―にもゆる蛍かな声たてぬべき此(コ)の世と思ふに/千載(夏)」
みさお
みさお【操】
[節操]constancy;→英和
honor;→英和
<lose> chastity (貞操).→英和
〜正しい chaste.→英和
みさお=を守る
――を守・る
節操を守る。また,貞操を守る。
みさお=を破る
――を破・る
節操を曲げる。また,貞操をけがす。
みさお=を立てる
――を立・てる
(1)志をおし通して変えない。
(2)貞操を守り通す。
みさお=作る
――作・る
なにげなくよそおう。「上はつれなく―・り/源氏(帚木)」
みさかい
みさかい【見境ない(なく)】
indiscriminate(-ly);→英和
imprudent(ly).→英和
〜がなくなる be beside oneself <with rage> .〜がつかない cannot distinguish[discriminate].
みさかい
みさかい [0] 【見境】
物事を見分けること。分別。識別。「―(も)なく手を出す」「善悪の―が付かない」
みさき
みさき 【岬】
(1)大阪府南西端,泉南郡の町。大阪湾に面し,江戸廻船の風待ち港。
(2)千葉県南東部,夷隅(イスミ)郡の町。夷隅川河口域にあり,太平洋沿岸は南房総国定公園。
みさき
みさき【岬】
a cape;→英和
a promontory.→英和
みさき
みさき 【三崎】
神奈川県三浦市の地名。三浦半島の南端にあり,前面に城ヶ島を控えた天然の良港。
みさき
みさき 【御先・御前】
(1)貴人の外出の際などの先導をすること。先払い。前駆(ゼンク)。「―の松明(マツ)ほのかにて,いと忍びていで給ふ/源氏(夕顔)」
(2)神が,使者としてつかわす動物。御先物。
みさき
みさき [0] 【岬・崎】
〔「み」は接頭語,「さき」は先〕
海や湖などの水中に突き出た陸地の先端。さき。
みさきうま
みさきうま [3] 【岬馬・御崎馬】
日本在来馬の一。約一〇〇頭が宮崎県都井岬に自然繁殖している。外国産品種との混血を免れ,日本古来の馬の姿を伝える貴重な集団である。天然記念物。
みさきおい
みさきおい 【御先追ひ・警蹕】
天皇・神体などの行列の前駆。「―既に動きぬ/日本書紀(天武下訓)」
みさきじんく
みさきじんく 【三崎甚句】
神奈川県三浦市の民謡で,花柳界の騒ぎ唄。幕末から明治にかけて江戸を中心に流行した「二上がり甚句」が,海路三崎港に伝えられたもの。
みさきみ
みさきみ 【岬回】
岬の湾曲した部分。また,岬の周囲。「―の荒磯(アリソ)に寄する五百重波(イオエナミ)/万葉 568」
みさく
みさ・く 【見放く】 (動カ下二)
(1)遠く見やる。みはるかす。「しばしばも―・けむ山を心なく雲の隠さふべしや/万葉 17」
(2)会って心を晴らす。「語り放(サ)け―・くる人目ともしみと思ひし繁し/万葉 4154」
みさげはてた
みさげはてた【見下げ果てた】
mean;→英和
contemptible.→英和
みさげはてる
みさげは・てる [5][0] 【見下げ果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 みさげは・つ
極度に軽蔑する。「人さまのものに手を出すとは―・てたやつだ」
みさげる
みさ・げる [0][3] 【見下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 みさ・ぐ
軽蔑する。見くだす。
⇔見上げる
「相手を―・げた目つき」
みさげる
みさげる【見下げる】
⇒見下(みくだ)す.
みさご
みさご [0] 【鶚・雎鳩】
タカ目ミサゴ科の猛鳥。全長60センチメートルほどで翼が細長く,腹が白いのでカモメに似る。海岸や湖沼にすみ,魚を見つけると水面に急降下し,足でつかみとって食べる。南米と極地を除く全世界に広く分布。
鶚[図]
みさごずし
みさごずし [3] 【鶚鮨】
ミサゴがとらえて岩陰などに蓄えておいた魚類に潮水がかかって自然に発酵し,酢につけたようになったもの。
みささおんせん
みささおんせん 【三朝温泉】
鳥取県中部,東伯郡三朝町にある温泉。放射能泉。ラドン含有量は世界屈指。
みささぎ
みささぎ [0] 【陵】
〔古くは「みさざき」〕
天皇または三后の墓。御陵。
みさだめ
みさだめ [0] 【見定め】
見定めること。「先の―がつかない」
みさだめる
みさだめる【見定める】
⇒見極める.
みさだめる
みさだ・める [4][0] 【見定める】 (動マ下一)[文]マ下二 みさだ・む
どうなるか,どんなものか,はっきりと見届けて判断する。みきわめる。「目標を―・める」「頼もしくないと―・めて/渋江抽斎(鴎外)」
みさと
みさと 【箕郷】
群馬県中部,群馬郡の町。榛名山南東斜面を占め,中世の箕輪城跡がある。
みさと
みさと 【三郷】
(1)埼玉県南東部の市。近世,早場米の産地。近年,住宅地化が進む。
(2)長野県西部,南安曇(ミナミアズミ)郡の村。松本盆地中西部の果樹栽培地。
みさとづかさ
みさとづかさ 【京職】
⇒きょうしき(京職)
みさび
みさび [0] 【水銹・水錆】
池などの水面に浮いている茶褐色の錆(サビ)のようなもの。みしぶ。
みさらし
みさらし [2] 【未晒し】
糸や布に脱色や染色加工をほどこしていないこと。また,その糸や布。生成(キナ)り。
みさわ
みさわ ミサハ 【三沢】
青森県東部の市。小川原(オガワラ)湖南方の台地を占める。航空基地がある。
みさわ
みさわ ミサハ 【三沢】
姓氏の一。
みさわかつえ
みさわかつえ ミサハカツヱ 【三沢勝衛】
(1885-1937) 地理学者。長野県生まれ。旧制諏訪中学教諭として独得の地理教育を行い,人材を育成。著「風土産業」など。
みさんぷ
みさんぷ [2] 【未産婦】
出産したことのない女性。
⇔経産婦
みざくら
みざくら [2] 【実桜】
桜桃(オウトウ)の別名。
みざま
みざま 【見様】
外から見た様子。外見。「ある人の子の,―など悪しからぬが/徒然 232」
みざめ
みざめ 【見醒め】 (名)スル
見ているうちに興味がなくなること。「むかしの形―して/浮世草子・織留 1」
みざる
みざる [2] 【見猿】
三猿(サンエン)の一。両目を手で隠し,物を見るまいとしている猿の像。
→三猿
みざる=聞か猿言わ猿
――聞か猿言わ猿
三猿(サンエン)のこと。都合の悪いことや余計なことは,見ない,聞かない,言わない,ことの意で使う。
みしし
みしし [0] 【身肉】
からだ。
みしと
みしと 【緊と】 (副)
強く力を入れてするさま。しっかと。「立ちながらきぬごしに―いだきて/著聞 8」
みしね
みしね 【御稲】
稲の美称。「ささなみや滋賀の辛崎や―搗(ツ)く女の佳ささや/神楽歌」
みしはせ
みしはせ 【粛慎】
⇒しゅくしん(粛慎)
みしぶ
みしぶ [0] 【水渋】
「水銹(ミサビ)」に同じ。
みしほ
みしほ 【御修法】
〔「みしゅほう(御修法)」の転〕
「みずほう(御修法)」に同じ。
みしま
みしま 【三島】
(1)静岡県東部の市。古代,伊豆国府の地。三島大社の門前町,東海道の宿場町から発展。電気・機械・ゴム工業が盛ん。
(2)大阪府北部の郡。島本町一町が属す。もと摂津国北東部を占め,高槻・茨木・摂津など淀川西岸の各市を含んだ。「三島江」などの形で和歌に詠まれた。((歌枕))「―江の玉江の菰(コモ)を標しめしより/万葉 1348」
みしま
みしま 【三島】
姓氏の一。
みしま
みしま 【見島】
山口県萩市北西沖合45キロメートルの日本海にある孤島。玄武岩の台地からなり,周囲に海食崖が発達。和牛の見島牛の産地。古墳ジーコンボや古習俗を残す。
みしまうし
みしまうし [3] 【見島牛】
ウシの一品種。山口県の見島に産する和牛。やや小形で体高1.1メートルほど。ウシが日本へ初めて渡来した頃の面影を残しているという。天然記念物。
みしまおこぜ
みしまおこぜ [5][4] 【三島虎魚・三島鰧】
スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。体は肥大し,骨格質の大きな頭はやや扁平,えらの付近にとげがある。目は背面にあって,口とともに上方を向く。かまぼこの原料になる。本州中部以南に広く分布。ミシマ。ウシンボ。
みしまごよみ
みしまごよみ [4] 【三島暦】
三島大社の下社家である河合家から毎年発行された細字書きの仮名の暦。室町時代に始まり,江戸時代には幕府の許可を得て伊豆・相模の二国に限り頒布された。明治維新まで続いた。
みしまさいこ
みしまさいこ [4] 【三島柴胡】
セリ科の多年草。山中の草地に生える。高さ約1メートルで,狭披針形の葉を互生。秋,黄色の小花が花軸の先にむらがってつく。根は解熱・鎮痛薬にされる。和名は静岡県三島がこの取引地であったための名。漢名,柴胡。
みしまたいしゃ
みしまたいしゃ 【三島大社】
静岡県三島市にある神社。祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)・大山祇神(オオヤマツミノカミ)。三島神社。
みしまちゅうしゅう
みしまちゅうしゅう 【三島中洲】
(1830-1919) 漢学者。備中の人。名は毅(ツヨシ)。漢学塾二松学舎を創立。東京高師・東大教授,東宮侍講・宮中顧問官を歴任。著「詩書輯説」「古今人文集」など。
みしまで
みしまで [3] 【三島手】
高麗(コウライ)茶碗の一。三島暦の文字の趣に似た,縄目のような文様があるのでいう。李朝初期から中期にかけて焼かれた。水差し・茶碗などに多い。
三島手[図]
みしまみちつね
みしまみちつね 【三島通庸】
(1835-1888) 内務官僚。旧薩摩藩士。福島県令・栃木県令などを務め,この間福島事件などを起こし,自由民権運動を弾圧,加波山事件を誘発した。のち警視総監。保安条例を執行。
みしまゆきお
みしまゆきお 【三島由紀夫】
(1925-1970) 小説家・劇作家。東京生まれ。本名,平岡公威(キミタケ)。東大卒。絶対者の希求,美的死生観,様式美への憧憬を昇華させて唯美的世界を構築。その傾向はしだいにナショナリズム的色彩を強めた。割腹自殺。著「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」「鹿鳴館」「憂国」「豊饒の海」など。
みしみし
みしみし [1] (副)スル
(1)物がきしんだりたわんだりして鳴る音を表す語。みしり。「―(と)廊下が鳴る」「階段が―いう」
(2)きびしく,または十分に事を行うさま。みっしり。「容赦なく―と畳掛けた/社会百面相(魯庵)」
(3)大きな物や重い物を荒々しく動かす音を表す語。また,そのさま。「たてりたる物ども,―と取り払ふ/蜻蛉(中)」
みしみし
みしみし
〜(と) with a creak.→英和
〜いう creak.
みしゃぐ
みしゃ・ぐ (動ガ四)
押しつぶす。ひしゃぐ。「玄翁かけ矢を以て敵を―・ぎ/浄瑠璃・千本桜」
みしゅう
みしゅう [0] 【未習】
まだ学習し終わっていないこと。
⇔既習
みしゅう
みしゅう [0] 【未収】
まだ収集・収納していないこと。
みしゅうがく
みしゅうがく【未就学児童】
preschool children.
みしゅうがく
みしゅうがく [2] 【未就学】
まだ小学校に入学していないこと。「―児」
みしゅほう
みしゅほう [2][0] 【御修法】
「みずほう(御修法)」に同じ。
みしょう
みしょう [0] 【微笑】 (名)スル
〔「み」は呉音〕
「微笑(ビシヨウ)」に同じ。「拈華(ネンゲ)―」「花を捻(ヒネ)りつ―するを/風流仏(露伴)」
みしょう
みしょう [0] 【実生】
接ぎ木・挿し木などによらず,種子から発芽し,生育した植物。芽生え。みばえ。
みしょう
みしょう [0] 【未詳】
まだはっきりとわからないこと。確認できていないこと。「作者―」「生没年―」
みしょう
みしょう【未詳の】
unknown <author> ;→英和
unidentified.→英和
みしょう
みしょう [0] 【未生】
まだ生まれないこと。
みしょういぜん
みしょういぜん [4] 【未生以前】
(1)〔仏〕
〔「父母(ブモ)未生以前」の略〕
自己を滅却した絶対の境地。無我の境地。
(2)生まれる前。前生。「ソノ時ワ―ノ事ナレバ/天草本伊曾保」
みしょうかん
みしょうかん【未償還の】
unredeemed;outstanding.→英和
みしょうたい
みしょうたい [2] 【御正体】
神体または本尊を敬っていう語。御本体。図像や鏡像についてもいう。
みしょうりゅう
みしょうりゅう ミシヤウリウ 【未生流】
生け花の流派の一。江戸後期の文化年間(1804-1818)に山村山碩(未生斎一甫)によって始められたもの。特に関西方面で発展。
みしょぶん
みしょぶん [2] 【未処分】
まだ処分していないこと。
みしょり
みしょり [2] 【未処理】 (名・形動)[文]ナリ
まだ処理していない・こと(さま)。「―事項」
みしらす
みしら・す 【見知らす】
■一■ (動サ四)
(1)実際にわからせる。特に,痛い目にあわせる。思い知らせる。「伯母をも知らいで―・した/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
(2)「する」「なす」の卑しめた言い方。やらかす。「ま一寝入り―・そと/浄瑠璃・先代萩」
■二■ (動サ下二)
(1)見せてわからせる。「筆太に―・せたるは転宅の数をいへるか/滑稽本・浮世床(初)」
(2){■一■(1)}に同じ。「頭から爪先まで鑓鉋(ヤリガンナ)を―・せてなし物桶にしてくれん/浄瑠璃・用明天皇」
(3){■一■(2)}に同じ。「お易い事,めでたう一筆―・せり/浄瑠璃・氷の朔日(中)」
みしらず
みしらず [2] 【身知らず】 (名・形動)[文]ナリ
(1)身分・分際を考えない・こと(さま)。身のほど知らず。「―な奴(ヤツ)」
(2)自分の体を大切にしないこと。むこうみず。
みしらぬ
みしらぬ [0] 【見知らぬ】 (連体)
今まで会ったことも見たこともなく,知らない。「―男」「―土地を旅する」
みしらぬ
みしらぬ【見知らぬ】
strange;→英和
unfamiliar.→英和
見知らぬ人 a stranger.→英和
みしり
みしり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)「みしみし」に同じ。「廊下で―と音がした」
みしり
みしり [0] 【見知り】
(1)見て知っていること。見おぼえ。
(2)面識があること。また,その人。「顔―」
(3)目印。「身共が花壇を荒らす程に,―をしておいたが/狂言・若市」
みしり
みしり【見知りの】
familiar.→英和
〜の人 an acquaintance.→英和
みしりあい
みしりあい [0] 【見知り合い】
互いに知っていること。また,その人。
みしりおく
みしりお・く [0] 【見知り置く】 (動カ五[四])
見て記憶しておく。「どうかお―・き下さい」
みしりがお
みしりがお 【見知り顔】
物知り顔。「―にほのめかす/源氏(若菜下)」
みしりごし
みしりごし [0] 【見知り越し】
前から知っていること。面識がある。「―のやうな,で,無いやうな/婦系図(鏡花)」
みしる
みし・る [0] 【見知る】 (動ラ五[四])
(1)前に会って知っている。面識がある。「侯爵夫人は君の面を―・りたりと言ひぬ/浴泉記(喜美子)」
→見知らぬ
(2)見て知る。よく知っている。「京には見えぬ鳥なれば,皆人―・らず/伊勢 9」
みしるし
みしるし 【御璽】
皇位継承のしるしである神器。「天子の鏡(ミカガミ)剣(ミハカシ)の―を上(タテマツ)りて/日本書紀(継体訓)」
みしん
みしん [0] 【未進】
(1)年貢などをまだ進上していないこと。また,そのもの。
(2)まだ実行してない事柄。「かねて言ひのべたる―を一度に催促される/黄表紙・長生見度記」
みしんまい
みしんまい [0] 【未進米】
未納の年貢米。
みじか
みじか 【短】
(形容詞「みじかい」の語幹)
みじかあみ
みじかあみ [0] 【短編み】
「細(コマ)編み」に同じ。
みじかい
みじかい【短い】
short;→英和
brief (簡単).→英和
短く short;→英和
briefly.短くする shorten;→英和
cut short.
みじかい
みじか・い [3] 【短い】 (形)[文]ク みじか・し
(1)(空間的に)端から端までの隔たりが小さい。長さが少ない。「―・い距離」「芝を―・く刈る」
(2)(時間的に)ある時点からある時点までの隔たりが小さい。久しくない。「―・い時間」「冬の日は―・い」「開催期間が―・い」
(3)(言語や文章が)長大でない。「―・い説明」「―・い小説」
(4)持続力がない。せっかちである。「気が―・い」「息が―・い」
(5)低い。高くない。「―・き灯台に火をともして/枕草子 145」
(6)位が高くない。「身は沈み,位―・くて人げなき/源氏(帚木)」
(7)考えが浅い。思慮が至らない。「玉の緒の―・き心思ひあへず/古今(雑体)」
〔(1)〜(4) ⇔長い〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
[慣用] 帯に短し襷(タスキ)に長し・太く短く
みじかうた
みじかうた [3] 【短歌】
「たんか(短歌)」のこと。
みじかで
みじかで [0][3] 【短手】
「しのびで(短手)」に同じ。
みじかぼいん
みじかぼいん [4] 【短母音】
例えば「おばあさん」「ベール」の「ばあ」「ベー」の母音が二拍分持続するのに対して,「おばさん」「ベル」の「ば」「べ」の母音のように,一拍分しか持続しない母音。たんぼいん。
⇔長(ナガ)母音
みじかめ
みじかめ [0][4] 【短め】 (名・形動)
少し短い感じ。また,そのさま。
⇔長め
「―のスカート」「髪を―に刈る」
みじかよ
みじかよ [3] 【短夜】
暮れてからすぐ明ける夜。特に,夏の夜をいう。[季]夏。《―や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(ステツチマヲカ)/竹下しづの女》
みじく
みじ・く 【拉く】 (動カ四)
こまかに砕く。ひしぐ。[日葡]
みじたく
みじたく [2] 【身支度】 (名)スル
身なりを整えること。身ごしらえ。「旅行の―をする」「早々と―して出かける」
みじたく
みじたく【身支度[身仕度]する】
get dressed;prepare <for> ;→英和
make ready <for,to do> .
みじまい
みじまい [2] 【身仕舞(い)】 (名)スル
身なりを整えること。服装を整え,化粧をすること。身支度。
みじまり
みじまり [2] 【身締(ま)り】
身支度。転じて,身持ち。
みじめ
みじめ【惨め(さ)】
misery.→英和
〜な miserable;→英和
poor;→英和
wretched.→英和
みじめ
みじめ [1] 【惨め】 (名・形動)[文]ナリ
〔「見じ(=見タクナイ)」に「目」の付いた形から〕
見ていられないほどあわれなこと。なんとも情けないこと。また,そのさま。「敗戦後の―な生活」「―な思いをする」「見るも―な姿」
[派生] ――さ(名)
みじめ=を∘見る
――を∘見る
あわれな体験をする。ひどい経験をする。
みじゅく
みじゅく [0][1] 【未熟】 (名・形動)[文]ナリ
(1)果物などの十分に熟していない・こと(さま)。「―な果物」
(2)学問・技芸・人格などが,修練不足で十分な域に達していない・こと(さま)。「―者」「―な腕前」
[派生] ――さ(名)
みじゅく
みじゅく【未熟な】
unripe (果物など);→英和
immature[green](比喩的にも使う);→英和
inexperienced;→英和
unskilled.→英和
未熟者 <話> a greenhorn.→英和
未熟児 a premature baby; <話> a preemie.
みじゅくじ
みじゅくじ [3] 【未熟児】
一般に体重が2500グラム以下で,胎外生活に適応できない新生児。一定の時期まで保育器内で育てる。
みじゅくじもうまくしょう
みじゅくじもうまくしょう [8][0] 【未熟児網膜症】
未熟な網膜血管が動脈血酸素濃度の上昇に対して異常な反応を起こし,弱視や失明などの視力障害を残す疾患。保育器内で酸素治療を受けた未熟児に発生率が高い。未熟網膜症。
みじょう
みじょう [0] 【身性・身状】
(1)生まれつき。性分。
(2)身の上。
(3)身持ち。品行。「お嬢様育ちで居たのですが,―が悪うございまして/真景累ヶ淵(円朝)」
みじろぎ
みじろぎ [2][3] 【身じろぎ】 (名)スル
〔古くは「みじろき」とも〕
体をちょっと動かすこと。身うごき。「―もしないで話に聞き入る」
みじろぎ
みじろぎ【身動ぎもしない】
do not stir[budge]an inch.→英和
みじろぐ
みじろ・ぐ [3] 【身じろぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「みじろく」とも〕
体を少し動かす。身うごきする。「いささかも―・がない」「ひとへにも臥さじと―・くを/枕草子 125」
みじん
みじん [0] 【微塵】
〔「み」は呉音〕
(1)細かいちり。
(2)〔仏〕 物質の最小単位の極微(ゴクミ)が六方から集まったきわめて小さい単位。
(3)きわめて細かいもの。「粉(コナ)―」
(4)砕けて非常に細かくなること。「―に打ち砕かれる」
みじん
みじん【微塵になる】
be broken to pieces.〜も…ない not a bit[whit].→英和
〜切りにする mince.→英和
みじんぎり
みじんぎり [0] 【微塵切り】
料理で,材料を細かく切り刻むこと。また,そのもの。
みじんこ
みじんこ【微塵子】
《動》a water flea.
みじんこ
みじんこ [0] 【微塵子・水蚤】
甲殻綱鰓脚(サイキヤク)亜綱枝角目の節足動物。形は卵形で,体長1〜3ミリメートル。半透明で,無色・淡黄色・淡紅色など。夏は単為生殖,温度が下がって環境が悪くなると雄が生じて両性生殖を行う。浅い池や水田にすむ。世界各地に広く分布。また,橈脚(ジヨウキヤク)亜綱のケンミジンコ類を含めて,微小な甲殻類の総称にもいう。
微塵子[図]
みじんこ
みじんこ [0] 【微塵粉】
蒸して干した糯米(モチゴメ)をひいて粉にしたもの。菓子の材料などに用いる。
みじんこっぱい
みじんこっぱい [4] 【微塵骨灰】
微塵を強めていう語。こっぱみじん。こなみじん。
みじんじま
みじんじま [0] 【微塵縞】
縞柄の名。たて・よこともに二色の糸を二本おきに織り合わせた,きわめて細かい格子縞。微塵。
→縞
みじんぼう
みじんぼう [0] 【微塵棒】
駄菓子の名。微塵粉に砂糖を加えて煮固め,細長く棒状にねじったもの。
みじんまく
みじんまく [2] 【身慎莫】
自分の身をよく処置すること。身なりをきちんと整えること。みじまい。「縦令(ヨシ)んば自分で―が出来る技倆(ハタラキ)が有るにしろ/くれの廿八日(魯庵)」
〔「みじんまく」は「みじまい(身仕舞)」と「みじたく(身支度)」の混交とも,「じんまく」は「慎みてなすこと莫れ」の意ともいわれるが未詳〕
みじんも
みじんも [0] 【微塵も】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)ほんの少しも。いささかも。「だますなどという気持ちは―なかった」
みじんりゅう
みじんりゅう ミヂンリウ 【微塵流】
剣術の一派。祖は天正(1573-1592)の頃の人,根岸兎角。
みす
みす [0] 【御簾】
(1)簾(ス)を敬っていう語。
(2)神前・宮殿などにかける簾(スダレ)。
(3)「御簾紙(ミスガミ)」の略。
みす
み・す 【見す】
■一■ (動サ四)
「見る」の尊敬語。御覧になる。「御諸が上に登り立ち我が―・せば/日本書紀(継体)」
■二■ (動サ下二)
⇒みせる
みす=を隔てて高座(コウザ)を覗(ノゾ)く
――を隔てて高座(コウザ)を覗(ノゾ)く
物事が思うようにならず,もどかしいたとえ。靴を隔ててかゆきをかく。
みすい
みすい【未遂の】
attempted;→英和
unaccomplished.殺人(自殺)未遂 an attempted murder (suicide).
みすい
みすい [0] 【未遂】
(1)ある事をしようと計画しながら,目的を達しなかったこと。「自殺―」
(2)〔法〕 犯罪の実行に着手したが,その結果が発生していない状態。
⇔既遂
→中止未遂
→障害未遂
みすいざい
みすいざい [2] 【未遂罪】
刑法の規定によって,未遂であっても犯罪として成立し,刑罰の対象となる罪。殺人未遂罪など。
みすいり
みすいり [0] 【御簾入り】
昔,内親王が摂関家などに降嫁する際,輿入れ以前に夫となる人が内親王の御所に一泊すること。みすだれいり。
みすうち
みすうち [0] 【御簾内・翠簾内】
(1)垂れ下げた御簾の中。
(2)人形浄瑠璃や歌舞伎で,浄瑠璃やチョボを語る御簾を垂れた狭い部屋。また,そこで語ること。舞台上手の上方にある。また,修業中のものは御簾内で語るので未熟な義太夫語りの称。河東節・一中節などは御簾内で演奏するのが原則。
⇔出語り
みすえる
みすえる【見据える】
⇒見詰める.
みすえる
みす・える [0][3] 【見据える】 (動ア下一)[文]ワ下二 みす・う
(1)視線をそらさず相手を視線でしばるようにじっと見つめる。「相手の顔をじっと―・える」「ひたと―・える」
(2)物事の本質を見定める。「現実を―・える」
みすおり
みすおり [0] 【美簀織】
簾(スダレ)や襖(フスマ)を張るのに用いる生紗(キシヤ)。京都西陣や福井・石川県小松などの特産。
みすかす
みすか・す [0][3] 【見透かす】 (動サ五[四])
(1)(人の胸中などを)悟って知る。みぬく。「相手の魂胆(コンタン)を―・す」
(2)すかして見る。「お種は硝子(ガラス)越に―・した/多情多恨(紅葉)」
[可能] みすかせる
みすかす
みすかす【見透かす】
⇒見抜く.
みすがい
みすがい [2] 【御簾貝】
海産の巻貝。貝殻は卵形で,殻高4センチメートルほど。殻は薄く,表面はなめらかで,淡灰褐色の地に暗褐色の細かい縞が多数ある。浅海の岩礁地にすむ。本州中部以南の暖海に分布。
みすがき
みすがき [2] 【御簾垣】
御簾を下げた形に似せて細い丸竹を横に使った垣根。
みすがみ
みすがみ [2][0] 【御簾紙・三栖紙】
奈良県吉野に産する,コウゾを原料とする上質の薄様の和紙。表装用紙などとする。みす。
みすがら
みすがら 【身すがら】
自分の体一つ。荷物や財産のないこと。また,連れや係累のないこと。身一つ。「ただ―にと出でたちはべるを/奥の細道」
みすぎ
みすぎ [0][3] 【身過ぎ】 (名)スル
生活していくこと。また,その手段。「わたし一人の―は何しても出来ることですから/自然と人生(蘆花)」
みすぎよすぎ
みすぎよすぎ [4][0][0] 【身過ぎ世過ぎ】
生活。生計。
みすくさ
みすくさ [0] 【御簾草】
ガマ(蒲)の別名。
みすぐ
みす・ぐ 【見過ぐ】 (動ガ上二)
見ただけで通り過ぎる。「女郎花(オミナエシ)をば,―・ぎてぞ出で給ひぬる/源氏(宿木)」
みすぐす
みすぐ・す 【見過ぐす】 (動サ四)
(1)「見過ごす{(1)}」に同じ。「いとしるく思ひあてられたる御側目を―・さで/源氏(夕顔)」
(2)「見過ごす{(2)}」に同じ。「わが心あやまちなくて―・さば/源氏(帚木)」
(3)様子を見たり,あるいは世話をしたりして過ごす。「親達の,いとことごとしう思ひ惑はるるが心苦しさに,かかる程を―・さむとてなむ/源氏(葵)」
みすごす
みすごす【見過ごす】
⇒見逃(のが)す.
みすごす
みすご・す [3][0] 【見過(ご)す】 (動サ五[四])
(1)見ていながら気がつかない。見おとす。「標識を―・す」
(2)気がついていながら何もせずそのままにしておく。放置する。「悪を―・す」「黙って―・せない」
[可能] みすごせる
みすじ
みすじ [1] 【三筋】
(1)三本のすじ。
(2)三味線の異称。
みすじのいと
みすじのいと [1][1] 【三筋の糸】
三味線のこと。
みすじまいまい
みすじまいまい [4] 【三条蝸牛・三条舞舞】
陸産の巻貝。貝殻は平たい円形で,直径35ミリメートル内外。淡黄褐色の地に二,三本の褐色の色帯がある。山野の樹上にすむ。関東地方に分布。
みすじまち
みすじまち ミスヂ― 【三筋町】
京都六条室町にあった遊郭の通称。島原に移転したのちも,島原の異名として残る。
みすず
みすず [0]
スズタケの異名。
みすずかる
みすずかる 【御篶刈る・水篶刈る】 (枕詞)
「信濃(シナノ)」にかかる。万葉集の「みこもかる(水薦苅・三薦苅)」を万葉集童蒙抄などで誤読して広まった語。
→みこもかる
みすてる
みす・てる [0] 【見捨てる・見棄てる】 (動タ下一)[文]タ下二 みす・つ
(1)捨ててかえりみない。関係を断つ。見離す。「親に―・てられる」
(2)困っていることを知りながらそのまま捨ておく。「友人を―・てて逃げ帰る」
みすてる
みすてる【見捨てる】
give up;abandon;→英和
desert.→英和
みすぼらしい
みすぼらし・い [5][0] 【見窄らしい】 (形)[文]シク みすぼら・し
外観がたいへん貧弱である。外見がきわめて粗末である。「―・い家」「―・い体格」「―・い身なり」
〔「み」は語源的には「身」か〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
みすぼらしい
みすぼらしい
shabby;→英和
poor-looking.〜身なりをしている be poorly dressed.
みすます
みすます【見澄ます】
watch carefully;make sure <of,that…> (確認する).
みすます
みすま・す [0][3] 【見澄ます】 (動サ五[四])
気をつけてよく見る。見きわめる。「辺(アタリ)に人の無きを―・して戸を開き/鉄仮面(涙香)」
みすまる
みすまる [0] 【御統】
〔「すまる」は「すばる」の転で,集まって一つとなる意〕
古代の装身具。たくさんの珠(タマ)を糸に貫いて環状とし,首などにかけて飾りとしたもの。「弟棚機(オトタナバタ)の項(ウナ)がせる玉の―/古事記(上)」
みすみ
みすみ 【三角】
姓氏の一。
みすみかん
みすみかん 【三角寛】
(1903-1971) 文筆家。大分県生まれ。本名,三浦守。日大中退。新聞記者を経て,「瀬降の天女」など山窩(サンカ)小説を数多く発表。
みすみがや
みすみがや [3] 【三隅蚊帳】
四隅の吊(ツ)り手の一つを外して吊る蚊帳の吊り方。死者に対して行うもので,不吉として忌む。
みすみす
みすみす [0] 【見す見す】 (副)
(1)(悪い状況について)目の前で見ていたり,そうなるとわかっていながら,どうしようもないこと。「―チャンスをのがす」
(2)見ているうちに。目の前で。「船形は―眼界より消え去れり/浮城物語(竜渓)」
みすみす
みすみす【見す見す】
[面前で]before one's own eyes;under one's nose.
みすみせん
みすみせん 【三角線】
JR 九州の鉄道線。熊本県宇土・三角間,25.6キロメートル。宇土半島北岸を走る。
みすみそう
みすみそう [0] 【三角草】
キンポウゲ科の多年草。低山のやや湿った斜面に生える。葉は根生し,柄が長く,三角形で三裂する。早春,花茎を出し白色または淡紅色の五弁の小花を開く。葉の裂片のとがらないものをスハマソウと呼ぶ。ユキワリソウ。[季]春。
三角草[図]
みする
み・する [2] 【魅する】 (動サ変)[文]サ変 み・す
(不思議な力で)人をひきつける。魅惑する。「色香(イロカ)に―・せられる」「人を―・する」
みする
みする【魅する】
charm;→英和
fascinate.→英和
魅せられる be charmed[fascinated].
みず
みず ミヅ 【針孔・針眼】
針の端の糸を通すあな。めど。みぞ。みみ。「こはりは―が大事に候/七十一番職人歌合」
みず
みず ミヅ 【瑞】
(1)みずみずしいこと。うるわしいこと。「汝(イマシ)の堅めし―の小佩(オヒモ)は誰かも解かむ/古事記(中)」
(2)瑞兆。めでたいしるし。「天,則ち応(コタ)へて其―を示す/日本書紀(孝徳訓)」
(3)他の語の上に付いて,みずみずしい,清らかな,美しい,などの意を表す。「―垣」「―枝」「―穂」
みず
みず ミヅ [0] 【水】
(1)水素と酸素とから成る化合物。化学式 H�O 常温で無色透明・無味無臭の液体で物をよく溶かす。融点摂氏〇度。沸点摂氏一〇〇度。密度は摂氏四度で最大となり 1g/cm³ 比熱 1cal/g・K 地球上に広く分布し,海・湖沼・河川・氷雪として地表面の約四分の三をおおい,太陽エネルギーと重力の作用を受けて気体(水蒸気)・液体・固体と状態を変えながら,気圏・水圏・岩石圏の三圏にわたって絶えず循環し,さまざまの気象を現し,地表の改変などを行う。また,生物体の構成成分として普通60〜90パーセント(人体では体重の約70パーセント)を占め,細胞内では各種の生体物質の溶媒としてのみならず,反応物質として生体内の反応に直接かかわるなど,生命の維持に本質的に重要な役割を果たす。飲用のほか,溶解・洗浄・冷却・発電,あるいは,宗教上の儀礼など,人間の日常生活や産業などのあらゆる局面において利用される。「―を飲む」「―が流れる」「―を浴びる」「―をまく」
(2)特に,飲用水。
(3)液状のもの。「関節に―がたまる」「―飴」
(4)(湯に対して)温度の高くない水。「―で冷やす」「―風呂」
(5)大水。出水。洪水。「―が出る」
(6)(相撲で)
(ア)水入りのこと。「―が入る」
(イ)力水(チカラミズ)のこと。「―をつける」
みず
みず ミヅ 【美豆】
現在の京都市伏見区淀美豆町から久世郡久美山(クミヤマ)町にかけての一帯を指した地名。朝廷の牧場があった。((歌枕))「さみだれは―の御牧のまこも草かりほすひまもあらじとぞ思ふ/後拾遺(夏)」
みず
みず【水】
water;→英和
a flood (洪水).→英和
〜でうすめる water;→英和
weaken;→英和
dilute.→英和
〜に流す[忘れる]forget;→英和
forgive.→英和
〜をさす[人と人の間に]estrange <two friends from each other> ;→英和
make mischief <between> .〜をやる water <flowers> .
みず=が入(ハイ)る
――が入(ハイ)・る
相撲で,水入りになる。
みず=が合わ∘ない
――が合わ∘ない
新しい土地の風土になじめない。
みず=が引く
――が引・く
上がっていた水位がもとに戻る。
みず=が漬く
――が漬・く
洪水などで,水に漬かる。浸水する。
みず=で割る
――で割・る
ある液体に水を混ぜて濃度を薄くする。
みず=と油
――と油
(水と油がまじり合わないように)正反対の性格・性質をもつもののたとえ。水に油。
みず=に∘する
――に∘する
(1)成果・労苦をむだにする。
(2)水に流す。「どうぞこれまでの事は―∘して/人情本・辰巳園 4」
(3)堕胎する。「腹の子を―∘した娼妓(コドモ)もあり/洒落本・粋好伝夢枕」
みず=になる
――にな・る
成果・労苦がむだになる。
みず=に流す
――に流・す
過去のいきさつをいっさいなかったことにしてとがめない。「今までのことはさっぱりと―・す」
みず=に馴(ナ)れる
――に馴(ナ)・れる
新しい土地になれる。
みず=の低きに就く如(ゴト)し
――の低きに就く如(ゴト)し
〔孟子(梁恵王上)〕
自然の勢いは止めることができないたとえ。
みず=の流れと身のゆくえ
――の流れと身のゆくえ
流れる水の行く先と人生の果てはともにわからないことをいう。
みず=の滴(シタタ)るよう
――の滴(シタタ)るよう
みずみずしく美しい美男・美女の形容。水の垂れるよう。
みず=は方円(ホウエン)の器(ウツワ)に随(シタガ)う
――は方円(ホウエン)の器(ウツワ)に随(シタガ)う
人は交友・環境しだいで善悪のいずれにもなるというたとえ。
みず=も漏らさぬ
――も漏らさぬ
(1)防御・警戒などの非常に厳重なさま。「―警戒ぶり」
(2)男女の仲が非常に親しいさま。「―中と契り/浮世草子・禁短気」
みず=をあける
――をあ・ける
(1)競泳・ボート-レースなどで,相手に差をつける。
(2)競争相手を引き離す。
みず=をさす
――をさ・す
(1)水を加えてうすめる。
(2)うまくいっている間柄や物事をじゃまする。「話に―・す」
みず=を向ける
――を向・ける
(1)巫女(ミコ)が霊を呼び出すときに水をさし向ける。
(2)相手の関心を引くようにそれとなく誘いかける。気を引いてみる。「それとなく―・ける」
みず=を得た魚(ウオ)のよう
――を得た魚(ウオ)のよう
自分に合った活躍の場を得て生き生きとしているさまにいう。
みず=を打ったよう
――を打ったよう
(ほこりっぽい地面などに水を打ったときのように)同席した大勢の人が静まり返っているさま。「―にしんとなる」
みず=を掛ける
――を掛・ける
(1)水を物に浴びせる。
(2)うまく運んでいる物事のじゃまをする。水をさす。
みず=涸(カ)る
――涸(カ)る
河川・湖沼の水が減って,流れが細くなったり干上がったりする。[季]冬。
みず=清ければ魚(ウオ)棲(ス)まず
――清ければ魚(ウオ)棲(ス)まず
あまり清廉すぎるとかえって人に親しまれないことのたとえ。
みず=温(ヌル)む
――温(ヌル)む
春になって,水にあたたかさが感じられるようになる。[季]春。《これよりは恋や事業や―/虚子》
みず=澄む
――澄む
川や湖などの水がことさら清らかに感じられる。[季]秋。《―やとんぼうの影ゆくばかり/星野立子》
みずあおい
みずあおい ミヅアフヒ [3] 【水葵・雨久花】
ミズアオイ科の一年草。水田などの水湿地に生える。根生葉は深緑色卵心形で柄が長い。夏,花茎を立て青紫色の六弁花を十数個総状につける。古くは葉を食用にした。古名ナギ。[季]夏。
水葵[図]
みずあか
みずあか ミヅ― [0] 【水垢】
水に溶けていた物が,水底に沈殿したり,物に付着したりしたかす。「釜に―がたまる」
みずあか
みずあか【水垢】
fur.→英和
みずあかり
みずあかり ミヅ― [3] 【水明(か)り】
揺れ動く水面に反射する光。また,そのために明るいこと。
みずあげ
みずあげ ミヅ― [0] 【水揚げ】 (名)スル
(1)船の荷物を陸に揚げること。陸揚げ。「桟橋に―する」
(2)漁獲高。数量・金額いずれをもさす。「―が落ちる」
(3)営業の売上高。「―が少ない」
(4)芸妓・娼妓がはじめて客と肉体関係を結ぶこと。
(5)生け花で,花材が水を吸い上げて長持ちすること。また,花材に処理を施して,水の吸い上げをよくすること。
みずあげ
みずあげ【水揚げ(高)】
a catch.→英和
⇒売上げ.〜する land <fish> .→英和
みずあさぎ
みずあさぎ ミヅ― [3] 【水浅葱】
薄いあさぎ色。薄い青。
みずあし
みずあし ミヅ― [0] 【水足】
(1)川の水が急に増えたり減ったりする速さ。また,用水の取り入れ口から特定の地域に水が達するまでの時間の長さ。
(2)船体の水に没している部分の垂直距離。
みずあそび
みずあそび ミヅ― [3] 【水遊び】 (名)スル
水の中にはいって遊ぶこと。また,水を使って遊ぶこと。[季]夏。
みずあそび
みずあそび【水遊びする】
dabble in water.
みずあたり
みずあたり【水当り】
water poisoning.
みずあたり
みずあたり ミヅ― [3] 【水中り】 (名)スル
生水(ナマミズ)を飲んだことが原因で下痢をすること。[季]夏。《うつぶしに寝たるきりなり―/森川暁水》
みずあび
みずあび【水浴び】
bathe;→英和
bathing.→英和
〜する bathe <in the river> ; <英> have a bathe;→英和
have[take]a cold bath[shower].
みずあび
みずあび ミヅ― [0][4] 【水浴び】 (名)スル
(1)水をあびること。「シャワーで―する」
(2)水泳。「川で―する」
みずあぶ
みずあぶ ミヅ― [0] 【水虻】
ミズアブ科の昆虫。体長15ミリメートル内外。体形はハエに似るが腹部が幅広く,平たい。全身黒色で腹部側面に黄色斑がある。幼虫は水生で,水田や池沼に多いが,温泉中にも見られる。オンセンアブ。
みずあぶら
みずあぶら ミヅ― [3] 【水油】
(1)液状の髪油。椿油(ツバキアブラ)・オリーブ油・胡麻(ゴマ)油など。
(2)菜種油などの灯油。
みずあめ
みずあめ【水飴】
millet jelly.
みずあめ
みずあめ ミヅ― [0][3] 【水飴】
透明でねっとりした飴。普通,デンプン質を糖化して作る。
みずあらい
みずあらい【水洗いする】
wash;→英和
rinse.→英和
みずあらい
みずあらい ミヅアラヒ [3] 【水洗い】 (名)スル
水で洗うこと。水で洗い流すこと。すいせん。「よく―してから干す」
みずあらそい
みずあらそい ミヅアラソヒ [3] 【水争い】
「水喧嘩(ミズゲンカ)」に同じ。[季]夏。
みずいか
みずいか ミヅ― [2] 【水烏賊】
アオリイカの別名。
みずいと
みずいと ミヅ― [0] 【水糸】
建築工事などで,水平を示すために張る糸。みずなわ。
みずいも
みずいも ミヅ― [0] 【水芋】
サトイモの栽培品種。四国・九州などの暖地の湧き水の付近で栽培。親芋は肥大し,多数の子芋がつく。
みずいらず
みずいらず【水入らずで】
among[by]ourselves[yourselves,etc.];privately.→英和
みずいらず
みずいらず ミヅ― [3] 【水入らず】
うちわの者だけで他人をまじえないこと。「親子―」「夫婦―」
みずいり
みずいり ミヅ― [0] 【水入り】
(1)相撲で,長く組み合ったまま勝負がつかないとき,勝負を一時中断し,力士を土俵下で力水(チカラミズ)を与えてしばらく休ませ,前と同じ形に組み直しさせること。「―の大一番」
(2)船の水にはいる部分。足入り。入り足。ふなあし。吃水。
(3)歌舞伎で,役者が実際に水にはいること。
みずいりずいしょう
みずいりずいしょう ミヅ―シヤウ [5] 【水入り水晶】
内部に液体や気泡のある水晶。
みずいれ
みずいれ ミヅ― [4][3] 【水入れ】
硯(スズリ)に注ぐ水を入れておく,金属または陶磁器製の小さい器。水滴。
みずいれ
みずいれ【水入れ】
a pitcher;→英和
a water jug.
みずいろ
みずいろ【水色】
light blue.〜の light-blue.
みずいろ
みずいろ ミヅ― [0] 【水色】
澄んだ水の色。薄い緑がかった青色。織り色では,経(タテ)青,緯(ヨコ)白。
みずいわい
みずいわい ミヅイハヒ [3] 【水祝(い)】
嫁入りや婿入りの際,または新婚の最初の正月に,親戚・友人が婿に水を浴びせて祝う儀礼。みずあびせ。みずかけ。みずかけいわい。
みずうち
みずうち ミヅ― [0] 【水打ち】
(1)ほこりを静めたり,涼しくしたりするため,地面に水をまくこと。打ち水。
(2)「修羅囃子(シユラバヤシ)」の別名。
(3)墨がにじまないようにするために,書画に用いる和紙に少し水をまくこと。
みずうまや
みずうまや ミヅ― 【水駅】
(1)「すいえき(水駅)」に同じ。
(2)平安時代,正月一五日の歌舞行事である男踏歌(オトコトウカ)で,踏歌の人々に酒と湯漬などだけの簡素な饗応をした所。
(3)転じて,簡素な饗応だけを受ける立ち寄り先。「こなたは―なりけれど,けはひにぎははしく/源氏(真木柱)」
みずうみ
みずうみ ミヅ― [3] 【湖】
〔水海の意〕
周囲を陸地で囲まれたくぼ地で水をたたえた所。池や沼よりも大きく,沿岸植物が生育できない深い湖盆(5メートル以上)をもつもの。
→湖[表]
みずうみ
みずうみ【湖】
a lake.→英和
みずうら
みずうら ミヅ― 【水占】
水を用いて行ううらない。水に影を映したり,水の増減によって吉凶を判断する。
みずうり
みずうり ミヅ― [0] 【水売り】
水を売り歩く商売。また,その人。
みずえ
みずえ ミヅヱ [0] 【水絵】
(1)水彩画。
(2)浮世絵初期の版画様式の一。輪郭に墨を用いず,紅・黄・緑などの淡色のみの色板で刷ったもの。錦絵の前に流行した。
みずえ
みずえ ミヅ― 【瑞枝】
みずみずしい若枝。「い槻(ツキ)が枝に―さす秋のもみち葉/万葉 3223」
みずえのぐ
みずえのぐ ミヅヱノグ [3] 【水絵の具】
水に溶いて用いる絵の具。水彩画に用いる。
みずお
みずお ミヅヲ [0][2] 【水緒・鐙靼】
馬具の名。鐙(アブミ)をつるための革のひも。力革。
みずおおばこ
みずおおばこ ミヅオホバコ [3] 【水車前草】
〔「水大葉子」とも書く〕
トチカガミ科の一年草。池などの水中に生える。葉は根生し,広卵形で柄が長く,形がオオバコに似る。八〜一〇月,淡紅紫色または白色の三弁花が水面に咲く。
水車前草[図]
みずおがね
みずおがね ミヅヲ― [3] 【水緒金】
鐙の鉸具頭(カコガシラ)。水緒を受けるための金具。
みずおけ
みずおけ【水桶】
a pail;→英和
a bucket.→英和
みずおけ
みずおけ ミヅヲケ [0] 【水桶】
水を入れる桶。
みずおしろい
みずおしろい ミヅ― [3] 【水白粉】
液状の白粉。
みずおち
みずおち ミヅ― [0] 【水落ち】
水が落ちる所。
みずおち
みずおち ミヅ― [0] 【鳩尾】
「みぞおち(鳩尾)」に同じ。
みずおと
みずおと【水音(を立てて)】
(with) a splash.→英和
みずおと
みずおと ミヅ― [0] 【水音】
水が流れたり流れ落ちたりして立てる音。また,物が水に落ちて立てる音。
みずおよぎ
みずおよぎ ミヅ― [3] 【水泳ぎ】
すいえい。およぎ。
みずかい
みずかい ミヅカヒ [0] 【水飼い】
家畜に水をやること。「―場」
みずかう
みずか・う ミヅカフ 【水飼ふ】 (動ハ四)
馬などに水を飲ませる。「駒とめてなほ―・はむ山吹の/新古今(春下)」
みずかえ
みずかえ ミヅカヘ [0] 【水替え】
(1)桶などの水を新しく入れかえること。
(2)井戸替え。
みずかがみ
みずかがみ ミヅ― [3] 【水鏡】
水面に姿が映ること。また,鏡のように水面に姿を映して見ること。
みずかがみ
みずかがみ ミヅカガミ 【水鏡】
歴史物語。三巻。作者は中山忠親とする説が有力だが未詳。一二世紀末に成立。「大鏡」の形式にならい,「大鏡」が記述した以前の神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記す。「扶桑略記」などを資料としており,仏教説話を多く取り入れている。四鏡の一。
みずかがみ
みずかがみ【水鏡に映す】
look at one's image in the water.→英和
みずかき
みずかき【蹼】
a web;→英和
a webfoot.
みずかき
みずかき ミヅ― [3][0] 【水掻き・蹼】
水鳥やカエルの手足の指の間にある膜。泳ぐときに水を掻くはたらきをする。
みずかけ
みずかけ ミヅ― [3][0] 【水掛(け)・水懸(け)】
(1)水をかけること。「―地蔵」
(2)水祝いの別名。
みずかけむこ
みずかけむこ ミヅカケ― 【水掛聟】
狂言の一。田へ引く水を争って,舅(シユウト)と聟(ムコ)が口論し,つかみあいの喧嘩となるが,娘が夫に荷担するので,舅は負けてしまう。水論聟。
みずかけろん
みずかけろん【水掛け論】
a fruitless argument;an idle[a futile]discussion.
みずかけろん
みずかけろん ミヅ― [4] 【水掛(け)論】
互いに自分の主張にこだわって論旨がかみあわず,際限なく続く議論。「言った,言わないの―に終始する」
みずかげ
みずかげ ミヅ― [0][3] 【水陰】
水辺の物陰。
みずかげ
みずかげ ミヅ― [0] 【水影】
(1)水面に映った物の影。
(2)水面で反射して他の物に映った光の影。「岩に揺れる―」
みずかげぐさ
みずかげぐさ ミヅ― 【水陰草】
(1)水のほとりの物陰に生える草。「天の川―の秋風になびかふ見れば時は来にけり/万葉 2013」
(2)稲の異名。[日葡]
みずかげん
みずかげん ミヅ― [3] 【水加減】
(料理などで)水の入れ具合。
みずかさ
みずかさ【水嵩】
the water.→英和
川の〜が増す(減る) The river rises (falls).
みずかさ
みずかさ ミヅ― [0] 【水嵩】
川や池などの水の量。「―が増す」
みずかび
みずかび ミヅ― [0][2] 【水黴】
卵菌類ミズカビ目の菌類。菌体は毛状で水中の動植物の遺体などに生える。菌糸は無色で隔壁がなく先端部に胞子嚢(ノウ)ができて遊走子による無性生殖を行う。また,有性生殖も行う。
みずかまきり
みずかまきり ミヅ― [3] 【水蟷螂】
タイコウチ科の水生半翅類。体長45ミリメートルほど。体は非常に細長く,灰褐色。尾端には体長より長い二本の細い呼吸管がある。前脚はカマキリのような捕獲脚になっており,中脚・後脚は細長い。淡水中にすみ,小動物を捕食する。
みずから
みずから【自ら】
oneself;→英和
personally;→英和
in person (自分で).
みずから
みずから [1] 【自ら】
〔「身つから」の転。「つ」は助詞,「から」は「それ自体」の意〕
■一■ (名)
自分。自分自身。「―をかえりみる」
■二■ (代)
一人称。多く,身分ある女性が使う。古くは男性も用いた。わたくし。「―は九重の内に生ひ出で侍りて/源氏(乙女)」
■三■ (副)
自分から。自分自身で。「―志願する」「社長―指揮をとる」
みずから=を持(ジ)する
――を持(ジ)・する
誇りを持って,自らの態度を固く守る。
みずからくり
みずからくり ミヅ― [3] 【水機関】
水を利用して行う仕掛けや玩具。また,その見世物。江戸初期に大坂の竹田近江掾(ジヨウ)(?-1624)らが興行。からくり芝居のほか,一般の歌舞伎や人形芝居にも取り入れられた。[季]夏。
みずがい
みずがい ミヅガヒ [2] 【水貝】
新鮮な生のアワビを切って冷やしたもの。三杯酢などで食べる。生貝(ナマガイ)。[季]夏。
みずがき
みずがき ミヅ― [2] 【瑞垣・水垣・瑞籬】
〔「みず」は美称。古くは「みずかき」〕
神社・宮殿の垣根。たまがき。
みずがきの
みずがきの ミヅ― 【瑞垣の】 (枕詞)
「久し」「神」にかかる。「―久しき時ゆ恋すれば/万葉 3262」「―神の御代より篠の葉を/神楽歌」
みずがし
みずがし ミヅグワシ [3] 【水菓子】
果物(クダモノ)のこと。
みずがね
みずがね ミヅ― 【水銀】
〔古くは「みずかね」〕
水銀(スイギン)。[和名抄]
みずがねのかす
みずがねのかす ミヅ― 【水銀の滓】
「はらや(水銀粉)」に同じ。[和名抄]
みずがみ
みずがみ ミヅ― [0] 【水髪】
〔「みずかみ」とも〕
水油で結い上げた髪。また,水でなでつけただけの髪。
みずがみしも
みずがみしも ミヅ― [3] 【水上下】
水色の上下(カミシモ)。切腹のときなどに着用した。
みずがみなり
みずがみなり ミヅ― [3] 【水雷・水神鳴り】
落雷しても火を出さない雷。また,雨を伴って鳴る雷。
⇔火雷
みずがめ
みずがめ【水瓶】
a water-jug.水瓶座《天》Aquarius.→英和
みずがめ
みずがめ ミヅ― [0] 【水瓶・水甕】
(1)飲用などのために水をたくわえておく瓶。すいびん。
(2)都市などに供給する上水をたくわえておく貯水池やダム。「首都圏の―が涸れる」
みずがめざ
みずがめざ ミヅ― [0] 【水瓶座】
〔(ラテン) Aquarius〕
一〇月下旬の宵に南中する星座。鷲(ワシ)座の東にある。かつては黄道十二宮の宝瓶(ホウヘイ)宮に相当していた。
みずがれ
みずがれ ミヅ― [0] 【水涸れ】
日照りが続いたりして,田・貯水池・井戸などの水がかれること。
みずき
みずき ミヅ― [0] 【水木】
ミズキ科の落葉高木。丘陵に生える。高さ約10メートル。葉は広楕円形で葉脈が目立つ。五月頃,散房花序に白花を密生。果実は小球形で紫黒色に熟す。春先,枝を折ると樹液がしたたるのでこの名がある。材は下駄・箸(ハシ)・器具などにする。
みずき
みずき ミヅ― [0] 【瑞木】
みずみずしい若木。
みずき
みずき ミヅ― [0] 【水城】
664年大宰府防衛のために築造された土塁。福岡県太宰府市水城にその遺跡があり,博多方面から太宰府に至る関門にあたっていた。延長約1キロメートル,基底部幅約80メートルで,内側に水をたたえた。
みずき
みずき ミヅキ [0] 【承鞚】
⇒みずつき(承鞚)
みずきか
みずきか ミヅ―クワ [0] 【水木科】
双子葉植物離弁花類の一科。温帯を中心に一二属約一〇〇種が分布。普通,高木か低木。アオキ・サンシュユ・アメリカハナミズキなどが庭木として植えられる。
みずきかず
みずきかず 【不見不聞】
⇒不聞座頭(キカズザトウ)
みずききん
みずききん ミヅ― [3][4] 【水飢饉】
日照りが続いて,飲料水や農業用水がいちじるしく不足すること。
みずききん
みずききん【水飢饉】
[不足]a water famine;a shortage of water.
みずきゅう
みずきゅう ミヅキウ [0] 【水灸】
紙を折り重ねたものを水にひたして肌にあて,その上からすえる灸。
みずきょうげん
みずきょうげん ミヅキヤウゲン [3] 【水狂言】
涼感を誘うために水を使って趣向を凝らした芝居。[季]夏。《灯跳る―の水の先/松藤夏山》
→水機関(ミズカラクリ)
みずきり
みずきり ミヅ― [0][4] 【水切り】 (名)スル
(1)水気を除き去ること。
(2)洗った食器などの水分を取り去るために入れておくかご。
(3)建築で,雨水が壁の方に回り込むのを防ぐために,コンクリート庇などの下端につけた溝。また,敷居に排水のためにつけた溝もいう。
(4)和船の舵の軸にとりつけ操舵力を軽くする材。しおきり。
(5)水面に向かって小石を水平に投げ,石が水面を跳びはねて進むのを楽しむ遊び。
(6)生け花で,水揚げのために花材の下部を,水の中で切ること。
みずきりゅう
みずきりゅう ミヅキリウ 【水木流】
日本舞踊の一流派。元禄期(1688-1704)の歌舞伎の女形で所作事の名人水木辰之助(1673-1745)らを流祖に,その門弟粂(クメ)(1710-1779)が初代水木花仙を称し一流を創始したもの。代々女性を家元とする。
みずきん
みずきん ミヅ― [0] 【水金】
(1)陶磁器表面の金彩色に用いる上絵付け絵の具の一。金の塩化物を硫黄・テレビン油などとまぜた濃厚液。金液。すいきん。
(2)賄賂(ワイロ)。[ヘボン]
みずきんばい
みずきんばい ミヅ― [3] 【水金梅】
アカバナ科の多年草。溝や沼の浅い水中に生える。茎は直立して水上に出,披針形の葉を互生。夏,腋生の長い花柄に黄色の五弁花をつけ,棍棒状の果実を結ぶ。
みずぎ
みずぎ【水着】
a swimming suit (女子用);swimming trunks (男子用).
みずぎ
みずぎ ミヅ― [0] 【水着】
水泳や海水浴などをするときに着ける衣服。海水着。[季]夏。《いまや―水を辞せざる乙女跳ぶ/中村草田男》
みずぎょう
みずぎょう ミヅギヤウ [0] 【水行】
「水垢離(ミズゴリ)」に同じ。
みずぎれ
みずぎれ ミヅ― [0] 【水切れ】
水が枯れること。水がとまること。「水道―となる/日乗(荷風)」
みずぎわ
みずぎわ ミヅギハ [0] 【水際】
(1)陸地が海・川・湖などと接するあたり。みぎわ。
(2)物が水面に接するところ。
(3)生け花で,枝・茎・葉が水中から空中に出るあたり。
みずぎわ
みずぎわ【水際】
the waterside;→英和
a beach;→英和
<at> the water's edge.〜だった(て) splendid(ly);→英和
striking(ly).→英和
みずぎわさくせん
みずぎわさくせん ミヅギハ― [5] 【水際作戦】
上陸してくる敵を水際で防ぎ守ること。特に,病原菌や害虫などが国内にはいり込む可能性のある海港・空港で防疫体制をとること。
みずぎわだつ
みずぎわだ・つ ミヅギハ― [5] 【水際立つ】 (動タ五[四])
他と比べてひときわ鮮やかである。「―・った手腕を発揮する」
みずく
みず・く ミヅク 【水漬く】 (動カ四)
⇒みづく(水漬く)
みずくき
みずくき ミヅ― [0] 【水茎】
〔「みずぐき」とも。「みずみずしい茎」の意。筆をそれにたとえたものか〕
(1)筆跡。また,書かれた文字。
(2)筆。「涙の―に先に立つ心地して/源氏(夕霧)」
(3)手紙の文。「年を経てかく―やいづちゆくらむ/宇津保(祭の使)」
みずくきの
みずくきの ミヅ― 【水茎の】 (枕詞)
(1)音の類似から「水城」にかかる。「―水城の上に涙拭(ノゴ)はむ/万葉 968」
(2)「岡」にかかる。「―岡の木の葉も色付きにけり/万葉 2193」
(3)中古以後「みずくき」を筆および筆の跡(アト)の意で用いるようになり,「流る」「行方も知らぬ」にかかる用法を生んだ。「―ゆくへもしらぬ昔なりけり/新古今(哀傷)」
みずくきのあと
みずくきのあと ミヅ― [6] 【水茎の跡】
筆跡。また,手紙。「―もうるわしく」
みずくさ
みずくさ【水草】
a water plant.
みずくさ
みずくさ ミヅ― [0] 【水草】
水中に生える草や藻。
みずくさい
みずくさい【水臭い】
[よそよそしい]reserved;cold;→英和
distant.→英和
みずくさい
みずくさ・い ミヅ― [4] 【水臭い】 (形)[文]ク みづくさ・し
(1)親しい間柄なのに,よそよそしい。「打ち明けてくれないとは―・い」
(2)水分が多くて,まずい。みずっぽい。「―・い酒」
(3)塩味が薄い。主に,関西での言い方。
[派生] ――さ(名)
みずくみ
みずくみ ミヅ― [4][0][3] 【水汲み】 (名)スル
(1)水をくむこと。また,その人。
(2)歌舞伎の小道具の名。黒木綿で作ったかまぼこ形の烏帽子(エボシ)。従者などの役に用いる。
みずくみ
みずくみ【水汲みをする】
draw water.
みずくみ
みずくみ ミヅクミ 【水汲】
狂言の一。お茶の水をくみに行くよう命じられた新発意(シンボチ)が,代わりに行った門前の女に言い寄り,小唄をやり取りする。お茶の水。水汲新発意。
みずくらげ
みずくらげ ミヅ― [3] 【水水母】
ハチクラゲ綱のクラゲ。傘は平たい饅頭(マンジユウ)形で,直径20センチメートル内外。中心近くに馬蹄形で紫褐色の生殖巣が四つある。暖海に広く分布し,日本近海で最も普通に見られる。ヨツメクラゲ。
みずぐい
みずぐい ミヅグヒ [0] 【水杙・水杭】
(1)水勢を弱めるため,川の岸に並べて打った杭。
(2)「水尺(ミズジヤク)」に同じ。
みずぐし
みずぐし ミヅ― [0] 【水櫛】
水をつけて鬢(ビン)をなで整えるための,歯のあらい櫛。黄楊(ツゲ)などで作った。
みずぐすり
みずぐすり ミヅ― [3] 【水薬】
⇒すいやく(水薬)
みずぐすり
みずぐすり【水薬】
a liquid medicine.
みずぐち
みずぐち ミヅ― [0] 【水口】
(1)水を落とし込む口。また,水を出す口。
(2)台所の水をくみ入れる口。また,台所。
みずぐも
みずぐも ミヅ― [0] 【水蜘蛛】
クモの一種。体長12ミリメートル内外。水中で生活する。体は褐色。水草の間に鐘状の網を張り,体毛の間に空気をたくわえて網の中に運ぶ。ヨーロッパ北部に分布し,日本ではまれ。
みずぐるま
みずぐるま【水車】
a water mill.
みずぐるま
みずぐるま ミヅ― [3] 【水車】
(1)「すいしゃ(水車)」に同じ。
(2)武器を激しく振りまわすさま。「蜘蛛手・角縄・十文字・とんぼう返り・―,八方すかさず切たりけり/平家 4」
みずけ
みずけ【水気】
moisture;→英和
dampness;→英和
juice (果物の).→英和
〜のある moist;→英和
juicy.〜のない dry.→英和
みずけ
みずけ ミヅ― [0] 【水気】
物に含まれている水分。「―を切る」
みずけむり
みずけむり ミヅ― [3] 【水煙】
(1)水が飛び散って煙のように見えること。「―をあげて走る」
(2)水面に立つ霧や靄(モヤ)。
みずけむり
みずけむり【水煙(をあげる)】
(throw,raise) spray (into the air).→英和
みずげい
みずげい【水芸】
water tricks.
みずげい
みずげい ミヅ― [0][2] 【水芸】
指先・刀先・扇子などから水が吹き出るように見せる曲芸。初代の松旭斎天勝が有名。
みずげた
みずげた ミヅ― [0] 【水下駄】
⇒田下駄(タゲタ)
みずげんか
みずげんか ミヅゲンクワ [3] 【水喧嘩】
水田に引く水をめぐって起こるけんか。水争い。水論(スイロン)。[季]夏。
みずこ
みずこ ミヅ― [0] 【水子・稚子・若子】
〔「みずご」とも〕
(1)流産または堕胎した胎児。「―供養」「―地蔵」
(2)生まれて間のない子。うぶこ。「其の家に一人の―有て/今昔 26」
みずこいどり
みずこいどり ミヅコヒ― [3] 【水恋鳥】
アカショウビンの異名。
みずこうばい
みずこうばい ミヅ― [3] 【水勾配】
排水のために雨樋(アマドイ)や床面につける傾斜。水取り勾配。水取り。
みずこし
みずこし ミヅ― [4][3] 【水漉し】
(1)「水嚢(スイノウ)」に同じ。
(2)水中のまざりものを取り除く装置。桶などの底に布などを張り,小砂利・木炭・砂などを盛って水を濾過(ロカ)するもの。
みずこし
みずこし【水漉し】
a strainer.→英和
みずこぼし
みずこぼし【水こぼし】
a slop bowl.
みずこぼし
みずこぼし ミヅ― [3] 【水翻・水零し】
「建水(ケンスイ)」に同じ。
みずごえ
みずごえ ミヅ― [0] 【水肥】
液状の肥料。液肥。すいひ。
みずごおり
みずごおり ミヅゴホリ [3] 【水氷】
(魚の鮮度を保つための)水と氷をまぜたもの。
みずごけ
みずごけ【水苔】
《植》sphagnum.→英和
みずごけ
みずごけ ミヅ― [0] 【水蘚・水苔】
(1)蘚類ミズゴケ科の総称。世界に約四〇〇種,日本に約四〇種が知られる。湿地・沼地などに生育。茎は分枝して舌状の葉を密生。葉に吸水力の強い透明細胞があり,保水性がよい。
(2)水垢(ミズアカ)のこと。
みずごころ
みずごころ ミヅ― [3] 【水心】
(1)水泳の心得。水練のたしなみ。「この郎党男一人―ある者にて僅かに命生きて/発心 4」
(2)「魚心(ウオゴコロ)あれば水心」の略。
→魚心
みずごり
みずごり【水垢離(を取る)】
(perform) ablutions.
みずごり
みずごり ミヅ― [0] 【水垢離】
神仏に祈願する前に,水を浴びて身を清め,穢(ケガ)れをとり除いて心身を清浄にすること。みそぎ。水行。「―を取って堂に参籠する」
みずごろも
みずごろも ミヅ― [3] 【水衣】
能装束の一。緯(ヨコ)糸を太くするかまたは緩く織って波打たせた絹の上衣。シテが用いれば漁夫・樵(キコリ)などの粗衣に,ワキが用いれば僧衣となる。
みずさいばい
みずさいばい ミヅ― [3] 【水栽培】
「水耕(スイコウ)」に同じ。
みずさかずき
みずさかずき【水杯をする】
exchange farewell cups (of water).
みずさかずき
みずさかずき ミヅサカヅキ [3] 【水杯・水盃】
再び会えるかどうかわからない別れに際して,酒の代わりに互いに杯に水をついで飲むこと。「―を交わす」
みずさき
みずさき ミヅ― [0] 【水先】
(1)水の流れていく方向。
(2)船の進む水路。
(3)「水先案内」に同じ。
みずさきあんない
みずさきあんない【水先案内】
a pilot (人);→英和
pilotage (業).→英和
〜をする pilot.‖水先案内船 a pilot boat.
みずさきあんない
みずさきあんない ミヅ― [5] 【水先案内】
船が港・内海・運河などの危険水域を通るときに水路の案内をすること。水先。
みずさきく
みずさきく ミヅ― [4] 【水先区】
水先{(3)}に関して行政の便宜上設定した水域。
みずさきせん
みずさきせん ミヅ― [0] 【水先船】
⇒パイロット-ボート
みずさきにん
みずさきにん ミヅ― [0] 【水先人】
一定の水先区で,船舶に乗り込み嚮導(キヨウドウ)する有資格者。パイロット。
みずさし
みずさし【水差し】
a pitcher.→英和
みずさし
みずさし ミヅ― [3][4] 【水差(し)】
(1)他の入れ物に水を注ぐための器具。ピッチャー。みずつぎ。
(2)(多く「水指」と書く)茶道で,釜に補給する水や,茶碗・茶筅(チヤセン)などをすすぐ水をたくわえておく器。
みずさわ
みずさわ ミヅサハ 【水沢】
岩手県南部の市。北上盆地穀倉地帯の中心。緯度観測所・胆沢(イザワ)城趾がある。南部風鈴の産地。
みずし
みずし [0] 【御厨子】
(1)厨子を敬っていう語。「いま一つ―のもとなりけるを取りて/枕草子 138」
(2)御厨子所に仕える女官。「まことに―が車にぞありければ/枕草子 278」
みずし
みずし ミヅ― [0] 【水仕】
〔「御厨子(ミズシ)」から〕
水仕事や台所仕事をすること。また,そのようにして働く下男・下女。
みずしおとこ
みずしおとこ ミヅ―ヲトコ [4] 【水仕男】
主に台所仕事をする下男。
みずしか
みずしか ミヅ― [0] 【水鹿】
⇒すいろく(水鹿)
みずしげん
みずしげん ミヅ― [3] 【水資源】
人間が生活や生産に役立てることのできる,天然資源としての水。「―の開発」
みずしごと
みずしごと ミヅ― [3] 【水仕事】
水を使ってする,台所仕事や洗濯など。
みずしごと
みずしごと【水仕事】
washing;→英和
kitchen work.
みずしだな
みずしだな [0][3] 【御厨子棚】
もと,御厨子所にあって食物などを納めた棚。のち,美しく製作して座敷に置き,飾りとした。二階棚に似るが,下段は両開きの扉をつけ,櫛筥(クシバコ)・硯筥(スズリバコ)などの器物を置いた。
みずしどころ
みずしどころ [4] 【御厨子所】
(1)宮内省内膳司に属した役所。後涼殿の西に置かれ,天皇の食膳調理,節会(セチエ)の酒肴をつかさどった。
(2)(一般に)台所。調理場。「親の―に使ひける女の/宇治拾遺 9」
みずしぶき
みずしぶき ミヅ― [3] 【水飛沫】
勢いよく飛び散る水。「―をあげる」「―が立つ」
みずしぼうこう
みずしぼうこう ミヅ― [4] 【水仕奉公】
主に台所仕事をする奉公。
みずしま
みずしま ミヅシマ 【水島】
姓氏の一。
みずしまこうぎょうちいき
みずしまこうぎょうちいき ミヅシマコウゲフチヰキ 【水島工業地域】
岡山県倉敷市南部,瀬戸内海沿岸部を占める臨海重工業地域。高梁(タカハシ)川河口部の東側水島地区と西側の玉島地区からなる。鉄鋼・石油・電力などのコンビナートがある。
みずしまさんいちろう
みずしまさんいちろう ミヅシマサンイチラウ 【水島三一郎】
(1899-1983) 化学者。東京生まれ。東大教授。有機化合物の双極子説の実証,回転異性体の研究など,物理化学,特に分子構造論とその応用面に業績を上げた。
みずしめ
みずしめ ミヅ― 【水仕女】
主に台所仕事をする下女。みずしおんな。
みずしめ
みずしめ ミヅ― [0] 【水締め】
建築基礎工事・道路工事などで,いったん掘り起こした土砂を埋め戻す際,水を加えて地盤を固めること。
みずしも
みずしも ミヅ― [0] 【水霜】
晩秋に露が凍って霜のようになったもの。露霜(ツユジモ)。[季]秋。
みずしゅうし
みずしゅうし ミヅシウシ [3] 【水収支】
一定の地域において一定の期間に流入する水の量と流出する水の量との差引勘定。流入には降水や地表および地下の流入水,流出には蒸発散する水や地表および地下の流出水がある。
みずしょう
みずしょう ミヅシヤウ [0][3] 【水性】
(1)五行説で説かれる水の性質。また,その性をもつ人。
(2)女性の浮気な性質。「殊に女子は―と,昔の人の言つたのは/人情本・清談若緑」
みずしょうばい
みずしょうばい【水商売】
an entertaining trade.
みずしょうばい
みずしょうばい ミヅシヤウバイ [3] 【水商売】
客の人気・都合により収入が左右される商売。料理屋・バー・キャバレーなど。
みずしらず
みずしらず【見ず知らずの】
strange.→英和
〜の人 a stranger <to one> .→英和
みずしらず
みずしらず [1] 【見ず知らず】
一度も会ったことや見たことがなく,知らないこと。「―の人」
みずじゃく
みずじゃく ミヅ― [0] 【水尺】
出水の高さを測るため,目盛りを刻んで河川などの水中に立てておく標柱。みずぐい。
みずじゅんかん
みずじゅんかん ミヅジユンクワン [3] 【水循環】
地球上の水が,太陽エネルギーを元とし,気圏・岩石圏・水圏・生物圏の間を状態を変えながら絶えず移動・循環していること。水文循環。
みずじろ
みずじろ ミヅ― [0] 【水城】
防御の重点が川・湖など,水利に多く依存できる場所に設けられた城。海を利用したものを別に海城という場合もある。
みずすぎ
みずすぎ ミヅ― [0] 【水杉】
ヒカゲノカズラ科の常緑多年生シダ植物。湿った草地に生える。茎は直立してよく分枝し,高さ約30センチメートルとなり,長さ約4ミリメートルの針状形の葉を密生。枝頂に胞子嚢(ノウ)をつける。
みずすじ
みずすじ ミヅスヂ [0] 【水筋】
(1)地下水の流れる道。水脈。
(2)川の流れ。川筋。
みずすまし
みずすまし【水澄まし】
《虫》a whirligig beetle.
みずすまし
みずすまし ミヅ― [3] 【水澄】
(1)水生の甲虫。全長1センチメートル足らずの紡錘形で,腹面は平たい。色は黒く,金属光沢がある。背腹各一対の複眼をもち,空中・水中を同時に見られる。水面をくるくると泳ぎ回り,小昆虫を捕食する。日本・朝鮮・台湾に分布。ウズムシ。マイマイムシ。鼓豆虫。[季]夏。
(2)アメンボの別名。[季]夏。
水澄(1)[図]
みずせがき
みずせがき ミヅ― [3] 【水施餓鬼】
水辺で行う施餓鬼。
みずせっけん
みずせっけん ミヅセキケン [3] 【水石鹸】
半透明液状の石鹸。油脂を水酸化カリウムで鹸化したのち,塩析せずにグリセリンを含んだまま水溶液とする。
みずぜめ
みずぜめ ミヅ― [0] 【水責め】 (名)スル
水を絶えず顔にかけたり,多量に飲ませたりする拷問。
みずぜめ
みずぜめ ミヅ― [0] 【水攻め】 (名)スル
(1)川をせきとめて城の周囲を洪水状態にし,孤立させて攻める方法。「城を―する」
(2)城への給水路を押さえ,城内を水不足にする攻め方。
みずぜめ
みずぜめ【水攻めにする】
flood <a castle> ;→英和
cut off the water supply <to> (水を断つ).
みずそこ
みずそこ ミヅ― [0] 【水底】
水の底。みなそこ。
みずぞうすい
みずぞうすい ミヅザフスイ [3] 【水雑炊】
(1)水分の多い雑炊。
(2)人を水中に投げこむこと。「食らひ酔うたその客に加茂川でな,―を食らはせい/浄瑠璃・忠臣蔵」
みずた
みずた ミヅ― [0] 【水田】
水をたたえた田。すいでん。
みずたがらし
みずたがらし ミヅ― [4] 【水田芥】
アブラナ科の多年草。湿地や水田に生える。茎は柔らかく,直立して高さ約50センチメートル。葉は羽状に全裂し,先端の小葉ほど大きい。春,茎頂に白色四弁花を総状につける。
みずたき
みずたき ミヅ― [0][4] 【水炊き】
〔「みずだき」とも〕
鍋料理の一。鶏肉などを味つけしない湯で煮て,ポン酢などをつけて食べるもの。
みずたで
みずたで ミヅ― 【水蓼】
■一■ [0] (名)
ヤナギタデの一品種カワタデの異名。
■二■ (枕詞)
穂状の花が咲くことから,地名「穂積」にかかる。「―穂積に至り/万葉 3230」
みずたに
みずたに ミヅタニ 【水谷】
姓氏の一。
みずたにふとう
みずたにふとう ミヅタニフタウ 【水谷不倒】
(1858-1943) 国文学者。名古屋の人。本名,弓彦。東京専門学校卒。近世文学研究の先駆者。著「近世列伝体小説史」「草双紙と読本の研究」「撰択古書解題」など。
みずたにやえこ
みずたにやえこ ミヅタニヤヘコ 【水谷八重子】
(1905-1979) 女優。東京生まれ。芸術座で,新劇の子役として出発,のち新派に加わる。花柳章太郎亡きあと同劇団を支え,演劇界を代表する女優の一人となった。主演作「大尉の娘」「婦系図」「滝の白糸」など。
みずたま
みずたま ミヅ― [0] 【水玉】
(1)玉となって飛び散る水滴。
(2)水が物の表面について丸くなったもの。
(3)中に水のはいっているガラス玉。女児のかんざしなどに用いる。
(4)「水玉模様」に同じ。
みずたま
みずたま【水玉】
a drop of water.水玉模様 polka dots.
みずたまそう
みずたまそう ミヅ―サウ [0] 【水玉草】
アカバナ科の多年草。林中の湿地に自生。高さ約40センチメートル。葉は対生し,狭卵形。夏から秋にかけ,白色の花弁二,緑色の萼片(ガクヘン)二からなる小花が総状につく。果実は小卵形で毛がある。
みずたまもよう
みずたまもよう ミヅ―ヤウ [5] 【水玉模様】
丸を散らした模様。
みずたまり
みずたまり【水溜り】
a pool;→英和
a puddle.→英和
みずたまり
みずたまり ミヅ― [0] 【水溜まり】
水の浅くたまった所。
みずたまる
みずたまる ミヅ― 【水渟る】 (枕詞)
水のたまる池の意で,「池田」「依網(ヨサミ)の池」にかかる。「―池田の朝臣(アソ)が鼻の上を掘れ/万葉 3841」
みずため
みずため【水溜】
a water tank;a cistern.→英和
みずだこ
みずだこ ミヅ― [0] 【水蛸・水章魚】
タコの一種。日本産では最大で,胴長40センチメートル,腕を伸ばすと全長3メートルぐらいになる。体表は紫がかった赤褐色で,淡色の網目文様がある。肉は柔らかい。酢だこにする。本州中部以北に分布。
みずだし
みずだし ミヅ― [0] 【水出し】
(1)昆布や煮干しなどを,煮出さずに水に漬けておき,うまみを取り出した汁。
→出し汁
(2)お茶・コーヒーなどを水でいれること。また,そのもの。
みずだな
みずだな ミヅ― [0] 【水棚】
(1)台所の流しの所に設けた棚。
(2)仏に供える水を置く棚。閼伽棚(アカダナ)。
みずち
みずち 【蛟・虬・虯・螭】
〔古くは「みつち」。「み」は水,「つ」は格助詞,「ち」は霊。水霊・水神の意〕
古代人が恐れた想像上の動物。水中にすみ,蛇に似た形をし,角・四肢をもち,毒気を吐いて人を害するという,一種の竜。「青淵に―捕り来む剣大刀もが/万葉 3833」
みずちゃや
みずちゃや ミヅ― [0] 【水茶屋】
〔「みずぢゃや」とも〕
近世,道端や寺社の境内などで湯茶を供して往来の人を休息させた店。「松屋といへる―に居ながれ/浮世草子・五人女 3」
みずちゅうどく
みずちゅうどく ミヅ― [3] 【水中毒】
水が体内に過剰にたまり,体液が薄められて浸透圧が低下した状態。
みずちょう
みずちょう [0] 【御図帳・水帳】
〔「水帳」は当て字〕
(1)江戸時代,村ごとに行われた検地の結果を記録した土地台帳。検地帳。
(2)戸籍。人別帳。
みずぢょうし
みずぢょうし ミヅデウシ [3][5] 【水調子】
非常に低くさげた三味線の調子。浪花節の三味線がその例。「―の絃の音が,品善く意気に響渡ると/うづまき(敏)」
みずっぱな
みずっぱな ミヅツ― [0][4] 【水っ洟】
水のように薄い鼻じる。
みずっぽい
みずっぽい【水っぽい】
watery;→英和
weak <tea> ;→英和
thin;→英和
diluted.
みずっぽい
みずっぽ・い ミヅツ― [4] 【水っぽい】 (形)
飲み物などの水分が多くて,味が薄い。「―・い酒」
[派生] ――さ(名)
みずつき
みずつき ミヅ― [0] 【承鞚・七寸・水付】
(1)馬の手綱の端を結びつける轡(クツワ)の部分名。
→轡
(2)手綱の両端。
みずつぎ
みずつぎ ミヅ― [0][4] 【水注ぎ】
みずさし。
みずつく
みずつ・く ミヅ― 【水漬く】 (動カ四)
水に浸る。水浸しになる。みづく。「池めいてくぼまり,―・ける所あり/土左」
みずつち
みずつち ミヅ― [0] 【水槌】
⇒水撃作用(スイゲキサヨウ)
みずづけ
みずづけ ミヅ― [0] 【水漬け】
(1)水につけること。
(2)「水飯(スイハン)」に同じ。[季]夏。「冬は湯漬け,夏は―にて/宇治拾遺 7」
みずてん
みずてん [0] 【不見転】
(1)〔花札で相手や状況を考えずに札を出すことから〕
あと先を考えずに事を行うこと。「―契約」
(2)芸者などが金次第でどんな相手とも肉体関係を結ぶこと。また,そういう芸者。「―芸者」
みずてんま
みずてんま ミヅ― [3] 【水伝馬】
「みずぶね(水船){(2)}」に同じ。
みずで
みずで ミヅ― [0] 【水手】
文字の尾を長くのばして水の流れるように書く書き方。「葦手(アシデ)書き」の類。水手書き。「すはまのこころばに,―にて/著聞 5」
みずでっぽう
みずでっぽう ミヅデツパウ [3] 【水鉄砲】
ポンプ式に,筒の先の細い穴から水を押し出して飛ばす玩具。[季]夏。
みずでっぽう
みずでっぽう【水鉄砲】
a water pistol.
みずとらのお
みずとらのお ミヅトラノヲ [5] 【水虎の尾】
シソ科の多年草。水辺に生える。茎はやや太く,節ごとに広線形の葉四個を輪生。高さ約40センチメートル。夏から秋,茎頂に淡紅紫色の花穂をつけ,花は唇形で花糸が長い。
みずとり
みずとり【水鳥】
a waterfowl.→英和
みずとり
みずとり ミヅ― [0] 【水鳥】
水辺にすむ鳥。水面を泳いだり,水中に潜って魚をとったりする鳥の総称。[季]冬。《―を吹あつめたり山おろし/蕪村》
みずとり
みずとり ミヅ― [2][3] 【水取り】
(1)水をくみ取ること。また,そうする人や道具。
(2)「おみずとり」に同じ。[季]春。
みずとりの
みずとりの ミヅ― 【水鳥の】 (枕詞)
(1)「鴨(カモ)」「賀茂」にかかる。「―賀茂の神山さえくれて/新拾遺(冬)」
(2)鴨の羽色から,「青葉」にかかる。「―青葉の山の色付く見れば/万葉 1543」
(3)水鳥の生態から,「浮き寝」「立つ」などにかかる。「―浮き寝やすべきなほや漕ぐべき/万葉 1235」
みずとるたま
みずとるたま ミヅトル― 【水取玉】
水晶(スイシヨウ)。[和名抄]
みずどけい
みずどけい ミヅ― [3] 【水時計】
容器の小穴からしたたり落ちる水の量によって時刻をはかる装置。エジプトには紀元前一五世紀頃のものが現存する。日本では,中大兄皇子(天智天皇)が初めて作らせたと伝えられる。漏刻。
みずどけい
みずどけい【水時計】
a water clock.
みずな
みずな ミヅ― [0] 【水菜】
(1)アブラナ科の一,二年草の野菜。葉は根生し多数の細片に分裂する。冬から初春に収穫し,漬物・からし和(ア)えなどにする。キョウナ。[季]春。
(2)ウワバミソウの別名。[季]春。
みずなぎどり
みずなぎどり ミヅナギ― [4] 【水凪鳥】
ミズナギドリ目ミズナギドリ科の海鳥の総称。翼を張って海面すれすれに水をなぐように滑空し,魚やイカをとる。集団で繁殖するものが多く,土中や岩の間に営巣する。日本でも,オオミズナギドリなど数種が繁殖する。
みずなしがわ
みずなしがわ ミヅナシガハ [4] 【水無し川】
降雨のとき以外は,水の流れが見られない川。涸れ川。
みずなぶり
みずなぶり ミヅ― 【水嬲り】
水遊び。「―をなすつてお嬉しがるはずだが/滑稽本・浮世風呂 3」
みずなみ
みずなみ ミヅ― [0] 【水波】
(1)水面に立つ波。
(2)海浦(カイブ)のこと。
みずなみ
みずなみ ミヅナミ 【瑞浪】
岐阜県南東部の市。近世,中山道の宿駅。良質の陶土を産し,美濃焼の原産地として知られる。洋食器の生産が多い。
みずなら
みずなら ミヅ― [0] 【水楢】
ブナ科の落葉高木。温帯の低山に群落をつくって生える。高さ約20メートル。葉は卵形で荒い鋸歯がある。雌雄同株で,五月頃開花。秋,卵状楕円形の堅果(どんぐり)がなる。材はやや重硬で,家具材として賞用。
みずなわ
みずなわ ミヅナハ [0] 【水縄】
(1)「水糸(ミズイト)」に同じ。
(2)検地用具の一。土地の面積を測るために用いる麻縄。
みずに
みずに ミヅ― [0] 【水煮】 (名)スル
味つけをせず,水だけで煮ること。また,その煮たもの。薄塩味のものもいう。
みずにら
みずにら ミヅ― [0] 【水韮】
ミズニラ目のシダ植物。池や沼に生える。根茎は短く,ニラに似た鮮緑色線形の葉を多数根生。葉の基部が肥厚してニンニクのようになり,内側に胞子嚢(ノウ)群をつける。
水韮[図]
みずぬき
みずぬき ミヅ― [0] 【水抜き】 (名)スル
(1)たまり水を排水すること。
(2)流し・浴槽などのたまり水を流し去る穴。
みずぬの
みずぬの ミヅ― [0] 【水布】
歌舞伎の大道具で,川や池などを表す浅葱(アサギ)無地の布。舞台や花道に敷いて用いる。
みずぬれ
みずぬれ ミヅ― [0] 【水濡れ】
水でぬれること。「―注意」
みずの
みずの ミヅノ 【水野】
姓氏の一。
みずのあわ
みずのあわ ミヅ― [5] 【水の泡】
(1)水の上に浮かぶ泡。
(2)はかなく消え去るもの。
(3)努力や苦心などがむだになること。「せっかくの苦労も―だ」
みずのあわ
みずのあわ【水の泡となる】
come to naught.
みずのえ
みずのえ ミヅ― [3] 【壬】
〔水の兄(エ)の意〕
十干(ジツカン)の第九。
みずのおてい
みずのおてい ミヅノヲ― 【水尾帝】
清和天皇の別名。
みずのじゅうろうざえもん
みずのじゅうろうざえもん ミヅノジフラウザヱモン 【水野十郎左衛門】
(?-1664) 江戸初期の旗本。江戸の人。旗本奴(ヤツコ),神祇組の頭目となり,町奴の幡随院(バンズイイン)長兵衛と争って,これを殺す。1664年切腹。これを脚色したものに歌舞伎「極付幡随長兵衛(キワメツキバンズイチヨウベエ)」などがある。
→湯殿の長兵衛
みずのただあきら
みずのただあきら ミヅノ― 【水野忠成】
(1762-1834) 江戸後期の大名。沼津藩主。1812年将軍家斉の側用人,17年老中となり文政の改鋳に携わった。
みずのただくに
みずのただくに ミヅノ― 【水野忠邦】
(1794-1851) 江戸後期の老中。唐津藩主から浜松藩主に転じ,寺社奉行・大坂城代・京都所司代などを歴任。1834年老中となり,天保の改革を断行したが,失敗して退いた。
みずのて
みずのて ミヅ― [0][4][3] 【水の手】
(1)消火に用いる水。また,その水路。
(2)城の飲料水を供給できる場所。また,そこに設けた曲輪(クルワ)。
みずのでばな
みずのでばな ミヅ― 【水の出端】
〔出水のはじめの意〕
(1)一時は勢いがよくても,まもなく衰えることのたとえ。「―のごとく跡もなく御機嫌なほるなり/浮世草子・一代女 4」
(2)勢いが盛んで押さえきれないことのたとえ。「若い―には,そこらの義理もへちまのかは/浄瑠璃・新版歌祭文」
みずのと
みずのと ミヅ― [3] 【癸】
〔「水の弟(オト)」の意〕
十干(ジツカン)の第十。
みずのとのまつり
みずのとのまつり ミヅ― 【癸の祭】
宮中の陰陽寮で毎月癸の日に行われた祭事。
みずのはな
みずのはな ミヅ― [5] 【水の華】
(1)湖や池などで,春から夏の高温時に植物性プランクトンなどが繁茂して水の色を変える現象。
→あおこ
(2)〔女房詞〕
鮎。
(3)ハスの花。
(4)〔近世女性語〕
鱸(スズキ)。
みずのひろのり
みずのひろのり ミヅノ― 【水野広徳】
(1875-1945) 軍人・軍事評論家。愛媛県生まれ。日露戦争に従軍し,「此一戦」を刊行。のち人道的反戦思想を抱き,軍籍を離れて軍縮・反戦運動に尽力した。
みずのみ
みずのみ ミヅ― [4][3] 【水飲み・水呑み】
(1)水を飲むこと。また,そのための器。
(2)「水呑み百姓」の略。
みずのみのお
みずのみのお ミヅ―ヲ [6] 【水呑みの緒】
鎧(ヨロイ)の袖の緒の一。胴の後ろの総角(アゲマキ)の輪に結びつける。
→大鎧
みずのみびゃくしょう
みずのみびゃくしょう ミヅ―シヤウ [5] 【水呑み百姓】
近世農村社会で,直接貢租納入義務を負わない下層農民。田畑をもたない小作や日雇い農民。無高百姓。
みずのれんたろう
みずのれんたろう ミヅノレンタラウ 【水野錬太郎】
(1868-1949) 官僚・政治家。秋田県の人。東大卒。内務省退官後,寺内・加藤・清浦内閣の内相,田中義一内閣の文相を歴任。
みずのイオンせき
みずのイオンせき ミヅ― 【水の―積】
純水が電離して生ずる水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度との積。温度一定のもとでは一定値をとり,摂氏二五度では 1.00×10�¹� mol²/�² の値をもつ。
みずは
みずは ミヅ― [0] 【瑞歯・稚歯】
(1)みずみずしい歯。若々しい歯。
(2)老人の歯が抜け落ちてから再び生えたもの。長生きのしるしとしてめでたいものとされた。
(3)老いること。「かまど守る―の女(オミナ)/夫木 7」
みずは
みずは ミヅハ 【罔象】
〔「みつは」とも〕
水の神・精。
→みずち
みずはき
みずはき ミヅ― [0][4] 【水吐き】
(1)たまり水を流し出すこと。また,その出口。「ダムの―口」「樋の―」
(2)水はけ。「―がよくない」
(3)魚の頭のえらぶたの部分。
みずはぐむ
みずはぐ・む ミヅハ― 【瑞歯含む】 (動マ四)
〔歯のなくなった老人が再び瑞歯が生じるほど長く生きている意〕
はなはだしく年をとる。みずはさす。「惟光が父の朝臣の乳母に侍し者の―・みて住み侍るなり/源氏(夕顔)」
みずはけ
みずはけ ミヅ― [0] 【水捌け】
水,特に雨水の流れ具合。排水。水はき。「―のいい土地」
みずはけ
みずはけ【水捌け】
drainage.→英和
〜が良い(悪い)[場所が主語](do not) drain well.
みずはこべ
みずはこべ ミズ― [3] 【水繁蔞】
アワゴケ科の一年草。水田などに生える。茎は細く長さ約20センチメートル。水中の葉は広線形,水面に浮く葉はへら形。雌雄同株。五〜一一月,二枚の苞からなる白色の小花をつける。漢名,水馬歯。
みずはさす
みずはさ・す ミヅハ― 【瑞歯さす】 (動サ四)
「みずはぐむ」に同じ。「―・せるに耳を傾けつつ,他事なくみえける気色など/無名抄」
みずはね
みずはね ミヅ― [0] 【水刎ね】
〔「みずばね」とも〕
「水制(スイセイ)」に同じ。
みずはみがき
みずはみがき ミヅ― [4] 【水歯磨き】
液状の歯磨き。
みずはら
みずはら ミヅハラ 【水原】
姓氏の一。
みずはらしゅうおうし
みずはらしゅうおうし ミヅハラシウアウシ 【水原秋桜子】
(1892-1981) 俳人。東京生まれ。本名,豊。東大医学部卒。医業のかたわら,「ホトトギス」に参加。主情的な作風で写生派と対立し,脱退。「馬酔木(アシビ)」を主宰して,文語定型の新興俳句を推進。句集「葛飾」「秋苑」「霜林」など。
みずば
みずば ミヅ― [0] 【水場】
(1)野鳥や野獣の水飲み場。
(2)登山などで,飲み水や炊事用の水をくむ場所。
みずばかり
みずばかり ミヅ― [3][0] 【水秤】
浮力を利用して液体の比重を測る器具。種々の型式がある。
みずばかり
みずばかり ミヅ― [3][0][5] 【水準・水計り】
「水盛(ミズモリ)」に同じ。「あし引の山にかけたる―/新撰六帖 5」
みずばしょう
みずばしょう【水芭蕉】
《植》a Japanese skunk cabbage.
みずばしょう
みずばしょう ミヅバセウ [3] 【水芭蕉】
サトイモ科の大形多年草。山地の湿原に生える。雪解けのあと,葉より先に白色肉質の仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれた黄色の肉穂花序が出る。葉は長楕円形で,長さ約80センチメートルに達する。[季]春。
水芭蕉[図]
みずばしら
みずばしら【水柱】
a column of water.
みずばしら
みずばしら ミヅ― [3] 【水柱】
水面から柱のように立ち上がる水。すいちゅう。
みずばな
みずばな ミヅ― [0] 【水洟】
「みずっぱな」に同じ。[季]冬。《―や鼻の先だけ暮れ残る/芥川竜之介》
みずばな
みずばな【水洟をたらす】
snivel;→英和
One's nose runs.
みずばなれ
みずばなれ ミヅ― [3] 【水離れ・水放れ】 (名)スル
(1)わかしはじめた水があたためられて,ぬるま湯の状態になること。「漸く―のした茶釜の湯を汲んで飲んだ/土(節)」
(2)水中から出すこと。「惣て鯉は―が大事ぢやと申すに依つて/狂言・鱸庖丁(虎寛本)」
(3)親の手もとを離れること。「堅地の父の親の手を,―せぬお亀とは/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
みずばら
みずばら ミヅ― [0] 【水腹】
水気のものをたくさん飲んだときの腹具合。また,空腹を水を飲んでしのぐこと。
みずばり
みずばり ミヅ― [0] 【水張(り)】
(1)糊(ノリ)を用いずに水だけで布を板などに張りつけて乾かすこと。地張り。
(2)水彩画などを描くとき,紙の伸縮を防ぎ,絵の具ののびをよくするため紙をぬらして画板に張りつけること。
みずばれ
みずばれ ミヅ― [0] 【水腫れ】
水気を含んではれること。また,そのはれもの。水腫(スイシユ)。
みずばん
みずばん ミヅ― [0] 【水番】
灌漑(カンガイ)用の水が盗まれないように,川や池の番をすること。また,その人。[季]夏。《―に提灯つけて来し妻子/河野静雲》
みずひき
みずひき ミヅ― [0] 【水引】
(1)こよりに米糊(ノリ)を引いて干し固めたもの。「―細工」
(2){(1)}を三本または五本並べて固めたもの。贈り物の飾りひもとする。慶事・弔事など用途に応じて,用いる色や結び方に決まりがある。
(3)(麻を水に浸して皮をはぐことから)麻の繊維。麻糸。「―の白糸はへて織るはたは/大鏡(昔物語)」
(4)神前・仏前・御輿(ミコシ)の上部などに横に張る,幅の狭い幕。
(5)鎧(ヨロイ)の化粧板の下に,紅白二色の綾(アヤ)で打った飾り。
(6)タデ科の多年草。山野に生える。高さ約70センチメートル。分枝して広卵形の葉を互生。夏から秋,葉腋(ヨウエキ)や枝頂から細長い花序が出て,赤または白の小花をまばらにつける。
〔「水引の花」は [季]秋〕
水引(2)[図]
水引(6)[図]
みずひき
みずひき【水引きをかける】
tie a thing with a mizuhiki[ceremonial paper cord].
みずひきがに
みずひきがに ミヅ― [4] 【水引蟹】
海産のカニの一種。日本特産種。甲は洋ナシ形で小さく,甲長1.5センチメートル内外だが,左右に脚を開くと18センチメートルもある。赤色の細長い脚が水引を連想させる。本州から南九州までの沿岸に分布。
みずひきまく
みずひきまく ミヅ― [4] 【水引幕】
劇場で,舞台前面の上部に,間口いっぱいに張った細長い幕。また,相撲では土俵の四本柱の上に張り渡した幕。現在は吊(ツ)り屋根に張ってある。
みずひきも
みずひきも ミヅ― [4] 【水引藻】
ヒルムシロ科の多年草。湖や池に生える。全体に繊細。茎は細くて長く伸び,狭線形の葉を互生。水面に浮く葉は狭長楕円形。夏から秋,黄緑色の小花を穂状につける。糸藻。
みずびたし
みずびたし ミヅ― [0][3] 【水浸し】
水にすっかりひたること。「洪水で床まで―になる」
みずびたし
みずびたし【水浸しになる】
be flooded.
みずふぶき
みずふぶき ミヅ― [3] 【水蕗・芡】
オニバスの異名。
みずぶき
みずぶき ミヅ― [0] 【水拭き】 (名)スル
水を絞った雑巾(ゾウキン)などで拭くこと。
みずぶき
みずぶき ミヅ― [2][0] 【水蕗】
オニバスの異名。
みずぶくれ
みずぶくれ【水膨れ】
a blister.→英和
みずぶくれ
みずぶくれ ミヅ― [0][3] 【水脹れ】
(1)やけどなどのため皮膚の下に水がたまってふくらむこと。また,そのふくらみ。「―ができる」
(2)水気を含んでふくれること。
みずぶくろ
みずぶくろ ミヅ― [3] 【水袋】
(1)水を入れる布や革で作った袋。
(2)魚の腹中にある気胞。うきぶくろ。
みずぶそく
みずぶそく【水不足】
⇒水飢饉(ききん).
みずぶとり
みずぶとり ミヅ― [3] 【水太り】 (名)スル
体がしまりなく太っていること。
みずぶね
みずぶね ミヅ― [0][3] 【水船・水舟】
〔「みずふね」とも〕
(1)浸水して沈没しそうな状態にある船。
(2)水軍など大船団で行動する際,飲料用の水を積んで付随する船。水伝馬。水取り船。
(3)水槽。「―の鯉」
みずぶろ
みずぶろ ミヅ― [0] 【水風呂】
水を入れただけで,沸かしていない風呂。また,その風呂にはいること。
→すいふろ
みずへびざ
みずへびざ ミヅヘビ― [0] 【水蛇座】
〔(ラテン) Hydrus〕
一二月下旬の宵に南中する星座。天の南極に近く,日本からは見えない。
みずべ
みずべ【水辺】
⇒水際(みずぎわ).〜の土地 a waterfront.→英和
みずべ
みずべ ミヅ― [0] 【水辺】
水のほとり。すいへん。
みずほ
みずほ ミヅホ 【瑞穂】
東京都西部,西多摩郡の町。青梅街道と国道一六号が交差する。南部に米軍の横田基地がある。
みずほ
みずほ ミヅ― [0] 【瑞穂】
みずみずしい稲の穂。
みずほう
みずほう [2][0] 【御修法】
(1)正月八日から七日間,大内裏の真言院で行われた仏事。みしゅほう。みしほ。
(2)貴人の家などで行われる加持祈祷(キトウ)の法。
みずほのくに
みずほのくに ミヅ― 【瑞穂の国】
〔瑞穂を産する国の意〕
日本国の美称。「豊葦原の千五百秋の―/日本書紀(神代上訓)」
みずぼうそう
みずぼうそう ミヅバウサウ [3] 【水疱瘡】
⇒水痘(スイトウ)
みずぼうそう
みずぼうそう【水疱瘡】
chicken pox.
みずぼり
みずぼり ミヅ― [0] 【水堀】
水を引き入れた堀。
みずま
みずま ミヅマ 【三潴】
福岡県南西部,三瀦郡の町。筑後川下流左岸の沖積地で,庭園用松を多産。
みずまき
みずまき ミヅマキ 【水巻】
福岡県北部,遠賀(オンガ)郡の町。筑豊炭田の炭鉱町として栄えた。
みずまき
みずまき ミヅ― [4][3] 【水撒き】 (名)スル
ほこりをしずめ涼感をよぶために,庭や店先・路地などに水をまくこと。散水。打ち水。[季]夏。「庭に―する」
みずまき
みずまき【水撒き】
watering (事);→英和
a watering pot (道具).⇒散水.
みずまくら
みずまくら ミヅ― [3] 【水枕】
中に水や氷を入れて頭を冷やすのに用いる,ゴム製の枕。
みずまくら
みずまくら【水枕】
a water pillow.
みずまし
みずまし【水増しする】
water <milk> ;→英和
dilute;→英和
[資産を]water (down);pad <a bill> .→英和
‖水増し請求 a padded demand.
みずまし
みずまし ミヅ― [0] 【水増し】 (名)スル
(1)水を加えて量を増やすこと。
(2)実質はないのに見かけだけを増やすこと。「経費を―して請求する」
みずまわり
みずまわり ミヅマハリ [3] 【水回り】
建物の中で,水を使う部分。台所・洗面所・風呂場など。
みずみず
みずみず ミヅミヅ [3] 【瑞瑞・水水】 (副)スル
(1)水気を含んで生気があり,新鮮なさま。「―した稲の田の面(モ)を/発展(泡鳴)」
(2)若々しいさま。「まだ三十年四十年も生さうな―とした顔付して/いさなとり(露伴)」
みずみずしい
みずみずしい【瑞々しい】
fresh.→英和
みずみずしい
みずみずし・い ミヅミヅ― [5] 【瑞瑞しい・水水しい】 (形)[文]シク みづみづ・し
(1)つやがあって若々しい。つやつやと輝いている。「―・い若葉」
(2)若々しく新鮮である。「―・い感覚に満ちた詩」
[派生] ――さ(名)
みずみまい
みずみまい ミヅミマヒ [3] 【水見舞(い)】
水害に遭った人を見舞うこと。[季]夏。
みずむけ
みずむけ ミヅ― 【水向け】 (名)スル
(1)死者の霊前に水を供えて霊をまつること。「―の具物せし中に/読本・雨月(浅茅が宿)」
(2)水を向けること。人に関心をもたせて話をさそい出すこと。「さまざま―するにぞ/滑稽本・続々膝栗毛」
みずむし
みずむし ミヅ― [0] 【水虫】
(1)半翅目ミズムシ科の水生昆虫。体長約10ミリメートル。体は小判形で脚が長く,後脚は櫂(カイ)状となり遊泳に適する。黄褐色の地に黒縞がある。池沼にすむ。九州以北の日本と朝鮮半島・中国東北部に分布。ミズムシ科の総称ともされる。
(2)等脚目ミズムシ科の甲殻類。体長約10ミリメートル。体はほぼ長方形で一一体節よりなり,七対の付属肢をもつ。日本各地の池沼の水草の間などに見られる。
(3)白蘚菌による皮膚病の一。主として足の指の間や足の裏にでき,小水疱疹・ただれ・角質化などの形で現れる。かゆみが強く,一般に症状は夏に激しく,冬は軽い。汗疱状白蘚の俗称。[季]夏。
みずむし
みずむし【水虫】
《医》water eczema;athlete's foot.
みずめ
みずめ ミヅメ
ヨグソミネバリの別名。
みずめがね
みずめがね ミヅ― [3] 【水眼鏡】
「水中眼鏡(スイチユウメガネ)」に同じ。
みずめし
みずめし ミヅ― [0] 【水飯】
みずづけ。すいはん。
みずもち
みずもち ミヅ― [0][3][2] 【水餅】
餅がひび割れたりかびたりするのを防ぐため,水につけて保存すること。また,その餅。[季]冬。《―の混雑しをる壺の中/虚子》
みずもの
みずもの【水物】
a matter of chance;a gamble.→英和
みずもの
みずもの ミヅ― [0] 【水物】
(1)(水・酒・ジュースなど)飲み物。
(2)水分の多い果物・水羊羹などの食品。
(3)運に左右されて予想しにくいもの。あてにならないもの。「勝負は―だ」
みずもり
みずもり ミヅ― [0] 【水盛・準】
水準器の一種。細長い角材の上に溝を掘って水を入れ,傾斜の度を測る。みずばかり。水尺(スイシヤク)。また,これを用いて水平を得る作業。
みずもり
みずもり ミヅ― [0] 【水漏り】 (名)スル
「水漏れ」に同じ。
みずもれ
みずもれ ミヅ― [0] 【水漏れ】 (名)スル
水が漏れること。漏水。みずもり。
みずや
みずや ミヅ― [0] 【水屋】
(1)神社・寺院などで,参詣人が手などを清めるための水を入れた鉢を据え,屋根などを設けた所。
(2)水を扱う所。台所。また,そこに置く,食器類を入れる棚。
(3)(「水谷」「水遣」とも書く)茶室に付属した勝手。茶道具を整頓する棚と,道具を洗うための流しがある。
(4)よく洪水のある場所で,避難用に建てる高い土盛りをした家。
(5)「水売り」に同じ。
みずやかざり
みずやかざり ミヅ― [4] 【水屋飾り】
茶道で,水屋の諸道具が決まりどおり整頓された状態。
みずようかん
みずようかん ミヅヤウカン [3] 【水羊羹】
寒天でこし餡(アン)を固めた,水分の多い柔らかい羊羹。冷やして食べる。[季]夏。
みずよけ
みずよけ ミヅ― [0][4] 【水除け】
水を防ぐための設備。
みずら
みずら [0] 【角髪・角子・鬟・髻】
〔「みみつら(耳鬘)」の転といわれる〕
上代の男子の髪の結い方の一。頭頂で左右に分け,それぞれ耳のわきで輪をつくって束ねた結い方。びずら。びんずら。
角髪[図]
みずろう
みずろう ミヅラウ [0] 【水牢】
江戸時代,牢屋に水を入れ,罪人を水責めにして苦しめたこと。また,その牢屋。
みずろん
みずろん ミヅ― 【水論】
水争い。すいろん。「深田(フケダ)も干潟となつて,村々―のありし時/浮世草子・諸国はなし 2」
みずわらび
みずわらび ミヅ― [3] 【水蕨】
ミズワラビ目の一年生シダ植物。水田などの湿地に生える。全体に淡緑色で柔らかい。胞子葉は大きく,裂片の縁に胞子嚢(ノウ)がつく。
みずわり
みずわり【水割(の)】
watered.→英和
〜ウイスキー whisky and water.
みずわり
みずわり ミヅ― [0] 【水割(り)】
(1)酒などに水をまぜて薄めること。また,そのもの。「ウイスキーを―にして飲む」
(2)量を増やして内容を貧弱にすること。水増し。
みずガラス
みずガラス ミヅ― [3] 【水―】
ケイ砂とソーダ灰とを混合,加熱溶融した水あめ状の液。アルカリ性を示し無色透明。洗剤・接合剤・防火防水用塗布剤・土壌硬化剤などに用いる。
みずジャケット
みずジャケット ミヅ― [4][3] 【水―】
内燃機関や空気圧縮機で,高熱部の外側に設ける冷却水を入れる室(ヘヤ)。水套(スイトウ)。
みずセメントひ
みずセメントひ ミヅ― [6] 【水―比】
練り混ぜた直後のコンクリートやモルタルに含まれるセメントと水の重量百分率。
みずパイプ
みずパイプ ミヅ― [3] 【水―】
喫煙具の一種。火皿と水を入れる水筒および管から成り,煙が水中を通過して吸い込まれるようにしたもの。
みずヨーヨー
みずヨーヨー ミヅ― [5] 【水―】
ゴム袋に水を少し入れ,野球ボール大にふくらませて空気口をゴムでしばり,その一端を指にかけ,ヨーヨーのように手でついて遊ぶ玩具。
みせ
みせ【店】
<米> a store;→英和
<英> a shop;→英和
an office (事務所);→英和
a stall (露店).→英和
みせ
みせ [2] 【店・見世】
〔「見せ棚」の略〕
(1)商品を並べて売る所。商店。また,転じて,商売。「繁華街に―を出す」
(2)江戸時代,妓楼で,遊女が客を誘うために格子構えにした所。道路に面している。張り見世。
(3)「見世女郎」の略。「二年も―を勤めしうちに/浮世草子・一代女 2」
みせ=をたたむ
――をたた・む
商売をやめる。店じまいをする。
みせ=を広げる
――を広・げる
(1)店舗を拡張する。
(2)品物などを,そこらいっぱいに並べる。
みせ=を張る
――を張・る
(1)店を設けて商売をする。
(2)遊女が見世の表の間に並んで客を待つ。
みせ∘られる
みせ∘られる 【魅せられる】 (連語)
〔サ変動詞「魅する」の受け身形〕
⇒みする(魅)
みせあきない
みせあきない [4][3] 【店商い】 (名)スル
店を設けて商売をすること。
みせい
みせい [0] 【未成】
まだできあがっていないこと。未完成。「ここなる―の人物にいとふさはしきときあり/うたかたの記(鴎外)」
みせいねん
みせいねん [2] 【未成年】
まだ成年に達していないこと。また,その人。二〇歳未満。
みせいねん
みせいねん【未成年】
minority.→英和
〜の(者) (a) minor.→英和
〜である be under age;be not yet of age.‖未成年犯罪 juvenile delinquency.
みせいねんしゃ
みせいねんしゃ [4] 【未成年者】
満二〇歳に達しない者。民法上,法律行為をなすには,原則として法定代理人の同意がいる。ただし,婚姻をしたときは成年に達したものとみなされる。
みせいひん
みせいひん [2] 【未製品】
まだ仕上げが十分にできていない品物。
みせいひん
みせいひん [0] 【未成品】
まだできあがっていない品物。未完成品。
みせうり
みせうり [0] 【店売り】 (名)スル
店で売ること。てんばい。
みせかけ
みせかけ【見せ掛け】
show;→英和
pretense.→英和
〜の make-believe;feigned.
みせかけ
みせかけ [0] 【見せ掛け】
外見。うわべ。見てくれ。「―ばかりよくしたみやげ物」「―だけの涙を流す」
みせかける
みせかける【見せ掛ける】
[…に見えるようにする]make <a thing> look (like);[…のふりをする]pretend <to be ill> ;→英和
feign <madness> .→英和
みせかける
みせか・ける [0][4] 【見せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みせか・く
実際はそうではないのに,そう見えるようにする。うわべだけを取りつくろう。「金持ちのように―・ける」「純金のように―・ける」
みせがかり
みせがかり [3] 【店掛(か)り・店懸(か)り】
店の構え。
みせがね
みせがね [0] 【見せ金】
商売などで,相手を信用させるために見せる現金。みせきん。
みせがまえ
みせがまえ [3] 【店構え】
店の造り。店ごしらえ。「古い―」「大きな―」
みせぐち
みせぐち [2] 【店口】
店の間口(マグチ)。
みせぐら
みせぐら [2][0] 【店蔵】
土蔵造りの店。
みせけち
みせけち [0] 【見せ消ち】
写本などで字句を訂正する場合,塗りつぶしてしまわず,消した字句も読めるようにした消し方。訂正する字句のそばに符号をつけたり,または字句の上に細い線を引くなどする。
みせごしらえ
みせごしらえ [3] 【店拵え】
店のこしらえ。店構え。
みせさき
みせさき【店先】
<at> the store front.
みせさき
みせさき [0][4] 【店先】
(1)商店で,商品を客の目につくように並べておく所。店頭。
(2)店の前。
みせざや
みせざや [0] 【見せ鞘】
短い腰刀の鞘を包む長い袋。腰に下げたとき,鞘より長い部分が折れ曲がって垂れるように作ったもの。提げ鞘。
みせしめ
みせしめ [0] 【見せしめ】
〔「しめ」は使役の助動詞「しむ」の連用形から〕
悪いことをした人を罰して人に見せ,他の人やその人のいましめとすること。「―のためにみんなの前でしかる」「今後の―にきびしく罰する」
みせしめ
みせしめ
a lesson;→英和
an example;→英和
a warning <to others> (警告).→英和
〜にする make <a thing> a lesson <to a person> .
みせじまい
みせじまい [3] 【店仕舞(い)】 (名)スル
(1)その日の商売を終えて店をしめること。閉店。「今日はもう―しよう」
(2)店をたたんで商売をやめること。
⇔店開き
みせじまい
みせじまい【店仕舞(を)する】
close a store;→英和
stop business; <話> shut up shop.
みせじょろう
みせじょろう [3] 【見世女郎】
上方の遊郭で,店頭の格子の中から客をひいた下級の遊女。端(ハシ)女郎。見世付き。
みせすががき
みせすががき [4] 【見世清掻き】
江戸吉原で,遊女が張見世へ出る合図にひく三味線。「孔雀騒ぎで目白押し,―のてんてつとん/長唄・吉原雀」
みせせり
みせせり 【身せせり】 (名)スル
〔「みぜせり」とも〕
体を小きざみに動かすこと。「咳に紛らし―し/浄瑠璃・宵庚申(上)」
みせぜい
みせぜい 【見せ勢】
敵を欺くための,見せかけの軍勢。見せ備え。「郷民を大勢かりて―となし/常山紀談」
みせだい
みせだい [2] 【店台】
店で,代金の勘定をしたり商品を渡したりする台。売り台。カウンター。
みせだな
みせだな [2][0] 【店棚・見世棚】
(1)店の中で商品を陳列した棚。
(2)商品を陳列する場所。現在の店に相当する。《見世棚》
みせだなづくり
みせだなづくり [5] 【見世棚造り】
間口が一間くらいの小さく簡素な社殿。土台の上に組まれ,階段はない。
みせつ
みせつ [0] 【未設】
まだ敷設・設備していないこと。
⇔既設
みせつき
みせつき [0][2] 【見世付き・店付き】
(1)店のようす。店がまえ。
(2)「見世女郎」に同じ。
みせつける
みせつける【見せつける】
⇒見せびらかす.
みせつける
みせつ・ける [0][4] 【見せ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みせつ・く
(1)自慢らしくわざと人に見せる。これ見よがしにする。「仲のよいところを―・ける」
(2)ひどい目にあわせる。「町人を―・け百姓を威し/仮名草子・浮世物語」
みせどころ
みせどころ [3] 【見せ所】
是非とも見てほしい得意の場面。「ここが腕の―」
みせば
みせば [3][0] 【見せ場】
芝居などで,役者が得意としている場面。また,その芝居の最も盛り上がった場面。転じて,見るだけの価値のある場面。「―をつくる」
みせばた
みせばた [2] 【見せ旗】
合戦などで,敵に,味方が大勢いるように見せかけるために立てる旗。
みせばや
みせばや [0] 【見せばや】
ベンケイソウ科の多年草。小豆島に自生。観賞用に栽培。全体に多肉質。葉は円形で三個ずつ輪生。秋,枝頂に多数の淡紅色の花が球状につく。タマノオ。[季]秋。
みせばん
みせばん【店番をする】
tend the store.→英和
みせばん
みせばん [0] 【店番】 (名)スル
店にいて,客の応対などをすること。また,その人。「―を頼まれる」「代わりに私が―していてあげる」
みせびらかす
みせびらか・す [5] 【見せびらかす】 (動サ五[四])
自慢そうに見せる。「指輪を―・す」
みせびらかす
みせびらかす【見せびらかす】
show off;display;→英和
make a parade of.
みせびらき
みせびらき【店開き(を)する】
open a store;→英和
start business.
みせびらき
みせびらき [3] 【店開き】 (名)スル
(1)新しく店を開いて商売を始めること。開業すること。「喫茶店が―する」
(2)店をあけて,その日の仕事を始めること。開店。
⇔店仕舞い
みせもの
みせもの [3][4] 【見世物】
(1)珍しい物・曲芸・手品などを人に見せる興行。「―小屋」
(2)多くの人におもしろがって見られること。また,そのもの。「他人の―になる」
みせもの
みせもの【見世物】
a show;→英和
an exhibition.→英和
〜にする make a show <of a thing> .
みせや
みせや [2] 【店屋】
店を構えて商売している家。商店。みせ。
みせられたるたましい
みせられたるたましい 【魅せられたる魂】
〔原題 (フランス) L'Âme enchantée〕
ロマン=ロランの大河小説。1922〜33年成立。自由と解放を求めて第一次大戦前後の激動期をたくましく生き抜くアンネットと,反ファシズム運動に身を投じるその息子マルクの生涯を描く。
みせる
みせる【見せる】
show;→英和
display (展示);→英和
consult <a doctor> .→英和
みせる
み・せる [2] 【見せる】 (動サ下一)[文]サ下二 み・す
(1)人に見させる。示して見えるようにする。「掛軸を―・せる」「庭を―・せてもらう」「手のうちを―・せる」
(2)おもてに表し出す。「疲れを―・せる」「誠意を―・せる」
(3)こうむらせる。よくわからせる。「憂き目を―・せる」「目にもの―・せる」
(4)それらしく見えるようにする。「若く―・せる」「長身に―・せる」
(5)診察させる。「医者に―・せる」
(6)(女を男に)結婚させる。めあわせる。「親王達にこそは―・せ奉らめ/源氏(若菜下)」
(7)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」を添えた形に付いて用いられる。
(ア)ある動作を人に見えるようにわざわざする意を表す。「絵に描いて―・せる」「大げさに驚いて―・せる」
(イ)話し手の強い意志を表す。「来年の今月今夜になつたならば,僕の涙で必ず月は曇らして―・せるから/金色夜叉(紅葉)」
[慣用] 後ろを―・白い歯を―・泣きを―・目に物―
みせん
みせん [0] 【味煎】
甘葛(アマズラ)の煎じ汁。昔,砂糖のない時代の甘味料。
みせん
みせん 【弥山】
〔仏〕「須弥山(シユミセン)」の略。各地にこの名をつけた山がある。
みせん
みせん 【弥山】
(1)奈良県南部,大峰山脈中の一峰。海抜1895メートル。修験道の要地。
(2)広島県宮島町の厳島(イツクシマ)の最高峰。海抜530メートル。山頂に御山神社がある。
みぜに
みぜに [0] 【身銭】
自分自身の金銭。
みぜに
みぜに【身銭を切る】
pay out of one's own pocket.
みぜに=を切る
――を切・る
(公用などで自分が負担しなくてもよい経費を)自分自身の金で支払う。自腹を切る。
みぜん
みぜん【未然に防ぐ】
prevent.→英和
みぜん
みぜん [0] 【未然】
まだ,その事態にならないこと。「災害を―に防ぐ」
みぜんけい
みぜんけい [0] 【未然形】
国文法で,活用形の一。六活用形のうちで第一番目に置かれる。その事態が未だ起きないことを示す形という意での命名。一般に,口語では,助動詞「ない」「れる・られる」「せる・させる」などを伴うときの形と,助動詞「う・よう」を伴うときの形とを合わせていう。文語では,助詞の「ば」,助動詞「ず」「む」「る・らる」「す・さす」「しむ」などを伴うときの形をいう。
みそ
みそ 【三十】
さんじゅう。多く他の語と複合して用いる。「―一文字(ヒトモジ)」「―日((ミソカ))」「十(トオ)・二十(ハタ)・―・四十(ヨソ)などかぞふるさま/源氏(空蝉)」
みそ
みそ [1] 【味噌】
(1)調味料の一。蒸した大豆に食塩と麹(コウジ)を加え,大豆タンパク質を分解させて作ったもの。豆麹を使った豆味噌,麦麹を使った麦味噌,米麹を使った米味噌がある。古くに大陸から伝わり,米食に合った調味料として,またタンパク源として使われてきた。
(2)カニやエビの甲殻中にある,色が{(1)}によく似たもの。蟹黄(カイオウ)。
(3)工夫をこらして特色となる点。趣向をこらしたところ。「これは小型で携帯に便利なのが―だ」
→手前味噌
(4)他の語に付いて,さげすんだり,あざけったりする意を表す。「泣き―」「弱―」「―用人」
(5)子供の遊びなどで,一人前にみなされない子供。みそっかす。
(6)失敗。しくじり。
みそ
みそ【味噌】
miso;soy-bean paste.味噌汁 miso soup;soup made from soy-bean paste.味噌漬 vegetables preserved in miso (野菜).
みそ=も糞(クソ)も一緒
――も糞(クソ)も一緒
善悪・優劣などの区別をせず,何もかもごたまぜに同一視する。
みそ=をつける
――をつ・ける
失敗して評判を落とす。面目を失う。
みそ=を上げる
――を上・げる
自慢をする。「少(チツ)と―・げるやうだが/社会百面相(魯庵)」
みそ=を擂(ス)る
――を擂(ス)・る
(1)まだ漉(コ)してない味噌を擂り鉢に入れて擂り粉木(コギ)でする。
(2)へつらう。ごまをする。
みそあえ
みそあえ [0][3] 【味噌和え】
味噌であえること。また,味噌であえた食品。
みそあん
みそあん [0] 【味噌餡】
白餡(アン)に味噌を加えたもの。
みそう
みそう 【味噌水】
「みそうず」に同じ。「―を食らふ業も/仮名草子・仁勢物語」
みそうず
みそうず 【味噌水・糝】
味噌で味付けした雑炊(ゾウスイ)。みそう。「よひよひに餅(モチイ)―いとなみて/沙石 5」
みそか
みそか【晦日】
the last day of a month.→英和
みそか
みそか 【密か】 (形動ナリ)
人に知られないようにこっそりとするさま。ひそか。「難波に―にもて出でぬ/竹取」
〔漢文訓読文に用いられる「ひそか」に対して,主に和文で用いられた〕
みそか
みそか [0] 【晦日・三十日】
毎月の最後の日。つごもり。
みそか=に月が出る
――に月が出る
ありえないことのたとえ。
みそかいばし
みそかいばし ミソカヒ― 【味噌買い橋】
昔話の一。飛騨の長吉は,夢のお告げによって味噌買い橋へ行く。別の男がそこに来ていて,自分は長吉という男の屋敷の杉の根元に金銀があるという夢をみたと話す。長吉はそこを掘って金銀を見つけ長者になるというもの。
みそかおとこ
みそかおとこ 【密か男】
ひそかに人の妻のもとに通う男。間男。密夫。「家あるじの男,わが妻の―すると聞きて/宇治拾遺 2」
みそかごころ
みそかごころ 【密か心】
異性を恋しく思う心。よごころ。「―つきたるものの娘などはをかしとにはあらねど/源氏(蛍)」
みそかごと
みそかごと 【密か事】
(1)秘密なこと。ないしょごと。「そのさま―して父母などに見られしに驚く小児に似たりき/即興詩人(鴎外)」
(2)男女間の情事。「弟殿は―は無才(ムザエ)にぞおはしまししかど/大鏡(昔物語)」
みそかす
みそかす [3] 【味噌滓・味噌糟】
「みそっかす」に同じ。
みそかぜち
みそかぜち [3] 【晦日節】
正月晦日のこと。松の内に年始回りに行けなかった家を,この日訪問する。みそか宵。みそか正月。
みそかそば
みそかそば [4] 【三十日蕎麦】
月の末日,特に大みそかの年越しに食べるそば。つごもりそば。[季]冬。
→年越しそば
みそかぬすびと
みそかぬすびと 【密か盗人】
こそどろ。「―のさるべき隈々(クマグマ)にゐて見るらむをば誰かは知る/枕草子 124」
みそかばらい
みそかばらい [4] 【三十日払い・晦日払い】
金銭の支払いをその月の末日にすること。みそか勘定。
みそぎ
みそぎ【禊】
purification.
みそぎ
みそぎ [0][3] 【禊】 (名)スル
(1)海や川の水で体を清め,罪や穢(ケガ)れを洗い流すこと。
(2)特に陰暦六月晦日(ミソカ),夏越(ナゴシ)の祓(ハラエ)の神事をいう。[季]夏。《禰宜ひとり―するなる野河かな/几董》
みそぎ
みそぎ 【御衣木】
神仏の像を作るのに用いる木材を神聖視していう語。「あや杉は神の―にたてるなりけり/新古今(神祇)」
みそぎがわ
みそぎがわ 【禊川】
禊を行う川。「―の荒かりし瀬に/源氏(葵)」
みそぎきょう
みそぎきょう 【禊教】
神道十三派の一。天保年間(1830-1844)に井上正鉄(マサカネ)が創唱。禊祓(ハラエ)の教義を説く。幕府の弾圧を受け井上は三宅島の配所で没したが,門弟があとを継ぎ1894年(明治27)禊教として独立。
みそぎはらえ
みそぎはらえ [4] 【禊祓】
人々の罪や穢(ケガ)れを除き去る神事。
みそくそ
みそくそ [0] 【味噌糞】 (名・形動)
「くそみそ」に同じ。「―にやっつける」「―に論じる」
みそぐ
みそ・ぐ 【禊ぐ】 (動ガ四)
みそぎをする。「ひさかたの天の川原に出で立ちて―・ぎてましを/万葉 420」
みそぐら
みそぐら [0] 【味噌蔵】
味噌を貯蔵しておく蔵。
みそけ
みそけ [3] 【味噌気】
(1)食物に含まれている味噌の味。
(2)自慢ぎみであること。手前味噌の感じがあること。「こんな事をいふと―のやうだが/人情本・娘太平記操之早引」
みそこうじ
みそこうじ [3] 【味噌麹】
味噌の製造に用いる麹。米・麦・大豆で作る。
みそこし
みそこし [3][2] 【味噌漉し】
味噌をこして滓(カス)を取り去るのに用いる道具。曲物(マゲモノ)の底に細かい目の網を張る。みそこしざる。
みそこしぼうし
みそこしぼうし [5] 【味噌漉し帽子】
味噌漉しのような,底の深い帽子。
みそこない
みそこない【見損ない】
a mistake.→英和
みそこない
みそこない [0] 【見損ない】
見そこなうこと。
みそこなう
みそこな・う [4][0] 【見損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)見あやまる。見まちがう。「数字を―・う」
(2)見たいと思っていたものを見ないでしまう。見のがす。「ピカソ展を―・ってしまった」
(3)評価をあやまる。「君を―・った」
みそこなう
みそこなう【見損なう】
make a mistake;→英和
misjudge.→英和
⇒見逃(のが)す.
みそごい
みそご・い (形)
〔近世語〕
しつこい。「小間物と地紙―・い咄をし/柳多留 2」
みそさざい
みそさざい【鷦鷯】
《鳥》a wren.→英和
みそさざい
みそさざい [3] 【鷦鷯】
スズメ目ミソサザイ科の小鳥。全長10センチメートルほど。全体が地味な茶色で,短い尾を立て,活発に飛びまわる。山地の沢沿いを好み,冬は人里にも現れる。小昆虫・クモを食べる。大きな声で長くさえずる。ヨーロッパ・アジアに広く分布。ミソサンザイ。ミソッチョ。[季]冬。
〔「三十三才」とも書く〕
鷦鷯[図]
みそしき
みそしき [2] 【未組織】
まだ組織されていないこと。
みそしきろうどうしゃ
みそしきろうどうしゃ [7] 【未組織労働者】
労働組合に組織されていない労働者。
みそしる
みそしる [3] 【味噌汁】
だし汁に味噌を溶かし込んで味をつけた汁。野菜・豆腐などの実を入れて作る。おみおつけ。おつけ。
みそじ
みそじ [0][1] 【三十路・三十】
〔「路」は接尾語。古くは「みそち」〕
(1)三〇歳。「―を越える」
(2)三〇。「―あまり六の歌人をぬき出でて/後拾遺(序)」
みそじひともじ
みそじひともじ 【三十一文字】
「みそひともじ」に同じ。「文字に写してこれを見れば,―の詠歌の言葉なりけり/謡曲・白楽天」
みそすり
みそすり [4] 【味噌擂り】
(1)味噌を擂り鉢ですること。
(2)へつらうこと。また,その人。ごますり。
(3)「味噌擂り坊主」の略。
みそすりぼうず
みそすりぼうず [5] 【味噌擂り坊主】
(1)寺院で,炊事など下働きをする僧。
(2)僧をののしっていう語。
みそだま
みそだま [0] 【味噌玉】
(1)「玉味噌」に同じ。
(2)つまらぬ者をののしっていう語。「こりや,そな―奴よ/歌舞伎・幼稚子敵討」
みそっかす
みそっかす [4] 【味噌っ滓】
〔「みそかす」の転〕
(1)味噌をこした滓。価値のないものにたとえられる。
(2)子供の遊びなどで,一人前にみなされない子供。みそ。
みそっぱ
みそっぱ【味噌っ歯】
a decayed milk tooth.
みそっぱ
みそっぱ [2] 【味噌っ歯】
欠けて黒っぽくなった歯。子供に多い。
みそつき
みそつき [2] 【味噌搗き】
味噌を作るために,よく煮た大豆をつくこと。味噌豆をつくこと。[季]冬。
みそづけ
みそづけ [0] 【味噌漬(け)】
味噌に肉・魚・野菜などを漬けること。また,漬けたもの。
みそなう
みそな・う ミソナフ 【見行ふ】 (動ハ四)
「みそなわす」に同じ。「神も仏も我を―・へ/新古今(釈教)」
みそなおし
みそなおし [3] 【味噌直】
マメ科の草本状の低木。山野に自生。葉は三出複葉で,小葉は狭長楕円形。八,九月,白色の小花を総状花序につける。古くは,いたんだ味噌に茎葉を入れて味を良くし,また,わいた蛆(ウジ)を殺すのに用いた。味噌草。蛆草(ウジクサ)。漢名,小槐花。
みそなわす
みそなわ・す ミソナハス 【見行はす】 (動サ四)
〔「みそこなわす」の転〕
「見る」の尊敬語。御覧になる。「今も―・し,のちの世にも伝はれとて/古今(仮名序)」
〔「みそこなわす」は,動詞「見す」の連用形「見し」と,「行う」に尊敬の助動詞「す」の付いた「行わす」とが複合した「みしおこなわす」の転〕
みそに
みそに [0][3] 【味噌煮】
味噌を主な調味料とした煮汁で,魚・野菜などを煮ること。また,そうして煮たもの。
みその
みその [0] 【御園】
(1)園(ソノ)を敬っていう語。
(2)神社所有の荘園で,供饌(グセン)のための野菜・果実などを献納する領地。
みそのう
みそのう 【御園生】
園生(ソノウ)を敬っていう語。「―の竹の林にうぐひすはしば鳴きにしを/万葉 4286」
みそはぎ
みそはぎ [0] 【禊萩】
〔「みぞはぎ(溝萩)」とも〕
ミソハギ科の多年草。湿地に生え,盆花(ボンバナ)の名で人家に植えられる。茎は直立し,高さ約80センチメートル。葉は披針形。盂蘭盆(ウラボン)の頃,上部の葉腋に紅紫色の六弁花が数個ずつ集まって咲く。和名は禊萩(ミソギハギ)の略という。精霊花(シヨウリヨウバナ)。漢名,千屈菜。[季]秋。
禊萩[図]
みそひともじ
みそひともじ [4] 【三十一文字】
〔一首の形式が五,七,五,七,七で三一文字であることから〕
短歌のこと。和歌。みそじひともじ。
みそひめ
みそひめ 【御衣姫】
〔「みぞひめ」とも〕
御衣につける姫糊(ヒメノリ)。「とり所なきもの…―のぬりたる/枕草子 141」
みそべや
みそべや [0] 【味噌部屋】
味噌・漬物などを貯蔵しておく部屋。
みそまめ
みそまめ [2][0] 【味噌豆】
(1)味噌の原料として煮た大豆。
(2)大豆の異名。
みそめる
みそ・める [0] 【見初める】 (動マ下一)[文]マ下二 みそ・む
(1)異性を一目見て好きになる。「スキー場で―・める」
(2)初めてあう。初めて見る。「かくゆゆしきさまを―・め給ひつらむ人の,何とかおぼすべき/宇津保(俊蔭)」
(3)男女が初めて契りを結ぶ。「―・め奉りてし後なむ,なほざりにてやみなましかばと悔しかりし/落窪 4」
みそめる
みそめる【見初める】
fall in love <with a person> (at first sight).
みそもじあまりひともじ
みそもじあまりひともじ 【三十文字余り一文字】
「みそひともじ」に同じ。「すさのをのみことよりぞ,―はよみける/古今(仮名序)」
みそやき
みそやき [0][4] 【味噌焼(き)】
魚・肉などに味噌をつけて焼くこと。また,そうして焼いたもの。
みそやくにん
みそやくにん 【味噌役人】
「味噌用人」に同じ。
みそようにん
みそようにん 【味噌用人】
江戸時代,貧乏旗本などの用人をあざけっていった語。味噌役人。「―は口もまめ足もまめ/柳多留 48」
みそら
みそら 【御空】
空の美称。「我が大君の…出で立たす,―を見れば万代(ヨロズヨ)に斯(カ)くしもがも/日本書紀(推古)」
みそら
みそら [0][2] 【身空】
身の上。からだ。「若い―で入院生活とは気の毒だ」
みそらひばり
みそらひばり 【美空ひばり】
(1937-1989) 歌手。横浜生まれ。本名加藤和枝。第二次大戦後,少女歌手としてデビュー。歌謡界の女王といわれた。代表曲「悲しき口笛」「東京キッド」「りんご追分」「悲しい酒」「川の流れのように」など。
みそれる
みそ・れる [0][3] 【見逸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みそ・る
(1)うっかりして見おとす。見ていながらそれと気がつかない。「誰とても―・れぬ物や花の顔/毛吹草」
(2)評価などをあやまって相手を低く見る。
〔現代語では多く「おみそれしました」の形で用いる〕
みそれる
みそれる【見逸れる】
cannot recognize <a person> .
みそんじ
みそんじ [0] 【見損じ】
囲碁や将棋で,読みまちがうこと。
みそんじる
みそん・じる [0][4] 【見損じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「見損ずる」の上一段化〕
(1)見まちがえる。また,見おとす。「碁石の生き死にを―・じる」
(2)見たいと思っていたものを見ないでしまう。見そこなう。「話題の映画を―・じる」
みぞ
みぞ 【御衣】
「おんぞ(御衣)」に同じ。「いと寒きに―一つ貸し給へ/大和 168」
みぞ
みぞ [0] 【溝】
(1)水を流すために地面を細長く掘ったもの。どぶ。
(2)敷居や鴨居などに掘った細長いくぼみ。
(3)人と人との間の感情や関係に生じた隔て。障害。ギャップ。「両国間の―が深まる」
(4)本の部分の名。本製本で,表紙の平と背の境目にあるくぼんだ部分。本の開きをよくする。
→製本
みぞ
みぞ【溝】
a ditch (堀);→英和
a gutter (道路わきの);→英和
a drain (下水);→英和
a groove (細長いへこみ);→英和
[隔て]a gulf;→英和
a gap.→英和
みぞ
みぞ [0] 【針孔】
糸を通す針のあな。めど。
みぞいた
みぞいた [0] 【溝板】
溝の上をおおう板。どぶ板。
みぞう
みぞう【未曾有の】
unprecedented.→英和
みぞう
みぞう [0][2] 【未曾有】
〔梵 adbhuta「いまだかつてあらず」の意〕
(1)今まで一度もなかったこと。きわめて珍しいこと。みぞうう。「―の大事故」「古今―」
(2)十二分経の一。
みぞうめ
みぞうめ 【溝埋め】
上代の不法行為の一。田に水を引くための溝を埋めて水を引けないようにする罪。「生剥(イキハギ),逆剥(サカハギ),阿離(アハナチ),―/古事記(中訓)」
みぞおち
みぞおち【鳩尾】
the pit (of the stomach).→英和
みぞおち
みぞおち [0] 【鳩尾】
〔「みずおち」の転〕
胸骨の下,胸の中央にあるくぼんだ所。心窩(シンカ)。
みぞかくし
みぞかくし [3] 【溝隠】
キキョウ科の多年草。田の畔(アゼ)などに群生する。茎は細く地をはい,よく分枝して長楕円形の葉を互生。夏から秋,淡青紫色の花が咲く。畔筵(アゼムシロ)。
みぞかんな
みぞかんな [3] 【溝鉋】
のみ状の刃をつけ,敷居・鴨居などの溝をほるのに用いる鉋。さくりかんな。
→台鉋
みぞがい
みぞがい [2] 【溝貝】
海産の二枚貝。殻長約3センチメートル。貝殻は細長い小判形で平たく,薄紫色で薄くもろい。本州・四国・九州の沿岸の砂浜にすむ。
みぞがね
みぞがね [0] 【溝金】
重い引き戸の敷居の溝に,滑りをよくするために打ちつける薄い金属板。
みぞがわ
みぞがわ [0] 【溝川】
水が流れている溝。
みぞぐち
みぞぐち 【溝口】
姓氏の一。
みぞぐちけんじ
みぞぐちけんじ 【溝口健二】
(1898-1956) 映画監督。東京生まれ。傾向映画や女性ドラマ「滝の白糸」で注目され,「浪華悲歌」「祇園の姉妹」でリアリズムを確立。他に「残菊物語」「浪花女」「西鶴一代女」「雨月物語」「近松物語」など。
みぞぐちりゅう
みぞぐちりゅう 【溝口流】
和様書道御家流の一派。江戸中期,溝口千谷(センコク)(通称,荘司)創始。
みぞこうじゅ
みぞこうじゅ [3] 【溝香薷】
シソ科の二年草。田の畔(アゼ)などに生える。高さ約50センチメートル。葉は長楕円形。初夏,花穂を出し淡紫色の唇形花を穂状につける。ユキミソウ。
みぞごい
みぞごい [0] 【溝五位】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長約50センチメートルの濃褐色のサギ。薄暗い山林中にすみ,谷川でサワガニやカエルなどを食う。本州と伊豆七島などで繁殖,冬は南へ渡る。夜,ボォーボォーと低い陰気な声で鳴く。
みぞさなだむし
みぞさなだむし [5] 【溝真田虫】
⇒広節裂頭条虫(コウセツレツトウジヨウチユウ)
みぞさらえ
みぞさらえ [3] 【溝浚え】
流れをよくして,蚊などの発生を防いだり,悪臭を消すためなどに,溝や用水路の底の汚泥を取り除くこと。どぶさらえ。[季]夏。
みぞしだ
みぞしだ [2][3] 【溝羊歯】
オシダ科の夏緑性シダ植物。山野の湿地に生える。高さ約60センチメートル。葉は羽状複葉で,羽片はとがる。胞子嚢(ノウ)群は葉脈に沿ってつく。
みぞそば
みぞそば [0] 【溝蕎麦】
タデ科の一年草。田の畔(アゼ)や小川の岸などに生える。高さ約40センチメートル。茎は下向きのとげがあり,ほこ形の葉を互生。夏から秋,枝先に淡紅色の小花を球状につける。ウシノヒタイ。[季]秋。
溝蕎麦[図]
みぞほおずき
みぞほおずき [3] 【溝酸漿】
ゴマノハグサ科の多年草。水湿地に生える。高さ約15センチメートル。葉は卵状楕円形。夏,葉腋に黄色の花をつける。萼(ガク)は広卵形となって果実を包みホオズキに似る。
みぞる
みぞ・る 【霙る】 (動ラ下二)
〔「みぞれ」の動詞化〕
みぞれが降る。「春雨にちる花見ればかきくらし―・れし空のここちこそすれ/千載(春下)」
みぞれ
みぞれ [0] 【霙】
(1)雪が空中で解けかけて雨まじりに降るもの。ひさめ。冬の初めや終わりに多い。[季]冬。
(2)かき氷に蜜(ミツ)をかけた食べもの。
(3)〔(1)のように見えるところから〕
大根下ろしのこと。
みぞれ
みぞれ【霙】
sleet.→英和
〜が降る It sleets.
みぞれあえ
みぞれあえ [0] 【霙和え】
⇒卸(オロ)し和え
みぞれざけ
みぞれざけ [3] 【霙酒】
麹(コウジ)が霙のように浮かんでいる酒。奈良の名産。霰(アラレ)酒。
みぞれじる
みぞれじる [4] 【霙汁】
汁の中に粗くおろした大根を加えた汁物。おろし汁。
みぞれなべ
みぞれなべ [4] 【霙鍋】
大根おろしを使った鍋料理。
みた
みた [0] 【御田・屯田】
(1)神領の田。神田。
(2)大化前代,天皇に付属する御料田。畿内とその周辺に限られていた。とんでん。
(3)律令制で,官司所属の直営田。
みた
みた 【三田】
(1)東京都港区の地名。高台と旧海岸沿いの低地からなる。慶応義塾大学や各国大使館がある。
(2)慶応義塾大学の通称。
みた∘ない
みた∘ない 【満たない】 (連語)
〔動詞「満(ミ)つ」の未然形に打ち消しの助動詞「ない」のついた形〕
足りない。及ばない。…以下である。満たぬ。「百にも―∘ない数」「意に―∘ない」
→みちる
→みつ(満)■一■(1)
みた∘ようだ
みた∘ようだ 【見たようだ】 (連語)
〔動詞「みる(見る)」に完了の助動詞「た」を添えた「見た」に比況の助動詞「ようだ」の付いたもの。近世後期から明治期へかけての語〕
(1)比べたとえていう意を表す。「小説―∘やうな話があるといふのさ/腕くらべ(荷風)」「売薬屋の銅人形―∘やうに看板にされたばかりもつまらねえぢやあねえか/滑稽本・浮世風呂 3」「百で買た馬か磁石(ギシヤク)の剣を―∘やうに横倒しに寝そべつ居て/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)例として示す意を表す。「己れ―∘やうな変な物が世間にも有るだらうかねえ/わかれ道(一葉)」「お前―∘やうにそう無暗に二郎の口車に乗つちやいけないよ/行人(漱石)」
〔近世江戸語では「を見たようだ」の形で多く用いられたが,のちに「を」を伴わずに体言に直接つづけて用いるようになった。この語の転として,明治中期以降,助動詞「みたいだ」が成立した〕
→みるようだ(連語)
→みたいだ(助動詞)
みたいだ
みたいだ (助動)(みたいだろ・みたいだつ(みたいで・みたいに)・みたいだ・みたいな・みたいなら・○)
〔「見たようだ」の転。明治中期以降の語〕
体言,形容動詞の語幹,および活用語の終止形に付く。
(1)様子や形などが似ているという意を表す。「機械〈みたいに〉正確な動作をする」「まるでうそ〈みたいな〉値段だ」「顔色が病人〈みたいだ〉」
(2)(連体形または連用形を用いて)例として示すのに用いる。「僕は神戸や横浜〈みたいな〉所が好きだ」「あなた〈みたいに〉自分勝手な人はいないわ」
(3)不確実な事柄を引用するのに用いる。「近頃からだを悪くしている〈みたいな〉ことを言っていました」「アメリカに二,三年行く〈みたいな〉話でしたよ」
(4)不確かな断定や遠まわしの言い方,時には推定の意を表すのに用いる。「あの人はちょっと疲れている〈みたいだっ〉た」「この工事は今年中には終わらない〈みたいだ〉」「家の中にはだれもいない〈みたいだ〉」
(5)(主として女性や子供の言葉として)語幹相当の「みたい」が単独で,または終助詞「よ」「さ」「ね」などを伴って用いられることがある。「このみかんは腐ってる〈みたい〉」「まるで子供〈みたい〉ね」「この頃少し太った〈みたい〉よ」
→みたようだ(連語)
みたいです
みたいです (助動)(みたいでしよ・みたいでし・みたいです・○・○・○)
〔助動詞「みたいだ」の「だ」の代わりに丁寧の助動詞「です」が用いられたものから〕
体言・形容動詞の語幹,および活用語の終止形に付く。助動詞「みたいだ」の丁寧形。
(1)様子や形などが似ているということを丁寧に言い表す。「することなすことがまるで子供〈みたいです〉」「港に船がはいると,外国人が町にあふれ,外国に来た〈みたいです〉」
(2)不確かな断定や遠まわしの言い方,時には推定の意を丁寧に言い表す。「部屋にだれかいる〈みたいです〉よ」「あの人には,どこかで会ったことがある〈みたいです〉が」
→みたいだ(助動)
みたおし
みたおし 【見倒し】
(1)商品などを安い値段に見積もること。また,見るだけで買わないこと。「払ひ扇子箱―はじめなり/柳多留 24」
(2)「見倒し屋」の略。「早く―を呼んで踏ませませう/黄表紙・一粒万金談」
みたおしや
みたおしや 【見倒し屋】
品物を安く評価して買い取る店。古着屋・古道具屋・屑屋など。「―ついでに後家も仲人し/柳多留拾遺」
みたおす
みたお・す 【見倒す】 (動サ四)
(1)さげすんで見る。見さげる。「下り坂と見ゆる大商人を,―・すやうにするものあり/浮世草子・新永代蔵」
(2)品物などを非常に安く評価する。「どんな紙屑買が―・しても奥様の価格(ネウチ)があるぜ/塩原多助一代記(円朝)」
みたか
みたか 【三鷹】
東京都中部の市。区部に隣接する住宅地。井之頭公園(武蔵野市にまたがる)・国立天文台がある。近世,将軍の鷹狩り場であった。
みたかじけん
みたかじけん 【三鷹事件】
1949年(昭和24)7月15日,中央線三鷹駅車庫から無人電車が暴走,二十数人の死傷者を出した事件。捜査当局は人員整理に反対していた国鉄労働組合員の共同謀議による計画的犯行として一〇人を起訴したが,55年最高裁で単独犯行と判決された。
→下山事件
→松川事件
みたくし
みたくし (代)
〔近世の通人が用いた語〕
一人称。わたくし。「―も,蚤(ノミ)の頭を斧(ヨキ)で割つた程無念なとも/浄瑠璃・忠臣蔵」
みたくでもない
みたくでもな・い 【見たくでもない】 (連語)
〔近世江戸語。「見たくない」を強めた言い方〕
みっともない。みにくい。「年(ネン)が年百(ネンビヤク)くさ��してゐるだ。ほんに��見たくでもねえ/滑稽本・浮世風呂 2」
みたけ
みたけ [1] 【身丈】
(1)和服長着で,肩山から裾までの仕立て上がり寸法。
→着丈
(2)身のたけ。「―六尺の大男」
みたけ
みたけ 【御岳】
〔「み」は美称〕
山。特に,高い山。[和名抄]
みたけ
みたけ 【御嵩】
岐阜県南部,可児(カニ)郡の町。中山道の旧宿場町。
みたけ
みたけ 【御岳・御嶽】
(1)奈良県吉野にある金峰山(キンプセン)の異名。
(2)東京都青梅市西部にある山。海抜929メートル。山上に御岳神社と御師(オシ)の集落がある。御岳山。
(3)御岳(オンタケ)の別名。木曾御岳。
みたけきょう
みたけきょう 【御嶽教】
神道十三派の一。もとは信濃(シナノ)国御岳山(オンタケサン)を崇敬する山岳信仰。1873年(明治6)から御嶽講の結集を図っていた下山応助らにより82年一派として独立。国常立尊(クニノトコタチノミコト)・大己貴命(オオナムチノミコト)・少彦名命(スクナビコナノミコト)を御岳大神と称して主神とする。おんたけきょう。
みたけそうじ
みたけそうじ 【御岳精進】
吉野の金峰山に参詣しようとする者が,参詣に先立つ前行として五〇日から一〇〇日の間,写経などをすること。「あはれなるもの…よき男の若きが―したる/枕草子 119」
みたけまいり
みたけまいり [4] 【御岳参り】
奈良県金峰山(キンプセン)に参詣すること。御岳詣(モウ)で。行者参り。
みたしろ
みたしろ 【御田代】
「御戸代(ミトシロ)」に同じ。
みたす
みた・す (動サ四)
「来る」「行く」の尊敬語。いらっしゃる。「火折尊(ホノオリノミコト)帰り―・して/日本書紀(神代下訓)」
みたす
みた・す [2] 【満たす・充たす】 (動サ五[四])
(1)いっぱいにする。容器などに入れて満ちるようにする。「ごちそうで腹を―・す」「杯に酒を―・す」
(2)満足させる。「―・されない心」「要求を―・す」
(3)〔数〕 ある条件にあう。「以下の条件を―・す数値」
[可能] みたせる
みたす
みたす【満たす】
[充満さす]fill (up) <a cup with water> ;→英和
[満足さす]satisfy;→英和
meet <a demand> .→英和
みたせん
みたせん 【三田線】
都営地下鉄の鉄道線。東京都三田・日比谷・西高島平間,22.5キロメートル。
みたち
みたち 【御館】
(1)国府の庁を敬っていう語。「―より出でたうびし日より/土左」
(2)貴人の館(ヤカタ)を敬っていう語。「我らのまゐる―はこれでござるか/狂言・餅酒」
(3)領主。殿様。「此れは―の名立にも有らんと云て/今昔 24」
みたっせい
みたっせい [2] 【未達成】
まだ達成していないこと。未達。
みたつ
みたつ [0] 【未達】
まだ達成していないこと。未達成。「計画の―」
みたて
みたて【見立て】
(a) diagnosis (診断);(a) judgment (判断);(a) choice (選択);→英和
(a) selection.→英和
みたて
みたて [0] 【見立て】
(1)見てよしあしを決めること。また,見て物を選定すること。「洋服の―をしてもらう」
(2)(医者の)診断。「医者の―が違う」
(3)趣向。思いつき。考え。「―のおもしろさを競う」
(4)和歌・俳諧などで,ある物を別のものと仮にみなして表現すること。なぞらえること。
(5)見送ること。見送り。「宿弥太郎も御―門送りして立ち帰り/浄瑠璃・菅原」
(6)(「みだて」とも)見た感じ。見た目。「ミダテノヨイ物/日葡」
みたてえ
みたてえ [3] 【見立絵】
歴史的・伝承的故事に題材を取りながら,人物や背景は当代の風俗にして描いた絵。浮世絵に多い。
みたてがえ
みたてがえ [0] 【見立て替え】
(1)先に見立てたものをやめて,他のものを代わりに見立てること。
(2)〔江戸の遊里語〕
前に選んだ遊女を別の遊女に選びかえること。見立て直し。「おいらんの新造と―をくらはさうとはかつたところが/洒落本・甲子夜話」
みたてしんでん
みたてしんでん 【見立新田】
江戸時代,開墾に適した土地の開発を願い出て許可を得て開いた新田。
→代官見立新田
みたてちがい
みたてちがい [4] 【見立て違い】
判断や診断を間違えること。「医者の―」
みたてづけ
みたてづけ [0] 【見立て付け】
俳諧の付合(ツケアイ)で,打越の句に対して付けられた前句の趣向を別の意味にとりなして付句をすること。貞門の主要な技法。
みたてなおし
みたてなおし 【見立て直し】
「見立て替え」に同じ。「常住取替へ引替へ―の女房を持つ人は/滑稽本・浮世風呂 3」
みたてもの
みたてもの [0] 【見立て物】
日本庭園の用語の一。石灯籠や宝塔の一部分を利用して作った手水鉢(チヨウズバチ)など,廃材を活用して庭園材料としたもの。
みたてる
みた・てる [0][3] 【見立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 みた・つ
(1)見て選ぶ。選定する。「着物を―・ててもらう」
(2)診断する。判断する。「軽い肺炎と―・てる」
(3)仮定する。なぞらえる。「桜の花を霞(カスミ)に―・てる」「鬼念仏とは旨(ウマ)く―・てた/社会百面相(魯庵)」
(4)出発を見送る。「赤駒が門出をしつつ出でかてにせしを―・てし家の児らはも/万葉 3534」
(5)世話をする。後見する。「妹が一子を―・て/浮世草子・永代蔵 5」
みたてる
みたてる【見立てる】
[選ぶ]choose;→英和
select;→英和
[判断]judge;→英和
[診断]diagnose;→英和
make a diagnosis <of> ;[擬する]compare[liken] <a thing to another> .→英和
みたところ
みたところ [1] 【見た所】
外側から見たようす。外見。
みたに
みたに 【深谷】
谷の美称。また,深い谷。
みたび
みたび [1] 【三度】
(1)三回。さんど。「―挑戦する」
(2)数の多いことをいう。幾度も。何度も。「―己を省みる」
みたび=肘(ヒジ)を折って良医となる
――肘(ヒジ)を折って良医となる
〔左氏伝(定公十三年)〕
医者は自分で痛みや苦しさを知ってはじめて良医となれる。
みたび=諫(イサ)めて身(ミ)退(ヒ)く
――諫(イサ)めて身(ミ)退(ヒ)く
〔礼記(曲礼下)〕
何度も主君を諫めて聞き入れられないときは,いさぎよく職を辞する。
みたぶんがく
みたぶんがく 【三田文学】
文芸雑誌。永井荷風らを中心とする三田文学会が1910年(明治43)創刊。耽美的・反自然主義的傾向が強い。森鴎外・上田敏・北原白秋・佐藤春夫・久保田万太郎・水上滝太郎,のちに西脇順三郎・石坂洋次郎・山本健吉・安岡章太郎・遠藤周作・江藤淳らが活躍。
みたま
みたま [0] 【御霊・御魂】
〔「み」は接頭語〕
(1)死者の霊魂を尊んでいう語。「先祖の―をまつる」「―よ安らかに」
(2)「みたま祭り」の略。「―など見るにも/蜻蛉(下)」
(3)霊威。「我(ア)が主の―賜ひて春さらば/万葉 882」
みたま
みたま【御霊】
one's soul;the spirit of the dead.→英和
みたましずめ
みたましずめ 【鎮魂】
⇒たましずめ(鎮魂)
みたましろ
みたましろ [3][0] 【御霊代】
御霊にかえてまつるもの。御神体。
みたまのふゆ
みたまのふゆ 【恩賚・恩頼】
神あるいは天皇の霊などの加護を敬っていう語。「国むけしほこのさきより伝へくる―はけふぞうれしき/日本紀竟宴和歌」
みたまふり
みたまふり 【御霊振り】
「魂振(タマフ)り」に同じ。
みたままつり
みたままつり [4] 【御霊祭(り)】
正月の行事の一。大晦日(オオミソカ)の夜または元旦の未明に,祖先の霊や歳徳神をまつること。
みたまや
みたまや [0] 【御霊屋】
⇒おたまや(御霊屋)
みたむない
みたむな・い 【見たむない】 (形)
〔中世語〕〔「見たうもない」の転〕
みっともない。見苦しい。「その―・い髭をいかう自慢に思はるるさうな/狂言・髭櫓(三百番集本)」
みたむら
みたむら 【三田村】
姓氏の一。
みたむらえんぎょ
みたむらえんぎょ 【三田村鳶魚】
(1870-1952) 考証家・随筆家。東京八王子生まれ。本名,玄竜。江戸の風俗・演劇・文学を研究。著「御殿女中」「江戸ッ子」など。
みため
みため [1] 【見た目】
外部から見た姿・ようす。外観。外見。「―がいい」「―には仲のよさそうな夫婦」
みたらい
みたらい [2] 【御手洗】
⇒みたらし(御手洗)
みたらし
みたらし 【御執・御弓】
「みとらし(御執)」に同じ。「みな君達―遊ばすほどに/宇津保(初秋)」
みたらし
みたらし [0] 【御手洗】
(1)神社の社頭にあって参拝者が神仏を拝む前に水で手や口を洗い清める所。
(2)「みたらし団子」の略。
(3)「御手洗川」の略。「この清川と申すは羽黒権現の―なり/義経記 7」
(4)「御手洗会(ミタラシエ)」に同じ。
みたらしえ
みたらしえ 【御手洗会】
京都の下鴨神社の神事。参拝した人々が境内の御手洗川に足をつけて無病息災を祈ったもの。昔は,六月二〇日から晦日(ミソカ)まで行われたが,現在は七月土用の丑(ウシ)の日に行う。みたらし。
みたらしがわ
みたらしがわ [4] 【御手洗川】
神社の近くを流れていて,参拝人が手を洗ったり口をすすいだりする川。下鴨神社のものが有名。みたらし。和歌にもよく詠まれる。「恋せじと―にせしみそぎ/古今(恋一)」
〔本来は普通名詞だが,「八雲御抄」などで山城国の歌枕とされる。その場合は上賀茂神社のものを指す〕
みたらしだんご
みたらしだんご [5] 【御手洗団子】
竹の串に数個の団子をさしたもの。初めは醤油で付け焼きにしたが,のちには葛餡(クズアン)をかけたものなども作られる。京都下鴨神社の御手洗川で行われる御手洗会の際,糺ノ森(タダスノモリ)の茶店で売られる。みたらし。
みたらしまいり
みたらしまいり [5] 【御手洗参り】
下鴨神社の御手洗会に参詣すること。昔は,「糺(タダス)の涼み」と称して,納涼を兼ねて大勢が参詣し御手洗団子などが売られた。御手洗詣で。
→糺ノ森
みたらしまつり
みたらしまつり 【御手洗祭】
京都北野天満宮の七夕の神事。七月七日,祭神菅原道真にちなんで,神宝の松風の硯(スズリ)と,水差し,角盥(ツノダライ)の上に簀(ス)を置き,その上に梶(カジ)の葉を添えて神前に供える。北野の御手水(オチヨウズ)。
みたり
みたり [1] 【三人】
さんにん。みったり。
みだ
みだ 【弥陀】
「阿弥陀」の略。「―の本願」
みだい
みだい 【御台】
(1)身分の高い人を敬って,その食事をのせる台をいう。食卓。
(2)天皇や貴人の食物。おもの。「とかくまぎらはして―はまゐる/源氏(夕霧)」
(3)「御台所(ミダイドコロ)」の略。「―君達まで皆引具し進(マヰラ)せて/太平記 9」
みだいどころ
みだいどころ 【御台所】
「御台盤所(ミダイバンドコロ)」の略。
みだいばんどころ
みだいばんどころ 【御台盤所】
台盤所を敬っていう語。貴人の妻。奥方。北の方。みだいどころ。「花山院の左大臣殿の―にならせ給ひて/平家 1」
みだく
みだ・く 【乱く】
■一■ (動カ四)
みだす。ばらばらにする。「かみを―・き,つゑをつかせ/狂言・鬮罪人」
■二■ (動カ下二)
ものがばらばらになる。みだれる。「結ひ髪は―・け次第よ/浮世草子・好色万金丹」
みだし
みだし [0] 【見出し】
(1)新聞・雑誌などの記事の内容が一目でわかるようにつけた標題。ヘッドライン。「大―」「小―」
(2)本や帳簿の内容がすぐわかるように書き出した目次・索引など。インデックス。「ノートに―をつける」
(3)辞書で項目を示すために掲げる語。見やすいように太字などで示す。見出し語。
みだし
みだし【見出し】
a heading;→英和
a caption;→英和
a headline (新聞の);→英和
a title (標題);→英和
an index <to a book> (索引).→英和
‖見出し語 a headword (辞書の).
みだしご
みだしご [0] 【見出し語】
「見出し{(3)}」に同じ。
みだしぜに
みだしぜに 【乱し銭】
緡(サシ)に通してないばらの小銭。みだけぜに。「座敷は―で,山の如くぢや/狂言記・緡縄」
みだしなみ
みだしなみ [0] 【身嗜み】
(1)容姿・服装・言葉遣い・態度などに対する,心がけ。「―のよい人」「紳士としての―」
(2)心がけとして教養・技芸などを身につけていること。
みだしなみ
みだしなみ【身嗜みが良い】
be careful about one's personal appearance;be well-groomed.
みだす
みだ・す [0][2] 【見出す】 (動サ五[四])
(1)見始める。「映画を―・す」
(2)見つけ出す。見いだす。[ヘボン]
みだす
みだ・す [2] 【乱す】 (動サ五[四])
きちんとしたものを混乱した状態にする。「列を―・す」「髪を―・す」「風紀を―・す」「心を―・される」
〔「乱れる」に対する他動詞〕
[可能] みだせる
みだす
みだす【乱す】
throw <the country> into disorder[confusion];muddle;→英和
corrupt <morals> ;→英和
disturb <all Europe> ;→英和
dishevel (髪を).⇒乱れる.
みだてなし
みだてな・し (形ク)
〔「みたてなし」とも〕
見ばえがしない。みすぼらしい。「塩焼き衣のあまり目なれ,―・くおぼさるるにや/源氏(朝顔)」
みだにょらい
みだにょらい 【弥陀如来】
「阿弥陀如来」の略。
みだぶつ
みだぶつ 【弥陀仏】
「阿弥陀仏」の略。
みだめ
みだめ 【身為】
身のため。その人のため。「―ニナラヌコトワセヌ/ヘボン」
みだら
みだら【淫らな】
indecent;→英和
obscene.→英和
みだら
みだら [1][0] 【淫ら・猥ら】 (名・形動)[文]ナリ
〔「乱れる」「乱り」と同源〕
(男女の関係が)性的に乱れていること。ふしだらである・こと(さま)。「―な行為」「―な関係」
みだり
みだり [1] 【乱り・妄り・濫り・猥り】 (形動)[文]ナリ
〔動詞「乱る」の連用形から〕
(1)(規制などを受けずに)勝手気ままなさま。ほしいまま。多く「みだりに」の形で用いられる。
(2)考えの浅いさま。思慮のないさま。無分別。多く「みだりに」の形で用いられる。
(3)「みだら」に同じ。「姫は我向ひに坐りて,我―なる物語に耳かたむけ/浴泉記(喜美子)」
(4)秩序のないさま。筋道の立たないさま。「国の成敗―なるに依て,国人挙て是を背きけるにや/太平記 38」
みだり
みだり【妄りに】
[無分別]recklessly;→英和
indiscriminately;→英和
[勝手に]without permission[leave].
みだりあし
みだりあし 【乱り足・乱り脚】
疲労や病気などのため歩行困難になった足。「御中道のほど―こそ痛からめ/源氏(椎本)」
みだりかくびょう
みだりかくびょう 【乱り脚病】
脚気(カツケ)。「―といふ物ところせく起り患ひ侍りて/源氏(若菜下)」
みだりかぜ
みだりかぜ 【乱り風】
風邪。かぜひき。「にはかに,いと―のなやましきを/源氏(真木柱)」
みだりがお
みだりがお 【乱り顔】
取り乱した顔つき。「いささか―なるを/源氏(蜻蛉)」
みだりがましい
みだりがまし・い [6] 【濫りがましい・猥りがましい】 (形)[文]シク みだりがま・し
みだらな様子である。みだりがわしい。「―・い挙動(フルマイ)はしない/浮雲(四迷)」
[派生] ――さ(名)
みだりがわしい
みだりがわし・い [6] 【濫りがわしい・猥りがわしい】 (形)[文]シク みだりがは・し
(1)整っていない。いかにも乱れている。「―・き我姿をつくらふ暇なきのみか/当世書生気質(逍遥)」
(2)秩序や作法に合わないさま。無礼なさま。
(3)好色めいている。「―・い話」
(4)むやみである。思慮が足りない。「いささかの事にも春日の神木,日吉の神輿などいひて―・し/平家 5」
[派生] ――さ(名)
みだりごこち
みだりごこち 【乱り心地】
気分が悪いこと。病気の心地。病気。みだれごこち。「―あしう侍れば宮仕へもし侍らずなむ/宇津保(俊蔭)」
みだりに
みだりに [1] 【妄りに・濫りに・猥りに】 (副)
〔形容動詞「みだり」の連用形から〕
(1)分別なく行うさま。「―口出しをするな」
(2)正当な理由や資格もなく行うさま。「―立ち入ることを禁ず」
みだりむね
みだりむね 【乱り胸】
胸の病。胸の苦しくなる病気。「―いと深くに起こりて侍るほどに/とりかへばや(上)」
みだる
みだ・る 【乱る・紊る】
■一■ (動ラ四)
(1)秩序を乱す。「一人の放蕩は諸人の手本となり,遂に世間の風俗を―・りて/学問ノススメ(諭吉)」「保元元年七月に宇治の左府,世を―・り給ひし時/平家 1」
(2)整っていた物をばらばらにする。乱す。「ぬき―・る人こそあるらし白玉のまなくも散るか袖のせばきに/古今(雑上)」
(3)混乱する。平静でなくなる。「物思ひとて,心―・り給ふばかりのことあらじ/源氏(若菜下)」
〔「乱れる」に対する他動詞〕
■二■ (動ラ下二)
⇒みだれる
みだれ
みだれ [3] 【乱れ】
〔動詞「乱れる」の連用形から〕
(1)物が整えられていないこと。「髪の―」「フォームの―」
(2)心が動揺すること。煩悶。興奮。「わが心の―に任せて/源氏(宿木)」
(3)世の中の秩序や道理が守られないこと。「代の―もなかりしに/平家 1」
(4)あらし。暴風雨。「頭さし出づべくもあらぬ空の―に/源氏(明石)」
(5)「乱れ焼き」の略。
(6)〔上方語〕
乞食。「―めがいふやうな事ぬかしけつかる/滑稽本・膝栗毛 6」
(7)能の舞。
(ア)「猩々(シヨウジヨウ)」の特殊演出の際に演じられる舞。酔態を表す。猩々乱(シヨウジヨウミダレ)。
(イ)「鷺(サギ)」にある特殊な舞。放された鳥の歓喜を表す。
(8)箏曲の一。「乱輪舌(ミダレリンゼツ)」の通称。八橋検校作曲。歌のない器楽曲で,段物に属するが,各段の拍子数が一定しない点で例外的存在。
みだれ
みだれ【乱れ】
disorder;→英和
confusion.→英和
みだれあし
みだれあし 【乱れ足】
(1)「みだりあし」に同じ。「―は動かれず侍り/宇津保(楼上・上)」
(2)足取りの乱れること。「天も花に酔へるか雲の―/犬子集」
(3)足を激しく踏みしめること。「三尺八寸の長刀茎短(クキミジカ)に取つて―を踏み/太平記 17」
みだれお
みだれお 【乱れ緒】
(1)みだれもつれた緒。
(2)昔,衛府の官人が用いた藁靴(ワラグツ)の一種。爪先の編み余りをばらばらにしたもの。みだれおのくつ。
みだれかご
みだれかご [3] 【乱れ籠】
風呂場などに置いて脱いだ衣類などを入れる浅い籠。
みだれがき
みだれがき [0] 【乱れ書き】
秩序なく乱雑に書くこと。乱し書き。乱り書き。乱筆。
みだれがみ
みだれがみ [3] 【乱れ髪】
(1)ばらばらに乱れた髪。ふり乱した髪。
(2)書名(別項参照)。
みだれがみ
みだれがみ 【みだれ髪】
歌集。与謝野晶子作。1901年(明治34)刊。第一歌集。夫鉄幹との恋愛を人間本能の全面的肯定を基盤として官能的に歌い,「明星」派の黄金時代を現出した。
みだれがみ
みだれがみ【乱れ髪】
disheveled[unkempt,tousled]hair.
みだれがわし
みだれがわ・し 【猥れがはし】 (形シク)
「みだりがわしい」に同じ。「日ごろ―・しかりつる所々/蜻蛉(中)」
みだれごい
みだれごい 【乱れ恋】
思い乱れる恋。「山菅の―のみせしめつつ/万葉 2474」
みだれごこち
みだれごこち 【乱れ心地】
「みだりごこち」に同じ。「―いと怪しう侍りて,外(ト)にはえまかりいでねば/大鏡(道兼)」
みだれごと
みだれごと 【乱れ言・漫言】
いいかげんな言葉。冗談。ざれごと。「―もうち出でさせ給はで/源氏(真木柱)」
みだれざけ
みだれざけ 【乱れ酒】
礼儀作法などにとらわれずに飲む酒。無礼講。乱れ酒盛り。「いやはやどうもならぬと―になつて/浮世草子・諸艶大鑑 6」
みだれとぶ
みだれと・ぶ [0] 【乱れ飛ぶ】 (動バ五[四])
入り乱れて,飛ぶ。「いろいろなうわさが―・ぶ」
みだれば
みだれば [3] 【乱れ刃】
日本刀の,曲線的な刃文(ハモン)。
⇔直刃(スグハ)
みだればこ
みだればこ [3] 【乱れ箱】
畳んだ衣服や手回り品などを一時的に入れておくための,浅い箱。
みだればん
みだればん [0] 【乱れ版】
同一書の中に,活字版と木版など異なる版式のものがまじっている版本。
みだれやき
みだれやき [0] 【乱れ焼き】
刃文(ハモン)を入り乱れたようにする刀剣の焼き入れ方。
みだれる
みだれる【乱れる】
(1)[混乱]be out of order;get confused;be disturbed.(2)[風紀などが]be corrupted (in morals).(3)[髪が]be disheveled.⇒乱す.
みだれる
みだ・れる [3] 【乱れる・紊れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みだ・る
(1)整っていたものがばらばらになる。乱雑になる。「風で髪が―・れる」「列が―・れる」
(2)通常の状態でなくなる。「呼吸が―・れて苦しそうだ」「脈も―・れる」
(3)秩序がくずれる。混乱する。
(ア)世の中が平和でなくなる。「天下が―・れる」
(イ)秩序や礼儀などがくずれる。だらしなくなる。また,うちとける。「風紀が―・れる」「酒がはいるにつれて宴席は―・れてきた」「あるは狩衣など―・れて/枕草子 222」
(ウ)心が平静でなくなる。「知らせを聞いた彼女の心は千々に―・れた」
(4)入りまじる。「色とりどりの花が咲き―・れている」「両チーム入り―・れての混戦」
〔「乱す」「乱る」に対する自動詞〕
みだれ髪
みだれがみ 【みだれ髪】
歌集。与謝野晶子作。1901年(明治34)刊。第一歌集。夫鉄幹との恋愛を人間本能の全面的肯定を基盤として官能的に歌い,「明星」派の黄金時代を現出した。
みだん
みだん [0] 【未断】
(1)まだ処置が決定しないこと。特に,裁判で判決がまだ下りないこと。
(2)ぐずぐずしていること。「さやうの所―にては,ことにさて也/申楽談儀」
みち
みち [2] 【満ち】
満ちること。「潮の―ひき」「夕潮の―のとどみに舟子(フナコ)を率(アドモ)ひ立てて呼び立てて/万葉 1780」
みち
みち【道】
(1) a way;→英和
a road;→英和
a street (街路);→英和
a path (小道);→英和
a passage (通路).→英和
(2)[道徳]moral principles;a duty (義務).→英和
(3)[方法]a way <of doing,to do> ;the road <to success> .
(4)[専門]⇒専門.
〜で on the road[street];on the way (途中で).
〜を聞く(教える) ask (show) <a person> the way <to a place> .
〜に迷う lose one's way.〜にそむく do wrong.→英和
〜にそむいた wrong;immoral.→英和
みち
みち [0] 【道・路・途・径】
(1)人や動物,車などが行き来する通路。ある地点と地点をつないで長く連なった帯状のもの。「都へ通ずる―」「―を横切る」「―を通す」
(2)目的とする所へ至る経路。道すじ。「学校へ行く―で忘れ物に気づいた」「―をまちがえる」「―を聞く」
(3)道のり。距離。道程。「―を急ぐ」「―がはかどる」「日暮れて―遠し」
(4)ある状態に至る道すじ。「勝利への―は遠かった」「栄光の―を歩む」
(5)人のふみ行うべき道すじ。人としてのあり方や生き方。「―にそむく」「―をあやまる」
(6)ある関係を成り立たせている理(コトワリ)。また,世間のならい。「親子の―」「誰踏み初めて恋の―,巷に人の迷ふらん/謡曲・恋重荷」
(7)(仏教・儒教などの)教え。教義。「仏の―」「朝(アシタ)に―を聞かば,夕べに死すとも可なり」
(8)ある専門的分野。方面。「医学の―を究める」「この―にはいって三〇年」
(9)方法。手段。手順。「解決の―を見いだす」「生活の―を断たれる」
みち
みち [1] 【未知】
まだ知らないこと。まだ知られていないこと。
⇔既知
「―の世界」「―への挑戦」
みち
みち 【海驢】
アシカの古名。「―の皮の畳八重を/古事記(上)」
みち
みち 【蜜】
「みつ(蜜)」に同じ。「金の甕(カメ)二つに,一つには―,一つには甘葛(アマヅラ)入れて/宇津保(蔵開上)」
みち
みち【未知の】
unknown.→英和
〜の人 a stranger.→英和
みち=が開ける
――が開・ける
進路をさまたげるものがなくなる。解決の方法などがわかる。
みち=の傍(カタワラ)の碑(ヒ)の文(ブン)
――の傍(カタワラ)の碑(ヒ)の文(ブン)
〔後漢の邯鄲淳が孝女曹娥の事跡を記した碑文が名文であったという故事から〕
すばらしい文章。
→有知(ユウチ)無知三十里
みち=は近きにあり
――は近きにあり
〔孟子(離婁上)「道在�邇而求�諸遠�」から〕
学問の道は自分の身に基づくものであるから,手近なところにあり,遠い外に求める必要はない。
みち=も狭(セ)に
――も狭(セ)に
道もせまくなるほどに。「―散る山桜かな/千載(春下)」
みち=を付ける
――を付・ける
(1)目的の所へ通じる道をつくる。
(2)糸口をつくる。「新しい分野の研究に―・ける」
みち=を切る
――を切・る
中途でさえぎる。また,人との関係を断つ。「咄の―・るめへ/滑稽本・浮世床(初)」
みち=を決する
――を決・する
進むべき方向を決める。
みち=を譲る
――を譲・る
(1)狭い道で自分はわきへ寄って相手が先に通れるようにする。
(2)他の人に地位を譲って引退する。「後進に―・る」
みち=無き道
――無き道
道が全くない所。「―を行く」
みちあえのまつり
みちあえのまつり ミチアヘ― 【道饗祭】
昔,陰暦六月・一二月,京都の四隅に八衢比売(ヤチマタヒメ)・八衢比古(ヤチマタヒコ)・久那斗(クナド)の三神をまつって,路上で怪物・妖物を饗応し,都にはいるのを防ぐために行なった祭事。ちあえのまつり。
みちあけ
みちあけ [0] 【道開け】
(1)道路が開通すること。
(2)交際を始めること。
みちあふれる
みちあふ・れる [5] 【満ち溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みちあふ・る
あふれそうなほどである。「―・れる若さ」
みちあんない
みちあんない [3] 【道案内】 (名)スル
(1)道順などを教えるために先に立って歩くこと。また,その人。
(2)道順を示す,簡略な地図・貼り紙・看板など。道標。みちしるべ。
みちあんない
みちあんない【道案内】
guidance;→英和
a guide (人).→英和
〜をする show <a person> the way <to> ;→英和
guide.
みちいし
みちいし [0] 【道石】
道路の案内に立てた石。
みちいと
みちいと [0] 【道糸】
釣りで,竿の穂先から仕掛けまたは鉤素(ハリス)に至るまでの釣り糸の部分。
みちうち
みちうち 【道打ち】
馬に乗って道を行くこと。「―には,…馬に黄覆輪の鞍置いて乗り給へり/平家 5」
みちうら
みちうら 【道占】
「道行き占(ウラ)」に同じ。「恵心僧都も,…―とはんとて/沙石 10」
みちおしえ
みちおしえ [3] 【道教・路導】
ハンミョウの異名。道路上にいて人の歩く方向へ飛ぶことからいう。[季]夏。《草の戸を立出づるより―/高野素十》
みちかい
みちかい 【道交ひ】
(1)道で行き違うこと。すれちがい。「―にてだに,人か何ぞとだに御覧じわくべくもあらず/源氏(明石)」
(2)道を行き来すること。「大路の―もいかがとのみわづらはしく/大鏡(師尹)」
みちかけ
みちかけ [2][0] 【満ち欠け・盈ち虧け】
月が丸くなることと欠けること。「月の―」
みちかぜ
みちかぜ 【三千風】
⇒大淀(オオヨド)三千風
みちかり
みちかり [0] 【道刈(り)・路刈(り)】
盆路(ボンミチ)作りのこと。路薙(ミチナ)ぎ。朔日路(ツイタチミチ)。
みちがい
みちがい [0] 【見違い】
見まちがえること。見ちがえ。
みちがう
みちが・う [0][3] 【見違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
「みちがえる」に同じ。
■二■ (動ハ下二)
⇒みちがえる
みちがえ
みちがえ [0] 【見違え】
「見違い」に同じ。
みちがえる
みちがえる【見違える】
[A を B と]take[mistake] <A> for <B> ;[見分けられない]cannot recognize <a person> .
みちがえる
みちが・える [0][4] 【見違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 みちが・ふ
見まちがえる。見あやまる。「年頃になって―・えるようにきれいになった」
みちがく
みちがく [2] 【道楽】
雅楽で,楽人が行列の先頭で行進しながら演奏すること。行幸・葬祭・寺社行事などで行われ,行列全体の進行を促す。
→居楽(イガク)
→立楽(タチガク)
みちきり
みちきり [0] 【道切り】
(1)道をさえぎること。「イタチの―」
(2)疫病神など災厄をもたらすものが村に侵入するのを防ぐ呪術行為。村の入り口に注連縄(シメナワ)を張ったりする。
みちくさ
みちくさ【道草をくう】
loiter about on the way.→英和
みちくさ
みちくさ 【道草】
小説。夏目漱石作。1915年(大正4)「朝日新聞」連載。「吾輩は猫である」執筆当時の実生活を題材に,日常生活にひそむ危機に直面した知識人の姿を描く。
みちくさ
みちくさ [0] 【道草】 (名)スル
(1)〔「道草を食う」から〕
目的地へ行く途中で他の事に時間を使うこと。「―してはいけません」
(2)道端に生えている草。
(3)書名(別項参照)。
みちくさ=を食う
――を食・う
〔馬が道々草を食いながら行くことから〕
途中で他の事にかかずらって時間を費やす。
みちざね
みちざね 【道真】
⇒菅原(スガワラノ)道真
みちしお
みちしお [0] 【満ち潮】
潮が満ちてくること。上げ潮。まんちょう。
⇔引き潮
みちしお
みちしお【満ち潮】
the flow tide.
みちしば
みちしば [0] 【道芝】
(1)道端の芝草。路傍の草。
(2)チカラシバの異名。
(3)道案内。恋の手引き。「その―をするにつけても/とはずがたり 1」
みちしるべ
みちしるべ [3] 【道標・道導】
(1)道の行き先や目的地までの距離などを示して道端に立てるもの。どうひょう。
(2)ある事の手引きとなるもの。「極楽への―」「会社経営の―」
(3)ハンミョウの異名。みちおしえ。
みちしるべ
みちしるべ【道しるべ】
a signpost.→英和
みちじゅん
みちじゅん [0] 【道順】
目的地へ行くのに通るべき道の順序。順路。「駅へ行く―」
みちじゅん
みちじゅん【道順】
a route;→英和
a course;→英和
an itinerary (旅程).→英和
みちすう
みちすう【未知数】
an unknown quantity.
みちすう
みちすう [2][3] 【未知数】
(1)方程式で値の知られていない数。�,� などで表す。
⇔既知数
(2)将来どうなるかわからないこと。「彼の力はまだ―だ」
みちすがら
みちすがら【道すがら】
⇒道々.
みちすがら
みちすがら [0] 【道すがら】 (副)
道を行きながら。道を行く途中。道々。「参詣の―土産物屋をひやかして歩く」
みちすじ
みちすじ【道筋】
a route;→英和
a course.→英和
みちすじ
みちすじ [0] 【道筋】
(1)通って行く道。通り道。「郵便局は駅へ行く―にある」
(2)物事の道理。筋道。「議論の―」
みちたつ
みちた・つ 【途立つ】 (動タ四)
出発する。旅の途につく。「将軍等共に―・ちぬ/日本書紀(崇神訓)」
みちたりる
みちた・りる [0][4] 【満ち足りる】 (動ラ上一)
十分に満足する。「―・りた生活」「何か―・りない気持ち」
みちつじ
みちつじ [0] 【道辻】
道が十字形に交わっている所。道のつじ。ちまた。つじ。
みちつづき
みちつづき [3] 【道続き】
同じ道で続いていること。一本の道に沿っていること。
みちつなのはは
みちつなのはは 【道綱母】
⇒藤原(フジワラノ)道綱母
みちづら
みちづら 【道列・道面】
道筋。途上。「山科の―に四の宮川原と云ふ所にて/宇治拾遺 5」
みちづれ
みちづれ [0] 【道連れ】
(1)連れ立って一緒に道を行くこと。また,その人。同行者。「旅は―世は情け」
(2)むりに一緒の行動をとらせること。「子供を―にした一家心中」
みちづれ
みちづれ【道連れ】
a traveling companion.〜になる go[travel]with <a person> .
みちとせ
みちとせ 【三千歳】
清元の一。本名題「忍逢春雪解(シノビアウハルノユキドケ)」。「天衣紛上野初花(クモニマゴウウエノノハツハナ)」に使ったもの。河竹黙阿弥作詞,清元お葉(二世清元梅吉とも)作曲。片岡直次郎と遊女三千歳の雪の夜の忍び逢いをうたったもの。
みちとせ
みちとせ [2] 【三千年・三千歳】
(1)三千年。
(2)「みちとせの桃」の略。「―を見つべき身には年ごとにすくにもあらぬ花としらせむ/蜻蛉(上)」
みちとせのもも
みちとせのもも 【三千年の桃】
漢の武帝が西王母(セイオウボ)からもらって食べた,三千年に一度実を結ぶという不老長寿の桃。仙桃。王母桃。
みちどめ
みちどめ [0] 【道止め】
道路の通行を止めること。通行止め。
みちなか
みちなか [0] 【道中】
(1)道の真ん中。道路上。
(2)道の途中。
みちなが
みちなが 【道長】
⇒藤原(フジワラノ)道長
みちながどり
みちながどり [0] 【道長取り】
和服の文様構成の一。継色紙から取り入れた技法で,いくつかの色・柄の違う模様をちぎって貼り合わせたように,曲線や折れ線で区切って置いたもの。
みちならし
みちならし【道均し】
road leveling.
みちならぬ
みちならぬ 【道ならぬ】 (連語)
道徳にはずれた。「―恋」
みちなり
みちなり [0] 【道形】
〔途中にある角を曲がらないで〕
道路の自然なカーブに沿って行くこと。「―に行く」
みちのかみ
みちのかみ 【道の神】
道路・旅行者の安全を守る神。道祖神。「玉桙(タマホコ)の―たち賂(マイ)はせむ/万葉 4009」
みちのき
みちのき 【道の記】
旅行中のことを記した文。旅行記。道中記。「―の口元でなくほととぎす/柳多留 22」
みちのく
みちのく 【陸奥】
〔「みちのおく」の転〕
陸前・陸中・陸奥(ムツ)・磐城・岩代の奥州五国の古名。ほぼ現在の東北地方に相当する。みちのくた。「―の真野の草原(カヤハラ)遠けども/万葉 396」
みちのくがみ
みちのくがみ [4] 【陸奥紙】
陸奥産の檀紙(ダンシ)。また,檀紙の別名。上質の楮(コウゾ)紙ともいう。みちのくにがみ。
みちのくち
みちのくち 【道の口】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって二つまたは三つに分けた場合,最も近い方にある国。例えば越(コシ)の国のうち,越前を「越の道の口」という。
→道の中
→道の後(シリ)
みちのくに
みちのくに 【陸奥】
「みちのく(陸奥)」に同じ。「昔,をとこ,―にすずろに行きいたりにけり/伊勢 14」
みちのくにがみ
みちのくにがみ 【陸奥紙】
「みちのくがみ(陸奥紙)」に同じ。
みちのし
みちのし [3] 【道師】
684年に制定された八色(ヤクサ)の姓(カバネ)の第五位。技術に通じた有力氏族に与えるためのものと考えられるが,実際には賜姓は行われなかった。
みちのしり
みちのしり 【道の後・道の尻】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって分けた場合,最も遠い方にある国。例えば越(コシ)の国のうち,越後を「越の道の後」という。
→道の口
→道の中
みちのそら
みちのそら 【道の空】
道の途中。道中。「かかる―にて,はふれぬべきにやあらむ/源氏(夕顔)」
みちのなか
みちのなか 【道の中】
昔,京都から下る道筋の国を遠近によって分けた場合,中ほどにある国。例えば越(コシ)の国のうち,越中を「越の道の中」という。
→道の口
→道の後(シリ)
みちのひと
みちのひと 【道の人】
その方面に通じた人。その道の達人。「宿曜(スクヨウ)のかしこき―に考へさせ給ふにも/源氏(桐壺)」
みちのべ
みちのべ [0] 【道の辺】
みちばた。道のほとり。
みちのもの
みちのもの 【道の者】
(1)一芸に秀でた者。道の人。「―参会して音曲する/申楽談儀」
(2)宿駅の遊女。また一般に,遊女のこと。「―ははづかしきぞ/曾我 9」
みちのり
みちのり【道程】
(a) distance.→英和
どれ位の〜があるか How far is it <from…to> ?
みちのり
みちのり [0] 【道程】
目的地までの距離。行程。どうてい。「一時間ほどの―」「長い―」
みちはか
みちはか [0] 【道果・道捗】
旅程のはかどりぐあい。「―がいく」「―がゆかぬ」
みちはずれ
みちはずれ [3] 【道外れ】
(1)道筋から他へそれること。
(2)道理にはずれること。また,そうした行為。
みちばた
みちばた [0] 【道端】
道のはしの方。道のほとり。路傍。
みちばた
みちばた【道端(に)】
(by,on) the roadside[wayside].→英和
みちひ
みちひ [1] 【満ち干】
海水が満ちることと引くこと。満潮と干潮。干満(カンマン)。「潮の―が激しい」
みちひ
みちひ【満干】
⇒干満.
みちひき
みちひき [2] 【満ち引き】
満潮と干潮。満ち干(ヒ)。
みちひこ
みちひこ 【道彦】
⇒鈴木(スズキ)道彦
みちひのたま
みちひのたま 【満ち干の珠】
潮満つ珠(タマ)と潮干(フ)る珠の併称。
みちび
みちび [0] 【道火】
火薬の導火線。くちび。火縄。
みちびき
みちびき【導き】
guidance.→英和
みちびき
みちびき [0] 【導き】
みちびくこと。指導をすること。「神の―」「今後ともよろしくお―のほどを」
みちびく
みちび・く [3] 【導く】 (動カ五[四])
(1)案内をする。そこまで連れてゆく。「奥の間に―・く」「大御神たち船舳(フナノヘ)に(=イテ)―・きまをし/万葉 894」
(2)教える。手引きをする。「子弟を―・く」
(3)そうなるようにしむける。「成功に―・く」
(4)ある前提から答えなどを引き出す。「結論を―・く」
[可能] みちびける
みちびく
みちびく【導く】
lead;→英和
guide.→英和
みちぶしん
みちぶしん [3] 【道普請】 (名)スル
道を作ったり直したりすること。道路工事。
みちぶしん
みちぶしん【道普請】
road repair[mending].〜をする repair a road.→英和
みちべ
みちべ [0] 【道辺】
道のほとり。みちばた。
みちみち
みちみち 【道道】
■一■ [0] (副)
道を行きながら。道中。「―話す」「―相談しよう」
■二■ [2] (名)
(1)いろいろの方面。さまざまな学問・技芸の道。「―の才をならはさせ給ふ/源氏(桐壺)」
(2)あちこちの道。「軍の寄り来べき―に/今昔 25」
みちみち
みちみち【道々】
on the way (途中で);→英和
all the way (途中ずっと).
みちみちし
みちみち・し 【道道し】 (形シク)
道理にかなっている。学問的である。また,理屈っぽい。「三史・五経の―・しき方を,あきらかにさとりあかさむこそ/源氏(帚木)」
みちみちる
みちみ・ちる [4] 【満ち満ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 みちみ・つ
十分に満ちる。いっぱいになる。「闘志が―・ちる」
みちむらりゅう
みちむらりゅう 【通村流】
和様書道の流派の一。江戸初期に中院通村(ナカノインミチムラ)(1588-1653)の創始。世尊寺流の流れをくむ書風。中院流。
みちもり
みちもり 【通盛】
能の一。二番目物。井阿弥作。阿波の鳴門で平家を弔う僧が釣り舟に乗った平通盛と小宰相の局(ツボネ)の化身に会い,やがて甲冑(カツチユウ)姿の通盛の霊が現れて一ノ谷の合戦のさまをみせる。
みちもり
みちもり 【道守】
街路・駅路を守る人。ちもり。「―の問はむ答へを言ひ遣らむすべを知らにと/万葉 543」
みちゃく
みちゃく【未着の】
not yet arrived.
みちゃく
みちゃく [0] 【未着】
まだ到着しないこと。「―郵便」
みちやなぎ
みちやなぎ [3] 【道柳】
タデ科の一年草。原野・道端などに多い。茎は基部からよく分枝し,細く硬い。葉は狭長楕円形で多数互生。夏から秋,葉腋に緑色の小花が数個ずつつく。庭柳。
みちゆき
みちゆき [0] 【道行き】
(1)道を行くこと。旅行すること。
(2)旅の途中の光景を描写する詞章。修辞技巧を駆使した韻文。軍記物・歌謡・謡曲・浄瑠璃,また講談・浪曲などの芸能にもみられる。道行き文。
(3)能と狂言の構成単位。能の場合は,叙景の謡を伴い,ワキが目的の地に到着するまでの道程を表現する部分。狂言の場合は,会話や独白を伴い,舞台を歩きながら目的地に向かうことを示す部分。
(4)浄瑠璃・歌舞伎で,道中を描く舞踊。多く心中・駆け落ちが扱われる。
(5)和装用コートの一。襟を四角にくり,小襟を額縁に仕立てたもの。道行きコート。道行きぶり。
(6)物事のいきさつ。そこに至るまでの経過。「道純と抽斎とが同人であることを知つたと云ふ―を語つた/渋江抽斎(鴎外)」
みちゆきうら
みちゆきうら [0] 【道行き占】
道に立っていて,行きかう人の言葉を聞いて吉凶を占うこと。辻うら。道うら。「玉桙(タマホコ)の―の占(ウラ)正に/万葉 2507」
みちゆきごろも
みちゆきごろも [5] 【道行き衣】
旅行の際に着る衣服。旅衣。「春雨はいたくな降りそ旅人の―ぬれもこそすれ/金槐(雑)」
みちゆきぶり
みちゆきぶり 【道行き触り・道行き振り】
(1)道ですれちがうこと。道で行き合うこと。みちぶり。「玉桙(タマホコ)の―に思はぬに妹を相見て恋ふるころかも/万葉 2605」
(2)旅の日記。道の記。紀行。
(3)「道行き{(5)}」に同じ。
みちゆきもの
みちゆきもの [0] 【道行き物】
歌舞伎で,道行きの舞踊。相愛の男女の旅行場面が多いが,親子・主従の場合もある。景事(ケイゴト)。道行き事(ゴト)。
みちょう
みちょう 【御帳】
貴人の御座所の帳(トバリ)または帳台を敬っていう語。「―にかかれる薬玉も/徒然 138」
みちより
みちより [0] 【道寄り】 (名)スル
寄り道。「―をしながら鎌倉の宿へ着いた/発展(泡鳴)」
みちる
みちる【満ちる】
be filled <with> ;become[be]full <of> ;[期限が]expire;→英和
terminate;→英和
[潮が]rise;→英和
flow.→英和
みちる
み・ちる [2] 【満ちる・充ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 み・つ
(1)主に形のないものや,抽象的なものによって,ある空間がいっぱいになる。「悪意に―・ちた書評」「自信に―・ちた返事」「希望に―・ちた日々」「蝉ノ声ガ耳ニ―・ツル/日葡」
(2)満月になる。「月が―・ちる」
(3)満潮になる。「潮が―・ちてくる」
(4)一定の期間が終わる。期限に達する。「刑期が―・ちて出所する」「月―・ちて玉のような男の子が生まれた」
〔(1)古くは四段活用。中世以降上二段活用が生じた。(2)現代語でも打ち消しの表現には五段活用が用いられる。「百人にも満たない」「意に満たない」→みつ・みたない(満)〕
みちれない
みちれな・い (形)[文]ク みちれな・し
〔中世・近世語〕
さもしい。卑しい。「―・イヒトヂャ/日葡」
みちわけいし
みちわけいし [4] 【道分け石】
道路の分岐点などに置いた,道しるべの石。道分けの石。
みちわる
みちわる [0] 【道悪】
ぬかって歩きにくい道。「―へ入つて了つて,履物が取れない/金色夜叉(紅葉)」
みぢか
みぢか【身近に】
near[close by]one(self).
みぢか
みぢか [0] 【身近】 (名・形動)[文]ナリ
(1)自分の体近くにある・こと(さま)。「―にある本」
(2)日常慣れ親しんでいる・こと(さま)。「―な話題」「―に感じる」
[派生] ――さ(名)
みぢかい
みぢか・い [3] 【身近い】 (形)[文]ク みぢか・し
自分の身に近い。また,手近である。「―・い問題」
みっか
みっか [0] 【三日】
(1)一日の三倍。
(2)月の第三番目の日。俳句では,特に一月三日をいう。[季]新年。
(3)非常に短い期間。
みっか
みっか【三日天下】
a short-lived reign.三日坊主 a quitter.→英和
〜である can stick at[to]nothing.
みっか=にあげず
――にあげず
間をあけないさま。毎日のように。たびたび。「―訪ねてくる」
みっか=先(サキ)知れば長者
――先(サキ)知れば長者
先見の明のある人は少ないたとえ。
みっか=見ぬ間(マ)の桜
――見ぬ間(マ)の桜
〔桜の花は散りやすいことから〕
世の中の移り変わりの激しいたとえ。
みっかい
みっかい【密会】
a secret[clandestine]meeting;a rendezvous.→英和
〜する meet in secret.
みっかい
みっかい [0] 【密会】 (名)スル
こっそり会うこと。特に,男女がひそかに会うこと。「約束の場所で―する」
みっかいわい
みっかいわい [4] 【三日祝(い)】
新生児の生後三日目の祝い。かつては三日湯をつかわせてから,三日衣装という産着を着せることが行われていた。みつめ。
みっかてんか
みっかてんか [4] 【三日天下】
〔明智光秀の天下が短期間で滅んだことから〕
わずかの期間しか地位や権力を保持できないこと。三日大名。
みっかねつ
みっかねつ [3] 【三日熱】
マラリアの一種で,三日熱病原虫により隔日に規則正しく発熱する病気。古く,瘧(オコリ)といわれた。
みっかばしか
みっかばしか [4] 【三日麻疹】
〔麻疹(ハシカ)に似た発疹が出て二〜三日で治ることから〕
風疹(フウシン)の俗称。
みっかび
みっかび 【三ヶ日】
静岡県西部,引佐(イナサ)郡の町。近世,姫街道の宿場町。浜名湖の北岸に位置する。ミカンの産地。
みっかびじん
みっかびじん [4] 【三ヶ日人】
静岡県三ヶ日町の石灰岩採石場から発見された化石人骨。旧石器時代の新人とされている。
みっかぼうず
みっかぼうず [4] 【三日坊主】
非常に飽きやすくて長続きしない人をあざけっていう語。
みっかコロリ
みっかコロリ [4] 【三日―】
〔発病後三日でころりと死ぬ意〕
コレラの異名。
みっきょう
みっきょう【密教】
esoteric Buddhism.
みっきょう
みっきょう [1][0] 【密教】
大日如来が自らの悟りのなかで,自らの悟りを楽しみながら説く,奥深い絶対の真理の教え。「大日経」「金剛頂経」などがその代表的経典。仏教の中で特に祈祷を重視し,そのための呪文や儀式を整備している。日本には空海が伝えた真言宗系の東密と,最澄が伝えた天台宗系の台密がある。
⇔顕教(ケンギヨウ)
→真言宗
みっきょうびじゅつ
みっきょうびじゅつ [5] 【密教美術】
密教の教理に基づいて曼荼羅(マンダラ)や密教諸尊を絵画や彫刻によって描く美術の総称。密教法具類や,密教寺院の建築物である灌頂堂や多宝塔なども含む。
みっく
みっく [1][0] 【密供】
〔「みつぐ」とも〕
密教で,護摩(ゴマ)をたき諸仏を供養すること。
みっけい
みっけい [0] 【密契】
秘密に結んだ契約。密約。
みっけい
みっけい [0] 【密計】
ひそかにめぐらす計略。秘計。
みっこう
みっこう【密航する】
stow away <on a boat> .密航者 a stowaway.→英和
みっこう
みっこう [0] 【密行】 (名)スル
人に知られないようにこっそりと行くこと。「単身―して目的地へ潜入する」
みっこう
みっこう [0] 【密航】 (名)スル
許可を得ずにひそかに国外へ航行すること。「貨物船で―する」「―を企てる」
みっこう
みっこう【密行する】
go secretly.
みっこく
みっこく [0] 【密告】 (名)スル
ひそかに知らせること。ひそかに告発すること。「―者」「警察に―する」
みっこく
みっこく【密告】
(secret) information <against> .→英和
〜する inform <against> .→英和
‖密告者 an informer.
みっさつ
みっさつ [0] 【密殺】 (名)スル
ひそかに殺すこと。特に,家畜を非合法に殺すこと。
みっし
みっし [0] 【密使】
ひそかにつかわされる使者。
みっし
みっし【密使】
a secret messenger;an emissary.→英和
みっし
みっし [1][0] 【密旨】
秘密の命令。内々の命令。
みっしつ
みっしつ【密室】
a secret room;a closed room (閉じた室).密室殺人の locked-room <novels> .
みっしつ
みっしつ [0] 【密室】
(1)締め切って外から入れない部屋。「―殺人事件」
(2)人に知られていない秘密の部屋。
みっしゃくこんごう
みっしゃくこんごう 【密迹金剛】
執金剛(シユウコンゴウ)神の別名。密迹力士。
みっしゅう
みっしゅう [0] 【密集】 (名)スル
すき間なくびっしりと集まること。「住宅が―する」
みっしゅう
みっしゅう [1] 【密宗】
真言宗のこと。
⇔顕宗
みっしゅう
みっしゅう【密集する】
crowd;→英和
gather closely together.密集部隊 massed troops.
みっしょ
みっしょ【密書】
a secret letter[message,papers].
みっしょ
みっしょ [0][1] 【密書】
秘密の書類や手紙。「―をたずさえる」
みっしょく
みっしょく [0] 【密植】 (名)スル
一定面積の土地に植物を密に植え込むこと。
⇔疎植
みっしり
みっしり
⇒みっちり.
みっしり
みっしり [3] (副)
(1)物がすき間なく満ちているさま。びっしり。ぎっしり。「―(と)詰まっている」「空は―と曇つて/発展(泡鳴)」
(2)手かげんをしないで,物事を十分に行うさま。みっちり。「―(と)しぼられた」
みっせい
みっせい [0] 【密生】 (名)スル
すき間なく生えること。「剛毛が―している」「クマザサの―地」
みっせい
みっせい【密生する】
grow thick.
みっせつ
みっせつ [0] 【密接】
■一■ (名)スル
すき間もなく,ぴったりとくっついていること。「隣家の塀に―した家」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
関係の非常に深い・こと(さま)。「両者は―な関係にある」「―に結び付く」
〔明治期につくられた語〕
[派生] ――さ(名)
みっせつ
みっせつ【密接な】
close;→英和
intimate.→英和
〜な関係がある be closely connected <with> .
みっせん
みっせん [0] 【密栓】 (名)スル
かたく栓をすること。
みっそ
みっそ [0][1] 【密訴】 (名)スル
ひそかに他人の犯罪などを訴え出ること。
みっそう
みっそう【密葬】
an informal funeral.
みっそう
みっそう [0] 【密葬】 (名)スル
(1)ひそかにほうむること。「―に付される」
(2)うちうちで葬式をすること。また,その葬式。「―した上で改めて本葬を行う」
みっそう
みっそう [0] 【密奏】 (名)スル
ひそかに奏上すること。「兵乱疫癘有べしと,陰陽寮頻りに―す/太平記 27」
みっそう
みっそう [0] 【密送】 (名)スル
こっそりと送ること。秘密のうちに送ること。「機密文書を―する」
みっちゃ
みっちゃ
天然痘の痕(アト)の多いこと。あばた。「あらい―があつて色がくらうて/滑稽本・膝栗毛 6」
みっちゃく
みっちゃく【密着する】
stick[adhere] <to> .→英和
みっちゃく
みっちゃく [0] 【密着】 (名)スル
(1)ぴったりとくっつくこと。また,ぴったりとくっつけること。「政治家に―して取材する」「紙を―させる」
(2)〔原板と印画紙をぴったりと付けて焼くことから〕
原板の大きさに焼き付けた写真。密着焼き。べた焼き。
みっちゃづら
みっちゃづら 【みっちゃ面】
あばたのある顔。あばたづら。「色は真黒に横太つたる―/浄瑠璃・淀鯉(上)」
みっちゃ面
みっちゃづら 【みっちゃ面】
あばたのある顔。あばたづら。「色は真黒に横太つたる―/浄瑠璃・淀鯉(上)」
みっちょく
みっちょく [0] 【密勅】
秘密の勅命。「討幕の―」
みっちり
みっちり
[熱心・十分に]very hard;seriously;→英和
strictly (きびしく).
みっちり
みっちり [3] (副)
十分に行うさま。みっしり。「―(と)勉強する」「―(と)しこむ」「―(と)油をしぼる」
みっつ
みっつ [3] 【三つ】
「みつ」の促音添加。三個,また三歳。現代語では,この語形の方が用いられる。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
みっつう
みっつう【密通】
illicit intercourse;(an) adultery.→英和
〜する be intimate <with> .
みっつう
みっつう [0] 【密通】 (名)スル
(1)ひそかに通知すること。
(2)妻あるいは夫以外の異性とひそかに情を通わすこと。「人妻と―する」「不義―」
みってい
みってい [0] 【密偵】 (名)スル
ひそかに秘密や内情を探ること。また,そうする者。スパイ。「―を放つ」
みっともない
みっともない
⇒見苦しい.
みっともない
みっともな・い [5] (形)
〔「見とうもない」が変化した「見ともない」の促音添加〕
とても見ていられない。体裁が悪い。見苦しい。「―・い姿」「―・い負け方」「あまり―・いところは見せたくない」
[派生] ――さ(名)
みっぷ
みっぷ [1] 【密夫】
隠れて他人の妻と通じる男。情夫。
みっぷ
みっぷ [1] 【密婦】
隠れて他人の夫と通じる女。情婦。
みっぷう
みっぷう【密封する】
seal up.
みっぷう
みっぷう [0] 【密封】 (名)スル
ぴっちりと封をすること。「封書を―する」
みっぺい
みっぺい【密閉する】
close up (tight).
みっぺい
みっぺい [0] 【密閉】 (名)スル
すき間のないように閉めること。「部屋を―する」「―容器」
みっぽう
みっぽう [0][1] 【密法】
〔仏〕 密教で行う修法(シユホウ)。
みつ
みつ【蜜】
honey.→英和
みつ
みつ [1] 【蜜】
(1)ミツバチがつくる甘い液。はちみつ。
(2)植物の分泌する甘い液。「花の―」
(3)砂糖や飴(アメ)からつくる甘い液。
みつ
みつ [2][1] 【三つ】
(1)さん。みっつ。物の数を数える時に用いられる。
(2)三歳。
(3)昔の時刻で,一刻を四つに分けた第三。「丑―時」
みつ
み・つ 【満つ・充つ】
■一■ [1] (動タ五[四])
(1)「みちる」に同じ。現代語では打ち消し表現を伴って用いられる。「人口六万にも―・たない小さな市」「人多(サワ)に国には―・ちて/万葉 485」
(2)望みがかなう。充足する。「若君国の母となり給ひて,願ひ―・ち給はむ世に/源氏(若菜上)」
→みたない(満)
■二■ (動タ上二)
⇒みちる
■三■ (動タ下二)
(1)いっぱいにする。行き渡らせる。満たす。「植ゑ―・つる田の面の早苗/壬二集」
(2)願いをかなえる。望みを満足させる。「その本尊,願ひ―・て給ふべくはこそ/源氏(東屋)」
(3)課せられたこと,自ら課したことをすべて達成する。「慈救の三洛叉を―・てうど思ふ大願あり/平家 5」
みつ
みつ [1] 【満】
暦注の十二直の一。家作り・移転などに吉,土を動かすこと・服薬始めに凶という日。
みつ
みつ【密な】
dense;→英和
thick.→英和
⇒密接,綿密.
みつ
みつ [1] 【密】 (名・形動)[文]ナリ
(1)すき間もないほどにぎっしりと詰まっている・こと(さま)。
⇔疎
「人口が―な国」「電話の回数が―になる」
(2)内容の充実している・こと(さま)。「中身が―な本」
(3)非常に親しい間柄である・こと(さま)。「―な間柄」
(4)細かい点にまで行き届いている・こと(さま)。綿密。「―に連絡をとりあう」「記事の巧みなるは想像の―なるになり/日本開化小史(卯吉)」
(5)秘密である・こと(さま)。「謀(ハカリゴト)は―なるを以てよしとす」
みつ
みつ 【御津】
(1)難波の港。古く,官船の出入りがあったことから尊んでいう。「―の浜松待ち恋ひぬらむ/万葉 63」
(2)現在の大津市下阪本,比叡山東麓の琵琶湖岸にあった坂本の津のこと。((歌枕))「もろ人の願ひを―の浜風に/新古今(神祇)」
みつ
みつ [1] 【褌】
〔「みつ(三)」と同源〕
(1)褌(フンドシ)の,腰に回した部分と股下に回した部分とが背面で T 字状になるあたり。
(2)相撲で,まわし。「前―」「たて―」
みつあおい
みつあおい [3] 【三つ葵】
葵紋の一。葉が三枚あるもの。葵巴(アオイドモエ)と立葵がある。
みつあし
みつあし [0] 【三つ足・三脚】
(1)三本の足。
(2)〔女房詞〕
金輪(カナワ)。[大上臈御名之事]
みつあみ
みつあみ [0] 【三つ編み】
三本のひもや三束に分けた髪を編むこと。また,その編み方。三つ組み。
みつい
みつい ミツヰ 【三井】
姓氏の一。
みついざいばつ
みついざいばつ ミツヰ― 【三井財閥】
日本三大財閥の一。江戸時代有数の両替・呉服商であった三井家の商業資本を起点とし,明治維新以降,主として政府部内の長州閥と結びつつ形成された。一族の持株会社たる三井合名会社のもと,銀行・貿易・海運・鉱山・繊維など主要産業部門に進出した。第二次大戦後,GHQ の指令により解体。
みついしんな
みついしんな ミツヰシンワ 【三井親和】
(1700-1782) 江戸中期の書家・武術家。江戸の人。書を細井広沢に学び門下四天王と称され,特に篆書(テンシヨ)をよくした。射術にもすぐれ,深川三十三間堂通し矢も行なった。
→親和染
みついたかとし
みついたかとし ミツヰ― 【三井高利】
(1622-1694) 江戸前・中期の豪商。伊勢松坂の生まれ。三井家第二代。通称,八郎兵衛。1673年江戸・京都に呉服店越後屋を開業,次いで江戸・大坂に両替商を営み,幕府為替御用達として巨額の富を蓄積,三井家の基礎を築いた。
みついたかひら
みついたかひら ミツヰ― 【三井高平】
(1653-1737) 江戸中期の豪商。三井家第三代。通称は八郎右衛門。高利の長男。初代高俊が伊勢松坂に越後屋を興し,二代高利のときに江戸・京都に進出,三代高平の代で家法が制定され組織が整備された。以後,歴代が八郎右衛門を称した。
みついみいけそうぎ
みついみいけそうぎ ミツヰ―サウギ 【三井三池争議】
⇒三池争議(ミイケソウギ)
みついん
みついん [0] 【密印】
〔仏〕
(1)仏・菩薩の根本の誓いを示すもので,両手の十指を用いてつくる形。みっちん。「―を結ぶ」
(2)禅宗で,変わることなき悟りのこと。心印。仏心印。
みつうろこ
みつうろこ [3] 【三つ鱗】
家紋の一。三個の三角形を品字形に並べたもの。北条氏の紋。
みつうん
みつうん [0] 【密雲】
厚く重なった濃い雲。密集した雲。
みつえ
みつえ [0] 【御杖】
(1)杖を敬っていう語。
(2)「御杖代(ミツエシロ)」に同じ。「天皇,倭姫命を以て―として,天照大神に奉りたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
みつえしろ
みつえしろ 【御杖代】
大神・天皇などの御杖となって助けるもの。多く,伊勢神宮の斎宮の称。「豊耟入婦(トヨスキイリヒメ)を以ちて―として/皇太神宮儀式帳」
みつえり
みつえり [0] 【三つ襟】
(1)和裁で,襟肩明きの後ろ襟の付く部分。
(2)小袖を三枚重ねて着ること。
みつおうぎ
みつおうぎ [3] 【三つ扇】
家紋の一。開いた三面の扇を要(カナメ)を中心にして丸く並べたもの。
→扇
みつおしえ
みつおしえ [3] 【蜜教】
キツツキ目ミツオシエ科の鳥の総称。全長10〜20センチメートル。羽は灰色か緑灰色,くちばしは太く短く,脚の指は前後に二本ずつの対趾足(タイシソク)。人間やミツアナグマの注意をひいてミツバチの巣まで案内し,巣をこわし蜜を取って立ち去るのを待って幼虫・さなぎ・蜜蝋を食う習性がある。キツツキなど他の鳥の巣に托卵。アフリカ・南アジアの熱帯雨林に分布。
みつおり
みつおり [0] 【三つ折り】
(1)三つに折ること。
(2)江戸時代,男の髷(マゲ)を三つに折る結い方。
(3)備中国(現在の岡山県)産の和紙の一種。障子紙とした。
みつおりぐけ
みつおりぐけ [4] 【三つ折り絎】
布の端を三つ折りにし,裏に針目を出さないでくけるくけ方。
みつかいどう
みつかいどう ミツカイダウ 【水海道】
茨城県南西部,鬼怒川下流域の市。近世,舟運による河岸集落として発達。
みつかけぼし
みつかけぼし 【軫宿】
二十八宿の軫(シン)宿の和名。烏(カラス)座の主部をなす。
みつかど
みつかど [0] 【三つ角】
(1)三つの角。
(2)道が三方に分かれる地点。三叉路(サンサロ)。三つ辻。
みつかど
みつかど【三つ角】
a fork <in the road> .→英和
みつかる
みつか・る [0] 【見付かる】 (動ラ五[四])
(1)人にみつけられる。人の目にとまる。「かくれんぼで鬼に―・る」「万引が―・る」
(2)探しもとめていたものを見つけることができる。「落とした物が―・る」「仕事が―・る」
みつかる
みつかる【見付かる[見付けられる]】
be found (out);be discovered;be detected.
みつが
みつが [0] 【密画】
(1)こまかい部分まで綿密に描いた絵。
⇔疎画
(2)「細密画」に同じ。
みつがさね
みつがさね [3][0] 【三つ重ね】
衣服・さかずきなどで,三つ重ねて一組みになるもの。
みつがしら
みつがしら [3] 【三つ頭】
刀の切っ先。「―より火を出だして,鎬(シノギ)を削つて戦ひしが/謡曲・烏帽子折」
みつがしわ
みつがしわ [3] 【三柏・三槲】
(1)家紋の一。柏の葉を三枚用いて図案化したもの。
→柏
(2)ミツガシワ科の多年草。山地の沼地に自生。葉は根生し,カシワの葉に似た三小葉からなる。夏,花茎の頂に白花を多数総状につける。葉は苦みがあり健胃薬。水半夏(ミズハンゲ)。
三柏(2)[図]
みつがなえ
みつがなえ [3] 【三つ鼎】
三人が鼎の足のように三方から向かい合って座ること。鼎座(テイザ)。みつがなわ。
みつがなわ
みつがなわ [3] 【三つ鉄輪】
(1)「三つ鼎(ガナエ)」に同じ。「久作と―で詮議するのぢや/浄瑠璃・新版歌祭文」
(2)家紋の一。鉄輪を三つ組み合わせたもの。
みつき
みつき [0] 【見付き】
(1)外から物を見たようす。外観。外貌。外見。「見た所では,家の―に些(チツ)とも変(カワリ)はなく/めぐりあひ(四迷)」
(2)建築・舞台などの部材の,正面から見える面。また,その幅。みつけ。
みつぎ
みつぎ [0] 【貢ぎ・調・御調】
〔「み」は接頭語。中世末期頃まで「みつき」〕
(1)租税。貢賦。「―を軽くし,斂(オサメモノ)を薄くして/日本書紀(仁徳訓)」
(2)大和政権に服属する集団が,服属儀礼としてさし出すもの。繊維製品を中心とする。海山の収穫物を主とする贄(ニエ)と対をなすが,のち,その多くを吸収し律令制の調(チヨウ)として体系化された。つき。
(3)「調(チヨウ){(1)}」に同じ。
みつぎ
みつぎ【貢(物)(を納める)】
(pay) a tribute.→英和
みつぎ
みつぎ [1] 【密儀】
ある資格をもった者だけが参加することのできる秘密の儀式。また,その資格を与えるために行う秘密の儀式。密儀を中心とする宗教は密儀宗教と呼ばれ,オルフェウス教・エレウシス秘儀などがある。秘儀。
みつぎ
みつぎ【密議】
<have> a secret conference.⇒密談.
みつぎ
みつぎ 【見継ぎ】
面倒を見続けること。財物を供給すること。しおくり。「国の父様母様が浪人でなければ,こな様たちへ―のはず/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
みつぎ
みつぎ [1] 【密議】 (名)スル
内密にする相談。「―をこらす」
みつぎもの
みつぎもの [0] 【貢ぎ物】
(1)支配者が税として被支配者から取り立てるもの。
(2)属国が君主国に献上する品物。
みつぎりぼん
みつぎりぼん [0] 【三つ切り本】
美濃本を横に三つに切った形の本。横長の懐中用の本。
みつく
みつ・く 【見付く】
■一■ (動カ四)
見なれる。「幼き人は,―・い給ふままに,いとよき心ざまかたちにて/源氏(紅葉賀)」
■二■ (動カ下二)
⇒みつける
みつくす
みつく・す [0][3] 【見尽(く)す】 (動サ五[四])
全部見る。十分に見る。「関係書類はすべて―・した」
[可能] みつくせる
みつくち
みつくち [0] 【三つ口】
口唇裂(コウシンレツ)の俗称。兎唇(トシン)。
みつくち
みつくち【兎唇】
a harelip.→英和
みつくら
みつくら [0] 【三蔵】
⇒さんぞう(三蔵)(1)
みつくり
みつくり 【箕作】
姓氏の一。
みつくりかきち
みつくりかきち 【箕作佳吉】
(1857-1909) 動物学者。江戸の人。秋坪(シユウヘイ)の三男。東京帝大理科大学長。日本での発生学の草分け。また,御木本幸吉の真珠養殖を指導。
みつくりげんぱち
みつくりげんぱち 【箕作元八】
(1862-1919) 歴史学者。江戸の人。秋坪(シユウヘイ)の四男。動物学を学び,のち西洋史を研究。東大教授。著「フランス大革命史」「ナポレオン時代史」など。
みつくりげんぽ
みつくりげんぽ 【箕作阮甫】
(1799-1863) 江戸後期の蘭医。美作(ミマサカ)津山の人。号は紫川・逢谷。宇田川榛斎(シンサイ)に蘭学を学び,幕府天文方翻訳掛となる。ロシア使節プチャーチンに応接。日米和親条約締結に参画。
みつくりざめ
みつくりざめ [4] 【箕作鮫】
ネズミザメ目の海魚。全長5メートル程度。体は淡赤灰色から白色で,柔軟。吻(フン)の先端はへら状。顎は著しく突出する。卵胎性。相模湾から土佐湾のほか,ポルトガルやスリナムの深海に分布。名称は箕作佳吉に由来。
みつくりしゅうへい
みつくりしゅうへい 【箕作秋坪】
(1825-1886) 洋学者。美作津山の人。阮甫(ゲンポ)の養子。幕府天文方で翻訳に従事,ロシアとの樺太境界交渉に参加。維新後,明六社員,東京師範学校摂理。
みつくりしょうご
みつくりしょうご 【箕作省吾】
(1821-1846) 江戸後期の蘭学者。陸奥(ムツ)水沢の生まれ。阮甫の養子。蘭語地理書を翻訳し体系的世界地誌「坤輿図識」を著した。
みつくりりんしょう
みつくりりんしょう 【箕作麟祥】
(1846-1897) 法学者。江戸の人。省吾の子。蘭学を学び幕臣としてフランスに留学。フランス法などヨーロッパ法に通じ,日本の民法編纂に尽力。行政裁判所長官。明六社にも参加。和仏法律学校(のちの法政大学)校長。
みつくろい
みつくろい [0] 【見繕い】
みつくろうこと。「料理を二,三品―で持ってきて下さい」
みつくろう
みつくろ・う [4][0] 【見繕う】 (動ワ五[ハ四])
(1)品物などを適当に選んで整える。「夕食のおかずを―・う」
(2)見さだめて,態勢を整える。見はからう。「嶮岨に待て戦んと―・ふ処に/太平記 26」
[可能] みつくろえる
みつくわがた
みつくわがた [3] 【三鍬形】
(1)兜(カブト)の前立物の一。鍬形の間に剣形を立てたもの。
(2)家紋の一。鍬形を三つ組み合わせたもの。
→鍬形
みつぐ
みつ・ぐ [2] 【貢ぐ】 (動ガ五[四])
〔「見継ぐ」と同源〕
(1)金品を贈って生活の面倒をみる。生活を助ける。「悪い男に―・ぐ」「朝夕のことをも―・ぐべし/盛衰記 10」
(2)君主・宗主国などに金品を献上する。「朝廷に―・ぐ」
[可能] みつげる
みつぐ
みつ・ぐ 【見継ぐ】 (動ガ四)
(1)ずっと見守る。見届ける。「人々もあまた―・ぎ,言ひ散らさむことと/源氏(常夏)」
(2)助ける。支援する。「難儀ナトコロヲ―・グ/日葡」
みつぐ
みつぐ【貢ぐ】
support <a person> ;→英和
give financial aid <to> .
みつぐそく
みつぐそく [3] 【三具足】
仏前に置く香炉・花瓶(ケビヨウ)・燭台の三つの法具。三具。
みつぐみ
みつぐみ【三つ組】
a set of three <cups> ;a triplet.→英和
みつぐみ
みつぐみ [0] 【三つ組(み)】
(1)三つで一組みになっているもの。「―の杯」
(2)髪の編み方の名。「三つ編み」に同じ。
みつぐり
みつぐり [2] 【三つ栗】
一つのいがの中に実が三つはいっている栗。
みつぐりの
みつぐりの 【三つ栗の】 (枕詞)
両側の実にはさまれて中央にも実のあるところから,「中」「那賀」などにかかる。「―那賀に向かへる曝(サラシ)井の/万葉 1745」
みつけ
みつけ [0] 【見付・見附】
(1)江戸時代,枡形をもつ城門の外側の門で,見張りの者が置かれ通行人を監視した所。江戸城では内郭・外郭の城門を含めて俗に三十六見附と呼ばれていた。
(2)建築で,枠・框(カマチ)などの部材の正面。また,その幅。みつき。
⇔見込み
(3)すぐ向かいに見える所。「あの―の松でござる/狂言記・富士松」
みつけ
みつけ 【見附】
新潟県中部,信濃川支流の刈谷田(カリヤタ)川下流にある市。近世,絹綿交織や羽二重を産出し,近年は化学繊維・メリヤスなどを生産。
みつけだす
みつけだ・す [4] 【見付け出す】 (動サ五[四])
発見する。見いだす。「なくした財布を―・す」
[可能] みつけだせる
みつけばしら
みつけばしら [4] 【見付柱】
⇒目付柱(メツケバシラ)
みつける
みつける【見付ける】
find (out);→英和
discover;→英和
detect;→英和
notice;→英和
look for (捜す).
みつける
みつ・ける [0] 【見付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みつ・く
(1)探していたものを発見する。見いだす。「なくした指輪を―・ける」「解決策を―・ける」
(2)いつも見ている。見慣れる。「―・けない人がいる」
みつげつ
みつげつ【蜜月】
the honeymoon.→英和
みつげつ
みつげつ [0][2] 【蜜月】
〔honeymoon の訳語〕
(1)結婚したての頃。ハネムーン。
(2)親密な関係にあること。「労使の―時代」
みつげつりょこう
みつげつりょこう [5] 【蜜月旅行】
新婚旅行。
みつげんしょくぶつ
みつげんしょくぶつ [6] 【蜜源植物】
ミツバチに蜜をとらせるのに適した植物。ハギ・ナタネ・レンゲ・ソバ・ミカン・クローバーなど。
みつご
みつご [0] 【三つ子】
(1)同じ母親から同時に生まれた三人の子供。
(2)三歳の子供。幼い子。
みつご
みつご【三つ子】
a triplet (三生児の一人);→英和
a three-year-old (child) (三歳児).〜の魂百まで The child is father of the man.→英和
みつご
みつご [1][0] 【蜜語】
男女の甘い語らい。むつごと。
みつご
みつご [1][0] 【密語】 (名)スル
(1)ひそかに語ること。また,その話。ひそひそ話。「―を交わす」「―して曰く余実に卿に恋着す/花柳春話(純一郎)」
(2)〔仏〕
(ア)仏が真実を裏に隠して説いた言葉や教え。密言。
(イ)密教の真言陀羅尼。密言。
みつご=に習って浅瀬(アサセ)を渡る
――に習って浅瀬(アサセ)を渡る
「負(オ)うた子に教えられて浅瀬を渡る」に同じ。
みつご=の魂(タマシイ)百まで
――の魂(タマシイ)百まで
幼時の性質は一生変わらないものだということ。
みつごろう
みつごろう ミツゴラウ 【三津五郎】
⇒坂東(バンドウ)三津五郎
みつごん
みつごん [0] 【密言】
「密語(ミツゴ){(2)}」に同じ。
みつごんじょうど
みつごんじょうど [5] 【密厳浄土】
密厳経などに説く,大日如来の浄土。真言密教で,「三密によって荘厳(シヨウゴン)される浄土」の意に解し,実はこの世界がそれにほかならないとする。密厳国土。密厳仏国土。
みつざき
みつざき 【光崎】
姓氏の一。
みつざきけんぎょう
みつざきけんぎょう 【光崎検校】
(?-1853) 江戸後期の地歌・箏曲家。京都の人。地歌三弦に箏が追随していた当時の風潮の中で,箏のみの新曲「五段砧(ゴダンギヌタ)」「秋風曲(アキカゼノキヨク)」を作曲し,新境地を開いた。
みつざとう
みつざとう [3] 【蜜砂糖】
未精製の,黒い液状の砂糖。
みつしゅっこく
みつしゅっこく [3] 【密出国】 (名)スル
正規の手続きを踏まないで国外に出ること。
⇔密入国
みつじ
みつじ [1] 【密事】
(1)秘密の事。内々の事。
(2)男女間のひそかな交わり。密通。
みつすい
みつすい [0] 【蜜吸】
スズメ目ミツスイ科の鳥の総称。東南アジアからニュージーランドまでに一七〇種余りが分布。体長は10〜44センチメートルまでさまざま。くちばしは細く,長めで下に曲がり,花蜜のほか木の実や虫を食べる。羽の色彩は地味なものが多い。
みつせがわ
みつせがわ 【三つ瀬川】
三途(サンズ)の川のこと。「又かへりこぬ四手の山,―,黄泉中有の旅の空に/平家 6」
みつせん
みつせん [0] 【蜜腺】
被子植物の分泌組織。糖類を主成分とする花蜜を分泌する。多くは子房の基部,あるいは子房と雄しべとの間にある。蜜槽。
みつぞう
みつぞう【密造する】
brew <spirits> unlawfully.密造酒(者) <米俗> (a) moonshine(r).→英和
みつぞう
みつぞう [0] 【密蔵】 (名)スル
(1)他人に知られないように大切にしまっておくこと。
(2)〔仏〕 真言の教義・経典。また,その教え。
みつぞう
みつぞう [0] 【密造】 (名)スル
法律を犯してひそかに造ること。「どぶろくを―する」「―酒」
みつぞろい
みつぞろい【三つ揃い】
a three-piece suit.
みつぞろい
みつぞろい [3][0] 【三つ揃い】
三つで一組みになるもの。特に,上衣・ズボン・チョッキが一組みとなっている洋服をいうことが多い。みつぞろえ。スリー-ピース。
みつただ
みつただ 【光忠】
鎌倉中期,備前長船(オサフネ)の刀工。近忠の子。日本刀工中最大の流派となった長船鍛冶の始祖。太刀姿は豪壮で,刃文は鋭い丁子刃を焼く。作に織田信長が特に好んだ「燭台切光忠」などがある。生没年未詳。
みつたて
みつたて [0] 【三立】
一本の矢に矢羽根を三枚つけること。走羽(ハシリバ)・外懸羽(トカケバ)・弓摺羽(ユスリバ)の三枚をつける。
みつだ
みつだ [1] 【密陀】
「密陀僧」の略。
みつだ
みつだ 【光田】
姓氏の一。
みつだえ
みつだえ [3][0] 【密陀絵】
(1)密陀の油に顔料を混ぜて描いた油絵の一種。七世紀に中国から伝来。法隆寺の玉虫厨子や橘夫人厨子などの絵に見られる油画(ユガ)。
(2)膠(ニカワ)に顔料を混ぜて描いた表面に,密陀の油をかけて光沢を出した絵。正倉院の御物などに見られる。油色(ユウシヨク)。
〔この語は近世には密陀僧を用いた油で彩色した漆器をさして用いられたが,明治以降は密陀の油を用いて描いた上代の絵を称するようになった〕
みつだけんすけ
みつだけんすけ 【光田健輔】
(1876-1964) 医学者。山口県生まれ。東京帝大医科大学卒。公立癩療養所全生病院でハンセン病の実態・予防法を研究。のち,長島愛生園園長となりハンセン病予防に一生を捧げた。
みつだそう
みつだそう [3] 【密陀僧】
酸化鉛(II)の別名。鉛ガラスの原料,顔料,ゴムの加硫促進剤などに用いる。
みつだのあぶら
みつだのあぶら 【密陀の油】
荏油(エノアブラ)に密陀僧を加えて煮沸し,乾燥性を高めたもの。油絵などに用いる。
みつだん
みつだん【密談】
<have> a secret[confidential]talk <with> .
みつだん
みつだん [0] 【密談】 (名)スル
人に知られぬようにひそかに話をすること。秘密の会談。「ひそひそと―する」
みつづけ
みつづけ [0] 【蜜漬(け)】
クリ・キンカンや百合根(ユリネ)などを砂糖蜜に漬け込んだもの。
みつでかえで
みつでかえで [4] 【三手楓】
カエデ科の落葉高木。深山に生える。葉は柄が長く,狭卵形であらい鉅歯(キヨシ)のある小葉三個からなる。春,葉腋に四弁花を穂状につける。花後,翼果を結ぶ。雌雄異株。材は器具・薪炭用。
みつでらいせき
みつでらいせき 【三ッ寺遺跡】
群馬県群馬町にある古墳時代の豪族居館遺跡。外径160メートルの方形の濠の内側に葺(フ)き石・柵列・掘立柱建物・井戸・精錬場がある。
みつと
みつと [0] 【三つ斗】
社寺建築の斗栱(トキヨウ)で,柱の上に大斗(ダイト)を置き,大斗の上に肘木(ヒジキ)をのせ,一つの肘木の上に巻斗(マキト)を三つ置いて,桁(ケタ)を支えるもの。
みつとぐみ
みつとぐみ [0] 【三つ斗組み】
日本建築の斗栱(トキヨウ)の一。大斗の上に肘木を置き,上に斗を三つ並べたもの。平三つ斗。肘木を前方にも出したものは出三つ斗と呼ぶ。
みつど
みつど【密度】
density.→英和
みつど
みつど [1] 【密度】
(1)〔density〕
物質の単位体積あたりの質量。
(2)一般に,ある量(物理量や人口など)が単位の体積・面積・長さなどに分布する割合。それぞれ体積密度・面密度・線密度という。「―が大きい」
(3)内容の充実している度合。「―の高い論文」「―の濃い仕事」
みつどうぐ
みつどうぐ [3] 【三つ道具】
(1)江戸時代,罪人を捕らえる際に用いた,突棒(ツクボウ)・刺股(サスマタ)・袖搦(ソデガラミ)の三つの称。
(2)懐中道具の,小刀・鋏(ハサミ)・錐(キリ)の三つの称。
(3)拘禁の際に用いる,手枷(カセ)・足枷・首枷の三つの称。
(4)和船の主要道具,帆柱・帆桁(ホゲタ)・舵(カジ)の三つの称。帆桁の代わりに伝馬船とする場合も多い。
(5)農具の,鋤(スキ)・鍬(クワ)・鎌(カマ)の三つの称。
(6)鯛(タイ)の頭部にある,鋤・鍬・鎌に似た形の三つの骨。
みつどもえ
みつどもえ【三つ巴の】
triangular.
みつどもえ
みつどもえ [0][3] 【三つ巴】
(1)巴紋の一。三つの巴を同じ方向に並べて円形にしたもの。
→巴
(2)勢力がほぼ同等の三者が入り乱れて争うこと。「―の乱戦」
みつどりゅう
みつどりゅう [3] 【密度流】
海水の密度の差によって起こる海流。密度の大きい方から小さい方へ流れる。
みつながしわ
みつながしわ [4] 【御綱柏】
(1)オオタニワタリの別名。
(2)カクレミノの別名。
(3)「三角柏(ミツノガシワ)」に同じ。
みつなし
みつな・し 【才無し】 (形ク)
才がない。その能力がない。「寡人(オノレ)―・うして以て称(カナ)ふに足らず/日本書紀(継体訓)」
みつなのすけ
みつなのすけ 【御綱の次官】
平安時代以降,行幸の際,鳳輦(ホウレン)の綱を執った役人。近衛中将・少将があたった。
みつに
みつに [0] 【蜜煮】
豆類や果実類などを,砂糖や蜂蜜(ハチミツ)で甘く煮含めたもの。
みつにゅうこく
みつにゅうこく【密入国する】
make an illegal entry <into a country> .
みつにゅうこく
みつにゅうこく [3] 【密入国】 (名)スル
正規の手続きを踏まないで国内に入ること。
⇔密出国
みつね
みつね 【躬恒】
⇒凡河内(オオシコウチノ)躬恒
みつのあさ
みつのあさ 【三つの朝】
〔年・月・日の三つの朝の意〕
元旦。三朝。「我が門や松はふた木を―/蕪村文集」
みつのお
みつのお 【三つの緒】
三味線・三弦の異名。
みつのがしわ
みつのがしわ 【三角柏】
昔,宮中の豊明節会(トヨノアカリノセチエ)などに,酒や飯を盛るのに用いた木の葉。葉の先がとがって三つに分かれている。みつながしわ。
みつのきずな
みつのきずな 【三つの絆】
三界。「末暗からぬ灯(トモシビ)の永き闇路を照らしつつ,―もことごとく/謡曲・身延」
みつのくるま
みつのくるま 【三つの車】
⇒三車(サンシヤ)
みつのたから
みつのたから 【三つの宝】
(1)三種の神器。「四つの海浪も治まるしるしとて―を身にぞ伝ふる/新葉(賀)」
(2)〔仏〕 仏教の三つの宝。仏・法・僧。三宝(サンボウ)。
みつのとも
みつのとも 【三つの友】
「三友(サンユウ){(3)}」に同じ。「―にて,今一種(クサ)や,うたてあらむ/源氏(末摘花)」
みつのみち
みつのみち 【三つの道】
(1)〔「三途(サンズ)」の訓読みから〕
地獄道・餓鬼道・畜生道の三つ。「天に生まるる人の,あやしき―に帰らむ一時に/源氏(松風)」
(2)「三径(サンケイ)」に同じ。
みつのやま
みつのやま 【三つの山】
熊野三山のこと。「―の御参詣をことゆゑなく遂げ給ふ/義経記 3」
みつはし
みつはし 【三橋】
福岡県南西部,山門(ヤマト)郡の町。筑紫平野南部のクリーク地帯にある。
みつば
みつば [0] 【三つ葉】
(1)三枚の葉。また,三枚に分かれた葉を出す草木。「―のクローバー」
(2)セリ科の多年草。林中に自生し,野菜として栽培。葉は柄が長く,小葉三個からなる複葉。香りがよく,おひたしにしたり,吸い物などのあしらいとする。夏,白色の小花を多数開く。三葉芹(ゼリ)。[季]春。
みつば
みつば【三葉】
trefoil (模様);→英和
a honewort (植物).〜の trefoil(ed);three-leaved <clover> .
みつばあおい
みつばあおい [4] 【三葉葵】
葵紋の一。「葵巴(アオイドモエ)」に同じ。徳川氏の紋。
みつばあけび
みつばあけび [4] 【三葉木通】
アケビの近縁種。落葉つる性木本で,山野に生える。葉は,卵形の小葉三個からなる複葉。果実は淡紫色長楕円形の液果で,食べられる。蔓(ツル)で籠などを編む。
みつばい
みつばい [0] 【密売】 (名)スル
売買が禁じられているものをひそかに売ること。「麻薬の―を取り締まる」「―人」
みつばい
みつばい [0] 【密培】 (名)スル
ひそかに栽培すること。
みつばい
みつばい【密売】
illicit sale.〜する sell <liquor> illegally;smuggle;→英和
<米俗> bootleg (酒類を).→英和
‖密売者 <米俗> a bootlegger (酒類の).
みつばいばい
みつばいばい [3] 【密売買】 (名)スル
売買が禁じられているものをひそかに取引すること。
みつばうつぎ
みつばうつぎ [4] 【三葉空木】
ミツバウツギ科の落葉低木。山林中の湿地に生える。葉は卵形の小葉三個からなる複葉。初夏,枝頂の円錐花序に白花をつける。蒴果(サクカ)は平たい卵形で浅く二裂。若芽は食用。材は箸(ハシ)や木釘にする。
みつばおうれん
みつばおうれん [4] 【三葉黄蓮】
キンポウゲ科の小形常緑多年草。針葉樹林や高層湿原に生える。根茎は細く横にはい,黄色で苦みがある。葉は三出複葉。晩春,白花を開き,袋果を結ぶ。根茎をオウレンと同様に健胃薬とする。
みつばがしわ
みつばがしわ [4] 【三葉柏】
柏紋の一。柏の葉三枚を「三つ葉{(2)}」のように図案化したもの。
みつばしらとりい
みつばしらとりい [6] 【三柱鳥居】
三個の春日鳥居を組み合わせた鳥居。三本の柱を鼎(カナエ)に組み,笠木・島木は三角形に互いに組み合わせる。京都太秦(ウズマサ)の木島(コノシマ)神社が代表例。みはしらとりい。
みつばぜり
みつばぜり [3] 【三葉芹】
ミツバ{(2)}の異名。[季]春。
みつばち
みつばち [2] 【蜜蜂】
ミツバチ科ミツバチ属のハチの総称。一匹の女王バチ,数百匹の雄バチ,数万匹の働きバチから成る高度な社会生活を営む。働きバチの体長は約13ミリメートルで,女王バチや雄バチは大きい。いずれも体は黒褐色で,黄褐色の短毛が密生する。女王バチは産卵に専念し,雄バチは交配のみ行う。働きバチは,花の蜜や花粉の採集・貯蔵,幼虫・女王バチ・雄バチへの給餌(キユウジ)にあたり,腹から分泌する蝋(ロウ)で巣をつくる。働きバチは花の位置などの情報を仲間に伝えるために独特のダンスを踊る。世界に五種が知られ,西洋ミツバチは世界各地で飼育されており,蜂蜜・蜜蝋・ローヤル-ゼリーなどを利用するほか,果樹や農作物の花粉を媒介させる。[季]春。
蜜蜂[図]
みつばち
みつばち【蜜蜂】
a (honey) bee.蜜蜂の巣 a beehive.→英和
みつばちマーヤのぼうけん
みつばちマーヤのぼうけん 【蜜蜂―の冒険】
〔原題 (ドイツ) Die Biene Maja und ihre Abenteuer〕
ボンゼルスの童話。1912年刊。外の世界にあこがれて故郷の町をとび出した蜜蜂のマーヤが,さまざまな冒険のすえに町に帰り,熊蜂の攻撃から町を守る。
みつばつつじ
みつばつつじ [4][5] 【三葉躑躅】
ツツジ科の落葉低木。本州中部の山中に生え,庭木とされる。葉は広卵形で枝先に三個輪生。四月,葉に先立ち,紅紫色の花を枝先に二,三個ずつ開く。
みつばのそや
みつばのそや 【三つ羽の征矢】
三枚の矢羽をつけた征矢の意で,速力の速いたとえにいう語。「二百両から五百両段々儲けのあきなひ拍子,千両にするは―/浄瑠璃・寿の門松」
みつばよつば
みつばよつば 【三つば四つば】
壮麗な建物が幾棟も建ちならんだ立派な邸宅。「目もかがやく心地する殿造りの,―なる中にひき入れて/源氏(早蕨)」
〔三つも四つも軒端(ノキバ)が重なっている意からという〕
みつひきりょう
みつひきりょう [4] 【三つ引き両】
家紋の一。輪の中に横線を三本引いたもの。輪のないものもある。
みつびしざいばつ
みつびしざいばつ 【三菱財閥】
日本三大財閥の一。岩崎弥太郎が創立した三菱商会を基盤に,政府の保護も得て海運業を独占。1893年(明治26)三菱合資会社を設立。これを持株会社として造船・鉱山・鉄道・貿易などあらゆる分野に進出。第二次大戦後,GHQ の指令により解体。
みつぶとん
みつぶとん [3] 【三つ布団】
敷き布団を三枚重ねたもの。江戸時代,遊郭で最上位の遊女の用いた夜具。
みつぼ
みつぼ 【水粒】
〔「つぼ」は「つぶ(粒)」の意〕
水滴。水の玉。水の泡。「―なす仮れる身そとは知れれども/万葉 4470」
みつぼう
みつぼう [0] 【密謀】 (名)スル
ひそかにはかりごとをめぐらすこと。密計。陰謀。「クーデターの―」
みつぼうえき
みつぼうえき【密貿易】
smuggling.→英和
みつぼうえき
みつぼうえき [3] 【密貿易】 (名)スル
法を破ってひそかに行う貿易。
みつぼし
みつぼし [2] 【三つ星】
(1)オリオン座の中央部に,ほぼ一直線に並んでいる三個の星。古来,時刻を推定する目標として用いられた。からすき星。参星。参(シン)。
(2)家紋の一。三個の円を品の字形に並べたもの。
(3)江戸時代,日本橋で売っていた瘡毒の膏薬。「―の膏薬でも,とかくなほりません/洒落本・娼妓絹籭」
三つ星(2)[図]
みつまた
みつまた【三椏】
《植》a paperbush.
みつまた
みつまた [0] 【三つ叉・三つ股】
(1)川・道などが,三本に分かれること。また,その部分。
(2)先が Y 字形の棒。高い所へ物をかけるときなどに用いる。
(3)電気・ガス・水道などの配線・配管で,一本から二本に分ける部分で使う器具。「―ソケット」
(4)(「三椏」「三叉」と書く)ジンチョウゲ科の落葉低木。古く中国から渡来,樹皮の繊維で和紙を作るため栽培。枝は三個ずつ分枝する。葉は披針形。冬の間中,各枝先に筒状の白いつぼみを密に下垂してつけたまま過ごし,早春,黄色の頭状花を開く。和紙は良質で虫害を受けにくく,紙幣や証券用紙に使われる。漢名,黄瑞香。
〔「三椏の花」は [季]春〕
三椏(4)[図]
みつまた
みつまた【三叉】
a trident.→英和
みつまたぎり
みつまたぎり [4] 【三叉錐】
先がフォーク状に三本に分かれ,中央部は長く先端が三つ目錐となっているもの。揉み錐の中では最大で,酒樽などの飲み口を開けるのに用いる。舞(マイ)錐。
みつまめ
みつまめ [0] 【蜜豆】
ゆでた赤豌豆(エンドウ)や寒天・求肥(ギユウヒ)・白玉・果物などを盛りつけ,糖蜜をかけた食べ物。[季]夏。
みつみ
みつみ [0] 【三つ身】
三,四歳の小児の和服の裁ち方。並幅一反の半分を使うもの。また,その和服。身丈の三倍で前身頃・後ろ身頃・袵(オクミ)を裁つのでいう。
みつみつ
みつみつ [0] 【密密】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて秘密である・こと(さま)。「―に上(カミ)へ言上/桐一葉(逍遥)」
みつみつし
みつみつし (枕詞)
氏の名「久米」にかかる。「みつ」は威力の強い意の「稜威(イツ)」の転で,それを重ねて久米氏の武威をたたえたもの。「―久米の若子(ワクゴ)/万葉 435」
みつみねさん
みつみねさん 【三峰山】
埼玉県,秩父山地南部にある山。海抜1101メートル。山頂に三峰神社がある。本来は雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の三峰を総称していう。
みつみねじんじゃ
みつみねじんじゃ 【三峰神社】
埼玉県秩父郡の三峰山にある旧県社。祭神は伊奘諾尊(イザナキノミコト)・伊奘冉尊(イザナミノミコト)。鎌倉時代に修験道の道場となり,江戸時代に入ると三峰講などにより庶民の信仰を集めた。三峰権現。
みつめ
みつめ [0] 【三つ目】
(1)目が三つあること。
(2)目結(メユイ)紋の一。三つの目結を山形に並べたもの。近江源氏の代表家紋。
(3)婚礼や誕生から三日目にあたること。また,その祝儀。「―の祝い」
みつめぎり
みつめぎり [3][4] 【三つ目錐】
刃の先端が三角錐(スイ)形の錐。
→錐
みつめこぞう
みつめこぞう [5] 【三つ目小僧】
目が三つある化け物。
みつめる
みつ・める [0][3] 【見詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 みつ・む
じっと見つづける。凝視する。物に見入る。「顔を―・める」「あらぬ方を―・める」
みつめる
みつめる【見詰める】
gaze[stare] <at> ;→英和
look fixedly <at> .
みつもう
みつもう [0] 【密毛】
すきまなくびっしり生えている毛。
みつもの
みつもの [0] 【三つ物】
(1)武具の三種。鎧(ヨロイ)の胴・袖と兜(カブト)。
(2)騎射の三様式。流鏑馬(ヤブサメ)・笠懸(カサガケ)・犬追物(イヌオウモノ)。流鏑馬の代わりに歩射(ブシヤ)を入れることもある。
(3)連歌・俳諧で,発句・脇・第三の三句のこと。連歌では千句興行の際あらかじめ用意し会席に掛けたといわれ,俳諧では歳旦の祝いとして正月吉日に詠まれた。
(4)料理にいう語。椀盛り・刺身・甘煮,または口取り・刺身・焼き肴(ザカナ)の三品。「広蓋,―,銚子,盃など取り散らし/歌舞伎・青砥稿」
(5)田楽で,鼓・笛など同種の鳴り物を三つそろえて用いること。
(6)〔表・裏・中綿に解いて売ったことから〕
古着のこと。
みつものや
みつものや 【三つ物屋】
古着の行商人。
みつもり
みつもり [0] 【見積(も)り】
前もって算出すること。また,その計算。「工事の―を出す」「―額」
みつもり
みつもり【見積り】
an estimate.→英和
‖見積価格 estimated value.見積額 an estimated cost.見積書 an estimate sheet.
みつもりしょ
みつもりしょ [0][5] 【見積書】
経費などの見積もりを記した書類。
みつもる
みつもる【見積る】
estimate <a thing at> .→英和
金に〜 estimate <a thing> in money;evaluate.→英和
みつもる
みつも・る [0][3] 【見積(も)る】 (動ラ五[四])
(1)あらかじめ費用・人員・時間などを計算して,だいたいの目安をつける。「工事費を―・る」
(2)目分量ではかる。「文三の背長を眼分量に―・りてゐたが/浮雲(四迷)」
[可能] みつもれる
みつもん
みつもん [0] 【三つ紋】
紋付で,背と後ろ袖とに一つずつ紋のあるもの。
みつやく
みつやく [0] 【密約】 (名)スル
ひそかに約束を結ぶこと。また,その約束。「―を交わす」「首脳が―する」
みつやく
みつやく【密約】
a secret understanding[agreement,treaty].〜を結ぶ make a secret agreement <with> .
みつやま
みつやま [0] 【三つ山】
(1)家紋の一。三つの山を図案化したもの。
(2)三等分すること。「何でも―の約束に/浄瑠璃・新版歌祭文」
みつゆ
みつゆ【密輸】
smuggling.→英和
〜する smuggle <a thing into,abroad> .→英和
‖密輸(業)者 a smuggler.密輸品 smuggled goods.
みつゆ
みつゆ [0] 【密輸】 (名)スル
法を破って輸出・輸入すること。密輸出と密輸入。「覚醒剤を―する」
みつゆしゅつ
みつゆしゅつ【密輸出】
smuggling.→英和
〜する smuggle <a thing> (abroad,out of the country).→英和
みつゆしゅつ
みつゆしゅつ [3] 【密輸出】 (名)スル
法を破ってひそかに物品を輸出すること。
⇔密輸入
みつゆにゅう
みつゆにゅう【密輸入】
smuggling.→英和
〜する smuggle <a thing> (into the country).→英和
みつゆにゅう
みつゆにゅう [3] 【密輸入】 (名)スル
法を破ってひそかに物品を輸入すること。
⇔密輸出
みつゆび
みつゆび [0] 【三つ指】
親指・人差し指・中指の三本の指。また,それを軽く床につけてする丁寧なお辞儀。主に女性が行う。「―ついて挨拶をする」
みつよ
みつよ 【光世】
平安末期,筑後の刀工。典太(テンダ)・伝太と称する。法名,元真。三池一派の祖。身幅広く豪壮な太刀姿で,当時としては異風。室町将軍以来の重宝として名高い大典太の作者。生没年未詳。
みつりょう
みつりょう【密猟[漁]する】
poach.→英和
密猟者 a poacher.→英和
みつりょう
みつりょう [0] 【密猟】 (名)スル
法を破ってひそかに猟をすること。「カモを―する」
みつりょう
みつりょう [0] 【密漁】 (名)スル
法を破ってひそかに漁をすること。「サケを―する」「―船」
みつりん
みつりん【密林】
a dense forest;a jungle.→英和
みつりん
みつりん [0] 【密林】
木や草がすき間なく生い茂った林。ジャングル。
みつる
みつ・る 【羸る】 (動ラ下二)
疲れ果ててやせる。やつれる。「かくばかり―・れに―・れ片思ひをせむ/万葉 719」
みつろう
みつろう [0] 【蜜蝋】
蜜蜂から分泌され,蜜蜂の巣の主成分をなす蝋。巣を加熱圧搾して採取する。主成分はパルミチン酸ミリシルなどのエステル。化粧品やつや出し剤などの原料とする。蜂蝋。黄蝋。
みつわ
みつわ [0] 【三つ輪】
(1)輪違い紋の一。三つの輪を交差させたもの。三つ輪違い。
(2)「三つ輪髷」の略。
みつわ
みつわ [0] 【密話】 (名)スル
ひそひそと話をすること。また,その話。密語。密談。「主人と―する体を看て/八十日間世界一周(忠之助)」
みつわまげ
みつわまげ [3] 【三輪髷】
女性の髪の結い方の一。髻(モトドリ)の先を三つに分け二つを左右で輪の形に束ね,他の一つを中央で結ぶ。江戸時代,女師匠・妾などの間で行われた。みつわ。みつまげ。
みつわりぎく
みつわりぎく [4] 【三つ割り菊】
菊紋の一。丸の中に,三つに割った菊を花弁の先が向き合うように組み入れたもの。
みつわん
みつわん [0] 【三つ椀】
大・中・小が一組みとなっている椀。大は飯椀,中は汁椀,小は「かさっこ」と呼び新香などに用いる。
みづか
みづか [0] 【水塚】
洪水に備えて屋敷内に盛り土して築いた高台。また,そこにある建物。関東地方の利根川沿いに多く見られる。みずづか。
みづき
みづき [0] 【見突き】
船中から水中の魚を見定めて銛(モリ)で突いて取ること。
みづく
みづ・く 【水漬く】 (動カ四)
水につかる。水にひたる。「海行かば―・く屍(カバネ)山行かば草生(ム)す屍/万葉 4094」
みづくろい
みづくろい [2] 【身繕い】 (名)スル
身なりを整えること。「急いで―する」
みづまり
みづまり 【身詰まり】
肩身の狭い思いをすること。「長居するほど,そなたの―/新内・明烏」
みづら
みづら [0] 【見面】
外から見たようす。見かけ。外見。「―のいい建物」
みづらい
みづら・い [3] 【見辛い】 (形)[文]ク みづら・し
(1)見るのに苦労する。見にくい。「字が小さくて―・い」
(2)見苦しい。見るにたえない。「―・い振る舞い」
[派生] ――さ(名)
みて
みて [2] 【見手】
見る人。見物人。
みてい
みてい【未定の】
undecided.→英和
〜である be not decided.‖未定稿 an unfinished manuscript.
みてい
みてい [0] 【未定】 (名・形動)[文]ナリ
まだ決まっていない・こと(さま)。
⇔既定
「卒業後の事は―」
みていこう
みていこう [2] 【未定稿】
まだ完成されていない原稿。書いたままで十分に推敲されていない原稿。
みてがかり
みてがかり 【三手掛】
江戸時代,幕府評定所で行う旗本および御目見(オメミエ)以上の御家人を当事者とする訴訟の審理。三奉行の合議により審理・判決が行われた。
みてくれ
みてくれ【見てくれ】
⇒体裁.
みてくれ
みてくれ [0] 【見て呉れ】
〔「これを見てくれ」と人の注意を促す意〕
(1)外側から見たようす。外見。見かけ。体裁。「―は悪いが味はいい」「―ばかり気にする」
(2)他人の目に立つような行為。「諸事―を専として/洒落本・つれつれ睟か川」
みてぐら
みてぐら [0] 【幣】
〔「御手座(ミテグラ)」の意という。「みてくら」とも〕
神に奉る物の総称。ぬさ。御幣。幣帛(ヘイハク)。「皇御孫の命のうづの―を称辞(タタエゴト)竟(オ)へまつらく/祝詞(祈年祭)」
みてぐらしろ
みてぐらしろ 【幣代】
みてぐらとする物。「ふる雪のゆふしでかくるむらすすき―に手向けてぞゆく/広田社歌合」
みてぐらを
みてぐらを 【幣を】 (枕詞)
〔みてぐらを神前に並べることから,「ならぶ」と同音の「奈良」にかかるという説がある〕
「奈良」にかかる。「―奈良より出でて/万葉 3230」
みてごらん
みてごらん 【三て五覧】
俳諧で第三(三句目)を「て」で留めた場合,五句目は「らん(覧)」留めが通例とされた。
みてさき
みてさき [0] 【三手先】
斗栱(トキヨウ)の一形式。大斗から肘木(ヒジキ)を三段に出して軒桁(ノキゲタ)を受けるもの。
三手先[図]
みてしろ
みてしろ 【御手代】
天皇にかわって御幣を取り持つこと。「(代御手ノ注ニ)―として/日本紀私記」
みてとる
みてとる【見て取る】
perceive;→英和
see through;grasp <the situation> .→英和
みてとる
みてと・る [1] 【見て取る】 (動ラ五[四])
見てさとる。見破る。看破する。「敵の動きを―・る」「にせものと―・る」
[可能] みてとれる
みと
みと 【水門・水戸】
〔「と」は入り口の意〕
(1)海水の出入りする狭い所。また,大河の海にはいる所。みなと。「夜なかばかりに舟を出だして阿波の―を渡る/土左」
(2)堰(イゼキ)。すいもん。[和名抄]
みと
みと 【水戸】
茨城県中部の市。県庁所在地。中世,佐竹氏の城下町。江戸初期,御三家の一つ水戸徳川氏が入府。水戸城趾・偕楽園・弘道館などがある。昔,那珂川の河港であった。水府。
みと
みと
〔「み」は接頭語。「と」は男性・女性の陰部の意〕
陰部を敬っていう語。
みと=あたわす
――あたわ・す
男女の交わりをなさる。結婚なさる。「その八上比売(ヤガミヒメ)は先のちぎりの如く―・しつ/古事記(上)」
みと=のまぐわい
――のまぐわい
男女の交わり。性交。まぐわい。「この天の御柱を行き廻り逢ひて―せむ/古事記(上)」
みとう
みとう [0] 【御灯】
神仏に供える灯火。みあかし。
みとう
みとう [0] 【未到】
まだだれも到達していないこと。「前人―の大記録」
みとう
みとう [0] 【味到】 (名)スル
内容などを十分に味わいつくすこと。「この感激を知らないものに,どうして戯作三昧の心境が―されよう/戯作三昧(竜之介)」
みとう
みとう [0] 【未踏】
まだだれも足を踏み入れていないこと。「人跡(ジンセキ)―の地」
みとうほう
みとうほう [2] ミトウ― 【未登峰】 ・ ミタフ― 【未踏峰】
まだだれも頂上まで登っていない山。処女峰。
みとうもない
みとうもな・い ミタウ― [2] 【見とうもない】 (形)[文]ク みたうもな・し
〔「見たくもない」の転〕
(1)見たいとも思わない。
(2)みっともない。「我身の年寄りて―・い事をば/三体詩抄」
みとおし
みとおし【見通し】
[見込み]a prospect;→英和
an outlook;→英和
[洞察]an insight <into> ;→英和
forecast (予測);→英和
[遠景]a view <of> ;→英和
a vista.→英和
みとおし
みとおし [0] 【見通し】
(1)遠くの方まで見えること。「―の悪い曲がり角」「―のきく高台」
(2)他人の本心や考えなどを見抜くこと。洞察。「神様はすべてお―だ」「そんなことは先刻お―だ」
(3)未来の事まで察知すること。「先の―がない」「―のきく人」「―が甘い」
みとおす
みとお・す [0] 【見通す】 (動サ五[四])
(1)初めから終わりまで全部見る。「昼夜興行を―・す」
(2)さえぎられずに遠くまで見る。「屋上からは海岸まで―・すことができる」
(3)人の気持ち・将来など,見えないところまで見る。「先を―・す」「縫ひたる糸,針目までやは―・しつる/枕草子 84」
[可能] みとおせる
みとおす
みとおす【見通す】
⇒見抜く.
みとかいどう
みとかいどう 【水戸街道】
江戸時代,江戸から金町・松戸などを経て水戸に至る街道。
みとがく
みとがく [2] 【水戸学】
水戸徳川家の史局,彰考館に代々伝えられてきた儒学・史学を基盤に,国学・神道の要素をも包括して一九世紀前半に成立した学派。藤田幽谷からその子東湖らに継承され,天保年間(1830-1844)の藩制改革期に政治思想として発展を遂げ,幕末の尊王攘夷運動に大きな影響を与えた。
みとがめる
みとがめる【見咎める】
question;→英和
challenge.→英和
みとがめる
みとが・める [4][0] 【見咎める】 (動マ下一)[文]マ下二 みとが・む
(1)見て怪しいと思い問いただす。「だれにも―・められずに侵入する」
(2)見て,気づく。目にとめる。「宮(ミヤ)が面色(オモモチ)の穏(ヤス)からぬを―・めて/金色夜叉(紅葉)」「左府―・めてしきりに感嘆のけしきありけり/著聞 3」
みとぎこう
みとぎこう 【水戸義公】
徳川光圀(ミツクニ)の尊称。義公は光圀の諡号(シゴウ)。
みとく
みとく 【未得】
⇒石田(イシダ)未得
みとく
みとく [0] 【味得】 (名)スル
よく味わって,十分に理解すること。「名作を―する」
みとけ
みとけ 【水戸家】
徳川御三家の一。徳川家康の第一一子頼房を祖とする。常陸(ヒタチ)国を領し,三五万石。
みとこうもん
みとこうもん 【水戸黄門】
徳川光圀(ミツクニ)の通称。光圀が中納言(唐名,黄門)であったからいう。
みところ
みところ [2] 【三所】
三つのところ。三か所。
みところぜめ
みところぜめ [0] 【三所攻(め)】
相撲の決まり手の一。内掛けをかけてから相手の他方の足を手ですくうように抱え,体を浴びせながら倒す技。
みところどう
みところどう [4] 【三所籐】
弓の籐の巻き方の一。上下の鏑籐(カブラドウ)と矢摺籐(ヤスリドウ)との三か所に巻くこと。また,三か所ずつ寄せて巻くものにもいう。
みところもの
みところもの [0] 【三所物】
刀剣の付属品である目貫(メヌキ)・笄(コウガイ)・小柄(コヅカ)の三つをいう。近世主要な刀装具として同じ意匠でそろいとすることを尊重した。後藤家代々の工人によって作られたものが有名。
みとし
みとし 【御年】
〔「み」は接頭語〕
穀物。また,稲。「今年二月(キサラギ)に―初めたまはむとして/祝詞(祈年祭)」
みとしろ
みとしろ 【御戸代・御刀代】
神に供える稲を作る田。みたしろ。神田(シンデン)。「皇神の―を始めて/祝詞(広瀬大忌祭)」
みとせ
みとせ [1] 【三年・三歳】
さんねん。
みとせん
みとせん 【水戸線】
JR 東日本の鉄道線。栃木県小山と茨城県友部間,50.2キロメートル。沿線に笠間・結城などがある。
みとどける
みとど・ける [0][4] 【見届ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みとど・く
最後まで見て確かめる。終わりまで見る。見きわめる。「戦友の最期を―・ける」「安全を―・けてから横断する」
みとどける
みとどける【見届ける】
[確かめる]make sure <of,that…> ;ascertain;→英和
[見きわめる]see with one's own eyes;witness.→英和
みとぼり
みとぼり [0] 【水戸彫】
江戸中期,軍地功阿弥を祖とし水戸で発展した金工の技法。鏨(タガネ)づかいの精妙さと高肉彫りを特徴とした。北川北仙・海野勝珉・清父子らによって現代に継承された。
みとみ
みとみ 【三富】
姓氏の一。
みとみくちは
みとみくちは 【三富朽葉】
(1889-1917) 詩人。長崎県生まれ。本名,義臣。早大卒。青春の感性を洗練された象徴詩に結晶させ,口語散文詩なども試みた。
みとむ
みと・む 【認む】 (動マ下二)
⇒みとめる
みとむない
みとむな・い (形)[文]ク みとむな・し
〔「みとうもない」の転。中世・近世語〕
(1)見たくない。いやだ。「狩の門出に―・い奴めが行き居る事ぢや/狂言記・鹿狩」
(2)恥ずかしい。外聞が悪い。「鼻のさきに墨がついてある。―・い/鳩翁道話」
みとめ
みとめ [0] 【認め】
〔動詞「認める」の連用形から〕
「認印(ミトメイン)」の略。「―を押す」
みとめ
みとめ【認(印)】
one's seal;a signet.→英和
みとめいん
みとめいん [0] 【認め印】
(1)当事者の承認のあったことを示すために押すはんこ。みとめ。
(2)実印以外の個人の印章。印鑑証明書は交付されないが,法律上の効果は実印と変わらない。
みとめる
みとめる【認める】
(1)[見る]see;→英和
find;→英和
recognize.→英和
(2)[承認]recognize;accept;→英和
acknowledge;→英和
admit.→英和
(3)[判断]judge;→英和
consider.→英和
みとめる
みと・める [0] 【認める】 (動マ下一)[文]マ下二 みと・む
〔見て,目にとめる意〕
(1)目にする。見てその物の存在を確認する。「暗やみに人影を―・める」「異状は―・められない」
(2)見て判断する。「確かに私の本です,と―・めた」
(3)申し出・意見などについて,それを適正・妥当であるとする。「異議を―・める」「休暇を―・める」
(4)確かにそうだとして受け入れる。「負けを―・める」「手落ちを―・める」
(5)その物事がそれだけの価値をもつと判断する。評価する。「才能を―・める」「世に―・められる」
(6)よく気をつけて見る。「惣じて五百の仏を心静かに―・めしに/浮世草子・一代女 6」
みともない
みともな・い (形)[文]ク みともな・し
〔「みとむない」の転。中世・近世語〕
(1)見たくもない。「取つて突きのけ,こ―・い,おかつしやれ/浄瑠璃・生玉心中(上)」
(2)みっともない。「犬のやうで―・い/浄瑠璃・国性爺合戦」
みとらし
みとらし 【御執らし】
〔「み」は接頭語〕
手に取り持っていらっしゃること。また,そのもの。特に,弓をいう。「―の梓の弓の中弭(ハズ)の音すなり/万葉 3」
みとり
みとり [0] 【見取り】 (名)スル
(1)見て知ること。
(2)江戸時代,毎年収穫不同の土地の作況を調べて納米高を決めたこと。
(3)見取り小作のこと。
(4)「見取り算」の略。
→みどり(見取)
みとり
みとり [0] 【看取り】
病人のそばにいて世話をすること。看病すること。看護。
みとりこさく
みとりこさく [4] 【見取り小作】
江戸時代の小作形態の一。小作料を一定に決めず,年々の作柄を見てその年の小作料を決めるもの。新田や災害の多い地方に行われた。見取り。
みとりざん
みとりざん [3] 【見取り算】
算盤(ソロバン)で,書いてある数字を見ながらする計算。見取り。
→読み上げ算
みとりず
みとりず [3] 【見取り図】
(1)建物・地勢・配置などの大体をわかりやすく描いた図。
(2)製図用具を用いず,手がきで描いた図。
みとりず
みとりず【見取り図】
a sketch.→英和
〜を作る sketch;make a sketch <of> .
みとる
みと・る [2][0] 【見取る】 (動ラ五[四])
(1)見てわかる。理解する。「師の芸風を―・る」
(2)見て写しとる。「いとよく案内―・りて申す/源氏(夕顔)」
みとる
みと・る [2][0] 【看取る】 (動ラ五[四])
〔「見取る」と同源〕
病人のそばにいて世話をする。また,死期まで見守る。看病する。「最期を―・る」
[可能] みとれる
みとれっこう
みとれっこう 【水戸烈公】
徳川斉昭(ナリアキ)の尊称。烈公は斉昭の諡号(シゴウ)。
みとれる
みと・れる [0] 【見蕩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みと・る
心を奪われてうっとりと見る。「美しさに―・れる」
みとれる
みとれる【見蕩れる】
look admiringly <at> ;be charmed[fascinated] <by> .
みどう
みどう [0] 【御堂】
(1)
(ア)仏教で,仏を安置した堂。また,寺をいう。
(イ)キリスト教,特にカトリック教会で,聖堂。普通「おみどう」という。
(2)法成(ホウジヨウ)寺の別名。また,法成寺の設立者である藤原道長の異名。「―殿」
みどうかんぱく
みどうかんぱく 【御堂関白】
藤原道長の異名。
みどうかんぱくき
みどうかんぱくき ミダウクワンパクキ 【御堂関白記】
藤原道長の日記。もと三六巻。写本のほかに一四巻の自筆本が現存する。998〜1021年に至る公私の生活を具注暦(グチユウレキ)に記入したもの。当時の根本史料の一つ。法成寺入道左大臣記。
みどうすじ
みどうすじ ミダウスヂ 【御堂筋】
大阪駅前の梅田から,梅田・中之島・船場・島之内などを経て難波に至る目抜き通り。大阪を代表するビジネス街・繁華街。
みどうすじせん
みどうすじせん ミダウスヂ― 【御堂筋線】
大阪市営地下鉄の鉄道線。大阪府江坂・梅田・中百舌鳥(ナカモズ)間,24.5キロメートル。主として御堂筋の地下を走り,大阪市を南北に縦断。梅田・心斎橋間は大阪市地下鉄初の開業区間。
みどき
みどき [3][0] 【見時】
見るのにちょうどよい時期。みごろ。「桜の花は今が―だ」
みどきょう
みどきょう [2] 【御読経】
⇒季(キ)の御読経(ミドキヨウ)
みどく
みどく [0] 【味読】 (名)スル
内容を味わいながら丁寧に読むこと。熟読。「古典を―する」
みどころ
みどころ [0][2] 【見所】
(1)見る価値のあるところ。注目すべきところ。「芝居の―」「―は立ち合いにある」
(2)将来の見込み。将来性。「―のある青年」
(3)見て判断する点。見分ける点。「我に何の―有て罪に落すや/浮世草子・新可笑記 1」
みどころ
みどころ【見所】
(1)[芝居などの]a highlight.→英和
(2)[見込み]promise;→英和
good qualities (取柄).
〜のある青年 a promising young man.
みども
みども 【身共】 (代)
一人称。同輩またはそれ以下に対して用いる。おれ。われ。「おぬしは―をなぶるか/狂言・悪太郎」
〔本来男子の用語であるが,時に女子も用いることがある。近世には主として武士の用語であるが,時に町人も用いた〕
みどり
みどり【緑(の)】
green.→英和
緑の週間 Arbor Week.緑の窓口 a ticket-office for super-express passengers.
みどり
みどり [1] 【緑・翠】
(1)色の名。光の三原色の一。青色と黄色との中間の色。春・夏の木の葉や草の色。古くは,緑色から青色に至る広い範囲の色をさした。みどりいろ。「木々の―」
(2)緑色の木や草。新緑をいうことが多い。[季]夏。「―の季節」「―滴る野山」
みどり
みどり [0] 【見取り】
(1)見渡して多くの中からいいものを選び取ること。「より取り―」
(2)(「緑」とも書く)歌舞伎・浄瑠璃を,通し狂言として上演せず,一幕・一段ずつを適当に組み合わせて上演するやり方。幕末以降はこのやり方が多い。「―狂言」
みどりいし
みどりいし [3] 【緑石】
サンゴ礁を形成するイシサンゴの一種。群体をつくり,多数の短い枝が突出し,平盤状に広がる。房総以南の暖帯・熱帯海域に分布。
みどりがめ
みどりがめ [3] 【緑亀】
イシガメ科のアカミミガメの子ガメの通称。キバラガメ・ミシシッピアカミミガメやフロリダガメの子を含めていうこともある。南北アメリカに産し,甲が美しい緑色を呈する。ペットとして飼育される。
みどりげ
みどりげ [3] 【緑毛】
緑藻類ミドリゲ目の海藻。本州の太平洋側から南海にかけて分布,潮間帯の潮溜(シオダマ)りなどに生育する。藻体は緑色,糸状であるが手ざわりは硬く,海綿様。
みどりご
みどりご [3] 【緑児・嬰児】
〔「新芽のような子」の意から。古くは「みどりこ」〕
生まれたばかりの子供。あかんぼう。「いとけない―」
みどりしじみ
みどりしじみ [4] 【緑小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。開張約4センチメートル。雄のはねの表面は金緑色で美しい。雌は黒地に紫斑がある。日本各地に分布。
みどりじゅうじ
みどりじゅうじ [4] 【緑十字】
⇒りょくじゅうじ(緑十字)
みどりず
みどりず [3] 【緑酢】
合わせ酢におろしたキュウリを加えた和え衣。
みどりなす
みどりなす 【緑なす】 (連語)
(1)木や草の葉が茂った。「―山々」
(2)黒くてつやのある。「―黒髪」
みどりのいと
みどりのいと 【緑の糸】
柳の細い若枝。「青柳の―をくりかへしいくらばかりの春を経ぬらむ/拾遺(賀)」
みどりのおばさん
みどりのおばさん 【緑のおばさん】
小学生の登下校時に,緑色の制服で通学路の交通整理にあたる婦人の通称。
みどりのかくめい
みどりのかくめい 【緑の革命】
〔green revolution〕
1960年代に推進された,稲・小麦などの多収穫品種開発をはじめとする農業技術の革新と,その発展途上国への導入のこと。
みどりのかみ
みどりのかみ 【緑の髪】
〔「りょくはつ(緑髪)」を訓読した語〕
緑の黒髪。
みどりのくろかみ
みどりのくろかみ 【緑の黒髪】
女性の髪をほめていう語。つやつやとした美しい黒髪。
みどりのこくせいちょうさ
みどりのこくせいちょうさ 【緑の国勢調査】
自然環境保全基礎調査の俗称。自然環境保全法(1972年制定)に基づき,動植物・地形・地質・生態系などを対象におよそ五年ごとに行われる。
みどりのころも
みどりのころも 【緑の衣】
緑色の衣。律令制で六位の人が着る袍(ホウ)。りょくい。
みどりのしゅうかん
みどりのしゅうかん 【緑の週間】
毎年4月23日から一週間行われる国土緑化運動。
みどりのそで
みどりのそで 【緑の袖】
〔緑の衣を六位の者が着ていたことから〕
六位の異名。「かの―の名残,あなづらはしきにことつけて/源氏(夕霧)」
みどりのとう
みどりのとう 【緑の党】
1980年に結成されたドイツの政党。反核・環境保護・女性解放・底辺民主主義・非暴力を唱えて活動。
みどりのはやし
みどりのはやし [1] 【緑の林】
〔「緑林(リヨクリン)」の訓読〕
⇒緑林(2)
みどりのひ
みどりのひ [1] 【みどりの日】
国民の祝日の一。四月二九日。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ,という趣旨で1989年(平成1)制定。
〔もと昭和天皇の天皇誕生日〕
みどりのほら
みどりのほら 【緑の洞】
〔仙人の住む所の意から〕
上皇の御所。仙洞(センドウ)。「―花かうばしきあした/新古今(仮名序)」
みどりのまどぐち
みどりのまどぐち 【緑の窓口】
特急券・寝台券・座席指定券などを発売する,JR の駅の窓口。
みどりの日
みどりのひ [1] 【みどりの日】
国民の祝日の一。四月二九日。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ,という趣旨で1989年(平成1)制定。
〔もと昭和天皇の天皇誕生日〕
みどりむし
みどりむし [3] 【緑虫】
ユーグレナ属に属する鞭毛虫の総称。多くの種類が知られており,いずれも体長0.5ミリメートル以下。原生動物だが体内にクロロフィルがあって光合成を行うので,植物としても取り扱われる。多くは淡水産で,春・夏に溝や池で大増殖し,水を緑色に変え,「水の華(ハナ)」の現象を起こすことがある。
緑虫[図]
みどろ
みどろ 【塗】 (接尾)
名詞に付いて,それにまみれた状態であることを表す。まみれ。「汗―」「血―」
みどろし
みどろ・し (形ク)
進み具合がのろのろしている。「分けのぼる小舟―・しあし原に/為忠百首(木工頭)」
みな
みな【皆】
all;→英和
everything;→英和
everyone.→英和
〜で[全部で]in all;→英和
all together (一緒に).〜さん ladies and gentlemen (呼びかけ);all of you;everybody.→英和
みな
みな [2] 【皆】
■一■ (名)
(1)全部。すべて。みんな。副詞的にも用いる。「―なくなる」
(2)そこにいる人全部。みんな。「―が賛成する」「―で出かける」
■二■ (代)
二人称。大勢の相手をさし示す語。みんな。「―どう思う」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
みな
みな [0] 【蜷】
ニナの別名。[季]春。
みな=に∘する
――に∘する
全部なくならせる。尽くす。「若衆を―∘しやつた。もとのやうに入れて返しや/浄瑠璃・孕常盤」
みな=になす
――にな・す
使い果たす。全部使ってしまう。「隠居の親仁のとつて置銀を―・す事/浮世草子・一代男 2」
みな=になる
――にな・る
全部なくなる。尽きる。「その銭(アシ)―・りにけり/徒然 60」
みなうら
みなうら 【水占】
川の水で吉凶を占うこと。「饒石(ニギシ)川清き瀬ごとに―延(ハ)へてな/万葉 4028」
みなおし
みなおし [0] 【見直し】 (名)スル
見直すこと。「制度の―」
みなおす
みなお・す [0][3] 【見直す】 (動サ五[四])
(1)もう一度よく見る。あらためて見る。「書類を―・す」
(2)再検討する。「これまでの政策を―・す」「予算を―・す」
(3)見方を変えてこれまで気づかなかった価値を認め,考えをあらためる。「父を―・す」
(4)病気や景気がよいほうに向かう。もちなおす。「衰弱した体もぼつ��―・して/思出の記(蘆花)」
[可能] みなおせる
みなおす
みなおす【見直す】
[再び見る]look at <a thing> again;[再検討]reexamine;→英和
[改めて認識する](come to) have a better opinion <of a person> ;look twice.
みなかた
みなかた 【南方】
姓氏の一。
みなかたくまぐす
みなかたくまぐす 【南方熊楠】
(1867-1941) 生物学者・民俗学者。和歌山県生まれ。大学予備門中退。大英博物館東洋調査部員。粘菌学者として菌類の採集研究に力を注ぎ,約七〇の新菌種を発見。また,日本民俗学に貢献。博覧強記・奇行の人として知られた。著「十二支考」「南方閑話」「南方随筆」など多数。
みなかみ
みなかみ [0] 【水上】
〔水の上(カミ),の意〕
(1)流れの源のほう。上流。川上。
(2)物事の起源。始まり。
みなかみ
みなかみ 【水上】
群馬県北部の町。利根川の上流部を占める。水上・谷川・湯檜曾(ユビソ)・宝川・湯ノ小屋などの温泉があり,それぞれ谷川連峰への登山基地。
みなかみ
みなかみ 【水上】
姓氏の一。
みなかみたきたろう
みなかみたきたろう 【水上滝太郎】
(1887-1940) 小説家・劇作家。東京生まれ。本名,阿部章蔵。慶大卒。文明批評的要素の強い三田派の作家として知られる。代表作「山の手の子」「大阪」「大阪の宿」「貝殻追放」
みながす
みなが・す [0][3] 【見流す】 (動サ五[四])
見ていながら,それに注意を払わない。ざっと見る。「気の無ささうな眼を走らしてぢろりと少女の顔を―・して/あひびき(四迷)」
みながみな
みながみな 【皆が皆】 (連語)
残らず全部。ことごとく。みんながみんな。「―同意するとは限らない」
みながら
みながら 【身乍ら】 (副)
自分ながら。われながら。「心よわさもいかなるべしとも―おぼえねば/右京大夫集」
みながら
みながら 【皆がら】 (副)
すべて。全部。「紫のひともとゆゑにむさし野の草は―あはれとぞみる/古今(雑上)」
みながわ
みながわ ミナガハ 【皆川】
姓氏の一。
みながわきえん
みながわきえん ミナガハキヱン 【皆川淇園】
(1734-1807) 江戸中・後期の儒学者。京都の人。名は愿,字(アザナ)は伯恭。富士谷成章(ナリアキラ)の兄。従来の経学にあきたらず,字義を音韻によって究め,「名」によって「物」をみようとする「開物学」を唱えた。また,書画・詩をよくした。著「問学挙要」「名疇」など。
みなぎら∘う
みなぎら∘う 【漲ふ】 (連語)
〔動詞「漲(ミナギ)る」に継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
水がみちあふれている。「飛鳥川―∘ひつつゆく水の/日本書紀(斉明)」
みなぎら∘う
みなぎら∘う 【水霧らふ】 (連語)
〔「ふ」は継続の助動詞〕
霧がかかったように,水しぶきがたち続ける。「―∘ふ沖つ小島に風を疾(イタ)み/万葉 1401」
みなぎる
みなぎ・る [3] 【漲る】 (動ラ五[四])
(1)水が一杯になる。水勢が盛んである。「水ワワイテ天ニ―・ル/ヘボン」「白波―・り騒ぎけるに/保元(下)」
(2)力・意志などが満ちあふれている。「闘志が―・る」
みなぎる
みなぎる【漲る】
overflow <with> (溢れる);→英和
be full <of vitality> ;be swollen <with rain> (川が).
みなぎわ
みなぎわ 【水際】
みずきわ。みぎわ。「堀江の川の―に/万葉 4462」
みなくち
みなくち 【水口】
滋賀県南東部,甲賀郡の町。近世,加藤氏の城下町,東海道の宿駅。野洲川中流域に位置し,化学・機械工業が立地。茶の産地。
みなくち
みなくち [0][2] 【水口】
川から田へ引く水の入り口。みずぐち。
みなくちざいく
みなくちざいく [5] 【水口細工】
滋賀県水口町から産出する,籐(トウ)や葛(クズ)のつるなどで作った葛籠(ツヅラ)などの細工物。
みなくちばな
みなくちばな [4] 【水口花】
種をまいた苗代の水口に立てる木の枝。マツ・ツツジ・ツバキなど。田の神をまつる。
みなくちまつり
みなくちまつり [5] 【水口祭(り)】
苗代を作り籾(モミ)をまく日に,一年の豊作を祈って田の水口で行う祭り。水口に水口花を立て,酒や焼き米を供え,人形(ヒトガタ)をそえてまつる。苗代祭り。[季]春。《小魚まで遊ぶ―かな/柳几》
みなくちギセル
みなくちギセル 【水口―】
文禄(1592-1596)年間,近江(オウミ)国水口の権兵衛吉久が豊臣秀吉の命によって作り出したキセル。真鍮製で八角形,桐の紋・吉久の彫刻がある。太閤張り。
みなぐ
みな・ぐ 【見和ぐ】 (動ガ上二)
見て心がなごやかになる。「思ひのべ―・ぎし山に/万葉 4177」
みなげ
みなげ【身投げする】
drown oneself <in a river> .
みなげ
みなげ [0][3] 【身投げ】 (名)スル
(水中などに)自分から飛び込んで死ぬこと。投身。
みなごろし
みなごろし【皆殺し】
(a) massacre;→英和
a wholesale murder;annihilation.
みなごろし
みなごろし [0] 【皆殺し】
一人も残さず全部殺すこと。
みなさま
みなさま [2] 【皆様】
■一■ (名)
すべての人々を敬っていう語。「ご列席の―のご賛同を得たい」
■二■ (代)
二人称。複数の相手に対し,敬意を表す語。「―,お元気ですか」
〔「みなさん」より丁寧な言い方〕
みなさん
みなさん [2] 【皆さん】
■一■ (名)
「皆様(ミナサマ){■一■}」に同じ。「―にお知らせします」
■二■ (代)
「皆様{■二■}」に同じ。「―,お早うございます」
〔「みなさま」よりやや丁寧度が低い〕
みなし
みなし [0] 【見做し・看做し】
(1)みなすこと。見てそれと仮定すること。「―配当」「―公務員」
(2)そう思って見ること。気のせい。「―にやあらむ,屈し痛げに思へり/源氏(賢木)」
みなしがわ
みなしがわ 【水無し川】
■一■ (名)
〔水のない川の意〕
天の川。「ひさかたの天つしるしと―隔てに置きし神代し恨めし/万葉 2007」
■二■ (枕詞)
「絶ゆ」にかかる。「―絶ゆといふことをありこすなゆめ/万葉 2712」
みなしきてい
みなしきてい [4] 【みなし規定】
「みなす{(2)}」ことを定める規定。
みなしぐり
みなしぐり 【虚栗】
俳諧撰集。二冊。榎本其角編。1683年刊。蕉門の発句・歌仙などを四季別に収める。漢詩漢文調の作風は虚栗調・天和調と呼ばれ,貞享(1684-1688)の新風体への過渡的役割を果たした。
みなしぐり
みなしぐり [3] 【実無し栗・虚栗】
殻だけで,中に実のない栗。
みなしご
みなしご【孤児】
⇒孤児(こじ).
みなしご
みなしご [3][0] 【孤児】
両親のない幼児。親なし子。こじ。
みなしごやく
みなしごやく [4] 【孤児薬】
⇒オーファン-ドラッグ
みなしたふ
みなしたふ 【水下経】 (枕詞)
〔水の下を移動する意〕
「魚(ウオ)」にかかる。「―魚も上に出て嘆く/日本書紀(継体)」
みなしどうろ
みなしどうろ [4] 【みなし道路】
⇒二項道路(ニコウドウロ)
みなしろ
みなしろ [0] 【御名代】
名代を敬っていう語。
みなしろうどう
みなしろうどう [4] 【みなし労働】
⇒裁量(サイリヨウ)労働
みなし労働
みなしろうどう [4] 【みなし労働】
⇒裁量(サイリヨウ)労働
みなし規定
みなしきてい [4] 【みなし規定】
「みなす{(2)}」ことを定める規定。
みなし道路
みなしどうろ [4] 【みなし道路】
⇒二項道路(ニコウドウロ)
みなす
みな・す [0][2] 【見做す・看做す】 (動サ五[四])
(1)見て,これこれだ,と判定したり仮定したりする。「返事がないので欠席と―・す」「反抗すれば敵と―・す」
(2)〔法〕 ある事柄について,他の性質の異なる事柄と法律上同一視し,同一の法律効果を生じさせる。擬制。
→推定(2)
(3)見とどける。見きわめる。「命長くて,なほ位高くなど―・し給へ/源氏(夕顔)」
(4)実際にはそうでないものを,そうだと思って見る。「照らす日を闇に―・して泣く涙/万葉 690」
[可能] みなせる
みなす
みなす【見做す】
regard[think of] <a person[a thing]as…> ;→英和
consider <a person[a thing]to be…> .→英和
みなせがわ
みなせがわ 【水無瀬川】
■一■ (名)
水の流れていない川。みなしがわ。「うらぶれて物は思はじ―/万葉 2817」
■二■ (枕詞)
水が川底の下を流れることから,「下ゆ」にかかる。「恋にもそ人は死にする―下ゆ我(アレ)痩(ヤ)す/万葉 598」
みなせがわ
みなせがわ 【水無瀬川】
大阪府島本町を流れ,淀川に注ぐ川。惟喬(コレタカ)親王の離宮,後鳥羽上皇の離宮水無瀬殿のあった地。((歌枕))「見渡せば山もと霞む―夕べは秋と何思ひけむ/新古今(春上)」
みなせさんぎん
みなせさんぎん 【水無瀬三吟】
連歌。一巻。宗祇・肖柏・宗長作。1488年成立。後鳥羽上皇の離宮のあった水無瀬殿において,上皇の法楽のため詠んだ三吟百韻。古来百韻連歌の亀鑑とされている。水無瀬三吟百韻。
みなせじんぐう
みなせじんぐう 【水無瀬神宮】
大阪府島本町広瀬にある神社。後鳥羽上皇の死後,近臣の水無瀬親成(チカシゲ)が離宮水無瀬殿を賜り,その菩提を弔ったのに始まる。1873年(明治6)土御門・順徳天皇を合祀(ゴウシ)。
みなそこ
みなそこ [0] 【水底】
水の底。みずそこ。「―に沈む」
みなそこふ
みなそこふ 【水底経】 (枕詞)
「臣(オミ)」にかかる。語義・かかり方未詳。「―臣の少女(オトメ)を誰養はむ/日本書紀(仁徳)」
みなそそく
みなそそく 【水注く】 (枕詞)
(1)〔水を飛び散らせて泳ぐ意〕
「鮪(シビ)」にかかる。「―鮪の若子(ワクゴ)を漁(アサ)り出(ズ)な猪(イ)の子/日本書紀(武烈)」
(2)「臣(オミ)」にかかる。「―臣の嬢子(オトメ)秀罇(ホダリ)取らすも/古事記(下)」
みなづき
みなづき [2] 【水無月・六月】
〔「な」は格助詞「の」で,水の月の意。田に水を引く月の意という〕
陰暦六月の異名。[季]夏。
みなづきえ
みなづきえ [4] 【水無月会】
六月四日,最澄の命日に延暦寺で行われる法会。長講会(チヨウコウエ)。
みなづきばらえ
みなづきばらえ [5] 【水無月祓】
「夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)」に同じ。[季]夏。
みなと
みなと [0] 【港・湊】
〔「水の門(ト)」の意〕
(1)海が陸地に入り込んだ所を利用したり,防波堤などを築いて外海の荒い波を防ぎ,船舶が安全に停泊できるようにした所。港湾。「船が―にはいる」
(2)河・海などの水の出入り口。「近江の海八十の―に鶴(タズ)さはに鳴く/万葉 273」
(3)行き着く所。「年ごとにもみぢ葉ながす竜田川―や秋のとまりなるらむ/古今(秋下)」
みなと
みなと【港】
a harbor;→英和
a port.→英和
港町 a port (town).
みなと
みなと 【港】
東京都二三区の一。都心の南部に隣接する。赤坂・芝・麻布の旧三区が合併。大阪市・名古屋市にも港区がある。
みなとえ
みなとえ 【港江】
港のある入り江。「夕立のまだ過ぎやらぬ―の/続古今(雑上)」
みなとがみ
みなとがみ [3] 【湊紙】
和泉国(現在の大阪府)湊村で創製された粗製の鳥の子紙。壁の腰張りなどに用いる。
みなとがわ
みなとがわ 【湊川】
六甲山地を水源とする天王谷川と石井川の合流点から下流部の称。神戸市街中央を流れて神戸港に注ぐ。
みなとがわじん
みなとがわじん ミナトガハ― [5] 【港川人】
沖縄県島尻郡具志頭村にある港川遺跡から発見された化石人骨。旧石器時代約一万七〇〇〇年前の新人で,完全な骨格標本。
みなとがわじんじゃ
みなとがわじんじゃ 【湊川神社】
神戸市にある神社。楠木正成を主祭神とする。1872年(明治5)の創建。楠公(ナンコウ)さん。
みなとがわのたたかい
みなとがわのたたかい 【湊川の戦い】
建武政府の崩壊と足利幕府の成立を決定させた合戦。1336年5月,九州から東上した足利尊氏兄弟の大軍を新田義貞・楠木正成の朝廷軍が摂津兵庫浜の湊川付近に迎え撃ったが,新田勢は敗走し,楠木正成は奮戦のすえ自害。足利軍は京都を占領,南北朝時代が開始されることとなった。
みなとまち
みなとまち [3] 【港町】
港が中心となって交通や商業活動が行われている町。
みなながら
みなながら 【皆乍ら】 (副)
ことごとく。全部。みながら。「ある人―すずろにゑつぼに入りにけり/宇治拾遺 14」
みなぬか
みなぬか [2] 【三七日】
人の死後二一日目。また,その日の法事。みななぬか。みなのか。
みなの
みなの 【皆野】
埼玉県西部,秩父郡の町。秩父盆地の入り口にあたる。かつては秩父銘仙の産地。
みなのがわ
みなのがわ 【男女川・水無川】
茨城県の筑波山に発し,南流して桜川に合する川。((歌枕))「筑波嶺(ツクバネ)の峰より落つる―恋ぞ積もりて淵となりける/後撰(恋三)」
みなのしゅう
みなのしゅう [2] 【皆の衆】
すべての人。多くの方々。みなさんがた。「―とくとごろうじろ」
みなのもの
みなのもの [2] 【皆の者】
「皆(ミナ)」の尊大で古めかしい言い方。「よいか,―,油断いたすな」
みなのわた
みなのわた 【蜷の腸】 (枕詞)
蜷の腸が黒いことから,「か黒き」にかかる。「―か黒き髪に/万葉 804」
みなひと
みなひと 【皆人】
すべての人。全員。「―の得がてにすとふ安見児得たり/万葉 95」
みなべ
みなべ 【南部】
和歌山県南西部,日高郡の町。太平洋に面する。南部梅林がある。千里浜はウミガメの産卵地。
みなまた
みなまた 【水派】
水の流れの分かれる所。[名義抄]
みなまた
みなまた 【水俣】
熊本県南西端,八代海(ヤツシロカイ)に臨む市。窒素・硫安肥料工業が盛ん。徳富蘇峰・蘆花の生地。
みなまたびょう
みなまたびょう [0] 【水俣病】
有機水銀中毒による慢性の神経疾患。しびれ・運動障害・言語障害・難聴・四肢麻痺などの症状を示し,胎児にも発現し,重症者は死亡する。化学工場の廃液中の有機水銀によって汚染された魚介類の摂食により,1953年(昭和28)頃から,熊本県水俣湾周辺に集団的に発生。68年に公害病と認定された。新潟県阿賀野川流域でも64年頃同じ病気が発生(第二水俣病)。
みなみ
みなみ【南】
the south.→英和
〜の south(ern).〜に <go> southward;→英和
in (南部に)[to (南方に),on (南側に)]the south.→英和
〜向きの家 a house facing the south.→英和
‖南風 the south wind.南半球 the southern hemisphere.南アフリカ共和国 (Republic of) South Africa.
みなみ
みなみ 【南】
姓氏の一。
みなみ
みなみ [0] 【南】
(1)方角の一。日の出に向かって右の方角。十二支を配するときは午(ウマ)の方位。みんなみ。
⇔北
(2)南風。はえ。[季]夏。「―吹き雪消(ユキゲ)溢(ハフ)りて/万葉 4106」
(3)〔江戸城の南方にあったことから〕
品川の遊里。北の新吉原に対していう。
みなみ
みなみ 【南】
大阪市中央部,船場(センバ)・島之内の問屋街の南にあたり,道頓堀・宗右衛門町(ソウエモンチヨウ)・千日前・難波(ナンバ)新地・心斎橋筋・戎橋(エビスバシ)筋などを含む地域の総称。キタとともに大阪の二大盛り場をなす。
〔普通,ミナミと書く〕
みなみあしがら
みなみあしがら 【南足柄】
神奈川県西部の市。もと宿場町から発達。最乗寺がある。写真フィルム工場が立地。
みなみうけ
みなみうけ [0] 【南受け】
南向き。「此部屋は―で/三畳と四畳半(虚子)」
みなみおおさかせん
みなみおおさかせん 【南大阪線】
近畿日本鉄道の鉄道線。大阪阿部野橋・奈良県橿原神宮前間,39.8キロメートル。大阪と奈良盆地南部を結ぶ。
みなみおもて
みなみおもて [4] 【南面】
(1)南に向いている方角。南側。
(2)邸宅の正面。南向きの正殿。
みなみかいきせん
みなみかいきせん [0][6] 【南回帰線】
南緯二三度二六分の緯線。
→回帰線
みなみかぜ
みなみかぜ [0][3] 【南風】
南から吹いてくる風。なんぷう。みなみ。
⇔北風
みなみかわち
みなみかわち ミナミカハチ 【南河内】
栃木県南部,河内郡の町。自治医科大学や下野(シモツケ)薬師寺跡がある。特産は結城紬(ユウキツムギ)。
みなみきゅうしゅうだいがく
みなみきゅうしゅうだいがく 【南九州大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)設立。本部は宮崎市。
みなみごち
みなみごち [3] 【南東風】
東のやや南寄りから吹く風。
みなみさんりくきんかざんこくていこうえん
みなみさんりくきんかざんこくていこうえん 【南三陸金華山国定公園】
宮城県北東部にある太平洋沿岸一帯の国定公園。岩手県境に近い本吉(モトヨシ)町から牡鹿(オシカ)半島までの屈曲に富む海岸と金華山などの島々を中心とする。
みなみざ
みなみざ 【南座】
京都市四条にある歌舞伎劇場。元和(1615-1624)年間公許の七座の一。一二月の顔見世興行は祇園の芸妓の総見などで賑わう。
みなみじゅうじざ
みなみじゅうじざ [0] 【南十字座】
〔(ラテン) Crux〕
南方の小星座。ケンタウルス座の南,天の川の中にあって,アルファ(光度〇・八等)・ベータ・ガンマ・デルタの四星が十字形をつくる。五月下旬の宵に南中するが日本本土からは見えない。
みなみじゅうじせい
みなみじゅうじせい [6] 【南十字星】
南十字座の中心にあって,十字形をなす四個の輝星。
みなみじゅうじせい
みなみじゅうじせい【南十字星】
the Southern Cross;the Crux.
みなみじろう
みなみじろう 【南次郎】
(1874-1955) 陸軍軍人。大将。大分県生まれ。若槻内閣陸相を経て朝鮮総督となり,内鮮一体化を唱えた。第二次大戦後 A 級戦犯として,東京裁判で終身禁錮刑。54年仮出獄。
みなみする
みなみ・する [0] 【南する】 (動サ変)[文]サ変 みなみ・す
南の方向に進む。南進する。「奚(ナン)ぞ之(コノ)九万里にして―・することを以て為んや/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
みなみたいへいようひかくちたいじょうやく
みなみたいへいようひかくちたいじょうやく 【南太平洋非核地帯条約】
⇒ラロトンガ条約
みなみたいへいようフォーラム
みなみたいへいようフォーラム 【南太平洋―】
〔South Pacific Forum〕
南太平洋域内の独立国・自治領で構成される地域協力機構。1970年設立。域内の政治的・経済的利益を代表する。85年の会議で南太平洋非核地帯条約(ラロトンガ条約)を採択。南太平洋諸国会議。南太平洋島嶼(トウシヨ)諸国会議。SPF 。
みなみだいとうじま
みなみだいとうじま 【南大東島】
沖縄島の東方,約380キロメートルに位置する大東諸島の一島。1885年(明治18)日本政府が探検隊を派遣,95年沖縄県に所属。サトウキビを産する。
みなみちた
みなみちた 【南知多】
愛知県南西部,知多郡の町。知多半島南端に位置し,三河湾国定公園に属する。漁業のほか,愛知用水の通水で園芸農業が発達。
みなみとみよ
みなみとみよ [5] 【南富魚】
トゲウオ目の淡水魚。全長5〜6センチメートルで,背びれに七〜九本の棘(トゲ)を有する。京都府・兵庫県の一部に平地の湧水を好んで生息していたがすでに絶滅。サバジャコ。ミナミトミウオ。カツオ。
みなみとりしま
みなみとりしま 【南鳥島】
西太平洋,小笠原諸島に属する日本最東端のサンゴ礁の小島。マーカス島。
みなみどの
みなみどの 【南殿】
(1)南向きに建てられた殿舎。正殿。みなみおもて。
(2)鎌倉時代,南六波羅探題の称。
みなみな
みなみな [2] 【皆皆】
「皆」を強めた語。
みなみなさま
みなみなさま [2] 【皆皆様】
■一■ (名)
「皆様{■一■}」を強めた言い方。「御来場の―」
■二■ (代)
「皆様{■二■}」を強めた言い方。「―,右手をごらん下さい」
みなみのうおざ
みなみのうおざ [0] 【南魚座】
〔(ラテン) Piscis Austrinus〕
一〇月中旬の宵に南中する星座。最輝星は光度一・二等のフォーマルハウト。これを口とし,他の星々が魚の形に並ぶ。
みなみのかんむりざ
みなみのかんむりざ [0] 【南冠座】
〔(ラテン) Corona Australis〕
八月下旬の宵に南中する小星座。天の川の近くにあるが,輝星はない。輪の形に星が並ぶ。
みなみのさんかくざ
みなみのさんかくざ [0] 【南の三角座】
〔(ラテン)Triangulum Australe〕
七月中旬の宵に南中する南の星座。二等星一つ,三等星二つで三角形をつくるが,日本からは見えない。
みなみはんきゅう
みなみはんきゅう [4] 【南半球】
地球の赤道より南の半分。
⇔北半球
みなみぶち
みなみぶち 【南淵】
姓氏の一。
みなみぶちのしょうあん
みなみぶちのしょうあん 【南淵請安】
飛鳥時代の学問僧。608年小野妹子に従って隋に渡り,640年帰国。中大兄皇子・中臣鎌足らに儒学を講じ,大化の改新に大きな影響を与えた。生没年未詳。
みなみぼうそうこくていこうえん
みなみぼうそうこくていこうえん 【南房総国定公園】
房総半島南半の海岸景勝地や名山(鋸山・鹿野山・清澄山)からなる国定公園。
みなみまぐろ
みなみまぐろ [4] 【南鮪】
スズキ目の海魚。全長2.5メートル,体重200キログラムに達する。マグロの一種で,体形はクロマグロに似るが,目が大きい。刺し身・すし種などとする。インド洋・太平洋の南半球温帯域に分布。インドマグロ。
みなみまちぶぎょう
みなみまちぶぎょう [6] 【南町奉行】
江戸町奉行の一。奉行所が北町奉行に対して南に位置したのでいう。数度移転したが,宝永(1704-1711)以降は数寄屋橋にあった。
→江戸町奉行
みなみまつり
みなみまつり 【南祭】
京都,石清水(イワシミズ)八幡宮の臨時祭。陰暦三月の午(ウマ)の日に行われた(現在は九月一五日)。賀茂神社の祭りを「北祭」というのに対していう。[季]秋。
みなみまんしゅうてつどう
みなみまんしゅうてつどう 【南満州鉄道】
ポーツマス条約によりロシアから獲得した長春以南の鉄道および付属事業を経営する目的で,1906年(明治39)設立された半官半民の国策会社。満州国成立とともに,同国内の鉄道全線の運営・新設を委託されたばかりでなく,鉱工業を中心とする多くの産業部門に進出し,植民地支配機構の一翼をになった。45年,中国が接収。満鉄。
みなみむき
みなみむき [0] 【南向き】
南の方に向いていること。「―の部屋」
みなみむら
みなみむら 【南村】
姓氏の一。
みなみむらばいけん
みなみむらばいけん 【南村梅軒】
戦国時代の儒学者。出身・前歴は不明。天文(1532-1555)末年,土佐で朱子学を講じ禅儒の一致を説く。南学派の祖とされる。生没年未詳。
みなみアジア
みなみアジア 【南―】
アジア大陸南部,インド半島を中心とした地域。インド・パキスタン・バングラデシュ・スリランカ・ネパール・ブータンの諸国の総称。広義にはアフガニスタンを含める。
みなみアジアごぞく
みなみアジアごぞく 【南―語族】
⇒オーストロアジア語族(ゴゾク)
みなみアフリカ
みなみアフリカ 【南―】
アフリカの南端部を占める共和国。ケープ・ナタール・トランスバール・オレンジ自由の四州から成る。1652年オランダ人がケープタウンに入植,1814年イギリス領になる。南アフリカ戦争を経て,1910年イギリス自治領の南アフリカ連邦として独立。61年共和国となる。91年アパルトヘイトを廃止。金・ダイヤモンド・マンガン・クロム・バナジウム・白金・ウランなどの鉱産資源を豊富に有し,鉱工業が発達。住民はバンツー系黒人が四分の三を占め,他はオランダ系・イギリス系の白人。主要言語はアフリカーンス語と英語。首都プレトリア。面積122万平方キロメートル。人口三九八二万(1992)。南ア。正称,南アフリカ共和国。
みなみアフリカせんそう
みなみアフリカせんそう 【南―戦争】
1899年イギリスが南アフリカの金やダイヤモンドの獲得のため,トランスバール共和国・オレンジ自由国を侵略した戦争。両国は激しく抵抗したが,1902年に併合された。ブール戦争。ボーア戦争。南ア戦争。
みなみアメリカ
みなみアメリカ 【南―】
六大州の一。主に西半球の南部を占める大陸。パナマ地峡で北アメリカ大陸に連なる。原住民はインディオ。一六世紀初めスペイン・ポルトガルが進出,ラテン系白人により開拓が進められた。ブラジル・アルゼンチン・チリなど一二か国がある。南米。
みなみアルプス
みなみアルプス 【南―】
赤石山脈の別名。
みなみアルプスこくりつこうえん
みなみアルプスこくりつこうえん 【南―国立公園】
長野・山梨・静岡三県にまたがる山岳公園。赤石山脈の主要部を占め,北は鋸岳から南は光岳(テカリダケ)まで南北約50キロメートル。
みなみシナかい
みなみシナかい 【南支那海】
中国の華南地方の南に広がる海域。台湾・フィリピン諸島・カリマンタン島・インドシナ半島に囲まれる。太平洋の付属海の一つで,マグロ・カツオの好漁場。中国名,南海。
みなも
みなも [0] 【水面】
水面(スイメン)。みのも。「―にうつる影」
みなもと
みなもと [0] 【源】
〔「水(ミ)の本(モト)」の意〕
(1)川の水の流れ出る所。水源。「川の―をさぐる」「槍ヶ岳に―を発している」
(2)物事の起こるはじめ。起源。根源。源流。「この行事は―を平安時代に求めることができる」
みなもと
みなもと 【源】
姓氏の一。嵯峨天皇がその皇子を臣籍に降下させ源姓を賜ったのに始まる。嵯峨・淳和・仁明・文徳・清和・宇多・醍醐・村上・花山などの諸源氏があるが,とりわけ清和源氏は畿内を中心に土着し,一一世紀以降には関東武士団を従えて,嫡流の頼朝による鎌倉幕府創設に至る。
→清和源氏
→嵯峨源氏
→村上源氏
→宇多源氏
みなもと
みなもと【源】
(1)[水源]the source;→英和
the fountainhead.→英和
(2)[起源]the origin;→英和
the beginning.〜を…に発する rise in[from]… (川などが);come from….
みなもと=清ければ流れ清し
――清ければ流れ清し
〔荀子(君道)〕
君が正しければ民も正しくなることのたとえ。
みなもとのありひと
みなもとのありひと 【源有仁】
(1103-1147) 平安後期の廷臣。通称,花園左大臣。後三条天皇の孫。詩歌・書に秀で,衣装に精通して朝廷の装束制度を改革した。日記「園槐記」のほか有職故実書がある。
みなもとのいえなが
みなもとのいえなが 【源家長】
(1170?-1234) 平安末期・鎌倉初期の歌人。従四位但馬守。和歌所開闔(カイコウ)。後鳥羽院歌壇で活躍し,新古今集以下の勅撰集に三四首入集。著「源家長日記」
みなもとのかねまさ
みなもとのかねまさ 【源兼昌】
平安後期の歌人。俊輔の子。従五位下皇后宮少進。堀河院歌壇・忠通家歌壇で活躍。「金葉和歌集」以下の勅撰集に七首入集。生没年未詳。
みなもとのさねとも
みなもとのさねとも 【源実朝】
(1192-1219) 鎌倉幕府三代将軍。頼朝の二男,頼家の弟。母は北条政子。幼名,千幡(センマン)。1203年将軍となるが実権は北条氏が握った。18年右大臣。翌年正月,鶴岡八幡宮社頭で甥の公暁(クギヨウ)に暗殺され,頼朝直系の子孫は断絶。万葉調の和歌に秀で,家集「金槐和歌集」がある。
みなもとのしげゆき
みなもとのしげゆき 【源重之】
(?-1000) 平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。清和天皇の曾孫。帯刀先生(センジヨウ)・左馬助・相模権守。旅の歌が多く,また冷泉天皇の東宮時代に奉った百首は現存最古の百首歌。家集に「重之集」がある。
みなもとのしたごう
みなもとのしたごう 【源順】
(911-983) 平安中期の学者・歌人。嵯峨源氏。三十六歌仙の一人。梨壺の五人の一人として万葉集の訓釈(古点)ならびに「後撰和歌集」の撰進に参加。漢詩文は「扶桑集」「本朝文粋」などに散見。著「倭名類聚鈔」,家集「源順集」
みなもとのたかあきら
みなもとのたかあきら 【源高明】
(914-982) 平安中期の廷臣・学者。醍醐天皇の皇子。西宮左大臣・西宮殿と称される。安和(アンナ)の変に連座,大宰権帥に左遷される。朝儀に通じ,有職故実書「西宮記」がある。
みなもとのたかくに
みなもとのたかくに 【源隆国】
(1004-1077) 平安後期の廷臣・文学者。幼名,宗国。高明の孫。権大納言にいたり,宇治に別荘があったことから宇治大納言と称された。「宇治拾遺物語」の序によれば,人々から諸国の話を聞き,「宇治大納言物語」(散逸)を著したという。「今昔物語集」の編者ともいわれるが不詳。
みなもとのためとも
みなもとのためとも 【源為朝】
(1139-1170) 平安末期の武将。為義の八男,義朝の弟。巨躯・剛勇・強弓をもって聞こえ,一三歳の時九州に渡り,各地を席巻して鎮西八郎と称された。保元の乱には崇徳上皇方で奮戦したが捕らえられ,伊豆大島に配流された。のち狩野茂光に攻められて自害。琉球に逃れて琉球王朝の祖になったという伝説もある。
みなもとのためのり
みなもとのためのり 【源為憲】
(?-1011) 平安中期の学者・文人。源順(シタゴウ)に師事し,漢詩文に秀でる。出家した冷泉天皇皇女尊子(タカコ)内親王のために「三宝絵詞」を撰進。ほかに著「口遊」「世俗諺文」など。
みなもとのためよし
みなもとのためよし 【源為義】
(1096-1156) 平安末期の武将。義家の孫。義朝・為朝・行家の父。源氏の家督を継ぐ。世に六条判官ともいう。保元の乱に崇徳上皇方について敗れ,後白河天皇方についた義朝の嘆願も及ばず殺された。
みなもとのちかゆき
みなもとのちかゆき 【源親行】
鎌倉初期の廷臣・歌学者。光行の子。法名,覚因。鎌倉幕府の和歌所奉行となり,父とともに「源氏物語(河内本)」を校訂。著「原中最秘抄」「水原抄」などがある。生没年未詳。
みなもとのつねのぶ
みなもとのつねのぶ 【源経信】
(1016-1097) 平安後期の廷臣・歌人。俊頼の父。帥大納言・桂大納言・源都督などと称された。大納言・大宰権帥。三船(詩・歌・管弦)の才を兼備。清新な歌風を示し,藤原通俊らと対立した。著「難後拾遺」,家集に「大納言経信集」「帥大納言集」がある。
みなもとのつねもと
みなもとのつねもと 【源経基】
(?-961) 平安中期の武将。清和天皇の第六皇子貞純親王の子。満仲の父。六孫王とも。藤原純友の乱制圧のために小野好古に従い,これを鎮定。のち瀬戸内海地方で活躍した。961年,源朝臣の姓を賜って臣籍に降下し清和源氏の祖となった。
みなもとのとおる
みなもとのとおる 【源融】
(822-895) 平安初期の廷臣。嵯峨天皇の皇子。源姓を授けられ臣籍に降下,872年左大臣になった。河原院という豪邸を営んだので,河原左大臣ともいう。宇治の別荘はのち平等院となった。歌をよくした。
みなもとのとしより
みなもとのとしより 【源俊頼】
(1055-1129) 平安後期の歌人。経信の子。白河院の命により「金葉和歌集」を撰進。新奇な表現と題材を積極的に開拓し,歌壇に新風を吹き込んだ。著「俊頼髄脳」,家集「散木奇歌(サンボクキカ)集」がある。多くの古筆切の筆者に比定される。
みなもとのともゆき
みなもとのともゆき 【源知行】
⇒行阿(ギヨウア)
みなもとののりより
みなもとののりより 【源範頼】
(?-1193) 鎌倉初期の武将。義朝の六男。遠江蒲御厨(カバノミクリヤ)に成長したので蒲の冠者ともいう。弟義経とともに源義仲を近江粟津に殺し,平家を一ノ谷・壇ノ浦に破った。義経没落後,頼朝にとりいったが伊豆修善寺で殺された。
みなもとのひとし
みなもとのひとし 【源等】
(877-951) 平安中期の歌人。希の子。正四位下参議。「後撰和歌集」に四首入集。
みなもとのひろまさ
みなもとのひろまさ 【源博雅】
(918?-980) 平安中期の雅楽家。醍醐天皇の孫。従三位。博雅三位(ハクガノサンミ)と称される。笛・篳篥(ヒチリキ)・琵琶・箏(ソウ)などの名手。蝉丸から秘曲を伝授されたと伝えられ,「長慶子(チヨウゲイシ)」の作曲者ともいう。著「博雅笛譜」
みなもとのまこと
みなもとのまこと 【源信】
(810-868) 平安初期の廷臣。嵯峨天皇の皇子。814年源姓を賜り臣籍に降下,皇子で源姓を賜る初例となった。857年左大臣。応天門の変では放火の罪に問われたが疑いは晴れた。
みなもとのみちちか
みなもとのみちちか 【源通親】
⇒土御門通親(ツチミカドミチチカ)
みなもとのみちとも
みなもとのみちとも 【源通具】
(1171-1227) 鎌倉初期の歌人。通親の子。妻は藤原俊成の娘。正二位大納言。「新古今和歌集」撰者の一人で,同集以下の勅撰集に三七首入集。
みなもとのみつなか
みなもとのみつなか 【源満仲】
(?-997) 平安中期の武将。経基の子,頼光・頼信の父。鎮守府将軍。安和(アンナ)の変で,源氏発展のきっかけをつかんだ。摂津多田荘に住み多くの郎等を養い,多田源氏を称したので多田満仲(タダノマンジユウ)ともいう。摂津源氏の祖。
みなもとのみつゆき
みなもとのみつゆき 【源光行】
(1163-1244) 鎌倉初期の歌人・文学者。親行の父。法名,寂因。和歌を藤原俊成に学び,古典・故実に通じる。親行とともに「源氏物語(河内本)」を校訂する。承久の乱に連座。著「蒙求和歌」
みなもとのむねゆき
みなもとのむねゆき 【源宗于】
(?-939) 平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。是忠親王の子。正四位下右京大夫。「大和物語」に不遇を嘆く歌を残す。「古今和歌集」以下の勅撰集に一五首入集。家集「宗于集」
みなもとのもろふさ
みなもとのもろふさ 【源師房】
(1008-1077) 平安後期の廷臣。村上天皇の孫,具平(トモヒラ)親王の長子。藤原頼通の猶子。村上源氏の祖。1077年太政大臣。著「叙位除目抄」,日記「土右記」など。
みなもとのゆきいえ
みなもとのゆきいえ 【源行家】
(?-1186) 平安末・鎌倉初期の武将。為義の十男,義朝・為朝の弟。名は義盛。新宮十郎とも称す。以仁王(モチヒトオウ)の平氏追討の令旨を諸国の源氏に伝えた。平氏滅亡後は,義経と結んだが,和泉で頼朝の兵に殺された。
みなもとのよしいえ
みなもとのよしいえ 【源義家】
(1039-1106) 平安後期の武将。頼義の長男,義光の兄。八幡太郎と号す。前九年の役に活躍して出羽守となり,ついで陸奥守兼鎮守府将軍となった。後三年の役を鎮定し,東国武士の信望を集め,東国における源氏の勢力の基礎を築いた。
みなもとのよしつね
みなもとのよしつね 【源義経】
(1159-1189) 平安末・鎌倉初期の武将。義朝の九男。母は常盤(トキワ)。幼名,牛若丸・九郎・遮那(シヤナ)王。検非違使尉(判官)に任ぜられたので九郎判官とも。平治の乱後,鞍馬寺に預けられ,のち奥州平泉の藤原秀衡(ヒデヒラ)の保護を受けた。1180年兄頼朝の挙兵に応じて84年源義仲を討ち,一ノ谷・屋島・壇ノ浦に平家一族を破った。のち後白河院の信任を得て頼朝と対立,再び秀衡のもとに逃れたが,その子泰衡に襲われ,衣川で自刃した。悲劇的な生涯が伝説や文学作品の素材となって後世に伝えられる。
みなもとのよしとも
みなもとのよしとも 【源義朝】
(1123-1160) 平安末期の武将。為義の長男,為朝・行家の兄。保元の乱で後白河天皇方に加わり,功によって左馬頭となった。のち平清盛と対立,平治の乱を起こして敗れ,東国に逃れる途中,尾張で家人長田忠致(オサダタダムネ)に殺された。
みなもとのよしなか
みなもとのよしなか 【源義仲】
(1154-1184) 平安末期の武将。為義の孫。木曾山中で育てられ,木曾次郎と称した。1180年,以仁王(モチヒトオウ)の令旨に応じて挙兵し,平維盛の大軍を倶利伽羅(クリカラ)峠に破り,平氏を都落ちさせて入京。勢威を振るったが後白河院と対立,源義経・範頼軍に攻められて,近江粟津で敗死した。木曾義仲。朝日将軍。
みなもとのよしひら
みなもとのよしひら 【源義平】
(1141-1160) 平安末期の武将。義朝の長男。一五歳の時合戦で叔父の義賢を殺して武名をあげ,悪源太と称された。平治の乱には父に従ったが,敗れて美濃に逃れ,のち再び入京,平清盛らを討とうとして斬られた。
みなもとのよしみつ
みなもとのよしみつ 【源義光】
(1045-1127) 平安後期の武将。頼義の三男,義家の弟。通称,新羅(シンラ)三郎。後三年の役に義家の苦戦を聞き,官許を得ずに救援に赴き解官された。のち東国を経営,武田氏・佐竹氏・小笠原氏などの祖となった。射術にすぐれ,また笙(シヨウ)の名手。
みなもとのよりいえ
みなもとのよりいえ 【源頼家】
(1182-1204) 鎌倉幕府二代将軍。頼朝の長男,実朝の兄。母は北条政子。幼名,万寿。1199年頼朝の死により家督を継ぎ,1202年征夷大将軍に任じられたが,北条時政らに実権を奪われた。義父の比企能員(ヨシカズ)とともに北条氏追討を企てるも失敗,伊豆修善寺に幽閉,謀殺された。
みなもとのよりとも
みなもとのよりとも 【源頼朝】
(1147-1199) 鎌倉幕府初代将軍。義朝の三男。平治の乱後,伊豆蛭ヶ小島に配流。1180年以仁王(モチヒトオウ)の平氏追討の令旨に応じ挙兵。石橋山に敗れ安房に逃げたが,東国武士の来援を得て関東を制しつつ鎌倉にはいって根拠地とした。同年,平維盛の追討軍を富士川に破る。83年,東国支配を認める宣旨を得,ついで弟の範頼・義経を西上させ,85年壇ノ浦で平氏を討滅し全国を平定。その後,義経追討を口実に全国に守護・地頭を設置,武家政治の基礎を確立。92年征夷大将軍に任ぜられた。
みなもとのよりのぶ
みなもとのよりのぶ 【源頼信】
(968-1048) 平安中期の武将。満仲の三男,頼義の父,頼光の弟。藤原道長に仕えた。1031年平忠常の乱を戦わずして平定し武名を高めた。河内源氏の祖。
みなもとのよりまさ
みなもとのよりまさ 【源頼政】
(1104-1180) 平安末期の武将。従三位に進み出家して源三位(ゲンザンミ)入道と称された。平治の乱では,平清盛につく。1180年以仁王(モチヒトオウ)を奉じて平氏追討のために挙兵したが宇治で敗死。宮中の鵺(ヌエ)退治などの武勇にすぐれ,和歌にも長じたことから,後世,謡曲・浄瑠璃などに脚色された。家集「源三位頼政卿集」
みなもとのよりみつ
みなもとのよりみつ 【源頼光】
(948-1021) 平安中期の武将。満仲の長男,頼信の兄。射術にすぐれ,大江山酒呑童子退治伝説の主人公とされる。部下に頼光四天王がある。
みなもとのよりよし
みなもとのよりよし 【源頼義】
(985-1078)平安中期の武将。頼信の長男。子の義家とともに前九年の役を鎮定,東国における源氏の勢力を強化。
みならい
みならい [0] 【見習(い)】
(1)みならうこと。
(2)実地について仕事などを習うこと。また,そうする人。「行儀―」
(3)見てまねること。「―するもの。あくび/枕草子 304」
みならい
みならい【見習】
apprenticeship (奉公);→英和
probation;→英和
[人]a cadet (見習士官);→英和
an apprentice <to a printer> .→英和
見習期間 a probationary period.
みならいこう
みならいこう [3][0] 【見習(い)工】
見習い中の工員。
みならいしかん
みならいしかん [6][5] 【見習(い)士官】
もと,陸軍士官学校を卒業した者が,少尉任官前に勤務の見習いをする期間の官名。
みならう
みなら・う [3][0] 【見習う・見倣う】 (動ワ五[ハ四])
(1)見て覚える。見て学ぶ。「先輩の仕事を―・う」
(2)他人の良いところを見て,同じようにする。「少しは兄さんに―・え」
[可能] みならえる
みならう
みなら・う 【見慣らふ・見馴らふ】 (動ハ四)
いつも見ていて,目に慣れている。見なれる。「―・はぬ心地ぞする/源氏(末摘花)」
みならう
みならう【見習う】
learn (学ぶ);→英和
imitate (まねる).→英和
みならす
みなら・す 【見慣らす・見馴らす】 (動サ四)
見なれるようにする。「かしこに渡りて―・し給へ/源氏(若紫)」
みなり
みなり [1] 【身形】
(1)衣服を着た姿。服装。「―を整える」「―にかまわない」
(2)(生まれつきの)からだつき。「―はだつきの,細やかに美しげなるに/源氏(胡蝶)」
みなり
みなり【身形】
dress;→英和
appearance.→英和
〜にかまわない(気をつける) be indifferent to (careful about) one's appearance.→英和
立派な(みすぼらしい)〜をしている be finely (shabbily) dressed.
みなる
みな・る 【水馴る】 (動ラ下二)
水に浸りなれる。多く「見馴る」にかけていう。「夜をさむみ寝ざめて聞けばをし鳥の羨ましくも―・るなるかな/拾遺(冬)」
みなれざお
みなれざお [3] 【水馴れ竿】
水底にさして,舟を進める竿。
みなれる
みなれる【見慣れる】
get used <to a thing> ;[物が主語]be familiar <to> .→英和
見慣れた familiar.見慣れない人 a stranger.→英和
みなれる
みな・れる [0][3] 【見慣れる・見馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みな・る
(1)いつも見ていて目になれる。「―・れた景色」
(2)いつも顔を合わせて,なれ親しんでいる。「明暮れ―・れたるかぐや姫をやりてはいかが思ふべき/竹取」
みなわ
みなわ [0] 【身縄・水縄】
和船の帆を上げ下げするための綱。一端を帆桁(ホゲタ)の中央につけ,帆柱先端の滑車を通して船尾にとって固定する。
みなわ
みなわ [0] 【水泡・水沫】
(1)水のあわ。
(2)はかないことのたとえ。「―なすもろき命も栲縄の/万葉 902」
みなわしゅう
みなわしゅう ミナワシフ 【美奈和集】
作品集。森鴎外作・訳。1892年(明治25)刊。「舞姫」「うたかたの記」「文づかひ」の三部作のほか,初期翻訳作品,付録に新声社訳「於母影」を収録。改訂版は「水沫集」。
みなわた
みなわた 【背腸・皆腸】
魚の中骨の内側にある灰黒色の軟らかな髄。塩辛などに作る。せわた。[和名抄]
みなんてん
みなんてん [2] 【実南天】
赤い実をつけた南天。南天の実。[季]秋。《―紅葉もして真赤なり/鈴木花蓑》
みにくい
みにく・い [3] 【見難い】 (形)[文]ク みにく・し
はっきりと見きわめることが困難である。よく見えない。見づらい。「この席は舞台が―・い」「画像が―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
みにくい
みにくい【見難い】
hard to see;indistinct.→英和
みにくい
みにく・い [3] 【醜い】 (形)[文]ク みにく・し
〔「見難(ニク)い」の意〕
(1)整っていなくて,見て不快な感じがする。
⇔美しい
「―・い顔」「かぐや姫据ゑむには,例のやうには―・し/竹取」
(2)見るにたえない。心やおこないがいやしくて,顔をそむけたくなるさまである。見苦しい。「―・い骨肉の争い」「―・い欲望」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
みにくい
みにくい【醜い】
ugly.→英和
⇒見苦しい.
みにしゅう
みにしゅう 【壬二集】
歌集。三巻。藤原家隆(通称,壬生(ミブ)二品)の家集。九条基家撰。1245年頃成立。六家集の一。玉吟集。壬生二品集。
みぬく
みぬく【見抜く】
see through;detect.→英和
みぬく
みぬ・く [2] 【見抜く】 (動カ五[四])
表れていない本質や真相を見とおす。「うそを―・く」「天分を―・く」
[可能] みぬける
みぬけ
みぬけ 【身抜け】 (名)スル
(1)一身に負うべき責任をのがれること。「この節季の―何とも分別あたはず/浮世草子・胸算用 5」
(2)遊女・芸者がつとめをやめて,身請けされること。「おれがおかげで―をして/人情本・梅児誉美(初)」
みぬふり
みぬふり【見ぬ振りをする】
pretend not to see;connive <at> .→英和
みね
みね【峰】
(1)[山の]a peak;→英和
a top.→英和
(2)[刃の]the back.→英和
みね
みね 【美祢】
山口県中西部の市。近世,市場町。伊佐売薬・大嶺無煙炭で知られた。石灰石・セメントを産する。
みね
みね [2] 【峰・嶺】
〔「み(御)」は接頭語〕
(1)山のひときわ高くなった所。山のいただき。頂上。山頂。ね。「―から吹きおろす風」
(2){(1)}のように高くなっている部分。「雲の―」
(3)刀剣などの刃の,背の部分。「―打ち」
みね
みね 【御哭】
〔「み」は接頭語〕
貴人の葬送のとき,弔意を表して声をあげて泣くこと。「大きに,―たてまつる/日本書紀(允恭訓)」
みねいり
みねいり [0] 【峰入り】 (名)スル
「大峰(オオミネ)入り」に同じ。[季]夏。
みねうち
みねうち [0] 【峰打ち・刀背打ち】
刀の峰で相手を打つこと。相手を斬らず,打撃を与えるために行う。むねうち。
みねごし
みねごし [0] 【峰越し】
峰を越えること。みねごえ。
みねざき
みねざき 【峰崎】
姓氏の一。
みねざきこうとう
みねざきこうとう 【峰崎勾当】
地歌の演奏家・作曲家。天明(1781-1789)・寛政(1789-1801)頃大坂で活躍。「雪」「残月」「越後獅子」「袖香炉」などの名曲を作る。生没年未詳。
みねざくら
みねざくら [3] 【峰桜】
バラ科の落葉小高木。本州中部以北の亜高山帯に生える。新葉は赤褐色。五,六月,葉と同時に淡紅色の五弁花を開く。高嶺桜(タカネザクラ)。
みねせん
みねせん 【美祢線】
JR 西日本の鉄道線。山口県厚狭(アサ)と美祢を経て長門市間(46キロメートル),美祢市の南大嶺(ミナミオオミネ)と大嶺間(2.8キロメートル)を結ぶ。大嶺炭田の積み出し鉄道であった。
みねつづき
みねつづき [3] 【峰続き】
峰と峰とが続いていること。「―の山々」
みねのやくし
みねのやくし 【峰の薬師】
愛知県にある鳳来寺の通称。
みねばり
みねばり [0] 【峰榛】
ヤシャブシの別名。
みの
みの【蓑】
a mino;a straw raincoat.
みの
みの [2] 【三幅・三布】
(1)並幅の布を三枚合わせた幅。また,その幅の布。
(2)「三幅布団」の略。
みの
みの 【美濃】
(1)旧国名の一。岐阜県の中部・南部に相当。濃州。
(2)岐阜県中南部の市。もと城下町。長良川の谷口集落から発達。美濃紙の産地。
(3)「美濃紙」の略。
みの
みの [1] 【蓑・簑】
雨具の一。茅(カヤ)・菅(スゲ)などを編んで作り,肩に羽織って用いる。
蓑[図]
みのいも
みのいも [2] 【蓑芋】
サトイモの別名。
みのう
みのう [0] 【未納】
(料金・税金など)納めるべきものをまだ納めていないこと。
⇔既納
「授業料―」
みのう
みのう【未納の】
unpaid;→英和
<the rent> in arrears.未納金 arrears.
みのうえ
みのうえ [0][4] 【身の上】
(1)人の身に関すること。境遇。「―を語る」「―相談」
(2)一生の運命。一生の大事。「もし違変あらば,―たるべし/浄瑠璃・廿四孝」
みのうえ
みのうえ【身の上】
(1)[境遇]⇒境遇.
(2)[運命]one's fortune.(3)[経歴]one's personal history;one's past.身の上話をする tell the story of one's life.‖身の上相談欄 an advice[ <米> an agony]column.身の上判断 fortune-telling.
みのうえばなし
みのうえばなし [5] 【身の上話】
自分の境遇について打ち明けた話。
みのお
みのお 【箕面】
大阪府の市。大阪市北方にあたり住宅地として発展。北部に明治の森箕面国定公園がある。
みのかさ
みのかさ [1] 【蓑笠】
みのとかさ。また,蓑を着て笠をかぶること。
みのかさご
みのかさご [3] 【蓑笠子】
カサゴ目の海魚。全長30センチメートルほど。背びれ・胸びれが著しく発達している。体は淡紅色の地に多くの黒褐色の横縞があって美しい。背びれのとげは鋭くて毒腺があるので,刺されると激しく痛む。観賞魚。食用。本州中部以南の温・熱帯海域に広く分布。ヤマノカミ。マテシバシ。
蓑笠子[図]
みのかも
みのかも 【美濃加茂】
岐阜県南部の市。近世,中山道の宿場町。木曾川の渡船場であったが,現在は日本ライン下りの乗船地。坪内逍遥の生地。
みのかわ
みのかわ [4] 【身の皮】
からだにつけている衣服。衣類。「有程の―を日算用すまして/浮世草子・一代女 5」
みのかわ=を剥(ハ)ぐ
――を剥(ハ)・ぐ
(1)着ているものを奪い取る。
(2)財産がなくなって,衣類までも売る。
みのが
みのが [2] 【蓑蛾】
(1)ミノガ科のガの総称。全世界で約八〇〇種,日本で約四〇種が知られている。はね・体とも黒か暗褐色のものが多い。雄の成虫にははねがあって飛ぶが,雌ははねが全くないか退化しており,蛆(ウジ)状で一生を蓑の中で過ごす。幼虫はミノムシ。オオミノガ・チャミノガ・ミノガなど。
(2)ミノガ科のガの一種。雄の開張25ミリメートル内外。全体が黒褐色で,スギ・マツその他の植物を食害する。日本から中央アジアまで分布。
みのがき
みのがき [2] 【美濃柿】
ハチヤガキの別名。
みのがこい
みのがこい [3] 【美濃囲い】
将棋の駒組(コマグ)みの一。振り飛車と併用し,飛車の位置に王将を移し囲うもの。
みのがし
みのがし [0] 【見逃し】
(1)見ながら,とがめないこと。「―にはできない」「どうか,お―を」
(2)対処せず,そのままにしてしまうこと。「―の三振」
みのがす
みのが・す [0][3] 【見逃す】 (動サ五[四])
(1)気がつかないでそのままにする。見おとす。「誤植を―・す」
(2)見て気がついていながら,わざと,とがめないでおく。「ちょっとしたいたずらなので―・してやる」
(3)見ることをのがす。「映画を―・す」
(4)野球で,打者が好球をバットを振らないで見送る。「絶好球を―・す」
[可能] みのがせる
みのがす
みのがす【見逃す】
[見落とす]overlook;→英和
miss;→英和
[ゆるす]connive <at> (黙認);→英和
forgive.→英和
みのがみ
みのがみ [0] 【美濃紙】
楮(コウゾ)で漉(ス)いた和紙。古く奈良時代から用いられた。美濃の武儀郡(現在の美濃市)から多く産出され,中世以降全国に普及。紙質は丈夫で厚く虫食いにも強く,文書の写し・書状の包み・障子紙などに用いる。書院紙。直紙(ジキシ)。みの。
みのがみばん
みのがみばん [0] 【美濃紙判】
美濃紙の大きさ。半紙よりやや大判。美濃判。
みのがめ
みのがめ [0] 【蓑亀】
甲羅に藻などが付着し,蓑をつけたように見える亀。淡水産のイシガメやクサガメに緑藻がからみついたもの。海亀にも海草がつく現象がみられる。古くは緑毛亀・青毛亀・緑衣使者などといった。
みのき
みのき [0] 【三軒】
垂木が三段に出ている軒。最下段の地垂木とその上の二本の飛檐(ヒエン)垂木からなる。興福寺北円堂・京都御所紫宸殿などに用いられている。
みのぎぬ
みのぎぬ [0][3] 【美濃絹】
岐阜県から産出する絹織物。
みのけ
みのけ【身の毛がよだつような】
horrible.→英和
みのけ
みのけ [0] 【身の毛】
からだに生えている毛。
みのけ=がよだつ
――がよだ・つ
恐ろしさのあまり,身の毛がさか立つように感ずる。身の毛もよだつ。身の毛立つ。
みのけだつ
みのけだ・つ [4] 【身の毛立つ】 (動タ五[四])
身の毛がよだつ。「恐ろしさに―・つ」
みのげ
みのげ [0][2] 【蓑毛】
(1)蓑に編んだ茅(カヤ)や菅(スゲ)が乱れ垂れたもの。
(2)鷺(サギ)の首の,蓑のように垂れている羽。「鷺の―うちなびき/海道記」
みのこう
みのこう [0] 【箕甲】
破風(ハフ)のある屋根で,屋根面の破風側の端部にあらわれる曲面。破風の曲線に合わせて屋根面を丸めるために生じる。
みのこく
みのこく [2] 【巳の刻】
⇒巳(ミ)の時(トキ)
みのこし
みのこし【見残し】
a thing left unseen;(an) oversight.→英和
みのこし
みのこし [0] 【見残し】
見残すこと。また,見残したもの。
みのこす
みのこす【見残す】
leave <a thing> unseen.⇒見逃(のが)す.
みのこす
みのこ・す [3][0] 【見残す】 (動サ五[四])
全部を見られないで,一部を残す。「最後の一幕を―・して帰る」
みのごい
みのごい 【身拭】
(1)身体をぬぐうもの。手拭(テヌグ)い。[日葡]
(2)湯帷子(ユカタビラ)のこと。
みのごい
みのごい [2] 【蓑五位】
ササゴイの異名。
みのごめ
みのごめ [0][2] 【蓑米】
カズノコグサの異名。
みのしゅう
みのしゅう [2] 【美濃衆】
江戸時代,美濃国(現在の岐阜県南部)で,領地は一万石以下ではあるが,大名と同じ格式で交代寄合とされていたもの。すなわち,高木修理・高木図書助・高木大内蔵の三家。五年に一度参勤した。
みのしろ
みのしろ [4][0] 【身の代】
(1)「身の代金」の略。
(2)給金。「それ当座の―/歌舞伎・韓人漢文」
みのしろきん
みのしろきん [0] 【身の代金】
(1)人質などの代償とする金銭。
(2)身売りの代金。
みのしろきん
みのしろきん【身の代金】
a ransom.→英和
身の代金誘拐 kidnapping for ransom.
みのしろごろも
みのしろごろも 【蓑代衣】
蓑のかわりに雨具として用いる粗末な衣。「山伏の―にゆづり給ひて/源氏(初音)」
みのじま
みのじま [0] 【美濃縞】
岐阜県羽島付近から産出する綿または絹綿交ぜ織りの縞織物。
みのたけ
みのたけ【身の丈】
⇒背(せ).
みのたけ
みのたけ [2] 【身の丈】
頭の先から足までの長さ。身長。背丈。「―六尺を超す大男」
みのて
みのて [0] 【箕の手】
(1)「箕の手形(ナリ)」の略。「卯の刻の―に並ぶ小西方(珍碩)/猿蓑」
(2)武具の一。指物(サシモノ)の名。棒の先に左右に突き出た形の金具をとりつけた物。転風(テンプ)。
みのてなり
みのてなり [0] 【箕の手形】
左右に突き出た形。
みのとき
みのとき 【巳の時】
(1)時刻の名。「巳{(2)}」に同じ。
(2)〔まだ日の盛りになっていない時刻であることから〕
物の新しいこと。「鎧(ヨロイ)は緋縅(ヒオドシ)に金物を打ち,未だ―とぞ見えし/盛衰記 15」
(3)〔間もなく日中になろうとする時刻であることから〕
物事の盛りの時期。「強きこと―なるを以て/甲陽軍鑑(品四七)」
みののいえづと
みののいえづと 【美濃家苞】
注釈書。五巻。本居宣長著。1791年成立。95年刊。新古今集の和歌六九六首の注釈について精細な訓詁注釈を行い,新注の先駆をなした。
みのは
みのは 【美濃派】
⇒獅子門(シシモン)
みのばり
みのばり [0] 【蓑貼り】
襖(フスマ)・壁紙などの下張りで半紙の上端だけに糊をつけ,蓑のように重ねていく貼り方。
みのばん
みのばん [0] 【美濃判】
「美濃紙判」に同じ。
みのひき
みのひき [2] 【蓑曳】
ニワトリの一品種。静岡県・愛知県原産。小国とチャボの交配により作出されたもので,蓑羽(ミノバネ)が長い。天然記念物。蓑曳鶏。
みのひのはらえ
みのひのはらえ 【巳の日の祓】
陰暦三月上旬の巳の日に行われる祓。身のけがれを人形(ヒトカタ)に移し,川や海に流し捨てた行事。上巳(ジヨウシ)の祓。
みのぶ
みのぶ 【身延】
山梨県南西部にある身延山久遠寺(クオンジ)の門前町を中心とする町。
みのぶ
みの・ぶ 【見延ぶ】 (動バ下二)
(1)遠くへ視線をやる。遠くを見やる。「目を―・べて,此の僧をいかにも思ひたる気色もなくありける/今昔 20」
(2)流し目をする。気取った目つきをする。「(顔ヲ)さし隠して,見かへりたるまみ,いたう―・べたれど/源氏(紅葉賀)」
みのぶさん
みのぶさん 【身延山】
(1)身延町にある山。海抜1153メートル。中腹に日蓮宗総本山久遠寺があり,巨杉に囲まれて大伽藍が立ち並ぶ。山麓に門前町が発達している。
(2)久遠寺の山号,また別称。
みのぶせん
みのぶせん 【身延線】
JR 東海の鉄道線。静岡県富士と山梨県甲府間,88.4キロメートル。富士川に沿って走り,沿線に富士宮・身延・市川大門などがある。
みのぶとん
みのぶとん [3] 【三幅布団・三布布団】
三幅(ミノ)の大きさに作った布団。敷布団の普通の幅(ハバ)。みの。
みのぶまいり
みのぶまいり [4] 【身延参り】
身延山久遠寺に参詣すること。
みのべ
みのべ 【美濃部】
姓氏の一。
みのべたつきち
みのべたつきち 【美濃部達吉】
(1873-1948) 憲法・行政法学者。兵庫県生まれ。東大教授。天皇機関説を説き,天皇主権説派である上杉慎吉と論争。1935年(昭和10)国体明徴問題で貴族院議員を辞任に追い込まれ,著書「憲法撮要」などは発禁とされた(天皇機関説事件)。第二次大戦後,憲法問題調査会顧問。
みのべりょうきち
みのべりょうきち 【美濃部亮吉】
(1904-1984) 経済学者・政治家。東京生まれ。東大卒。達吉の長男。1967年(昭和42)から79年東京都知事を務め,初の革新都知事として福祉政策・公害対策を推進。のち参議院議員。
みのほど
みのほど [0] 【身の程】
自分の能力・地位などの程度。身分。分際。「―をわきまえない」
みのほど
みのほど【身の程を知る】
know oneself.
みのほどしらず
みのほどしらず [5] 【身の程知らず】
自分の地位・能力などをわきまえずに行動すること。また,その人。「―もいいところだ」
みのぼしだいこん
みのぼしだいこん [5] 【美濃干し大根】
守口(モリグチ)大根を干したもの。美濃・尾張の名産。みのぼし。
みのぼり
みのぼり [0] 【美濃彫】
室町期から美濃国に始まる金工の一派。赤銅・山銅を用いて主に刀装具を作る。赤銅などに金・銀を使用した美麗な作品が多い。古美濃と呼ばれる室町期の作品が尊ばれる。
みのまわり
みのまわり [0] 【身の回り】
日常生活に必要なものごと。身辺。「―の品」「―を整理する」「―の世話をする」
みのまわり
みのまわり【身の回りの物】
one's belongings.〜の世話をする take care of a person.→英和
みのむし
みのむし【蓑虫】
a bagworm.→英和
みのむし
みのむし [2] 【蓑虫】
ミノガ科のガの幼虫。葉や小枝を糸で綴り合わせた蓑のような巣を作り,雌は成虫になっても蛆(ウジ)状で蓑の中で一生を過ごす。一般に見られるものはオオミノガ・ケヤミノガ・ミノガの幼虫が多く,各種の樹木の葉を食害する。鬼の子。[季]秋。《―の父よと鳴きて母もなし/虚子》
みのも
みのも [0] 【水面】
「みなも(水面)」に同じ。
みのもの
みのもの [0] 【美濃物】
美濃国の刀匠の鍛えた刀剣類の総称。鎌倉末期から始まり,室町時代には備前長船(オサフネ)と並ぶ日本刀の二大生産地。同国の関が中心地となったため,関物ともいう。
みのやき
みのやき [0] 【美濃焼】
岐阜県南東部,土岐(トキ)・可児(カニ)・恵那(エナ)地方から産する陶磁器。桃山期に志野・織部・黄瀬戸などのすぐれたものが作られた。
みのり
みのり【実り】
a crop;→英和
a harvest.→英和
〜が良い(悪い) have a good (poor) crop[harvest].
みのり
みのり [2] 【巳糊】
巳の日に糊仕事をすること。「身に糊をする(=ヤット暮ラシヲ立テル)」といって忌む。
みのり
みのり [0] 【実り・稔り】
(1)植物の実がなること。実を結ぶこと。収穫。「―の秋」「米の―がいい」
(2)物事の成果があがること。「―豊かな研究」
みのり
みのり 【美野里】
茨城県中部,東茨城郡の町。東茨城台地にあり,水戸街道の旧宿駅。
みのり
みのり [0] 【御法】
(1)仏法。仏の教え。
(2)源氏物語の巻名。第四〇帖。
みのりのえ
みのりのえ 【御法の会】
法会。仏法の供養。
みのりのはな
みのりのはな 【御法の花】
〔「法華」の字の訓読みから〕
法華経(ホケキヨウ)。
みのる
みの・る [2] 【実る・稔る】 (動ラ五[四])
(1)草や木に実がなる。「柿が―・る」「稲が―・る」
(2)成果があがる。「努力が―・って,今日の成功となる」
みのる
みのる【実る】
bear fruit (実を結ぶ);ripen (熟する).→英和
みのわ
みのわ 【箕輪】
長野県南部,上伊那郡の町。伊那盆地の北部に位置し,天竜川が南流。三州街道の旧宿駅。
みのわた
みのわた [2][1] 【三の焦】
⇒さんしょう(三焦)
みはい
みはい [0] 【未配】
配られていないこと。配当・配給・配達がまだないこと。「―郵便物」
みはかし
みはかし 【御佩刀】
佩刀(ハカシ)を敬っていう語。みはかせ。「ここにその―のさきにつける血/古事記(上訓)」
みはかしを
みはかしを 【御佩刀を】 (枕詞)
類義語を重ねて,「剣の池」にかかる。「―剣の池の蓮葉(ハチスバ)に/万葉 3289」
みはかせ
みはかせ 【御佩刀】
「みはかし(御佩刀)」に同じ。
みはからい
みはからい [0] 【見計らい】
見はからうこと。見つくろい。「―で商品を仕入れる」
みはからい
みはからい【見計らい(で)】
<do a thing> at one's discretion.…の〜に任せる leave a matter to a person.→英和
みはからう
みはから・う [4][0] 【見計らう】 (動ワ五[ハ四])
(1)見て,適当なものを選ぶ。みつくろう。「適当に―・って買う」
(2)何かする時期を選ぶ。「ころあいを―・って出かける」
[可能] みはからえる
みはかる
みはか・る 【見計る】 (動ラ四)
たくらむ。計画する。たばかる。「そこたちの―・りてし給へるならむ/落窪 2」
みはぐる
みはぐ・る [0][3] 【見逸る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)見る機会をのがす。「御好物の飴屋が軒も―・りました/大つごもり(一葉)」
(2)見失う。「火事で娘を―・り,行衛が知れません/塩原多助一代記(円朝)」
■二■ (動ラ下二)
⇒みはぐれる
みはぐれる
みはぐ・れる [0][4] 【見逸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みはぐ・る
(1)見る機会を失う。「ロード-ショーを―・れる」
(2)見失う。「―・れまいぞよ。合点だ/長唄・供奴」
みはし
みはし 【御階】
神社や宮殿などの階段を敬っていう語。特に,紫宸殿(シシンデン)の南にあるものをいう。「御前の―のもとに/源氏(明石)」
みはしのさくら
みはしのさくら 【御階の桜】
左近の桜の別名。
みはしのたちばな
みはしのたちばな 【御階の橘】
右近の橘の別名。
みはじめ
みはじめ [0] 【見始め】
初めて見ること。また,そのもの。
みはずす
みはず・す [0] 【見外す】 (動サ五[四])
見おとす。見もらす。「此日は岡田が散歩に出なかつたか,それともこつちで―・したか/雁(鴎外)」
みはっぴょう
みはっぴょう [2] 【未発表】
まだ世間に発表していないこと。「応募作品は―のものに限る」
みはっぴょう
みはっぴょう【未発表の】
unpublished.
みはつ
みはつ [0] 【未発】
(1)まだ現れていないこと。「―の病気」
(2)まだ出発していないこと。
(3)まだ発見・発明されていないこと。「先人―の工夫をこらして/うもれ木(一葉)」
みはてる
みは・てる [0][3] 【見果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 みは・つ
最後まで見る。全部を見る。見届ける。「石山の仏心をまづ―・てて,春つかたさもものせむ/蜻蛉(中)」
みはなす
みはな・す [0][3] 【見放す・見離す】 (動サ五[四])
だめだとあきらめて見きりをつける。さじをなげる。「医者から―・される」「運命の女神に―・される」
みはなす
みはなす【見放す】
give up;abandon.→英和
医者に見放される be given up by one's doctor.
みはなだ
みはなだ 【水縹】
うすい藍色。水色。「―の絹の帯を引き帯なす韓帯(カラオビ)に取らせ/万葉 3791」
みはなつ
みはな・つ 【見放つ】 (動タ四)
見放す。「人の御有様の,いとらうたげに,―・たむは又口惜しうて/源氏(澪標)」
みはば
みはば [1] 【身幅】
(1)衣服の身ごろの幅。
(2)人に対する面目。肩身。「―もせばき罪人が/浄瑠璃・菅原」
みはばまえだれ
みはばまえだれ [4] 【三幅前垂れ】
布三枚を縫い合わせた,幅の広い前垂れ。婦人の労働用。みのまえだれ。
みはま
みはま 【美浜】
(1)愛知県南西部,知多郡の町。知多半島南部に位置し,漁業・観光が盛ん。
(2)福井県西部,三方郡の町。若狭湾に面し,敦賀半島に原子力発電所がある。
(3)和歌山県中西部,日高郡の町。太平洋に面し,西端に日ノ御埼があり,東部は煙樹ヶ浜の海岸。
みはやす
みはや・す 【見栄す】 (動サ四)
見てもてはやす。見てほめそやす。「桜花いたくなわびそ我―・さむ/古今(春上)」
みはら
みはら 【三原】
(1)広島県南部の市。瀬戸内海に臨み工業が発達。小早川隆景の城下町,山陽道の要地として発展。三原城跡がある。清酒を特産。
(2)兵庫県南部,三原郡の町。淡路島南部の三原平野を占め,淡路の国府・国分寺があった。淡路人形浄瑠璃の発祥地。
みはら
みはら 【美原】
大阪府南東部,南河内郡の町。近郊農業が盛ん。黒姫山古墳がある。
みはらい
みはらい【未払(高)】
arrears;an account not yet paid.〜の unpaid;→英和
<payment> in arrears.
みはらい
みはらい [2] 【未払い】
まだ支払っていないこと。
みはらいかんじょう
みはらいかんじょう [5] 【未払勘定】
簿記で,すでに確定している債務のうち,まだ支払いの終わらないものを処理する勘定。
みはらし
みはらし [0] 【見晴(ら)し】
(1)遠くの方まで広く見渡すこと。また,そのながめ。「―がいい」「―がきく展望台」
(2)「見晴らし台」に同じ。
みはらし
みはらし【見晴らし】
a view <of> ;→英和
an outlook <on,over> .→英和
〜が良い have[command]a fine outlook[view].見晴らし台 a lookout.→英和
みはらしだい
みはらしだい [0] 【見晴(ら)し台】
広くながめ見渡すための台。展望台。みはらし。
みはらす
みはらす【見晴らす】
[場所が主語]look out upon[over] <the lake> .
みはらす
みはら・す [0][3] 【見晴(ら)す】 (動サ五[四])
遠くまで広く見渡す。「四方とも能く―・された/行人(漱石)」
[可能] みはらせる
みはらもの
みはらもの [0] 【三原物】
備中国三原の刀工の鍛えた刀の総称。鎌倉末期の正家を祖とし室町末期に至る。貝(カイ)に住んだ貝三原の遺品が多い。
みはらやっさ
みはらやっさ 【三原やっさ】
広島県三原市の民謡で,盆踊り唄。熊本県の「牛深はいや節」が千石船の船乗りたちによって伝えられ,酒盛り唄から盆踊り唄となった。
みはらやま
みはらやま 【三原山】
伊豆七島の大島にある複式成層火山。海抜764メートル。富士火山帯中最も活動の活発な火山で,絶えることのない噴煙は御神火(ゴジンカ)として仰がれる。1986年(昭和61),87年にも大噴火。
みはり
みはり [0] 【見張(り)】
見て番をすること。また,その番人。「―に立つ」「―番」「―人」
みはり
みはり【見張り】
watch[lookout](警戒);→英和
[人]a guard;→英和
a watchman.→英和
〜をする watch;keep watch.‖見張所 a lookout;a watch-house.
みはる
みはる [0] 【三春】
⇒さんしゅん(三春)
みはる
みは・る [0] 【見張る】 (動ラ五[四])
(1)(「瞠る」とも書く)目を大きくあけてよく見る。「目を―・る」「目を―・るばかりの上達ぶり」
(2)注意して見る。警戒する。番をする。「門を―・る」「侵入者を―・る」
[可能] みはれる
みはる
みはる【見張る】
watch (警戒);→英和
open one's eyes wide (目を瞠る).
みはる
みはる 【三春】
福島県東部の町。近世,秋田氏の城下町。
みはるうま
みはるうま [3] 【三春馬】
福島県三春地方に産した馬。江戸末期には衰えた。三春駒。
みはるかす
みはるか・す [0][4] 【見晴るかす・見霽かす】 (動サ五[四])
はるかに遠くを見渡す。見はらす。「―・す武蔵野の原」
みはるごま
みはるごま [3] 【三春駒】
(1)「三春馬」に同じ。
(2)三春地方で作られる木製彩色の馬の玩具。子育ての縁起物とされる。
みば
みば [2] 【見場】
外からちょっと見たところ。外観。みかけ。「―は悪いがおいしいリンゴ」
みば
みば【見場が良い】
look fine.
みばえ
みばえ [0] 【実生え】
⇒みしょう(実生)
みばえ
みばえ [0][3] 【見栄え・見映え】
外観がよくて目立つこと。「―のいい贈り物」「―のしない服装」
みばえ
みばえ【見栄えがする】
look nice[attractive];make a good show.〜のしない unattractive.→英和
みばえ
みばえ [0][1] 【実蠅】
双翅目ミバエ科の昆虫の総称。全世界に約五〇〇〇種,日本では約一五〇種知られる。体長5ミリメートル内外。はねに美しい斑紋がある。幼虫は果実に潜入して食害するものが多いが,他に葉にもぐるもの,虫こぶ(虫癭(チユウエイ))を作るもの,花にもぐるものなどがある。農業害虫として著名で,日本への侵入を防ぐため,輸入を禁じられているウリ・バナナ・柑橘(カンキツ)類などが少なくない。ウリミバエ・ミカンコミバエ・チチュウカイミバエなど。
みばなれ
みばなれ [2] 【身離れ】
魚や貝の身が骨や貝殻からきれいに取れること。「―がいい」
みばれ
みばれ 【身晴れ】
身にふりかかった嫌疑を晴らすこと。「銘々の―と,上座から帯をとけば/浮世草子・諸国はなし 1」
みひしろ
みひしろ [0] 【御樋代】
神社で神体を納める器。御船代(ミフナシロ)に入れ,神座に置く。特に,伊勢神宮のものをいう。
みひつのこい
みひつのこい [5] 【未必の故意】
実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが,自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態。
みひとつ
みひとつ [3][2] 【身一つ】
体一つ。自分一人。「―で家出する」
みひらき
みひらき【見開き(新聞や雑誌の)】
a <two-page> spread.→英和
みひらき
みひらき [0] 【見開き】
本や雑誌を開いた時,向き合っている左右の二ページ。「図表を―に入れる」
みひらく
みひら・く [3][0] 【見開く】 (動カ五[四])
(1)目を大きく開く。「目を―・いて,よく見ろ」
(2)見ぬく。看破する。見てさとる。「経文ノ旨ヲ―・ク/日葡」
みひらく
みひらく【見開く[目を]】
open one's eyes wide.
みびいき
みびいき [2] 【身贔屓】 (名・形動)[文]ナリ
自分に関係あるものを特にひいきする・こと(さま)。「―な評」「同窓生を―する」
みびいき
みびいき【身贔屓をする】
favor[be partial to] <a person,one's relative> .→英和
みふうずら
みふうずら [3] 【三斑鶉】
ツル目ミフウズラ科の小鳥。全長14センチメートルほど。キジ目のウズラに似て,全体地味な褐色。足指は前三本のみ。薩南・琉球諸島・アジア南東部・インドに分布。一妻多夫で,雄が抱卵や雛(ヒナ)の世話にあたる。雌は卵を産むのみ。
みふたつ
みふたつ [3] 【身二つ】
⇒身二つになる(「身」の句項目)
みふなしろ
みふなしろ [0] 【御船代】
伊勢神宮で,御樋代(ミヒシロ)を入れて神座に置く船形の具。
みふね
みふね 【御船】
熊本県中央部,上益城(カミマシキ)郡の町。阿蘇外輪山南西斜面を占め,市場町として発達。
みふねやま
みふねやま 【三船山】
奈良県吉野郡吉野町にある山。吉野川の南岸に位置する。海抜487メートル。((歌枕))「滝の上の三船の山に居(ヰ)る雲の常にあらむと我が思はなくに/万葉 242」
みふみはじめ
みふみはじめ [4] 【御書始め】
⇒ごしょはじめ(御書始)
みふゆ
みふゆ [1] 【三冬】
冬の三か月。陰暦一〇・一一・一二月。
みぶ
みぶ 【御乳・壬生】
大化前代,皇子の養育に奉仕した部(ベ)。壬生部(ミブベ)。
みぶ
みぶ 【壬生】
(1)京都市中京区の地名。染色工場が多い。壬生寺がある。
(2)栃木県中南部,下都賀(シモツガ)郡の町。近世,鳥居氏の城下町。乾瓢(カンピヨウ)を特産。輸出玩具工場団地がある。
みぶ
みぶ 【壬生】
姓氏の一。
みぶきょうげん
みぶきょうげん [3] 【壬生狂言】
京都市壬生寺の大念仏会で行う黙劇狂言。四月下旬に催される。鰐口(ワニグチ)・締太鼓(シメダイコ)・横笛だけの囃子(ハヤシ)で,多く能・狂言から影響を受けた筋を身振りのみの無言で展開する。壬生踊り。壬生猿楽。[季]春。
→壬生念仏
みぶし
みぶし 【身節】
からだの関節。ふしぶし。「お心の鉄槌(カナヅチ)が―にこたへしみ渡り/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
みぶでら
みぶでら 【壬生寺】
京都市中京区壬生にある律宗の寺。761年聖武天皇の勅願により鑑真(ガンジン)の創建と伝える。快賢が中興し,小三井寺と称した。壬生狂言で有名。また,新撰組ゆかりの地でもある。壬生地蔵。
みぶな
みぶな [2][0] 【壬生菜】
アブラナ科の越年草。京都市壬生で古くから栽培。ミズナ{(1)}に似るが,大きな株となり,葉に切り込みがない。香りと辛みがあり,漬物にする。
みぶねんぶつ
みぶねんぶつ [3] 【壬生念仏】
京都の壬生寺で,四月二一日から二九日まで行われる念仏の行事。この間に,壬生狂言が行われる。壬生大念仏。[季]春。
みぶのただみ
みぶのただみ 【壬生忠見】
平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。忠岑(タダミネ)の子。後撰集時代の有数の歌人。「天徳四年内裏歌合」の詠者。家集「忠見集」。生没年未詳。
みぶのただみね
みぶのただみね 【壬生忠岑】
平安中期の歌人・歌学者。三十六歌仙の一人。忠見の父。古今集の撰者の一人。著「和歌体十種(忠岑十体)」,家集「忠岑集」。生没年未詳。
みぶよもぎ
みぶよもぎ [3] 【壬生艾】
キク科の多年草。サントニンを含み,昭和の初めにドイツからシナヨモギの近縁種を輸入し京都の壬生で栽培,品種改良された。
みぶり
みぶり【身振り】
a gesture.→英和
〜をする make gestures.
みぶり
みぶり [1] 【身振り】
(1)感情や意志を示す身体の動き。身のこなし。「―手振りよろしく話す」
(2)姿かたち。「大門口の茶屋にて―を直し/浮世草子・一代男 7」
みぶりきょうげん
みぶりきょうげん [4] 【身振り狂言】
浄瑠璃・歌舞伎で,台詞(セリフ)を言わず,身振りだけを演ずる狂言。首振り狂言。身振り芝居。
みぶりげんご
みぶりげんご [4] 【身振り言語】
⇒ボディー-ランゲージ
みぶるい
みぶるい [2] 【身震い】 (名)スル
寒さ・恐怖・感動などのために身体が自然とふるえること。「あまりの寒さに―する」「話に聞いただけで―がする」
みぶるい
みぶるい【身震い】
a shudder;→英和
a tremble;→英和
a shiver.→英和
〜する shudder <at> ;tremble <at> ;shiver <with cold> .〜するような[おそろしい]horrible;→英和
shocking.→英和
みぶん
みぶん [1] 【身分】
(1)その人が属する社会における地位や資格。「―を保障される」「―を証明する物」
(2)境遇。「よい御―だ」
(3)封建社会における制度的階級序列。西洋中世の貴族・僧侶・市民・農奴,日本江戸時代の士・農・工・商の類。「―制度」
(4)法律が規定する関係としての地位。
みぶん
みぶん [0] 【未分】
まだ分化していないこと。未分化。
みぶん
みぶん【身分】
(1) a (social) position[status];a rank (位).→英和
(2)[境遇]⇒境遇.
〜のある人 a man of position.〜(不)相応に暮らす live within (beyond) one's means.‖身分証明書 an identity[identification]card;an ID card.身分保証 the guarantee of one's status.
みぶんか
みぶんか [2] 【未分化】
まだ,分化していないこと。未分。
みぶんけん
みぶんけん [2] 【身分権】
親族関係における地位に基づいて与えられる権利の総称。親族権のほか,相続権を含めていうことがある。
みぶんこうい
みぶんこうい [4] 【身分行為】
婚姻・離婚・養子縁組・離縁など,身分の取得・変動を生ずる法律行為。
みぶんしょうめいしょ
みぶんしょうめいしょ [8][0] 【身分証明書】
会社・学校などの団体が発行する,その人がそこに所属していることを証明する文書。
みぶんせいぎかい
みぶんせいぎかい [6] 【身分制議会】
中世末期,ヨーロッパ各国でつくられた身分別編成の議会。貴族・僧侶・市民の代表で構成し,国王の課税に対する審議権を行使しつつ,王権のもとに統合された。イギリスの模範議会,フランスの三部会など。
みぶんそうおう
みぶんそうおう [1] 【身分相応】 (名・形動)
身分にふさわしい・こと(さま)。分相応。「―な生活」
みぶんそうぞく
みぶんそうぞく [4] 【身分相続】
身分上の地位の相続。戸主の地位の相続であった民法旧規定の家督相続など。
→財産相続
みぶんはん
みぶんはん [2] 【身分犯】
行為者の一定の身分が,その構成要件として必要とされる犯罪。職権濫用罪・収賄罪や業務上横領罪など。
みぶんほう
みぶんほう [0] 【身分法】
私法のうち,身分関係あるいは家族関係に関する法規の全体。
→財産法
みへん
みへん [0] 【身偏】
漢字の偏の一。「躬」「躯」などの「身」。
みほ
みほ 【美浦】
茨城県南部,稲敷郡の村。霞ヶ浦南岸に位置する。日本中央競馬会のトレーニング-センターがある。
みほじんじゃ
みほじんじゃ 【美保神社】
島根県美保関町にある神社。祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)・三穂津姫神(ミホツヒメノカミ)。海上の守護神・商業神として知られる。
みほとけ
みほとけ [0] 【御仏】
仏を敬っていう語。「―のお導き」
みほのうら
みほのうら 【三保の浦】
現在の静岡県清水市,清水港の辺りの湾入部およびその海岸。((歌枕))「廬原(イオハラ)の清見の崎の―のゆたけき見つつ物思(モノモ)ひもなし/万葉 296」
みほのせき
みほのせき 【美保関】
島根県北東部の町。島根半島の先端に位置し,北陸水路の古くからの要港で,隠岐(オキ)に渡る海関が置かれていた。美保神社や関の五本松で知られた五本松公園がある。
みほのまつばら
みほのまつばら 【三保ノ松原】
静岡県清水市,駿河湾にのびる砂嘴(サシ)。北東に富士山を望む白砂青松の景勝地。羽衣の松や御穂神社がある。
みほれる
みほ・れる [0][3] 【見惚れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みほ・る
見てほれぼれとする。「―・れるような技の冴(サ)え」
みほん
みほん [0] 【見本】
〔見せ本,の意〕
(1)商品などの品質や効用などを示すため,生産された全体から抜き出された一部の商品など。また,そのために特に作ったもの。サンプル。「―を取り寄せる」
(2)例。ためし。模範。「先生が―を示す」
みほん
みほん【見本】
a sample;→英和
a specimen (標本).→英和
見本市 a trade fair.
みほんいち
みほんいち [2] 【見本市】
商品の見本を展示して宣伝・紹介を行い,それにより商品取引をする市場。
みほんぐみ
みほんぐみ [0] 【見本組】
印刷で,紙面の統一や体裁を見るために原稿の一部を見本として組むこと。また,この組版から刷った印刷物。組み見本。
みほんずり
みほんずり [0] 【見本刷(り)】
見本として刷った印刷物。
みほんばいばい
みほんばいばい [4] 【見本売買】
見本を示して行う売買。売買の目的物は,見本と同一の品質・性能を有していなければならない。
みぼうじん
みぼうじん ミバウ― [2] 【未亡人】
〔夫に死なれて共に死ぬべきなのに生き残っている人の意で,元来は自称の語〕
夫に死別した婦人。やもめ。寡婦。後家。びぼうじん。
みぼうじん
みぼうじん【未亡人】
a <war> widow.→英和
〜になる be left a widow.
みぼし
みぼし 【箕星】
二十八宿の箕(キ)宿の和名。いて座の四星。
みぼめ
みぼめ 【身褒め】
自分で自分をほめること。自慢。「あまりなる御―かなと,かたはらいたく/枕草子(九〇・春曙抄)」
みぼろダム
みぼろダム 【御母衣―】
岐阜県北西部,庄川上流部にある発電専用のロック-フィル-ダム。1961年(昭和36)完成。堤高131メートル,有効貯水量3.3億立方メートル。
みま
みま 【御孫】
貴人の子孫を敬っていう語。「あまつがみ―のみことの取り持ちて/続紀(天平一五)」
みまい
みまい【見舞に行く】
(go to) inquire after a person's health;visit <a person> .→英和
〜を述べる express one's sympathy <for> .‖見舞品(金) a gift (of money);a present <to a sick person> .
みまい
みまい 【見舞(い)】
(1)病人や災難にあった人を訪れたり,無事かどうか手紙でたずねてなぐさめたりすること。「入院中の友達の―に行く」「―の品」「暑中―」「―客」
(2)見舞うために送る手紙や品物。「たくさんの―をいただく」「りっぱな―を,どうもありがとう」
(3)訪れること。訪問。「あまりひさひさ会ひまらせぬと思うて,―に参つた/狂言・腰祈」
(4)見まわること。巡視。「心もとない程に,今日も―にまゐらう/狂言・瓜盗人」
みまいじょう
みまいじょう [0] 【見舞(い)状】
見舞いの手紙。
みまいひん
みまいひん [0] 【見舞(い)品】
見舞いのために贈る品物。みまいもの。
みまう
みま・う [2][0] 【見舞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)病人や災難にあった人のもとを訪れたり手紙を出したりして,様子をたずねたりなぐさめたりする。慰問する。「友人を病院に―・う」
(2)好ましくない物や災難がある人に及ぶ。受け身の形で用いることが多い。「大旱魃(カンバツ)に―・われた地方」「あいつにはげんこつをお―・いしてやろう」
(3)訪問する。[日葡]
(4)見まわる。巡視する。「さくも―・うたことが御ざない/狂言・水掛聟」
[可能] みまえる
みまう
みまう【見舞う】
visit <a person> ;→英和
inquire after <a person's health> .
みまかる
みまか・る [3] 【身罷る】 (動ラ五[四])
〔この世から罷(マカ)り去る意〕
死ぬ。死去する。「若くして―・る」「あひ知りて侍りける人の―・りける時に/古今(哀傷・詞)」
みまがう
みまが・う [3][0] 【見紛う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
見て他のものとまちがえる。見まちがえる。「雪と―・う花吹雪」
〔終止形・連体形は多く「みまごう」と発音される〕
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「白樫といふものは…雪の降りおきたるに―・へられ/枕草子 40」
みまき
みまき 【御牧】
牧を敬っていう語。「領じ給ふ御庄・―よりはじめて/源氏(須磨)」
みまさか
みまさか 【美作】
旧国名の一。岡山県北東部に相当。作州。
みまさかじょしだいがく
みまさかじょしだいがく 【美作女子大学】
私立大学の一。1915年(大正4)創立の津山高等裁縫学校を源とし,67年(昭和42)設立。本部は津山市。
みまさり
みまさり 【見優り】
予想よりまさって見えること。「何事につけても,―は難き世なめるを/源氏(葵)」
みまさる
みまさ・る 【見優る】 (動ラ四)
(1)想像していたよりも,まさって見える。「今少し若やげにらうたげなる筋さへ添ひて,―・りける事さへ,口惜しう/狭衣 4」
(2)以前見た物や他のものよりもまさって見える。「はじめに―・る美君をまねき/浮世草子・男色大鑑 4」
みまし
みまし 【御座】
貴人がすわる所。御座所。また,その敷物。「大宮人に―しかせん/新勅撰(秋下)」
みまし
みまし 【汝】 (代)
二人称。あなた。「いまし」よりもやや尊敬の程度が高い。「―大臣の家の内の子等(コドモ)をも/続紀(宝亀二宣命)」
みます
みます [0] 【三枡・三升】
枡紋の一。三つの枡を入れ子にしたさまをかたどったもの。歌舞伎俳優市川団十郎の紋。みますがた。
みます
みま・す 【見増す】 (動サ四)
他と比べてまさって見える。見まさる。「風義は一文字屋の金太夫に―・すべし/浮世草子・一代男 6」
みますごうし
みますごうし [4] 【三枡格子】
三枡の形を縦横に並べた格子縞。
みますつた
みますつた [3] 【三枡蔦】
三枡の中に蔦の葉を描いた紋。
みまそがり
みまそが・り 【在そがり・坐そがり】 (動ラ変)
「いる」「ある」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「女御,多賀幾子(タカキコ)と申す―・りけり/伊勢 77」
みまた
みまた 【三股】
宮崎県南部,北諸県(キタモロカタ)郡の町。都城(ミヤコノジヨウ)盆地東部にあり,東は鰐塚(ワニツカ)山地となる。
みまち
みまち [0] 【巳待ち】
己巳(ツチノトミ)の夜に行う弁才天の祭り。
みまちがい
みまちがい [0] 【見間違い】
みまちがうこと。みまちがえ。誤認。「番号の―」
みまちがう
みまちが・う [4][0] 【見間違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
「見間違える」に同じ。「本人と―・った」
■二■ (動ハ下二)
⇒みまちがえる
みまちがえる
みまちが・える [5][0] 【見間違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 みまちが・ふ
まちがえて見る。見あやまる。「数字を―・えて計算した」
みまつり
みまつり [2] 【箕祭(り)】
米の収穫が終わって,用済みの箕を祭る行事。箕納め。[季]冬。
みまな
みまな 【任那】
古代,朝鮮南部にあった加羅諸国の地域。四世紀後半頃から倭(ワ)の勢力が及び,六世紀中頃までに百済・新羅に併合された。任那と加耶諸国は倭の領域だとする説もある。にんな。
→加羅
みまなにほんふ
みまなにほんふ 【任那日本府】
⇒日本府(ニホンフ)
みまね
みまね [1][0] 【見真似】
見たとおりにまねること。「見よう―」
みまのみこと
みまのみこと 【御孫の命】
天照大神の子孫。すなわち,天皇。「あまつ神―の取り持ちて/続紀(天平一五)」
みまま
みまま [0] 【身随】
(1)思いのままにふるまうこと。
(2)遊女が自由の身となること。「銀が四貫匁あれば,太夫様は―にならしやますが/歌舞伎・壬生大念仏」
みまもる
みまもる【見守る】
watch;→英和
gaze <at> .→英和
みまもる
みまも・る [0][3] 【見守る】 (動ラ五[四])
(1)目をはなさないで見る。間違いや事故がないようにと,気をつけて見る。「子供の成長を―・る」
(2)じっと見つめる。注意深く見る。熟視する。「成り行きを―・る」
[可能] みまもれる
みまわし
みまわし [0] 【見回し】
建物の,かどで合わさっている二つの側面を,同じ材質・形状で仕上げること。
みまわす
みまわ・す [0][3] 【見回す】 (動サ五[四])
ぐるっとあたりを見る。そこらじゅうを見る。「部屋の中を―・す」「きょろきょろ―・す」
[可能] みまわせる
みまわす
みまわす【見回す】
look about[(a)round].
みまわり
みまわり【見回り】
patrol;→英和
inspection;a patrol(man) (人).
みまわり
みまわり [0] 【見回り】
見まわること。巡視。巡回。「工場内の―」
みまわりぐみ
みまわりぐみ 【見廻組】
1864年,江戸幕府が京都の治安を回復・維持するために設置した旗本・御家人の子弟からなる警邏隊(ケイラタイ)。新撰組とともに京都守護職に直属し,市中を巡回して尊攘派浪士の摘発にあたった。67年,大政奉還により廃止。
みまわる
みまわる【見回る】
go[make]one's rounds (持場を);patrol;→英和
inspect.→英和
みまわる
みまわ・る [0][3] 【見回る】 (動ラ五[四])
異状がないように歩いて見て回る。「町内を―・る」
[可能] みまわれる
みまわれる
みまわれる【(台風に)見舞われる】
be struck[hit]by (a typhoon).
みまん
みまん [1] 【未満】
〔「未�満(いまだ満たず)」から〕
ある一定数に達しないこと。ある数を基準にして,その数を含まず,それより少ないこと。
→以下
「一八歳―はお断り」「一〇〇円―は切り捨てる」「二〇歳以上六〇歳―の男子」
みまん
みまん【未満】
under[less than] <twenty> .→英和
みみ
みみ【耳】
an ear;→英和
an edge (端);→英和
a selvage (織物の).→英和
〜が遠い be hard of hearing.〜が痛い have an earache;→英和
[比喩的]be ashamed to hear….〜が肥えている(いない) have an (no) ear <for music> .〜を貸す lend one's ear <to> ;give ear <to> .〜を貸さない turn a deaf ear.〜をつんざくような earsplitting;deafening.→英和
〜を揃えて pay in full.〜に入る come to a person's knowledge.
みみ
みみ 【身身】
(1)(「身身となる」の形で)身二つになること。子を生むこと。出産。「御―とだになり給ひなば/宇津保(俊蔭)」
(2)その身その身。「おのが―につけたるたよりども思ひ出でて/源氏(蓬生)」
みみ
みみ [2] 【耳】
(1)脊椎動物の頭部にあって聴覚と平衡覚をつかさどる器官。左右一対あり,哺乳類と一部の鳥類では外耳・中耳・内耳の三部から成る。また,外耳のうち外から見える耳殻や外耳道をさす場合がある。魚類は内耳のみ,両生類・爬虫類は内耳と中耳をもつ。
(2)音を聞いたり聞きわけたり情報を集めたりする力。聴力。「―が遠い」「―が早い」「地獄―」
(3)織物・紙・食パンなどの端の方の部分。「パンの―」「織物の―」
(4)耳に似た形のもの。特に器物の取っ手。「なべの―」
(5)本の部分の名。本製本で,表紙の平と背の境目のやや隆起した部分。
→製本
(6)のれん・わらじ・針などのひもを通すための輪。乳(チ)。
(7)江戸時代,兜(カブト)の吹き返しの俗称。
(8)大判・小判のへり。転じて,その枚数。「千両の小判,―が欠けてもならぬ/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
耳(1)[図]
みみ=が早い
――が早・い
うわさなどをすばやく聞きつける。早耳。
みみ=が汚(ケガ)れる
――が汚(ケガ)・れる
けがらわしいことを聞いてしまう。
みみ=が痛い
――が痛・い
他人の発言・批評などが自分の弱点をついているので聞くのがつらい。
みみ=が肥(コ)える
――が肥(コ)・える
音楽や話芸などをよく聞き込んでいて,批評や鑑賞の能力にすぐれている。
みみ=が遠い
――が遠・い
耳がよく聞こえない。聴力が弱い。
みみ=に∘する
――に∘する
(聞くつもりもなく)聞く。耳にはさむ。「変なうわさを―∘した」
みみ=に付く
――に付・く
音や声が耳ざわりで,気にかかる。「雨だれの音が―・いて眠れない」
みみ=に入(イ)れる
――に入(イ)・れる
(1)ふと聞いてしまう。「車中で―・れた話」
(2)話して聞かせる。「ぜひ―・れたいことがある」
みみ=に入(ハイ)る
――に入(ハイ)・る
聞こえてくる。「妙なうわさが―・る」
みみ=に挟(ハサ)む
――に挟(ハサ)・む
ちらっと聞く。偶然聞く。小耳にはさむ。
みみ=に残る
――に残・る
聞いた声や音が記憶に残る。
みみ=に留(ト)まる
――に留(ト)ま・る
聞いたことに心がとまる。聞き捨てにできない。
みみ=に留(ト)める
――に留(ト)・める
聞いて心にとめる。注意して聞く。
みみ=に胼胝(タコ)ができる
――に胼胝(タコ)がで・きる
同じことを幾度も聞かされて,聞きあきている。
みみ=に逆らう
――に逆ら・う
聞いて不愉快になる。また,聞く人にいやな思いをさせる。「忠言は―・う」
みみ=に障(サワ)る
――に障(サワ)・る
聞き流すことができない。気にかかる。
みみ=を信じて目を疑う
――を信じて目を疑う
人から聞いたことを信じて自分の目で見たことを信じない。「凡そ―は,俗の常の弊なり/平家 3」
みみ=を傾ける
――を傾・ける
熱心に聞く。傾聴する。
みみ=を塞(フサ)ぐ
――を塞(フサ)・ぐ
聞かないようにする。「野卑な言葉に―・ぎたくなる」
みみ=を打つ
――を打・つ
(1)ある音が強く聞こえる。「雨の音が―・つ」
(2)耳打ちをする。
みみ=を掩(オオ)いて鈴を盗む
――を掩(オオ)いて鈴を盗む
音がして他人に知れるのを恐れて,自分の耳をふさいで鈴を盗む。策を弄して自らを欺いても益のないこと。
みみ=を揃(ソロ)える
――を揃(ソロ)・える
〔小判などの縁をそろえる意〕
金銭などを不足なくとり揃える。「―・えて借金を支払う」
みみ=を擘(ツンザ)く
――を擘(ツンザ)・く
耳を突き破られるように響く。耳を聾(ロウ)する。「―・く砲声」
みみ=を洗う
――を洗・う
「耳を滌(スス)ぐ」に同じ。
みみ=を滌(スス)ぐ
――を滌(スス)・ぐ
俗世間の栄達にとらわれない高潔な心でいる。耳を洗う。「纓を洗ひ―・ぎて/鶉衣」
→許由(キヨユウ)
みみ=を澄ます
――を澄ま・す
注意を集中して聞こうとする。耳を傾けて聞く。「―・して虫の音を聞く」
みみ=を疑う
――を疑・う
思いがけない音や発言を聞いて,聞き間違いではないかと驚く。
みみ=を立てる
――を立・てる
「耳を攲(ソバダ)てる」に同じ。
みみ=を聞く
――を聞・く
話が聞こえてくる。うわさを聞く。「人なみなみなるべき耳をも聞くべきものかはと思ひしに/枕草子 319」
みみ=を聾(ロウ)する
――を聾(ロウ)・する
耳が聞こえなくなるかと思うほどの大きな音がするたとえ。耳をつんざく。
みみ=を貸す
――を貸・す
相手の話を聞く。また,聞こうとする。「いくら頼んでも,―・そうとしない」
みみ=順(シタガ)う年(トシ)
――順(シタガ)う年(トシ)
〔論語(為政)「六十而耳順」から〕
六〇歳。耳順(ジジユン)。
みみあか
みみあか [0][4] 【耳垢】
耳のあなにたまる垢。みみくそ。
みみあか
みみあか【耳垢】
earwax.→英和
〜をとる clean one's ears.
みみあたらしい
みみあたらし・い [6] 【耳新しい】 (形)[文]シク みみあたら・し
はじめて聞く内容である。聞いて新鮮である。「―・い話」「―・い専門語」
[派生] ――さ(名)
みみあて
みみあて [3][2] 【耳当て】
防寒のため耳にあてる毛糸・毛皮などの製品。
→耳袋
みみいか
みみいか [2] 【耳烏賊】
イカの一種。胴長約5センチメートル,腕は胴よりも長い。ひれは丸みをおびた耳形。体は暗褐色。発光バクテリアを共生させて,発光する。食用。本州東北以南の浅海に広く分布。ダンゴイカ。ヒドコイカ。
みみいし
みみいし [2] 【耳石】
「袖石(ソデイシ)」に同じ。
みみいと
みみいと [3] 【耳糸】
織物の耳の部分に使われるたて糸。
みみうち
みみうち [0][3][4] 【耳打ち】 (名)スル
相手の耳に口を近づけて,そっとささやくこと。「そっと―する」
みみうち
みみうち【耳打ちする】
whisper to a person[into a person's ear].→英和
みみうつ
みみう・つ 【耳打つ】 (動タ四)
耳打ちをする。「忠兵衛がことにつき,―・つておくことがある/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
みみおおい
みみおおい【耳覆い】
earmuffs.
みみおりひょうし
みみおりひょうし ミミヲリヘウシ [5] 【耳折(り)表紙】
あまり厚くない紙で製本する場合,小口を保護するために横幅に余裕をもたせて,折り込むように仕立てた表紙。
みみかき
みみかき [3][4] 【耳掻き】
耳の孔(アナ)をかいたり耳あかをとったりする,小さな杓子(シヤクシ)形の道具。
みみかき
みみかき【耳掻き】
an earpick.
みみかきぐさ
みみかきぐさ [4] 【耳掻草】
タヌキモ科の多年草。湿地に生える小形の食虫植物。泥土中に捕虫袋をつけた白い糸状の茎があり,所々に線形の葉をつける。夏から秋に,花茎を立て黄色の小花を開く。残存する萼片(ガクヘン)が耳掻き形なのでこの名がある。
みみかくし
みみかくし [3] 【耳隠し】
前髪をふくらませず,分け目やウエーブをつけて耳をおおい隠し,髷(マゲ)を後ろで低く結った髪形。大正末期に流行。
耳隠し[図]
みみかざり
みみかざり [3] 【耳飾り】
耳たぶにつける装飾品。イヤリング。
みみかしまし
みみかしま・し 【耳喧し・耳囂し】 (形シク)
うるさい。耳うるさい。「合点せい合点せいと道ならぬ事―・しく/浄瑠璃・生玉心中(上)」
みみかす
みみかす [3] 【耳滓】
耳垢(ミミアカ)。みみくそ。
みみがい
みみがい [2] 【耳貝】
海産の巻貝。殻は細長い耳形で,殻長12センチメートル内外。暗緑色か橙褐色の地に暗褐色の大小の斑紋がある。肉は食用。奄美大島以南に分布。
みみがくもん
みみがくもん [4][3] 【耳学問】
自分で学んだのではなく,他人の話だけから得た知識。聞きかじりの知識。耳学(ジガク)。
みみがくもん
みみがくもん【耳学問】
learning by the ear.→英和
みみがね
みみがね 【耳鐘】
耳鳴りを,耳中の鐘にたとえた語。「気の減る事聞いて,今に―打つ心地/浮世草子・好色産毛」
みみがね
みみがね 【耳金】
耳たぶにつける金属性の装飾品。
みみがわらけ
みみがわらけ [3] 【耳土器】
箸(ハシ)を置くために使用する,耳の形に似た小さな焼き物。耳皿。
みみくさり
みみくさり 【耳鏁・耳鎖】
金属環に鎖をつけ,その端に金銀の細工物を下げた耳飾り。[和名抄]
みみくそ
みみくそ [0][2] 【耳糞】
耳のあなにたまる垢(アカ)。みみあか。
みみぐけ
みみぐけ [0] 【耳絎】
布端が耳になっている場合の始末のし方。表に一目,裏に二目出してとめる。
みみぐるしい
みみぐるし・い [5] 【耳苦しい】 (形)[文]シク みみぐる・し
聞きぐるしい。聞くに耐えない。「―・い話」
みみこう
みみこう [0] 【耳香】
小箱あるいは筒の中に豆を入れて耳もとで振り,音から豆の数を聞き分ける遊び。江戸中期に発生し,組香にならった遊び方をした。聞推(モンスイ)香。
みみこすり
みみこすり [3] 【耳擦り】 (名)スル
(1)そっとささやくこと。耳打ち。「二人の悪漢(ワルモノ)は,互に顔を見合せ―して/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)あてこすり。皮肉。「揚屋の男目が―いふは/浮世草子・一代女 2」
みみごうしゃ
みみごうしゃ 【耳巧者】 (名・形動ナリ)
耳学問で知っていること。また,そのさま,そのような人をいう。「万(ヨロズ)上京と下京の違ひありと―なる人のいへり/浮世草子・一代女 1」
みみざとい
みみざと・い [4] 【耳聡い】 (形)[文]ク みみざと・し
聴覚がするどい。早耳である。「―・く聞きつける」
[派生] ――さ(名)
みみざわり
みみざわり [3] 【耳障り】 (形動)
聞いて不愉快またはうるさく感ずるさま。「―な音」「―なうわさ話」
みみざわり
みみざわり【耳障りな】
unpleasant (to the ear);→英和
jarring <sound> .
みみざわり
みみざわり [3] 【耳触り】
聞いた時の感じ。「―がよい」
みみしい
みみしい 【耳癈・聾】
耳が聞こえないこと。また,その人。[和名抄]
みみず
みみず ミミヅ [0]
針の穴。針のめど。針孔(ミズ)。
みみず
みみず【蚯蚓】
an earthworm.→英和
みみず
みみず [0] 【蚯蚓】
(1)貧毛綱の環形動物の総称。体は細長い円筒形で,多数の環節から成る。目はないが光を感じる細胞がある。土を食べ,その中の有機物を栄養とする。多くは陸生か淡水生。全世界で約二七〇〇種が知られ,体長2〜5ミリメートルから3メートルに及ぶものまである。赤竜(セキリヨウ)。めめず。[季]夏。《みちのくの―短かし山坂勝ち/中村草田男》
(2)「みみず書き」に同じ。「能い筆で―を書いてしかられる/柳多留 10」
みみず=ののたくったよう
――ののたくったよう
下手な筆跡の形容。
みみず=鳴く
――鳴く
秋の夜あるいは雨の日,地中から「ジジーッ」と聞こえるのをミミズが鳴いているとしたもの。[季]秋。《―六波羅蜜寺しんのやみ/川端茅舎》
みみずから
みみずから [2] 【身自ら】 (副)
自分自身で。自ら。
みみずがき
みみずがき 【蚯蚓書き】
ミミズの這(ハ)いまわったようなつたない筆跡。「姫宮,―にせさせ給へる/栄花(ゆふしで)」
みみずく
みみずく [2] 【耳蝉】
(1)半翅目ミミズク科の昆虫の総称。体形はややセミに似る。頭部は扁平で幅が広く,前方に突出する。アジア南部からオーストラリアにかけて多く,わが国にも数種いる。
(2)ミミズク科の昆虫。体長18ミリメートルほど。前胸背両側に大きな耳状の突起がある。全体が暗褐色で樹皮様の斑紋がある。本州以南の日本とアジア東部に産する。
みみずく
みみずく【木菟】
a horned owl.
みみずく
みみずく [2] 【木菟・鴟鵂・角鴟】
フクロウ目フクロウ科の鳥のうち,耳のように見える飾り羽(羽角(ウカク))をもつ種の通称。オオコノハズクなどをさす。ズク。[季]冬。
みみずのたはこと
みみずのたわこと ミミズノタハコト 【みみずのたはこと】
随筆集。徳富蘆花作。1913年(大正2)刊。東京郊外に「美的百姓」として田園生活を営んだ作者の生活記録。
みみずのたわこと
みみずのたわこと ミミズノタハコト 【みみずのたはこと】
随筆集。徳富蘆花作。1913年(大正2)刊。東京郊外に「美的百姓」として田園生活を営んだ作者の生活記録。
みみずばれ
みみずばれ【蚯蚓腫れ】
a wale.→英和
みみずばれ
みみずばれ [0] 【蚯蚓脹れ】
皮膚をひっかいた時などにできる細長い赤いはれ。
みみせん
みみせん [0] 【耳栓】
防水・防音のために耳につめる栓。
みみそうじ
みみそうじ [3] 【耳掃除】
耳あかを取り去って,耳孔を清潔にすること。
みみそうだん
みみそうだん [3] 【耳相談】
耳もとでひそひそとする相談。
みみそしょう
みみそしょう 【耳訴訟】
人の耳もとでささやくこと。耳打ち。「のせて来た旦那へ―して/滑稽本・続膝栗毛」
みみたぶ
みみたぶ [3][0] 【耳朶・耳埵】
(1)耳の下部の垂れ下がった柔らかい肉の部分。みみたぼ。じだ。
(2)〔(1)の肉付きのいいのは福の相という俗説から〕
幸運なこと。「梓客(ハンモト)の―作者のまぐれ当り/西洋道中膝栗毛(魯文)」
みみたぶ
みみたぶ【耳朶】
a lobe.→英和
みみたぼ
みみたぼ [3] 【耳朶】
「みみたぶ(耳朶)」に同じ。
みみだつ
みみだ・つ [3] 【耳立つ】
〔「みみたつ」とも〕
■一■ (動タ五[四])
(1)音がうるさくて気にさわる。耳ざわりになる。「騒音が―・つ」「松毬(マツボツクリ)のぽとり地に落ちるのが―・つて/青春(風葉)」
(2)聞こえて注意を引かれる。耳にとまる。「人の―・つべきことにもあらず/寝覚 1」
■二■ (動タ下二)
注意して聞く。耳をとめる。「あやしうなど―・てて聞けば/枕草子 25」
みみだま
みみだま [2] 【耳玉】
(1)小さな玉を糸に通した耳飾り。
(2)海女が潜水する時,耳に水が入るのを防ぐための栓。
みみだらい
みみだらい [3] 【耳盥】
左右に耳状の柄のついている盥。多く漆器で,口をすすぎ手を洗うのに用いた。
→角盥(ツノダライ)
耳盥[図]
みみだれ
みみだれ [0] 【耳垂れ】
⇒耳漏(ジロウ)
みみだれ
みみだれ【耳垂れ】
<have> running ears.
みみちかし
みみちか・し 【耳近し】 (形ク)
(1)聞きなれている。日常的に聞き知っている。「―・きたとひにひきまぜ/源氏(橋姫)」
(2)耳の近くにある。近くに聞こえる。「いかなれば,かく―・き程ながら,かくて別れぬらむ/源氏(若菜上)」
みみっちい
みみっち・い [4] (形)
しみったれている。けち臭い。「それぐらいの金で―・いことを言うな」
[派生] ――さ(名)
みみっちい
みみっちい
mean;→英和
stingy.→英和
みみつき
みみつき [0] 【耳付き】
(1)耳がついていること。また,そのもの。「―のたらい」
(2)耳の形やかっこう。
(3)製材品で丸太外縁部のついた材。
みみづか
みみづか [2][0] 【耳塚】
昔,敵を討ち取った証拠として首の代わりに切りとった耳を埋めた塚。豊臣秀吉が,文禄・慶長の役の際,京都に築いたものが有名。
みみとし
みみと・し 【耳疾し・耳聡し】 (形ク)
耳が鋭い。耳が早い。「さすがに―・く聞きつけて/堤中納言(貝あはせ)」
みみどお
みみどお [0] 【耳遠】 (名・形動)[文]ナリ
(1)耳がよく聞こえない・こと(さま)。「年をとって―になる」
(2)聞き慣れていないさま。わかりにくいさま。「漢文調で―な表現」
みみどおい
みみどお・い [3][4] 【耳遠い】 (形)[文]ク みみどほ・し
(1)耳がよく聞こえない。「―・くなる」
(2)聞きなれない。耳なれない。「政論などは寧ろ―・い方であつた/思出の記(蘆花)」
みみどしま
みみどしま [3] 【耳年増】
(性などについての)聞きかじりの知識が豊富な若い女。
みみなしやま
みみなしやま 【耳成山】
奈良県橿原(カシハラ)市,藤原京跡の北にある小丘。海抜140メートル。大和三山の一。((歌枕))「香具山と―とあひし時立ちて見に来(コ)し印南国原(イナミクニハラ)/万葉 14」
みみなり
みみなり【耳鳴りがする】
have a buzzing in one's ears.
みみなり
みみなり [0][4] 【耳鳴り】
外界に音源がないのに雑音が聞こえる状態。耳の疾患やアルコール中毒・高血圧症などが原因。神経系が侵されると高調音が持続的に,伝音系が侵されると低調音が断続的に聞こえる。耳鳴(ジメイ)。
みみなれる
みみなれる【耳慣れる】
⇒聞き慣れる.
みみなれる
みみな・れる [4] 【耳慣れる・耳馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みみな・る
たびたび聞いて,めずらしくない。聞き慣れる。「―・れない外国語」
みみぬき
みみぬき [3] 【耳抜き】
潜水時に,鼓膜内部の圧力を,外部の水圧と同じにすること。鼻をつまんで耳管から空気を送る。
みみはさみ
みみはさみ 【耳挟み】
女が額髪の下がったのを左右の耳の後ろにかきやって挟むこと。忙しく立ち働く時のしぐさでたしなみのないこととされた。「白き綾の御衣を奉りて,―をして惑ひおはす/宇津保(蔵開上)」
耳挟み[図]
みみはらい
みみはらい [3] 【耳払い】
耳あかを払いさる道具。鳥の柔らかい毛を集めて柄をつけたもの。
みみばやい
みみばや・い [4] 【耳早い】 (形)[文]ク みみばや・し
物事を早く聞きつける。早耳である。耳はしこい。「―・い芸能記者」
みみふたぎ
みみふたぎ 【耳塞ぎ】
耳につけて飾りとする珠玉。[和名抄]
みみぶくろ
みみぶくろ 【耳袋】
随筆。二巻本・五巻本・一〇巻本などがある。根岸鎮衛(ヤスモリ)著。1814年成立。佐渡奉行・勘定奉行・町奉行を務めた著者の見聞きした風俗・習慣・奇談,医術などの故実について記したもの。
みみぶくろ
みみぶくろ [3] 【耳袋】
防寒のため耳にかぶせる,毛皮や毛糸で作った袋。耳おおい。耳掛け。耳カバー。[季]冬。《―とりて物音近きかも/虚子》
みみへん
みみへん [0] 【耳偏】
漢字の偏の一。「聡」「職」などの「耳」。
みみほり
みみほり [3] 【耳掘り】
「耳かき」に同じ。
みみめどり
みみめどり [3] 【耳目鳥】
ウグイスの異名。
みみもと
みみもと [0][3] 【耳元・耳許】
耳のすぐ近く。耳のすぐそば。「―でささやく」
みみやすし
みみやす・し 【耳易し・耳安し】 (形ク)
聞いて安心する。聞きにくくない。「―・きものから,さすがにねたく思ふことこそあれ/源氏(若菜上)」
みみゆ
みみ・ゆ 【見見ゆ】 (動ヤ下二)
見もし,見られもする。あいまみえる。「母に姿を―・えんと/謡曲・柏崎」
みみょう
みみょう [0] 【微妙】 (名・形動)[文]ナリ
〔「み」は呉音〕
何とも言えずすばらしい・こと(さま)。「―な音楽/春(藤村)」「―の財を金の箱に盛り満て/今昔 1」
みみょうと
みみょうと [2] 【三夫婦】
親・子・孫,三代の夫婦がそろっていること。めでたいこととして橋の渡り初めなどをしてもらう。
みみより
みみより【耳寄りな話】
good[welcome]news.
みみより
みみより [0] 【耳寄り】 (名・形動)[文]ナリ
聞いて知っておくとよいこと。聞くに値すること。また,そのさま。「それは―な話だ」「―の情報」
みみわ
みみわ【耳輪】
an earring.→英和
みみわ
みみわ [0] 【耳環】
耳たぶにつける装身具。イヤリング。耳かざり。耳環(ジカン)。
みむき
みむき [1][2] 【見向き】
見向くこと。関心を示すこと。「―もしないで通り過ぎる」「―もされない記事」
みむく
みむ・く [2] 【見向く】 (動カ五[四])
その方を向いて見る。関心をもってみる。ふりむく。「折々―・けば眩(マバ)ゆさうにして/多情多恨(紅葉)」
みむく
みむく【見向く】
turn <to> ;→英和
turn one's face <to> .見向きもせずに without a look <toward,at> .→英和
みむらさき
みむらさき [3] 【実紫】
ムラサキシキブの別名。
みむろ
みむろ 【御室】
(1)貴人の住居を敬っていう語。「しひて―にまうでてをがみ奉るに/伊勢 83」
(2)神を安置する室。神社。「かけてこふる神の―の玉かづら/夫木 34」
みむろとじ
みむろとじ 【三室戸寺】
京都府宇治市にある天台宗系の寺。山号は明星山。西国三十三所第十番札所。宝亀年間(770-781)行表の開基。初め御室戸寺と称したが,三井寺の修験僧隆明が中興した際に,現寺名に改称。
みむろやま
みむろやま 【三室山】
奈良県斑鳩(イカルガ)町,竜田川下流西岸の丘陵。紅葉の名所。神南備山(カンナビヤマ)。((歌枕))「竜田川もみぢ葉ながる神なびの三室の山に時雨ふるらし/古今(秋下)」
みめ
みめ [1][2] 【見目・眉目】
(1)かおかたち。容貌。
(2)見た目。外見。「鷺はいと―も見ぐるし/枕草子 41」
(3)名誉。面目。「人の蔭沙汰あするのが―でもあんめえ/滑稽本・浮世風呂 2」
みめ
みめ 【御妻・妃】
貴人の妻を敬っていう語。おきさき。「帝の―をさへあやまち給ひて/源氏(須磨)」
みめ=は果報(カホウ)の基(モトイ)
――は果報(カホウ)の基(モトイ)
女性にとって容貌が美しいことは,幸福をもたらすもとである。
みめ=より心
――より心
人は,見た目の容姿の美しさよりも心の美しさのほうが大切であるということ。
みめい
みめい [0] 【未明】
夜半を過ぎて,まだ明るくならない時分。びめい。「明日の―に出発する」
みめい
みめい【未明(に)】
(before,at) daybreak;→英和
(at) dawn.→英和
みめうるわしい
みめうるわし・い [6] 【見目麗しい】 (形)[文]シク みめうるは・し
容貌が美しい。「―・い乙女」
みめかたち
みめかたち [1][0] 【見目形】
かおだちと姿。容貌と風姿。「―の美しい人」
みめぐりじんじゃ
みめぐりじんじゃ 【三囲神社】
東京都墨田区向島にある稲荷神社。祭神は倉稲魂命(ウカノミタマノカミ)。俳人其角(キカク)が雨乞いのため「夕立や田をみめぐりの神ならば」の句を神前に奉じたと伝える。
みめよい
みめよ・い [3] 【見目好い・眉目良い】 (形)[文]ク みめよ・し
かおかたちがすぐれている。器量がよい。「―・い女性」
みめよし
みめよし 【見目好し】
かおかたちが美しい人。器量よし。「なのめならぬ―にて/愚管 4」
みめわる
みめわる 【見目悪】
器量の悪い女。醜婦。「当代のはやり物,後家狂ひせよ―/浄瑠璃・平家女護島」
みもい
みもい 【御水】
〔「もい」は水を入れる器〕
水の美称。「―も寒し御秣(ミマクサ)もよし/催馬楽」
みもう
みもう [0] 【味盲】
(1)料理などの味に鈍感な人の戯称。
(2)フェニルチオカルバミド( PTC )という化合物の苦味を感じない人。他の味覚とは無関係だが劣性遺伝する。
みもすそがわ
みもすそがわ 【御裳濯川】
(1)五十鈴川(イスズガワ)の異名。((歌枕))「君が代はつきじとぞ思ふ神風や―のすまむかぎりは/後拾遺(賀)」
(2)皇統のたとえ。
みもすそがわのすえ
みもすそがわのすえ 【御裳濯川の末】
天照大神の子孫。皇統。「神かせや八重の榊葉かさねても―ぞはるけき/後鳥羽院御集」
みもだえ
みもだえ [2][0] 【身悶え】 (名)スル
苦しんで身体をゆり動かすこと。「―して苦しむ」
みもだえる
みもだ・える [4] 【身悶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 みもだ・ゆ
身もだえする。「苦痛に―・える」「―・えて訴える」
みもち
みもち [0] 【身持ち】
(1)日頃のおこない。品行。「―の悪い人」「―がいい」
(2)身を保ち処していくこと。生計の保持。
(3)胎内に子供をもっていること。妊娠していること。「―デゴザル/日葡」
みもち
みもち【身持ち】
<good,bad> conduct;→英和
behavior.→英和
〜が悪い be loose.〜を直す reform oneself.
みもちおんな
みもちおんな [4] 【身持ち女】
妊娠している女。妊婦。
みもと
みもと [0][3] 【身元・身許】
(1)その人の生まれや境遇。また,現在までの経歴。素性(スジヨウ)。「―不明」「―の確かな人」
(2)その人の一身上のこと。「―を引き受ける」
みもと
みもと [0] 【御許】
■一■ (名)
おいでになるところ。おそば。「山田様―へ」
■二■ (代)
二人称。あなた。おもと。「この仲人たてて―の容姿(カタチ)消息し訪ひに来るやさきむだちや/催馬楽」
みもと
みもと【身元】
one's identity;one's background;one's family.〜不明の unidentified <body> .→英和
(死体の)〜を確認する identify <the body> .→英和
〜を調べる inquire into a person's background.‖身元照会先 a reference.身元引受人 a surety;a bail (保釈の).身元保証 sponsorship.身元保証人 a sponsor;a guarantor.
みもとひきうけ
みもとひきうけ [4] 【身元引(き)受け】
ある人の身元について責任を負うこと。
みもとほしょう
みもとほしょう [4] 【身元保証】
雇われて働く者が使用者に損害を与えた場合に,その賠償を第三者(身元保証人)が使用者に保証すること。
みもとほしょうにん
みもとほしょうにん [0] 【身元保証人】
ある人の身元保証を引き受けた人。
みもの
みもの [0] 【実物】
園芸・生花などで,果実を主とする植物。
→花物
→葉物
みもの
みもの【見物】
a grand[thrilling,impressive,etc.]sight;a spectacle.→英和
みもの
みもの [3] 【見物】
(1)見る価値のあるもの。「あのときの彼のあわてようは―だった」「最近にない―だ」
(2)見物すること。また,その人。「かの―の女房達/源氏(胡蝶)」
みものおもい
みものおもい 【諒闇】
〔「御物思ひ」の意〕
「りょうあん(諒闇)」に同じ。「―の際に/日本書紀(綏靖訓)」
みもろ
みもろ 【御諸】
〔「もろ」は「もり」と同じく神の降下してくる場所の意〕
神をまつる樹木。鏡や木綿(ユウ)をかけて神をまつる神座。「我がやどに―を立てて枕辺に斉瓮(イワイベ)をすゑ/万葉 420」
みもろつく
みもろつく 【御諸つく】 (枕詞)
「みもろ」を設ける意で,「みもろ」のあった「鹿背山(カセヤマ)」「三輪山(ミワヤマ)」にかかる。「―鹿背山のまに咲く花の色めづらしき/万葉 1059」
みもん
みもん [0] 【未聞】
今までに聞いたことのないこと。「前代―の珍事」
みゃく
みゃく [2] 【脈】
(1)脈拍。「―をうつ」
(2)細長く続いているもの。「山―」
(3)鉱脈。「同じ―をそれ以上掘る徒労を省いた/明暗(漱石)」
(4)生物の,体液が通る管。血管。
(5)将来の見込み。望み。「彼はまだ―がある」
みゃく
みゃく【脈】
a vein (血管);→英和
a pulse (脈拍);→英和
pulsation (脈動);[希望]⇒見込み,望み.〜をとる feel a person's pulse.〜打つ beat;→英和
pulsate.→英和
みゃく=がある
――があ・る
(1)脈拍がとだえず,まだ生きている。
(2)見込みがある。「あの返事なら,まだ―・る」
みゃく=が上がる
――が上が・る
(1)脈拍が絶える。死ぬ。「―・りて誠のわかれとなりぬ/浮世草子・五人女 5」
(2)見込みがなくなる。「六十じやあ―・つたよのう/滑稽本・浮世風呂 2」
みゃく=を∘見る
――を∘見る
「脈を取る」に同じ。
みゃく=を取る
――を取・る
医者が脈拍の状態をみて,病状を知る。
みゃくあつ
みゃくあつ [0] 【脈圧】
心臓収縮期の血圧(最高血圧)と弛緩期の血圧(最低血圧)との差。
みゃくうつ
みゃくう・つ [3] 【脈打つ・脈搏つ】 (動タ五[四])
(1)心臓の鼓動に従って,血管が律動する。
(2)内部にあって生き生きと流れる。「時代の精神が―・っている」
みゃくかん
みゃくかん [0] 【脈管】
動物の体内で体液を通している管。血管・リンパ管など。みゃっかん。
みゃくかんけい
みゃくかんけい [0] 【脈管系】
⇒循環系(ジユンカンケイ)
みゃくがん
みゃくがん [2] 【脈岩】
岩脈をつくる火成岩。
→岩脈
みゃくしもく
みゃくしもく [3] 【脈翅目】
昆虫の分類上の一目。はねは薄い膜状で幅が広く,細かい網状の翅脈が発達する。完全変態を行い,幼虫は陸生・水生の両方があり,肉食性で,顎(アゴ)がよく発達する。ヘビトンボ・カマキリモドキ・ツノトンボ・クサカゲロウ・ウスバカゲロウなどが属する。
みゃくしん
みゃくしん [0] 【脈診】
漢方で,切診の一。患者の脈に触れて疾病の状態を把握する診察法。
みゃくせき
みゃくせき [0] 【脈石】
鉱床・鉱石に含まれている経済的価値のない鉱物の総称。その個々の鉱物を脈石鉱物といい,経済的に回収・利用される場合は鉱石となる。
みゃくづり
みゃくづり [0] 【脈釣(り)】
浮きを使わないで,目印をつけた道糸の変化,竿(サオ)先・指先へのあたりなどで釣る釣り方。
みゃくどう
みゃくどう【脈動】
⇒脈.
みゃくどう
みゃくどう [0] 【脈動】 (名)スル
(1)脈拍のような,周期的・律動的な動き。また,そのように動くこと。「若い血潮が―する」
(2)地震以外の自然的原因で,地面が数秒の周期で振動する現象。高倍率の地震計に記録される微動で,低気圧・寒冷前線・台風などの接近・通過に伴って観測される。
(3)恒星が収縮・膨張を規則的に繰り返すこと。「―変光星」
みゃくどころ
みゃくどころ [3] 【脈所】
(1)脈拍をはかる所。手首の内側など。
(2)物事の肝心な点。勘所。急所。「―をつかむ」
みゃくなしびょう
みゃくなしびょう [0] 【脈無し病】
頸動脈および手首の動脈の脈拍が消失する疾患。若い女性に多く,原因は不明。大動脈とその主要分枝に病変が起き,脈消失のほかめまい・視力障害・高血圧症などがみられる。特定疾患の一。高安病。大動脈炎症候群。
みゃくは
みゃくは [2] 【脈波】
心臓の拍動に伴う末梢血管系内の血圧・体積の変化。通常,指先において測定し,心臓疾患や末梢動脈疾患の診断に用いられる。
みゃくはく
みゃくはく【脈拍】
⇒脈.
みゃくはく
みゃくはく [0] 【脈搏・脈拍】
心臓の拍動によって生じる動脈壁の振動が末梢血管に伝播されたもの。動脈が体表近くを通る部位で触れることができ,心臓の拍動とほとんど一致するため,脈拍の遅速・硬軟・整不整などで心臓の状態がわかる。脈拍数は成人では一分間六〇〜八〇,小児ではこれより多い。
みゃくみゃく
みゃくみゃく [0] 【脈脈】 (ト|タル)[文]形動タリ
途絶えずに力強く続くさま。「伝統が―と息づいている」「―たる山並み」
みゃくらく
みゃくらく【脈絡】
connection;→英和
coherence.〜のない incoherent;→英和
irrelevant.→英和
みゃくらく
みゃくらく [0] 【脈絡】
(1)一貫した筋道。すじ。つづき。「前後の―がない話」
(2)血液の流れる管。[書言字考節用集]
みゃくらくまく
みゃくらくまく [4] 【脈絡膜】
眼球の後部を形成する膜の一。強膜の内側,網膜の外側にある。血管と色素細胞に富み,黒褐色を呈する。光を遮断して眼球内を暗箱のようにし,また眼球の栄養をつかさどる。
みゃくらくまくえん
みゃくらくまくえん [6] 【脈絡膜炎】
一般に網膜炎・虹彩毛様体炎を伴って起きる脈絡膜の炎症。梅毒・結核・腎炎・糖尿病・近視などが原因。視力障害・視野狭窄(キヨウサク),色覚・光覚異常が起きる。
みゃくり
みゃくり [1] 【脈理】
(1)ガラス製品の欠陥の一。組成の違いなどからガラスのある部分の屈折率が周囲の正常な屈折率と異なっている現象。
(2)物事のつながり。筋道。
みゃくりゅう
みゃくりゅう [0] 【脈流】
(1)流れの向きが一定で流量が周期的に変化する流れ。
(2)交流成分を含んだ直流電流。大きさは時間とともに変化するが,向きは変わらない。
みゃっかん
みゃっかん ミヤククワン [0] 【脈管】
⇒みゃくかん(脈管)
みや
みや [0] 【宮】
〔「御屋」の意〕
(1)神をまつってある御殿。神社。「お―参り」「鎮守の―」「―大工(ダイク)」
(2)皇居。また,宮殿。「藤原の―」
(3)皇族の称。「姫―」「女三の―」
(4)親王および親王家を敬っていう語。「―さま」「三笠の―」
みや
みや 【宮】
姓氏の一。
みや
みや【宮】
a shrine;→英和
a prince (皇族).→英和
みやい
みやい [0] 【宮居】 (名)スル
(1)神が鎮座すること。また,その所。神社。「神代よりつもりの浦に―して/千載(神祇)」
(2)皇居を定めること。また,その所。皇居。「乙訓に―し給ふ/平家 5」
みやいり
みやいり [0] 【宮入り】 (名)スル
祭礼の練り物が神社の境内に繰り込むこと。
みやいりがい
みやいりがい [4] 【宮入貝】
カタヤマガイの別名。
〔日本住血吸虫の中間宿主となることを発見した宮入慶之助にちなむ命名〕
みやうつし
みやうつし [3] 【宮遷し】 (名)スル
⇒遷宮(セングウ)
みやおんせん
みやおんせん 【三谷温泉】
愛知県蒲郡市,渥美湾岸にある炭酸鉄泉。
みやがせダム
みやがせダム 【宮ヶ瀬―】
神奈川県西部,相模川支流の中津川にある重力式コンクリート-ダム。堤高155メートル,長さ約400メートル。
みやがた
みやがた [0] 【宮方】
南北朝時代の南朝(吉野)側についた勢力。
⇔武家方
みやがわ
みやがわ ミヤガハ 【宮川】
姓氏の一。
みやがわ
みやがわ 【宮川】
三重県南部を流れる川。大台ヶ原山に発し,北東流して伊勢湾に注ぐ。上流に原生林で知られる大杉谷がある。長さ91キロメートル。
みやがわちょう
みやがわちょう ミヤガハチヤウ 【宮川町】
京都の鴨川東岸,四条以南一帯の地。江戸時代,陰間茶屋があった。
みやがわちょうしゅん
みやがわちょうしゅん ミヤガハチヤウシユン 【宮川長春】
(1682-1752) 江戸中期の浮世絵師。尾張の人。柔軟な線描と美しい彩色で肉筆美人画を描いた。版画は残していない。宮川派の祖。
みやがわは
みやがわは ミヤガハ― 【宮川派】
浮世絵の一流派。宮川長春を祖とし門下の宮川一笑・宮川長亀・宮川春水らが形成,のち勝川派に受け継がれた。
みやぎ
みやぎ [0] 【宮木】
(1)宮殿を造るための用材。
(2)宮殿に生えている樹木。
みやぎ
みやぎ 【宮城】
東北地方中部の県。かつての陸前国の大部分と磐城国の一部を占める。東は太平洋に面する。西部は奥羽山脈で,北東部の北上高地から南へ牡鹿(オシカ)半島がのび,南西に仙台湾を抱く。中央部は仙台平野。県庁所在地,仙台市。
みやぎ
みやぎ 【宮城】
姓氏の一。
みやぎがくいんじょしだいがく
みやぎがくいんじょしだいがく 【宮城学院女子大学】
私立大学の一。1886年(明治19)創立の宮城女学校を源に,1949年(昭和24)現名の新制大学として設立。本部は仙台市青葉区。
みやぎきょういくだいがく
みやぎきょういくだいがく 【宮城教育大学】
国立大学の一。東北大学教育学部の教員養成課程を移管し,1965年(昭和40)に設立。本部は仙台市青葉区。
みやぎの
みやぎの 【宮城野】
陸奥国宮城郡の平野。現在の宮城県仙台市宮城野。かつては萩の名所。((歌枕))「―のもとあらの小萩露を重み風をまつごと君をこそまて/古今(恋四)」
みやぎのしのぶ
みやぎのしのぶ 【宮城野信夫】
人形浄瑠璃「碁太平記白石噺」の通称。また,その両主人公である姉妹。
みやぎのはぎ
みやぎのはぎ [4] 【宮城野萩】
マメ科の落葉低木。本州の日本海沿岸の山地に自生,庭木とされる。高さ1メートル以上となり,枝はしだれる。葉は三出複葉。夏から秋にかけ,長い総状花序に紅紫色の蝶形花をつける。夏萩。
みやぎみちお
みやぎみちお 【宮城道雄】
(1894-1956) 箏曲演奏家・作曲家。兵庫県生まれ。六歳頃失明したが,生田流中島検校に師事して箏を学び,早くから演奏・作曲に活躍。古来の楽器の改良に努力し,東京芸術大学で指導に当たった。作品「水の変態」「春の海」「桜変奏曲」「越天楽変奏曲」など。
みやぎりゅう
みやぎりゅう 【宮城流】
和算の一流派。江戸中期,京都の宮城清行からはじまる。
みやく
みやく [0] 【未訳】
まだ翻訳されていないこと。「本邦―」
みやけ
みやけ 【三宅】
姓氏の一。
みやけ
みやけ [0][2] 【宮家】
(1)宮号を賜った皇族の家。
(2)親王・諸王の家。
みやけ
みやけ [0] 【屯倉・官家】
〔「み」は接頭語。「やけ」は「やか(宅・家)」の転。稲穀を納める官の倉の意〕
(1)大化前代,大和政権直轄の田畑。自ら畿内に開発したもの,地方豪族が所領の一部を献上したもの,地方に設定して中央から管理者を派遣して管理したものなどがあった。
(2)(「官家」と書く)日本書紀によれば,大和政権が朝鮮南部の諸国に置いた直轄地。うちつみやけ。「国毎に初めて―を置きて,海表の蕃屏(マガキ)として/日本書紀(継体訓)」
(3)朝廷。「―の船枯野と名(ナヅ)くるは伊豆国の貢ぐ所の船なり/日本書紀(応神訓)」
みやけかほ
みやけかほ 【三宅花圃】
(1868-1943) 歌人・小説家。東京,本所生まれ。本名は竜子。雪嶺の妻。東京高女卒。中島歌子に学び樋口一葉の先輩。小説「藪の鶯」で文名があがる。著「みだれ咲」「花の趣味」など。
みやけかんらん
みやけかんらん 【三宅観瀾】
(1674-1718) 江戸中期の儒学者。京都の人,一説に美濃の人。名は緝明,字(アザナ)は用晦。浅見絅斎(ケイサイ)・木下順庵に学ぶ。彰考館に入り「大日本史」編纂に携わり,のち彰考館総裁。新井白石の推薦により幕臣となり,朝鮮使節接待役を務めた。著「中興鑑言」など。
みやけしゅうたろう
みやけしゅうたろう 【三宅周太郎】
(1892-1967) 演劇評論家。兵庫県生まれ。慶大卒。穏健・公平な批評態度で知られた。著「文楽之研究」「演劇巡礼」「観劇半世紀」など。
みやけしょうさい
みやけしょうさい 【三宅尚斎】
(1662-1741) 江戸中期の儒学者。播磨の人。名は重固。字(アザナ)は丹治。山崎闇斎の崎門三傑の一人。忍藩阿部侯に仕えたが,諫言して,城内に幽閉された。のち許され,京都で私塾を開いた。著「黙識録」など。
みやけしょうざん
みやけしょうざん 【三宅嘯山】
(1718-1801) 江戸中期の俳人・儒者。名は芳隆,字(アザナ)は之元,別号を葎亭(リツテイ)など。京都の質商だが,青蓮院(シヨウレンイン)や仁和寺の侍講を務めた学者。蕪村一門と親しく,詩壇・俳壇で活躍した。編著「俳諧古選」「俳諧新選」「俳諧独喰」など。
みやけじま
みやけじま 【三宅島】
伊豆七島の一。島全体が成層火山で,噴火の記録が多い。最高峰は雄山(オヤマ)で海抜813メートル。面積55平方キロメートル。
みやけせつれい
みやけせつれい 【三宅雪嶺】
(1860-1945) 思想家。金沢生まれ。東大卒。本名,雄二郎。志賀重昂らと「政教社」を結成し,「日本人」を創刊。政府の欧化主義に対して日本主義を主張。以後雑誌「日本及日本人」「我観」などでアジア的視点からの言論を展開。著「真善美日本人」「宇宙」「同時代史」など。
みやけとうくろう
みやけとうくろう 【三宅藤九郎】
(1901-1990) 和泉流狂言方。東京生まれ。五代野村万造の次男。中絶していた三宅藤九郎家に入り九代を襲名。
みやけやすお
みやけやすお 【三宅泰雄】
(1908-1990) 地球化学者。岡山県生まれ。東京教育大教授。ビキニ水爆実験のあとビキニの周辺海域を調査。大気・海洋の放射能を調査・研究し,太平洋の放射能汚染を警告。また,第五福竜丸の保存に尽力。
みやけよねきち
みやけよねきち 【三宅米吉】
(1860-1929) 考古学者・教育学者。紀伊生まれ。慶応義塾卒。日本考古学会を創設主宰。帝国博物館総長。東京高師校長。著「日本史学提要」「考古学研究」など。
みやげ
みやげ【土産】
a present;→英和
a gift;→英和
a souvenir (記念の).→英和
土産話 an account of one's travel.土産物屋 a souvenir shop.
みやげ
みやげ [0] 【土産】
(1)旅行先や外出先から家などへ持って帰るその土地の産物。つと。
(2)人を訪問する際持って行く贈り物。手みやげ。
(3)「土産金」の略。「やうやう銀二百枚―を付けます/浮世草子・桜陰比事 5」
みやげがね
みやげがね [0] 【土産金】
嫁入り・養子縁組の際,嫁や養子が実家から持参した金。持参金。
みやげだんご
みやげだんご [4] 【土産団子】
(1)葬送の際,墓に持って行く団子。堂団子。杉団子。野辺送り団子。団子飯。
(2)盂蘭盆(ウラボン)に供える団子。
みやげばなし
みやげばなし [4] 【土産話】
旅行中に見聞・体験した出来事についての話。
みやげもの
みやげもの [0] 【土産物】
みやげとする品物。
みやこ
みやこ 【宮古】
岩手県東部,宮古湾に臨む市。三陸地方有数の漁港。水産加工・製材業も発達する。
みやこ
みやこ【都】
the capital (首都);→英和
[都市]a city;→英和
a town.→英和
みやこ
みやこ [0] 【都】
〔宮処(ミヤコ)の意〕
(1)皇居のある所。「奈良の―」「京都から東京に―を移す」
(2)首府。首都。
(3)政治・経済・文化の中心としてにぎやかな所。都会。あることが盛んであったり特徴であったりする都会。「花の―」「水の―ベニス」
みやこあざみ
みやこあざみ [4] 【都薊】
キク科の多年草。山中に生える。高さ約80センチメートル。葉は狭長楕円形で深裂する。秋,紅紫色の頭花多数が散房状につく。ややアザミに似るがとげはない。
みやこいっちゅう
みやこいっちゅう 【都一中】
(初世)(1650-1724) 一中節の家元。京都の人。本名は恵俊。東本願寺派僧侶の出。角太夫節を学んでのち一中節を創始。初め須賀千朴を名乗り,のち都一中と称す。京都のほか,江戸の市村座にも出演して好評をえた。助六心中の語りが有名。都太夫一中。
みやこいり
みやこいり [0] 【都入り】
都に入ること。入京。
みやこうつり
みやこうつり 【都移り・都遷り】
都が他の土地へ移ること。遷都(セント)。「―あるべしと聞こえしかども/平家 5」
みやこうり
みやこうり [3] 【都瓜】
マクワウリの別名。
みやこおおじ
みやこおおじ [4] 【都大路】
都の広い路。人々の往来の激しい都の大路。
みやこおち
みやこおち [0] 【都落ち】
(1)都を追われて地方に逃げて行くこと。
(2)大都会,特に東京から地方に転勤すること。
みやこおち
みやこおち【都落ちする】
leave <the city,Tokyo> ;→英和
retire into the country.→英和
みやこおどり
みやこおどり 【都をどり】
京都祇園(ギオン)の芸妓により,甲部歌舞練場で四月一日から三〇日まで行われる催し。1872年(明治5)に始まる。[季]春。
みやこがい
みやこがい [3] 【都貝】
ニシキガイの異名。
みやこぐさ
みやこぐさ [3] 【都草】
マメ科の多年草。日当たりのよい草地に生える。茎は細く,地をはう。葉は楕円形の小葉三個と同形の托葉二個からなる。五,六月ごろ,腋生(エキセイ)の花軸に鮮黄色の蝶形花を一〜三個つける。黄金花(コガネバナ)。烏帽子(エボシ)草。都花。[季]夏。
都草[図]
みやここしまき
みやここしまき [4] 【都腰巻(き)】
毛糸でスカート状に編んだ腰巻。
みやこざさ
みやこざさ [3] 【都笹】
小形のササ。京都比叡山で発見されたのでこの名がある。高さ1メートル内外で,枝が少ない。葉は広披針形で質薄く,下面に毛がある。
みやこしょうびん
みやこしょうびん [4] 【宮古翡翠】
ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。日本固有種。頭と下面は橙褐色,背・翼・尾は暗緑青色。1887年(明治20)宮古島で採集したとされる標本一体があるのみの絶滅種。
みやこしょとう
みやこしょとう 【宮古諸島】
沖縄県,沖縄島と八重山諸島の間にある諸島。宮古島を主島とする。サトウキビ栽培が盛ん。宮古列島。
みやこしんぶん
みやこしんぶん 【都新聞】
戦前に東京で発行されていた日刊紙。1884年(明治17)創刊の「今日(コンニチ)新聞」が前身。88年「みやこ新聞」,翌89年「都新聞」と改題。芝居や演劇・文学に力を入れて庶民の人気を得た。1942年(昭和17)「国民新聞」と合併し「東京新聞」となる。
みやこじ
みやこじ [3] 【都路】
(1)都への道。都へ通ずる道。「―を遠みか妹がこのころは祈(ウケ)ひてぬれど夢(イメ)に見え来ぬ/万葉 767」
(2)都の道。都のちまた。
みやこじ
みやこじ ミヤコヂ 【宮古路】
浄瑠璃太夫の家名。
みやこじぶし
みやこじぶし ミヤコヂ― 【宮古路節・都路節】
〔宮古路豊後掾(ブンゴノジヨウ)が創始したところからの名〕
豊後節の別名。
みやこじぶんごのじょう
みやこじぶんごのじょう ミヤコヂ― 【宮古路豊後掾】
(初世)(1660?-1740) 江戸中期の浄瑠璃太夫。京都の人。都一中の門弟で都国太夫半中と称したが,のち独立して宮古路国太夫と改称。その後,豊後掾を受領,1734年頃江戸に下って人気を得たが,36年豊後節が禁止されたため,京都に戻り,間もなく没した。
みやこじま
みやこじま 【宮古島】
宮古諸島の主島。全島平坦な隆起珊瑚礁の島。サトウキビを栽培。面積159平方キロメートル。
みやこじょうふ
みやこじょうふ [4] 【宮古上布】
沖縄県宮古島で織られる極上の苧麻(チヨマ)紺上布。慶長より明治中期まで薩摩上布とよばれていたもの。
みやこそだち
みやこそだち [4] 【都育ち】
都会で育ったこと。また,その人。
みやこぞめ
みやこぞめ [0] 【都染(め)】
⇒京染(キヨウゾ)め
みやこたなご
みやこたなご [4] 【都鱮】
コイ目の淡水魚。全長約4〜6センチメートル。小型のタナゴ類の一種。口角に一対のひげがある。産卵期に現れる雄の婚姻色は美しい。関東地方の一部に生息するが個体数は激減。天然記念物。ミョーブタ。ベンタナ。ナナイロ。ジョンピー。
みやこづめ
みやこづめ [0] 【都詰め】
将棋で,王将を盤の中央で詰めること。「座敷牢へ入らうが,―にならうが/浄瑠璃・寿の門松」
みやこどり
みやこどり【都鳥】
an oystercatcher.→英和
みやこどり
みやこどり [3] 【都鳥】
(1)チドリ目ミヤコドリ科の水鳥。全長45センチメートルほど。頭と背面は黒色,腹面は白く,くちばしと脚が長く赤い。海岸で貝などを餌(エサ)とする。シベリアなどで繁殖し,日本には旅鳥または冬鳥としてごく少数が渡来。
(2)ユリカモメの雅称。[季]冬。「名にし負はばいざこと問はむ―わが思ふ人はありやなしやと/伊勢 9」
(3)海産の巻貝。殻は楕円形で長径約12ミリメートル。低い笠形で,表面に放射肋(ロク)がある。淡褐色や橙黄色など。本州中部以南の沿岸に分布。
(4)江戸時代の玩具。経木(キヨウギ)で小鳥の形に作り,糸をつけ振り回して遊ぶ。
都鳥(1)[図]
都鳥(4)[図]
みやこどりながれのしらなみ
みやこどりながれのしらなみ 【都鳥廓白浪】
歌舞伎狂言。世話物。三幕。河竹黙阿弥作。1854年江戸河原崎座初演。梅若伝説をふまえ,吉田家のお家騒動を背景とする。忍ぶの惣太。
みやこのじょう
みやこのじょう ミヤコノジヤウ 【都城】
宮崎県南西部の市。都城盆地の商業・交通の中心。島津氏発祥の地で,江戸時代には薩摩藩支藩が置かれた。
みやこのにしき
みやこのにしき 【都の錦】
(1675-?) 江戸中期の浮世草子作者。大坂の人。本名は宍戸与一。字(アザナ)は光風。武家の出。先行の草子類の翻案が多い。「元禄太平記」で西鶴を批判。他に「沖津白波」「当世知恵鑑」など。
みやこのはな
みやこのはな 【都の花】
文芸雑誌。山田美妙を編集主幹として1888年(明治21)創刊,93年廃刊。明治二十年代の商業文芸誌の中心をなす。
みやこのよしか
みやこのよしか 【都良香】
(834-879) 平安前期の漢学者・漢詩人。文章(モンジヨウ)博士。「文徳実録」の撰に参加。著「都氏文集」
みやこばな
みやこばな [3] 【都花】
ミヤコグサの別名。
みやこびと
みやこびと [3] 【都人】
都に住んでいる人。都の人。
みやこびる
みやこ・びる [4] 【都びる】 (動バ上一)[文]バ上二 みやこ・ぶ
〔「都」に接尾語「ぶ」が付いて動詞化した語〕
都らしくなる。都ふうになる。「―・びた人々」「今都引き―・びにけり/万葉 312」
みやこぶし
みやこぶし [0] 【都節】
主に江戸時代の都会で行われた音楽の旋律または音階。陰旋法。
→田舎(イナカ)節
みやこぶしおんかい
みやこぶしおんかい [6] 【都節音階】
日本の五音音階の一。各音の音程関係は洋楽階名のミ・ファ・ラ・シ・ドと同じ形。近世邦楽に多く用いられる。陰音階。陰旋法。
→五音音階
みやこほとり
みやこほとり 【都辺り】
(1)都の近く。都に近い所。「あるひじり,―をいとふ心深くて/発心 6」
(2)都に近い所に住んで,見聞が広いこと。「下臈なれども―といふことなれば/大鏡(序)」
みやこまい
みやこまい [3] 【都舞】
「大和舞(ヤマトマイ)」に同じ。
みやこわすれ
みやこわすれ [4] 【都忘れ】
ミヤマヨメナの栽培品種。春から初夏にかけて,青・紫・白などの花をつける。ノシュンギク。アズマギク。[季]春。《人恋し―が庭に咲き/高橋淡路女》
みやごう
みやごう [0][3] 【宮号】
一家を立てた皇族に賜る称号。
みやごもり
みやごもり [3] 【宮籠り】
祈願などのために神社にこもること。
みやさま
みやさま [0] 【宮様】
皇族を敬っていう語。
みやざ
みやざ [0] 【宮座】
氏子の一部によって組織され,氏神の神事を行う祭祀(サイシ)集団。近畿地方を主として,西日本に多い。室町時代頃から顕著になった。宮仲間。宮講。
みやざき
みやざき 【宮崎】
(1)九州地方南東部の県。かつての日向(ヒユウガ)国を占める。東は太平洋の日向灘に臨み,宮崎平野がある。北部・北西部は九州山地,南西部は霧島火山群,南部は鰐塚(ワニツカ)山地となる。県庁所在地,宮崎市。
(2)宮崎県中南部の市。県庁所在地。大淀川河口の宮崎平野に位置する。南部海岸に青島がある。
(3)宮城県北西部,加美郡の町。奥羽山脈の東側に広がる。
(4)福井県中部,丹生郡の村。中世,越前焼の産地として,大窯業地を形成。
みやざき
みやざき 【宮崎】
姓氏の一。
みやざきいかだいがく
みやざきいかだいがく 【宮崎医科大学】
国立大学の一。1974年(昭和49)設立。本部は宮崎県清武町。
みやざきいちさだ
みやざきいちさだ 【宮崎市定】
(1901-1995) 東洋史学者。長野県生まれ。京大教授。宋代を中心とする中国史,アジア史を研究。著「九品官人法の研究」「中国史」など。
みやざきかんち
みやざきかんち 【宮崎寒雉】
(1633-1712) 江戸中期の釜師。能登の人。本名は義一。子孫は前田家の御用釜師として代々仕えた。
みやざきこうりつだいがく
みやざきこうりつだいがく 【宮崎公立大学】
公立大学の一。1992年(平成4)創立。本部は宮崎市。
みやざきこくさいだいがく
みやざきこくさいだいがく 【宮崎国際大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は宮崎県清武町。
みやざきこしょし
みやざきこしょし 【宮崎湖処子】
(1864-1922) 詩人・小説家・評論家・牧師。筑前生まれ。本名,八百吉。別号,八面楼主人など。東京専門学校卒。民友社系の浪漫主義文学者。温雅・素朴な作風で,出世作「帰省」は田園情趣の理想主義的文学観が顕著。著「人生私観」「湖処子詩集」など。
みやざきさんぎょうけいえいだいがく
みやざきさんぎょうけいえいだいがく 【宮崎産業経営大学】
私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は宮崎市。
みやざきじんぐう
みやざきじんぐう 【宮崎神宮】
宮崎市神宮にある神社。神日本磐余彦天皇(カンヤマトイワレヒコノスメラミコト)(神武天皇)を主祭神とし,鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)・玉依姫命(タマヨリビメノミコト)を配祀(ハイシ)。
みやざきだいがく
みやざきだいがく 【宮崎大学】
国立大学の一。宮崎農林専・宮崎師範・同青年師範・宮崎工専が合併して49年(昭和24)新制大学となる。本部は宮崎市。
みやざきとうてん
みやざきとうてん 【宮崎滔天】
(1871-1922) 中国革命の援助者。熊本県生まれ。本名は寅蔵。来日中の孫文らと交わり,中国革命同盟会の結成を援助。辛亥革命後中国に渡り革命運動を支援した。著「三十三年之夢」「革命評論」ほか。
みやざきはちろう
みやざきはちろう 【宮崎八郎】
(1851-1877) 自由民権運動家。肥後の人。滔天の兄。尺振八・西周に師事。熊本で植木学校創設,民権論を主張した。西南戦争で西郷軍に加わり戦死。
みやざきぶんこ
みやざきぶんこ 【宮崎文庫】
三重県伊勢市の豊宮崎の地にあった文庫。度会延佳(ワタライノブヨシ)らが1648年外宮祠官の修学のために設立。明治末年,神宮文庫に合併。豊宮崎文庫。
みやざきへいや
みやざきへいや 【宮崎平野】
宮崎県中部,日向灘に沿って広がる平野。南部を横切る大淀川河口付近に宮崎市市街地が立地。日向平野。
みやざきやすさだ
みやざきやすさだ 【宮崎安貞】
(1623-1697) 江戸前期の農学者。安芸の人。通称は文太夫。各地の農業を見聞,筑前で農業を営み農民を指導。自らの経験と中国農書・本草書などをもとに「農業全書」を著す。
みやざきゆうぜん
みやざきゆうぜん 【宮崎友禅】
江戸中期,京都の絵師。友禅染の創始者とされる。元禄(1688-1704)頃に扇絵の意匠を染め出した文様が友禅模様としてもてはやされたというが,確実なことは不明。生没年未詳。
みやざわ
みやざわ ミヤザハ 【宮沢】
姓氏の一。
みやざわけんじ
みやざわけんじ ミヤザハケンヂ 【宮沢賢治】
(1896-1933) 詩人・童話作家。岩手県生まれ。盛岡高等農林卒。花巻で農業指導者として活躍のかたわら創作。自然と農民生活で育まれた独特の宇宙的感覚や宗教的心情にみちた詩と童話を残した。生涯,法華経を敬信。童話「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」,詩集「春と修羅」など。
みやざわとしよし
みやざわとしよし ミヤザハ― 【宮沢俊義】
(1899-1976) 憲法学者。長野市生まれ。東大教授。自由主義的・合理主義的憲法理論を展開。著「日本国憲法」
みやしげだいこん
みやしげだいこん [5] 【宮重大根】
ダイコンの一品種。愛知県西春日井郡の宮重が本場。根は首の部分が緑色。肉質は軟らかく,甘みに富み,切り干しに適する。尾張大根。
みやしばい
みやしばい [3] 【宮芝居】
⇒宮地芝居(ミヤチシバイ)
みやしゅうじ
みやしゅうじ 【宮柊二】
(1912-1986) 歌人。本名,肇。新潟県生まれ。長岡中学卒。戦後の荒廃した現実を凝視しながら孤独な魂に迫る。戦争体験を歌う「山西省」ほか,歌集「小紺珠」「日本挽歌」など。
みやしろ
みやしろ 【宮代】
埼玉県東部,南埼玉郡の町。古利根川の右岸に位置。東武動物公園がある。
みやじ
みやじ 【宮道・宮路】
(1)宮殿に通ずる道。「組の緒垂(シ)でて―通はむ―通はむ/神楽歌」
(2)神社に参詣する道。参道。「―正しき春日野の寺にもいざや参らん/謡曲・采女」
みやじだけせん
みやじだけせん ミヤヂダケ― 【宮地岳線】
西日本鉄道の鉄道線。福岡県貝塚・津屋崎間,20.8キロメートル。福岡市の近郊鉄道。
みやじま
みやじま 【宮島】
厳島(イツクシマ)の別名。
みやじまこうろ
みやじまこうろ [5] 【宮島航路】
JR 西日本の鉄道連絡航路。広島県宮島口と宮島間,1キロメートル。厳島(イツクシマ)と本土を結ぶ。
みやじまざいく
みやじまざいく [5] 【宮島細工】
厳島(イツクシマ)で作られる木工芸品。肥松(コエマツ)の盆・杓子など。
みやすい
みやすい【見易い】
[見よい]easy to see;[明白]evident;→英和
clear;→英和
plain.→英和
みやすい
みやす・い [3] 【見易い】 (形)[文]ク みやす・し
(1)見るのが容易である。見るのに苦労しない。「―・い所に看板を出す」「―・い紙面」
(2)だれにでもすぐわかる。「―・い道理だ」
(3)見苦しくない。見た感じがよい。めやすし。「―・からず呼びよせて/枕草子(四四・春曙抄本)」
[派生] ――さ(名)
みやすずめ
みやすずめ [3] 【宮雀】
(1)神社に住んでいる雀。
(2)神社に仕える身分の低い神官を卑しめていう語。「憎い奴の,―の分として/狂言記・禰宜山伏」
みやすどころ
みやすどころ 【御息所】
〔「みやすみどころ」の音便形「みやすんどころ」の撥音「ん」の無表記〕
「みやすんどころ」に同じ。「いかなる女院,―とも見奉るか/太平記 21」
みやすんどころ
みやすんどころ 【御息所】
〔「みやすみどころ」の転〕
(1)〔天皇の御休息所の意から〕
天皇の寝所に侍する宮女。女御・更衣もいうが,公称である女御・更衣に対してそれ以下の天皇の寵愛(チヨウアイ)を受けた宮女を広くさす。
(2)平安後期以降,皇太子妃および親王妃をいう。「先坊(=前皇太子)に―まゐりたまふこと/大鏡(時平)」
みやずひめ
みやずひめ 【宮簀媛】
尾張の国造(クニノミヤツコ)の祖先。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の妃。尊は東征の帰途,草薙(クサナギ)の剣(ツルギ)を媛に預け,媛は神剣をまつって熱田神宮の起源をなしたという。
みやずもう
みやずもう [3] 【宮相撲】
(秋祭りなどに)神社の境内で興行する相撲。[季]秋。
みやせ
みやせ 【宮瀬】
姓氏の一。
みやせりゅうもん
みやせりゅうもん 【宮瀬竜門】
(1719-1771) 江戸中期の儒者・漢詩人。紀州の人。名は維翰,字(アザナ)は文翼,竜門は号。漢族の末裔として劉姓を称した。江戸に出て古文辞学を修め,六如らを教えた。著「竜門先生文集」
みやぞのぶし
みやぞのぶし [0] 【宮薗節】
⇒薗八節(ソノハチブシ)
みやた
みやた 【宮田】
福岡県北部,鞍手(クラテ)郡の町。かつて筑豊炭田の炭鉱町として栄え,日本最大の人口をもつ町であった。
みやたき
みやたき 【宮滝】
奈良県吉野郡吉野町の地名。吉野川の北岸にあり,古来激流の景勝で知られる。宮滝遺跡があり,吉野宮跡と推定されている。((歌枕))「宮の滝むべも名におひて聞こえけり落つる白泡の玉と響けば/後撰(雑三)」
みやたけ
みやたけ 【宮武】
姓氏の一。
みやたけがいこつ
みやたけがいこつ 【宮武外骨】
(1867-1955) 文化史家・ジャーナリスト。香川県生まれ。本名は亀四郎。廃姓外骨とも。特異な活動はしばしば筆禍事件を起こす。東大の明治新聞雑誌文庫主任。著「私刑類纂」など。
みやだいく
みやだいく [3] 【宮大工】
神社・仏閣などの建築を専門にする大工。
みやだし
みやだし [0] 【宮出し】
(みこしなどを)神社から出すこと。
みやち
みやち [0] 【宮地】
〔「みやじ」とも〕
神社の境内。神地。社地。
みやちしばい
みやちしばい [4] 【宮地芝居】
江戸時代,劇場としての公許を得ず寺社奉行の管轄下で,社寺の境内で興行した小芝居。屋根や櫓(ヤグラ)がなく,幕は緞帳(ドンチヨウ)を用いた。宮芝居。
みやつくち
みやつくち [2] 【身八つ口】
女・子供物の和服の脇明き。袖付け止まりから脇縫い止まりまでの明き。八つ口。身八つ。
みやつこ
みやつこ [2] 【造】
〔「み」は接頭語。「御奴(ミヤツコ)」の意とも「御家つ子」の意ともいう〕
古代の姓の一。渡来系技術者集団の統率者をはじめとする伴造(トモノミヤツコ)系の氏族に与えられた。そのうちの有力氏族の多くは天武朝に連(ムラジ)に改姓された。
みやつこ
みやつこ 【御奴】
〔「み」は接頭語〕
朝廷に仕える男女の召し使い。「朝庭(ミカド)の―と/続紀(天平神護一宣命)」
みやつこぎ
みやつこぎ 【造木】
(1)ニワトコの古名。[和名抄]
(2)タマツバキの古名。[本草和名]
みやづ
みやづ 【宮津】
京都府北部,若狭湾西部の宮津湾に臨む市。近世,京極氏の城下町,西廻船の港町として繁栄。籠(コノ)神社・成相(ナリアイ)寺,名勝「天橋立」がある。
みやづかい
みやづかい 【宮仕ひ】 (名)スル
「みやづかえ(宮仕)」に同じ。「此年比も―よくして候ひつるが/宇治拾遺 1」
みやづかう
みやづか・う 【宮仕ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)奉公する。お仕えする。宮廷に仕える。「祝詞の師といふは神にことさら睦まじく―・ふものなり/とはずがたり 4」
(2)(他動詞として用い)召し使う。奉公させて使う。「さて―・ふに,かひがひしくまめにて/著聞 16」
■二■ (動ハ下二)
(1)宮殿の造営に奉仕する。「田跡川の滝を清みか古ゆ―・へけむ多芸(タギ)の野の上に/万葉 1035」
(2)奉公する。お仕えする。「一条の二位の入道能保のもとに,下太友正といふ随身,おさなくより―・へけり/著聞 16」
みやづかえ
みやづかえ【宮仕えする】
serve in the court;→英和
be in a person's employ.
みやづかえ
みやづかえ [3] 【宮仕え】 (名)スル
(1)宮中に仕えること。貴人に仕えること。みやづかい。「―に出る」「―に出でたちて,思ひかけぬさいはひ取り出づるためしども/源氏(帚木)」
(2)勤めを持つこと。人に仕えること。みやづかい。「すまじきものは―」
(3)奉仕すること。仕えること。「舅御の臥悩の抱きかかへ,―は嫁の役/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
みやづかえどころ
みやづかえどころ 【宮仕へ所】
宮仕えをする所。「家にても―にても/枕草子 28」
みやづかえびと
みやづかえびと 【宮仕へ人】
宮仕えをする人。宮中に奉公する人。「兄弟(ハラカラ)など―にて来通ふ/源氏(夕顔)」
みやづかさ
みやづかさ [3] 【宮司】
(1)中宮職・春宮(トウグウ)坊のこと。また,その職員。
(2)神官。宮司(グウジ)。
みやづくり
みやづくり [3] 【宮作り】 (名)スル
宮殿を造営すること。「昔,素戔嗚尊(スサノオノミコト),出雲国曾我の里に―し給ひしに/平家 11」
みやでら
みやでら [0] 【宮寺】
⇒神宮寺(ジングウジ)
みやどころ
みやどころ 【宮処】
(1)神の鎮座する所。神社のある所。「松が根に浪こす浦の―いつ住みよしと/続後撰(神祇)」
(2)皇居のある所。宮居。「三諸(ミモロ)の山の離(トツ)―/万葉 3231」
みやのうらだけ
みやのうらだけ 【宮之浦岳】
屋久島中央部にある山。海抜1935メートル。九州地方の最高峰。屋久杉の原生林がある。
みやのじょう
みやのじょう ミヤノジヤウ 【宮之城】
鹿児島県北西部,薩摩郡の町。川内(センダイ)川中流域を占める交通の要衝。竹細工を特産。
みやのだいぶ
みやのだいぶ 【宮大夫】
中宮職の長官。中宮の大夫。
みやのめ
みやのめ 【宮咩】
「宮咩祭(ミヤノメノマツリ)」の略。
みやのめのまつり
みやのめのまつり 【宮咩祭】
昔,正月・一二月の初午(ハツウマ)の日に,高皇産霊尊(タカミムスヒノミコト)以下六柱の神をまつって,禍を除き幸福を祈った行事。みやのべのまつり。
みやのわたし
みやのわたし 【宮の渡し】
旧東海道で,尾張の宮(名古屋市熱田)から桑名までの海上七里の渡し。七里の渡し。
みやはら
みやはら 【宮原】
姓氏の一。
みやはらじろう
みやはらじろう 【宮原二郎】
(1858-1918) 海軍機関中将。駿河の人。1897年(明治30)宮原式汽缶の特許を取得。日露戦争前後から軍艦や商船に採用され,欧米技術への依存から脱却する第一歩となった。のち東大教授。
みやばら
みやばら 【宮儕】
〔「ばら」は接尾語〕
宮たち。宮の人々。皇族の人々。「院・―の屋あまたあるに/枕草子 177」
みやばら
みやばら 【宮腹】
皇女の腹から生まれること。また,その生まれた人。「―の中将は/源氏(帚木)」
みやび
みやび [0] 【雅び】 (名・形動)[文]ナリ
〔動詞「雅(ミヤ)ぶ」の連用形から〕
宮廷風であること。上品で優美なこと。また,そのさま。風雅。風流。
⇔俚(サト)び
「王朝の―」「―な服装」「―にふるまう」「かんの君,ものの―深くかどめき給へる人にて/源氏(若菜上)」
みやびお
みやびお [3][0] 【雅び男】
上品で優雅な男性。風流を解する男。風流人。
みやびか
みやびか 【雅びか】 (形動ナリ)
「みやびやか」に同じ。「老いたれど―なる様したり/栄花(玉の台)」
みやびことば
みやびことば [4] 【雅び言葉】
みやびやかな言葉。雅言。
⇔俚(サト)び言葉
みやびごと
みやびごと [0] 【雅び言】
みやびやかな言葉。風雅な言葉。
みやびと
みやびと 【宮人】
〔古くは「みやひと」〕
(1)宮中に仕えている人。宮仕えする人。「―の脚結(アユイ)の小鈴/古事記(下)」
(2)神に仕える人。神主。「皇祖(スメロキ)の神の―ところつら/万葉 1133」
みやびやか
みやびやか [3] 【雅びやか】 (形動)[文]ナリ
上品で優雅なさま。風雅なさま。「―に踊る」「―な立ち居振る舞い」
みやびる
みや・びる 【雅びる】 (動バ上一)[文]バ上二 みや・ぶ
〔「宮」に接尾語「ぶ」が付いて動詞化した語〕
優雅な様子をおびる。上品である。「其文はいたく―・びたれば/小説神髄(逍遥)」「梅の花夢に語らく―・びたる花と我(アレ)思ふ酒に浮かべこそ/万葉 852」
みやぶ
みや・ぶ 【雅ぶ】 (動バ上二)
⇒みやびる
みやぶぎょう
みやぶぎょう [3] 【宮奉行】
江戸幕府の職制。駿河にある久能山東照宮の護衛役。榊原氏の世襲。久能門番。
みやぶる
みやぶ・る [0][3] 【見破る】 (動ラ五[四])
かくしていることを見ぬく。うそ・秘密・計略などを見ぬく。看破する。「正体を―・る」「うそを―・る」
[可能] みやぶれる
みやぶる
みやぶる【見破る】
see through;detect.→英和
みやべ
みやべ 【宮部】
姓氏の一。
みやべきんご
みやべきんご 【宮部金吾】
(1860-1951) 植物学者。江戸下谷の生まれ。札幌農学校に学び,キリスト教に入信。樺太・千島・北海道など北方植物を調査研究し,生物分布境界線(宮部線)を設定。また,日本の植物病理学の基礎を築いた。北大教授。
みやべていぞう
みやべていぞう 【宮部鼎蔵】
(1820-1864) 幕末の志士。肥後の医家の生まれ。横井小楠とともに熊本藩の志士の領袖(リヨウシユウ)。吉田松陰と東北を巡遊,のち上京して尊攘運動に参加。八月一八日の政変後,長州藩のために画策するが,池田屋で新撰組に襲われ自刃した。
みやぼり
みやぼり [0] 【宮彫(り)】
神社・仏閣などの,柱・欄間(ランマ)・蟇股(カエルマタ)・妻飾りなどに施した彫刻。「―大工」「―師」
みやま
みやま [0] 【御山】
(1)山を敬っていう語。
(2)御陵,または墓を敬っていう語。「―にまうで給ひて/源氏(須磨)」
みやま
みやま [0] 【深山】
〔「み」は本来美称の接頭語〕
奥深い山。
→外山(トヤマ)
「―桜」「春の―に分け入る」
→みやま(御山)
みやま
みやま 【美山】
(1)福井県足羽(アスワ)郡の町。福井市の南東に接した丘陵地帯。林業が盛ん。足羽川が流れる。
(2)岐阜県西部,山県郡の町。製材業が盛ん。
(3)京都府中部,北桑田郡の町。丹波高地にあり,由良川の上流域を占める。
みやまいり
みやまいり [3] 【宮参り】 (名)スル
(1)神社に参詣すること。
(2)子供が生まれてから,初めて産土神(ウブスナガミ)に参詣すること。うぶすなまいり。
みやまいり
みやまいり【宮参り】
a new-born baby's first visit to the shrine.→英和
みやまうすゆきそう
みやまうすゆきそう [0] 【深山薄雪草】
キク科の多年草。高山に生える。エーデルワイスに似ているが,全体に小さい。灰白色の綿毛を密生。高さ約15センチメートル。夏,茎頂に淡黄色の頭花を一〇個内外密につけ,総苞葉が数個星形にある。ヒナウスユキソウ。
みやまおだまき
みやまおだまき [5] 【深山苧環】
キンポウゲ科の多年草。高山に生え,栽培もされる。オダマキの原種といわれ,よく似ているが丈が低い。初夏,茎頂に青紫色の花を二,三個開く。
みやまおろし
みやまおろし [4] 【深山颪】
深山から吹き下ろす風。
みやまかたばみ
みやまかたばみ [4] 【深山酢漿草】
カタバミ科の多年草。深山の林中に生える。葉は根生し,心臓形の小葉三個がつく。春,葉間から長い花柄を出し,径約2センチメートルの白色または微紅色の五弁花をつける。叡山かたばみ。
みやまからすあげは
みやまからすあげは [7] 【深山烏揚羽】
アゲハチョウ科のチョウ。開張約13センチメートル。黒色ではねの上面は金緑と青色の鱗粉を散らし,外縁に青緑色のはっきりした帯状斑がある。カラスアゲハに似るが,より華麗で後ろばねの下面に顕著な白帯があるので区別できる。日本全土とアジア東部に広く分布。
みやまがくれ
みやまがくれ [4] 【深山隠れ】
奥山に深く隠れていること。「かたちこそ―の朽木なれ心は花になさばなりなむ/古今(雑上)」
みやまがらす
みやまがらす【深山烏】
《鳥》a rook.→英和
みやまがらす
みやまがらす [4] 【深山烏】
スズメ目カラス科の鳥。全長47センチメートルほど。全身黒色で,くちばしの基部の周囲がはげて灰白色の皮膚が裸出している。ユーラシア中部に広く分布。日本には冬鳥として本州西部・九州に渡来。往時は「千羽ガラス」といわれる大群が見られた。
みやまきりしま
みやまきりしま [4] 【深山霧島】
九州の高山に群生するツツジの一種。落葉の小低木で横にはびこり,葉は小さい長楕円形。五月,枝頂に径約3センチメートルの紅紫色の花を二,三個ずつ開く。庭木ともされる。
みやまきんばい
みやまきんばい [4] 【深山金梅】
バラ科の多年草。高山の日当たりのよい草地に生える。葉は根茎から束生する長柄につき,三小葉からなる複葉。花茎は高さ約15センチメートル,頂が分枝して黄色の五弁花を数個つける。
深山金梅[図]
みやまくわがた
みやまくわがた [4] 【深山鍬形】
クワガタムシの一種。大形で雄は体長約6センチメートル。暗赤褐色ないし黒褐色。雄の大顎(アゴ)はつの状に発達し,内側に歯をもつ。七〜八月に樹液に集まる。日本各地の平地・山地にすむ。
みやまざくら
みやまざくら [4] 【深山桜】
バラ科の落葉高木。深山に生える。葉は広卵形。晩春,葉より少し遅れて白色五弁花を数個総状につけ,葉に似た苞(ホウ)がある。
みやましきみ
みやましきみ [4][5] 【深山樒】
ミカン科の常緑低木。山地に生える。葉は長楕円形で輪生状に互生。葉面に油点がある。雌雄異株。晩春,枝先に白色の小花を円錐状につける。果実は小球形で赤く熟す。有毒植物。
みやましょうびん
みやましょうびん [4] 【深山翡翠】
水鳥アカショウビンの別名。
みやましろちょう
みやましろちょう [5] 【深山白蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張65ミリメートル内外。はねは白色で,前ばねの外縁と脈および基部は黒色を帯びる。幼虫はメギ科の植物を食い,糸で作った巣に群生する。成虫は七月ごろ出現。本州中部山岳地方の高地に産し,朝鮮半島・シベリアなどにも分布。
みやまじ
みやまじ [3] 【深山路】
深い山の中の道。
みやまじし
みやまじし 【御山獅子】
地歌の一。菊岡検校が三味線曲として作曲,八重崎検校が箏の手を編曲した。作詞竹中墨子。京風手事物(テゴトモノ)。伊勢の神路山をめぐる名所を巧みにつらねて獅子舞の手事を加えためでたい曲。
みやませせり
みやませせり [4] 【深山挵】
セセリチョウ科のチョウ。開張40ミリメートル内外。はねは暗褐色で,前ばねの上面には不明瞭な数本の波状帯があり,後ろばねの上面には多くの小黄斑がある。成虫は早春に出現。九州以北の日本各地と朝鮮半島に分布。
みやまとべら
みやまとべら [4] 【深山とべら】
マメ科の常緑小低木。暖地の山林中にまれに生える。高さ約40センチメートル。葉は質の厚い楕円形の小葉三個からなる複葉。初夏,茎頂に白い花が総状につく。豆果は楕円形で黒紫色に熟す。漢名,山豆根。
みやまねこのめそう
みやまねこのめそう [0][0] 【深山猫目草】
ユキノシタ科の多年草。谷川の岩上などに生える。茎・葉は緑紫色。高さ約12センチメートルで,広卵形の葉を対生。春,茎頂に淡黄緑色の小花を多数密生する。岩牡丹。
みやまはんのき
みやまはんのき [4] 【深山榛の木】
カバノキ科の落葉小高木。亜高山帯に群生。葉は広卵形で縁に細かい重鋸歯があり,裏面は粘る。雌雄同株。晩春開花し,雌花穂は松かさ状の小果となる。
みやまびゃくしん
みやまびゃくしん [4] 【深山柏槙】
イブキの変種。常緑低木で,高山や深山の岩壁や砂礫地に生える。葉に針葉と鱗状葉の二型がある。鱗状葉だけの古木を園芸でシンパクと呼ぶ。
みやまもんきちょう
みやまもんきちょう [6] 【深山紋黄蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張45ミリメートル内外。雄は黄色,雌は白色で,はねの外縁には幅広い黒褐色帯があり,縁毛は桃色。浅間山と北アルプスの高山帯に産し,サハリン・シベリア・ヨーロッパ・カナダ北部・アラスカにも分布する。
みやまよめな
みやまよめな [4] 【深山嫁菜】
キク科の多年草。山地に生え,草状がヨメナに似ている。高さ約50センチメートル。五〜七月,淡青色で中心部が淡黄色の頭状花を開く。栽培品種をミヤコワスレという。
みやまんだら
みやまんだら [3] 【宮曼荼羅】
本地垂迹(スイジヤク)説から生まれた神道曼荼羅の一種。参詣者に神社の縁起と霊験を説くために作られ,特に,神域や社殿の景観を重点的に描き出したもの。山王宮曼荼羅・春日宮曼荼羅など。
みやみず
みやみず [2][0] 【宮水】
兵庫県灘(ナダ)地区の酒造に用いられる地下水。西宮市の久保町・石在町・東町あたりから湧出する。天保年間(1830-1844)より酒造の霊水として貴ばれた。
みやめぐり
みやめぐり [3] 【宮巡り】
諸所の神社を巡拝すること。特に,伊勢神宮の内宮・外宮を初めとして,摂社・末社を参拝して回ること。
みやもうで
みやもうで [3] 【宮詣で】 (名)スル
「宮参り」に同じ。
みやもと
みやもと 【宮本】
姓氏の一。
みやもとさぶろう
みやもとさぶろう 【宮本三郎】
(1905-1974) 洋画家。石川県生まれ。戦争記録画に佳作を残す。晩年は舞妓・裸婦の連作で知られる。
みやもとつねいち
みやもとつねいち 【宮本常一】
(1907-1981) 民俗学者。山口県大島生まれ。天王寺師範卒。日本各地を歩き,村に生きる人々の姿を温かく描いた民俗誌を数多く残す。著「忘れられた日本人」「家郷の訓」など。
みやもとむさし
みやもとむさし 【宮本武蔵】
(1584-1645) 江戸初期の剣豪。美作(ミマサカ)の人という。名は政名,号は二天。諸国を修業して二刀流を創始し,吉岡清十郎・佐々木小次郎を破ったことで名高い。水墨画をよくした。水墨画「枯木鳴鵙(ゲキ)図」,著「五輪書」
みやもとゆりこ
みやもとゆりこ 【宮本百合子】
(1899-1951) 小説家。東京小石川生まれ。本名,ユリ。旧姓,中条。宮本顕治の妻。日本女子大中退。「貧しき人々の群」で文壇に登場。戦闘的プロレタリア作家,民主主義文学のリーダーとして活躍。小説「伸子」「播州平野」「道標」など。
みやもり
みやもり [0][2] 【宮守(り)】
神社の番をする人。
みやもんぜき
みやもんぜき [3] 【宮門跡】
寺院格式の一。古く,法親王,または入道親王が住職となっていた寺院。仁和寺・輪王寺・青蓮(シヨウレン)院・知恩院など。
みやり
みやり 【見遣り】
遠くを見やること。また,見渡される所。見わたし。「―なる山のあなたばかりに/蜻蛉(中)」
みやる
みや・る [2][0] 【見遣る】 (動ラ五[四])
(1)視線を遠くへ向ける。「かなたを―・る」「我は―・らむ君が辺りをば/万葉 1897」
(2)そっちの方を見る。「声のする方を―・る」
みやわたり
みやわたり 【宮辺】
〔「わたり」は,あたりの意〕
皇族や中宮などの身辺。また,その邸のあたり。「この―のことを殿上人もなにも目なれて/紫式部日記」
みゆ
みゆ 【御湯】
(1)温泉の美称。いでゆ。「―の上の木群(コムラ)を見れば/万葉 322」
(2)神前で,巫女(ミコ)が笹の葉を熱湯にひたして身にふりかけて神に祈ること。湯立て。「神をも涼しめの,―参らせう舟方/狂言謡」
みゆ
み・ゆ 【見ゆ】 (動ヤ下二)
⇒みえる
みゆき
みゆき [0] 【み雪・深雪】
〔「み」は接頭語〕
(1)雪の美称。
(2)深く積もった雪。深雪(シンセツ)。[季]冬。
みゆき
みゆき [0] 【行幸・御幸】 (名)スル
(1)天皇の外出。《行幸》「―には,みこたちなど,世に残る人なく仕うまつり給へり/源氏(紅葉賀)」
(2)上皇・法皇・女院の外出。《御幸》
みゆずる
みゆず・る 【見譲る】 (動ラ四)
他の人に世話を頼む。後見を頼む。「―・る人なくて残しとどめむを/源氏(橋姫)」
みゆびげら
みゆびげら [3] 【三趾啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。日本固有亜種。全長約22センチメートル,雄の頭頂は黄色,雌は黒色。体の上面が黒く,背から腰にかけては白色。足の指は三本(普通のキツツキは四本)。ユーラシア大陸北部,北米大陸北部の針葉樹林に分布。日本では北海道中央部の森林に生息し,分布の南限である。絶滅危惧種。
みょう
みょう ミヤウ [1][0] 【明】
□一□〔仏〕
(1)智慧(チエ)。煩悩(ボンノウ)の闇を破ることからいう。
(2)真言。
□二□他の語の上に付いて,接頭語的に用いて,表現する時点を基準として,次の,次にくる,などの意を表す。「―一七日」「―昭和六四年」
みょう
みょう ミヤウ [1] 【名】
「名田」の略。
みょう
みょう【妙】
(1)[奇異]⇒変.
(2)[巧妙]skill.→英和
〜な strange.→英和
〜を得ている be skillful <in> ;have the knack <of> (こつ).→英和
みょう
みょう メウ [1] 【妙】 (名・形動)[文]ナリ
(1)非常にすぐれていること。なみはずれてすばらしいこと。また,そのさま。「造化の―」「人工の―をつくす」「言い得て―だ」
(2)普通と違っていて変なこと。不思議なこと。また,そのさま。「―な話」
→妙に
(3)〔「妙」の字を分解すると「少」「女」となることから〕
僧侶の隠語で少女。寺のかこい女。「庫裡から―が粗忽に出でて/咄本・醒睡笑」
みょうあさ
みょうあさ ミヤウ― [1] 【明朝】
翌日の朝。みょうちょう。
みょうあん
みょうあん メウ― [0] 【妙案】
非常によい考え。すぐれたアイディア。「―が浮かぶ」「難局打開の―」
みょうあん
みょうあん【妙案】
a good[capital]idea.
みょうあんりゅう
みょうあんりゅう ミヤウアンリウ 【明暗流】
⇒めいあんりゅう
みょううんにょらい
みょううんにょらい メウウン― 【妙雲如来】
密教で,竜樹菩薩の本地とされる仏。妙雲相仏。妙雲自在王如来。
みょうえ
みょうえ ミヤウ― [1] 【明衣】
⇒あかは(明衣)
みょうえ
みょうえ ミヤウヱ 【明恵】
(1173-1232) 鎌倉初期の僧。紀伊の人。華厳宗の中興の祖。諱(イミナ)は高弁。高雄山の文覚に師事し,のち紀伊白上の峰で修行した。後鳥羽上皇から栂尾(トガノオ)山を賜り,高山寺を創建して華厳宗興隆の中心道場とした。戒律を重んじ,著書「摧邪輪」で法然を批判。また,宋から将来した茶を栂尾山で栽培した。
みょうえつ
みょうえつ ミヤウ― [0] 【名謁】
「名対面(ナダイメン){(1)}」に同じ。
みょうえん
みょうえん ミヤウヱン 【明円】
(?-1199) 平安末期・鎌倉初期の円派の仏師。大覚寺の五大明王像などを作る。明円以後円派は衰微した。めいえん。
みょうおう
みょうおう ミヤウワウ [3] 【明王】
大日如来の意を受けて,導きがたい人々を強力に仏の教えに導いて救済する諸尊。一般に忿怒(フンヌ)の相を表す。愛染明王・不動明王など。
みょうおう
みょうおう ミヤウ― [0] 【冥応】
〔仏〕 知らない間に神仏が感応して利益(リヤク)を授けること。冥感(ミヨウカン)。「これひとへに摩利支天の―/太平記 5」
みょうおういん
みょうおういん ミヤウワウヰン 【明王院】
滋賀県大津市にある天台回峰行(カイホウギヨウ)の修練道場。北嶺山息障明王院。
みょうおん
みょうおん ミヤウ― [0] 【冥恩】
人々が気づかぬうちに神仏が施す恩徳。冥加(ミヨウガ)。「これ天照大神の―なり/盛衰記 40」
みょうおん
みょうおん メウ― [0] 【妙音】
なんともいえない美しい声・音楽。
みょうおんこう
みょうおんこう メウ―カウ [0] 【妙音講】
妙音天,すなわち弁才天をまつり,琵琶を奏して手向ける音楽仲間の会合。
みょうおんちょう
みょうおんちょう メウ―テウ [0] 【妙音鳥】
「迦陵頻伽(カリヨウビンガ)」の意訳。
みょうおんてん
みょうおんてん メウ― 【妙音天】
弁才天の別名。
みょうおんぼさつ
みょうおんぼさつ メウ― 【妙音菩薩】
(1)「法華経(妙音菩薩品)」の主人公。東方の一切浄光荘厳国から釈尊を供養し法華経を聞くために霊鷲山(リヨウジユセン)に来た菩薩。
(2)密教で,文殊菩薩の異名。
みょうか
みょうか ミヤウクワ 【猛火】
〔「みょう」は呉音〕
はげしく燃える火。もうか。「上は―燃えかかりければ/平治(上)」
みょうか
みょうか メウクワ [1] 【妙果】
すぐれた修行によって得られるすぐれた果報。仏果。
みょうかい
みょうかい ミヤウ― [0] 【冥界】
(1)「めいかい(冥界)」に同じ。
(2)六道(ロクドウ)のうち,地獄・餓鬼(ガキ)・畜生の三道。
(3)特に,地獄道。
みょうかく
みょうかく メウ― [0] 【妙覚】
〔「みょうがく」とも〕
(1)仏の無上の悟り。真の悟り。
(2)五十二位説・四十二位説などによる菩薩の階位における最高位。
みょうかく
みょうかく ミヤウカク 【明覚】
⇒めいかく(明覚)
みょうかくじ
みょうかくじ メウカク― 【妙覚寺】
(1)京都市上京区にある日蓮宗の寺。山号,具足山。1378年日実の開基。日奥が出て不受不施派の根拠地となった。
(2)岡山県御津町にある日蓮宗不受不施派の本山。山号,竜華山。1309年日像の開基。中祖の日奥の時,不受不施主義を主張,徳川幕府によって弾圧された。1876年(明治9),再興された本派の祖山となった。
(3)千葉県勝浦市興津にある日蓮宗の寺。山号,広栄山。1264年佐久間重貞の建立。開山は日蓮。
みょうかふう
みょうかふう メウクワ― [0] 【妙花風】
世阿弥の能楽用語。九位(キユウイ)の最上位で,言葉で説明できない,芸の位を超えた悟得の境地にある芸。
→九位
みょうかん
みょうかん ミヤウ― [0] 【冥鑑】
人の目には見えないが,神仏が常に衆生(シユジヨウ)を明らかに見ていること。冥見。「諸寺諸社に仰て,―の政をぞあふがれける/保元(中・古活字本)」
みょうかん
みょうかん ミヤウ― [0] 【冥感】
〔仏〕「冥応(ミヨウオウ)」に同じ。
みょうかん
みょうかん ミヤウクワン [0] 【冥官】
地獄の閻魔(エンマ)の庁にいる役人。
みょうかんは
みょうかんは メウクワン― 【妙観派】
平曲の流派の一。室町時代一方(イチカタ)流から分かれたもの。
みょうが
みょうが【冥加】
divine providence;fortune.→英和
〜につきる be too good <for me> .
みょうが
みょうが ミヤウ― [1] 【冥加】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 知らぬうちに受ける神仏の援助・保護。冥利。「―人にすぐれて/今昔 17」
(2)非常に好運である・こと(さま)。「嬢様別してのお情ぢやわ,生命(イノチ)―な,お若いの/高野聖(鏡花)」
(3)〔神仏の恩恵に対するお礼の意から〕
お礼。報恩。「薬代を―のためにつかはしたし/浮世草子・永代蔵 6」
(4)「冥加金」の略。
(5)違約や悪事をしたら神仏の加護が尽きても仕方ないという意で用いる自誓の言葉。「あの君七代まで太夫―あれ/浮世草子・一代男 7」
みょうが
みょうが メウガ [0] 【茗荷・蘘荷】
〔「芽香(メガ)」の転という〕
(1)ショウガ科の多年草。暖地の林中に生え,野菜として栽培もされる。葉は広披針形。夏,地下茎の先から花序が出,淡赤褐色の苞片が多数重なって卵形となり,苞の間から淡黄色の花が次々と出る。独特の香りがあり,開花前の苞と若い茎を食用とする。鈍根草。古名メガ。
〔「茗荷の花」は [季]秋〕
→茗荷竹
→茗荷の子
(2)〔茗荷を食べると忘れっぽくなるという俗説から〕
おろかな人。
(3)家紋の一。茗荷の花芽や花を図案化したもの。
みょうが=に余る
――に余・る
ありがた過ぎてもったいないほどである。「―・つて嬉しいと思ひますが/真景累ヶ淵(円朝)」
みょうが=に尽きる
――に尽・きる
(1)「冥加に余る」に同じ。
(2)神仏に見放される。「終には―・きはてて子孫跡なくなりゆく/読本・弓張月(後)」
みょうが=も無い
――も無・い
(1)神仏に見放されている。不運である。「―・イヒト/日葡」
(2)身に余る幸運に浴する。もったいない。「竹は悦び,ああ―・い有難い/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
みょうがきん
みょうがきん ミヤウ― [0][3] 【冥加金】
(1)社寺へ奉納する金銭。神仏の加護の祈願,またはそれへの謝礼の意味で納める。冥加銭。
(2)近世の雑税の一。商工業者・旅宿・質屋などが,営業免許・特権付与の代償として領主(大名)に献上する金穀をいう。原則として銭納であったが,物納もしくは労役の場合もあった。
みょうがたけ
みょうがたけ メウガ― [3] 【茗荷竹】
ミョウガの若芽の俗称。薄緑色で香りが高く,食用とする。[季]春。
みょうがなし
みょうがな・し ミヤウガ― 【冥加無し】 (形ク)
(1)神仏の加護がない。「兄に向つて弓をひかんが―・きとは理り也/保元(中・古活字本)」
(2)(「無し」が否定ではなく,強調に用いられて)冥加に尽きるさまである。ありがたい。「はああ―・い,有難いと夫婦わつと泣出し/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
みょうがのこ
みょうがのこ メウガ― [0] 【茗荷の子】
ミョウガの根元に出る花茎の俗称。花をつける前に苞(ホウ)を食用とする。淡赤褐色で独特の香りがある。[季]夏。
みょうき
みょうき メウ― [1] 【妙機】
〔仏〕 非常にすぐれた機根。「信仰なきものもたしかに霊の―を有す/欺かざるの記(独歩)」
みょうきあん
みょうきあん メウキ― 【妙喜庵】
京都府乙訓郡大山崎町にある臨済宗東福寺派の寺。山号,豊興山。山崎宗鑑が明応年間(1492-1501)に一庵を結んだのに始まる。庵を譲られた春嶽の開山。秀吉が千利休に造らせた茶室待庵は,現存する日本最古の茶室。
みょうきょう
みょうきょう メウキヤウ [0] 【妙境】
(1)風光のすぐれた土地。
(2)学問・技芸などの絶妙の境地。佳境。妙所。
みょうきょう
みょうきょう ミヤウキヤウ [0] 【明鏡】
「めいきょう(明鏡)」に同じ。「―また台(ウテナ)になし/謡曲・卒都婆小町」
みょうきょく
みょうきょく メウ― [0] 【妙曲】
すぐれた音楽。名曲。
みょうぎ
みょうぎ【妙技】
wonderful skill; <give> a wonderful performance[feat].
みょうぎ
みょうぎ メウ― [1] 【妙技】
非常にすぐれたわざ。「―を競う」
みょうぎあらふねさくこうげんこくていこうえん
みょうぎあらふねさくこうげんこくていこうえん メウギ―カウゲンコクテイコウヱン 【妙義荒船佐久高原国定公園】
群馬県から長野県にかけての山岳・高原地帯を占める公園。妙義・荒船の名山を含む。
みょうぎさん
みょうぎさん メウギ― 【妙義山】
群馬県西部にある山峰群。火砕岩・溶岩からなる。最高峰は相馬(ソウマ)岳(1104メートル)。浸食が進み,奇岩・怪石・絶壁に富む。上毛三山の一。
みょうぎしょう
みょうぎしょう ミヤウギセウ 【名義抄】
「類聚(ルイジユ)名義抄」の略称。
みょうぎょう
みょうぎょう ミヤウギヤウ [0] 【明経】
経書すなわち周易・尚書・詩経・三礼・左伝・論語・孝経など,中国の儒教の経典を学び明らかにすること。めいけい。
みょうぎょうてん
みょうぎょうてん ミヤウギヤウ― 【明経点】
ヲコト点の一種。平安後期以降,明経博士家で漢籍の訓読に用いられた。めいけいてん。
みょうぎょうどう
みょうぎょうどう ミヤウギヤウダウ [3] 【明経道】
律令制における大学寮の学科の一。儒教の経学を専攻する。平安時代以降,紀伝道が盛んとなるにしたがい次第に衰え,教官の世襲化が強まり,中原・清原両氏の家学となった。
みょうぎょうのいえ
みょうぎょうのいえ ミヤウギヤウ―イヘ 【明経の家】
明経道を専門に修める家柄。平安中期以降中原・清原の両家が世襲した。みょうぎょうけ。
みょうぎょうのしょう
みょうぎょうのしょう ミヤウギヤウ―シヤウ 【明経の生】
律令制における大学寮において明経道を修める学生。みょうぎょうせい。
みょうぎょうはかせ
みょうぎょうはかせ ミヤウギヤウ― [5] 【明経博士】
明経道の教官の長。本来は博士あるいは大学博士といい,教授陣の長とされたが,四道の成立,ことに紀伝道の興隆後は一道の教官としての面が強まった。
みょうく
みょうく メウ― [1] 【妙句】
巧みな言い回し。うまい言葉。
みょうけい
みょうけい メウ― [0] 【妙計】
すぐれたはかりごと。妙策。
みょうけん
みょうけん メウ― 【妙見】
「妙見菩薩」の略。
みょうけん
みょうけん ミヤウ― [0] 【冥譴】
人間の目には見えない,神仏の罰。「―何ぞ遁(ノガ)るることを得ん/太平記 17」
みょうけんこう
みょうけんこう メウ―カウ [0] 【妙見講】
妙見菩薩を信仰する日蓮宗信者の講。
みょうけんさん
みょうけんさん メウケン― 【妙見山】
大阪府北西部,兵庫県との境にある山。海抜660メートル。山頂に能勢妙見堂がある。
みょうけんじ
みょうけんじ メウケン― 【妙顕寺】
京都市上京区にある日蓮宗の寺。日蓮宗四大本山の一。山号,具足山。1321年日像の開基。京都における日蓮宗最初の寺。
みょうけんぼさつ
みょうけんぼさつ メウ― 【妙見菩薩】
北斗七星を神格化した菩薩。国土を守り幸福をもたらすといい,日本では特に眼病の治癒を祈る修法(妙見法・北斗法)の本尊とする。像は二臂(ニヒ)または四臂で雲や竜に乗る。尊星王。北辰菩薩。
みょうげん
みょうげん ミヤウ― [0] 【明眼】
何ものをも見抜くことのできる心の目。「是れ三学を明らむる―/沙石 2」
みょうげん
みょうげん ミヤウ― [0] 【冥顕】
冥界と顕界。「―につけてその恐れ少なからず候/平家 3」
みょうこう
みょうこう メウ― [0] 【妙工】
すばらしい細工。すぐれた工(タクミ)。
みょうこうさん
みょうこうさん メウカウ― 【妙高山】
新潟県南西部にある成層火山。海抜2454メートル。中央に直径約3キロメートルのカルデラがあり,その中央火口丘(妙高山)を神奈山・大倉山・赤倉山などの外輪山が囲む。東麓に妙高高原がひろがり,多くの温泉とスキー場がある。
みょうこうじ
みょうこうじ メウコウ― 【妙興寺】
愛知県一宮市にある臨済宗妙心寺派の寺。山号,長島山。1348年,南浦紹明の法嗣,滅宗宗興(メツシユウソウコウ)が紹明を開山として創建。尾張地方の禅宗の中心的役割を果たした。
みょうこうせん
みょうこうせん メウカウ― 【妙高山】
⇒須弥山(シユミセン)
みょうこうにん
みょうこうにん メウカウ― [0] 【妙好人】
他力の信心を得た,すぐれた念仏者。また,念仏行者をほめていう語。
みょうこくじ
みょうこくじ メウコク― 【妙国寺】
大阪府堺市材木町にある日蓮宗の寺。山号,広普山。1562年堺の豪商油屋常言が創建,子の日珖(ニツコウ)を開山とする。境内には高麗から移植したと伝えられる蘇鉄(ソテツ)の大木がある。蘇鉄寺。
みょうご
みょうご ミヤウ― [1] 【冥護】
神仏がひそかに守ってくれること。「神明の―に拠らんと/金色夜叉(紅葉)」
みょうご
みょうご ミヤウ― [0][1] 【明後】
「にち(日)」「ねん(年)」などの語の上に付いて,日または年が次の次であることを表す。
みょうごう
みょうごう ミヤウガウ [3][0] 【名号】
仏や菩薩の名。特に阿弥陀仏の名や「南無阿弥陀仏」の六字などをいう。尊号。徳号。「―を唱える」
みょうごう
みょうごう ミヤウガフ [0] 【冥合】 (名)スル
知らず知らずのうちに,一つに合すること。
みょうごう
みょうごう ミヤウガウ 【名香】
仏前にたく香。「―のいとかうばしく匂ひて/源氏(総角)」
みょうごうれんが
みょうごうれんが ミヤウガウ― [5] 【名号連歌】
追善や祈祷(キトウ)のため,神仏の名号を句頭に置いた冠字(カムリジ)連歌。手向ける神仏の名をとるのが普通。
みょうごき
みょうごき ミヤウゴキ 【名語記】
語源辞書。経尊著。初稿六巻本は1268年,増補の一〇巻本は75年成立。主に鎌倉時代の口語を第二音節までイロハ順に配列し,片仮名漢字まじり文の問答体で語源の説明を記したもの。
みょうごにち
みょうごにち【明後日】
the day after tomorrow.
みょうごにち
みょうごにち ミヤウ― [3] 【明後日】
明日の次の日。あさって。
みょうごねん
みょうごねん【明後年】
the year after next.
みょうごねん
みょうごねん ミヤウ― [0][3] 【明後年】
来年の次の年。さらいねん。
みょうさく
みょうさく メウ― [0] 【妙策】
すぐれた策略。妙計。妙算。
みょうさん
みょうさん メウ― [0] 【妙算】
すぐれたはかりごと。妙計。妙策。「敵を破るの―あるにあらず/経国美談(竜渓)」
みょうし
みょうし メウ― [0] 【妙詩】
すぐれた詩。
みょうしき
みょうしき ミヤウ― [0] 【名色】
〔仏〕
〔梵 nāma-rūpa〕
精神的な存在と物質的な存在。認識の対象となるものの総称。
→十二因縁
みょうしゅ
みょうしゅ ミヤウ― [1][0] 【名主】
名田の保有者,もしくは名田に賦課される年貢・公事の納入責任を負う者。荘園・国衙(コクガ)領の末端に位置する有力農民として,家族・所従(下人)を使役しつつ農業経営を行なった。
みょうしゅ
みょうしゅ ミヤウ― [1] 【冥衆】
〔仏〕 人の目に見えない,鬼神や閻魔王(エンマオウ)のような諸神。
みょうしゅ
みょうしゅ【妙手】
excellent skill (技);a nice move (将棋などの).⇒名人.
みょうしゅ
みょうしゅ メウ― [1] 【妙趣】
すぐれたおもむき。言うに言われぬあじわい。「―のある庭」
みょうしゅ
みょうしゅ メウ― [1] 【妙手】
(1)非常にすぐれた手段。特に,すぐれた囲碁・将棋の手。「―を打つ」
(2)芸術・武芸などで,すぐれた技量の持ち主。名手。「ピアノの―」
みょうしゅん
みょうしゅん ミヤウ― [0] 【明春】
(1)翌年の春。
(2)来年の正月。来年のはじめ。
みょうしょ
みょうしょ メウ― [1] 【妙所】
非常にすぐれていて味わいのあるところ。
みょうしょう
みょうしょう ミヤウシヤウ [0] 【明匠】
⇒めいしょう(明匠)
みょうしょうごん
みょうしょうごん メウシヤウゴン 【妙荘厳】
過去世の国王の名。バラモンの教えを信じていたが,妻と二子の勧めで法華経を聞き,仏教に帰依したという。
みょうしんじ
みょうしんじ メウシン― 【妙心寺】
京都市右京区花園妙心寺町にある臨済宗妙心寺派の大本山。山号,正法山。花園天皇が退位後に,1337年離宮の地に関山慧玄(カンザンエゲン)を開山として招き創建。応仁の乱で焼失。秀吉らの援護を受け江戸初期に現在の伽藍(ガラン)となり復旧。近世禅宗伽藍の典型をなす。室町期の塔頭(タツチユウ)遺構のほか多くの重要な書画・工芸品を蔵す。
みょうしんじは
みょうしんじは メウシン― 【妙心寺派】
臨済宗一四派の一。本山は京都の妙心寺,派祖は関山慧玄。
みょうじ
みょうじ メウ― [1] 【妙辞】
すぐれた言葉や文章。
みょうじ
みょうじ メウ― [1] 【苗字】
〔「苗」は「苗裔(ビヨウエイ)」の意〕
「名字」に同じ。
みょうじ
みょうじ【名字】
a family name;a surname.→英和
みょうじ
みょうじ ミヤウ― [1] 【名字】
(1)(「苗字」とも書く)その家の名。姓。
(2)同じ氏族から出た家々が,その住所・名田などによって付けた名。「源」は氏の名で,その分かれが「新田」「足利」と称した類。
みょうじあそみ
みょうじあそみ ミヤウ― 【名字朝臣】
四位の者の名の次に姓(カバネ)の一つである朝臣を書くこと。「親房朝臣」の類。
みょうじごめん
みょうじごめん ミヤウ― [1] 【名字御免】
江戸時代,庶民が功労・家柄などによって名字を名のることを許されたこと。
みょうじたいとう
みょうじたいとう ミヤウ―タウ [1] 【名字帯刀】
名字を名のり,刀を所持・携行する権利。江戸時代の武士身分を象徴する特権。例外として,功績・善行を認められた農民・町人にも与えられた。
みょうじはいりょう
みょうじはいりょう ミヤウ―リヤウ [1] 【名字拝領】
主君の名字を賜って自分の名字とすること。
みょうじゅ
みょうじゅ ミヤウ― [0] 【明呪】
〔仏〕 真言。まじないの言葉。
みょうじゅう
みょうじゅう ミヤウ― [1] 【命終】 (名)スル
〔「みょうじゅ」とも〕
命が尽きること。死ぬこと。「一日一夜浄戒を持て後,―しぬ/今昔 1」
みょうじゅつ
みょうじゅつ メウ― [0] 【妙術】
(1)巧妙な術。
(2)すぐれた手段。
みょうじょ
みょうじょ ミヤウ― [1] 【冥助】
神仏の助け。冥加(ミヨウガ)。
みょうじょう
みょうじょう ミヤウジヤウ [0] 【明星】
金星。「明けの―」
みょうじょう
みょうじょう ミヤウジヤウ 【明星】
詩歌雑誌。1900年(明治33)創刊,08年廃刊。与謝野鉄幹・晶子を中心に,森鴎外・上田敏らが賛助し,高村光太郎・石川啄木・北原白秋・木下杢太郎らが同人として活躍。明治30年代の浪漫主義的傾向を領導。のち,大正と第二次大戦後の二度にわたり復刊。
みょうじょう
みょうじょう【明星】
Venus (金星);→英和
a (bright) star (比喩的).‖暁[明け]の明星 the morning star;Lucifer;Phosphor.宵の明星 the evening star;Vesper;Hesperus.
みょうじょうは
みょうじょうは ミヤウジヤウ― 【明星派】
雑誌「明星」によった人々。鉄幹・晶子を中心に,自我の解放と官能の賛美と夢幻美をうたい,浪漫主義文学運動の中心となった。星菫(セイキン)派。
みょうじん
みょうじん ミヤウ― [0] 【名神】
社格の一種。鎮座の年代が古く由緒正しくて霊験ある神社。名神社。
みょうじん
みょうじん ミヤウ― [0] 【明神】
〔「名神」から転じた語か〕
神を尊んでいう語。特に霊験あらたかな神をいうこともある。「―様」「大―」
みょうじんさい
みょうじんさい ミヤウ― [3] 【名神祭】
昔,国家の事変などの際,特に定められた名神に奉幣・祈願した臨時の祭り。
みょうじんしょう
みょうじんしょう ミヤウジンセウ 【明神礁】
伊豆諸島南端の青ヶ島と鳥島との間にある岩礁。1952年(昭和27)9月,海底噴火に伴い,新火山島が誕生,漁船第十一明神丸が発見。その後の大爆発で海面下に没する。
みょうじんとりい
みょうじんとりい ミヤウ―ヰ [5] 【明神鳥居】
反りのある島木と笠木・貫・額束,内転びのある二本の円柱,亀腹(カメバラ)からなる,最も普通に見られる鳥居。
→鳥居
みょうせき
みょうせき ミヤウ― [0] 【明夕】
あすの夕方。明晩。
みょうせき
みょうせき ミヤウ― [0] 【名跡】
跡を継ぐべき家名。「―を継ぐ」
みょうせき
みょうせき メウ― [0] 【妙跡・妙迹】
(1)非常にすぐれた筆跡。妙筆。
(2)非常にすぐれた事跡。
みょうせき
みょうせき ミヤウ― [0] 【名籍】
姓名・年齢などを一戸ごとに記載した帳簿。
みょうせんじしょう
みょうせんじしょう ミヤウセンジシヤウ 【名詮自性】
〔仏〕 名はその物の性質をおのずから表すということ。
みょうぜつ
みょうぜつ メウ― [0] 【妙絶】 (名・形動)[文]ナリ
技芸などが非常にすぐれている・こと(さま)。絶妙。「技芸に―なる人の/西国立志編(正直)」
みょうそう
みょうそう メウサウ [0] 【妙想】
すぐれた考え。「―を感起せざるはなし/小説神髄(逍遥)」
みょうたい
みょうたい メウ― [0] 【妙諦】
すぐれた真理。みょうてい。
みょうたん
みょうたん ミヤウ― [0] 【明旦】
あすの朝。明朝。
みょうだい
みょうだい ミヤウ― [0] 【名代】
ある人の代わりをつとめること。また,その人。「父の―で会合に出る」
みょうだい
みょうだい【名代】
⇒代理.
みょうち
みょうち メウ― [1] 【妙致】
非常にすぐれたおもむき。妙趣。
みょうちきりん
みょうちきりん メウ― [0] 【妙ちきりん】 (名・形動)
妙であること。普通と違っていて変であること。また,そのさま。妙ちき。妙ちくりん。「―な理屈」「―な人」「―な格好」
みょうちょう
みょうちょう【明朝】
tomorrow morning.
みょうちょう
みょうちょう ミヤウチヤウ [0] 【名帳】
(1)過去帳のこと。[日葡]
(2)融通念仏宗で,大念仏に参加した者の名を記した帳面。
みょうちょう
みょうちょう メウテウ 【妙超】
⇒宗峰妙超(シユウホウミヨウチヨウ)
みょうちょう
みょうちょう ミヤウテウ [0] 【明朝】
あすの朝。明旦。
みょうちん
みょうちん ミヤウチン 【明珍】
甲冑師(カツチユウシ)の家名。古くは轡師(クツワシ)であったが,戦国時代より甲冑師として栄え,江戸時代には鑑定も行なった。
みょうちんおり
みょうちんおり ミヤウチン― [0] 【明珍織】
紋博多織の一種。紋様を繻子(シユス)地組織にした厚地の両面織。夏季の女物単(ヒトエ)帯用。
みょうてい
みょうてい メウ― [0] 【妙諦】
⇒みょうたい(妙諦)
みょうていもんどう
みょうていもんどう メウテイモンダフ 【妙貞問答】
キリシタン教理書。三巻。ハビアン著。1605年成立。妙秀尼とキリシタン女性幽貞の二人の問答形式によって,日本の仏教・儒教・神道などを論破し,キリスト教の教理を説く。
みょうてん
みょうてん メウ― [0] 【妙典】
〔「みょうでん」とも〕
すぐれた教えを説いた経典。「―を読誦し給ひける時/太平記 11」
みょうでん
みょうでん ミヤウ― [0] 【名田】
平安時代以降,口分田の私有化や荒地の開発などを契機として特定の個人のもとに集積された田地。所有者の名を冠し,譲渡・買得などによって伝領された。荘園・国衙(コクガ)領の基本部分を形成し,荘園制の崩壊に至るまで,年貢の賦課単位として機能し続けた。
みょうと
みょうと メウト [0] 【夫婦】
〔「めおと」の転〕
結婚した男女。夫婦(フウフ)。めおと。
みょうどう
みょうどう ミヤウダウ [0] 【冥道】
(1)「冥界(メイカイ)」に同じ。
(2)冥界を支配する神々。めいどう。「炎魔王界にして冥官・―の前につなぎつけ引きすゑられて/沙石 3」
みょうどうく
みょうどうく ミヤウダウ― [3] 【冥道供】
閻魔大王を本尊として罪障消滅を願う供養。
みょうに
みょうに メウ― [1] 【妙に】 (副)
普通とは違っているさま。変に。不思議に。「今日は,―カラスの鳴く日だ」
みょうにち
みょうにち ミヤウ― [1] 【明日】
きょうの次の日。あす。
みょうにち
みょうにち【明日】
tomorrow.→英和
みょうねん
みょうねん ミヤウ― [1][0] 【明年】
ことしの次の年。来年。
みょうねんど
みょうねんど ミヤウ― [3] 【明年度】
今年度の次の年度。来年度。
みょうは
みょうは メウハ 【妙葩】
(1311-1388) 鎌倉末期・室町初期の臨済宗の僧。甲斐の人。字(アザナ)は春屋(シユンオク)。諡号(シゴウ)は普明国師。夢窓疎石の甥でその法を継ぐ。等持寺・天竜寺・臨川寺に歴住。足利義満に招かれ相国寺第二世となる。五山文学の発展に寄与。
みょうばつ
みょうばつ ミヤウ― [0][1] 【冥罰】
神仏が懲らしめに下す罰。
みょうばん
みょうばん ミヤウ― [1] 【明晩】
あすの晩。
みょうばん
みょうばん【明晩】
tomorrow evening[night].
みょうばん
みょうばん【明礬】
alum.→英和
みょうばん
みょうばん ミヤウ― [0] 【明礬】
アルミニウム(またはクロム・鉄など三価金属)の硫酸塩と,カリウム(またはアンモニウム・ナトリウムなど一価陽イオン)の硫酸塩との複塩の総称。化学式 AlK(SO�)�・12H�O 含まれる金属によって,カリウムミョウバン(単にミョウバンという)・クロムミョウバン・鉄ミョウバンなどがある。媒染剤・革なめし剤・収斂(シユウレン)剤・浄水剤・サイズ(製紙)などに用いる。カリウムミョウバンを熱すれば白色粉末の焼きミョウバンとなる。
〔自然科学ではミョウバンと書く〕
みょうばんせき
みょうばんせき ミヤウ― [3] 【明礬石】
カリウム・アルミニウムを含む硫酸塩鉱物。六方晶系。白色あるいは黄・褐・紅をおびた白色の塊状・繊維状または葉片状でガラス状光沢がある。噴気や熱水で変質した火山岩中などに産する。
みょうひつ
みょうひつ メウ― [0] 【妙筆】
きわめてすぐれた筆跡。妙跡。
みょうひん
みょうひん メウ― [0] 【妙品】
きわめてすぐれた作品。絶品。
みょうふく
みょうふく ミヤウ― [0] 【冥福】
⇒めいふく(冥福)
みょうぶ
みょうぶ ミヤウ― [1] 【命婦】
(1)律令制で,婦人の称号の一。五位以上の位階を有する婦人を内命婦,五位以上の官人の妻を外命婦(ゲミヨウブ)という。平安中期頃からは,中級の官位の女官や中臈(チユウロウ)の女房の総称となった。この種の命婦は,父や夫の官名によって,靭負(ユゲイ)の命婦・大輔(タイフ)の命婦などと呼ばれた。
(2)中世,稲荷(イナリ)の神の使いである狐(キツネ)の異名。
みょうぶ
みょうぶ ミヤウ― [0] 【名簿・名符】
主として平安時代に,主従関係が成立する時,服従・奉仕のあかしとして従者から主人へ奉呈される官位・姓名・年月日を記した書き付け。官位の請願・秘伝の授受などに際しても下位者から上位者へ差し出された。名付き。名書(ナブミ)。二字(ニジ)。
みょうぶん
みょうぶん メウ― [0] 【妙文】
すぐれた文章。
みょうほう
みょうほう [0] 【妙法】
□一□〔歴史的仮名遣い「めうはふ」〕
うまい方法。
□二□〔歴史的仮名遣い「 めうほふ」〕
〔仏〕
(1)最もすぐれた正しい教え。特に仏の教えのこと。
(2)「法華経」の教えのこと。
みょうほういん
みょうほういん メウホフヰン 【妙法院】
京都市東山区にある天台宗の寺。延暦年間(782-806)最澄の開基。もと比叡山三千坊の一。後白河法皇が京都に移転。高倉天皇の第二皇子尊性(ソンシヨウ)法親王の入寺以後,門跡寺院となる。天台座主三院の一。三十三間堂・方広寺を管理。日吉門跡。皇門跡。
みょうほうげ
みょうほうげ [3] 【妙法偈】
妙法{□二□}を説いた偈。
みょうほうじ
みょうほうじ メウホフ― 【妙法寺】
(1)山梨県増穂町にある日蓮宗の寺。山号,徳栄山。日伝の開創。
(2)鎌倉市大町にある日蓮宗の寺。日蓮が在住した松葉ヶ谷草庵の跡で,鎌倉三本山の一。京都本圀(ホンコク)寺の旧跡。
(3)東京都杉並区堀ノ内にある日蓮宗の寺。山号,日円山。1621年真言宗から改宗。通称,堀之内お祖師様。
みょうほうれんげきょう
みょうほうれんげきょう 【妙法蓮華経】
⇒法華経(ホケキヨウ)
みょうぼう
みょうぼう ミヤウバフ [0] 【明法】
律令・格式など法令の学問。
みょうぼうどう
みょうぼうどう ミヤウバフダウ [3] 【明法道】
律令制の大学寮における学科の一。律令を専攻する。730年頃制度化され,明法博士・明法の生が置かれた。以後明経・文章(紀伝)・算と合わせて四道と称せられた。平安中期にははじめ惟宗氏,のち坂上・中原両氏が教官を世襲するようになって家学化した。
みょうぼうはかせ
みょうぼうはかせ ミヤウバフ― [5] 【明法博士】
明法道の教官の長。
みょうまんじ
みょうまんじ メウマン― 【妙満寺】
京都市左京区岩倉幡枝町にある顕本法華宗の総本山。山号,妙塔山。1383年日什(ニチジユウ)の開創。塔頭(タツチユウ)のうち,成就院の庭園は雪の庭といわれ,清水寺成就院の月の庭,北野成就院の花の庭とともに雪月花の三庭園として有名。
みょうみ
みょうみ メウ― [1][3] 【妙味】
すぐれたうまみ。また,おもむき。あじわい。「―に富んだ山水」
みょうみ
みょうみ【妙味】
a charm;→英和
beauty.→英和
〜を味わう appreciate the charm[beauty] <of> .
みょうみょう
みょうみょう メウメウ [0] 【妙妙】 (形動タリ)
きわめてすぐれているさま。「そりやあ―聴聞��/西洋道中膝栗毛(魯文)」
みょうみょう
みょうみょう ミヤウミヤウ [0] 【冥冥】 (形動タリ)
暗いさま。「―として人もなく/平家 2」
みょうみょうごにち
みょうみょうごにち ミヤウミヤウゴニチ [5] 【明明後日】
明後日の次の日。しあさって。
みょうみょうごにち[ねん]
みょうみょうごにち[ねん]【明々後日(年)】
in three days (years);in three days' (years') time.
みょうみょうごねん
みょうみょうごねん ミヤウミヤウゴネン [5][0] 【明明後年】
明後年の次の年。
みょうみょうねん
みょうみょうねん ミヤウミヤウネン [3] 【明明年】
来年の次の年。さらいねん。明後年。
みょうもく
みょうもく ミヤウ― [0] 【名目】
(1)「めいもく(名目)」に同じ。
(2)漢字の,習慣などによる特別な読み方。「定考」を「こうじょう」,「横笛」を「ようでう」と読む類。故実読み。
(3)ことわざ。
みょうもくしょう
みょうもくしょう ミヤウモクセウ 【名目抄】
有職故実書。一巻。洞院実煕著。室町時代前期成立。約六〇〇の語彙を分類して,故実読みを記す。禁中方名目抄。
みょうもくよみ
みょうもくよみ ミヤウ― [0] 【名目読み】
名目{(2)}による読み方。
みょうもん
みょうもん ミヤウ― [0] 【名聞】
世聞の評判。名誉。めいぶん。
みょうもん
みょうもん メウ― [0] 【妙文】
霊妙不思議な経典。特に「法華経」についていうことが多い。
みょうもんぐるし
みょうもんぐる・し ミヤウモン― 【名聞苦し】 (形シク)
名声を求めるために夢中になっている。「―・しく仏の御教へにたがふらんとぞ覚ゆる/徒然 10」
みょうもんは
みょうもんは メウモン― 【妙聞派】
平曲の流派の一。室町時代に八坂流から分かれたもの。流祖は総検校森沢城聞(法名妙聞)とされる。城聞派。
みょうもんりよう
みょうもんりよう ミヤウ―ヤウ [0] 【名聞利養】
〔仏〕 名声を得ることと財産をふやすこと。人間の社会的欲望の代表とされる。
みょうや
みょうや ミヤウ― [1] 【明夜】
明日の夜。
みょうやく
みょうやく メウ― [1][0] 【妙薬】
(1)不思議なくらいによく効く薬。秘薬。「若返りの―」
(2)物事の解決に有効な手段。「財政改革に決定的な―はない」
みょうやく
みょうやく【妙薬】
a specific (remedy).→英和
みょうり
みょうり【冥利】
⇒冥加.
みょうり
みょうり ミヤウ― [1] 【名利】
名誉と利益。めいり。
みょうり
みょうり ミヤウ― [1] 【冥利】
(1)〔仏〕 仏や菩薩が知らず知らずのうちに与える利益。
(2)知らず知らずのうちに神仏から受ける利益。「まづ第一―が能いわさ/滑稽本・浮世風呂(前)」
(3)ある立場・状態にあることによって受ける恩恵・しあわせ。「役者―」「商売―で折ふしまぐれあたりで/安愚楽鍋(魯文)」
(4)身分・職業などを表す言葉の下に付けて,約束をたがえれば冥利を受けられなくてもかまわない,の意を表す。「男―商ひ―虚言ござらぬ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
みょうり
みょうり メウ― [1] 【妙理】
すぐれて奥深い道理。常人にははかりしれない不思議な真理。玄妙な理。「仏法の―」
みょうり=が悪い
――が悪・い
神仏の加護が受けられない。ばちがあたる。「墓参りでもしてやらなければ―・いから/塩原多助一代記(円朝)」
みょうり=に尽きる
――に尽・きる
立場・状態などによる恩恵が多く,ありがたいと思う。「男―・きる」
みょうりょ
みょうりょ ミヤウ― [1] 【冥慮】
神仏のみ心。神仏のおぼしめし。「仏陀の―にそむくべからず/平家 2」
みょうれい
みょうれい【妙齢の】
young;→英和
blooming.
みょうれい
みょうれい メウ― [0] 【妙齢】
〔「妙」は若い意〕
若い年頃。女性についていう。妙年。「―の美女」
みょうれんじ
みょうれんじ メウレン― 【妙蓮寺】
京都市上京区寺ノ内通にある本門法華宗の大本山。山号,卯木山。永仁年間(1293-1299)日像の開基。
みよ
みよ【御代】
a reign;→英和
a period.→英和
…の〜に in the reign of….
みよ
みよ [1] 【御代】
天皇・皇帝・王などの治世を敬っていう語。ごよ。「明治の―」
みよい
みよ・い [2] 【見好い】 (形)[文]ク みよ・し
(1)見た感じがよい。みぐるしくない。「もうすこし―・い服装をしなさい」
(2)見やすい。「この時計の文字盤は―・い」
[派生] ――さ(名)
みよう
みよう [2] 【見様】
見る方法。見方。「―によっては貴重な資料だ」
みようじん
みようじん 【身用心】
身のまわりの用心をすること。「棒乳切木を手毎(ゴト)に持ちて―をして/浮世草子・永代蔵 4」
みようみまね
みようみまね [2] 【見様見真似】
他人のしていることを見て,それをまねること。「―で覚える」
みよかし
みよかし [3] 【見よかし】 (形動)[文]ナリ
〔「見る」の命令形に終助詞「かし」の付いた語。「みよがし」とも〕
これを見よと言わんばかりに見せびらかすさま。これ見よがし。「故意(ワザ)と其手紙に封をせずに明けて―にしてあるから/福翁自伝(諭吉)」
みよかしがお
みよかしがお 【見よかし顔】
これ見よがしな顔つき。「―に桜子の花のよそ目もねたましや/謡曲・三山」
みよげ
みよげ [2] 【見好げ】 (形動)[文]ナリ
見た目に好ましいさま。「―な一間に相対(サシムカ)つて/多情多恨(紅葉)」
みよし
みよし 【三好】
(1)愛知県中部,西加茂郡の町。自動車工業を中心に内陸工業が盛ん。
(2)徳島県北西部,三好郡の町。葉タバコを栽培。
みよし
みよし 【三好】
姓氏の一。
みよし
みよし 【三芳】
埼玉県南部,入間郡の町。武蔵野台地にあり,近世に開拓された三富(サントミ)新田の上富がある。
みよし
みよし 【三善】
姓氏の一。明法・算道の家として知られる。
みよし
みよし 【三次】
広島県北部の市。近世初期,浅野氏の支藩の城下町。のち宿場町。山陽・山陰を結ぶ交通の要地で,三次盆地の中心地。
みよし
みよし [0] 【水押・舳】
〔「みおし」の転〕
(1)船首先端の水を切る部材で,船体構成上の主要材。近世以来,水切りのよい一本水押が主用されて和船の特徴の一つとなった。みおし。によし。にょし。ねうし。
→和船
(2)〔(1)からの転〕
船首。
⇔とも
みよしきよゆき
みよしきよゆき 【三善清行】
(847-918) 平安前期の学者。「きよつら」とも。善相公と称される。文章博士・大学頭・参議。901年革命改元の議が入れられて延喜と改められ,914年「意見封事十二箇条」を呈上。経史・詩文・算道に通じ「円珍伝」「藤原保則伝」などを著した。
みよしさんにんしゅう
みよしさんにんしゅう 【三好三人衆】
戦国武将三好長慶の家臣であった三好長逸(ナガユキ)・岩成友通・三好政康(釣竿斎)の三人をいう。長慶の死後,養嗣子の義継を擁して専権を振るったが,松永久秀・織田信長らと争って敗退した。
みよしじゅうろう
みよしじゅうろう 【三好十郎】
(1902-1958) 劇作家・詩人。佐賀県生まれ。早大卒。プロレタリア劇作家として出発したがやがて離れ,リアリズム演劇を探究。戯曲「浮標(ブイ)」「斬られの仙太」「炎の人」など。
みよしせいかいにゅうどう
みよしせいかいにゅうどう 【三好清海入道】
真田十勇士の一人。「立川文庫」などに登場する戦国時代の豪傑。モデルは出羽亀田の領主とも,亀田城主三好六郎の嫡子ともいわれ,幸村の部下として活躍したという。
みよしたつじ
みよしたつじ 【三好達治】
(1900-1964) 詩人。大阪市生まれ。東大卒。「詩と詩論」「四季」同人。象徴的かつ清新な抒情と格調の高さをもつ「測量船」で詩壇に登場。「駱駝の瘤にまたがって」では典雅のうちにも諧謔味を深めた。他に評論「萩原朔太郎」など。
みよしながよし
みよしながよし 【三好長慶】
(1522-1564) 戦国時代の武将。管領細川晴元に仕えたが,主家の衰退に乗じて実権を奪い,将軍足利義輝を擁して権勢を振るった。晩年は家臣の松永久秀に圧倒され,勢力を失った。連歌に秀でた。
みよしの
みよしの 【み吉野】
地名「吉野」の美称。((歌枕))「春霞たてるやいづこ―の吉野の山に雪は降りつつ/古今(春上)」
みよしまなぶ
みよしまなぶ 【三好学】
(1862-1939) 植物学者。岐阜の人。帝国大学理科大学卒。ヨーロッパの近代的な植物生理学・植物生態学を紹介。また,天然記念物保護法の設置に尽力。著「日本植物景観」「植物生態学」など。
みよしやすのぶ
みよしやすのぶ 【三善康信】
(1140-1221) 鎌倉初期の明法家。法名,善信。母が源頼朝の乳母の妹であった関係から,伊豆に流罪中の頼朝に京都の情勢を伝えた。1184年,招かれて鎌倉に下り,問注所の初代執事となった。
みより
みより [0] 【身寄り】
同じ血筋を引いた者。親類。一族。「頼るべき―もない」
みより
みより【身寄り】
⇒親類.
みら
みら 【韭・韮】
ニラの古名。[新撰字鏡]
みらい
みらい【未来】
(the) future (時);→英和
the next world (来世);《文》the future tense.〜がある have a (bright) future (before one).〜のある promising <youth> .
みらい
みらい [0] 【味蕾】
脊椎動物の味覚の受容器。主に舌の上面に存在。味細胞と支持細胞からなる花の蕾(ツボミ)状の微小な器官。ヒトでは約一万個あるといわれ,甘・酸・苦・塩の味をそれぞれ別個の味蕾が受容する。味覚芽。
みらい
みらい [1] 【未来】
(1)時の経過を三つに区分した一つで,これから来る時。将来。「日本の―をになう青年」
(2)〔仏〕 三世の一。死後の世界。あの世。後世。来世。未来世。
(3)主として西欧語の文法で,動詞の時制の一。過去・現在に対して,動作・作用・状態などがこれから行われるものとして表す表現形式。
みらいえいごう
みらいえいごう [1][1][0] 【未来永劫】
未来永久。いついつまで。永遠。副詞的にも用いる。「―に変わらぬ愛」
みらいがく
みらいがく [2] 【未来学】
急速な科学技術の発達による人間環境・社会構造の変貌に伴い,未来をさまざまな角度から研究・推論・予測・計画しようとする学問の総称。
みらいがく
みらいがく【未来学(者)】
futurology (a futurologist).
みらいき
みらいき [2] 【未来記】
(1)未来のことを予言して書いた書物。
(2)〔藤原定家作とされる偽書「未来記」に悪い風体の和歌が載っていることから〕
和歌・連歌で,趣向をこらしすぎて不自然になったもの。「歌には―とて嫌はるる体あり/ささめごと」
みらいさい
みらいさい [2] 【未来際】
〔仏〕 来世の果て。永遠。みらいざい。
みらいしゅぎ
みらいしゅぎ [4] 【未来主義】
〔(イタリア) futurismo〕
二〇世紀初頭に興った前衛芸術運動。マリネッティの「宣言」(1909年)に発する。科学文明を信奉し,あらゆる伝統破壊を唱えたが,その破壊衝動は戦争賛美となって顕在化したため,ファシズム体制下では政治運動に変質した。他方,未来主義なしにはロシア未来派・ダダイズムをはじめ二〇世紀前半の前衛芸術運動は生まれなかったと言われる。未来派。
みらいず
みらいず [2] 【未来図】
未来を予測,あるいは将来のあるべき姿を描いたもの。
みらいせ
みらいせ [2] 【未来世】
来世。後世。未来。
→現世
→過去世
みらいぞう
みらいぞう [2] 【未来像】
将来のあるべき姿を描いたもの。未来図。ビジョン。「都市交通の―」
みらいぞう
みらいぞう【未来像】
an image of the future.→英和
みらいは
みらいは【未来派】
《美》futurism;→英和
a futurist (人).
みらいよそく
みらいよそく [4] 【未来予測】
未来に起こる事象を客観的・科学的根拠により予測すること。その手法には,比較的短期間を予測する傾向外挿,循環的に起こる事象に注目したサイクル理論,専門家の意見を集約するデルファイ法など目的に応じて使い分けられている。
みりみり
みりみり [1] (副)
木が裂けたり,物がおしつぶされたりする時の音を表す語。めりめり。「大木が―(と)折れる」
みりょう
みりょう [0] 【未了】
まだ終わらないこと。「審議―」
みりょう
みりょう【魅了する】
⇒魅する.
みりょう
みりょう [0] 【魅了】 (名)スル
人の心を引きつけ,夢中にさせること。「聴衆を―する演奏」
みりょう
みりょう【未了の】
unfinished.→英和
みりょく
みりょく [0] 【魅力】
人の心をこころよく引きつける力。「音楽の―」
みりょく
みりょく【魅力】
(a) charm;→英和
(a) fascination.→英和
〜のある charming;attractive.
みりょくてき
みりょくてき [0] 【魅力的】 (形動)
魅力のあるさま。「―な人」
みりん
みりん【味醂】
mirin;sweetened sake.
みりん
みりん [0] 【味醂】
蒸したもち米と米麹(コウジ)を焼酎で糖化して作る淡黄色の甘味のある酒。白酒などの原料。また,調味料として用いる。
みりんづけ
みりんづけ [0] 【味醂漬(け)】
野菜,または魚などを味醂粕(カス)につけること。また,その食品。
みりんぼし
みりんぼし [0] 【味醂干(し)】
イワシ・アジなどの小魚を開き味醂醤油で味をつけて干したもの。焼いて食べる。
みる
みる [1] 【海松・水松】
(1)緑藻類ミル目の海藻。日本の沿岸に普通に見られ,水深1〜20メートルの波の静かな海底に生える。藻体は濃緑色でひも状,二また分岐を繰り返し扇状に広がる。高さ10〜30センチメートル。食用にもする。ミルメ。ミルブサ。[季]夏。
(2)染め色の名。黒みがかった萌黄(モエギ)色。暗緑色。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄,裏は青。四季の祝儀に着用。
海松(1)[図]
みる
みる [1] 【診る】 (動マ上一)
診察する。「患者を〈みる〉」「脈を〈みる〉」
→見る□一□(7)
(イ)
みる
みる【見る】
(1)[目で]see;→英和
look <at> ;→英和
glance <at> (ちらりと見る);→英和
gaze <at> (じっと見る).→英和
(2)[観察]observe;→英和
watch;→英和
inspect (視察).→英和
(3)[見物]⇒見物.
(4)[読む]read <the paper> ;→英和
see.(5)[調べる]look over <the papers> ;examine;→英和
consult <a dictionary> .→英和
(6)[世話する]take care of;look after.(7)[…してみる]try <to do,and do> .→英和
〜間に in a moment.→英和
〜に堪えない cannot bear the sight <of> .→英和
見たところ apparently;→英和
at first sight (ちょっと見ると).
私の見たところでは in my opinion.…から〜[判断する]と judging from….
…するところを〜と seeing that….
どこから見ても in every respect.
みる
みる [1] 【見る】 (動マ上一)[文]マ上一
□一□
(1)視覚によって,物の形・色・様子などを知覚する。「建物を正面から〈みる〉」「〈み〉たことのない鳥がいる」「不正を〈み〉て〈み〉ないふりをする」「〈みる〉からに強そうな男」「しばらく〈み〉ないうちにずいぶん変わった」「〈みる〉も無残な最期」
(2)(「観る」とも書く)風景などを,そこへ出かけていって楽しむ。見物する。「桜を〈み〉に行く」
(3)(「観る」とも書く)芝居や映画,スポーツの試合などを鑑賞する。「まだ歌舞伎を〈み〉たことがない」「内野席で野球を〈みる〉」
(4)文字・図などによって表されている内容を理解する。「朝刊はまだ〈み〉ていない」「心電図を〈みる〉」
(5)存在を確認する。認める。ある。「みられる」の形で用いることが多い。「まれに〈みる〉秀才」「昔の農家に多く〈み〉られる間取り」
(6)判断を下すために,物事の状態などを調べる。「雲を〈みる〉」「相手の出方を〈みる〉」「様子を〈みる〉」「味を〈みる〉」「湯かげんを〈みる〉」
(7)
(ア)判断する。評価する。「世間を甘く〈みる〉」「人を〈み〉て法を説く」
(イ)(「診る」とも書く)医者が体の様子を調べ,健康状態を判断する。診断する。「患者を〈みる〉」
(ウ)うらなう。「手相を〈みる〉」
(エ)鑑定する。「彼が〈み〉て一休の書というのだから確かだろう」
(オ)(「…からみて」などの形で)その立場に立って判断することを表す。…からいうと。「私から〈みる〉とどっちもどっちだ」「全体として〈みれ〉ばよくできている」(カ)(「…にみる」の形で)ある限られた範囲を対象として結果・結論を導く。「流行歌に〈みる〉世相」「若者に〈みる〉敬語意識」
(8)(「看る」とも書く)悪い事態にならないよう,気を配って世話をする。「買い物に行っている間,この子を〈み〉ていて下さい」「入院中の親の面倒を〈みる〉」「かの御かはりに〈み〉奉らむ/源氏(玉鬘)」
(9)責任をもって指導・助言をする。「息子の勉強を〈み〉てもらう」「子会社の経理も〈みる〉ことになった」
(10)好ましくないことを身に受ける。経験する。「失敗の憂き目を〈みる〉」「馬鹿を〈みる〉」「痛い目を〈みる〉」
(11)動作・作用が実現する。「完成を〈みる〉」「なかなか意見の一致を〈み〉ない」
(12)会う。特に,異性と会う。また,男女の交わりをする。「今は〈み〉きとなかけそ/源氏(帚木)」
(13)夫婦として暮らす。「さやうならむ人をこそ〈み〉め/源氏(桐壺)」
□二□(補助動詞)
(1)動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付いて用いられる。
(ア)(意志動詞に付いて)ある動作を試みにする意を表す。ためしに…する。古語では,助詞「て」を伴わず,動詞の連用形に直接付いた形でも用いることがある。「ノートに要旨を書いて〈みる〉」「旅行にでも行って〈み〉たくなった」「ちょっとつまんで〈みる〉」「男もすなる日記といふものを,女もして〈み〉むとてするなり/土左」「いざ都へと来てさそひ〈みよ〉/和泉式部日記」
(イ)(無意志動詞にも付いて,「…てみると」「…てみれば」「…てみろ」などの形で用いられる)その運動がなされることを条件として,結果として新しい事態や認識が起こることを表す。「なるほど,そう言われて〈みれ〉ば,本当にそうだ」「気がついて〈みる〉と,すっかり人通りがとだえていた」
(2)名詞に助詞「で」を添えた形に付いて,「…である」の意に用いられる。
(ア)(「…でみれば」「…でみると」などの形で)「…であるので」「…だから」の意を表す。「後家で〈みれ〉ば何もさほどの不義といふのでもあるまい/人情本・いろは文庫」
(イ)(下に命令または放任の言い方を伴って)「もし…であったら」の意を表す。「あれが外の者で〈み〉ねえ,どんなに気の毒だか知れやあしねえ/滑稽本・七偏人」
[慣用] 足下(アシモト)を―・大目に―・血を―・泣きを―・日の目を―・目八分に―・余所(ヨソ)に―/様(ザマ)をみろ・それみたことか
みる
みる 【廻る】 (動マ上一)
めぐる。巡回する。「打ち〈みる〉島の埼埼,かき〈みる〉磯の埼落ちず/古事記(上)」
みる∘ようだ
みる∘ようだ 【見るようだ】 (連語)
〔動詞「見る」に比況の助動詞「ようだ」の付いたもの。近世江戸語〕
比況の意味で,くらべたとえて言うのに用いられる。「この大ぜいの連中がそこや爰(ココ)にかたまつた所は,白魚のねはんを―∘やうだね/洒落本・通仁枕言葉」「この浄瑠璃本の三勝を―∘やうなわたしの身のうへ/人情本・娘節用」「色のなまじらけた日影の瓢箪―∘やうなしやつつらだ/滑稽本・膝栗毛 8」
〔「を見るようだ」の形で多く用いられたが,時に「を」を伴わずに体言に直接つづけて用いることもあった。近世江戸語では,「(を)見たようだ」の形も行われ,のちには「見たようだ」のほうが一般化し,明治期にも用いられ,助動詞「みたいだ」の原形となった〕
→みたようだ(連語)
みるから
みるから [1] 【見るから】 (副)
(多く「に」を伴って用いる)
(1)ちょっと見るだけで。一見してそれらしくみえるさま。「―に強そうな男」「―枯燥して憐れげであった/土(節)」
(2)見るとそのまま。見るとすぐ。「古への野中の清水―にさしぐむものは涙なりけり/後撰(恋四)」
みるからに
みるからに【見るからに】
obviously;→英和
evidently.→英和
みるがい
みるがい [2] 【海松貝・水松貝】
ミルクイの市場名。
みるくい
みるくい [2] 【海松食・水松食】
海産の二枚貝。殻長15センチメートル内外。後端の開口部から太い水管が出ている。殻表は暗褐色の殻皮でおおわれている。水管は鮨種(スシダネ)にする。内湾の泥底にすむ。北海道南部以南に分布。ミルガイ。
〔水管に海藻のミルが着生し,これを食べているように見えたのでこの名があるという〕
みるちゃ
みるちゃ [2][0] 【海松茶・水松茶】
緑色をおびた茶色。
みるな
みるな [2] 【海松菜】
オカヒジキの別名。
みるなのざしき
みるなのざしき 【見るなの座敷】
昔話の一。一軒家に泊まった旅の男が,戒めを破って禁断の部屋をのぞいたために幸福を失うというもの。
みるべき
みるべき 【見る可き】 (連語)
(1)見る値打ちがあるほどすぐれているさま。「これらの作品には―ものがある」
(2)特にそれとはっきり見えるような。「―成果が上がらない」
みるまに
みるまに 【見る間に】 (連語)
見ているうちに。見る見る。「―雲が広がった」「船は―海中に消えた」
みるみる
みるみる [1] 【見る見る】 (副)
〔動詞「見る」を重ねた語〕
(1)見ているうちに。たちまち。「―うちにたいらげる」「―火が燃え広がる」
(2)見ながら。「むなしき御からを―,なほおはするものと思ふが,いとかひなければ/源氏(桐壺)」
みるめ
みるめ [1] 【見る目】
(1)他人の目。はた目。おもわく。「―を気にする」「人の―がうるさい」
(2)物事を見ぬく能力。鑑識眼。「―がある」「―なし」
(3)物事の見方。視点。「―を変える」
(4)会うこと。会う機会。「―の難く,行きあふせあるまじき事/とりかへばや」
(5)見た様子。見た目。外見。「この源氏,ただ今の―よりも/宇津保(藤原君)」
みるめ
みるめ [2][1] 【海松布・水松布】
海草ミルの別名。和歌などで「見る目」にかけ用いられることが多い。「―かる方やいづこぞさをさして我に教へよあまの釣舟/伊勢 70」
みるめ
みるめ【見る目がない】
have no eye <for beauty> .
みるめ=嗅(カ)ぐ鼻
――嗅(カ)ぐ鼻
(1)地獄の閻魔(エンマ)の庁にあるという,男女の頭を上に載せた幢(ハタホコ)。よく亡者の善悪を判別するという。「―より恐ろしき親方の目を忍び/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
(2)世間の耳目のうるさいことをたとえていう語。
みるも
みるも [1] 【見るも】 (副)
見ただけでも。見た目にも。程度の甚だしいさまを表す。「―無惨な姿」「―気の毒なほど…」
みれる
み・れる [2] 【見れる】 (動ラ下一)
上一段動詞「見る」の可能動詞で,五段動詞「書く」「読む」の可能動詞「書ける」「読める」などからの類推でできた語。本来は「みられる」というべきもの。見ることができる。「舞台はここからでもよく―・れる」
みれん
みれん [1][0] 【未練】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔(2)が原義〕
あきらめ切れないこと。思い切りの悪いこと。また,そのさま。「―がある」「―を残す」「―な男と笑われる」
(2)まだ熟練していない・こと(さま)。未熟。「―の狐,ばけ損じけるにこそ/徒然 230」
みれん
みれん【未練がある】
be still attached to….〜はない do not regret <a thing,doing,to do> .
みれん=未酌(ミシヤク)が無い
――未酌(ミシヤク)が無い
同情心も,斟酌(シンシヤク)する心もない。「三日でも節句でも未練みしやくはねえ/滑稽本・浮世風呂 3」
みれんがましい
みれんがまし・い [6] 【未練がましい】 (形)[文]シク みれんがま・し
いかにもあきらめが悪い。未練たらしい。未練くさい。「もう,そんな―・いことを言うな」
[派生] ――さ(名)
みれんくさい
みれんくさ・い [5] 【未練臭い】 (形)
「未練がましい」に同じ。「ゑゑ何ぞいの―・い/たけくらべ(一葉)」
みれんげ
みれんげ [0][4] 【未練気】 (名・形動)
あきらめきれないこと。未練が残っていること。また,そのさま。
みれんたらしい
みれんたらし・い [6] 【未練たらしい】 (形)
「未練がましい」に同じ。
みろく
みろく 【弥勒】
〔梵 Maitreya「慈氏」とも訳す〕
(1)「弥勒菩薩」に同じ。
(2)インドの大乗仏教の一派唯識派の開祖。三世紀中頃から四世紀中頃の人といわれる。のちに弥勒菩薩と混同されることがある。
みろくえ
みろくえ [3] 【弥勒会】
弥勒菩薩を祈念する法会。
みろくぎょう
みろくぎょう 【弥勒経】
弥勒菩薩について述べた経典。
みろくさんね
みろくさんね [4] 【弥勒三会】
⇒竜華三会(リユウゲサンエ)
みろくしんこう
みろくしんこう [4] 【弥勒信仰】
弥勒菩薩を本尊とする信仰。死後,弥勒の住む兜率天(トソツテン)へ往生しようとする上生思想と,仏滅後五六億七千万年ののち,再び弥勒がこの世に現れ,釈迦の説法にもれた衆生を救うという下生思想の二種の信仰から成る。インドに始まり,日本には推古朝に伝来し,奈良・平安時代には貴族の間で上生思想が,戦国末期の東国では下生思想が特に栄えた。天寿国曼荼羅繍帳(マンダラシユウチヨウ)や「日本霊異記」にもその信仰がみられる。
みろくのじょうど
みろくのじょうど 【弥勒の浄土】
弥勒菩薩の住む浄土。兜率天(トソツテン)。阿弥陀仏の西方極楽浄土とともに,往生浄土思想の二大潮流。
みろくのよ
みろくのよ 【弥勒の世】
弥勒菩薩が兜率天(トソツテン)から天降って人間世界に現れ,衆生(シユジヨウ)を救うという未来の世。
みろくぶつ
みろくぶつ 【弥勒仏】
〔仏〕 弥勒菩薩のこと。来世で仏となることが確定しているので,菩薩であるが,特に仏とも呼ぶ。
みろくぼさつ
みろくぼさつ 【弥勒菩薩】
現在は兜率天(トソツテン)で説法しているが,釈迦入滅後五六億七千万年に至ると,仏となってこの世に出現する菩薩。慈尊。弥勒仏。
弥勒菩薩[図]
みろくりゅうげのあした
みろくりゅうげのあした 【弥勒竜華の朝】
弥勒菩薩がこの世に現れ,竜華樹の下で衆生教化の説法をする時。釈迦入滅後,五六億七千万年後とされる。
みわ
みわ 【美和】
(1)愛知県西部,海部(アマ)郡の町。濃尾平野中央部にある。蜂須賀正勝・福島正則の生地。
(2)山口県東部,玖珂(クガ)郡の町。岩国市に北接し,特産物は岩根(ガンネ)栗。
みわ
みわ 【三輪】
姓氏の一。
みわ
みわ 【三輪】
能の一。四番目物。三輪山伝説などに基づき,三輪の神杉の下枝にかかった僧衣をめぐって前段を成し,やがて三輪明神が現れ,天の岩戸の神楽(カグラ)を舞う。
みわ
みわ 【神酒・御酒】
神にささげる酒。みき。「泣沢の神社(モリ)に―据ゑ祈れども/万葉 202」
みわ
みわ 【三輪】
奈良県桜井市の地名。三輪山の西麓にあり,大神(オオミワ)神社の鳥居前町として発展。
みわく
みわく【魅惑する】
⇒魅する.
みわく
みわく [0] 【魅惑】 (名)スル
人の心をひきつけ,まよわせること。「人を―する美しさ」「―的な女性」
みわけ
みわけ【見分け】
⇒見分ける,区別.
みわけ
みわけ [0] 【見分け】
見て区別すること。区別。「兄か弟か―がつかない」
みわける
みわける【見分ける】
tell <a thing from another> ;→英和
distinguish <a thing from another,between> ;→英和
recognize <a person> .→英和
みわける
みわ・ける [0][3] 【見分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 みわ・く
見て区別する。鑑別する。「不良品を―・ける」
みわしっさい
みわしっさい 【三輪執斎】
(1669-1744) 江戸中期の儒学者。京都の人。名は希賢,通称は善蔵。崎門の佐藤直方に学んだが,のち陽明学に転じ,王陽明の「伝習録」を標注翻刻した。著「日用心法」など。
みわしんとう
みわしんとう 【三輪神道】
神道流派の一。鎌倉末期に大和の大神(オオミワ)神社に属する三輪平等寺鏡円が三輪大明神から伝えられたとも,長谷寺観音から慶円が伝えられたともいい,室町時代に発達した。真言密教と陰陽五行説に依拠する両部神道。
みわじんじゃ
みわじんじゃ 【三輪神社】
⇒大神神社(オオミワジンジヤ)
みわすれ
みわすれ [0] 【見忘れ】
見忘れること。「お―はごもっとも」
みわすれる
みわす・れる [4][0] 【見忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みわす・る
(1)前に見たり,会ったりしたことを忘れる。「旧友の顔を―・れた」
(2)見ることを忘れる。「テレビ番組を―・れる」
みわそうめん
みわそうめん [3] 【三輪素麺・三輪索麺】
奈良県三輪地方特産の素麺。
みわた
みわた [0] 【実綿】
摘み取ったままの,種子のついた綿花。
みわた
みわた 【三輪田】
姓氏の一。
みわたし
みわたし [0] 【見渡し】
(1)遠く見渡せる所。はるかかなた。見はらし。「―に妹らは立たし/万葉 3299」
(2)連句で,式目上の違反がないか,構成が整っているかなど,一巻の部分や全体を検討しながら眺め渡すこと。「三句の―」
みわたす
みわた・す [0][3] 【見渡す】 (動サ五[四])
(1)遠くまで見る。「―・すかぎりの大草原」「人目もなくはるばると―・されて/源氏(夕顔)」
(2)広く全体を見る。「仕事の流れ全体を―・す」
[可能] みわたせる
みわたす
みわたす【見渡す】
look out over <a lake> ;look around (見まわす).〜かぎり as far as one can see.
みわたまさこ
みわたまさこ 【三輪田真佐子】
(1843-1927) 教育家。京都生まれ。岩倉具視の内殿侍講を務める。松山に明倫学舎,東京神田に翠松学舎(のちの三輪田学園)を創立。愛国婦人会などでも活躍。
みわどりい
みわどりい [3] 【三輪鳥居】
明神鳥居の両脇に小さい鳥居(=袖鳥居)をつけた鳥居。奈良県大神(オオミワ)神社の鳥居。三光鳥居。三つ鳥居。
みわやま
みわやま 【三輪山】
奈良県桜井市,大和高原南西端部にある山。海抜467メートル。全山が大神(オオミワ)神社の御神体とされ,古松におおわれている。三諸(ミモロ)山。((歌枕))「わがいほは三輪の山もとこひしくはとぶらひきませ杉たてるかど/古今(雑下)」
みわやまでんせつ
みわやまでんせつ [5] 【三輪山伝説】
古事記に見える伝説。活玉依姫(イクタマヨリビメ)のもとに,貴公子が夜な夜な訪れ姫は身ごもる。両親は男の素性を怪しみ,姫に男の衣の裾に糸をつけた針を刺させる。翌朝糸をたどると三輪山に至り,男が三輪山の神であったと知るもの。
みん
みん 【明】
中国,朱元璋(シユゲンシヨウ)の建てた王朝(1368-1644)。江南に興り,元を北方に追い中国を統一。永楽帝の時,南京から北京に遷都,蒙古・南海に遠征して最盛期を迎えた。のち北虜南倭(ホクリヨナンワ)に苦しみ,宦官(カンガン)の専横や党争,農民反乱が絶えず,李自成に国都を占領され滅亡。
みん
みん [1] 【眠】
蚕が,桑を食わないで脱皮の前しばらくの間静止している状態。また,その期間。休み。ねむり。一眠・二眠…と回数を数える。
→眠性
みん
みん 【旻】
(?-653) 古代の学僧。608年遣隋使小野妹子に従って渡隋,632年帰国。645年,高向玄理(タカムコノクロマロ)とともに国博士となり,新政府に重きをなした。びん。
みんい
みんい【民意】
public opinion;the will of the people.→英和
みんい
みんい [1] 【民意】
国民の意思。人民の意思。「―を問う」
みんえい
みんえい【民営】
private management;a private enterprise (企業).〜の private.→英和
〜にする leave <the railroad> to private enterprise.
みんえい
みんえい [0] 【民営】
民間人が経営すること。
⇔官営
「国営事業の―化」
みんえいてつどう
みんえいてつどう [5] 【民営鉄道】
私人・私法人が経営する鉄道。私鉄。
みんおく
みんおく [0] 【民屋】
一般の人の家。民家。
みんか
みんか【民家】
a (private) house.
みんか
みんか [1] 【民家】
その土地の住民が居住する,主に一戸建ての家。
みんかい
みんかい [0] 【民会】
(1)古代ギリシャの諸ポリスにおいて国家の意思決定を行なった市民総会。市民権をもつ成年男子全員に参加権があった。
(2)古代ローマ共和制期の市民総会。兵員会と平民会があった。
(3)地方民会のこと。
みんかつ
みんかつ [0] 【民活】
「民間活力」の略。
みんかん
みんかん [0] 【民間】
(1)一般庶民の社会。世間。「―に伝わった伝承」「―の声」「―信仰」
(2)政府などの公的機関に属さないこと。「―会社」「―人」
みんかん
みんかん【民間の】
private;→英和
civil;→英和
civilian.→英和
‖民間企業 a private enterprise.民間人 a civilian.民間伝承 folklore.民間貿易 private foreign trade.民間放送(局) (a) commercial[private]broadcasting (station).
みんかんかつりょく
みんかんかつりょく [6] 【民間活力】
民間企業のもつ効率的な事業運営能力や豊富な資金力をいう語。民活。
みんかんがいこう
みんかんがいこう [5] 【民間外交】
政府関係者によらず,民間人により行われる外交。学術・スポーツなどによる親善外交が多い。
みんかんごげん
みんかんごげん [5] 【民間語源】
⇒語源俗解(ゴゲンゾツカイ)
みんかんしんこう
みんかんしんこう [5] 【民間信仰】
特定の教祖・教理体系・教団組織をもたず,民間において伝承されている信仰形態。庶民信仰。
みんかんじぎょう
みんかんじぎょう [5] 【民間事業】
民間の資本で営まれる営利目的の事業。
みんかんじん
みんかんじん [3] 【民間人】
公的機関に属さない人。
みんかんせいよう
みんかんせいよう 【民間省要】
農政書。三編一五巻。田中丘隅著。1721年成立。武州川崎宿の名主であった著者が,役人の横暴を批判,武士階級だけではなく民間有為の者の登用を主張。
みんかんせつわ
みんかんせつわ [5] 【民間説話】
民間に口承されてきた説話。昔話。民譚(ミンダン)。
みんかんでんしょう
みんかんでんしょう [5] 【民間伝承】
民衆の日常生活の中で古くから受け継がれてきた知識・技術・習俗など。
みんかんでんしょうがく
みんかんでんしょうがく [7] 【民間伝承学】
民俗学の初期の呼び名。
みんかんほうそう
みんかんほうそう [5] 【民間放送】
民間資本により設立された事業体が行う放送。また,それを行う事業体。商業放送。民放。
⇔公共放送
みんかんやく
みんかんやく [3] 【民間薬】
古くから経験的に効きめがあるとされ,民間で使われてきた薬。世界各地の民族に固有のものがある。
みんかんりょうほう
みんかんりょうほう [5] 【民間療法】
一般の人が民間に伝承されてきた方法で行う病気の治療法。まじないや暗示,民間薬や食餌(シヨクジ)療法など方法は多種多様。体質改善や健康維持も対象となる。
→伝統医学
みんがく
みんがく [1][0] 【明楽】
中国明代に行われた音楽。寛永年間(1624-1644)明の楽人魏之琰(ギシエン)が長崎に来て日本に伝え,京都の貴紳の間に流行したが,清楽の伝来後衰滅。
みんき
みんき [1] 【民器】
庶民が日常生活の中で普通に用いているさまざまの器具。
みんきょく
みんきょく 【明曲】
⇒南曲(ナンキヨク)
みんぎょう
みんぎょう [0] 【民業】
民間事業。
⇔官業
「―圧迫」
みんぐ
みんぐ [1] 【民具】
人々が,日常生活や生業・儀礼その他の必要上作り出し使用してきた身辺の道具。
みんけん
みんけん [0] 【民権】
人民が政治に参加する権利。「自由―」
みんけん
みんけん【民権】
the people's rights;civil rights.
みんけんうんどう
みんけんうんどう [5] 【民権運動】
⇒自由民権運動(ジユウミンケンウンドウ)
みんけんしゅぎ
みんけんしゅぎ [5] 【民権主義】
(1)民権の伸張を目的とする主義。
(2)孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
みんけんとう
みんけんとう [0] 【民権党】
民権の維持・拡張を主義とする党派。主に立志社の別称として用いられた。
みんけんろん
みんけんろん [3] 【民権論】
人民の権利・自由が保障されてこそ国家の権力が伸張されるという主張。明治前半に国権論に対して唱えられた。
みんげい
みんげい [0] 【民芸】
一般の人々が日常生活に使う実用的な工芸品。衣服・食器・家具などの類。民衆的工芸。柳宗悦(ムネヨシ)による造語。
みんげい
みんげい【民芸】
folkcraft <shop> ;folk art.民芸品 a folk-art article.
みんげいひん
みんげいひん [0] 【民芸品】
庶民生活の中から作り出されたその地方独特の手工芸品。
みんこ
みんこ [1] 【民戸】
中国,明代の戸籍の一。農民・商人と匠戸に編入されない手工業者から成り,州県に属し,税役を課せられ,里甲制の基礎となった。
みんこう
みんこう 【岷江】
中国,四川省中部を流れる河川。省北端の岷山に源を発し,南流して四川盆地をうるおし,長江に注ぐ。長さ630キロメートル。ミン-チアン。
みんこうちょう
みんこうちょう [3][0] 【民工潮】
現代中国農民の大規模な出稼ぎをいう。「盲流」と同義であるが,労働力の再配分という積極的な意義に着目して言い換えたもの。
みんこく
みんこく 【民国】
「中華民国」の略。
みんごうにっそ
みんごうにっそ ミンガウニツソ 【岷江入楚】
源氏物語の注釈書。五五巻。中院通勝著。1598年成立。三条西実枝(サネエダ)の講義の聞き書きに「河海抄」「花鳥余情」「弄花抄」「細流抄」などの説を取捨して自説を加えた古注集成の最大のもの。みんごうじっそ。
みんごと
みんごと [1] 【見ん事】 (副)
「見事」を強めた言い方。「―罰も当たらず/浄瑠璃・大職冠」
みんさあ
みんさあ [3]
沖縄八重山群島の竹富・石垣島などで,天然の繊維と染料を用いた真田(サナダ)織の細帯。かつては,婚約の印に女が男に贈った。
みんざい
みんざい [0] 【眠剤】
催眠薬。
みんし
みんし 【明史】
中国,二十四史の一。明朝の歴史を記した書。清の張廷玉らの編。1739年完成。本紀二四巻,志七五巻,表一三巻,列伝二二〇巻,目録四巻。明史稿に基づいている。
みんしこう
みんしこう 【明史稿】
明朝の歴史を記した書。清の王鴻緒が勅命を受けて編集。1723年完成。本紀一九巻,志七七巻,表九巻,列伝二〇五巻,目録三巻。ただし本紀は未完成。勅定を経なかったために稿と称される。
みんしゃ
みんしゃ [1] 【民社】
旧制で,官社に対して府県社以下の神社の通称。諸社。
みんしゃとう
みんしゃとう 【民社党】
1959年(昭和34)日本社会党を脱党した右派が,翌年西尾末広を中心に結成した政党。民主社会主義を基本理念とし,議会主義・国民政党の立場を唱える。結党以来の党名民主社会党を70年民社党に改称。94年(平成6)新進党の結成に向けて解党。
みんしゃとう
みんしゃとう【民社党】
the Democratic Socialist Party.
みんしゅ
みんしゅ【民主的】
democratic.→英和
〜化する democratize.→英和
‖民主主義 democracy.民主主義者 a democrat.民主党 the Democratic Party;the Democrats (アメリカの).
みんしゅ
みんしゅ [1][0] 【民主】
(1)その国の主権が国民にあること。
(2)自由平等の原理に基づいていること。
みんしゅう
みんしゅう【民衆】
the (common) people.〜化する popularize.→英和
‖民衆芸術 popular arts.民衆心理 mass psychology.
みんしゅう
みんしゅう [0] 【民衆】
国家・社会を形づくっている一般の人々。人民。庶民。大衆。「―政治家」「―の支持を得る」
みんしゅうげいじゅつ
みんしゅうげいじゅつ [5] 【民衆芸術】
特権階級の占有物でなく,民衆によって作られる民衆のための芸術。日本では,大正期,ロマン=ロランらの影響下に大杉栄らによって提唱され,プロレタリア文学の先駆となった。
みんしゅうげき
みんしゅうげき [3] 【民衆劇】
社会改革の意図をもつ演劇。近代ヨーロッパの大衆解放運動を背景に生まれたもので,ロマン=ロランの「民衆劇論」やフランスの国立民衆劇場の運動が有名。
みんしゅうそしょう
みんしゅうそしょう [5] 【民衆訴訟】
国・公共団体の機関の法規に適合しない行為の是正を求め,自己の法律上の利益にかかわらない資格で提起する訴訟。住民訴訟・選挙訴訟など。
みんしゅうてき
みんしゅうてき [0] 【民衆的】 (形動)
民衆の姿や考え方をよく表しているさま。民衆にかかわりがあり,その考え方・生き方などに根ざしているさま。大衆的。「―な運動」「―作家」
みんしゅか
みんしゅか [0] 【民主化】 (名)スル
物事の考え方や体制が民主的に変わっていくこと。また,そのように変えていくこと。「組織の運営を―する」
みんしゅかどうめい
みんしゅかどうめい 【民主化同盟】
⇒民同(ミンドウ)
みんしゅく
みんしゅく【民宿】
<米> a tourist home; <英> a guesthouse.
みんしゅく
みんしゅく [0] 【民宿】
農山漁村や観光地などで,一般の民家が営業許可を得て自宅に旅行者を宿泊させること。また,その宿。
みんしゅこっか
みんしゅこっか [4] 【民主国家】
民主主義の原理を採用している国家。民主政治が行われている国家。主権が国民にある国家。
みんしゅしゃかいしゅぎ
みんしゅしゃかいしゅぎ [7] 【民主社会主義】
自由主義の要素を生かした社会主義社会を実現しようとする思想。一党独裁を否定し複数政党による議会制主義を採用。また,公共的統制下での市場競争経済体制,社会保障制度の充実などを主張する。
みんしゅしゃかいとう
みんしゅしゃかいとう 【民主社会党】
民社党の旧称。
みんしゅしゅうちゅうせい
みんしゅしゅうちゅうせい [0] 【民主集中制】
(1)社会主義国家の権力のあり方をいう語。共産党を指導的中核にしながら,普通・平等・直接選挙制に基づいて選ばれる機関が全国家権力を行使すること。
(2)共産党の組織原則で,批判と討論の自由の保障の上に行動の統一を厳守すること。
みんしゅしゅぎ
みんしゅしゅぎ [4] 【民主主義】
〔democracy〕
人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。ギリシャ都市国家に発し,近代市民革命により一般化した。現代では,人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。
みんしゅしゅぎぶんがく
みんしゅしゅぎぶんがく [6] 【民主主義文学】
(1)民主主義の原理,特に自由と平等の理念に立つ文学。
(2)敗戦直後の昭和20年末,蔵原惟人・徳永直・宮本百合子らを発起人とする新日本文学会が提唱した文学。機関誌「新日本文学」を発刊,民主主義の徹底した実現と民主的進歩的文学者の広範な統一戦線とを目指した。1950年(昭和25)コミンフォルムの日本共産党批判を契機に分裂。
みんしゅじゆうとう
みんしゅじゆうとう 【民主自由党】
1948年(昭和23)日本自由党が,日本民主党から分裂した同志クラブと結成した保守政党。民自党。
→自由党(3)
みんしゅせい
みんしゅせい [0] 【民主制】
統治者が多数である政治形態。また,権力が人民全体に属し,その参加により政治が行われる制度。
→君主制
→貴族制
みんしゅせいじ
みんしゅせいじ [4] 【民主政治】
民主主義に基づく政治。人民の意思に基づいて行われる政治。
みんしゅてき
みんしゅてき [0] 【民主的】 (形動)
民主主義の精神にかなっているさま。「―に運営する」
みんしゅとう
みんしゅとう 【民主党】
(1)「日本民主党」の略。
(2)〔Democratic Party〕
共和党と並ぶアメリカの二大政党の一。憲法制定の際フェデラリストに反対した西部小農民・南部大地主層などを基盤として1820年代に成立。
みんしょ
みんしょ [1] 【民庶】
人民。庶民。
みんしょく
みんしょく [0] 【眠食】 (名)スル
眠ることと食べること。寝食。また,起居。「夫妻睦じく―するは/福翁百話(諭吉)」
みんしん
みんしん [0] 【民心】
国民一般の考えや気持ち。「―を問う」
みんしん
みんしん【民心】
<stir up> public sentiment.
みんしんがく
みんしんがく [3] 【明清楽】
日本で演奏された中国の近世音楽。明楽と清楽を合わせた日本での俗称であるが,内容的にはほとんど清楽。江戸末期から明治中期まで盛んに演奏された。
→明楽
→清楽
みんじ
みんじ [1] 【民事】
私法の適用を受けるべき事柄。
⇔刑事
みんじ
みんじ【民事訴訟(を起こす)】
(bring) a civil action <against a person> .‖民事裁判(所) a civil trial (court).民事事件 a civil case.
みんじかいにゅうぼうりょく
みんじかいにゅうぼうりょく [8] 【民事介入暴力】
民事上の紛争の外観を装ってなされる不正行為。民事執行・倒産・債権取立等の民事上の紛争事件において,当事者・当事者代理人・利害関係人が,他の事件当事者・関係人に対して行う暴力・脅迫・迷惑行為等や社会通念上の限度を超える不当な行為。民暴。
みんじがいしゃ
みんじがいしゃ [4] 【民事会社】
漁業・農林業など商行為以外の営利行為を目的とする会社。商法上,商事会社と同じ法律的扱いを受ける。
→商事会社
みんじさいばん
みんじさいばん [4] 【民事裁判】
裁判所が民事事件に関して行う裁判。
みんじしっこう
みんじしっこう [4] 【民事執行】
民事における強制執行および担保権実行のための裁判手続の総称。
みんじしっこうほう
みんじしっこうほう 【民事執行法】
民事上の債権および担保権の強制的実現のための手続きを定めた法律。1979年(昭和54)民事訴訟法の強制執行と競売(ケイバイ)法を統合して制定。
みんじじけん
みんじじけん [4] 【民事事件】
私人間の生活関係に関する事件。私法の適用を受け,民事訴訟の対象となる。
→刑事事件
→行政事件
みんじせきにん
みんじせきにん [4] 【民事責任】
他人の権利・利益を不法行為により侵害した者が,被害者のこうむった損害について賠償を行う責任。債務不履行による場合を含めることもある。
みんじそしょう
みんじそしょう [4] 【民事訴訟】
私人間の生活関係に関する紛争を,裁判所が法律的かつ強制的に解決するための手続き。民訴。
みんじそしょうほう
みんじそしょうほう 【民事訴訟法】
民事訴訟について定めた法律。1890年(明治23)制定。1926年(大正15)に大幅に改正,79年(昭和54)に強制執行の部分を削除。
→民事執行法
みんじちょうていほう
みんじちょうていほう 【民事調停法】
民事に関する紛争の調停について定めた法律。調停の組織などに関する通則,宅地建物・農事・商事・鉱害などの調停についての特則,および罰則を規定。1951年(昭和26)制定。
みんじほう
みんじほう [0] 【民事法】
民事裁判の基準となる実体法と手続法の総称。民法・商法・民事訴訟法・人事訴訟手続法など。
みんじほぜんほう
みんじほぜんほう 【民事保全法】
仮差押命令・仮処分命令の保全命令と執行手続である保全執行について定める法律。1989年(平成1)制定。
みんじゅ
みんじゅ [1] 【民需】
民間の需要。
⇔官需
⇔軍需
みんじゅ
みんじゅ【民需】
private[civilian]demands.民需品 consumer's goods;goods for civilian use.
みんじゅうさんりょう
みんじゅうさんりょう 【明十三陵】
北京市郊外の天寿山麓にある明代の皇帝陵墓群。ミンシーサンリン。
みんじょう
みんじょう [0] 【民情】
(1)国民の実際の生活状態。「―を視察する」
(2)国民の心情。民心。
みんずり
みんずり (副)
(1)味・人柄などがさっぱりとしたさま。「―トシタアヂワイ/日葡」
(2)みずみずしいさま。「―と見ゆる若木やはたち花/紅梅千句」
みんせい
みんせい【民政】
civil administration[government](軍政に対し).〜をしく place <a territory> under civil administration.
みんせい
みんせい【民生】
public[social]welfare.民生委員 a (district) welfare commissioner.
みんせい
みんせい [0] 【眠性】
蚕が,孵化(フカ)してから繭になるまでの間に,脱皮のために活動を停止する(眠る)性質。普通の蚕は四眠性である。
みんせい
みんせい [0] 【民政】
(1)(軍政に対し)文官による政治。
⇔軍政
「―移管」
(2)国民の利益・幸福をはかるために行われる政治。
みんせい
みんせい [0] 【民生】
国民の生活,特に社会福祉面に関する事柄。「―を安定させる」
みんせいいいん
みんせいいいん [5] 【民生委員】
社会福祉の増進を任務とし,地域住民の生活状態調査や要保護者への保護指導,社会福祉施設への連絡・協力などを行う名誉職。1948年(昭和23)制定の民生委員法により,都道府県知事が推薦し厚生大臣が委嘱する。
みんせいしゅぎ
みんせいしゅぎ [5] 【民生主義】
孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
みんせいとう
みんせいとう 【民政党】
立憲民政党の略称。
みんせいぶ
みんせいぶ [3] 【民生部】
道府県で社会福祉および社会保障に関する事項を扱う部局。東京都は民生局。
みんせいよう
みんせいよう [0] 【民生用】
軍事用・業務用でなく,一般向け・家庭用の製品であること。「―商品の開発」「―ビデオを発売する」
みんせき
みんせき [0] 【民籍】
人民の戸籍。また,国籍。「和蘭(オランダ)人で亜米利加合衆国に―を有してゐた/渋江抽斎(鴎外)」
みんせつ
みんせつ [0] 【民設】
民間の設立。私設。
⇔官設
みんせん
みんせん【民選】
popular election.〜の chosen by the people.→英和
みんせん
みんせん [0] 【民選】 (名)スル
人民が選挙すること。
⇔官選
みんせん
みんせん [0][1] 【明銭】
中国の明王朝が鋳造した銭貨の総称。室町時代,日明貿易を通じて大量に輸入されたが,必ずしも円滑に流通せず,しばしば撰(エ)り銭(ゼニ)の対象となった。江戸幕府の寛永通宝鋳造により,使用を禁止。永楽通宝・宣徳通宝など。
みんせんぎいん
みんせんぎいん 【民選議院】
国民が選出した議員により構成する議院。
みんせんぎいん
みんせんぎいん [5] 【民選議員】
国民の選挙によって選出された議員。
みんせんぎいんせつりつけんぱくしょ
みんせんぎいんせつりつけんぱくしょ 【民撰議院設立建白書】
1874年(明治7)板垣退助・江藤新平ら八名によって政府に提出された意見書。政府専制の弊害を批判し,民撰議院(国会)の一日も早い開設を要請したもの。自由民権運動の端緒を開いた。
みんそ
みんそ [1] 【民訴】
「民事訴訟」の略。
みんぞく
みんぞく [1] 【民族】
「われわれ…人」という帰属意識を共有する集団。従来,共通の出自・言語・宗教・生活様式・居住地などをもつ集団とされることが多かった。民族は政治的・歴史的に形成され,状況によりその範囲や捉え方などが変化する。国民の範囲と一致しないことが多く,複数の民族が共存する国家が多い。
みんぞく
みんぞく [1] 【民俗】
民間に伝えられ行われている風習・風俗。フォークロア。
みんぞく
みんぞく【民俗】
folk customs.民俗学 folklore.→英和
民俗学者 a folklorist.→英和
みんぞく
みんぞく【民族】
a race;→英和
a nation.→英和
‖民族衣装 folk costume.民族学 ethnology.民族学者 an ethnologist.民族自決 racial self-determination.民族資本 national capital.民族性 racial characteristics.
みんぞくいしき
みんぞくいしき [5] 【民族意識】
ある民族に属しているという帰属意識。
みんぞくおんがく
みんぞくおんがく [5] 【民族音楽】
各民族がもつ民族的特徴を示す音楽。
みんぞくかいほううんどう
みんぞくかいほううんどう 【民族解放運動】
(1)一九世紀後半以降,植民地・従属国などが帝国主義国の支配・干渉を排除し,自由・独立を目指して展開してきた運動。
(2)被圧迫民族がその解放を求め,民族の独立と統一を達成しようとする運動。
みんぞくかいほうせんせん
みんぞくかいほうせんせん [9][1][5] 【民族解放戦線】
抑圧された複数の階層・民族が,解放を求めて連帯する抵抗組織。
みんぞくがく
みんぞくがく [4] 【民族学】
諸民族の文化を研究する学問。各文化の特質・歴史的過程・他文化との比較などの研究を行う。エスノロジー。
→文化人類学
みんぞくがく
みんぞくがく [4] 【民俗学】
民間伝承を素材として,民族文化を明らかにしようとする学問。日本では柳田国男・折口信夫らにより基礎づけられた。フォークロア。
みんぞくげいのう
みんぞくげいのう [5] 【民俗芸能】
五穀豊穣・長寿・悪疫退散などを神に祈って行われる民間の信仰行事に伴う芸能。郷土芸能。
みんぞくこっか
みんぞくこっか [5] 【民族国家】
(1)単一民族より成るか,あるいは一民族を中核とする国家。単一民族国家。
(2)国民国家。
みんぞくごい
みんぞくごい [5] 【民俗語彙】
各地の民俗を採集・記述する際に用いられるその土地の生活用語をいう。
みんぞくし
みんぞくし [4][3] 【民族誌】
特定の民族の社会と文化をフィールドワークをふまえて記述したもの。エスノグラフィー。
みんぞくしほん
みんぞくしほん [5] 【民族資本】
植民地・半植民地・発展途上国などにおいて,外来資本に対抗する現地の民族による資本。
みんぞくしゅぎ
みんぞくしゅぎ [5] 【民族主義】
(1)民族の統一・独立・発展を目指す思想。民族意識をもとに,民族を重視して行動や主張を行おうとする。一九世紀ドイツ・イタリアの民族国家統一運動,第一次大戦後の民族自決主義,第二次大戦後の反帝国主義独立運動などに現れる。
→ナショナリズム
(2)孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
みんぞくじけつ
みんぞくじけつ [1] 【民族自決】
ある民族が他の民族や国家の干渉を受けることなく,自らの意志に基づいて,その帰属や政治組織を決定すること。第一次大戦後アメリカ大統領ウィルソンが高唱し,その後の民族独立の指導原理になった。
みんぞくせい
みんぞくせい [0] 【民族性】
ある民族に特有の性質。エスニシティー。
みんぞくせいしん
みんぞくせいしん [5] 【民族精神】
民族の紐帯(チユウタイ)となる,共通の伝統的精神。
みんぞくだいいどう
みんぞくだいいどう [1][3] 【民族大移動】
四世紀後半から六世紀末にかけて起こったゲルマン諸部族の大移動。フン族の西進に圧迫された西ゴート族のローマ帝国領内への移住に始まり,フランク族・ブルグンド族・バンダル族・アングル族・サクソン族・東ゴート族・ランゴバルド族などが西ローマ帝国内やグレート-ブリテン島・北部アフリカに移動し,部族国家を建設した。この移動の過程で西ローマ帝国は滅亡し,古代が終わる。
みんぞくてき
みんぞくてき [0] 【民族的】 (形動)
(1)ある民族に特有であるさま。「―祭祀(サイシ)」
(2)その民族の全体にゆきわたるさま。「―な運動」
みんぞくふく
みんぞくふく [4] 【民族服】
ある土地の自然環境・生活様式・信仰などに適応した,独特の素材・技法・形式による伝統的な衣服。現代では多く,晴れ着・礼服として用いられる。民族衣装。
みんぞくぶんかざい
みんぞくぶんかざい [7] 【民俗文化財】
文化財保護法上の文化財の一。衣食住・生業・信仰・年中行事などに関する風俗習慣・民俗芸能,およびこれらに用いられる衣服・器具・家屋などで,国民生活の推移の理解のために欠くことができないもの。
みんぞくりょうり
みんぞくりょうり [5] 【民族料理】
その民族に固有の料理や食事の様式。エスニック料理。
みんだん
みんだん [0] 【民譚】
〔「みんたん」とも〕
民間説話。民話。
みんち
みんち [1] 【民地】
民有の土地。民有地。
⇔官地
みんちょう
みんちょう [1] 【明朝】
(1)明の王朝。明の朝廷。
(2)漢字の書体の一。縦線が太く横線が細い。書籍・雑誌・新聞などの本文に用いる基本的な書体。明朝体。
みんちょう
みんちょう ミンテウ 【明兆】
(1352頃-1431) 室町初期の画僧。淡路島の人。姓は吉山,号は破草鞋(ハソウアイ)。東福寺の殿司(デンス)となったため兆殿司とも。元の顔輝の画に学んだといわれ,墨の線描きと強い色彩を調和させた手法で多くの頂相(チンゾウ)や道釈画を描いた。作「五百羅漢図」「聖一国師像」など。
みんちょうかつじ
みんちょうかつじ [5] 【明朝活字】
明朝体の活字。
みんちょうたい
みんちょうたい [0] 【明朝体】
⇒明朝(ミンチヨウ)(2)
みんちょうとじ
みんちょうとじ [0] 【明朝綴じ】
「四つ目綴じ」に同じ。
みんていけんぽう
みんていけんぽう [5] 【民定憲法】
国民の制定した憲法。国民主権に基づき,国民投票や議会を経て定める。民約憲法。
⇔欽定(キンテイ)憲法
みんてき
みんてき [0] 【明笛】
中国の管楽器。明楽に用いる横笛。形は清笛(シンテキ)と同じ。
→清笛
みんてつ
みんてつ [0] 【民鉄】
「民営鉄道」の略。
みんとう
みんとう [0][1] 【民党】
帝国議会発足当時,藩閥政府に反対した政党の総称。自由党・改進党など。
⇔吏党
みんど
みんど [1] 【民度】
ある地域に住む人々の,生活水準や文化水準の程度。
みんどう
みんどう 【民同】
〔民主化同盟の略称〕
二・一ストののち,労働組合における共産党主導の排除を目的に結集された集団。その系列組合を中心に総評が結成された。
みんな
みんな [3] 【皆】
〔「みな(皆)」の撥音添加〕
■一■ (名)
「みな{■一■}」に同じ。副詞的にも用いる。「―が賛成した」「彼の作品は―読んだ」
■二■ (代)
「みな{■二■}」に同じ。「―,頑張ろうではないか」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
みんなみ
みんなみ 【南】
「みなみ(南)」の撥音添加。「―の遣戸の傍に/枕草子(四六・春曙抄)」
みんぱく
みんぱく [0] 【民泊】
民家に宿泊すること。
みんぶ
みんぶ [1] 【民部】
「民部省」の略。
みんぶきょう
みんぶきょう [3] 【民部卿】
民部省の長官。たみのつかさのかみ。
みんぶしょう
みんぶしょう [3] 【民部省】
(1)律令制で,八省の一。全国の戸籍・賦役・田畑・水利・道路など,広く民政全般,特に財政を担当。その管轄下には,諸国から貢上される調庸など中央財政を管轄する主計寮と,諸国の田租など地方財政を管轄する主税寮を置く。たみのつかさ。
(2)1869年(明治2)に設置された中央官庁の一。戸籍・租税・鉱山・水利などを担当。71年廃止,大蔵省・工部省に引き継がれた。
みんぶしょうさつ
みんぶしょうさつ [4] 【民部省札】
1869年(明治2)民部省が発行した二分以下の四種の小額不換紙幣。71年より幣制統一で新紙幣と交換開始。
みんぺい
みんぺい [1][0] 【民兵】
民間人で組織する軍隊。また,その兵。
みんぺいせい
みんぺいせい [0] 【民兵制】
平時は日常の一般職務に従事している民間人が,戦時には兵役に服する軍隊制度。
みんぺいやき
みんぺいやき [0] 【珉平焼】
⇒淡路焼(アワジヤキ)
みんぼう
みんぼう [0] 【民望】
(1)人民の希望。
(2)世間の評判。一般の人気。衆望。
みんぽう
みんぽう【民法】
the civil law;the civil code (法典).
みんぽう
みんぽう [1] 【民法】
(1)個人間の財産上・身分上の関係など,市民相互の関係について規定する私法の一般法。
(2)私法全体の一般的規定を定める法典。1896年(明治29)公布の総則・物権・債権,98年公布の親族・相続の五編からなる。親族・相続の二編は1947年(昭和22)新憲法のもとで,従来の家族制度に基づく規定から個人の尊重と男女平等に基づく規定に全面改正された。民法典。
みんぽう
みんぽう【民放】
⇒民間(放送局).
みんぽう
みんぽう [0][1] 【民放】
「民間放送」の略。
みんぽう
みんぽう [1] 【民報】
民間の新聞。
〔新聞の名に使われる〕
みんぽう
みんぽう 【民報】
1905年(明治38)に東京で創刊され,10年,二六号まで続いた中国同盟会の機関誌。「新民叢報」と激しく論争し,共和政体の樹立や土地国有などを主張した。
みんぽうきゅうきてい
みんぽうきゅうきてい [1][1][1][3] 【民法旧規定】
1947年(昭和22)に全面改正される以前の,民法の親族編・相続編の規定。
みんぽうてん
みんぽうてん 【民法典】
⇒民法(ミンポウ)(2)
みんぽうてんろんそう
みんぽうてんろんそう 【民法典論争】
1890年(明治23)公布,93年施行予定であった民法の施行の可否をめぐる論争。施行を断行しようとする明治政府に対して,穂積八束などが国情にそぐわないなどとして施行延期を主張した(結局,施行されず)。
みんぽんしゅぎ
みんぽんしゅぎ [5] 【民本主義】
〔democracy の訳語の一〕
大正時代,吉野作造が主唱した民主主義論。主権の所在(民主)よりも,その運用(民本)を重視する立場からの論。大正デモクラシーの指導理念となった。
みんみんぜみ
みんみんぜみ [3] 【みんみん蝉・蛁蟟】
セミの一種。体長は約35ミリメートル。体には黒色に緑または淡黄褐色の斑紋がある。はねは透明。幼虫期間は七年。成虫は盛夏に出現し,ミーンミンミンと大声で鳴く。北海道の一部と本州以南の各地および中国に分布。
みんみん蝉
みんみんぜみ [3] 【みんみん蝉・蛁蟟】
セミの一種。体長は約35ミリメートル。体には黒色に緑または淡黄褐色の斑紋がある。はねは透明。幼虫期間は七年。成虫は盛夏に出現し,ミーンミンミンと大声で鳴く。北海道の一部と本州以南の各地および中国に分布。
みんやくやくかい
みんやくやくかい 【民約訳解】
1882年(明治15)刊。ルソーの「社会契約論」を中江兆民が翻訳したもの。
みんやくろん
みんやくろん [4] 【民約論】
⇒社会契約説(シヤカイケイヤクセツ)
みんゆう
みんゆう【民有の】
private.→英和
民有地 private land.
みんゆう
みんゆう [0] 【民有】
個人あるいは民間企業の所有。私有。
⇔官有
「―財産」
みんゆうしゃ
みんゆうしゃ ミンイウ― 【民友社】
1887年(明治20)徳富蘇峰が創立した出版社。雑誌「国民之友」を発行。90年に「国民新聞」を創刊。国粋主義・欧化主義のいずれにも反対し,平民主義の立場から論陣を張ったが,日清戦争後,国家主義への傾斜を深めた。社員に徳富蘆花・山路愛山・竹越与三郎・国木田独歩らを擁した。1933年まで存続。
みんゆうち
みんゆうち [3] 【民有地】
民間所有の土地。私有地。
みんゆうりん
みんゆうりん [3] 【民有林】
国有林に対して,個人有・会社有・社寺有などの私有林と町村有・県有などの公有林との総称。民林。
→私有林
→国有林
みんよう
みんよう【民謡】
a folk song.
みんよう
みんよう [0] 【民謡】
各地の庶民の日常生活の中から自然に生まれて長い間伝承され,その地方の人々の生活感情を表している素朴な歌謡。仕事唄・祝い唄・酒盛り唄・盆踊り唄など。俚謡(リヨウ)。巷謡(コウヨウ)。俗謡。
みんようおんかい
みんようおんかい [5] 【民謡音階】
日本の五音音階の一。各音の音程関係は洋楽階名のミ・ソ・ラ・シ・レと同じ形。民謡やわらべ歌などに多く見られる。陽音階。陽旋法。
→五音音階
みんりつ
みんりつ 【明律】
中国,明の刑法典。唐代の律に範をとり,宋・元の刑法を参酌して,1367年に制定。以後,三度の改編を経た97年の律で完備され,日本・朝鮮・安南の法律にも影響を与えた。
みんりょく
みんりょく [1] 【民力】
国民が,人口・土地・産業・経済・建設・運輸・文化などの各分野において持つ力。「―調査」
みんりょくきゅうよう
みんりょくきゅうよう [5] 【民力休養】
初期の帝国議会において,国権の拡張を図る吏党に対して民党が主張したもので,地祖を軽減せよというもの。
みんわ
みんわ [0] 【民話】
民間に口承されてきた説話。広義には,伝説・由来譚・世間話などをも含めていう。民間説話。
みんわ
みんわ【民話】
a folk tale[story].
み吉野
みよしの 【み吉野】
地名「吉野」の美称。((歌枕))「春霞たてるやいづこ―の吉野の山に雪は降りつつ/古今(春上)」
み越路
みこしじ 【み越路】
〔「み」は接頭語。また,三の意とも〕
越前・越中・越後の三国の称。また,越(コシ)の国へ通じる道。「―の雪降る山を越えむ日は/万葉 1786」
み雪
みゆき [0] 【み雪・深雪】
〔「み」は接頭語〕
(1)雪の美称。
(2)深く積もった雪。深雪(シンセツ)。[季]冬。
む
む
(1)五十音図マ行第三段の仮名。両唇鼻音の有声子音と後舌の狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「む」は「武」の草体。片仮名「ム」は「牟」の初二画。
む
む [1] (感)
(1)応諾の意を表す語。うむ。「『わかったか』『―,わかった』」
(2)感心したり驚いたりしたときや返答につまったときに発する語。「―,これはおもしろい」「―,これは手ごわいぞ」
(3)力を入れるとき,口を結んで発する声。
む
む 【無】 (接頭)
名詞に付いて,そのものが存在しないこと,その状態がない意を表す。「―免許」「―資格」「―修正」「―理解」「―届け」
む
む【無】
nothing.→英和
〜になる come to nothing.→英和
む
む (助動)(○・○・む(ん)・む(ん)・め・○)
〔中古の半ば以降,発音が mu から m となり,さらに n に変わったので,後世「ん」とも書かれる〕
推量の助動詞。活用語の未然形に付く。
(1)目前にないこと,まだ実現していないことについて予想し推量する意を表す。…であるだろう。…だろう。「現(ウツツ)にも夢にも我は思はずき古りたる君にここに逢は〈む〉とは/万葉 2601」「我が背子が国へましなばほととぎす鳴か〈む〉五月(サツキ)はさぶしけむかも/万葉 3996」
(2)話し手自身の意志や決意を表す。…するつもりだ。…するようにしよう。「見れど飽かぬ吉野の川の常滑(トコナメ)の絶ゆる事なくまたかへり見〈む〉/万葉 37」「弓矢を取り立て〈む〉とすれども,手に力もなくなりて,萎えかかりたり/竹取」
(3)相手や第三者の行為を勧誘し,期待する意を表す。…してくれ。…してもらいたい。…すればよい。「逢ひ難き君に逢へる夜(ヨ)ほととぎす他(アタ)し時ゆは今こそ鳴か〈め〉/万葉 1947」「若宮など生ひ出で給はば,さるべきついでもありなむ。命長くとこそ思ひ念ぜ〈め〉/源氏(桐壺)」「子といふものなくてありな〈ん〉/徒然 6」
(4)(連体形を用いて)実現していないことを仮定していうのに用いる。…であるようなものなら。…としたら。「二人して打た〈む〉には,侍りなむや/枕草子 9」「年五十になるまで,上手に至らざら〈ん〉芸をば捨つべきなり/徒然 151」
(5)(連体形を用いて)実現が可能だったり予想されたりするとき,推量する形で婉曲に述べるのに用いる。「恋しから〈む〉をりをり,取りいでて見給へ/竹取」「これが花の咲か〈む〉折は来むよ/更級」
〔(1)上代では,形容詞活用にはその古い未然形語尾「け」に付く。「大魚(オウオ)よし鮪(シビ)突く海人(アマ)よ其(シ)が離(ア)ればうら恋(コオ)しけ〈む〉鮪突く鮪/古事記(下)」(2)現代語でも文語調の文章の中に「ん」の形で用いられる。「幸多から〈ん〉ことを祈る」「政治家たら〈ん〉とする者は」「あら〈ん〉限りの力」「まさに出発せ〈ん〉とする時」〕
む
む [1][0] 【無・无】
(1)何もないこと。存在しないこと。
⇔有(ユウ)
「―に等しい」「―から有を生じる」
(2)〔仏〕
(ア)事物も現象も全く存在しないこと。
→有(ウ)
→空(クウ)
(イ)禅宗で,世界の絶対的な真の姿。有と無の対立を超越した悟りの世界。絶対無。
(3)〔哲〕
(ア)有(存在)の否定または欠如。実在・はたらき・規定などがないこと。
⇔有(ユウ)
(イ)有や「無{(3)
(ア)}」を超越し,有を有たらしめる絶対的無限定的なもの。老子や西田哲学など東洋思想で説かれる。絶対無。
→空
む
む 【身】
「み(身)」の古形。「むかわり」「むくろ」など複合した形でみられる。
む
む [1] 【六】
(1)ろく。名詞の上に付けて,複合語を作る。「―月」
(2)ろく。むっつ。数を数えるときに使う。「いつ,―,なな,や」
む=に∘する
――に∘する
無駄にする。むなしくする。「人の好意を―∘する」
む=になる
――にな・る
無駄になる。「努力が―・る」
む=に帰する
――に帰・する
何もなかった,もとの状態に戻る。また,無駄になる。
むあい
むあい [0] 【無愛】 (名・形動ナリ)
(1)〔仏〕 対象を求める心である愛がないこと。
(2)「ぶあい(無愛)」に同じ。「木曾―に返事する様は/盛衰記 28」
むあくふぞう
むあくふぞう [4] 【無悪不造】
悪事をほしいままにしてはばからぬこと。「―の兵どもが塔の九輪を下して/太平記 34」
むい
むい [1] 【無畏】
仏・菩薩のそなえる徳の一。智慧(チエ)があるため,教えを説くときに自信にあふれ何ものも怖れないこと。無所畏(ムシヨイ)。
→四無畏
むい
むい【無為】
idleness;inaction.→英和
〜の生活(を送る) (live,lead) an idle life.
むい
むい [1] 【無位】
位のないこと。位階をもたないこと。また,その人。無冠。
⇔有位
「―無官」
むい
むい [1] 【無意】
意志のないこと。また,故意ではないこと。
むい
むい [1] 【無為】 (名・形動)[文]ナリ
(1)あるがままにして作為しない・こと(さま)。ぶい。「―渾沌(コントン)にして人事少なき世に在(アリ)ては/文明論之概略(諭吉)」
→無為自然
(2)何もせずぶらぶらしている・こと(さま)。「―徒食」「―無策」「毎日を―に過ごす」「―な日常生活」
(3)〔仏〕 因果関係に支配される世界を超えて,絶対に生滅変化することのないもの。すなわち,涅槃(ネハン)・真如(シンニヨ)といった仏教の絶対的真理のこと。無為法。ぶい。
⇔有為(ウイ)
むい
むい【無位無官の人々】
common people.
むい=にして化(カ)す
――にして化(カ)す
〔老子〕
聖人の偉大な徳は,特に教育をほどこさなくても自然に人民を教化する。
むいか
むいか [0] 【六日】
〔「むゆか(六日)」の転〕
(1)一日の六倍の日数。六昼夜。
(2)月の六番目の日。
むいか=の菖蒲(アヤメ)
――の菖蒲(アヤメ)
〔菖蒲は五月五日に使うもので,六日では遅いということから〕
時期後れで役に立たないこと。十日の菊。六日のしょうぶ。のちのあやめ。「今更どのやうにお詫をしたとて,―,十日の菊/当世書生気質(逍遥)」
むいかぎり
むいかぎり 【六日限】
早飛脚(ハヤビキヤク)のこと。大坂・江戸間を片道六日で行ったことからいう。「―の大坂状に/浮世草子・好色敗毒散」
むいかだれ
むいかだれ 【六日垂れ】
〔「たれ」は「剃(ソ)る」の忌み詞〕
生後六日目に赤子の産毛(ウブゲ)を剃って命名すること。「―に名付親を取りて/浮世草子・好色盛衰記 1」
むいかとしこし
むいかとしこし [4] 【六日年越し】
〔正月七日を七日正月と称し,式日であったところから〕
正月六日を年越しの日として祝うこと。むいかびの年越し。
むいかまち
むいかまち 【六日町】
新潟県南東部,南魚沼郡の町。六日町温泉やスキー場がある。
むいき
むいき 【無意気】 (名・形動ナリ)
思いやりがないこと。頑固で強引なこと。また,そのさま。「それとは知らいで,―に仕りぬ/浮世草子・新色五巻書」
むいぎ
むいぎ [2] 【無意義】 (名・形動)[文]ナリ
意味のないこと。何の効果も価値もないさま。
⇔有意義
「―な行為」
むいしき
むいしき【無意識】
unconsciousness.→英和
〜の unconscious.→英和
〜に unconsciously;→英和
mechanically (機械的に).→英和
むいしき
むいしき [2] 【無意識】 (名・形動)[文]ナリ
(1)意識がないこと。気を失っていること。「―状態」
(2)自分のしていることに気づかないこと。意識しないでしてしまうこと。また,そのさま。「―に手を動かす」「―に他人を傷つける」
(3)〔心〕 通常は意識されていない心の領域・過程。夢・瞑想・精神分析などによって顕在化(意識化)される。潜在意識。深層心理。
→前意識
〔unconciousness の訳語〕
むいしきてき
むいしきてき [0] 【無意識的】 (形動)
意識しないさま。知らず知らずにするさま。
⇔意識的
「―に繰り返す」
むいしぜん
むいしぜん ムヰ― [1] 【無為自然】
老荘思想の基本的立場を表した語。人為的な行為を排し,宇宙のあり方に従って自然のままであること。
むいせ
むいせ ムヰ― [1] 【無畏施】
〔仏〕 三施の一。菩薩が衆生(シユジヨウ)を恐怖から解放してやること。
むいそん
むいそん [2] 【無医村】
医師のいない村。
むいそん
むいそん【無医村】
a doctorless village.
むいちく
むいちく [3] 【無医地区】
医者が定住していない村や地域。
むいちぶつ
むいちぶつ【無一物である】
have nothing;be penniless.
むいちぶつ
むいちぶつ [3] 【無一物】
「むいちもつ(無一物)」に同じ。
むいちもつ
むいちもつ [3] 【無一物】
財産など価値のあるものを何一つもっていないこと。むいちぶつ。「破産して―になる」
むいちもん
むいちもん [3][2] 【無一文】
金銭を全然もっていないこと。一文なし。
むいちもん
むいちもん【無一文】
penniless.→英和
むいとしょく
むいとしょく ムヰ― [1] 【無為徒食】 (名)スル
働かないでぶらぶらと遊び暮らすこと。「―の輩(ヤカラ)」
むいほう
むいほう ムヰホフ [0][2] 【無為法】
⇒無為(ムイ)(3)
むいみ
むいみ【無意味な】
meaningless;→英和
useless (無益な);→英和
absurd (馬鹿げた).→英和
むいみ
むいみ [2] 【無意味】 (名・形動)[文]ナリ
意味のないこと。役に立たないこと。また,そのさま。無意義。「―な話し合い」
[派生] ――さ(名)
むいむかん
むいむかん ムヰムクワン [1] 【無位無官】
特別な地位も肩書きももたないこと。「―の士」
むいむさく
むいむさく ムヰ― [1] 【無為無策】
計画が何もないこと。また,何の対策もたてられず,ただ手をこまぬいていること。
むいん
むいん [0] 【無韻】
詩で,韻を踏まないこと。
むいん
むいん【無韻の】
unrhymed;blank.→英和
無韻詩 blank verse.
むいんこうい
むいんこうい [4] 【無因行為】
財産の移転・支出の根拠となる法律的原因(契約など)が無効・不存在であっても,財産の移転・支出自体は有効とされる行為。手形行為はその典型で,取引の安全のため,売買代金を支払う目的で手形を振り出した場合,売買が無効であっても手形行為は有効に成立する。
⇔有因行為
むいんし
むいんし [2] 【無韻詩】
一六,七世紀頃イギリスで発達した詩の一形式。強弱五歩格のもので,韻を踏まない。シェークスピアの劇詩やミルトンの「失楽園」など。
むいんしょうけん
むいんしょうけん [4] 【無因証券】
証券上の権利がその発行行為のみによって発生し,発行の原因となった売買などの法律関係の効力を問わない有価証券。手形・小切手がその例。
⇔要因証券
むいんのし
むいんのし [0] 【無韻の詩】
(1)韻を踏んでいない詩。
(2)絵画の異名。無声の詩。
むう
むう [1] 【無有】
無と有。ないこととあること。有無。
むう
むう [1] 【六】
「む(六)」の長音化した語。数を数えるときだけに用いる。「いつ,―,なな」
むうげ
むうげ [2] 【無憂華】
無憂樹(ムウジユ)の花。むゆうげ。
むうじゅ
むうじゅ [2] 【無憂樹】
〔梵 aśoka〕
摩耶夫人(マヤブニン)がその下で釈迦を出産したという木。安産であったため,その木を無憂樹と名づけたという。阿輸迦(アシユカ)樹。むゆうじゅ。
むうちゅうろん
むうちゅうろん ムウチウ― [3] 【無宇宙論】
〔acosmism〕
世界あるいは宇宙は実在せず,永遠なものや神の一時的な仮象にすぎないとする思想。エレア学派・スピノザ・バークリーなどにみられる。ヘーゲルがスピノザ哲学を評した語に始まる。無世界説。
むえ
むえ [1] 【無依】
〔仏〕 自由自在な悟りの境地にあって,何物にも頼ることなく何物にも執着しないこと。
むえいとう
むえいとう [0] 【無影灯】
照明器具の一。影をつくらず,自然光に近く,長時間照明しても温度があまり上がらないように作られている。主に手術室などで用いられる。
むえき
むえき【無益】
⇒無駄.
むえき
むえき [1] 【無益】 (名・形動)[文]ナリ
利益にならないこと。無駄なこと。また,そのさま。むやく。
⇔有益
「―な争い」「―な殺生」
[派生] ――さ(名)
むえん
むえん [0] 【無縁】 (名・形動)[文]ナリ
(1)縁のないこと。関係ないこと。また,そのさま。「事件とは―である」「我々とは―な世界の出来事」
(2)死者を弔う縁者のいないこと。
(3)〔仏〕
(ア)仏・菩薩などと人々の間に,救済について特別の関係が存在しないこと。また,仏・菩薩などに救済される可能性や関係をもたないこと。「―の衆生(シユジヨウ)は度し難し」
(イ)対象を区別しないこと。万物を区別しない仏の智慧が,対象を縁とすることなく平等に慈悲を及ぼすこと。
⇔有縁
むえん
むえん [0] 【無塩】
塩分を含んでいないこと。
むえん
むえん【無縁の】
irrelevant;→英和
unrelated;without relations.‖無縁墓地 a potter's field.
むえん
むえん [0] 【無煙】
煙の出ないこと。
むえん
むえん [0] 【無援】
他からの援助がないこと。「孤立―」
むえん
むえん【無鉛の】
unleaded.→英和
むえん
むえん【無煙の】
smokeless.→英和
無煙炭 smokeless coal.
むえんかやく
むえんかやく [4] 【無煙火薬】
発射薬・推進薬として用いられるニトログリセリン・硝酸セルロースなどの硝酸エステル系の火薬。黒色火薬に比べ,発煙量が少ない。
むえんしょうゆ
むえんしょうゆ [4] 【無塩醤油】
食塩を含まない醤油。グルコン酸ナトリウムなどで食塩の味を代用させたもの。
むえんたん
むえんたん [0] 【無煙炭】
炭化の最も進んだ石炭。黒色で硬く,金属光沢がある。火力が強く,ほとんど無煙で燃焼。
むえんづか
むえんづか [2][0] 【無縁塚】
弔う縁者のいない死者を葬った墓。
むえんのじひ
むえんのじひ 【無縁の慈悲】
すべての衆生(シユジヨウ)を差別なく済度する仏の広大で平等な慈悲。無縁の大悲。
むえんぶつ
むえんぶつ [2] 【無縁仏】
過去世で自分と縁を結んだことのない仏。
むえんほうかい
むえんほうかい [4][0] 【無縁法界】
(1)〔仏〕 宇宙のすべてが無差別平等であること。
(2)転じて,自分と何の関係もない世間。世間一般。また,縁もゆかりもないこと。「―,六親眷属までに書立てられ/浮世草子・二十不孝 1」
むえんぼち
むえんぼち [4] 【無縁墓地】
弔う縁者のいない死者を葬る墓地。
むえんぼとけ
むえんぼとけ [4] 【無縁仏】
供養をしてくれる縁者のいない死者。また,その霊魂。
むえんろく
むえんろく ムヱンロク 【無冤録】
中国元代の法医学書。王与(オウヨ)が宋代の「洗冤録」と「平冤録」を参考に1308年刊。室町末期に朝鮮半島を経て日本に伝来。
むえんガソリン
むえんガソリン [4] 【無鉛―】
アンチノック剤としての有機鉛化合物(テトラエチル鉛など)を含まないガソリン。
むえんバター
むえんバター [4] 【無塩―】
バターのうち,食塩を添加してないもの。菓子原料などに用いる。
むおん
むおん [0] 【無音】
音が聞こえないこと。音が出ないこと。
むか
むか [1] 【無瑕】
傷がないこと。むきず。「わがまことに愛づるは―の美玉にこそ/即興詩人(鴎外)」
むか
むか [1] 【無価】
(1)「むげ(無価)」に同じ。
(2)代価がないこと。ただであること。「―で貰ひたがる/社会百面相(魯庵)」
むかい
むかい ムカヒ [0] 【向(か)い・対い】
〔動詞「向かう」の連用形から〕
(1)正面に対すること。面と向かいあうこと。「―にすわる」
(2)道などをへだてて反対側にあること。また,その家。「―の家」
→お向かい
むかい
むかい [0] 【霧海】
霧が一面に立ち込めているさまを海に見立てていう語。
むかい
むかい ムカヒ [0] 【迎い】
「むかえ」の転。「子供を―に行く」
むかい
むかい【向い】
the opposite[other]side (向い側).〜の opposite.→英和
〜の家 the house opposite[across the street].川向う(の) across the river.→英和
むかい
むかい ムカヰ 【向井】
姓氏の一。
むかいあい
むかいあい ムカヒアヒ [0] 【向(か)い合い】
「向かい合わせ」に同じ。「机をはさんで―に座る」
むかいあう
むかいあう【向かい合う】
face <each other,a person> ;→英和
be opposite <to> .→英和
向かい合って opposite;face to face <with> .
むかいあう
むかいあ・う ムカヒアフ [4] 【向(か)い合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに正面を向いて対する。向き合う。「―・って座る」
[可能] むかいあえる
むかいあわす
むかいあわ・す ムカヒアハス [5] 【向かい合わす・向い合す】
■一■ (動サ五[四])
向かい合うようにする。「会社で机を―・している」
■二■ (動サ下二)
⇒むかいあわせる
むかいあわせ
むかいあわせ ムカヒアハセ [0][4] 【向(か)い合わせ】
互いに相手と向かい合っている状態。向かい合い。「―の座席になる」「―になる」
むかいあわせる
むかいあわ・せる ムカヒアハセル [6] 【向かい合わせる・向い合せる】 (動サ下一)[文]サ下二 むかひあは・す
向かい合うようにする。「―・せて座る」
むかいかぜ
むかいかぜ ムカヒ― [3][0] 【向(か)い風】
進行方向から吹いてくる風。逆風(ギヤクフウ)。向こう風。
⇔追い風
むかいかぜ
むかいかぜ【向い風】
a head wind.向い風だ The wind is against us.
むかいからもん
むかいからもん ムカヒ― [5][4] 【向(か)い唐門】
唐破風(カラハフ)のついた妻側を入り口とした唐門。むこうからもん。
向かい唐門[図]
むかいがわ
むかいがわ ムカヒガハ [0] 【向(か)い側】
間に物を隔てた,あちらの側。むこうがわ。「道の―」
むかいきょらい
むかいきょらい ムカヰ― 【向井去来】
(1651-1704) 江戸前・中期の俳人。元升(ゲンシヨウ)の子。名は兼時。字(アザナ),元淵。別号,義焉子(ギエンシ)・落柿舎(ラクシシヤ)など。若年で堂上家を致仕し浪人となる。その後,榎本其角との縁で蕉門に入り,「猿蓑」を野沢凡兆と共編で刊行。篤実な人柄で,師説を遵守した。編著「旅寝論」「去来抄」など。
むかいぐるわ
むかいぐるわ ムカヒ― [4] 【向(か)い郭】
城郭の二の丸の虎口(コグチ)の向こうへ張り出した郭。
むかいげんしょう
むかいげんしょう ムカヰ― 【向井元升】
(1609-1677) 江戸前期の医者。肥前の人。去来の父。名は元松,字(アザナ)は以順・素柏。号は観水子・霊蘭。本草学の祖。和漢洋の医学を折衷したほか,南蛮天文学を批判し,「乾坤弁説」を著した。
むかいざ
むかいざ ムカヒ― [2][0] 【向(か)い座】
(1)向かい合って座を占めること。また,向かい合っている座席。対座。
(2)囲炉裏端(イロリバタ)で,鍋座(ナベザ)に向かい合う座席。表口に最も近い席で,戸主以外の男性や来客が座る。
むかいしお
むかいしお ムカヒシホ [3][0] 【向(か)い潮】
船の進行方向と逆方向に流れる潮。
⇔追い潮
むかいしま
むかいしま ムカヒシマ 【向島】
広島県南東部,御調(ミツギ)郡の町。尾道市対岸の向島西半分と岩子(イワシ)島からなる。向島は尾道と尾道大橋,岩子島と向島大橋で結ばれる。
むかいじろ
むかいじろ ムカヒ― [0] 【向(か)い城】
敵の城を攻めるため,それに対して構える城。つけじろ。「敵の―に,五百余箇所に東西火をかけて/太平記 17」
むかいだな
むかいだな ムカヒ― [2] 【向(か)い棚】
飾り棚の形式で,向かい合いになった小さな棚が左右に付いたもの。
むかいちょう
むかいちょう ムカヒテフ [2] 【対蝶】
蝶二つを抱き合わせるようにした丸紋。
むかいづけ
むかいづけ ムカヒ― [0] 【向(か)い付け】
俳諧で,支考が唱えた付合方法論「七名八体(シチミヨウハツタイ)」の七名の一。前句に詠まれる人物に対し,別の人物を配する付け方。
むかいづち
むかいづち ムカヒ― [2] 【向(か)い鎚】
「相鎚(アイヅチ){(1)}」に同じ。
むかいどなり
むかいどなり ムカヒ― [4][0] 【向(か)い隣】
道をへだてて向かい合っている家。また近隣。むこうどなり。
むかいばら
むかいばら ムカヒ― 【向かひ腹】
正妻から生まれること。また,その子。「―の,かぎりなくとおぼすは/源氏(賢木)」
むかいび
むかいび ムカヒ― 【向かひ火】
(1)燃え広がってくる野火の火勢を弱めるため,こちら側からも火をつけること。また,その火。「―を著けて焼き退(ソ)けて/古事記(中訓)」
(2)相手の怒りの勢いを押さえるため,自分も怒ること。「にくげにふすべ恨みなどし給はばなかなかことつけて我も―つくりてあるべきを/源氏(真木柱)」
(3)敵陣のかがり火に対抗し,味方の陣でたくかがり火。「平家は生田森に陣を取つて―を合はす/盛衰記 36」
むかいめ
むかいめ ムカヒ― 【正妃・嫡妻】
〔「向かい妻(メ)」の意〕
正妻。本妻。「須世理姫を―として/古事記(上訓)」
むかいりゅう
むかいりゅう ムカヰリウ 【向井流】
水泳術の一派。祖は江戸初期の御船手(オフナテ)奉行向井兵庫頭正綱(1557-1625)。俗に御船手泳ぎともいう。
むかう
むか・う ムカフ [0] 【向(か)う・対う】
〔「向き合ふ」の転〕
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)自分の体の前面を,ある物・人に向ける。「机に―・って本を読む」「舞台に―・って右手」「面と―・う」「風に―・って走る」
(2)その方向へ行こうと目指す。「ハワイに―・って出航する」「目標に―・って進む」
(3)時間が経過して,ある状態や時期に近づく。「寒さに―・う」「病気は快方に―・っている」
(4)相手とする。対する。「親に―・って何だ」
(5)敵対する。抵抗する。手向かう。「素手(スデ)で―・っていく」
(6)匹敵する。相当する。「たまきはる命に―・ふ我(ア)が恋やまめ/万葉 678」
(7)対面する。対座する。「あの姿に腹巻をきて―・はんこと,おもばゆう/平家 2」
[可能] むかえる
■二■ (動ハ下二)
向かうようにする。向けさせる。「車さしまはして,…川に―・へて簾まきあげてみれば/蜻蛉(上)」
むかう
むか・う ムカフ 【迎ふ】 (動ハ下二)
⇒むかえる
むかう
むかう【向かう】
(1)[面する]face;→英和
look <on a lake,in a mirror> ;→英和
sit <at one's desk> .→英和
(2)[行く]go <to> ;→英和
leave <for> .→英和
(3)[さからう]oppose;→英和
turn upon.快方に〜 get better.
むかう
むかう [2] 【無何有】
〔「むがう」とも。何か有るか,何もない,の意〕
作為がなく自然なこと。また,そのような境地。むかゆう。「―の境に遊ぶ」
むかうのさと
むかうのさと 【無何有の郷】
〔荘子(逍遥遊)〕
作為のない自然のままの世界。理想郷。ユートピア。無何有郷(ムカウキヨウ)((ムカユウキヨウ))。
むかえ
むかえ【迎えに行く】
go to meet <a person> ;[車で]pick up.〜に来る come for <a person> .〜にやる send <a person> for <another> .
むかえ
むかえ ムカヘ [0] 【迎え】
迎えること。出迎えること。来てもらうように呼びに行くこと。また,その際の使者や乗り物。
⇔送り
「駅まで―に行く」「―の車」
むかえいれる
むかえい・れる ムカヘ― [5] 【迎え入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 むかへい・る
迎えて中へ入れる。また,受け入れる。「応接間に―・れる」「留学生を―・れる」
むかえうつ
むかえう・つ ムカヘ― [4] 【迎え撃つ】 (動タ五[四])
攻めてくる敵を待ち受けて攻撃する。「敵を―・つ」
[可能] むかえうてる
むかえうつ
むかえうつ【迎え撃つ】
meet;→英和
intercept.→英和
むかえかく
むかえかく ムカヘ― [3][2] 【迎え角】
飛行機の翼弦線(翼の前縁と後縁を結ぶ線)が空気の流れとなす角度。迎え角が増すにつれ揚力は大きくなるが,ある限度を過ぎると逆に揚力がなくなり失速の状態となる。
むかえがな
むかえがな ムカヘ― [0] 【迎え仮名】
読み方を示すために漢字の上に添えておく,読みの最初の仮名。小さい字で書くことが多い。川柳・俳句などにみられる。「ゃ宿(シュクでなくヤド)」の「や」の類。
→捨て仮名
むかえがね
むかえがね ムカヘ― [3][2][0] 【迎え鐘】
精霊会(シヨウリヨウエ)のとき,御霊(ミタマ)を迎えるためにつき鳴らす鐘。特に八月八〜一〇日,京都東山の六道珍皇寺で行われるものが有名。[季]秋。
むかえぎょう
むかえぎょう ムカヘギヤウ [0] 【迎え経】
盂蘭盆(ウラボン)の入りの日に精霊(シヨウリヨウ)を冥土から迎えるために読むお経。
⇔送り経
むかえこう
むかえこう ムカヘカウ [0] 【迎え講】
浄土信仰で,阿弥陀如来が来迎(ライゴウ)するさまを演じ行う法会(ホウエ)。来迎会。
むかえざけ
むかえざけ【迎え酒を飲む】
drink to cure a hangover.→英和
むかえざけ
むかえざけ ムカヘ― [3][0] 【迎え酒】
二日酔いの不快感をなくすために飲む酒。
むかえすう
むかえす・う ムカヘ― 【迎へ据う】 (動ワ下二)
迎え入れて手もとにおく。「例は無期に―・ゑて/源氏(柏木)」
むかえつけ
むかえつけ ムカヘ― [0] 【迎え付け】
茶会で,露地の腰掛けで待っている客を,亭主が中門付近まで迎えに出ること。
むかえとる
むかえと・る ムカヘ― [4] 【迎え取る】 (動ラ五[四])
迎えて自分の家に入れる。「優善は妻鉄を家に―・り/渋江抽斎(鴎外)」
むかえび
むかえび【迎え火(をたく)】
(make) a bonfire to welcome departed spirits.
むかえび
むかえび ムカヘ― [3][0] 【迎え火】
盂蘭盆(ウラボン)の入りの日の宵,先祖の霊を迎えるために門口で焚(タ)く火。江戸時代から行われ,麻幹(オガラ)・麦わら・松の割り木などを焚く。迎い火。
⇔送り火
[季]秋。《―や父に似たる子の頬の明り/正岡子規》
むかえぼん
むかえぼん ムカヘ― [3][2] 【迎え盆】
盂蘭盆(ウラボン)で,祖先の霊を迎える日。
⇔送り盆
むかえみず
むかえみず ムカヘミヅ [3][0] 【迎え水】
「呼び水{(1)}」に同じ。
むかえゆ
むかえゆ ムカヘ― 【迎え湯】
産湯(ウブユ)をつかわせること。また,その世話をする人。「東宮の若宮の御―に参り給ひし内侍のすけ/宇津保(蔵開上)」
むかえる
むか・える ムカヘル [0] 【迎える】 (動ア下一)[文]ハ下二 むか・ふ
(1)やって来る人を待ち受ける。
(ア)準備をして,訪ねて来る人を待ち受ける。「客を家に―・える」「笑顔で―・える」
(イ)やって来る人を,出かけて行って待つ。また,引き取る。「友人を駅に―・える」「敵軍を峠に―・える」「わが御車にて―・へ奉り給ひて/源氏(夕顔)」
(2)人を自分の家庭や組織に入れる。
(ア)人を自分の家族の一員として受け入れる。「長男に嫁を―・える」「妻に―・える」
(イ)呼び寄せる。特に,招いてある地位や役職につける。「顧問に―・える」「軍師に―・える」「近き宿宿より―・へとって遊びける遊君遊女ども/平家 5」
(3)時間が経過して,ある時期・状態を目前にする。「冬を―・える」「定年を―・える」「馬の口とらへて老いを―・ふる者は,日々旅にして旅を栖(スミカ)とす/奥の細道」
(4)他人の意向を受け入れる。迎合する。「先方の意を―・える」
〔「向かう」に対する他動詞〕
むかえる
むかえる【迎える】
meet (出迎える);→英和
[歓迎する]welcome;→英和
greet <a person's speech with cheers> ;→英和
[招く]invite;→英和
send for (呼びにやる).
むかか
むかか ムクワクワ [2] 【無花果】
⇒いちじく(無花果)
むかくぎゅう
むかくぎゅう [3] 【無角牛】
角のない牛の品種の総称。アバディーン-アンガス種など。
むかくしゃ
むかくしゃ [3][2] 【無格社】
旧社格の一。村社の下に位する,社格のない神社。
むかご
むかご [0] 【零余子】
腋芽(エキガ)が養分を蓄えて球状となったもの。多くは葉の付け根にでき,落下して地上で発芽し無性的に新しい個体となる。葉が多肉化して茎をとりまいているものを珠芽(鱗芽),茎が肥大して球状になったものを肉芽という。ヤマノイモ・ムカゴイラクサなどに生じる。胎芽。ぬかご。[季]秋。
零余子[図]
むかごいらくさ
むかごいらくさ [5] 【零余子蕁麻】
イラクサ科の多年草。山地に生える。全体に刺毛がある。高さ約70センチメートル。葉は互生し,卵円形で鋸歯(キヨシ)がある。葉腋(ヨウエキ)にむかごを生じる。雌雄同株で,八,九月開花。
むかし
むかし【昔】
〔名〕old times;〔副〕long ago;in old times;formerly.→英和
〜の old;→英和
ancient;→英和
former.→英和
〜から since old times.
むかし
むかし [0] 【昔】
(1)現在から時間的にへだたった過去の一時点または一時期。いつとは特定できないが,回想の対象となる過去のある時。「―の思い出」「―からそう言いならわされている」「―,男有りけり/伊勢 2」
(2)過去の10年間を一単位としていう語。「もうふた―も前のことだ」
(3)(単に)以前。現在と対比してとらえた過去のある時。「―こそ外(ヨソ)にも見しか我妹子(ワギモコ)が/万葉 474」
(4)今は亡き人。故人。「―の手にてこの歌をなむかきつけたりける/古今(哀傷詞)」
(5)前の世。前世。「いかさまに―結べる契りにて/源氏(紅葉賀)」
〔副詞的にも用いる〕
むかし=の剣(ツルギ)今の菜刀(ナガタナ)
――の剣(ツルギ)今の菜刀(ナガタナ)
すぐれた人や物も年取ったり古びたりして役に立たなくなること。また,すぐれたものも,年月がたつと時世に合わなくなるということ。
むかし=は昔今は今
――は昔今は今
昔は今と違うので,昔がこうだから今もこうあるべきだというような議論は成り立たない。
むかし=取った杵柄(キネヅカ)
――取った杵柄(キネヅカ)
昔きたえて,まだ衰えずに身につけている技能や腕前。
むかしいま
むかしいま 【昔今】
昔と今。こんじゃく。「よろづの人の上,―と語り出でて云ひしついでに/枕草子 82」
むかしうさぎ
むかしうさぎ [4] 【昔兎】
ウサギ目ウサギ科ムカシウサギ亜科の哺乳類の総称。原始的なウサギで,この亜科の大多数は漸新世から中新世にかけて栄え,現在では大半が絶滅。現存するのはアマミノクロウサギ・メキシコウサギ・アカウサギの三属のみ。
むかしえ
むかしえ 【昔方】
過去の方。むかし。いにしえ。「―や今も恋しきほととぎすふるさとにしも鳴きてきつらむ/古今(夏)」
むかしえびと
むかしえびと 【昔方人】
「むかしびと(昔人)」に同じ。「―を思ひいでて/土左」
むかしおとこ
むかしおとこ 【昔男】
〔「伊勢物語」の各段が,「昔男有りけり」で始まっていることから〕
在原業平(アリワラノナリヒラ)のこと。「その業平は,その時だにも―といはれし身の/謡曲・井筒」
むかしかたぎ
むかしかたぎ [4] 【昔気質】 (名・形動)[文]ナリ
新しいものよりも,伝統的な考え方・やり方を大切にする気質であること。律義で頑固なさま。「―の職人」
むかしかたぎ
むかしかたぎ【昔気質】
⇒昔風.
むかしがたり
むかしがたり [4] 【昔語り】
昔の出来事を思い出して話すこと。また,その話。昔話。「二人は夜の更けるまで―をして/伊沢蘭軒(鴎外)」
むかしこばん
むかしこばん 【昔小判】
慶長小判に先立って鋳造された小判。「手金の光―の駿河町と云ふ所に/浮世草子・永代蔵 1」
むかしごころ
むかしごころ 【昔心】
昔風の心。昔かたぎ。「ただ片腹いたきを―にて身をうしなふ間/難太平記」
むかしごよみ
むかしごよみ [4] 【昔暦】
宣明暦(センミヨウレキ)の異名。
むかしつせきにんしゅぎ
むかしつせきにんしゅぎ ムクワシツセキニン― [9] 【無過失責任主義】
損害が発生した場合には,故意または過失がなくても賠償責任を負うという原則。企業災害について適用され,鉱害・原子力損害・水質汚濁・大気汚染・労働災害などについて事業所の賠償責任を認めるのがその例。
⇔過失責任主義
むかしづくり
むかしづくり 【昔作り】
昔風。昔かたぎ。「よその親のやうに―で堅いばかりなれば/浮世草子・禁短気」
むかしとかげ
むかしとかげ [4] 【昔蜥蜴】
ムカシトカゲ目の爬虫類。雄は全長60センチメートル内外,雌は雄の半分ほど。原始的な爬虫類で,頭頂に第三の目がある。交接器がない。夜行性で,昆虫を食べる。ニュージーランドの小島に一種だけ現存する。
むかしとんぼ
むかしとんぼ [4] 【昔蜻蛉】
ムカシトンボ科のトンボ。体長約5センチメートル。体は黒色で,黄斑があり,はねは透明。ものに止まるときは,はねをたたむ。中生代の化石の特徴を現在も維持する原始的なトンボ。幼虫は山間部の渓流に生息し,成虫は五月頃出現して,渓流の付近を飛ぶ。北海道から九州の各地に分布。
昔蜻蛉[図]
むかしながら
むかしながら [4][0] 【昔ながら】 (副)
昔のままで変わっていないさま。「―の製法」「―の山桜かな/千載(春上)」
むかしなじみ
むかしなじみ【昔馴染】
an old friend[acquaintance].
むかしなじみ
むかしなじみ [4] 【昔馴染み】
古くからの親しい知り合い。「―にばったり出会う」
むかしのよ
むかしのよ 【昔の世】
この世に生まれる前の世。前世。「君とわれ如何なる事を契りけん―こそ知らまほしけれ/新千載(恋一)」
むかしばなし
むかしばなし【昔話】
a legend (伝説);→英和
an old story.〜をする talk about old times.
むかしばなし
むかしばなし [4] 【昔話】
(1)昔を思い出してする話。むかしがたり。「―に花が咲く」
(2)口承文芸の分類の一。民間に口承されてきた説話。「むかしむかし」などの冒頭の決まり文句で始まり,「あったとさ」「そればっかり」などの慣用句で終わるのが特徴。瘤(コブ)取り爺(ジジイ)・一寸法師・桃太郎などの類。
むかしびと
むかしびと 【昔人】
(1)昔の世の人。古人。むかしえびと。「―は,かくいちはやきみやびをなむしける/伊勢 1」
(2)昔親しくしていた人。「ほのかに聞こえ給ふ声ぞ―にいとよくおぼえて/源氏(玉鬘)」
(3)昔気質(ムカシカタギ)の人。「にべもない―/浄瑠璃・天の網島(上)」
むかしふう
むかしふう [0] 【昔風】 (名・形動)[文]ナリ
昔の様式・慣習に従っている・こと(さま)。古風。「万事に―を重んずる」「―のやり方」
むかしふう
むかしふう【昔風の】
old-fashioned.
むかしぶ
むかし・ぶ 【昔ぶ】 (動バ上二)
〔「昔」の動詞化〕
昔風である。年寄りじみている。「―・びたらん方はいみじきためしにや侍らん/十訓 8」
むかしむかし
むかしむかし [0] 【昔昔】
「昔」を強めていう語。はるか昔。昔話の冒頭に用いることもある。「―の里諺(コトワザ)に,盲人爺(モモンジジイ)のたぬき汁/安愚楽鍋(魯文)」
むかしもの
むかしもの [0] 【昔者】
老人。また,昔気質(ムカシカタギ)の人。「私達のやうな―の気では駄目です/家(藤村)」
むかしもの
むかしもの [0] 【昔物】
昔,作ったもの。また,昔流行したもの。
むかしものがたり
むかしものがたり 【昔物語】
昔から伝わる物語や伝説。「―を聞きても/徒然 71」
むかしよう
むかしよう 【昔様】 (名・形動ナリ)
昔のさま。古めかしいさま。昔風。「いと古体になれたるが,―にてうるはしきを/源氏(蓬生)」
むかしわたり
むかしわたり 【昔渡り】
「古渡(コワタ)り」に同じ。「帯とても―の本繻子一幅に一丈二尺/浮世草子・胸算用 1」
むかっと
むかっと [2] (副)スル
急に怒りや吐き気をおぼえるさま。「その言葉に―した」「腐臭に―くる」
むかっぱら
むかっぱら【向かっ腹を立てる】
lose one's temper;get angry.
むかっぱら
むかっぱら [0] 【向かっ腹】
〔「むかばら」の転〕
おさえがたい,腹立たしい気持ち。「―を立てる」
むかつき
むかつき [0]
むかつくこと。また,そのような不快な気分。「胸の―がおさまらない」
むかつく
むかつ・く [0] (動カ五[四])
〔「むかづく」とも〕
(1)吐き気がする。むかむかする。「食べすぎて胸が―・く」
(2)しゃくにさわる。腹が立つ。「顔を見るだけで―・く」[ヘボン]
むかつく
むかつく
⇒むかむか.
むかで
むかで [0] 【百足・蜈蚣】
(1)唇脚綱の節足動物のうちゲジ類を除いたものの総称。種類が多く,体長5ミリメートルくらいのものから15センチメートルを超えるものまである。体は腹背に扁平で,頭部と多数の環節が連続した胴部とから成り,環節ごとに一対の脚がある。石や朽ち木の下,地中などにすみ,小昆虫を捕食する。大顎(オオアゴ)から毒液を出し,種類によってはかまれるとかなり激しく痛む。ひゃくそく。[季]夏。《水甕の縁廻りをる―かな/柏崎夢香》
(2)「むかで小判」の略。「―がくろふ紙入れをわすれて来/柳多留 97」
むかで
むかで【百足】
a centipede.→英和
むかでこばん
むかでこばん 【百足小判】
初寅の日に,江戸の芝金杉の正伝寺で授けたお守り。財布に入れておくと小銭に困らないと信じられた。むかで。
むかでのり
むかでのり [3] 【百足海苔】
紅藻類カクレイト目の海藻。日本各地の沿岸に普通に見られ,干潮線下の岩上に生育。扁平なひも状の主軸・主枝の両縁から側枝を密に羽状に出し,ムカデのような形となる。やわらかくぬめりがあり,糊料とする。桜海苔。
むかと
むかと (副)
「むかっと」に同じ。「私も―腹が立ましたに依て/狂言・縄綯(虎寛本)」
むかどうじつじゅう
むかどうじつじゅう [5] 【無可動実銃】
本物の銃を加工して実弾を発射できないようにした,装飾品としての銃。
むかはぎ
むかはぎ 【向か脛】
むこうずね。「かの川の―すぎて深からば/拾遺(物名)」
むかはり月
むかわりづき ムカハリ― 【むかはり月】
むかわりになる月。満一年にあたる月。「程なく―にぞなりにける/御伽草子・秋道」
むかば
むかば 【向か歯】
上の前歯。「奥歯も―もことに大きに生ひて/義経記 3」
むかばき
むかばき [0] 【行縢・行騰】
〔「向か脛(ハギ)」にはく意〕
旅行や狩りなどの際に足をおおった布また革。型・丈・材質などは用途や時代によって異なる。平安末期から武士は狩猟・騎乗などの際には,腰から足先までの長さの鹿皮のものを着用。現在も流鏑馬(ヤブサメ)の装束に用いる。
行滕[図]
むかばら
むかばら [0] 【向か腹】
「むかっぱら(向腹)」に同じ。「―を立てる」
むかひか
むかひか ムクワヒクワ [3] 【無花被花】
萼(ガク)と花冠がない花。ドクダミ・マムシグサ・ヤナギなど。無被花。裸花。
むかぶす
むかぶ・す 【向か伏す】 (動サ四)
遠く向こうに伏している。「白雲のおり居―・す限り/祝詞(祈年祭)」
むかむか
むかむか
〜する feel sick[queasy](吐き気);be disgusted <at a person's behavior> (嫌悪).
むかむか
むかむか [1] (副)スル
(1)吐き気がするさま。「胃が―(と)する」
(2)怒りがこみあげてくるさま。「―(と)してどなりつける」
むかもも
むかもも 【向か股】
ももの前面か向かい合う左右のももとも。「―に泥かきよせて/祝詞(祈年祭)」
むかゆう
むかゆう [2] 【無何有】
⇒むかう(無何有)
むかゆうきょう
むかゆうきょう [0] 【無何有郷】
「むかう(無何有)の郷(サト)」に同じ。
むかりゅうはっけっきゅう
むかりゅうはっけっきゅう ムクワリフハクケツキウ [7] 【無顆粒白血球】
白血球のうち,細胞質内に顆粒を含まないもの。リンパ球と単球をいう。
⇔顆粒白血球
むかわり
むかわり 【身代はり・質】
身がわり。人質。「みしこちはとりかんきをもて―として/日本書紀(神功訓)」
むかわり
むかわり ムカハリ
〔動詞「むかわる」の連用形から〕
一年または一月が巡ってくること。特に,一周忌のこと。むかわれ。
むかわりづき
むかわりづき ムカハリ― 【むかはり月】
むかわりになる月。満一年にあたる月。「程なく―にぞなりにける/御伽草子・秋道」
むかわる
むかわ・る ムカハル (動ラ四)
(1)時が経過して,対応する物事が巡ってくる。因果が巡ってくる。「この世にかく思ひかけぬことにて―・りきぬれば/源氏(柏木)」
(2)相当する。「この一反はことびとの十町に―・りぬ/古本説話 62」
むかん
むかん【無冠の帝王】
a king without a crown.→英和
むかん
むかん [0] 【無感】
感じないこと。感覚がないこと。
⇔有感
「男は全(マル)で本性なく一切―なれば/いさなとり(露伴)」
むかん
むかん [0] 【無冠】
(1)位のないこと。特別な地位や肩書きのないこと。
(2)名誉ある賞をもらっていないこと。「―馬」
むかん
むかん [0][1] 【無官】
官職のないこと。
⇔有官(ウカン)
「無位―」
むかんかく
むかんかく【無感覚】
[無知覚]insensibility;numbness;→英和
indifference (無感動).〜の insensible <of,to> ;→英和
numb;→英和
indifferent <to> .→英和
むかんかく
むかんかく [2] 【無感覚】 (名・形動)[文]ナリ
(1)感覚のないこと。何も感じないこと。また,そのさま。「寒さで指先が―になる」
(2)慣れてしまって特別の感情が起きない・こと(さま)。「汚職に対して―になる」
(3)思いやりがない・こと(さま)。無神経。「―な人だ」
[派生] ――さ(名)
むかんがえ
むかんがえ [2] 【無考え】 (名・形動)[文]ナリ
思慮のない・こと(さま)。「目的なしに断わると云つては或は―のやうに聞えるかも知れませんが/浮雲(四迷)」
むかんがえ
むかんがえ【無考えな】
⇒無分別.
むかんけい
むかんけい [2] 【無関係】 (名・形動)[文]ナリ
関係のないこと。かかわりのないこと。また,そのさま。「―な事件に首をつっこむ」「テーマに―な発言」
むかんけい
むかんけい【無関係の】
irrelevant.→英和
〜である have nothing to do <with> ;have no connection <with> ;be irrelevant <to> .
むかんさ
むかんさ [2] 【無鑑査】
美術展覧会への出品に際し,過去の入選の実績によって鑑査を受ける必要がないと認められること。また,その資格。
むかんさ
むかんさ【無鑑査(の)】
not subject to the jury[selecting committee].→英和
むかんさつ
むかんさつ【無鑑札で[の]】
unlicensed;without a license.→英和
むかんしょう
むかんしょう [0] 【無汗症】
汗をかくべき環境下でも発汗が全く見られない症状。汗の分泌や排出の障害による。
むかんしょう
むかんしょう [2] 【無干渉】
他の事に干渉しないこと。また,他からの干渉がないこと。不干渉。
むかんしん
むかんしん【無関心】
indifference.〜である be indifferent <to> ;have no interest <in> .
むかんしん
むかんしん [2] 【無関心】 (名・形動)[文]ナリ
気にかけないこと。興味を示さないこと。また,そのさま。「政治に―な若者」「―を装う」
[派生] ――さ(名)
むかんじしん
むかんじしん [4] 【無感地震】
地震計には記録されるが,人体にはゆれを感じない程度の地震。震度〇。
むかんじょう
むかんじょう [2] 【無勘定】 (名・形動)[文]ナリ
損得の勘定を気にしない・こと(さま)。「両人もとより一文をしみの百ぞんといふ―なもちまへながら/西洋道中膝栗毛(魯文)」
むかんどう
むかんどう [2] 【無感動】 (名・形動)
感動しないこと。感動のないこと。また,そのさま。「人生を―に生きる」
[派生] ――さ(名)
むかんのたゆう
むかんのたゆう 【無官の大夫】
(1)位階が五位で官職のない人。「―敦盛とて/盛衰記 38」
(2)公卿の子で,元服前に五位に叙せられた者。
むかんのていおう
むかんのていおう 【無冠の帝王】
〔特別な地位はないが強い力のある者,また権力に屈しない者の意で〕
ジャーナリスト。特に,新聞記者の称。
むかんふもん
むかんふもん ムクワン― 【無関普門】
(1212-1291) 鎌倉中期の臨済宗の僧。信濃(シナノ)の人。南禅寺派の祖。諡号(シゴウ)は仏心禅師・大明国師。東福寺の円爾(エンニ)に禅を学ぶ。1251年入宋,12年後に帰国。91年,南禅寺開山。
むが
むが [1] 【無我】
(1)無心であること。我意がないこと。「―の境」
(2)〔梵 anātman〕
あらゆる事物は現象として生成しているだけで,それ自体を根拠づける不変的な本質は存在しないとする仏教の根本的な思想。
→空(クウ)
むが
むが【無我】
(1)[没我](a state of) selflessness;unselfishness.→英和
〜の selfless;→英和
unselfish;→英和
disinterested.→英和
(2) ⇒夢中.
むがあい
むがあい [2] 【無我愛】
私心を離れた純粋な愛。没我の愛。
むがい
むがい [0] 【無涯】
はてしのないこと。限りのないこと。
むがい
むがい【無蓋の】
open;→英和
uncovered.
むがい
むがい [1] 【無害】 (名・形動)[文]ナリ
害がない・こと(さま)。
⇔有害
「人畜―」「人体に―な薬」
むがい
むがい [0] 【無蓋】
蓋(フタ)のないこと。おおう屋根のないこと。
⇔有蓋
むがい
むがい【無害な】
harmless.
むがいかしゃ
むがいかしゃ [4] 【無蓋貨車】
屋根のない貨車。
むがいこうくうけん
むがいこうくうけん [6] 【無害航空権】
害を与えないかぎり,他国の領空を自由に通過できる権利。条約・国際協定により,さまざまな条件付きで認められる。
むがいつうこうけん
むがいつうこうけん [6] 【無害通航権】
害を与えないかぎり,船舶が他国の領海を自由に通航できる権利。潜水艦の海面下の通航は含まれない。
むがく
むがく【無学】
ignorance.→英和
〜な illiterate;→英和
ignorant;→英和
uneducated (無教育な).
むがく
むがく [1] 【無学】 (名・形動)[文]ナリ
(1)学問・知識のない・こと(さま)。「―な人」「―の徒」
(2)〔仏〕 小乗仏教で,四果(シカ)を阿羅漢果(アラカンカ)まで修得し,もはや修行すべきことのなくなった位。また,その境地。
⇔有学(ウガク)
むがくそげん
むがくそげん 【無学祖元】
(1226-1286) 鎌倉時代,宋から渡来した臨済宗の僧。無学派の祖。南宋,明州の人。字(アザナ)は子元。道号は無学,諱(イミナ)は祖元,諡号(シゴウ)は仏光禅師・円満常照国師。執権北条時宗の招きにより1279年来日,建長寺に住した。のち円覚寺開山。時宗をはじめ鎌倉武士の帰依厚く,弘安の役前後の政策に影響を与えた。
むがくめんかぶ
むがくめんかぶ [4] 【無額面株】
株券に券面額の記載されていない株式。
⇔額面株
むがくもんもう
むがくもんもう [1] 【無学文盲】
学問・知識がなく,字の読めないこと。
むがくるい
むがくるい [3] 【無顎類】
脊椎動物無顎綱に属する動物の総称。現生の円口類および古生代に栄えた甲冑(カツチユウ)魚の仲間など,最も原始的な魚類。
むがし
むが・し (形シク)
「うむがし」の転。「白玉の五百つ集ひを手に結びおこせむ海人は―・しくもあるか/万葉 4105」
むがむちゅう
むがむちゅう [1] 【無我夢中】
物事に心を奪われて,我を忘れた状態になること。「―で逃げる」
むがわせゆしゅつにゅう
むがわせゆしゅつにゅう ムガハセユシユツニフ [7] 【無為替輸出入】
為替の取り組みを伴わない輸出と輸入。商品見本・贈与品・救援品など無償の輸出入。
むき
むき [1] 【無記】
〔仏〕
(1)善でも悪でもない中立的な性質。
→異熟
(2)答えるに値しない質問を無視すること。不可記。
むき
むき [1] 【無季】
俳句で,季語を含まないこと。また,その句。「―俳句」
むき
むき【無機の】
inorganic <substance> .→英和
無機化学 inorganic chemistry.無機化合物 an inorganic compound.
むき
むき [1] 【無期】
期限を定めないこと。
⇔有期
「―延期」「―懲役」「―停学」
むき
むき【無期の】
indefinite.→英和
‖無期延期 indefinite postponement.無期懲役 life imprisonment.
むき
むき【向き】
(1)[方向]a direction;→英和
a situation (位置).→英和
(2)[適合]…〜の for;→英和
suited[suitable]for.〜を変える turn <to> .→英和
東〜である face east.
むき
むき [1] 【向き】
(1)向くこと。また,向いている方向。「南―の家」「座席の―を変える」
(2)ある意志や考えをもっている人。また,その意志や考えの内容。「御用の―は受付まで」「反対の―もあるが」
(3)行為・行動などの傾向。「理想主義に走る―がある」
(4)その方面に適していること。また,適している方面。「初心者―の辞書」
(5)ちょっとしたことに本気になること。ささいなことにも本気で腹を立てること。「さう―に人に反対する事が/虞美人草(漱石)」
むき
むき
〜になる become serious.〜になって怒る get angry <at a joke> .
むき
むき [1] 【無機】
無機化学・無機化合物・無機物などの略。
⇔有機
むき=になる
――にな・る
(ちょっとしたことに)本気で腹を立てる。
むきあい
むきあい [0] 【向き合い】
向き合っていること。向かい合い。「テーブルに―に座る」
むきあう
むきあ・う [3] 【向き合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに正面を向いて相対する。「客と―・って座る」
[可能] むきあえる
むきあう
むきあう【向き合う】
⇒向かい合う.
むきえいよう
むきえいよう [3] 【無機栄養】
無機物から有機物を合成する栄養形式。光合成・化学合成を行う生物がこれにあたる。自主栄養。自養。独立栄養。
⇔有機栄養
むきえび
むきえび [2] 【剥き海老】
小エビの頭を取り,殻をむいたもの。ゆでて干したものにもいう。
むきえんき
むきえんき [1] 【無期延期】
期日を定めずに延期すること。
むきえんるい
むきえんるい [3] 【無機塩類】
(1)無機酸の水素を金属で置換してできる塩。塩化ナトリウム・炭酸カルシウムなど。
(2)無機質のこと。
むきおん
むきおん [2] 【無気音】
閉鎖を開放する際に,気息を伴わない子音。例えば,日本語では「シカ(鹿)」のカが無気音であるのに対し,語頭に立つ「カタ(肩)」のカは有気音となる。
⇔有気音
むきかがく
むきかがく [3] 【無機化学】
すべての化学元素・単体ならびに無機化合物を研究対象とする化学の一分野。
⇔有機化学
むきかごうぶつ
むきかごうぶつ [4] 【無機化合物】
炭素以外の元素の化合物,および一酸化炭素・二酸化炭素・炭酸塩などの簡単な炭素化合物の総称。
⇔有機化合物
むきがんりょう
むきがんりょう [3] 【無機顔料】
無機物質を発色成分とする顔料。金属の酸化物を利用したものが多い。一般に有機顔料に比べて,鮮やかさは劣るが耐久性がある。べんがら・黄鉛・紺青・朱など。
むきけい
むきけい [2] 【無期刑】
終身拘禁を内容とする自由刑。10年経過後,仮出獄もありうる。無期禁錮と無期懲役がある。
⇔有期刑
むきげん
むきげん [2] 【無期限】
期限のないこと。期限を定めないこと。「―スト」
むきげん
むきげん【無期限の】
indefinite.→英和
〜に for an indefinite period.‖無期限スト a strike for an indefinite period.
むきこうさい
むきこうさい [3] 【無期公債】
⇒永久公債(エイキユウコウサイ)
むきこうぶんし
むきこうぶんし [5] 【無機高分子】
炭素以外の元素の原子が共有結合によって繰り返し結合してできた高分子化合物の総称。ケイ酸塩鉱物やシリコーンはその例。
むきこきゅう
むきこきゅう [3] 【無気呼吸】
酸素がない状態での呼吸。アルコール発酵や筋肉内での解糖などがその例で,酸素呼吸に比べてエネルギーの獲得効率が小さい。無酸素呼吸。
⇔酸素呼吸
むきさん
むきさん [2] 【無機酸】
塩素・硫黄・窒素・リンなどの炭素以外の非金属を含む酸の総称。塩酸・硫酸・硝酸・リン酸など。炭酸は炭素を含んでいるが,普通,無機酸に含める。古来,鉱物から得られたので鉱酸ともいう。
⇔有機酸
むきしつ
むきしつ [2] 【無機質】
(1)鉱物の性質をもつこと。また,そのもの。生物が関与する以前に存在する物質。
→無機物
(2)栄養素として生体維持に不可欠の元素,またそれらの塩(エン)。炭素・酸素・水素・窒素以外の,カルシウム・マグネシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・鉄・銅・亜鉛などの類。ミネラル。
むきしつひりょう
むきしつひりょう [5] 【無機質肥料】
無機質の成分からできている肥料。硫安・過リン酸石灰・塩化カリなどの化学肥料と草木灰など。無機肥料。
⇔有機質肥料
むきしょう
むきしょう [2] 【無記性】
〔仏〕 三性の一。善にも悪にも分類できない中性的な行為。
むきじょうでんしゃ
むきじょうでんしゃ ムキデウ― [5] 【無軌条電車】
⇒トロリー-バス
むきず
むきず [1] 【無傷・無疵】 (名・形動)
(1)きずがない・こと(さま)。「―の茶碗」「大事故にあって―で助かる」
(2)罪・欠点・失敗などがない・こと(さま)。「今回の汚職事件で―の議員は一人もいない」「―の一〇連勝」
むきず
むきず【無傷の】
flawless;→英和
faultless;→英和
perfect.→英和
むきせんい
むきせんい [3] 【無機繊維】
無機物から成る繊維。ガラス繊維・岩石繊維など。耐熱・防温などに用いる。
むきたけ
むきたけ [2] 【剥茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。秋,ブナ・カエデ・ミズナラなどの広葉樹に発生。傘は径5〜10センチメートルの半円形。表面は緑色を帯びた淡黄褐色で,表皮ははげやすい。柄は横につき,短い。食用。
むきだし
むきだし【剥き出しの】
naked;→英和
bare;→英和
uncovered;[率直]frank;→英和
straightforward.→英和
〜に openly;→英和
frankly.⇒剥き出す.
むきだし
むきだし [0] 【剥き出し】 (名・形動)[文]ナリ
(1)おおい隠さずあらわにしている・こと(さま)。「背中を―にする」「コンクリートが―の壁」
(2)感情・欲望などを隠さず,言葉や態度・表情などにありのままに示す・こと(さま)。露骨なさま。「感情を―にする」「真個(ホントウ)に貴郎(アナタ),―で宜(イ)いわ/社会百面相(魯庵)」
むきだす
むきだ・す [3] 【剥き出す】 (動サ五[四])
おおい隠さないで,あらわに出す。露出する。「歯を―・して笑う」
むきだす
むきだす【剥き出す】
show;→英和
uncover;→英和
lay bare;stare <at> (目を).→英和
むきてき
むきてき [0] 【無機的】 (形動)
無機物のように,生命の感じられないさま。また,温かみのないさま。「―なデザイン」
むきどう
むきどう [2] 【無軌道】 (名・形動)[文]ナリ
(1)軌道のないこと。無軌条。
(2)考え方や行動が常軌を逸している・こと(さま)。「―な若者」「―に走る」
[派生] ――さ(名)
むきどう
むきどう【無軌道の】
(1) trackless.→英和
(2)[人・行為が]reckless.→英和
むきなおる
むきなお・る [4] 【向き直る】 (動ラ五[四])
別の方向へ体の向きを変える。「―・る,途端に女は二三歩退いた/草枕(漱石)」
[可能] むきなおれる
むきねんきん
むきねんきん [3] 【無期年金】
期限を限定せず,受取人の生存中継続して支給される年金。
→有期年金
むきはい
むきはい [2] 【無気肺】
気管支閉塞により,末梢の細気管支・肺胞が換気されず,収縮して空気がなくなった状態。
むきひりょう
むきひりょう [3] 【無機肥料】
⇒無機質肥料(ムキシツヒリヨウ)
むきふむき
むきふむき [1][1][1] 【向き不向き】
その人に向いていることと向いていないこと。「人には―がある」
むきふんしゃ
むきふんしゃ [3] 【無気噴射】
ディーゼル機関の燃料噴射の一方式。燃料のみを直接ノズルからシリンダー内に高圧で噴射し,霧化するもの。無気噴油。
むきぶつ
むきぶつ [2] 【無機物】
有機物を除いたすべての物質。金属・塩類・水,水素・酸素・窒素などの各種の気体。無機物質。
⇔有機物
むきみ
むきみ [0] 【剥き身】
(1)アサリ・ハマグリなどの貝殻を除いた中の肉。抜き身。
(2)「剥き身隈(グマ)」の略。
むきみ
むきみ【剥き身】
[貝の]stripped shellfish.
むきみぐま
むきみぐま [3] 【剥き身隈】
歌舞伎の隈取(クマド)りの一。紅で目頭より眉(マユ)にかけてぼかしを入れて隈取るもの。「助六」や「対面」の五郎など色気のある荒事役に用いる。
→隈取り
むきむき
むきむき [1][2] 【向き向き】
(1)さまざまな方向・方面。「御府下近郷すべて御昵近(ゴジツキン)―へ御布令あらせられ/安愚楽鍋(魯文)」
(2)それぞれの好みや適性が異なっていること。「人には―がある/半日(鴎外)」
むきめい
むきめい [2] 【無記名】
氏名を書かないこと。
⇔記名
むきめい
むきめい【無記名の】
unregistered;uninscribed.‖無記名公債 an unregistered bond.無記名投票 a secret vote.
むきめいうらがき
むきめいうらがき [5] 【無記名裏書】
⇒白地式裏書(シラジシキウラガキ)
むきめいかぶけん
むきめいかぶけん [5] 【無記名株券】
株主の氏名が記載されていない株券。1990年(平成2)に商法改正により廃止された。
⇔記名株券
むきめいさいけん
むきめいさいけん [5] 【無記名債券】
債券面および債券原簿に債権者の氏名が記載されていない債券。
⇔記名債券
むきめいしょうけん
むきめいしょうけん [5] 【無記名証券】
証券上に特定の権利者の氏名を記載していない証券。その所持人が正式の権利者と認められる。持参人払式小切手・無記名社債・商品券・乗車券など。
むきめいていきよきん
むきめいていきよきん [8] 【無記名定期預金】
秘密保持のため住所・氏名を明示せず,取引に使用する印鑑の届け出のみで契約される定期預金。特別定期預金。
むきめいとうひょう
むきめいとうひょう [5] 【無記名投票】
投票用紙に投票人の氏名を記入しない方式の投票。
⇔記名投票
むきゅう
むきゅう【無休である】
have no holiday.
むきゅう
むきゅう【無給の】
unpaid.→英和
〜で働く work without pay.‖無給医局員 an unpaid doctor of the medical staff;an unpaid doctor of a hospital.無給休日 an unpaid holiday.
むきゅう
むきゅう [0] 【無窮】 (名・形動)[文]ナリ
きわまりのない・こと(さま)。永遠。無限。「羅馬(ローマ)は…その―なる美術と共に,世界の民に崇められん/即興詩人(鴎外)」
むきゅう
むきゅう [0] 【無休】
休まないこと。休日のないこと。「年内―」
むきゅう
むきゅう [0] 【無給】
給料がないこと。給料が支払われていないこと。
⇔有給
「―で働く」
むきゅうどう
むきゅうどう [2] 【無窮動】
⇒常動曲(ジヨウドウキヨク)
むきょう
むきょう [0] 【夢境】
夢の世界。夢路(ユメジ)。「―をさまよう」
むきょういく
むきょういく【無教育な】
uneducated;illiterate.→英和
むきょういく
むきょういく [2] 【無教育】 (名・形動)[文]ナリ
教育を受けていないこと。無教養なさま。「―な人間」「親達が―無理想であつたばかりに/平凡(四迷)」
むきょうかいしゅぎ
むきょうかいしゅぎ ムケウクワイ― [6] 【無教会主義】
内村鑑三によって唱えられた日本独自のキリスト教のあり方。制度化された教会とその聖礼典を批判,聖書と信仰のみを重視する。塚本虎二・矢内原忠雄・黒崎幸吉・藤井武らが継承。
むきょうしつ
むきょうしつ ムキヤウ― [2] 【無響室】
壁・床・天井に音波を吸収する装置・構造を施して,反響がないようにした部屋(ヘヤ)。音響測定に使われる。
むきょうそう
むきょうそう [2] 【無競争】
候補者や受験者などが定員に満たないために,競争相手がいないこと。
むきょうそう
むきょうそう【無競争で当選する】
be returned[elected]unopposed.
むきょうよう
むきょうよう [2] 【無教養】 (名・形動)[文]ナリ
知識・教養のない・こと(さま)。「―な振る舞い」
[派生] ――さ(名)
むきょく
むきょく [1] 【無極】 (名・形動)[文]ナリ
(1)果てのないこと。きわまりのないこと。そのさま。「美なる,―なる,不則なる自然よ/欺かざるの記(独歩)」
(2)〔周敦頤(シユウトンイ)「太極(タイキヨク)図説」の「無極而太極」から〕
宋学で,宇宙の本体である太極の無限定性を示した語。
(3)電極が存在しないこと。「―結合」
むきりつ
むきりつ [2] 【無規律】 (名・形動)[文]ナリ
規律のないこと。だらしないこと。また,そのさま。不規律。「―な学園」
むきりょく
むきりょく【無気力な】
spiritless;→英和
inactive;→英和
lazy.→英和
むきりょく
むきりょく [2] 【無気力】 (名・形動)[文]ナリ
気力のないこと。進んで何かをしようとする意欲のないこと。また,そのさま。「―から立ち直る」「―な負け方」
[派生] ――さ(名)
むきりょくしょう
むきりょくしょう [0] 【無気力症】
〔心〕 勉学や仕事などへの意欲が乏しく,無気力な状態。アパシー。
むきん
むきん [0] 【無菌】
細菌のいないこと。研究などのため,人為的に細菌がいない状態にすること。また,その状態。「―室」
むきん
むきん【無菌の】
germ-free <room> ;pasteurized;sterilized.
むきんどうぶつ
むきんどうぶつ [4] 【無菌動物】
母体から帝王切開で子を取り出し,無菌状態で飼育した動物。特定の細菌を感染させるなど種々の動物実験に利用する。
むぎ
むぎ [1] 【麦】
(1)イネ科のオオムギ・コムギ・ライムギ・エンバクなどの総称。食糧・飼料として重要。乾燥した気候に適し,温帯で広く栽培される。[季]夏。
〔「麦の芽」は [季]冬〕
(2)「麦飯(ムギメシ)」の略。
(3)「麦索(ムギナワ)」の略。
むぎ
むぎ【麦】
wheat (小麦);→英和
barley (大麦).→英和
‖麦粉 flour.麦畑 a wheat field.
むぎ
むぎ [1] 【無愧】
悪事を犯しながら,他に対して恥じないこと。
〔仏教では「むき」と読む〕
むぎ=を踏(フ)む
――を踏(フ)・む
麦踏みをする。
むぎあき
むぎあき [2] 【麦秋】
「麦秋(バクシユウ)」を訓読みした語。麦の秋。[季]夏。「―に好くある薄曇の日であつた/阿部一族(鴎外)」
むぎいい
むぎいい [2] 【麦飯】
「むぎめし(麦飯)」に同じ。
むぎいりこ
むぎいりこ [4] 【麦炒り粉】
「麦焦がし」に同じ。[季]夏。
むぎうずら
むぎうずら [3] 【麦鶉】
生長した麦畑の中で,雛(ヒナ)を育てる鶉。[季]春。《―畦をよぎりぬ庵の前/鈴木花蓑》
むぎうち
むぎうち [0][2] 【麦打ち】
刈り取った麦の穂を,殻竿(カラザオ)で打って実を落とすこと。また,その殻竿。[季]夏。
むぎうるし
むぎうるし [3] 【麦漆】
小麦粉と姫糊(ヒメノリ)に生漆(キウルシ)を混ぜ合わせた漆。漆器・陶器・木工品などの割れた部分を接合させるのに用いる。
むぎおし
むぎおし [2] 【麦押し】
麺棒(メンボウ)のこと。
むぎかす
むぎかす 【麦滓】
「ふすま(麬)」に同じ。[和名抄]
むぎかた
むぎかた 【麦形・捻頭】
小麦粉を練り,頭をねじった形に作った古代の菓子。[和名抄]
むぎから
むぎから [0] 【麦稈】
〔「むぎがら」とも〕
「むぎわら(麦藁)」に同じ。「―にしかるる里の葵かな(鈍可)/曠野」
むぎかり
むぎかり [0][2] 【麦刈(り)】
実った麦を刈り取ること。[季]夏。
むぎきり
むぎきり [0] 【麦切り】
大麦の粉を水でこねてのばし,うどんのように切ったもの。
むぎぐわい
むぎぐわい [3] 【麦慈姑】
アマナの別名。
むぎけつけんかぶ
むぎけつけんかぶ [5] 【無議決権株】
議決権のない株式。利益配当において優先的内容をもつ株式について,定款により認められる。その総数は発行済み株式総数の四分の一を超えることができない。
むぎこ
むぎこ [3] 【麦粉】
麦の粉。特に,小麦の粉。うどん粉。
むぎこう
むぎこう [2] 【無技巧】 (名・形動)[文]ナリ
技巧をこらしていないこと。自然のままであること。また,そのさま。
むぎこうじ
むぎこうじ [3] 【麦麹】
大麦・裸麦などで作った麹。味噌を製造するのに用いる。
むぎこがし
むぎこがし [3] 【麦焦がし】
大麦を炒(イ)って粉にひいたもの。砂糖を混ぜ水で練って食べたり,菓子の原料にしたりする。はったい。香煎(コウセン)。麦炒(イ)り粉。[季]夏。
むぎこき
むぎこき [2] 【麦扱き】 (名)スル
麦の穂から実をこき落とすこと。また,そのための農具。[季]夏。「―機」
むぎさく
むぎさく [0] 【麦作】
麦の栽培。また,その作柄・収穫。
むぎせん
むぎせん 【牟岐線】
JR 四国の鉄道線。徳島・阿南・牟岐・海部間,79.3キロメートル。徳島県南部の太平洋岸を走り,海部より阿佐海岸鉄道が甲浦までのびる。
むぎせんのう
むぎせんのう 【麦仙翁】
ムギナデシコの別名。
むぎぜみ
むぎぜみ [2] 【麦蝉】
麦の刈り入れの頃鳴く蝉。
むぎた
むぎた [0][2] 【麦田】
(1)麦を作る田畑。
(2)米麦の二毛作ができ,麦を作っている田。
むぎちゃ
むぎちゃ [2] 【麦茶】
大麦を殻のまま炒(イ)って,煮出した飲み物。夏,冷やして飲む。麦湯。[季]夏。
むぎとへいたい
むぎとへいたい 【麦と兵隊】
小説。火野葦平作。1938年(昭和13)「改造」に発表。「土と兵隊」「花と兵隊」と合わせて兵隊三部作となる。従軍日記の体裁で徐州会戦の実情を記録した戦記文学。
むぎとろ
むぎとろ [0] 【麦薯蕷】
麦飯にとろろ汁をかけた食べ物。
むぎなでしこ
むぎなでしこ [4] 【麦撫子】
ナデシコ科の一年草。ヨーロッパ原産。花壇に植える。全体に粗毛があり,淡緑色。高さは60〜80センチメートルで,線形の葉を対生。五,六月,長い花柄に径約3センチメートルの紫桃色の花をつける。麦仙翁(ムギセンノウ)。
むぎなわ
むぎなわ 【麦索・麦縄】
(1)「索餅(サクベイ)」に同じ。[和名抄]
(2)うどん,または冷や麦のこと。むぎ。「夏のころほひ,―多くいで来けるを/今昔 19」
むぎのあき
むぎのあき 【麦の秋】
「麦秋(バクシユウ)」に同じ。[季]夏。《山寺は碁の秋里は―/一茶》
むぎばたけ
むぎばたけ [3] 【麦畑】
麦の作ってある畑。むぎはた。
むぎふ
むぎふ [0] 【麦生】
麦が生えていること。また,その場所。
むぎふみ
むぎふみ [2][3] 【麦踏み】
春先に麦の芽を足で踏むこと。霜柱によって浮き上がった土を押さえ,麦の不必要な生長を抑制し根張りをよくするために行う。[季]春。
むぎぶえ
むぎぶえ [0][3] 【麦笛】
青い麦の茎を軽くかみ,笛のように吹き鳴らすもの。むぎわらぶえ。[季]夏。
むぎぼこり
むぎぼこり [3] 【麦埃】
麦打ちをするときに立つほこり。[季]夏。《長旅や駕なき村の―/蕪村》
むぎぼし
むぎぼし [2] 【麦星】
〔麦の熟する頃によく見えることから〕
(1)サソリ座のアンタレス。
(2)牛飼い座のアルクトゥルス。
むぎまき
むぎまき [2][3] 【麦蒔き・麦播き】 (名)スル
麦の種をまくこと。[季]冬。《―の影法師長き夕日かな/蕪村》
むぎまんじゅう
むぎまんじゅう [3] 【麦饅頭】
小麦粉の皮で餡(アン)をくるんで蒸した饅頭。
むぎみそ
むぎみそ [0] 【麦味噌】
「田舎(イナカ)味噌」に同じ。
むぎめし
むぎめし [0] 【麦飯】
(1)米に麦(大麦)を混ぜて炊いた飯。また,麦だけを炊いた飯。むぎいい。[季]夏。
(2)〔吉原の遊女を「米(ヨネ)」というのに対して〕
江戸時代,下等な遊女の称。
むぎめし=で鯉(コイ)を釣る
――で鯉(コイ)を釣る
わずかな元手で莫大な利益を得ることのたとえ。えびで鯛(タイ)を釣る。
むぎもち
むぎもち [2] 【麦餅】
小麦粉で作った餅。
むぎもやし
むぎもやし [3] 【麦萌し】
麦のもやし。飴(アメ)などを作るのに用いる。
むぎやぶし
むぎやぶし 【麦や節】
富山県五箇山地方の民謡で,酒盛り唄。源流は能登半島の粉挽(ヒ)き唄。
むぎゆ
むぎゆ [2] 【麦湯】
「麦茶(ムギチヤ)」に同じ。[季]夏。
むぎょう
むぎょう [0] 【無形】
〔仏〕 形をとらないこと。また,形をもたないもの。「神ワ―ナモノ/ヘボン(二版)」
むぎょう
むぎょう [0] 【無業】
職業についていないこと。無職。
むぎわら
むぎわら [0] 【麦藁】
(1)麦の穂を取り去ったあとの茎。むぎから。[季]夏。
(2)「麦藁帽子」の略。「老爺(ジイ)さんは炎天に煤けた―一つで/社会百面相(魯庵)」
むぎわら
むぎわら【麦藁】
straw.→英和
麦藁細工 strawwork.麦藁帽子 a straw hat.
むぎわらぎく
むぎわらぎく [4] 【麦藁菊】
キク科の一年草。オーストラリア原産。観賞用。茎は高さ約70センチメートル,葉は披針形。初夏から秋,上部の枝先に径3センチメートルの頭花をつける。総苞(ソウホウ)は花弁状で赤・黄・白色など。ドライ-フラワーにされる。
むぎわらさなだ
むぎわらさなだ [5] 【麦藁真田】
「麦稈(バツカン)真田」に同じ。
むぎわらざいく
むぎわらざいく [5] 【麦藁細工】
染めた麦藁を編んだり貼りつけたりして玩具などに細工すること。また,その細工。
むぎわらだい
むぎわらだい [4] 【麦藁鯛】
麦刈りの頃に瀬戸内海などでとれる鯛。産卵を終えたもので,味は落ちる。
むぎわらとんぼ
むぎわらとんぼ [5] 【麦藁蜻蛉】
〔腹部が黄色で,麦藁の色をしているところから〕
シオカラトンボの雌の称。
むぎわらぼうし
むぎわらぼうし [5] 【麦藁帽子】
麦稈真田(バツカンサナダ)で作った夏用の帽子。麦藁帽。ストロー-ハット。[季]夏。
むく
むく [1] 【尨】
毛がふさふさと生えていること。むく毛。
むく
む・く [0] 【剥く】
■一■ (動カ五[四])
外側をおおっているものを取り去る。「りんごの皮を―・く」「牙(キバ)を―・く」「目を―・いて怒る」「一皮―・けば詐欺師だ」「唐の梨子の―・きたるを/古事談 3」
[可能] むける
■二■ (動カ下二)
⇒むける
むく
むく【剥く】
[皮を]peel <a fruit> ;→英和
pare;→英和
husk (穀類を).→英和
むく
むく [1] 【椋】
(1)ムクノキのこと。
(2)ムクドリの略。
むく
むく 【椋】
姓氏の一。
むく
むく【向く】
(1) turn <to> ;→英和
look <up,down> .→英和
(2)[面する]face;→英和
look <on the street> .
(3)[指す]point <to> .→英和
(4)[適する]suit <a person> ;→英和
be suited[suitable] <for,to> .
むく
む・く [0] 【向く】
■一■ (動カ五[四])
(1)顔がある物に面する。また,そうなるように動く。「窓の方を―・く」「右―・け右」
(2)物がある方向を指す。物の正面があるものに面する位置にある。「南を―・いている建物」
(3)体や気持ちがある方向・事柄におのずから進む。「足の―・くままに歩きまわる」「気が―・けば夜中まで働く」
(4)その人や物に適する。ふさわしい。「自分に―・いた仕事」「運動に―・いた服装」
(5)(「運が向く」の形で)幸運にめぐりあうようになる。「しだいに運が―・いてきた」
(6)服従する。「此の如くせば則ち虜(アタ)自に―・き伏(シタガ)ひなむ/日本書紀(神武訓)」
〔「向ける」に対する自動詞〕
[可能] むける
■二■ (動カ下二)
⇒むける
むく
むく [1] 【無垢】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 欲望・執着などの煩悩(ボンノウ)がなく,清浄なこと。
(2)心身が汚れていないこと。うぶで世間ずれしていないこと。また,そのさま。「純真―」「―な娘」
(3)全く混じりもののないこと。純粋であること。「金―(=純金)」
(4)和服で,表裏を同色の無地で仕立てた長着。婚礼衣装の白無垢など。
むく
むく [1] 【無苦】
苦しみがないこと。また,その世界。
むく
むく【無垢の】
pure;→英和
spotless;→英和
unpolluted.
むく
むく [1] 【無患子】
ムクロジのこと。また,その実。
むくい
むくい【報い】
(1)[報償]a reward;→英和
a recompense.→英和
(2)[報復]retribution <for one's sin> .→英和
〜を受ける pay for <one's sin> .
むくい
むくい [3][2][0] 【報い・酬い】
〔動詞「報いる」の連用形から〕
(1)よいことあるいは悪いことをした結果として,身に受けるもの。果報。「悪行の―を受ける」
(2)お礼をすること。また,労苦に対する償い。報酬。「何の―も求めない」「我は此人々に―せんとおもふに/即興詩人(鴎外)」
(3)因縁(インネン)によって受ける果報。「前(サキ)の世の―にこそ侍るなれば/源氏(須磨)」
(4)仕返し。報復。「海賊―せむと言ふなることを/土左」
むくいぬ
むくいぬ【尨犬】
a shaggy dog;a poodle.→英和
むくいぬ
むくいぬ [0] 【尨犬】
むく毛の犬。むく。
むくいる
むく・いる [3] 【報いる・酬いる】 (動ア上一)[文]ヤ上二 むく・ゆ
(1)受けた恩や払われた労力などに対して,ふさわしいお返しをする。「恩に―・いる」「―・いられることの少ない仕事」「必ず苦を離れむ事を―・ゆべし/今昔 11」
(2)仕返しする。返報する。「一矢を―・いる」
むくいる
むくいる【報いる】
[労力などに]reward[recompense] <a person for> ;→英和
[恩や仇に]return <a person's kindness> .→英和
⇒仕返し.
むくう
むく・う ムクフ [2] 【報う・酬う】 (動ワ五[ハ四])
〔ヤ行上二段動詞「むくゆ」が中世頃から転じたもの〕
(1)「むくいる(報){(1)}」に同じ。「苦労したのに―・われない」
(2)「むくいる(報){(2)}」に同じ。「たちまちにあだを―・ふなり/宇治拾遺 3」
(3)むくいとなって身にはねかえる。「年を老(ト)ると屹度―・つて参ります/真景累ヶ淵(円朝)」
[可能] むくえる
むくえ
むくえ [2] 【無垢衣】
〔煩悩(ボンノウ)の汚れのない衣の意〕
袈裟(ケサ)の異名。
むくえのき
むくえのき [3] 【椋榎】
ムクノキの別名。
むくげ
むくげ【木槿】
《植》a hibiscus.→英和
むくげ
むくげ【尨毛(のある)】
fluff(y).→英和
⇒尨犬.
むくげ
むくげ [0] 【木槿・槿】
アオイ科の落葉低木。中国・インド原産。生け垣や庭木とする。高さ約3メートル。葉は卵形。花は葉腋(ヨウエキ)に単生し,晩夏から秋にかけて径約6センチメートルの紅紫色または白色の五弁花を開き,一日でしぼむ。幹皮や花は薬用。古くはアサガオと称された。モクゲ。蓮(ハチス)。木蓮(キハチス)。[季]秋。《道のべの―は馬に喰はれけり/芭蕉》
→槿花(キンカ)
木槿[図]
むくげ
むくげ [0] 【尨毛・毳】
(1)(獣の)ふさふさと長く垂れ下がった毛。「―の犬」
(2)薄くやわらかい毛。にこげ。
むくさのたきもの
むくさのたきもの [1] 【六種の薫物】
平安時代以来の代表的な薫物の銘で,梅花・荷葉(カヨウ)・菊花・落葉(ラクヨウ)・侍従・黒方(クロボウ)の六種。調製者によって種々の調合法が伝えられる。
むくせかい
むくせかい [3] 【無垢世界】
〔仏〕「法華経(提婆品)」に説く,沙羯羅(シヤカラ)竜王の娘の竜女が成仏(ジヨウブツ)したという世界。
むくち
むくち [1] 【無口】 (名・形動)[文]ナリ
口数の少ない・こと(さま)。寡黙。「急に―になる」「―な子」
むくち
むくち【無口】
taciturnity.〜な taciturn;→英和
silent.→英和
むくつけ
むくつけ (形動ナリ)
〔形容詞「むくつけし」の語幹から〕
無骨なさま。恐ろしいさま。「―なる男も是をよろこび/浮世草子・五人女 3」
むくつけおとこ
むくつけおとこ 【むくつけ男】
荒々しく恐ろしい男。「―も舷(フナバタ)に寄懸て/太平記 18」
むくつけし
むくつけ・し (形ク)
(1)無骨でむさくるしい。現代語では,連体形「むくつけき」の形で用いられる。「―・き男」
(2)(相手の正体などがわからず)うす気味が悪い。恐ろしい。「おいらかに鬼とこそ向ひ居たらめ。―・き事/源氏(帚木)」
(3)行動などが常軌を逸している。「奇異(アサマ)しく―・く怖しかりし人の有様かな/今昔 25」
(4)無骨である。無風流である。「―・き心の中にいささか好きたる心まじりて/源氏(玉鬘)」
むくつけ男
むくつけおとこ 【むくつけ男】
荒々しく恐ろしい男。「―も舷(フナバタ)に寄懸て/太平記 18」
むくと
むくと (副)
「むっくと」に同じ。「それがしが―起きたれば,ひたと抱きつかれた程に/狂言・花子」
むくどり
むくどり [2] 【椋鳥】
(1)スズメ目ムクドリ科の鳥の総称。旧世界に約一一〇種が知られる。
(2){(1)}の一種。全長25センチメートル内外。黒褐色で顔と腰が白く,くちばしと脚は橙黄色。平野部に多く,数千羽もの群れをなすことが多い。昆虫や果実を食べる。巣箱をよく利用し,都会地にも多い。アジア北東部に分布し,日本各地でも繁殖。ハクトウオウ。ムク。[季]秋。
(3)田舎から都へ来た者をあざけっていう語。「―も毎年来ると江戸雀/柳多留 73」
椋鳥(2)[図]
むくどり
むくどり【椋鳥】
《鳥》a starling.→英和
むくのき
むくのき [1] 【椋木・樸樹】
ニレ科の落葉高木。高さ20メートルに達し,老木の樹皮ははがれやすい。山地に生え,庭木ともする。葉は卵形で先はとがり,表面はざらつく。雌雄同株で,五月頃開花。果実は径約1センチメートルの卵球形で黒熟し,甘くて食べられる。葉は細工物を磨くのに用い,材は床柱・器具などとする。ムク。ムクエノキ。
椋木[図]
むくはとじゅう
むくはとじゅう 【椋鳩十】
(1905-1987) 小説家・児童文学者。長野県生まれ。本名,久保田彦穂。法大卒。自然と密着した山窩(サンカ)の生活や児童向けの動物小説を執筆。「山窩譚」「孤島の野犬」など。
むくはらでら
むくはらでら 【向原寺】
奈良県明日香村豊浦(トユラ)にあった日本最初の寺。552年,蘇我稲目(ソガノイナメ)が百済(クダラ)王から献じられた仏像・経論を小墾田(オハリダ)の家に安置し,のち向原の家に移して寺としたという。推古朝期(592-628)には豊浦に移り,豊浦寺と称した。現在その跡地に浄土真宗の向原(コウゲン)寺(広厳寺とも)がある。小墾田寺。豊浦寺。建興寺。桜井寺。
むくみ
むくみ [3][0] 【浮腫】
むくむこと。また,むくんだもの。ふしゅ。「足に―がくる」「―がとれる」
むくみ
むくみ【浮腫】
a swell;→英和
dropsy.→英和
〜のある swollen;→英和
dropsical.
むくむ
むくむ【浮腫む】
swell;→英和
be(come) swollen.
むくむ
むく・む [2][0] 【浮腫む】 (動マ五[四])
水気などがたまって,体の一部あるいは全体がはれてふくれる。「脚気で足が―・む」「寝過ぎで―・んだ顔」
むくむく
むくむく [1] (副)
(1)雲・煙などが重なり合ってわき出るさま。「入道雲が―(と)わき上がる」
(2)感情などが高まるさま。「怒りが―(と)頭をもたげてきた」
(3)起き上がるさま。「―(と)起き上がる」
(4)柔らかいものが厚くふくらんでいるさま。「―と肥つた,赤ちやけた狗児(イヌコロ)が/平凡(四迷)」
(5)もそもそとうごめくさま。「柳之助の夜着が―と動いたので/多情多恨(紅葉)」
むくむくし
むくむく・し (形シク)
非常に気味が悪い。恐ろしい。「―・しく聞きならはぬ心地し給ふ/源氏(東屋)」
むくめく
むくめ・く 【蠢く】 (動カ四)
虫などがむくむくと動く。うごめく。「左右にかづき給ふるものは蓑虫のやうにてや,―・きまゐらむ/宇津保(楼上・上)」
むくゆ
むく・ゆ 【報ゆ・酬ゆ】 (動ヤ上二)
⇒むくいる
むくゆう
むくゆう [2] 【無功用】
〔仏〕
(1)高度な段階に達した菩薩が,身・口・意の三業(サンゴウ)を用いることなく自然のままにあること。
(2)禅宗で,人為的な思惟・判断をすて自然のままの状態にあること。
むくり
むくり
〔動詞「むくる」の連用形から〕
腹を立てること。「阿根輪大きに―を起し/浄瑠璃・須磨都源平躑躅」
むくり
むくり [2] 【起り】
〔動詞「むくる」の連用形から〕
上方に凸形に曲がっていること。また,その曲線や曲面。
むくり
むくり [2] (副)
「むっくり{(1)}」に同じ。「―(と)起きる」
むくり=を煮やす
――を煮や・す
むかっ腹を立てる。業(ゴウ)を煮やす。「蚊のくふ計りに―・し/洒落本・神代椙�論」
むくりこくり
むくりこくり 【蒙古高句麗】
〔「むくり」は蒙古(モウコ),「こくり」は高句麗(コウクリ)のこと。元寇のときに,「むくりこくりの鬼が来た」と言って恐れたことから。「もくりこくり」とも〕
(1)恐ろしいもののたとえ。子供を泣きやませるときなどに言った。「天人の玉子ではない―が玉子にてあらうず/咄本・醒睡笑」
(2)無理非道なこと。「神国に生まれて,神沙汰を停止とは,正真の―/浄瑠璃・日本武尊」
むくりはふ
むくりはふ [4] 【起り破風】
破風板の形が上方に向かって凸形の曲線をなすもの。
⇔反(ソ)り破風
むくりやね
むくりやね [4] 【起り屋根】
ゆるやかな弧を描いた凸形の屋根。
むくる
むく・る 【剥る】
■一■ (動ラ四)
(1)剥(ム)く。はがす。まくる。「奪い取り剥ぎ―・りければ/太平記 35」
(2)腹を立てる。むくれる。「侍めがひどく―・つて/滑稽本・八笑人」
■二■ (動ラ下二)
⇒むくれる
むくれにし
むくれにし 【木欒子】
モクゲンジの別名。
むくれる
むく・れる [0] 【剥れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 むく・る
(1)はがれて取れる。むける。「皮が―・れる」
(2)怒ってむっとした顔をする。腹を立てる。「何をそんなに―・れているの」
むくれる
むくれる
take offense;become sullen.
むくろ
むくろ [0] 【躯・骸・身】
(1)体。身体。「ひととなり,―長(タカ)く大きにして/日本書紀(景行訓)」
(2)死骸。なきがら。特に,首のない胴体。「冷たい―となって横たわる」「御首は敷皮の上に落ちて,―はなほ座せるが如し/太平記 2」
むくろじ
むくろじ [3][0] 【無患子】
ムクロジ科の落葉高木。山地に自生し,庭木ともする。葉は大形の羽状複葉。雌雄同株。夏,枝頂に淡緑色の小花多数を円錐状につける。果実は球形で黄褐色に熟し,黒色の種子は追い羽根の球や数珠(ジユズ)に用いる。果皮はサポニンを含み,石鹸(セツケン)の代用にされた。ツブ。ムク。ムクロ。ムクロンジ。[季]秋。
無患子[図]
むぐう
むぐう 【無窮】 (名・形動ナリ)
(1)「むきゅう(無窮)」に同じ。「大悲―の菩薩なり/盛衰記 18」
(2)「無窮(ムグウ)自在」に同じ。「虚空を相手に八方―請けつ流しつ斬り合ひしが/浄瑠璃・平家女護島」
むぐうじざい
むぐうじざい 【無窮自在】 (名・形動ナリ)
思いのままに振る舞う・こと(さま)。「ましてあらそふ者はなし。―に申なし安堵給はりくだりけり/幸若・信太」
むぐら
むぐら 【土竜】
モグラの異名。[日葡]
むぐら
むぐら [0] 【葎】
野原や荒れた庭などに繁茂する雑草の総称。ヤエムグラ・カナムグラなど。うぐら。もぐら。「―延(ハ)ふ賤(イヤ)しきやども/万葉 4270」
むぐらのかど
むぐらのかど 【葎の門】
葎のまつわり茂る門。荒れはてた家や貧しい家をいう。「さびしくあばれたらむ―に/源氏(帚木)」
むぐらのやど
むぐらのやど 【葎の宿】
「葎の門」に同じ。「露しげき―に/源氏(横笛)」
むぐらふ
むぐらふ 【葎生】
葎が生えていること。また,その所。「―の汚なきやどに入れいませてむ/万葉 759」
むぐらもち
むぐらもち 【土竜】
モグラの異名。[日葡]
むぐり
むぐり [1] 【潜り】
(1)もぐること。もぐり。
(2)カイツブリの異名。
むぐる
むぐ・る 【潜る】 (動ラ四)
「もぐる(潜)」に同じ。「わらの中に―・りてねてゐたるぶた/西洋道中膝栗毛(魯文)」
むけ
むけ [1] 【無卦】
陰陽道(オンヨウドウ)で,人の干支(エト)に合わせて定めた年回り。この卦に当たった人は五年間凶事が続くという。
→有卦(ウケ)
むけ
むけ 【向け】
〔動詞「向ける」の連用形から〕
(1)他の語の下に付けて,その方向に送ったりその方面を対象とする意を表す。「南米―の輸出」「子供―の放送」
(2)従わせること。「まつろへの―のまにまに/万葉 4094」
むけ
−むけ【−向け】
for <export> .→英和
むけい
むけい【無形の】
abstract (抽象的);→英和
spiritual (精神的);→英和
invisible (目に見えぬ);→英和
intangible (手に触れぬ).→英和
無形文化財 an intangible cultural treasure.
むけい
むけい [0] 【無稽】 (名・形動)[文]ナリ
何らよりどころのないこと。でたらめであること。また,そのさま。不稽。「荒唐―」「或は―の不思議を唱へて/文明論之概略(諭吉)」
むけい
むけい [0] 【無形】
形のないこと。形に現れないこと。また,そのもの。
⇔有形
「有形―の恩恵を受ける」
むけいかい
むけいかい [2] 【無警戒】 (名・形動)
警戒しないこと。用心しないこと。また,そのさま。
[派生] ――さ(名)
むけいかく
むけいかく [2] 【無計画】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりした計画のない・こと(さま)。「―な開発」
[派生] ――さ(名)
むけいかく
むけいかく【無計画な】
haphazard.→英和
むけいけん
むけいけん【無経験(な)】
inexperience(d).→英和
〜である have no experience <in> .
むけいこく
むけいこく【無警告で】
without warning[notice].
むけいこていしさん
むけいこていしさん [7] 【無形固定資産】
固定資産のうち,物的な形をもたない資産。特許権・著作権・商標権・営業権など。
むけいさつ
むけいさつ【無警察状態(にある)】
(be in) a lawless state;lawlessness.
むけいてきそんがい
むけいてきそんがい [0] 【無形的損害】
⇒精神的(セイシンテキ)損害
むけいぶんかざい
むけいぶんかざい [6] 【無形文化財】
文化財保護法上の文化財の一。日本の伝統的な芸能や工芸技術など,無形の文化的所産で,歴史上または芸術上価値の高いもの。重要なものは文部大臣が重要無形文化財に指定し,その保持者(=人間国宝)または保持団体を併せて認定する。
⇔有形文化財
むけっせき
むけっせき【無欠席である】
have never been absent <from> ;be regular in one's attendance <at> .
むけつ
むけつ [0] 【無欠】
欠けたところのないこと。欠点のないこと。「完全―」
むけつ
むけつ [0][1] 【無血】
血を流さないこと。暴力的な手段によらないこと。「―革命」
むけつかくめい
むけつかくめい【無血革命】
a bloodless revolution.
むけつちゅう
むけつちゅう [3][2] 【無血虫】
血のない虫の意で,冷酷な人をいう語。「貴様如き―が那様(ソンナ)事を聞いたとて何が解るもので/金色夜叉(紅葉)」
むける
む・ける [0] 【剥ける】 (動カ下一)[文]カ下二 む・く
表面をおおっていた皮などがはがれて中身があらわれる。「皮が―・ける」「渋皮の―・けた女/あめりか物語(荷風)」
むける
む・ける [0] 【向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 む・く
(1)ある方向・対象に面するように,体や物の角度を変える。「顔を―・ける」「床の間に背を―・けて座る」「銃口を―・ける」「機首を北へ―・ける」
(2)ある方向を目指す。「ハワイに―・けて出航する」「古本屋街に足を―・ける」
(3)ある方面・事柄を行為の対象とする。「国民の関心を外に―・ける」「住民に―・けて訴えかける」「大会に―・けて準備する」「非難を政府に―・ける」
(4)派遣する。さし向ける。「使いの者を―・ける」「係官を現地に―・ける」
(5)品物や金を割り当てる。ふりむける。「全額を図書費に―・ける」
(6)討伐して平定する。「汝いかんぞ能くこの国を―・けましや/日本書紀(神代上訓)」
(7)神仏や死者の霊に金品を供える。捧げる。手向(タム)ける。「亡者ニ水ヲ―・クル/日葡」
〔「向く」に対する他動詞〕
むける
むける【向ける】
turn <one's eyes to> ;→英和
direct <one's attention to> ;→英和
point <a gun at> .→英和
むける
むける【剥ける】
come off;peel off.
むけん
むけん [0] 【無見】
〔仏〕 この世の事物は実体として存在せず,一切が無であるという考え。
むけんだいり
むけんだいり [4] 【無権代理】
代理権のない者が代理人として法律行為をすること。原則として,本人の追認がないかぎり有効な代理にならない。
むけんちょうそう
むけんちょうそう ムケンチヤウサウ [0][4] 【無見頂相】
〔仏〕 仏の八十随形好(ズイギヨウゴウ)の一。三十二相の一つ,肉髻(ニクケイ)の中にあって,人も仏も見ることのできない無限に高い頂点。
むげ
むげ 【無下】 (名・形動ナリ)
〔それより下がない意。多く「むげの」の形で用いられる〕
(1)まさにそれ以外の何物でもない・こと(さま)。まったく。「今は,―の親ざまにもてなして/源氏(薄雲)」
(2)程度がひどく劣っていること。ひどいこと。とんでもないこと。また,そのさま。「―の事をも仰せらるるものかな/徒然 188」「故もなく過してんは―の事なるべし/今昔 27」
(3)身分のごく低いこと。「―の民と争ひて君のほろび給へるためし/増鏡(新島守)」
(4)悲惨なさま。不運なさま。「弓矢取る者の矢一つにて死するは―なる事ぞ/義経記 4」「―ニコロサレタ/日葡」
→無下に
むげ
むげ [1] 【無価】
〔仏〕 値のつけられないほど貴重なこと。
むげ
むげ [1] 【無碍・無礙】 (名・形動ナリ)
何ものにも妨げられないこと。何の障害もないこと。また,そのさま。「融通―」「念仏者は―の一道なり/歎異抄」
むげい
むげい【無芸である】
have no accomplishments.
むげい
むげい [1] 【無芸】 (名・形動)[文]ナリ
何の芸も身につけていない・こと(さま)。「多芸は―」
むげいたいしょく
むげいたいしょく [1] 【無芸大食】
気のきいたことは何一つできず,食べることしか能のないこと。また,そのような人をあざけっていう語。
むげこう
むげこう [2] 【無碍光・無礙光】
〔仏〕 仏の発する智慧や救済力の光が,何物にも遮られないこと。一般には,阿弥陀仏の光明についていう。
→十二光
むげこうぶつ
むげこうぶつ [3] 【無碍光仏】
阿弥陀仏の異名。
むげちない
むげちな・い (形)[文]ク むげちな・し
〔近世関東語〕
情がない。むごい。「義者ばつて―・くぼい出しましたが/滑稽本・膝栗毛(発端)」
むげっけい
むげっけい [2] 【無月経】
月経周期が一回以上欠落すること。生理的なものと病的なものがある。
むげつ
むげつ [1] 【無月】
空が曇って月が見えないこと。特に,陰暦八月一五日の月についていう。[季]秋。
→雨月(ウゲツ)
むげつけない
むげつけな・い (形)[文]ク むげつけな・し
〔中世・近世語〕
「むげちない」に同じ。「どこの国にか―・い,帷子(カタビラ)一つで追ひ出し/浮世草子・当世乙女織」
むげない
むげな・い (形)[文]ク むげな・し
〔中世・近世語〕
思いやりがない。つれない。「(恋仲ヲ)―・う堰(セ)くではなけれども/浄瑠璃・重井筒(中)」
むげに
むげに【無下に(断わる)】
(refuse) flatly[point-blank].→英和
むげに
むげに [1] 【無下に】 (副)
〔形容動詞「無下なり」の連用形から〕
(1)考慮すべき点がないように扱うさま。すげなく。むやみに。「―断るわけにもいかない」「三浦の此答を,―浅薄な意見として,斥けるのも気の毒だ/うづまき(敏)」
(2)ひどく。まったく。「―賤しき人品(ヒトガラ)なるに/蜃中楼(柳浪)」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。「法師の―能なきは,檀那すさまじく思ふべし/徒然 188」
むげに=∘する
――∘する
捨ててかえりみない。無駄にする。「人の好意を―∘する」
むげん
むげん [0] 【夢幻】
(1)夢と幻。「―の境をさまよう」
(2)夢や幻のようにはかないことのたとえ。「―の世」
むげん
むげん【無限】
infinity;→英和
the infinite;→英和
boundlessness.→英和
〜の infinite;unlimited;→英和
endless.→英和
〜に infinitely;endlessly.→英和
〜大(小)の infinite (infinitesimal).‖無限軌道(車) a caterpillar (tractor).無限級数 an infinite series.
むげん
むげん [0] 【無言】
⇒むごん(無言)
むげん
むげん [0] 【無間】
〔古くは「むけん」とも〕
(1)ひっきりなしであること。間断のないこと。
(2)「無間地獄」の略。「―の重き罪を消つ/三宝絵詞(下)」
(3)「無間の鐘」の略。「手水鉢―ほどつく厚氷/柳多留 111」
むげん
むげん【夢幻】
a dream;→英和
a fantasy.→英和
〜の fantastic.
むげん
むげん [0] 【無限】 (名・形動)[文]ナリ
(1)限りがないこと。どこまでも続くこと。また,そのさま。
⇔有限
「夢は―に広がる」「―の宇宙」「我が薄志弱行は―に母上を歎かせ参らせた/良人の自白(尚江)」
(2)〔哲〕 ものが一定の関係や規定を受けないこと。ヘーゲルでは悪無限(単に限界をもたぬもの)と真無限(発展を含む全体者)とに分ける。
⇔有限
むげんかじょ
むげんかじょ [4] 【無限花序】
花が花軸のもとの方から順次先端にかけて咲いていく花序。穂状(スイジヨウ)花序・総状花序・散房花序・散形花序・頭状花序に分けられる。求心花序。総穂花序。
⇔有限花序
むげんきどう
むげんきどう [4] 【無限軌道】
⇒キャタピラー
むげんきゅうすう
むげんきゅうすう [4][6] 【無限級数】
〔数〕 項の数が無限にある級数。
むげんこうたい
むげんこうたい [4] 【無限後退】
〔哲〕
〔(ラテン) regressus in infinitum〕
ある事の原因または条件の連鎖が無限に連なっていて,どこまでさかのぼっても終わりにならないこと。
むげんしゅうごう
むげんしゅうごう [4] 【無限集合】
〔数〕 無限個の要素から成る集合。
むげんしょう
むげんしょう [0][2] 【無限小】
(1)限りなく小さいこと。
(2)〔数〕 変数が限りなく 0 に近づくこと。また,その変数。
⇔無限大
むげんしょうすう
むげんしょうすう [4][6] 【無限小数】
〔数〕 小数点以下の桁数(ケタスウ)が無限であるような小数。数字が循環するものと循環しないものがある。
⇔有限小数
むげんじごく
むげんじごく [4] 【無間地獄】
八大地獄の第八,阿鼻(アビ)地獄のこと。「―に落ちる」
むげんすうれつ
むげんすうれつ [4] 【無限数列】
〔数〕 項の数が無限である数列。
→有限数列
むげんせきにん
むげんせきにん [4] 【無限責任】
債務者個人の全財産を債務の引き当て(担保)とすること。
⇔有限責任
むげんせきにんしゃいん
むげんせきにんしゃいん [8] 【無限責任社員】
会社債権者に対し,直接に連帯無限責任を負う社員。合名会社はすべて無限責任社員から成り,合資会社は無限責任社員と有限責任社員から成る。
→有限責任社員
むげんせんりつ
むげんせんりつ [4] 【無限旋律】
段落感や終結感をもたない旋律。特に,ワグナーの音楽にみられる歌唱旋律をいう。
むげんそく
むげんそく [2] 【無原則】 (名・形動)[文]ナリ
一定の原則がない・こと(さま)。「―に妥協する」
[派生] ――さ(名)
むげんだい
むげんだい [0] 【無限大】
(1)限りなく大きいこと。
(2)〔数〕 変数の絶対値がどんな正数よりも大きくなること。また,その変数。∞の記号で表す。
⇔無限小
むげんてき
むげんてき [0] 【夢幻的】 (形動)
夢や幻のような感じを与えるさま。「―な絵」
むげんどう
むげんどう [2] 【無間道】
〔仏〕 完全な悟りを開くに至る四つの段階の第二。
→四道(シドウ)(1)
むげんならく
むげんならく [4] 【無間奈落】
「無間地獄」に同じ。「―に真逆様に落つること/浄瑠璃・蝉丸」
むげんのう
むげんのう [2] 【夢幻能】
能の分類の一。普通,前後二場に分かれる。亡霊・神・精霊など,超自然的存在の化身(前ジテ)が旅人(ワキ)の前に現れて,人の身の上や,その地の故事を語り,自分こそはその人(神・精霊)であると述べて消え,後場で本体を現すという型の曲。多くワキの見た夢や幻という設定であるところから命名。
→現在能
むげんのかね
むげんのかね 【無間の鐘】
(1)遠江(トオトウミ)国(現在の静岡県)佐夜(サヤ)の中山にあった観音寺の鐘。これをつけばこの世では金持ちになれるが,来世では無間地獄に落ちるという。
(2)手水鉢(チヨウズバチ)を{(1)}になぞらえて打つ歌舞伎の所作事。
むげんのかま
むげんのかま 【無間の釜】
無間地獄にある,罪人の責めに用いる釜。
むげんのそこ
むげんのそこ 【無間の底】
無間地獄の底。
むげんほうよう
むげんほうよう [4] 【夢幻泡影】
〔金剛般若経〕
人生は夢や幻,泡や影のようにはかないものであるということ。
むげんれんさこう
むげんれんさこう [6][0] 【無限連鎖講】
⇒鼠講(ネズミコウ)
むこ
むこ [1] 【婿・壻・聟】
(1)(親からみて)娘の夫。
(2)娘の夫として家に迎える男。「―にはいる」「―を取る」
(3)結婚する相手の男。はなむこ。
⇔嫁
むこ
むこ [1] 【無辜】
〔「辜」は罪の意〕
罪のないこと。また,その者。「―の民(タミ)」
むこ
むこ【婿】
a bridegroom (花婿);→英和
one's son-in-law (娘婿).〜になる marry into a person's family.
むこいじめ
むこいじめ [3] 【婿苛め】
婿に対して若者たちが悪戯(イタズラ)をする風習。初婿入りや婿入り行列の途中またはその儀式の際に,泥や水をかけたり酒を強要したりする。
むこいり
むこいり [0][4] 【婿入り】 (名)スル
(1)結婚した男が妻の姓を名乗ること。入り婿となること。また,その儀式。
(2)結婚後,夫が初めて妻の生家を訪れること。また,その儀式。
→里帰り
むこいりこん
むこいりこん [4] 【婿入り婚】
一般的に,結婚生活が妻(嫁)方で営まれる婚姻形態。
むこう
むこう【向こう】
(1)[向う側]the opposite[other]side.(2)[先方]they[he,she];→英和
the other party.〜に見える家 the house over there.川の〜に across the river.→英和
〜についたら when you arrive there.〜10年間 for the next ten years.…の〜を張る compete with….
むこう
むこう [0] 【無効】 (名・形動)[文]ナリ
(1)効力・効果のない・こと(さま)。「切符が―になる」「―投票」
(2)法律行為がその効力発生に必要な要件を欠くために,意図した法律効果が発生しないこと。「契約の―」
⇔有効
むこう
むこう【無効】
invalidity.〜の invalid;→英和
of no effect;ineffective (効果のない).→英和
〜にする invalidate <a contract> ;nullify;→英和
cancel (取り消す);→英和
repeal.→英和
‖無効投票 an invalid vote.
むこう
むこう ムカフ [2][0] 【向こう】
(1)向かい合っている正面。向かい。前方。「―の家」「お―のお芳ちやんを呼んで来る/平凡(四迷)」
(2)自分からやや離れている方向・方面。あちらの方。「―から先生がやって来る」「みんな―で遊びなさい」「はるか―」
(3)物を隔てた反対側。「山―」「川―」「―の岸に渡る」
(4)離れた土地。外国。「―の人のやうに,出来るものでは無い/うづまき(敏)」
(5)かかわりのある人。相手側。先方。「―の言い分も聞こう」
(6)(今の時点から)この先。今から。これから。「―一週間仕事を休む」
(7)歌舞伎で,花道への出入り口。花道への揚げ幕のある所。
(8)「向こう桟敷(サジキ)」の略。「大―」
〔この語は,動詞「むかう」の終止形または連体形が名詞化した語で,歴史的仮名遣いは「むかふ」であるとされる。なお,連用形「むかひ」のウ音便形とみる説もあり,この説に従えば,歴史的仮名遣いは「むかう」となる〕
むこう
むこう [0] 【無功】
功労・功績のないこと。
むこう
むこう ムカフ 【向日】
京都府南部,京都盆地西部の市。丘陵地では竹の子を産する。近年,住宅地化・工業地化が進む。
むこう=に回す
――に回・す
相手にする。敵にする。「強豪を―・して互角に戦う」
むこう=を張る
――を張・る
張り合う。対抗する。
むこうあげまく
むこうあげまく ムカフ― [5] 【向こう揚(げ)幕】
劇場で,花道の出入り口にある揚げ幕。
むこうあわせ
むこうあわせ ムカフアハセ [0] 【向こう合(わ)せ】
(1)向かい合っていること。向かい合わせ。「今度は―の北側の室を試みた/坊っちゃん(漱石)」
(2)釣りで,魚が餌(エ)に食いついて自分の動きで鉤にかかること。
むこういき
むこういき ムカフ― [4] 【向こう意気】
相手に負けまいとして張り合う気持ち。向こう気。向こうっ気。「―が強い」「―の荒い人」
むこういき
むこういき【向こう意気の強い】
aggressive;→英和
determined.→英和
むこういた
むこういた ムカフ― [4] 【向板】
茶室で,向切(ムコウギリ)の炉の向こう側に入れる板。長さは畳の幅と同じ,板幅は45センチメートルほど。
むこううら
むこううら ムカフ― [0] 【向こう裏】
向かい側の家の裏にある家。
むこうかぜ
むこうかぜ ムカフ― [3][0] 【向こう風】
「向かい風」に同じ。[日葡]
むこうからもん
むこうからもん ムカフ― [5][4] 【向こう唐門】
⇒むかいからもん(向唐門)
むこうがし
むこうがし ムカフ― [0] 【向こう河岸】
川の対岸。むこうぎし。
むこうがみ
むこうがみ ムカフ― [2] 【向こう髪】
「前髪」に同じ。
むこうがわ
むこうがわ ムカフガハ [0] 【向こう側】
(1)向かいの側。また,間に物を隔てた反対側。「―に立っている人」「山の―は雪らしい」
(2)相手方。先方。「―の出方を待つ」
むこうき
むこうき ムカフ― [0] 【向こう気】
「向こう意気」に同じ。「―が強い」
むこうきず
むこうきず【向こう傷】
a scar[wound]on the forehead.→英和
むこうきず
むこうきず ムカフ― [2] 【向こう傷・向こう疵】
敵に正面から立ち向かい体の前面に受けた傷。特に,眉間(ミケン)や額に受けた傷。
⇔後ろ傷
むこうぎし
むこうぎし【向こう岸に】
<go> across the river;→英和
on the opposite bank.
むこうぎし
むこうぎし ムカフ― [0] 【向こう岸】
川や瀬戸などの向こう側の岸。対岸。むこうがし。「―まで泳いで渡る」
むこうぎり
むこうぎり ムカフ― [0] 【向切】
茶室の炉の切り方で,点前畳(テマエダタミ)の客畳に接した隅に切るもの。
むこうこ
むこうこ [2] 【無口湖】
流出する河川のない湖。鹿児島県の池田湖はその例。内陸湖。
⇔有口湖
むこうさじき
むこうさじき ムカフ― [4] 【向こう桟敷】
劇場で,舞台正面の二階の桟敷。むこう。
むこうさま
むこうさま ムカフ― [4] 【向こう様】
あちらさま。さきさま。先方。「―の御都合を伺ってからにしましょう」
むこうさんげんりょうどなり
むこうさんげんりょうどなり ムカフ―リヤウドナリ [4][4][3] 【向こう三軒両隣】
自分の家の向かい側にある三軒の家と,左右二軒の隣家。日頃親しく交際している近隣。隣組の単位ともなった。
むこうざま
むこうざま ムカフ― [0] 【向こう様】 (形動)[文]ナリ
面と向かうさま。向かいざま。「平将軍の再生をあらため給へる君かなと―にほめられて/平治(中)」
むこうじま
むこうじま ムカフジマ 【向島】
東京都墨田区,隅田川東岸の地名。旧区名。中小工場・住宅・商店が密集する。墨堤(ボクテイ)の桜や百花園の月見で知られた。
むこうじょうちゅう
むこうじょうちゅう [4] 【無鉤条虫】
条虫綱の扁形動物。俗にいうサナダムシの一種。体長4〜10メートル,体幅約6ミリメートル。体は乳白色の細長いひも状で,千以上もの片節に分かれる。中間宿主はウシ。人間が生の牛肉を食べると感染し,小腸に寄生する。栄養失調・貧血・神経症状などを起こす。世界各地に分布。
むこうじょうめん
むこうじょうめん ムカフジヤウ― [4] 【向こう正面】
(1)向かって正面に当たる所。前面。
(2)劇場で,舞台から見て正面の観客席。大向こう。
(3)相撲で,土俵正面(北側)からみて南側の所。裏正面。
(4)競技場で,メーン-スタンドの反対側の客席。また,その前あたり。
むこうずね
むこうずね ムカフ― [0] 【向こう脛】
脛の前面。むかはぎ。
むこうずね
むこうずね【向こう脛】
a shin.→英和
むこうだ
むこうだ ムカフダ 【向田】
姓氏の一。
むこうだくにこ
むこうだくにこ ムカフダ― 【向田邦子】
(1929-1981) 作家。東京生まれ。実践女専卒。人気テレビ-ドラマの脚本から小説に転じた。短編集「思い出トランプ」
むこうっき
むこうっき ムカフ― [0] 【向こうっ気】
「向こう意気」に同じ。
むこうっつら
むこうっつら ムカフ― [0] 【向こうっ面】
顔の前面。また,向かい合っている相手の顔をののしっていう語。「―を張り倒すぞ」
むこうづくり
むこうづくり ムカフ― [4] 【向こう造り】
切妻破風(ハフ)のある側を正面とした神社本殿様式。春日造り・大社造りなど。
むこうづけ
むこうづけ ムカフ― [0] 【向こう付け】
(1)懐石料理で,膳部の向こう側に置く刺身・酢の物などの料理。また,それを入れる器。お向こう。
(2)相撲で,頭を相手の胸に付け,相手のまわしを引くこと。
むこうづめ
むこうづめ ムカフ― [0] 【向こう詰め】
「向こう付け{(1)}」に同じ。
むこうづら
むこうづら ムカフ― [0] 【向こう面】
(1)向かい合っている人の顔の正面。また単に,顔。「すこし―がいいと自惚(ウヌボレ)きつて/安愚楽鍋(魯文)」
(2)対立する相手方。敵方。「家内中―になつて/人情本・梅児誉美 4」
むこうどなり
むこうどなり ムカフ― [4] 【向こう隣】
「向かい隣」に同じ。
むこうぬの
むこうぬの ムカフ― [2] 【向こう布】
ポケット口から裏布が見えないように,袋布の上部につける表と同じ布。
むこうはちまき
むこうはちまき ムカフ― [5] 【向こう鉢巻き】
前頭部に結ぶ鉢巻きの結び方。また,その鉢巻き。いなせな姿とされる。
⇔後ろ鉢巻き
むこうば
むこうば ムカフ― [2] 【向こう歯】
上の前歯。むかば。
むこうまえ
むこうまえ ムカフマヘ [2] 【向こう前】
向かい合うこと。また,向かい合う関係にあること。「―にある家」
むこうみず
むこうみず ムカフ― [2] 【向こう見ず】 (名・形動)[文]ナリ
結果がどうなるかも考えずに事を行う・こと(さま)。無鉄砲。「―に突進する」「―な人」
むこうみず
むこうみず【向こう見ずの(に)】
reckless(ly).→英和
むこうむき
むこうむき ムカフ― [0] 【向こう向き】
向こうを向いていること。こちらに背を向けていること。「―にすわる」
むこうめ
むこうめ ムカフ― [0] 【向こう目】
竿秤(サオバカリ)の,竿の向こう側にある目盛り。また,その目盛りで量ること。
⇔上目(ウワメ)
むこうもち
むこうもち ムカフ― [0][5] 【向こう持ち】
費用は先方負担であること。
むこうもち
むこうもち【向こう持ちで】
at another's expense.
むこうよこちょう
むこうよこちょう ムカフ―チヤウ [4] 【向こう横町】
通りの向こう側にある横町。
むこがね
むこがね [0][2] 【婿がね】
〔「がね」は接尾語〕
婿にしようと思い設けている人。また,婿。「お吉に立派な―を肝煎つて/くれの廿八日(魯庵)」
むこがわ
むこがわ 【武庫川】
兵庫県東部を流れる川。丹波高地を水源とし,南流して大阪湾に注ぐ。長さ約66キロメートル。流路に沿い武庫峡・宝塚温泉などがある。
むこがわじょしだいがく
むこがわじょしだいがく 【武庫川女子大学】
私立大学の一。1939年(昭和14)創立の武庫川高等女学校を源に,49年武庫川学院女子大学として設立。58年現名に改称。本部は西宮市。
むこく
むこく [0] 【無告】
〔書経(大禹謨)〕
自分の苦しみを訴えるところをもたないこと。また,その人。「―の民」「抑圧を蒙る者は,―の小民なり/文明論之概略(諭吉)」
むこくせき
むこくせき [2] 【無国籍】
どこの国籍ももっていないこと。
むこご
むこご 【婿子】
婿である者。むこ。「世にあらんものの―になして/平家 10」
むこざ
むこざ [0] 【婿座】
⇒竪座(タテザ)
むこじまめぐろ
むこじまめぐろ [5] 【聟島目黒】
メグロの亜種。ハハジマメグロよりやや小さく,淡色の小鳥。小笠原諸島聟島列島に分布していたが,1930年(昭和5)以降個体数が激減し,絶滅したとされる。
むこせい
むこせい [2] 【無個性】 (名・形動)
個性がない・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)
むことり
むことり [3][2] 【婿取り】
娘に婿を迎えること。
むことりむすめ
むことりむすめ [5] 【婿取り娘】
婿を迎える必要のある家つきの娘。
むこのとまり
むこのとまり 【武庫泊】
兵庫県武庫川河口付近にあった古代の海港。「見渡せば―ゆ出づる舟人/万葉 283」
むこひきでもの
むこひきでもの 【婿引き出物】
婚礼の際,舅(シユウト)から新郎へ贈る引き出物。むこひきで。
むこぼし
むこぼし 【婿星】
彦星(ヒコボシ)の異名。
むこようし
むこようし [3] 【婿養子】
養子縁組によって婿となった人。
むこようしえんぐみ
むこようしえんぐみ [6] 【婿養子縁組】
男子が養子縁組によって養子となり,同時に養親の娘と婚姻すること。
むこん
むこん【無根の】
groundless;→英和
unfounded.→英和
むこん
むこん [0] 【無根】
根拠とする事実のないこと。「事実―」
むこん
むこん [0] 【夢魂】
夢を見ている人の魂。また,夢。「―何処にか飛ぶ/愛弟通信(独歩)」
むご
むご 【無期】 (名・形動ナリ)
(1)長くその状態が続いていること。久しいさま。「いと恋しきに,見でや―にあらむ/宇津保(楼上・下)」
(2)いつと期限のないこと。いつ終わるともわからないさま。「いかにぞ,事成りぬやと言へば,まだ―などいらへ/枕草子 222」
(3)長い時間がたったこと。「すべなくて,―ののちに/宇治拾遺 1」
むごい
むごい【惨い】
⇒残酷.
むごい
むご・い [2] 【惨い・酷い】 (形)[文]ク むご・し
(1)見ていられないくらい悲惨だ。いたましい。「―・い死に方」
(2)思いやりがなくひどい。無慈悲だ。「―・い仕打ち」
(3)程度が限度を超えている。はなはだしい。「其のお手もとが―・いほど似まらした/狂言・二千石」
[派生] ――さ(名)
むごく
むごく [1] 【無極】 (名・形動ナリ)
この上もない・こと(さま)。無上至極。「神力―の阿弥陀は/浄土和讃」
むごし
むごし [1] 【無腰】
「丸腰(マルゴシ)」に同じ。
むごし
むご・し 【惨し・酷し】 (形ク)
⇒むごい
むごたらしい
むごたらし・い [5] 【惨たらしい・酷たらしい】 (形)[文]シク むごたら・し
目をそむけたくなるほどひどい。残酷である。無慈悲である。むごらしい。「焼け跡の―・い死体」「―・い目にあわせる」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
むごらしい
むごらし・い [4] 【惨らしい・酷らしい】 (形)[文]シク むごら・し
「むごたらしい(惨)」に同じ。
むごん
むごん【無言】
silence.→英和
〜の silent;→英和
mute.→英和
〜で silently;→英和
in silence;without speaking.無言劇 a dumb show;a pantomime.→英和
むごん
むごん [0] 【無言】
(1)物を言わないこと。しゃべらないでいること。むげん。
(2)「無言の行(ギヨウ)」の略。「三七日―して,結願の日/沙石 4」
むごんか
むごんか [2] 【無言歌】
単純な歌曲のスタイルで書かれた器楽小曲。性格小品の一。メンデルスゾーンのピアノの小曲集にこの名称がある。
むごんげき
むごんげき [2] 【無言劇】
⇒パントマイム
むごんこうえき
むごんこうえき [4] 【無言交易】
⇒沈黙交易(チンモクコウエキ)
むごんしょう
むごんしょう [0] 【無言症】
⇒緘黙症(カンモクシヨウ)
むごんのぎょう
むごんのぎょう [5] 【無言の行】
無言で行う修行。転じて,ものを言わず黙り込んでいること。
むさ
むさ [1] 【無作】
〔仏〕 因縁によって生じたものではなく,従って生ずることも滅することもないこと。現象を超えた真理。無為。
⇔有作(ウサ)
むさ
むさ 【武者】
「むしゃ(武者)」に同じ。「―の世/愚管 4」
むさい
むさい [0] 【無妻】
妻のないこと。また,その人。独身の男。
⇔有妻
「―で暮らす」
むさい
むさ・い [2] (形)[文]ク むさ・し
(1)汚れてきたならしい。むさくるしい。「―・いところですが足をお運び下さい」「―・い男」
(2)心がきたない。卑しい。「問題の成立つた所以(ユエン)が―・くて鼻持ならんからのう/社会百面相(魯庵)」
むさい
むさい [0] 【無才】
才能・才知のないこと。
⇔多才
「無学―」
むさい
むさい [0] 【無菜】
食事に菜(サイ)のついていないこと。副食物の少ないこと。
むさいげん
むさいげん [2] 【無際限】 (名・形動)
際限がない・こと(さま)。「―に認めてゆく」
むさいしょく
むさいしょく [2] 【無彩色】
色みがなく,明度だけをもつ色。白・灰・黒の色。
→有彩色
むさく
むさく [0] 【無作】
(1)洗練されていないこと。無骨。
(2)農作物のできが悪いこと。「夏物が皆―と云ふ程の不出来であるのに/カインの末裔(武郎)」
むさく
むさく【無策である】
be lacking in shifts (and devices);be without resources.
むさく
むさく [0] 【無策】
何の方策も対策もないこと。前もって何の策もたてていないこと。「無為―」
[派生] ――さ(名)
むさくい
むさくい【無作為抽出】
random sampling.
むさくい
むさくい [2] 【無作為】
作為のないこと。偶然に任せること。ランダム。「―に選ぶ」
むさくいちゅうしゅつほう
むさくいちゅうしゅつほう [8][0] 【無作為抽出法】
特別な意志をもたないで,母集団から標本を抽出すること。任意抽出法。ランダム-サンプリング。
むさくさ
むさくさ
■一■ (副)スル
(1)心が晴れないさま。むしゃくしゃ。「気ガ―シテタマラナイ/ヘボン」
(2)毛などが乱れもつれているさま。「―としたお髭/浮世草子・男色大鑑 7」
(3)秩序のないさま。「七草を―たたく朝かな/毛吹草」
■二■ (形動)
理屈の通らないさま。むちゃくちゃ。「―ナコトヲ言ウ/日葡」
むさくるしい
むさくるしい
dirty;→英和
squalid;→英和
sordid.→英和
むさくるしい
むさくるし・い [5] 【むさ苦しい】 (形)[文]シク むさくる・し
散らかってだらしない。汚れていて不潔である。むさくろしい。「―・い所へようこそ」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
むさくろしい
むさくろし・い [5] (形)[文]シク むさくろ・し
「むさくるしい」に同じ。「いと―・しき家なり/獺祭書屋俳話(子規)」
むささび
むささび【鼯鼠】
《動》a flying squirrel.
むささび
むささび [0] 【鼯鼠・鼺鼠】
〔古くは「むざさび」とも〕
リス科の哺乳類。頭胴長40センチメートル,尾長35センチメートル内外。体の背面は茶色,腹面は白く,リスによく似ている。体側・四肢と尾の付け根の間に,よく発達した飛膜があり,木から木へ巧みに滑空する。完全な夜行性。森林の樹上にすみ,果実・葉・若芽などを食べる。日本の北海道を除く各地と中国・朝鮮半島に分布。バンドリ。ノブスマ。
→ももんが
鼯鼠[図]
むさし
むさ・し (形ク)
⇒むさい
むさし
むさし [1] 【六指】
(1)双方が三個ずつ石を持ち,盤上の縦横数本の線をたどって一画ずつ進退し,早く決勝線に達した者を勝ちとする遊戯。
(2)「十六六指(ジユウロクムサシ)」に同じ。
むさし
むさし 【武蔵】
(1)〔古くは「むざし」〕
旧国名の一。東京都・埼玉県の大部分と神奈川県北東部に相当。武州(ブシユウ)。
(2)旧日本海軍の戦艦。大和の同型艦で戦艦としては世界最大。1942年(昭和17)竣工。基準排水量64000トン。主砲四六センチ砲九門を搭載。44年10月,フィリピンのシブヤン海で米艦載機の攻撃を受け沈没。
むさしあぶみ
むさしあぶみ [4] 【武蔵鐙】
(1)昔,武蔵国で作られた鐙。鐙に鉄板が連なり,その先に刺鉄(サスガ)を付けたもの。和歌では,「さすが」に,また鐙は踏むところから「ふみ」にかけて用いる。「―さすがにかけて頼むには/伊勢 13」
(2)サトイモ科の多年草。関東以西の林内に生える。根葉は二個つき,三出複葉。五月,花茎を立てて棍棒状の肉穂花序をつける。花序は黒の縦縞(タテジマ)がある鐙状の仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれる。
むさしがすり
むさしがすり [4] 【武蔵絣】
⇒村山絣(ムラヤマガスリ)
むさしきゅうりょうしんりんこうえん
むさしきゅうりょうしんりんこうえん 【武蔵丘陵森林公園】
埼玉県比企郡と熊谷市にまたがる国営公園。明治百年記念事業の一環として設置された。サイクリング-ロード,都市緑化植物園などがある。正称,国営武蔵丘陵森林公園。
→国営公園
むさしこうぎょうだいがく
むさしこうぎょうだいがく 【武蔵工業大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の武蔵高等工科学校を前身とし,49年現名の新制大学として設立。本部は東京都世田谷区。
むさししちとう
むさししちとう 【武蔵七党】
平安末期から室町初期にかけて,武蔵国を本拠として活躍した同族的武士団。横山・猪俣・村山・私市(キサイ)・丹・西・児玉などの諸党が挙げられるが,七党の数え方は一定していない。国司の後裔(コウエイ)や国衙(コクガ)の有力者が小領主化し,地域ごとの領主連合に発展したもの。
むさしすみがきこばん
むさしすみがきこばん [8] 【武蔵墨書小判】
1595年,徳川家康によって鋳造された一両小判。表面右側に「武蔵」の墨書がある。
むさしだいがく
むさしだいがく 【武蔵大学】
私立大学の一。1921年(大正10)設立の武蔵高等学校を母体として,49年(昭和24)現名の新制大学として設立。本部は東京都練馬区。
むさしとみよ
むさしとみよ [5] 【武蔵富魚】
トゲウオ目トゲウオ科の淡水魚。全長約6センチメートル。体色は緑色を帯びた灰褐色で,暗色の斑紋が散在する。北緯三五度付近に点在するトゲウオ類の南限の一つである埼玉県と東京都に分布していたが,現在は埼玉県に一か所残存するのみ。
むさしの
むさしの 【武蔵野】
(1)関東平野南西部を占める洪積台地。東京都中西部から埼玉県南部にわたる。かつては雑木林の茂る原野。武蔵野台地。((歌枕))「紫のひともとゆゑに―の草はみながらあはれとぞみる/古今(雑上)」
(2)東京都中部の市。中央線が東西に貫く。吉祥寺を中心に,商業・住宅地として発展。
むさしの
むさしの 【武蔵野】
(1)小説。国木田独歩作。1898年(明治31)「国民之友」に発表。ツルゲーネフやワーズワースの影響のもとに,都会から離れ武蔵野に座した作者の,自然の美しさと人間愛に思いをめぐらせた浪漫的作品。
(2)小説。山田美妙作。1887年(明治20)発表。武蔵野の秋を背景に,室町初期の武士の抗争に材を取った悲劇。地の文に言文一致体を用い,大きな反響を呼んだ。
むさしのおんがくだいがく
むさしのおんがくだいがく 【武蔵野音楽大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の武蔵野音楽学校を母体に,49年現名の新制大学として設立。本部は東京都練馬区。
むさしのじょしだいがく
むさしのじょしだいがく 【武蔵野女子大学】
私立大学の一。1924年(大正13)創立の武蔵野女子学院を源とし,65年(昭和40)設立。本部は東京都保谷市。
むさしのせん
むさしのせん 【武蔵野線】
JR 東日本の鉄道線。横浜市鶴見と東京都府中本町・西国分寺,埼玉県南浦和,千葉県新松戸・西船橋間,100.6キロメートル。東京外環状鉄道をなす。鶴見と府中本町間は貨物営業のみ。
むさしのびじゅつだいがく
むさしのびじゅつだいがく 【武蔵野美術大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の帝国美術学校を源とし,武蔵野美術学校を経て,62年設立。本部は東京都小平市。
むさしひら
むさしひら [3] 【武蔵平】
東京都八王子市から産出した絹の袴地(ハカマジ)。八王子平。
むさしぼうべんけい
むさしぼうべんけい ムサシバウ― 【武蔵坊弁慶】
⇒弁慶(ベンケイ)(1)
むさしむらやま
むさしむらやま 【武蔵村山】
東京都北部,狭山丘陵南麓の市。村山大島や狭山茶を産出。近年,住宅地化が進む。
むさしりょうぼち
むさしりょうぼち 【武蔵陵墓地】
東京都八王子市にある皇室の墓地。大正天皇の多摩陵,貞明皇后の多摩東陵,昭和天皇の武蔵野陵がある。
むさつ
むさつ [0] 【無札】
入場券や乗車券などの切符を持っていないこと。「―乗車」
むさべつ
むさべつ [2] 【無差別】 (名・形動)[文]ナリ
取り扱いに違いがないこと。差別をつけないさま。むしゃべつ。「―に扱う」
[派生] ――さ(名)
むさべつ
むさべつ【無差別の(に)】
equal(ly);→英和
indiscriminate(ly).→英和
〜に without distinction.《競技》〜(級)の open.→英和
むさべつきゅう
むさべつきゅう [0] 【無差別級】
柔道の試合の体重別階級の一。体重の軽重に関係なく出場できる。
むさべつばくげき
むさべつばくげき [5] 【無差別爆撃】
軍事目標物と,それ以外の物を区別せずに行う爆撃。国際法上,一般に禁止されている。
むさぼりくう
むさぼりく・う [5] 【貪り食う】 (動ワ五[ハ四])
むさぼるように食べる。がつがつと食べる。
むさぼりよむ
むさぼりよ・む [5] 【貪り読む】 (動マ五[四])
むさぼるように夢中になって読む。「小説を―・む」
むさぼる
むさぼる【貪る】
[欲ばる]be greedy <of,for> .貪り食う eat greedily;devour.→英和
暴利を〜 make excessive profits.
むさぼる
むさぼ・る [3] 【貪る】 (動ラ五[四])
〔「ぼる」は欲(ホ)るの意か〕
(1)満足することなく,欲しがる。「暴利を―・る」「間食ばかり―・つてゐる/平凡(四迷)」「何を―・る身の祈りにか/源氏(夕顔)」
(2)飽きることなく,その状態を続ける。「安逸を―・る」「本を―・り読む」「折々景色よき処に逢ひて,飽迄―・り見んとは思へども/日光山の奥(花袋)」
[可能] むさぼれる
むさむさ
むさむさ (副)
(多く「と」を伴って)
(1)むさくるしいさま。「下種しく荒くふとふとと聞こえ,―と聞こゆる也/十問最秘抄」
(2)もじゃもじゃしたさま。「つくもの如くなる髪,―とたばね/仮名草子・東海道名所記」
(3)無為に過ごすさま。「―ト日ヲ暮ス/日葡」
(4)心が晴れないさま。むさくさ。「―とした心もさつと晴やかになつたぞ/四河入海 2」
むさん
むさん [0] 【無産】
(1)職業のないこと。無職。
(2)財産のないこと。資産のないこと。
⇔有産
(3)「無産階級」の略。
むさん
むさん【無産階級】
the proletariat;proletarians.無産党 a proletarian party.
むさん
むさん [0] 【無算】 (名・形動)[文]ナリ
(1)計算ができない・こと(さま)。[ヘボン]
(2)数えきれないほど数が多い・こと(さま)。「同盟兵の死傷―にして/経国美談(竜渓)」
(3)考えが浅い・こと(さま)。無謀。
むさん
むさん [0] 【霧散】 (名)スル
霧が晴れるように,あとかたもなく消えうせること。雲散霧消。「疑惑が―する」
むさんあくしゅ
むさんあくしゅ [4] 【無三悪趣】
〔仏〕 極楽浄土に地獄・餓鬼・畜生の三悪趣のないこと。無量寿経の四十八願。
むさんうんどう
むさんうんどう [4] 【無産運動】
無産者の解放・地位向上を目的とした運動。
むさんかいきゅう
むさんかいきゅう [4] 【無産階級】
生産手段をもたず,自らの労働によって得た賃金で生活している階級。無産者階級。プロレタリアート。
⇔有産階級
むさんしゃ
むさんしゃ [2] 【無産者】
無産階級に属する人。
むさんしゃしんぶん
むさんしゃしんぶん 【無産者新聞】
第二次大戦前の日本共産党の合法的機関紙。1925年(大正14)9月創刊。中国革命への干渉反対などを掲げ,労働運動・農民運動の指導に大きな役割を果たしたが,たびたび発禁処分を受け,32年(昭和7)廃刊,「赤旗(セツキ)」に統合された。
むさんしょう
むさんしょう [0] 【無酸症】
胃液中の塩酸が欠如した状態。時に胃のもたれや食欲不振を起こし,下痢や悪性貧血を起こすこともある。胃酸欠乏症。
むさんせいとう
むさんせいとう [4] 【無産政党】
無産階級の利益を代表する合法的な政党。特に,普通選挙法が成立して以後の日本で,共産党を除く社会主義および社会民主主義政党を総称していう。
むさんそ
むさんそ [2] 【無酸素】
酸素なしの状態であること。
むさんそせいうんどう
むさんそせいうんどう [7] 【無酸素性運動】
⇒アネアロビクス
むさんそとざん
むさんそとざん [5] 【無酸素登山】
酸素の補給をすることなく高峰に登山すること。酸素ボンベを用いない登山。
むさんそエネルギー
むさんそエネルギー [6][7] 【無酸素―】
筋肉の収縮に使われるエネルギーのうち,体内に蓄積されていた ATP を分解して得られるもの。運動開始初期に利用され,供給される時間は短い。
むさんたいしゅうとう
むさんたいしゅうとう 【無産大衆党】
1928年(昭和3)鈴木茂三郎を書記長として結成された労農派を中心とする無産政党。
むさんとう
むさんとう [2] 【無算当】 (名・形動)[文]ナリ
見通しをもたないこと。考えがたりないこと。また,そのさま。「無教育で無いのですから…―な事は致しません/一隅より(晶子)」
むさ苦しい
むさくるし・い [5] 【むさ苦しい】 (形)[文]シク むさくる・し
散らかってだらしない。汚れていて不潔である。むさくろしい。「―・い所へようこそ」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
むざい
むざい [1] 【無罪】
(1)罪のないこと。無実。無辜(ムコ)。
(2)〔法〕 刑事事件で,被告人の行為が犯罪にならないこと。または犯罪の証明がないこと。また,その旨の判決。
⇔有罪
むざい
むざい【無罪】
innocence.→英和
〜である be innocent[not guilty].〜になる be found not guilty.〜とする acquit <a person> .→英和
‖無罪放免 acquittal.
むざいがき
むざいがき [2] 【無財餓鬼】
食物に全くありつけない餓鬼。
⇔有財(ウザイ)餓鬼
むざつ
むざつ [0] 【無雑】 (名・形動)[文]ナリ
混じりけのない・こと(さま)。「道徳も純精―なれば之を軽んず可らず/文明論之概略(諭吉)」
むざと
むざと [1] (副)
〔古くは「むさと」〕
(1)やすやすと。むざむざと。「―撲犬師(イヌコロシ)に打たれもせまじ/こがね丸(小波)」
(2)考えもなく。軽率に。むやみに。「―は文も通はせ難く/金色夜叉(紅葉)」
(3)取るに足りないさま。「赤木の数珠(ジユズ)ではなうて―したる数珠玉をとりあつめ/狂言・蟹山伏」
むざむざ
むざむざ [1] (副)
何のなすところもないさま。やすやすと。あっさりと。「―(と)負けてなるものか」「―(と)手放す」「―敵の暗撃(ヤミウチ)に/鉄仮面(涙香)」
むざむざ
むざむざ
[無造作]without resistance;easily;→英和
readily.
むざん
むざん [1] 【無慚・無惨・無残】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 戒律を破りながら心に恥じない・こと(さま)。「放逸―」「破戒―」
(2)(仕打ちが)残酷なこと。乱暴なこと。また,そのさま。「二人の仲を―に引き裂く」
(3)気の毒なこと。いたましいこと。また,そのさま。「夢は―にもついえた」
[派生] ――さ(名)
むざん
むざん【無残な(にも)】
cruel(ly);→英和
merciless(ly);→英和
ruthless(ly);→英和
miserable(-bly).→英和
むし
むし【無私の】
selfless;→英和
disinterested.→英和
むし
むし【虫】
[昆虫]an insect;→英和
a bug;→英和
a worm (みみずなど);→英和
a vermin (害虫);→英和
a moth (蛾・しみ虫).→英和
〜がつく be infested by vermin.〜が知らせる have a hunch[presentiment] <of,that> .→英和
〜がよすぎる ask too much (頼みすぎ).〜の食った moth-[worm-]eaten.〜のいい selfish.→英和
〜の息である breathe faintly.〜の居所が悪い be in a bad mood.〜の好かぬ disagreeable.→英和
〜も殺さぬ innocent-looking (顔の).
むし
むし [0] 【虫】
(1)人・獣・鳥・魚・貝以外の小動物。多く,昆虫をいう。
(2)美しい声で鳴く昆虫。マツムシ・スズムシなど。[季]秋。《行水の捨て所なき―のこゑ/鬼貫》
(3)人に害を与える小動物。人の体内にすむ寄生虫や,ノミ・シラミ・シミなど。「―がわく」
(4)子供の体質が弱いために起こる病気。虫気(ムシケ)。「疳(カン)の―」
(5)人間の体内にあり,さまざまな考えや感情を起こすもとになると考えられているもの。「―が知らせる」「ふさぎの―が起きる」
(6)何かをしようとする考え。「浮気の―が起きる」「悪い―が頭をもたげる」
〔多く,よくない考えについていう〕
(7)癇癪(カンシヤク)。「小町田も性来(ウマレツキ)疳癪持だし,田の次も―のある人間だから/当世書生気質(逍遥)」
(8)一つの事に熱中する人。「本の―」「芸の―」
(9)ある特定の性向をもっている人。他の語と複合して用い,その人をあざけっていう。「泣き―」「点取り―」
むし
むし [1] 【無死】
野球で,ノー-アウトのこと。「―満塁」
むし
むし [1] 【無私】 (名・形動)[文]ナリ
私心・私欲のない・こと(さま)。「公平―」「―の精神」「其徳の博きこと天日の無偏―なるが如く/獺祭書屋俳話(子規)」
むし
むし [1] 【無始】
(1)〔仏〕 ある時点から始まったのではなく,永遠の過去から存在すること。
(2)転じて,遠い昔。大昔。「―よりこのかた生死に流転するは/宇治拾遺 6」
むし
むし 【苧】
「からむし(苧)」に同じ。
むし
むし [2] 【蒸(し)】
(1)蒸すこと。また,蒸したもの。
(2)〔女房詞〕
味噌。おむし。[大上臈御名之事]
むし
むし [1] 【無視】 (名)スル
存在するものの価値や意義を認めないこと。ないがしろにすること。「反対意見を―する」
むし
むし 【帔】
「虫の垂れ衣(ギヌ)」の略。「いとくるしげにて御―をしやりて/大鏡(兼通)」
むし
むし【無視する】
ignore;→英和
disregard;→英和
take no account <of> .
むし
むし (終助)
〔「もうし(申し)」の転。近世東国語〕
文末に用いて,念を押したり強調したりする。「いやはや,とつぴやうしもねえこんだあ―/洒落本・辰巳之園」
むし
むし [1] 【夢死】 (名)スル
夢のように一生を送ること。何もせずむなしく一生を終わること。「酔生―」
むし=がいい
――がい・い
自分の都合ばかり考え,身勝手である。ずうずうしい。「―・い話」
むし=がつく
――がつ・く
(1)衣類・書画などを虫が食い荒らす。
(2)未婚の女性などに愛人ができる。「箱入り娘に悪い―・く」
むし=が好か∘ない
――が好か∘ない
なんとなく好感がもてない。虫が嫌う。「―∘ない奴」
むし=が嫌う
――が嫌・う
なんとなく気にくわない。虫が好かない。「―・ふと見え,落雷に驚いて/真景累ヶ淵(円朝)」
むし=が知らせる
――が知ら・せる
何かが起こりそうな予感がする。
むし=が納まる
――が納ま・る
怒りがおさまる。癇癪(カンシヤク)がおさまる。
むし=が起こる
――が起こ・る
(1)子供が疳(カン)の強い状態になる。
(2)人間の体内にいると考えられている虫が動き出して,何かをしようとする。虫が騒ぐ。「浮気の―・る」
むし=が齧(カブ)る
――が齧(カブ)・る
(1)腹痛が起こる。「つれの者が少し―・るさうだから宿をおたのみ申しやす/滑稽本・膝栗毛 5」
(2)産気づく。「しきりに―・ると見え/滑稽本・膝栗毛(発端)」
むし=の合方(アイカタ)
――の合方(アイカタ)
歌舞伎の下座音楽の一。大鼓・小鼓・松虫・オルゴールを交えた三味線曲で,世話狂言のさびしい情景を表す。「塩原多助」の庚申塚(コウシンヅカ)の場や「忍ぶの惣太」の梅若殺しの場など。
むし=の居所(イドコロ)が悪い
――の居所(イドコロ)が悪・い
ちょっとしたことにも機嫌を損ねやすい状態にある。
むし=の息(イキ)
――の息(イキ)
今にも死にそうな弱々しい呼吸。
むし=の知らせ
――の知らせ
何の根拠もないのに,よくない出来事が起こりそうだと心に感ずること。
むし=も殺さ∘ない
――も殺さ∘ない
性質が穏やかでおとなしい人のたとえ。「―∘ない顔をして心は鬼のようだ」
むし=を殺す
――を殺・す
腹が立つのをじっと我慢する。
むし=を起こす
――を起こ・す
子供が虫気(ムシケ)を起こす。
むしあお
むしあお 【虫襖】
襲(カサネ)の色目の名。表は青黒,裏は二藍(フタアイ)または薄色。
むしあけのせと
むしあけのせと 【虫明の瀬戸】
現在の岡山県邑久(オク)郡邑久町の東南,長島と鴻(コウ)島(和気郡日生(ヒナセ)町)の間に比定される海峡。「狭衣物語」にも見える。むさけの瀬戸。((歌枕))「浪たかき―にゆく舟の/新勅撰(雑四)」
むしあつい
むしあつい【蒸し暑い】
sultry;→英和
close.→英和
むしあつい
むしあつ・い [4] 【蒸(し)暑い】 (形)[文]ク むしあつ・し
蒸されるように暑い。湿度が高く,風がなくて暑くるしい。「―・くて寝られない」「―・い部屋」
[派生] ――さ(名)
むしあわせ
むしあわせ [3] 【虫合(わ)せ】
(1)虫を持ち寄って,その鳴き声の優劣を競わせること。[季]秋。
(2)歌合(ウタアワセ)の一。左右に分かれ,それぞれ虫にちなむ歌を詠んで優劣を競うこと。
むしいり
むしいり [0] 【虫入り】
冬眠のため,虫が地中にはいること。また,その頃に鳴る晩秋の雷。
むしうり
むしうり [0][4] 【虫売り】
(街頭などで)マツムシ・スズムシ・ホタルなどの虫を売る商売。また,その人。[季]秋。《―の荷を下ろすとき喧しき/虚子》
むしえらび
むしえらび 【虫選び】
昔,殿上人たちが嵯峨野などへ出向き,虫合わせの虫を選んで虫籠(ムシカゴ)に入れ宮中に奉ること。選虫。虫えらみ。
むしおくり
むしおくり [3] 【虫送り】
稲田につく害虫を追い払うための儀礼。夜,里人がそろって松明(タイマツ)を焚(タ)き鐘を鳴らしてはやし立てながらあぜ道を巡り,川または村境まで虫を送って捨てる。稲虫送り。[季]秋。
→実盛(サネモリ)送り
むしおさえ
むしおさえ [3] 【虫押(さ)え】
(1)子供の虫気(ムシケ)を防ぎ,治す薬。
(2)空腹を一時的におさえるためにちょっと食べること。また,その食べ物。
むしかえし
むしかえし【蒸し返し】
[繰返し](a) repetition;→英和
(a) revival (復活);→英和
(an) adaptation (改作).→英和
⇒蒸し返す.
むしかえし
むしかえし [0] 【蒸(し)返し】
蒸し返すこと。また,蒸し返したもの。「―の御飯」「議論の―」
むしかえす
むしかえ・す [3][0] 【蒸(し)返す】 (動サ五[四])
(1)一度蒸したものを,さらに蒸すこと。「饅頭(マンジユウ)を―・す」
(2)一度解決した事柄をまた問題にする。「話を―・す」
[可能] むしかえせる
むしかえす
むしかえす【蒸し返す】
steam over again (食物を);repeat (繰り返す);→英和
[復活さす]revive;→英和
adapt (改作する).→英和
むしかがり
むしかがり [3] 【虫篝】
夏,田畑の害虫を誘い集めて焼き殺すために焚(タ)く火。[季]夏。《―さかんに燃えて終りけり/高野素十》
むしかく
むしかく [2] 【無資格】
そのことをするのに必要な資格がないこと。「―診療」
むしかく
むしかく【無資格の】
unqualified;→英和
unlicensed (無免許の).〜である have no qualification <for> .
むしかご
むしかご [0] 【虫籠】
スズムシ・マツムシなどの虫を入れて飼う籠。また,虫取りの際に虫を入れる籠。[季]秋。
むしかぶり
むしかぶり [3] 【虫齧り】
腹痛や陣痛。
→虫が齧(カブ)る
むしかめば
むしかめば 【虫噛め歯】
むしば。むしくいば。[和名抄]
むしがし
むしがし [3] 【蒸(し)菓子】
蒸して作った菓子。饅頭(マンジユウ)・蒸し羊羹(ヨウカン)・ういろうなど。
むしがし
むしがし【蒸菓子】
a steamed cake.
むしがり
むしがり [0] 【虫狩(り)】
野に出て虫を探し捕らえること。
むしがれい
むしがれい [3] 【虫鰈】
カレイ目の海魚。全長60センチメートルに達するが,多くは約30センチメートル。体は長卵形で,口はやや大きく,目は体の右側にある。有眼側は淡褐色で,黒褐色の大小の円形の斑紋が散在する。冬に美味。干物にされる。日本近海と東シナ海に分布。ミズガレイ。
むしがれい
むしがれい [3] 【蒸し鰈】
カレイを塩水に漬けて蒸し,陰干しにしたもの。焼いて食べる。[季]春。
むしき
むしき [1] 【無識】
知識・見識のないこと。「文芸には丸で無頓着で且(カツ)驚くべき―であるが/それから(漱石)」
むしき
むしき【蒸器】
a steamer.→英和
むしき
むしき [2][3] 【蒸(し)器】
蒸気によって食品を蒸したり温めたりする用具。蒸籠(セイロウ)・御飯蒸しなど。
むしきかい
むしきかい [3] 【無色界】
〔仏〕 三界の一。欲界・色界の上に位置する。物質や物質的な思いから解き放たれ,受・想・行・識の四蘊(シウン)のみから成る。無色界の最上天の非想非非想天を有頂天という。
むしくい
むしくい [0] 【虫食い・虫喰い】
(1)虫が食うこと。また,虫に食われたもの。「―の本」「―の栗(クリ)」
(2)白磁の皿や鉢などの縁に見られる小さな釉(ウワグスリ)の剥落(ハクラク)したあと。釉あるいは化粧がけした土が素地に十分密着しないときに生じる。中国,明代末期や清代初期の染め付け磁器,特に古染め付けに多い。茶人が珍重し,のちには人為的につけるようになった。
(3)老い鶯(ウグイス)のこと。残鶯(ザンオウ)。「夏・秋の末まで老い声に鳴きて,―などようもあらぬ者は/枕草子 41」
(4)スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科ムシクイ属の鳥の総称。日本にはメボソムシクイ・センダイムシクイ・エゾムシクイ・イイジマムシクイの四種が夏鳥として渡来し,繁殖する。いずれもウグイスほどの大きさで,羽色も暗緑褐色で姿が似ているが,それぞれ特徴のある声でさえずる。
むしくい
むしくい【虫食いの】
moth-[worm-]eaten.
むしくいざん
むしくいざん [4] 【虫食い算】
等式の一部が空白になっていて,そこに数値を入れて等式が成り立つようにする計算。
むしくいば
むしくいば [3] 【虫食い歯】
「虫歯(ムシバ)」に同じ。[節用集(易林本)]
むしくう
むしく・う [3] 【虫食う】 (動ワ五[ハ四])
「むしばむ」に同じ。「―・った古文書」[書言字考節用集]
むしくさ
むしくさ [0] 【虫草】
ゴマノハグサ科の一年草。湿地に自生。高さ約10センチメートル。葉は線状披針形。初夏,葉腋に淡紅色の小花をつける。実は虫癭(チユウエイ)となることが多い。
むしくだし
むしくだし [3][0] 【虫下し】
駆虫薬。「―をかける」
むしくだし
むしくだし【虫下し】
(a) vermifuge.→英和
むしくよう
むしくよう [3] 【虫供養】
耕作中に殺した虫の供養をすること。地方によって日は異なる。
むしぐすり
むしぐすり [3] 【虫薬】
子供の虫気(ムシケ)を治す薬。虫押さえ。
むしぐすり
むしぐすり [3] 【蒸(し)薬】
湯に溶かしたり煎じ出したりして布などに浸し,患部を蒸す薬。
むしけ
むしけ [0] 【虫気】
(1)子供が,寄生虫などにより腹痛・不眠・癇癪(カンシヤク)などの症状を示すこと。むし。「―が起つて,夜昼啼(ナキ)通しに啼いて/自然と人生(蘆花)」
(2)産気(サンケ)。
むしけづく
むしけづ・く [4] 【虫気付く】 (動カ五[四])
産気づく。「其翌年の秋―・いて,玉の様な男の子を産落した/初恋(お室)」
むしけら
むしけら【虫螻】
a worm (虫・つまらぬ人).→英和
むしけら
むしけら [0] 【虫螻】
虫を卑しめていう語。また,何の役にも立たない人間を卑しめていう語。「―のような存在」
むしけん
むしけん【無試験で】
without examination.
むしけん
むしけん [3][2] 【無試験】
試験のないこと。「―入学」
むしけん
むしけん [0] 【虫拳】
拳の一種。親指を蛙(カエル),人差し指を蛇,小指を蛞蝓(ナメクジ)とし,蛙は蛇に,蛇は蛞蝓に,蛞蝓は蛙にそれぞれ負けるという決まりで勝負を争う。
虫拳[図]
むしこ
むしこ [0] 【虫籠】
(1)むしかご。
(2)「虫籠窓」の略。「弥七しゆろ箒に四手切りて―よりによつと出せば/浮世草子・一代男 7」
むしこうごう
むしこうごう [3] 【無始曠劫】
初めがわからないほど遠い過去。「妻子といふものが―よりこのかた,生死に流転するきづななるがゆゑに/平家 10」
むしこなし
むしこなし 【虫熟し】
気晴らし。うさばらし。「遊び尽して胸つかへて,―に少しの商ひする/浮世草子・一代男 3」
むしこぶ
むしこぶ [0] 【虫瘤】
⇒虫癭(チユウエイ)
むしこまど
むしこまど [4] 【虫籠窓】
虫籠(ムシカゴ)のように目を細かく組んだ格子をはめた窓。
むしさされ
むしさされ [3] 【虫刺され】
カ・ノミなどに刺されて起こる,皮膚のはれやかゆみの症状。
むししぐれ
むししぐれ [3] 【虫時雨】
多くの虫が鳴いていて,時雨の降るようであること。[季]秋。
むしず
むしず【虫酸が走る】
be[feel]disgusted <with,at,by> .
むしず
むしず [0] ―ズ 【虫酸】 ・ ―ヅ 【虫唾】
胸のむかむかしたときに,口に逆流する酸っぱい胃液。
むしず=が走る
――が走・る
吐き気がするほど不快でたまらない。「声を聞くだけで―・る」
むしずし
むしずし [2] 【蒸し鮨】
鮨飯に味をつけたシイタケ・アナゴ・金糸卵などをのせ,蒸して食べる鮨。[季]冬。
むしそば
むしそば [0] 【蒸し蕎麦】
蒸して仕上げた蕎麦。
むしだしのかみなり
むしだしのかみなり 【虫出しの雷】
〔啓蟄(ケイチツ)の頃に鳴ることから〕
立春後,初めて鳴る雷。初雷(ハツガミナリ)・(ハツライ)。虫出し。「―もふんどしかきたる君様/浮世草子・五人女 4」
むしづくし
むしづくし 【虫尽くし】
歌などに虫の名を多く並べあげること。また,その歌。「草づくし・―さまざま興ありし事ども/平家 9」
むしづよい
むしづよ・い 【虫強い】 (形)
〔近世語〕
辛抱強い。「―・う半年余りもこらへてみたれど/浮世草子・姑気質」
むしとり
むしとり [4][3] 【虫取り】
虫をとること。また,その道具。
むしとりすみれ
むしとりすみれ [5] 【虫取菫】
タヌキモ科の多年生食虫植物。高山の草原や岩地に生える。葉は狭卵形で数個根生し,上面に腺毛があって虫などを粘着させ,消化・吸収する。夏,花茎を出しスミレに似た淡紫色の花をつける。
むしとりなでしこ
むしとりなでしこ [6] 【虫取撫子】
ナデシコ科の一年草。ヨーロッパ原産。高さは約50センチメートルで,長楕円形の葉を対生。五月頃,径約1センチメートルの紅色,時に白色の花を集散状につける。茎の上方の節から粘液を出すためこの名があるが,食虫植物ではない。ハエトリナデシコ。
むしなべ
むしなべ [0] 【蒸し鍋】
食品を蒸すのに用いる鍋。二段重ねで中底(ナカゾコ)にこまかい孔(アナ)がたくさんあいており,下部に入れた水を沸かして蒸す。二重鍋。
むしに
むしに [0] 【蒸(し)煮】
(1)一度蒸した材料を,調味料を加えて煮る調理法。
(2)少量の煮汁で長時間かけて弱火で煮る調理法。
むしに
むしに【蒸煮する】
smother.→英和
むしのたれぎぬ
むしのたれぎぬ 【虫の垂れ衣・帔】
平安から鎌倉時代にかけて,婦人が外出の際,市女笠(イチメガサ)の周囲に垂らした薄い苧(カラムシ)の布。むし。むしたれ。
虫の垂れ衣[図]
むしのね
むしのね [0] 【虫の音】
(1)虫の鳴き声。[季]秋。
(2)地歌箏曲の曲名。明和・安永年間(1764-1781)に名古屋の藤尾勾当が作曲。謡曲「松虫」に基づく京唄もの。虫づくしの手事に,虫の声をまねた手がある。松虫。
むしはらい
むしはらい [3] 【虫払い】
「虫干(ムシボ)し」に同じ。[季]夏。
むしば
むしば [0] 【虫歯】
歯の硬組織が侵食される疾患。また,その歯。齲歯(ウシ)((クシ))。虫食い歯。
むしば
むしば【虫歯】
a decayed tooth.
むしばむ
むしば・む [3] 【蝕む・虫喰む】 (動マ五[四])
(1)虫が食って物を損なう。「―・まれた果実」「―・みたる蝙蝠とり出でて/枕草子 292」
(2)(虫が食うように)悪弊や病気が少しずつ体や心をおかす。「青少年の心を―・む出版物」「―・まれた体」
むしばむ
むしばむ【蝕む】
spoil;→英和
affect;→英和
undermine;→英和
gnaw <at,on,in> .→英和
むしばら
むしばら [0] 【虫腹】
回虫などのために腹が痛むこと。
むしひきあぶ
むしひきあぶ [5] 【虫曳虻・食虫虻】
双翅目ムシヒキアブ科の昆虫の総称。体長5〜50ミリメートル。複眼が突出し,胸が大きく,腹部が細い。全身に毛が密生するものが多い。他の昆虫を捕らえ体液を吸う。世界各地に分布。
むしふうじ
むしふうじ [3][5] 【虫封じ】
子供の疳(カン)の虫をしずめるためにまじないをすること。また,その護符など。
むしぶえ
むしぶえ [3][0] 【虫笛】
芝居の小道具の一。竹製の笛で虫の鳴き声を出すのに用いる。
むしぶすま
むしぶすま 【蒸し衾】
掛けるとあたたかく柔らかな夜具。「―なごやが下に臥せれども/万葉 524」
〔「むし」は「虫」すなわち「蚕」で絹の夜具とも。また,一説に「むし」は「からむし(苧麻)」で苧麻の繊維でつくった夜具とも〕
むしぶろ
むしぶろ【蒸風呂】
a steam bath;a sudatorium.
むしぶろ
むしぶろ [0] 【蒸(し)風呂】
四方を密閉し湯気を出して体を温める風呂。サウナの類。空(カラ)風呂。
むしぶんれつ
むしぶんれつ [3] 【無糸分裂】
細胞分裂の一型。染色体や紡錘体の形成を伴わずに核が二分する。病的に変性した細胞の分裂。直接分裂。
⇔有糸分裂
むしへん
むしへん [0] 【虫偏】
漢字の偏の一。「虹」「蛇」などの「虫」の部分。
むしぼし
むしぼし【虫干】
airing.→英和
〜する air <clothes> .→英和
むしぼし
むしぼし [0] 【虫干し】 (名)スル
虫やかびのつくのを防ぐために,書画・衣類などを日に干したり風にあてたりすること。土用干し。虫払い。曝涼(バクリヨウ)。[季]夏。「冬物を―する」
むしまんるい
むしまんるい【無死満塁】
《野》no out,bases loaded.
むしみばん
むしみばん [0] 【虫見板】
農作物の害虫を観察するときに使用する板。イネなどの株の下に板を置き,作物を強くはたいて虫を落とし,その種類と数を見て農薬散布の必要性の目安にする。
むしむし
むしむし [1] 【蒸し蒸し】 (副)スル
湿気が多く,蒸し暑いさま。「―(と)暑い」「―する夏の夜」
むしむし
むしむし
〜する be sultry[stuffy].
むしむじゅう
むしむじゅう [1] 【無始無終】
〔仏〕 無明(ムミヨウ)・輪廻(リンネ)あるいは真理などが,その始まりも終わりもなく永遠なこと。また,輪廻の限りないさまをいう語。「悲哉(カナシイカナ),無上の仏種をはらみながら,―の凡夫(ボンブ)たる事を/盛衰記 11」
むしむへん
むしむへん [1] 【無私無偏】
私心・私欲がなく,公平なこと。
むしむろ
むしむろ [0] 【蒸(し)室】
麹(コウジ)を蒸しかもす室。
むしめがね
むしめがね【虫眼鏡】
a magnifying glass.
むしめがね
むしめがね [3] 【虫眼鏡】
(1)小さい物を拡大して見るための,焦点距離の短い凸レンズを用いた道具。拡大鏡。ルーペ。
(2)相撲の,序の口の力士の俗称。番付の最下段に,ごく小さい字で記されることからいう。
むしめし
むしめし [2][0] 【蒸(し)飯】
(1)冷や飯を蒸したもの。ふかしめし。
(2)「強飯(コワメシ)」に同じ。
むしもち
むしもち [4] 【虫持(ち)】
(1)虫気(ムシケ)のあること。また,その人。
(2)癇癪(カンシヤク)持ち。「我(オレ)も随分―だが/五重塔(露伴)」
むしもの
むしもの [2][3] 【蒸(し)物】
(1)蒸して作った料理。茶碗蒸し・卵豆腐・蕪(カブラ)蒸しなど。
(2)蒸し菓子。
むしゃ
むしゃ [1] 【武者】
(1)武芸をもって主人に仕え,戦いに従事する人。武士。つわもの。もののふ。むさ。
(2)「武者所」の略。
むしゃ
むしゃ [1] 【無遮】
〔仏〕 きわめて寛大で何ものをも拒まないこと。
むしゃえ
むしゃえ [2][0] 【武者絵】
武者の甲冑(カツチユウ)姿や,合戦のありさまを描いた絵。
むしゃえ
むしゃえ [2] 【無遮会】
〔仏〕 来集するすべての人に平等に財と法の施しをする大法会。インドのアショーカ王に始まるといわれる。無遮大会(ダイエ)。
むしゃがえし
むしゃがえし [3] 【武者返し】
武家屋敷で,表長屋の小溝のふちに一歩おきに立てた石。
むしゃがくし
むしゃがくし [3] 【武者隠し】
〔「むしゃかくし」とも〕
書院造りの帳台構え,またはその背後の部屋。武者を控えさせて警固させたといわれる。
→帳台構え
むしゃく
むしゃく 【無錫】
中国,江蘇省の太湖北岸にある都市。水運の要地。養蚕業・紡績業が盛ん。ウーシー。
むしゃく
むしゃく [0] 【無爵】
爵位をもっていないこと。
むしゃくしゃ
むしゃくしゃ
〜する[気分が]be irritated;be[feel]displeased.
むしゃくしゃ
むしゃくしゃ [1] (副)スル
(1)腹立たしくて心が晴れないさま。「仕事がうまくいかなくて,―(と)する」
(2)髪などがもつれ乱れているさま。もじゃもじゃ。「―した髪」「髯(ヒゲ)―の口を開いて/社会百面相(魯庵)」
むしゃくしゃばら
むしゃくしゃばら [0] 【むしゃくしゃ腹】
無性に腹立たしく思う気持ち。
むしゃくしゃ腹
むしゃくしゃばら [0] 【むしゃくしゃ腹】
無性に腹立たしく思う気持ち。
むしゃくみ
むしゃくみ [0] 【武者組】
昔の軍隊の編制法。謙信流では騎馬武者五騎を小組とし,五小組を一組と称する。
むしゃことば
むしゃことば [3] 【武者詞】
戦国時代における武家社会特有の言語。特に,戦場において武士の用いた特殊な用語をいう。
むしゃしゅぎょう
むしゃしゅぎょう【武者修行】
knight-er-rantry.武者修業者 a knighterrant.
むしゃしゅぎょう
むしゃしゅぎょう [3] 【武者修行】 (名)スル
戦国末期から江戸時代にかけて,武士が武術修行のために諸国を旅してまわったこと。現代では,他の土地や外国へ行って技芸を磨くことにもいう。「―して腕を磨く」
むしゃじけん
むしゃじけん 【霧社事件】
1930年(昭和5)10月,台湾台中州の山地,霧社地区の高砂族が日常的差別や強制労働などに抗して起こした抗日蜂起。日本人百数十名が殺害され,軍隊が出動し翌月鎮圧。翌年の報復事件(第二次霧社事件)などを含め,住民側は約千名が殺害された。
むしゃぞうり
むしゃぞうり [3] 【武者草履】
⇒ごんず草鞋(ワラジ)
むしゃぞろえ
むしゃぞろえ [3] 【武者揃え】 (名)スル
武者をそろえること。軍勢を整えること。
むしゃだいしょう
むしゃだいしょう [3] 【武者大将】
戦国時代,軍中での武者を指揮する職名。
むしゃだまり
むしゃだまり [3] 【武者溜まり】
城門内の外郭沿いの広い場所。武者の集合・勢ぞろいに使った。
むしゃどころ
むしゃどころ [3] 【武者所】
(1)「院の武者所」の略。
(2)建武政権の一機関。新田一族によって統轄され,京都の警固にあたった。
むしゃにんぎょう
むしゃにんぎょう [3] 【武者人形】
端午の節句に飾る武者姿の人形。兜(カブト)人形。五月人形。[季]夏。
むしゃにんぎょう
むしゃにんぎょう【武者人形】
a doll warrior.
むしゃのこうじ
むしゃのこうじ ムシヤノコウヂ 【武者小路】
姓氏の一。
むしゃのこうじさねあつ
むしゃのこうじさねあつ ムシヤノコウヂ― 【武者小路実篤】
(1885-1976) 小説家。東京生まれ。東大中退。1910年(明治43)「白樺」を創刊し,大胆な個人主義を主張。のち調和的社会の実現を目指して「新しき村」を興す。独特な口語文体で,個人や人間生命を賛美した。小説「お目出たき人」「真理先生」「友情」など。
むしゃのこうじせんけ
むしゃのこうじせんけ ムシヤノコウヂ― 【武者小路千家】
茶道の流派の一。表千家・裏千家とともに三千家の一。千利休の孫宗旦の次男宗守が京都武者小路に官休庵を建てたことに始まる。代々宗守を名乗る。
むしゃばしり
むしゃばしり [3] 【武者走り】
(1)城の土居の塀の内側の部分。
(2)昔の軍船で,船側に沿う通路。
(3)芝居小屋の橋懸かり。
むしゃぶぎょう
むしゃぶぎょう [3] 【武者奉行】
戦国時代,大名の下にあって,平時は人事を扱い,戦時は戦いの指揮を行なった役職。
むしゃぶり
むしゃぶり [0] 【武者振り】
武士が鎧(ヨロイ)・兜(カブト)をつけた姿や様子。また,武士らしい勇ましい振る舞い。
むしゃぶりつく
むしゃぶりつ・く [5] 【武者振り付く】 (動カ五[四])
〔「むさぶりつく」の転。「武者振り付く」は当て字〕
激しい勢いでだきつく。「子供が母親に―・く」「(女房ガ)―・くのを振り放す/雁(鴎外)」
むしゃぶりつく
むしゃぶりつく【武者振り付く】
spring <at> .→英和
むしゃぶるい
むしゃぶるい【武者震いをする】
show fight;tremble with excitement.
むしゃぶるい
むしゃぶるい [3] 【武者震い・武者振るい】 (名)スル
戦いや重大事に臨んだときなどに,心が奮い立ち,からだが小刻みにふるえること。「―して勇み立つ」
むしゃべつ
むしゃべつ [2] 【無差別】 (名・形動ナリ)
「むさべつ(無差別)」に同じ。
むしゃまど
むしゃまど [3][0] 【武者窓】
⇒武家窓(ブケマド)
むしゃむしゃ
むしゃむしゃ
〜食う munch.→英和
⇒貪(むさぼ)る.
むしゃむしゃ
むしゃむしゃ [1] (副)
(1)勢いよく無作法に物を食べるさま。「―(と)食べる」
(2)髪の毛などが乱れもつれたさま。もしゃもしゃ。「白い髯を―と生やして/草枕(漱石)」
むしゃりんどう
むしゃりんどう [3] 【武佐竜胆】
シソ科の多年草。山地の草原に生える。高さ約30センチメートル。葉は線形。夏,茎頂に青紫色の唇形花を数個つける。滋賀県近江八幡市武佐(ムサ)で発見されたところからの名という。
むしやき
むしやき [0] 【蒸(し)焼き】
材料を入れた容器を密閉し,熱を加えて焼くこと。また,そうしたもの。
むしやき
むしやき【蒸焼きにする】
roast.→英和
〜の roast <beef> .
むしやしない
むしやしない 【虫養ひ】
一時的に空腹を紛らすこと。また,その食べ物。他の欲望にもいう。虫押さえ。「背なりと弄(イロ)うて貰へば―/浄瑠璃・右大将鎌倉実記」
むしゅ
むしゅ [1] 【無主】
所有主のないこと。「―の地」
むしゅう
むしゅう [0] 【無執】
〔仏〕 執着心のないこと。無着。
むしゅう
むしゅう [0] 【無臭】
においのないこと。「無色―」
むしゅう
むしゅう【無臭の】
odorless.
むしゅうきょう
むしゅうきょう【無宗教である】
have no religion.
むしゅうきょう
むしゅうきょう [2] 【無宗教】
(1)信仰する宗教をもっていないこと。
(2)葬儀などで,どの宗教の儀式にもよらないこと。「―葬」
むしゅうにゅう
むしゅうにゅう [2] 【無収入】
収入のないこと。無所得。
むしゅうにゅう
むしゅうにゅう【無収入で】
without income.
むしゅぎ
むしゅぎ【無主義である】
have no definite principle.
むしゅく
むしゅく【無宿の】
homeless.→英和
無宿者 a tramp.→英和
むしゅく
むしゅく [1] 【無宿】
(1)住む家がないこと。また,その人。やどなし。
(2)江戸時代,人別帳から名前を除かれること。また,その人。貧農や下層町人から無宿となるものが多く,江戸中期以降,大都市およびその周辺で多数出現した。帳外(チヨウハズ)れ。
むしゅくもの
むしゅくもの [0] 【無宿者】
無宿の人。無宿人。やどなし。
むしゅくろう
むしゅくろう [3] 【無宿牢】
⇒二間牢(ニケンロウ)
むしゅふう
むしゅふう [0] 【無主風】
似せているだけで自分のものになりきっていない未熟な芸風。世阿弥の語。「此芸に,―とて嫌ふべき事あり/至花道」
→有主風
むしゅぶつ
むしゅぶつ [2] 【無主物】
現にだれの所有にも属さない物。
むしゅぶつせんせん
むしゅぶつせんせん [5] 【無主物先占】
⇒先占取得(センセンシユトク)
むしゅみ
むしゅみ【無趣味である】
have no hobbies.〜な人 a person of no taste.
むしゅみ
むしゅみ [2] 【無趣味】 (名・形動)[文]ナリ
趣味のないこと。風流でないこと。また,そのさま。ぶしゅみ。「―な男」
むしょ
むしょ [1]
〔「けいむしょ」の略〕
刑務所のこと。「―帰り」
むしょ
むしょ 【墓所】
墓のある所。はかば。[日葡]
むしょい
むしょい [2] 【無所畏】
〔仏〕「無畏(ムイ)」に同じ。
むしょう
むしょう【無償】
⇒無料.無償交付《株》delivery without compensation.
むしょう
むしょう [0] 【霧消】 (名)スル
霧が晴れるように,あとかたもなく消えうせること。「雲散―」「疑念が―する」
むしょう
むしょう [0] 【無性】
■一■ (名)
〔仏〕 仏性のないこと。成仏(ジヨウブツ)できないことが生まれつき定まっていること。
⇔有性(ウシヨウ)
■二■ (名・形動ナリ)
〔■一■の意から〕
分別のないこと。道理がわからないこと。また,そのさま。「是にたよる男も―なる野人にはあらず/浮世草子・一代女 2」
むしょう
むしょう [0] 【無償】
(1)報酬のないこと。「―の奉仕」「―の愛」
(2)無料であること。代価を払わないこと。
⇔有償
「―で配布する」
むしょう
むしょう [0] 【無生】
〔仏〕 物事の真の姿は空であるから,何物も生じることがなく,また滅することもないということ。
→空(クウ)
むしょうけいやく
むしょうけいやく [4] 【無償契約】
当事者の一方だけが給付を行う契約。贈与・使用貸借など。
⇔有償契約
むしょうこう
むしょうこう [2] 【無称光】
〔仏〕 十二光の一。言葉では説き尽くせない阿弥陀仏の光明。
むしょうこうい
むしょうこうい [4] 【無償行為】
当事者の一方だけが給付を行い,それに対して代償(対価)が与えられない法律行為。贈与や財団法人設立行為など。
⇔有償行為
むしょうこうふ
むしょうこうふ [4] 【無償交付】
株式分割の一で,取締役会の決議により無償で新株を株主に交付すること。法定準備金や券面超過金額を資本に組み入れ,新株を発行する場合に行われる。
むしょうこうぶつ
むしょうこうぶつ 【無称光仏】
阿弥陀仏の異名。
むしょうぞうし
むしょうぞうし [4] 【無償増資】
払い込み金をとらずに他の資産と振りかえて株主に新株式を割りあてる増資。
⇔有償増資
むしょうに
むしょうに [0] 【無性に】 (副)
やみくもに。むやみやたらに。いちずに。「―腹が立つ」「―人恋しい」「―眠い」
むしょうに
むしょうに【無性に】
very much;extremely.〜喜ぶ be greatly delighted.
むしょうにん
むしょうにん [0] 【無生忍】
〔仏〕
(1)事物は本来,生ずることも滅することもないという真理を知ること。
(2)浄土真宗では{(1)}のほかに,信心の確定する状態。また,その人の意にもいう。
むしょうぶ
むしょうぶ [2] 【無勝負】
(1)勝負がつかないこと。引き分け。
(2)勝負をしないこと。
むしょうぶ
むしょうぶ【無勝負】
a draw;→英和
a tie.→英和
〜に終わる end in a draw.
むしょうろうどう
むしょうろうどう [4] 【無償労働】
対価を得ることなく,行われる労働。マルクス主義フェミニズムでは,特に,家事労働・再生産労働をいう。
むしょく
むしょく【無色の】
colorless.→英和
むしょく
むしょく【無職でいる】
be without occupation.⇒失業.
むしょく
むしょく [1] 【無色】
(1)色のないこと。むしき。
⇔有色
「―透明」
(2)考え方や立場がいずれにもかたよらないこと。「政治的には―だ」
むしょく
むしょく [1] 【無職】
定まった職のないこと。無職業。
むしょくこうぶつ
むしょくこうぶつ [4] 【無色鉱物】
火成岩を構成する主な鉱物のうち,石英や長石類など,ケイ素やアルミニウムを多く含み淡い色をしているケイ酸塩鉱物。
むしょさ
むしょさ 【無所作】 (名・形動ナリ)
何もしないでいる・こと(さま)。無為(ムイ)。「―ニシテイル/日葡」
むしょぞく
むしょぞく【無所属の】
independent.→英和
無所属代議士 an independent.→英和
むしょぞく
むしょぞく [2] 【無所属】
どの会派や政党にも属していないこと。「―で立候補する」
むしょとく
むしょとく [2] 【無所得】
(1)収入のないこと。
(2)〔仏〕 空(クウ)の真理を理解し,一切の物事に執着しないこと。
⇔有(ウ)所得
むしようかん
むしようかん [3] 【蒸(し)羊羹】
漉(コ)し餡(アン)に砂糖・小麦粉などを加えてのばし,型に入れて蒸した羊羹。
むしよけ
むしよけ【虫除け】
(a) insecticide.→英和
むしよけ
むしよけ [0] 【虫除け】
(1)虫の害を防ぐこと。また,その薬品や道具。
(2)毒虫や蝮蛇(マムシヘビ)などの害を防ぐ力をもつという守り札。虫除け守り。
むしりざかな
むしりざかな [4] 【毟り魚】
(1)焼き魚や煮魚の身を細かくむしったもの。
(2)祝いの席などで,大きな魚を煮て大皿に盛りつけ,各自で取って食べるもの。
むしりとる
むしりとる【毟り取る】
tear[pluck]off.
むしりとる
むしりと・る [4] 【毟り取る】 (動ラ五[四])
(1)むしってとる。「葉を―・る」
(2)むりに奪いとる。「蒲団を―・る」「小遣いを―・られた」
[可能] むしりとれる
むしりょ
むしりょ [2] 【無思慮】 (名・形動)
思慮に欠けている・こと(さま)。「―なふるまい」
むしりょ
むしりょ【無思慮】
thoughtlessness.〜な imprudent;→英和
thoughtless.→英和
むしる
むし・る [0] 【毟る】 (動ラ五[四])
(1)はえているものを引き抜く。「鳥の毛を―・る」
(2)指先などでつまんではがす。魚などの身をほぐす。「魚を―・って食べる」「柴栗を―・り―・りつつ歩行くに/日光山の奥(花袋)」
[可能] むしれる
むしる
むしる【毟る】
pluck;→英和
pick;→英和
pull (off).→英和
⇒毟り取る.
むしるい
むしるい [2] 【無翅類】
無翅亜綱に属する昆虫の総称。変態をせず,一生はねをもたない。微小な種が多い。トビムシ・ヨシイムシ・シミなどを含む。
むしろ
むしろ【筵】
a (straw) mat.
むしろ
むしろ [1] 【寧ろ】 (副)
二つの物事をくらべ合わせ,あれよりもこの方を選ぶという意を表す。どちらかといえば。いっそ。「会えないくらいなら―死にたい」「美しいというより―かわいい人だ」
〔漢文訓読に由来する語〕
むしろ
むしろ【寧ろ】
rather <than> .→英和
小説家というより〜詩人だ He is a poet rather than a novelist.→英和
/He is not so much a novelist as a poet.→英和
むしろ
むしろ [3] 【筵・席・蓆・莚】
(1)わら・藺(イ)・竹などで編んだ敷物。特に,わらを編んで作ったもの。わらむしろ。「―囲いの仮小屋」
(2)すわる場所。また,会合の席。「一道にたづさはる人,あらぬ道の―にのぞみて/徒然 167」
(3)寝床。「―ニツク/日葡」
むしろがい
むしろがい [3] 【筵貝】
海産の巻貝。殻長約2センチメートル。貝殻は卵形で厚く,先端はとがり,殻口が広い。殻表は顆粒(カリユウ)状の凹凸があり,淡褐色。本州以南の浅海に分布。
むしろだ
むしろだ 【席田】
催馬楽(サイバラ)の曲名。呂(リヨ)の歌に属する。
むしろど
むしろど [3] 【筵戸】
木・竹などの枠に筵を張った粗末な戸。
むしろばた
むしろばた [3][0] 【筵旗・蓆旗】
筵で作った旗。百姓一揆などに用いられた。
むしろばりのくるま
むしろばりのくるま 【筵張りの車】
牛車(ギツシヤ)の一種。車箱に筵を張った粗末な車で,五位の者が用いた。
むしろほ
むしろほ [3] 【筵帆】
わら・藺(イ)などを編んだ筵をつなぎ合わせた帆。木綿帆が普及する江戸時代以前では,和船の帆はこれが主に用いられた。ござほ。
むしろやぶり
むしろやぶり 【筵破り】
老人の好色なこと。また,その老人。「あの爰な―めが/浄瑠璃・忠臣蔵」
むしわん
むしわん [0] 【蒸し碗】
茶碗蒸しを作るときに用いる,筒形の茶碗。蒸し茶碗。
むしん
むしん【無心】
(1) ⇒無邪気.
(2)[金などの]a request.→英和
〜する ask <a person> for <money> .
むしん
むしん [0] 【無心】
■一■ (名)スル
(1)無生物や植物のように,心をもたないこと。「―の草木」
(2)遠慮なく人に金品をねだること。「親に金を―する」「―をいつて五両もらつたのを/安愚楽鍋(魯文)」
(3)〔仏〕 一切の妄念から解放された心。
⇔有心(ウシン)
(4)和歌・連歌で,卑俗・滑稽さを求めたもの。
⇔有心
「有心―歌合」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)心にわだかまりのないこと。雑念や欲心のないこと。また,そのさま。「―の勝利」「―に遊ぶ子供」「―の境地」「―な与吉は誘ひ出されるままにいつて畢(シマ)つた/土(節)」
(2)思慮・分別のないこと。無神経なこと。また,そのさま。「中将のいと実法の人にて率て来ぬ,―なめりかし/源氏(常夏)」
(3)情趣を解する心がないこと。風流心のないこと。また,そのさま。「人の遊びせむ所には,草刈笛吹くばかりの心どもにて,いと―にて侍り/宇津保(国譲上)」
むしんけい
むしんけい [2] 【無神経】 (名・形動)[文]ナリ
他人に対する思いやりや気配りがない・こと(さま)。「―に大声を出す」「他人の気持ちに―な発言」
[派生] ――さ(名)
むしんけい
むしんけい【無神経】
insensibility;impudence (厚顔).→英和
〜な insensible <to> ;→英和
impudent;→英和
shameless (恥知らずの).→英和
むしんしょじゃく
むしんしょじゃく [4] 【無心所着】
和歌で,一句一句別のことを詠み,全体として意味をなさない歌。「わが背子が犢鼻(タフサキ)にする円石(ツブレイシ)の吉野の山に氷魚そ懸(サガ)れる/万葉 3839」の類。
むしんじん
むしんじん [2] 【無信心】 (名・形動)[文]ナリ
信仰心がない・こと(さま)。ぶしんじん。「―な彼は何うしても/道草(漱石)」
むしんたい
むしんたい [0] 【無心体】
和歌・連歌で,機知・滑稽を重んじる即興的な体。むしんてい。
⇔有心体(ウシンテイ)
むしんれんが
むしんれんが [4] 【無心連歌】
鎌倉初期に行われた滑稽や機知を重んじた連歌。その作者を無心衆という。栗本衆(クリノモトノシユウ)とも。
⇔有心連歌
むしんろん
むしんろん【無神論】
atheism.→英和
無神論者 an atheist.→英和
むしんろん
むしんろん [2] 【無神論】
〔atheism〕
(1)神の存在を一切否定する考え方。
⇔有神論
「―者」
(2)狭義の有神論,すなわち神は唯一絶対の人格として世界を超越するとする一神論・人格神論に対して,多神論・汎神論あるいは理神論などの神把握をいう。
むしタオル
むしタオル【蒸しタオル】
a steamed towel.
むしタオル
むしタオル [3] 【蒸し―】
手や顔をふいたり湿らせたりするのに用いる,蒸したタオル。
むしパン
むしパン [0] 【蒸し―】
イーストまたはふくらし粉を入れた生地(キジ)を,蒸籠(セイロウ)で蒸したパン。玄米パンなど。
むしピン
むしピン [0] 【虫―】
昆虫を標本箱などに止めるピン。
むじ
むじ【無地の】
plain <cloth> .→英和
むじ
むじ [1] 【無字】
〔仏〕 無門関第一則として知られた公案で,「犬に仏性があるか」と問われた趙州が,ただ一言答えた「無」の一字をいう。
むじ
むじ [1] 【無地】
全体が一色で模様がないこと。多く布地にいう。「―の着物」
むじかく
むじかく [2] 【無自覚】 (名・形動)[文]ナリ
自分の責任や義務などを自覚しない・こと(さま)。「―な言動」「自分の立場に―だ」
[派生] ――さ(名)
むじかく
むじかく【無自覚な】
insensible <of> ;→英和
irresponsible (無責任な);→英和
blind.→英和
⇒無意識.
むじき
むじき [1] 【無食】
食物をとらないこと。「―にて両三日経にければ,存命も殆んどあぶなく/著聞 16」
むじこ
むじこ【無事故の】
accident-free.
むじこ
むじこ [2] 【無事故】
事故のないこと。また,事故を起こさないこと。「―月間」「―運転」
むじつ
むじつ [1] 【無実】
〔古くは「むしつ」とも〕
(1)(証拠立てる)事実がないこと。無根。「―を叫ぶ」「―を訴える」
(2)実質のないこと。内容のないこと。「有名―」
(3)誠実な心のないこと。
むじつ
むじつ【無実である】
be innocent (無罪).〜の罪で on a false charge.〜の罪をうける be falsely accused <of> .
むじつのつみ
むじつのつみ [1][1] 【無実の罪】
実際には犯していないことできせられた罪。ぬれぎぬ。冤罪(エンザイ)。「―で訴えられる」「―に泣く」
むじな
むじな【貉】
《動》a badger.→英和
むじな
むじな [0] 【狢・貉】
(1)アナグマの異名。
(2)〔毛色がアナグマに似ているので混同して〕
タヌキのこと。[季]冬。
むじなへん
むじなへん [0] 【豸偏】
漢字の偏の一。「貂」「貌」などの「豸」の部分。動物の種類と機敏な動作に関する文字を作る。
むじなも
むじなも [3] 【狢藻】
モウセンゴケ科の多年生食虫植物。池や沼に浮かんで生育。茎は長さ約10センチメートルで,まばらに分枝し,葉を輪生。葉身は袋状で貝のように開閉して虫を捕らえる。夏,淡緑色の小花を水上に開く。
むじひ
むじひ [2][1] 【無慈悲】 (名・形動)[文]ナリ
思いやる気持ちのない・こと(さま)。「―な仕打ち」「―な心」
[派生] ――さ(名)
むじひ
むじひ【無慈悲】
⇒無情.
むじゃき
むじゃき【無邪気】
innocence;→英和
artlessness.〜な innocent;→英和
artless.→英和
むじゃき
むじゃき [1] 【無邪気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)あどけなくて,すなおな・こと(さま)。「―に笑う」「―な子供」
(2)悪気やねじけた気持ちのない・こと(さま)。「―な言動」
(3)深い考えのない・こと(さま)。「身に落ちかかる災を知らぬとすれば―の極(キワミ)である/草枕(漱石)」
[派生] ――さ(名)
むじゃく
むじゃく ムヂヤク 【無着】
〔梵 Asanṅga〕
(310頃-390頃) インド大乗仏教の論師。世親(セシン)の兄。北インドのガンダーラ出身。初め上座部(小乗)系の化地部(ケジブ)の僧であったが,弥勒(ミロク)(マイトレーヤ)の教えを受けて大乗に転じ,唯識説を体系化した。著「摂大乗論」「金剛般若経論」「順中論」など。
むじゃく
むじゃく [0][1] 【無着】
〔仏〕 執着しないこと。無執。
むじゃくどうちゅう
むじゃくどうちゅう ムヂヤクダウチユウ 【無著道忠】
(1653-1744) 江戸前・中期の臨済宗の僧。但馬の人。妙心寺竜華院の竺印(チクイン)に師事し,のち妙心寺管長。経典・語録の注解,禅宗史の研究などに広範な業績を残した。著「禅林象器箋」ほか多数。
むじゅう
むじゅう [0] 【無住】
(1)寺に住職がいないこと。また,その寺。
(2)〔仏〕 一定のあり方にとどまったり執着したりしないこと。
むじゅう
むじゅう ムヂユウ 【無住】
(1226-1312) 鎌倉後期の臨済宗の僧。字(アザナ)は道暁,号は一円。梶原氏の出か。円爾(エンニ)に禅を学び,のち尾張国長母(チヨウボ)寺を開創。著「沙石集」「妻鏡」「雑談(ゾウダン)集」など。
むじゅうじ
むじゅうじ [0] 【無住寺】
住職のいない寺。無住。
むじゅうりょう
むじゅうりょう [2] 【無重量】
重量(重さ)のないこと。地球上では静止している物体は重力を受けて重量を生じるが,宇宙を慣性飛行する人工衛星などの内部では慣性力と重力がつり合って無重量の状態になる。無重力状態ともいう。
むじゅうりょく
むじゅうりょく [2] 【無重力】
⇒無重量(ムジユウリヨウ)
むじゅうりょく
むじゅうりょく【無重力状態】
weightlessness.→英和
〜になる be in a gravity-[weight-]free state;be weightless.
むじゅん
むじゅん【矛盾】
contradiction;inconsistency.→英和
〜する be inconsistent[incompatible] <with> ;do not agree <with> .
むじゅん
むじゅん [0] 【矛盾】 (名)スル
(1)矛(ホコ)と盾(タテ)。ぼうじゅん。
(2)つじつまが合わないこと。物事の道理が一貫しないこと。撞着(ドウチヤク)。「論旨の―をつく」「前後―した意見」
〔昔,楚(ソ)の国に矛と盾を売る者がおり,この矛はどんな盾をも貫き,この盾はどんな矛も通さないと言ったところ,それを聞いた人にその矛でその盾を突いてみよと言われ困ったという「韓非子(難一)」の故事から〕
(3)〔論〕
〔contradiction〕
(ア)論理学で,二つの命題が相互に一方が真であれば他方は偽であり,一方が偽であれば他方は真であるという関係にあること。例えば「 A である」と「 A でない」。また,そうした二命題の連言命題。例えば「 A でありかつ A でない」。「反対(contrary)」とは区別される。
(イ)弁証法で,相互に排除し対立しあいながら連関しあう二契機の間の関係。
(4)武器をとって戦うこと。敵対すること。「―ニ及ブ/日葡」
むじゅんがいねん
むじゅんがいねん [4] 【矛盾概念】
〔論〕 互いに他を否定しあって,その中間に第三者を入れない概念。例えば「有機物」と「無機物」,「人間」と「非人間」など。
→反対概念
むじゅんたいとう
むじゅんたいとう [4] 【矛盾対当】
〔論〕
〔contradictory opposition〕
対当関係の一。主語・述語を同じくする全称肯定命題と特称否定命題,または全称否定命題と特称肯定命題との互いに矛盾する関係。
→対当関係
むじゅんどうちゃく
むじゅんどうちゃく [0] 【矛盾撞着】
つじつまが合わないこと。自家撞着(ジカドウチヤク)。
むじゅんりつ
むじゅんりつ [2] 【矛盾律】
〔論〕
〔principle of contradiction〕
論理学の基本原理の一。「〜(P∧〜P)P でありかつ非 P であることはない」という形式で表される。同一律の反面を表す。矛盾原理。矛盾法。
→思考の原理
むじゅんれいかく
むじゅんれいかく [4] 【矛盾冷覚】
皮膚に対する熱刺激が一定温度(摂氏四三〜四七度)に達すると寒冷感覚が生じること。冷点が高温に対しても興奮するためと考えられている。
むじょう
むじょう [0] 【無城】
江戸時代,城を持たない大名のこと。
むじょう
むじょう【無情】
heartlessness;→英和
cruelty.〜の heartless;→英和
cold.→英和
むじょう
むじょう【無常】
mutability;uncertainty.→英和
〜の mutable;→英和
uncertain.→英和
むじょう
むじょう【無上の】
highest;greatest.〜の光栄 a great honor.
むじょう
むじょう [0] 【無上】
最上であること。この上ないこと。「―の光栄」「―の喜び」
むじょう
むじょう [0] 【無常】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 万物は生滅流転し,永遠に変わらないものは一つもないということ。
⇔常住
「諸行―」
(2)人の世の変わりやすいこと。命のはかないこと。また,そのさま。「―な世の中」
(3)人間の死。「―の来る事は,水火の攻むるよりも速に逃れがたきものを/徒然 59」
むじょう
むじょう [0] 【無情】 (名・形動)[文]ナリ
(1)思いやりや同情心などのない・こと(さま)。
⇔有情(ウジヨウ)
「―な仕打ち」「―の雨」「―な連中は何かにつけて僕を揶揄し/思出の記(蘆花)」
(2)〔仏〕 感情・意識をもたないこと。また,そのような存在。非情。「―の草木」
[派生] ――さ(名)
むじょう
むじょう [0] 【無状】 (名・形動)[文]ナリ
(1)取り立てていうほどの善行や功績のないこと。
(2)礼儀に欠けている・こと(さま)。無礼。「奴輩(ドハイ)何ぞ―なる/佳人之奇遇(散士)」
むじょうかん
むじょうかん [2] 【無常観】
一切のものは無常であると観ずる境地。
むじょうけん
むじょうけん【無条件の】
unconditional <surrender> ;→英和
unqualified <endorsement> .→英和
〜で unconditionally;→英和
without reservation.
むじょうけん
むじょうけん [2] 【無条件】
何の条件もつけないこと。「―で承諾する」
むじょうけんこうふく
むじょうけんこうふく [6] 【無条件降伏】
(1)交戦中の軍隊・艦隊または国が,兵員・兵器などの一切を無条件で敵にゆだねて降伏すること。
(2)交戦国の一方が一定の降伏条件を無条件に受諾して降伏すること。
むじょうけんはんしゃ
むじょうけんはんしゃ [6] 【無条件反射】
動物の個体に固有な先天的反射。脊髄反射・食餌(シヨクジ)反射(唾液や胃液の分泌)など。反射。
⇔条件反射
むじょうこう
むじょうこう [0] 【無常講】
講の一種。掛け金を講中に死者があった際の葬儀費用にあてるもの。「よくきけば死ぬるをいそぐ―/新増犬筑波」
むじょうしょうがく
むじょうしょうがく [4] 【無上正覚】
⇒無上正等覚(ムジヨウシヨウトウガク)
むじょうしょうとうがく
むじょうしょうとうがく [6] 【無上正等覚】
〔仏〕 この上ないすぐれた仏の悟り。無上正覚。無上正等正覚。無上菩提。阿耨多羅三藐三菩提(アノクタラサンミヤクサンボダイ)。
むじょうじばく
むじょうじばく [0] 【無縄自縛】
〔仏〕 縄もないのに,自らをしばること。悟りを誤って外に求めたためにかえって迷いにとらわれてしまうことのたとえ。
むじょうじんそく
むじょうじんそく [0] 【無常迅速】
〔仏〕 人の世の移り変わりが非常に速いこと。死が早く来ること。
むじょうそん
むじょうそん 【無上尊】
釈迦の尊称。
むじょうということ
むじょうということ ムジヤウトイフコト 【無常といふ事】
評論集。小林秀雄著。1946年(昭和21)刊。歴史の公式的解釈を拒否して,直覚的・悟達的な古典論を収める。
むじょうどう
むじょうどう [2] 【無上道】
〔仏〕 この上もなくすぐれた道。仏道。「此身の命を惜まず,只―を願ふべしとぞ仏も説かせ給ふなれ/保元(下)」
むじょうのかぜ
むじょうのかぜ 【無常の風】
人の命を奪い去る無常を,花を吹き散らす風にたとえていう語。「―に誘はれ,ただいま冥途へ赴く/狂言・朝比奈」
むじょうのかたき
むじょうのかたき 【無常の敵】
無常という敵。死のこと。「しづかなる山の奥,―競ひ来らざらんや/徒然 137」
むじょうぼだい
むじょうぼだい [4] 【無上菩提】
⇒無上正等覚(ムジヨウシヨウトウガク)
むじょうめいほう
むじょうめいほう [4] 【無上命法】
⇒定言命法(テイゲンメイホウ)
むじょうもん
むじょうもん [2] 【無常門】
葬礼の際だけに使う門。江戸時代,大名の屋敷に設けて平常は閉ざしてあった。
むじるし
むじるし [2] 【無印】
(1)しるしのないこと。
(2)競輪・競馬などの予想表で,なんのしるしもついていないこと。勝つ見込みの少ない選手や馬。「―の馬が優勝する」
むじるししょうひん
むじるししょうひん [5] 【無印商品】
低価格販売を可能にするため,ブランドによる訴求力を取り除くことによってコストを抑えた商品。ブランド名のない簡素な包装で販売される。
むじん
むじん【無人の】
uninhabited <island> .→英和
‖無人島 an uninhabited island;a desert island.無人飛行機 a pilotless plane.無人踏切 an unattended crossing.
むじん
むじん [0] 【無尽】
(1)物が尽きないこと。尽きるところがないこと。「縦横―」
(2)一定の口数と給付金額を定め,加入者を集めて定期に掛け金を払い込ませ,抽選や入札により金品を給付すること。
→頼母子講(タノモシコウ)
むじん
むじん【無尽(講)】
a mutual loan association.
むじん
むじん [0] 【無人】
人がいないこと。また,人が住んでいないこと。むにん。
⇔有人
「―踏切」
むじんがいしゃ
むじんがいしゃ [4] 【無尽会社】
営業として無尽{(2)}を行う会社。物品を給付するものについては,無尽業法(1931年制定)により規制される。
→相互銀行
むじんきょう
むじんきょう [0] 【無人境】
人の住んでいない所。むにんきょう。
むじんこう
むじんこう [0] 【無尽講】
⇒頼母子講(タノモシコウ)
むじんしつ
むじんしつ [2] 【無塵室】
〔clean room〕
浮遊粉塵(フンジン)を一定値以下に制御して高い清浄性を保つことのできる室。半導体や超精密機械の工場,手術室など。クリーン-ルーム。
むじんぞう
むじんぞう【無尽蔵の】
inexhaustible;→英和
limitless.→英和
むじんぞう
むじんぞう [2] 【無尽蔵】 (名・形動)[文]ナリ
いくらとってもなくならないこと。限りがないこと。また,そのさま。「アイデアは―にある」「―の資源」「彼れの春の日は―に長閑(ノド)かと見える/草枕(漱石)」
むじんとう
むじんとう [0] 【無人島】
人の住んでいない島。
むじんとう
むじんとう [0] 【無尽灯】
(1)油皿の油が減ると自動的に補給されるように作った灯台。
(2)仏の教えが次々と伝わって尽きないことを,一つの灯火が無数の灯火の火種となることにたとえていう語。
むす
む・す [1] 【蒸す】 (動サ五[四])
(1)蒸気で物を熱する。ふかす。「芋を―・す」
(2)温度・湿度が高く,風がなくて暑さがこもる。蒸し暑く感じる。「今日は―・すね」「菜の花の―・すやうな中に/斑鳩物語(虚子)」
(3)戦陣で,かがり火を焚いて攻撃の気勢を敵に示す。「方々の峰に篝火を焼て,一蒸―・す程ならば/太平記 6」
[可能] むせる
むす
む・す 【生す・産す】 (動サ四)
草や苔(コケ)がはえる。「苔の―・すまで」「河上(カワノエ)のゆつ岩群(イワムラ)に草―・さず/万葉 22」
むす
む・す 【噎す・咽す】 (動サ下二)
⇒むせる
むす
むす【蒸す】
steam (ふかす);→英和
be sultry (蒸し暑い).
むすい
むすい [0][1] 【無水】
(1)水分がないこと。水気がないこと。
(2)結晶水を含まないこと。
(3)オキソ酸から水分子が除かれた形の分子であること。酸性酸化物であること。
(4)二個のカルボキシル基が脱水縮合した構造をもつこと。
むすいあひさん
むすいあひさん [5] 【無水亜砒酸】
三酸化二ヒ素の別名。硫ヒ鉄鉱などを空気中で焼いてつくる。白色粉末状の結晶。化学式 As�O� 有毒。殺虫・殺鼠剤,医薬,ガラスの脱色などに用いる。三酸化二ヒ素製造(亜ヒ焼き)による慢性中毒を引き起こした例として,宮崎県の土呂久鉱毒事件などがある。
むすいありゅうさん
むすいありゅうさん [5] 【無水亜硫酸】
二酸化硫黄の別名。
むすいけいさん
むすいけいさん [4] 【無水珪酸】
二酸化ケイ素の別名。
むすいさくさん
むすいさくさん [4] 【無水酢酸】
酢酸二分子が脱水縮合してできる有機化合物。化学式(CH�CO)�O 酢酸の蒸気を高温で適当な触媒の上に通して得る。無色,刺激臭のある中性の液体。皮膚に触れると火傷(ヤケド)を起こす。水と反応して酢酸となる。化学工業上,重要な原料。
むすいたんさん
むすいたんさん [4] 【無水炭酸】
⇒二酸化炭素(ニサンカタンソ)
むすいたんさんソーダ
むすいたんさんソーダ [8] 【無水炭酸―】
⇒無水炭酸(ムスイタンサン)ナトリウム
むすいたんさんナトリウム
むすいたんさんナトリウム [10] 【無水炭酸―】
加熱により結晶水を失った炭酸ナトリウム。工業用粗製品は灰白色の粉末。無水炭酸ソーダ。
→ソーダ灰
むすいどくげん
むすいどくげん 【夢酔独言】
自叙伝。勝左衛門太郎(海舟の父。夢酔はその号)著。1843年成立。自らの遍歴をくだけた口語調の文体で記す。幕末期における武家言葉系列の江戸語として注目される。
むすいなべ
むすいなべ [4] 【無水鍋】
厚手の調理鍋。密閉され,熱が内面全体から伝わり,蒸気が対流するので水を加えないで調理することができる。
むすいぶつ
むすいぶつ [2] 【無水物】
化合物から水分子を除いてできるもの。カルボン酸の無水物は酸無水物という。これらは水と反応してもとの物質に戻る。また,結晶水をもつ塩に対して結晶水をもたない塩。
むすいりゅうさん
むすいりゅうさん [4] 【無水硫酸】
三酸化硫黄の別名。
むすいりんさん
むすいりんさん [4] 【無水燐酸】
五酸化二リンの別名。
むすいアルコール
むすいアルコール [4] 【無水―】
水を含まないアルコール。
むすう
むすう [2][0] 【無数】 (名・形動)[文]ナリ
数限りなく多いこと。数えきれないほどに多いこと。また,そのさま。「―の星」
むすう
むすう【無数の】
innumerable;→英和
countless.→英和
むすこ
むすこ【息子】
a son.→英和
むすこ
むすこ [0] 【息子】
〔「産(ム)す子」の意〕
(1)親にとって,男の子供。子息(シソク)。せがれ。
⇔娘
(2)俗に,陰茎。せがれ。
むすこかぶ
むすこかぶ 【息子株】
〔「かぶ(株)」は接尾語〕
息子としての身分。「あつぱれの―と見えますぞ/黄表紙・高慢斎行脚日記」
むすっと
むすっと [2] (副)スル
不愉快そうな表情でおしだまっているさま。「―した顔つき」
むすばる
むすば・る 【結ばる】 (動ラ四)
(1)糸やひもなどが結んだ状態になる。
(2)人とあるつながりができる。縁がつく。「是もやはり悪縁の―・る上へ重なる縁/人情本・恩愛二葉草」
むすばれる
むすば・れる [0] 【結ばれる】 (動ラ下一)
人と人とが親しい関係になる。特に,男女が結婚する。「晴れて二人は―・れた」
むすひ
むすひ 【産霊】
〔「むす」は生み出す,「ひ」は霊威の意。後世「むすび」とも〕
天地万物を生み出す神霊。また,その霊妙な力。「次に神皇―の尊(ミコト)/日本書紀(神代上訓注)」
むすひのかみ
むすひのかみ 【産霊の神】
天地万物を生み出す神。むすぶのかみ。[和名抄]
〔後世「むすびのかみ」とも。「むすび」は「結び」と関連づけて解釈された〕
むすび
むすび【結び】
[結び目]a knot;→英和
[結末]the end;→英和
a conclusion (結論).→英和
〜の final.→英和
〜を作る(解く) (un)tie knot.
むすび
むすび [0] 【結び】
(1)結ぶこと。また,結び目。「蝶(チヨウ)―」
(2)人と人とが交わりをもつこと。「―の杯(サカズキ)」
(3)しめくくること。最後。終わり。「―の一番」「―の言葉」
(4)握り固めた飯。にぎり飯。おむすび。むすび飯。
(5)文法で,係りの語に呼応して文を終わらせる語形をいう。
→係り結び
(6)〔数〕 二個または二個以上の集合について,そのうちの少なくともどれか一つの集合に属する要素全体から成る集合。合併集合。和集合。
⇔交わり
結び(1)[図]
むすびあわす
むすびあわ・す [5] 【結び合わす】
■一■ (動サ五[四])
「結び合わせる」に同じ。「綱を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒むすびあわせる
むすびあわせる
むすびあわせる【結び合わせる】
tie together;combine.→英和
むすびあわせる
むすびあわ・せる [6] 【結び合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 むすびあは・す
結んでつなぎあわせる。また,物事を関連づける。「ひもを―・せる」「二つの話を―・せて考える」
むすびかりがね
むすびかりがね [4] 【結び雁】
雁紋の一。雁の両翼を図案化して結んだように交差させたもの。
→雁金
むすびかりぎぬ
むすびかりぎぬ 【結び狩衣】
組み糸で花の形などを結んでつけた若年用の狩衣。
むすびきり
むすびきり [0] 【結び切り】
水引などの結び方の一。香典・病気見舞いなどに用いる結び方。こま結び。
→水引
むすびこぶ
むすびこぶ [3] 【結び瘤】
縄やひもなどの結び目にできるかたまり。
むすびこぶ
むすびこぶ [4] 【結び昆布】
昆布を結んだもの。煮物にし,また雑煮などに入れる。ゆいこぶ。むすびこんぶ。
むすびさより
むすびさより [4] 【結び針魚】
三枚におろして骨を抜いたサヨリを結んだもの。吸い物種(ダネ)にする。
むすびじょう
むすびじょう [0] 【結び状】
「結び文(ブミ)」に同じ。
むすびつき
むすびつき [0] 【結び付き】
かかわり合い。関係。「政治家と企業との―」
むすびつく
むすびつ・く [4] 【結び付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)物と物とが結ばれて一つになる。
(2)関係をもつ。つながる。「事件に―・く証拠」「努力が結果に―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒むすびつける
むすびつく
むすびつく【結び付く】
be tied up <with> ;[関係]be connected[related] <with> .
むすびつける
むすびつ・ける [5] 【結び付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 むすびつ・く
(1)動かないよう結んでつなぐ。ゆわえつける。「おみくじを境内の木の枝に―・ける」
(2)関係づける。「地震と火山の活動を―・けて考える」
むすびつける
むすびつける【結び付ける】
tie together;fasten;→英和
[関係]connect[associate] <A with B> .→英和
むすびとうだい
むすびとうだい [4] 【結び灯台】
宮中などで用いた灯火の一種。白木の柳の枝など細い丸木三本を緒で結び合わせ,上下を広げて上に油皿を置き点火するもの。竹の灯(トモシビ)。
結び灯台[図]
むすびのかみ
むすびのかみ [5] 【結びの神】
男女の縁を取り結ぶという神。縁結びの神。仲人のことにもいう。
→産霊(ムスヒ)の神
むすびばな
むすびばな [3] 【結び花】
色糸を結んで花の形にしたもの。衣服や調度の飾りとした。
むすびぶくろ
むすびぶくろ 【結び袋】
口をひもで結ぶように作った袋。「ぬさを―に入れて/拾遺(雑上詞)」
むすびぶみ
むすびぶみ [0] 【結び文】
細く巻きたたんだ書状の上端または中央を折り結んで,結び目に一筋墨を引いたもの。古くは艶書(エンシヨ)に,のちには正式の書状にも用いた。結び状。
むすびまつ
むすびまつ 【結び松】
契りを結んだり幸福を願うため,しるしとして結ぶ松の小枝。「磐代の野中に立てる―心も解けず古(イニシエ)思ほゆ/万葉 144」
むすびみつば
むすびみつば [4] 【結び三つ葉】
ミツバを二,三本合わせて結んだもの。吸い物のあしらいなどにする。
むすびめ
むすびめ [0] 【結び目】
ひもなどを結び合わせたところ。
むすびめりろん
むすびめりろん [5] 【結び目理論】
三次元空間の閉曲線(結び目)を研究対象とする位相幾何学の一分野。結び糸理論。
むすぶ
むす・ぶ [0] 【結ぶ】 (動バ五[四])
□一□(他動詞)
(1)ひも・帯などの両端をからませてつなぎ合わせる。「靴のひもを―・ぶ」「ネクタイを―・ぶ」
(2)離れている地点をつないで連絡できるようにする。「二点を―・ぶ直線」「都心と空港を―・ぶ道路」
(3)他人と関係をもつ。
(ア)約束をする。「条約を―・ぶ」「賃貸契約を―・ぶ」
(イ)交わりをもつ。「縁を―・ぶ」「契りを―・ぶ」「懇意を―・ぶ/鉄仮面(涙香)」「使臣を阿善(アゼン)に派遣して深く其の歓心を―・び/経国美談(竜渓)」
(ウ)協力しあう。結託する。「手を―・ぶ」「業者と―・んで私腹をこやす」「同盟を―・ぶ」「義仲行家以下党を―・びて数あり/平家 7」
(4)口や手をかたくとじる。「口を―・ぶ」「―・んで開いて」
(5)ある形のものを作り出す。
(ア)結実する。また,水分などが凝固する。「実を―・ぶ」「露を―・ぶ」
(イ)形をなす。「美しき花祭の我を喚び醒すまで,穏なる夢を―・びぬ/即興詩人(鴎外)」「山門の為にあたを―・ばず/平家 7」
(ウ)作って営む。構える。「庵(イオリ)を―・ぶ」
(6)髪の毛をある髪形にまとめる。髪を結う。「頭髪(カミ)は夜会に―・び/魔風恋風(天外)」
(7)文章などをしめくくる。「励ましの言葉で挨拶(アイサツ)を―・ぶ」
(8)文法で,係りの語に対応した活用形で文を終止させる。「『こそ』を受けて文末を已然形で―・ぶ」
(9)手や指を組み合わせる。
(ア)手の指を印(イン)の形に組む。「印を―・ぶ」
(イ)(「掬ぶ」と書く)両手を合わせて,水をすくう。掬(キク)する。「水を―・びて…咽(ノンド)を潤し/即興詩人(鴎外)」「袖ひちて―・びし水のこほれるを/古今(春上)」
(ウ)握り飯を作る。「俵形に―・ぶ」
(10)松の枝・草の葉などを相互に交わらせてゆわえる。古代,呪術として約束や契りの成就,健康や長寿を祈って行われた。
→草を結ぶ
「常磐なる松のさ枝を我は―・ばな/万葉 4501」「妹(イモ)が門行き過ぎかねて草―・ぶ/万葉 3056」
□二□(自動詞)
(1)ある形のものができる。結実する。凝固する。「実が―・ぶ」「野に霜―・んで枯るるごと/田舎教師(花袋)」「淀(ヨド)みに浮ぶうたかたは,かつ消えかつ―・びて/方丈記」
(2)気がふさぐ。「いかがすべきと嘆き―・ぶに/今昔 2」
[可能] むすべる
むすぶ
むすぶ【結ぶ】
(1)[糸などを]tie;→英和
bind;→英和
[つなぐ]link[connect] <a thing with another> .→英和
(2)[契約を]make <a contract> ;→英和
conclude <a treaty> .→英和
(3)[実を]bear <fruit> .→英和
(4)[終える]conclude <one's speech with…,by saying that…> .
むすぶのかみ
むすぶのかみ 【産霊の神】
「むすひのかみ(産霊神)」に同じ。「君見れば―ぞうらめしき/拾遺(雑恋)」
むすぶのかみ
むすぶのかみ 【結ぶの神】
「むすびのかみ(結神)」に同じ。「人知れぬ―をしるべにて/宇津保(楼上・上)」
→産霊(ムスヒ)の神
むすぼおる
むすぼお・る ムスボホル 【結ぼほる】 (動ラ下二)
(1)「結ぼれる{(1)}」に同じ。「いかなればかく―・れたるにかとて/源氏(胡蝶)」
(2)「結ぼれる{(2)}」に同じ。「などかつららの―・るらむ/源氏(末摘花)」
(3)「結ぼれる{(3)}」に同じ。「―・れたる我が心かな/拾遺(恋三)」
むすぼる
むすぼ・る 【結ぼる】 (動ラ下二)
⇒むすぼれる
むすぼれ
むすぼれ [0] 【結ぼれ】
〔動詞「結ぼれる」の連用形から〕
心が憂鬱(ユウウツ)になること。「胸の―も解けて/浮雲(四迷)」
むすぼれる
むすぼ・れる [0] 【結ぼれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 むすぼ・る
(1)むすばれて解けにくくなる。「糸ガ―・レテトケヌ/ヘボン」「我胸は塞がり我舌は―・れ/即興詩人(鴎外)」
(2)露などがかたまって玉になる。凝固する。「水蒸気が霜のやうに―・れて居る窓硝子/飇風(潤一郎)」「露―・れて立てるけしきに/山家(秋)」
(3)気が晴れないでふさぐ。「胸は痞(ツカ)へた。気は―・れる/浮雲(四迷)」
(4)関係がつく。縁につながる。「かく申す義盛も,―・るるは知り給はずや/曾我 5」
むすめ
むすめ [3] 【娘】
〔「産(ム)す女」の意〕
(1)親にとって,女の子供。息女(ソクジヨ)。
⇔息子(ムスコ)
「一人の息子と二人の―がいる」
(2)若い未婚の女性。「若い―さんたち」
むすめ
むすめ【娘】
a daughter;→英和
a girl (少女).→英和
〜らしい girlish;→英和
maidenly.→英和
‖娘時代 one's girlhood.
むすめ=一人に婿(ムコ)八人
――一人に婿(ムコ)八人
一人の娘に対して婿の希望者が多いこと。一つの物事に対して希望する人が多いたとえ。
むすめ=三人持てば身代(シンダイ)つぶす
――三人持てば身代(シンダイ)つぶす
娘の嫁入りに多額の費用がかかるたとえ。
むすめかくしゅ
むすめかくしゅ [4] 【娘核種】
放射性の核種が崩壊して生ずる,もととは異なる元素の核種。安定な核種になるまで,娘核種がさらに崩壊を繰り返すこともある。
むすめかたぎ
むすめかたぎ [4] 【娘気質】
娘に共通した気質。世なれない娘らしい気だて。むすめぎ。むすめごころ。
むすめぎ
むすめぎ [3] 【娘気】
「娘心(ムスメゴコロ)」に同じ。「彼に会釈さへ為(シ)かねつ。―の可羞(ハズカシサ)に/金色夜叉(紅葉)」
むすめぎだゆう
むすめぎだゆう [4] 【娘義太夫】
女性の義太夫語り。天保年間(1830-1844)頃から江戸で流行し,明治20年代から末年までが全盛期であった。竹本綾之助・豊竹呂昇(ロシヨウ)らが有名。女浄瑠璃。女義太夫。俗に,垂れ義太とも。
むすめぐみ
むすめぐみ [0] 【娘組】
未婚の女子による年齢集団。集まって夜なべ仕事をしたり,寝泊まりする娘宿のある場合もある。
→若者組
むすめご
むすめご [3] 【娘御】
他人の娘を敬っていう語。
むすめご
むすめご 【娘子】
「娘(ムスメ)」に同じ。「此方にはをな上臈というて―が御座らうが/狂言記・貰聟」
むすめごころ
むすめごころ [4] 【娘心】
娘らしい心。純でうぶな少女の心にいうことが多い。娘気。「感じやすい―」
むすめざかり
むすめざかり [4] 【娘盛り】
未婚の女性として美しい年頃。「年は鬼もといふ十八の―/浮雲(四迷)」
むすめし
むすめし [3] 【娘師】
〔盗賊の用いた隠語〕
土蔵破りのこと。
むすめっこ
むすめっこ [3] 【娘っ子】
「娘」を親しんで,また軽んじていう語。
むすめどうじょうじ
むすめどうじょうじ 【娘道成寺】
「京鹿子(キヨウガノコ)娘道成寺」の通称。
むすめばら
むすめばら 【娘腹】
母とその娘の両方を妻とした場合に,その娘の方から生まれた子。
⇔親腹
「親腹の御子をば五の宮,―の御子をば六宮とて/栄花(初花)」
むすめぶん
むすめぶん 【娘分】
(1)娘として扱うこと。また,その人。「色茶屋の―といふものをこしらへて/人情本・辰巳園 3」
(2)江戸深川の岡場所で,芸妓の取り締まりをする女。「おかぢはつとめのあげく―となり/洒落本・玉の幉」
むすめむこ
むすめむこ [4] 【娘婿】
娘の夫。女婿(ジヨセイ)。
むすめやど
むすめやど [4] 【娘宿】
娘組の泊まる宿。めらし宿。
むず
むず (助動)(○・○・むず(んず)・むずる(んずる)・むずれ(んずれ)・○)
〔推量の助動詞「む」に,格助詞「と」とサ変動詞「す」の付いた「むとす」の熟合したもの。中古以降の語。「む」は,後世「ん」と発音されたために,「んず」とも書かれる〕
推量の助動詞。動詞・助動詞の未然形に付く。
(1)目前にないこと,まだ実現していないことについて予想し推量する意を表す。…であるだろう。…だろう。「今は帰るべきになりにければ,此月の十五日に,かのもとの国よりむかへに人々まうでこ〈むず〉/竹取」「三人ながら島の内を出でたりなど聞え候はば,なかなか悪しう候ひな〈んず〉/平家(三・流布本)」
(2)話し手自身の意志や決意を表す。…するつもりだ。…するようにしよう。「この蛍のともす火にや見ゆらむ,ともし消ちな〈むずる〉/伊勢 39」「われは,しかじかのことのありしかば,そこに建て〈むずる〉ぞ/大鏡(藤氏物語)」
(3)「…するのがよい」「…するのが当然だ」などの意を表す。「敵すでに寄せ来るに,方々(カタガタ)の手分けをこそせられ〈んずれ〉/保元(中・古活字本)」
(4)(連体形を用いて)実現していないことを仮定していうのに用いる。…であるような。…といわれる。「殿上までもやがてきりのぼら〈んずる〉者にてある間/平家 1」
〔(1)「むず」は「む」とほとんど同じ意味に用いられるが,やや強めた言い方になる。(2)中古では多く会話文に用いられる。(3)「むず」から中世後期以降「うず」の形を生ずる〕
→むとす(連語)
→うず(助動)
むずいしんけいせんい
むずいしんけいせんい [8] 【無髄神経繊維】
神経繊維のうち,髄鞘(ズイシヨウ)のないもの。神経鞘の有無で有鞘と無鞘に区別される。有鞘は交感神経に多くみられ,無鞘は神経繊維の両端でみられる。
⇔有髄神経繊維
むずかしい
むずかしい【難しい】
(1)[困難]hard;→英和
difficult;→英和
troublesome (やっかいな).→英和
(2)[病気が]serious.→英和
(3)[厳格]strict.→英和
⇒気難しい.
(4)[顔つきの] <look> sullen.→英和
むずかしい
むずかし・い ムヅカシイ [4][0] 【難しい】 (形)[文]シク むづか・し
〔「むつかしい」とも。「むずかる(むつかる)」と同源〕
(1)理解するのが困難である。難解である。わかりにくい。
⇔やさしい
「―・い問題」「内容が―・い」「教頭丈に野だより―・い事を云ふ/坊っちゃん(漱石)」
(2)実現が困難である。容易でない。成功しにくい。
⇔やさしい
「登頂は―・い」「優勝することは―・い」
(3)現状を打開することが困難だ。解決しにくい。
⇔やさしい。
「―・い事態になった」「―・い立場」
(4)煩雑である。わずらわしい。めんどうだ。「操作が―・い」「―・い手続きを簡略化する」
(5)気むずかしくて扱いにくい。好みなどがうるさい。「―・いおやじ」「食べものに―・い人」
(6)機嫌が悪い。不快そうである。「―・い顔をして考え込んでいる」
(7)病気が重くて回復が困難である。「旦那様が―・くなりましたから/真景累ヶ淵(円朝)」
(8)不愉快だ。うっとうしい。「世の中の腹立たしう―・しう/枕草子 277」
(9)気味が悪い。恐ろしい。「あな―・しと思ひける心地みなさめて/源氏(夕顔)」
(10)むさくるしい。いとわしい。「いとせばく―・しうもあれば/源氏(手習)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
むずかしや
むずかしや ムヅカシ― [0] 【むずかし屋】
気むずかしい人。あれこれ苦情の多い人。むつかしや。
むずかし屋
むずかしや ムヅカシ― [0] 【むずかし屋】
気むずかしい人。あれこれ苦情の多い人。むつかしや。
むずかる
むずかる
be peevish.
むずかる
むずか・る ムヅカル [3][0] 【憤る】 (動ラ五[四])
〔近世末頃まで「むつかる」〕
(1)幼児などが機嫌が悪く泣いたりすねたりする。「赤ん坊が―・る」
(2)不機嫌になる。不平を言う。「萩原様に逢ひたいと私をお責め遊ばし,お―・つて/怪談牡丹灯籠(円朝)」「御車共せかれて…雑色ども―・る/落窪 2」
むずがゆい
むずがゆ・い [4] 【むず痒い】 (形)[文]ク むずがゆ・し
むずむずとかゆい。「足のしもやけが―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
むずつかす
むずつか・す [0] (動サ五[四])
筋肉などをぴくぴくさせる。「全身の筋肉を―・す」
むずつく
むずつ・く [0] (動カ五[四])
むずむずする。「背中が―・く」
むずと
むずと
with all one's might;violently.→英和
〜つかむ grab.→英和
むずと
むずと [1] (副)
(1)急に強い力を入れてつかんだり組みついたりするさま。むんずと。「忠盛はしりよて―組む/平家 6」
(2)遠慮なく押し切ってするさま。「無遠慮に夫婦が対座する中央に―座つて/社会百面相(魯庵)」
むずむず
むずむず
〜する (1)[むずがゆい]itch;→英和
be itchy.(2)[もどかしい]be impatient <to do> .
むずむず
むずむず [1] (副)スル
(1)虫などがはうようなかゆい感じがするさま。「背中が―する」
(2)何かをしたくて落ち着かないさま。うずうず。「腕が―する」「口を出したくて―する」
(3)力強くするさま。しっかり。「かぶと引き寄せ打ち着て,緒を―と結ひ/平治(中)」
(4)遠慮しないで行うさま。「三十すぢばかり,―と折り食ふ/宇治拾遺 2」
むず痒い
むずがゆ・い [4] 【むず痒い】 (形)[文]ク むずがゆ・し
むずむずとかゆい。「足のしもやけが―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
むせい
むせい [0] 【夢精】
睡眠中に性的な夢を見て射精する現象。
むせい
むせい [0] 【無生】
〔inanimate〕
語の意味の特徴の一。生命を持たないもののこと。物や抽象概念など。
むせい
むせい [0] 【無性】
下等動物などで,雌雄の区別のないこと。
むせい
むせい [0] 【無声】
(1)声・音のないこと。また,声・音を出さないこと。
(2)〔voiceless〕
音声学や音韻論で,声帯の振動を伴わないこと。
⇔有声
むせい
むせい【無性の】
sexless;→英和
neuter.→英和
むせい
むせい【無声の】
silent;→英和
noiseless;→英和
[音声]voiceless.→英和
‖無声音 a voiceless sound.無声映画 a silent picture.
むせい
むせい【夢精】
a wet dream;nocturnal emission.
むせいえいが
むせいえいが [4] 【無声映画】
映像のみで,台詞(セリフ)や音響のない映画。トーキーの出現とともに,1930年代初めには衰退。サイレント。
むせいおん
むせいおん [2] 【無声音】
発音するとき,声帯の振動を伴わない音。主として子音の [p][t][k][s][ʃ][Φ][ç][h] の類。
⇔有声音
むせいか
むせいか [0] 【無声化】 (名)スル
本来声帯の振動を伴って発音される有声音が何らかの条件によって声帯の振動をなくす現象。東京語の「キシャ(汽車)」の「キ」の発音で母音の i が響かなくなる類。
→有声化
→無声音
むせいが
むせいが [2] 【無性芽】
配偶子や胞子とは別に植物体の一部に生じて,親の個体から離れて発芽し新個体となりうる小器官。主に胞子植物にいう。ゼニゴケの杯状体など。
むせいげん
むせいげん [2] 【無制限】 (名・形動)[文]ナリ
制限のないこと。制限しないこと。また,そのさま。「鯨の―な捕獲」「―に小遣いを与える」
むせいげん
むせいげん【無制限な[の]】
unrestricted;free.→英和
〜に without restriction;freely.
むせいげんほうか
むせいげんほうか [6] 【無制限法貨】
金額に制限なく法律によって強制通用力を与えられている貨幣。日本銀行券の類。
⇔制限法貨
むせいせいしょく
むせいせいしょく [4] 【無性生殖】
配偶子によらない生殖様式。分裂・出芽・胞子形成による生殖など。単細胞生物に普通にみられるが,高等植物の栄養生殖もこの一種。
⇔有性生殖
むせいせだい
むせいせだい [4] 【無性世代】
世代交代を行う生物で,胞子体を生育の主体とする時期。核相では複相の世代で,受精から減数分裂までの期間にあたる。
⇔有性世代
むせいのし
むせいのし [0] 【無声の詩】
「無韻(ムイン)の詩{(2)}」に同じ。
むせいふ
むせいふ【無政府(状態)】
(a state of) anarchy.→英和
⇒アナーキスト,アナーキズム.
むせいふ
むせいふ [2] 【無政府】
政府が存在しないこと。
むせいふしゅぎ
むせいふしゅぎ [5] 【無政府主義】
国家をはじめ一切の政治権力を否定し,個人の完全な自由およびそうした個人の自主的結合による社会を実現しようとする思想。プルードン・クロポトキン・バクーニンらに代表される。アナーキズム。
むせいふしゅぎしゃ
むせいふしゅぎしゃ [6] 【無政府主義者】
無政府主義を信奉する人。アナーキスト。
むせいふじょうたい
むせいふじょうたい [5] 【無政府状態】
政府が十分に機能せず,法が犯され無秩序となる状態。
むせいぶつ
むせいぶつ【無生物】
an inanimate object;a lifeless thing.
むせいぶつ
むせいぶつ [2] 【無生物】
生命がなく,生活機能をもたないもの。水や石など。
むせいほうでん
むせいほうでん [4] 【無声放電】
細い針金を電極とし,十分離して高電圧をかけた場合のように,音がなく静かに起こる放電。
むせいやくしゃ
むせいやくしゃ [5][4] 【無制約者】
〔(ドイツ) das Unbedingte〕
自己以外の制約を一切受けずに存在する者。多くの観念論哲学・神学などにおいて,「神」は無制約者とされる。
むせいらん
むせいらん【無精卵】
a wind egg.
むせいらん
むせいらん [2] 【無精卵】
未受精卵の俗称。受精していない卵。
⇔有精卵
むせいる
むせい・る 【噎せ入る】 (動ラ四)
「むせびいる(噎入)」に同じ。「言ひつつ涙に―・つて泣きながら/人情本・英対暖語」
むせかいせつ
むせかいせつ [3] 【無世界説】
⇒無宇宙論(ムウチユウロン)
むせかえる
むせかえ・る [3][0] 【噎せ返る】 (動ラ五[四])
(1)ひどくむせる。「―・るような草いきれ」
(2)息をつまらせて激しく泣く。むせびなく。「屏風にひしといだきつき―・りてぞ歎きける/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
むせき
むせき [0] 【無籍】
(1)戸籍に記載がないこと。本籍のないこと。
(2)国籍をもたないこと。
むせきついどうぶつ
むせきついどうぶつ [6] 【無脊椎動物】
脊椎動物以外のすべての動物の総称。体の中軸としての脊椎をもたない動物群。単細胞の原生動物から多細胞の海綿動物・軟体動物・節足動物・原索動物など多種多様で,その形態や発生・生態などもきわめて多様である。
⇔脊椎動物
むせきついどうぶつ
むせきついどうぶつ【無脊椎動物】
an invertebrate (animal).→英和
むせきてき
むせきてき 【無責的】 (形動)
〔impunitive〕
〔心〕欲求が満たされず,思いどおりにならない場合,その原因を自分の責任にも他人のせいにもせず,なんとかまぎらわそうとする傾向をいう。無罰的。
→自責的
→他責的
むせきにん
むせきにん [2] 【無責任】 (名・形動)[文]ナリ
(1)責任のないこと。責任を負わないこと。また,そのさま。「―行為」
(2)責任を重んじないこと。責任感にかけること。また,そのさま。「―に引き受ける」「―な発言」
[派生] ――さ(名)
むせきにん
むせきにん【無責任】
irresponsibility.〜な(に) irresponsible(-bly).→英和
むせっそう
むせっそう【無節操な】
inconstant;→英和
unprincipled.→英和
むせっそう
むせっそう [2] 【無節操】 (名・形動)[文]ナリ
節操がないこと。その場の具合で考え方がすぐ変わり,一貫した態度をとらないこと。また,そのさま。「―な人」
むせっぽい
むせっぽ・い [4] 【咽っぽい】 (形)
ほこりや煙がのどを刺激してむせやすい。「煙がたちこめて―・い」
むせつ
むせつ [0] 【霧雪】
雲や霧から落下する白色不透明の非常に小さな氷の結晶。針状・平板状などの微細な氷の結晶に水滴が付着凍結してできる。
むせつ
むせつ [0] 【無節】
「無節操」に同じ。「かの不貞―なる御転婆/坊っちゃん(漱石)」
むせびいる
むせびい・る [4] 【噎び入る】 (動ラ五[四])
激しく泣く。むせいる。むせかえる。「宮は挫(ヒシ)ぐばかりに貫一に取着きて,物狂(モノグルワシ)う―・りぬ/金色夜叉(紅葉)」
むせびなき
むせびなき [0] 【噎び泣き・咽び泣き】 (名)スル
むせび泣くこと。おえつ。「独り部屋にこもって―する」
むせびなく
むせびな・く [4][0] 【噎び泣く・咽び泣く】 (動カ五[四])
のどをつまらせるようにして泣く。声を殺して泣く。また,楽器や風の音などが,そのような音を立てる。「秋の胡弓の―・く物憂(モノウ)き響き/あめりか物語(荷風)」
むせびなく
むせびなく【咽び泣く】
sob.→英和
むせぶ
むせ・ぶ [0][2] 【噎ぶ・咽ぶ】 (動バ五[四])
〔上代は「むせふ」と清音〕
(1)煙・涙・ほこり・飲食物・香りなどで息がつまり咳(セキ)が出る。むせる。「煙に―・ぶ」
(2)喜びや悲しみがこみあげ,息をつまらせながら泣く。むせび泣く。「悲しみの涙に―・ぶ」「感涙に―・ぶ」
(3)風や水が,むせび泣くような音を立てる。「糸につれて唄出す声は,岩間に―・ぶ水を抑へて/書記官(眉山)」
(4)流れなどがつかえる。「遣り水もいといたく―・びて/源氏(朝顔)」
むせぶ
むせぶ【咽ぶ】
⇒噎(む)せる.涙に〜 sob;→英和
be choked with tears.
むせる
むせる【噎せる】
be choked <by,with> .
むせる
む・せる [0][2] 【噎せる・咽せる】 (動サ下一)[文]サ下二 む・す
(1)煙・飲食物・香りなどに刺激されて息がつまる。また,のどがふさがれてせき込む。「花の香に―・せる」「酒に―・せる」
(2)泣いて息をつまらせる。「わかれむほどのわりなさを思ひ,―・せたるも/源氏(明石)」
(3)悲しみなどで心がふさがる。「我妹子(ワギモコ)が植ゑし梅の木見るごとに心―・せつつ涙し流る/万葉 453」
むせん
むせん [0] 【無銭】
(1)金銭を持っていないこと。金銭を払わないこと。また,金銭のいらないこと。「―旅行」
(2)「無足(ムソク){(1)}」に同じ。
むせん
むせん [0] 【無線】
(1)通信のための電線を架設しないこと。電線を必要としないこと。
⇔有線
(2)「無線通信」の略。「―機」
(3)糸や針金などを用いないこと。
むせん
むせん【無線】
wireless.→英和
‖無線繰縦 radio control.無線電信 a wireless (telegraph).無線電信局 a wireless station.無線電話 a wireless telephone.無線綴じ unsewn binding.無線放送 radiobroadcasting.
むせん
むせん 【夢占】
⇒ゆめうら(夢占)
むせん
むせん【無銭飲食する】
bilk a restaurant.→英和
無銭旅行 a travel without money.
むせんいんしょく
むせんいんしょく [4] 【無銭飲食】
飲食店で飲み食いして,その料金を支払わないこと。
むせんきょく
むせんきょく [2] 【無線局】
無線設備および無線設備の操作を行う者の総体。ただし,受信のみを目的とするものを含まない。
むせんぎじゅつし
むせんぎじゅつし [6] 【無線技術士】
陸上無線技術士の旧称。
むせんこうほう
むせんこうほう [4] 【無線航法】
⇒電波航法(デンパコウホウ)
むせんしっぽう
むせんしっぽう [4] 【無線七宝】
七宝焼の製作技法の一。針金による輪郭線を貼らずにガラス釉を塗って焼きつけるもの。
→有線七宝
むせんじゅうじしゃ
むせんじゅうじしゃ [6] 【無線従事者】
電波法で規定される,無線設備の操作,およびその操作の監督を行うために必要な資格をもつ者。
むせんそうじゅう
むせんそうじゅう [4] 【無線操縦】
電波によって飛行機・船舶・自動車などを遠隔操縦すること。ラジオ-コントロール。
むせんつうしん
むせんつうしん [4] 【無線通信】
電波の空間伝播を利用して行う通信。無線。
⇔有線通信
むせんつうしんし
むせんつうしんし [6] 【無線通信士】
⇒総合無線通信士
むせんでんしん
むせんでんしん [4] 【無線電信】
電線を用いずに,電波を利用して符号により通信を行う方式。無電。
むせんとじ
むせんとじ [0] 【無線綴じ】
仮製本の綴じ方の一。糸・針金などを用いずに,折り丁の背を断裁して接着剤で接合して綴じるもの。電話帳・雑誌などの製本に用いる。
むせんひょうしき
むせんひょうしき [4] 【無線標識】
特定の方向に電波を発し,航空機や船舶に方位を知らせる装置。ラジオ-ビーコン。
むせんほういこうほう
むせんほういこうほう [7] 【無線方位航法】
電波航法の一。無線局の発する電波を受信するなどして,方位を得ることで現在位置を知る航法。
むせんゆうぜん
むせんゆうぜん [4] 【無線友禅】
糸目のない友禅。地染めをした上に筆や刷毛で文様を描く。
むぜい
むぜい [1] 【無税】
税金のかからないこと。また,税金をかけないこと。
⇔有税
むぜい
むぜい [0] 【無勢】
⇒ぶぜい(無勢)
むぜい
むぜい【無税の】
(duty-)free;→英和
untaxed.無税(輸入)品 duty-free goods (imports).
むぜん
むぜん [0] 【無前】
それ以前にないこと。いまだかつてないこと。空前。「万古―の変革立ろに定る/明六雑誌 13」
むぜんむあくせつ
むぜんむあくせつ [6] 【無善無悪説】
陽明学左派(王学左派)の唱えた学説。心の本性は善悪という道徳的分別を超越しているとする。明末における欲望肯定の理論的根拠となった。
→王学左派
むそ
むそ [1] 【六十】
数の名。ろくじゅう。
むそう
むそう【夢想】
a dream;→英和
a vision.→英和
〜する dream <of,that…> .
むそう
むそう [0] 【夢想】 (名)スル
(1)夢の中で思うこと。また,夢に見ること。「―だにしない」
(2)夢のようなことをとりとめもなく思い浮かべること。空想。「バラ色の結婚生活を―する」
(3)夢の中に神仏のお告げがあること。
→御夢想(ゴムソウ)
(4)「無双{■二■(1)}」に同じ。
むそう
むそう [0] 【無双】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
比較するものがないほどすぐれていること。並ぶものがないこと。二つとないこと。また,そのさま。無比。無二。無類。「古今―」「天下―の男」
■二■ (名)
(1)(「夢想」とも書く)衣服の表裏や器具の内外を同じ布・材料を用いて同じように作ること。また,そうしたもの。
(2)相撲で,取り組んだ相手の膝(ヒザ)または腿(モモ)に手を当て,自分のからだをひねって倒す技。内無双と外無双がある。
(3)「無双窓」の略。
むそう
むそう【無双】
⇒無比.
むそう
むそう [0] 【無想】
〔仏〕 すべての想念を離れること。無念。無心。
むそう
むそう [0] 【無窓】
(畜舎や鶏舎に)窓がないこと。
むそう
むそう [0] 【無相】
〔仏〕
(1)事物や現象が存在しないということ。非存在性。
(2)すべての事物・現象は本来空(クウ)で,固定した姿をもたないこと。
⇔有相(ウソウ)
(3)すべての執着を離れた境地。
むそう
むそう [0] 【夢相】
夢の吉凶を判断すること。また,それを業とする人。夢判断。ゆめとき。ゆめ判じ。
むそうか
むそうか [0] 【夢想家】
夢のようなとりとめのないことを思い描いている人。
むそうがわ
むそうがわ [0] 【無双側】
両面が同じ作りになっている物。懐中時計の蓋(フタ)など。
むそうきょく
むそうきょく ムサウ― 【夢想曲】
シューマンの小曲「トロイメライ」の旧訳。
むそうこくし
むそうこくし ムサウ― 【夢窓国師】
⇒夢窓疎石(ムソウソセキ)
むそうじたて
むそうじたて [4] 【無双仕立て】
衣服の表と裏を同じ布で仕立てること。また,そのもの。
むそうそせき
むそうそせき ムサウ― 【夢窓疎石】
(1275-1351) 鎌倉末・室町初期の臨済宗の僧。伊勢の人。諡号(シゴウ),夢窓国師。天台・真言などを学んだのち,無隠円範(ムインエンパン)・一山一寧(イツサンイチネイ)・高峰顕日(コウホウケンニチ)について臨済禅を修めた。後醍醐天皇や足利尊氏らの帰依をうけ,甲斐の恵林寺(エリンジ)や京都の臨川寺・天竜寺を創建。門下に五山文学の中心をなした春屋妙葩(シユンオクミヨウハ)らが出た。造園術にすぐれ天竜寺・西芳寺などに築庭。また,天竜寺船による貿易を促進。著「夢中問答集」など。
むそうばおり
むそうばおり [4] 【無双羽織】
別布を用いず,表地を裏に引き返して仕立てた羽織。
むそうびらき
むそうびらき 【夢想開き】
夢に現れた神仏のお告げを披露すること。また,その催し。「御―をせんやとて,山海の珍物,国土の菓子を調へ/御伽草子・さよひめ」
むそうまくら
むそうまくら [4] 【無双枕】
⇒入(イ)れ子(コ)枕
むそうまくら
むそうまくら [4] 【夢想枕】
「入れ子枕」に同じ。
むそうまど
むそうまど [4] 【無双窓】
無双連子(レンジ)を取り付けた窓。内側の連子を引いて重ねたりずらしたりして用いる。雨戸や台所などに換気のためにつける。無双。
無双窓[図]
むそうむねん
むそうむねん [0] 【無想無念】
〔仏〕 心に何も思わず何も念じない状態。無我の境地。無念無想。
むそうむねん
むそうむねん [0] 【無相無念】
〔仏〕 仏の真の姿には形もなければ,心の動きもないこと。
むそうりねん
むそうりねん [4] 【無相離念】
〔仏〕 諸法の無相を観じて,煩悩(ボンノウ)・妄念(モウネン)を離れること。
むそうりゅう
むそうりゅう [0] 【夢想流】
江戸時代,御所の女房の髪形の一。笄(コウガイ)を抜き取ると下げ髪になるようにしたもの。片はずし・下げ下地などの類。
むそうれんが
むそうれんが [4] 【夢想連歌】
夢に現れた神仏の暗示により得た句を,発句に据えて巻く連歌。夢想の句を発句として脇句から付けるのを夢想開連歌(ムソウビラキレンガ)という。
むそうれんじ
むそうれんじ [4] 【無双連子】
連子の板をその板幅と同じ間隔をあけて取り付け,内側にも同様の連子の引き戸を取り付けたもの。
むそく
むそく [0] 【無足】 (名・形動)スル[文]ナリ
〔足(銭(ゼニ))のないこと〕
(1)中世,知行地のない・こと(さま)。そのような人をもいう。「大綱(=大キナ功績)をば多く,細心操(ホソココロバセ)(=小サナ功績)をば少しづつも宛て行ない,―なる人一人も候はで/甲陽軍鑑(品一三)」
(2)江戸時代,禄がなく切り米・扶持米だけを支給されること。また,そうした下級の武士。
(3)無駄にする・こと(さま)。「おみまやれば座禅が―するによつて/狂言・花子」「―ナ辛労ヲ致イタ/日葡」
むそくにん
むそくにん [0] 【無足人】
(1)所領がなく扶持米だけを支給された下層の武士。無足衆。
(2)田地をもたない下層農民。
むそじ
むそじ [1][0] 【六十路・六十】
ろくじゅう。むそ。また,六〇歳。60年。
むぞう
むぞう 【無慚】 (名・形動ナリ)
「むざん(無慚)」の転。「あはれに―におぼえしかども/宇治拾遺 10」
むぞうがる
むぞうが・る ムザウ― 【無慚がる】 (動ラ四)
いとしがる。かわいがる。「慈母が子をあまやかいて―・るは/史記抄 11」
むぞうさ
むぞうさ [2] ―ザウサ 【無造作】 ・ ―ザフサ 【無雑作】 (名・形動)[文]ナリ
(1)たやすいこと。容易なこと。また,そのさま。「―にやってのける」
(2)技巧をこらさないこと。気にせず気軽に行うこと。また,そのさま。「―に引き受ける」「―に髪を束ねる」
むぞうさ
むぞうさ【無造作な】
easy;→英和
simple;→英和
casual (ふとした).→英和
〜に easily;→英和
readily;casually.→英和
むぞり
むぞり [0] 【無反り】
刀身に反りがなく,まっすぐなこと。また,その刀。直刀。
むた
むた 【与・共】
名詞または代名詞に格助詞「の」「が」の付いた形の下に付いて,「…とともに」「…のままに」の意を表す。「君が―行かましものを/万葉 3773」
むたい
むたい [1] 【無体・無代・無台】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「むだい」とも〕
(1)形がないこと。無形。「―物」
(2)道理に合わない・こと(さま)。無法。無理。「無理―」「―な要求」
(3)ないがしろにする・こと(さま)。「人の世にある,誰か仏法を―にし逆罪を相招く/盛衰記 24」
(4)無駄にすること。かいのないこと。また,そのさま。「起請に恐れば日頃の本意―なるべし/盛衰記 26」
[派生] ――さ(名)
むたいこう
むたいこう [2] 【無対光】
〔仏〕 十二光の一。諸仏菩薩の光明に勝り,これに比するものがない阿弥陀仏の光明。
むたいこうぶつ
むたいこうぶつ 【無対光仏】
阿弥陀仏の異名。
むたいさいばい
むたいさいばい [4] 【無袋栽培】
リンゴ・ナシなどの果実に,害虫や病原菌を防ぐための袋をかけずに栽培すること。
むたいざいさんけん
むたいざいさんけん [6] 【無体財産権】
発明・考案・創作や営業上の信用などの非有体物を支配しうる権利。特許権・実用新案権・意匠権・商標権の工業所有権と著作権の総称。知的財産権。知的所有権。
むたいぶつ
むたいぶつ [2] 【無体物】
電気・熱・光などのように,有形的存在でないもの。民法でいう「物(有体物)」以外のもの。
→物(モノ)■一■□二□(2)
むたか
むたか [1] 【無高】
江戸時代,石高(コクダカ)のない土地。また,稲作地を高として持たないこと。
むたと
むたと (副)
無分別に。ひどく。むやみやたらに。「―墨を吹流したる中に暈の見えたるほどに/中華若木詩抄」
むたまがわ
むたまがわ 【六玉川】
六か所にある玉川の総称。
→玉川
むたまがわ
むたまがわ ムタマガハ 【六玉川】
六か所の玉川(六玉川)を詠み込んだ歌詞による邦楽曲各種の正称または通称。玉川。
(1)箏曲組歌。宝暦(1751-1764)ごろ三橋検校作曲。
(2)地歌箏曲手事物「玉川」の通称。地歌(原曲)は寛政(1789-1801)ごろ国山勾当作曲。箏手付不詳。
(3)長唄「六玉川琴柱(コトジ)の雁(カリガネ)」の通称。1829年(文政12)四世杵屋六三郎作曲。
(4)新内節「六玉川秀歌姿見(シユウカノスガタミ)」の通称。文化(1803-1817)ごろ二世鶴賀新内作曲。
(5)富本節または清元節「草枕露の玉歌和(タマガワ)」の通称。1846年(弘化3)三世鳥羽屋里長作曲。
(6)山田流箏曲。{(5)}の移曲。
むたまがわ
むたまがわ ムタマガハ 【武玉川】
雑俳撰集。一八編。一五編まで慶紀逸(ケイキイツ)編,一六編以下は二世紀逸編。一一編以下「燕都枝折(エドシオリ)」と改題。1750〜76年刊。前句付を普及させ,「柳多留」以下の類書に影響を与えた。
むたん
むたん [0] 【夢譚】
夢物語。
むたんぽ
むたんぽ [2] 【無担保】
担保を提供しないこと。無抵当。
むたんぽうらがき
むたんぽうらがき [5] 【無担保裏書】
裏書人が,手形あるいは小切手上の担保責任を負わない旨を付記してする裏書。
むだ
むだ [0] 【無駄・徒】 (名・形動)[文]ナリ
(1)しただけの効果や効用のないこと。役に立たないこと。また,そのさま。無益。「―をする」「―を省く」「努力が―になる」「―な骨折り」
(2)むだぐち。「昇の―を聞ては可笑(オカ)しがつて/浮雲(四迷)」
[派生] ――さ(名)
むだ
むだ【無駄】
uselessness;waste <of time> (浪費).→英和
〜な useless;→英和
futile;→英和
no good.〜に in vain;to no purpose.〜にする waste;throw away.〜になる be wasted;come to[go for]nothing.〜にしない make good use <of> .
むだあし
むだあし [0] 【無駄足・徒足】
出かけただけのかいがないこと。行くことが無駄に終わること。空足。「―をふむ」
むだい
むだい [1] 【無代】
代金のいらないこと。無料。「―進呈」
むだい
むだい [0][1] 【無題】
(1)題のないこと。また,そのもの。
(2)詩歌で,題詠でないもの。
むだがき
むだがき [0] 【無駄書き・徒書き】
「悪戯書(イタズラガ)き」に同じ。
むだがね
むだがね [0] 【無駄金・徒金】
使っただけの効果のあらわれない金。役に立たない金。むだぜに。「―を使う」
むだく
むだ・く 【抱く】 (動カ四)
いだく。だく。「上野(カミツケノ)安蘇のま麻(ソ)群(ムラ)かき―・き/万葉 3404」
むだぐい
むだぐい [0] 【無駄食い・徒食い】 (名)スル
(1)あいだ食い。間食。[ヘボン(二版)]
(2)何の仕事もしないでただ食べるだけであること。徒食(トシヨク)。
むだぐち
むだぐち [0] 【無駄口・徒口】
必要のないおしゃべり。無益なおしゃべり。むだごと。「―をたたく」「―をきく」
むだぐち
むだぐち【無駄口をたたく】
talk idly.
むだげ
むだげ [0] 【無駄毛・徒毛】
美容や化粧のじゃまになる,顔・えり足・足などの毛。「―を剃(ソ)る」
むだごと
むだごと [0] 【無駄言・徒言】
「無駄口」に同じ。「―を言う」
むだごと
むだごと [0] 【無駄事・徒事】
役に立たないこと。無益な行為。「―に手間どる」
むだじに
むだじに [0] 【無駄死に・徒死に】 (名)スル
無益に死ぬこと。いぬじに。「無益な戦争で若者を―させてはならない」
むだだま
むだだま [0] 【無駄玉・徒玉】
撃っても標的に当たらない弾丸。「―を撃つ」
むだづかい
むだづかい【無駄遣い】
⇒浪費.
むだづかい
むだづかい [3] 【無駄遣い・徒遣い】 (名)スル
必要もないことに金品をつかうこと。浪費。「飲料水を―する」
むだば
むだば [0] 【無駄歯】
歯車で,かみ合わせる歯の数以外に加える一枚の歯。相手を変えて歯の磨滅を平均化する。
むだばな
むだばな [0] 【無駄花・徒花】
咲いても実を結ばない花。特に,雄花のこと。あだ花。
むだばなし
むだばなし [3] 【無駄話・徒話】 (名)スル
役に立たない話。「喫茶店で友人と―して過ごす」
むだばら
むだばら [0] 【無駄腹・徒腹】
無益に腹を切ること。何の意味もない切腹。
むだぼね
むだぼね【無駄骨を折る】
make vain efforts.
むだぼね
むだぼね [0] 【無駄骨・徒骨】
〔「無駄骨折り」の略〕
役に立たない努力をすること。効果のない骨折り。「調停工作は―に終わった」「―を折る」
むだぼねおり
むだぼねおり [0] 【無駄骨折り】 (名)スル
無駄な骨折り。むだ骨。
むだめし
むだめし [0] 【無駄飯・徒飯】
仕事もしないのに食う飯。
むだめし=を食う
――を食・う
何の役にも立たず,無益に日を過ごす。
むだめしぐい
むだめしぐい [4][0] 【無駄飯食い】
何の役にも立たずに,むだに日々を送っている者。
むだん
むだん【無断で】
[無届]without notice;without permission[leave](無許可).‖無断欠席[欠勤]absence without notice[leave].
むだん
むだん [0] 【無断】
許しを得ないこと。ことわらないこと。「―で他人の物を借りる」「―欠勤」
むち
むち [1] 【無知・無智】 (名・形動)[文]ナリ
(1)何も知らないこと。知識がないこと。また,そのさま。「―につけ込む」「―をさらけ出す」
(2)学問のないこと。無学。
(3)知恵がないこと。おろかなこと。また,そのさま。「―な顔つき」
むち
むち [1] 【無恥】 (名・形動)[文]ナリ
恥を恥とも思わず,平気な・こと(さま)。恥知らず。「厚顔―」「―な言動」
むち
むち【無知】
ignorance;→英和
stupidity (おろかさ).〜な ignorant;→英和
stupid.→英和
⇒無学.
むち
むち【鞭】
a whip;→英和
a rod.→英和
〜で打つ whip;flog.→英和
‖鞭打ち症 a whiplash (injury).
むち
むち【無恥な】
shameless.→英和
むち
むち [1] 【鞭・笞・策】
(1)馬や牛を打って追い進めたり,罪人や自分の意に従わぬ者を打ったりするのに使う細長いもの。革・竹・木・籐(トウ)などで作る。「―を入れる」「―をくれる」「―をあてる」
(2)物を指し示したりするための細長い棒。「―で黒板の文字を指す」
(3)人をしかったり激励したりするための言葉や行為。「愛の―」「飴(アメ)と―」
むち
むち 【貴】
神や人を敬っていう語。「大日孁(オオヒルメノ)―/日本書紀(神代上訓注)」
むち=の知
――の知
真の知に至る出発点は無知を自覚することにある,とするソクラテスの考え方。
むちあぶみ
むちあぶみ [3] 【鞭鐙】
鞭と鐙。
むちあぶみ=を合わす
――を合わ・す
馬に乗って速く走らせるとき,鞭をあてるのに合わせて鐙をあおる。「その勢五百余騎,―・せて追かけたてまつる/平家 4」
むちうち
むちうち [0][4] 【鞭打ち】
(1)鞭で打つこと。
(2)馬の体で,乗り手の鞭があたる部分。
(3)「鞭打ち症」の略。
むちうちしょう
むちうちしょう [4][0] 【鞭打ち症】
外力により頭が激しく前後に振れたとき,頸椎(ケイツイ)および周囲の支持組織が損傷を受けて起こる諸症状。受傷の瞬間の頭部の振れ方が鞭の先が描く軌跡に似るのでこの名がある。鞭打ち症候群。頸椎捻挫(ネンザ)。
むちうつ
むちうつ【鞭打つ】
(1) ⇒鞭.
(2)[励ます]spur[urge,encourage] <a person to do> .→英和
むちうつ
むちう・つ [1][3] 【鞭打つ】 (動タ五[四])
(1)鞭で打つ。「馬に―・つ」
(2)強くはげます。鞭撻(ベンタツ)する。「ひるむ心を―・つ」「老骨に―・つ」
[可能] むちうてる
[慣用] 屍(シカバネ)に―・死屍(シシ)に―・駑馬(ドバ)に―
むちかけ
むちかけ [4][0][3] 【鞭懸け】
神明造りの妻の破風(ハフ)板の組み目の少し下から,四本ずつ外に突き出した四角な小さい木。小狭小舞(オサコマイ)。
むちく
むちく [0] 【無畜】
家畜をもっていないこと。「―農家」
むちつじょ
むちつじょ【無秩序】
disorder;→英和
confusion.→英和
〜の disordered;→英和
confused.→英和
むちつじょ
むちつじょ [3][2] 【無秩序】 (名・形動)[文]ナリ
秩序のない・こと(さま)。「―に並ぶ」「―な社会」
[派生] ――さ(名)
むちむち
むちむち [1] (副)スル
肉づきのよいさま。むっちり。「―(と)よく太った子」「―した肢体」
むちも
むちも [2] 【鞭藻】
褐藻類ムチモ目の海藻。本州北部を除く太平洋沿岸,瀬戸内海,九州北・西部沿岸に分布。春季,潮間帯に生ずる。藻体は棒状で分枝を繰り返し,ところどころに団塊状の有性生殖枝をつける。雌雄異株。
むちもうまい
むちもうまい [1] 【無知蒙昧】 (名・形動)[文]ナリ
愚かで道理にくらい・こと(さま)。「―の徒」「―な人間」
むちもんもう
むちもんもう [1] 【無知文盲】
知識・学問のないこと。文字が読めないこと。また,その人。
むちゃ
むちゃ【無茶な】
unreasonable (理に合わぬ);→英和
reckless (無謀な);→英和
confused (混乱した);→英和
excessive (過度の).→英和
〜に unreasonably;→英和
recklessly;→英和
blindly (考えなく);→英和
extremely (極端に).〜にする mess up;make a mess of <one's life> .
むちゃ
むちゃ [1] 【無茶】 (名・形動)[文]ナリ
〔「無茶」は当て字〕
(1)道理に合わないこと。筋道の立たないこと。また,そのさま。乱暴。無茶苦茶。「―をするな」「―な言い分」「―な運転」
(2)(悪いことの)程度がはなはだしいこと。普通でないこと。また,そのさま。めちゃ。無茶苦茶。「―なダイエット」
(3)知識がないこと。知らないこと。「生国はいづれ片田舎の者,…江戸のことは―なり/滑稽本・浮世床(初)」
[派生] ――さ(名)
むちゃくちゃ
むちゃくちゃ [0] 【無茶苦茶】 (名・形動)
〔「むちゃ」を強めていう語。「無茶苦茶」は当て字〕
(1)「無茶{(1)}」に同じ。「棒を―に振り回す」「―な生活」
(2)「無茶{(2)}」に同じ。「―に寒い」「―に勉強する」
(3)乱暴に扱ったりして台無しにしてしまうこと。「人の一生を―にしてしまう」
[派生] ――さ(名)
むちゃくりく
むちゃくりく [3][2] 【無着陸】
航空機が目的地に着くまで途中で一度も着陸しないこと。「―飛行」
むちゃくりく
むちゃくりく【無着陸飛行】
a nonstop flight.〜飛行する fly nonstop <to> .
むちゃすけ
むちゃすけ [2] 【無茶助】
無茶な行動をとることを人名めかしていう語。「能く能くお前―になりなさんした/にごりえ(一葉)」
むちゅう
むちゅう [0] 【霧中】
(1)霧のたちこめた中。霧の中。
(2)なんの手掛かりもなく,見通しの立たないことのたとえ。「五里―」
むちゅう
むちゅう [0] 【夢中】 (名・形動)[文]ナリ
(1)夢の中。夢を見ている間。夢裡(ムリ)。「―に音を聞く」
(2)一つの物事に心を奪われて我を忘れる・こと(さま)。「無我―」「テレビに―になる」「火勢に追われて―で逃げる」
むちゅう
むちゅう【夢中で】
(1)[ぼうぜんと]dazed(ly);in a trance.→英和
(2)[必死に] <run> like mad;frantically.→英和
(3)[熱中して]wholeheartedly.〜になる[熱中]be absorbed <in> ;forget oneself <in> ;lose one's head <over a girl> .
むちゅうしんごう
むちゅうしんごう [4] 【霧中信号】
霧などで視界不良の時,衝突防止のために船舶や灯台の発する音響信号。汽笛・号鐘などによって行う。
むちゅうもんどう
むちゅうもんどう 【夢中問答】
仏教書。三巻。夢窓疎石(ムソウソセキ)述。足利直義に対し,仏教の本質や禅の本旨などについてわかりやすく説いたもの。夢中問答集。夢中集。
むちゅうゆうこうしょう
むちゅうゆうこうしょう [0] 【夢中遊行症】
⇒夢遊病(ムユウビヨウ)
むちょう
むちょう [0] 【無調】
音楽で,調性をもたないこと。
むちょう
むちょう ムチヤウ 【無腸】
⇒上田秋成(ウエダアキナリ)
むちょう
むちょう [0] 【無徴】
⇒無標(ムヒヨウ)
むちょう
むちょう [1][0] 【無腸】
(1)節操のないこと。腹がすわっていないこと。「―の男」
(2)「無腸公子」の略。
むちょうおんがく
むちょうおんがく [4] 【無調音楽】
調性を感じさせる音(主音・属音・導音など)を回避したり,主音が絶えず変化し調性を確定できない楽曲。シェーンベルクらの様式が代表的なもの。
むちょうかん
むちょうかん [2] 【無腸漢】
腹のすわっていない男。節操のない男。
むちょうこうし
むちょうこうし [4] 【無腸公子】
カニの異名。
むちん
むちん【無賃で】
free (of charge).→英和
〜乗車をする get a free ride <on a train> ;→英和
steal a ride (不正に).
むちん
むちん [0] 【無賃】
料金を払わないこと。また,料金のいらないこと。「―乗車」
むっくと
むっくと [3] (副)
寝ている人がにわかに起き上がるさま。むくと。むっくり。「―起き上がる」
むっくり
むっくり
〜起きる start up.
むっくり
むっくり [3] (副)スル
(1)やおら起き上がるさま。むくり。「―(と)起き上がる」
(2)丸みがあって,弾力に富んでいるさま。角張らず,穏やかなさま。「酒を三盃飲めばやはやはとして―として/四河入海 1」
むっちり
むっちり [3] (副)スル
肉づきがよく,締まっていて弾力のあるさま。「―(と)したからだつき」
むっつ
むっつ [3] 【六つ】
「むつ」の促音添加。六個または六歳。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
むっつり
むっつり
〜した taciturn;→英和
sullen.→英和
〜して sullenly.→英和
むっつり
むっつり [3]
■一■ (副)スル
愛想もなく黙っているさま。「―(と)一日でも座っている」「―(と)した男」「―顔」
→しんねりむっつり
■二■ (名)
口数が少なく愛想のない人。
むっつりすけべえ
むっつりすけべえ [6] 【むっつり助兵衛】
色事については寡黙であるのに,実際は好色な人。
むっつりや
むっつりや [0] 【むっつり屋】
いつもむっつりしている人。
むっつり助兵衛
むっつりすけべえ [6] 【むっつり助兵衛】
色事については寡黙であるのに,実際は好色な人。
むっつり屋
むっつりや [0] 【むっつり屋】
いつもむっつりしている人。
むっと
むっと [0] (副)スル
(1)急に怒りがこみあげて黙るさま。「無視されて―する」「思わず―なる」
(2)熱さや臭(ニオ)いで息がつまりそうになるさま。「―するような熱気」「悪臭で―する」
(3)力を入れて,唇をとじるさま。「―口を結ぶ」
むっとがお
むっとがお [0] 【むっと顔】
むっとした不機嫌な顔つき。
むっとがる
むっとが・る (動ラ四)
むっとする。憤然とする。「大きに―・る所へ/浮世草子・禁短気」
むっとする
むっとする
(1)[怒る]get angry <at a thing,with a person> ;be displeased <at,with> .
(2)[蒸し暑い]be sultry[close].
むっと顔
むっとがお [0] 【むっと顔】
むっとした不機嫌な顔つき。
むつ
むつ 【陸奥】
姓氏の一。
むつ
むつ 【睦】
他の語の上に付いて複合語を作り,むつまじい,親しい,などの意を表す。「―言(ムツゴト)」「すめ―神ろきの命/祝詞(祈年祭)」
むつ
むつ [2] 【六つ】
(1)ろく。むっつ。物の数を数えるときに使う。
(2)六歳。むっつ。
(3)昔の時刻の名。夜と昼の境目,すなわち卯(ウ)の刻(現在の午前六時頃)および酉(トリ)の刻(現在の午後六時頃)。六つ時。「明け―」「暮れ―」
むつ
むつ [1] 【鯥】
スズキ目の海魚。全長60センチメートルに達する。体は長い紡錘形で,やや側扁し,目と口が大きく,歯が鋭い。幼魚は背面が淡黄色で腹面は灰色,成魚の背面は紫黒色。冬に美味。卵巣も「むつの子」と呼んで賞味する。東北地方から九州にかけて深海の岩礁域に分布。ろく。
むつ
むつ
青森県北東部,下北半島にある市。北は津軽海峡,南は大湊湾に面する。酪農やホタテガイの養殖が盛ん。
むつ
むつ 【陸奥】
(1)旧国名の一。青森・岩手・宮城・福島の各県の全域と秋田県の一部にあたる。1868年(明治1)磐城・岩代・陸前・陸中・陸奥に分ける。このときの陸奥は青森県全域と岩手県の一部にあたる。
(2)「みちのく(陸奥)」に同じ。
(3)旧日本海軍の戦艦。長門の同型艦。1921年(大正10)竣工。主砲四〇センチ砲八門。43年(昭和18)6月,呉軍港外に繋留中,火薬庫の爆発により沈没。
むつう
むつう【無痛の】
painless.→英和
無痛分娩 painless delivery.
むつう
むつう [0] 【無痛】
痛みがないこと。
むつうぶんべん
むつうぶんべん [4] 【無痛分娩】
出産時の苦痛を緩和または除去して分娩すること。麻酔剤を用いる方法と心理的に恐怖を除いて苦痛をやわらげる方法(精神予防性無痛分娩)がある。
むつかしい
むつかし・い [4][0] 【難しい】 (形)[文]シク むつか・し
むずかしい。主に西日本での言い方。
むつかる
むつか・る [0][3] 【憤る】 (動ラ五[四])
⇒むずかる
むつき
むつき [1] 【睦月】
陰暦正月の異名。睦び月。[季]春。
むつき
むつき [1][0] 【襁褓】
(1)おむつ。おしめ。「―をあてる」
(2)生まれたばかりの子に着せる衣。産着(ウブギ)。「藤宰相は,御衣御―/紫式部日記」
(3)ふんどし。「赤裸にて―をかき/盛衰記 10」
むつぎり
むつぎり [0] 【六つ切り】
(1)全体を六等分すること。また,六等分に切ったもの。
(2)「六つ切り判」の略。写真印画紙の寸法の一。二〇・三×25.4センチメートルの大きさのもの。
(3)江戸時代,武家や寺院の暮れ六つ(午後六時)の門限。
むつく
むつ・く 【憤く】 (動カ下二)
(1)不満に思う。不快になる。「御気色実にすさまじげに―・けたる体に御座ければ/雑談 10」
(2)衰弱する。「醒(ナマグサ)き風吹きかよひ,人の身にあたるといなや,―・ける程に/浮世草子・武家義理物語 1」
むつごと
むつごと【睦言】
tender[sweet]words;loving talk.
むつごと
むつごと [0] 【睦言】
仲よく語り合う話。特に,閨(ネヤ)の中での男女の語らい。「―を交わす」
むつごろう
むつごろう ムツゴラウ [2] 【鯥五郎】
スズキ目の海魚。全長18センチメートル近くなる。ハゼの一種で,腹びれは吸盤状,目は頭頂部につき出している。干潟を全身ではねたり,胸びれではいまわったりする。日本では有明海・八代海の特産。食用。朝鮮半島・台湾・中国・ミャンマーなどにも分布。[季]春。
鯥五郎[図]
むつどき
むつどき [0] 【六つ時】
⇒むつ(六)(3)
むつのお
むつのお 【六つの緒】
〔弦が六本あるところから〕
和琴(ワゴン)の別名。むつのおごと。
むつのちまた
むつのちまた 【六つの巷】
六道(ロクドウ)の分岐点。地獄・餓鬼・畜生・修羅(シユラ)・人間・天上の六つの世界に至る六つの道が分かれる所。「―の道しるべせん/太平記 6」
むつのはな
むつのはな [1] 【六つの花】
〔結晶が六角形であるところから〕
雪の異名。
むつのみち
むつのみち 【六つの道】
「六道(ロクドウ)」を訓読みした語。「―をいとふ心のむくいには/右京大夫集」
むつび
むつび [0] 【睦び】
親しくすること。親しみ。むつみ。「年頃の―,あなづらはしきかたにこそはあらめ/源氏(朝顔)」
むつびづき
むつびづき 【睦び月】
⇒むつき(睦月)
むつぶ
むつ・ぶ 【睦ぶ】 (動バ上二)
仲よくする。むつまじくする。むつむ。「例はさしも―・びぬを/源氏(蓬生)」
〔現代語でも,「むつび合う」などの複合動詞として用いられることがある〕
むつまじい
むつまじ・い [4] 【睦まじい】 (形)[文]シク むつま・じ
〔中世は「むつまし」と清音。「睦む」の形容詞化〕
(1)親密である。仲がよい。「子供たちが―・く遊んでいる」
(2)愛情にあふれていて一心同体という感じである。情愛がこまやかである。「―・い新婚の夫婦」
(3)慕わしい。なつかしい。「夕べの空も―・しきかな/源氏(夕顔)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
むつまじい
むつまじい【睦まじい】
affectionate <to each other> (愛情ある);→英和
intimate (親密な).→英和
睦まじく暮らす live happily together.
むつまやか
むつまやか [3] 【睦まやか】 (形動)[文]ナリ
むつまじいさま。「―な夫婦」
むつみ
むつみ [0] 【睦み】
むつむこと。また,むつむ気持ち。「馴れての―のあらざれば/暗夜(一葉)」
むつみあう
むつみあ・う [4] 【睦み合う】 (動ワ五[ハ四])
互いになれ親しみ合う。「友だちと楽しく―・う」「夫婦が―・う」
[可能] むつみあえる
むつむ
むつ・む [2] 【睦む】 (動マ五[四])
「むつぶ」に同じ。「互いに―・みし日ごろの恩」「交るにつけ―・むにつけ,籟三次第に慕はしく/うもれ木(一葉)」[新撰字鏡]
むつむねみつ
むつむねみつ 【陸奥宗光】
(1844-1897) 政治家。紀州藩家老伊達千広の六男。脱藩して海援隊に加わり,維新後,地租改正事業を立案。伊藤博文内閣の外相として条約改正を実現。下関条約では全権となった。著「蹇蹇録(ケンケンロク)」
むつものがたり
むつものがたり 【睦物語】
むつまじく語り合うこと。むつがたり。
むつらぼし
むつらぼし [3] 【六連星】
昴(スバル)の異名。
むつる
むつ・る 【睦る】 (動ラ下二)
親しみまとわりつく。なつく。「物言ひ笑ひなどして―・れ給ふを/源氏(松風)」
むつれじま
むつれじま 【六連島】
山口県下関市の西方にある島。関門海峡の要地。天然記念物の雲母玄武岩を産する。
むつわき
むつわき 【陸奥話記】
軍記物語。一巻。作者未詳。前九年の役(1051-1062)後まもなくの成立か。前九年の役の経過を資料をもとに和風の漢文体で記す。「将門記」とともに軍記物語の先駆とされる。陸奥物語。みちのくばなし。
むつわり
むつわり [0] 【六つ割り】
(1)六つに割ること。六等分すること。また,六つに割った一つ。
(2)四斗樽(シトダル)の六分の一の量を入れる樽。
むつわん
むつわん 【陸奥湾】
青森県,下北半島と津軽半島とに抱かれる湾。大湊湾・野辺地湾・青森湾の支湾に分かれる。
むて
むて [2][1] 【無手】 (名・形動)[文]ナリ
〔「むで」とも〕
(1)手に何も持っていないこと。武器を持っていないこと。また,そのさま。素手。「―で立ち向かう」
(2)物事にあたって何の方策ももたない・こと(さま)。「―で交渉にあたる」
(3)とりえのない・こと(さま)。無芸。「手などつたなからず。三味線・琴・尺八も―ならず/仮名草子・難波物語」
(4)何も得るところのない・こと(さま)。無駄。「―に帰るも本意なければ,せめてはちらと御目にかかり/浮世草子・元禄太平記」
(5)握りこぶしで零を示すこと。
むていい
むていい [2] 【無定位】
(1)方向が定まらないこと。
(2)位置・姿勢などが定まらないこと。
(3)測定器などに入力を加えると,出力が増加または減少しつづける場合をいう。入力を取り去られると,指針はその状態で静止すること。
⇔定位
むていいしん
むていいしん [4] 【無定位針】
無定位検流計の構造の一部。磁気モーメントの等しい二本の磁針を反対向きに上下に平行に固定し,これを水平に吊(ツ)り,その一本をコイル内に入れる。地磁気の影響が減少し,ほとんど無定位になるので,きわめて微弱な電流(電圧)を検出することができる。
むていぎようご
むていぎようご [5] 【無定義用語】
数学の公理系で,定義しないで用いられる基本的な用語。例えば,ユークリッド幾何学で「点」「直線」など。これらはその相互の関係を公理で規定し,理論体系が組み立てられる。無定義術語。
むていけい
むていけい [0][2] 【無定型】
一定の型がないこと。一定の型が定まっていないこと。
むていけい
むていけい [0][2] 【無定形】 (名・形動)[文]ナリ
(1)一定の形をもっていない・こと(さま)。
(2)はっきりした結晶構造を示さない固体。また,その状態。
→非晶質
むていけい
むていけい【無定形の】
formless.→英和
むていけいいおう
むていけいいおう [6] 【無定形硫黄】
結晶状態にない硫黄の同素体の総称。ゴム状硫黄やコロイド状硫黄など。
→ゴム状硫黄
むていけいけいそ
むていけいけいそ [6] 【無定形珪素】
非晶質のケイ素。水素を10パーセント程度含むものが半導体として用いられる。アモルファス-シリコン。
むていけいたんそ
むていけいたんそ [6] 【無定形炭素】
ダイヤモンド・黒鉛以外の,はっきりした結晶状態を示さない炭素の総称。実際には,黒鉛の微細な結晶の集まりであるものも多い。石炭・木炭など。吸着剤・充填剤(ジユウテンザイ)・印刷用インク・顔料などに用いる。
むていけいぶっしつ
むていけいぶっしつ [6] 【無定形物質】
構成粒子が規則的な配列をせずに集まってできている固体物質。融解・凝固が一定の温度で起こらず,連続的変化を示す。ガラス・ゴム,多くの有機高分子物質などがある。微小結晶の集合体も一般にこれに含める。半導体・磁性体など新素材として利用されているものも多い。無定形質。非晶質。
→アモルファス物質
むていけん
むていけん [2] 【無定見】 (名・形動)[文]ナリ
一定の見識をもたないこと。決まった意見や考えがなく,事あるごとに変わること。また,そのさま。「―な施策」
[派生] ――さ(名)
むていけん
むていけん【無定見】
lack of conviction.〜の with no fixed principle.
むていこう
むていこう【無抵抗(主義)】
(the principle of) nonresistance.〜で without resistance.
むていこう
むていこう [2] 【無抵抗】 (名・形動)[文]ナリ
抵抗しないこと。逆らわないこと。また,そのさま。「―の市民」
むていこうしゅぎ
むていこうしゅぎ [6] 【無抵抗主義】
抵抗の方法に暴力的手段を用いない立場。宗教やヒューマニズムが思想的背景となる。ガンジーはイギリス植民地政策に対する非暴力・不服従・非協力をもって,インド独立を指導した。
むていしゃ
むていしゃ【無停車の】
nonstop <train> .
むてかつりゅう
むてかつりゅう [0] 【無手勝流】
〔剣豪塚原卜伝(ツカハラボクデン)が琵琶湖の矢橋(ヤバセ)の渡しの船中で乱暴な武士に真剣勝負を挑まれた際,相手をだまして小島に上がらせ,自分はそのまま船を出して「戦わずして勝つのが無手勝流だ」と言って血気の勇を戒めたという故事から〕
(1)卜伝流の異名。
(2)戦わずに相手に勝つこと。武器を用いず相手に勝つこと。また,その方法。
(3)自分勝手にやること。また,そのやり方。自己流。
むてき
むてき [0] 【霧笛】
濃霧などのため視界不良のとき,位置を知らせるために船が鳴らす音響信号。きりぶえ。
むてき
むてき [0][1] 【無敵】 (名・形動)[文]ナリ
相手となるものがないほどに強い・こと(さま)。「天下―の男」
[派生] ――さ(名)
むてき
むてき【霧笛】
a foghorn.→英和
むてき
むてき【無敵の】
matchless;→英和
invincible.→英和
むてきかんたい
むてきかんたい 【無敵艦隊】
〔(スペイン) Armada Invencible〕
一六世紀後半,世界最強を誇ったスペイン艦隊。1588年フェリペ二世のとき,イギリス上陸を計画したが,ドーバー海峡でイギリス艦隊に大敗。以後スペインの大西洋支配が揺らぐ契機となった。アルマダ。
むてっぽう
むてっぽう【無鉄砲な(に)】
rash(ly);→英和
reckless(ly);→英和
blind(ly).→英和
むてっぽう
むてっぽう [2] 【無鉄砲】 (名・形動)[文]ナリ
〔「むてんぽう(無点法)」の転とも,「むてほう(無手法)」の転ともいう。「無鉄砲」は当て字〕
どうなるか先のことをよく考えず強引に事を行う・こと(さま)。むこうみず。「―をやる」「―な男」「親譲りの―で/坊っちゃん(漱石)」
[派生] ――さ(名)
むてん
むてん [0] 【無点】
■一■ (名)
(1)漢文に訓点がついていないこと。また,その漢文。
(2)詩歌・俳諧などに添削や評点が加えられていないこと。また,そのもの。
■二■ (名・形動)
わけのわからないこと。はっきり理解できないこと。また,そのさま。無点法。「―ナヒト,―ナコトヲユウ/日葡」
むてんか
むてんか [2] 【無添加】
防腐剤・着色剤などの添加物を加えていないこと。「―食品」
むてんか
むてんか【無添加食品】
additive-free foods.
むてんぼん
むてんぼん [0] 【無点本】
訓点のついていない本。素本(スホン)。
⇔点本
むてんぽう
むてんぽう [0] 【無点法】
無点の漢籍を読むように,物事がはっきりしないこと。無点。
むでん
むでん【無電】
⇒無線.
むでん
むでん [0] 【無電】
「無線電信」の略。「―で連絡をとる」
むと∘す
むと∘す (連語)
〔推量の助動詞「む」に,格助詞「と」とサ変動詞「す」の付いたもの。「む」は,後世「ん」と発音されたため,「んとす」とも書かれる〕
(1)目前にないこと,まだ実現していないことについて予想し推量する意を表す。…であるだろう。…だろう。「畝火山木の葉さやぎぬ風吹か―∘す/古事記(中)」「いかなる物の隙(ヒマ)に消えうせ―∘すらむ/源氏(手習)」
(2)話し手の意志や決意を表す。…するつもりだ。…するようにしよう。「いとはつらく見ゆれど志(ココロザシ)はせ―∘す/土左」「いま秋風吹かむ折ぞ来―∘する/枕草子 43」「一たびは仏籬祖室の扉に入ら―∘せしも/幻住庵記」
〔この語から推量の助動詞「むず」が成立した〕
→むず(助動)
むとう
むとう [0] 【無灯】
灯火がないこと。また,灯火をつけないこと。無灯火。
むとう
むとう [0] 【無答】
アンケートで,質問に対して回答がないこと。ノー-アンサー。
むとう
むとう 【武藤】
姓氏の一。
むとう
むとう [0] 【無糖】
糖分がないこと。糖類が含まれていないこと。「―練乳」
むとう
むとう [0] 【霧灯】
⇒フォッグ-ランプ
むとう
むとう [0] 【無刀】
刀を帯びていないこと。まるごし。
むとうあきら
むとうあきら 【武藤章】
(1892-1948) 陸軍軍人。中将。熊本県生まれ。二・二六事件後の広田内閣組閣に干渉,盧溝橋事件では参謀本部作戦課長として強硬論を唱える。1939年(昭和14)軍務局長となり東条の腹心として活動。戦後 A 級戦犯として死刑。
むとうか
むとうか [2] 【無灯火】
「無灯」に同じ。「―の自転車」
むとうきよし
むとうきよし 【武藤清】
(1903-1989) 建築構造学者。茨城県生まれ。東大教授。耐震設計の実用化に貢献し,日本における超高層ビルの建設を可能にした。霞が関ビルディング・東京都新庁舎などの構造設計を担当。
むとうさんじ
むとうさんじ 【武藤山治】
(1867-1934) 実業家・政治家。愛知県生まれ。慶大卒。鐘ヶ淵紡績会社社長。1923年(大正12)実業同志会を組織し政界に進出。衆議院議員。のち「時事新報」を経営。暗殺された。
むとうせい
むとうせい【無統制の】
uncontrolled.→英和
むとうせい
むとうせい [2] 【無統制】 (名・形動)
統制がとれていない・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)
むとうせき
むとうせき [2] 【無答責】
責任をもたなくてよいこと。
むとうは
むとうは [2] 【無党派】
いずれの政治的な組織にも属していないこと。また,特定の政党を支持していないこと。
むとうひょう
むとうひょう [2] 【無投票】
選挙で,立候補者数が定員を超えないなどの理由で,投票を省略すること。
むとうひょうとうせん
むとうひょうとうせん [6] 【無投票当選】
選挙で,定数を超える候補者の届け出がない場合,または長の選挙で候補者が一人である場合に,投票を行わずに候補者を当選させること。
むとうりゅう
むとうりゅう 【無刀流】
剣術の一派。祖は山岡鉄舟。一刀正伝無刀流。
むとく
むとく [0][1] 【無徳】
■一■ (名)
徳のないこと。「―の人」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)貧しい・こと(さま)。貧弱。「もとより勢なく,わろき人の―なる司にて年ごろ経にければ/宇津保(嵯峨院)」
(2)価値を失ってしまうさま。台無しになってしまうさま。ぶざまなさま。「いと―なるわざかな/落窪 2」
むとくしん
むとくしん 【無得心】 (名・形動ナリ)
〔「むどくしん」とも〕
(1)得心しないこと。承知しないこと。「異見いうても歎いても聞き入れ給はぬ―/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(2)道理に合わない・こと(さま)。不人情。無道。「余りといへば親ながら,―なるお心や/浄瑠璃・五十年忌(中)」
むとくてん
むとくてん [2] 【無得点】
得点のないこと。零点。
むとくてん
むとくてん【無得点の】
scoreless.
むとどけ
むとどけ【無届で】
without notice.無届欠席 absence without notice.
むとどけ
むとどけ [2] 【無届(け)】
前もって届け出ないこと。「―欠勤」
むとべ
むとべ 【六人部】
姓氏の一。
むとべよしか
むとべよしか 【六人部是香】
(1806-1863) 幕末の国学者・神官。山城の人。通称は縫殿など,号は葵舎。平田篤胤門下。民間の産須那(ウブスナ)神の役割を強調した。著「顕幽順考論」「産須那社古伝抄広義」など。
むとんじゃく
むとんじゃく【無頓着】
indifference.〜である be indifferent <to> ;do not care <about> .
むとんじゃく
むとんじゃく [2] 【無頓着】 (名・形動)[文]ナリ
気にしないこと。物事にこだわらないこと。また,そのさま。むとんちゃく。「何事にも―な性格」「服装には―だ」
[派生] ――さ(名)
むとんちゃく
むとんちゃく [2] 【無頓着】 (名・形動)[文]ナリ
「むとんじゃく(無頓着)」に同じ。
むどう
むどう [1] 【無道】 (名・形動)[文]ナリ
道理に合わないこと。人の道にそむいたひどいおこないをすること。また,そのさま。非道。ぶどう。「悪逆―」「―な振る舞い」「不忠だとか大逆―だとか/一隅より(晶子)」
[派生] ――さ(名)
むどう
むどう [0] 【無動】
〔仏〕
(1)禅定(ゼンジヨウ)により心が動かされることがないこと。不動。
(2)不動明王のこと。無動尊。
むどうしん
むどうしん 【無道心】
道心のないこと。信仰心・道徳心のないこと。「―の者の名聞利養を宗として/妻鏡」
むどきじだい
むどきじだい [4] 【無土器時代】
⇒先土器時代(センドキジダイ)
むどく
むどく [1] 【無毒】
毒がないこと。また,そのもの。
むどく
むどく【無毒な】
poisonless.
むな
むな 【空・虚】
名詞の上に付いて,「むなしい」「何もない」などの意を表す。「―言」「―頼み」「―車」
むな
むな 【胸】
「むね(胸)」の転。多く他の語の上に付いて複合語として用いられる。「―板」「―毛」「―苦しい」
むな
むな 【棟】
「むね(棟)」の転。他の語の上に付いて複合語として用いられる。「―木」「―瓦」
むなあて
むなあて [0][4] 【胸当て】
「むねあて(胸当)」に同じ。
むなあてぎり
むなあてぎり [5] 【胸当て錐】
錐の一種。工作物に直角になるように胸でおさえ,片手で支えハンドルを持ち,もう一方の手で回転ハンドルを回して穴をあけるもの。胸当てドリル。胸ボール。むねあてぎり。
むないた
むないた【胸板】
the breast[chest].→英和
むないた
むないた [0] 【胸板】
(1)胸部の平たいところ。「―が厚い」
(2)鎧(ヨロイ)の前立挙(マエタテアゲ)の上につける鉄板。
→大鎧
むなかき
むなかき 【鞅】
「むながい」に同じ。[和名抄]
むなかた
むなかた 【棟方】
姓氏の一。
むなかた
むなかた 【宗像】
福岡県北部の市。もと宿場町・市場町として発達。北九州市・福岡市の中間で,住宅地化が進む。
むなかたしこう
むなかたしこう 【棟方志功】
(1903-1975) 版画家。青森市生まれ。原始美術にも似た力強い版画を制作。自らの木版画を板画(バンガ)と称した。
むなかたじんじゃ
むなかたじんじゃ 【宗像神社】
福岡県宗像郡にある辺津(ヘツ)宮(玄海町田島に鎮座)・中津宮(大島村に鎮座)・沖津宮(大島村沖ノ島に鎮座)の三宮の総称。祭神は湍津姫命(タギツヒメノミコト)・市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)・田心姫命(タゴリヒメノミコト)。海上交通の要衝にあり,古くから朝野の信仰が厚い。宗像大社。
むなかなもの
むなかなもの [3] 【胸金物】
鎧(ヨロイ)の胸板に打った金物。
むなかんじょう
むなかんじょう [3] 【胸勘定】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」に同じ。「商法個(アキユウド)の―/安愚楽鍋(魯文)」
むながい
むながい [0] 【胸繋・鞅】
〔「むなかき」の転〕
馬具の一。胸から鞍橋(クラボネ)を通し,前輪の鞖(シオデ)に結ぶ紐(ヒモ)。革・組緒(クミオ)などで作られる。
→三繋(サンガイ)
むながわら
むながわら [3] 【棟瓦】
屋根の棟に用いられる瓦。熨斗(ノシ)瓦・雁振(ガンブ)り瓦・鬼瓦などがある。むねがわら。
むなぎ
むなぎ [0] 【棟木】
屋根の骨組みの頂部に用いられる水平材。棟に用いる木。むねぎ。
→小屋組
むなぎ
むなぎ 【鰻】
「うなぎ」に同じ。「―をとると川に流るな/万葉 3854」
むなぎ
むなぎ【棟木】
《建》the ridgepole.→英和
むなくそ
むなくそ【胸糞が悪い】
[対象が主語]be disgusting;[人が主語]be[feel]disgusted <at,by,with> .
むなくそ
むなくそ [0] 【胸糞】
胸を卑しめていう語。むねくそ。
むなくそ=が悪い
――が悪・い
気持ちが悪い。不愉快である。いまいましい。「話を聞くだけでも―・くなる」
むなぐら
むなぐら [0] 【胸倉・胸座】
着物を着たとき,左右の襟の重なり合うあたり。むながらみ。「―をつかむ」
むなぐら
むなぐら【胸倉をつかむ】
seize <a person> by the coat lapels.
むなぐるしい
むなぐるし・い [5] 【胸苦しい】 (形)[文]シク むなぐる・し
胸が押さえられているような感じで息が苦しい。「―・くて寝つかれない」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
むなぐるしい
むなぐるしい【胸苦しい】
feel oppressed in the chest.→英和
むなぐるま
むなぐるま 【空車】
(1)屋根のない車。「―に魚(イオ)塩積みて持て来たり/宇津保(藤原君)」
(2)人の乗っていない車。からぐるま。「のせてやる我が心さへとどろきてねたくも返す―かな/頼政集」
むなぐろ
むなぐろ [0] 【胸黒】
チドリ目チドリ科の鳥。全長24センチメートルほど。夏羽は背面が黄金色と黒のまだら,腹面は黒色で美しい。冬羽では腹面の黒みがなくなる。北極圏で繁殖し,温帯・亜熱帯で越冬する。日本では春秋の渡りのとき,干潟や田などに多数見られる。
むなけ
むなけ 【胸気】 (名・形動)
「むねき(胸気)」に同じ。
むなげ
むなげ【胸毛】
hair on the chest;→英和
<a man with> a hairy chest.
むなげ
むなげ [0] 【胸毛】
(1)胸のあたりに生える毛。
(2)鳥の胸のあたりの毛。
むなこと
むなこと 【虚言・空言】
うそ。そらごと。「おぼろかに心思ひて―も祖(オヤ)の名断つな/万葉 4465」
むなさき
むなさき [0] 【胸先・胸前】
胸のみぞおちのあたり。むなもと。「短刀を―に突きつける」
むなさわぎ
むなさわぎ [3] 【胸騒ぎ】
心配や不吉な予感などのために胸がどきどきすること。不安で心が落ち着かないこと。「―をおぼえる」「なんとなく―がする」
むなさわぎ
むなさわぎ【胸騒ぎ】
uneasiness.〜がする feel uneasy;have a presentiment.→英和
むなざん
むなざん [0] 【胸算】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」の略。「彼は―で自分の懐にある紙入の中を勘定して見た/明暗(漱石)」
むなざんよう
むなざんよう【胸算用】
calculation;expectation (期待).→英和
〜する expect.→英和
むなざんよう
むなざんよう [3] 【胸算用】 (名)スル
〔古くは「むねざんよう」〕
事をなす前に頭の中でざっと計算すること。むなづもり。むなかんじょう。心算。むなざん。「―をたてる」「利益は大きいと―している」
むなしい
むなし・い [3][0] 【空しい・虚しい】 (形)[文]シク むな・し
(1)形だけで中身がない。形式だけで実質が伴わない。うつろである。「人が去って―・くなった家」「―・い生活」
(2)何の役にも立たない。結果が何も残らない。「時間が―・く過ぎる」「―・い努力」「善戦―・く敗れる」
(3)確実でない。頼りにならない。はかない。「―・い夢」「世の中は―・しきものと知る時し/万葉 793」
(4)根拠がない。無実である。「―・しきことにて,人の御名や穢れむ/源氏(乙女)」
(5)魂や心が抜け去って体だけになっている。命がない。「有王―・しき姿に取つき/平家 3」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
むなしい
むなしい【空[虚]しい】
empty (空虚);→英和
[無効]ineffectual;→英和
futile.→英和
空しく in vain;to no purpose;idly (ぼんやり).
むなすだれ
むなすだれ [3] 【胸簾】
あばら骨。肋骨。また,あばら骨がはっきり見えるほどやせていること。
むなそこ
むなそこ [0] 【胸底】
心のうち。心底(シンテイ)。きょうてい。
むなだか
むなだか [0] 【胸高】
帯を胸のあたりに締めること。「―に締める」「―帯」
むなち
むなち 【胸乳】
〔「むなぢ」とも〕
ちぶさ。「すなはちその―をあらはにかきたて/日本書紀(神代下訓)」
むなつき
むなつき [0] 【胸突き】
山や坂の傾斜が急なこと。また,その場所。「―坂」
むなつきはっちょう
むなつきはっちょう [5] 【胸突き八丁】
(1)〔富士山の頂上付近のけわしい八丁(872メートル)をいったことから〕
急な登り道。
(2)転じて,目標に達する直前の最も苦しいところ。「日米交渉は―にさしかかった」
むなづくし
むなづくし 【胸尽くし】
むなぐら。むなもと。「返答が聞きたいと,―をひつつかむ/浄瑠璃・嫗山姥」
むなづもり
むなづもり [3] 【胸積(も)り】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」に同じ。
むなづわらし
むなづわら・し 【胸づはらし】 (形シク)
〔「むなつまらし」の転か〕
悲しみや不安で胸がつまるようだ。「顔をつれづれながむれば,梅川いとど―・しく/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
むなで
むなで 【空手】
素手(スデ)。から手。むなしで。「この山の神は―に直(タダ)に取りてむ/古事記(中訓)」
むなばしら
むなばしら [3] 【棟柱】
棟木を支える柱。
むなひげ
むなひげ 【胸鬚】
胸毛。「―がさはればかぶり振り給ふ/柳多留 149」
むなひも
むなひも [2][0] 【胸紐】
(1)着物や羽織の胸の部分につける紐。付け紐。むねひも。
(2)胸紐のついた着物を着る年頃。幼少の頃。幼時。
むなびれ
むなびれ [0] 【胸鰭】
魚類の体の両側にあるひれのうち,前方にある一対。
むなふだ
むなふだ [0] 【棟札】
棟上げの際,施主・施工者・年月日・工事の由緒などを記して棟木に打ちつける札。棟木に直接書いたもの(棟木銘)もある。むねふだ。
むなぼね
むなぼね [0] 【胸骨】
胸の骨。きょうこつ。
むなもちばしら
むなもちばしら [5] 【棟持ち柱】
(1)棟木を直接支える柱。
(2)神明造りで,妻壁に突き出た棟木を支えるために外側に独立して立てた柱。小狭(オサ)柱。
むなもと
むなもと【胸元】
⇒胸,鳩尾(みぞおち).
むなもと
むなもと [0] 【胸元・胸許】
胸のあたり。胸の前。むなさき。「―にピストルを突きつける」「―をはだける」
むなもん
むなもん [2] 【棟門】
二本の柱とその上部を連結する冠木(カブキ)で,切妻造りの屋根を支えた平入りの門。公家・武家などの門として用いられた。むねもん。むねかど。
棟門[図]
むなやけ
むなやけ [0][4] 【胸焼け】
「むねやけ(胸焼)」に同じ。
むなわく
むなわ・く 【胸分く】 (動カ下二)
胸で草木を押し分ける。「さ雄鹿の―・け行かむ秋野萩原/万葉 4320」
むなわけ
むなわけ 【胸分け】
(1)胸で草を押し分けて進むこと。むねわけ。「さ雄鹿の―にかも秋萩の散り過ぎにける盛りかも去ぬる/万葉 1599」
(2)胸のはば。むねはば。「―の広き我妹(ワギモ)/万葉 1738」
むに
むに【無二の】
matchless;→英和
unique.→英和
〜の親友 one's best friend.
むに
むに [1] 【牟尼・文尼】
〔仏〕
〔梵 muni 賢者・聖者の意〕
(1)沈黙の行を修する人。
(2)釈迦の敬称。釈迦牟尼。
むに
むに [1] 【無二】
ふたつとないこと。かけがえのないこと。無比。無類。「―の親友」「唯一―」
むにねんうちはらいれい
むにねんうちはらいれい 【無二念打払令】
⇒異国船打払令(イコクセンウチハライレイ)
むにむさん
むにむさん [1] 【無二無三】
〔「むにむざん」とも〕
(1)〔仏〕
〔法華経(方便品)〕
仏教には二乗,三乗といった教えの違いはなく,唯一真実の一乗の教えのみがあること。
(2)二,三はなく,唯一のこと。
(3)わき目もふらずに物事を行うこと。がむしゃら。ひたすら。「―に突進する」
むにゃむにゃ
むにゃむにゃ [1][0] (副)
意味のわからない言葉を口の中でつぶやくさま。「―(と)何かつぶやく」
むにゃむにゃ
むにゃむにゃ
〜言う mumble.→英和
むにょう
むにょう [0] 【無尿】
一日の尿量が100ミリリットル以下で,膀胱(ボウコウ)に尿がたまらない状態。
むにん
むにん [0] 【無人】
(1)人が住んでいないこと。むじん。「―の境を行く」
(2)人手がないこと。ぶにん。
むにんか
むにんか [2] 【無認可】
行政機関から認可されていないこと。「―保育所」
むにんしょ
むにんしょ [2] 【無任所】
特定の仕事を分担しないこと。割り当てられた仕事のないこと。
むにんしょ
むにんしょ【無任所大臣】
a minister without portfolio.
むにんしょだいじん
むにんしょだいじん [5] 【無任所大臣】
特定の行政事務を分担・管理しない国務大臣。無任所相。
→行政大臣
むにんじょう
むにんじょう 【無人声】
人声のしないこと。「高野山は帝城を避て二百里,京里をはなれて―/平家 10」
むね
むね【胸】
(1) the breast;→英和
the chest.→英和
(2)[心臓]the heart.→英和
(3)[心中]one's heart (情);one's mind (意).
(4) ⇒肺.
〜がいっぱいになる feel like weeping (泣きそうになる);feel a lump in one's throat (のどが詰まる).
〜がどきどきする One's heart beats fast.〜がはずむ One's heart flutters.〜が焼ける have heartburn.〜が悪くなる feel sick.〜の大きな bosomy <woman> .→英和
〜に秘める keep <a matter> to oneself.〜を張る throw[stick]out one's chest.〜をなでおろす feel relieved.
むね
むね [2] 【胸】
(1)体の前面で,首と腹との間の部分。哺乳類では胴部の頭に続く部分で,肋骨に囲まれ,前肢があり,他方は腹部に続く。内部も胸腔は横隔膜により腹腔と仕切られ,呼吸器や循環器がおさまっている。「―を張る」
(2)(女性の)乳房。「―を隠す」「―が小さい」
(3)心臓。「―がどきどきする」「―がときめく」
(4)肺。「―を病む」
(5)胃。「―が焼ける」
(6)心。また,心の中。「―のうちを語る」「―に思い描く」「採否は彼の―ひとつだ」
(7)衣服の胸もと。えもん。
むね
むね【旨】
(1)[主意]the purport;→英和
the meaning.→英和
(2)[目的]an object;→英和
a purpose;→英和
[主義] <make it> a principle <to do> ;→英和
a rule.→英和
…という旨の[で] <speak> to the effect that….
むね
むね 【棟】
■一■ [2] (名)
(1)
(ア)屋根の最も高い所。大棟。また一般に,屋根面の交わる稜線。隅(スミ)棟・降(クダ)り棟などがある。
(イ)棟木(ムナギ)。
(2)牛車(ギツシヤ)の屋形の上に前後に渡した木。
→牛車
(3)(「刀背」「�」とも書く)刀の刃のついていない側。みね。
→太刀
(4)櫛(クシ)の背。
■二■ (接尾)
助数詞。家・建物を数えるのに用いる。「二―が全焼した」
棟■一■(1)
(ア)[図]
むね
むね【棟】
the ridge (of a roof);→英和
a ridgepole (棟木).→英和
むね
むね [2][1] 【旨・宗】
(1)主とすること。中心とすること。「借屋住居(ズマイ)に質素を―とくらすものから/当世書生気質(逍遥)」
(2)物事の意味・内容。物事の主旨。おもむき。《旨》「契約解除の―御了承下さい」「近く上京の―を伝える」
むね=がすく
――がす・く
心中のつかえがなくなる。心が晴れやかになる。痛快である。
むね=がつかえる
――がつか・える
(1)食べた物が食道を通らない。「―・えて物が食べられない」
(2)激しい感情で胸がふさがったようになる。「―・えて何も言えない」
むね=がつまる
――がつま・る
(1)食べた物が胸につかえる。
(2)感情が高ぶって胸が一杯になる。胸が塞(フサ)がる。
むね=が一杯になる
――が一杯にな・る
喜びや悲しみを強く感じて他のことは何も考えられなくなる。
むね=が塞(フサ)がる
――が塞(フサ)が・る
憂鬱(ユウウツ)な気持ちになる。胸がつまる。
むね=が張り裂ける
――が張り裂・ける
「胸が裂ける」に同じ。
むね=が悪い
――が悪・い
(1)気持ちが悪い。
(2)不愉快である。むかむかして腹立たしい。胸糞(ムナクソ)が悪い。
むね=が晴れる
――が晴・れる
胸のわだかまりが消え,晴れ晴れする。
むね=が潰(ツブ)れる
――が潰(ツブ)・れる
悲しみ・心配事などで胸がしめつけられるように感ずる。
むね=が焼ける
――が焼・ける
胸焼けがする。「食べ過ぎで―・ける」
むね=が熱くなる
――が熱くな・る
じいんと感動がこみ上げてくる。
むね=が痛む
――が痛・む
(1)ひどく心配する。心痛する。「病状の悪化を考えて―・む」
(2)良心がとがめる。「だました相手のことを考えると―・む」
むね=が裂(サ)ける
――が裂(サ)・ける
悲しみや悔しさなどで,胸が破れるような苦しさを感じる。胸が張り裂ける。「―・けるような悲しみ」
むね=が躍(オド)る
――が躍(オド)・る
期待や興奮でうきうきする。心が弾む。
むね=が轟(トドロ)く
――が轟(トドロ)・く
鼓動が激しくなる。胸がどきどきする。胸が高鳴る。
むね=が騒(サワ)ぐ
――が騒(サワ)・ぐ
心が動揺する。胸騒(ムナサワ)ぎがする。
むね=と∘する
――と∘する
主とする。重んじる。第一とする。「質実剛健を以(モツ)て―∘すべし」「学生は勉学を―∘する」
むね=にこたえる
――にこた・える
心に強く感じる。身にしみる。
むね=に一物(イチモツ)
――に一物(イチモツ)
心の中にあるたくらみを秘めていること。「―ありそうな顔つき」
むね=に刻む
――に刻・む
心にしっかり止めて,忘れないでおく。
むね=に当たる
――に当た・る
思い当たる。胸にこたえる。「思ひかけぬ心地して,―・りけるにや/徒然 41」
むね=に手を置く
――に手を置・く
(1)よく思案する。
(2)(胸に手を置いたように)息苦しくなる。「―・きたるやうに侍る/源氏(行幸)」
むね=に畳(タタ)む
――に畳(タタ)・む
心に秘めておく。「独り―・んでおく」
むね=に納める
――に納・める
心の中にしまい込んで,口に出して言わない。胸に畳む。「―・めておく」
むね=に聞く
――に聞・く
心の中でよく考える。「自分の―・いてみよ」
むね=に落ちる
――に落・ちる
納得する。得心がゆく。
むね=に迫(セマ)る
――に迫(セマ)・る
思いが胸に満ちていっぱいになる。強く感じる。「―・るものがあった」
むね=の火
――の火
胸中の思いの激しさを火にたとえていう語。燃える思い。
むね=の病(ヤマイ)
――の病(ヤマイ)
胸部疾患,特に肺結核のこと。
むね=の痞(ツカ)えが下りる
――の痞(ツカ)えが下・りる
心の中にあった悩みや苦しみがなくなる。
むね=をふくらませる
――をふくらま・せる
胸が期待・希望でいっぱいになる。希望に満ちている。「希望に―・せた新入生」
むね=を借りる
――を借・りる
実力の下位の者が実力の上位の者に相手をしてもらう。もと,相撲の用語。
むね=を割る
――を割・る
胸中を隠さず打ち明ける。胸襟(キヨウキン)を開く。「―・って話す」
むね=を叩(タタ)く
――を叩(タタ)・く
相手の依頼を快諾したとき,自信をもって引き受けたときの動作。
むね=を張る
――を張・る
胸をそらせ,自信に満ちた態度をとる。「―・って生きる」
むね=を弾(ハズ)ませる
――を弾(ハズ)ま・せる
「胸を躍らせる」に同じ。「―・せて入学式を待つ」
むね=を打つ
――を打・つ
感動させられる。感嘆する。
むね=を摩(サス)る
――を摩(サス)・る
(1)怒りの気持ちをおさえる。
(2)ほっとする。胸をなでおろす。
むね=を撫(ナ)で下ろす
――を撫(ナ)で下ろ・す
安心する。ほっとする。「安堵(アンド)の―・す」
むね=を焦がす
――を焦が・す
ひどく思いわずらう。思いこがれる。
むね=を病(ヤ)む
――を病(ヤ)・む
肺結核になる。胸をわずらう。
むね=を痛める
――を痛・める
心を悩ませる。
むね=を突く
――を突・く
(1)はっとする。驚く。「娘の言葉にはっと―・かれる」
(2)思いが急につのる。「わびしさが―・く」
むね=を貸す
――を貸・す
実力の上位の者が,実力の下位の者の相手をしてやる。もと,相撲の用語。
むね=を躍(オド)らせる
――を躍(オド)ら・せる
喜びや興奮で胸をわくわくさせる。心がときめく。
むね=塞(フタ)がる
――塞(フタ)が・る
「胸が塞(フサ)がる」に同じ。「かやうにておはせましかばと思ふにも,―・りておぼゆ/源氏(夕顔)」
むね=拉(ヒシ)ぐ
――拉(ヒシ)・ぐ
「胸が潰(ツブ)れる」に同じ。「―・げたるやうにて,おぼつかなく残りゆかしとも/狭衣 2」
むねあげ
むねあげ【棟上げ(工事)をする】
set up the framework <of a house> .→英和
むねあげ
むねあげ [0][4] 【棟上げ】
家を建てるときに,柱や梁(ハリ)など骨組みができて棟木(ムナギ)を上げること。また,そのときに行う儀式。建て前。上棟(ジヨウトウ)。
むねあげしき
むねあげしき [4] 【棟上げ式】
「上棟式(ジヨウトウシキ)」に同じ。
むねあて
むねあて【胸当て】
a breastplate.→英和
むねあて
むねあて [0][4] 【胸当て】
〔「むなあて」とも〕
(1)汚れなどを防ぐために胸のあたりに当てる布。作業衣や子供の服などにつけることが多い。
(2)胸のところにつける鎧(ヨロイ)。日本の鎧にはない。胸甲。
(3)火事装束の部分の称。胸をおおうもの。
(4)推量すること。心当て。「思ひの外―の違ひ/浮世草子・新色五巻書」
むねあてぎり
むねあてぎり [5] 【胸当て錐】
⇒むなあてぎり(胸当錐)
むねうち
むねうち [0] 【棟打ち・刀背打ち】
「峰打(ミネウ)ち」に同じ。
むねかざり
むねかざり [3] 【棟飾り】
屋根の棟に取り付けた飾り。
むねがわら
むねがわら [3] 【棟瓦】
⇒むながわら(棟瓦)
むねき
むねき 【胸気】 (名・形動)
不愉快なこと。気にさわること。また,そのさま。むなけ。「誰だつて余り―な事を云はれるとぐうつと癪に触つて/くれの廿八日(魯庵)」
むねきよ
むねきよ 【宗清】
歌舞伎舞踊の一。常磐津(トキワズ)。本名題「恩愛瞔関守(オンナイヒトメノセキモリ)」。奈河本助作詞。三世岸沢式佐作曲。1828年江戸市村座初演。平宗清が子を抱えた常盤御前を助ける次第の舞踊化。
むねくそ
むねくそ [0][4] 【胸糞】
「むなくそ(胸糞)」に同じ。
むねさんずん
むねさんずん [3] 【胸三寸】
胸の中。また,その中にある考え。「―におさめる」「事の成否は彼の―にある」
むねざんよう
むねざんよう [3] 【胸算用】 (名)スル
⇒むなざんよう(胸算用)
むねたかしんのう
むねたかしんのう 【宗尊親王】
(1242-1274) 鎌倉幕府第六代将軍(在位 1252-1266)。後嵯峨天皇の皇子。最初の皇族将軍。謀反の疑いで京に追われた。歌集「柳葉和歌集」ほか。
むねたたき
むねたたき [3] 【胸叩き】
物乞(ゴ)いの一種。歳末に編み笠をかぶり裸身で胸をたたきながら新春を迎える祝言を述べて銭を乞い歩いた者。
むねちか
むねちか 【宗近】
平安中期の刀工。京三条に住み三条小鍛冶と称された。河内生まれとも伝える。優美な太刀姿で名高いが,作品は少なく伝説に彩られた刀工。名物三日月宗近が著名。生没年未詳。
むねつ
むねつ [0] 【無熱】
体温が平常であること。熱がないこと。
むねつづき
むねつづき [3] 【棟続き】
家の棟が接して続いていること。
むねつのうち
むねつのうち ムネツナウ― [4] 【無熱悩池】
阿耨達池(アノクダツチ)の別名。
むねと
むねと 【宗徒】
〔宗となるものの意〕
ある集団の中で,主だった者。中心となる者。「―の兵(ツワモノ)三十余人/平家 9」
むねと
むねと 【宗と】 (副)
(1)もっぱら。主として。「されば一生のうち―あらまほしからん事の中に/徒然 188」
(2)大将として。「―あると見ゆる鬼/宇治拾遺 3」
むねながしんのう
むねながしんのう 【宗良親王】
(1311-1385?) 後醍醐天皇の皇子。延暦寺にはいり尊澄法親王と称し,天台座主となった。建武政権瓦解ののち還俗,南朝勢を率い数十年にわたって各地に転戦した。和歌をよくし,「新葉和歌集」を撰進。歌集に「李花集」がある。
むねはしり
むねはしり 【胸走り】 (名)スル
胸がどきどきすること。胸騒(ムナサワ)ぎ。「かたはらいたしと思ひつつ,さすがに―するを/蜻蛉(中)」
むねはしりび
むねはしりび 【胸走り火】
胸騒(ムナサワ)ぎがして落ち着かないさまを,火にたとえていう語。「人にあはむ月のなきには思ひおきて―に心やけをり/古今(雑体)」
むねはば
むねはば [2] 【胸幅】
胸のはば。洋裁では,右の腕の付け根から左の腕の付け根までの胸のはば。
むねひも
むねひも [2][0] 【胸紐】
「むなひも(胸紐)」に同じ。
むねべつせん
むねべつせん [0] 【棟別銭】
中世に行われた,家屋の棟数を基準とする課税。当初は天皇の御所や特定の大寺社の建造・修理の際に朝廷が指定する国郡に課せられていたが,南北朝以降,領主(特に戦国大名)がその領民から徴収する租税の一部に組み込まれるようになった。むねべちせん。むねわけぜに。むなべつせん。
むねぼね
むねぼね [0] 【胸骨】
⇒きょうこつ(胸骨)
むねまち
むねまち [0] 【棟区】
刀のむねと茎(ナカゴ)との境目。
⇔刃区(ハマチ)
むねまちぎみ
むねまちぎみ 【棟梁臣】
国家の重任にあたる大臣。股肱(ココウ)の臣。むねとるまちきみ。「武内宿禰に命(ノ)りて,―としたまふ/日本書紀(景行訓)」
むねまわり
むねまわり [3] 【胸囲り】
「きょうい(胸囲)」に同じ。
むねむねし
むねむね・し 【宗宗し】 (形シク)
(1)しっかりとしている。「怪しくうちよろぼひて,―・しからぬ,軒のつまごとに/源氏(夕顔)」
(2)主となる。おもだっている。「親の御方につけつつ伝はりたる物の,弱目に出で来たるなど,―・しからずぞ,みだれあらはるる/源氏(葵)」
むねもん
むねもん [2] 【棟門】
⇒むなもん(棟門)
むねやけ
むねやけ [0][4] 【胸焼け】 (名)スル
前胸部から心窩(シンカ)部にかけて焼けつくような感じや痙攣(ケイレン)性の鈍い痛みのような感覚が起こること。食道や胃の疾患,心臓疾患などのときに起こる。むなやけ。
むねやけ
むねやけ【胸焼け】
<have> heartburn.→英和
むねわけ
むねわけ 【胸分け】
「むなわけ(胸分)」に同じ。「妻どふ鹿の―にあたらま萩の花散りにけり/長秋詠藻」
むねわり
むねわり [0] 【棟割(り)】
(1)一棟の建物を壁で仕切って何戸かに分けること。
(2)「棟割り長屋」の略。
むねわりながや
むねわりながや [5] 【棟割(り)長屋】
棟割りにした長屋。
むねわる
むねわる [0] 【胸悪】 (名・形動)
(1)気分が悪くなる・こと(さま)。「―な空気」
(2)意地が悪い・こと(さま)。またそのような人。「―な公家衆が梅の花を出し/雑俳・川柳評万句合」
むねん
むねん【無念】
regret (残念);→英和
resentment (怒り);→英和
humiliation (くやしさ).〜に思う regret;be mortified <at,by> ;resent.→英和
〜を晴らす revenge oneself <upon> .‖無念無想 freedom from all thoughts.
むねん
むねん [0][1] 【無念】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 種々の雑念を生む心を消滅させた状態。正念。
⇔有念(ウネン)
(2)悔しく思う・こと(さま)。「―至極(シゴク)」「―千万(センバン)」「残念―」「―の涙」「―を晴らす」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
むねんむそう
むねんむそう [0][1] 【無念無想】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 あらゆる雑念がなくなって心が澄み切っている状態。「―の境地」
(2)何も考えないこと。思慮がないこと。また,そのさま。「―の下部共占はせよ/浄瑠璃・百合若大臣」
むねんりゅう
むねんりゅう 【無念流】
神道無念流の略称。
むのう
むのう [0] 【無能】 (名・形動)[文]ナリ
能力・才能のないこと。役に立たないこと。また,その人やそのさま。
⇔有能
「―な人」「無芸―」
[派生] ――さ(名)
むのう
むのう【無能(力)】
incompetence;→英和
incapability.〜な incompetent;→英和
inefficient.→英和
‖無能力者 an incompetent.
むのうやく
むのうやく [2] 【無農薬】
農薬を使用せず,農作物を栽培・収穫すること。「―リンゴ」
むのうやくさいばい
むのうやくさいばい [6] 【無農薬栽培】
農薬を使用しないで農産物を栽培すること。農林水産省の表示ガイドラインでは,化学肥料を使用した無農薬栽培農産物は,その旨を付記しなければならない。
むのうりょく
むのうりょく [2] 【無能力】 (名・形動)[文]ナリ
物事をする能力のない・こと(さま)。「―な者」
[派生] ――さ(名)
むのうりょくしゃ
むのうりょくしゃ [5][4] 【無能力者】
(1)物事をする能力のない人。
(2)〔法〕 単独で完全な法律行為をすることができない者。民法上,未成年者・禁治産者・準禁治産者がこれにあたる。
むは
むは [1] 【無派】
どの派閥にも属していないこと。無派閥。「無党―」
むはい
むはい [0] 【無敗】
試合・戦いなどで,敗れたことがないこと。「―を誇る」
むはい
むはい [0] 【無配】
「無配当」の略。
⇔有配
「―株」
むはいとう
むはいとう [2] 【無配当】
株主に利益配当をしないこと。無配。「業績不振で―になる」
むはいにゅうしゅし
むはいにゅうしゅし [6] 【無胚乳種子】
植物の種子で,胚乳をもたないもの。発生初期に見られる胚乳組織は発達せずに消滅し,養分は子葉に貯蔵されることが多い。マメ・クリなど。
⇔有胚乳種子
むはんどうほう
むはんどうほう [0][4] 【無反動砲】
発射時に砲尾の噴出孔から発射ガスの一部を逃がして反動をなくした砲。
むば
むば 【姥】
うば。老婆。「これなる―こそ当所の人なれ/謡曲・高砂」
むばい
むばい [0] 【無媒】
(1)媒酌人がいないこと。
(2)〔杜牧の詩「送隠者」による。人里離れた所にいる有能な隠士が任用されないことを,女性に媒酌人がいなくて嫁げないことにたとえたことから〕
人里離れた寂しい場所。人の往来のまれな山林。
むばいかい
むばいかい [2] 【無媒介】
ヘーゲル弁証法の用語。媒介を有せず,まだ具体的になっていないこと。直接。
むばたま
むばたま
「ぬばたま」に同じ。
むばたま=の
――の (枕詞)
「ぬばたまの」に同じ。
〔平安時代以後の語形〕
「―わが黒髪やかはるらむ/古今(物名)」
むばつてき
むばつてき [0] 【無罰的】 (形動)
⇒無責的(ムセキテキ)
むばら
むばら 【茨・荊】
いばら。うばら。「―・からたちにかかりて/伊勢 63」
むばんそう
むばんそう [2] 【無伴奏】
(1)伴奏なしの独唱または器楽独奏。
(2)楽器伴奏なしの重唱あるいは合唱。
→ア-カペラ
むひ
むひ [1] 【無比】 (名・形動)[文]ナリ
比べるものがない・こと(さま)。無二。無双。「強烈―」「正確―の時計」「痛快―の時代劇」
むひ
むひ【無比の】
unequaled;matchless;→英和
unparalleled;→英和
unique.→英和
むひつ
むひつ [1][0] 【無筆】
読み書きができないこと。無学。
むひはん
むひはん [2] 【無批判】
批判しないこと。「―に受け入れる」
むひょう
むひょう【霧氷】
hoarfrost;→英和
《気象》rime.→英和
むひょう
むひょう [0] 【無標】
〔unmarked〕
音声・文法・語彙における性質の一。複数の言語的単位が同じか同種のものごとを表すときに,ふつうに使われ,ある特徴を積極的に表さないこと。無徴。
→有標
むひょう
むひょう [0] 【霧氷】
水蒸気や霧が氷点下に冷やされ,樹枝などに凍りついたもの。生成条件によって樹霜(ジユソウ)・樹氷・粗氷などがある。[季]冬。
むひょうじょう
むひょうじょう【無表情の】
expressionless;→英和
blank.→英和
むひょうじょう
むひょうじょう [2] 【無表情】 (名・形動)[文]ナリ
表情の乏しい・こと(さま)。「―な顔」
[派生] ――さ(名)
むび
むび [1] 【夢寐】 (名)スル
眠って夢を見ること。眠ること。また,その間。「我をして平生―する所の仙郷に居る念をなさしめしものなれ/即興詩人(鴎外)」
むび=にも忘れない
――にも忘れない
眠っている間も忘れない。かたときも忘れない。
むびゅう
むびゅう [0] 【無謬】
誤りのないこと。「―性」
むびょう
むびょう [1] 【無病】
病気をしないこと。たっしゃ。
むびょうそくさい
むびょうそくさい [1] 【無病息災】
病気をせず健康であること。
むびょうそくさい
むびょうそくさい【無病息災で】
be very fine.
むびるい
むびるい [2] 【無尾類】
無尾目に属する両生類の総称。全世界に約三〇〇〇種,日本に三十余種がいる。幼時には鰓(エラ)をもち,四肢はなく尾が発達している。変態して四肢が生じ,尾は消失する。後肢がよく発達する。原則として卵生。アマガエル・ヒキガエルなど。カエル類。
むふう
むふう【無風】
a (dead) calm.→英和
〜の calm;windless.→英和
むふう
むふう [0] 【無風】
(1)風がないこと。
(2)他からの影響を受けず,波乱・混乱のないこと。「この選挙区は―地帯だ」
むふう
むふう [0] 【無封】
封がしてないこと。封をしないこと。
むふうたい
むふうたい [0] 【無風帯】
ほとんど風の吹かない地帯。赤道無風帯の海域に顕著。
むふんきょう
むふんきょう 【無分暁】 (名・形動ナリ)
ものの道理をわきまえない・こと(さま)。「我々がやうに―なるなりにもよらぬ事と承り候ふ/御伽草子・鴉鷺合戦」
むふんべつ
むふんべつ [2] 【無分別】 (名・形動)[文]ナリ
分別のないこと。よく考えないで行動すること。また,そのさま。「何にでも―に手を出す」「―な行動」
むふんべつ
むふんべつ【無分別】
indiscretion;thoughtlessness.〜な imprudent;→英和
reckless;→英和
thoughtless.→英和
むふんべつち
むふんべつち [5] 【無分別智】
〔仏〕 対象を客体として認識・分析する分別を超えた絶対的な智。世界の窮極の真理を把握する智慧(チエ)。実智。真智。根本智。
⇔分別智
むぶくのしょう
むぶくのしょう 【無服の殤】
七歳以下の子供の死。父母が喪に服さないことからいう。
むぶし
むぶし [1] 【無節】
板材や柱材の材面に節のないこと。また,その材。無地。「四方―」
むぶつせかい
むぶつせかい [4] 【無仏世界】
■一■ (名)
(1)〔仏〕 仏のいない世界。一仏が入滅して次の仏が出現するまでの仏のいない世界。特に,釈迦が入滅して弥勒(ミロク)がまだ世に現れない時代。
(2)仏教の伝わっていない土地。文化の及ばない地域。
■二■ (名・形動)
思いやりの心がない・こと(さま)。そのような人をもいう。「―ナモノ/日葡」
むへん
むへん [0] 【無辺】 (名・形動)[文]ナリ
広々と限りのないこと。際限のないこと。また,そのさま。「広大―」「無量―の仏の慈悲」「―の宇宙空間」「彼のピラミドの石塔があるのだが実に洪大―なものだね/西洋道中膝栗毛(魯文)」
むへん
むへん [0] 【無偏】
一方にかたよっていないこと。すべてに広く行き渡ること。「有道の政と―の恵/盛衰記 25」
むへん
むへん 【謀反】
古代,律の八虐の一。第一番目の重罪。天皇を殺害し,国家の転覆をはかろうとすること。
→むほん(謀叛)(2)
むへんこう
むへんこう [2] 【無辺光】
〔仏〕
(1)十二光の一。全世界をあまねく照らす阿弥陀仏の光。
(2)勢至菩薩(セイシボサツ)の別名。
むへんこうぶつ
むへんこうぶつ [4] 【無辺光仏】
阿弥陀仏の異名。
むへんざい
むへんざい [2] 【無辺際】 (名・形動)[文]ナリ
〔「むへんさい」とも〕
限りのないこと。はてしなく広いこと。また,そのさま。無限。「―に広がる」「―の大空」
むへんせかい
むへんせかい [4] 【無辺世界】
(1)〔仏〕 無限の世界。虚空(コクウ)世界。
(2)あてのない所。あてのない方向。「的のあたりにだにちかくよらず―を射給へるに/大鏡(道長)」
むへんほうかい
むへんほうかい [4][0] 【無辺法界】
(1)〔仏〕 法界は広大で際限なく,無限の事物を含みもつこと。
→法界
(2)あてのないこと。むやみなこと。滅法界。
むべ
むべ [1] 【郁子・野木瓜】
アケビ科の常緑つる性低木。本州中部以西の山地に生え,庭木ともする。葉は掌状複葉で,小葉は五〜七個。雌雄同株。晩春,葉腋(ヨウエキ)に緑白色の花を数個ずつつける。果実は長さ約5センチメートルの楕円形で,アケビに似るが裂けない。食用。茎や根は強心剤・利尿薬に用いる。トキワアケビ。ウベ。[季]秋。
〔「郁子の花」は [季]春。《蔓棚の端にかたまり―の花/山本京童》〕
郁子[図]
むべ
むべ [1] 【宜】 (副)
「うべ(宜)」に同じ。「―山風をあらしといふらむ/古今(秋下)」
むべ=なるかな
――なるかな
いかにももっともなことであるなあ。うべなるかな。
むべむべし
むべむべ・し 【宜宜し】 (形シク)
「うべうべし(宜宜)」に同じ。「―・しく言ひまはし侍るに/源氏(帚木)」
むほう
むほう【無法】
[不法]injustice;→英和
[乱暴]violence;→英和
outrage.→英和
〜な[不法]unjust;→英和
unlawful;→英和
wrong;→英和
outrageous (乱暴);→英和
unreasonable (法外).→英和
‖無法者 an outlaw.
むほう
むほう [0] 【無法】 (名・形動)[文]ナリ
(1)法が無視されていること。「―地帯」
(2)法にそむいていること。乱暴で道理に合わないこと。むちゃなこと。また,そのさま。「―の振る舞い」「―なやり方」
(3)程度を超えている・こと(さま)。むちゃくちゃ。「―に暑うございましたが/天うつ浪(露伴)」
[派生] ――さ(名)
むほうしゅう
むほうしゅう [2] 【無報酬】
報酬がないこと。報酬を受けないこと。
むほうしゅう
むほうしゅう【無報酬で】
without recompense.⇒無料.
むほうしん
むほうしん【無方針である】
have no (fixed) plan[policy,principle].
むほうとう
むほうとう [0] 【無縫塔】
「卵塔(ラントウ)」に同じ。
むほうもの
むほうもの [0] 【無法者】
法を無視する者。乱暴で無茶をする者。
むほん
むほん [1] 【謀反・謀叛】 (名)スル
(1)時の為政者にさからって兵を起こすこと。「―を起こす」
(2)(「謀叛」と書く)古代,律の八虐の一。国家への反逆をいい,謀反(ムヘン)・謀大逆(ボウタイギヤク)に次ぐ第三番目の重罪。
(3)無分別なことをすること。特に,女遊びをすること。「一代の咄しの種にもと思ひ―をおこし/浮世草子・禁短気」「先づ―の思ひ立ちに,三味線引の役者二人召し寄せ/浮世草子・禁短気」
(4)「謀反勝負」の略。「―で出かけたら/洒落本・卯地臭意」
むほん
むほん【謀反】
a rebellion;→英和
a revolt;→英和
(a) conspiracy (陰謀).→英和
〜を起こす rise[rebel,conspire] <against> .→英和
‖謀反人 a rebel;a traitor (裏切者).
むほん
むほん [0] 【無品】
〔「むぼん」とも〕
親王で,位階をもたないこと。
むほんぎ
むほんぎ [2] 【謀反気】
(1)謀反を起こそうとする気持ち。
(2)世間や人に対して反抗しがちな気性。
むほんしょうぶ
むほんしょうぶ 【謀反勝負】
元手もなく勝負すること。また,勝ち負けを考えないで夢中で事を行うこと。「足利の尊氏様と―の義興殿が/浄瑠璃・神霊矢口渡」
むほんしん
むほんしん [2] 【謀反心】
そむこうとする心。反抗心。
むほんしんのう
むほんしんのう [6] 【無品親王】
位階をもたない親王。
むほんにん
むほんにん [0] 【謀反人】
謀反を起こした人。
むぼう
むぼう【無謀な】
reckless;→英和
thoughtless.→英和
無謀運転 reckless driving.
むぼう
むぼう【無帽で】
without a hat on;bareheaded.→英和
むぼう
むぼう [0] 【無謀】 (名・形動)[文]ナリ
よく考えずに行うこと。結果も考えず乱暴に物事を行う・こと(さま)。「―運転」「―の挙に出る」「―な登山計画」
[派生] ――さ(名)
むぼう
むぼう [0] 【無帽】
帽子をかぶっていないこと。
むぼうび
むぼうび【無防備の】
defenseless;→英和
unprotected.無防備都市 an open city.
むぼうび
むぼうび [2] 【無防備】 (名・形動)[文]ナリ
災害や危難に対する準備のない・こと(さま)。「地震に―の都市」「―な国境地帯」
[派生] ――さ(名)
むぼうびとし
むぼうびとし [5] 【無防備都市】
戦時において敵に対する防御・抵抗を放棄した状態にある都市。国際法上,攻撃が禁止されている。無防守都市。
むま
むま [1] 【夢魔】
(1)夢に現れる恐ろしい悪魔。
(2)非常な不安や恐怖を感ずる夢。
むま
むま 【馬】
「うま(馬)」に同じ。「―の爪筑紫の崎に留(チ)まり居て/万葉 4372」
むまや
むまや 【厩・馬屋】
「うまや(厩)」に同じ。[和名抄]
むまる
むま・る 【生まる】 (動ラ下二)
「うまる(生)」に同じ。「命終りて風行天に―・る/三宝絵詞(下)」
むみ
むみ【無味乾燥な】
dry and tasteless;uninteresting.→英和
むみ
むみ [1] 【無味】
(1)味がないこと。「―無臭の液体」
(2)おもしろみのないこと。「単調―にして木偶を摸写せしかと想はしむ/希臘思潮を論ず(敏)」
むみかんそう
むみかんそう [1] 【無味乾燥】 (名・形動)[文]ナリ
味わいもおもしろみもない・こと(さま)。「―な話」
[派生] ――さ(名)
むみょう
むみょう [0][1] 【無明】
〔仏〕
〔梵 avidyā〕
真理に暗いこと。根源的な無知。人間などのもつ欲望や執着心などの諸煩悩(ボンノウ)の根本にあるもの。十二因縁の第一。また,天台でいう三惑の一。
むみょうい
むみょうい ムミヤウ― [2] 【無名異】
(1)新潟県佐渡に産する硫化鉄を含む赤茶色の粘土。焼き物に用いる。
(2)マンガンや鉄の酸化物を含んだ鉱物。薬用に用いた。
(3)呉須(ゴス)の異名。
むみょういやき
むみょういやき ムミヤウ― 【無名異焼】
佐渡,相川町で焼かれる朱泥の陶器。1819年(文政2)伊藤甚兵衛が無名異{(1)}を陶土に混ぜて焼いたことに始まるという。
むみょうえん
むみょうえん ムミヤウヱン [2] 【無名円】
江戸時代,打ち身や傷に用いた薬の名。「き薬屋駈けて来たのは―/柳多留 3」
むみょうしょう
むみょうしょう ムミヤウセウ 【無名抄】
歌論書。二巻。鴨長明著。1212年頃成立。和歌に関する故実,歌人の逸話,詠歌心得などを随筆風に述べたもの。長明の歌論や当時の歌壇の趨勢などを知る好資料。無名秘抄。長明和歌物語。長明記。
むみょうせかい
むみょうせかい [4] 【無明世界】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)にとらわれた迷いの世界。うき世。しゃば。
むみょうぞうし
むみょうぞうし ムミヤウザウシ 【無名草子】
評論。一巻。藤原俊成あるいは俊成女(ムスメ)作とされるが未詳。1196〜1202年頃の成立。最古の物語評論。王朝の女性,歌集などの批評も含み,特に源氏物語について詳しい。散佚(サンイツ)した物語の研究資料としても重要。建久物語。無名物語。
むみょうぢょうや
むみょうぢょうや [4] 【無明長夜】
無明にとらわれて,真理に目覚めがたいことを,長い夜にたとえた語。「―の夢を驚かして/太平記 15」
むみょうのさけ
むみょうのさけ 【無明の酒】
邪見妄執のために一切諸法の真理を知ることのできない俗念を酒にたとえていう語。「―の酔ひ心/謡曲・紅葉狩」
むみょうのねむり
むみょうのねむり 【無明の眠り】
〔仏〕 迷いの覚めない状態を眠りにたとえていう語。
むみょうのやみ
むみょうのやみ 【無明の闇】
〔仏〕 悟ることのない状態を闇夜にたとえていう語。無明長夜。
むむ
むむ [1][2] (感)
(1)感心したり驚いたり言葉につまったときなどに発する語。「―,これは何だ」
(2)含み笑いの声を表す語。ふふ。うふふ。「ただ―とうち笑ひて/源氏(末摘花)」
(3)相手の言葉に同意するときに発する語。そうかそうか。うんうん。「―そなたは終(ツイ)に見ぬか/浄瑠璃・生玉心中(中)」
むむじゅんせい
むむじゅんせい [0] 【無矛盾性】
〔consistency〕
ある公理系において,どの論理式についても,それとその否定とが同時には証明できないこと。整合性。健全性。
むめ
むめ 【梅】
「うめ(梅)」に同じ。[季]春。《―一輪一りんほどのあたゝかさ/嵐雪》「あやしき家の見所もなき―の木などには/枕草子 41」
むめ
むめ [1] 【無目】
敷居・鴨居(カモイ)で溝のないもの。ぬめ。「―敷居」
むめい
むめい [0][1] 【無銘】
書画・刀剣などに製作者の名が記入されていないこと。また,そのもの。
⇔在銘
「―の刀」
むめい
むめい [0] 【無名】
(1)名前がないこと。名前のわからないこと。名前を記していないこと。「―の花」「―戦士の墓」
(2)名前が世間に広く知られていないこと。有名でないこと。
⇔有名
「―の作家」
(3)名義・名分の立たないこと。「渠(カレ)にあつては―の師(=大義ノナイ出兵)であるが此方では義戦である/社会百面相(魯庵)」
むめい
むめい【無銘の】
unsigned;bearing no signature;anonymous.→英和
むめい
むめい【無名の】
(1)[名のない]nameless;anonymous (匿名の).→英和
(2)[名の知れぬ]unknown;→英和
obscure <writer> .→英和
‖無名戦士 an unknown soldier.無名戦士の墓 the Tomb of the Unknown.
むめいけいやく
むめいけいやく [4] 【無名契約】
⇒非典型契約(ヒテンケイケイヤク)
むめいし
むめいし [2] 【無名氏】
(1)名前のわからない人。名前の書いていない人。失名氏。「―の投書」
(2)有名でない人。「―の作品」
むめいし
むめいし [2] 【無名指】
くすりゆび。
むめいすう
むめいすう [2] 【無名数】
単位をつけない数。不名数。
⇔名数
むめんきょ
むめんきょ【無免許の】
unlicensed.〜で <drive a car> without a license.→英和
むめんきょ
むめんきょ [2] 【無免許】
免許を受けていないこと。免許をもっていないこと。「―運転」
むめんもく
むめんもく 【無面目】
ものの道理をわきまえないこと。「―も程があらあ/滑稽本・浮世風呂(前)」
むもうしょう
むもうしょう [0] 【無毛症】
発毛すべき部分,特に陰部に毛がないか発毛不全の状態。
むもくてき
むもくてき [2] 【無目的】 (名・形動)
はっきりした目的をもたない・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)
むもる
むも・る 【埋る】 (動ラ下二)
「うもる(埋)」に同じ。「年頃かく―・れてすぐすに/源氏(若菜下)」
むもん
むもん [0][1] 【無紋】
(1)衣服などに家紋のついていないこと。また,そのもの。
(2)能楽で正しい作法にそわないで,その場に応じて適宜,演技の型を変えること。
⇔有紋
むもん
むもん [1][0] 【無文】
(1)模様がついていないこと。布地で,柄や地紋のないこと。無地。「―土器」
(2)能で,一見無技巧で平凡に見えるが,味わい深い芸。
(3)和歌・連歌・俳諧で,飾りのない平淡な表現であること。また,詩情の深さがない表現であること。そのような歌や句をもいう。「―なる歌のさはさはと読みて/毎月抄」
⇔有文
むもんかん
むもんかん ムモンクワン 【無門関】
禅書。一巻。1228年,宋の臨済宗の僧,無門慧開著。古人の公案四八則を選び,これに評唱と頌(ジユ)を加えたもの。禅宗無門関。
むや
むや 【撫養】
徳島県鳴門市の中心地名。撫養川の河口にあり,古来からの交通の要地。入浜塩田があった。
むやい
むやい ムヤヒ 【舫ひ・纜ひ】
「もやい(舫)」に同じ。「千余艘(ソウ)がとも綱・へづなをくみあはせ,中に―を入れ/平家 8」
むやいぶね
むやいぶね ムヤヒ― 【舫船・纜船】
「もやいぶね(舫船)」に同じ。
むやう
むや・う ムヤフ 【舫ふ・纜ふ】 (動ハ四)
「もやう(舫)」に同じ。「湊川苫に雪ふく友舟は―・ひつつこそ夜を明かしけれ/山家(百首)」
むやく
むやく [1] 【無役】
(1)役目をもたないこと。非役。
(2)課役がないこと。無税。
むやく
むやく [1] 【無益】 (名・形動)[文]ナリ
「むえき(無益)」に同じ。「―な叩頭(オジギ)の一つも為ねばならぬ/いさなとり(露伴)」
むやくし
むやく・し 【無益し】 (形シク)
しゃくだ。口惜しい。「大かたは機嫌とりて―・しき事も程すぎて/浮世草子・一代男 2」
むやみ
むやみ [1] 【無闇】 (名・形動)[文]ナリ
〔「無闇」は当て字〕
(1)結果を考えずに行うこと。あとさきを考えずにすること。また,そのさま。「―をする」「―なことを言うとしかられる」「見当もつけずに―に歩きまわる」
(2)度を超しているさま。「と」や「に」を伴って副詞的にも用いる。「―に怒る」「―と食べたがる」
むやみ
むやみ【無闇な(に)】
(1)[軽率]thoughtless(-ly);→英和
reckless(ly).→英和
(2)[過度]excessive(ly);→英和
unreasonable(-bly).→英和
〜に働く work too much[hard].
むやみやたら
むやみやたら [1] 【無闇矢鱈】 (名・形動)[文]ナリ
「むやみ」を強めた語。「―にしかりとばす」
むやむや
むやむや [1] (副)
怒り・不満などで心が晴れないさま。もやもや。「何だか胸が―するとつい愚痴を言ひ出すのさ/人情本・清談若緑」
むやむやのせき
むやむやのせき 【むやむやの関】
「うやむやの関」に同じ。「―をおろぬくてんや者/柳多留 51」
むやむやの関
むやむやのせき 【むやむやの関】
「うやむやの関」に同じ。「―をおろぬくてんや者/柳多留 51」
むゆうげ
むゆうげ ムイウ― [2] 【無憂華】
⇒むうげ(無憂華)
むゆうじゅ
むゆうじゅ ムイウ― [2] 【無憂樹】
⇒むうじゅ(無憂樹)
むゆうびょう
むゆうびょう【夢遊病】
sleepwalking;→英和
somnambulism.→英和
夢遊病者 a sleepwalker;→英和
a somnambulist.→英和
むゆうびょう
むゆうびょう ムイウビヤウ [0] 【夢遊病】
睡眠中,急に起き出して歩きまわったり簡単な動作をしたあと再び就寝するが,本人は全く覚えていない症状。小児にしばしばみられる。夢遊症。夢中遊行症。
むゆか
むゆか 【六日】
むいか。「帝崩れさせ給ひて―といふに/今鏡(すべらぎ上)」
むよう
むよう [0][1] 【無用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)役に立たないこと。
⇔有用
「―の物」
(2)用事のないこと。「―の者入るべからず」
(3)必要ないこと。いらないこと。また,そのさま。「心配―」「問答―」「他言は―に願います」「―な心配をかける」
(4)他の語に付いて,してはいけない意を表す。「天地―」「落書き―」
むよう
むよう【無用】
uselessness (役に立たぬ).〜の useless;→英和
[不要の]unnecessary;→英和
needless.→英和
心配〜である need not worry.‖無用の長物 a useless thing;a white elephant.無用の者入るべからず <掲示> No Admittance Except on Business.通り抜け無用 <掲示> No Thoroughfare.
むようのちょうぶつ
むようのちょうぶつ [0][5] 【無用の長物】
あっても役に立たず,かえってじゃまになるもの。
むようのよう
むようのよう 【無用の用】
〔荘子(人間世)〕
一見,何の役にも立たないようにみえるものが,かえって大切な役割を果たしていること。不用の用。
むようまくるい
むようまくるい ムヤウマク― [5] 【無羊膜類】
脊椎動物のうち,羊膜をもたない円口類・魚類・両生類の総称。一生,あるいは少なくとも幼時には鰓(エラ)を有する。水生,または水生より陸生への移行状態にある動物群。
むようらん
むようらん ムエフ― [2] 【無葉蘭】
ラン科の多年草。葉緑素がなく白色で,葉は鱗片(リンペン)状に退化。茎は高さ約30センチメートル。初夏,茎頂に白色または淡紫色の花を数個つける。
むよく
むよく [1] 【無欲・無慾】 (名・形動)[文]ナリ
欲がないこと。あれこれ欲しがらないこと。また,そのさま。「金に―な人」「―の勝利」
むよく
むよく【無欲】
disinterestedness.→英和
〜な disinterested;→英和
unselfish.→英和
むよくてんたん
むよくてんたん [1] 【無欲恬淡】 (名・形動)
欲がなく,物に執着しない・こと(さま)。
むよねはん
むよねはん [3] 【無余涅槃】
〔仏〕 すべての煩悩(ボンノウ)が断ぜられ,よりどころとしての身体も滅した安らぎの境地。無余依(ムヨエ)涅槃。
⇔有余(ウヨ)涅槃
むら
むら [0] 【斑】 (名・形動)
(1)染めた色が一様でなく,濃い部分,薄い部分がある・こと(さま)。まだら。「―な染め上がり」「染め―」「色―」
(2)物事の仕上がりなどがそろっていないこと。ふぞろいであること。また,そのさま。「―のある仕事」「成績に―がある」「各科目が―なくできる」
(3)気分・天気などが安定せず変わりやすいこと。「―のある気質」
むら
むら 【疋・匹】 (接尾)
助数詞。巻いた布地を数えるのに用いる。「くれはとりといふ綾を二―包みて遣はしける/後撰(恋三詞)」
むら
むら
[斑点]patches;blurs.⇒むら気.〜のない even;→英和
uniform.→英和
〜のある irregular;→英和
uneven.→英和
むら
むら [2] 【群・叢・簇】
群がっていること。群がり。群れ。現代語では多く複合語として用いる。「稲―」「草―」
むら
むら【村】
a village.→英和
村人 a villager.
むら
むら [2] 【村】
〔「群(ムラ)」と同源〕
(1)人の集まり住んでいる所。村落。
(2)地方公共団体の一。そん。
(3)農業・漁業など地域と結びついた生産活動に従事する人々が住む地域。町に対していう。
(4)ある催しのためなどに,大勢の人が宿泊する施設。「選手―」「国民休暇―」
むらあずけ
むらあずけ [3] 【村預】
江戸時代,罪人を村役人に預けておき一定の期間禁錮にしたこと。その間に罪人が法を犯せば,預かった人も共に罰せられた。村置き。
むらい
むらい [0] 【無頼】
「ぶらい(無頼)」に同じ。「―ノ党/ヘボン(三版)」
むらい
むらい ムラヰ 【村井】
姓氏の一。
むらい
むらい 【無礼】
礼儀にはずれていること。ぶれい。「ひと夜の―はありもやしけむ/宇津保(嵯峨院)」
むらいきちべえ
むらいきちべえ ムラヰキチベヱ 【村井吉兵衛】
(1864-1926) 事業家。京都生まれ。日本で最初に紙巻きタバコを製造販売,「たばこ王」と言われた。
むらいげんさい
むらいげんさい ムラヰ― 【村井弦斎】
(1863-1927) 小説家・ジャーナリスト。三河国生まれ。本名,寛。東京専門学校中退。新聞小説や実用的家庭読み物「食道楽」などで大衆的人気を博す。小説「小猫」「近江聖人」「日の出島」など。
むらいちょうあん
むらいちょうあん ムラヰチヤウアン 【村井長庵】
歌舞伎「勧善懲悪覗機関(カンゼンチヨウアクノゾキカラクリ)」の通称。また,その主人公である冷酷非道な医者。悪事を重ね,罪を人に着せて逃れようとするが露顕して下獄する。
むらいり
むらいり [0] 【村入り】
他村からの移住者,あるいは分家した者などが,村の構成員として認められるための手続き儀礼。村の有力者から紹介され,村寄り合いで認められる必要があった。
むらうけ
むらうけ [0] 【村請】
江戸時代,村民が共同の責任で納税・諸役・新田の開墾などを引き受けたこと。村請制。
→地下請(ジゲウケ)
むらうけしんでん
むらうけしんでん [5] 【村請新田】
江戸時代,村請によって開発された田地。普通,耕作を始めて数年間は年貢が免除された。
むらおか
むらおか ムラヲカ 【村岡】
姓氏の一。
むらおかつねつぐ
むらおかつねつぐ ムラヲカ― 【村岡典嗣】
(1884-1946) 歴史学者。東京生まれ。早大卒。東北大教授。日本思想史を学問として確立。著「日本思想史研究」「本居宣長」など。
むらおかのつぼね
むらおかのつぼね ムラヲカ― 【村岡局】
(1786-1873) 幕末の勤王家。京都の人。名は津崎矩子(ノリコ)。尊王家の近衛忠煕(タダヒロ)に仕える。西郷隆盛・月照らを助け,安政の大獄で捕らえられた。維新後,賞典禄を受けた。
むらおかはなこ
むらおかはなこ ムラヲカ― 【村岡花子】
(1893-1968) 児童文学者。山梨県生まれ。「赤毛のアン」「若草物語」など児童文学の名訳を残す。
むらおきて
むらおきて [3] 【村掟】
「村極(ムラギ)め」に同じ。
むらおこし
むらおこし [3] 【村起(こ)し】
村を活性化し,発展させること。
むらおさ
むらおさ [0] 【村長】
村の長。そんちょう。
むらかがみ
むらかがみ [3] 【村鑑】
江戸時代,各村の租税および田畑・人口・牛馬などにわたる村の概況一切を記載した帳簿。村鑑大概帳。
むらかた
むらかた [0] 【村方】
(1)江戸時代,町方に対して農村・山村・漁村。また,村に関係する物事や人をさす語。
(2)「村方三役」の略。
むらかたさんやく
むらかたさんやく [5] 【村方三役】
⇒地方三役(ジカタサンヤク)
むらかたそうどう
むらかたそうどう [5] 【村方騒動】
江戸中期以降の村落内部に頻発した農民運動。村役人など,有力者と一般百姓との間に利害の不一致が生じ,年貢・諸役の不正や用水・入会(イリアイ)の不公平利用などを,領主へ訴え出て村政を改革しようとした。小前(コマエ)騒動。
むらかみ
むらかみ 【村上】
新潟県北部の市。県北の商工業の中心地。1598年,村上氏入封以降,松平氏・内藤氏らの城下町として発展。村上茶や堆朱(ツイシユ)を特産。臥牛山や磐舟柵などがある。
むらかみ
むらかみ 【村上】
姓氏の一。
むらかみかがく
むらかみかがく 【村上華岳】
(1888-1939) 日本画家。大阪生まれ。本名,震一。土田麦僊(バクセン)・小野竹喬(チクキヨウ)らと国画創作協会を創立。宗教的にして清新な画風を築いた。作「日高河清姫」「裸婦」など。
むらかみきじょう
むらかみきじょう 【村上鬼城】
(1865-1938) 俳人。江戸の人。本名,荘太郎。「ホトトギス」初期から俳句・写生文を寄せ,のち虚子派に重きをなした。人生への諦念と貧窮生活のにじみ出た写生句を特徴とする。著「鬼城句集」「鬼城俳句俳論集」など。
むらかみげんじ
むらかみげんじ 【村上源氏】
村上天皇の孫,師房(モロフサ)に始まる源氏。久我(コガ)・岩倉・北畠・中院(ナカノイン)・六条・千種などの諸家がある。
むらかみすいぐん
むらかみすいぐん 【村上水軍】
南北朝・室町・戦国期の瀬戸内水軍(海賊)。来島・能島・因島をそれぞれ根拠地とする村上三氏を中核として瀬戸内海の制海権を握り,海賊行為や警固料徴収などを行なった。
むらかみせんじょう
むらかみせんじょう 【村上専精】
(1851-1929) 仏教史学者。丹波の人。東大教授。真宗大谷派の僧。仏教史研究の基礎を築く。著「日本仏教史綱」「真宗全史」
むらかみついしゅ
むらかみついしゅ [5] 【村上堆朱】
村上市から産出する漆器。木彫りの素地(キジ)に漆を塗り重ねて,中国の堆朱・堆黒に似せたもの。
むらかみてんのう
むらかみてんのう 【村上天皇】
(926-967) 第六二代天皇(在位 946-967)。醍醐天皇第一四皇子。名は成明(ナリアキラ)。摂関を置かず親政をしき,後世「天暦の治」と称された。
むらかみとうれい
むらかみとうれい 【村上冬嶺】
(1624-1705) 江戸前期の医家・漢詩人。京都の人。名は友佺,字(アザナ)は漫甫,冬嶺は号。著「冬嶺詩文集」
むらかみなみろく
むらかみなみろく 【村上浪六】
(1865-1944) 小説家。和泉国堺の人。本名,信(マコト)。別号,ちぬの浦浪六。町奴の仁侠(ニンキヨウ)と男伊達(オトコダテ)を描く撥鬢(バチビン)小説を得意とした。代表作「井筒女之助」「奴の小万」「当世五人男」
むらかみひでとし
むらかみひでとし 【村上英俊】
(1811-1890) 幕末・明治前期の医師・学者。下野(シモツケ)の人。蕃書調所,維新後は家塾達理堂で教授。フランス語研究の先駆者。著「仏語明要」「三語便覧」「西洋史記」など。
むらかみひら
むらかみひら [4] 【村上平】
絹の袴地(ハカマジ)の一種。村上市山辺里(サベリ)で織られる。山辺里平。
むらかみよしきよ
むらかみよしきよ 【村上義清】
(?-1573) 戦国時代の武将。信濃葛尾(カツラオ)城主。武田信玄に敗れ上杉謙信を頼り武田・上杉両家抗争の因となる。
むらかみよしてる
むらかみよしてる 【村上義光】
(?-1333) 鎌倉末期の武将。元弘の乱に護良(モリナガ)親王の挙兵に参加し各地を転戦。太平記によれば,奪われた錦の御旗を取り返し,また親王の身代わりに吉野で自殺したという。
むらかわ
むらかわ ムラカハ 【村川】
姓氏の一。
むらかわけんご
むらかわけんご ムラカハ― 【村川堅固】
(1875-1946) 歴史学者。熊本県生まれ。東大教授。西洋古代史を専攻。著「西洋上古史」「世界改造の史的観察」など。
むらがえ
むらがえ [0] 【村替】
江戸時代,領地とする村を領地以外の村と取り替えること。
むらがき
むらがき 【村垣】
姓氏の一。
むらがきのりまさ
むらがきのりまさ 【村垣範正】
(1813-1880) 幕末の幕臣。江戸の人。淡路守。勘定吟味役。ロシア使節プチャーチンとの折衝にあたり,また箱館奉行・遣米使節副使などを務め,幕末期の外交に携わった。
むらがす
むらが・す 【群がす】 (動サ四)
群がるようにする。「偃松が,硬い葉を―・して/日本北アルプス縦断記(烏水)」
むらがすみ
むらがすみ [3] 【群霞】
辺り一面にたちこめる霞。
むらがり
むらがり [0][4] 【群がり・叢り・簇り】
群がっていること。群がっているもの。群れ。「白い鳥の―」
むらがる
むらがる【群がる】
crowd;→英和
flock (動物など);→英和
swarm (虫など).→英和
むらがる
むらが・る [3] 【群がる・叢る・簇る】 (動ラ五[四])
たくさんの人・動物などが,一か所に秩序なく集まる。群れをなす。「蜜蜂が―・る」「売場に―・る人々」
〔古くは下二段にも活用。「桂樹の―・れ生ふること/三蔵法師伝(院政期点)」〕
むらき
むらき【むら気】
a whim;→英和
a caprice.→英和
〜な whimsical;capricious.
むらき
むらき [0] 【斑気】 (名・形動)[文]ナリ
〔「むらぎ」とも〕
気分の変わりやすいこと。また,その心やそのさま。「―を直す」「―な娘」
むらぎえ
むらぎえ [0] 【斑消え】
ところどころ消えること。また,消えたあとがまだらになっていること。「―の雪」「途中で―に成るやうな情を掛けずに/婦系図(鏡花)」
むらぎく
むらぎく [2] 【叢菊】
群がって生えている菊。
むらぎみ
むらぎみ 【邑君・漁父・漁翁】
(1)農民のかしら。むらおさ。「又よりて天の―を定む/日本書紀(神代上訓)」
(2)漁夫の長。「―召して大網引かせなどし給ふ/宇津保(吹上・上)」
むらぎめ
むらぎめ [0] 【村極め】
中世後期から近世にかけて,村内の農民が自ら決めた自治的な規約。入会地(イリアイチ)・用水の利用,公事(クジ)の負担などのほか,日常生活についても取り決められた。村定め。村掟(ムラオキテ)。
むらぎも
むらぎも 【群肝・村肝】
〔「むらきも」とも。群がっている肝の意〕
五臓六腑。臓腑。「おぼえずたちて手たたき,伏して―を刻む(=深イ感銘ヲ受ケル)/奥の細道」
むらぎもの
むらぎもの 【群肝の・村肝の】 (枕詞)
臓腑に心が宿ると考えたことから,「心」にかかる。「―心を痛みぬえこ鳥/万葉 5」
むらぎゆ
むらぎ・ゆ 【斑消ゆ】 (動ヤ下二)
雪などがまだらに消える。「垣のもとに雪―・えつつ/源氏(浮舟)」
むらぎり
むらぎり [0] 【村切り】
近世,検地を通じて行われた村ごとの耕地の編成。中世の複雑な土地所有関係を整理し,農民の経営を村単位に編成した。
むらくさ
むらくさ [0][2] 【叢草】
群がって生えている草。
むらくも
むらくも [0] 【群雲・叢雲】
群がり集まった雲。一群れの雲。「月ニ―花ニ風/ヘボン(三版)」「月のかほに―のかかりて/大鏡(花山)」
むらくも
むらくも【叢雲】
(gathering) clouds.
むらくもごしょ
むらくもごしょ 【村雲御所】
⇒瑞竜寺(ズイリユウジ)
むらくものつるぎ
むらくものつるぎ [8] 【叢雲の剣】
⇒天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)
むらご
むらご [0] 【斑濃・叢濃・村濃】
ところどころに濃い部分を置き,そのまわりをしだいに薄くぼかす染め方。また,そのようなまだらの模様。「木も草も―に紅葉(モミジ)した崖/青春(風葉)」
むらごのおどし
むらごのおどし 【斑濃の縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。濃淡がまだらになっているもの。また,種々の色の糸で縅したもの。斑濃。色色叢濃。
むらさき
むらさき [2] 【紫】
(1)ムラサキ科の多年草。山野に自生する。全体に粗毛があり,根は太く,茎は高さ約50センチメートルで上方で分枝。葉は披針形。夏,上方の葉腋(ヨウエキ)に白花を数個つける。根は乾くと紫色となり,古くから紫色の染料とするほか,漢方で解熱・解毒の薬,皮膚病の薬などに用いる。紫草。
(2){(1)}の根で染め出した色。
(3)「紫色」の略。
(4)醤油のこと。
(5)〔女房詞〕
イワシ。
紫(1)[図]
むらさき
むらさき【紫】
purple;→英和
violet.→英和
むらさき=の朱(アケ)を奪う
――の朱(アケ)を奪う
〔「論語(陽貨)」中間色の紫が正色の朱を濁らせる意から〕
佞者(ネイシヤ)の言葉が用いられ,正論が疎んぜられること。また,似てはいるが全く違うこと。
むらさきいがい
むらさきいがい [5] 【紫貽貝】
海産の二枚貝。貝殻は三角に近い長楕円形で,殻長9センチメートルほど。殻が薄く,光沢のある黒紫色。食用。太平洋・大西洋の北部の浅海に広く分布。
→ムール貝
むらさきいろ
むらさきいろ [0] 【紫色】
色名の一。赤と青の中間の色の総称。また,紫草の根で染めた色。パープル。「皮膚が―にはれあがる」
むらさきうに
むらさきうに [5] 【紫海胆】
ウニの一種。直径5センチメートル内外。体はやや扁平な半球形で,長さ4センチメートルほどのとげが密生する。全体が紫黒色。潮間帯の岩礁などに多い。卵巣は食用。北海道南部から台湾にかけて分布。
むらさきうまごやし
むらさきうまごやし [7] 【紫馬肥】
アルファルファの別名。
むらさきえもん
むらさきえもん [5] 【紫衛門】
〔明治時代,女学生の袴(ハカマ)は紫色が多かったので,平安の歌人赤染衛門(アカゾメエモン)をもじっていう〕
女学生の異名。
むらさきおどし
むらさきおどし [5] 【紫縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。紫色に染めた革や組糸で札(サネ)を綴(ツヅ)ったもの。紫糸縅。
むらさきおもと
むらさきおもと [5] 【紫万年青】
ツユクサ科の多年草。メキシコ・西インド諸島原産。観葉植物として温室で栽培。茎は短く,先に長披針形の葉を密生。葉はオモトに似,下面は紫色。花は白色で,夏,葉腋(ヨウエキ)に出る紫色の苞(ホウ)片の間に多数つく。紫錦蘭(シキンラン)。レオ。
むらさきかたばみ
むらさきかたばみ [5] 【紫酢漿草】
カタバミ科の多年草。南アメリカ原産の帰化植物。褐色の鱗茎(リンケイ)があり,葉は三小葉からなる。夏,淡紅色の小さい花がたくさん咲く。キキョウカタバミ。
むらさきがい
むらさきがい [4] 【紫貝】
海産の二枚貝。殻は殻長7センチメートルほどの長楕円形。殻表は紫ないし薄紫色,内面は暗紫色。本州中部以南の沿岸に分布。
むらさきがわ
むらさきがわ [4] 【紫革】
赤紫色に染めた革。
むらさきくんしらん
むらさきくんしらん [7] 【紫君子蘭】
ユリ科の多年草。南アフリカ原産。葉は長さ40センチメートルほどで,夏に80センチメートルほどの花茎を伸ばしてその頂きに多数の百合のような小花を付ける。園芸品種が多い。アガパンサス。
むらさきけまん
むらさきけまん [5] 【紫華鬘】
ケシ科の越年草。畑地や竹林などに多い。全体に軟らかい。根葉は細かく分裂。晩春,高さ約30センチメートルの花茎を出し,頂に総状花序を立てて,紅紫色の細長い花を多数横向きにつける。藪(ヤブ)華鬘。
紫華鬘[図]
むらさきごし
むらさきごし 【紫腰】
蹴鞠(ケマリ)の技の免許の印として鞠の宗家から,着用を許される紫色の袴(ハカマ)。また,その許し。武士は総紫,町人は紫裾濃(ムラサキスソゴ)であった。
むらさきさぎごけ
むらさきさぎごけ [6] 【紫鷺苔】
ゴマノハグサ科の多年草。田の畔(アゼ)などに生える。葉は楕円形。春,5〜10センチメートルの花茎を立てて,紫色の唇形花を数個横向きにつける。白花品種をサギシバと呼ぶが,かつてはともにサギゴケと通称されていた。
むらさきしきぶ
むらさきしきぶ [6] 【紫式部】
(1)クマツヅラ科の落葉低木。暖地の山野に生える。高さ2メートル内外。葉は楕円形。初夏,葉腋(ヨウエキ)に淡紅紫色の小花を多数つけ,秋,球形の液果が紫色に熟す。実紫(ミムラサキ)。漢名,紫珠。[季]秋。
(2)人名(別項参照)。
紫式部(1)[図]
むらさきしきぶ
むらさきしきぶ 【紫式部】
(973頃-1014頃) 平安中期の女流作家・歌人。藤原為時の女(ムスメ)。はじめ藤式部と呼ばれる。藤原宣孝と結婚,大弐三位を生むがまもなく夫と死別。その後,源氏物語の執筆を始める。才媛のほまれ高く,一条天皇中宮彰子(上東門院)に仕え,「白氏文集」を進講。藤原道長や藤原公任らとの交流もあった。ほかに「紫式部日記」「紫式部集」などの著がある。
むらさきしきぶにっき
むらさきしきぶにっき 【紫式部日記】
日記。二巻。紫式部作。1010年頃成立。一条天皇中宮彰子の出産を中心とした作者の身辺記で,日記的部分と消息文的部分から成る。著者の内面生活をうかがわせる表白,同時代の女流作家の批評などを含む。文学作品としてのみならず,史料としても貴重。
むらさきしきぶにっきえまき
むらさきしきぶにっきえまき 【紫式部日記絵巻】
絵巻物。鎌倉中期の作。「紫式部日記」を絵画化し,詞(コトバ)を添えたもの。絵二四段と詞二四段が残る。筆者未詳。紙本着色。
むらさきしじみ
むらさきしじみ [5] 【紫蜆】
シジミチョウ科のチョウ。開張約35ミリメートル。はねの表は美しい紫色だが外縁は黒色となり,裏は褐色。成虫で越冬する。幼虫はアラカシ・シラカシなどの葉を食う。宮城県以南の日本各地と朝鮮半島・台湾に分布。
むらさきしめじ
むらさきしめじ [5] 【紫湿地】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。秋,雑木林の地上に発生。全体に淡紫色。傘は開いて径約8センチメートルとなり,茎は下部がふくれる。食用。
むらさきすそご
むらさきすそご [5][6] 【紫裾濃】
紫を上のほうは淡く裾のほうを濃く染めること。また,そのように染めたもの。
むらさきずいしょう
むらさきずいしょう [5] 【紫水晶】
紫色を呈する水晶。透明で美しいものは飾り石にする。ブラジル・ウルグアイ・カナダなどに産出。紫石英(シセキエイ)。アメシスト。
むらさきずいしょう
むらさきずいしょう【紫水晶】
amethyst.→英和
むらさきそう
むらさきそう [0] 【紫草】
ムラサキの異名。
むらさきたび
むらさきたび [5] 【紫足袋】
紫色に染めた革足袋。筒の長いひもで結ぶ形式のもの。江戸時代初期まで,主として女性が晴れ着に用いた。紫革足袋。
むらさきたんぽぽ
むらさきたんぽぽ [5] 【紫蒲公英】
センボンヤリの別名。
むらさきだつ
むらさきだ・つ [5] 【紫立つ】 (動タ五[四])
紫色を帯びる。紫がかる。「珊瑚(サンゴ)の柱,黄金(コガネ)の瓦,燦々(キラキラ)と―・ちたる焔の中(ウチ)に閃(ヒラメ)きて/自然と人生(蘆花)」「―・ちたる雲の細くたなびきたる/枕草子 1」
むらさきつめくさ
むらさきつめくさ [5][6] 【紫詰草】
アカツメクサの別名。
むらさきつゆくさ
むらさきつゆくさ [6] 【紫露草】
ツユクサ科の多年草。北アメリカ原産。観賞用に栽培。高さは約50センチメートルで,披針形白緑色の葉を互生。夏,茎頂に淡紫色の三弁花を多数つける。花は一日でしぼむ。花糸は細胞学の実験に用いられる。
→トラデスカンティア
むらさきにおい
むらさきにおい 【紫匂ひ】
紫の色が,中心になるものから離れるほどしだいに薄くなっていくもの。襲(カサネ)の色目では,表は濃い赤紫で下はしだいに薄くなるもの。鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)では,上部が赤紫で裾のほうは薄い色にしたもの。紫の匂い。
→匂い(7)
むらさきの
むらさきの 【紫野】
□一□ムラサキを栽培している野。「あかねさす―行き標野(シメノ)行き/万葉 20」
□二□京都市北区の地名。大徳寺や今宮神社がある。もと朝廷の狩猟地で,洛北七野の一。((歌枕))「いはひぞ初るむらさきの野に/後拾遺(雑六)」
むらさきの
むらさきの 【紫の】 (枕詞)
(1)植物のムラサキで染めた色のにおう(=美シクカガヤク)ことから,「にほふ」にかかる。「―にほへる妹を憎くあらば/万葉 21」
(2)ムラサキは染料として名高いことから,地名「名高(ナタカ)」にかかる。「―名高の浦の砂地(マナゴツチ)/万葉 1392」
(3)ムラサキは濃く染まることから,「こ」にかかる。「―粉潟(コガタ)の海に潜(カズ)く鳥/万葉 3870」
むらさきのうえ
むらさきのうえ 【紫の上】
源氏物語の作中人物。式部卿の宮の女(ムスメ)。北山で光源氏に見いだされて二条院に引きとられ,源氏が理想の女性に育てて妻とする。
むらさきのうすよう
むらさきのうすよう 【紫の薄様】
(1)襲(カサネ)の色目の名。五つ衣の上を紫にして薄紫・白としだいに淡くするもの。
(2)紫色に染めた薄い紙。
むらさきのくも
むらさきのくも 【紫の雲】
(1)紫色の雲。めでたい雲。「―たなびきたり/古本説話 65」
→紫雲(シウン)
(2)皇后の異名。「―のよそなる身なれどもたつときくこそうれしかりけれ/後拾遺(賀)」
むらさきのくもじ
むらさきのくもじ 【紫の雲路】
〔紫の雲がたなびいているというところから〕
極楽の空。「―にさそふ琴の音に/新古今(釈教)」
むらさきのそで
むらさきのそで 【紫の袖】
四位以上の人が着る袍(ホウ)。また,立派な服装。「―をつらねて着たるかな/後拾遺(春上)」
むらさきのちり
むらさきのちり 【紫の塵】
〔「紫塵(シジン)の嫩(ワカ)き蕨(ワラビ)は人手を拳(ニギ)る/和漢朗詠(春)」の「紫塵」の訓読みした語〕
ワラビの若い芽。「―ばかりしておのづから所々に萌ゆる早蕨/右京大夫集」
むらさきのにわ
むらさきのにわ 【紫の庭】
〔「紫庭」の訓読み〕
宮中の庭。禁苑(キンエン)。「―玉のうてな千とせ久しかるべきみぎりと/千載(序)」
むらさきのひともと
むらさきのひともと 【紫の一本】
江戸時代の地誌。二巻。戸田茂睡作。1683年成立。江戸の名所旧跡を山・坂・川・池などに分類し,遁世(トンセイ)者と侍の二人が訪ね歩くという趣向で記述したもの。
むらさきのほし
むらさきのほし 【紫の星】
紫微星(シビセイ)。また,天子のこと。「日の光り重ねて照れば―も二つに色やなるらむ/伊勢集」
むらさきのゆかり
むらさきのゆかり 【紫の縁】
〔古今(雑上)「紫のひともとゆゑにむさし野の草はみながらあはれとぞみる」の歌から〕
愛情が関係のあるものに及ぶこと。転じて,何らかの縁でつながるもの。草の便り。草のゆかり。「かの―たづねとり給ひては/源氏(末摘花)」
むらさきのり
むらさきのり [4] 【紫海苔】
アサクサノリの別名。
むらさきはしどい
むらさきはしどい [5] 【紫丁香花】
ライラックの和名。
むらさきばむ
むらさきば・む [5] 【紫ばむ】 (動マ五[四])
紫色を帯びる。
むらさきほこりかび
むらさきほこりかび [7] 【紫埃黴】
変形菌類ムラサキホコリカビ科の代表種。腐木・枯れ葉などの上に生える。紫褐色の毛髪状で,長さ約1センチメートル。乾くと胞子は飛散し,網状の子実体を残す。胞子は水分を得て発芽し,遊走子状からアメーバ状となる。多数のアメーバは合体して粘液状の変形体となり,成熟後乾燥して再び毛状の子実体となる。
むらさきぼうし
むらさきぼうし [5] 【紫帽子】
歌舞伎の女形が,前髪をおおった紫縮緬(チリメン)の布。また,その帽子をつけた若衆。「共にいただく―のゆかりの色も有る中なれば/滑稽本・根南志具佐」
むらさきキャベツ
むらさきキャベツ [5] 【紫―】
キャベツの一品種。葉が赤紫色をしているもの。退色するので,加熱調理には向かない。赤キャベツ。レッド-キャベツ。
むらさめ
むらさめ【村雨】
a shower.→英和
むらさめ
むらさめ [0] 【群雨・叢雨・村雨】
ひとしきり強く降ってやむ雨。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨。にわか雨。驟雨(シユウウ)。
むらざと
むらざと [0] 【村里】
いなかで人家が集まっている所。村落。
むらしぐれ
むらしぐれ [3] 【村時雨・叢時雨】
ひとしきり激しく降ってはやみ,やんでは降る雨。[季]冬。
むらしげどう
むらしげどう [4] 【村重籐】
重籐の弓の一。適当な間隔をあけて,籐をまばらに巻いたものをいう。
むらしばい
むらしばい [3] 【村芝居】
(1)素人(シロウト)の村人たちが農閑期などに演ずる芝居。地芝居。
(2)村々をまわって興行する芝居。また,その一座。田舎芝居。「―の一行」
むらしゃかい
むらしゃかい [3] 【村社会】
閉鎖的で因習にとらわれた社会を村にたとえて言った語。「派閥という―から抜け出せない」
むらじ
むらじ [1][0] 【連】
古代の姓(カバネ)の一。大和政権を構成する豪族のうち,伴造(トモノミヤツコ)系の有力氏族に与えられた姓。大伴連・中臣連・物部連・忌部連など。684年の八色(ヤクサ)の姓で第七位。連姓から第二,三位の朝臣(アソミ)・宿禰(スクネ)を賜姓されたものも多い。
むらす
むらす【蒸らす】
steam.→英和
むらす
むら・す [2] 【蒸らす】 (動サ五[四])
蒸れるようにする。熱の通った食べ物などをこもった蒸気でふっくらとさせる。「御飯を―・す」「鍋の蓋(フタ)をとらずに五分間―・す」
むらすすき
むらすすき [3] 【叢薄】
群がり生えているすすき。
むらすずめ
むらすずめ [3] 【群雀】
群れをなしているすずめ。村雀。
むらせ
むらせ 【村瀬】
姓氏の一。
むらせこうてい
むらせこうてい 【村瀬栲亭】
(1746-1818) 江戸後期の儒者・漢詩人。京都の人。名は之煕,字(アザナ)は君績,栲亭は号。武田梅竜に師事して古注学を修めた。詩文ともにすぐれた文人として知られる。著「栲亭稿」「芸苑日渉」ほか。
むらぞめ
むらぞめ [0] 【斑染(め)】
(1)「斑濃(ムラゴ)」に同じ。
(2)均一に染まらず濃淡ができたもの。
むらた
むらた 【村田】
姓氏の一。
むらたけ
むらたけ [2] 【群竹】
群がり生えている竹。「我がやどのいささ―吹く風の音のかそけきこの夕かも/万葉 4291」
むらたしんぱち
むらたしんぱち 【村田新八】
(1836-1877) 薩摩藩士。西郷隆盛に心服し,国事に奔走。西南戦争で大隊長として奮戦,城山で自刃した。
むらたじゅう
むらたじゅう [3] 【村田銃】
旧日本陸軍最初の制式銃。1880年(明治13)村田経芳(ツネヨシ)が開発した単発小銃。のち改造され連発銃となった。
むらたじゅこう
むらたじゅこう 【村田珠光】
(1423-1502) 室町時代の茶人。奈良の人。一休宗純に参禅し,禅旨を茶に加味し新茶法を工夫したという。侘び茶の創始者といわれ,後世茶の湯の開山と称された。
むらたせいふう
むらたせいふう 【村田清風】
〔名は「きよかぜ」とも〕
(1783-1855) 江戸後期の長州藩士。天保の藩政改革にあたり,財政・兵制改良に尽力。長州藩改革派の基盤を固め,維新への原動力を築いた。
むらたせいみん
むらたせいみん 【村田整珉】
(1761-1837) 江戸後期の鋳金家。江戸の人。蝋型(ロウガタ)鋳造に長じ,写実的な作品が多い。
むらたつねよし
むらたつねよし 【村田経芳】
(1838-1921) 陸軍軍人。少将。薩摩の人。村田式単発銃を開発。
→村田銃
むらたはるみ
むらたはるみ 【村田春海】
(1746-1811) 江戸後期の国学者・歌人。江戸の人。字(アザナ)は士観(サチマロ)。通称,平四郎・伝蔵。錦織斎(ニシゴリノヤ)・琴後翁(コトジリノオキナ)などと号す。賀茂真淵の門人。漢学にも通じ,加藤千蔭とともに江戸派の総帥と仰がれた。古辞書「新撰字鏡」の発見者。著「和学大概」,家集「琴後集」など。
むらたはんのう
むらたはんのう [4] 【村田反応】
村田正太(マサタカ)(1884-1974)により考案された,血清による梅毒の診断法。被験者の血清と試薬とを試験管に重層させ,境界面に沈殿が形成されるかどうかで判定する。現在ではワッセルマン反応にとってかわられている。
むらたまの
むらたまの 【群玉の】 (枕詞)
玉のくるくる回る意からか,「枢(クル)」(戸を開閉させる装置)にかかる。「―くるにくぎ鎖し固めとし妹が心は動(アヨ)くなめかも/万葉 4390」
むらたりょうあ
むらたりょうあ 【村田了阿】
(1772-1843) 国学者。江戸の生まれ。名は直温,字(アザナ)は春山。了阿は法号。仏典・和漢の書に通じ,その博識をうたわれた。著「事物類字」「考証千典」など。
むらだか
むらだか [0] 【村高】
江戸時代,村全体の田畑の石高(コクダカ)の総量。諸役・年貢の賦課の基準となる。
むらだち
むらだち [0] 【群立ち・叢立ち】
群がって生えていること。「栗の林,丈高き月桂の―ある丘陵にて/即興詩人(鴎外)」
むらだつ
むらだ・つ [3] 【群立つ・叢立つ】 (動タ五[四])
(1)ひとかたまりになって立っている。「赤松の拗(クネ)つた細い幹が雑木交りに木深く―・つて/青春(風葉)」
(2)群がって飛びたつ。群れだつ。「磯千鳥のむら��ばつと―・てる其影のみぞ/ふところ日記(眉山)」「群鳥の―・ち去(イ)なば/万葉 1785」
むらちどり
むらちどり [3] 【群千鳥】
群れている千鳥。むれちどり。[季]冬。《―渚に下りてより見えず/阿部みどり女》
むらと
むらと 【腎】
腎臓(ジンゾウ)の古名。[和名抄]
むらとり
むらとり [2] 【群鳥】
群がっている鳥。群れをなしている鳥。
むらとりの
むらとりの 【群鳥の】 (枕詞)
「群れいぬ」「群立つ」「朝立つ」「出(イデ)立つ」にかかる。「―我が群れ往(イ)なば/古事記(上)」「春花のうつろひ変はり―朝立ち行けば/万葉 1047」
むらにゅうよう
むらにゅうよう [3] 【村入用】
江戸時代,村の運営などに必要とした費用。村民に割り当てられ,多くは年貢納入に関する領主側との交渉に費やされた。
むらの
むらの 【村野】
姓氏の一。
むらのしろう
むらのしろう 【村野四郎】
(1901-1975) 詩人。東京生まれ。慶大卒。新即物主義に基づく,明晰で視覚的な作品を書き,のち人間実在の様相を凝視する内面的な詩風に移った。詩集「体操詩集」「実在の岸辺」「亡羊記」など。
むらのとうご
むらのとうご 【村野藤吾】
(1891-1984) 建築家。佐賀県生まれ。早大卒。晩年は曲線を駆使した自由な造形で知られる。代表作にそごう百貨店・宇部市民館・世界平和記念聖堂・箱根プリンスホテルなどがある。
むらはずれ
むらはずれ [3] 【村外れ】
村のはずれ。
むらはちぶ
むらはちぶ【村八分】
ostracism.→英和
〜になる get ostracized.
むらはちぶ
むらはちぶ [4] 【村八分】
(1)江戸時代以来,村落で行われた制裁の一。規約違反などにより村の秩序を乱した者やその家族に対して,村民全部が申し合わせて絶交するもの。俗に,葬式と火災の二つの場合を例外とするからという。
(2)仲間はずれにすること。
むらばらい
むらばらい [3] 【村払い】
江戸時代,罪を犯した者をその住んでいる村から追放した刑。
むらびと
むらびと [0] 【村人】
村の住人。村民。
むらびらき
むらびらき [3] 【村開き】
選手村・休暇村など「村」と名のつく施設を使い始めること。
むらまさ
むらまさ 【村正】
室町中期,伊勢桑名の刀工。右衛門尉。関の兼村の子で長吉の弟子ともいう。千子(センゴ)派の祖。一種凄みのある作風と,家康までの三代の徳川家の当主が村正の刀に災いをうけたことなどから,江戸時代には村正妖刀説が生まれた。地鉄強く,箱乱と呼ばれる刃文(ハモン)が特徴。二代・三代も良工。生没年未詳。
むらまつ
むらまつ 【村松】
姓氏の一。
むらまつ
むらまつ 【村松】
新潟県中部,中蒲原(ナカカンバラ)郡の町。堀氏三万石の城下町として発達。古くから織物業が盛ん。
むらまつ
むらまつ [2][0] 【叢松】
群がり生えている松。
むらまつしょうふう
むらまつしょうふう 【村松梢風】
(1889-1961) 小説家。静岡県生まれ。本名,義一。慶大中退。評伝をよくした。著「本朝画人伝」「近世名勝負物語」「残菊物語」など。
むらまつり
むらまつり [3] 【村祭(り)】
村で行われる祭り。[季]秋。
むらむら
むらむら
…という考えが〜と起こる feel tempted <to do> .
むらむら
むらむら [1] 【群群・叢叢】 (副)
(1)あちこちに群がっているさま。「凌霄(ノウゼン)の燃えるやうな花が―と咲いてゐる/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
(2)群れをなして集まったり動いたりするさま。「石橋へ,―と集つて列を作る/偸盗(竜之介)」
(3)雲・煙などの湧き上がるさま。「雲―と立ち渡りつ/自然と人生(蘆花)」
(4)衝動や激しい感情が急に起こるさま。「―と怒りがこみ上げる」「―と悪心がきざす」
むらむらし
むらむら・し 【斑斑し・叢叢し】 (形シク)
濃淡がある。まだらである。「つき草のうつし心やいかならむ―・しくもなりかへるかな/馬内侍集」
むらめいさいちょう
むらめいさいちょう [0] 【村明細帳】
国替え・代替わりなど領主の交代の際,村役人が提出した一村の地誌。戸数・人口・年貢高・地勢などが記されている。村鑑(ムラカガミ)。
むらやく
むらやく [0] 【村役】
(1)江戸時代,道路や用水の普請などに際し,村高(ムラダカ)に応じて村に課した夫役。
(2)村役人。
むらやくにん
むらやくにん [3] 【村役人】
江戸時代,郡代や代官の下で,村の民政をあずかり,領主に対し,年貢・公事(クジ)納入の責任を負っていた百姓身分の人。
→地方三役(ジカタサンヤク)
むらやくば
むらやくば [3] 【村役場】
村の行政事務を行う役所。
むらやけ
むらやけ [0] 【斑焼け】
(1)皮膚が,むらのある日焼けをすること。
(2)焼き魚などが,むらのある焼き方になること。
むらやま
むらやま 【村山】
姓氏の一。
むらやま
むらやま 【村山】
(1)山形県中東部,山形盆地北部の市。中心の楯岡(タテオカ)は城下町,羽州街道の宿場町として繁栄。主産業は農林産物加工業。最上徳内(モガミトクナイ)の生地。
(2)東京都北部,武蔵村山市から東村山市にかけての地域。狭山(サヤマ)茶・村山絣(ガスリ)を産する。
むらやま
むらやま 【群山】
連なり立っている山々。群れ立っている山々。「大和には―あれど/万葉 2」
むらやまおおしま
むらやまおおしま [5] 【村山大島】
東京都武蔵村山市付近で織られる紬(ツムギ)織物。鹿児島県の大島紬を模して織り出されたもの。絣糸を板締めで染めるのが特徴。
むらやまかいた
むらやまかいた 【村山槐多】
(1896-1919) 洋画家・詩人。横浜市生まれ。従兄山本鼎(カナエ)の影響を受ける。小杉放庵宅に寄寓。失恋と放浪の中で絵や詩をかき,夭折(ヨウセツ)した。詩集「槐多の歌へる」
むらやまがすり
むらやまがすり [5] 【村山絣】
東京都武蔵村山市付近から産出した木綿絣。明治中期から大正期が最盛期。集散地が所沢であったことから所沢絣ともいう。武蔵絣。
むらやまさこん
むらやまさこん 【村山左近】
初期歌舞伎の女方。堺の人。所作事に長じ,寛永年間(1624-1644)江戸に下り村山座に出演,好評を博した。生没年未詳。
むらやまともよし
むらやまともよし 【村山知義】
(1901-1977) 劇作家・演出家。東京生まれ。東大中退。前衛的な舞台美術で知られ,プロレタリア文化運動に参加。新協劇団結成。著「暴力団記」「白夜」
むらやまりゅうへい
むらやまりゅうへい 【村山竜平】
(1850-1933) 新聞経営者。伊勢の人。1879年(明治12)大阪で「朝日新聞」を創刊。88年「めさまし新聞」を買収し「東京朝日新聞」と改題。のち,両朝日新聞を併合経営。
むら気
むらき【むら気】
a whim;→英和
a caprice.→英和
〜な whimsical;capricious.
むり
むり [1] 【無理】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)道理に反すること。筋道の通らないこと。また,そのさま。「―を通す」「―な言い分」「怒るのも―はない」「―からぬこと」
(2)行うのがむずかしい・こと(さま)。「―な注文を出す」「子供には―な仕事」
(3)困難を承知で強引に行う・こと(さま)。「―に詰め込む」「―することはない」「―がきかない」「―がたたる」
むり
むり【無理な】
[不条理な]unreasonable;→英和
unjust;→英和
impossible (不可能な);→英和
unnatural (不自然な);→英和
excessive (過度の).→英和
〜のない reasonable;→英和
natural.→英和
〜に by force.〜をする overwork (oneself).→英和
‖無理心中 a forced double suicide.無理数《数》an irrational number.無理難題(を言う) (make) an unreasonable demand.無理方程式《数》an irrational equation.
むり
むり [1] 【夢裡】
夢の中。夢のうち。夢中。
むり=が通れば道理がひっこむ
――が通れば道理がひっこむ
道理にはずれたことが世の中に行われれば,正しいことがなされなくなる。
むり=もない
――もな・い
当然のことだ。もっともだ。「子供に分からないのは―・い」
むりおうじょう
むりおうじょう [3] ―アフジヤウ 【無理圧状】 ・ ―ワウジヤウ 【無理往生】 (名・形動)
威圧して無理に自分に従わせる・こと(さま)。「連出して―に納得させる計(ハカリゴト)だな/金色夜叉(紅葉)」
むりおし
むりおし [0] 【無理押し】 (名)スル
物事を強引に押し進めること。強行すること。ごりおし。「―して感応寺に行かるる心か/五重塔(露伴)」
むりかい
むりかい [2] 【無理解】 (名・形動)[文]ナリ
(相手の気持ちなどを)理解しない・こと(さま)。「周囲の―に悩む」「―な人々」
[派生] ――さ(名)
むりかい
むりかい【無理解】
lack of understanding.〜な unsympathetic (同情のない).
むりからぬ
むりからぬ [4] 【無理からぬ】 (連体)
無理ではない。もっともな。「―要求」
〔形容詞「よい」の打ち消しの言い方「よからぬ」などに類推して,形容詞ではない「無理」に「からぬ」を付けてできた語〕
むりかんすう
むりかんすう [3] 【無理関数】
〔数〕 変数の無理式で表される関数。
むりさんだん
むりさんだん [1][3] 【無理算段】 (名)スル
苦しいやりくりをしてなんとか融通をつけること。「―して金をつくる」
むりし
むりし [2] 【無利子】
利子がつかないこと。また,利子をとらないこと。無利息。「―の借金」
むりしき
むりしき [2] 【無理式】
〔数〕 有理式でない代数式。式を整理したとき,根号の中に文字を含む代数式。
⇔有理式
むりしんじゅう
むりしんじゅう [3] 【無理心中】 (名)スル
無理やり心中すること。死ぬつもりのない相手を殺して自分も死ぬこと。
むりじい
むりじい [0][3] 【無理強い】 (名)スル
相手の嫌がることを強いてさせること。強制。「酒を―する」
むりじい
むりじい【無理強いする】
force[compel] <a person> <to do> .→英和
むりすう
むりすう [2][3] 【無理数】
〔数〕 実数のうち有理数でない数。すなわち分数の形で表すことのできない数。� やπ(円周率),自然対数の底 � など。
⇔有理数
むりそく
むりそく【無利息の[で]】
without interest.
むりそく
むりそく [2] 【無利息】
利子のつかないこと。無利子。
むりだのみ
むりだのみ [3] 【無理頼み】 (名)スル
無理に頼むこと。
むりなんだい
むりなんだい [1] 【無理難題】
無理な言いがかり。実現がとうてい不可能な要求。「―をふっかける」
むりほうていしき
むりほうていしき [5] 【無理方程式】
〔数〕 未知数に関する無理式を含む方程式。
むりむたい
むりむたい [1] 【無理無体】 (名・形動)[文]ナリ
相手の意向にさからって,強引に行う・こと(さま)。「―な要求」「いやがるものを―にやらせる」
[派生] ――さ(名)
むりやり
むりやり [0] 【無理矢理】 (副)
〔「矢理」は当て字〕
実現のむずかしいことや,相手の嫌がることを強引に行うさま。しいて。「―(に)薬を飲ませる」「―連れて行く」
むりょ
むりょ [1] 【無慮】 (副)
非常に数の多いことをおおまかに表す語。おおよそ。だいたい。ざっと。「―数千人の群衆」
むりょう
むりょう [0] 【無聊】 (名・形動)[文]ナリ
⇒ぶりょう(無聊)
むりょう
むりょう [0] 【無料】
料金のいらないこと。ただ。
⇔有料
「―サービス」「入場―」
むりょう
むりょう【無料の】
free (of charge).→英和
〜で free;gratis;→英和
for nothing (無報酬で).‖無料乗車(入場)券 a pass.入場無料 admission free.
むりょう
むりょう [0] 【無量】 (名・形動)[文]ナリ
はかり知れないほどに多いこと。数知れないほどあること。また,そのさま。「感―」「―の悲しみに沈む」「―なる快楽あらんと/緑簑談(南翠)」
むりょう
むりょう [0] 【六糸緞】
中国渡来の繻子(シユス)に似た織物。繻子より経(タテ)糸が少ないので目が粗く,光沢が劣る。
むりょうぎきょう
むりょうぎきょう ムリヤウギキヤウ 【無量義経】
法華三部経の一。一巻。481年,曇摩伽陀耶舎(ドンマカダヤシヤ)訳。無相の一法から無量の意味が生ずると説く。
むりょうこう
むりょうこう [2] 【無量光】
〔仏〕 十二光の一。阿弥陀仏が発する限りない智慧(チエ)の光明。
むりょうこういん
むりょうこういん 【無量光院】
奥州の藤原秀衡が,宇治平等院を模して平泉に建立した寺院。遺構が残る。
むりょうこうぶつ
むりょうこうぶつ [4] 【無量光仏】
阿弥陀仏の漢訳名。
むりょうごう
むりょうごう [2] 【無量劫】
〔仏〕 非常に長い時間。限りない時間。永劫(エイゴウ)。
むりょうじゅ
むりょうじゅ [2] 【無量寿】
〔阿弥陀仏は限りない寿命を保つところから〕
阿弥陀仏の異名。無量寿仏。
むりょうじゅいん
むりょうじゅいん [4] 【無量寿院】
(1)〔仏〕 兜率天(トソツテン)の内院である四九院の一。
(2)藤原道長の建てた法成寺阿弥陀堂の称。
むりょうじゅきょう
むりょうじゅきょう ムリヤウジユキヤウ 【無量寿経】
浄土三部経の一。二巻。252年,魏の康僧鎧(コウソウガイ)訳と伝える。法蔵菩薩が四八の大願を立ててついに阿弥陀仏となり,衆生(シユジヨウ)を救うことを説く浄土教の根本聖典。大無量寿経。大経。双巻経。
むりょうじゅぶつ
むりょうじゅぶつ [4] 【無量寿仏】
阿弥陀仏の異名。
むりょうたいすう
むりょうたいすう [4] 【無量大数】
数の単位。一億不可思議。すなわち 10�� [塵劫記]
むりょうむへん
むりょうむへん [0][0] 【無量無辺】
はかり知れないこと。数限りないこと。「金銀等の宝を掘出る事,―也/今昔 2」
むりょく
むりょく【無力】
powerlessness.〜の powerless;→英和
helpless;→英和
impotent.→英和
むりょく
むりょく [1] 【無力】 (名・形動)[文]ナリ
勢力・能力・体力などのないこと。事を実現させる力をもたないこと。また,そのさま。
⇔有力
「テロ行為に対して―な警備態勢」「―な首脳部」
[派生] ――さ(名)
むりょくかん
むりょくかん [3][2] 【無力感】
自分が無力であるとわかったときの,虚脱したような感じ。
むりんせんざい
むりんせんざい [4] 【無燐洗剤】
合成洗剤の補助成分であるリン酸塩をケイ酸塩などに置き換えたもの。生活排水に含まれるリンによる湖沼・内湾などの富栄養化を抑制する目的で普及した。
むる
む・る 【群る】 (動ラ下二)
⇒むれる
むる
む・る 【蒸る】 (動ラ下二)
⇒むれる
むるい
むるい【無類の】
⇒無比.
むるい
むるい [0] 【無類】 (名・形動)[文]ナリ
並ぶものがないこと。抜きんでてすぐれていること。また,そのさま。「珍―」「―の子供好き」「豪胆―なつわもの」
むれ
むれ 【山・牟礼】
やま。おか。「是の―の鉄(カネ)を取て以て永(ヒタブル)に聖の朝に奉る/日本書紀(神功訓)」
〔古代朝鮮語からともいう〕
むれ
むれ 【牟礼】
香川県北東部,木田郡の町。高松市の東に接し,五剣山や八栗寺がある。
むれ
むれ【群れ】
a group;→英和
a crowd;→英和
a party (一隊);→英和
[獣の]a herd (牛馬など);→英和
a flock (羊・鳥など);→英和
a pack (猟犬など);→英和
a shoal (魚の).→英和
〜をなして in crowds[flocks,shoals,swarms].⇒群がる.
むれ
むれ [2] 【群れ】
(1)多くのものが集まっている状態。むらがっている状態。「鳥が―をなす」
(2)仲間。「野盗の―」「―をつくって遊ぶ」
むれあつまる
むれあつま・る [5] 【群れ集まる】 (動ラ五[四])
むらがり集まる。「ひと所に―・る」
むれすずめ
むれすずめ [3] 【群雀】
マメ科の落葉低木。中国原産。江戸時代に渡来。よく分枝し,葉は小葉四個からなる羽状複葉で,長枝に互生,短枝に束生。春,葉腋(ヨウエキ)に黄色の細い蝶(チヨウ)形花が下垂して咲く。漢名,金雀花・錦雞児。
むれだつ
むれだ・つ [3] 【群れ立つ】 (動タ五[四])
(1)むらがって立つ。「燃ゆる建物を遠巻にして真黒に―・つたる村人は/自然と人生(蘆花)」
(2)群れになって飛んでゆく。「桃園の花にまがへる照鷽(テリウソ)の―・つ折は散る心地する/山家(雑)」
むれつどう
むれつど・う [4] 【群れ集う】 (動ワ五[ハ四])
むらがって集まる。群れ集まる。
むれとぶ
むれと・ぶ [0][3] 【群れ飛ぶ】 (動バ五[四])
むらがって飛ぶ。「カモメが―・ぶ」
むれにく
むれにく [2] 【むれ肉】
筋肉組織が軟弱で弾力性のない豚肉。
むれらか
むれらか 【群れらか】 (形動ナリ)
群れをなしてまとまっているさま。「物は―に得たるこそよけれ/宇治拾遺 9」
むれる
む・れる [2] 【蒸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
(1)熱の通った飯などが蒸気でさらにやわらかくなる。「御飯が―・れるのを待つ」
(2)空気が通らないので熱気や湿気がこもる。「足が―・れる」「おむつが―・れる」
むれる
むれる【蒸れる】
be steamed (飯が);be stuffy (熱気がこもる).→英和
蒸れた stuffy <room> ;close <air> .→英和
むれる
む・れる [2] 【群れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
〔「群(ムラ)」の動詞化〕
多くのものが一所に集まる。むらがる。「水鳥が浜辺に―・れる」「馬並めて打ち―・れ越え来/万葉 1720」
むれ肉
むれにく [2] 【むれ肉】
筋肉組織が軟弱で弾力性のない豚肉。
むろ
むろ【室】
a drying room (乾燥室);a cellar (地下貯蔵室);→英和
a greenhouse (温室).→英和
むろ
むろ 【室】
姓氏の一。
むろ
むろ [2] 【室】
(1)物の保存・断熱・乾燥・育成などのために地上あるいは半地下に作った部屋。氷室・麹(コウジ)室・植木室など。「―に入れて保存する」
(2)僧の住居。僧房。
(3)古代,家の奥に作られた塗り籠(ゴ)めの部屋。寝室などに用いた。
(4)山の斜面に穴をあけて作った住居。岩室。
むろ
むろ [1] 【無漏】
〔仏〕
〔「漏」は煩悩(ボンノウ)のこと〕
悟りが開け,迷いや欲望がなくなったこと。
⇔有漏(ウロ)
むろ
むろ 【榁・杜松】
植物ネズの古名。
むろあじ
むろあじ [2] 【室鰺・鰘】
(1)スズキ目アジ科ムロアジ類の海魚の総称。体は円筒形でわずかに側扁し,背びれと尻びれの後方に小さい離れびれをもつ。マルアジ・オアカムロ・ムロアジ・モロ・クサヤモロなど日本近海に七種が分布。くさやなどの干物にする。
(2){(1)}の一種。全長約35センチメートル。背面は青緑色,腹面は銀白色で,体側に赤褐色の幅広い縦縞が走り,死ぬと黄色に変色する。ぜんごは側線の尾に近い部分にしかない。本州中部以南の暖海に広く分布。アカゼ。ムロ。モロ。
→アジ
むろう
むろう ムロフ 【室生】
姓氏の一。
むろう
むろう ムロフ 【室生】
奈良県中東部,宇陀(ウダ)郡の村。東部は三重県に接する。
むろうあかめあおやまこくていこうえん
むろうあかめあおやまこくていこうえん ムロフ―アヲヤマ―コウヱン 【室生赤目青山国定公園】
奈良県と三重県にまたがる,東海自然歩道沿いの国定公園。室生火山群・青山高原・高見山,赤目四十八滝などの渓谷美や室生寺などの歴史的文化財が特色。
むろうさいせい
むろうさいせい ムロフ― 【室生犀星】
(1889-1962) 詩人・小説家。金沢市生まれ。本名,照道。別号,魚眠洞。斬新な表現と詩法による「抒情小曲集」「愛の詩集」で,大正期近代抒情詩に期を画した。のち小説に転じ「性に眼覚める頃」「あにいもうと」「杏っ子」「かげろふの日記遺文」などを残す。
むろうじ
むろうじ ムロフ― 【室生寺】
奈良県室生村にある真言宗室生寺派の大本山。山号は宀一(ベンイツ)(室生の略)山,正式寺名は室生山悉地院。680年役小角(エンノオヅノ)の創建と伝える。奈良時代末に興福寺の僧賢璟(ケンケイ)が堂宇を建立,室生竜穴神社の神宮寺となり,のちに空海が再興。雨乞(ゴ)いの霊場として栄えた。女人禁制の高野山に対し,女性の参詣を許したので女人(ニヨニン)高野と称された。金堂・本堂・五重塔ほか,仏像・絵画など平安前期の遺品が多い。
むろきゅうそう
むろきゅうそう 【室鳩巣】
(1658-1734) 江戸中期の儒学者。江戸の人。名は直清。加賀藩に仕え,藩命により木下順庵に朱子学を学ぶ。のち,新井白石の推挙により幕府の儒官となり,将軍吉宗の侍講。著「六諭衍義大意(リクユエンギタイイ)」「赤穂義人録」「駿台雑話」など。
むろぎみ
むろぎみ 【室君】
播磨(ハリマ)の宿場室津の遊女。また,一般に遊女の意。「―たちを舟に乗せ/謡曲・室君」
むろく
むろく [1][0] 【無禄】
禄がないこと。
むろざき
むろざき [0] 【室咲き】
春に咲く花を,温室で冬のうちに咲かせたもの。また,その花。[季]冬。「―のバラ」
むろじ
むろじ [2] 【無漏路】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)から離れた清浄の境地。
⇔有漏路(ウロジ)
むろち
むろち [2] 【無漏智】
〔仏〕 すべての煩悩(ボンノウ)を離れた聖人の智慧(チエ)。
⇔有漏智(ウロチ)
むろつ
むろつ 【室津】
(1)兵庫県御津(ミツ)町にある漁港。「摂播五泊」の一つで,古くから瀬戸内航路の重要な港として栄えた。むろのつ。室の泊(トマリ)。室津の泊。
(2)高知県室戸市の中心集落。港がある。
むろと
むろと 【室戸】
高知県南東部の市。室戸岬一帯を占める。観光地。遠洋漁業の根拠地。
むろとあなんかいがんこくていこうえん
むろとあなんかいがんこくていこうえん 【室戸阿南海岸国定公園】
室戸岬一帯から徳島県阿南市にかけての海岸公園。隆起や沈降による海岸の景観と亜熱帯性植物群落を特色とする。
むろとざき
むろとざき 【室戸岬】
高知県南東部にある岬。付近はしばしば台風の通路にあたる。冬も温暖で亜熱帯植物が繁茂する。むろとみさき。
むろとたいふう
むろとたいふう 【室戸台風】
1934年(昭和9)9月21日,高知県室戸岬付近に上陸した台風。本州を横断,日本海から三陸沖へ抜けた超大型台風(最低気圧911.9ヘクトパスカル,瞬間風速60メートル)で,全国的に死者・行方不明者三〇六六名を数えた。
むろどう
むろどう ムロダウ 【室堂】
富山県東部,立山(タテヤマ)西山腹にある溶岩台地。海抜2450メートル。立山信仰登山の基地。トンネルで黒部ダムと通じ,飛騨山脈の観光地。室堂平。
むろどう
むろどう [2] 【無漏道】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)を離れた清らかな智慧(チエ)を得た存在である聖者の行う修行。煩悩を根本的に断ち切るために行う。
⇔有漏道(ウロドウ)
むろどこ
むろどこ [0] 【室床】
茶室の床(トコ)の形式の一。天井・脇(ワキ)壁などのすべての入隅(イリズミ)を壁土で塗りまわしたもの。
むろのき
むろのき 【榁・杜松】
植物ネズの古名。「離磯(ハナレソ)に立てる―うたがたも/万葉 3600」
むろのつ
むろのつ 【室津】
⇒むろつ(室津)(1)
むろのやしま
むろのやしま 【室の八島】
古来の和歌などに見える地名。現在の栃木市惣社町にあったとされる。野中に清水が湧き出,立ち上る水蒸気が煙のように見えたという。現在,大神(オオミワ)神社の境内の池中の島を室の八島の跡というが,後の付会と思われる。((歌枕))「いかでかは思ひ有ともしらすべき―の煙ならでは/詞花(恋上)」
むろほう
むろほう [2] 【無漏法】
〔仏〕
(1)煩悩(ボンノウ)をもたない存在。真如(シンニヨ)。
⇔有漏法(ウロホウ)
(2)仏法の別称。
(3)煩悩の消滅と悟りの出現を説明する滅と道の二諦(ニタイ)。
⇔有漏法
むろほき
むろほき 【室寿き】
〔「むろほぎ」とも〕
新築した家屋をことほぐこと。また,その言葉。「天皇次に起ちて…―して曰(ノタマ)はく/日本書紀(顕宗訓)」
むろまち
むろまち 【室町】
(1)京都市の市街を南北に走る室町通りの周辺の地域名。中世,室町通りの東,今出川通りの北に室町幕府が置かれた。
(2)東京都中央区北西部の地名。商業地域・問屋街。
むろまちじだい
むろまちじだい [5] 【室町時代】
足利氏が京都室町に幕府を開き,政権を掌握していた時代。足利尊氏が建武式目を制定した1336年から,一五代義昭が織田信長に追放される1573年までをいう。その前期を南北朝時代(1336-1392)とよび,また1467年の応仁の乱以降を戦国時代とよぶことも多い。
むろまちどの
むろまちどの 【室町殿】
(1)京都室町にあった足利将軍家の邸宅。1378年三代将軍義満の造営。多くの花を植えたので花の御所ともいう。
(2)室町幕府。また,その将軍の称。
むろまちばくふ
むろまちばくふ [5] 【室町幕府】
〔1378年足利三代将軍義満が京都室町の新邸を幕府としたことによる〕
足利氏が京都に開いた幕府。1336年足利尊氏の建武式目制定をもって創始された武家政権。鎌倉幕府の制度・機構をほぼ継承して発足し,南北朝合体によって全国統一政権となった。しかし守護領国制の発展による地方分権化に対抗しえず,特に応仁の乱以降は,群雄割拠の戦国時代と化し,1573年一五代義昭が織田信長に追放され滅亡。足利幕府。
→室町幕府(将軍)[表]
→室町幕府(職制)[表]
むろや
むろや 【室屋】
「室(ムロ){(3)}」に同じ。「忍坂(オサカ)の大―に人多(サワ)に来入り居り/古事記(中)」
むろらん
むろらん 【室蘭】
北海道南西部,太平洋に面する市。胆振(イブリ)支庁所在地。内浦湾に突出する絵鞆(エトモ)半島に抱かれた良港の室蘭港をもつ。重化学工業が発達。
むろらんこうぎょうだいがく
むろらんこうぎょうだいがく 【室蘭工業大学】
国立大学の一。1939年(昭和14)設立の室蘭高等工業学校を前身とし,49年に新制大学となる。本部は室蘭市。
むろらんほんせん
むろらんほんせん 【室蘭本線】
JR 北海道の鉄道線。長万部(オシヤマンベ)と苫小牧(トマコマイ)・岩見沢(209.3キロメートル),東室蘭と室蘭(8.1キロメートル)間。石狩炭田の石炭積出用として建設された主要幹線。
むろん
むろん【無論】
⇒勿論.
むろん
むろん [0] 【無論】 (副)
とやかく,論ずるまでもなく明らかなさま。言うまでもなく。もちろん。「―賛成だ」
むんずと
むんずと [1] (副)
「むずと」を強めた言い方。「―つかむ」
むんむん
むんむん [1] (副)スル
熱気や人いきれがたちこめるさま。「草いきれで―する」「聴衆の熱気で―(と)している」
め
め [1] 【芽】
(1)種子から出たばかりの草木。また,植物体の一定部位に発生し,まだ未発達の状態にあるもので,やがて葉・花・枝となるもの。定芽(腋芽・頂芽など)と不定芽に分ける。先端の中央部に生長点がある。
(2)成長・発展しようとするもの。「企業発展の―がある」
め
め
(1)五十音図マ行第四段の仮名。両唇鼻音の有声子音と前舌の半狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「め」は「女」の草体。片仮名「メ」は「女」の末二画の,初めの右上から左下への画を省いたもの。
〔奈良時代までは,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕
め
め【芽】
a bud;→英和
[若枝]a sprout;→英和
a shoot.→英和
〜を摘む gather buds;nip <a plot> in the bud (未然に防ぐ).〜を出す bud;put forth buds[shoots].
め
め (感)
幼児などを叱りたしなめるときのことば。めっ。
め
め (助動)
〔推量の助動詞「む」の已然形〕
⇒む(助動)
⇒めかも(連語)
⇒めや(連語)
⇒めやは(連語)
⇒めやも(連語)
め
め (係助)
〔上代東国方言〕
係助詞「も」に同じ。「我妹子(ワギメコ)と二人我が見しうち寄(エ)する駿河の嶺(ネ)らは恋(クフ)しく―あるか/万葉 4345」
め
め【目】
(1) an eye.→英和
(2) ⇒目付き.
(3)[注視]attention.→英和
(4)[眼識] <have> an eye <for> ;insight.→英和
(5)[見方] <in> one's view <eyes> .
(6) ⇒経験.
(7)[網などの]a mesh;→英和
a square (将棋盤の).→英和
(8)[織目]texture;→英和
a stitch (編目).→英和
(9)[鋸などの]a tooth.→英和
(10) ⇒木目(もくめ).
(11)[さいころの]a pip.→英和
(12) ⇒目盛り.
(13)[目方]weight.→英和
〜から火が出る see stars.〜がくらむ be dazzled.ひどい〜にあう have a hard time (of it).〜と鼻の先にある be at a stone's throw <from> .
〜のあらい(細かい) coarse (fine).→英和
〜をくばる keep an eye <on> ;watch.→英和
〜をつける mark <a person> .→英和
〜を通す look over.〜をひく attract[draw]a person's attention.〜をぬすんで behind a person's back.〜を回す faint.→英和
め
め 【海布】
ワカメ・アラメなど食用にする海藻の総称。「志賀の海人は―刈り塩焼き暇(イトマ)なみ/万葉 278」
め
め 【目・眼】
■一■ [1] (名)
❶光の刺激を受けとる感覚器。脊椎動物では眼球・視神経からなり,外界から入った光は角膜・瞳孔・水晶体を通り硝子体を経て網膜に達し,その間に屈光体によって屈折されて網膜に像を結ぶ。頭足類や昆虫も物体の像を認めうる目をもつが,無脊椎動物には,発達段階に応じて,光の方向のみを認めるもの,明暗のみを認めるものなどがみられる。まなこ。「―を見開く」「―をつむる」「―を泣きはらす」
→眼球
❷{❶}に似たもの,たとえられるもの。
(1)点状のもの。「さいころの―」
(2)縦横に交わった線によって囲まれた部分。「網の―」「―のあらい布」
(3)線状のものの交わった箇所。「碁盤の―」
(4)囲碁で,石で囲んで自分の領分とした箇所。目が二つで一連の石は活(イキ)となる。「―ができる」
(5)物の中心部にあいた穴状の箇所。「台風の―」
(6)細かく一列に並んだもののすきま。「のこぎりの―」「畳の―」
(7)計量器に付けた,量を読むためのしるし。目盛り。「はかりの―」
(8)機械で目のはたらきをするものを比喩的にいう。「レーダーの―」
❸物を見ること。
(1)目つき。まなざし。「変な―で見る」「白い―で見る」「好奇の―」
(2)物を見る力。視力。「―がいい」「―が疲れる」
(3)見ること。視線。「監視の―」「音のした方に―を向ける」
(4)物事を見る態度。見方。「さめた―で見る」「冷めたい―」
(5)物事を見分ける力。眼力。「―が高い」「―のない人」
(6)見たときの様子。外観。「見た―が悪い」
(7)ある事態に出合うこと。体験。「ひどい―に遭う」「いい―をみる」
❹
(1)
(ア)秤(ハカリ)で計った量。重さ。「―減り」
(イ)重さの単位。匁(モンメ)。「百―」
(2)会うこと。「人目多み―こそ忍ぶれ/万葉 2911」
(3)顔。姿。「君が―見ねば苦しかりけり/万葉 2423」
■二■ (接尾)
(1)数を表す語に付いて,順序を表す。「一つ―」「三番―」
(2)形容詞の語幹に付いて,多少その性質や傾向をもつことを表す。「厚―」「多―」「長―」
(3)動詞の連用形に付く。
(ア)その状態にあることを表す。「落ち―」「弱り―」「控え―」
(イ)その箇所であることを表す。「縫い―」「季節の変わり―」
め
め [1] 【雌・女・妻・牝】
(1)おんな。「吾(ア)はもよ―にしあれば/古事記(上)」
(2)妻。「―とすべき人/宇津保(藤原君)」
(3)他の語に付いて,複合語をつくる。
(ア)女性,または,動植物のめすを表す。「―神」「―牛」
(イ)一対の物のうち,「小さい」「弱い」など,女性的と思われる方を表す。「―滝」「―波」
⇔お
め
め 【奴】 (接尾)
名詞・代名詞または人名に付く。
(1)人や動物などをののしったり,見下したりするとき用いる。「あいつ―」「うそつきの太郎―」
(2)自分や自分に関することを卑下していうときに用いる。「あわれなわたくし―をお許し下さい」「わたしの家内―にございます」
め
−め【目】
rather;→英和
somewhat.→英和
短〜 rather short;shortish.五日〜に on the fifth day.
め=あり目なし
――あり目なし
囲碁で,攻め合いの状態にある白黒の一連の石が,一方は目があり,他方は目がないこと。普通,目のある方が攻め合いに勝つ。
め=から火が∘出る
――から火が∘出る
頭や顔を強くぶっつけて,一瞬めまいがする。
め=から鱗(ウロコ)が落ちる
――から鱗(ウロコ)が落・ちる
〔新約聖書使徒行伝九章から〕
あることがきっかけとなって,迷いからさめたり,物事の実態がわかるようになる。
め=から鼻へ抜ける
――から鼻へ抜・ける
りこうで機転がきく。また,抜け目がない。「―・けるやり手の商人」
め=が∘出る
――が∘出る
(1)「目の玉が飛び出る((「目の玉」の句項目))」に同じ。
(2)〔よい賽(サイ)の目が出る意〕
物事が自分に都合よくなる。いい目が出る。
め=が∘出る
――が∘出る
(1)草木の芽が萌え出る。芽が吹く。
(2)成功のきざしが見える。幸運がめぐってくる。目が出る。
め=が光る
――が光・る
きびしく監視する。「警察の―・る」
め=が冴(サ)える
――が冴(サ)・える
頭がはっきりして,眠気がなくなる。
め=が利(キ)く
――が利(キ)・く
もののよしあしを見分ける能力がある。鑑識力がある。
め=が合う
――が合・う
(1)視線が合う。
(2)眠る。多く,打ち消しの語を伴って用いる。「冬の夜の恋しきことに目も合はで/和泉式部日記」
め=が回る
――が回・る
(1)目がくらむ。めまいがする。
(2)忙しいさまや速いさまのたとえ。「―・るような毎日」
め=が堅(カタ)い
――が堅(カタ)・い
(子供などが)夜がふけても眠くならない。
め=が届く
――が届・く
注意が行き渡る。「よく隅々(スミズミ)まで―・く」
め=が据(ス)わる
――が据(ス)わ・る
一点を見つめたまま視線が動かない。酒に酔ったり怒ったりしたさまにいう。
め=が散る
――が散・る
心が落ち着かず,視線があちこちに動く。
め=が早い
――が早・い
すばやく気がついて,見る。
め=が曇(クモ)る
――が曇(クモ)・る
判断する力がにぶる。
め=が点になる
――が点にな・る
俗に,驚きあきれ返った表情になることをいう。
め=が無い
――が無・い
(1)物事の価値などを判断する能力がない。「人を見る―・い」
(2)非常に好きである。「甘い物に―・い」
め=が留(ト)まる
――が留(ト)ま・る
注意を引かれる。注目される。
め=が眩(ク)れる
――が眩(ク)・れる
(1)「目が眩(クラ)む{(1)}」に同じ。「見るに目もくれ心消え/浄瑠璃・嫗山姥」
(2)「目が眩む{(2)}」に同じ。「金に―・れたのか/腕くらべ(荷風)」
め=が眩(クラ)む
――が眩(クラ)・む
(1)まばゆくて,またおそろしさで,目がくらくらする。「照明に―・む」「―・むばかりの深い谷」
(2)心を奪われて正しい判断ができなくなる。「金に―・む」
め=が眩(マ)う
――が眩(マ)・う
目が回る。目がくらむ。
め=が肥(コ)える
――が肥(コ)・える
良いものを見て鑑識力が増す。
め=が行く
――が行・く
あるものに心がひかれて視線が向かう。
め=が覚(サ)める
――が覚(サ)・める
(1)眠りからさめる。
(2)鮮やかさに,目をみはる思いがする。「―・めるような美人」
(3)迷いが去って,正しい判断力を取り戻す。「友人の忠告に―・める」
め=が近い
――が近・い
近眼である。近視である。
め=が遠い
――が遠・い
近くのものがよく見えない。遠視である。
め=が離(ハナ)せ∘ない
――が離(ハナ)せ∘ない
たえず注意・監視する必要がある。「最近の株価の動向は―∘ない」
め=が飛び出る
――が飛び・出る
「目の玉が飛び出る」に同じ。
め=が高い
――が高・い
良いものを見分ける能力がある。
め=じゃない
――じゃな・い
⇒めじゃない(独立項目)
め=で見て口で言え
――で見て口で言え
事情を調べてから人に語れ。
め=と鼻の=先
――と鼻の=先(=間(アイダ))
距離がきわめて近いたとえ。目と鼻。「頂上は―だ」
め=に∘する
――に∘する
実際に見る。「誤記を―∘することが多い」
め=には目を、歯には歯を
――には目を、歯には歯を
相手の仕打ちに対して,同様の仕打ちで対抗すること。
〔ハンムラピ法典にある言葉。旧約聖書の出エジプト記二一章などにあり,イエスが「山上の説教」でそれを否定したことで知られる〕
→タリオ
め=には青葉山時鳥(ヤマホトトギス)初松魚(ハツガツオ)
――には青葉山時鳥(ヤマホトトギス)初松魚(ハツガツオ)
山口素堂の俳句。初夏の季節感を視覚・聴覚・味覚でとらえた句。
め=にも留まらぬ
――にも留まらぬ
非常に早いさま。「―早わざ」
め=に一丁字(イツテイジ)なし
――に一丁字(イツテイジ)なし
一つも字を知らない。一丁字を識(シ)らず。一字も無い。
め=に付く
――に付・く
(1)目立つ。「大きなビルが―・く」
(2)目に焼きついて残る。「衣(キヌ)に付くなす―・く我が背/万葉 19」
め=に余る
――に余・る
(1)程度がひどすぎて見過ごすことができない。「―・る振る舞い」
(2)数が多くて一目で見渡すことができない。「―・る程の大勢也と聞き/太平記 22」
め=に入(ハイ)る
――に入(ハイ)・る
見える。視野に入る。目にとまる。
め=に掛かる
――に掛か・る
(1)目につく。見える。「よろしからぬことばかりに―・りぬ/浮世草子・男色大鑑 1」
(2)(多く「お目にかかる」の形で)目上の人に会う。
め=に掛ける
――に掛・ける
(1)特に注意して世話をする。目をかける。
(2)(「お目にかける」の形で)見せる。見ていただく。
(3)見る。目当てにする。「―・けたる敵(カタキ)を討たずして/平家 4」
め=に映る
――に映・る
物の姿が見える。目に映じる。「―・るものすべてが驚きであった」
め=に染(シ)みる
――に染(シ)・みる
(1)視覚を鋭く刺激する。色彩や印象が鮮やかなさまにいう。「―・みるような青空」
(2)見あきる。「禿の木綿布子―・み/浮世草子・禁短気」
め=に浮かぶ
――に浮か・ぶ
実際に見ているように,想像する。「その光景がまざまざと―・ぶ」
め=に物見せる
――に物見・せる
はっきりわからせる。特に,ひどい目にあわせて,思いしらせる。「―・せてくれよう」
め=に物言わす
――に物言わ・す
目つきで気持ちを伝える。「阿母さんが―・せて,了解(ノミコ)ませて/平凡(四迷)」
め=に留(ト)まる
――に留(ト)ま・る
(1)見える。目につく。
(2)注目される。「上司の―・る」
め=に立つ
――に立・つ
きわだって見える。目につく。目立つ。
め=に見える
――に見・える
(1)見て明らかにわかる。「病気が―・えてよくなる」
(2)確実である。「失敗は―・えている」
め=に見えるよう
――に見えるよう
想像するのがたやすいさま。「失敗するのは―だ」
め=に角(カド)を立てる
――に角(カド)を立・てる
目をつり上げる。怒った目つきになる。目を三角にする。目角(メカド)を立てる。
め=に触れる
――に触・れる
見える。その存在に気がつく。
め=に遭(ア)う
――に遭(ア)・う
(よくないことを)体験する。難儀する。「さんざんな―・う」
め=に障(サワ)る
――に障(サワ)・る
(1)目にとって,良くない。また,見ると不愉快になる。
(2)視界をさえぎる。「東には―・る物もなく/浴泉記(喜美子)」
め=の上の=瘤(コブ)
――の上の=瘤(コブ)(=たん瘤)
とかく気にさわるものやじゃまになるもののたとえ。
め=の下(シタ)
――の下(シタ)
(1)見下ろしたすぐ下。眼下。
(2)魚の大きさを表す語。目から尾の先までの長さ。「―三尺の大鯛(オオダイ)」
め=の中へ入れても痛くない
――の中へ入れても痛くない
幼児などを非常にかわいがっているさま。目に入れても痛くない。
め=の付け所
――の付け所
注意を向けるべきところ。着眼点。「―がいい」「―が違う」
め=の保養(ホヨウ)
――の保養(ホヨウ)
「目の正月」に同じ。
め=の女(オンナ)
――の女(オンナ)
妻である女。「―にあづけて養はす/竹取」
め=の敵(カタキ)
――の敵(カタキ)
見るたびに憎く思うこと。また,その相手。「―にする」
め=の正月
――の正月
美しいものや珍しいものを見て楽しむたとえ。目正月。目の保養。
め=の毒(ドク)
――の毒(ドク)
見ないほうがよいもの。また,見ると欲しくなるもの。
⇔目の薬
「子供には―だ」
め=の色を変える
――の色を変・える
目つきや表情を変える。怒ったり,夢中になったりするさまにいう。
め=の薬(クスリ)
――の薬(クスリ)
目を楽しませてくれるもの。
⇔目の毒
め=の黒い内(ウチ)
――の黒い内(ウチ)
生きている間。目の玉の黒い内。「おれの―は勝手なことはさせない」
め=は口ほどに物を言う
――は口ほどに物を言う
言葉に出さなくても,目の表情で相手に伝えることができる。また,言葉でうまくごまかしても,目に本心が表れるものである。
め=は心の窓(マド)
――は心の窓(マド)
「目は心の鏡」に同じ。
め=は心の鏡(カガミ)
――は心の鏡(カガミ)
目はその人の心のありさまをそのままに映し出す鏡のようなものだということ。
め=もあやに
――もあやに
(1)まばゆいほど美しいさま。「―着飾る」
(2)正視できないほどひどいさま。「世人も―あさましき事に申思へり/栄花(花山)」
め=もくれ∘ない
――もくれ∘ない
関心を示さない。無視する。「金には―∘ない」
め=も及ば∘ず
――も及ば∘ず
〔見つくせない意〕
たいへん美しい。まぶしいほど立派である。「―∘ぬ御書きざま/源氏(帚木)」
め=も当てられ∘ない
――も当てられ∘ない
見るに堪えない。見るに忍びない。「―∘ない惨状」
め=も遥(ハル)に
――も遥(ハル)に
目の届くかぎり。はるかに遠くまで。歌では多く「春」「芽も張る」などの意にかけていう。「なぎたる朝は―霞にまがふあまのつり舟/新古今(雑中)」
め=を∘射る
――を∘射る
(1)目にはいる。目に留まる。
(2)光が目を強く照らす。「ネオンサインが―∘射る」
め=を∘見る
――を∘見る
ある物事に出合う。…という体験をする。「憂き―∘見る」「ひどい―∘見る」
め=をそばだてる
――をそばだ・てる
「目を側(ソバ)める」に同じ。「女連が上も下も斉しく見る―・てたが/婦系図(鏡花)」
め=をつぶる
――をつぶ・る
(1)目を閉じる。また,眠る。「―・って考える」
(2)欠点や過失を見ないふりをしてとがめない。知らないことにする。「今回だけは―・る」
(3)死ぬ。
め=を三角(サンカク)に∘する
――を三角(サンカク)に∘する
目を怒らす。目に角(カド)を立てる。
め=を丸く∘する
――を丸く∘する
驚いて目を大きく見開く。
め=を付ける
――を付・ける
気をつけて見る。注目する。関心を寄せる。「前から―・けていた品物」
め=を伏(フ)せる
――を伏(フ)・せる
目を下へ向ける。伏し目になる。
め=を側(ソバ)める
――を側(ソバ)・める
横目で見る。また,目をそらす。「―・めて彼を訝(イブカ)りつ/金色夜叉(紅葉)」
め=を光らす
――を光ら・す
厳重に監視する。鋭い目つきで見張る。
め=を凝(コ)らす
――を凝(コ)ら・す
じっと見つめる。凝視する。
め=を剥(ム)く
――を剥(ム)・く
怒って目を大きく見開く。「―・いて怒る」
め=を向ける
――を向・ける
(1)そちらを見る。
(2)関心を向ける。「海外に―・ける」
め=を吹く
――を吹・く
(1)草木が芽を出す。芽吹く。
(2)発展のきざしを見せる。「炭礦が…―・きましたな/社会百面相(魯庵)」
め=を呉(ク)れる
――を呉(ク)・れる
視線を送る。目をやる。
め=を喜ばす
――を喜ば・す
「目を楽しませる」に同じ。
め=を回(マワ)す
――を回(マワ)・す
(1)気絶する。
(2)忙しい思いをする。
め=を塞(フサ)ぐ
――を塞(フサ)・ぐ
(1)目を閉じる。
(2)見て見ないふりをする。
(3)死ぬ。「明日でも―・ぎ給はば/浮世草子・一代女 4」
め=を奪わ∘れる
――を奪わ∘れる
見とれて,他の物が目にはいらない。「美しさに―∘れる」
め=を引く
――を引・く
(1)注意を引きつける。「人々の―・く服装」
(2)目くばせする。「―・き指をさし,笑ひ合へる/謡曲・鉢木」
め=を据(ス)える
――を据(ス)・える
目を動かさず,一つの所をじっと見る。
め=を掛ける
――を掛・ける
(1)注目してひいきにする。気に入る。「監督に―・けられる」
(2)よく見る。目をとめる。「来むとありしを,さやあると―・けて待ちわたるに/更級」
め=を掠(カス)める
――を掠(カス)・める
「目を盗む」に同じ。
め=を摘む
――を摘・む
(1)芽を摘み取る。
(2)物事の進行を早いうちに防ぎ止めて大事に至らないようにする。「悪の―・む」
め=を晦(クラ)ます
――を晦(クラ)ま・す
他人にわからないようにする。他人の目をだます。
め=を曝(サラ)す
――を曝(サラ)・す
くまなく見る。また,じっと見る。「彼の袖珍の医書に―・しつつあつた/続俳諧師(虚子)」
め=を楽しませる
――を楽しま・せる
見て楽しいと思うようにさせる。目を喜ばす。
め=を止める
――を止・める
注意してよく見る。注目する。
め=を注(ソソ)ぐ
――を注(ソソ)・ぐ
注意して見る。見つめる。「慈愛の―・ぐ」
め=を潜(クグ)る
――を潜(クグ)・る
監視・見張りなどに見つからない。「監視の―・る」
め=を疑う
――を疑・う
見違いかと思うほど,目の前の事実が信じられない。「―・うような変わりぶり」
め=を白黒(シロクロ)させる
――を白黒(シロクロ)さ・せる
せわしなく目玉を動かす。驚くさま。また,物がのどにつかえたりして,苦しむさま。
め=を皿(サラ)に∘する
――を皿(サラ)に∘する
目を大きく開いて見る。驚いたり,物を探し求めるときの目つきをいう。「―∘して探し回る」
め=を盗(ヌス)む
――を盗(ヌス)・む
人に見つからないようにする。
め=を立てる
――を立・てる
鋸(ノコギリ)・やすりなどのつぶれて鈍くなった目を鋭くする。
め=を細める
――を細・める
(1)目の開き方を小さくする。「―・めて小さな字を読む」
(2)うれしそうにほほえみをうかべる。「孫のしぐさを―・めて見る」
め=を肥(コ)やす
――を肥(コ)や・す
よい物を多く見て,物のよしあしを判断する力を養う。また,よい物を見て楽しむ。
め=を落とす
――を落と・す
視線を下に向ける。また,下(にあるもの)を見る。「メモに―・す」
め=を覆(オオ)う
――を覆(オオ)・う
(1)手などを目に当てる。
(2)見ないようにする。「現実に―・う」「―・うばかりの惨事」
め=を見す
――を見・す
つらい目にあわせる。経験させる。「修行者めらに―・せて/義経記 3」
め=を見張(ミハ)る
――を見張(ミハ)・る
驚きや感動で目を大きく開いて見つめる。「―・る活躍ぶり」
め=を覚ます
――を覚ま・す
(1)眠りからさめる。
(2)迷いや誤りを自覚し,本来あるべき状態になる。「事実を知れば彼も―・すだろう」
(3)抑えられていた感情などが,何かをきっかけに動き始める。「冒険心が―・す」
(4)驚く。びっくりする。「この人も只人にはおはせざりけりとて人―・す/義経記 3」
め=を転じる
――を転・じる
(1)視線を別の方へ移す。
(2)視点を変える。観点を変える。「世界に―・じれば…」
め=を通す
――を通・す
一通り見る。ざっと見る。「書類に―・す」
め=を逸(ソ)らす
――を逸(ソ)ら・す
(1)視線を対象から別の方向に向ける。
(2)見ないようにする。「現実から―・す」
め=を遊ば∘せる
――を遊ば∘せる
(一点を見つめるのでなく)あちこちを眺める。
め=を遣(ヤ)る
――を遣(ヤ)・る
目を向ける。見る。「まわりの風景に―・る余裕もない」
め=を配(クバ)る
――を配(クバ)・る
あちこちに注意を向けてよく見る。また,目をやる。「こまかいことにまで―・る」
め=を長く∘する
――を長く∘する
気を長くして見ている。「喧嘩になつては悪いと―∘して居ました/滑稽本・浮世風呂(前)」
め=を開く
――を開・く
それまで知らなかったことや気づかなかったことに,はじめて気づく。「その本によって―・かれた」
め=を離す
――を離・す
視線を別の物に移す。「ちょっと―・したすきに逃げられる」
め=を=眠(ネム)る
――を=眠(ネム)・る(=眠(ネブ)・る)
「目をつぶる」に同じ。「文三は―・つて黙つてゐる/浮雲(四迷)」
め=引き袖(ソデ)引き
――引き袖(ソデ)引き
目くばせしたり,袖を引いたりして意を通じ合うさま。多く,非難や嘲笑の気持ちを伝えるのにいう。「見る人―して嘲り笑ひしとか/当世書生気質(逍遥)」
め=引き鼻引き
――引き鼻引き
目くばせしたり,鼻をうごめかしたりして意を通じ合うこと。「侍ども梶原におそれて高くは笑はねども,―きらめきあへり/平家 11」
めあか
めあか [3] 【目垢】
目やに。
めあかし
めあかし [2][0] 【目明かし】
江戸時代,与力・同心の私的な扶持(フチ)をうけて犯人の捜索・逮捕に協力する町人身分の者。岡っ引き。手先。
〔目で明らかにする,の意という〕
めあかんだけ
めあかんだけ 【雌阿寒岳】
北海道東部,阿寒カルデラ外輪山上に噴出した活火山。海抜1499メートル。北東に阿寒湖や雄阿寒岳がある。
めあき
めあき [3] 【目明き】
(1)目の見える人。
(2)文字のわかる人。道理のわかる人。
(3)茶器に限らず,あらゆる道具について,その良否を判別できる能力。また,その能力をもった人。「目利き」以上とされる。
めあき=千人盲(メクラ)千人
――千人盲(メクラ)千人
⇒盲千人目明き千人(「めくら」の句項目)
めあたらしい
めあたらし・い [5][0] 【目新しい】 (形)[文]シク めあたら・し
初めて見るような感じである。めずらしい。「―・い試み」「―・い物にすぐとびつく」
[派生] ――さ(名)
めあたらしい
めあたらしい【目新しい】
novel;→英和
new.→英和
〜物 a novelty.→英和
目新しくない common;→英和
commonplace.→英和
めあて
めあて [1] 【目当て】
(1)目じるしとして,目をつける所や物。「看板を―に行く」
(2)事をするときの到達点・基準などとして心に決めていること。「賞金が―だ」「五キロを―に減量する」
(3)照星・照尺など銃砲の照準器。
めあて
めあて【目当て】
an aim;→英和
an object;→英和
an end;→英和
a guide (目標).→英和
金を〜に結婚する marry for money.
めあわす
めあわ・す [3] 【妻合わす】
■一■ (動サ五[四])
「めあわせる」に同じ。「妹を友人に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒めあわせる
めあわせる
めあわ・せる [4] 【妻合わせる】 (動サ下一)[文]サ下二 めあは・す
妻として添わせる。嫁入りさせる。めあわす。「娘を友人の息子に―・せる」
めい
めい [1] 【盟】
ちかいを立てて仲間となること。また,そのちかい。「―を結ぶ」
めい
めい メヒ [1] 【姪】
自分の兄弟姉妹の生んだ女子。
⇔甥(オイ)
めい
めい [1] 【銘】
(1)器物・碑などに刻んで,物事の来歴や人の功績を述べた文。
(2)心に刻みこんだ戒めなどの言葉。「座右の―」
(3)器物に刻んだ,製作者の名。「―がある」
(4)上質であることを示すために,物に特につけた名。また,器物。
めい
めい【銘】
[碑銘]an epitaph;→英和
an inscription;→英和
a motto (座右の);→英和
a signature (刀剣などの).→英和
めい
めい【姪】
a niece.→英和
めい
めい (助動)
⇒めえ(助動)
めい
めい [1] 【茗】
茶の別名。
〔新芽を摘んだものを茶,おそく摘んだものを茗といった〕
めい
めい 【名】
■一■ [1] (名)
(1)なまえ。な。「姓と―」
(2)名詞の上に付いて,すぐれている,評判が高い,などの意を表す。「―文句」「―議長」「―バイオリニスト」
■二■ (接尾)
助数詞。人数を数えるのに用いる。「人(ニン)」よりは丁寧な言い方。「三―行方不明」「何―いるか」
めい
めい [1] 【命】
(1)いのち。生命。「一―をとりとめる」
(2)命令。言いつけ。「―にそむく」
(3)運命。
めい
めい [1] 【明】
(1)明るさ。明るい部分。
⇔暗
「―と暗」
(2)物事の道理があきらかであること。また,道理を見分ける力。「先見の―」
(3)物を見る力。視力。「幼(イトケナ)くして―を失し/伊沢蘭軒(鴎外)」
めい
めい【命】
[命令]an order;→英和
instructions.…の〜により by order of….
めい=の物
――の物
刀剣などで,作者の銘のある物。
めい=は天に有り
――は天に有り
運命は天の定めるところで,人間の力ではどうすることもできない。
めい=を革(アラタ)む
――を革(アラタ)・む
天命が改まる。王朝が変わる。革命(カクメイ)。「天地―・むべき危機ここに顕れたり/太平記 1」
めい=打つ
――打・つ
(1)銘を刻む。
(2)名目をつける。もっともらしい名目をかかげる。「環境にやさしいと―・った商品」
めい=旦夕(タンセキ)に迫(セマ)る
――旦夕(タンセキ)に迫(セマ)・る
臨終が今夜か明朝かという状態になる。死が迫る。
めいあん
めいあん【名案】
a good[bright]idea.
めいあん
めいあん [0] 【明暗】
(1)明るいことと暗いこと。
(2)喜ばしいことと困ったこと。幸運と不運。
(3)絵画・写真などで,色の濃淡や明るさの度合。
めいあん
めいあん 【明暗】
小説。夏目漱石作。1916年(大正5)「朝日新聞」連載。新婚の津田由雄とお延夫婦をとりまく平凡な日常生活の裏の暗い人間関係を描く。作者の死去によって未完に終わった。
めいあん
めいあん【明暗】
light and darkness.人生の〜両面 the bright and dark sides of life.
めいあん
めいあん [0] 【迷暗・迷闇】
〔仏〕 迷いを闇(ヤミ)にたとえていう語。
めいあん
めいあん [0] 【冥暗・冥闇】
(1)暗いこと。くらやみ。「一生―の中に向つて/太平記 4」
(2)くらい冥途でのまよい。「君孝行たらばわが―を助けよ/謡曲・海士」
めいあん
めいあん [0] 【名案】
すばらしい思いつき。「―が浮かぶ」
めいあん=を分ける
――を分・ける
勝ち負け,成否などがそれによってはっきり決まる。「一球が試合の―・けた」
めいあんじゅんのう
めいあんじゅんのう [5] 【明暗順応】
光の強さに対する眼の調節作用。網膜の光感受性が明所で低下(明順応)し,暗所で増大(暗順応)すること。
めいあんほう
めいあんほう [0][3] 【明暗法】
⇒キアロスクーロ(1)
めいあんりゅう
めいあんりゅう 【明暗流】
〔「みょうあんりゅう」とも〕
尺八の流派名。広義には,普化(フケ)宗(虚無(コム)僧の宗派)の曲目を伝承する諸派,狭義には,それらの中で特に明暗対山(タイザン)流をさす。後者の流祖は,明治中期に京都の明暗寺を本拠として活躍した樋口対山である。
めいい
めいい [1] 【名彙】
物の名などを集めた書物。また,それを解説したもの。
めいい
めいい [1] 【名医】
すぐれた医者。名高い医者。
めいい
めいい【名医】
a great[famous]doctor;a skilled physician.
めいい
めいい 【明衣】
⇒あかは(明衣)
めいいたいほうろく
めいいたいほうろく メイイタイハウロク 【明夷待訪録】
中国,清(シン)初の思想書。一巻。黄宗羲(コウソウギ)著。1663年成立。異民族王朝である清朝の君主専権を民本主義に基づき激しく非難。清末の革命運動に大いに影響を与えた。
めいうつ
めいう・つ 【銘打つ】 (連語)
⇒「銘」の句項目
めいうん
めいうん【命運】
⇒運命.
めいうん
めいうん [0] 【命運】
そのこと(もの)の存続にかかわる重大な運命。「―が尽きる」「国家の―」
めいえん
めいえん [0] 【茗醼・茗宴】
茶の湯の会。茶会。
めいえん
めいえん [0] 【茗園】
茶畑。茶園。
めいえん
めいえん [0] 【名演】
すぐれた演技・演奏。
めいえん
めいえん [0] 【名媛】
有名な女性。ゆかしい女性。
めいえん
めいえん [0] 【名園】
立派な庭園。名高い庭園。
めいおう
めいおう [3] 【明王】
賢明な君主。明君。
めいおう
めいおう 【明応】
年号(1492.7.19-1501.2.29)。延徳の後,文亀の前。後土御門・後柏原天皇の代。
めいおうせい
めいおうせい メイワウ― [3] 【冥王星】
〔Pluto〕
太陽系の第九惑星。1930年アメリカのローウェル天文台の C = W =トンボーが発見。太陽からの平均距離は地球のそれの三九・五四倍。公転周期二四七・八年。極大光度一三・六等。自転周期六・三八七日。直径は月の約三分の二。78年に衛星が発見された。
めいおうせい
めいおうせい【冥王星】
Pluto.→英和
めいおうだいがく
めいおうだいがく メイアウ― 【名桜大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は名護市。
めいか
めいか [1] 【名花】
(1)すぐれて美しい花。名高い花。
(2)美女のたとえ。
めいか
めいか [1] 【名家】
(1)すぐれた家柄。名門。
(2)あることにすぐれた技術をもつ人。名人。
(3)公卿の家格の一。文官出身で,大納言まで昇進できるもの。羽林(ウリン)家の次,諸大夫家の上に位置する。日野・広橋・烏丸・勧修寺・万里小路(マデノコウジ)など。
(4)中国,春秋戦国時代の諸子百家の一。鄧析・恵施・公孫竜などを代表とする論理学者の一派。名(言葉)と実(実体)の関係を明らかにしようとした。
めいか
めいか [1] 【名歌】
すぐれた歌。名高い歌。
めいか
めいか [1] 【名下】
名声の下。
めいか
めいか [1] 【名菓】
すぐれた菓子。有名な菓子。
めいか
めいか [1] 【銘菓】
特別の名をもつ上等な菓子。
めいか
めいか【名家】
(1) ⇒名門.
(2) a famous person.⇒大家(たいか).
めいか=に虚士(キヨシ)無し
――に虚士(キヨシ)無し
名声の高いものに評判倒れのものはいないということ。名声は実力を伴うという意。
めいかい
めいかい [0] 【明解】
はっきりと解釈すること。また,よくわかる解釈。
めいかい
めいかい [0] 【冥界】
死後の世界。冥途(メイド)。みょうかい。
めいかい
めいかい [0] 【迷界】
〔仏〕 真実を知らず,誤ったことに執着している境地。迷いの世界。迷境。
めいかい
めいかい [0] 【溟海】
あおうなばら。大海。
めいかい
めいかい【明快な】
clear;→英和
lucid.→英和
めいかい
めいかい [0] 【明快】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりしていて気持ちがよいこと。筋道が整然としていて,わかりやすいこと。また,そのさま。「―な答え」「―な論理」「単純―」
[派生] ――さ(名)
めいかいだいがく
めいかいだいがく 【明海大学】
私立大学の一。1970年(昭和45)城西歯科大学として設立。88年現名に改称。本部は坂戸市。
めいかく
めいかく [0] 【明確】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりしていて疑う点もなく確かな・こと(さま)。「―な日付が思い出せない」「内容を―にする」「―を期する」
[派生] ――さ(名)
めいかく
めいかく 【明覚】
(1056-?) 平安後期の天台宗の学僧。悉曇(シツタン)学中興の祖。音韻史・五十音図研究にも業績を残した。著「反音作法」「梵字形音義」「悉曇要訣」など。みょうかく。
めいかく
めいかく【明確な(に)】
clear(ly);→英和
accurate(ly).→英和
めいかじゅうにかく
めいかじゅうにかく [1][3] 【名花十二客】
宋の張景修が一二の名花を一二種の客にたとえたもの。牡丹を貴客,梅を清客,菊を寿客,瑞香(沈丁花)を佳客,丁香(丁子)を素客,蘭を幽客,蓮を静客,酴釄(トビ)を雅客,桂を仙客,薔薇を野客,茉莉(マツリ)を遠客,芍薬を近客とする。南画の画題とされる。
めいかじゅうゆう
めいかじゅうゆう [1] 【名花十友】
宋の曾端白が一〇の名花を一〇種の友にたとえたもの。酴釄(トビ)を韻友,茉莉(マツリ)を雅友,瑞香(沈丁花)を殊友,荷花(蓮)を浄友,巌桂(木犀)を仙友,海棠を名友,菊を佳友,芍薬を艶友,梅を清友,梔子(クチナシ)を禅友とする。南画の画題とされる。
めいかん
めいかん [0] 【名鑑】
同類の人や物の名を集めた書物。「日本刀―」
めいかん
めいかん [0] 【明鑑】
(1)〔「みょうかん」とも〕
くもりのない鏡。物の姿を明らかに映す鏡。明鏡。
(2)ものの真実を見通す力。明察。「天ノ―マコトニオソルベシ/ヘボン(三版)」
めいかん
めいかん [0] 【銘肝】 (名)スル
深く心にとどめて忘れないこと。肝銘。銘記。「深く―すべし」
めいかん
めいかん [0] 【鳴管】
鳥類の発声器官。気管支の上部あるいは気管の下部に膜が発達し,その振動と気管の共鳴によって種々の発声をする。
めいかん
めいかん【名鑑】
a directory.→英和
めいが
めいが【名画】
a famous[great]picture;a masterpiece;→英和
a good film (映画).
めいが
めいが [1] 【螟蛾】
メイガ科のガの総称。全世界に一万種以上が知られ,日本には約六五〇種がいる。体も足も細い。はねの形や色彩・斑紋は変化に富む。幼虫が植物の根・茎・葉・果実を食害したり,貯蔵した穀類を食べる害虫が多い。ニカメイガ・アワノメイガ・クワノメイガなど。
めいが
めいが [1] 【名画】
(1)すぐれた絵画。
(2)すぐれた映画。
めいがら
めいがら【銘柄】
a brand;→英和
a description.→英和
‖銘柄品 a good[famous]brand.
めいがら
めいがら [0] 【銘柄】
(1)商品の名称。
(2)市場で取引の対象となる有価証券や商品の呼び名。
めいがらまい
めいがらまい [0] 【銘柄米】
特別な産地の特別な品種のうち,特にすぐれた品質をもつ米として,農産物検査法で指定されたもの。宮城県産ササニシキのような名称で指定される。
めいがん
めいがん [0] 【明眼】
(1)はっきりと見える目。「来世に―を得て,次第に昇進すべき也/著聞 1」
(2)ものの真実を見通す目。また,識見にすぐれていること。[日葡]
めいき
めいき [1] 【明器】
(1)死後の生活にそなえ,墓に副葬するために作った模型の器物。中国,漢・唐代に盛行。石・木・陶磁器などで作り,宋代以後,紙製品が漸増。動物・人物像を含めていう。神明の器。
→泥象(デイシヨウ)
(2)すぐれた人物。
めいき
めいき [1] 【名器】
すぐれた器物・楽器。有名な器物・楽器。
めいき
めいき【明記する】
state clearly;specify.→英和
めいき
めいき [1] 【茗器】
茶を飲むのに用いる道具。茶器。
めいき
めいき [1] 【明記】 (名)スル
はっきりと書くこと。「欠席の理由を―する」
めいき
めいき【銘記する】
bear[keep] <a thing> in mind.
めいき
めいき [1] 【名機】
すぐれた性能を持つ写真機・機械・飛行機など。
めいき
めいき [1] 【冥鬼】
冥土にいる鬼。
めいき
めいき [1] 【銘旗】
葬式のときに用いる,死者の官位・姓名などを記した旗。銘旌(メイセイ)。
めいき
めいき [1] 【銘記】 (名)スル
しっかりと心にきざみこんで忘れないこと。「心に―すべき言葉」
めいきゅう
めいきゅう [0] 【盟休】 (名)スル
「同盟休校」の略。
めいきゅう
めいきゅう [0] 【迷宮】
(1)中に入ると出口がわからなくなるように造った建物。
(2)事件の捜査が困難になり,解決がつかなくなること。
めいきゅう
めいきゅう【迷宮】
a labyrinth;→英和
a maze.→英和
〜に入る come to a deadlock;→英和
become wrapped in mystery.
めいきゅう
めいきゅう [0] 【命宮】
人相判断術で,両眉の間。
めいきゅういり
めいきゅういり [0] 【迷宮入り】
事件が解決されないまま捜査が打ち切られること。お宮入り。
めいきょ
めいきょ [1] 【明渠】
ふたのない排水溝。
⇔暗渠
めいきょう
めいきょう [0] 【名教】
人の行うべき道を示す教え。すぐれた教え。また,儒教の教えをいう。
めいきょう
めいきょう [0] 【明鏡】
くもりのない鏡。めいけい。みょうきょう。
めいきょう
めいきょう [0] 【冥境】
冥土。冥界。よみじ。
めいきょう
めいきょう [0] 【名橋】
形のすぐれた橋。また,有名な橋。
めいきょう=も裏を照らさず
――も裏を照らさず
賢明な人にも目の届かぬことがあることのたとえ。
めいきょうしすい
めいきょうしすい [5] 【明鏡止水】
〔荘子徳充符篇〕
くもりのない鏡と波立たない静かな水の意。心にやましい点がなく,澄みきっていること。「―の心境」
めいきょく
めいきょく [0] 【名局】
囲碁や将棋で,すばらしい対局。また,有名な対局。
めいきょく
めいきょく [0] 【名曲】
すぐれた楽曲。有名な楽曲。
めいきょく
めいきょく【名曲】
a famous piece of music.
めいきん
めいきん [0] 【鳴禽】
美しい声で鳴く鳥。
めいきんるい
めいきんるい [3] 【鳴禽類】
スズメ目スズメ亜目の鳥の総称。繁殖期に美しくさえずるものが多い。
めいぎ
めいぎ [1] 【名技】
すばらしいわざ・演技。
めいぎ
めいぎ [1] 【名妓】
芸や容姿がすぐれた芸者。有名な芸妓。
めいぎ
めいぎ [3][1] 【名義】
(1)名前。特に,名目上・形式上,当事者とされている者の名。「母―の財産」「―を借りる」
(2)法律上の行為の主体,または権利義務の主体として表示されている名称。
(3)名前と,その名に伴うもの。名分。「―がたたぬ」
(4)表向きの理由。名目。
めいぎ
めいぎ【名義】
the[one's]name.→英和
〜上の nominal.→英和
…の〜で in a person's name.妻の〜に書き換える transfer <property> to one's wife.‖名義書換 transfer.
めいぎかきかえ
めいぎかきかえ [4][0] 【名義書換】
証券上または帳簿上の権利者とされている人(名義人)の表示を書き換えること。
めいぎかきかえだいりにん
めいぎかきかえだいりにん [0] 【名義書換代理人】
会社にかわって株式の名義書換を行う者。
→証券代行
めいぎがし
めいぎがし [0] 【名義貸し】
(1)自分の名義を他人の財産や権利のために貸すこと。
(2)自己の名前は出したくない顧客(特に大口投資家)のために,証券会社が名義だけを貸すこと。原則的に禁止されている。
めいぎにん
めいぎにん [0] 【名義人】
名義{(2)}として表明されている人。
めいぎょく
めいぎょく [0] 【名玉】
すばらしい宝石。有名な宝石。
めいぎん
めいぎん [0] 【名吟】
(1)すぐれた詩歌・俳句。有名な詩歌・俳句。
(2)すぐれた吟詠。
めいく
めいく [1] 【名句】
(1)すぐれた俳句。有名な俳句。
(2)有名な文句。
(3)気のきいた文句。「―を吐く」
めいく
めいく【名句】
a beautiful passage (文句);beautiful lines (詩歌).
めいくう
めいくう 【明空】
鎌倉後期の僧。早歌(ソウガ)の作詞・作曲家。「宴曲集」「拾菓草」などを撰。生没年未詳。みょうくう。
めいくん
めいくん [1][0] 【名君】
立派な君主。すぐれた君主。
めいくん
めいくん [1][0] 【明君】
賢明な君主。かしこい君主。
⇔暗君
めいくん
めいくん [0] 【明訓】
立派な教え。明教。
めいけい
めいけい 【茗渓】
東京都文京区お茶ノ水付近を流れる神田川の雅称。
めいけい
めいけい [0] 【明鏡】 (名・形動ナリ)
〔「けい」は漢音〕
(1)「めいきょう(明鏡)」に同じ。
(2)明らかで曇りのないこと。正直で質朴なこと。また,そのさま。「―ナヒト/日葡」
めいけい
めいけい [0] 【明経】
(1)中国で,唐代に行われた科挙の科目の一。経書に関するもの。
(2)
⇒みょうぎょう(明経)
めいけい
めいけい [0] 【盟兄】
親しい友人の敬称。
めいけいてん
めいけいてん [3][0] 【明経点】
⇒みょうぎょうてん(明経点)
めいけつ
めいけつ [0] 【明決】 (名・形動)[文]ナリ
判断・決断があきらかな・こと(さま)。「応接公正処置―にして/新聞雑誌 16」
めいけん
めいけん [0] 【名剣】
すぐれた剣。有名な剣。
めいけん
めいけん [0] 【名犬】
りこうですぐれた犬。
めいげつ
めいげつ【明月】
a bright moon;a full moon (満月);the harvest moon (中秋の).
めいげつ
めいげつ [1] 【明月】
晴れた夜の,美しく光り輝く月。また,名月。「清風―」[季]秋。《―やうすき煙の浅間山/野村泊月》
めいげつ
めいげつ [1] 【名月】
陰暦八月十五夜の月。「中秋の―」[季]秋。《―や池をめぐりて夜もすがら/芭蕉》
めいげついん
めいげついん 【明月院】
鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の寺。山号,福源山。開山は密室守厳。もと禅興寺の塔頭(タツチユウ)。境内にアジサイが多い。
めいげつき
めいげつき 【明月記】
藤原定家の準漢文体日記。現存は1180〜1235年の56年間にわたる。定家の和歌・歌学をはじめ,当時の宮中の政治動静を知る上での重要な資料。照光記。
めいげつそう
めいげつそう [0] 【明月草】
花が紅色のイタドリ。
めいげん
めいげん [0] 【瞑眩】 (名)スル
「めんけん(瞑眩)」に同じ。
めいげん
めいげん【明言する】
declare;→英和
say definitely.
めいげん
めいげん【名言】
a wise saying.
めいげん
めいげん [0] 【名言】
ことの道理をうまく表現した言葉。名句。「―を吐く」
めいげん
めいげん [0] 【明言】 (名)スル
はっきり言い切ること。言明。「必ず解決すると―した」
めいげん
めいげん [0] 【鳴弦】
邪気を払う呪(マジナ)いとして弓の弦を鳴らすこと。天皇の入浴・病気,皇子の誕生などの際に行われ,後には貴族・武家でも行なった。つるうち。ゆみづるうち。「御悩の剋限に及で―する事三度の後/平家 4」
めいこう
めいこう【名工】
a skillful craftsman;an expert artisan.
めいこう
めいこう [0] 【名香】
よいかおりの香。名高い香。特に,香木についていう。
めいこう
めいこう [0] 【名工】
すぐれた工芸人。名高い工芸人。名匠。
めいこう
めいこう [0] 【明光】
明るい光。まぶしい光。
めいこうあわせ
めいこうあわせ [5] 【名香合(わ)せ】
香合わせの一。名香をたいて歌合わせの様式にならい,香り・銘の優劣を競う遊び。
→薫物(タキモノ)合わせ
めいこつ
めいこつ [0] 【名骨・明骨】
サメなどの軟骨を煮て乾かした食品。中国料理の材料。
めいこん
めいこん [0] 【命根】
いのちのもと。また,いのち。
めいご
めいご 【冥護】
⇒みょうご(冥護)
めいご
めいご [0] 【謎語】
人を迷わす言葉。なぞ。「其の―の玄幽なるに驚くのみ/欺かざるの記(独歩)」
めいご
めいご メヒ― [0][1] 【姪御】
他人の姪を敬っていう語。
めいご
めいご [1] 【迷悟】
〔仏〕 迷いと悟り。誤った認識に執着する迷いと,それを打破して真理に達した悟り。
めいごう
めいごう 【冥合】 (名)スル
⇒みょうごう(冥合)
めいごう
めいごう [0][3] 【名号】
(1)となえる名。また,名声。
(2)「みょうごう(名号)」に同じ。
めいごうおうらい
めいごうおうらい メイガウワウライ 【明衡往来】
平安末期の消息文例集。二巻または三巻。藤原明衡著。1066年頃成立。現存最古の往来物。和臭の強い変体漢文で書かれる。平安朝の宮廷生活資料として重要。雲州往来。雲州消息。
めいさい
めいさい [0] 【明才】
すぐれた才能。あきらかな才能。
めいさい
めいさい [0] 【迷彩】
戦車・着衣などに,周囲の物と区別のつかないような色を塗ること。「―を施す」「―服」
めいさい
めいさい【明細】
details;particulars.〜な(に) detailed (in detail);→英和
minute(ly).→英和
‖明細書[勘定の]a detailed statement;[仕様書]specifications.
めいさい
めいさい【迷彩(を施す)】
camouflage.→英和
めいさい
めいさい [0] 【明細】 (名・形動)[文]ナリ
(1)細かい点まではっきりしたくわしい内容。また,そのようであるさま。「給与の―」「―な報告」「其訳(ソノワケ)―にききませう/当世書生気質(逍遥)」
(2)「明細書」の略。
めいさいしょ
めいさいしょ [0][5] 【明細書】
細かい内容や内訳を記した書類。めいさいがき。めいさい。「支出―」
めいさく
めいさく [0] 【名作】
すぐれた作品。有名な製作物。
めいさく
めいさく【名作】
a masterpiece;→英和
a great work.
めいさつ
めいさつ [0] 【名刹】
名高い寺。由緒ある寺。
めいさつ
めいさつ [0] 【明察】 (名)スル
(1)その場の事態・事情などを明確に見抜くこと。また,その推察。「事態を―する」
(2)相手の推察などを敬っていう語。賢察。「御―恐れ入ります」
めいさつ
めいさつ【明察】
insight;→英和
discernment.→英和
〜する discern;→英和
see through.
めいさん
めいさん [0] 【名産】
その土地の有名な産物。名物。
めいさん
めいさん【名産】
a special product.
めいざ
めいざ [0][1] 【瞑坐】 (名)スル
目を閉じてすわること。
めいざん
めいざん [1] 【名山】
姿が美しく立派な風格の山。名高い山。「日本の―富士」
めいし
めいし【名士】
a noted[celebrated,distinguished]person.
めいし
めいし [0] 【名刺】
〔「刺」は名ふだ,の意〕
小形の紙に,氏名・住所・職業・身分などを記したもの。普通,初対面の相手に渡す。
めいし
めいし【名詞】
《文》a noun.→英和
めいし
めいし [0] 【名詞】
品詞の一。事物の名を表し,またそれを指し示す自立語。活用がなく,単独で主語となり得るもの。また,「の」「を」「に」などの助詞を伴って連体修飾語・連用修飾語となり,「だ」などを伴って述語にもなる。その下位区分に普通名詞・固有名詞・数詞などの類がある。代名詞とともに体言と総称される。
〔代名詞をも名詞に含める説もあり,この説では,名詞すなわち体言ということになる〕
めいし
めいし [0][1] 【明視】 (名)スル
はっきりと見得ること。「余は此書を見て始めて我地位を―し得たり/舞姫(鴎外)」
めいし
めいし【名刺】
a (visiting,calling) card.〜を出す give one's card.
めいし
めいし [1] 【名士】
世間に名を知られている人。著名な人。
めいし
めいし [1][0] 【名詩】
すぐれた詩。また,有名な詩。
めいしいれ
めいしいれ [3] 【名刺入れ】
(1)名刺を入れて携帯する入れ物。
(2)「名刺受け」に同じ。
めいしうけ
めいしうけ [3] 【名刺受け】
年賀・告別式などで,来客の名刺を受けて入れておく入れ物。名刺入れ。
めいしき
めいしき [0] 【明識】
はっきりとした認識。「万世の後を洞察するの―あらしめなば/学問ノススメ(諭吉)」
めいしきょり
めいしきょり [4] 【明視距離】
眼を疲労させずに物体を明らかに見得る眼と物体との距離。正常眼では25〜30センチメートル。
めいしく
めいしく [3] 【名詞句】
文の一部を構成する一連の語で,全体として一つの名詞と同じはたらきをするもの。「初めての土地へ行くのは楽しいことだ」の「初めての土地へ行くの」「楽しいこと」などの類。
めいしせつ
めいしせつ [3] 【名詞節】
文の一部を構成する一連の語で,全体として一つの名詞と同じはたらきをするもののうち,その一連の語の中に主語・述語の関係にある語を含むもの。「彼が努力家であるのはだれもが認めるところだ」の「彼が努力家であるの」「だれもが認めるところ」などの類。
めいしばん
めいしばん [0] 【名刺判】
写真の大きさの一。縦8.3センチメートル,横6センチメートル。
めいしほう
めいしほう [0] 【名詞法】
動詞や形容詞の活用形を名詞として使う用法。普通,連用形にこの用法があるが,終止形の場合もある。動詞「遊ぶ」を「遊び」,形容詞「多い」を「多く(の人)」,文語形容詞「辛(カラ)し」を「芥子(カラシ)」として用いるの類。
めいしゃ
めいしゃ [1] 【鳴謝】 (名)スル
厚く礼を言うこと。深謝。「唯貴嬢に―するの外はありません/蜃中楼(柳浪)」
めいしゃ
めいしゃ【目医者】
an oculist;→英和
an ophthalmologist.→英和
めいしゃ
めいしゃ [0] 【名車】
すぐれた自動車。有名な自動車。
めいしゃ
めいしゃ [1] 【目医者・眼医者】
眼科医。
めいしゅ
めいしゅ [0] 【銘酒】
銘のある上等な酒。
めいしゅ
めいしゅ [1] 【名手】
腕前のすぐれた人。名人。「弓の―」
めいしゅ
めいしゅ【銘酒】
sake of a well-known brand.
めいしゅ
めいしゅ【名手】
⇒名人.
めいしゅ
めいしゅ [0] 【明珠】
光り輝く玉。宝石。また,すぐれた人物のたとえ。
めいしゅ
めいしゅ [0] 【名酒】
よい酒。名高い酒。
めいしゅ
めいしゅ [1] 【明主】
賢い君主。明君。
めいしゅ
めいしゅ [1] 【名主】
すぐれた君主。名君。
めいしゅ
めいしゅ [1] 【盟主】
同盟の中で中心となる人や国。
めいしゅ
めいしゅ【盟主】
a leader <of allies> .→英和
めいしゅ=を闇(ヤミ)に投ず
――を闇(ヤミ)に投ず
〔史記(雛陽列伝)〕
光り輝く玉を闇夜に人の足もとに投げる。高価な品でも贈り方がよくなければ人は喜ぶよりもかえって怪しむということ。
→暗投
めいしゅ=兼乗(ケンジヨウ)も未(イマ)だ一言(イチゲン)に若(シ)かず
――兼乗(ケンジヨウ)も未(イマ)だ一言(イチゲン)に若(シ)かず
〔「新唐書(薜収伝)」による。「乗」は馬車の意〕
何台もの馬車に積んだ明珠でも,主君のためを思う諫めの一言の価値には及ばない。
めいしゅう
めいしゅう [0] 【迷執】 (名)スル
〔仏〕 迷った心で執着すること。「追慕の情は極りて―し/金色夜叉(紅葉)」
めいしゅや
めいしゅや [0] 【銘酒屋】
表向きは飲み屋を装い,ひそかに私娼を置いて売春させた店。明治中期以降,東京を中心に広まった。
めいしょ
めいしょ [0][3] 【名所】
景色や古跡などで有名な地。名勝。「梅の―」
めいしょ
めいしょ【名所を見物する】
see[do]the sights <of Kyoto> .…の〜である be famous[noted]for….‖名所旧跡 places of scenic beauty and historic interest.
めいしょ=に見所(ミドコロ)なし
――に見所(ミドコロ)なし
⇒名物に旨(ウマ)い物なし
めいしょあんない
めいしょあんない [4] 【名所案内】
(1)名所の案内をすること。
(2)旅行者のために,名所の地理・見所とその由緒・名物などを記した印刷物。
めいしょう
めいしょう [0] 【名将】
すぐれた武将。名高い将軍。
めいしょう
めいしょう [0] 【明匠】
(1)学問・技芸にすぐれた人。その道の大家。みょうしょう。
(2)名高い僧。高僧。また,僧。
めいしょう
めいしょう [0] 【名匠】
(1)すぐれた工芸人。名高い工芸人。名工。
(2)すぐれた学者や僧侶。巨匠。
めいしょう
めいしょう [0] 【名勝】
(1)景色のよい土地。「天下の―」
(2)特に,文化庁が風致景観がすぐれたものとして指定した地。
→特別名勝
めいしょう
めいしょう [0] 【鳴鐘】
寺で,鐘をつき鳴らすこと。
めいしょう
めいしょう【名将】
a great commander[general (将軍)].
めいしょう
めいしょう【名称】
a name;→英和
an appellation.→英和
めいしょう
めいしょう【名匠】
a master craftsman.
めいしょう
めいしょう [0] 【明証】 (名)スル
(1)はっきりと証拠をあげて示すこと。また,その証拠。「既に其国の社員に非ざることを―し/民約論(徳)」
(2)〔哲〕 ある判断がもつ直接的確実性。明晰判明な判断がもつ確実性。直証。「―的判断」
めいしょう
めいしょう [0] 【名称】
団体や組織などの社会的に通用する呼び名。「正式の―」「―の変更」
めいしょう
めいしょう【名勝(の地)】
a beautiful place.
めいしょう
めいしょう [0] 【名相】
すぐれた宰相。名高い大臣。
めいしょうせん
めいしょうせん 【名松線】
JR 東海の鉄道線。三重県松阪・伊勢奥津間,43.5キロメートル。雲出川に沿う。
めいしょうていえん
めいしょうていえん [5] 【名勝庭園】
国が文化財保護法により,すぐれたものとして指定した庭園。
めいしょうてんのう
めいしょうてんのう メイシヤウテンワウ 【明正天皇】
(1623-1696) 第一〇九代天皇(在位 1629-1643)。名は興子。後水尾天皇第二皇女。
めいしょき
めいしょき [3] 【名所記】
江戸前期に刊行された名所案内記。挿絵を伴うことが多く,のち名所図会に引き継がれる。中川喜雲「京童」,山本泰順「洛陽名所集」などに始まる。
めいしょく
めいしょく [0] 【瞑色・冥色】
夕方の気配。暮色。
めいしょく
めいしょく [0] 【明色】
明度の高い色。明るい感じの色。
⇔暗色
めいしょずえ
めいしょずえ [4] 【名所図会】
江戸後期に刊行された,各地の名所・街道・寺社などの来歴・伝説・名物などを絵入りで説明した通俗地誌。1780年(安永9)の「都名所図会」が最も古く「江戸名所図会」など多数刊行された。
めいしょづくし
めいしょづくし [4] 【名所尽(く)し】
多くの名所を歌に詠み込んだり,絵に描き集めたもの。
めいしん
めいしん [0] 【名臣】
すぐれた家臣。立派な家来。
めいしん
めいしん【迷信】
(a) superstition.→英和
迷信家 a superstitious person.
めいしん
めいしん [0] 【迷津】
〔仏〕
〔「津」は港の意で,悟りの彼岸に対していう〕
迷いの世界。
めいしん
めいしん [0][3] 【迷信】 (名)スル
(1)科学的根拠がなく,社会生活に支障を来すことの多いとされる信仰。卜占・厄日・丙午(ヒノエウマ)に関する信仰など。
(2)誤って信じること。「土俗此洞を神仙の在所なりと―し/日本風景論(重昂)」
めいしん
めいしん [1] 【名神】
名古屋と神戸。
めいしんか
めいしんか [0] 【迷信家】
迷信を信じる人。御幣(ゴヘイ)かつぎ。
めいしんげんこうろく
めいしんげんこうろく メイシンゲンカウロク 【名臣言行録】
中国,宋代の名臣の言行を集めた書。七五巻。宋の朱熹(シユキ),李幼武編。宋名臣言行録。
めいしんこうそくどうろ
めいしんこうそくどうろ 【名神高速道路】
愛知県小牧市と兵庫県西宮市を結ぶ高速道路。延長189.3キロメートル。1965年(昭和40)全線開通。小牧で東名高速道路・中央自動車道と接続。
めいしんじこう
めいしんじこう [5] 【迷津慈航】
迷いの世界から悟りの彼岸へ渡す慈悲の船。仏法や仏の慈悲をいう。
めいしんはん
めいしんはん [3] 【迷信犯】
迷信的な手段で犯罪を実現しようとする行為。丑(ウシ)の時参りなどの類。
→不能犯
めいじ
めいじ [0] 【名辞】
〔哲〕
〔term; (ラテン) terminus〕
言語に表現された概念。伝統的論理学の基本単位。実際上概念と同じものとされる。
→項辞
めいじ
めいじ メイヂ 【明治】
年号(1868.9.8-1912.7.30)。明治天皇の代。この改元の詔の際,以後,一世一元とすべきことが定められた。
めいじ
めいじ【明示する】
point out[state]clearly;clarity;→英和
declare.→英和
〜的(に) explicit(ly).→英和
めいじ
めいじ [1][0] 【明示】 (名)スル
はっきり示すこと。
⇔暗示
「理由を―する」
めいじいしん
めいじいしん メイヂヰ― 【明治維新】
一九世紀後半,江戸幕藩体制を崩壊させ,中央集権統一国家の建設と日本資本主義形成の起点となった政治的・社会的変革の過程。始期あるいは終期をめぐって諸説があるが,狭義には,1866年の薩長連合に始まり,67年の大政奉還・王政復古宣言,68年の戊辰(ボシン)戦争を経て明治政府の成立に至る政権交代とそれに起因する諸政治改革をいう。
めいじえん
めいじえん メイヂ― [3] 【迷路炎】
⇒内耳炎(ナイジエン)
めいじがくいんだいがく
めいじがくいんだいがく メイヂガクヰン― 【明治学院大学】
私立大学の一。1877年(明治10)アメリカ・オランダ改革派教会とアメリカ長老派教会の宣教師の私塾(ヘボン塾など)を合同し,東京一致教会の教育機関東京一致神学校として発足。86年神田英和予備学校と合併して明治学院と改称,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は東京都港区。
めいじけんぽう
めいじけんぽう メイヂ―パフ [4] 【明治憲法】
大日本帝国憲法の通称。
めいじさんじゅうしちはちねんせんえき
めいじさんじゅうしちはちねんせんえき メイヂサンジフシチハチネン― 【明治三十七八年戦役】
日露戦争(ニチロセンソウ)の別称。
めいじざ
めいじざ メイヂ― 【明治座】
東京日本橋にある劇場。1873年(明治6)喜昇座の名で開場,久松座,千歳座をへて93年以降現名。
めいじしんきゅうだいがく
めいじしんきゅうだいがく メイヂシンキウ― 【明治鍼灸大学】
私立大学の一。1983年(昭和58)設立。本部は京都府日吉町。
めいじじゅうよねんのせいへん
めいじじゅうよねんのせいへん メイヂジフヨネン― 【明治十四年の政変】
明治14年(1881)10月,自由民権運動が高揚する中で,国会早期開設派の参議大隈重信およびその支持者を伊藤博文らが政府中枢から追放した事件。政府はあわせて開拓使官有物払い下げの中止,10年後の国会開設を公約。ここに,薩長藩閥体制が確立。
めいじじょがっこう
めいじじょがっこう メイヂヂヨガクカウ 【明治女学校】
1885年(明治18),木村熊二が創立した私立学校。巌本善治が第二代校長を務めキリスト教主義に基づく教育が行われ,相馬黒光・野上弥生子らを輩出した。1908年廃校。
めいじじんぐう
めいじじんぐう メイヂ― 【明治神宮】
東京都渋谷区代々木にある神社。祭神は明治天皇と昭憲皇太后。1915年(大正4)着工,五年後に完成。
めいじじんぐうがいえん
めいじじんぐうがいえん メイヂ―グワイヱン 【明治神宮外苑】
明治神宮の北にひろがる庭園。聖徳記念絵画館・神宮球場などがあり,隣接地の国立競技場・東京都体育館などとともにスポーツ-センターを形成している。
めいじせつ
めいじせつ メイヂ― [3] 【明治節】
明治天皇の誕生日にあたる一一月三日。四大節の一。1927年(昭和2),国家の祝日として制定,48年廃止。
めいじそう
めいじそう メイヂサウ [0] 【明治草】
ヒメムカシヨモギの別名。
めいじだいがく
めいじだいがく メイヂ― 【明治大学】
私立大学の一。1881年(明治14)明治法律学校として創立,1903年明治大学専門部として創立。20年(大正9)大学令による大学に昇格。49年(昭和24)予科・専門部・東京明治工専・明治農専などを合併し新制大学となる。本部は東京都千代田区。
めいじつ
めいじつ [0] 【名実】
名称と実体。また,評判と実際。「―ともに日本を代表する作家」
めいじつ
めいじつ【名実ともに】
(both) in name and reality.
めいじつ=相(アイ)伴う
――相(アイ)伴・う
評判と実際とが一致する。名実相適(カナ)う。
めいじてんのう
めいじてんのう メイヂ―ワウ 【明治天皇】
(1852-1912) 第一二二代天皇(在位 1867-1912)。名は睦仁(ムツヒト)。幼名,祐宮(サチノミヤ)。孝明天皇第二皇子。母は中山慶子。1867年(慶応3)践祚(センソ)し,王政復古の大号令を発す。廃藩置県後は明治新政府の中央集権化政策の最高の権力者とされ,ここに近代天皇制が確立。
めいじにじゅうしちはちねんせんえき
めいじにじゅうしちはちねんせんえき メイヂニジフシチハチネン― 【明治二十七八年戦役】
日清戦争(ニツシンセンソウ)の別称。
めいじのもり
めいじのもり メイヂ― 【明治の森】
明治100年を記念して指定された森林公園。東京都八王子市の高尾山と大阪府箕面(ミノオ)市の箕面山地の二か所がある。東海自然歩道の東西の起点にあたる。
めいじのもりたかおこくていこうえん
めいじのもりたかおこくていこうえん メイヂ―タカヲコクテイコウヱン 【明治の森高尾国定公園】
高尾山を中心とする自然公園。関東三大霊場の一つ,薬王院がある。
めいじのもりみのおこくていこうえん
めいじのもりみのおこくていこうえん メイヂ―コクテイコウヱン 【明治の森箕面国定公園】
箕面山地を中心とする自然公園。紅葉の名所。高さ48メートルの箕面滝がある。
めいじびじゅつかい
めいじびじゅつかい メイヂ―クワイ 【明治美術会】
明治期の日本最初の洋風美術団体。1889年(明治22)浅井忠・小山正太郎・長沼守敬らが創立。洋画の啓蒙・普及に貢献したが,のち,黒田清輝(セイキ)らが白馬会を興したため旧派と称された。1901年解散,若手を中心に翌年太平洋画会が結成された。
めいじぶんかけんきゅうかい
めいじぶんかけんきゅうかい メイヂブンクワケンキウクワイ 【明治文化研究会】
1924年(大正13)に設立された民間研究団体。吉野作造を会長に尾佐竹猛・石井研堂・宮武外骨らが参加。明治初期の貴重な資料を集成した「明治文化全集」を刊行。
めいじむら
めいじむら メイヂ― 【明治村】
愛知県犬山市にある野外博物館。明治期の建物が風俗資料とともに移転・復元されている。
めいじやっかだいがく
めいじやっかだいがく メイヂヤククワ― 【明治薬科大学】
私立大学の一。1902年(明治35)創立の東京薬学専門学校が,明治薬専と東京女子薬専とに分裂したのち,49年(昭和24)統合し現名の新制大学として発足。本部は東京都世田谷区。
めいじゅんのう
めいじゅんのう [3] 【明順応】
暗い所から急に明るい所に移ったとき,最初はまぶしさを感じるがしばらくすると物体を明確に認知できるようになる現象。暗順応に比べ,一般に速やか。
⇔暗順応
→明暗順応
めいじょう
めいじょう [0] 【名状】 (名)スル
ありさまを言い表すこと。「―しがたい不安」
めいじょう
めいじょう [0] 【明浄】 (名・形動)[文]ナリ
けがれなく清いこと。清らかに澄み切っていること。また,そのさま。「松影山影,―なること白昼の如く/日光山の奥(花袋)」
めいじょう
めいじょう [0] 【名城】
すぐれた城。名高い城。
めいじょう
めいじょう【名状し難い】
〔形〕indescribable;→英和
indefinable;→英和
〔動〕be beyond description.
めいじょう
めいじょう [0] 【銘醸】
特に吟味した原料で清酒を造ること。また,その清酒。
めいじょう
めいじょう [0] 【迷情】
〔仏〕 迷いの心。欲望に動かされて生きている人間の心。めいせい。
めいじょうせん
めいじょうせん メイジヤウ― 【名城線】
名古屋市営の地下鉄道線。名古屋市大曾根・栄・名古屋港間,14.9キロメートル。
めいじょうだいがく
めいじょうだいがく メイジヤウ― 【名城大学】
私立大学の一。1928年(昭和3)創立の名古屋高等理工科学校を源とし,49年現名の新制大学として発足。本部は名古屋市天白区。
めいじようすい
めいじようすい メイヂ― 【明治用水】
愛知県安城市を中心に,矢作川の下流一帯を灌漑する用水。明治13年(1880)に通水。水路延長約350キロメートル。
めいじる
めい・じる [0][3] 【銘じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「銘ずる」の上一段化〕
「銘ずる」に同じ。「肝に―・じる」
めいじる
めい・じる [0][3] 【命じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「命ずる」の上一段化〕
「命ずる」に同じ。「接待役を―・じる」
めいじる
めいじる【心に銘じる】
keep <a thing> in mind.⇒銘記.
めいじる
めいじる【命じる】
(1) ⇒命令.
(2)[任命]appoint <a person professor> ;→英和
nominate (指名).→英和
めいじろんりがく
めいじろんりがく [6] 【名辞論理学】
命題を主語,述語となっている名辞(概念)の外延の包摂・離接関係を表すものとみなし,それに基づいて推論の妥当な形式,法則性をとらえていくもの。例えば「すべての人間は死ぬ」という命題は,「人間」の外延のすべてが「死ぬもの」の外延に包まれることを述べている。伝統的論理学。集合の論理。
→命題論理学
めいじん
めいじん [3] 【名人】
(1)技芸にすぐれた人。その分野で,ひいでた人。「彫刻の―」「木登りの―」
(2)将棋・囲碁で時の最高段位(九段)者に江戸幕府が与えた称号。現在はそれぞれタイトルの名称。
めいじん
めいじん【名人】
an expert <in,at> ;→英和
a master <of,in> .→英和
名人芸 a masterly feat.
めいじんかたぎ
めいじんかたぎ [5] 【名人気質】
「名人肌(ハダ)」に同じ。
めいじんげい
めいじんげい [3] 【名人芸】
十分な修業を積んだ名人にしかできないような高度な技芸。
めいじんはだ
めいじんはだ [3] 【名人肌】
一芸にひいでた人に特有の肌合い。世間の評価や損得よりも,自分の技芸や価値観を大切にする気質。
めいす
めい・す 【瞑す】 (動サ変)
⇒めいする(瞑)
めいす
めい・す 【銘す】 (動サ変)
⇒めいする(銘)
めいすい
めいすい [0] 【名水】
(1)よい水。茶の湯に適した名高い清水(シミズ)。醒ヶ井(サメガイ)・利休井・宇治橋三の間・住吉などの水。
(2)有名な川。名川。
めいすう
めいすう [3] 【名数】
(1)同類のものをいくつかまとめ,上に数字をつけて呼ぶ呼び方。「三筆」「四天王」「五山」「七福神」「八景」「十哲」など。
(2)単位の名称や助数詞のついた数。「三人」「五回」「一〇〇円」など。
⇔無名数
めいすう
めいすう [3] 【命数】
(1)命の長さ。寿命。「―が尽きる」
(2)宿命。運命。天命。
(3)数学で,ある数に名をつけること。
めいすうほう
めいすうほう [0] 【命数法】
数学で,数に名前をつける方法。十進法における,十・百・千・万・億など。
→記数法
めいする
めい・する [3] 【瞑する】 (動サ変)[文]サ変 めい・す
(1)目を閉じる。眠る。「それも目を―・して断行せよと/福翁百余話(諭吉)」
(2)安らかに死ぬ。「もって―・すべし」
めいする
めいする【瞑する】
⇒瞑目.
めいする
めい・する [3] 【銘する】 (動サ変)[文]サ変 めい・す
金石などに刻みつける。書きつける。銘ずる。
めいずる
めい・ずる [0][3] 【銘ずる】 (動サ変)[文]サ変 めい・ず
(1)心に深く刻みつける。しっかりと記憶して忘れないでいる。「肝に―・ずる」
(2)「銘する」に同じ。
めいずる
めい・ずる [0][3] 【命ずる】 (動サ変)[文]サ変 めい・ず
(1)言いつける。命令する。「部下に―・じて,やらせる」
(2)ある役職を言いつける。任命する。「係長を―・ずる」
(3)名前をつける。命名する。
めいせい
めいせい【名声】
fame;→英和
reputation.→英和
〜ある famous;→英和
celebrated.〜を得る win[gain]fame[a reputation].〜を傷つける injure one's reputation.→英和
めいせい
めいせい [0] 【命世・名世】
その時代に最もすぐれていて名高いこと。また,その人。「―の雄」
めいせい
めいせい [0] 【盟誓】 (名)スル
かたく約束すること。また,かたい約束。「跪座(キザ)して神明に―する/新粧之佳人(南翠)」
めいせい
めいせい [0] 【名声】
名高い評判。良い評判。ほまれ。
めいせいだいがく
めいせいだいがく 【明星大学】
私立大学の一。1923年(大正12)創立の明星実務学校を源とし,64年(昭和39)設立。本部は日野市。
めいせき
めいせき [0] 【名跡・名蹟】
(1)有名な旧跡。名高い古跡。
(2)有名な筆跡。
→みょうせき(名跡)
めいせき
めいせき [0] 【名石】
色や形などのよい石。有名な石。
めいせき
めいせき [0] 【名籍】
官位・姓名・年齢などを記した札。
めいせき
めいせき【明晰な】
clear.→英和
頭脳〜な clearheaded.
めいせき
めいせき [0] 【明晰・明皙】 (名・形動)[文]ナリ
(1)明らかではっきりしている・こと(さま)。「―な頭脳」「―な文章」
(2)〔論〕 概念の外延が明らかであるさま。明白。
→判明
[派生] ――さ(名)
めいせき
めいせき [0] 【銘石】
銘の刻みこまれた石。また,形やその産地にちなんで名前のつけられた石。
めいせきはんめい
めいせきはんめい [5] 【明晰判明】
〔哲・論〕
(1)概念の定義が明確であること。
(2)デカルトでは,精神に疑う余地なく現れる認識を明晰といい,明晰であり同時に他から明確に区別される認識を判明という。彼は明晰判明を真理の基準とした。
→コギト-エルゴ-スム
めいせつ
めいせつ [0] 【名説】
すぐれた説。有名な説。卓説。
めいせつ
めいせつ [0] 【名節】
名誉と節操。
めいせん
めいせん [0] 【名川】
有名な川。名水。
めいせん
めいせん [0] 【鳴箭】
鳴り矢。鏑矢(カブラヤ)。
めいせん
めいせん [3][0] 【銘仙】
平織りの絹織物の一。たてに絹糸,よこに玉糸を用いたものが多い。丈夫で安価なことから女性の普段着,夜具地などに用いられた。
めいせん
めいせん [0] 【鳴蝉】
鳴くセミ。また,セミの鳴き声。
めいそう
めいそう [0] 【名僧】
知徳のすぐれた僧。名高い僧。
めいそう
めいそう [0] 【明窓】
光のさしこむ明るい窓。
めいそう
めいそう【名僧】
a great priest.
めいそう
めいそう【瞑想】
meditation;contemplation.→英和
〜的な meditative.〜する meditate <on> ;→英和
contemplate.→英和
めいそう
めいそう【迷走する】
stray;→英和
wander.→英和
迷走神経《解》the vagus (nerves).
めいそう
めいそう [0] 【迷走】 (名)スル
定まった道筋・進路を通らないこと。「―する大型台風」
めいそう
めいそう [0] 【瞑捜・冥捜】 (名)スル
目を閉じて,心の中に探し求めること。「夫婦が地下に齎(モタラ)せし念々を―したり/金色夜叉(紅葉)」
めいそう
めいそう [0] 【瞑想・冥想】 (名)スル
目を閉じて心を静め,無心になって想念を集中させること。「―にふける」
〔明治期に作られた語〕
めいそう
めいそう [0] 【名草】
花の美しさ,薬効などで有名な草。
めいそう
めいそう [0] 【迷想】
迷っている考え。妄想。
めいそうしんけい
めいそうしんけい [5] 【迷走神経】
第一〇脳神経。延髄の側面より出て頸静脈孔を経,喉頭・肺・心臓・食道・胃・腹腔内の諸器官に分布。運動神経・感覚神経および自律神経・副交感神経を含み,知覚・運動・分泌を支配する。
めいそうじょうき
めいそうじょうき [5] 【明窓浄机】
〔「浄机」は清らかな机の意〕
清潔で勉学に適した書斎。
めいそうたいふう
めいそうたいふう [5] 【迷走台風】
不規則な経路をえがいて進行する台風。
めいそうろく
めいそうろく メイサウロク 【瞑想録】
「パンセ」の日本語訳名。
めいぞく
めいぞく [1][0] 【名族】
名高い家柄。名門。
めいた
めいた [0] 【目板】
(1)戸や壁などに張った板の合わせ目に補強やすき間を防ぐために打ちつける幅の狭い板。
(2)網を編むとき,目の間隔を一定にするために使う定規。
めいたがれい
めいたがれい [4] 【目板鰈】
カレイ目の海魚。全長30センチメートル近くなる。両眼は体の右側にあって突出し,目の間には,前後に一個ずつとげのある隆起がある。有眼側は淡褐色に多数の黒褐色点が散在し,無眼側は白い。北海道南部以南の沿岸に広く分布。煮魚として美味。メイタ。メダカガレイ。コノハガレイ。
めいたがわら
めいたがわら [4] 【目板瓦】
重ね目に目板状のものの付いた平瓦。門・塀などに用いる。
めいたつ
めいたつ [0] 【明達】 (名)スル
賢くて物の道理に通じていること。「―の士」「各人道理に―する/明六雑誌 3」
めいたん
めいたん 【明旦】
⇒みょうたん(明旦)
めいだい
めいだい [0] 【命題】
(1)題をつけること。また,その題。
(2)〔論〕
〔proposition〕
判断を言語的に表現したもの。論理学では真偽を問いうる有意味な文をさす。また,その文が表現する意味内容をさす場合もある。
めいだい
めいだい【命題】
《論》a proposition.→英和
めいだいろんりがく
めいだいろんりがく [7] 【命題論理学】
命題の内部構造にまでは立ち入らず,要素となる命題を否定・連言・選言・含意・等値によって結合して得られる複合命題の真偽や推論形式の妥当性を調べる論理学の基礎的分野。ここで最小単位とされた命題の内部構造にまで分析を進めると,述語論理学へと発展する。
めいだん
めいだん [0] 【明断】 (名)スル
明快に決断すること。また,明快な裁断。「―を下す」
めいち
めいち [1] 【明智】
すぐれた知恵。
めいち
めいち [1] 【明知】 (名)スル
はっきり知ること。「己れの浅薄愚鈍なるを―すればなり/欺かざるの記(独歩)」
めいち
めいち [1] 【名地】
有名な土地。名高い土地。
めいちだい
めいちだい [3] 【目一鯛】
スズキ目フエフキダイ科の海魚。全長40センチメートル程度。体は長楕円形で側扁する。頬に鱗がある。眼を横切る暗色横帯がある。食用で夏に美味。南日本から東インドまで分布。ギンダイ。メイチ。
めいちゃ
めいちゃ [0] 【銘茶】
銘のある茶。良質の茶。
めいちゃ
めいちゃ【銘茶】
choice tea;tea of a famous brand.
めいちゅう
めいちゅう [0] 【鳴虫】
秋にいい声で鳴く虫。
めいちゅう
めいちゅう【命中(弾)】
a hit.→英和
〜する(しない) hit (miss) <the mark> .
めいちゅう
めいちゅう [0] 【螟虫】
ニカメイガの幼虫。イネの害虫。ニカメイチュウ。ズイムシ。
めいちゅう
めいちゅう [0] 【命中】 (名)スル
ねらったものにあたること。的中。「的に―する」
めいちょ
めいちょ【名著】
a fine book[work].
めいちょ
めいちょ [1] 【名著】
すぐれた著作。名高い著書。
めいちょう
めいちょう [0] 【明暢・明鬯】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言葉や論旨がはっきりしている・こと(さま)。「返答―ならず/新聞雑誌 5」
(2)明るくのびのびとしている・こと(さま)。「簡朴―なる心もて/希臘思潮を論ず(敏)」
めいちょう
めいちょう [0] 【鳴鳥】
鳴く鳥。美しい声の鳥。
めいちょう
めいちょう [0] 【明澄】 (名・形動)[文]ナリ
曇りなく澄み渡っている・こと(さま)。「―な音色」「―な知性」
めいちょう
めいちょう [0] 【迷鳥】
台風に巻き込まれたり,近縁の鳥の群れにまぎれ込んだりして正常な渡りの経路をはずれ,本来の生息地や渡来地でない地方に飛来した鳥。
めいちょう
めいちょう [0] 【明徴】 (名)スル
はっきりと証明すること。また,あきらかな証拠。「国体を―にする」
めいちょうし
めいちょうし [3] 【名調子】
味のある独特の語り口。また,調子に乗った弁舌。
めいっこ
めいっこ メヒツ― [0] 【姪っ子】
(その人の)姪にあたる人。
めいっぱい
めいっぱい [2] 【目一杯】
最高限度まで達していること。副詞的にも用いる。「―めかしこむ」
めいてい
めいてい 【明帝】
(28-75) 中国,後漢の第二代皇帝(在位 57-75)。光武帝の第四子。儒学を奨励し内政を整備。匈奴(キヨウド)を征討,班超を派遣して西域都護を復活した。
めいてい
めいてい【酩酊】
drunkenness;→英和
intoxication.⇒酔う.
めいてい
めいてい [0] 【酩酊】 (名)スル
飲酒などによってひどく酔うこと。「すっかり―してしまった」
めいてき
めいてき [0] 【鳴鏑】
⇒鏑矢(カブラヤ)
めいてつ
めいてつ [0] 【明哲】 (名・形動)[文]ナリ
才知があり,物事の道理に通じていること。また,その人やそのさま。「謹んで心を用ふるの習慣こそ,最も―なる習慣なるべけれと云ふ/西国立志編(正直)」
めいてつ
めいてつ 【名鉄】
⇒名古屋鉄道(ナゴヤテツドウ)
めいてつ
めいてつ [0] 【明徹】 (名・形動)[文]ナリ
物事があきらかで,はっきりしている・こと(さま)。「―な論理」
めいてつほしん
めいてつほしん [5][0] 【明哲保身】
〔「詩経(大雅,烝民)」の「既明且哲,以保�其身�」から〕
賢明な人は,事をうまく処理して身を安全に保つことができること。また,うまく立ち回って身を守ること。
めいてん
めいてん [0] 【名店】
有名な店。
めいてんがい
めいてんがい [3] 【名店街】
名店が並ぶ町すじ。また,デパートなどで,名店を集めた売り場。
めいてんがい
めいてんがい【名店街】
a quarter of famous specialty stores.
めいてんし
めいてんし [3] 【明天子】
すぐれた天子。賢い天子。
めいとう
めいとう [0] 【明答】 (名)スル
はっきりと答えること。また,その答え。「実施の時期を―する」
めいとう
めいとう [0] 【名湯】
怪我や病気の回復などにすぐれた効力をもつ温泉。
めいとう
めいとう [0] 【銘刀】
刀鍛冶の銘の打ってある刀。
めいとう
めいとう [0] 【名答】
適切な答え。すぐれた答え。「ご―」
めいとう
めいとう [0] 【名刀】
すぐれた刀。名高い刀。
めいとう
めいとう [0] 【迷答】
〔「名答」をもじった語〕
見当違いの答え。
めいとう
めいとう [0] 【迷倒】
道に迷って倒れること。
めいとう
めいとう【名刀】
a celebrated sword.
めいとう
めいとう【名答】
a clever[right]answer.御名答 You are quite right.
めいとうせん
めいとうせん [0] 【明刀銭】
中国,戦国時代の青銅貨幣の一。「明」の字を鋳出した刀銭。主に燕(エン)で用いられ,華北・東北・朝鮮に多く,沖縄からも出土。明刀。
明刀銭[図]
めいとく
めいとく [0] 【明徳】
(1)立派な徳性。
(2)生得の立派な本性。
めいとく
めいとく 【明徳】
北朝の年号(1390.3.26-1394.7.5)。後小松天皇の代。
めいとく
めいとく [0] 【名徳】
名声が高く徳のあること。また,その人。多く僧侶にいう。
めいとくかん
めいとくかん 【明徳館】
出羽秋田藩の藩校。1789年に藩主佐竹義和(ヨシマサ)が明道館として設立,1811年改称。
めいとくき
めいとくき 【明徳記】
軍記物語。三巻。「明徳の乱」の顛末を描いたもの。乱の直後,足利義満の側近によって成ったものか。
めいとくのらん
めいとくのらん 【明徳の乱】
明徳二年(1391)12月,山名氏清・満幸らの反乱軍を足利義満方が京都内野に撃破した合戦。山名氏の内紛に乗じて義満が挑発したことから起こったもので,乱後,山名氏は衰退。
めいど
めいど [1] 【明度】
色の三属性の一。色のもつ明るさ暗さの度合。
→彩度
→色相
めいど
めいど【明度】
luminosity.
めいど
めいど [0] 【冥土・冥途】
〔仏〕 死者の霊魂が行く暗黒の世界。冥界。よみじ。
めいど
めいど【冥途】
Hades;→英和
the world of the dead.→英和
めいど=にも知る人
――にも知る人
どこにでも知り合いはいるということのたとえ。地獄にも知る人。
めいど=の土産(ミヤゲ)に∘する
――の土産(ミヤゲ)に∘する
死んであの世へ持って行くための楽しい思い出にする。
めいどう
めいどう【鳴動する】
rumble.→英和
めいどう
めいどう [0] 【鳴動】 (名)スル
(1)大きな音を立てて揺れ動くこと。「泰山―して鼠一匹」「吼立(ホエタツ)る天津風,山々―して/風流仏(露伴)」
(2)地鳴り。
めいどう
めいどう [0] 【冥道】
⇒みょうどう(冥道)
めいどう
めいどう メイダウ 【明道】
宋の儒者,程顥(テイコウ)の号。
めいどう
めいどう [0] 【明堂】
中国で,天子や王者が政治を行う宮殿。政堂。朝廷。
めいどうがくは
めいどうがくは メイダウ― 【明道学派】
儒学の一派。程顥の唱道した性理学派。
めいどのたび
めいどのたび 【冥土の旅】
死出の旅。
めいどのひきゃく
めいどのひきゃく 【冥途の飛脚】
人形浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。通称「梅川忠兵衛」。1711年初演。大坂淡路町の飛脚忠兵衛は為替金の封印を切って遊女梅川を身請けし,故郷新口村まで逃げるが捕らえられる。
めいにち
めいにち【命日】
the anniversary of a person's death.
めいにち
めいにち [1] 【命日】
故人の死んだ日に当たる日。毎月のその日,あるいは毎年のその日。忌日(キニチ)。
めいにんほうほう
めいにんほうほう [5] 【明認方法】
立木や未分離果実について,登記に代わる対抗要件として特に認められた慣行上の特殊な公示方法。土地とは分離して扱うため,立木の樹皮を削って所有者名を記す場合がその例。
めいのう
めいのう [0] 【鳴嚢】
雄ガエルの喉(ノド)の左右にある,鳴くときにふくらむ薄膜の球状のふくろ。声嚢。歌袋(ウタブクロ)。
めいはく
めいはく [0] 【明白】 (名・形動)[文]ナリ
(1)はっきりしていて疑う余地の全くない・こと(さま)。「―な事実」「―に物語る」
(2)〔哲〕「明晰(メイセキ){(2)}」に同じ。
[派生] ――さ(名)
めいはく
めいはく【明白な(に)】
clear(ly);→英和
evident(ly);→英和
obvious(ly).→英和
めいはんのう
めいはんのう [3] 【明反応】
(1)光化学反応で光のエネルギーで励起された物質が行う反応。
(2)光合成で光が直接関係する反応部分。葉緑体で光エネルギーを利用して ATP を合成し,また水を分解して酸素を放出,水素化合物を生産する反応。
→暗反応
→葉緑体
めいば
めいば [1] 【名馬】
すぐれた馬。よい馬。
めいば
めいば【名馬】
a good[fine]horse.
めいばく
めいばく [0] 【冥漠・冥邈】 (ト|タル)[文]形動タリ
くらくて遠く,はっきり見えない・こと(さま)。「此―たる小説界に一点の光明を輝かし/筆まかせ(子規)」
めいばん
めいばん [0] 【名盤】
有名なレコード。すぐれたレコード。
めいひつ
めいひつ【名筆】
a beautiful handwriting (書);an excellent picture (画).
めいひつ
めいひつ [0] 【名筆】
書画にすぐれていること。また,その人や作品。
めいひょう
めいひょう [0] 【名評】
すぐれた批評。
めいひん
めいひん [0] 【名品】
すぐれた作品・品物。逸品。
めいび
めいび [1] 【明媚】 (名・形動)[文]ナリ
景色が清らかで美しい・こと(さま)。「風光―な土地」
[派生] ――さ(名)
めいび
めいび【風光明媚の】
<a place> of scenic beauty;beautiful.→英和
めいびゅう
めいびゅう [0] 【迷謬】
まよいあやまること。「羅馬教会の―固執なるよりして/新聞雑誌 60」
めいびん
めいびん【明敏な】
intelligent;→英和
clever.→英和
めいびん
めいびん [0] 【明敏】 (名・形動)[文]ナリ
賢くて正しい判断ができる・こと(さま)。「―な頭脳をもつ」
めいふ
めいふ [1] 【冥府】
死後の世界。冥土。また,地獄。
めいふく
めいふく [0] 【冥福】
死後の幸福。みょうふく。「―を祈る」
めいふく
めいふく【冥福を祈る】
pray for the repose of a person's soul.
めいふん
めいふん [0] 【瞑氛】
薄暗い気配。「氤氳(インウン)たる―が散るともなしに四肢五体に纏綿(テンメン)して/草枕(漱石)」
めいぶつ
めいぶつ [1] 【名物】
(1)その土地の有名な産物。名産。
(2)ある地域や社会で風変わりだったり独特だったりして,評判の人や物。「ご当地の―男」「―の裸祭り」
(3)由緒あるすぐれた茶道具。松平不昧(フマイ)によって東山時代のものを大名物,千利休時代のものを名物,小堀遠州の選定したものを中興名物と分類された。
(4)物の,名と性質。また,それを研究する学問。
(5)名高いもの。名器。「玄象にもあひおとらぬ希代の―なりけり/平家 7」
めいぶつ
めいぶつ【名物】
a special product (名産);a feature (評判の物).→英和
名物男 a popular figure;a local character.
めいぶつ=に旨(ウマ)い物なし
――に旨(ウマ)い物なし
名は必ずしも実を伴わないことのたとえ。名所(メイシヨ)に見所(ミドコロ)なし。
めいぶつき
めいぶつき [4] 【名物記】
由緒ある茶道具などについて解説した書。多くは江戸時代に編纂・出版された。「御飾記」「茶記名物図彙」「古今名物類聚」などが著名。
めいぶつぎれ
めいぶつぎれ [0] 【名物裂・名物切】
鎌倉時代から江戸中期にかけて渡来し,茶器などの袋や出し帛紗(フクサ)として珍重されて,特定の名で呼ばれるきれ。主として中国の宋・元・明・清代の絹織物で,南蛮渡来の木綿織物なども含まれる。金襴・緞子(ドンス)・間道(カントウ)・錦・唐桟(トウザン)・更紗(サラサ)など。輸入の時代によって,古渡り・中渡り・今渡りなどに分ける。
めいぶん
めいぶん [0] 【明文】
(1)文章にはっきり書き表すこと。また,その文章。
(2)筋のとおった文。
めいぶん
めいぶん【名分の立たぬ】
unjustifiable.
めいぶん
めいぶん [0] 【名聞】
世間の評判。世間体。みょうもん。「―をはばかる」
めいぶん
めいぶん [0] 【名分】
(1)身分・立場などに応じて守らなければならない本分。「―が立たない」「佐幕家の進退は一切万事,君臣の―から割出して/福翁自伝(諭吉)」
(2)名と実質。「大義―」
めいぶん
めいぶん [0] 【名文】
すぐれた文。また,有名な文章。「―家」
めいぶん
めいぶん [0] 【迷文】
〔「名文」をもじった語〕
意味のわからない文章。
めいぶん
めいぶん [0] 【銘文】
銘として金石・器物などに記された文。金石文。めいもん。
めいぶん
めいぶん【明文】
[法律の]an express statement.法律に〜化されている be expressly stated in the law.→英和
めいぶん
めいぶん【名文】
a beautiful passage.名文家 a master of style;a stylist.→英和
めいぶんか
めいぶんか [0] 【明文化】 (名)スル
ある内容を文章に明確に書き表すこと。「了解事項を―する」
めいぶんろん
めいぶんろん [3] 【名分論】
名称と実質の一致を求めて国家社会の秩序を確立しようとする儒家の思想。「論語」や「春秋」三伝に顕著で,のち宋代の学者が強調,日本の「神皇正統記」「大日本史」にも影響を与えた。正名論。
めいへん
めいへん [0] 【名編・名篇】
すぐれた詩文,または書物。
めいべん
めいべん [0] 【明弁・明辨】 (名)スル
はっきり見分けること。「理非を―する」「誰として是に―確答を下すものなく/月世界旅行(勤)」
めいべん
めいべん [0] 【明弁・明辯】 (名)スル
はっきりと弁ずること。また,その弁舌。
めいほ
めいほ [1] 【名舗】
有名な老舗(シニセ)。
めいほう
めいほう [0] 【明鮑】
鮑(アワビ)の肉を塩蔵し,煮て乾燥したもの。中国料理の材料にする。
めいほう
めいほう [0] 【名宝】
名高い宝。すぐれた宝。
めいほう
めいほう [0] 【名峰】
形の美しい山。有名な山。名山。
めいほう
めいほう [0] 【盟邦】
同盟を結んだ国。同盟国。
めいほう
めいほう【盟邦】
an ally.→英和
めいほうどう
めいほうどう メイハフダウ [4] 【明法道】
⇒みょうぼうどう(明法道)
めいぼ
めいぼ [0] 【名簿】
姓名などを書き記した帳簿。「会員―」
めいぼ
めいぼ【名簿】
a list of names.〜を作る make a list <of> .→英和
めいぼう
めいぼう [0] 【名望】
名声と人望。「―ある人」
めいぼう
めいぼう [0] 【明眸】
美しく澄んだひとみ。美人の形容。
めいぼう
めいぼう【名望】
(a) reputation;→英和
popularity.→英和
名望家 a man of high reputation.
めいぼうか
めいぼうか [0] 【名望家】
評判が高く人望のある人。
めいぼうこうし
めいぼうこうし [5] 【明眸皓歯】
美しく澄んだひとみと歯ならびのきれいな白い歯。美人の形容。
めいぼく
めいぼく [0] 【銘木】
形・木目・材質に趣のある木材。床柱などに装飾的に用いる。
めいぼく
めいぼく [0] 【名木】
(1)由緒があって名高い木。
(2)すぐれた香木。多く伽羅(キヤラ)をいう。
めいぼく
めいぼく 【面目】
「めんぼく(面目)」に同じ。「いみじき―とおぼえけり/源氏(玉鬘)」
めいぼく
めいぼく【名木】
a time-honored tree;precious wood.
めいぼくせんだいはぎ
めいぼくせんだいはぎ 【伽羅先代萩】
(1)歌舞伎の一。時代物。奈河亀輔(カメスケ)作。1777年大坂中の芝居初演。通称「先代萩」。伊達騒動を脚色したもので,乳人(メノト)政岡の忠義,実悪の代表的役どころである仁木弾正の活躍で名高い。現行台本は同種の脚本を集大成したもの。
(2){(1)}を浄瑠璃化したもの。松貫四(マツカンシ)・吉田角丸らの合作。1785年江戸結城座初演。通称「先代萩」
めいぼしきひれいだいひょうせい
めいぼしきひれいだいひょうせい [0] 【名簿式比例代表制】
比例代表制の一方式。各政党があらかじめ決定し届け出ておいた名簿または名簿上の候補者に対して投票を行うもの。
めいみゃく
めいみゃく [0] 【命脈】
(絶えることなく続く)いのち。生命。「―を保つ」「―をつなぐ」「―が尽きる」
めいみゃく
めいみゃく【命脈】
life.→英和
まだ〜を保っている be still alive.
めいむ
めいむ [1] 【迷夢】
夢のような,まとまらない考え。心の迷い。「―から覚める」
めいむ
めいむ [1] 【迷霧】
(1)方角がわからないほどの深い霧。
(2)心の迷いを深い霧にたとえた語。
めいめい
めいめい [0] 【冥冥】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)暗いさま。暗くて見分けがつかないさま。「―として咫尺(シセキ)も分らぬ昏闇(クラヤミ)/薄命のすず子(お室)」
(2)奥深く遠いさま。「黄泉―として往きて返るなし/ひとりね」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■}に同じ。「効能は―なるが如きも実は甚だ顕著/日本風景論(重昂)」
めいめい
めいめい【明々白々な】
crystal-clear.
めいめい
めいめい [0] 【命名】 (名)スル
名前をつけること。「生まれた子に太郎と―する」「―書」「―式」
めいめい
めいめい [3] 【銘銘】
〔「面面(メンメン)」の転〕
それぞれ。おのおの。一人一人。各自。副詞的にも用いる。「きっぷは―で持つ」「食事代は―払い」
めいめい
めいめい【銘々】
each (one);→英和
everyone.→英和
〜の(に) each;respective(ly).→英和
めいめい
めいめい [0] 【明明】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)非常に明るいさま。「灯火―と障子に映る/良人の自白(尚江)」
(2){■二■}に同じ。「心地も―として臨終の用意穏かにて/沙石 2」
■二■ (形動)[文]ナリ
はっきりしていて,疑わしいところのないさま。また,心にわだかまりのないさま。「軽蔑の意を―に発表すべし/思出の記(蘆花)」
めいめい
めいめい【命名する】
name;→英和
christen.→英和
命名式 a naming ceremony;a christening.→英和
‖命名法 nomenclature.
めいめい=の裡(ウチ)
――の裡(ウチ)
物事が,はっきりと形をとって表れないうち。知らず知らずの間。暗暗裏。冥冥裏。「自分でも此弱点を―に感じてゐたのである/それから(漱石)」
めいめいがい
めいめいがい 【銘銘買ひ】
一人一人が自分で買うこと。自弁。「毎日の髪油―にする事もふびんなれば/浮世草子・俗つれ�� 5」
めいめいざら
めいめいざら [3] 【銘銘皿】
料理を各自に取り分けるための小皿。
めいめいぜん
めいめいぜん [3] 【銘銘膳】
組みになっていない膳。
めいめいちょう
めいめいちょう [0] 【命命鳥】
〔仏〕 体は一つで,頭が二つあるという想像上の鳥。みょうみょうちょう。
めいめいでん
めいめいでん [3] 【銘銘伝】
各人についての伝記。「義士―」
めいめいはくはく
めいめいはくはく [0] 【明明白白】
■一■ (形動)[文]ナリ
非常にはっきりしているさま。「―な事実」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「確証は,筆端に顕はるる所の語気を見て―たり/文明論之概略(諭吉)」
めいめいぼん
めいめいぼん [3] 【銘銘盆】
菓子などを,一人一人に取り分けて盛る小形の盆。
めいめいり
めいめいり [3] 【冥冥裏】
「冥冥の裡(ウチ)」に同じ。
めいめつ
めいめつ [0] 【明滅】 (名)スル
灯火などがついたり消えたりすること。明るくなったり暗くなったりすること。「―する漁(イサ)り火」
めいめつ
めいめつ【明滅する】
flicker;→英和
blink (灯などが).→英和
明滅信号 a blinking signal.
めいもう
めいもう [0] 【迷妄】
物事の道理を知らず,誤りを真実と思い込むこと。心の迷い。
めいもう
めいもう [0] 【溟濛】 (ト|タル)[文]形動タリ
うす暗くぼんやりとしているさま。「彼(カ)の―たる瓦斯(ガス)の霧に混ずる所が/カーライル博物館(漱石)」
めいもく
めいもく【瞑目する】
close one's eyes;die (死ぬ).→英和
めいもく
めいもく [0] 【瞑目】 (名)スル
(1)目を閉じること。「―して思いを凝らす」
(2)安らかに死ぬこと。「故に家康一たび―すと雖ども家臣長く徳を慕ひ/日本開化小史(卯吉)」
めいもく
めいもく【名目】
(1)[名称]a name;→英和
a title (称号).→英和
〜上の nominal <wages> .→英和
(2)[口実] <under[on]the> pretext <of,that…> .→英和
めいもく
めいもく [0] 【名目】
〔「みょうもく」とも〕
(1)物の名。名称。「洋薬の―も…おぼえなければならん/安愚楽鍋(魯文)」
(2)実体を表していない,形式だけの名。また,口実。「研究費の―で支給する」
めいもくかへい
めいもくかへい [5] 【名目貨幣】
素材の価値と表示された額面額とが一致していないが,法律などにより,表示された額面額で通用する貨幣。
めいもくこくみんしょとく
めいもくこくみんしょとく [9] 【名目国民所得】
それが生み出された各年の貨幣価値で表示した国民所得。総生産量が不変でも,インフレなどの貨幣価値の変化に伴って変わる。
めいもくしほん
めいもくしほん [5] 【名目資本】
⇒貨幣(カヘイ)資本
めいもくしゅぎ
めいもくしゅぎ [5] 【名目主義】
貨幣の本質をその素材価値にではなく,交換や支払いの手段としての機能に求める学説。ノミナリズム。
⇔金属主義
めいもくち
めいもくち [4] 【名目値】
時価で評価された額。例えば生産量は変わらなくても,インフレで時価が上昇すれば,名目国民総生産は高くなる。
→実質値
めいもくちんぎん
めいもくちんぎん [5] 【名目賃金】
賃金水準の表示にあたり,支払われた貨幣額で表示された賃金。実質的な購買力は物価に影響されるので,名目的な水準しか表せない。
→実質賃金
めいもくてき
めいもくてき [0] 【名目的】 (形動)
表向きの理由や体裁だけが備わっているさま。
⇔実質的
「―な規則」
めいもくてきていぎ
めいもくてきていぎ [7] 【名目的定義】
ある語または概念を,その使用に関して規定するもの。語や概念に対応する事物の本質を明らかにしようとする定義と対比される。
めいもくろん
めいもくろん [4] 【名目論】
⇒唯名論(ユイメイロン)
めいもん
めいもん【名門】
a noble family (貴族);a famous[distinguished]family.〜の人 a man of family.‖名門校 a prestigious school[university].
めいもん
めいもん [0] 【名門】
(1)由緒のある家柄。立派な家柄。名家。
(2)有名な企業や学校。「私学の―」
めいもん
めいもん [0] 【銘文】
⇒めいぶん(銘文)
めいもんく
めいもんく [3] 【名文句】
有名な文句。また,人々を感心させるような文句。
めいやく
めいやく【盟約】
(1)[誓約]a promise;→英和
a pledge.→英和
(2) ⇒同盟.
めいやく
めいやく [0] 【盟約】 (名)スル
誓い,約束すること。同盟。「―を結ぶ」「外国と―するときありと雖ども/民約論(徳)」
めいやく
めいやく【名訳】
an excellent translation.
めいやく
めいやく [0][1] 【名薬】
よく効く薬として名高い薬。
めいやく
めいやく [0] 【名訳】
すぐれた翻訳。
めいゆ
めいゆ [1][0] 【明喩】
⇒直喩(チヨクユ)
めいゆう
めいゆう【名(女)優】
a great actor (actress).
めいゆう
めいゆう [0] 【盟友】
かたい約束を結んだ友。同志。
めいゆう
めいゆう [0] 【名優】
有名な俳優。演技のすぐれた俳優。
めいよ
めいよ【名誉】
honor;→英和
credit.→英和
〜ある honorable <position> .→英和
〜にかけて on one's honor.〜を博する win[gain]honor.〜と思う It is a great honor <to do> .〜となる be a credit <to one's school> ;do honor <to> .〜を汚す disgrace[bring discredit on] <one's family> .→英和
‖名誉会長 an honorary president.名誉毀損罪 a libel (文書);(a) slander (口頭).名誉教授 a professor emeritus.名誉市民 an honorary citizen.名誉職 a honorary post.
めいよ
めいよ [1] 【名誉】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)すぐれている,価値があると認められる・こと(さま)。ほまれ。「一家の―」「―に思う」「受賞を―なことと思う」「―ある賞」
(2)すぐれていると認められて得た尊厳。体面。面目。「―を保つ」「―を傷つける」
(3)功績をたたえて与えられる称号。身分などを表す名詞に付けて用いる。「―会長」「―市民」
(4)有名であること。名高いこと。善悪ともにいう。「三塔―の悪僧/太平記 8」
(5)すぐれていること。上手なこと。また,そのさま。「さても―の香ききかな/浮世草子・一代男 5」
(6)不思議である・こと(さま)。奇妙。めいよう。「只今迄たしかに十両見えしに。―の事ぞかし/浮世草子・諸国はなし 1」「これは―な,下に穴があいて有る/歌舞伎・壬生大念仏」
■二■ (副)
不思議に。どういうわけか。「―お客へ無心をおつしやれぬ太夫さまぢや/浮世草子・禁短気」
めいよう
めいよう 【名誉】
〔「めいよ(名誉)」の転〕
■一■ (名・形動)
不思議である・こと(さま)。奇妙。「はて―な,ごめんだ��,もう酒はいやぢやわいなう/洒落本・通気粋語伝」
■二■ (副)
不思議に。変に。「『ゑんさんが酒をのまつしやらねえは,玉にきずだよ』『―,今の通は下戸さ』/洒落本・通言総籬」
めいよかくめい
めいよかくめい 【名誉革命】
〔Glorious Revolution〕
1688〜89年のイギリスの革命。カトリック国教化をはかるジェームズ二世の専制に対し,議会がオランダからオレンジ公ウィリアムを招請。孤立したジェームズは国外に逃亡,熱心なプロテスタントであるウィリアムが妻メアリ二世とともに王位につき,権利章典が定められ立憲君主制の基礎が確立。無血のうちに達成されたことを評価しての命名。
めいよきそん
めいよきそん [4][1] 【名誉毀損】
他人の名誉を傷つけ,損害をあたえること。(1)民事上は,人の品性・名声・信用などについての社会的評価を違法に侵害すること。不法行為となる。(2)刑事上は不特定または多数の人が知ることが可能な状態で,真偽にかかわらず,なんらかの具体的な事実を摘示して,その人の品性・能力などについての社会的評価を引き下げること。名誉毀損罪の対象となる。
めいよきょうじゅ
めいよきょうじゅ [4] 【名誉教授】
大学に教授として多年勤めた者で,特に教育・研究に功績があったとして,大学がその退職後に贈る称号。
めいよけい
めいよけい [3] 【名誉刑】
人の名誉の剥奪を内容とする刑罰。公権の停止・剥奪などがこれに当たるが,現行刑法は認めていない。
めいよけん
めいよけん [3] 【名誉権】
人格権の一。人がみだりにその名誉を害されない権利。
めいよしみん
めいよしみん [4] 【名誉市民】
公共の福祉や文化に貢献した人に対し,市が贈る称号。居住者や出身者など,その市に関係のある人が対象となる。
めいよしょく
めいよしょく [3] 【名誉職】
他に本業をもつことができ,生活費としての俸給を受けない公職。古くは町村長・市会議員など,現在は民生委員・保護司などがこれに当たる。転じて,俸給などを受けず,形だけその職にあるような場合もいう。
めいよしん
めいよしん [3] 【名誉心】
名誉を望み求める心。名誉欲。
めいよばんかい
めいよばんかい [1][0] 【名誉挽回】
一度傷ついた名誉を取り戻すこと。名誉回復。
めいよりょうじ
めいよりょうじ [4] 【名誉領事】
接受国人または接受国に在留する自国人の中から選任され,領事の事務を委嘱された人。
めいらん
めいらん [0] 【迷乱】
とまどいみだれること。惑乱。「論理の―を引き起す/それから(漱石)」
めいり
めいり【名利(を追う)】
(run after) fame and fortune.
めいり
めいり [1] 【迷離】 (名)スル
(1)ちらちらと散乱すること。「人家稀疎,炊烟―/日光山の奥(花袋)」
(2)迷って離散すること。「汝相抱持して其途に―する勿れ/佳人之奇遇(散士)」
めいり
めいり [1] 【名利】
名誉と利益。みょうり。「―を追う」
めいりゅう
めいりゅう [0] 【名流】
名高い人たち。名士たち。
めいりょ
めいりょ [1] 【冥慮】
⇒みょうりょ(冥慮)
めいりょう
めいりょう [0] 【明瞭】 (名・形動)[文]ナリ
あきらかであること。はっきりしていること。また,そのさま。明亮(メイリヨウ)。「―な発音」「簡単―」「意識は―だ」
[派生] ――さ(名)
めいりょう
めいりょう [0] 【明亮】 (名・形動)[文]ナリ
「明瞭(メイリヨウ)」に同じ。「言語―にして…動ずる気色なく/花間鶯(鉄腸)」
めいりょう
めいりょう【明瞭な(に)】
clear(ly);→英和
plain(ly).→英和
〜にする make clear.
めいりんかん
めいりんかん 【明倫館】
江戸時代の藩校の名。伊予宇和島藩・越前大野藩・長州藩・讃岐丸亀藩などのものが有名。
めいりんどう
めいりんどう 【明倫堂】
江戸時代の藩校の名。尾張徳川家・加賀金沢藩・信濃小諸藩・日向高鍋藩・出羽新庄藩などのものが有名。
めいる
めい・る [2] 【滅入る】 (動ラ五[四])
(1)元気がなくなる。気分が沈む。「気が―・る」
(2)めりこむ。「見しうちに―・りて柱もゆがみ壁もこぼれ/浮世草子・武家義理物語 4」
めいる
めいる【滅入る】
feel[be]depressed (気が).
めいれい
めいれい【命令】
an order;→英和
a command;→英和
a direction;→英和
instructions (訓令).〜に従う(を実行する) obey (carry out) an order.〜通りにする do as one is told.〜的な(に) imperative(ly);→英和
peremptory(-rily).→英和
〜する order[tell] <a person to do> ;give orders.‖命令法《文》the imperative (mood).
めいれい
めいれい [0] 【命令】 (名)スル
(1)行うよう言いつけること。上位の者が下位の者にある事をするように言うこと。また,その内容。「上官の―を伝達する」「出発を―する」
(2)国会の議決によらず行政機関が制定する法規。法律を実施するため,または法律の委任に基づいて制定される。政令・省令・外局規則・会計検査院規則・人事院規則など。
(3)行政庁が特定の人に対し,一定の作為・不作為・給付・受忍などを命ずる処分。
(4)上級の行政機関が権限により下級の行政機関に対し発する職務に関する指示。
(5)訴訟法上,裁判官が口頭弁論を経ずに行う裁判。
(6)コンピューターで,コマンドのこと。
めいれい
めいれい [0] 【螟蛉】
(1)青虫(アオムシ)。
(2)〔ジガバチは青虫を養って自分の子とするということから〕
養子。螟蛉子。
めいれい=一下(イツカ)
――一下(イツカ)
命令が下(クダ)ること。「社長の―,…」
めいれいけい
めいれいけい [0] 【命令形】
用言・助動詞の活用形の一。六活用形のうち,第六番目に置かれる。他に命令することを表す形。形容詞・形容動詞の命令形は文語だけにあり,可能動詞と一部の助動詞には命令形がない。
めいれいてき
めいれいてき [0] 【命令的】 (形動)
いかにも命令するような口調であるさま。
めいれいぶん
めいれいぶん [3][0] 【命令文】
文の種類の一。命令・禁止の意を表す文。普通,活用語の命令形を文末に用いる。
めいれいほう
めいれいほう [0] 【命令法】
〔imperative mood〕
インド-ヨーロッパ語の文法での法の一。命令・要求・懇請(否定の場合は禁止)など,相手に対する注文を述べるもの。命令文に用いる。
→仮定法
→直説法
めいれき
めいれき 【明暦】
年号(1655.4.13-1658.7.23)。後西(ゴサイ)天皇の代。承応の後,万治の前。
めいれきのたいか
めいれきのたいか 【明暦の大火】
明暦三年(1657)正月一八日,本郷本妙寺から出火して,翌日にかけて江戸城本丸を含む府内のほぼ六割を焼失,焼死者一〇万人余を出した江戸最大の火事の一。この後,江戸の都市計画が進められた。振袖火事。
めいろ
めいろ 【迷廬】
須弥山(シユミセン)のこと。蘇迷盧。「―八万の頂より/平家 2」
めいろ
めいろ [1] 【迷路】 (名)スル
(1)入り組んでいて迷いやすい道。また,そのように仕組んだ道。
(2)内耳のこと。
(3)道に迷うこと。「いたづらに西天に―するなり/正法眼蔵」
めいろ
めいろ【迷路】
a maze;→英和
a labyrinth.→英和
めいろ
めいろ [1] 【目色】
目の色。また,目つき。「―が変わる」
めいろう
めいろう [0] 【明朗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)性質が明るくて朗らかな・こと(さま)。「―な若者」「―闊達(カツタツ)」「―快活」
(2)不正や隠し事がない・こと(さま)。「―な会計」
[派生] ――さ(名)
めいろう
めいろう【明朗な】
cheerful (快活);→英和
clear <politics> .→英和
めいろくざっし
めいろくざっし 【明六雑誌】
明六社の機関誌。1874年(明治7)創刊。幅広い分野にわたって論陣をはり,開国進取・文明開化のために啓蒙的役割を果たした。75年11月政府の言論統制により廃刊。
めいろくしゃ
めいろくしゃ 【明六社】
明治初期の啓蒙思想団体。1873年(明治6)森有礼の発起により,翌年,西村茂樹・西周・加藤弘之・福沢諭吉らを主要社員として成立。機関誌「明六雑誌」と公開講演によって欧米思想の紹介・普及に努めた。75年の機関誌廃刊により事実上解散。
めいろん
めいろん [0] 【名論】
すぐれた意見。立派な議論。「―卓説」
めいろん
めいろん【名論(卓説)】
a sound[convincing]argument.
めいわ
めいわ 【明和】
年号(1764.6.2-1772.11.16)。宝暦の後,安永の前。後桜町・後桃園天皇の代。
めいわ
めいわ 【明和】
三重県中東部,多気(タキ)郡の町。参宮街道沿いに発達。斎宮跡があり,大淀(オオヨド)の海岸は歌枕の地。
めいわく
めいわく [1] 【迷惑】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)人のしたことで不快になったり困ったりする・こと(さま)。「―をかける」「他人の―になる」「―な話」「君のために―する」
(2)どうしてよいか迷うこと。「皇居になれざるが故に心―す/平家 5」
(3)困ること。「狼ノドニ大キナ骨ヲ立テテ―ココニ窮マッテ/天草本伊曾保」
〔(2)が原義〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
めいわく
めいわく【迷惑】
(a) trouble;→英和
a nuisance.→英和
〜する be troubled[annoyed] <with,by> .〜をかける trouble[bother] <a person with> .御〜でしょうが… I am sorry to trouble you,but….⇒面倒.
めいわくせんばん
めいわくせんばん [1] 【迷惑千万】 (形動)[文]ナリ
非常に迷惑するさま。「―な話だ」
めいわじけん
めいわじけん 【明和事件】
江戸幕府による尊王思想弾圧事件の一。明和三年(1766),幕府は山県大弐・藤井右門を言動に謀反の疑いありとして捕らえ,翌年処刑,宝暦事件の竹内式部を遠島とした。
めいわのたいか
めいわのたいか 【明和の大火】
⇒目黒(メグロ)行人坂(ギヨウニンザカ)の火事(カジ)
めいコンビ
めいコンビ [3] 【名―】
よく息の合った二人組。
めうえ
めうえ【目上(の者)】
one's superiors.
めうえ
めうえ [0][3] 【目上】
年齢・地位・階級などが自分より高いこと。また,その人。
⇔目下(メシタ)
めうし
めうし [0][1] 【牝牛・雌牛】
めすの牛。
⇔牡牛(オウシ)
めうす
めうす [1] 【雌臼】
上下二つの石を重ねてできている碾(ヒ)き臼や磨(ス)り臼などの上の方の臼。
⇔雄臼
めうち
めうち [0][3] 【目打ち】
(1)千枚通し。
(2)切手・伝票・小切手などで,切り離しやすいように続けてあけられた穴。「―を入れる」
(3)手芸用具の一。穴あけや刺繍(シシユウ)の糸さばきに用いる錐(キリ)。
(4)調理用具の一。鰻(ウナギ)・穴子などを調理するとき,おさえるため目に打ち込む錐。
(5)製本で,とじ穴をあけること。また,それに用いる錐。
めうつり
めうつり【目移りがする】
cannot make up one's mind <which to take> .
めうつり
めうつり [2] 【目移り】 (名)スル
あれこれと目に入るものに心が引かれること。「―して,決めかねる」
めうま
めうま [1][0] 【牝馬・雌馬】
めすの馬。
⇔牡馬(オウマ)
めえ
めえ (助動)
〔「まい」の転。近世江戸語。「めい」と表記されることもある〕
意味・用法は打ち消し推量の助動詞「まい」に同じ。「諸国の言(コトバ)が江戸者に移らうぢやあある〈めえ〉か/滑稽本・狂言田舎操」「ここで少しも才覚すりやあ日延もでき〈めえ〉物でもねえ/人情本・梅児誉美(後)」「めつたな事(コツ)ちやあありやあし〈めい〉/西洋道中膝栗毛(魯文)」
→まい(助動)
めお
めお 【女男・陰陽】
女と男。妻と夫。「―相具して御嶽へ参る者ありけり/発心 8」
めおと
めおと [0] 【夫婦・女夫・妻夫】
妻と夫。ふうふ。みょうと。「―になる」
めおと
めおと【夫婦】
a married couple.
めおとさかずき
めおとさかずき [4] 【夫婦杯】
男女が同じ杯の酒を飲み交わすことによって夫婦の約束をすること。近世以降三三九度が一般化。
めおとぢゃわん
めおとぢゃわん [4] 【夫婦茶碗】
二個一組みの茶碗。普通,大小がある。みょうとぢゃわん。
めおとづか
めおとづか [3] 【夫婦塚】
「比翼(ヒヨク)塚」に同じ。
めおとびな
めおとびな [4] 【夫婦雛】
男女一対の雛人形。
めおとぼし
めおとぼし [3] 【夫婦星】
牽牛(ケンギユウ)星と織女星。「我とそなたは―/浄瑠璃・曾根崎心中」
めおとまげ
めおとまげ 【夫婦髷】
女の髪形の一。江戸時代の末頃,二〇歳前後の人が結ったもの。
めおとまつ
めおとまつ [3][4] 【夫婦松】
二本より添って生えた松。
めおぼえ
めおぼえ 【目覚え】
みおぼえ。「―ある慥(タシカ)な八重垣/浄瑠璃・七小町」
めおや
めおや 【女親】
おんなおや。母親。「―といふ人…秋の初めのころほひ,むなしくなりぬ/蜻蛉(上)」
めかき
めかき [0][3] 【芽掻き】 (名)スル
園芸や農業で,芽を若いうちに摘み取って,樹形を整えたり果実・花の生育を調節すること。除芽。摘芽。
めかくし
めかくし [2] 【目隠し】 (名)スル
(1)目を物でおおって見えないようにすること。また,そのおおい。
(2)家の中が外から見えないようにおおいをすること。また,そのおおい。「―に木を植える」
(3)「目隠し葺き」の略。まがくし。
(4)「目隠し鬼」の略。
めかくし
めかくし【目隠し】
a blindfold;→英和
blinkers (馬の).〜をする blindfold <a person> .‖目隠し鬼ごっこ blindman's buff.
めかくしおに
めかくしおに [4] 【目隠し鬼】
子供の遊戯の一。目隠しされた鬼が,「鬼さんこちら,手の鳴る方へ」と手をたたきながら逃げる者をつかまえる遊び。目隠し。
めかくしぶき
めかくしぶき [0] 【目隠し葺き】
薄い檜皮(ヒワダ)葺きの屋根で,釘穴をおおうように葺いて雨漏りを防ぐもの。目隠し。
めかけ
めかけ【妾(をおく)】
(keep) a mistress.→英和
めかけ
めかけ [3] 【妾・目掛け】
(1)〔(2)の意から〕
正妻のほかに,妻のような関係をもち扶養する女性。二号。側室。てかけ。そばめ。「―を囲う」
(2)目をかけること。世話をすること。「不断―の浜側の色宿に/浮世草子・風流曲三味線」
めかけばら
めかけばら [0] 【妾腹】
めかけの子として生まれること。しょうふく。庶子。手掛け腹。
⇔本腹
めかけぼうこう
めかけぼうこう [4] 【妾奉公】
妾として奉公すること。てかけ奉公。
めかこう
めかこう メカカウ (名)スル
〔「目赤う」の転という〕
あかんべえ。べっかんこう。「―して児をおどせば/大鏡(伊尹)」
めかご
めかご [1] 【目籠】
竹などで編んだ目の粗い籠。めご。
めかし
めかし [3] 【粧し】
めかすこと。よそおい飾ること。おしゃれ。「お―をする」
めかしい
めかし・い (接尾)
〔形容詞型活用 ([文]シク めか・し)〕
名詞や形容詞・形容動詞の語幹に付いて,そのような状態を呈している意を表す。…のようにみえる。…らしい。「今更―・い」「古―・い」「なま―・い」
めかしこむ
めかしこ・む [4] 【粧し込む】 (動マ五[四])
特別に身なりを飾る。おしゃれをする。「ひどく―・んで来た」
めかしや
めかしや [0] 【粧し屋】
おしゃれな人。
めかじき
めかじき [2] 【眼梶木】
スズキ目の海魚。大形で全長3メートル,体重500キログラムを超えるものがある。カジキの一種で,体は長紡錘形,吻(フン)は剣状で長く突き出す。成魚は体に鱗(ウロコ)がない。性質が荒く,大形の魚やクジラを攻撃することがある。食用。熱帯から温帯の暖海に分布。
めかす
めか・す [2] 【粧す】 (動サ五[四])
〔接尾語「めかす」から〕
(1)念入りに化粧をしたり,身なりを飾ったりする。また,気取る。
(2)それらしくふるまう。見せかける。「金魚風にあはれつぽしく―・しても/洒落本・嘉和美多里」
めかす
めか・す (接尾)
〔動詞サ五[四]段型活用〕〔接尾語「めく」から〕
名詞などに付いて,それらしくする,そうみえるようにする,などの意を表す。「親切―・して,いろいろ言う」「ほの―・す」「豪傑―・す」「揺ら―・す」
めかす
めかす
[めかしている]be dressed up;be finely dressed;be richly dressed (着かざって);be in one's best dress.
めかずら
めかずら [2] 【目鬘】
厚紙に眉・髪などの形を描いた眼鏡状の仮面。ひもで耳にかけてとめる。百眼(ヒヤクマナコ)。
目鬘[図]
めかた
めかた【目方】
weight.→英和
〜で売る sell <a thing> by weight.→英和
〜が…ある be <2 kilos> in weight;weigh <2 kilos> .→英和
〜が10ポンドふえる put on ten pounds.
めかた
めかた [0] 【目方】
物の重さ。重量。「―を量る」
めかど
めかど [1] 【目角】
(1)目じり。「七尺計なる男の,―二つ切れたるが/保元(上・古活字本)」
(2)物を見る鋭い目つき。また,眼力。「ちらと見付けた―が強く/浮世草子・元禄太平記」
めかど=を立てる
――を立・てる
鋭い目つきで見る。
めかぶ
めかぶ [1] 【和布蕪】
「めかぶら(和布蕪){(1)}」に同じ。
めかぶ
めかぶ [1] 【雌株】
雌雄異株の植物で,雌花だけをつける株。
⇔雄株
めかぶら
めかぶら [2] 【和布蕪】
(1)ワカメの茎の両縁にできるひだ状の成実葉。歯ごたえがあり,ぬめりが強い。めかぶ。
(2)的矢の矢じりの一種。{(1)}を乾かし固めて作ったもの。
めかません
めかません 【目蒲線】
東京急行電鉄の鉄道線。東京都目黒・蒲田間,13.1キロメートル。
めかも
めかも (連語)
〔推量の助動詞「む」の已然形「め」に係助詞「か」,係助詞「も」の付いたもの。「か」は反語,「も」は詠嘆の意を表す。上代東国方言〕
「めやも(連語)」に同じ。「大舟を舳(ヘ)ゆも艫(トモ)ゆも堅めてし許曾(コソ)の里人顕はさ―/万葉 3559」「橘の下吹く風のかぐはしき筑波の山を恋ひずあら―/万葉 4371」
めかり
めかり [0] 【和布刈(り)】
ワカメなどの海藻を刈ること。
めかり
めかり
(1)状況を的確に見定めること。機転。「物もらひでも―をきかしや/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(下)」
(2)さしつかえ。「何も―はござりませぬが/歌舞伎・処女翫浮名横櫛」
めかりのしんじ
めかりのしんじ 【和布刈(り)の神事】
山口県下関市の住吉神社,福岡県北九州市門司の和布刈(メカリ)神社で,陰暦大晦日(オオミソカ)の夜半に神楽を奏し,未明に神官が海底のワカメを刈って神前に供える神事。[季]冬。
めかりぶね
めかりぶね [4] 【和布刈(り)舟】
ワカメなどの海藻をとる舟。[季]春。
めかる
めか・る 【目離る】 (動ラ下二)
会うことが間遠になる。「―・るれば忘れぬべき物にこそあめれ/伊勢 46」
めかれ
めかれ 【目離れ】
〔「めがれ」とも〕
会わないでいること。遠ざかること。「思へども身をしわけねば―せぬ雪のつもるぞわが心なる/伊勢 85」
めが
めが 【蘘荷】
茗荷(ミヨウガ)の古名。[和名抄]
めがい
めがい [1] 【雌貝】
アワビの一種。殻は楕円形で長径約15センチメートル。殻表は凹凸が少ない。肉は食用。北海道南部以南の岩礁にすむ。メガイアワビ。メンガイ。
めがお
めがお【目顔で知らせる】
give <a person> a wink;→英和
make a sign with one's eyes.
めがお
めがお [1][0] 【目顔】
目の表情。目つき。「―で知らせる」
めがき
めがき 【女餓鬼】
女の餓鬼。「寺々の―申さく大神(オオミワ)の男餓鬼賜(タバ)りてその子産まはむ/万葉 3840」
めがける
めが・ける [3] 【目掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 めが・く
〔古くは「めかく」〕
(1)目標としてねらう。目をとめて見る。「ミットを―・けて投げる」「伊成は―・けながら畏り居たりけるを/著聞 10」
(2)世話をする。ひいきにする。「日来―・けし仕立物屋の十蔵と言ふ者/浮世草子・一代男 8」
めがける
めがける【目掛ける】
aim <at> (ねらう).→英和
めがしら
めがしら [2] 【目頭】
目の鼻に近い方の端。めもと。まがしら。
⇔目尻
めがしら
めがしら【眼頭が熱くなる】
be moved to tears.
めがしら=が熱くなる
――が熱くな・る
感動して涙が出そうになる。
めがしら=を押さえる
――を押さ・える
感動したり,悲しかったりして出る涙を押しとどめるようにそっと押さえる。
めがたき
めがたき 【女敵・妻敵】
自分の妻と密通した男。姦夫(カンプ)。「―をもえ討たず/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」
めがたきうち
めがたきうち 【女敵討ち】
女敵を討ちとること。「―は天下のお許し/浄瑠璃・反魂香」
めがたち
めがたち [2] 【目形】
囲碁で,目になりそうな形。眼形(ガンケイ)。
めがね
めがね [1] 【眼鏡】
(1)不完全な視力を調整したり,強い光線を防ぐために,目につけるレンズや色ガラスなどを用いた器具。がんきょう。
(2)物を見て,善悪などを見分けること。また,その力。
→おめがね
(3)望遠鏡。とおめがね。
(4)江戸時代の女の髪形の一。髻(モトドリ)を二分して二つの輪をつくったもの。
めがね
めがね【眼鏡】
(1) (a pair of) spectacles[glasses].(2)[判断]judgment.〜をかける(かけている) put on (wear) glasses.〜のふち a rim.→英和
〜ごしに over one's spectacles.〜にかなう win the confidence <of one's master> .→英和
‖眼鏡橋 a humpbacked bridge.眼鏡屋 an optician;[店]an optician's.
めがね=が狂う
――が狂・う
良否を見分ける眼識が狂う。判断を誤る。
めがね=にかなう
――にかな・う
目上の人に認められる。お眼鏡にかなう。「社長の―・って抜擢(バツテキ)される」
めがねえ
めがねえ [3] 【眼鏡絵】
覗(ノゾ)き眼鏡または覗き機関(カラクリ)に用いられた,透視図法で描かれた絵。一七世紀ヨーロッパで流行。のち中国を経て日本に伝わり円山応挙・司馬江漢らが制作。
めがねごし
めがねごし [0] 【眼鏡越し】
(1)上目(ウワメ)遣いに,眼鏡の上から見ること。「―に見つめる」
(2)眼鏡を通して見ること。
めがねざる
めがねざる [4] 【眼鏡猿】
霊長目メガネザル科に属する哺乳類の総称。原猿類の一種。小形で,頭胴長10〜15センチメートル。尾長約20センチメートル。体は淡黄色あるいは灰褐色から暗褐色。目は大きく,夜行性で樹上にすむ。昆虫・トカゲなどを食べる。フィリピン・スラウェシ・カリマンタン・スマトラなどに分布。三種に分かれる。
眼鏡猿[図]
めがねちがい
めがねちがい [4] 【眼鏡違い】
人物や物のよしあしの判断を誤ること。
めがねばし
めがねばし [3] 【眼鏡橋】
石造りのアーチ橋の通称。江戸時代に中国から伝えられ,長崎を中心に九州各地に造られた。
眼鏡橋[図]
めがねへび
めがねへび [4] 【眼鏡蛇】
コブラの代表種。有毒蛇。敵を威嚇するとき,前半身を立てて首近くの肋骨を広げ,体を大きく見せる。また,背の黄色の斑紋が大きな目のようになる。インドに分布。
めがみ
めがみ [1] 【女神】
女性の神。
⇔男神(オガミ)
「勝利の―」
めがみ
めがみ【女神】
a goddess.→英和
めがるかや
めがるかや [2] 【雌刈萱】
カルカヤの別名。[季]秋。
めがわら
めがわら [2] 【牝瓦・女瓦】
凹面を上に向けて用いる瓦。伏せて用いる牡瓦(オガワラ)と組み合わせて交互に葺(フ)く。本瓦葺きに用いる平瓦など。
⇔牡瓦
めきき
めきき [3][0] 【目利き】
(1)書画・刀剣・器物などの真偽やよしあしを見分けること。また,それにすぐれた人。「書画の―をする」
(2)人の性質・才能などを感得する能力があること。また,その人。
(3)目がきくこと。見分けること。「どの骨仏やら―がならぬ/浮世草子・好色万金丹」
めきき
めきき【目利き】
[鑑定家]a judge;→英和
a connoisseur (美術品の);→英和
a critic.→英和
〜をする appraise;→英和
judge.
めききちがい
めききちがい [4] 【目利き違い】
鑑定を間違えること。めがねちがい。
めきめき
めきめき [1] (副)
(1)進歩・発展などが目だってはやいさま。「―(と)上達する」
(2)木・骨などが割れたりきしんだりする音を表す語。「大楠は,こらへかねて―と裂けつ/自然と人生(蘆花)」
めきめき
めきめき
remarkably;→英和
rapidly (急速に).〜上達する make remarkable progress <in> .
めきり
めきり 【目切り】
石臼の目を立てること。また,その人。「引臼の―,其隣は鉢ひらき/浮世草子・一代男 2」
めぎ
めぎ [1] 【目木】
メギ科の落葉小低木。山地に生える。よく分枝し,鋭いとげがある。葉は小さい倒卵形。春,黄色の小花が咲く。果実は長楕円形で赤熟。古く枝・葉の煎汁を眼薬にした。樹皮や木部は健胃薬・黄色染料とする。コトリトマラズ。ヨロイドオシ。漢名,小蘗。
めぎ
めぎ [1] 【女木・雌木】
(1)雌雄異株の植物で,雌花だけをつける木。
(2)木材の継ぎ手で,凹状のくぼみのある方の材。また上下二段に重ねた場合の下方の材。
⇔男木(オギ)
めぎじま
めぎじま 【女木島】
香川県高松市北方の島。桃太郎伝説があり,鬼ヶ島ともいわれる。
めぎつね
めぎつね [2] 【牝狐】
めすの狐。また,男をだます悪賢い女の意でもいう。
めぎみ
めぎみ 【女君・妻君】
他人の妻や娘を敬っていう語。「種松,緋の衣に白き笏もちて,―拝む/宇津保(吹上・下)」
めぎれ
めぎれ [3] 【目切れ】
目方が足りないこと。
めく
め・く (接尾)
〔動詞ヵ 五[四]段型活用〕
名詞や副詞,形容詞や形容動詞の語幹に付いて,…のような状態になる,…らしいなどの意を表す。「夏―・く」「なま―・く」「ことさら―・く」「時―・く」「ちら―・く」「ひし―・く」「ざわ―・く」
めくぎ
めくぎ [1] 【目釘】
刀身が柄(ツカ)から抜けないように,柄と茎(ナカゴ)にあけた穴に通す釘。竹・金属・角(ツノ)などで作る。
めくぎ=を湿(シメ)す
――を湿(シメ)・す
唾(ツバ)などで湿らせて,目釘を締め,刀を抜く用意をする。「主従刀の―・し/浄瑠璃・忠臣蔵」
めくさりがね
めくさりがね 【目腐り金】
「目腐れ金」に同じ。「五十両の―とりかへた僭上/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
めくされ
めくされ [2] 【目腐れ】
(1)眼病のため,目の縁がただれていること。また,その人。
(2)他人をののしっていう語。「構やあがんな,―めえ/滑稽本・浮世風呂 2」
めくされいち
めくされいち [4][5] 【目腐れ市】
「生姜(シヨウガ)市」に同じ。
めくされがね
めくされがね [0][4] 【目腐れ金】
わずかな金。はしたがね。めくさりがね。めくされぜに。
めくじら
めくじら [2] 【目くじら】
目の端。目尻。目角(メカド)。めくじり。
めくじら
めくじら【目くじらを立てる】
get angry about <trifles> .〜を立てて <talk> with glaring eyes.
めくじら=を立てる
――を立・てる
目をつり上げる。ささいなことを取り立ててとがめることにいう。目角を立てる。
めくじり
めくじり [2] 【目くじり】
「目くじら」に同じ。「―を立てる」
めくすし
めくすし 【目薬師】
眼医者。「ふと立ち,―殿と呼び寄せ/咄本・醒睡笑」
めくそ
めくそ [1][3] 【目糞・目屎】
めやに。
めくそ=鼻糞(ハナクソ)を笑う
――鼻糞(ハナクソ)を笑う
自分の欠点には気がつかないで,他人の欠点をあざわらう。
めくち
めくち [1] 【目口】
目と口。
めくち=はだかる
――はだか・る
目や口を開け広げる。驚きあきれたさまをいう。「奇異(アサマシ)く―・りて居たり/今昔 28」
めくちかわき
めくちかわき 【目口乾き】
細かい点までやかましいこと。また,その人。「とんだ―だの/滑稽本・浮世風呂 3」
めくばせ
めくばせ【目配せ】
winking.〜する wink <at> .→英和
〜をかわす exchange glances.
めくばせ
めくばせ [2] 【目配せ・眴】 (名)スル
素早く視線を走らせたり,まばたきをして見せたりして,合図すること。めくわせ。「黙っているように―する」
めくばり
めくばり [2] 【目配り】 (名)スル
注意をゆきとどかせること。目をくばること。「裏方の人にまで―する」「―がきく」
めくばり
めくばり【目配りする】
watch;→英和
keep an eye <on> .→英和
めくぼ
めくぼ [1] 【目凹】
くぼんでいる目。また,その人。奥目。
めくら
めくら [3] 【盲・瞽】
(1)目が見えないこと。また,その人。
→もう(盲)
(2)文字が読めないこと。また,その人。文盲(モンモウ)。
(3)物事の道理・価値などがわからないこと。また,その人。
めくら
めくら【盲になる】
become blind;lose one's sight.
めくら=千人(センニン)目明(メア)き千人
――千人(センニン)目明(メア)き千人
世の中には,物のわかる人もあれば,わからない人もある。目明き千人盲千人。
めくら=蛇(ヘビ)に怖(オ)じず
――蛇(ヘビ)に怖(オ)じず
無知な者は無知であるがゆえに,物おじせず無鉄砲な振る舞いをするというたとえ。
めくらうち
めくらうち [0] 【盲打ち】
ねらいを定めないでむやみに打つこと。
めくらうなぎ
めくらうなぎ [4] 【盲鰻】
(1)メクラウナギ目の魚類の総称。内口類の仲間で,日本にはメクラウナギ・ヌタウナギなど五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約50センチメートル。体形はウナギに似るが,あごはなく,鰓孔(エラアナ)は一対。目は退化して皮下に埋もれる。体色は暗紫褐色。魚に吸いつき肉を食う。食用。本州中部以南の太平洋側の深海に分布。
めくらかべ
めくらかべ [3] 【盲壁】
窓のない壁。
めくらぐも
めくらぐも [4] 【盲蜘蛛】
クモ形綱メクラグモ目の節足動物の総称。日本では約八〇種が知られる。小さな体に,体長の一〇倍以上もの長さの針金のような脚が四対ある。森林中などの湿った暗所に多い。座頭虫(ザトウムシ)。
めくらごぜ
めくらごぜ [4] 【盲御前】
⇒瞽女(ゴゼ)
めくらごよみ
めくらごよみ [4] 【盲暦】
文字を使わずに,絵や符号で表した暦。近世,南部藩などで行われた。絵暦。座頭暦。南部暦。
めくらさがし
めくらさがし [4] 【盲探し】
(1)手さぐりでさがすこと。
(2)目当てもなくただやたらにさがすこと。
めくらしょうぎ
めくらしょうぎ [4] 【盲将棋】
(1)盤や駒を用いず,棋譜を言いながら口頭でさす将棋。
(2)下手(ヘタ)な将棋。へぼ将棋。「此―め/滑稽本・浮世風呂(前)」
めくらじ
めくらじ [0] 【盲地】
(1)
⇒盲縞(メクラジマ)
(2)
⇒裏地(ウラチ)
めくらじま
めくらじま [0] 【盲縞】
紺無地の綿織物。主に作業用の足袋・脚絆,職人の腹掛けなどに用いられる。青縞。盲地。
めくらそう
めくらそう [3] 【盲僧】
めくらの僧。特に近世,僧形の盲人または目明きで,座頭と同じ仕事をしている者。
めくらだに
めくらだに [0] 【盲谷】
(1)出口のない谷。例えば,石灰岩地域に見られる細長い溶食窪地が多数連結してできた谷など。
(2)一様な堆積物からなる平坦地に樹枝状に分布する谷。
めくらながや
めくらながや [4] 【盲長屋】
通路に面した側に窓のない長屋。大名屋敷にみられる。
めくらばん
めくらばん【盲判を押す】
sign[put one's seal to] <papers> blindly.
めくらばん
めくらばん [0] 【盲判】
文書の内容を調べもせずにいい加減に判を押すこと。また,その判。「―を押す」
めくらぶね
めくらぶね [4] 【盲船】
戦国時代,船上の総矢倉の周囲を厚い盾板で囲った軍船。
めくらへび
めくらへび [4] 【盲蛇】
(1)有鱗目メクラヘビ科の爬虫類の総称。亜熱帯・熱帯に広く分布。
(2){(1)}の一種。全長約16センチメートル。体はミミズのような形で鱗(ウロコ)におおわれ,褐色ないし黒褐色。目は退化して非常に小さい。枯れ草の下や地中にすみ,昆虫の幼虫などを食べる。鹿児島以南の暖地に分布。ミミズヘビ。
(3)「盲蛇(ヘビ)に怖(オ)じず」の略。
めくらべ
めくらべ 【目比べ】
(1)にらみあうこと。にらみあい。「かやうに―して鎌倉に集り居ては叶ふまじ/太平記 14」
(2)にらめっこ。「―,頸引き,膝挟み/異制庭訓往来」
めくらほうし
めくらほうし 【盲法師】
盲人の琵琶法師。「―の琵琶/徒然 232」
めくらまし
めくらまし [2] 【目眩し】
幻術。魔法。魔術。手品。
めくらまど
めくらまど [4] 【盲窓】
壁の一部に設けた,形だけで光などを通さない装飾のための窓。
めくらめじ
めくらめじ [4] 【盲目地】
⇒眠(ネム)り目地
めくらめっぽう
めくらめっぽう【盲滅法に】
blindly;→英和
recklessly.→英和
めくらめっぽう
めくらめっぽう [4] 【盲滅法】 (名・形動)
何の見当もつけずにむやみに事を行う・こと(さま)。やみくも。「―にバットを振り回す」
めくり
めくり [0] 【捲り】
(1)めくること。めくるもの。「日―」
(2)寄席などで演者名を書いて舞台に下げておく紙。一人が終わるごとにめくって次の演者名を示す。
(3)「めくりカルタ」の略。
めくりごよみ
めくりごよみ [4] 【捲り暦】
毎日一枚ずつめくる暦。日めくり。
めくりふだ
めくりふだ [3] 【捲り札】
(1)めくりカルタの別名。
(2)花ガルタやトランプで,場の中央に裏側を上にして積み重ねて置かれた札。
めくりカルタ
めくりカルタ [4] 【捲り―】
(1)四八枚の札を用いて,花合わせの八八と同様の方法でする競技。また,その賭博(トバク)。天明(1781-1789)の頃盛んに行われた。めくり札。
(2)花ガルタ。
めくる
めく・る [0] 【捲る】 (動ラ五[四])
〔「まくる(捲)」の転〕
(1)おおっているものを,はいだり,上げたりして下の物をあらわす。「暦を―・る」「布団を―・る」「ページを―・る」
(2)「めくりカルタ」をする。「今まで―・つてをりやした/洒落本・妓者呼子鳥」
[可能] めくれる
めくる
めくる【捲る】
turn over <the pages> ;turn up <a card> ;tear[strip]off (はぎとる);roll up <the sleeves> .
めくるめく
めくるめ・く [4] 【目眩く】 (動カ五[四])
目がくらむ。めまいがする。また,魅力にひかれて,理性を失う。「―・くような高さ」「―・く快楽の日々」
めくれる
めく・れる [0] 【捲れる】 (動ラ下一)
めくった状態になる。まくれる。「唇の―・れた男」「シャツの袖が―・れる」
めくわす
めくわ・す 【眴す】 (動サ下二)
めくばせをする。「―・すれど聞きも入れず/源氏(若菜上)」
めくわせ
めくわせ 【眴せ】 (名)スル
〔「めぐわせ」とも〕
「めくばせ」に同じ。「若党にきつと―せられければ/太平記 14」
めぐ
め・ぐ
■一■ (動ガ四)
こわす。「皿ヲ打チ―・グ/日葡」
■二■ (動ガ下二)
⇒めげる
めぐし
めぐ・し 【愛し】 (形ク)
(1)たまらなくいとおしい。「妻子(メコ)見れば―・し愛(ウツク)し/万葉 800」
(2)かわいそうである。いたわしい。気がかりである。「人もなき古りにし郷にある人を―・くや君が恋に死なせむ/万葉 2560」
めぐし
めぐし [1] 【目串】
見当。目ぼし。目あて。「―をつける」
めぐし=が抜ける
――が抜・ける
疑いがはれる。「悪く口を利きなさると目串は抜けませぬぞ/歌舞伎・三人吉三」
めぐすり
めぐすり [2] 【目薬・眼薬】
(1)眼病をなおすため,目につける薬。点眼剤。点眼水。「―をさす」
(2)ごくわずかな量。ほんの少し。「さういふ気は―ほどもねえよ/洒落本・田舎談義」
(3)賄賂(ワイロ)。鼻薬。
めぐすり
めぐすり【目薬(をさす)】
(apply) eye lotion.
めぐすりのき
めぐすりのき [2] 【眼薬の木】
カエデ科の落葉高木。山地に生える。葉は楕円形の小葉三個から成る。葉の裏や柄に毛が多い。翼果は大きく密毛がある。樹皮を煎じて目薬とした。チョウジャノキ。
めぐま
めぐま [0] 【目隈】
「目張り{(3)}」に同じ。
めぐまれた
めぐまれた【恵まれた】
fortunate;→英和
blessed <with good health> .→英和
〜生活 a happy life.恵まれない人々 unfortunate people.
めぐまれる
めぐま・れる [0][4] 【恵まれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 めぐま・る
(1)普通より良い条件・環境などを与えられる。「―・れた家庭」
(2)運よく与えられる。「天候に―・れる」
めぐみ
めぐみ [0] 【恵み】
めぐむこと。恩恵。「神の―」
めぐみ
めぐみ【恵み】
[天恵]a blessing <from Heaven> ;grace <of God> ;→英和
[恩恵]a favor;→英和
(a) kindness;→英和
[慈悲](a) mercy;→英和
charity (慈善);→英和
alms (施し物).→英和
めぐみ
めぐみ 【め組】
江戸の町火消しの組の一。
めぐみのあめ
めぐみのあめ 【恵みの雨】
(1)日照りの続いたあとで降る雨。慈雨。
(2)神仏・君主などの恩が広くゆきわたるたとえ。「君が代に民の伏屋もうるふなり―や四方にあまねき/師兼千首」
めぐみのけんか
めぐみのけんか 【め組の喧嘩】
歌舞伎「神明恵和合取組(カミノメグミワゴウノトリクミ)」の通称。世話物。竹柴其水(キスイ)作。1890年(明治23)東京新富座初演。1805年の芝神明の境内での力士と鳶(トビ)との争いを劇化。鳶頭辰五郎の心意気と,大人数の立ち回りを見せる。
めぐむ
めぐ・む [2] 【芽ぐむ・萌む】 (動マ五[四])
(1)草木が芽を出す。芽吹く。「柳が―・む」
(2)ある感情・考えなどがうまれる。「今年一六才,春の心を―・みたる/人情本・英対暖語」
めぐむ
めぐ・む [0] 【恵む・恤む】 (動マ五[四])
〔「めぐし」と同源〕
(1)困っている人をあわれんで金品を与える。施す。「少々の金を―・む」
(2)神仏・君主などが人々をいつくしむ。思いやる。「国つ御神は旅行きもし知らぬ君を―・みたまはな/万葉 3930」
めぐむ
めぐむ【萌む[芽ぐむ]】
bud;→英和
put forth shoots.
めぐむ
めぐむ【恵む】
give <alms to a person,a thing in charity> .→英和
めぐらう
めぐら・う 【巡らふ・回らふ】 (動ハ四)
〔「巡る」に継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
(1)巡回する。めぐる。「とのゐたしかに―・ひてさぶらはせ/浜松中納言 3」
(2)ためらう。逡巡(シユンジユン)する。「入鹿が威に畏(オソ)りて,―・ひて進まざる/日本書紀(皇極訓)」
(3)生きながらえて世にある。「生きて世に―・ふべき心地もし侍らざりしかど/大鏡(藤氏物語)」
めぐらかす
めぐらか・す 【回らかす】 (動サ四)
まわす。めぐらす。「同じ錦の幕を引―・したり/今昔 28」
めぐらしぶみ
めぐらしぶみ 【回らし文】
「回(マワ)し文」に同じ。「まづ―候べしとて/平家 6」
めぐらす
めぐらす【巡らす】
[囲む]surround[enclose] <the house with trees> ;→英和
[計画などを]devise <a plan> ;→英和
discuss.→英和
めぐらす
めぐら・す [0][3] 【巡らす・回らす・廻らす】 (動サ五[四])
(1)周りを囲むようにする。取り巻かせる。「塀を―・す」「紅白の幕を―・す」
(2)輪を描くように動かす。「首(コウベ)を―・す」
(3)種々の方面から考える。思案する。「思いを―・す」「策を―・す」
(4)回転させる。まわす。「車は輪を―・す事あたはず/平家 11」
(5)(文書・口頭などで)順に知らせる。「堂の飾り,仏の御具など―・し仰せらる/源氏(松風)」
(6)時を経過させる。「時剋を―・さず,夜中に院の御所に押よせ/保元(上)」
〔「巡る」に対する他動詞〕
[可能] めぐらせる
めぐり
めぐり【巡り】
[巡歴]a tour;→英和
a pilgrimage <to temples> ;→英和
[循環]⇒循環.島〜をする go round an island.→英和
血の〜の悪い男 a stupid fellow.
めぐり
めぐり [0] 【巡り・回り・廻り】
(1)物のまわりをめぐること。順に従ってまわること。「血の―が悪い」「名所―」
(2)周囲。まわり。「―に低き鉄欄干をつくり/文づかひ(鴎外)」
(3)近所。付近。あたり。「御簾の有様よりはじめ,―まで世の常ならず珍かなる/栄花(音楽)」
(4)「御廻(オメグリ)」に同じ。
めぐりあい
めぐりあい【巡り会い】
a chance meeting.
めぐりあい
めぐりあい [0] 【巡り合い・回り合い】
めぐりあうこと。思いがけずに出会うこと。邂逅(カイコウ)。「劇的な―」
めぐりあう
めぐりあ・う [4] 【巡り合う・回り合う】 (動ワ五[ハ四])
長いことかかってやっと出会う。思いがけなく出会う。「幼なじみと―・う」「良師に―・う」
[可能] めぐりあえる
めぐりあう
めぐりあう【巡り合う】
come across[upon] <a person> .
めぐりあわせ
めぐりあわせ【巡り合せ】
⇒回り合せ.
めぐりあわせ
めぐりあわせ [0] 【巡り合(わ)せ・回り合(わ)せ】
偶然にそうなること。運命。まわりあわせ。「奇妙な―」
めぐりあわせる
めぐりあわ・せる [6][0] 【巡り合(わ)せる・回り合(わ)せる】 (動サ下一)
思いがけなく出合う。「幸運に―・せる」
めぐりがみ
めぐりがみ [4] 【巡り神】
(1)年や日によって,居る方角を異にする神。
(2)祭りのとき,神輿(ミコシ)に乗って神が氏子区域を巡ること。
めぐりみずのとよのあかり
めぐりみずのとよのあかり メグリミヅ― 【曲り水の豊の明かり】
「曲水(キヨクスイ)の宴」に同じ。「後苑(ミソノ)に幸(イデマ)して,―きこしめす/日本書紀(顕宗訓)」
めぐる
めぐ・る [0] 【巡る・回る・廻る】 (動ラ五[四])
(1)物の周囲をたどって進む。「池を―・る」
(2)一定の経路に従って進んでもとに戻る。「血液が体内を―・る」「季節が―・る」
(3)あちらこちらと移り動く。「秘湯を―・る旅」「をみなへし咲きたる野辺を行き―・り/万葉 3944」
(4)物のまわりを取り囲む。「池を―・る小道」「本堂を―・る廊下」
(5)ある事を中心としてつながり合う。「入札を―・る疑惑」「賛否を―・って議論が白熱する」
(6)回転する。「思ふやうに―・りて,水を汲み入るる事/徒然 51」
(7)輪廻(リンネ)する。「六道四生に―・る事もまた,財を貪るに依りて有る事也/今昔 4」
(8)生き長らえる。「我かくて憂き世の中に―・るとも/源氏(手習)」
(9)時がたつ。「雲の上に千代を―・らむ初めとて/増鏡(さしぐし)」
〔「巡らす」に対する自動詞〕
めぐる
めぐる【巡る】
circulate (循環);→英和
make a tour <of Europe> .→英和
…を巡って about;→英和
concerning;→英和
as regards.
めぐろ
めぐろ 【目黒】
東京都二三区の一。二三区の南西部にある。住宅・商業地区。
めぐろ
めぐろ [0] 【目黒】
(1)スズメ目ミツスイ科の小鳥。スズメ大で背面は暗緑色,腹面は黄色で,目の周囲に黒い三角斑がある。森林にすみ,花蜜を吸ったり昆虫を食べる。小笠原諸島特産。特別天然記念物。オガサワラメジロ。
(2)鮪(マグロ)の小さいもの。めじか。「―のせんば煮/浮世草子・五人女 1」
目黒(1)[図]
めぐろぎょうにんざかのかじ
めぐろぎょうにんざかのかじ 【目黒行人坂の火事】
1772年(明和9.安永1)二月二九日,目黒行人坂大円寺から出火,麻布・神田・下谷・浅草・千住に及び,江戸市街の大半を焼き翌日鎮火。死者一万四七〇〇人,負傷者・行方不明者は一万人余。明暦の大火と並ぶ江戸の大火。明和の大火。
めぐろのさんま
めぐろのさんま 【目黒の秋刀魚】
(1)落語の一。目黒へ鷹狩りに行き,農家で焼き立てのサンマを食べた殿様が,その味を忘れられず,「サンマは目黒に限る」と言った滑稽話。
(2)場違いな物をほめたり,知ったかぶりをするたとえ。
めぐろふどう
めぐろふどう 【目黒不動】
滝泉寺(リユウセンジ)の通称。
めげ
めげ [1]
〔動詞「めげる」の連用形から〕
こわれること。また,そのもの。かけら。かけ。
めげる
めげる
be discouraged <by> ;shrink <from> (ひるむ).→英和
めげる
め・げる [2] (動ガ下一)[文]ガ下二 め・ぐ
(1)気持ちがくじける。負ける。「暑さに―・げずがんばる」
(2)こわれる。欠ける。「椀・折敷(オシキ)の―・げるを構はず/浮世草子・一代女 5」
めこ
めこ 【妻子】
(1)妻(ツマ)と子。「―見ればめぐし愛(ウツク)し/万葉 800」
(2)妻。「その人の御―とて/宇津保(初秋)」
めこ
めこ 【女子】
(1)女の子。女子。「さべき人の―皆宮仕へに出ではてぬ/栄花(つぼみ花)」
(2)女性の性器をいう隠語。
めこと
めこと 【目言】
目に見,口にいうこと。会って話すこと。「なにしかも―をだにもここだ乏(トモ)しき/万葉 689」
めこぼし
めこぼし [2] 【目溢し】 (名)スル
(1)見逃すこと。見て見ぬふりをすること。「お―願います」
(2)「目こぼれ」に同じ。
めこぼれ
めこぼれ [2] 【目溢れ】
見落とすこと。見落とし。めこぼし。
めご
めご [1] 【目籠】
「めかご(目籠)」に同じ。
めごい
めご・い (形)
かわいい。愛らしい。めんこい。「―・い子馬」
〔東北地方で用いる〕
めごち
めごち [1][0] 【雌鯒】
(1)カサゴ目の海魚。全長20センチメートル前後。コチの一種で,体表に鱗があり頭部は扁平で骨質の隆起やこぶがある。体色は褐色。若魚はすべて雄で,成長につれて,雌雄同体から雌へと性転換をする。練り製品の原料とする。本州中部以南の沿岸の砂泥底に分布。
(2)関東地方で,ネズッポやネズミゴチの異名。
雌鯒(1)[図]
めさき
めさき【目先の】
immediate <profit> .→英和
〜の変わった new;→英和
novel.→英和
〜の事ばかり考える think only of the present.→英和
〜の早い quick(-witted).→英和
〜のきかない shortsighted.→英和
〜に before one('s eyes).
めさき
めさき [3][0] 【目先・目前】
(1)目の前。「子供の顔が―にちらつく」
(2)その場のこと。当座。「―の利益を追う」
(3)ごく近い将来。先の見通し。「―が見えない」
めさき=が利(キ)く
――が利(キ)・く
先の見通しがきく。機転がきく。
めさき=を変える
――を変・える
当座の趣向を変えて,目新しくする。
めさく
めさ・く 【黥く】 (動カ四)
〔「目割(サ)く」の意〕
目のまわりに入墨(イレズミ)をする。「ひたひきざむ罪を科して即日(ソノヒ)―・ききざましむ/日本書紀(履中訓)」
めさぐ
めさ・ぐ (動ガ下二)
〔「召し上ぐ」の転〕
召し上げる。「春さらば奈良の都に―・げたまはね/万葉 882」
めさましぐさ
めさましぐさ 【めさまし草】
文芸雑誌。1896年(明治29)創刊,1902年廃刊。通巻五六冊。森鴎外・幸田露伴・斎藤緑雨により「しからみ草紙」のあとを継いで発刊。「三人冗語」「雲中語」などの合評形式による文芸批評が特色。
めさまししんぶん
めさまししんぶん 【めさまし新聞】
日刊新聞。星亨(トオル)が発行した絵入り新聞「灯新聞」を1887年(明治20)に改題したもの。翌年7月,村山竜平が譲り受け,「東京朝日新聞」と改題。
めさまし新聞
めさまししんぶん 【めさまし新聞】
日刊新聞。星亨(トオル)が発行した絵入り新聞「灯新聞」を1887年(明治20)に改題したもの。翌年7月,村山竜平が譲り受け,「東京朝日新聞」と改題。
めさまし草
めさましぐさ 【めさまし草】
文芸雑誌。1896年(明治29)創刊,1902年廃刊。通巻五六冊。森鴎外・幸田露伴・斎藤緑雨により「しからみ草紙」のあとを継いで発刊。「三人冗語」「雲中語」などの合評形式による文芸批評が特色。
めさる
めさ・る 【召さる】
■一■ (動ラ四)
〔下二段活用動詞「召さる」の四段化したもの。近世語〕
(1)「召される{(1)}」に同じ。「おお,よい仕事―・つたの/浄瑠璃・用明天皇」
(2)(補助動詞)
「召される{(2)}」に同じ。「孫十次郎は城に残つてゐ―・るか/浄瑠璃・太功記」
■二■ (動ラ下二)
⇒めされる
めされる
めさ・れる [3] 【召される】 (動ラ下一)[文]ラ下二 めさ・る
(1)「する」の尊敬語。なさる。めさる。「コノゴロメウトイサカイ(=夫婦諍)ヲ―・レタニヨッテ/天草本伊曾保」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,尊敬の意を添える。…なさる。「源之介おとなしうござるよ。追付け殿の御用に立ち―・れう/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
めざし
めざし [3][0] 【目差(し)・目指(し)】
(1)めざすところ。めあて。目的。
(2)目つき。まなざし。「婆は懼(オソ)れたる―を客の方へ忍ばせて/金色夜叉(紅葉)」
めざし
めざし【目刺し】
a dried sardine.
めざし
めざし [0] 【目刺(し)】
(1)主にイワシを塩水に漬けたのち,竹串で数匹ずつ目を刺し連ねて干したもの。[季]春。
→頬(ホオ)刺し
(2)子供の髪形。前髪を下げて目にかかるほどの長さに切りそろえたもの。また,その髪形をする年頃の少年や少女。「いそなつむ―ぬらすなおきにをれなみ/古今(大歌所)」
目刺し(2)[図]
めざし
めざし [3][0] 【芽挿(し)】
挿し木法の一。若い芽を挿し穂として苗床に挿して発根させる方法。ブドウなどに用いる。さしめ。
めざしかご
めざしかご [3] 【目刺し籠】
とった貝などを入れる籠。
めざす
めざ・す [2] 【芽差す】 (動サ五[四])
(1)芽が萌(モ)え出る。芽を吹く。めぐむ。
(2)物事が起こる気配がする。きざす。「恋愛が―・してゐたか/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
めざす
めざす【目指す】
aim <at> .→英和
めざす
めざ・す [2] 【目指す・目差す】 (動ラ五[四])
(1)そこを目標として進んで行く。「一路,京を―す」
(2)行動の目標とする。「優勝を―・す」
(3)目あてとして見る。「―・すとも知らざる暗き夜に/太平記 3」
[可能] めざせる
めざと
めざと 【目敏】 (形動ナリ)
めざといさま。見つけるのが早いさま。「―に見つけて/枕草子 151」
めざとい
めざとい【目敏い】
sharp-sighted.目敏く見つける find quickly.
めざとい
めざと・い [3] 【目敏い】 (形)[文]ク めざと・し
(1)見つけるのがすばやい。目が早い。「―・く見つける」
(2)わずかの物音などで目がすぐさめる。「老人は―・い」
[派生] ――さ(名)
めざまし
めざまし【目覚まし(時計)】
an alarm clock.7時に〜をかける set the alarm (clock) for 7.
めざまし
めざまし [2] 【目覚(ま)し】
(1)目を覚ますこと。また,目を覚まさせるもの。眠気覚まし。
(2)子供が目覚めたときに与える菓子など。おめざ。
(3)「目覚まし時計」の略。「―をかける」
めざましい
めざまし・い [4] 【目覚(ま)しい】 (形)[文]シク めざま・し
(1)目が覚めるほどすばらしい。目を見張るほど立派だ。「―・い活躍」
(2)目が覚めるほど意外である。あきれたことだと不快に思う。目にあまる。「はじめより,われはと思あがり給へる御かたがた,―・しき者におとしめそねみたまふ/源氏(桐壺)」
〔動詞「めざむ」の形容詞形。古くは「めさまし」とも。平安時代には上位の者からみて下位の者の言動をけなす場合には(2),ほめる場合には(1)というように,善悪いずれにも用いられたが,(2)の用法は中世以降次第に衰退した〕
[派生] ――さ(名)
めざましい
めざましい【目覚ましい】
remarkable;→英和
striking;→英和
wonderful;→英和
brilliant.→英和
めざましがる
めざましが・る 【目覚(ま)しがる】 (動ラ四)
めざましく思う。あきれたことだと思う。「高助―・りて/今昔 31」
めざましぐさ
めざましぐさ 【目覚(ま)し草・目覚草】
〔「めさましぐさ」とも〕
(1)目を覚ます手段となるもの。目を覚ましたときに用いるもの。「暁(アカトキ)の―と/万葉 3061」
(2)煙草(タバコ)。また,茶。「一ぷくついでくゆらする―は服部の/浄瑠璃・雪女」
(3)オギの異名。
(4)マツの異名。
めざましどけい
めざましどけい [5] 【目覚(ま)し時計】
眠っている人を起こすため,予定の時刻にベルなどが鳴る仕組みの時計。めざまし。
めざます
めざま・す [3] 【目覚(ま)す】 (動サ五[四])
(1)目を覚まさせる。
(2)心にひそむものなどを呼び起こす。「良心を―・す」
めざめ
めざめ [3] 【目覚め】
(1)めざめること。「朝の―」
(2)ひそんでいた本能や能力がはたらき始めること。「性の―」
(3)迷いから立ち直ること。また,自覚すること。「民族意識の―」
めざめ
めざめ【目覚め】
waking;awakening.→英和
めざめる
めざめる【目覚める】
wake (up);→英和
awake;→英和
awaken[be awakened] <to the fact> (自覚).→英和
めざめる
めざ・める [3] 【目覚める】 (動マ下一)[文]マ下二 めざ・む
(1)眠りから覚める。「物音に―・める」
(2)活動していなかったものや鈍っていたものがはたらき始める。「性に―・める」「町が―・める」
(3)今まで見すごしていた物事の,価値や必要性に気づく。「学問に―・める」
(4)好ましくない状態から本来の自分に立ち返る。自覚する。「現実に―・める」
めざる
めざる [1] 【目笊】
目のあらいざる。
めざわり
めざわり [2] 【目障り】 (名・形動)[文]ナリ
(1)それが邪魔になって,他の物が見えない・こと(さま)。また,そのもの。「展望の―になる」
(2)見ると不愉快になること。また,そのようなさまやそのようなもの。「―な存在」「―にならないようにおとなしくする」
めざわり
めざわり【目障り】
an eyesore.→英和
〜になる be an eyesore;offend the eye.→英和
めし
めし 【召し・徴し】
〔動詞「召す」の連用形から〕
(1)上位の人が呼び寄せること。呼び出し。「うちより―ありつれば/蜻蛉(中)」
→お召し
(2)貴人が命じて取り寄せること。
めし
めし [2] 【飯】
〔動詞「召す」の連用形から。召し上がるものの意〕
(1)米を炊いたもの。ごはん。
(2)食事。朝・昼・晩の食事。ごはん。「―の支度ができる」
めし
めし【飯】
(boiled) rice (米飯);→英和
a meal (食事).→英和
〜をたく boil rice.〜を食べる have a meal.〜が食えない cannot make a living.→英和
めし=の種(タネ)
――の種(タネ)
生活の手段。収入を得る方法。「―を失う」
めし=の食い上げ
――の食い上げ
収入がなくなり生活できなくなること。
めし=を食う
――を食・う
(1)食事をする。
(2)生活をする。生計をたてる。「文筆で―・う」
めしあがりもの
めしあがりもの [0] 【召し上(が)り物】
食べる人を敬って,その飲食物をいう語。
めしあがる
めしあがる【召し上がる】
⇒食べる.どうぞ召し上がって下さい Please help yourself <to a cake> .
めしあがる
めしあが・る [0][4] 【召し上(が)る】 (動ラ五[四])
「飲む」「食う」の尊敬語。「御飯を―・れ」
[可能] めしあがれる
めしあげる
めしあ・げる [4][0] 【召(し)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 めしあ・ぐ
(1)没収する。取り上げる。「土地を―・げる」
(2)呼び寄せる。召し出す。「実政を御船に―・げて,歌ども講ぜさせ給ふ/栄花(松の下枝)」
(3)「召し上がる」に同じ。「酒少しづつ―・げられ/浮世草子・風流曲三味線」
めしあわす
めしあわ・す 【召し合はす】 (動サ下二)
呼び出して対決させる。「御前にて―・せられたりけるに/徒然 135」
めしあわせ
めしあわせ [0] 【召し合(わ)せ】
(1)相撲(スマイ)の節(セチ)の当日,左右の相撲人(スマイビト)を手合わせさせたこと。
(2)襖(フスマ)や障子などで,両方から引き寄せて閉じるようになっているもの。また,その合わさる部分。
めしい
めしい [2] 【盲】
目が見えないこと。また,その人。
めしいず
めしい・ず 【召し出づ】 (動ダ下二)
(1)「召しいだす{(1)}」に同じ。「右近を―・でて,随身を召させ給ひて/源氏(夕顔)」
(2)「めしいだす{(2)}」に同じ。「御直衣―・でて奉る/源氏(松風)」
めしいだす
めしいだ・す 【召し出だす】 (動サ四)
(1)貴人が人を呼び寄せる。「小督があらんかぎりは世中よかるまじ,―・してうしなはん/平家 6」
(2)貴人が命じて,物を差し出させる。「其の刀を―・して叡覧あれば/平家 1」
めしいる
めし・いる [2] 【盲いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 めし・ふ
目が見えなくなる。「―・ひたる爺(オジ)/邪宗門(白秋)」
めしいる
めしい・る 【召し入る】 (動ラ下二)
貴人が人を招き入れる。呼び入れる。「修法の阿闍梨ども―・れさせ/源氏(総角)」
めしう
めし・う 【盲ふ】 (動ハ上二)
⇒めしいる
めしうた
めしうた [2] 【召歌】
宮中の歌会始(ウタカイハジメ)で,召人(メシウド)が詠進した歌。
めしうど
めしうど [2] 【召人】
〔「めしひと」の転。「めしうと」とも〕
(1)宮中の歌会始(ウタカイハジメ)で,歌を特に召された人。めしびと。
(2)和歌所の寄人(ヨリウド)の異称。
(3)舞楽に奉仕するために召し出された人。「このたびの神楽少しよろしうせばや―などえらびて/宇津保(菊の宴)」
(4)側近く仕えさせ,寵愛(チヨウアイ)する女性。「小野の宮おとどの御―どもあり/蜻蛉(中)」
(5)(「囚人」と書く)とらえられた人。しゅうじん。「大事の―を切るべきやらん/義経記 4」
めしおおせ
めしおおせ 【召し仰せ】
呼び寄せて命ずること。特に,叙位や朝廷の諸役の任命についていう。「その夜―ありけり/著聞 3」
めしおく
めしお・く 【召し置く】 (動カ四)
(1)上位の者が取り寄せてそばにおく。また,召してそばにおく。「禁中にも仙洞にも軍兵を―・きて/保元(上)」
(2)捕らえて留めおく。「権大納言公宗卿―・かれしも/正統記(後醍醐)」
めしおろし
めしおろし [0] 【召(し)下ろし】
目下の者に与える,使い古しの衣服など。召しくだし。
めしかえ
めしかえ [0] 【召(し)替え】
召しかえること。また,その用に供するもの。
めしかえす
めしかえ・す 【召(し)返す】 (動サ四)
上位のものが,呼び返す。呼びもどす。「―・して御対面さぶらへ/平家 1」
めしかえる
めしか・える [0][4][3] 【召(し)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 めしか・ふ
貴人が衣服や乗り物などをとりかえる。「輿(コシ)を―・える」「我が命に―・ふべしと申して/著聞 8」
めしかかえる
めしかかえる【召し抱える】
employ.→英和
めしかかえる
めしかか・える [5][0] 【召(し)抱える】 (動ア下一)[文]ハ下二 めしかか・ふ
家来として雇う。「武芸者を―・える」
めしがま
めしがま [0][2] 【飯釜】
飯をたくかま。飯たきがま。
めしぐす
めしぐ・す 【召し具す】 (動サ変)
貴人が従者などを伴って行く。「大納言…侍三四人―・して/平家 2」
めしごうり
めしごうり [3] 【飯行李】
弁当の飯を詰める小さな行李。めしごり。
めしごり
めしごり [3] 【飯行李】
「めしごうり(飯行李)」に同じ。
めしじゃくし
めしじゃくし [3] 【飯杓子】
飯を盛る杓子。しゃもじ。
めしじょう
めしじょう [2] 【召(し)状】
⇒召文(メシブミ)
めした
めした [0][3] 【目下】
年齢・立場・地位・階級などが自分より低いこと。また,その人。
⇔目上
「―の者」
めした
めした【目下(の者)】
one's inferiors.
めしたき
めしたき [0][4][3] 【飯炊き】
飯をたくこと。また,そのために雇われている人。
めしたきおんな
めしたきおんな [5] 【飯炊き女】
(1)飯炊きとして雇われている女。
(2)近世,大坂の曾根崎新地などの泊り茶屋で,客の給仕とともに遊女をも兼ねた女。
めしたきがま
めしたきがま [4] 【飯炊き釜】
飯をたくのに用いる釜。
めしだ
めしだ [1] 【雌羊歯】
オシダ科の夏緑性シダ植物。東北の深山,北海道以北に見られる。根茎は太く,葉を束生する。高さ0.7〜1メートル。葉柄は淡褐色で黒い鱗片(リンペン)がある。葉は軟革質の二回羽状複葉。胞子嚢(ホウシノウ)群は鉤(カギ)形。ミヤマメシダ。オオイヌワラビ。
めしだい
めしだい [0] 【飯代】
飯の代金。食事代。
めしだす
めしだ・す [3][0] 【召(し)出す】 (動サ五[四])
「召しいだす」に同じ。「御前(ゴゼン)に―・される」
めしぢゃわん
めしぢゃわん [3] 【飯茶碗】
飯を盛る茶碗。
めしつかい
めしつかい【召使】
a servant;→英和
a maid(-servant) (女).→英和
めしつかい
めしつかい [3] 【召(し)使い】
(1)雇われて雑用をする者。女中・下男・下女など。
(2)宮中で雑事に使われた,身分の低い官人。
めしつかう
めしつか・う [0][4] 【召(し)使う】 (動ワ五[ハ四])
貴人が人を身近に呼びよせ,雑用などに使う。
めしつぎ
めしつぎ 【召し次ぎ・召し継ぎ】 (名)スル
(1)とりつぐこと。また,とりつぎをする人。「この―しつる侍/宇治拾遺 5」
(2)院や東宮につかえて,雑役をする人。「―・舎人などの中には/源氏(宿木)」
めしつぎ
めしつぎ [0][4] 【飯つぎ】
飯櫃(メシビツ)。
めしつぎどころ
めしつぎどころ 【召し次ぎ所】
院の庁の,召し次ぎの詰め所。
めしつどう
めしつど・う 【召し集ふ】 (動ハ下二)
召し集める。召集する。「もののふの八十伴の男を―・へ/万葉 478」
めしつぶ
めしつぶ [3] 【飯粒】
飯のつぶ。ごはんつぶ。
めしつれる
めしつ・れる [0][4] 【召(し)連れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 めしつ・る
貴人が従者などを伴う。従えて行く。「供を―・れる」
めしとり
めしとり [0] 【召(し)捕り・召(し)取り】
罪人などをつかまえること。
めしとる
めしと・る [3][0] 【召(し)捕る・召(し)取る】 (動ラ五[四])
(1)命によって罪人などをつかまえる。逮捕する。「牢破りを―・る」
(2)貴人が呼び寄せる。「すぐれたる上手どもを―・りて/源氏(絵合)」
[可能] めしとれる
めしどき
めしどき [0] 【飯時】
食事をする時刻。時分時(ジブンドキ)。
めしな
めしな 【召名】
除目(ジモク)に任官される人々の名を書き記して,太政官から奉聞する文書。
めしはなす
めしはな・す 【召し放す】 (動サ四)
官位・領地などを官へ取り上げる。剥奪(ハクダツ)する。「知行ヲ―・サレタ/日葡」
めしはなち
めしはなち [0] 【召(し)放ち】
(1)中世,幕府や大名が刑罰として家臣の所領を没収すること。
(2)近世,旗本・御家人・代官・名主などの役職を解任すること。
めしはなつ
めしはな・つ 【召し放つ】 (動タ四)
多くの人の中から,その人だけを召し寄せる。「かく聞きそめ給ひて後は―・ちつつ/源氏(玉鬘)」
めしば
めしば [1] 【雌芝・女芝】
メヒシバの別名。
めしばち
めしばち [2][0] 【飯鉢】
飯櫃(メシビツ)。
めしびつ
めしびつ [0][2] 【飯櫃】
炊き上がった飯を移し入れる器。多く木製で,蓋がある。おひつ。お鉢。飯鉢(メシバチ)。飯つぎ。
めしふ
めしふ 【召符】
〔「めしぶ」とも〕
「召文(メシブミ)」に同じ。
めしぶみ
めしぶみ 【召文】
(1)召喚状。呼び出し状。召符。召状。
(2)中世,武家政権が訴訟を審理する際,訴訟当事者に出頭を求めるべく発給した文書。召符。召状。
めしべ
めしべ【雌蘂】
《植》a pistil.→英和
めしべ
めしべ [1] 【雌蕊】
種子植物の花の中にある,種子を作る雌性の器官。花粉を受ける柱頭と,胚珠を入れ将来果実となる子房と,両者をつなぐ花柱から成る。しずい。
⇔雄蕊(オシベ)
めしまえ
めしまえ [3] 【飯前】
食事をする前。食前。
めしもの
めしもの [2] 【召(し)物】
相手を敬ってその衣服・飲食物をいう語。お召し物。
めしもらい
めしもらい [3] 【飯貰い】
飯をもらい歩く者。こじき。
めしもり
めしもり [2][4] 【飯盛り】
「飯盛り女」に同じ。
めしもりおんな
めしもりおんな [5] 【飯盛り女】
江戸時代,宿駅の旅宿におかれた非公認の遊女。宿泊客への給仕もした。飯盛り。
めしや
めしや [2] 【飯屋】
簡単な食事を供する店。
めしゅうど
めしゅうど メシウド 【囚人】
⇒めしうど(召人)(5)
めしょう
めしょう [2] 【目性】
〔「めじょう」とも〕
目の素質。目のたち。「―が弱い」
めしよせる
めしよ・せる [0][4] 【召(し)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 めしよ・す
(1)貴人が下位の人を呼んで,その場に来させる。「家老を―・せる」
(2)貴人が下位の人に命じて持ってこさせる。お取り寄せになる。「―・せて見給ふ/源氏(宿木)」
めしりょう
めしりょう [2] 【召(し)料】
貴人が用いるもの。召し物。
めしろ
めしろ [0] 【目代】
(1)「もくだい(目代)」に同じ。
(2)代理人。代理。「この者を―にして庫裏に置き使はれ候へ/咄本・醒睡笑」
(3)後見。また,目付役。監督。「―になるこの乳母はぐるなり/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
めしわん
めしわん [0] 【飯椀】
飯を盛る椀。
めじ
めじ [1] 【目地】
石・煉瓦(レンガ)などの組み積み材,タイルなどの貼り付け材の継ぎ目。
めじ
めじ [1]
クロマグロの若魚で,1メートル以下のものの異名。メジマグロ。
→しび
めじ
めじ [1] 【目路・眼路】
目で見える範囲。見える限り。
めじか
めじか [1][0] 【牝鹿】
めすの鹿。
⇔牡鹿
めじか
めじか [0]
(1)ソウダガツオの異名。
(2)「目黒{(2)}」に同じ。
めじな
めじな [0] 【眼仁奈】
スズキ目の海魚。全長50センチメートル前後。体は楕円形で側扁する。体色は青黒色。沿岸の岩礁の間にすみ,海藻や小動物を食べる。磯釣りの対象魚。食用。北海道以南に分布。グレ。クロイオ。ブレ。
めじまぐろ
めじまぐろ [3] 【めじ鮪】
⇒めじ
めじゃない
めじゃな・い メヂヤ― 【目じゃない】 (連語)
問題にならない。たいしたことはない。「彼なんか―・い」「この程度のけがなんか―・い」
めじゃもの
めじゃもの メヂヤ― 【妻者者】
妻(ツマ)である者。妻。「夜前(ヤゼン)―と言葉論をいたしたれば/狂言記・貰聟」
めじり
めじり [1] 【目尻・眥】
目の,耳に近い方の端。まなじり。
⇔目頭(メガシラ)
めじり
めじり【目尻】
the corner of the eye.→英和
〜の上がった[下がった]with slanting eyes;slant-eyed.〜を下げる make eyes <at a woman> .
めじり=を下げる
――を下・げる
満足して相好を崩すさま。また,好色そうな表情をするさま。「―・げて喜ぶ」
めじるし
めじるし【目印】
[記号]a sign;→英和
a mark;→英和
a signpost (道標).→英和
めじるし
めじるし [2] 【目印・目標】
他の物と紛れないように,つけておく印。覚えのためにつけた印。「―をつける」
めじろ
めじろ【目白】
《鳥》a white-eye.
めじろ
めじろ [0] 【目白】
(1)スズメ目メジロ科の小鳥の総称。
(2){(1)}の一種。スズメよりやや小さめで,背面は美しい黄緑色,腹面は淡い黄色。目の周囲に白い縁どりがある。群れをなして広葉樹林にすみ,細いくちばしで花蜜を吸い,果実や小昆虫を食べる。都会地の餌台にも来る。さえずりが美しく,籠鳥として飼われる。東南アジアに広く分布し,日本でも各地で繁殖する。繍眼児。[季]秋。
目白(2)[図]
めじろおし
めじろおし [0] 【目白押し】
〔メジロが木にとまるとき,多く並んで押し合う性質のあるところから〕
(1)多くのものがすき間なく並ぶこと。「―に並ぶ」
(2)子供が一列に並んで押し合い,列外に押し出された者が列の端について押す遊戯。
めじろおし
めじろおし【目白押しである】
be jammed[crowded] <with cars> (道路などが).
めじろざめ
めじろざめ [3] 【目白鮫】
ネズミザメ目メジロザメ科のメジロザメ類の海魚の総称。全長1〜3メートル。体形は典型的なサメ型で,目が白い膜におおわれる。攻撃的な性質のものが多い。ヨゴレザメ・クロトガリザメなど。日本近海の暖海に八種が分布。
めじろだいがく
めじろだいがく 【目白大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は岩槻市。
めじ鮪
めじまぐろ [3] 【めじ鮪】
⇒めじ
めす
め・す 【見す・看す】 (動サ四)
(1)「見る」の尊敬語。御覧になる。御覧遊ばす。「大君の―・しし野辺には標(シメ)結ふべしも/万葉 4509」
(2)「治める」の尊敬語。統治なさる。「食(オ)す国を―・したまはむと/万葉 50」
めす
めす [2] 【雌・牝】
(1)動物で,卵巣を有し子や卵を産む個体。符号に♀を使う。
⇔雄
(2)植物で,雌花のみをつける株。
めす
めす【召す】
(1)[呼ぶ]summon;→英和
send for.(2)[敬語]wear[put on](着る).→英和
お気に〜なら if you like[please].
めす
めす【雌】
a female.→英和
〜の female.
めす
め・す [1] 【召す】 (動サ五[四])
〔「見(メ)す」と同源〕
(1)貴人が人をそば近くにお呼び寄せになる。
(ア)そばにお招きになる。「殿に―・される」「呼べとて―・せば,参りたり/枕草子 9」
(イ)お招きになってある役職につかせる。また,任ずる。「歌会始の講師に―・される」「もろこしの判官に―・されて侍りける時に/古今(雑下詞)」
(ウ)(受け身の形で用いる。キリスト教で,神のそば近くに招かれる意から)死ぬ。または,特別な使命を受ける。「天に―・される」「聖職に―・される」
(エ)女性を寵愛なさる。「皇孫因りて―・す/日本書紀(神代下訓)」
(2)「飲む」「食べる」意の尊敬語。「御酒を―・していらっしゃるようだ」「夏痩せに良しといふものそ鰻捕り―・せ/万葉 3853」
(3)身につける意の尊敬語。「和服を―・した方」「―・しもならはぬ草鞋しめはき給ひて/御伽草子・鉢かづき」
(4)貴人や相手を敬って,その動作・状態などについて言及する語。
(ア)多く慣用的表現として用いられ,「年をとる」「気に入る」「風邪をひく」などの意の尊敬語。「お年を―・す」「お気に―・す」「お風邪を―・す」
(イ)特に「腹を切る」意の尊敬語。切腹なさる。「かなはぬ所にて御腹―・されん事,なにの義か候べき/平治(中・古活字本)」
(5)風呂・行水などを使う意の尊敬語。「御行水を―・さばや/平家 3」
(6)人に命じて物を取り寄せる,差し出させる,意の尊敬語。「御硯急ぎ―・して/源氏(空蝉)」「田内左衛門をば,物の具―・されて,伊勢三郎に預けらる/平家 11」
(7)「買う」意の尊敬語。「通例(ヨク)御侍様が刀剣(カタナ)を―・す時は/怪談牡丹灯籠(円朝)」「よきつみや―・すとうり歩きけるを/続詞花集」
(8)名付けて呼ぶ意の尊敬語。「其比はいまだ鶴蔵人と―・されけるを/平家 4」
(9)「する」「なす」意の尊敬語。「連歌―・せ―・せ萩も候/迹祭」
→召される
(10)車などに乗る意の尊敬語。「其処までだから一所に―・していらつしやい/義血侠血(鏡花)」
(11)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,尊敬の意を添える。…なさる。「木曾殿も死に―・したりやお娘は浪人/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
〔(11)は近世での用法。近世でもまれなもので,普通は「めされる」が用いられる。→めされる(2)〕
めすりなます
めすりなます 【目擦り膾】
〔蛙は目をするという俗説から〕
蛙を湯掻いて皮をむき,からし酢であえた料理。
めず
め・ず メヅ 【愛づ】 (動ダ下二)
⇒めでる
めず
めず [1] 【馬頭】
頭は馬,体は人の形をした地獄の鬼。
→牛頭馬頭(ゴズメズ)
めずいしょう
めずいしょう 【目水晶】
よしあしや真偽を見分ける目の確かなこと。「江戸の親父も―と/浮世草子・新永代蔵」
めずき
めずき 【目好き】
見て気にいること。また,そのもの。「当世女は丸顔桜色,万事―に/浮世草子・一代男 3」
めずこ
めずこ メヅ― 【愛づ子】
いとし子。「―の刀自(トジ)/万葉 3880」
めずら
めずら メヅラ 【珍】 (形動ナリ)
「めずらか」に同じ。「豊のあかりぞいや―なる/宝治百首」
めずらか
めずらか メヅラ― [2] 【珍か】 (形動)[文]ナリ
普通とは違っているさま。めずらしいさま。めずら。「空気に―なるよきかほりをそへ/浴泉記(喜美子)」
めずらしい
めずらしい【珍しい】
[まれな]rare;→英和
[新奇な]new;→英和
novel;→英和
[異常な]strange;→英和
unusual;→英和
uncommon.→英和
めずらしい
めずらし・い メヅラシイ [4] 【珍しい】 (形)[文]シク めづら・し
(1)見たり聞いたりすることがまれだ。
(ア)見なれないさま。「―・い動物」「―・い形の家」
(イ)あまり例がないさま。「今日は―・く帰りがおそい」
(ウ)めったになく貴重なさま。「―・いものを見せていただきました」
(2)賞美するに足りるさま。心ひかれるさま。すばらしい。「常に見れども―・し我(ア)が君/万葉 377」
(3)いつもと違って清新だ。目新しい。「常に,同じ事のやうなれど,見たてまつるたびごとに,―・しからむをば,いかがはせむ/源氏(賢木)」
〔動詞「愛(メ)づ」から派生した形容詞〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
めずらしがる
めずらしがる【珍しがる】
be curious <about> (知りたがる).
めずらしづかこふん
めずらしづかこふん メヅラシヅカ― 【珍敷塚古墳】
福岡県浮羽郡吉井町にある装飾古墳。横穴式石室に,鳥のとまる舟,盾を持つ人,靫(ユギ),ひきがえる,同心円文の彩画がある。
めずらしむ
めずらし・む メヅラシム 【珍しむ】 (動マ四)
めずらしいと思う。珍しがる。「人々―・みあへる中に/住吉(千種本)」
めせき
めせき 【目塞き】
〔目のせまい意〕
「目塞き笠」の略。
めせきあみがさ
めせきあみがさ [4] 【目塞き編み笠】
「目塞き笠」に同じ。
めせきがき
めせきがき [3] 【目塞き垣】
穂のついたままの若竹を束ねて並べた垣。竹穂垣。笹穂垣。
めせきがさ
めせきがさ [4] 【目塞き笠】
江戸時代,藺(イ)または竹の皮で編んだ目の細かい深い編み笠。遊里通いなどに用いた。めせき。
目塞き笠[図]
めせん
めせん [0] 【目線】
俗に,映画・演劇・テレビなどで,視線。
めせんりょう
めせんりょう [2] 【目千両】
千両もの値打ちがある美しい目。特に,役者の目についていう。
めぜに
めぜに 【目銭】
⇒もくせん(目銭)
めそ
めそ [1]
関東地方で,小形のウナギの異名。メソッコ。
めそめそ
めそめそ [1] (副)スル
弱々しく泣くさま。気弱く,すぐ涙ぐむさま。「―するな」「―(と)したやつは嫌いだ」
めそめそ
めそめそ
〜泣く whimper.→英和
めた
めた [1] (副)
程度がはなはだしいさま。めたと。やたらに。むやみに。「父さんが―甘やかすもんだから/破戒(藤村)」
めたからこう
めたからこう [4] 【雌宝香】
キク科の大形多年草。深山の湿地に生える。葉は柄が長く,径30センチメートル内外の三角心形。夏から秋にかけ,高さ約1メートルの花茎の頂に長い総状花序を立て,黄色の頭花を多数つける。
めたたき
めたたき [2] 【目叩き】
まばたき。
めたて
めたて [3][0] 【目立て】
鋸(ノコギリ)・鑢(ヤスリ)などの目がつぶれて切れなくなったのを鋭くすること。歯切り。「鋸の―をする」
めたて
めたて【目立てをする】
set <a saw> .→英和
めたと
めたと (副)
(1)秩序や節度がなく,度を超しているさま。むやみに。「物の命を―殺し給はぬなれば/仮名草子・可笑記」
(2)泥酔するさま。「のみたれは,―酔たぞ/中華若木詩抄」
めためた
めためた [0]
■一■ (形動)
損なわれ方の程度がはなはだしく,元に戻らないと思われるほどひどいさま。めちゃくちゃ。「―に殴られる」「心も体も―だ」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。「―と悪しくなり死病に極る時/浮世草子・永代蔵 6」
めたもの
めたもの (副)
むやみやたらであるさま。むちゃくちゃに。「―に只可愛がるばかりにしてる/仮名草子・浮世物語」
めだい
めだい [0] 【眼鯛】
スズキ目イボダイ科の海魚。全長90センチメートル程度。体は長楕円形で側扁する。背びれのとげは短いが顕著で,軟条部との区別は明瞭。体は黒っぽい。幼魚は流れ藻に付き,成魚は水深100メートル以深の底層に生息。食用で美味。北海道以南の各地に分布。
めだいちどり
めだいちどり [4] 【眼大千鳥】
チドリ目チドリ科の鳥。全長20センチメートルほど。冬羽は背面が灰褐色で,腹面は白色。夏羽では胸が赤さび色になる。シベリア東北部で繁殖し,冬は東南アジア・オーストラリアなどに渡る。日本には春秋の渡りの時に,河口の干潟に多数渡来する。
めだか
めだか【目高】
《魚》a killifish.
めだか
めだか [0] 【目高】
■一■ (名)
メダカ目の淡水魚。全長3〜4センチメートル。日本産淡水魚では最小。体は細長く目が大きい。体色は背面が黒褐色で,腹面は白い。後頭部から背中線にかけて暗褐色の縦線が走る。突然変異によって生じた淡い黄赤色のヒメダカ,白色のシロメダカは観賞用や実験に用いる。北海道を除く各地とアジア大陸東部・台湾に分布。地方における名称が非常に多い。アビラコ。コメンジャコ。タバヤ。ミザッコ。メンパチ。[季]夏。
■二■ (名・形動)
見抜く力や見分ける力がすぐれていること。目がきくこと。また,そのさま。そのような人をもいう。「手褒めながらわしも―ぢや/浮世草子・禁短気」「―な女房打ちうなづいて/浄瑠璃・夏祭」
めだか=も魚(トト)
――も魚(トト)((サカナ))の内
とるに足りない物でも,その仲間であることにちがいないということ。
めだかけんぶつ
めだかけんぶつ [4] 【目高見物】
江戸時代,舞台下手奥に設けられた最下等席の観客。
めだき
めだき [1] 【雌滝】
二筋の滝のうち,小さい方のもの。または,勢いの弱い方のもの。
⇔雄滝
めだけ
めだけ [1] 【女竹・雌竹】
イネ科のタケササ類。丘や河岸などに群生し,栽培もされる。高さ約5メートル,径約2.5センチメートル。竹の皮は永く稈(カン)上に残る。稈はうちわ・筆・笛などに用いる。ナヨタケ。シノダケ。河竹。苦竹(ニガタケ)。
めだし
めだし [3] 【芽出し】
(1)芽を出すこと。また,その芽。芽立ち。「―柳」
(2)物事の始まり。また,そのきざし。
めだしぼう
めだしぼう [3] 【目出し帽】
目の部分のみを明けて頭からすっぽりかぶる帽子。目出帽(メデボウ)。
めだたし
めだた・し 【目立たし】 (形シク)
めだって見える。著しい。「是は立居の有様の―・しく,をこがましきなり/十訓 2」
めだち
めだち [3] 【芽立ち】
芽が出ること。また,その芽。[季]春。
めだちたがる
めだちたが・る [5] 【目立ちたがる】 (動ラ五)
人目を引いて目立とうとする。「何かにつけ―・る」
めだつ
めだつ【目立つ】
〔動〕be conspicuous <by,for> ;→英和
stand out;show.→英和
目立った(て) conspicuous(ly);marked(ly);→英和
remarkable(-bly).→英和
目立たぬ様に privately;→英和
quietly.→英和
めだつ
めだ・つ [2] 【目立つ】 (動タ五[四])
他と異なっているために,人の注意を引く。きわだってみえる。「白髪が―・つ」「背が高いので―・つ」
[可能] めだてる
めだつ
めだ・つ [2] 【芽立つ】 (動タ五[四])
草木の芽が萌(モ)え出る。芽ざす。「草木が―・つ」「木ガ―・ッタ/ヘボン」
めだま
めだま [3] 【目玉】
(1)目の玉。眼球。
(2){(1)}の形をしたもの。
(3)にらみつけること。叱(シカ)ること。「お―を頂戴する」
→大目玉
(4)商店などで,客の気を引くための特価品。また,特に強調したい事柄,最も中心となる事柄など。「―番組」
(5)主人・親分など,目上の人。「又―がやかましくいふよ/洒落本・双床満久羅」
めだま
めだま【目玉】
an eyeball.→英和
‖目玉商品 a loss leader.目玉焼き a fried egg; <米> a sunny-side up.
めだま=が飛び出る
――が飛び・出る
ひどく驚くさまのたとえ。値段が予想以上に高いのに驚いたり,ひどくしかられたりしたときにいう。目玉が抜け出る。目の玉が飛び出る。
めだましょうひん
めだましょうひん [4] 【目玉商品】
(1)客寄せのために並べておく,特価品などの商品。
(2)特に強調して売り出す商品。
めだまやき
めだまやき [0] 【目玉焼(き)】
フライ-パンに二個または一個の卵を割り入れて焼いたもの。黄身を目玉にみたてていう。
めだりがお
めだりがお 【目垂り顔】
「目垂れ顔」に同じ。「山門の大衆は―しけりなど/平家 1」
めだるい
めだる・い [3] 【目怠い】 (形)[文]ク めだる・し
(1)見ていてもどかしい感じだ。まだるい。「そんな―・いことはしてられない」
(2)目が疲れた感じだ。[ヘボン]
[派生] ――げ(形)――さ(名)
めだれがお
めだれがお 【目垂れ顔】
〔伏し目がちな顔の意〕
弱味につけこむ顔つき。また,卑怯なこと。めだり顔。「賤しき強力に,太刀刀抜き給ふは,―のふるまひは/謡曲・安宅」
めちがい
めちがい [2] 【目違い】
(1)まちがって見ること。見そこなうこと。見当違い。「生まれてから,俺(オイラ),―をしたのは,お前達二人ばかりだ/婦系図(鏡花)」
(2)接合部における突起部の総称。木材の継ぎ手や仕口などにおいて,接合を堅固にするために設ける。めち。
めちゃ
めちゃ [1] 【滅茶・目茶】 (名・形動)
〔「むちゃ」の転か。「滅茶」「目茶」は当て字〕
(1)「めちゃくちゃ{(1)}」に同じ。「―な考え」「とんでもない―をいう」
(2)「めちゃくちゃ{(2)}」に同じ。「―に寒い」
(3)「めちゃくちゃ{(3)}」に同じ。「髪が―になった」
めちゃくちゃ
めちゃくちゃ [0] 【滅茶苦茶】 (名・形動)
〔「めちゃ」を強めた語。「滅茶苦茶」は当て字〕
(1)まるで道理に合わないさま。筋道の通らないさま。めちゃめちゃ。「―な話」
(2)程度のはなはだしいさま。めちゃめちゃ。「町は―に破壊された」
(3)非常に混乱したさま。めちゃめちゃ。「話し合いが―になる」
めちゃくちゃ
めちゃくちゃ
〜な absurd;→英和
unreasonable;→英和
[筋道の立たない]incoherent;→英和
inconsistent.→英和
〜な事を言う be unreasonable.〜になる get confused;go[be broken]to pieces.〜にする spoil;→英和
upset.→英和
めちゃめちゃ
めちゃめちゃ [0] 【滅茶滅茶】 (名・形動)
(1)「めちゃくちゃ{(1)}」に同じ。「やることが―だ」
(2)「めちゃくちゃ{(2)}」に同じ。「―にこわれる」
(3)「めちゃくちゃ{(3)}」に同じ。「部屋の中は―だ」
めちょう
めちょう [1] 【雌蝶】
(1)めすの蝶。
(2)折り形の一。雄蝶の折り形と対にして,婚礼の夫婦杯・親子杯の際の銚子に付ける。また,その銚子をとる稚児。
⇔雄蝶
めぢか
めぢか [1] 【目近】 (名・形動)[文]ナリ
〔「めちか」とも〕
(1)目に近い・こと(さま)。まぢか。「首をあげて,―なる一通(イツツウ)を見るに/色懺悔(紅葉)」
(2)扇で,要(カナメ)を柄の末端近くに打ったもの。多く,婦人用。目近扇。
めぢかい
めぢか・い [3] 【目近い】 (形)[文]ク めぢか・し
(1)目の近くにある。まぢかである。「―・くそびえる山」
(2)見慣れている。わかりやすい。「正解は義理分明にして易らかに―・く/浮世草子・元禄太平記」
めぢかおうぎ
めぢかおうぎ [4] 【目近扇】
「目近{(2)}」に同じ。
めっ
めっ [1] (感)
小さい子どもを叱るときに言う語。「―,お皿をたたいちゃいけません」
めっかち
めっかち [1]
片方の目が見えないこと。また,その人。両目の大きさが著しく異なる人をいうこともある。
めっかる
めっか・る [0] 【目付かる】 (動ラ五)
〔「見付かる」の転〕
人の目にとまる。発見される。「儲口(モウケグチ)が愈々今夜―・つたが/鉄仮面(涙香)」
めっき
めっき [0] 【鍍金・滅金】 (名)スル
〔「めつきん(滅金)」の転〕
(1)金属または非金属の固体表面に金属の薄膜を強固に密着させること。また,それを施したもの。装飾・防蝕・表面硬化のため行う。電気めっき・真空蒸着など。
(2)金をめっきすること。
(3)表面だけを飾り,中身を偽ること。
めっき
めっき【鍍金する】
plate;→英和
gild (金で).→英和
めっき=が剥(ハ)げる
――が剥(ハ)・げる
うわべだけのごまかしがきかなくなって,次第に本性があらわれる。地金が出る。
めっきしゃっき
めっきしゃっき [4] 【滅鬼積鬼】
(1)地獄の鬼の名。阿防(アボウ)をいう。
(2)きびしく責めて問うこと。「今夜は後家に逢うて―/浄瑠璃・新版歌祭文」
めっきゃく
めっきゃく [0] 【滅却】 (名)スル
ほろぼしなくすこと。また,ほろびること。「其人民の権利を―し/民約論(徳)」
めっきり
めっきり
very much;remarkably.→英和
めっきり
めっきり [3] (副)
(1)急に目立って変化するさま。きわだって。「―寒くなる」「―とふけこむ」
(2)量や程度がはなはだしいさま。たっぷり。「追付安産せば,―と祝儀をとらせて悦ばせん/浮世草子・歌三味線」
めっきん
めっきん [0] 【滅菌】 (名)スル
熱・薬品・加圧・放射線などによって細菌を死滅させること。殺菌。「―消毒」
めっけもの
めっけもの [0] 【目付け物】
(1)偶然手に入った貴重な物。掘り出し物。
(2)思いがけない幸運。「財布が戻るとは―だ」
めっける
めっ・ける [0] 【目付ける】 (動カ下一)
〔「見付ける」の転〕
「見付ける」の俗な言い方。見いだす。「花子さん―・けた」
めっし
めっし [1] 【滅紫】
くすんだ紫色。けしむらさき。
めっし
めっし [1] 【滅私】
私利・私情を捨てること。
めっしき
めっしき 【滅色】
衰え色あせること。「今はいつしかひきかへて,五衰―の秋なれや/謡曲・俊寛」
めっしつ
めっしつ [0] 【滅失】 (名)スル
(1)ほろびてなくなること。「効用が―する」
(2)〔法〕 火事・地震・取り壊しなど外的な力により,建物がなくなること。また,消滅したり所在がわからなくなって物がなくなってしまうこと。
めっしほうこう
めっしほうこう [1][1] 【滅私奉公】
私心を捨てて公のために尽くすこと。
めっする
めっ・する [0] 【滅する】 (動サ変)[文]サ変 めつ・す
(1)ほろびる。死ぬ。「生あるものは必ず―・する」
(2)ほろぼす。「仏法を―・して/今昔 9」
(3)なくなる。消える。「ちくせうの業(ゴウ)が―・して/安愚楽鍋(魯文)」
(4)なくす。消す。「私心を―・する」
めっそう
めっそう [3] 【滅相】
■一■ (名) [0]
〔仏〕
(1)有為四相の一。現在が滅して過去にはいる相。
→四相(1)
(2)真如が不変で,寂滅であること。
■二■ (形動)[文]ナリ
〔■一■(1)の意から〕
とんでもないさま。程度のはなはだしいさま。「あな―なり物体なし/慨世士伝(逍遥)」
■三■ (副)
{■二■}に同じ。「ほんにこの頃ぢやあ,―口が達者になつたよ/人情本・娘節用」
めっそう
めっそう【滅相もない】
extraordinary;→英和
absurd.→英和
めっそう=もない
――もな・い
とんでもない。あるべきことではない。
めった
めった [1] 【滅多】 (形動)[文]ナリ
〔「めた」「めたと」と同源。「滅多」は当て字〕
(1)思慮のないさま。いいかげんなさま。下に打ち消しの語を伴って用いる。「―なことは言えない」
(2)しきりにするさま。やたらに行うさま。「むやみ―になぐりつくる/当世書生気質(逍遥)」
→めったに
めった
めった【滅多な事をしてはいけない】
You must be careful.〜に…しない[まれに]seldom;→英和
rarely;[殆ど]scarcely.→英和
〜切りにする cut[chop] <a thing> to pieces.
めったい
めったい [0] 【滅諦】
〔仏〕 四諦の一。苦の滅ぼされた涅槃(ネハン)の世界が理想の世界であるという真理。
めったうち
めったうち [0] 【滅多打ち】
むやみに打つこと。むちゃくちゃに打つこと。「エースを―にする」
めったぎり
めったぎり [0] 【滅多斬り】
所かまわず斬りつけること。めちゃめちゃに切ること。
めったづき
めったづき [0] 【滅多突き】
むやみに突くこと。
めったに
めったに 【滅多に】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)
(1)まれにしかないさま。ほとんど。「映画館には―行かない」「負けじ魂から―には屈服せず/浮雲(四迷)」
(2)思慮なく行うさま。うかつに。「気むずかしくて―話しかけられない」
めったむしょう
めったむしょう 【滅多無性】 (副)
(多く「に」を伴って)むやみやたらに。めちゃくちゃ。「―に走つても/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
めったやたら
めったやたら [1][0] 【滅多矢鱈】 (副)
(多く「に」を伴って)むやみに。「―になぐりつける」「―に手に入らない」
めっぱ
めっぱ [1] 【目っ張】
(はれもののあとなどで)目のふちがひきつっていること。また,その人。
めっぱ=を回す
――を回・す
忙しくて,目をまわす。「休みの翌日は為事が重つてめつぱ廻さあな/滑稽本・浮世床 2」
めっぱりこ
めっぱりこ [4] 【目っ張り子】
目を大きく開けて見ること。転じて,人々の見ている前で物事を行うこと。「殿様が御帰りの上で―で皆なの物を撿(アラタ)めなければ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
めっぽう
めっぽう [3] 【滅法】
■一■ (名)
〔仏〕 一切の相を寂滅し,因縁によって生じたのではない不変の真如。無為法。
■二■ (名・形動)[文]ナリ
〔■一■の意から〕
(1)道理に合わないこと。むちゃなこと。また,そのさま。「―ナ奴/ヘボン」
(2)程度がはなはだしい・こと(さま)。大層。「十年の間稼いだら―に金が貯まらうと思ふが/塩原多助一代記(円朝)」
■三■ (副)
{■二■(2)}に同じ。「―暑い」「―強い」
めっぽう
めっぽう【滅法】
⇒べら棒.
めっぽうかい
めっぽうかい [3] 【滅法界】 (名・形動)[文]ナリ
「滅法{■二■(2)}」に同じ。「―なりと驚く程の価(アタヒ)も高きかはりに/蜃中楼(柳浪)」
めつ
めつ 【滅】
(1)ほろびること。なくなること。「一切の法は久しからずして皆,―有り/今昔 3」
(2)涅槃(ネハン)のこと。釈迦や高僧の死。
めつき
めつき【目付き】
<have charming> eyes; <with> a <puzzled> look.→英和
めつき
めつき [1] 【目付き】
物を見るときの目のようす。また,普段の目の表情。「にらむような―をする」「―が悪い」
めつきしば
めつきしば [3] 【目突き柴】
節分に,イワシの頭を刺して家の戸口や窓にさす木の枝。鬼が魚を取ろうとして目を突くという。鬼の目刺し。
めつきん
めつきん 【滅金】
〔「めっきん」とも〕
金と水銀との合金でめっきの材料として用いるもの。「承徳三年正月一日塗�―�了/神宮雑例集」
めつぎ
めつぎ [3] 【芽接ぎ】
接ぎ木法の一。果樹などの芽を木質部をつけてそぎ取って接ぎ穂とし,台木に結合・癒着させる方法。バラ・モモなどに行う。
めつけ
めつけ [3][0] 【目付け】
(1)武家社会の職制。その端緒は室町幕府侍所に付属して京都市内の検断にあたる下僚であったと考えられるが,戦国時代以降,主君の意を受けて同僚の非違を探索・報告する監察官の呼称となった。江戸幕府においては,若年寄に直属し,旗本・御家人の行動を監視する任務を与えられていた。横目。
→大目付
(2)監視。見張り。
→お目付け
(3)まわしもの。「野にも山にも宿泊りに,―をつけてこれを見す/謡曲・熊坂」
(4)目印。「屋根の上に鳶の二つありしを―にしたりしが/咄本・醒睡笑」
めつけえ
めつけえ [3] 【目付け絵】
当て物の一。一人の人が多くの絵の中のどの絵を見ているかをいいあてる遊び。
めつけばしら
めつけばしら [4] 【目付柱】
能舞台の向かって左手前の柱。舞のとき目標とする。見付柱。
→能舞台
めつけもん
めつけもん [3] 【目付け紋】
目印につけた紋。「貸編笠の―/浄瑠璃・暦」
めつけやく
めつけやく [3][0] 【目付役】
監視役。監督役。
めつご
めつご [1] 【滅後】
(1)滅亡したあと。
(2)入滅のあと。釈迦の死後。「―二千年」
めつご
めつご [1] 【滅期】
入滅の時期。死ぬ時期。
めつざい
めつざい [0] 【滅罪】
〔仏〕 読経・勤行・布施・懺悔などによって自己のなした罪悪を消滅させること。
めつざいしょうぜん
めつざいしょうぜん [0] 【滅罪生善】
現世の罪障を消滅し,死後に善報のもととなるものをつくること。
めつじん
めつじん [0] 【滅尽】 (名)スル
ほろび尽きること。ほろぼし尽くすこと。「遂に人類―するに至るべし/民約論(徳)」
めつぜつ
めつぜつ [0] 【滅絶】 (名)スル
ほろび絶えること。ほろぼし絶やすこと。絶滅。「政体を一朝にして奸党の為めに―せられ/経国美談(竜渓)」
めつど
めつど [1] 【滅度】
〔仏〕
〔梵 nirvāṇa〕
(1)煩悩(ボンノウ)をすべて消滅させ,完全な悟りの状態を実現すること。涅槃(ネハン)。
(2)仏・菩薩,または高僧などが死ぬこと。
めつどう
めつどう [0] 【滅道】
〔仏〕 滅諦(メツタイ)と道諦(ドウタイ)。執着を断った悟りの世界と,それに達するための正しい修行。
めつにち
めつにち [0] 【滅日】
⇒滅門日(メツモンニチ)
めつぶし
めつぶし [2] 【目潰し】
(1)灰・砂など,細かい物を投げて相手の目をくらますこと。また,その灰や砂。「―をくらわす」
(2)黐(モチ)を付けた,小鳥を捕らえる竿。[日葡]
めつぶし
めつぶし【目潰しをくわす】
throw dust to blind a person's eyes.
めつぼ
めつぼ [1] 【目壺】
目の穴。眼窩(ガンカ)。
めつぼう
めつぼう [0] 【滅亡】 (名)スル
ほろびること。ほろびてなくなること。「インカ帝国は―した」
めつぼう
めつぼう【滅亡】
a fall;→英和
ruin;→英和
destruction;→英和
annihilation (絶滅).〜する be ruined[destroyed];perish.→英和
めつま
めつま [1] 【目褄】
目の端。また,人目。めづま。「公然(オオビラ)で逢ひ引きを致しますゆゑ,人の―に掛ることも度々あり/塩原多助一代記(円朝)」
めつま=を忍ぶ
――を忍・ぶ
人の目につかないようにする。「私の―・んでは休みたがります/滑稽本・浮世風呂 2」
めつもん
めつもん [0] 【滅門】
「滅門日(メツモンニチ)」に同じ。
めつもんにち
めつもんにち [3] 【滅門日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,万事に凶の日。人の生まれ年によって定まるという。滅門。滅日。
めつれつ
めつれつ [0] 【滅裂】 (名・形動)[文]ナリ
形が整わないこと。混乱していること。また,そのさま。「支離―な説明」
めづ
め・づ 【愛づ】 (動ダ下二)
⇒めでる
めづかい
めづかい [2] 【目遣い】
(1)物を見るときの目つき。「お鈴は愛相の尽きた―をして/多情多恨(紅葉)」
(2)目くばせ。「弥次が方に捻平―を一つして/歌行灯(鏡花)」
めづけ
めづけ [0] 【芽漬(け)】
アケビやサンショウの若芽の塩漬け。木の芽づけ。
めづま
めづま 【愛妻】
いとしく思っている妻。「我が―人は放(サ)くれど/万葉 3502」
めづまり
めづまり [2] 【目詰(ま)り】 (名)スル
網などの目が,ほこりやごみでつまること。
めづもり
めづもり [2] 【目積(も)り】 (名)スル
目で見ておよその見当をつけること。目分量。
めづら
めづら 【目面】
〔「めつら」とも〕
目と顔。顔かたち。
めづら=も明か∘ぬ
――も明か∘ぬ
目もあけていられないほど忙しいさま。「―∘ぬ取り込みに/浄瑠璃・宵庚申(上)」
めづら=を掴(ツカ)む
――を掴(ツカ)・む
忙しいさまにいう。「―・む最中あばた嫁入/柳多留 19」
めて
めて (名・形動)[文]ナリ
劣っていること。勢いが衰えること。また,そのさま。「我に勝りたる人に出合て―をとり/洒落本・大通法語」「御連中といふ物は,ちつと―な時に見てやらしやるが本の御ひいき/浄瑠璃・難波丸金鶏」
めて
めて [1] 【馬手・右手】
(1)馬の手綱を取る手。右の手。
⇔弓手(ユンデ)
「―の袖」
→射向(イム)け
(2)右側。右の方。
⇔弓手
「蓮の池をば―にみて/平家 9」
(3)「馬手(メテ)差し」の略。
めてざし
めてざし 【馬手差し】
組み討ちの際,右手を左腰にまわす手間を省くため右の腰にさす短刀。鎧(ヨロイ)通し。めて。
めで
めで 【愛で】
めでること。「花ぐはし桜の―/日本書紀(允恭)」
めで=の盛(サカ)り
――の盛(サカ)り
愛される盛りにあること。深い寵愛。「神(カム)ながら―に天の下奏(マオ)したまひし/万葉 894」
めでくつがえる
めでくつがえ・る 【愛で覆る】 (動ラ四)
非常にほめる。ひどく感心する。「名残りさへとまりたるかうばしさを,人人は―・る/源氏(竹河)」
めでた
めでた [0]
〔「めでたい」の語幹〕
めでたいこと。「―,―の若松様よ」
めでたい
めでたい
good <news> ;→英和
happy <event> .→英和
めでたく happily;successfully.⇒おめでとう.
めでたい
めでた・い [3] (形)[文]ク めでた・し
〔動詞「めづ(愛)」の連用形「めで」に形容詞「いたし(甚)」の付いた「めでいたし(=ホメタタエル程度ガ甚ダシイ)」の転〕
(1)喜び祝うに値するさま。大変喜ばしい。現代では多く「おめでたい」の形で用いる。「―・い式」
(2)物事がうまくいって喜ばしいさま。「―・く希望の学校に合格した」
(3)(「おぼえがめでたい」の形で)人よりも信頼の程度が厚い。「社長のおぼえが―・い」
(4)(「おめでたい」の形で)お人よしである。ばか正直でだまされやすい。「お―・い男」
(5)大変立派であるさま。見事である。すぐれている。すばらしい。「散ればこそいとど桜は―・けれ/伊勢 82」「さま・かたちなどの―・かりしこと/源氏(桐壺)」
(ア)姿・形などが大変美しい。「かぐや姫,かたちの世に似ず―・きことを/竹取」
(イ)大変上手だ。うまい。「和歌にすぐれて―・きは,人丸赤人…/梁塵秘抄」「琵琶を…―・くひく人あれ/堤中納言(花桜)」
(ウ)非常に尊い。ありがたい。「極楽浄土とて―・き処へ具しまゐらせ/平家 11」
(エ)たいそうおいしい。「―・かりけるままに,おほく食ひたりければ/宇治拾遺 13」
(オ)権勢などが強大なさま。「左の大殿の,さばかり―・き御勢にて/源氏(浮舟)」(カ)しあわせなさま。「其の後は…各―・くてぞ過ぎける/今昔 2」
〔(5)が原義で,平安時代には対象の美しさ・すばらしさを広く表現するのに用いられ,また,そのすばらしさを喜び祝いたいという気持ちから(1)の意でも用いられるようになった。「目出度い」「芽出度い」は当て字〕
→おめでたい
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
めでたくかしこ
めでたくかしこ
相手をほめおそれかしこまる意で,女性が手紙の結びに用いる語。かしこ。めでたくかしく。
めでたくなる
めでたくな・る
「死ぬ」「倒れる」などを忌んでいう語。「御隠居が追付(オツツケ)―・つた後ぢや/不如帰(蘆花)」
めでたし
めでた・し (形ク)
⇒めでたい
めでたしめでたし
めでたしめでたし (連語)
物事が無事に終わって,よかった,ほっとしたという気持ちを表す語。
めでぼう
めでぼう [2] 【目出帽】
「目出(メダ)し帽」に同じ。
めでまどう
めでまど・う 【愛で惑ふ】 (動ハ四)
ほめちぎる。「案を書きて,かかせてやりけり。―・ひにけり/伊勢 107」
めでる
めでる【愛でる.】
love;→英和
admire.→英和
めでる
め・でる [2] 【賞でる・愛でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 め・づ
(1)物の美しさ・素晴らしさをほめ味わう。感嘆する。「花を―・でる心」「名に―・でて折れるばかりぞをみなへし/古今(秋上)」
(2)かわいがる。いとおしむ。「―・でいつくしむ」「わが―・づる児ら/日本書紀(允恭)」
(3)ほめる。感心する。「忠勤に―・でて,褒状を与える」
めとり
めとり [1] 【雌鳥】
めすの鳥。めんどり。めどり。
⇔雄鳥(オトリ)
めとりば
めとりば [3] 【雌鳥羽】
「めんどり羽」に同じ。
めとる
めと・る [2] 【娶る】 (動ラ五[四])
〔「妻(メ)取る」の意〕
妻として迎える。「妻を―・る」
[可能] めとれる
めとる
めとる【娶る】
marry <a woman> .→英和
めど
めど 【蓍】
(1)メドハギの古名。[和名抄]
(2)「めどぎ(筮)」に同じ。
(3)占い。「我が子は来たかと心の―/浄瑠璃・菅原」
めど
めど [1] 【目処】
目あて。目標。見当。「仕事の―が立つ」
めど
めど [1] 【針孔】
針の糸を通す孔(アナ)。はりのみみ。
めど
めど【目途】
[見通し]a prospect <of> .→英和
めど=が付く
――が付・く
見通しがはっきりする。予測がつく。
めど=に削り花
――に削り花
メドハギに付けた削り花。古今伝授(コキンデンジユ)の三草(三木)の一つ。
めど=を付ける
――を付・ける
見当をつける。目星をつける。
めどう
めどう [0] 【馬道】
寝殿造りなどで,殿舎と殿舎の間を土間廊下とし,必要なときに馬を引きいれるようにした所。普段は板を敷いておく。後世は長廊下の別称。めんどう。めど。切り馬道。
めどうか
めどうか 【女踏歌】
⇒おんなとうか(女踏歌)
めどおし
めどおし [2] 【目通し】
全体に目を通すこと。
めどおり
めどおり【目通りする】
have an audience <of the King> .→英和
〜を許す grant an audience <to> .
めどおり
めどおり [0][2] 【目通り】
(1)貴人の前に出ること。拝謁。「―が叶(カナ)う」
(2)目の前。「肖像画を悉く―より遠ざけて/肖像画(四迷)」
(3)目の高さ。「―より高く手をあげさせず/浮世草子・二十不孝 3」
(4)目の高さで測った立木の太さ。直径で表す。「―1メートルのエノキ」
めどおりちょっけい
めどおりちょっけい [5] 【目通り直径】
「目通り{(4)}」に同じ。
めどき
めどき 【目時】
視力が強い若い年頃。「我なら―の目にてぬかんものを/浮世草子・五人女 4」
めどき
めどき 【女時】
運の向いていない時。衰運の時。
⇔男時(オドキ)
「時の間にも,男時(オドキ)・―とてあるべし/風姿花伝」
めどぎ
めどぎ [0] 【筮・蓍】
〔「めどき」とも〕
占いの道具。もとメドハギで作ったが,のち竹で作る。筮竹(ゼイチク)。めど。
めどぎ
めどぎ [2] 【蓍木】
メドハギの別名。
めどはぎ
めどはぎ [0] 【蓍萩】
マメ科の小低木状の多年草。荒地・草原などに多い。茎は直立して高さ約80センチメートル。葉は複葉で密に互生。小葉は篦(ヘラ)形。夏から秋,葉腋に白色で紫の条線のある小花を開く。茎を筮(メドギ)とした。若芽は利尿・解熱剤とされる。メドギ。漢名,鉄掃箒(テツソウシユウ)。
めどめ
めどめ [0] 【目止め】 (名)スル
木工品に塗装を施す前に,材面の小孔をとの粉などを用いて埋めること。均質な塗面を得るために行う。
めなご
めなご 【女児・女子】
〔「めのこ」の転〕
女の子。娘。「―小忰(コセガレ)産みのままなる餓鬼十二疋/浄瑠璃・雪女」
めなし
めなし [0][3] 【目無し】
(1)目のないこと。
(2)物の価値・本質などを見抜く力をもたないこと。
めなしおに
めなしおに [3] 【目無し鬼】
子供の遊びの一。鬼が目隠しをして,手を打って逃げる他の子をつかまえる鬼ごっこ。めんない千鳥。目無しどち。
めなしどち
めなしどち [3] 【目無しどち】
(1)「目無し鬼」に同じ。
(2)目隠し。「是も一興と―して立出/浮世草子・新可笑記 2」
めなだ
めなだ [0] 【赤目魚・眼奈太】
スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体はボラによく似ており,混称する地方もある。色は背面および体側は青くてやや黄色みをおび,濃青色の縦帯が各うろこに沿って走る。夏,美味。沖縄県をのぞく各地の沿岸や内湾に分布。アカメ。シュクチ。
めなみ
めなみ [1] 【女波・女浪】
高低のある波のうち,低く打ち寄せる波。
⇔男波(オナミ)
めなもみ
めなもみ [0] 【豨薟】
キク科の一年草。原野に生える。全体に毛が多い。高さ約1メートル。葉は卵円形で三脈が明瞭。秋,黄色の小頭花を多数つける。総苞片に腺毛があって粘る。漢方で排膿・解毒の薬とする。漢名,豨薟(キレン)。
豨薟[図]
めならす
めなら・す 【目馴らす】 (動サ四)
見なれるようにする。なじませる。「ありしよりけに―・す人々の/源氏(幻)」
めならぶ
めなら・ぶ 【目並ぶ】
■一■ (動バ下二)
見くらべる。「西の市にただひとり出でて―・べず買ひてし絹の商(アキ)じこりかも/万葉 1264」
■二■ (動バ四)
見くらべる。「花がたみ―・ぶ人のあまたあれば/古今(恋五)」
めなれる
めな・れる [3][0] 【目馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 めな・る
(1)しばしば見て,なじむ。見なれる。「―・れた風景」
(2)物事に慣れる。「淋しさに―・れて過ぐし給ひしを/源氏(蓬生)」
めぬき
めぬき [1][3] 【目貫】
〔「目」はあなの意〕
太刀・刀の身が柄(ツカ)から抜けないように柄と茎(ナカゴ)の穴にさし止める釘。目釘。また,それをおおう金具。次第に刀装の中心となり,精緻美麗なものとなった。
→太刀
めぬき
めぬき [0][3][1] 【目抜き】
特に目立つこと。また,そのような場所。「町の―の土地」
めぬき
めぬき【目抜きの場所】
the busiest quarters.目抜き通り a main[busy]street.
めぬきどおり
めぬきどおり [4] 【目抜き通り】
人通りの多い通り。主要な通り。繁華街。
めぬけ
めぬけ [0] 【目抜】
〔釣り上げられると水圧の急変で目が飛び出すことから〕
カサゴ目フサカサゴ科の海魚のうち,目が大きく赤色の大形種の総称。バラメヌケ・オオサガ・サンコウメヌケなど。食用。太平洋北部の深海域に分布。
めぬま
めぬま 【妻沼】
埼玉県北部,大里郡の町。近世は利根川の河岸場,歓喜院の門前町。河川敷にグライダー滑空場がある。
めぬり
めぬり [0][3] 【目塗り】 (名)スル
(1)物の合わせ目を塗ること。
(2)火災などのとき,土蔵の戸の合わせ目を塗りこんで火気などが中に入るのを防ぐこと。「蔵に―する」
めねじ
めねじ [2] 【雌螺子】
雄ねじと組み合わせる,穴の内側に溝の切ってあるねじ。
めねじ
めねじ【雌ねじ】
a nut.→英和
めのう
めのう【瑪瑙】
《鉱》agate.→英和
めのう
めのう [1][0][2] 【瑪瑙】
玉髄の一種。石英の微細結晶の集合体で,層状または縞状の模様のある鉱物。白・赤・緑・紫など美麗なものは飾り石に,また,硬質なので固体試料を粉砕・混合する乳鉢などに用いる。
めのかたき
めのかたき【目の敵にする】
bear constant enmity <against> .
めのこ
めのこ [2] 【目の子】
「目の子勘定」「目の子算」の略。「―で数える」
めのこ
めのこ [0] 【布の子】
こんぶを細かく切ったもの。
めのこ
めのこ [1] 【女の子】
(1)おんなのこ。少女。
(2)おんな。下女。
⇔おのこ
「その家の―ども出でて/伊勢 87」
めのこかんじょう
めのこかんじょう [4] 【目の子勘定】
「目の子算」に同じ。
めのこざん
めのこざん【目の子算】
rule of thumb.〜で by rough estimate.
めのこざん
めのこざん [3] 【目の子算】
そろばんなどを使わずに,目で確かめながら数えること。また,目で見ておおまかな見当をつけること。めのこ。目の子勘定。
めのこざんよう
めのこざんよう 【目の子算用】
「目の子算」に同じ。「手元にありし百銭をぬきて,心覚えに―/浮世草子・一代男 7」
めのさや
めのさや 【目の鞘】
まぶた。
めのさや=が=外(ハズ)れる
――が=外(ハズ)・れる(=抜・ける)
手抜かりがない。抜け目がない。「眉合(マユアイ)の延びたやつかと存じたれば,目の鞘のはづれたやつでござる/狂言・太刀奪(虎寛本)」
めのさや=を外(ハズ)す
――を外(ハズ)・す
油断なく目をそそぐ。「あたりに目を付,目の鞘はづす刀ののり/浄瑠璃・平家女護島」
めのしたぼお
めのしたぼお [5] 【目の下頬】
甲冑(カツチユウ)の付属具。目から下の部分をおおう鉄または革の面。
めのじ
めのじ 【めの字】
〔語頭が「め」の音の語を符帳のようにいった語〕
(1)妾(メカケ)。「―からへの字になるとつけ上り/柳多留 23」
(2)飯(メシ)。「マア,―にしてえの/人情本・辰巳園(初)」
めのたま
めのたま [1][4] 【目の玉・眼の玉】
めだま。眼球。
めのたま
めのたま【目の玉の飛び出るような値段】
an exorbitant price.
めのたま=が飛び出る
――が飛び・出る
(1)値段が非常に高くてひどく驚くさまのたとえ。「―・でるような料金」
(2)ひどく叱られたさまのたとえ。目が飛び出る。「―・出る程叱られた」
めのたま=の黒い内(ウチ)
――の黒い内(ウチ)
「目の黒い内」に同じ。
めのと
めのと [2][1] 【乳母】
(1)生母にかわって赤児に乳を与え育てる女。うば。「ちごの―の,ただあからさまにとていでぬるほど/枕草子 25」
(2)(「傅」と書く)貴人の子どもを育てる役の男性。お守り役。ふ。「御―讃岐守重秀/平家 4」
めのとご
めのとご 【乳母子】
(1)乳母の子。
(2)(「傅子」と書く)「めのと{(2)}」の子。「かの―たるにより/保元(上)」
めのとだつ
めのとだ・つ 【乳母立つ・傅立つ】 (動タ四)
乳母・おもり役のような役目をする。「―・つ人などはなきにやと,あはれにおぼえ侍りて/堤中納言(このついで)」
めのまえ
めのまえ【目の前で[に]】
before a person('s eyes);→英和
in a person's presence.
めのまえ
めのまえ [3] 【目の前】
(1)見ている人の前。眼前(ガンゼン)。
(2)ごく近い将来。目前(モクゼン)。「入試が―に迫る」
めのまえ=が暗くなる
――が暗くな・る
希望を失う。目の前が真っ暗になる。
めのまんねんぐさ
めのまんねんぐさ [5][1][3] 【雌の万年草】
ベンケイソウ科の多年草。岩の上などに生える。全体に多肉質。茎は地をはい,直立する枝を出す。葉は互生し,円柱形。初夏,枝頂に黄色の小花を多数つける。コマノツメ。
めのわらわ
めのわらわ 【女の童】
(1)少女。めのわらべ。めのわらわべ。「かじけたる―を得たるななり/源氏(東屋)」
(2)召し使いの少女。めのわらべ。めのわらわべ。「湯など此の―に涌させて/今昔 27」
めのわらわべ
めのわらわべ 【女の童部】
「めのわらわ」に同じ。「共の―など有るべかしくて具したり/今昔 16」
めの字
めのじ 【めの字】
〔語頭が「め」の音の語を符帳のようにいった語〕
(1)妾(メカケ)。「―からへの字になるとつけ上り/柳多留 23」
(2)飯(メシ)。「マア,―にしてえの/人情本・辰巳園(初)」
めはし
めはし [1] 【目端】
目の端。また,眼力。
めはし=が利(キ)く
――が利(キ)・く
素早く見てとる。また,抜け目がない。
めはし=を利(キ)かす
――を利(キ)か・す
素早く適切な判断を下す。
めはじき
めはじき [2] 【目弾】
(1)シソ科の二年草。草地に生える。高さ約80センチメートル。根葉は卵心形で浅裂,茎葉は深裂。夏から秋に,葉腋に淡紅色の花をつける。漢方で,婦人病の薬や利尿薬にする。子供が茎を短く切ってまぶたの間に弓のように張り,目を開かせて遊んだところからの名という。益母草(ヤクモソウ)。漢名,茺蔚(ジユウイ)。[季]秋。
(2)まばたき。また,目くばせ。「かか―して立ち向ひ/浮世草子・一代女 6」
目弾(1)[図]
めはずかし
めはずか・し 【目恥づかし】 (形シク)
見られるのがはずかしい。また,見られるのがはずかしいほど,相手が立派だ。「随分―・しき者共にて有物を/保元(中)」
めはちぶ
めはちぶ [3] 【目八分】
「めはちぶん(目八分)」に同じ。「―にさし上げる」
めはちぶん
めはちぶん [3] 【目八分】
(1)目の高さよりやや下がったところ。また,神前や貴人に物を差し上げるとき,その高さにささげ持つこと。
(2)全体の十分の八ほど。八分目。
めはちぶん=に∘見る
――に∘見る
人を見下す。高慢な態度をとる。
めはな
めはな [1] 【目鼻】
(1)目と鼻。
(2)目鼻立ち。顔立ち。「―の整った人」
めはな
めはな【目鼻がつく】
take shape.〜をつける give shape <to a plan> .
めはな=が付く
――が付・く
大体の見通しが立つ。「仕事の―・く」
めはな=を付ける
――を付・ける
大体の見通しが立つようにする。
めはなだち
めはなだち【目鼻立ち】
features.〜が整っている have good features.
めはなだち
めはなだち [0][3] 【目鼻立ち】
目や鼻の形や位置。器量。顔だち。「―のいい女」
めはりずし
めはりずし [3] 【目張り鮨】
高菜の漬物でくるんだ握り飯。熊野地方の郷土料理。もとは目を見張るようにして食べるほど大きな握り飯であったことからいう。高菜ずし。
めばえ
めばえ【芽生え】
⇒兆(きざ)し,兆す.
めばえ
めばえ [0][3] 【芽生え】
(1)植物の芽が出始めること。また,その芽。萌芽。
(2)物事が始まること。きざし。「恋の―」
めばえる
めば・える [3] 【芽生える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 めば・ゆ
(1)植物の芽が出始める。芽吹く。「柳が―・える」
(2)物事が起こり始める。きざす。「愛情が―・える」
めばかり
めばかり [2] 【目秤】
「目分量(メブンリヨウ)」に同じ。
めばかりずきん
めばかりずきん [5][6] 【目計り頭巾】
⇒強盗頭巾(ガンドウズキン)
めばしこい
めばしこ・い [4] 【目捷い】 (形)[文]ク めばしこ・し
目をつけるのがすばやい。目が早い。目ざとい。
[派生] ――さ(名)
めばしら
めばしら [2] 【目柱】
鏑矢(カブラヤ)の鏑にうがった孔(目)と孔の間の部分。
めばたき
めばたき [2] 【瞬き】
まばたき。またたき。
めばち
めばち [0] 【眼撥】
スズキ目の海魚。全長2メートルに及ぶ。マグロ類の一種で,体は紡錘形,体高が高くよくふとっている。頭・目は,マグロ類で最も大きい。体色は背面が黒青色,腹面は白い。肉は淡紅色で,晩春と秋に美味。温帯および熱帯海域に広く分布。バチ。メブト。ダルマ。
めばな
めばな【雌花】
a female flower.
めばな
めばな [1] 【雌花】
一つの花に雌しべのみが発達し,雄しべがないか,あっても退化している花。しか。
⇔雄花(オバナ)
めばや
めばや 【目早】 (形動)
目ざとく見つけるさま。物事を見ぬくのがすばやいさま。「日ごろ皆の者が,―な―なと申すによつて/狂言・三人片輪(虎寛本)」
めばやい
めばや・い [3] 【目早い】 (形)[文]ク めばや・し
見つけるのが早い。すばやく見ぬく。めざとい。「上等らしいのを―・くえりわけて/俳諧師(虚子)」
[派生] ――さ(名)
めばり
めばり [0][3] 【目張り・目貼り】 (名)スル
(1)物の合わせ目や継ぎ目に紙などを張って密閉すること。「―した茶箱」
(2)冬,窓などに紙を張ってすき間風を防ぐこと。また,その張ったもの。[季]冬。
〔「目貼り剥(ハ)ぐ」は [季]春。《張合ひのありし暮しの―はぐ/虚子》〕
(3)舞台化粧で,大きくはっきり見せるため,目のまわりに紅や墨を入れること。
めばり
めばり【目張りをする】
seal up <a room> .
めばりやなぎ
めばりやなぎ [4] 【芽張り柳】
「芽柳(メヤナギ)」に同じ。[季]春。
めばる
めばる [0] 【眼張】
カサゴ目の海魚。全長30センチメートルに達する。体は長卵形で側扁する。目が大きい。体色は灰赤色・黒灰色・灰褐色など変化に富み,体側に五,六条の不明瞭な黒色横帯がある。卵胎生。海釣りの対象魚。春・夏に美味。日本各地と朝鮮半島の沿岸に分布。ハチメ。ハツメ。
眼張[図]
めひき
めひき [0][3] 【目引き】
(1)色揚げの際に,模様の部分を防染して引き染めにすること。
(2)手綴じ製本で,丁合いの終わった中身の背に,糸綴じ用の小穴をつくるため鋸目(ノコギリメ)を入れること。
めひしば
めひしば [2] 【雌日芝】
イネ科の一年草。庭や路傍に生える雑草。高さ約50センチメートル。まばらに分枝し,広線形の軟らかい葉を互生。夏から秋に,枝頂に緑色の小穂をつける。メヒジワ。ジシバリ。雌芝。
めひも
めひも [1] 【雌紐】
入れ紐の,雄紐を受ける輪になった紐。
⇔雄紐
めひるぎ
めひるぎ [2] 【雌蛭木】
ヒルギ科の常緑小高木。九州南部以南の海岸泥土に生える。マングローブを構成する樹種の一。枝は節が膨らみ,長楕円形革質の葉を対生。花は白色。果実は円錐形で,樹上で発根,落下し生育する。琉球笄(コウガイ)。
めびな
めびな [1] 【女雛】
内裏雛(ダイリビナ)のうち,皇后になぞらえた人形。
⇔男雛
めふぐ
めふぐ [2] 【眼河豚】
フグ目の海魚。全長45センチメートル内外。体色は背面が褐色,腹面が白色で,胸びれ近くに一対の大きな黒紋がある。肉と精巣は毒がなく食用とされ,卵巣・肝臓・皮・腸には猛毒がある。東シナ海に分布。
めふり
めふり [0] 【目振り】
⇒あさり(歯振)
めふん
めふん [0]
鮭の腎臓で作った塩辛。
めぶ
めぶ [1] 【馬部】
律令制で,左右馬寮(メリヨウ)の下役人。
めぶき
めぶき [3] 【芽吹き】
植物の芽が萌(モ)え出ること。また,その芽。
めぶきやなぎ
めぶきやなぎ [4] 【芽吹き柳】
「芽柳(メヤナギ)」に同じ。
めぶく
めぶ・く [2] 【芽吹く】 (動カ五[四])
木の芽が出はじめる。新芽が萌(モ)えはじめる。「柳が―・く」
めぶし
めぶし [1] 【女節・雌節】
カツオの腹側の肉で作った鰹(カツオ)節。
⇔男節(オブシ)
めぶんりょう
めぶんりょう [2] 【目分量】
目で見て大体の量を推測すること。また,その値。「―ではかる」
めぶんりょう
めぶんりょう【目分量】
a rough estimate.〜で測る measure[estimate]by the eye.→英和
めへん
めへん [0] 【目偏】
漢字の偏の一。「眼」「眠」などの「目」。
めべり
めべり【目減り】
loss in weight;[貯金の]depreciation.→英和
めべり
めべり [0] 【目減り】 (名)スル
(1)物の目方や量が,取り扱い中に蒸発したりこぼれたりして減ること。
(2)ものの実質的な価値が下がること。「物価の値上がりで貯金が―する」
めぼ
めぼ [1]
眼の縁(フチ)にできる腫(ハ)れ物。ものもらい。
めぼうき
めぼうき [2] 【目箒】
バジリコの別名。
めぼし
めぼし [1][0] 【目星】
(1)めあて。目標。見当。
(2)眼球にできる白く小さい点。星眼(ホシメ)。
めぼし
めぼし【目星をつける】
aim <at> (ねらう);→英和
spot;→英和
mark.→英和
めぼし=を付ける
――を付・ける
めあてをつける。見当をつける。
めぼしい
めぼしい【目ぼしい】
important (重要な);→英和
valuable (価値ある);→英和
chief (主要な).→英和
めぼしい
めぼし・い [3] (形)[文]シク めぼ・し
多くの中で,ひときわ目立っている。注目に値するさまである。「きょうは―・い収穫がなかった」
[派生] ――さ(名)
めまい
めまい【眩暈】
dizziness;giddiness.→英和
〜がする be[feel]dizzy[giddy].
めまい
めまい [2] 【目眩い・眩暈】
目がくらむこと。目がくらくらして倒れそうになること。眩暈(ゲンウン)。「―がする」
めまぎらしい
めまぎらし・い 【目紛らしい】 (形)[文]シク めまぎら・し
〔近世江戸語〕
めまぐるしい。「江戸つ子の早さ,なんでも―・いやうだ/滑稽本・浮世床(初)」
めまぎろし
めまぎろ・し 【目紛ろし】 (形シク)
「目まぎらしい」に同じ。「一文菓子売るかかが,たび��―・しういうてくる/胆大小心録」
めまぐるしい
めまぐるし・い [5] 【目紛しい】 (形)[文]シク めまぐる・し
物の動きが早くて目が回るようだ。変化が激しくて,対応できない。「―・く変わる世の中」
[派生] ――さ(名)
めまぐるしい
めまぐるしい【目まぐるしい】
bewildering;→英和
rapid (速い).→英和
〜世の中 the bustling world.
めまじ
めまじ 【目交じ・瞬】
「めまぜ」の転。「みどもが―すれど,がてんせいで/狂言・泣尼(虎清本)」
めまじろぎ
めまじろぎ [2] 【瞬】
〔古くは「めまじろき」とも〕
まばたき。また,目くばせ。「お妙は―もしないで/婦系図(鏡花)」
めまぜ
めまぜ [1][0] 【目交ぜ・瞬】 (名)スル
(1)目で合図すること。めくばせ。「意味ありげな―をして/社会百面相(魯庵)」
(2)まばたき。「―せはしくたちずくみ/浮世草子・男色大鑑 3」
めまつ
めまつ [1] 【雌松・女松】
アカマツの別名。
⇔雄松
めまとい
めまとい [2] 【目纏い】
〔目のあたりにうるさくまつわるのでいう〕
羽虫の一種,マクナギの異名。[季]夏。
めまんべつ
めまんべつ 【女満別】
北海道東部,網走支庁の町。網走市に隣接し,空港がある。
めみ
めみ 【目見】
よく見ること。見張ること。また,その人。「勝手から人の来る―して居る内に/浮世草子・歌三味線」
めみえ
めみえ [3][0] 【目見え・目見得】 (名)スル
〔「見え」は動詞「見ゆ」の連用形から。(相手から)見られる意〕
(1)会うことの謙譲語。お目にかかること。「―がかなう」
→おめみえ
(2)奉公人などの試用。「―に来たばかりのおはまは,一番割の悪い立場だつた/多情仏心(弴)」
めみえいじょう
めみえいじょう [4] 【目見以上】
⇒お目見以上(メミエイジヨウ)
めみょう
めみょう メミヤウ 【馬鳴】
〔梵 Aśvaghoṣa〕
二世紀頃のインドの仏教詩人。古典サンスクリット文学の先駆者。代表作に「ブッダチャリタ(仏所行讃)」「サウンダラナンダ-カーブヤ(端麗なるナンダ)」など。アシュバゴーシャ。
めむろ
めむろ 【芽室】
北海道中南部,十勝支庁河西郡の町。帯広市の北西に接する十勝平野の畑作地。
めめ
めめ 【米】
こめ。「―五十石まゐする程に/狂言・比丘貞」
めめざこ
めめざこ [3] 【目目雑魚】
メダカなどの小魚。めめじゃこ。関西でいう。
めめしい
めめし・い [3] 【女女しい】 (形)[文]シク めめ・し
(1)いくじがない,思いきりが悪いなど,男としてふさわしくない。柔弱である。「―・い振る舞い」
(2)女のようだ。「かくばかりそひゐて,―・しく諸共するは/落窪 1」
⇔雄雄しい
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
めめしい
めめしい【女々しい】
womanish;→英和
unmanly;→英和
cowardly (おく病な);effeminate.→英和
めめじゃこ
めめじゃこ 【目目雑魚】
「めめざこ」に同じ。「橋の下なる―だにも,ひとりは寝じと上り下る/閑吟集」
めめず
めめず [0] 【蚯蚓】
「みみず」の訛り。
めもじ
めもじ [1] 【目文字】
〔「めみえ」の文字詞〕
お目にかかること。おめもじ。
めもと
めもと【目元のかわいい(ぱっちりした)】
<girl> with pretty (bright) eyes.
めもと
めもと [3] 【目元・目許】
目のあたり。また,目。「―の涼しい娘」
めもり
めもり【目盛り】
graduation;→英和
a scale.→英和
〜をする graduate.→英和
〜のある graduated.→英和
めもり
めもり [0][3] 【目盛(り)】
重さ・長さなどを示すために計測器につけるしるし。「体温計の―を読む」
めや
めや (連語)
〔推量の助動詞「む」の已然形「め」に係助詞「や」の付いたもの。「や」は反語の意を表す〕
推量または意志の意を反語的に言い表す。…だろうか,いや,そんなことはない。「大和へに西風(ニシ)吹き上げて雲離れ退(ソ)き居りとも我れ忘れ―/古事記(下)」「来(コ)―とは思ふものからひぐらしの鳴く夕暮は立ち待たれつつ/古今(恋五)」
めやす
めやす [0][1] 【目安】
(1)おおよその見当。目印。目あて。「―をたてる」「―をおく」
(2)算盤(ソロバン)の梁(ハリ)につけた位取りの字や印。
(3)算盤の乗除算で,除数または乗数。
(4)読みやすくするため箇条書きにすること。また,その文書。「大切の証文ども少々ぬきいだしまゐらせさふらひて,―にして/歎異抄」
(5)鎌倉時代,箇条書きにした訴状陳状。室町時代以後は,形式を問わず,訴状一般をさすようになった。目安書き。目安状。
(6)見た目がよいこと。「―のわざやと見たてまつるものから/源氏(早蕨)」
めやす
めやす【目安】
<set up> a standard (標準);→英和
an aim (目的物).→英和
〜を立てる fix one's aim.
めやす=を付ける
――を付・ける
大体の見当をつける。目印をつける。
めやす=上げる
――上・げる
訴状を差し出す。訴訟を起こす。「返事次第に,五日には―・げると/浄瑠璃・大経師(上)」
めやすうらはん
めやすうらはん 【目安裏判】
江戸幕府の訴訟手続の一。訴状の裏面に担当奉行が加える印。訴訟の受理を意味するとともに,相手方(被告)に対する出頭命令の文言が記されるのが常であった。
めやすかた
めやすかた [0] 【目安方】
江戸時代,評定所で民事訴訟に従事した諸役人。
めやすがき
めやすがき 【目安書き】
「目安{(4)(5)}」に同じ。また,その代書を職業とすること。
めやすし
めやす・し 【目安し】 (形ク)
見た目に感じがよい。見苦しくない。また,無難だ。「心ばせの,なだらかに,―・く/源氏(桐壺)」
めやすじょう
めやすじょう [0] 【目安状】
⇒目安(5)
めやすばこ
めやすばこ [3] 【目安箱】
享保の改革で将軍吉宗が評定所門前に設置した直訴状を受理する箱。毎月三回,将軍が投書を閲読した。訴状箱。
めやすよみ
めやすよみ 【目安読み】
評定所の役人で,裁判の際,訴状を読み上げる役。
めやなぎ
めやなぎ [2] 【芽柳】
早春,芽の出始めた柳。芽吹き柳。芽張り柳。[季]春。《―の奥たのもしき風情かな/鬼貫》
めやに
めやに [3] 【目脂】
目から出る粘液がかたまったもの。めくそ。
めやに
めやに【目脂】
eye mucus.〜が出る One's eyes run.
めやは
めやは (連語)
〔推量の助動詞「む」の已然形「め」に係助詞「や」,係助詞「は」の付いたもの。「や」は反語,「は」は詠嘆の意を表す〕
推量または意志を反語的に言い表し,それに詠嘆の意が加わったもの。…だろうか,いや,そんなことはないなあ。「み吉野の大川のべの藤波のなみに思はばわが恋ひ―/古今(恋四)」「ただ頼め細谷河のまる木橋ふみかへしては落ちざら―/平家 9」
〔上代の「めやも」に代わり,中古以降用いられるようになった〕
めやみ
めやみ [3] 【目病み】
目を病むこと。また,その人。
めやみ=女に風邪引き男
――女に風邪引き男
眼病で目のうるんだ女と,風邪を引いた男は魅力があるということ。
めやも
めやも (連語)
〔推量の助動詞「む」の已然形「め」に係助詞「や」,係助詞「も」の付いたもの。「や」は反語,「も」は詠嘆の意を表す〕
推量または意志を反語的に言い表し,それに詠嘆の意が加わったもの。…だろうか,いや,そんなことはないなあ。「ほととぎす今鳴かずして明日(アス)越えむ山に鳴くとも験(シルシ)あら―/万葉 4052」「君にふた心わがあら―/金槐(雑)」
めゆい
めゆい [0] 【目結】
(1)絞り染めの古称。小さな四角形の絞り染め。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化した,四角の中に点を入れた紋。
めゆいかわ
めゆいかわ [2] 【目結革】
絞り染めにした革。
めよれ
めよれ [0] 【目寄れ】
織り糸が部分的にずれて波のように湾曲し,糸密度が不均一になること。目寄り。
めらしやど
めらしやど [4] 【めらし宿】
〔「めらし」は年頃の娘の意〕
「娘宿(ムスメヤド)」に同じ。東北地方での呼び名。
めらし宿
めらしやど [4] 【めらし宿】
〔「めらし」は年頃の娘の意〕
「娘宿(ムスメヤド)」に同じ。東北地方での呼び名。
めらめら
めらめら
〜燃え上がる flare up.
めらめら
めらめら [1] (副)
炎が物をなめるようにして燃え広がるさま。「―(と)燃える」
めり
めり [0] 【減り・乙】
〔動詞「減(メ)る」の連用形から〕
(1)へること。損失。出費。「一両や二両の,―の出るのは当然(アタリメエ)だ/人情本・雪の梅」
(2)日本音楽で,音高を標準よりも低めにすること。多くは管楽器,特に尺八でいう。
⇔かり
めり
めり (助動)(〇・(めり)・めり・める・めれ・〇)
推量の助動詞。用言・助動詞の終止形に付く。ただし,ラ変の動詞およびこれと同じ活用型の語には連体形に付くが,ラ行の語尾を脱した形で書かれることが多い。
(1)目の前の状況から判断・推量することを表す。…と見える。…ように見うけられる。「すだれすこし上げて,花奉る〈めり〉/源氏(若紫)」「あはれにいひ語らひて泣く〈めれ〉ど,涙落つとも見えず/大鏡(序)」「ちぎり置きしさせもが露を命にてあはれ今年の秋も去(イ)ぬ〈めり〉/千載(雑上)」
(2)婉曲に表現するのに用いる。はっきり断定しないで遠まわしに言い表す。…ようだ。…ように思われる。「少納言の乳母(メノト)とぞ人いふ〈める〉は,この子の後見(ウシロミ)なるべし/源氏(若紫)」「いでやこの世に生まれては,願はしかるべき事こそ多か〈めれ〉/徒然 1」
〔(1)語源については,「見あり」あるいは「見えあり」の転などの説がある。(2)推定の助動詞「なり」が聴覚的であるのに対し,「めり」は視覚的であるといわれる。(3)連用形「めり」は助動詞「き」「つ」「けり」に続くものだけで,用例は少ない。「北の方宝と思ひた〈めり〉き/落窪 3」 (4)ラ変の動詞およびこれと同じ活用型の語に付くとき,「あめり」「なめり」などと,ラ行の語尾を脱した形で書かれていることが多い。これは「あんめり」「なんめり」などと,撥音便で「ん」となった部分が表記されなかったものと考えられる。(5)この語は中古になって盛んに用いられるようになるが,和歌には用例がきわめて少なく,また,漢文訓読文にも用いられない。口語的なものであったと考えられる〕
めりかり
めりかり [0] 【減上・乙甲】
「めり」と「かり」。日本音楽で,技巧を用いて音高を標準よりも微妙に上げ下げすること。多くは管楽器,特に尺八でいう。
めりこむ
めりこ・む [3][0] 【減り込む】 (動マ五[四])
その物の重みで,または強い力が加えられて深く入りこむ。はまりこむ。「ぬかるみに―・む」
めりこむ
めりこむ【めり込む】
sink <into the ground> .→英和
めりつく
めりつ・く (動カ四)
めりめりと音をたてる。「膝は―・く気骨は折れる/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
めりはり
めりはり [0][2] 【減り張り・乙張り】
ゆるめることと張ること。特に,音声をゆるめることと張り上げること。音の高低。抑揚。「―のきいた歌い方」「生活に―をつける」「話に―がある」
→めりかり
めりめり
めりめり
〜と <fall> with a crash.→英和
〜と音を立てる crash;creak (きしる).→英和
めりめり
めりめり [1] (副)
木などが,力に耐えきれずに,ゆっくり折れたり,つぶれたりする音を表す語。みりみり。「強風で塀が―(と)いう」
めりやす
めりやす [0]
〔場面により演奏が伸縮できることから〕
(1)下座音楽の一,かつ,長唄の曲種の一。独吟の唄と三味線一挺(チヨウ)のみのしんみりとした曲。芝居では,役者が台詞(セリフ)なしで静かな演技を続ける心理描写的な場面(思い入れなど)で,効果音楽として陰で演奏される。「黒髪」「五大力」など。
(2)義太夫節の三味線の手の一。フシ(旋律的な語り)のない部分で,コトバ(台詞)や人物の動きの伴奏として,短い旋律型を繰り返して演奏する。
めりょう
めりょう [0] 【馬寮】
律令制で,諸国の御牧や官牧から毎年貢上される馬の調習・飼養などに携わった官司。左右に分かれ,それぞれの四等官のほかに,馬医・馬部・飼丁などの職員を置いた。うまのつかさ。うまづかさ。
めりょう
めりょう 【馬料】
奈良・平安時代,馬の飼育料として京官に官位に応じて支給された手当。
めり込む
めりこむ【めり込む】
sink <into the ground> .→英和
める
め・る 【減る】 (動ラ四)
(1)へる。少なくなる。低下する。「地ガ―・ッタ/日葡」
(2)衰える。弱くなる。「過言申す者は必ず奢り易く,―・りやすし/甲陽軍鑑(品三〇)」
(3)日本音楽で,音高を標準よりも低めにする。多くは管楽器,特に尺八でいう。
⇔かる
めろう
めろう [2] 【女郎】
(1)女を卑しめていう語。「おれを馬鹿にするな,此(コノ)―/当世書生気質(逍遥)」
(2)少女。女の子。「上京に姉をもつてござ有が,是に―がひとり御ざあり/狂言・粟田口」
(3)人に使われる身分の低い女。[日葡]
めろめろ
めろめろ [1]
■一■ (形動)
しまりなく崩れるさま。だらしがないさま。「孫には―だ」「主将のけがでチームは―になった」
■二■ (副)
(1)「めらめら」に同じ。「―と燃え拡がるのを見るのが/土(節)」
(2)「めそめそ」に同じ。「―と吠頬(ホエヅラ)/浄瑠璃・忠臣蔵」
〔「―に」などの場合,アクセントは [0]〕
めん
めん 【面】
■一■ (名)
(1) [0]
顔。つら。また,顔立ち。「あの娘は―はいい様だが/草枕(漱石)」
(2) [0]
顔につけるもの。
(ア)人・動物などに模したもの。仮面。
(イ)顔につける防具。剣道の面頬(メンポオ),野球の捕手のかぶるもの,防毒マスクなど。
(ウ)剣道で,決まり手の一。面を打つこと。
(3) [0]
顔を合わせること。向き合うこと。「―ニ申サウズ/日葡」
→面と向かって
(4) [1]
外から見える,物の外側の(平らな)部分。「白い―を上にして重ねる」
(5) [1]
数学で,平面と曲面との総称。立体とその周囲の空間との境。
(6) [1]
事柄のそれぞれの領域。「資金の―では困らない」
(7) [1]
ある方面。ある部面。「財政の―で援助する」「技能の―で劣っている」
(8) [0]
材の角(カド)を削り取ったときにできる部分。柱や建具の桟(サン)などに用いる。切り面・唐戸面・几帳面(キチヨウメン)など。
■二■ (接尾)
助数詞。平たい物を数えるのに用いる。「鏡一―」「テニス-コート二―」
めん
めん【綿】
cotton.→英和
綿製品 cotton goods.
めん
めん [1] 【綿】
木綿。もめんわた。
めん
めん【面】
(1)[仮面] <wear,put on> a mask.→英和
(2)[表面]the (sur)face.(3)[部面]an aspect;→英和
a side;→英和
<this> respect.→英和
(4)[方面]a side.〜と向かって <say a thing> to a person's face.あらゆる(この)〜で in every (this) respect.
めん
めん [1] 【免】
(1)やめさせること。「矢張―を喰つたぢやあないか/浮雲(四迷)」
(2)ゆるすこと。まぬかれること。「―ヲヤル/日葡」
(3)中世,年貢の免除・減免。江戸時代には,田租を賦課する割合をいう。
めん
めん [0][1] 【雌・牝】
めす。め。
⇔おん
めん
めん [1] 【麺・麪】
そば・うどん・そうめん・ラーメンなどの総称。麺類。
めん=が割れる
――が割・れる
顔が知られる。また,面通しの結果,その人であると特定できる。
めん=と向かって
――と向かって
相手と正面から顔を合わせて。相手と直接顔を合わせて。「―非難された」
めん=を取る
――を取・る
(1)剣道で,相手の面に有効な一撃を加える。
(2)材料の,かどを削り取って丸みをつける。
めん=を打つ
――を打・つ
仮面,特に能面をつくる。
めん=を被(カブ)る
――を被(カブ)・る
(1)仮面で顔をおおう。
(2)悪い事をしながら,平気な顔でいる。本性を隠して,善人ぶる。
めんいた
めんいた [0] 【面板】
旋盤の主軸に取り付けて用いる。放射状または平行に切ってある大きな円板。溝を利用して複雑な形の工作物を取り付けるもの。
めんうち
めんうち [4][0] 【面打ち】
(1)仮面を作ること。また,その人。
(2)能面の製作者。江戸時代に世襲となり,越前出目(デメ)家・近江井関家・大野出目家などが著名であった。
(3)小児の遊戯の一。土焼きの銭形・面形(メンガタ)などを打ち合い争うもの。
めんえき
めんえき [0] 【免役】
(1)服役を免除すること。
(2)兵役を免除すること。
めんえき
めんえき [0] 【免疫】
(1)〔疫病を免れる意〕
伝染病などに一度かかると,二度目は軽くすんだり,まったくかからなくなったりすること。生体が自己にとって健全な成分以外のものを識別して排除する防衛機構。細菌感染の防御のようにリンパ球が生産する抗体による体液性免疫と,移植片に対する拒絶反応のようにリンパ球自身が対象を攻撃する細胞性免疫とがある。
(2)何度も経験して抵抗を感じなくなること。「中傷記事には―になっている」
めんえき
めんえき【免疫(性)】
immunity.〜になる become[be]immune <from> .〜にする immunize <a person against> .→英和
‖免疫学 immunology.
めんえきおうとういでんし
めんえきおうとういでんし [10] 【免疫応答遺伝子】
特定の抗原に対する抗体の生産を支配する遺伝子。
めんえきがく
めんえきがく [4] 【免疫学】
免疫の仕組みや理論を研究し,応用を図る医学の一分野。免疫化学・免疫生物学・免疫血液学・免疫遺伝学・臨床免疫学などがある。
めんえきがくてきけんてい
めんえきがくてきけんてい [9] 【免疫学的検定】
抗原および抗体のいずれか一方または両方を放射性同位体・蛍光などで標識し,抗原抗体反応によって抗原あるいは抗体を同定ないし定量する方法。免疫検定法。免疫定量法。イムノアッセイ。
めんえきけっせい
めんえきけっせい [5] 【免疫血清】
特定の抗原に対応してつくられた抗体を含む血清。抗血清。抗毒素血清。
めんえきせい
めんえきせい [0] 【免疫性】
免疫を起こさせ得る性質。
めんえきたい
めんえきたい [0] 【免疫体】
⇒抗体(コウタイ)
めんえきはんのう
めんえきはんのう [5] 【免疫反応】
生体が外来性あるいは内因性の物質に対して自己か非自己かを識別し,非自己に対して自己体内の統一性と個体の生存維持および種の存続のために起こす一連の生体反応。
→抗原抗体反応
めんえきふかつざい
めんえきふかつざい [7] 【免疫賦活剤】
生体における非特異的な免疫作用を高める作用をもつ薬剤。抗悪性腫瘍剤の副作用である免疫機能の低下を軽減するために用いられる。
⇔免疫抑制剤
めんえきふぜん
めんえきふぜん [5] 【免疫不全】
免疫担当細胞である B 細胞・ T 細胞あるいはマクロファージ系細胞の異常,補体の欠陥などのため,免疫機能になんらかの欠損がある状態。先天的な欠損のほか,薬物・栄養障害・感染,内因性の免疫抑制物質などによる。免疫欠損。
→エイズ
めんえきよくせいざい
めんえきよくせいざい [7] 【免疫抑制剤】
リンパ球などに作用し生体の免疫作用を抑制する薬剤。自己免疫疾患の治療や臓器移植時の拒絶反応の抑制に用いられる。
⇔免疫賦活剤
めんえきりょうほう
めんえきりょうほう [5] 【免疫療法】
生体の免疫反応を利用した治療法の総称。
めんえきグロブリン
めんえきグロブリン [7][0] 【免疫―】
イムノグロブリン(immunoglobulin; Ig)。γグロブリンを構成する主要なタンパク質。抗体の本体で,すべての脊椎動物の血清および体液中に含まれる。B 細胞由来の形質細胞から生産され,性状によって五つのクラスに分けられ,それぞれ特異的な機能を示す。
めんえつ
めんえつ [0] 【面謁】 (名)スル
貴人に面会すること。拝謁。
めんおめしちりめん
めんおめしちりめん [6] 【綿御召縮緬】
⇒新御召(シンオメシ)
めんおりもの
めんおりもの [3][4] 【綿織物】
綿糸で織った織物。
めんおりもの
めんおりもの【綿織物】
cotton textiles.
めんか
めんか【綿花】
raw cotton (原綿);cotton wool (わた).
めんか
めんか [1] 【綿花・棉花】
ワタの種子を包む繊維。紡いで綿糸とする。
めんかい
めんかい [0] 【面会】 (名)スル
人に会うこと。「病室で―する」「―人」
めんかい
めんかい【面会】
an interview.→英和
〜する meet;→英和
see;→英和
have an interview <with> .彼の〜日は火曜日だ He has an open house on Tuesdays.‖面会時間 visiting hours.(就業中)面会謝絶 <掲示> Interview Declined (During Working Hours);No Visitors (病人),面会人 a visitor.面会日 a visiting day.
めんかいしゃぜつ
めんかいしゃぜつ 【面会謝絶】
重体で入院中のときや大事な仕事中のときなどに,人と会うのを断ること。
めんかくあんていのほうそく
めんかくあんていのほうそく 【面角安定の法則】
同一の化学組成をもつ同種類の結晶では,結晶面の発達に相違があっても,異なる個体のそれぞれ対応する面の間の角度は同温・同圧のもとでは一定である,という法則。
めんかべいと
めんかべいと [5] 【綿壁糸】
綿糸を使った壁糸。
めんかべおり
めんかべおり [0] 【綿壁織(り)】
よこ糸に綿壁糸を用いて壁織りにした織物。
めんかやく
めんかやく [3] 【綿火薬】
硝酸セルロースのうち,窒素含有量が多く,火薬とするもの。精製した綿を硝酸・硫酸・水の混液に浸して処理して得る。爆発のとき灰を残さず,無煙火薬やダイナマイトの製造に用いる。火綿。
めんかやく
めんかやく【綿火薬】
guncotton.→英和
めんかわばしら
めんかわばしら メンカハ― [5] 【面皮柱】
四隅に皮を残して仕上げた柱。茶室や数寄屋風書院などで用いる。面皮。
めんかん
めんかん [0] 【免官】 (名)スル
(1)官職をやめさせること。
(2)律令制で,官人の犯罪に対する付加刑。位階・勲位を三年間剥奪するもの。四年目の正月以降に二等降格して再叙される。
めんがた
めんがた [0] 【面形】
(1)仮面。面。おもてがた。
(2)素焼きにした仮面の玩具。
めんきつ
めんきつ [0] 【面詰】 (名)スル
直接その人に向かって責めなじること。面責。「きびしく―する」
めんきゅう
めんきゅう [0] 【綿球】
⇒タンポン
めんきゅう
めんきゅう [0] 【免給】
荘園の領主が免田を支給すること。
めんきょ
めんきょ [1] 【免許】 (名)スル
(1)一般には禁止または制限されている行為を,行政官庁が特定の場合に特定の人だけに許すこと。
(2)〔法〕「許可{(2)}」に同じ。
(3)〔法〕「特許{(1)}」に同じ。
(4)師匠が弟子に,芸能や武術などの奥義(オウギ)を伝授すること。また,伝授したことを証して与える許し状。
めんきょ
めんきょ【免許】
a <米> license[ <英> licence];→英和
permission.→英和
〜のある(ない) (un)licensed.→英和
‖免許証[状]a <driving> <米> license[ <英> licence].
めんきょえいぎょう
めんきょえいぎょう [4] 【免許営業】
⇒許可(キヨカ)営業
めんきょかいでん
めんきょかいでん [1] 【免許皆伝】
師匠が弟子に,武術や技芸の奥義を残らず教え授けること。「―の腕前」
めんきょかんさつ
めんきょかんさつ [4] 【免許鑑札】
免許の証として交付される鑑札。
めんきょぎょぎょう
めんきょぎょぎょう [4] 【免許漁業】
都道府県知事の免許により設定される漁業権に基づいて行われる漁業。
めんきょしょう
めんきょしょう [0] 【免許証】
(1)行政官庁が免許の証明として交付する文書。
(2)特に,運転免許証のこと。
めんきょじょう
めんきょじょう [0][3] 【免許状】
免許の証として交付される文書。免状。
めんきょぜい
めんきょぜい [3] 【免許税】
行政機関が特定の行為・営業を免許する際に課する税。
めんきょだいげん
めんきょだいげん [4] 【免許代言】
弁護士の旧称。
めんきょていし
めんきょていし [4][1] 【免許停止】
違反行為などにより免許の効力を一時的に停止されること。免停。
めんきょとりけし
めんきょとりけし [1][4] 【免許取(り)消し】
違反行為や欠格により,それまで受けていた免許を取り消されること。
めんきんらん
めんきんらん [3] 【綿金襴】
ガス糸を使って金襴に似せた織物。表装などに用いる。
めんく
めんく 【面工】
〔「工面(クメン)」の倒語〕
都合。ふところぐあい。「おれも其の時分は―がわるくて/滑稽本・膝栗毛 3」
めんくい
めんくい [0][3] 【面食い・面喰い】
えり好みして,顔立ちの美しい人を好むこと。また,その人。器量ごのみ。
めんくらう
めんくらう【面喰う】
be confused[bewildered,upset].
めんくらう
めんくら・う [4][0] 【面食らう・面喰らう】 (動ワ五[ハ四])
突然の出来事にまごつく。驚いてあわてる。「不意の試験に―・う」
めんくろはち
めんくろはち [3] 【綿黒八】
「綿黒八丈」の略。黒八丈に似せた綿織物。
めんけ
めんけ [1] 【免家】
中世,荘園の荘官などに支給され,荘官に対して公事を負担した在家。
めんけん
めんけん [0] 【瞑眩】 (名)スル
〔「めんげん」とも〕
目まい。「只見てさへも―しさうな人間/虞美人草(漱石)」
めんこ
めんこ [0] 【面子】
子供の玩具の一。円形・方形などのボール紙に絵を描いたもの。また,数人でこれを地面にたたきつけて,他人の札を裏返したり,その下に入れたりした者が勝ちとなる遊び。
めんこ
めんこ [1][0] 【飯盒】
軍隊で,飯を盛る器をいう。
めんこい
めんこ・い (形)
かわいらしい。小さい。
→めごい
めんこう
めんこう [0] 【綿甲】
鎧(ヨロイ)の一。布で表裏を作り,内に綿を入れ,また革板を鋲(ビヨウ)留めして矢石を防ぐもの。大陸で古くから行われ,日本でも奈良時代の頃用いた。綿甲冑。
めんこう
めんこう 【面向】
ひたいのまんなか。まっこう。[節用集(文明本)]
めんこう
めんこう [0] 【綿亙・綿亘】 (名)スル
長く連なり続くこと。連亘(レンコウ)。「木曾川の態たる信尾濃勢の数州を―し/新聞雑誌 23」
めんこうふはい
めんこうふはい 【面向不背】
前後どちらから見ても同じように美しく,立派なこと。「―の玉と申し候/謡曲・海士」
めんご
めんご [1] 【面語】 (名)スル
相対して語ること。面談。
めんご
めんご [1] 【面晤】 (名)スル
会って話すこと。面談。「入社の日仔細に―すべし/新聞雑誌 37」
めんざい
めんざい [0] 【芽先】
米を精白するときに得られる粉米や胚芽など。栄養に富み飼料などに用いる。
めんざい
めんざい【免罪】
acquittal.→英和
免罪符《カト》an indulgence.→英和
めんざい
めんざい [0] 【免罪】
罪をゆるすこと。
めんざいふ
めんざいふ [3] 【免罪符】
(1)ローマ-カトリック教会が,罪の償いが免除されるとして発行した証書。一五世紀末には教会の財政をまかなうため大量に発行され,ルターの批判を呼び宗教改革のきっかけとなった。贖宥(シヨクユウ)状。
(2)転じて,責任・非難などをまぬがれるための行為や事柄。
めんざんし
めんざんし [3] 【綿撒糸】
木綿をほぐしたもの。薬液を吸収させて傷口に用いた。解木綿(ホツシモメン)。
めんざんずいほう
めんざんずいほう 【面山瑞芳】
(1683-1769) 江戸中期の曹洞宗の僧。肥後の人。曹洞宗の中興とされる。著「正法眼蔵渉典録」など。
めんし
めんし [1] 【綿糸】
綿花を原料とする糸。もめん糸。
めんし
めんし【綿糸】
cotton yarn[thread (縫糸)].
めんしき
めんしき【面識】
acquaintance.→英和
〜がある be acquainted <with> ;know.→英和
めんしき
めんしき [0] 【面識】
お互いに顔を見知っていること。顔見知りであること。「―がある」「―がない」
めんしゃ
めんしゃ [1] 【面紗】
ベール。「黒色の長い―をかぶり/ふらんす物語(荷風)」
めんしゃ
めんしゃ [1] 【面謝】 (名)スル
(1)面と向かって礼を言うこと。
(2)面会して直接わびること。
めんしゃ
めんしゃ [1] 【綿紗】
綿糸で織った紗。
めんしゅう
めんしゅう [0] 【免囚】
放免された囚人。
めんしょう
めんしょう [0] 【面牆】
〔書経(周官)〕
垣(カキ)に面していること。見聞・見識の狭いことのたとえ。「―のそしり」
めんしょきょかん
めんしょきょかん [4] 【免所居官】
律に規定する有位有官者に対する付加刑。父母・祖父母の病を看病しない場合などに位階を免ずること。
めんしょく
めんしょく [0][1] 【面色】
顔の色。かおいろ。「―土のごとし」
めんしょく
めんしょく [0] 【免職】 (名)スル
職をやめさせること。現在担任する職を解くこと。特に,公務員の身分を失わせること。「懲戒(チヨウカイ)―」
めんしょく
めんしょく【免職】
dismissal (from office).→英和
〜する dismiss[remove] <a person (from office)> .→英和
めんしん
めんしん [0] 【免震】
地震時の揺れを低減すること。
→耐震
めんしんこうぞう
めんしんこうぞう [5] 【免震構造】
基礎部分に,振動を絶縁する,またはその固有周期を長くするローラーや積層ゴムなどの装置を入れて,地震時の揺れを低減するよう設計した建築物の構造。
→耐震構造
めんしんゆか
めんしんゆか [3] 【免震床】
建物の構造体との間に積層ゴムなどを入れて振動の低減を図った床。
めんしんりっぽうこうし
めんしんりっぽうこうし [9] 【面心立方格子】
八個の頂点および六個の面の中心に格子点があって,立方体のかたちをした単位格子からなる空間格子。面心立方格子からなる金属の結晶構造は,立方最密充填(ジユウテン)構造と同じである。銅・銀・金などがある。
→最密充填構造
めんじっそうぎじゅつ
めんじっそうぎじゅつ メンジツサウ― [7] 【面実装技術】
〔surface mount technology〕
電子機器の小型化に伴って適用されている,配線に余計な空間をとらない電子部品の組み立て技術のこと。プリント基板に部品を面状に配置したり,両面利用したりする。SMT 。
めんじつゆ
めんじつゆ [4] 【綿実油】
ワタの種子を圧搾して得た半乾性油。パルミチン酸・リノール酸・オレイン酸などを含む。食用のほか,石鹸・硬化油・減摩剤などの製造に用いる。わたあぶら。わたのみゆ。
めんじて
めんじて
(…に)免じて for a person's sake;for the sake of a person.→英和
めんじゅ
めんじゅ [1] 【面授】
〔仏〕 文章などで広く教えるものではない重要な教えを,師から弟子へと直接伝授すること。
めんじゅう
めんじゅう [0] 【面従】 (名)スル
人の面前でだけ服従すること。
めんじゅうこうげん
めんじゅうこうげん [0] 【面従後言】
〔書経(益稷)〕
面前では服従するが,陰にまわって悪口をいうこと。
めんじゅうふくはい
めんじゅうふくはい [0] 【面従腹背】
うわべは従順にみせかけ,内心では従わないこと。
めんじゅうふくひ
めんじゅうふくひ [6] 【面従腹誹】
うわべでは服従するように見せかけて,内心では誹(ソシ)ること。
めんじゅす
めんじゅす [3] 【綿繻子】
(1)たて糸に絹,よこ糸に絹糸またはガス糸を用いて繻子織りにした織物。
(2)たてよこともに綿を使って繻子織りにした織物。綿綿繻子。
めんじゅつ
めんじゅつ [0] 【面述】 (名)スル
面前で述べること。面陳。
めんじょ
めんじょ [1] 【綿絮】
わた。まわた。「寒きに当りては―有り/菅家後集」
めんじょ
めんじょ【免除】
(an) exemption <from> .〜する exempt <a person from tax> .→英和
めんじょ
めんじょ [1] 【免除】 (名)スル
(1)義務などを果たさなくてもよいと許すこと。「授業料を―する」
(2)民法上,債権者が債務者に対する一方的な意思表示によって債務を消滅させること。
めんじょう
めんじょう [0] 【面上】
(1)顔の表面。顔面。
(2)直接対面すること。主に手紙で用いる。「―に申すべく候/反故集」
めんじょう
めんじょう [0][3] 【免状】
(1)免許の証として交付される証明書。免許状。
(2)卒業証書のこと。お免状。
(3)江戸時代,領主がその年の年貢の割合を定めて村方に下した文書。
(4)赦免の意を記した文書。赦免状。「囚人七人の―なり/謡曲・春栄」
めんじょう
めんじょう【免状】
a diploma (卒業などの);→英和
a <米> license[ <英> licence](免許状).→英和
めんじる
めんじる【免じる】
⇒免職,免除.
めんじる
めん・じる [3][0] 【免じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「免ずる」の上一段化〕
「免ずる」に同じ。「職を―・じる」
めんする
めん・する [3] 【面する】 (動サ変)[文]サ変 めん・す
向く。対面する。「海に―・して建てられた家」「面(マ)のあたり先生に―・するやうな心持がする/風流懺法(虚子)」
めんする
めんする【面する】
face <south> ;→英和
look <on the sea> .→英和
めんずる
めん・ずる [3][0] 【免ずる】 (動サ変)[文]サ変 めん・ず
(1)免除する。許す。「授業料を―・ずる」「重科は遠流に―・ず/平家 3」
(2)職務をやめさせる。免職にする。「任期満了により学部長の職を―・ずる」
(3)(「…に免じ」の形で)それを考慮して,特に許す。「これまでの功労に―・じて罪を軽くする」「どうか私に―・じて許して下さい」
めんせいひん
めんせいひん【綿製品】
cotton goods.⇒綿織物.
めんせいひん
めんせいひん [3] 【綿製品】
綿織物で作ったもの。衣類など。
めんせき
めんせき【面責】
reproof.→英和
〜する reprove <a person for…> .→英和
めんせき
めんせき [0] 【面責】 (名)スル
直接に面と向かって責めとがめること。面詰。「賄賂を持つて来おつたから…―してやつた/社会百面相(魯庵)」
めんせき
めんせき【面積】
an area.→英和
〜を占める cover an area <of ten acres> .
めんせき
めんせき [0] 【免責】 (名)スル
(1)責任を問われるのを免れること。
(2)債務者が債務の全部または一部を免れること。
めんせき
めんせき [1] 【面積】
一定の面の広さ。面の一部あるいは全体の広さ。
めんせき
めんせき【免責条項】
an escape clause.
めんせきけい
めんせきけい [0] 【面積計】
⇒プラニメーター
めんせきしょうけん
めんせきしょうけん [5] 【免責証券】
債務者が証券の所持人に弁済をすれば,その所持人が正当な権利者でない場合でも,債務者は悪意または重大な過失によらないかぎり債務を免れる証券。鉄道手荷物引換券・銀行預金証書など。資格証券。
めんせきじょうこう
めんせきじょうこう [5] 【免責条項】
法律や協定の適用に際して,例外的に責任を負わなくてよい場合を示した条項。エスケープ-クローズ。
めんせきそくど
めんせきそくど [5] 【面積速度】
ある点が平面上で原点のまわりを運動するとき,その点と原点とを結ぶ線分が単位時間に描く図形の面積の大きさ。質点が原点からの距離だけに依存する中心力を受けながら運動するときには,面積速度は一定となる。惑星の太陽に対する関係はこの例にあたる。
→ケプラーの法則
めんせきとっけん
めんせきとっけん [5] 【免責特権】
(1)国会議員が院内で行なった演説・討論・表決について院外で責任を問われない権利。
(2)
⇒刑事(ケイジ)免責(2)
めんせきグラフ
めんせきグラフ [5] 【面積―】
面積で各種の量の関係を表したグラフ。
→円グラフ
→棒グラフ
めんせつ
めんせつ【面接】
an interview.→英和
⇒面会.面接試験 a personal interview (入社などの);an oral test (外国語などの).
めんせつ
めんせつ [0] 【面接】 (名)スル
直接人に会うこと。特に,入社試験・入学試験などで,直接会って人柄などを知ること。
めんせつ
めんせつ [0] 【面折】 (名)スル
相手のあやまちを直接責めなじること。
めんせつていそう
めんせつていそう [5] 【面折廷争・面折廷諍】
天子の面前で,天子や政治の誤りをいさめること。
めんせつほう
めんせつほう [0] 【面接法】
調査対象者に直接面接して必要な情報を収集する調査の方法。
めんぜい
めんぜい【免税】
tax exemption.〜する exempt <a person> from taxes.‖免税店 a duty-free shop.免税品 tax-exempt[-free]articles.
めんぜい
めんぜい [0] 【免税】 (名)スル
課税しないこと。税を免ずること。タックス-フリー。デューティー-フリー。「―品」
めんぜいてん
めんぜいてん [3] 【免税点】
一定金額以下は課税の対象とならない場合の,その一定金額。
めんぜいてん
めんぜいてん [3] 【免税店】
外貨獲得や外国人旅行者の便宜を図るため,空港待合室や市中に設けられた免税の商店。
めんぜん
めんぜん [0][3] 【面前】
目の前。人の前。「公衆の―」
めんぜん
めんぜん【面前で】
before[in the presence of] <a person> .→英和
私の〜で in my presence.
めんそ
めんそ [1] 【面疽】
顔面にできるはれもの。
めんそ
めんそ [1] 【免租】
租税を免除すること。
めんそ
めんそ [1] 【免訴】 (名)スル
刑事訴訟において,裁判所が有罪・無罪を判断することなく訴訟を打ち切る判決。確定判決を経ている時,刑が廃止された時,大赦があった時,時効が完成した時に行われる。
→公訴棄却
めんそ
めんそ【免訴】
acquittal.→英和
〜になる be acquitted <of> .
めんそ
めんそ [1] 【面訴】 (名)スル
会って直接訴えること。
めんそう
めんそう [1] 【面相】
〔「めんぞう」とも〕
顔つき。人相。また,容貌。「二目と見られぬ御―」「百―」
めんそう
めんそう [0] 【面奏】 (名)スル
天子・君主に面会して奏上すること。
めんそう
めんそう【面相】
one's face.
めんそう
めんそう [0] 【面争】 (名)スル
面と向かって責めること。
めんそうふで
めんそうふで [3] 【面相筆】
(1)眉毛・鼻の輪郭など顔面の細部を描くのに用いる,穂先が非常に細く長い絵筆。
(2)蒔絵(マキエ)の線描き用の筆。
めんそち
めんそち [3] 【免租地】
地租の徴収を免除された土地。有租地に対する。
めんたいしょう
めんたいしょう [3] 【面対称】
⇒対称(3)
(ウ)
めんだん
めんだん【面談(する)】
(have) a talk[an interview] <with> .→英和
めんだん
めんだん [0] 【面談】 (名)スル
直接会って話をすること。「担任の先生と―する」「委細―」
めんだんつう
めんだんつう [3] 【綿緞通】
綿糸で織った緞通。
めんちぢみ
めんちぢみ [3] 【綿縮】
綿糸で織ったちぢみ。木綿縮。
めんちゅつ
めんちゅつ [0] 【免黜】 (名)スル
官職をやめさせること。また,地位を下げること。罷免。
めんちょう
めんちょう [1] 【面疔】
顔面にできた癤(セツ)。口の周囲・額・鼻などにできやすく,かつては炎症が頭蓋内に及んで脳膜炎などを起こすことが頻繁にあり,恐れられた。
めんちょう
めんちょう【面疔】
a carbuncle on the face.→英和
めんちりめん
めんちりめん [3][0] 【綿縮緬】
たて糸に生糸,よこ糸に綿糸を用いて織った縮緬。
めんちん
めんちん [0] 【面陳】 (名)スル
面前で申し述べること。面述。「自ら参上して―す可し/経国美談(竜渓)」
めんつ
めんつ【面子を立てる(失う)】
save (lose) one's face.
めんつ
めんつ [1] 【面桶】
「めんつう(面桶)」に同じ。「飯櫃(イビツ)なる―にはさむ火打鎌(惟然)/続猿蓑」
めんつう
めんつう [3] 【面桶】
〔「つう」は唐音〕
(1)檜・杉などの薄板を曲げて作った楕円形の容器。一人前の飯を盛って配ったり,携帯したりした。のちには乞食の持ち物となった。
(2)茶道で,曲げ物の水こぼし。曲げ建水。めんつ。
めんてい
めんてい [0][1] 【面体】
顔かたち。顔つき。面相。「いろ��に―を換へるのを面白がつたが/秘密(潤一郎)」
めんてい
めんてい [0] 【免停】
「免許停止」の略。
めんてつ
めんてつ [0] 【綿惙】
病気などでよわっていること。
めんてん
めんてん [0] 【綿天】
〔「てん」は天鵞絨(ビロード)の「天」の音読〕
綿ビロード。
めんでん
めんでん 【緬甸】
明代以後,中国でビルマをいった語。
めんでん
めんでん [0] 【免田】
荘園領主に対する年貢・公事を免除された田地。多くの場合,預所・公文・下司などの荘官や荘内の神社の給分にあてられた。
めんとおし
めんとおし [3][0] 【面通し】 (名)スル
関係者に容疑者の顔を実際に見せ,本人かどうかを確認すること。めんわり。
めんとり
めんとり [0] 【面取り】
(1)角材の角を削り取ること。
(2)料理で,大根・芋などの切り口の角を薄くそぎ取ること。形をととのえたり,煮くずれを防いだりするために行う。
めんどい
めんど・い 【面倒い】 (形)
〔「めんどう(面倒)」の形容詞化。近世語〕
面倒である。「いつこ―・いなら放ておかんせ/滑稽本・浮世風呂 2」
めんどう
めんどう【面倒を見る】
look after;take care <of> .〜見がよい be always willing to help <people> .〜な troublesome;→英和
difficult.→英和
〜なことになる become complicated.〜になる get tired <of> (いやになる).
めんどう
めんどう [3] 【面倒】 (名・形動)[文]ナリ
(1)手数がかかってわずらわしい・こと(さま)。「―をいとわない」「―な仕事」「かかわりになるのは―だ」「―ばかり起こす男だ」
(2)世話。厄介。「赤ん坊の―をたのむ」
(3)見苦しいこと。見るに値しないこと。また,そのさま。[日葡]
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
めんどう=を∘見る
――を∘見る
人の世話をする。助ける。
めんどう=をかける
――をか・ける
手間のかかることをしてもらう。世話になる。
めんどうくさい
めんどうくさ・い メンダウ― [6] 【面倒臭い】 (形)
手数がかかってわずらわしい。大変やっかいだ。めんどくさい。「返事を書くのが―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
めんどうくさい
めんどうくさい【面倒臭い】
troublesome;→英和
tiresome.→英和
めんどうみ
めんどうみ [3][0] 【面倒見】
面倒をみること。世話をすること。「―がよい人」
めんどくさい
めんどくさ・い [5] 【面倒臭い】 (形)
「めんどうくさい」に同じ。「ちょっと―・い仕事」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
めんどり
めんどり【雌鶏】
a hen.→英和
めんどり
めんどり [0] 【雌鳥】
〔「めどり」の撥音添加〕
めすの鳥。特に,めすの鶏(ニワトリ)。
⇔雄鳥(オンドリ)
めんどり=勧(スス)めて雄鳥(オンドリ)時をつくる
――勧(スス)めて雄鳥(オンドリ)時をつくる
夫が妻の意見に動かされるたとえ。
めんどり=歌えば家滅ぶ
――歌えば家滅ぶ
妻がいろいろと口出しして権力をもつようになると,夫の権威が保たれなくなり,遂には家が滅ぶ。
めんどりば
めんどりば 【雌鳥羽】
〔雌鳥は左の羽で右の羽をおおって羽をたたむということから〕
左を上,右を下にして物を重ねること。また,その重ね方。めとりば。「楯を―につきならべて/平家 11」
めんないちどり
めんないちどり [5] 【めんない千鳥】
〔「めんない」は「目の無い」の転〕
子供の遊びの一。「目なし鬼」に同じ。
めんない千鳥
めんないちどり [5] 【めんない千鳥】
〔「めんない」は「目の無い」の転〕
子供の遊びの一。「目なし鬼」に同じ。
めんはかた
めんはかた [3] 【綿博多】
よこ糸に綿,たて糸に絹を用いた交ぜ織りの博多織。
めんはぶたえ
めんはぶたえ [3] 【綿羽二重】
たて糸・よこ糸ともにシルケットを用いて,羽二重に似せた白地の織物。
めんば
めんば [1] 【面罵】 (名)スル
面と向かってののしること。「きびしく―する」
めんばく
めんばく [0] 【綿邈・緬邈】
はるかに遠いこと。
めんばん
めんばん 【綿蛮】 (名・形動タリ)
小鳥の鳴くさま。「鳥の声は露暖かにして漸くに―たり/和漢朗詠(雑)」
めんぱ
めんぱ [1]
木製の曲げものの弁当箱。破(ワ)り子。
めんぱれ
めんぱれ 【面晴れ】
〔「めんばれ」とも〕
疑いをはらすこと。面目を立てること。また,その証拠となるもの。「大将への―せん/浄瑠璃・千本桜」
めんぴ
めんぴ [1] 【面皮】
(1)顔の皮。つらの皮。
(2)面目。体面。「我々の―を蹂躙(フミツ)けた無礼/社会百面相(魯庵)」
めんぴ
めんぴ【面皮を剥(は)ぐ】
unmask[expose] <a person's crime> .→英和
めんぴ=が厚(アツ)い
――が厚(アツ)・い
あつかましい。
めんぴ=を剥(ハ)ぐ
――を剥(ハ)・ぐ
あつかましくそしらぬ顔をしている者の,真実の姿をあばく。面(ツラ)の皮をはぐ。
めんぴ=を欠く
――を欠・く
面目を失う。面皮を失う。「座にも堪ふべからざるばかりの―・かされたり/金色夜叉(紅葉)」
めんふくろう
めんふくろう [3] 【仮面梟】
フクロウ目メンフクロウ科の鳥。全長40センチメートル内外。体色は灰色ないし淡褐色に白や黒の斑点がある。顔は白くハート形。草地や開けた林にすみ,主に夜行性でネズミ類を捕食する。世界各地に広く分布するが,日本にはいない。
仮面梟[図]
めんぶ
めんぶ [1] 【面部】
顔の部分。かお。
めんぶち
めんぶち 【面扶持】
江戸時代,凶作などで役高通りに扶持高がゆき渡らないとき,家族の人数によって身分の上下を問わず給与した扶持米。つらぶち。
めんぷ
めんぷ【綿布】
⇒綿織物.
めんぷ
めんぷ [1] 【綿布】
綿糸で織った織物。綿織物。
めんぷく
めんぷく [0] 【綿服】
綿布でつくった衣服。綿衣。
めんぷん
めんぷん [0] 【麺粉】
小麦粉。メリケン粉。
めんぺき
めんぺき [0] 【面壁】
壁に向かって座禅をすること。
めんぺきくねん
めんぺきくねん [0] 【面壁九年】
達磨(ダルマ)大師が,中国の少林寺で壁に向かって九年間座禅し,悟りを開いたということ。
めんぼう
めんぼう [1] 【綿棒】
先に綿をつけた細い棒。耳・鼻などの中に薬をつけるときに用いる。
めんぼう
めんぼう【綿棒】
a swab (消毒用).→英和
めんぼう
めんぼう [0] 【面貌】
顔つき。面相。めんみょう。「―海日に曝されて黧(クロ)く/八十日間世界一周(忠之助)」
めんぼう
めんぼう [1] 【麺棒・麪棒】
小麦粉などをこねた生地をのばす棒。延べ棒。麦押し。
めんぼく
めんぼく [0] 【面目】
〔「ぼく」は漢音〕
(1)世間に対する名誉や体面。世間からうける評価。人にあわせる顔。めんもく。めいぼく。「―を保つ」
(2)外に表れている様子。めんもく。「―を一新する」
めんぼく
めんぼく【面目】
[名誉]honor;→英和
credit;→英和
an appearance (様子).→英和
〜を施す be honored <to do> ;get credit <for> .〜ない be ashamed <of,that…> .〜を失う lose one's face.〜を一新する change completely[radically].
めんぼく=が無い
――が無・い
「面目無い」に同じ。
めんぼく=が立つ
――が立・つ
体面が保たれる。顔が立つ。
めんぼく=を失う
――を失・う
名誉を傷つけられる。面目をつぶす。
めんぼく=を施(ホドコ)す
――を施(ホドコ)・す
世間の評判を高める。ほまれを得る。
めんぼく=を潰(ツブ)す
――を潰(ツブ)・す
名誉を傷つけられる。面目を失う。
めんぼく=丸潰(マルツブ)れ
――丸潰(マルツブ)れ
ひどく名誉を傷つけられること。
めんぼく=次第も無い
――次第も無・い
まことに恥ずかしくて人に合わせる顔がない。まことに面目ない。
めんぼくだま
めんぼくだま [0] 【面目玉】
「めんぼく(面目){(1)}」に同じ。「―を踏みつぶす」
めんぼくない
めんぼくな・い [5] 【面目無い】 (形)[文]ク めんぼくな・し
恥ずかしくて人に合わせる顔がない。めんもくない。「こんな負け方をして―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
めんぽう
めんぽう [0] 【面皰】
にきび。
めんぽお
めんぽお [1] 【面頬】
〔「めんぼお」とも〕
(1)剣道の防具の一。顔と頭をおおう道具。めん。
(2)甲冑(カツチユウ)の付属具の一。顔面を護(マモ)るもの。めんよろい。
めんみつ
めんみつ【綿密な(に)】
close(ly);→英和
minute(ly);→英和
careful(ly).→英和
めんみつ
めんみつ [0] 【綿密】 (名・形動)[文]ナリ
細かい点までくわしいこと。細かく注意が行き届いていること。また,そのさま。緻密。「―な計画」「―に調べる」
[派生] ――さ(名)
めんみょう
めんみょう [0] 【面貌】
〔「みょう」は呉音〕
「めんぼう(面貌)」に同じ。[日葡]
めんめ
めんめ 【面面】 (代)
〔「めんめん(面面)」の転〕
反照代名詞。自分。自分自身。「誰が叩いた。―が叩いて置いてから/歌舞伎・桑名屋徳蔵」
めんめ
めんめ [1]
〔幼児語〕
(1)目。おめめ。
(2)頭髪。「―を結(イ)つて,簪(カンカン)をさして/滑稽本・浮世風呂 3」
めんめいせん
めんめいせん [3] 【綿銘仙】
よこ糸に綿糸を用いた銘仙。
めんめん
めんめん [3] 【面面】
■一■ (名)
おのおのの人。めいめい。各自。「出席の―と挨拶する」「町内の―」
■二■ (代)
二人称。対等または目下の多数の相手に呼びかけるのに用いる。みんな。「怪しめらるな―と,弁慶に諫められて/謡曲・安宅」
めんめん
めんめん [0] 【綿綿】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)途絶えることなく続くさま。「―たる伝統」「此恨(ウラミ)―ろう��として/風流仏(露伴)」
(2)ことこまかなさま。「恋情を―と綴る」
めんめん
めんめん【綿々たる】
unbroken;→英和
endless.→英和
〜と without a break.→英和
めんめん=を絶たずんば蔓蔓(マンマン)を若何(イカン)せん
――を絶たずんば蔓蔓(マンマン)を若何(イカン)せん
〔戦国策(魏策)〕
災いは芽のうちに摘み取らなければはびこって除去することができなくなる。
めんめんじゅす
めんめんじゅす [5] 【綿綿繻子】
「綿繻子{(2)}」に同じ。
めんもう
めんもう [0] 【綿毛】
綿の種子を覆っている毛。わたげ。
めんもく
めんもく [0] 【面目】
〔「もく」は呉音〕
(1)「めんぼく(面目)」に同じ。「―が立たない」
(2)顔かたち。容貌。「―ノヨイヒト/日葡」
めんもくいっしん
めんもくいっしん [0] 【面目一新】
外見が以前とすっかり変わること。また,世間からの評価が良い方に変わること。めんぼくいっしん。
めんもくない
めんもくな・い [5] 【面目無い】 (形)[文]ク めんもくな・し
「めんぼくない」に同じ。
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
めんもくやくじょ
めんもくやくじょ [5] 【面目躍如】 (ト|タル)[文]形動タリ
いかにもその人の名誉を高めるさまである。「チャンピオンの―たる勝ちっぷり」
めんゆ
めんゆ [1] 【面諛】 (名)スル
面前でこびへつらうこと。「―スル/ヘボン(三版)」
めんよう
めんよう [0] 【綿羊・緬羊】
羊(ヒツジ)の別名。
めんよう
めんよう [0] 【面妖】
〔「めいよう(名誉)」の転。「面妖」は当て字〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
不思議なこと。奇妙なこと。また,そのさま。めんよ。「はて―な/高野聖(鏡花)」
■二■ (副)
不思議に。奇妙に。「琵琶といふ物は―女の好くものだ/洒落本・甲駅新話」
[派生] ――さ(名)
めんよう
めんよう [0] 【面容】
かおかたち。面貌。
めんよう
めんよう【綿羊】
a sheep.→英和
めんよろい
めんよろい [3] 【面鎧】
「面頬(メンポオ){(2)}」に同じ。
めんりんず
めんりんず [3] 【綿綸子】
綿糸を用いて綸子に似せて織った織物。
めんるい
めんるい [1] 【麺類】
小麦粉・そば粉などをこね,細長く切った食品の総称。うどん・そば・スパゲッティなど。
めんるい
めんるい【麺類】
noodles.
めんわり
めんわり [0][4] 【面割(り)】
「面通(メントオ)し」に同じ。
めんセル
めんセル [0] 【綿―】
綿糸を用いた,セルのような風合の綿織物。
めんネル
めんネル [0] 【綿―】
「綿フランネル」の略。
めんビロード
めんビロード [3] 【綿―】
別珍(ベツチン)。
めんファスナー
めんファスナー [3] 【面―】
鉤状の突起が一面についた布と,パイル状の面で一組みとなった留め具。
めキャベツ
めキャベツ【芽キャベツ】
Brussels sprouts.
めキャベツ
めキャベツ [2] 【芽―】
キャベツの一品種。茎は直立し,葉腋(ヨウエキ)に数十から数百の芽がつき,結球して径2,3センチメートルになる。子持ち甘藍(カンラン)。子持ち玉菜(タマナ)。
め組
めぐみ 【め組】
江戸の町火消しの組の一。
め組の喧嘩
めぐみのけんか 【め組の喧嘩】
歌舞伎「神明恵和合取組(カミノメグミワゴウノトリクミ)」の通称。世話物。竹柴其水(キスイ)作。1890年(明治23)東京新富座初演。1805年の芝神明の境内での力士と鳶(トビ)との争いを劇化。鳶頭辰五郎の心意気と,大人数の立ち回りを見せる。
も
も [0] 【裳】
腰から下にまとう衣服。
(1)奈良時代,律令制による礼服のときに,男女とも用いた腰巻式のもの。
(2)平安時代以後,公家の女房などが正装するとき,袴(ハカマ)の上につけ,後方のみにたれた襞(ヒダ)飾りのあるもの。
裳(2)[図]
も
も (助動)(○・○・も・も・○・○)
〔上代東国方言〕
活用語の未然形に付く。推量の助動詞「む」に同じ。「人妻とあぜかそを言はむ然らばか隣の衣を借りて着なは〈も〉/万葉 3472」「我が門の片山椿まこと汝(ナレ)我が手触れなな地(ツチ)に落ち〈も〉かも/万葉 4418」
も
も 【最】 (接頭)
〔「真(マ)」と同源か〕
状態を表す語に付いて,「真に」「本当に」「もっとも」などの意を表す。「―中(ナカ)」「―寄り」
も
も [0][1] 【喪】
(1)人が死んだのち,近親者がその死をいたみ,また死のけがれを忌(イ)んで慎むこと。一定の期間家に閉じこもったり交際をさけたりする。「―に服する」「―が明ける」
(2)災い。凶事。「旅にても―なくはや来と我妹子が/万葉 3717」
も
も
■一■ (係助)
種々の語句に接続する。
(1)類似した事物を幾つか取り出し並べて提示する。「…も…も」の形をとることが多い。「血―涙―ない男」「野に―山に―春がきた」「世界の男,あてなる―いやしき―,いかでこのかぐや姫を得てしがな,見てしがなと,音に聞きめでて惑ふ/竹取」
(2)他にも類似の事物が存在することを言外にほのめかす形で,ある事物を提示する。「英語―ろくにできないくせに」「君のこと―頼んでおいた」「心なき身に―あはれは知られけり鴫(シギ)立つ沢の秋の夕暮れ/山家(秋)」
(3)不定を表す言葉に付いて,全面肯定・全面否定を表す。「何―知らない」「だれ―が知っていること」「なに―あらむもの給へ/落窪 1」
(4)極端な事物を提示し,強調する。…さえも。「聞いたこと―ない話」「太っ腹の社長―,今度はまいったようだ」
(5)動詞の連用形や動作性名詞に付いて,下に否定の語を伴い,打ち消しの意を強めて表す。「ふりむき―しない」「いちべつ―くれない」
(6)詠嘆・感動の意を表す。「書き―書いたり,一日五千枚」「こう―暑くてはやりきれない」「限りなく遠く―来にけるかな/伊勢 9」
(7)係助詞「こそ」「ぞ」「や」「か」などを伴って用いられる。
→もこそ(連語)
→もぞ(連語)
→もや(連語)
→もか(連語)
■二■ (接助)
(1)形容詞連用形に接続する。ある動作・作用や状態を述べる時,その量や程度について極端な場合あるいは限界となる場合を想定するのに用いられる。…とも。…ても。「おそく―本年中には完成するだろう」
(2)活用語の連体形に接続して,逆接の確定条件を表す。…けれども。…ても。「心ひとつにいとど物思はしさ添ひて内裏へ参らむと思しつる―,出で立たれず/源氏(橋姫)」
■三■ (終助)
文末に付いて,詠嘆の意を表す。体言を受ける場合,他の係助詞が上接して「かも」「やも」「ぞも」「はも」などの形をとる。
→かも(連語)
→やも(連語)
→ぞも(連語)
→はも(連語)
「春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴く―/万葉 4290」「恋せじとみたらし河にせしみそぎ神はうけずぞなりにけらし―/古今(恋一)」
も
も [1] (副)
(1)さらに。もっと。もう。「―ひとつどうぞ」
(2)もはや。もう。「いや,―往(イ)にまらする/狂言・痩松」
も
も
(1)五十音図マ行第五段の仮名。両唇鼻音の有声子音と後舌の半狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「も」は「毛」の草体。片仮名「モ」は「毛」の末三画。
〔奈良時代,古事記では,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,古くは発音上区別があったとされる〕
も
も【喪】
<be in> mourning <for> .→英和
〜に服する(を終える) go into (out of) mourning.
も
も [0] 【藻】
水中に生育する水草・海草・藻類などの総称。
も
も【藻】
an alga;→英和
seaweed.→英和
も
も [1] 【面】
〔「おも」の「お」が脱落した形〕
おもて。表面。あたり。方向。「阿倍の田の―に居る鶴(タズ)の/万葉 3523」
も=を発する
――を発・する
帝王などの死を公式に発表する。発喪する。
もあい
もあい モアヒ [0] 【舫】
⇒もやい(舫)
もい
もい モヒ 【水】
〔「盌(モイ)」に入れるものの意から〕
飲み水。飲料水。「御(ミ)―も寒し御秣(ミマクサ)もよし/催馬楽」
もい
もい モヒ 【盌】
水を盛る器。椀。「玉―に水さへ盛り/日本書紀(武烈)」
もいち
もいち 【望一】
⇒杉木(スギキ)望一
もいとり
もいとり モヒ― [0][4] 【水取・主水】
(1)奈良時代,宮中の飲料水のことをつかさどった人。もんど。「此は宇陀の―等の祖なり/古事記(中訓)」
(2)律令制で,後宮十二司の一つである水司(スイシ)の女官。
もいとりのつかさ
もいとりのつかさ モヒ― 【水取司・主水司】
(1)「すいし(水司)」に同じ。
(2)「しゅすいし(主水司)」に同じ。
もう
もう [1] 【毛】
(1)尺貫法の長さ・重さの単位。厘の一〇分の一。
(2)金銭・歩合・割合の単位。厘の一〇分の一。「日歩二銭四厘七―」「打率二割六分九厘二―」
もう
もう [1][0]
■一■ (副)
(1)時間や程度が,ある基準や節目を超えることを表す。もはや。「―あれから一年たつ」「―三時を過ぎた」「―これ以上食べられない」
(2)時間や場所にある基準点を定めて,それに近づくことを表す。まもなく。「―そろそろ頂上だ」「駅は―すぐそこだ」「―着くころだ」
(3) [0]
すでにある基準や状態に達しているのに,さらに加える意を表す。さらに。「―一杯飲もう」「―少し右へ寄って」「―一度やってみよう」
■二■ (感)
(1)ある感情や感動が高まったときに用いられる語。「―,最高だわ」「―,悲しくて悲しくて」「―,ほんとにすごいんだ」
(2)やや非難・叱責の気持ちをこめていう語。「―,何度言っても聞かないんだから」「ひどいんだから,―」
〔歴史的仮名遣いを「まう」とする説もある〕
もう
もう
(1)[今や]now;→英和
[既に]already;→英和
by this time (今頃は).
(2)[まもなく]soon;→英和
before long.(3)[もう一つ]another <cup of tea> ;→英和
[もう少し…]a little more <slowly> ;[もうすこし(量・数)]a little (few) more.(4)[もう…ない]not…any more;no longer.
もう
も・う モフ 【思ふ・念ふ】 (動ハ四)
〔「おもう」の転〕
思う。「みやびたる花と我(アレ)―・ふ/万葉 852」
もう
もう
〜(と鳴く) moo.→英和
もう
もう マウ 【申】
〔「まうす(申)」の略〕
⇒ものもう(物申)
⇒あんないもう(案内申)
もう
もう マウ [1] 【盲】
両眼ともに視覚が重度に障害されている状態。強度の視野障害も含む。
もう
もう マウ 【猛】 (名・形動)[文]ナリ
(1)勢いがさかんである・こと(さま)。「勢(イキオイ)―に/婦系図(鏡花)」
(2)たけだけしい・こと(さま)。「威ありて―ならず/花柳春話(純一郎)」
(3)(「猛に」の形で)程度のはなはだしいさま。たいへん。「―に違ふといふは何ごとにや/かたこと」
もう
もう [1] 【蒙】
道理に暗いこと。蒙昧(モウマイ)。
もう=を啓(ヒラ)く
――を啓(ヒラ)・く
道理に暗い人を教え導く。啓蒙する。
もうあ
もうあ【盲唖学校】
a school for the blind and dumb.
もうあ
もうあ マウ― [1] 【盲唖】
目が見えず,ほとんどことばを話すことができない状態。
もうあい
もうあい マウ― [0] 【盲愛】 (名)スル
ただむやみにかわいがること。また,その愛情。「わが子を―する」
もうあく
もうあく マウ― [0] 【猛悪】 (名・形動)[文]ナリ
乱暴で悪いこと。残酷で悪いこと。また,そのさま。「吾等を殺して…彼等の食物に供せんとする―なる人類に/月世界旅行(勤)」
もうあんじょう
もうあんじょう マウアンヂヤウ 【盲安杖】
法語集。一巻。鈴木正三著。1619年成立,51年刊。書名は心の盲者を安きに導く杖(ツエ)の意で,「己れをかえりみて己れを知れ」など人間として守るべき一〇の徳目を説く。
もうあんぼうこく
もうあんぼうこく マウアン― [0] 【猛安謀克】
中国,金の太祖阿骨打(アクダ)が始めた,三〇〇戸を一謀克,一〇謀克を一猛安とする部族的な軍事・行政単位,およびその長の称。
もうい
もうい【猛威】
violence;→英和
fury.→英和
〜を振るう rage;→英和
be violent.
もうい
もうい マウヰ [1] 【猛威】
激しい勢いや威力。「―をふるう」
もうい
もうい [1] 【毛衣】
(1)毛皮で作った衣。けごろも。
(2)哺乳動物の体表に密生している毛の総体。ヒト・クジラ・ゾウなどでは退化している。
もういちど
もういちど【もう一度】
once more[again].
もうう
もうう マウ― [1] 【猛雨】
激しく降る雨。
もうえい
もうえい [0] 【毛穎】
〔「穎」は穂の意〕
筆の異名。
もうえん
もうえん マウ― [0] 【猛煙】
激しく立ちのぼる煙。
もうえん
もうえん マウ― [0] 【猛炎】
燃えさかるほのお。
もうか
もうか マウクワ [1] 【猛火】
激しい勢いで燃える火。
もうか
もうか マウ― [1] 【孟夏】
〔「孟」ははじめの意〕
(1)夏のはじめ。初夏。
(2)陰暦四月の異名。
もうか
もうか【猛火】
raging flames.〜を浴びせる direct a hot fire <to> .
もうか
もうか マヲカ 【真岡】
⇒もおか(真岡)
もうかく
もうかく マウ― [0] 【妄覚】
錯覚と幻覚の総称。
もうかのえん
もうかのえん マウ― 【孟夏の宴】
平安時代,陰暦四月一日に行われた旬(シユン)の宴。
もうかる
もうか・る マウカル [3] 【儲かる】 (動ラ五[四])
(1)利益がある。もうけが得られる。「相場で一山あてて,大分―・った」
(2)得をする。「相手のエラーで一点―・った」
もうかる
もうかる【儲かる】
[事物が主語]be profitable;pay (引き合う);→英和
[人が主語]make a profit <of> ;→英和
gain.→英和
⇒儲け,儲ける.
もうかん
もうかん [0] 【毛幹】
脊椎動物哺乳類の皮膚に生ずる毛のうち,表皮より外部に現れた太い部分。先端の細くなった部分(毛尖)と区別してよぶ。
→毛根
もうかん
もうかん [0] 【毛管】
(毛のように)きわめて細い管。毛細管。
もうかん
もうかん【毛管】
a capillary tube.‖毛管現象《理》a capillarity.
もうかん
もうかん マウクワン [0] 【盲管】
内臓器官のうち,一方が行き止まりになっている管。盲腸など。
もうかん
もうかん マウクワン [0] 【盲官】
昔,琵琶(ビワ)・管弦や按摩(アンマ)・鍼(ハリ)などを業とした盲人に与えられた官名。総検校(ケンギヨウ)の下に,検校・勾当(コウトウ)・座頭・衆分(シユブン)などの階級があった。
もうかんげんしょう
もうかんげんしょう [5] 【毛管現象】
液体中に細い管を立てるとき,管内の液面が管外の自由表面よりも高く,または低くなる現象。毛細管現象。
もうかんしょうこうぐん
もうかんしょうこうぐん マウクワンシヤウコウ― [7] 【盲管症候群】
消化管の手術後などに,小腸で内容物が停滞する部位に細菌の増殖が起こり,消化吸収障害や貧血をきたす症候群。盲係蹄症候群。
もうかんじゅうそう
もうかんじゅうそう マウクワン―サウ [5] 【盲管銃創】
打ちこまれた弾丸が身体を貫かず体内にとどまる負傷。
⇔貫通銃創
もうがくどうぶつ
もうがくどうぶつ [5] 【毛顎動物】
動物分類上の一門。体長1〜6センチメートルの海洋プランクトン。体は細長く,左右相称。体の先端にある口の周囲に剛毛がある。
→ヤムシ
もうがっこう
もうがっこう【盲学校】
a school for the blind.→英和
もうがっこう
もうがっこう マウガクカウ [3] 【盲学校】
視覚障害者に対して,普通教育に準ずる教育を施し,あわせてその障害を補うために必要な知識・技能を授ける学校。
もうき
もうき マウ― [1] 【猛気】
たけだけしい気質。あらい気性。
もうき
もうき マウ― [1] 【盲亀】
目の見えない亀。
もうき
もうき [1] 【濛気・朦気】 (名)スル
(1)もうもうとたちこめる気。
(2)気がふさぐこと。心が晴れないこと。「常に死人の首を目に見ねば,心地の―するとて/太平記 20」
もうき=の浮木(フボク)
――の浮木(フボク)
〔百年に一度海面に浮上する目の見えない亀がたまたまそこに漂っていた流木の穴に頭を入れたという「涅槃経」にある話から〕
仏の教えに出会うのが容易でないことのたとえ。また,非常にまれなことのたとえ。浮き木の亀。
もうきょ
もうきょ マウ― [1] 【妄挙】
思慮分別のない行動。ぼうきょ。「学者の議論もありて,容易に其―を許さず/文明論之概略(諭吉)」
もうきょ
もうきょ [1] 【毛挙】
細かい点までいちいち数え上げること。「其外の勧賞(ケンジヨウ)共―にいとまあらず/平家 3」
もうきょういく
もうきょういく マウケウイク [3] 【盲教育】
視覚障害者に対する特別に配慮された教育。点字による普通教育,感覚・歩行訓練,職業教育などを総合したもの。盲人教育。
もうきん
もうきん マウ― [0] 【猛禽】
肉食で性質の荒々しい鳥。
もうきんるい
もうきんるい【猛禽類】
birds of prey.
もうきんるい
もうきんるい マウ― [3] 【猛禽類】
飛翔(ヒシヨウ)力が強く,曲がった鋭いくちばしと爪(ツメ)をもち,他の鳥類や哺乳類・爬虫類などを捕食する大形の鳥の総称。ワシタカ目とフクロウ目の総称として用いられることが多い。
もうぎゅう
もうぎゅう モウギウ 【蒙求】
中国の類書。唐の李瀚(リカン)著。三巻。南北朝までの故事を五九六句の四字句に織り込んだもの。一話を一句に表して,内容の似た二句を一対とし,偶数句で韻をふみ八句ごとに韻を変えてある。初学の児童用に作られた。平安時代に日本に伝わり,広範な影響を残した。
もうぎゅう
もうぎゅう マウギウ [0] 【猛牛】
性質の荒々しい牛。
もうぎゅうしょう
もうぎゅうしょう モウギウセウ 【蒙求抄】
抄物の一。「蒙求」の注釈書。清原宣賢の抄した「蒙求聴塵」(1523年ころ成立),清原宣賢講・林宗二抄(1534年ころ成立)などがある。
もうく
もう・く マウ― 【参来】 (動カ変)
〔「まゐく(参来)」の転〕
参り来る。「未だかへり―・こず/日本書紀(仁徳訓)」
もうく
もう・く マウク 【設く・儲く】 (動カ下二)
⇒もうける(設)
⇒もうける(設)
もうけ
もうけ マウケ [3] 【儲け】
〔「設け」と同源〕
もうけること。もうけたもの。利益。とく。「―が少ない」
もうけ
もうけ【儲け】
a profit;→英和
gains.大〜をする make large profits.〜の多い(ない) (un)profitable.→英和
⇒儲かる,儲ける.‖儲け口 a profitable job.儲け物 a windfall;a good bargain (買物).
もうけ
もうけ マウケ [3] 【設け】
〔動詞「設ける」の連用形から〕
(1)前もって用意してあること。準備。用意。「―の席」
(2)あらたに作りもうけること。設立。「五六年前までは洋学校の―もあつて/思出の記(蘆花)」
(3)もてなしのための食事の用意。「くにのつかさ…―などしたりけれど/古今(仮名序)」
(4)食事。「麻の衣・一鉢の―・藜(アカザ)のあつ物/徒然 58」
もうけがしら
もうけがしら マウケ― [4] 【儲け頭】
何人かもうけた人のいる中で一番もうけた人。
もうけぐち
もうけぐち マウケ― [3][0] 【儲け口】
利益を得る仕事。
もうけしごと
もうけしごと マウケ― [4] 【儲け仕事】
利益になる仕事。もうけの多い仕事。「うまい―はないか」
もうけしゅぎ
もうけしゅぎ マウケ― [4] 【儲け主義】
金銭的な利益を第一とする考え方。
もうけずく
もうけずく マウケヅク [0][5] 【儲け尽く】
金もうけだけを目的とすること。
もうけどの
もうけどの マウケ― [0] 【儲け殿】
伊勢神宮の遷宮に,仮殿(カリドノ)を造ることができない時,一時的に建てた殿舎。
もうけのきみ
もうけのきみ マウケ― 【儲けの君】
〔「儲君(チヨクン)」の訓読みから〕
皇太子。もうけの宮。「うたがひなき―/源氏(桐壺)」
もうけのみや
もうけのみや マウケ― 【儲けの宮】
「儲けの君」に同じ。
もうけもの
もうけもの マウケ― [0][5] 【儲け物】
思いがけない利益。拾い物。「思わぬ―をする」
もうけやく
もうけやく マウケ― [0] 【儲け役】
芝居などで,観客の同情・共感を得られる役。また,あまり骨を折らずに観客の喝采を浴びる役。
もうける
もう・ける マウケル [3] 【儲ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まう・く
〔「設ける」と同源〕
(1)(思いがけず)利益を得る。とくをする。「株で―・ける」
(2)子供を得る。「三人の子を―・ける」
(3)人と縁を結ぶ。身にもつ。「かぎりなくおもひながら妻を―・けてけり/大和 149」
(4)手に入れる。自分のものとする。「正直にては良き馬は―・くまじかりけり/盛衰記 34」
(5)身に受ける。「財を失ひ病を―・く/徒然 175」
もうける
もう・ける マウケル [3] 【設ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まう・く
(1)前もって準備する。「口実を―・ける」「一席―・ける」「御湯殿の儀式など,かねて―・けさせ給ふべし/紫式部日記」
(2)建物・設備・組織などを作り備える。設置する。「事務所を―・ける」「基準を―・ける」「委員会を―・ける」
もうける
もうける【設ける】
[準備]prepare;→英和
arrange;→英和
[作る]lay down <a rule> ;establish.→英和
もうける
もうける【儲ける】
make a profit <of> ;→英和
gain;→英和
make money.
もうけん
もうけん【猛犬】
a fierce dog.
もうけん
もうけん マウ― [0] 【猛犬】
性質が荒々しく,人にかみついたりする犬。獰猛(ドウモウ)な犬。「―に注意」
もうげき
もうげき マウ― [0] 【猛撃】 (名)スル
激しく攻撃すること。猛烈な攻撃。「―を加える」
もうげつ
もうげつ マウ― [1] 【孟月】
四季の最初の月。陰暦一月・四月・七月・一〇月のこと。
もうげつのえん
もうげつのえん マウ― 【孟月の宴】
平安時代,宮中で行われた孟夏の旬(シユン)と孟冬の旬の宴。
もうげん
もうげん マウ― [0] 【妄言】
事実・論理に合わない,でたらめな言葉。妄語。ぼうげん。「―を吐く」
もうげんたしゃ
もうげんたしゃ マウ― [5] 【妄言多謝】
〔妄言を深く謝る意〕
意見をはっきり述べた後に言ったり書いたりする語。妄言多罪。
もうこ
もうこ 【蒙古】
(1)シベリアの南,中国の万里の長城以北に広がるモンゴル高原を中心とする地域。
→モンゴリア
(2)古来{(1)}に住した遊牧民族。五,六世紀以降,柔然(ジユウゼン)・契丹(キツタン)などの部族が活躍。一三世紀初めチンギス-ハンが出てモンゴル帝国を建設。その孫フビライは中国を統一して元を建てた。明が興るとモンゴル高原に追われ,東のタタールと西のオイラートに分かれて抗争。清代にはその支配下に置かれた。今日ではモンゴル国と中国の内モンゴル自治区を構成する。モンゴル。
→モンゴル帝国
もうこ
もうこ【蒙古】
Mongolia.→英和
〜の[語]Mongolian.‖蒙古人 a Mongolian[Mongol].内(外)蒙古 Inner (Outer) Mongolia.蒙古症《医》mongolism.
もうこ
もうこ マウ― [1] 【猛虎】
強くたけだけしい虎。また,勢いが強く荒々しいことのたとえ。
もうこう
もうこう マウ― [0] 【猛攻】 (名)スル
激しく攻めたてること。猛攻撃。「敵陣を―する」「息もつがせぬ―」
もうこう
もうこう [0] 【毛鉱】
アンチモン・鉛・鉄の硫化物。繊維状の結晶。灰黒色不透明。溶融しやすい。硫安鉛鉱。
もうこう
もうこう 【毛亨】
中国,漢代の学者。荀子(ジユンシ)の学を伝え,「詩経」の注釈について「毛詩故訓伝」を毛萇(モウチヨウ)に授けた。後世に伝わった「詩経」は,これに鄭玄(ジヨウゲン)が注釈を施したもの。生没年未詳。
→毛詩
もうこうげき
もうこうげき【猛攻撃】
a fierce attack.〜を加える attack fiercely[vigorously];make a fierce attack.
もうこうげき
もうこうげき マウ― [3] 【猛攻撃】
激しい攻撃。猛攻。
もうこうぜん
もうこうぜん マウカウゼン 【孟浩然】
(689-740)
〔「もうこうねん」とも〕
中国,盛唐の詩人。名は浩。浩然は字(アザナ)。襄陽(ジヨウヨウ)の人なので孟襄陽ともいう。自然の風物を歌って王維と並称される。詩「春暁」は最も有名。
もうこうま
もうこうま [3] 【蒙古馬】
ウマの一品種。蒙古原産。肩高1.3メートル内外で小形。葦毛(アシゲ)が多い。
もうこご
もうこご [0] 【蒙古語】
⇒モンゴル語(ゴ)
もうこしゅうらいえことば
もうこしゅうらいえことば 【蒙古襲来絵詞】
鎌倉後期の絵巻物。二巻。文永・弘安の役の際,肥後の武士竹崎季長(スエナガ)が自らの戦功を絵にして記録させたものという。描写は正確で史料的価値が高い。御物。
もうこしょう
もうこしょう [3][0] 【蒙古症】
⇒ダウン症候群(シヨウコウグン)
もうこじんしゅ
もうこじんしゅ [4] 【蒙古人種】
⇒黄色人種(オウシヨクジンシユ)
もうこずもう
もうこずもう [4] 【蒙古相撲】
モンゴルで行われている相撲。ジドックという競技用の服をつけ,膝から上が地につけば負けとなる。土俵はない。パリルドホ。
もうこていこく
もうこていこく 【蒙古帝国】
⇒モンゴル帝国
もうこのうま
もうこのうま 【蒙古野馬】
現存する唯一の野生馬。肩高1.3メートル内外。足は短く頭が大きい。中央アジアの草原に少数がすむ。発見者の名をとってプシバルスキーウマ・プルツェバルスキーウマなどと呼ばれる。
もうこはん
もうこはん [3] 【蒙古斑】
特に,黄色人種の乳幼児の尻などに見られる青いあざ。皮膚の深部にメラニン色素が沈着するために起こり,幼年期の終わりまでには消失する。小児斑。児斑。
もうこひだ
もうこひだ [4] 【蒙古襞】
上まぶたの鼻筋寄りが小さなひだとなって目頭の部分にかぶさっているもの。黄色人種に多い。
もうこもじ
もうこもじ [4] 【蒙古文字】
⇒モンゴル文字
もうこらい
もうこらい [3] 【蒙古来】
⇒元寇(ゲンコウ)
もうこん
もうこん【毛根】
the root of hair.
もうこん
もうこん [0] 【毛根】
毛髪の,皮内にある部分。
→毛幹
もうご
もうご マウ― [1][0] 【妄語】
〔仏〕
(1)五悪・十悪の一。うそ・偽りを言うこと。妄舌。
(2)「妄語戒」の略。
もうごかい
もうごかい マウ― [3] 【妄語戒】
〔仏〕 五戒・十戒の一。うそ・偽りを言ってはいけないといういましめ。
もうさい
もうさい【毛細管】
⇒毛管.毛細血管 a capillary (vessel).→英和
もうさいかん
もうさいかん [0][3] 【毛細管】
(1)毛のようなきわめて細い管。毛管。
(2)「毛細血管」の略。
もうさいかんげんしょう
もうさいかんげんしょう [7] 【毛細管現象】
⇒毛管現象(モウカンゲンシヨウ)
もうさいけっかん
もうさいけっかん [5] 【毛細血管】
閉鎖血管系で,動脈から静脈に移行する部位にある極めて細い血管。全身の組織に網目状に分布し,ここで血液と組織間の物質交換・ガス交換が行われる。毛細管。
もうさいリンパかん
もうさいリンパかん [0] 【毛細―管】
リンパ管系の起源である極めて細いリンパ管。全身に広く分布し,組織液はここよりリンパ管系に入る。
もうさく
もうさく マウサク 【申さく・白さく】
〔「申す」のク語法〕
申すこと。申すよう。申すことには。「御年の皇神(スメガミ)たちの前に―,皇神たちの依さしまつらむ/祝詞(祈年祭)」
もうさんや
もうさんや マウサン― 【申さんや】 (副)
「いわんや」の謙譲語。言うまでもなく。まして。「―今の所望無下にたやすき事にあらずや/保元(上)」
もうし
もうし【孟子】
Mencius.
もうし
もうし マウシ 【申し】 (感)
人に呼びかけるときの言葉。もし。「―,こなたへ申したい事が御ざる/狂言・釣針」
もうし
もうし マウシ 【孟子】
(1)(前372-前289) 中国,戦国時代の魯の思想家。名は軻(カ),字(アザナ)は子輿(シヨ)・子車。孔子の思想を継承し祖述して「孟子{(2)}」を残す。諸国を遊説したがいれられず,故郷の鄒(スウ)(山東省)で門人の教育にあたった。仁や孝悌を重んずるとともに性善説に基づいた王道政治を説き,富国強兵は覇道であるとして反対した。後世,「孔孟」と並称される。
→孟母三遷の教え
→孟母断機の教え
(2)〔「もうじ」とも〕
中国,戦国時代中期の思想書。七編。孟子{(1)}の言行をその弟子たちが編纂(ヘンサン)したもの。民生の安定,徳教による感化を中心とする王道政治を主張し,また性善説に基づく道徳論・修養論を展開している。その文章は議論体の古文の模範とされる。四書の一で,儒教の必読書とされた。
もうし
もうし 【毛詩】
〔漢代の毛亨(モウコウ)・毛萇(モウチヨウ)が伝えたものだけが現存するのでいう〕
「詩経」の別名。
→毛亨
もうしあい
もうしあい マウシアヒ [0] 【申(し)合い】
相撲で,同程度の力量の力士どうしの稽古。
もうしあげる
もうしあげる【申し上げる】
tell;→英和
say.→英和
もうしあげる
もうしあ・げる マウシ― [5][0] 【申(し)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まうしあ・ぐ
(1)「言う」の謙譲語。言上する。「申す」よりも一段と謙譲の度合が強い。「ひと言お礼を―・げる」
(2)(補助動詞)
「お」「御(ゴ)」を冠した動詞の連用形や動作性の体言の下に付いて,動作の対象に対する敬意を表す。…いたす。「実情をよくお話し―・げる」「この件については,改めて御(ゴ)相談―・げるつもりでおります」
もうしあわせ
もうしあわせ【申合せ】
an agreement;(an) arrangement;→英和
an understanding.→英和
もうしあわせ
もうしあわせ マウシアハセ [0] 【申し合(わ)せ】
(1)話し合いによって決めること。また,決めた約束。「―の場所」「かねて―のとおり」
(2)能楽や狂言で,出演者があらかじめ打ち合わせて行う稽古。
もうしあわせる
もうしあわ・せる マウシアハセル [6][0] 【申し合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まうしあは・す
(1)皆であらかじめ話し合って,とるべき行動を約束しておく。「過日―・せた通りに事を運ぶ」「まるで―・せたように,皆が皆,和服姿でやってきた」
(2)「言い合わせる」の謙譲語。相談申しあげる。「大小の事をも―・せむと思ふたまふれば/大鏡(道兼)」
もうしあわせる
もうしあわせる【申し合せる】
agree <to do,that…> ;→英和
arrange.→英和
申し合せて by agreement[arrangement].
もうしいで
もうしいで マウシ― [0] 【申し出で】
申し出ること。もうしで。
もうしいれ
もうしいれ【申入れ】
an offer;→英和
a proposition.→英和
〜をする make a proposition.→英和
もうしいれ
もうしいれ マウシ― [0] 【申(し)入れ】
意見や希望を相手方に伝えること。また,その内容。「文書で―をする」「―を拒否する」
もうしいれる
もうしい・れる マウシ― [5][0] 【申(し)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まうしい・る
(1)意見・希望・要求などを,相手方に伝える。「会見を―・れる」「和解を―・れる」「誠意をもって善処するよう―・れた」
(2)招待する。「今日は某が頭にて候ふ程に,皆々―・れうとぞんずる/狂言・乳切木」
もうしうける
もうしうける【申し受ける】
[請求する]ask <for> ;→英和
charge <1,000 yen> ;→英和
[受け取る]accept.→英和
もうしうける
もうしう・ける マウシ― [5][0] 【申(し)受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まうしう・く
(1)願い出て引き受ける。受け取る。「送料は実費を―・けます」「―・けたまへるかひありてあそばしたりな/大鏡(師尹)」
(2)お願いする。願い出る。「義経が―・くる旨にまかせて,頼朝をそむくべきよし庁の御下文をなされ/平家 12」
(3)招待する。「近日一族衆を―・けて,振舞はうと存ずる/狂言・拾ひ大黒(三百番集本)」
もうしおく
もうしお・く マウシ― [0][4] 【申し置く】 (動カ五[四])
「言い置く」の謙譲語。申しあげておく。
もうしおくり
もうしおくり マウシ― [0] 【申(し)送り】
申し送ること。また,その内容。「―事項」
もうしおくる
もうしおくる【申し送る】
write <to a person that…> (手紙で);→英和
send word <to a person that…> ;hand over <something to> (ゆだねる).
もうしおくる
もうしおく・る マウシ― [0][5] 【申(し)送る】 (動ラ五[四])
(1)先方に伝える。「手紙で―・る」
(2)後任者に事務などを引き継ぐ時,必要事項を伝える。「後任に―・る」
もうしおくれる
もうしおく・れる マウシ― [0] 【申(し)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まうしおく・る
「言い遅れる」意の謙譲語。もっと早く申し上げるべきことが遅れる。「―・れましたが,私は…という者です」
もうしおこなう
もうしおこな・う マウシオコナフ 【申し行ふ】 (動ハ四)
(1)奏上する。「太子の御伯父,敏達天皇の御代に―・ひて,国の内に仏法を崇めて堂塔を造り/今昔 11」
(2)「行う」の謙譲語。「たとひ入道,非拠を―・ふとも/平家 3」
もうしかねる
もうしかねる【申し兼ねますが…】
I am very sorry (to trouble you),but….
もうしかねる
もうしか・ねる マウシ― [5][0] 【申し兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 まうしか・ぬ
「言い兼ねる」の謙譲語。言うのがためらわれる。申し上げにくい。「私の口からは―・ねる」
もうしかわす
もうしかわ・す マウシカハス [5][0] 【申(し)交わす】 (動サ五[四])
(1)「言い交わす」の謙譲語。話し合う。相談する。「さまざまに心にくく―・し給ふ/宇津保(楼上・上)」
(2)約束する。特に,結婚の約束をする。「忍び忍びに―・し/浮世草子・五人女 2」
もうしきかせる
もうしきか・せる マウシ― [0] 【申(し)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 まうしきか・す
「言いきかせる」の謙譲語。「私からよく―・せておきます」
もうしきける
もうしき・ける マウシ― [0] 【申(し)聞ける】 (動カ下一)
「申し聞かせる」に同じ。「善く―・けませう/吾輩は猫である(漱石)」
もうしこし
もうしこし マウシ― [0] 【申(し)越し】
手紙や使いなどで,言ってよこすこと。また,その内容。「お―の件,承知しました」
もうしこす
もうしこ・す マウシ― [4][0] 【申(し)越す】 (動サ五[四])
手紙や使いなどで,言ってよこす。「…の旨先方から―・された」
もうしこみ
もうしこみ マウシ― [0] 【申(し)込み・申込】
(1)申し込むこと。また,その手続き。「結婚の―をする」
(2)〔法〕 特定の契約を締結しようとする意思表示。相手方の承諾によって契約は成立する。
もうしこみ
もうしこみ【申込み】
(an) application (応募);→英和
(a) subscription (予約・加入などの);→英和
a proposal[an offer] <of marriage> ;a challenge <to a game> ;→英和
a request <for an interview> .→英和
〜に応じる(を断わる) accept (decline) an application.‖申込人 an applicant;a subscriber.申込用紙 an application form.
もうしこみしょ
もうしこみしょ マウシ― [0] 【申込書】
申し込みをするための書類。
もうしこみのゆういん
もうしこみのゆういん マウシ―イウイン 【申込の誘引】
〔法〕 相手方に申し込みをさせようとする意思の表示。商品目録の配布・求人広告などがその例。
もうしこむ
もうしこ・む マウシ― [4][0] 【申(し)込む】 (動マ五[四])
(1)意志・希望などを先方に知らせる。「結婚を―・む」「試合を―・む」
(2)自分のしたいことを行動に表すための手続きをとる。「寄付を―・む」「参加を―・む」
(3)意見や要求を先方に伝える。申し入れる。「苦情を―・む」
[可能] もうしこめる
もうしこむ
もうしこむ【申し込む】
(1)[出願]apply <for a thing,to a person> ;→英和
make an application <for a post> .→英和
(2)[申込み]propose <to a woman> ;→英和
request[ask for] <an interview> .→英和
(3)[予約]book <for a seat> ;→英和
subscribe <for the Times> ;→英和
reserve <a room> .→英和
もうしご
もうしご マウシ― [3][0] 【申(し)子】
(1)神仏に祈ってさずかった子。「八幡様の―」
(2)霊力を持つものから生まれたように見える子。「天狗の―」
(3)あるものの特性を著しく反映して生まれたもの。「国際化時代の―」
もうしご
もうしご【申し子】
a god-sent child.
もうしごと
もうしごと マウシ― 【申し事・申し言】
申し上げること。また,そのことば。言い分。「聊爾(リヨウジ)な―なれども/狂言・二九十八」
もうししょう
もうししょう 【毛詩抄】
抄物の一。「詩経」の注釈書。清原宣賢(ノブカタ)(1475-1550)講述。二〇巻。口語体仮名抄。宣賢の講述用の手控え(1535年以前の成立)と,林宗二がまとめた聞き書き(1539年成立)とがある。
もうしじょう
もうしじょう マウシジヤウ 【申(し)状】
(1)申し出ること。申し出た言葉。「祇王御前の―によつてこそ/平家 1」
(2)「申文(モウシブミ){(1)}」に同じ。「かさねて―を奉行所にささぐ/曾我 1」
もうしそえる
もうしそ・える マウシソヘル [5][0] 【申(し)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まうしそ・ふ
「言い添える」の謙譲語。「以上,ご参考までに―・えておきます」
もうしたて
もうしたて マウシ― [0] 【申(し)立て】
(1)申し立てること。また,その主張。「異議―」「不服の―をする」
(2)〔法〕 裁判所や行政機関に対して,一定の行為を求める意思表示。「和解の―」「裁判官忌避の―」
(3)とりたてて言うこと。「いや,何も―に致す芸はござりませぬ/狂言・人馬(虎寛本)」
もうしたて
もうしたて【申立て】
a statement;→英和
an allegation.虚偽の〜をする make a false statement.
もうしたてる
もうした・てる マウシ― [5] 【申(し)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 まうした・つ
(1)公の機関などに対して意見や希望などを申し述べる。特に,訴訟で一定の訴訟行為を求める意思表示をする。「異議を―・てる」「和解を―・てる」
(2)取りたてて強く言う。強調して言う。「苦情を―・てる」
もうしたてる
もうしたてる【申し立てる】
state;→英和
allege;→英和
say.→英和
もうしたまわる
もうしたまわ・る マウシタマハル 【申し賜る】 (動ラ四)
お願いして,いただく。「近衛の中将を捨てて―・れりける司なれど/源氏(若紫)」
もうしつ
もうしつ [0] 【毛質】
毛,特に,頭髪の性質。
もうしつぎ
もうしつぎ マウシ― [0] 【申(し)次ぎ】
(1)申し伝えること。とりつぎ。「―の事項」
(2)「申次衆」の略。
もうしつぎしゅう
もうしつぎしゅう マウシ― [5] 【申次衆】
室町幕府の職名の一。足利義教のとき設置。将軍御所へ参上した者の名・用件などを取り次ぐ役。奏者。
もうしつぐ
もうしつ・ぐ マウシ― [0] 【申(し)次ぐ・申(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)後任の人に言い伝える。「前任者から―・がれた事柄」
(2)「言い継ぐ」の謙譲語。取りついで申し上げる。「頼もし人にも,―・がねば,口惜しうおぼす/源氏(総角)」
もうしつけ
もうしつけ マウシ― [0] 【申(し)付け】
申し付けること。また,その内容。言い付け。「何なりと,お―のとおりいたします」
もうしつける
もうしつ・ける マウシ― [5][0] 【申(し)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まうしつ・く
上の者が下の者に命令する。「謹慎を―・ける」
もうしつたえる
もうしつた・える マウシツタヘル [0] 【申(し)伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まうしつた・ふ
(1)「言い伝える」の謙譲語。取りついで申し上げる。「担当の者に―・えておきます」
(2)語り伝え申し上げる。「法華経をあけくれよませ給ひけりと,人―・へたり/古本説話 1」
もうしで
もうしで マウシ― [0] 【申(し)出】
申し出ること。また,その内容。「結婚の―」「参加の―がある」
もうしで
もうしで【申出】
a proposal;an offer;→英和
a request (依頼・要求).→英和
もうしでる
もうし・でる マウシ― [4] 【申(し)出る】 (動ダ下一)
意見・希望などを言って出る。「援助を―・でる」
もうしでる
もうしでる【申し出る】
offer;→英和
propose;→英和
suggest;→英和
[要求]request;→英和
ask <for> .→英和
もうしなす
もうしな・す マウシ― 【申し做す】 (動サ四)
(1)「いいなす」の謙譲語。うまくこしらえて申し上げる。とりなして申す。「御使の申すよりも,今少しあわたたしげに―・せば/源氏(東屋)」
(2)申請して,地位・役職などにつける。「内侍のかみに,おのれを―・し給へ/源氏(行幸)」
もうしのべる
もうしの・べる マウシ― [5] 【申(し)述べる】 (動バ下一)[文]バ下二 まうしの・ぶ
「述べる」の謙譲語。お述べ申し上げる。「事の次第を―・べる」
もうしひらき
もうしひらき マウシ― [0] 【申(し)開き】
自分のした行為について,その正当さや,そうせざるを得なかった理由などについて述べること。弁明。「―をする」「―ができない」
もうしひらき
もうしひらき【申開きをする】
defend oneself.
もうしひらく
もうしひら・く マウシ― [5][0] 【申(し)開く】 (動カ五[四])
「言い開く」の謙譲語。事情・理由をあげて,詳しく説明する。また,弁解する。申し開きをする。「ひたすら身の潔白を―・かうとした/多情仏心(弴)」「誰の人か愚意の悲嘆を―・かん/平家 11」
もうしぶみ
もうしぶみ マウシ― [0][4] 【申文】
(1)個人がその所属官司や上位者に対して請願・訴訟・請求などのために用いる文書様式。中世以降は申状(モウシジヨウ)の呼称が一般的となり,申文は{(2)}の用法に限定されるようになった。解文(ゲブミ)。解状。愁状。
(2)平安時代,朝廷に対して,官司がその所属官人の叙位・任官を申請し,また官人自らが申請する場合に提出される文書。申状。款状(カンジヨウ)。
もうしぶん
もうしぶん【申し分のない】
perfect;→英和
satisfactory;→英和
ideal.→英和
もうしぶん
もうしぶん マウシ― [0] 【申(し)分】
(1)不満に思うところ。非難すべき点。文句を言いたい点。あとに打ち消しの語を伴って用いる。「―のない出来栄え」「―ない趣味」
(2)申したい事柄。主張。「君にはきつい―だが…」
もうしもうし
もうしもうし マウシマウシ 【申し申し】 (感)
〔「もうし」を重ねた語〕
人に呼びかける時に用いる語。もしもし。「よいつれぢや程に言葉をかけう,―/狂言・宗論」
もうしもく
もうしもく [3] 【毛翅目】
昆虫の分類上の一目。完全変態をする。成虫は3センチメートル内外。一見蛾に似るがはねに鱗粉(リンプン)がほとんどない。毛翅類。
→飛螻蛄(トビケラ)
もうしゃ
もうしゃ マウ― [0][1] 【盲射】 (名)スル
ねらいを定めず,むやみやたらに撃つこと。
もうしゃ
もうしゃ マウ― [1] 【盲者】
目の見えない人。盲人。
もうしゃ
もうしゃ マウ― [1][0] 【猛射】 (名)スル
猛烈に射撃すること。「六隻の軍艦より―する弾丸は/此一戦(広徳)」
もうしゅう
もうしゅう マウシウ [0] 【孟秋】
〔「孟」ははじめの意〕
(1)秋のはじめ。初秋。
(2)陰暦七月の異名。
もうしゅう
もうしゅう【妄執】
an obsession.
もうしゅう
もうしゅう マウシフ [0] 【妄執】
〔仏〕 迷った心で,物事に深く執着すること。「―にとらわれる」
もうしゅう
もうしゅう マウシフ [0] 【猛襲】 (名)スル
激しく襲撃すること。「敵の―を撃退する」
もうしゅん
もうしゅん マウ― [0] 【孟春】
〔「孟」ははじめの意〕
(1)春のはじめ。初春。
(2)陰暦一月の異名。
もうしょ
もうしょ マウ― [1] 【猛暑】
きびしい暑さ。ひどい暑さ。「―の折,いかがお過ごしですか」
もうしょ
もうしょ【猛暑】
intense heat;a heat wave (長期にわたる).
もうしょう
もうしょう マウシヤウ [0] 【猛将】
勇猛な武将。
もうしょうくん
もうしょうくん マウシヤウ― 【孟嘗君】
(?-前279頃) 中国,戦国時代の斉の王族。姓は田,名は文。各地の有為の士を食客として数千人も養い,勢力を振るった。戦国末の四君の一人。
→鶏鳴狗盗(ケイメイクトウ)
もうしよう
もうしよう【申しようもない】
cannot fully express <one's gratitude> .
もうしわけ
もうしわけ マウシ― [0] 【申(し)訳】 (名)スル
(1)自分のとった行動について相手に理由を説明すること。言いわけ。弁解。「―をする」「―がたつ」
(2)なんとか言いわけできる程度。ほんのわずか。実質がなくて形だけであること。「―程度の雨が降る」「―ばかりのお礼」
もうしわけ
もうしわけ【申し訳】
⇒言訳.〜ありません I am very sorry <for> .
もうしわけ=がない
――がな・い
「申し訳ない」に同じ。「誠に―・い」
もうしわけない
もうしわけな・い マウシワケ― [6] 【申(し)訳ない】 (形)
相手にすまない気持ちで,弁解のしようがない。たいへんすまない。相手にわびる時などにいう。「迷惑をかけて―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五)――げ(形動)――さ(名)
もうしわたし
もうしわたし マウシ― [0] 【申(し)渡し】
申し渡すこと。また,その内容。「判決の―」
もうしわたす
もうしわた・す マウシ― [5][0] 【申(し)渡す】 (動サ五[四])
上の者が下の者に言い渡す。「謹慎を―・す」
[可能] もうしわたせる
もうしわたす
もうしわたす【申し渡す】
⇒言い渡す.
もうしん
もうしん【盲進する】
rush headlong <to> .
もうしん
もうしん【盲信】
a blind[mistaken]belief.〜する believe blindly;be credulous.
もうしん
もうしん マウ― [0] 【盲信】 (名)スル
わけもわからずに信じること。「人の言を―する」
もうしん
もうしん マウ― [0] 【妄信】 (名)スル
むやみに信ずること。ぼうしん。
もうしん
もうしん マウ― [0] 【盲進】 (名)スル
先に何があるかも考えず,むやみやたらに進むこと。
もうしん
もうしん マウ― [0] 【妄心】
〔仏〕 迷いの心。「貧賤の報いのみづからなやますか,…―のいたりて狂せるか/方丈記」
もうしん
もうしん マウ― [0] 【猛進】 (名)スル
激しい勢いで進むこと。「相手のゴールへ―する」「猪突(チヨトツ)―」
もうしん
もうしん【猛進する】
dash forward <to> .
もうじゃ
もうじゃ マウ― [1] 【亡者】
(1)〔仏〕 死んだ人。特に,まだ成仏せずに迷っている魂。
(2)金銭や権力などに対する執念にとりつかれている者。「我利我利―」「金の―」
もうじゃ
もうじゃ【亡者】
the dead;→英和
a ghost.→英和
もうじゃぶね
もうじゃぶね マウ― [4] 【亡者船】
盆に出漁すると海上に現れるという,亡者の乗った船。
もうじゅう
もうじゅう【猛獣】
a fierce[savage]animal;a beast of prey.‖猛獣狩り a big game hunting.猛獣使い a tamer of wild beasts.
もうじゅう
もうじゅう マウジウ [0] 【猛獣】
性質の荒々しい,肉食の動物。
もうじゅう
もうじゅう マウ― [0] 【盲従】 (名)スル
自分で判断をせず,相手の言うがままに従うこと。「先輩の説に―する」
もうじゅう
もうじゅう【盲従】
blind[implicit]obedience.〜する follow blindly.
もうじょ
もうじょ マウヂヨ [1] 【盲女】
目の見えない女性。
もうじょう
もうじょう マウジヤウ [0] 【網状】
網の目のような形・状態。「―に発達した道路」
もうじょう
もうじょう【網状の】
netlike.
もうじょう
もうじょう [0] 【毛茸】
⇒毛(ケ)(2)
もうじょうみゃく
もうじょうみゃく マウジヤウ― [3] 【網状脈】
葉脈が互いにつながり合って網目状をなすもの。多くの双子葉植物やサトイモ・サルトリイバラなどに見られる。
→平行脈
もうじん
もうじん [0] 【蒙塵】 (名)スル
〔「左氏伝(僖公二十四年)」にある語。宮城の外に出て塵(チリ)をかぶる意〕
変事に際し,天子が難を避けて宮城の外に逃れること。
もうじん
もうじん マウ― [0] 【盲人】
目の見えない人。盲者。
もうじん
もうじん【盲人】
a blind man.
もうす
もう・す マウス [1] 【申す】 (動サ五[四])
〔上代語「まをす」の転〕
(1)「言う」の謙譲語。動作の及ぶ相手を敬っていう。「私は田中と―・します」「父がこう―・しました」
(2)「言う」の丁寧語。聞き手を敬っていう。「昔から『急がば回れ』と―・しますが…」
(3)「言う」の尊大語。下位者が「言う」行為を上位者が低めて表現する。「冗談を―・すな」「名を―・せ/狂言・昆布柿」
(4)「願う」「請う」などの謙譲語。
(ア)神仏にお願い申し上げる。「母君の御行くへを知らむと,よろづの神仏に―・して/源氏(玉鬘)」
(イ)所望申し上げる。「いけずきを―・さばやとは思へども/平家 9」
(5)「する」「行う」の謙譲語。「かねてぞんじたらば,路次でお茶なりと―・さう物を/狂言・餅酒」
(6)(補助動詞)
「お」「御(ゴ)」を冠した動詞の連用形や動作性の体言の下に付いて,動作の対象に対する敬意を表す。…いたす。もうしあげる。「車でお宅までお送り―・します」「会合への出席は御遠慮―・します」
〔(1)(2)(6)は,現代語では「ます」を伴って用いるのが普通〕
[可能] もうせる
もうす
もうす [0] 【帽子】
〔「もう」は呉音。「す」は唐音〕
僧のかぶる帽子(ボウシ)・頭巾。宗派により各種ある。
帽子[図]
もうすい
もうすい [0] 【毛錐】
〔形が錐(キリ)に似ているところから〕
筆の異名。毛錐子。
もうすこし
もうすこし【もう少し】
⇒もう.
もうず
もう・ず マウヅ 【詣づ】 (動ダ下二)
⇒もうでる
もうせい
もうせい【猛省する】
reflect seriously <on oneself> .
もうせい
もうせい マウ― [0] 【猛省】 (名)スル
強く反省すること。「―を促す」「―して,さらに練習にはげめ」
もうせつ
もうせつ マウ― [0] 【妄説】
根拠のない説。でたらめ。ぼうせつ。
もうせん
もうせん【毛氈】
a rug;→英和
a carpet.→英和
もうせん
もうせん [3] 【もう先】
ずっと前。以前。「―から知っている」
もうせん
もうせん [3][0] 【毛氈】
獣毛をフェルト状に加工して織物のようにした布。主に敷物に用いる。
もうせん=をかぶる
――をかぶ・る
(1)〔歌舞伎で,死人になった役者を毛氈で隠し舞台からおろしたところから〕
しくじる。失敗する。放蕩などをして主家や親から追い出される。「親玉へ知れると―・る出入だ/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(2)〔遊女が見世に出ている時,毛氈を敷いたことから〕
女郎買いをして金を使う。金がなくなる。「それ毛氈かぶるが放蕩息子(ドラムスコ)/黄表紙・稗史億説年代記」
もうせんごけ
もうせんごけ [3] 【毛氈苔】
モウセンゴケ科の小形の多年生食虫植物。日当たりの良い湿地に生え,観賞用に栽培もされる。葉は根生し,杓子(シヤクシ)形。葉身の上面と縁に触毛があり粘液を分泌,小昆虫を捕らえる。夏,高さ6〜30センチメートルの花茎の先に白色花を数個つける。うしのはえとり。
毛氈苔[図]
もうせんごけ
もうせんごけ【毛氈苔】
《植》a sundew.→英和
もうぜい
もうぜい マウ― [0] 【猛勢】
〔「もうせい」とも〕
盛んな勢い。また,勇猛な軍勢。「―を振ひ戦を挑み/太平記 34」[日葡]
もうぜん
もうぜん マウ― [0] 【惘然】 (ト|タル)[文]形動タリ
「ぼうぜん(惘然)」に同じ。「―として烟草の烟を眺めてゐる/虞美人草(漱石)」
もうぜん
もうぜん マウ― [0] 【猛然】 (ト|タル)[文]形動タリ
勢いの激しいさま。「―と突っ込む」
もうぜん
もうぜん【猛然と】
fiercely;→英和
furiously.→英和
もうそう
もうそう【孟宗(竹)】
a bamboo.→英和
もうそう
もうそう マウ― [0] 【孟宗】
(1)中国の二十四孝の一人。寒中に筍(タケノコ)を母親に供した孝子の名。
(2)「孟宗竹」の略。
もうそう
もうそう マウサウ [0] 【妄想】 (名)スル
〔古くは「もうぞう」とも〕
(1)〔仏〕 精神が対象の形態にとらわれて行う誤った思惟・判断。妄想分別。
(2)根拠のない誤った判断に基づいて作られた主観的な信念。分裂病・進行麻痺などで特徴的に見られ,その内容があり得ないものであっても経験や他人の説得によっては容易に訂正されない。「被害―」「誇大―」「あらぬことを―する」「―にふける」
もうそう
もうそう マウ― [0] 【盲僧】
(1)(一般に)盲目の僧侶。
(2)天台宗の支派に属する特殊な盲目の僧侶。笹琵琶(ササビワ)を携えて村々の各戸を訪れ,琵琶の弾き歌いで地神経(ジシンキヨウ)を読唱して竈祓(カマハライ)をすることを業とし,余技に語り物などを演奏する。九州に多く,薩摩盲僧と筑前盲僧の二系列に大別される。
もうそう
もうそう [0] 【毛瘡】
男子の髭(ヒゲ)の毛包に発生する炎症。髭剃りなどによる外傷に,黄色ブドウ球菌,カンジダ菌などが感染して,丘疹・膿疱をつくる。痒みや痛みがある。
もうそう
もうそう【妄想】
a delusion;→英和
an illusion.→英和
〜にふける be lost in wild fancies.
もうそうちく
もうそうちく マウ― [3] 【孟宗竹】
イネ科の大形のタケ。中国原産。主に筍をとるため栽培される。日本にあるタケでは最も大きく,高さ12メートル,径20センチメートルに達する。筍は食用。皮は紫褐色の毛が密生し,食物を包むのに用いた。枝は節から二個ずつ出,葉は小形で薄い。まれに開花する。
もうそうびわ
もうそうびわ マウ―ハ [5] 【盲僧琵琶】
琵琶楽の一種。盲僧{(2)}の演奏するもの。経文読唱のほかに娯楽的な語り物も演唱する。薩摩盲僧琵琶と筑前盲僧琵琶が二大系統で,それぞれ薩摩琵琶と筑前琵琶の源流である。荒神琵琶(コウジンビワ)。
もうそく
もうそく マウ― [0] 【猛速】
非常に速い速度。
もうそつ
もうそつ マウ― [0] 【猛卒】
勇猛な兵卒。[日葡]
もうたくとう
もうたくとう 【毛沢東】
(1893-1976) 中国の政治家。湖南省出身。1921年中国共産党創立に参加,農民運動を指導。朱徳とともに紅軍を組織,31年江西省瑞金において中華ソビエト共和国臨時政府を樹立。34年長征を開始,革命根拠地を陝西省に移動。国共合作を提唱,民族統一戦線を指導,日中戦争に勝利。国民党政府との内戦に勝ち,49年中華人民共和国を建国。国家主席・党主席を歴任,58年大躍進政策,66年からは文化大革命を提起した。著「新民主主義論」「実践論」「矛盾論」。マオ=ツォトン。
もうたん
もうたん マウ― [0] 【妄誕】
〔「妄」「誕」ともにいつわりの意〕
でたらめ。ぼうたん。「―の説」「其の言の―なるを知得するの幸福を得たりき/緑簑談(南翠)」
もうだ
もうだ マウ― [1] 【猛打】
猛烈な打撃。特に,野球などでいう。「敵に―を浴びせる」
もうだ
もうだ【猛打】
《野》slugging.〜を浴びせる hit hard.
もうだん
もうだん マウ― [0] 【妄談】
根拠のないいいかげんな話。ぼうだん。
もうだん
もうだん マウ― [0] 【妄断】 (名)スル
いいかげんな判断をすること。根拠のないでたらめな判断。ぼうだん。
もうちぎみ
もうちぎみ マウチ― 【公卿】
「まえつきみ」の転。「さべき―達,とり続き参る/栄花(初花)」
もうちょい
もうちょい [3] (副)
もうちょっと。もう少し。「―右」
もうちょう
もうちょう マウテウ [0] 【猛鳥】
性質の荒い肉食の鳥。猛禽(モウキン)。
もうちょう
もうちょう【盲腸】
《解》the appendix.→英和
盲腸炎 appendicitis (虫垂炎).→英和
もうちょう
もうちょう マウチヤウ [1] 【盲腸】
(1)小腸から大腸への移行部にある袋状の部分。爬虫類・鳥類・哺乳類に見られる。鳥類や草食動物ではよく発達し,消化に関与する。ヒトや類人猿では短く,先端は退化して虫垂と呼ばれる小突起となる。
(2)虫垂・虫垂炎の俗称。「―の手術」
もうちょうえん
もうちょうえん マウチヤウ― [3] 【盲腸炎】
盲腸の炎症。一般には虫垂炎の俗称。
もうつい
もうつい マウ― [0] 【猛追】 (名)スル
激しい勢いで追いかけること。「首位球団を―する」「―を振り切る」
もうつじ
もうつじ 【毛越寺】
岩手県の平泉町にある天台宗の寺。山号,医王山。850年円仁の創建と伝えられる。一二世紀中頃,藤原基衡が堂宇を造営したがのちに焼失。現在の本坊は1899年(明治32)に地を移し復興したもの。庭園は平安時代の池泉舟遊・回遊形式の遺構を残す。もうつうじ。もうおつじ。
もうてん
もうてん【盲点】
a blind spot.法の〜をつく evade the law.→英和
もうてん
もうてん マウ― [1][3] 【盲点】
(1)脊椎動物の眼の網膜の一部で,視神経が束状に集まって眼球後方へと網膜を貫いている部分。光に対する感受性を欠いている。マリオットの盲点。盲斑。
(2)気づかずにうっかり見落としてしまう事柄。「法の―をつく」
〔blind spot の訳語〕
もうてん
もうてん 【蒙恬】
(?-前210) 中国,秦の将軍。始皇帝に仕え,オルドスの匈奴(キヨウド)を討ち,万里の長城を完成,北辺防備に尽くす。始皇帝の死後,李斯と趙高の謀略により獄死。
もうで
もうで マウデ [3] 【詣で】
もうでること。参詣。「鹿島―」「初―」
もうでく
もうで・く マウデ― 【詣で来】 (動カ変)
(1)「来る」の謙譲語。尊い所へ参上する。「ただいまの間にまかりて,いととく―・きなむ/宇津保(国譲中)」
(2)「来る」の丁寧語。参ります。「あひしれりける人の―・きて,かへりにけるのちに/古今(春下詞)」
(3)(卑しめの気持ちをこめていう)やって来る。「只今男の二三人―・きて,奪ひとつてまかりぬるぞや/平家 6」
もうでる
もう・でる マウ― [3] 【詣でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 まう・づ
〔「参(マヰ)出(ヅ)」の転〕
(1)神社・仏閣に参拝する。「伊勢神宮に―・でる」「菩提寺に―・でる」
(2)「行く」「来る」の謙譲語。参上する。うかがう。「消息し給はずとも,―・でて対面し給へとこそは思ひつれ/宇津保(国譲中)」「国の司―・でとぶらふにも,え起き上がり給はで/竹取」
もうでる
もうでる【詣でる】
visit <a grave> .→英和
もうと
もうと マウト 【間人】
〔「もうど」とも〕
中世から近世にかけて,村落の正式な構成員とは認められなかった者の称。多くは新参の住民であった。亡土。
もうと
もうと マウト 【真人】 (名・代)
⇒まうと(真人)
もうとう
もうとう【毛頭ない】
not…at all[in the least];no…whatever.
もうとう
もうとう マウ― [0] 【孟冬】
〔「孟」ははじめの意〕
(1)冬のはじめ。初冬。
(2)陰暦一〇月の異名。
もうとう
もうとう [0] 【毛頭】
■一■ (副)
(下に打ち消しを伴って)毛の先ほども。少しも。いささかも。「そんなつもりは―ない」
■二■ (名)
有髪の侍童。稚児(チゴ)。喝食(カツシキ)。[節用集(文明本)]
もうとうのえん
もうとうのえん マウ― 【孟冬の宴】
平安時代,陰暦一〇月一日に行われた旬(シユン)の宴(ウタゲ)。
もうどう
もうどう マウ― [0] 【妄動・盲動】 (名)スル
よく考えず軽率に行動すること。無分別な行動。ぼうどう。「軽挙―する」
もうどう
もうどう [0] 【艨艟】
〔古代中国の戦闘用の船〕
軍船。軍艦。いくさぶね。艟艨。
もうどうけん
もうどうけん マウダウ― [0] 【盲導犬】
盲人が外出するときに付き添って,安全に誘導する訓練を受けた犬。
もうどうけん
もうどうけん【盲導犬】
a guide dog;a seeing-eye dog.盲導犬訓練協会 <米> the Seeing Eye.
もうどく
もうどく【猛毒】
a deadly poison.
もうどく
もうどく マウ― [0] 【猛毒】
強い毒。激しい毒。
もうねん
もうねん マウ― [0][1] 【妄念】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)によって引き起こされる,邪悪な思いや誤った考え。
もうのう
もうのう [0] 【毛嚢】
⇒毛包(モウホウ)
もうのぼる
もうのぼ・る マウ― 【参上る】 (動ラ四)
「まいのぼる(参上)」の転。「昭陽殿は…―・らせ給はず/宇津保(国譲下)」
もうはつ
もうはつ [0] 【毛髪】
人体の毛。特に,かみの毛。
もうはつ
もうはつ【毛髪】
hair.→英和
もうはつしつどけい
もうはつしつどけい [0] 【毛髪湿度計】
脱脂した人間の頭髪が湿度に比例して伸縮する性質を利用した湿度計。
もうはん
もうはん マウ― [0] 【盲斑】
⇒盲点(モウテン)(1)
もうばく
もうばく マウ― [0] 【盲爆】 (名)スル
特定の目標を定めずむやみやたらに爆撃すること。「市街地を―する」
もうばく
もうばく マウ― [0] 【猛爆】 (名)スル
激しく爆撃すること。「敵陣を―する」「上陸地点に―を加える」
もうばく
もうばく【盲爆】
indiscriminate bombing.
もうひ
もうひ [1] 【毛皮】
けがわ。
もうひつ
もうひつ [0] 【毛筆】
獣毛をたばねて穂とし,竹・木などを軸としたふで。
もうひつ
もうひつ【毛筆】
a (writing,painting) brush.
もうひつが
もうひつが [0] 【毛筆画】
毛筆で描く画。
もうひょう
もうひょう マウヒヤウ [0] 【妄評】
見当違いの批評。また,自分の批評をへりくだっていう語。「―多謝」
もうふ
もうふ【毛布】
a blanket.→英和
もうふ
もうふ [1] 【毛布】
羊毛などで厚く織ったあと,起毛などの処理をした毛織物。ブランケット。ケット。[季]冬。
もうふう
もうふう マウ― [0] 【猛風】
強い風。
もうべん
もうべん マウ― [0] 【猛勉】 (名)スル
猛烈に勉強すること。
もうほう
もうほう [0] 【毛包】
毛根を包む袋状の上皮組織。毛嚢(モウノウ)。
もうぼ
もうぼ マウ― 【孟母】
孟子の母。賢母として名高い。
もうぼ=三遷(サンセン)の教え
――三遷(サンセン)の教え
〔「列女伝」から。孟子の母が,はじめ墓所の近くに住んでいたところ,孟子が葬式のまねをして遊ぶので市中に引っ越した。今度は商売のまねをするので学校のそばに引っ越した。すると礼儀作法をまねたのでそこに居を定めたという故事〕
教育には環境からの感化が大きいという教え。三遷の教え。
もうぼ=断機(ダンキ)の教え
――断機(ダンキ)の教え
〔列女伝〕
孟子が学業半ばにして帰省した際,孟子の母が織りかけの機(ハタ)の糸を断ち切り,学業を中途で放棄することはこのようなものであるといましめた故事。断機の戒め。
もうまい
もうまい [0] 【濛昧】
霧などがたちこめて,薄暗いこと。
もうまい
もうまい [0] 【蒙昧】 (名・形動)[文]ナリ
暗いこと。転じて,物事の道理に暗いこと。また,そのさま。「無知―のやから」
[派生] ――さ(名)
もうまい
もうまい【蒙昧な】
unenlightened.→英和
もうまく
もうまく マウ― [0][1] 【網膜】
眼球内壁をおおう膜。視覚器の主要部で,多数の視細胞とそれに連絡する視神経が分布する。ヒトでは外界の光がこの膜上で像を結ぶと,視神経がその刺激を大脳皮質の視覚中枢へ伝える。
もうまく
もうまく【網膜】
《解》the retina.→英和
もうまくえん
もうまくえん マウ― [4] 【網膜炎】
網膜の炎症。物が見えにくくなったり,小さく見えたり,変形して見えたりするもの。一般に脈絡膜炎に付随して起きる。習慣的に,高血圧・糖尿病などによる網膜の病症を指すこともある。
もうまくがしゅ
もうまくがしゅ マウ― [5] 【網膜芽腫】
小児に発生する,網膜にできる悪性腫瘍。初期症状は,白色瞳孔・斜視・視力不良など。
もうまくしきそへんせいしょう
もうまくしきそへんせいしょう マウ―ヘンセイシヤウ [6][0][10] 【網膜色素変性症】
夜盲と視野狭窄を主症状とする遺伝性疾患。学童期から青年期に発症し,徐々に進行して失明することが多い。
もうまくはくり
もうまくはくり マウ― [5] 【網膜剥離】
網膜が強膜からはがれて浮き上がった状態。剥離した部分の視野の欠損や視力障害を来す。外傷・高度の近視眼・糖尿病・高血圧などでみられる。
もうめい
もうめい [0] 【濛溟】
空が曇って暗いこと。
もうもう
もうもう [0] 【濛濛・朦朦】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)霧・煙・砂ぼこり・湯気などが一面に立ちこめるさま。「―と砂塵が舞い上がる」「―たる霧に閉(トザ)され/あめりか物語(荷風)」
(2)意識のぼんやりしているさま。「椋(ムク)の木の本に―としてぞ立たりける/太平記 27」
■二■ (名)
病気。「若宮の御方御―よきめでたさとて/御湯殿上(永禄五)」
もうもう
もうもう マウマウ [0] 【惘惘】 (ト|タル)[文]形動タリ
気が抜けてぼんやりしたさま。「―としたる浪子の顔を/不如帰(蘆花)」
もうもう
もうもう【濛々たる】
thick;→英和
dense;→英和
dim (ぼんやりした).→英和
もうもう
もうもう 【耄耄】 (形動ナリ)
老いぼれたさま。「―に耳もおぼおぼしかりければ/源氏(若菜上)」
もうもう
もうもう [1]
■一■ (副)
牛の鳴き声を表す語。「牛が―(と)鳴く」
■二■ (名)
牛をいう幼児語。
もうもく
もうもく マウ― [0] 【盲目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)目が見えないこと。「―の琵琶(ビワ)法師」
(2)理性や分別をなくして適切な判断ができない・こと(さま)。「恋は―」「―な愛情」
もうもく
もうもく【盲目】
blindness.→英和
〜的(に) blind (-ly).→英和
もうもくてき
もうもくてき マウ― [0] 【盲目的】 (形動)
感情や衝動に引きずられて,理性や分別を欠くさま。「子供に対する―な愛」
もうゆう
もうゆう マウ― [0] 【猛勇】 (名・形動)[文]ナリ
たけだけしく,勇ましい・こと(さま)。「―をもって鳴る将軍」「―な武将」
もうよう
もうよう マウ― [0] 【妄用】 (名)スル
あさはかに使用すること。ぼうよう。「写実理想の語を―して/囚はれたる文芸(抱月)」
もうようたい
もうようたい マウヤウ― [0] 【網様体】
中脳から延髄にかけての部分を占める,特殊な構造をした神経細胞と神経繊維の集団。呼吸・血圧の調節のほか,意識や注意力を保つ上で重要なはたらきをする。
もうようたい
もうようたい モウヤウ― [0] 【毛様体】
目の水晶体の周囲を取り囲む組織。毛様体の筋肉の伸縮により水晶体の厚さを調節して遠近調節を行う。
もうら
もうら【網羅する】
include;→英和
contain.→英和
すべてを〜した exhaustive;comprehensive.→英和
もうら
もうら マウ― [1] 【網羅】 (名)スル
〔「網」は魚を,「羅」は鳥を取るあみ〕
(1)人を束縛するもの。「官の―を脱し九年の余命を保ちしは/新聞雑誌 2」
(2)そのことに関するすべてを残らず集めること。「必要な資料を―する」
もうり
もうり 【毛利】
姓氏の一。大江広元の子季光を祖とし,はじめ相模国毛利荘に住んで姓としたが,のち,安芸を本拠として中国地方に勢力を伸ばした。
もうりたかちか
もうりたかちか 【毛利敬親】
(1819-1871) 幕末の長州藩主。村田清風に藩政改革を行わせ,幕末動乱期には藩論に従って攘夷・討幕に突入。維新後,版籍奉還を建白。
もうりてるもと
もうりてるもと 【毛利輝元】
(1553-1625) 安土桃山・江戸初期の武将。元就の孫。剃髪後は宗瑞と号す。一五代将軍足利義昭を迎えて織田信長と対立したが,本能寺の変後,豊臣秀吉と和睦,五大老の一人となった。関ヶ原の戦いでは豊臣方主将。戦後長門・周防二か国に減封された。
もうりもとなり
もうりもとなり 【毛利元就】
(1497-1571) 戦国時代の武将。大内義隆が家臣陶晴賢(スエハルカタ)に倒されたのち,陶氏を討って周防・長門を支配下に収め,出雲の尼子氏を倒して中国地方一〇か国を制覇。一族の結束を固めるための三本の矢の教訓が有名。
もうりゅう
もうりゅう マウリウ [0] 【盲流】
中国で,農民が政府の許可なしに大挙して都市に流入する現象。マンリウ。
もうりょう
もうりょう マウリヤウ [0] 【魍魎】
〔「魍」も「魎」も山川の化け物〕
山・水・木・石などの精気から生じて人をばかすという怪物。すだま。「魑魅(チミ)―」
もうりんか
もうりんか [3] 【毛輪花】
植物マツリカの別名。
もうれつ
もうれつ【猛烈な(に)】
violent(ly);→英和
furious(ly);→英和
terrible(-bly) (ひどい(く)).→英和
‖モーレツ社員 an aggressive office worker;a workaholic.
もうれつ
もうれつ マウ― [0] 【猛烈】 (名・形動)[文]ナリ
勢い・程度などのはなはだしい・こと(さま)。「―な勢いで突っ込む」「―に暑い」「―に働く」「―社員」
[派生] ――さ(名)
もうれんしゅう
もうれんしゅう【猛練習】
hard training.〜する train hard.
もうろう
もうろう マウラウ [0] 【孟浪】
いいかげんなこと。根拠のないこと。「―思を搆ふるまま前後錯乱して/小説神髄(逍遥)」
もうろう
もうろう [0] 【朦朧】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)かすんではっきりと見えないさま。おぼろげなさま。「霧であたりが―と霞む」「―たるが中に,只一点輝くものあるは,黄金の十字架なり/囚はれたる文芸(抱月)」
(2)意識がぼんやりとしてはっきりしないさま。「意識が―となる」
(3)物事のはっきりとしないさま。「誰が読んでも―として取り留めがつかないので/吾輩は猫である(漱石)」
もうろう
もうろう【朦朧たる(と)】
dim(ly);→英和
indistinct(ly).→英和
もうろうじょうたい
もうろうじょうたい [5] 【朦朧状態】
意識障害の一。突然意識がぼんやりして,外界の適切な把握ができなくなり,突飛な言動や衝動的行為をしたりするが,平常に戻るとそのことを全く覚えていない。ヒステリー・癲癇(テンカン)・急性アルコール中毒などで見られる。
もうろうたい
もうろうたい [0] 【朦朧体】
(1)詩文などで,意義がはっきりしないもの。
(2)絵画で,はっきりした輪郭をもたないもの。
もうろく
もうろく [1] 【耄碌】 (名)スル
年をとって心身のはたらきが鈍くなること。おいぼれること。「おやじもだいぶ―してきた」
もうろく
もうろく【耄碌した(する)】
(become) senile;→英和
(be) in one's dotage.
もうろくずきん
もうろくずきん [5][6] 【耄碌頭巾】
〔老人がよくかぶることから〕
焙烙頭巾(ホウロクズキン)の別名。「―に首をつつみて/五重塔(露伴)」
もう一度
もういちど【もう一度】
once more[again].
もう先
もうせん [3] 【もう先】
ずっと前。以前。「―から知っている」
もう少し
もうすこし【もう少し】
⇒もう.
もえ
もえ [0] 【燃え】
燃えること。燃えぐあい。「火の―が悪い」
もえあがる
もえあが・る [4] 【燃え上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)燃えてほのおが高くあがる。「焚き火が勢いよく―・る」
(2)情熱などが,激しく高まる。「恋のほのおが―・る」
もえあがる
もえあがる【燃え上がる】
blaze[flare]up.
もえいし
もえいし 【燃え石】
石炭。「此灯火は―といひてよく燃ゆる石なり/読本・双蝶記」
もえいず
もえい・ず 【萌え出づ】 (動ダ下二)
(1)芽ぐむ。草木が萌えでる。「石走る垂水の上のさわらびの―・づる春になりにけるかも/万葉 1418」
(2)心にきざす。「雪の下草下にのみ―・づる恋をしる人ぞなき/堀河百首」
もえうつる
もえうつる【燃え移る】
[火が主語]spread <to> .→英和
もえかす
もえかす [3][0] 【燃え滓】
もえがら。
もえがら
もえがら [0] 【燃(え)殻】
燃えたあとに残るから。もえかす。
もえがら
もえがら【燃え殻】
cinders.
もえきる
もえきる【燃え切る】
burn out.
もえぎ
もえぎ [0] 【萌え木】
若芽の萌え出た木。
もえぎ
もえぎ [0] 【萌黄・萌葱】
(1)やや黄色みを帯びた緑色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに{(1)},または表薄青,裏萌黄。四季通用。
もえぎいとおどし
もえぎいとおどし [6] 【萌葱糸縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一種。萌黄色の糸で鎧の札(サネ)を綴(ツヅ)ったもの。
もえぎいろ
もえぎいろ [0] 【萌黄色】
萌黄{(1)}の色。
もえぎいろ
もえぎいろ【萌黄色】
light green.〜の light-green.
もえぎおどし
もえぎおどし [4] 【萌葱縅】
「萌葱糸縅」に同じ。
もえぎにおい
もえぎにおい [4] 【萌葱匂】
(1)〔「萌葱匂縅(オドシ)」の略〕
萌葱色の匂縅。
(2)襲(カサネ)の色目の名。萌黄色が下から上へ次第に薄くなるもの。五つ衣では紅の単(ヒトエ)。
もえくさ
もえくさ [0] 【燃え種】
火を燃やすための材料。燃料。
もえぐい
もえぐい [0] 【燃え杭・燼】
〔「もえくい」とも〕
燃え残りの木。もえさし。もえぼっくい。
もえぐい=には火が付きやすい
――には火が付きやすい
以前に関係のあった者どうしは,一度縁が切れても,またもとの関係にもどりやすい。多く男女の間にいう。
もえぐい=に火が付く
――に火が付・く
以前に関係のあった者どうしが,また,もとの関係にもどる。焼けぼっくいに火が付く。
もえこがる
もえこが・る 【燃え焦がる】 (動ラ下二)
(1)燃えて黒く焦げる。
(2)ひどく恋いこがれる。「―・れ身をきるばかり佗しきは/玉葉(恋三)」
もえさかる
もえさか・る [4] 【燃(え)盛る】 (動ラ五[四])
(1)さかんに燃える。「―・る炎の中に飛び込む」
(2)情熱などが,激しく高まる。「―・る情熱」
もえさし
もえさし [0] 【燃え止し】
燃えきらないで残ったもの。もえのこり。「―のマッチ」
もえさし
もえさし【燃えさし】
embers;a brand.→英和
〜の half-burnt.
もえたぎる
もえたぎ・る [4] 【燃え滾る】 (動ラ五[四])
燃えるように心が激しく動く。「―・る熱情」
もえたつ
もえた・つ [3] 【萌え立つ】 (動タ五[四])
さかんに芽を出す。「嫁菜餅草の誰はばからず―・つなど/いさなとり(露伴)」
もえたつ
もえた・つ [3] 【燃(え)立つ】 (動タ五[四])
さかんに燃える。「火が―・つ」「夜の中に―・つ夕栄(ユウバエ)は/ふらんす物語(荷風)」
もえだす
もえだす【燃え出す】
begin to burn.⇒燃え付く.
もえだす
もえだ・す [3] 【燃(え)出す】 (動サ五[四])
火が燃え始める。「勢いよく―・す」
もえだす
もえだ・す [3] 【萌え出す】 (動サ五[四])
木の芽が出はじめる。萌え出る。「新芽が―・す」
もえつきる
もえつきる【燃えつきる】
barn <itself> out;be burned up.
もえつきる
もえつ・きる [4] 【燃(え)尽きる】 (動カ上一)
すっかり燃えてしまう。燃焼しつくす。「火が―・きる」
もえつく
もえつく【燃え付く】
catch[take]fire.
もえつく
もえつ・く [3] 【燃(え)付く】 (動カ五[四])
火がつく。火がうつって燃える。「ぬれていて,なかなか―・かない」
もえでる
もえ・でる [3] 【萌え出る】 (動ダ下一)
草や木が芽ぶく。萌え出す。「草木の―・でる季節」
もえでる
もえでる【萌え出る】
come out;sprout.→英和
もえにくい
もえにくい【燃え難い】
hard to burn.
もえのこり
もえのこり [0] 【燃(え)残り】
燃えきらないで残っているもの。もえさし。
もえひろがる
もえひろが・る [5][0] 【燃(え)広がる】 (動ラ五[四])
火が広い範囲に燃え移る。「野火が―・る」
もえび
もえび [0] 【藻海老】
海産のエビ。体長約12センチメートル。体は淡黄色または淡青色。食用。また,釣り餌とする。日本各地の内湾・内海に分布し,砂泥底の海藻の間にすむ。
もえやすい
もえやすい【燃え易い】
easy to burn;flammable;→英和
〔動〕burn easily.
もえる
も・える [0] 【燃える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 も・ゆ
(1)炎や煙が出る。「木が―・える」「―・えて灰になる」
(2)感情・情熱が高まる。「希望に―・える」「怒りに―・える」「彼の眼は異様に―・えてゐる/斑鳩物語(虚子)」
(3)炎のように光る。「かぎろひの―・ゆる家群/古事記(下)」
もえる
もえる【燃える】
burn;→英和
blaze (炎を上げて).→英和
燃えている be on fire.
もえる
も・える [0] 【萌える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 も・ゆ
芽が出る。芽ぐむ。きざす。「草が―・える」「春は―・え夏は緑に/万葉 2177」
もおか
もおか マヲカ 【真岡】
栃木県南東部の市。商工業都市。江戸時代は幕府直轄地として代官所が置かれ,木綿の集散地であった。
もおかもめん
もおかもめん マヲカ― [4] 【真岡木綿】
栃木県真岡近辺から産出した,地質の丈夫な木綿。浴衣・白足袋地用。
もか
もか (連語)
〔係助詞「も」に係助詞「か」の付いたもの。上代語〕
「も」は詠嘆,「か」は疑問の意を表す。…であろうかなあ。「伊勢の海の海人(アマ)の島津が鮑玉(アワビタマ)取りて後―恋の繁けむ/万葉 1322」「弥彦(イヤヒコ)神の麓に今日ら―鹿の伏すらむ裘(カハゴロモ)着て角つきながら/万葉 3884」
もかも
もかも (連語)
〔係助詞「も」に係助詞「か」,係助詞「も」の付いたもの。上代語〕
「か」は,疑問または詠嘆を表す。…も…ことであろうか。…も…ことであろうなあ。「釧(クシロ)つくたふしの崎に今日―大宮人の玉藻刈るらむ/万葉 41」「今―大城の山にほととぎす鳴きとよむらむ我れなけれども/万葉 1474」
もかり
もかり [0] 【藻刈(り)】
沼・池・川・海などに茂った藻を刈り取ること。[季]夏。
もかりぶね
もかりぶね 【藻刈り舟】
海藻を刈るのに用いる小舟。めかりぶね。「―沖漕ぎ来らし/万葉 1199」
もが
もが (終助)
〔係助詞「も」に終助詞「か」の付いたものから〕
文末にあって,体言・副詞・形容詞および助動詞「なり」の連用形,一部の助詞などに付く。強く望み願う意を表す。「都辺(ミヤコヘ)に行かむ船―刈り薦(コモ)の乱れて思ふこと告げ遣らむ/万葉 3640」「伊勢の海の沖つ白波花に―包みて妹(イモ)が家づとにせむ/万葉 306」「心がへするものに―片恋は苦しきものと人に知らせむ/古今(恋一)」
〔上代においても「もがも」の形をとることが多く,中古以降は「もがな」の形が一般的になる〕
→もがも(終助)
→もがな(終助)
もがき
もがき [3] 【踠き】
もがくこと。「最後の―」
もがく
もがく【踠く】
struggle;→英和
writhe.→英和
もがく
もが・く [2] 【踠く】 (動カ五[四])
(1)手足をばたばたと動かしてもだえ苦しむ。「水におぼれて―・く」
(2)苦境を逃れようとあれこれする。「いくら―・いても金はできない」
もがさ
もがさ 【痘瘡】
天然痘の古名。痘瘡(トウソウ)。「この世の中は,―おこりて,ののしる/蜻蛉(下)」
もがな
もがな (終助)
〔終助詞「もが」に終助詞「な」の付いたものから。上代の「もがも」に代わって,中古以降用いられるようになった〕
文末にあって,体言,形容詞や打ち消しの助動詞「ず」および断定の助動詞「なり」の連用形,一部の助詞などに付く。強く望み願う意を表す。「かくしつつとにもかくにもながらへて君が八千代に逢ふよし―/古今(賀)」「世の中にさらぬ別れのなく―千代もと祈る人の子のため/伊勢 84」「あはれ,紅葉を焼かん人―/徒然 54」
→もがも(終助)
もがなや
もがなや (連語)
〔終助詞「もがな」に間投助詞「や」の付いたもの〕
願望の意を表す「もがな」にさらに感動の意を表す「や」を添えたもの。「とり返す物に―と,うち嘆き給ひて/源氏(柏木)」
もがみ
もがみ 【最上】
姓氏の一。出羽国の戦国大名。清和源氏流の奥州探題斯波家兼の次男兼頼が出羽国山形に入部,最上氏を称す。のち戦国大名に発展。関ヶ原の合戦で徳川方に付き,山形五七万石の大名に成長するが,内紛が続き改易。
もがみがわ
もがみがわ 【最上川】
山形県南境の吾妻連峰一帯を水源地とし,米沢・山形・新庄の諸盆地を貫流して,庄内平野で日本海に注ぐ川。長さ229キロメートル。日本三急流の一。舟運に大いに利用された。((歌枕))「―のぼればくだる稲舟(イナフネ)のいなにはあらずこの月ばかり/古今(東歌)」
もがみがわふなうた
もがみがわふなうた 【最上川舟唄】
山形県の新民謡で,船頭唄。「酒田追分」「松前くずし」と櫓漕(ロコ)ぎの掛け声を組み合わせたもの。
もがみとくない
もがみとくない 【最上徳内】
(1754-1836) 江戸後期の探検家。出羽の人。本多利明に天文・数学・測量を学ぶ。1786年幕府の蝦夷地(エゾチ)調査の一員となる。以後,蝦夷・樺太・千島を探検・調査。「蝦夷草紙」を著した。アイヌの生活・言語に精通,アイヌ保護を献策した。
もがみどう
もがみどう [0] 【最上胴】
「金胴(カナドウ)」に同じ。
もがみよしあき
もがみよしあき 【最上義光】
(1546-1614) 安土桃山・江戸初期の大名。山形城を居城とし,上杉景勝・伊達政宗らと抗争。関ヶ原の合戦では結城秀康を援(タス)け景勝の兵と戦い,五七万石に加増された。
もがみりゅう
もがみりゅう 【最上流】
⇒さいじょうりゅう(最上流)
もがも
もがも (終助)
〔終助詞「もが」に終助詞「も」の付いたものから。上代語〕
文末にあって,体言・副詞・形容詞および助動詞「なり」の連用形,一部の助詞などに付く。強く望み願う意を表す。「我がやどに盛りに咲ける梅の花散るべくなりぬ見む人―/万葉 851」「長門(ナガト)なる沖つ借島奥まへて我(ア)が思ふ君は千歳(チトセ)に―/万葉 1024」
〔(1)この語の下にさらに詠嘆の間投助詞「な」「や」「よ」を添えた形でも用いられる。(2)中古には,この語に代わって,「もがな」が用いられるようになる〕
→もが(終助)
→もがもな(連語)
→もがもや(連語)
→もがもよ(連語)
→もがな(終助)
もがもが
もがもが [1] (副)スル
(1)うまく言葉にならず口だけ動かすさま。「何やら―言っている」
(2)「もぐもぐ」に同じ。「口を―させる」
もがもな
もがもな (連語)
〔終助詞「もがも」に間投助詞「な」の付いたもの。上代語〕
願望の意を表す「もがも」にさらに感動の意を表す「な」を添えたもの。「み空行く雲に―今日行きて妹に言問ひ明日帰り来む/万葉 3510」「世の中は常に―渚(ナギサ)こぐあまの小舟の綱手かなしも/金槐(雑)」
→もがも(終助)
もがもや
もがもや (連語)
〔終助詞「もがも」に間投助詞「や」の付いたもの。上代語〕
願望の意を表す「もがも」にさらに感動の意を表す「や」を添えたもの。「天(アマ)飛ぶや鳥に―都まで送りまをして飛び帰るもの/万葉 876」
→もがも(終助)
もがもよ
もがもよ (連語)
〔終助詞「もがも」に間投助詞「よ」の付いたもの。上代語〕
願望の意を表す「もがも」にさらに感動の意を表す「よ」を添えたもの。「妹が寝(ヌ)る床のあたりに岩くぐる水に―入りて寝まくも/万葉 3554」
→もがも(終助)
もがり
もがり [0][3] 【虎落】
(1)竹を筋かいに組み合わせて縄で縛った柵(サク)や垣根。「牛若なのめに思し召し,―の内へ尋ね入り/幸若・烏帽子折」
(2)枝のついた竹を立て並べ,物を掛けて干すのに使うもの。もがり竿。「門の戸あくれば徳兵衛―の蔭に隠れしを/浄瑠璃・重井筒(上)」
〔中国で,「虎落」は割竹を連ねて作った竹矢来の意。その用字を当てたもので,「もがり」の語源は未詳〕
もがり
もがり 【強請・虎落】
〔動詞「もがる」の連用形から〕
言いがかり。かたり。ゆすり。「半七が目にはそなたを人売りと見た,―と見た/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
もがり
もがり 【殯】
〔「喪(モ)上がり」の意という〕
「あらき」に同じ。「五月,河内の古市(フルイチ)に―す/日本書紀(欽明訓)」
もがりたけ
もがりたけ [3] 【虎落竹】
もがりに用いる竹。
もがりとる
もがりと・る 【強請取る】 (動ラ四)
ゆすり取る。「着衣裳までも―・り/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
もがりのみや
もがりのみや 【殯の宮】
「あらきのみや」に同じ。
もがりぶえ
もがりぶえ [4] 【虎落笛】
冬の強い風が柵(サク)や竹垣・電線などに吹きつけて発する笛のような音。[季]冬。《―眠に落ちる子供かな/虚子》
もがる
もが・る 【強請る・虎落る】 (動ラ四)
(1)反対する。さからう。「これお寮さま,この上外へ談合あらば,必ずそこは―・るぞえ/浄瑠璃・下関猫魔達」
(2)言いがかりをつけて金品をゆする。「七十になる浄閑が,―・られたといふ外聞悪さ/浄瑠璃・寿の門松」
もきち
もきち 【茂吉】
⇒斎藤(サイトウ)茂吉
もぎ
もぎ [1] 【裳着】
平安時代,公家の女子が成人したしるしとして,初めて裳を着ける儀式。男子の元服に当たる。一二歳から一四歳の頃,婚儀以前に行うのが習わしであった。吉日を選んで尊長者が腰の紐(ヒモ)を結び,髪を垂れ髪から結い髪に改めた。
もぎ
もぎ【模擬の】
imitation;→英和
sham.→英和
‖模擬試験 a sham[trial]examination.模擬店 a stall (at a bazaar).
もぎ
もぎ [1] 【模擬・摸擬】 (名)スル
本物にまねてすること。「―裁判」「真物それみづからを―するをば/小説神髄(逍遥)」
もぎしけん
もぎしけん [4][3] 【模擬試験】
入学試験の準備として,同じような形式で行う試験。模試。
もぎじっけん
もぎじっけん [3] 【模擬実験】
⇒シミュレーション
もぎてん
もぎてん [0][2] 【模擬店】
パーティー・学園祭などで,実物の店をまねて設けた,飲食物を出す所。
もぎとる
もぎと・る [3][0] 【捥ぎ取る】 (動ラ五[四])
(1)ねじるようにして取る。「ナシを木から―・る」
(2)強引に奪い取る。「ハンドバッグを―・られた」
[可能] もぎとれる
もぎとる
もぎとる【捥ぎ取る】
⇒捥(も)ぐ.
もぎどう
もぎどう【没義道な】
inhuman;→英和
brutal.→英和
もぎどう
もぎどう [2] 【没義道】 (名・形動)[文]ナリ
〔「無義道」の転かという〕
人の道にはずれること。むごいこと。不人情なこと。また,そのさま。非道。「―な仕業」「離れるものは―に離れて行く/虞美人草(漱石)」
もぎはなす
もぎはな・す [4][0] 【捥ぎ離す】 (動サ五[四])
むりやり引きはなす。「親の手から子を―・す」
もぎり
もぎり [1][3] 【捥り】
劇場・映画館などの入り口で,入場券の半分をもぎ取ること。また,その人。「―嬢」
もぎりとる
もぎりと・る [4] 【捥り取る】 (動ラ五[四])
「もぎとる」に同じ。「枝を―・る」
もぎる
もぎ・る [2] 【捥る】 (動ラ五[四])
ねじり取る。ちぎり取る。もぎ取る。「枝を―・る」
[可能] もぎれる
もぎれる
もぎ・れる [3] 【捥れる】 (動ラ下一)
無理な力が加わり,ねじれて取れる。「人形の腕が―・れる」
もく
もく [0]
タバコ。「―拾い」「洋―」
〔タバコの煙を「くも(雲)」と見たて,それを逆に言った語〕
もく
もく 【木工・杢】
木で家や器物を作る人。大工。こだくみ。「御前に孫王の君,兵衛,―候ひて/宇津保(国譲上)」
もく
もく [1] 【杢】
種々の原因により,通常の板目・柾(マサ)目とは異なる模様が材面に現れた木目。玉杢・鶉(ウズラ)杢・バーズアイなどがあり,珍重される。
杢[図]
もく
もく [1] 【木】
(1)木目。
(2)五行の第一。季節では春,方位では東,色では青,五星では木星に当てる。十干では甲(キノエ)・乙(キノト)。
(3)七曜の一。「木曜」の略。
もく
もく【目】
[項目]an item;→英和
a division;→英和
an order (動物学の).→英和
もく
もく 【目】
■一■ [1] (名)
(1)生物分類上の一段階。綱の下位,科の上位。「霊長―」
→亜目
(2)予算編成上の小区分。「款・項・―・節」
(3)律令制で,国司の主典(サカン)。
(4)名目。「みだりに堂上といふ―を以て地下に誇る事/国歌八論」
■二■ (接尾)
助数詞。囲碁で,碁石や碁盤の目を数えるのに用いる。「一〇―負ける」「二―置く」
もくあみ
もくあみ【元の木阿彌になる】
come to nothing;lose all that one has gained.
もくあみ
もくあみ [0] 【木阿弥】
「元(モト)の木阿弥」の略。
もくあみ
もくあみ 【黙阿弥】
⇒河竹(カワタケ)黙阿弥
もくあん
もくあん 【黙庵】
(?-1345) 鎌倉末・南北朝時代の画僧。諱は霊淵。元に渡り,同地で没す。作「四睡図」「布袋図」
もくいん
もくいん [0] 【木印】
木の印材に彫った印章。
もくう
もくう [1] 【沐雨】
雨で身を洗うこと。
→櫛風(シツプウ)沐雨
もくか
もくか [0] 【木化】
⇒もっか(木化)
もくかい
もくかい [0] 【黙会】
⇒もっかい(黙会)
もくかん
もくかん [0] 【木簡】
⇒もっかん(木簡)
もくが
もくが [0] 【木画】
工芸品や家具などの表面装飾法の一。木象眼を用いて絵のように文様を表したもの。もくえ。
もくきょ
もくきょ [1] 【黙許】
⇒もっきょ(黙許)
もくぎゅうりゅうば
もくぎゅうりゅうば モクギウリウバ [5] 【木牛流馬】
中国,蜀の諸葛孔明が創案したといわれる兵糧運搬用の車。牛馬にかたどり,機械仕掛けで運行する。ぼくぎゅうりゅうば。
もくぎょ
もくぎょ【木魚】
a mokugyo;a wooden gong.
もくぎょ
もくぎょ [1] 【木魚】
経を読む時にたたく木製の仏具。ほぼ球形で中空,横に割れ目があり,魚の鱗(ウロコ)が彫りつけられている。禅寺で合図に打ち鳴らす魚板(ギヨバン)から変化したもの。
木魚[図]
もくぎょいりあいかた
もくぎょいりあいかた [6] 【木魚入り合方】
下座音楽の一。寺・墓場・寂しい野原の場面などで,人物の出入りに用いる,木魚を加えた合方。
もくぎょこう
もくぎょこう [0] 【木魚講】
江戸後期,葬儀の費用に当てる目的で組織された講。葬儀の際,先達が大きな木魚を首からつるして打ち鳴らし,講中の者が念仏を唱えながら野辺送りをした。
もくぐう
もくぐう [0] 【木偶】
木でつくった人形。でく。
もくけい
もくけい [0] 【木契】
⇒もっけい(木契)
もくけんれん
もくけんれん 【目犍連】
〔梵 Maudgalyāyana〕
釈迦の十大弟子の一人。マガダ国のバラモンの出身。はじめ懐疑論者サンジャヤの弟子であったが,仏弟子となり神通第一と称される。彼が餓鬼道におちた母を救うために供養した行法が盂蘭盆会(ウラボンエ)の起源といわれる。目連。
もくげ
もくげ [0] 【木槿】
⇒むくげ(木槿)
もくげい
もくげい [0] 【目迎】 (名)スル
その人の来る方向に視線を向けて,迎えること。「―目送する」
もくげき
もくげき [0] 【木屐】
下駄。木履(ボクリ)。
もくげき
もくげき【目撃する】
see (with one's own eyes);→英和
witness.→英和
目撃者 an eyewitness.→英和
もくげき
もくげき [0] 【黙劇】
せりふなしの,踊り・身振り・表情だけで表現する劇。パントマイム。
もくげき
もくげき [0] 【目撃】 (名)スル
実際に目で見ること。「犯行を―する」「―者」
もくげんじ
もくげんじ [3][0] 【木槵子】
ムクロジ科の落葉小高木。中国・朝鮮原産。西日本の海岸地方に生える。葉は羽状複葉。小葉は卵形。初夏,黄色小花が円錐状につく。種子は黒くて数珠玉に,花は眼薬や黄色染料とする。モクレンジ。ムクレニシ。楝葉菩提樹(センダンバノボダイジユ)。漢名,欒樹。
もくこん
もくこん [0] 【目今】
「もっこん(目今)」に同じ。「―東京の報を听(キ)くに/近世紀聞(延房)」
もくさく
もくさく [0] 【木柵】
木のさく。木製のさく。
もくさく
もくさく [0] 【木酢・木醋】
木材を乾留して得られる刺激臭のある水溶性液体。酢酸・メチル-アルコール・アセトン・酢酸メチルなどを含む。防腐剤とする。木材乾留は工業的には行われていない。木酢酸。木酢液。
もくさつ
もくさつ【黙殺する】
ignore deliberately;take no notice <of> .
もくさつ
もくさつ [0] 【黙殺】 (名)スル
無視すること。とりあわないこと。「反対意見を―する」
もくさん
もくさん [0] 【目算】 (名)スル
(1)目で見て大体の見当をつけること。目分量。「―を立てる」「経費を―してみる」
(2)もくろみ。みとおし。「―がはずれる」
もくさん
もくさん【目算】
calculation;expectation.→英和
〜が外れる do not come up to one's expectation;be disappointed.
もくざ
もくざ [1] 【黙坐】 (名)スル
だまってすわっていること。「―して腕を拱(ク)んで,沈吟して/浮雲(四迷)」
もくざい
もくざい [2][0] 【木材】
建築や工作などの材料として用いる木。材木。
もくざい
もくざい【木材】
⇒材木.
もくざいパルプ
もくざいパルプ [5] 【木材―】
⇒ウッド-パルプ
もくし
もくし [0] 【杢糸】
刺繍(シシユウ)や織物に用いる,二色以上の糸をより合わせたもの。よりからみ糸。
もくし
もくし [1] 【黙思】 (名)スル
だまったまま思いにふけること。黙想。黙考。「野外を歩るき��―して居た/思出の記(蘆花)」
もくし
もくし [1] 【黙識】
口に出さずに心中に会得すること。もくしき。
もくし
もくし [1] 【黙止】 (名)スル
だまってそのままにしておくこと。口出しをせずだまっていること。「其為すべからざるものは直ちに―せんのみ/民約論(徳)」
もくし
もくし [0][1] 【黙視】 (名)スル
だまって見ていること。「かわいそうで―できない」
もくし
もくし【黙視する】
[見逃す]overlook;→英和
connive <at> .→英和
もくし
もくし【黙示】
(a) revelation.→英和
〜する reveal.→英和
‖黙示録 Revelations.
もくし
もくし [1] 【目視】 (名)スル
見ること。「―しうる範囲」
もくし
もくし [0] 【黙示】
〔「もくじ」とも〕
(1)はっきりと言わず,暗黙のうちに意志や考えを示すこと。「―の契約」
(2)ユダヤ教・キリスト教で,神が人に隠されていた真理や神の意志を啓示すること。アポカリプス。
もくしき
もくしき [0] 【黙識】
⇒もくし(黙識)
もくししんつう
もくししんつう [1] 【黙識心通】
言葉に表さなくても心で理解すること。
もくしつ
もくしつ [0] 【木質】
(1)木の性質。きじ。
(2)植物の幹の内部の固い部分。木化した細胞から成る。
(3)木材に似た性質。
もくしつせんい
もくしつせんい [5] 【木質繊維】
⇒木部繊維(モクブセンイ)
もくしぶんがく
もくしぶんがく [4] 【黙示文学】
後期ユダヤ教と原始キリスト教で発達した終末論的色彩の濃い一群の文書。神によって開示された秘密を幻の中の怪奇な動物などの象徴を用いて報告する。旧約聖書ダニエル書,新約聖書ヨハネ黙示録など。啓示文学。
もくしゅ
もくしゅ [1] 【木主】
神や人の霊魂にかえてまつる木製のもの。みたましろ。位牌(イハイ)。また,木像。「周の武王は―を作て殷の世を傾け/太平記 33」
もくしゅんぎく
もくしゅんぎく [3] 【木春菊】
マーガレットの別名。
もくしょう
もくしょう [0] 【木匠】
大工。木工(モク)。こだくみ。
もくしょう
もくしょう [0] 【目睫】
〔目とまつげの意〕
きわめて近い所。すぐ目の前。目前。「紅なる熔巌の流は,今や―に迫り来りぬ/即興詩人(鴎外)」
もくしょう
もくしょう [0] 【目笑】 (名)スル
(1)目もとに笑みを浮かべること。
(2)目を見合わせて笑うこと。「―を交わす」
もくしょうぜん
もくしょうぜん モクセウ― [3] 【黙照禅】
心を平静にして座禅することのみを偏重し,心の活発な働きを否定する禅風。曹洞宗の禅の陥りやすい誤りとして,臨済宗の側から言われる。
⇔看話禅(カンナゼン)
もくしょうのかん
もくしょうのかん 【目睫の間】
きわめて接近していること。「この許多の景物―に聚まりたれば/舞姫(鴎外)」
もくしろく
もくしろく 【黙示録】
⇒ヨハネ黙示録(モクシロク)
もくしんかんしつぞう
もくしんかんしつぞう [8] 【木心乾漆像】
乾漆像の一。木心に麻布を貼り,その上に漆を塗り金箔をおくか,または白色の下地にして彩色した彫像。飛鳥時代からこの技法によってつくられた仏像が多い。
もくじ
もくじ [0] 【目次】
(1)書物の内容の見出し書き。
(2)項目または箇条の順序。
もくじ
もくじ【目次】
(a table of) contents.
もくじき
もくじき 【木食・木喰】
(1)(木食応其(オウゴ))(1536-1608) 戦国・安土桃山時代の真言宗の僧。近江の人。もと武士であったが高野山で出家。豊臣秀吉の高野山攻めに際し,和議を斡旋(アツセン)してその帰依を受け,金堂の再建や興山寺・青巌寺の建立など,高野山の再興に努めた。連歌もよくし,「無言抄」などの著書がある。
(2)(木食五行(ゴギヨウ))(1718-1810) 江戸中・後期の僧。甲斐の人。四五歳で木食戒を受け,のち諸国を行脚しながら,多くの素朴にして円満な相の木彫仏を制作,各地に三〇〇体以上が現存。
もくじき
もくじき [0] 【木食】
五穀を断って木の実や若芽だけを食べて修行すること。また,その人。木食上人(シヨウニン)。
もくじゅう
もくじゅう [0] 【木銃】
木製の銃。銃剣術の練習用。
もくじゅう
もくじゅう [0] 【黙従】 (名)スル
だまって従うこと。「自由の精神は造化に―するを肯ぜざるなり/内部生命論(透谷)」
もくじゅう
もくじゅう【黙従】
acquiescence.〜する acquiesce <in> .→英和
もくじん
もくじん 【木人】
木で人間の形に作ったもの。[日葡]
もくす
もく・す [2] 【目す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「目する」の五段化〕
「目する」に同じ。「次期社長と―・されている」
■二■ (動サ変)
⇒もくする
もくす
もく・す 【黙す】 (動サ変)
⇒もくする(黙)
もくする
もく・する [3] 【目する】 (動サ変)[文]サ変 もく・す
(1)認める。判断する。「我輩を―・するに,改革家流の名を以てする/学問ノススメ(諭吉)」
(2)注目する。嘱目(シヨクモク)する。「将来を―・されている」
(3)目で知らせる。目くばせする。
もくする
もく・する [3] 【沐する】 (動サ変)[文]サ変 もく・す
(1)髪を洗う。また,体を洗う。「雨に―・し風に梳(クシケズ)る」
(2)恩恵などを受ける。浴する。こうむる。「神の恩(メグミ)に―・すべし/罪と罰(魯庵)」
もくする
もく・する [3] 【黙する】 (動サ変)[文]サ変 もく・す
だまる。無言でいる。「―・して語らず」
もくする
もくする【黙する】
⇒黙る.
もくず
もくず [0] 【藻屑】
海中の藻のくず。
もくず
もくず【藻屑と消える】
sink to the bottom (of the sea).→英和
もくず=となる
――とな・る
水難や海難で死ぬ。「海の―・る」
もくずがに
もくずがに [3] 【藻屑蟹】
カニの一種。甲の幅約6センチメートル。はさみは大きく,褐色の長毛が房状に密生する。全身暗緑色。内湾の河口域から川の中流にすむ。肉は美味で食用とするが,肺臓吸虫の第二中間宿主なので,加熱調理が必要。日本各地と千島・沿海州・台湾などに分布。
もくせい
もくせい [0] 【木製】
木で作ること。また,作ったもの。
もくせい
もくせい【木犀】
《植》a fragrant olive.
もくせい
もくせい【木製の】
wooden;→英和
made of wood.
もくせい
もくせい [0] 【木精】
(1)木の精。木霊(コダマ)。
(2)〔木材の乾留で得られることから〕
メチル-アルコールの別名。
もくせい
もくせい【木星】
《天》Jupiter.→英和
もくせい
もくせい [0] 【木星】
〔Jupiter〕
太陽系の第五惑星。太陽系の惑星中最大のもの。太陽からの平均距離は地球のそれの五・二〇三倍。公転周期11.86年。自転周期〇・四一四日。赤道半径7万1492キロメートル。質量は地球の三一七・八三倍。極大光度はマイナス二・八等。発見された衛星は一六個。うち特に大きい四個はガリレイが発見したので,ガリレイ衛星という。大気には水素の含有量が多い。歳星。太歳。夜中の明星。
もくせい
もくせい [0][3] 【木犀】
モクセイ科の常緑小高木,キンモクセイ・ギンモクセイ・ウスギモクセイの総称。花は甘い感じのする芳香を放つ。普通にはギンモクセイをさす。[季]秋。《―の香にあけたての障子かな/虚子》
もくせいがたわくせい
もくせいがたわくせい [7][0] 【木星型惑星】
太陽系内の,木星・土星・天王星・海王星のこと。地球型惑星と比べて,半径も質量もはるかに大きく,水素・ヘリウムなどを主成分とするガス体で,自転が速いなどの共通した性質をもつ。大惑星。
→地球型惑星
もくせいしだ
もくせいしだ [5] 【木生羊歯】
茎が木本状となったシダ類の総称。ほとんど枝が出ず,頂に大形の葉を多数つける。古生代に栄えた植物で,現在では高温多湿の熱帯・亜熱帯地方に分布する。ヘゴ・マルハチなど。
もくせいそう
もくせいそう [0] 【木犀草】
モクセイソウ科の一年草。北アフリカ原産。花壇などに植える。高さ約30センチメートル。葉はへら形。六月,黄白色の香りの良い花を穂状につける。ニオイレセダ。
もくせん
もくせん [0] 【木船】
木造船。
もくせん
もくせん [0] 【目銭】
〔「めぜに」とも〕
(1)中世,商船に課した入港税。
(2)中世,酒屋役や段銭の称。
もくぜん
もくぜん [0] 【黙然】 (ト|タル)[文]形動タリ
何も言わずに黙っているさま。もくねん。「―として答えない」「流石(サスガ)の清水も余りの事に驚きて暫しは―たり/もしや草紙(桜痴)」
もくぜん
もくぜん [0] 【目前】
目の前。すぐ近く。「大会が―に迫る」
もくぜん
もくぜん【目前の】
imminent;→英和
impending;→英和
before one's eyes.〜に迫る be near at hand.〜で under one's very nose;in the presence of.
もくそう
もくそう【黙想】
meditation.〜する meditate <on> .→英和
もくそう
もくそう [0] 【黙想】 (名)スル
黙って思いにふけること。「いすにかけて―する」「―にふける」
もくそう
もくそう [0] 【目送】 (名)スル
その人の方に視線を注ぎながら見送ること。「目迎―」「此の目覚(メザマシ)き美形の同伴をさへ暫(シバラ)く―せり/金色夜叉(紅葉)」
もくそう
もくそう【目送する】
follow with one's eyes.
もくそく
もくそく【目測】
eye measurement.〜する measure with the eye.→英和
もくそく
もくそく [0] 【目測】 (名)スル
目で見ておおよその長さ・広さ・高さなどをはかること。「川幅を―する」「―を誤る」
もくぞう
もくぞう【木造の】
wooden;→英和
built[made]of wood.木造家屋 a wooden house.
もくぞう
もくぞう【木像】
a wooden statue.
もくぞう
もくぞう [0] 【木像】
木で作った像。
もくぞう
もくぞう [0] 【木造】
木で作ってあること。また木で作ったもの。「―家屋」「―船」
もくぞうがん
もくぞうがん [3] 【木象眼・木象嵌】
台木に,台木とは異なった色や木目の木片をはめ込んで文様をあらわす技法。金属・貝殻・竹などをはめ込むものもある。
もくぞうけんちくし
もくぞうけんちくし [8] 【木造建築士】
建築士法に基づき木造の建築物の設計・工事監理等を行う建築士。
もくぞく
もくぞく [0] 【木賊】
植物トクサの漢名。
もくたろう
もくたろう モクタラウ 【杢太郎】
⇒木下(キノシタ)杢太郎
もくたん
もくたん【木炭(画)】
(a) charcoal (drawing).→英和
もくたん
もくたん [3] 【木炭】
(1)木をむし焼きにして作った燃料。すみ。
(2)デッサンや下絵などに使う,細くて軟らかい炭。
もくたんが
もくたんが [0] 【木炭画】
木炭{(2)}で描いた絵。デッサン・下絵などに用いる。濃淡がつけやすく,軟らかい調子が出る。
もくたんし
もくたんし [3] 【木炭紙】
木炭画を描くための紙面のあらい画用紙。
もくたんじどうしゃ
もくたんじどうしゃ [6] 【木炭自動車】
木炭ガス発生炉によって発生するガスを燃料にして走る自動車。第二次大戦末期から戦後の一時期,日本で用いられた。
もくだい
もくだい [2] 【目代】
〔人の耳目に代わる意〕
(1)平安・鎌倉時代,国守の代理として任国に派遣されて国務を代行した私的な役人。めしろ。
(2)室町時代以降,広く代官の意に用いられた。
(3)江戸時代,目付(メツケ)のこと。
もくだく
もくだく [0] 【黙諾】 (名)スル
言葉には出さず,態度で承知したことを示すこと。黙許。「役人も否と云はずに―して帰る/福翁自伝(諭吉)」
もくだく
もくだく【黙諾】
a tacit consent.〜する consent tacitly <to> .
もくちゅう
もくちゅう [0] 【目中】
「眼中(ガンチユウ){(2)}」に同じ。「彼の―には神聖なるものが絶対的にない/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
もくちょう
もくちょう [0] 【黙聴】 (名)スル
黙って聞き入ること。「之を―するに忍びず涙を垂れて/世路日記(香水)」
もくちょう
もくちょう [0] 【木彫】
木に仏像・人像・模様などを彫刻すること。また,彫刻したもの。
もくちょう
もくちょう【木彫】
wood carving.
もくちんアパート
もくちんアパート [6] 【木賃―】
「木造賃貸アパート」の略。
もくつう
もくつう [0] 【木通】
アケビの漢名。また,アケビの木部を用いた漢方生薬名。消炎性の利尿剤に用いられる。
もくてき
もくてき【目的】
a purpose;→英和
an end;→英和
an object(ive);→英和
an aim.→英和
〜を達する achieve[fulfil]one's purpose.…を〜とする aim <at> ;intend <to do> .→英和
…の〜で for the purpose of;with the object of;with a view to <doing> .‖目的格《文》the objective case.目的語《文》an object.目的地 the[one's]destination.
もくてき
もくてき [0] 【目的】
(1)実現しよう,到達しようとして目指す事柄。めあて。「―を達成する」「―をとげる」「本来の―にかなっていない」
(2)〔哲〕 行為において目指すもの。それのために,またそれに向けて行為が行われ,実現が求められるもの。
⇔手段
もくてきいしき
もくてきいしき [5] 【目的意識】
自己の行為の目的についての明確な自覚。「―的」
もくてきいん
もくてきいん [4] 【目的因】
〔哲〕 アリストテレスの説く,事物が生成するための四原因の一。例えば,家に対しては,家としての役割・働きがこれにあたる。
→原因(2)
もくてきかく
もくてきかく [4][3] 【目的格】
〔objective case〕
英文法などで,主格・所有格と並ぶ格の一。名詞または名詞句が動詞の目的語になっている関係をいう。賓格。
もくてきけいろん
もくてきけいろん [5] 【目的刑論】
刑罰は犯罪に対する報復ではなく,犯罪防止などの目的のために加えられるとする考え方。抑止刑論や教育刑論がある。
→応報刑論
もくてきご
もくてきご [0] 【目的語】
文の成分のうち,述語動詞の表す動作・作用が及ぶ対象物や相手を表す語。「卵を割る」「湯をわかす」「辞書をひく」の「卵を」「湯を」「辞書を」などのように,現代語では,多くの場合,格助詞「を」を伴う。もっとも,国文法では,一般に連用修飾語に含めて取り扱われる。英文法などでは,さらに直接目的語と間接目的語を区別することもある。客語。
もくてきぜい
もくてきぜい [4] 【目的税】
特定事業の財源にあてるために課せられる税。地方道路税・都市計画税など。
⇔普通税
もくてきち
もくてきち [4][3] 【目的地】
到達しようとしてそこへ向かって進んでいく土地。「―に到着する」
もくてきてき
もくてきてき [0] 【目的的】 (形動)
〔哲〕 自然の因果法則にではなく,道徳的な目的にしたがっているさま。
⇔機械的
「合―」
もくてきのくに
もくてきのくに 【目的の国】
〔哲〕
〔(ドイツ) Reich der Zwecke〕
カントの用語。各人が互いに人格に対する尊敬の念をもって結ばれる理想の世界。ここでは目的自体として絶対価値を有する人格が自律的意志の主体として,共通の道徳律をになう。
⇔自然の国
もくてきはん
もくてきはん [4] 【目的犯】
犯罪成立の要件として,故意のほかに「朝憲紊乱の目的」「行使の目的」など一定の目的の存在を必要とする犯罪。内乱罪・偽造罪など。
もくてきぶつ
もくてきぶつ [4] 【目的物】
ある行為の目的となる物。
もくてきろん
もくてきろん [4] 【目的論】
〔哲〕
〔teleology〕
目的や合目的性によって実在や行為などを解明しようとする説。歴史や人間の行為も自然現象も目的という観点で規定できるとする。アリストテレスが最初に体系的に展開した。
→機械論
もくてきろんてきしょうめい
もくてきろんてきしょうめい [0] 【目的論的証明】
〔哲〕 神の存在証明の一。自然界に存在する秩序の合目的性から,その創造者である神の存在を証明する方法。
もくてきろんてきりんりがく
もくてきろんてきりんりがく [11] 【目的論的倫理学】
〔teleological ethics〕
正しさや義務の概念よりも,その行為が人間にとって望ましいこと(善)に導くかどうかを重視する倫理説。
→義務倫理学
もくと
もくと [1] 【目途】
(1)めあて。目的。「蓄財の―は/文明論之概略(諭吉)」
(2)目標。めど。「来年完成を―に工事を急ぐ」
もくと
もくと [1] 【目賭】 (名)スル
実際に見ること。目撃。「近代文芸の活きた事実を―するものの首肯し得ざる所であらう/文芸上の自然主義(抱月)」
もくとう
もくとう [0] 【黙祷】 (名)スル
無言で神や死者の霊に祈ること。「一分間―する」「―を捧げる」
もくとう
もくとう【黙祷】
a silent prayer.〜する pray silently <for> .
もくどう
もくどう [0] 【木道】
湿地帯を歩くための,板を渡して作った道。
もくどく
もくどく [0] 【黙読】 (名)スル
声を出さずに読むこと。
⇔音読
「教科書を―する」
もくどく
もくどく【黙読する】
read silently.
もくにん
もくにん【黙認】
a tacit consent;connivance.〜する give a tacit consent;connive <at> .→英和
もくにん
もくにん 【木人】
木製の人形。「忻(タバカ)つて立て置きたる―に向て剣を拉(トリヒシ)ぎ戈を靡(ナビ)かす/太平記 38」
もくにん
もくにん [0] 【黙認】 (名)スル
おおっぴらにではなく,暗黙のうちに許すこと。「遅刻を―する」「―の形になる」
もくねじ
もくねじ【木ねじ】
a wood screw.
もくねじ
もくねじ [0] 【木螺子】
螺旋(ラセン)の切ってある釘。木材用のねじ。頭部の溝にねじ回しを当ててねじ込む。
もくねん
もくねん [0] 【黙然】 (ト|タル)[文]形動タリ
「もくぜん(黙然)」に同じ。「―として,吾影を見る/草枕(漱石)」
もくねん
もくねん [0] 【黙念】 (ト|タル)[文]形動タリ
だまって考え込む・こと(さま)。「―として坐つてゐた/浮雲(四迷)」
もくのかみ
もくのかみ 【木工頭】
(1)木工寮の長官。こだくみのかみ。むくのかみ。
(2)大工の棟梁。
もくはい
もくはい [0] 【木牌】
(1)木の札。
(2)木の位牌。
もくはい
もくはい [0] 【木杯・木盃】
木で作ったさかずき。
もくはい
もくはい [0] 【黙拝】 (名)スル
無言で礼拝すること。心の中で拝むこと。「只―するに過ぎざるのみ/世路日記(香水)」
もくはん
もくはん【木版】
woodcut;→英和
woodblock printing;xylography (木版術).木版画 a woodcut;→英和
a woodblock print.
もくはん
もくはん [0] 【木版】
木の板に文字や絵などを彫った印刷用の版。また,それで刷ったもの。
もくはんいんさつ
もくはんいんさつ [5] 【木版印刷】
木の板に書画を彫り,それを版とした印刷。室町末期までは仏画が中心。近世初頭に朝鮮から木版活字が輸入され,書籍などの印刷を促した。
もくはんが
もくはんが [0] 【木版画】
木版刷りの絵。
もくはんずり
もくはんずり [0] 【木版刷(り)】
木版で印刷すること。また,その印刷物。
もくはんや
もくはんや [0] 【木版屋】
版木を彫ることを業とする人。また,その家。版木屋。
もくば
もくば [0][1] 【木馬】
(1)木で馬の形に作ったもの。子供が乗って遊んだりする。
(2)器械体操に使った道具。現在の跳馬の類。
(3)昔の拷問の道具。背をとがらせた木製馬形の台。この上にまたがらせ,両足におもりをつけて責めた。「―責め」「―にのせんとする間/十訓 7」
もくば
もくば【木馬】
a wooden horse;a vaulting horse (体操の);a rocking horse (玩具).
もくひ
もくひ [0] 【木樋】
水を通すための木製のとい。
もくひ
もくひ [1][0] 【黙秘】 (名)スル
取り調べなどに対し,黙ったままでいること。何も言わないこと。「完全―」
もくひ
もくひ [1] 【木皮】
木の皮。樹皮。多く漢方でいう。「草根―」
もくひけん
もくひけん [3] 【黙秘権】
憲法が保障する基本的人権の一。刑事責任を負わされるおそれのあるような自己に不利益な供述を強要されない権利。供述拒否権。
もくひけん
もくひけん【黙秘権】
<use> the right of silence.
もくひつ
もくひつ [0] 【木筆】
(1)「ぼくひつ(木筆)」に同じ。
(2)コブシの異名。[節用集(文明本)]
もくひょう
もくひょう [0] 【木標】
木で作っためじるし,特に墓標。
もくひょう
もくひょう【目標】
a mark;→英和
a target;→英和
a goal;→英和
an object[aim].→英和
…を〜にする aim at.⇒目的.
もくひょう
もくひょう [0] 【目標】
(1)そこまで行こう,なしとげようとして設けた目当て。「年内完成を―にする」「―を掲げる」
(2)射撃などの,的。「―に命中する」
(3)目じるし。「車上にて弗と目につきしは両替屋の―なり/千山万水(乙羽)」
もくひょうそうばけん
もくひょうそうばけん [7] 【目標相場圏】
通貨当局が自国通貨の相場安定のために外国為替市場に介入するときに目標となる相場の値幅。ターゲット-ゾーン。
もくひろい
もくひろい [3] 【もく拾い】
他人の捨てたタバコの吸い殻を拾って歩くこと。また,その人。
もくふよう
もくふよう [3] 【木芙蓉】
⇒芙蓉(フヨウ)
もくぶ
もくぶ [1] 【木部】
植物の維管束のうち,導管・仮導管・木部柔組織・木部繊維などの集合した組織。主として水分の通路になるとともに,植物体を支持する。木質部。
もくぶせんい
もくぶせんい [4] 【木部繊維】
維管束の木部にある繊維細胞。靭皮(ジンピ)繊維より短い。細胞壁は木化しており,これがよく発達するとカシのような固い材をつくる。木質繊維。
→茎
もくへん
もくへん [0] 【木片】
木の切れはし。
もくへん
もくへん【木片】
a (wood) block (大きな);a chip of wood (小さな).
もくへんセメントばん
もくへんセメントばん [0] 【木片―板】
木片とセメントを混ぜて加圧成形した板。壁・天井の下地材として使用される。
もくべい
もくべい 【木米】
⇒青木(アオキ)木米
もくほ
もくほ 【木浦】
⇒もっぽ(木浦)
もくほどう
もくほどう [3] 【木舗道】
木煉瓦(レンガ)を敷きつめた道路。
もくほん
もくほん [0] 【木本】
木部が発達した多年生の地上茎をもつ植物。高木と低木とに分ける。
⇔草本
もくぼ
もくぼ [1] 【木母】
〔「梅」の字を分解した語〕
梅の異名。
もくぼじ
もくぼじ 【木母寺】
東京都墨田区にある天台宗の寺。山号,梅柳山。平安中期忠円の開創。謡曲「隅田川」の梅若丸の故事で有名。四月一日に梅若忌が行われる。梅若寺。
もくまおう
もくまおう [3] 【木麻黄】
トキワギョリュウの別名。
もくめ
もくめ【木目】
the grain <of wood> .→英和
〜のあらい(細かい) coarse-(fine-)grained.
もくめ
もくめ [0][3] 【木目】
木の切り口に見られる,年輪・繊維・導管などによる模様。木理。きめ。もく。「―の荒い木」
もくめしぼり
もくめしぼり [4] 【木目絞り】
木目の感じを表した絞り染め。
もくめぬり
もくめぬり [0] 【木目塗(り)】
漆塗りで,黒漆を塗った上に朱漆で木目を描いたもの。また,木地に木目を錐(キリ)先で彫り,その上に漆を塗って木目を出すもの。
もくもう
もくもう [0] 【木毛】
果実・陶磁器などを梱包(コンポウ)するときに詰め物にする,糸状に切り出した木くず。もくも。
もくもうセメントばん
もくもうセメントばん [0] 【木毛―板】
ひも状に削った木毛とセメントを混ぜて加圧成形した板。断熱性・吸音性があり,壁・天井の下地材や化粧材として使用される。
もくもく
もくもく [0] 【黙黙】 (ト|タル)[文]形動タリ
黙っているさま。また,黙って仕事に精を出すさま。「―と(して)働く」「是れ余の之を―に付すること能はず/天賦人権論(辰猪)」
もくもく
もくもく【黙々として】
silently;→英和
in silence.
もくもく
もくもく [1] (副)スル
(1)煙・雲などが,次々とわきあがるさま。「入道雲が―(と)わきあがる」「―(と)煙をはく」
(2)一部分が盛り上がりうごめくさま。「筋肉が―と盛りあがる」
(3)物をほおばって口を動かすさま。もぐもぐ。「口を―させる」
もくもん
もくもん [0] 【木門】
江戸前期の儒学者木下順庵の門下。
もくもんのじってつ
もくもんのじってつ 【木門の十哲】
木下順庵門下の一〇人の高弟。すなわち,雨森芳洲・新井白石・室鳩巣・榊原篁洲・祇園南海・南部南山・服部寛斎・松浦霞沼・向井滄洲・三宅観瀾。
もくやく
もくやく [0] 【黙約】
公的にではなく,互いの了解のもとに結んだ約束。黙契。「―がある」
もくやく
もくやく【黙約】
⇒黙契(もつけい).
もくよう
もくよう [3][0] 【木曜】
木曜日。
もくようかい
もくようかい 【木曜会】
(1)1890年(明治23)に結成された貴族院における子爵議員の会派。研究会の前身。
(2)1897年(明治30)に結成された貴族院における男爵議員を中心にした会派。
もくようとう
もくようとう モクエウタウ 【木曜島】
〔Thursday Island〕
オーストラリアの北東端,ヨーク岬半島の北にある小島。周辺海域は真珠の採取地。第二次大戦前,日本人が多数居住。
もくようび
もくようび [3] 【木曜日】
週の第五日。水曜日の次の日。木曜。
もくようび
もくようび【木曜日】
Thursday <Th.,Thurs.> .→英和
もくよく
もくよく [0] 【沐浴】 (名)スル
髪やからだを洗い清めること。「斎戒―」「清流で―する」
もくよく
もくよく【沐浴する】
have a bath;→英和
bathe;→英和
perform ablution (身を清める).
もくよくかいめん
もくよくかいめん [5] 【沐浴海綿】
海綿動物の一種。体系は鐘状・塊状などで,直径15センチメートル余り。体表に多数の小突起と孔(アナ)がある。網目状に連なった海綿質繊維の骨格を精製・加工してスポンジなどにする。暖海に分布。ユアミカイメン。浴用海綿。
もくらん
もくらん [2][1] 【木蘭】
(1)木蓮(モクレン)の異名。
(2)染め色の名。赤みを帯びた灰黄色。上代は黄橡(キツルバミ)と同色とされた。織り色では経(タテ)黒,緯(ヨコ)黄。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は黄,裏は黒。四季通用。
もくらんじ
もくらんじ [3] 【木蘭地】
梅谷渋(ウメヤシブ)で染めた木蘭色の狩衣・直垂(ヒタタレ)などの地。むくらんじ。もくれんじ。
もくらんじき
もくらんじき [0] 【木蘭色】
「木蘭{(2)}」に同じ。
もくり
もくり [1] 【木理】
もくめ。木目(キメ)。
もくりょう
もくりょう [2] 【木工寮】
律令制で,宮内省に属し,宮殿の造営・修理,木材の調達などを担当した官司。こだくみのつかさ。
もくれい
もくれい【目礼する】
nod <to> .→英和
もくれい
もくれい [0] 【黙礼】 (名)スル
黙ってお辞儀をすること。
もくれい
もくれい [0] 【目礼】 (名)スル
目を見合わせて礼をすること。「―して通り過ぎる」「会えば―を交わす程度」
もくれい
もくれい【黙礼する】
make a bow in silence.
もくれいし
もくれいし [3] 【木茘枝】
ニシキギ科の常緑低木。暖地の海岸付近に生える。葉は楕円形で革質。雌雄異株。三月頃,葉腋(ヨウエキ)に淡緑黄色の小花が集まって咲く。果実は広楕円形で,熟すと裂けて赤い種子が現れる。福木(フクボク)。
もくれん
もくれん【木蓮】
a magnolia.→英和
もくれん
もくれん [1][2] 【木蓮・木蘭】
モクレン科の落葉低木。中国原産。古く渡来し,庭木とされる。春,濃紫色で内面が淡紫色の大きい六弁花を開く。葉は倒卵形。紫木蘭(シモクレン)。木蘭花(モクレンゲ)。[季]春。《―の花びら風に折れてあり/松本たかし》
もくれんが
もくれんが [3] 【木煉瓦】
煉瓦状に作った木塊。建築または道路舗装用。きれんが。
もくれんが
もくれんが【木煉瓦】
a wood block (床張り・道路用).
もくれんじ
もくれんじ [3][0] 【木欒子】
モクゲンジの別名。
もくれんじ
もくれんじ [3] 【木蘭地】
⇒もくらんじ(木蘭地)
もくろう
もくろう [0] 【木蝋】
ハゼノキの果皮から圧搾または浸出して得る脂肪。主成分はパルミチン酸グリセリドで化学的には蝋ではない。日本特産で,蝋燭のほか,艶(ツヤ)出し・化粧品・医薬品などに用いる。はぜろう。はじろう。
もくろく
もくろく【目録】
a table <of contents> ;→英和
a list;→英和
a catalog(ue);→英和
a backlist (在庫本の).〜を作る make a list.
もくろく
もくろく [0] 【目録】
(1)書物の目次。また,叢書の内容一覧。「文学全集の―」
(2)所蔵している,または出品されている品目を整理して書き並べたもの。カタログ。「展示品の―」「新刊書―」「財産―」
(3)贈り物の品目を書いたもの。実物の代わりに渡すことにより,その品を贈る意志表示をする。
(4)武術や芸道を弟子に伝授し終わったとき,その名目などを書いて与える文書。
(5)贈り物としての金。「いはぬ色なる山吹の花を包みし―も,明けては見ねど五十両/歌舞伎・天衣紛」
もくろくだい
もくろくだい [4][0] 【目録台】
目録{(3)}を載せる台。
もくろみ
もくろみ【目論見】
⇒計画.目論見書 a prospectus.→英和
もくろみ
もくろみ [0][4] 【目論見】
〔動詞「もくろむ」の連用形から〕
計画。くわだて。考え。「何か―があるのか」
もくろみしょ
もくろみしょ [0] 【目論見書】
株式・社債・受益証券などの有価証券を募集または売り出す場合に配布される,発行者の事業内容に関する説明書。もくろみがき。
もくろむ
もくろむ【目論む】
plan;→英和
design;→英和
intend.→英和
もくろむ
もくろ・む [3] 【目論む】 (動マ五[四])
計画をめぐらす。くわだてる。企図する。「海外進出を―・む」「一もうけしようと―・んでいる」
[可能] もくろめる
もくガス
もくガス [0][3] 【木―】
木材を乾留するとき生ずる可燃性ガス。一酸化炭素・メタンなどを含む。
もくタール
もくタール [3] 【木―】
木材を乾留して得られる黒褐色の油状物質。芳香族炭化水素・フェノール類のほか,酢酸なども含む。分留して防腐用塗料・薬剤に用いたが,現在はまったく行われない。
もく拾い
もくひろい [3] 【もく拾い】
他人の捨てたタバコの吸い殻を拾って歩くこと。また,その人。
もぐ
も・ぐ [1] 【捥ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
ひねって本体から離す。もぎりとる。「柿の実を―・ぐ」「足手を―・がれ,形はやつさるるとも/保元」
〔「もげる」に対する他動詞〕
[可能] もげる
■二■ (動ガ下二)
⇒もげる
もぐ
もぐ【捥ぐ】
pluck[break,tear]off;pick.→英和
捥ぎたてのトマト a freshly picked tomato.
もぐさ
もぐさ【艾】
moxa.→英和
もぐさ
もぐさ [0] 【藻草】
藻(モ)。水草・海草・藻類など。
もぐさ
もぐさ [0] 【艾】
(1)灸(キユウ)に使う,ヨモギの葉を乾燥して綿状にしたもの。
(2)ヨモギの異名。[季]春。
もぐさじま
もぐさじま [0] 【艾縞】
白糸をよこ糸,茶などの色糸をたて糸として織った木綿織り。
もぐもぐ
もぐもぐ
〜やる mumble (口を).→英和
〜と mumblingly.
もぐもぐ
もぐもぐ [1] (副)スル
(1)口を十分に開かないで物をかむさま。「―(と)かむ」
(2)口を十分あけずにものを言うさま。また,口ごもるさま。「口を―させる」「―と口ごもる」
もぐら
もぐら [0] 【葎】
植物ムグラの異名。
もぐら
もぐら [0] 【土竜・鼹鼠】
(1)食虫目モグラ科の哺乳類の総称。地下生活に適応して,目が退化し,前足が大きく穴を掘りやすい形になっている。ヨーロッパ・アジアに分布。むぐら。
(2){(1)}の一種。頭胴長15センチメートル内外,尾長2センチメートル内外。体は茶ないし黒茶色。地下にすみ,ミミズ・昆虫などを食べる。トンネルを掘る時に土を押し上げ,農作物などを枯らすことがある。関東・東北地方に分布。アズマモグラ。
土竜(2)[図]
もぐら
もぐら【土竜】
a mole.→英和
もぐらうち
もぐらうち [3] 【土竜打ち】
主に小正月に行われる,モグラの害を除く意で行われる子供の行事。地面を打って音をたてたり,はやし言葉を唱えて家々を巡ったりする。もぐら送り。[季]新年。《奈良坂に百姓家あり―/中村三山》
もぐらおくり
もぐらおくり [4] 【土竜送り】
「土竜打ち」に同じ。
もぐらたたき
もぐらたたき [4] 【土竜叩き】
ゲーム-センターなどにあるゲーム機。穴のあちこちから飛び出すモグラにかたどった人形の頭を槌(ツチ)でたたいて引っ込ませ得点を競う遊び。
もぐらもち
もぐらもち [3] 【土竜】
モグラのこと。
もぐり
もぐり【潜り】
diving.→英和
〜の <米> unlicensed[ <英> unlicenced] <doctor> .
もぐり
もぐり 【潜り】
(1) [3]
水にもぐること。「―漁(リヨウ)」
(2) [1]
禁を犯し,または許可を受けずにひそかにすること。また,その人。「―の業者」「―で商売をする」
(3) [1]
ある集団の一員とは認めがたいこと。よそ者。「彼を知らないとは―だ」
もぐりこむ
もぐりこ・む [4][0] 【潜り込む】 (動マ五[四])
(1)水中にくぐり入る。「水に―・む」
(2)物の下や穴の中へはいり込む。「寝床に―・む」
(3)公正な手段によらずに,組織などにはいり込む。潜入する。「会場に―・む」
[可能] もぐりこめる
もぐる
もぐ・る [2] 【潜る】 (動ラ五[四])
(1)水中にすっかりはいりこむ。くぐる。「海に―・ってあわびを取る」
(2)物の下や穴の中にはいりこむ。「床下に―・る」
(3)姿を隠して,ひそかに事をはこぶ。「地下に―・って反政府運動を続ける」
[可能] もぐれる
もぐる
もぐる【潜る】
get in(to) (入り込む);dive <into> (水中に);→英和
go underground (地下に).
もけ
もけ 【木瓜】
ボケの異名。[本草和名]
もけい
もけい【模型】
a model.→英和
模型飛行機 a model airplane.模型地図 a relief map.
もけい
もけい [0] 【模型】
(1)実物にまねて作ったもの。「―飛行機」
(2)鋳型(イガタ)。ひながた。
もげる
も・げる [2] 【捥げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 も・ぐ
ちぎれて離れ落ちる。「人形の首が―・げる」
〔「もぐ」に対する自動詞〕
もげる
もげる【捥げる】
come off;be torn off.
もこ
もこ【模糊たる(として)】
dim(ly);→英和
indistinct(ly).→英和
もこ
もこ 【婿】
〔「むこ(婿)」と同源〕
(1)相手。仲間。「速けむ人しわが―に来む/古事記(中)」
(2)「むこ(婿)」に同じ。[新撰字鏡]
もこ
もこ [1] 【模糊・糢糊】 (ト|タル)[文]形動タリ
はっきりしないさま。ぼんやりとしているさま。「曖昧(アイマイ)―」「四辺(アタリ)は―として霧の中に隠れるが如く/あめりか物語(荷風)」
もこう
もこう 【帽額】
(1)御簾(ミス)などをかけるとき上長押(ウワナゲシ)に添って横に張る幕。ひたいかくし。
(2)窠紋(カモン)のこと。もっこう。
もこう
もこう [0] 【模傚】
「模倣(モホウ)」に同じ。「純粋の―は斯(カク)の如く至難なものである/吾輩は猫である(漱石)」
もこう
もこう 【木瓜】
「もっこう(木瓜)」の転。
もこう
もこう 【抹額・末額】
⇒まっこう(抹額)
もこうのす
もこうのす 【帽額の簾】
帽額{(1)}のある御簾(ミス)。
もこく
もこく [0] 【模刻】
原本をひきうつして石・版木などに彫ること。摹勒(モロク)。
もこくぼん
もこくぼん [0] 【模刻本】
模刻して作った本。
もこし
もこし 【龕・喪輿】
棺を納める小室。龕(ガン)。
もこし
もこし [1][0] 【裳階・裳層】
仏堂・塔などで,本来の屋根の下につけた差しかけの屋根。法隆寺の金堂・塔,薬師寺の塔などに見られる。雨打(ユタ)。裳階(シヨウカイ)。
裳階[図]
もこそ
もこそ (連語)
〔係助詞「も」に係助詞「こそ」の付いたもの〕
体言や活用語の連用形に付く。
(1)逆接の意をもって下に続ける。「かくさける花―あれわがために同じ春とやいふべかりける/大和 37」「心細き時は,あまたの中にまづとりわきてゆかしくも頼もしく―おぼえ給へ/源氏(若菜下)」
(2)将来をおしはかる意を表す。将来の事態をあやぶむ気持ちを表すことが多い。…かもしれないから。…といけないから。「よしと思へることを怨じ―したべ/土左」「こよひこむ人にはあはじ七夕(タナバタ)のひさしきほどにまち―すれ/古今(秋上)」
〔(2) には,まれに,将来に対して期待をもつ気持ちを表す場合もある。…することがあるかもしれないから。「よなきすとただもりたてよ末の代に清く盛ふること―あれ/平家 6」→もぞ(連語)〕
もこもこ
もこもこ [1] (副)スル
厚みがあってふくらんでいるさま。毛が多くて,ふくらみのあるさま。「―した犬」
もこよう
もこよ・う モコヨフ (動ハ四)
〔「もごよう」とも〕
体をくねらせて動いて行く。這(ハ)って行く。「豊玉姫,八尋の大熊鰐になりてはひ―・ふ/日本書紀(神代下訓)」
もころ
もころ 【如・若】
同じようなさま。よく似た状態。つねに連体修飾語を伴い,「…と同じように」「…のごとく」の意で副詞的に用いられる。「我が大君の立たせば玉藻の―臥(コ)やせば川藻のごとくなびかひの宜しき君が/万葉 196」
もころお
もころお 【如己男】
自分と同じような男。自分に匹敵する男子。恋の競争者。「―に負けてはあらじと/万葉 1809」
もごもご
もごもご [1] (副)スル
(1)「もぐもぐ」に同じ。「―(と)かむ」
(2)うごめくさま。もぞもぞ。「着ぶくれて―する」
もさ
もさ【猛者】
a veteran.→英和
もさ
もさ [1] 【猛者】
荒々しい人。また,すぐれた技術・体力をもち,活躍している人。「空手部の―」
もさ
もさ
■一■ (名)
〔言葉の終わりに「もさ」と付けたことから〕
関東者を卑しめていう語。また,転じて田舎者のこと。「やい―め,此の女郎こつちへ貰ふ/浄瑠璃・油地獄(上)」
■二■ (間投助)
〔「申さん」の転という。近世東国語〕
文節末にあって,親愛の気持ちをこめて言い表す。「こりや,おいとさん,早くおざんねえか。徒然(トゼン)だ―/洒落本・世説新語茶」
〔江戸では,奴詞(ヤツココトバ)としても用いられた。「霞祇遠のこひしいぞ―,ぬるつこき清水あびて神祈り/奴俳諧」〕
もさく
もさく [0] 【模索・摸索】 (名)スル
手さぐりでさがすこと。あれこれとさがしもとめること。「暗中―」「最善の道を―する」
もさく
もさく【模索する】
grope (about) <for> .→英和
もさく
もさく [0] 【模作】 (名)スル
まねをして作ること。また,まねをして作ったもの。「―した作品」
もさくかてい
もさくかてい [4] 【模索過程】
⇒タトヌマン
もさことば
もさことば [3] 【もさ言葉】
文末に「もさ」を添えた言葉。近世の関東地方で使われた。
→もさ
もさっと
もさっと [2] (副)スル
気のきかないさま。ぼんやりしているさま。ぼさっと。「―している」「―立っている」
もさっと
もさっと
〜した dull;→英和
insipid.→英和
もさもさ
もさもさ [1] (副)スル
(1)人の毛や草などが茂っているさま。「雑草が―(と)はびこっている」
(2)動作がにぶいさま。
もさ言葉
もさことば [3] 【もさ言葉】
文末に「もさ」を添えた言葉。近世の関東地方で使われた。
→もさ
もし
もし【若し】
if;→英和
provided[supposing] <that> .〜よかったら if you like.
もし
もし [1] 【模試】
「模擬試験(モギシケン)」の略。「公開―」
もし
もし [1] 【若し】 (副)
(1)(「ば」「たら」「なら」などの語と呼応して)確定していない物事,事実に反する物事を仮定して次に述べる物事の条件とする意を表す。かりに。万一。「―困れば,連絡するだろう」「―雨が降ったら,どうしよう」「―水がなかったら,生きていけない」
(2)(下に疑問や推量の意を表す語を伴って)確実ではないが,十分にあり得る事態を想定する気持ちを表す。あるいはひょっとして。もしかすると。もしかしたら。「―この御中にいろをし房と申すぼろやおはします/徒然 115」
→もしか
→もしそれ
もし
も・し 【茂し】 (形ク)
草木の多く茂るさま。しげし。「石上(イワ)つつじ―・く咲く道をまたも見むかも/万葉 185」
もし
もし [1] (感)
〔「もうし」の転〕
相手に呼びかける語。「―,静かにおつかひなさい/滑稽本・浮世風呂 2」
もしお
もしお [0] 【藻塩】
海藻類に海水をそそぎかけて塩分を多く含ませ,それを焼いて水にとかし,そのうわずみを煮詰めてつくる塩。また,それをつくるためにくむ海水。「朝なぎに玉藻刈りつつ夕なぎに―焼きつつ/万葉 935」
もしおぎ
もしおぎ [3] 【藻塩木】
藻塩を製する時にたく薪。「さみだれはあまの―朽ちにけり/千載(夏)」
もしおぐさ
もしおぐさ モシホグサ 【もしほ草】
〔「横浜新報もしほ草」の通称〕
明治初期の冊子型新聞。1868年閏四月創刊,70年(明治3)3月,四二編で廃刊。岸田吟香とアメリカ人バン=リードが共同で発行,内外のニュースを平易な文章で紹介した。
もしおぐさ
もしおぐさ [3] 【藻塩草】
(1)藻塩をとるために使う海藻・海草。かきあつめて,潮水をそそぐことから,「書く」の縁語に用いられることが多い。「いづくとも知らぬ逢瀬の―かきおく跡を形見とも見よ/平家 10」
(2)随筆・筆記類の異名。「よしなし言を心にまかせ,書きてぞおくる―/松の葉」
(3)「あまも」の別名。
(4)書名(別項参照)。
もしおび
もしおび [3] 【藻塩火】
藻塩をつくるときにたく火。「あまの―たくかとや見む/大鏡(伊尹)」
もしか
もしか [1] 【若しか】 (副)
〔「もし」に係助詞「か」の付いたもの〕
「もし」を強めた言い方。「もし{(1)}」に同じ。「―このまま雨が降らないとすると,また水不足になやまされるだろう」
もしかしたら
もしかしたら [1] 【若しかしたら】 (副)
ひょっとしたら。「―時間をまちがえたのかしら」
もしかして
もしかして [1] 【若しかして】 (副)
(1)もしも。「―時間に遅れたら,入れてもらえないかもしれない」
(2)ひょっとすると。あるいは。もしかすると。「―汽車に乗り遅れたのかもしれないよ」
もしかすると
もしかすると [1] 【若しかすると】 (副)
ことによると。ひょっとすると。もしかしたら。「―彼は来ないかもしれない」
もしき
もしき [0] 【模式】
単純化・模型化した形式。「―的に説明する」「―化」
もしき
もしき [0] 【燃し木】
たき木。
もしきず
もしきず [3] 【模式図】
事物の本質的な部分や特徴を際立たせて描いた図。「人体の―」
もしくは
もしくは [1] 【若しくは】
〔副詞「もし」に副詞語尾「く」,係助詞「は」が付いたもの。漢文訓読に由来する語〕
■一■ (接続)
前後の事柄のうちどちらか一方が選ばれる関係であることを表す。あるいは。「本人,―その代理の者」
〔法令用語では,「または」に対してより小さい段階の接続に使う。「三年以下の懲役または五百円以上の罰金―科料に処す」→または〕
■二■ (副)
もしかしたら。ひょっとして。「―御陵の内に犯し穢せる事もや在と/続後紀(嘉祥三宣命)」
もしくは
もしくは【若しくは】
or.→英和
もしそれ
もしそれ [1] 【若し夫れ】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
(1)新しく説き起こすとき,また上に述べたところと違うことを説き起こすときに文頭に置く語。「―危急存亡のとき到れば,われいかにすべきか」
(2)「もし{(1)}」を強めた言い方。「―時雨の音に至てはこれほど幽寂なものはない/武蔵野(独歩)」
もしたら
−たら【もし…たら】
⇒若(も)し.もうやめろったら Now,cut it out,I tell you!
もしは
もしは 【若しは】 (接続)
〔副詞「もし」に係助詞「は」の付いてできたもの。漢文訓読から生じた語〕
(1)(「もしは…,もしは…」の形で)同類の事柄をあげて,それぞれの場合があることを表す。あるいは。または。「―まことまれ,―いつはりてまれ,そのとがをあらはさざれ/三宝絵詞(下)」
(2)(「…,もしは…」の形で)同類のことがらのうち,いずれかが選ばれることを表す。あるいは。もしくは。「其れを捕へて奉り,―其の頸を取りて奉らん者には,千金を与へ/今昔 9」
もしほ草
もしおぐさ モシホグサ 【もしほ草】
〔「横浜新報もしほ草」の通称〕
明治初期の冊子型新聞。1868年閏四月創刊,70年(明治3)3月,四二編で廃刊。岸田吟香とアメリカ人バン=リードが共同で発行,内外のニュースを平易な文章で紹介した。
もしも
もしも [1] 【若しも】 (副)
「もし」を強めた語。「―こわれたら,たいへんだ」「―のとき」
もしもし
もしもし
[呼びかけ]I say./Excuse me./Hello!/Hallo! (電話).
もしもし
もしもし [1] (感)
〔「もし」を重ねた語〕
(1)相手に呼びかけるのに用いる語。「―,忘れ物ですよ」
(2)特に,電話口で相手に呼びかける語。「―山田さんのお宅ですか」
もしものこと
もしものこと [1] 【若しもの事】
万一起こったらと懸念される事柄。万一の事。もしの事。「あなたの身に―があったらと,心配でなりません」
もしゃ
もしゃ [1][0] 【模写・摸写】 (名)スル
芸術作品などをそっくりそのまま写し取ること。また,写し取ったもの。コピー。「名画を―する」「現実を最高模範として,芸術は之れを―する外は無い/文芸上の自然主義(抱月)」
もしゃ
もしゃ【模写】
a copy;→英和
a reproduction;→英和
a facsimile.→英和
〜する copy;reproduce.→英和
もしゃくしゃ
もしゃくしゃ [1] (副)スル
「むしゃくしゃ」に同じ。「気が―する」
もしゃせつ
もしゃせつ [2] 【模写説】
〔哲〕
〔(ドイツ) Abbildtheorie〕
主観の意識や感覚は客観的実在の模像・反映であるとする認識論。認識をイデアの映像とするプラトンに始まり,素朴実在論・唯物論など諸種の実在論で主張される。反映論。
もしゃもしゃ
もしゃもしゃ [1] (副)スル
「もじゃもじゃ{■一■}」に同じ。「―した髪」
もしや
もしや【若しや】
if…(by any chance).→英和
もしや
もしや [1] 【若しや】 (副)
ひょっとしたら。もしかしたら。「―あの人ではと胸が騒ぐ」
もしゅ
もしゅ【喪主】
the chief mourner.
もしゅ
もしゅ [1] 【喪主】
葬儀を営む当主。
もしゅつ
もしゅつ [0] 【模出・摸出】 (名)スル
実物に似せてうつしだすこと。「当世の有様を―し/文明論之概略(諭吉)」
もしょう
もしょう [0] 【喪章】
人の死をいたむ気持ちを表すために,腕にまいたり,リボンにして胸につける黒い布。
もしょう
もしょう【喪章】
a mourning badge.〜をつける wear a crape[mourning badge].→英和
もじ
もじ [1] 【文字】
(1)言語の伝達手段の一つとして使われる符号。点・線などを組み合わせたもの。漢字などの表意文字,ローマ字・仮名などの表音文字に二大別される。文字の起源は事物をかたどった絵にあり,象形文字・表意文字・表音文字へと進んだと考えられる。もんじ。字。
(2)文章。また,読み書きや学問をいう。「並(ナラビ)に―のある人であつた/北条霞亭(鴎外)」
(3)家紋の一。字を図案化したもの。一文字・山文字など。
(4)言葉。用語。「下衆(ゲス)の詞には,必ず―余りたり/枕草子 6」
(5)仮名で表された音の数。音節。「うたの―も定まらず/古今(仮名序)」
(6)ある語の後半を省き,その代わりに添えていう語。そのものを品よく婉曲に表すのに用いられる。上に接頭語「お」を付けていうこともある。女房詞の一つで,文字言葉といわれるもの。「湯―」「髪(カ)―」「そ―」「おは―」など。
もじ
もじ【文字】
a letter;→英和
a character (漢字など).→英和
〜を知らない illiterate;→英和
unlettered.→英和
〜どおりに literally;→英和
word for word (逐語的に).
もじ
もじ 【門司】
北九州市七区の一。もと門司市。関門海峡に面する港湾・工業地区。関門トンネル・関門橋で下関と結ばれる。和布刈(メカリ)公園がある。
もじ
もじ モヂ [1] 【綟・綟子】
麻糸で目を粗く織った布。夏の衣,蚊帳(カヤ)などに使う。「―の肩衣(カタギヌ)かけて行くも有り/浮世草子・武家義理物語 2」
もじ
もじ モヂ [1] 【錑】
「錑錐(モジギリ)」に同じ。
もじあみ
もじあみ モヂ― [2][0] 【綟網】
よこ糸にたて糸をからげたごく細かい網目の漁網用網地。シラスやアミ類をとるもの。
もじあわせ
もじあわせ [3] 【文字合(わ)せ】
文字遊びの一。漢字を偏と旁(ツクリ),冠と脚に分けて札に書いておき,これを合わせて文字を作るもの。
もじう
もじ・う モヂフ 【捫ふ】 (動ハ下二)
ねじる。よじる。「腰に至る時は則ち腰を―・ふ/日本書紀(神代下訓)」
もじえ
もじえ [2] 【文字絵】
(1)文字で描いた戯画。「へのへのもへじ」「へまむしよ入道」の類。
(2)「葦手(アシデ){(1)}」に同じ。
もじかいかく
もじかいかく [3] 【文字改革】
伝統的に用いられていた文字体系や正書法・字体をあらためること。1928年トルコでのアラビア文字からローマ字への移行,第二次大戦後の中国大陸での簡体字化などが知られる。
もじきなか
もじきなか 【文字寸半】
わずかなもの。少しばかりのお金。一文半銭。もじひらなか。「―もらはうぢやあなし,無心合力をいふわたしでもねえ/滑稽本・一盃綺言」
もじぎり
もじぎり モヂ― [2][3] 【錑錐】
⇒ギムネ
もじぐさり
もじぐさり [3] 【文字鎖】
(1)歌謡体の文章における遊戯の名。一つの句の終わりの文字を次の句の最初に置いて続けていくもの。
(2)女子の遊戯の名。一人が古歌をよむと,次の者は,その歌の最後の音を次の歌の頭に置いて他の古歌をよみ,次々に言い連ねて行くもの。
もじげんご
もじげんご [3] 【文字言語】
音声言語に対して,文字に表記されている言語。書き言葉。
もじことば
もじことば [3] 【文字詞】
物の名を直接に言うことを避け,ある語の頭の一音ないし二音に「もじ(文字)」という語を添えていうもの。中世後期の女房詞から起こる。「湯具」を「ゆもじ」,「はずかしい」を「はもじ」などという類。
もじごけ
もじごけ [0][2] 【文字苔】
モジゴケ科の地衣植物。世界に広く分布。樹皮上に生じる。体は薄く平らな痂(カサブタ)状で灰白色。熟すと皺(ヒダ)状の亀裂を生じる。子器は黒色線状。近縁種は数百種に及ぶ。
もじずり
もじずり モヂ― [2][0] 【捩摺】
(1)ネジバナの別名。捩摺草(モジズリソウ)とも。[季]夏。
(2)「忍ぶ摺(ズ)り」に同じ。
もじつく
もじつ・く モヂ― [0] 【もじ付く】 (動カ五[四])
落ち着かないで,もじもじする。「姑(シバラ)く―・いてゐたが,矢庭(ヤニワ)に盃を空けて,決する所あるが如く/多情多恨(紅葉)」
もじづかい
もじづかい [3] 【文字遣い】
(1)文字のつかい方。用字法。
(2)文字の書きぶり。「これはよき―なども昔やうに侍り/狭衣 3」
もじづら
もじづら [0] 【文字面】
(1)文字の配置や組み合わせなどから受ける感じ。
(2)字句の示す表面的な意義。「―にとらわれた解釈」
もじてすり
もじてすり モヂ― [3] 【綟手摺り】
人形浄瑠璃の舞台で,人形遣いの姿が見物人に見えるように,手摺りの下を綟の絹で張ったもの。
→手摺り
もじどおり
もじどおり [3] 【文字通り】 (副)
文字に記したとおり。少しもうそや誇張のないさまにいう。「―一文なしだ」
もじにんしき
もじにんしき [3] 【文字認識】
機械を使って文字を自動的に認識すること。
もじのせき
もじのせき 【門司の関】
現在の福岡県北九州市門司区,関門海峡の早靹(ハヤトモ)の瀬戸にあった関所。((歌枕))「こひすてふ―もりいくたびか我かきつらむ心づくしに/金葉(恋上)」
もじばけ
もじばけ [0] 【文字化け】
コンピューターで,通信回線の異常や記憶媒体の破壊などにより,テキスト-データが読めなくなること。
もじばり
もじばり モヂ― [0] 【綟張】
歌舞伎で,一部に紗布を張り,後ろの俳優や風景などが透き見えるようにした大道具。
もじばん
もじばん [0] 【文字盤】
(1)時計や計器の,数字や目盛りを記した盤。
(2)タイプライター・写真植字機などの,文字の配列を記した盤。
もじばん
もじばん【文字盤】
the face (時計の).→英和
もじひらなか
もじひらなか 【文字片半】
「もじきなか」に同じ。「商ひ物も―違へたことのあらばこそ/浄瑠璃・曾根崎心中」
もじふだ
もじふだ [2] 【文字札】
歌ガルタに類する一種の遊戯の具。四書・五経などの中の文句や名所,魚鳥などの熟語を書いた札。これをカルタ取りのように散らして読み手が読み上げるものを取って勝負を競う。
もじほうそう
もじほうそう [3] 【文字放送】
テレビ電波の未使用の部分を利用して,文字や静止画の情報を伝送するテレビ放送。国際的にはテレテキスト(teletext)という。文字多重放送。
もじもじ
もじもじ
〜する be nervous[restless];hesitate (ためらう).→英和
〜して nervously;→英和
hesitatingly.→英和
もじもじ
もじもじ モヂモヂ [1] (副)スル
遠慮や恥ずかしさのため,したいことができず落ち着かないさま。ためらうさま。「―していないではっきり言いなさい」
もじゃこ
もじゃこ [2] 【藻雑魚】
ブリの稚魚。流れ藻の周囲について成長する。
もじゃもじゃ
もじゃもじゃ
■一■ [1] (副)スル
毛・ひげなどが見苦しいほどに密生しているさま。「顔中―とひげだらけの男」
■二■ [0] (形動)
{■一■}に同じ。「―に乱れた髪」「―のひげ」
もじゃもじゃ
もじゃもじゃ
〜した shaggy;→英和
disheveled <hair> .
もじやき
もじやき [0] 【文字焼(き)】
熱した鉄板に油を引き,その上に溶かした小麦粉を杓子で落として焼いて食べるもの。小麦粉で文字などを書いたりした。
もじよみ
もじよみ [0] 【文字読み】
(1)漢文の素読。
(2)漢語の熟語を直訳的に訓読すること。「心緒」を「こころのお」,「念珠」を「おもいのたま」,「法門」を「のりのかど」と読む類。
もじり
もじり【捩り】
parody.→英和
捩り歌[文]a parody.→英和
もじり
もじり モヂリ [3] 【捩り・錑り】
〔動詞「捩(モジ)る」の連用形から〕
(1)著名な文句などを変えて,滑稽な,または風刺的な言い回しにしたもの。
→パロディー
(2)言語遊戯の一。言葉の語句や音調を同音または音の近い他の語に言いかけること。地口・語呂などの類。
(3)雑俳で,笠付けの一。中七文字に掛詞的技巧を加え一句を仕立てる形式。「下手の的あたりにくいぞ置き火燵(ゴタツ)」の類。
(4)男性が和服の上に着る角袖の外套(ガイトウ)。
(5)「錑錐(モジギリ)」に同じ。《錑》
(6)袖搦(ガラ)みの別名。《錑》「手ん手に取り巻く鼻捻(ハナネジ)・突棒(ツクボウ)さすまた・―・琴柱(コトジ)/浄瑠璃・関八州繋馬」
もじりおり
もじりおり モヂリ― [0] 【綟り織(り)】
「からみ織り」に同じ。
もじりそで
もじりそで モヂリ― [3] 【捩り袖】
筒袖の一種。袂(タモト)の部分を斜めに折り上げた袖。
もじる
もじ・る モヂル [2] 【捩る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)笑いや風刺のため,他の著名な文句などに似せて表現する。「『古今和歌集』を―・って『故混(ココン)馬鹿集』という」
(2)ねじる。よじる。「すじり―・り,えい声を出して/宇治拾遺 1」
[可能] もじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒もじれる
もじる
もじる【捩る】
(make a) parody (of).→英和
もじれる
もじ・れる モヂレル 【捩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もぢ・る
〔中世・近世語〕
ねじれる。よじれる。「十二筋の縄たて横に―・れて/三冊子」
もじ付く
もじつ・く モヂ― [0] 【もじ付く】 (動カ五[四])
落ち着かないで,もじもじする。「姑(シバラ)く―・いてゐたが,矢庭(ヤニワ)に盃を空けて,決する所あるが如く/多情多恨(紅葉)」
もす
も・す [0] 【燃す】 (動サ五[四])
もやす。「古い手紙を―・す」
[可能] もせる
もす
も・す [1] 【模す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「模する」の五段化〕
「洋風を―・すことがはやる」
■二■ (動サ変)
⇒もする
もすこし
もすこし [3] 【も少し】 (副)
もうちょっと。もう少し。「―おまけしてよ」
もすそ
もすそ [0] 【裳裾】
裳のすそ。着物のすそ。「―を引く」
もする
も・する [2] 【模する・摸する・摹する】 (動サ変)[文]サ変 も・す
(1)あるものを手本として,それに似せて作る。まねをする。まねる。「唐の都長安に―・して作られた平城京」
(2)他人の書をひきうつして書く。「弘法大師の書を―・する」
(3)手でさぐる。手さぐりする。「われは心ともなく手を伸べて身辺を―・し/即興詩人(鴎外)」
もず
もず [1] 【百舌・百舌鳥・鵙】
(1)スズメ目モズ科の鳥の総称。世界に約八〇種,日本にはモズ・アカモズ・チゴモズ・オオモズ・オオカラモズの五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長20センチメートルほどで,尾が長い。雄は顔に太い黒帯があり,頭部は茶色,背面は灰褐色,腹面は淡褐色。脇は赤褐色で,翼に白斑がある。雌は全体が褐色。昆虫や小動物を捕食し,とった獲物を小枝などに突き刺しておく習性がある。[季]秋。《―啼くや一番高い木のさきに/正岡子規》
百舌(2)[図]
もず
もず【百舌】
《鳥》a shrike.→英和
もず=の草潜(クサグキ)
――の草潜(クサグキ)
モズが春になると人里近くに姿を見せなくなるのを,草の中にもぐり込むと思っていったもの。「春されば―見えずとも/古今六帖 6」
もず=の速贄(ハヤニエ)
――の速贄(ハヤニエ)
モズが枝に突き刺しておく虫など。他の鳥の餌になるのを,供物と見立てた語。もずの磔(ハリツケ)。
もずかんじょう
もずかんじょう [3] 【百舌勘定】
〔ハトとシギとモズが集まって一五文の買い食いをしたが,ハトに八文,シギに七文出させて,モズは一文も出さなかったという昔話から〕
自分はあまり金を出さず,他の人にばかり出させようとすること。
もずく
もずく モヅク [0][1] 【水雲・海雲・海蘊】
(1)褐藻類ナガマツモ目の海藻。北海道南部以南の沿岸に分布。ホンダワラ類にからまり,春から初夏にかけよく育つ。体はきわめて細く,密に分枝し,粘質で柔らかい。食用。モゾコ。モクズ。[季]春。
(2){(1)}に似た,食用としている褐藻類の総称。
水雲(1)[図]
もずこふんぐん
もずこふんぐん 【百舌鳥古墳群】
大阪府堺市の南部にある古墳時代中期に属する古墳群。仁徳陵・履仲陵をはじめ,十数基の大形前方後円墳と陪塚(バイチヨウ)とからなる。長持形石棺・鉄製武器武具類・馬具などが出土。
もずめ
もずめ モヅメ 【物集】
姓氏の一。
もずめたかみ
もずめたかみ モヅメ― 【物集高見】
(1847-1928) 国学者。豊後の人。平田銕胤に国学を学ぶ。東京帝大文科大学教授。編著「群書索引」「広文庫」など。
もせい
もせい [0] 【茂生】 (名)スル
生え茂ること。「口髯が…乱雑に―して居る/吾輩は猫である(漱石)」
もせい
もせい [0] 【模製・摸製】 (名)スル
よく似せて作ること。模造。「之を―して必ず非常に備ふべきこと/新聞雑誌 37」
もそっと
もそっと [2] (副)
もう少し。もうちょっと。「―近くへ」
もそもそ
もそもそ [1] (副)スル
(1)「もぞもぞ{(1)}」に同じ。「―(と)立ち上がる」
(2)「もぞもぞ{(2)}」に同じ。「―虫がはいまわる」
もそろ
もそろ 【醨・醪】
濁酒。また,薄い酒。[和名抄]
もそろもそろに
もそろもそろに (副)
そろそろ。しずしず。「河船の―国来(クニコ)国来と引き来縫へる国は/出雲風土記」
もぞ
もぞ (連語)
〔係助詞「も」に係助詞「ぞ」の付いたもの〕
(1)上に来る語と述語との結合を強調して表す。「立ちて思ひ居て―思ふ紅の赤裳裾引き去にし姿を/万葉 2550」
(2)将来をおしはかる意を表す。将来の事態をあやぶむ気持ちを表すことが多い。…かもしれないから。…といけないから。「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわり―する/新古今(恋一)」「門(カド)よくさしてよ。雨―する/徒然 104」
〔(2)は中古以降の用法〕
→もこそ(連語)
もぞう
もぞう【模造(品)】
(an) imitation.→英和
〜する imitate;→英和
make an imitation <of> .‖模造真珠 an imitation pearl.
もぞう
もぞう [0] 【模造・摸造】 (名)スル
実物にまねてつくること。
もぞう
もぞう [0] 【模像】
模型の像。
もぞうし
もぞうし [2] 【模造紙】
〔明治中期,大蔵省印刷局が抄造した局紙という和紙をまねてオーストリアが製造した紙を,さらに大正初期に日本で模して作ったことからいう〕
化学パルプで抄造した洋紙の一。表面は平滑・強靭で,筆記用紙・包装などに用いられる。
もぞうひん
もぞうひん [0] 【模造品】
模造してつくった品物。イミテーション。「―の真珠」
もぞもぞ
もぞもぞ [1] (副)スル
(1)落ち着かずに体を動かすさま。もそもそ。「からだを―させる」
(2)虫などがうごめくさま。またそのような感じを受けるさま。もそもそ。「毛虫が―(と)動く」「背中が―する」
もたい
もたい モタヒ 【瓮・甕】
酒などを入れるかめ。「酒を好む猩々(シヨウジヨウ)は―のほとりに繋がれ/義経記 2」
もたぐ
もた・ぐ 【擡ぐ】 (動ガ下二)
⇒もたげる
もたげる
もたげる【擡げる】
raise;→英和
lift.→英和
もたげる
もた・げる [0][3] 【擡げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もた・ぐ
〔「持て上げる」の転〕
(1)持ち上げる。「蛇が鎌首を―・げる」「徐(シズカ)に面(オモテ)を―・げて/義血侠血(鏡花)」
(2)目立つようになる。擡頭(タイトウ)する。「勢力を―・げる」「疑惑が頭を―・げてきた」
もたす
もた・す [2] 【持たす・凭す】
■一■ (動サ五[四])
(1)立てかける。よせかける。もたせる。「椅子の背に坊主頭を―・して/それから(漱石)」
(2)保たせる。もたせる。「冷凍して鮮度を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒もたせる(持)
⇒もたせる(凭)
もたせ
もたせ [3] 【持たせ】
(1)〔持たせる物,の意〕
贈り物。持って来た物。手みやげ。おもたせ。「これはお―でございます/渋江抽斎(鴎外)」
(2)もたせかけること。また,もたせかけるもの。「筆―」
(3)江戸時代,女性の銀杏髷(イチヨウマゲ)の上方での称。
もたせかける
もたせか・ける [0][5] 【凭せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もたせか・く
(1)しっかりした物に寄りかからせて立てる。「電車の扉に体を―・ける」「材木を壁に―・ける」
(2)相手が喜ぶようにしむける。思わせぶりをする。「弱みを見せじと偽に―・けたる我心/浄瑠璃・賢女の手習」
もたせかける
もたせかける【凭せ掛ける】
rest[lean] <a thing against the wall> .→英和
もたせぶり
もたせぶり [0] 【持たせ振り】
相手に気を持たせるようなそぶり。思わせぶり。「何が機嫌にいらぬやらめつきりと―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
もたせる
もた・せる 【凭せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もた・す
〔「持たせる」と同源〕
寄せて支えさせる。立て掛ける。「立ち木に身を―・せる」
もたせる
もた・せる [3] 【持たせる】 (動サ下一)[文]サ下二 もた・す
(1)持つようにさせる。持ち運ばせる。「荷物を―・せる」「手紙を使いに―・せてやる」
(2)負担させる。「費用を相手に―・せる」
(3)変わらないようにする。保つ。「肉を冷蔵庫にいれて一週間―・せる」
(4)期待させる。「相手に気を―・せる」
[慣用] 気を―・花を―/間(マ)を持たす
もたせる
もたせる【持たせる】
(1)[与える]give.→英和
(2)[運ばせる]get <a person> to take <a thing> .
(3)[保たせる]preserve;→英和
keep.→英和
(4)[負担させる]make <a person> pay <the expenses> .
もたつき
もたつき [0]
もたつくこと。はかどらないこと。
もたつく
もたつ・く [0] (動カ五[四])
(1)物事の進行がはかどらない。もたもたする。「―・いていてなかなか結論が出ない」
(2)男女がもつれ合ってふざける。いちゃつく。「大それた昼日中,よう今のやうに―・いて/桐一葉(逍遥)」
もたもた
もたもた [1] (副)スル
人の動作や物事の進行が,のろくてきびきびしないさま。「―走る」
もたもたする
もたもたする
be slow[tardy].
もたらす
もたらす【齎らす】
bring <him health[an income]> ;→英和
bring about.
もたらす
もたら・す [3] 【齎す】 (動サ五[四])
持って来る。持って行く。多く抽象的なものごとについていう。「幸福を―・す」「新知識を―・す」
もたる
もた・る 【凭る・靠る】 (動ラ下二)
⇒もたれる
もたれ
もたれ [3] 【凭れ・靠れ】
(1)もたれること。「胃の―」
(2)相場で,現物が多くだぶつくこと。
もたれあう
もたれあ・う [4][0] 【凭れ合う】 (動ワ五[ハ四])
互いによりかかり合う。「―・って生きる」
もたれかかる
もたれかか・る [5] 【凭れ掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)支えになる物に身体をもたせかける。「壁に―・る」
(2)他の人に依存する。「いつまでも親に―・っている」
もたれこむ
もたれこ・む [4][0] 【凭れ込む】 (動マ五[四])
自分の体をすっかり相手に寄りかからせる。「相手の懐に―・む」
もたれる
もた・れる [3] 【凭れる・靠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もた・る
(1)物に,体をよせかける。よりかかる。「壁に―・れる」
(2)食物が消化されないで重く感じる。「もちを食べすぎて胃が―・れる」
(3)人に頼る。甘える。「扨も―・れし女かな/浄瑠璃・主馬判官」
もたれる
もたれる【凭れる】
(1)[寄りかかる]lean <on,against> .→英和
(2)[食物が]lie[sit]heavy on the stomach.→英和
もだ
もだ 【黙】
(1)黙っていること。「なかなかに―もあらましを何すとか/万葉 612」
(2)何もしないでいること。「咲けりとも知らずしあらば―もあらむこの山吹を見せつつもとな/万葉 3976」
もだえ
もだえ [3][2] 【悶え】
もだえること。煩悶。「心の―」
もだえ
もだえ【悶え】
(an) agony.→英和
もだえじに
もだえじに [0] 【悶え死に】 (名)スル
もだえて死ぬこと。悶死(モンシ)。
もだえる
もだえる【悶える】
writhe <in pain> ;→英和
be agonized.
もだえる
もだ・える [3] 【悶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 もだ・ゆ
(1)苦しくて身をねじり動かす。「激痛に―・え苦しむ」
(2)悩み苦しむ。嘆き惑う。「恋に―・える」「書き付けたるものを見付けて,大臣驚き―・え給ひて/宇津保(忠こそ)」
もだくだ
もだくだ [1]
■一■ (副)
あれこれと思い乱れるさま。もやくや。「唯幸福を得たい,幸福に飽きたいで,―としたのである/片恋(四迷)」
■二■ (名)
わだかまり。煩悶。「胸の―」
もだし
もだし [0] 【黙し】
黙っていること。沈黙。「―よ,胸のふかみに/二十五絃(泣菫)」
もだしがたい
もだしがた・い 【黙し難い】 (連語)
だまって見ていられない。黙過できない。そのままにしておけない。「懇請―・い」
→もだす
もだす
もだ・す [2] 【黙す】 (動サ五[四])
〔「黙(モダ)」の動詞化〕
(1)ものを言わない。だまっている。黙(モク)する。「姫の思ひ給はん程のおぼつかなくて―・しつ/即興詩人(鴎外)」
(2)何もせずにそのままにしておく。黙過する。「げにも山門の訴訟は―・しがたし/平家 1」
→もだしがたい
もだま
もだま [0] 【藻玉】
マメ科の常緑つる性木本。熱帯地方の海岸に生える。日本では屋久島・沖縄に自生。葉は羽状複葉で,小葉は倒卵形革質。春,開花。豆果は長さ50センチメートル以上になり,硬く平たい大形の種子がある。種子がしばしば漂着するのでこの名がある。
もだもだ
もだもだ [1] (副)スル
もだえ悩むさま。心にわだかまるものがあるさま。「―した胸の悩み/黴(秋声)」
もだゆ
もだ・ゆ 【悶ゆ】 (動ヤ下二)
⇒もだえる
もち
もち【餅】
rice cake.餅つき rice-cake making.
もち
もち [1] 【黐】
〔「もち(糯)」と同源〕
(1)モチノキ・タラヨウ・イヌツゲなど,モチノキ属の樹皮をつき砕いて得るゴム状の粘り気の強いもの。木の枝などに塗りつけて鳥や虫などをとるのに使う。とりもち。
(2)モチノキの別名。
もち
もち [0] 【糯】
粘り気が強く,ついて餅にすることができる米・穀類。
⇔粳(ウルチ)
もち
もち【黐】
birdlime (鳥もち).→英和
もち
もち 【以ち】
〔動詞「もつ(持つ)」の連用形。「をもち」の形でも用いられる。上代語〕
動詞「持つ」の具体的な意味が薄れ,格助詞的に用いられる。手段・方法・材料を表す。…で。…でもって。「をみなへし佐紀野に生ふる白(シラ)つつじ知らぬこと―言はれし我が背/万葉 1905」「清き直き心を―此の王を輔(タス)け導きて/続紀(天応一宣命)」
もち
もち [1] 【望】
(1)もちづき。満月。
(2)陰暦で,月の一五日。望(モチ)の日。
もち
もち [0] 【餅】
(1)糯米(モチゴメ)を蒸して,臼(ウス)で十分粘り気が出るまでつき,丸めたり平たくのしたりして食べる物。正月や,めでたい時につく。もちい。[季]冬。「あんころ―」
(2)家紋の一。{(1)}をかたどったもの。白餅・黒餅(コクモチ)・菱餅がある。
もち
もち [1] (副)
「もちろん」の略。「―,私も行くわ」
もち
もち [2] 【持ち】
〔動詞「持つ」の連用形から〕
(1)品質などが変わらず,長く使えること。「―が良い」
(2)負担すること。受けもつこと。「費用は自分―」
(3)所有すること。「家―の娘」「主人―」
(4)碁・将棋・歌合(ウタアワセ)で,引き分けになること。持(ジ)。
(5)和船の船首尾の反りのこと。
もち
もち【持ちが良い】
wear well;be durable.自分〜で at one's own expense.女〜の ladies';for ladies.
もち=は餅屋
――は餅屋
〔餅は餅屋が一番じょうずにつく意〕
物ごとにはそれぞれの専門家があり,素人の及ぶところではない。餅屋は餅屋。
もち=を搗(ツ)く
――を搗(ツ)・く
(1)もちつきをする。
(2)男女が性交をする。
もちあい
もちあい [0] 【持(ち)合い・保ち合い】
(1)勢力がほぼ同じぐらいでつりあいがとれていること。「勝負はどうやら―だ」
(2)互いに力を合わせて持つこと。
(3)取引で,小きざみな値動きだけで,相場に大きな変動のないこと。
もちあいじょたい
もちあいじょたい [5] 【持(ち)合い世帯】
(1)何人かの人または何家族かが共同して営む世帯。
(2)夫婦が,各自の収入を持ち寄って営む世帯。共稼ぎ。共働き。
もちあう
もちあう【持ち合う】
balance (釣合を保つ);→英和
remain steady (相場が).
もちあう
もちあ・う [0] 【持(ち)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに持つ。費用などを分担する。「費用は皆で―・うことに決まった」
(2)双方の力が均衡を保ち優劣がつかない状態にある。「東西の勢力が―・う」
(3)取引で,相場が持ち合いの状態にある。「高値で―・う」
もちあがり
もちあがり [0] 【持ち上(が)り】
学校で,生徒の進級とともに教師がその学級の担任を継続すること。
もちあがる
もちあが・る [0][4] 【持ち上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)持ち上げた状態になる。上にあがる。高くなる。「地面が―・る」
(2)突然予期していなかったことが起こる。「重大事件が―・る」
(3)生徒の進級とともに教師がその学級の担任を継続する。「担任が四年に―・る」
[可能] もちあがれる
もちあがる
もちあがる【持ち上がる】
be lifted;be raised;[事件が]arise;→英和
happen.→英和
もちあげる
もちあ・げる [0] 【持(ち)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もちあ・ぐ
(1)手に持って上にあげる。「荷物を―・げる」
(2)ほめる。おだてる。「やたらと―・げる」
もちあげる
もちあげる【持ち上げる】
lift;→英和
raise;→英和
flatter (おだてる).→英和
もちあじ
もちあじ [2][0] 【持(ち)味】
(1)食物に本来備わっている特有の味。「野菜の―を生かす」
(2)作品や人物などがもつ独特の味わい。「この映画には,監督の―がよく出ている」
もちあじ
もちあじ【持味】
a peculiar flavor (味);a characteristic (特質).→英和
もちあそび
もちあそび [0] 【玩び・弄び】
玩具(ガング)。おもちゃ。もてあそびもの。もてあそび。「―を所狭しと並べたて/人情本・娘節用」
もちあつかい
もちあつかい [0] 【持(ち)扱い】
もちあつかうこと。「大きすぎて―に困る」
もちあつかう
もちあつか・う [0][5] 【持(ち)扱う】 (動ワ五[ハ四])
(1)手で持って扱う。取り扱う。「はじめて―・つた三世相を懐中へ始末をすると/婦系図(鏡花)」
(2)取り扱いに困る。もてあます。「世話人は推返(オシカエ)されたる紙包を―・ひつつ/義血侠血(鏡花)」
もちあみ
もちあみ [0] 【餅網】
(1)餅を置き火の上であぶって焼く網。餅焼き網。
(2)餅を入れてつるしておく網。
もちあみ
もちあみ【餅網】
a toasting net;a grill.→英和
もちあるく
もちある・く [4] 【持(ち)歩く】 (動カ五[四])
(1)もって歩く。「重い荷物を―・く」
(2)携帯する。「手帳を―・く習慣をつけなさい」
[可能] もちあるける
もちあるく
もちあるく【持ち歩く】
carry about <a camera with one> .
もちあわ
もちあわ [0] 【糯粟・秫】
粟の一品種。粘り気があり,粟餅をつくるのに適する。
⇔粳粟(ウルアワ)
もちあわい
もちあわい [3] 【餅間】
大正月と小正月との間の期間。八日から一四日までの七日間。もちあい。もちなか。
もちあわす
もちあわ・す [4][0] 【持ち合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「持ち合わせる」に同じ。「それくらいの金はいつでも―・している」
■二■ (動サ下二)
⇒もちあわせる
もちあわせ
もちあわせ【持合せ】
things on hand;money on hand (金).〜がない have no money with one.〜がある (happen to) have <a thing> with one.
もちあわせ
もちあわせ [0] 【持ち合(わ)せ】
ちょうどその時,持っているもの。特に,所持している金。「あいにく―がない」
もちあわせる
もちあわ・せる [5][0] 【持ち合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もちあは・す
ちょうどその時,金や品物を持っている。持ちあわす。「今,―・せないから,あとで支払います」
もちい
もちい モチヒ 【餅】
〔「もちいひ(餅飯)」の転〕
もち。「―二十ばかりぞ取り出しける/義経記 5」
もちいい
もちいい 【餅飯】
「もちい(餅)」に同じ。
もちいえ
もちいえ [0][2] 【持(ち)家】
その人の所有する家。もちや。
もちいえ
もちいえ【持家】
one's own house.
もちいかがみ
もちいかがみ モチヒ― 【餅鏡】
かがみもち。もちかがみ。「歯固めの祝ひして,―をさへ取りよせて/源氏(初音)」
もちいね
もちいね [3][0] 【糯稲】
イネの一品種。粘り気が強いので,強飯(コワメシ)・餅をつくるのに用いる。
⇔うるしね
もちいる
もち・いる モチヰル [3][0] 【用いる】 (動ア上一)[文]ワ上一
〔「持ち率(ヰ)る」の意〕
(1)あることをするための道具・手段・材料として使う。「運搬に車を―・いる」「ローマ字を―・いて日本語を書き表す」「ボディーにプラスチックを―・いたカメラ」
(2)人の能力を評価してある職・地位につかせる。登用する。「重く―・いる」「女はただ心ばせよりこそ世に―・ゐらるるものに侍りけれ/源氏(乙女)」
(3)(「意を用いる」などの形で)心を働かせる。「材質には十分意を―・いております」「心を―・ゐる事少しきにして/徒然 211」
(4)必要とする。多く否定の形をとる。「疑ふことを―・ゐない/伊沢蘭軒(鴎外)」
(5)他人の意見をとり上げる。尊重する。「俊寛僧都は天性不信第一の人にて,是を―・ゐず/平家 2」
〔古くはワ行上一段活用であったが,中古中期以降,ワ行とハ行との混同が生じ,「もちひる」とも表記されるようにもなり,ハ行上二段活用も生ずるようになった。また,中世にはヤ行上二段活用も生ずるに至った〕
→もちう(用ふ)
→もちゆ(用ゆ)
もちいる
もちいる【用いる】
use;→英和
employ (雇用);→英和
apply <a thing to> (適用・応用);→英和
adopt (採用).→英和
もちう
もち・う モチフ 【用ふ】 (動ハ上二)
〔ワ行上一段活用の動詞「用ゐる」の転。中世以降の語〕
「用いる」に同じ。「蜞針の法を―・ふべし/史記抄 13」
もちうた
もちうた [0] 【持(ち)歌】
その人が歌いこなせる歌。レパートリー。「―の多い歌手」
もちうち
もちうち [0] 【望打ち】
正月一四・一五日に,祝い棒を持って行う予祝行事。また,その祝い棒。果樹をたたいたりなどして収穫の豊穣を予祝する。なり祝い。年ぎり。望ぎり。
もちおい
もちおい [0] 【餅負い】
満一年の誕生祝い。その子供に祝いの餅を負わせたり,踏ませたりする。餅誕生。力餅。立ち餅。
→餅踏み
もちおくり
もちおくり [0] 【持(ち)送り】
壁や柱から水平に突き出て,梁(ハリ)・床・棚などを支える三角形状の補強材。普通,装飾が施される。
持ち送り[図]
もちおもり
もちおもり [0] 【持(ち)重り】
持っているうちに次第に重く感じること。「―のするかばん」
もちかえす
もちかえ・す [0][3] 【持(ち)返す】 (動サ五[四])
よくない状態などが,もとの状態に戻る。「病状が少し―・したようだ」
もちかえり
もちかえり [0] 【持(ち)帰り】
持ち帰ること。また,その品物。テーク-アウト。「―の弁当」「―の贈答品」
もちかえる
もちかえ・る [3][0] 【持(ち)帰る】 (動ラ五[四])
(1)(品物などを)持って帰る。「仕事を自宅に―・る」
(2)代表で出席した人が出された案や回答を検討するために,預かっていったん戻る。「この件は各委員会に―・って討議しよう」
[可能] もちかえれる
もちかえる
もちかえる【持ち換える】
pass <a thing> from one hand to the other.→英和
もちかえる
もちかえる【持ち帰る】
bring[take] <a thing> home[back];take out <food> .持帰り食品 <米> a takeout;→英和
<英> a takeaway.→英和
もちかえる
もちか・える [0][4][3] 【持(ち)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちか・ふ
(1)一方の手に持っていたものを,他方の手に移す。「かばんを左手に―・える」
(2)持ち方・持つ物をかえる。「バットを短めに―・える」
もちかける
もちか・ける [4][0] 【持(ち)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もちか・く
話を切り出してはたらきかける。「相談を―・ける」
もちかける
もちかける【持ち掛ける】
offer;→英和
propose;→英和
approach <a person with a proposal> .→英和
もちかぶ
もちかぶ [0][2] 【持(ち)株】
自分で持っている株。「―を整理する」
もちかぶ
もちかぶ【持株】
one's (stock) holdings[shares].持株会社 a holding company.
もちかぶがいしゃ
もちかぶがいしゃ [5] 【持(ち)株会社】
他会社の株式を多数保有して,その事業活動を支配する会社。
もちかぶせいげん
もちかぶせいげん [5] 【持(ち)株制限】
独占禁止法による他社株式の保有比率や額の制限。
もちがし
もちがし [3] 【餅菓子】
餅を材料とする和菓子。餅に味付けをしたもの,餅で餡(アン)を包んだもの,餡で餅を包んだものなどがある。切り山椒・大福・柏餅・草餅など。
もちがね
もちがね [0] 【持(ち)金】
所持している金銭。
もちがゆ
もちがゆ [2][0] 【望粥・餅粥】
望(モチ)の日,特に正月一五日に作る小豆(アズキ)粥。後世は望を餅の意にとり餅を入れて煮た。
もちきたす
もちきた・す [0][4] 【持(ち)来す】 (動サ五[四])
持ってくる。もたらす。「矢つ張り僕ののらくらが―・した低気圧なんだらう/それから(漱石)」
もちきたり
もちきたり [0] 【持(ち)来り】
以前から受け伝えてきたもの。「先祖ヨリ―ノ宝/ヘボン」
もちきび
もちきび [3][0] 【糯黍・餅黍】
キビの一品種。粘り気が強く,餅・団子をつくるのに適する。
⇔粳黍(ウルキビ)
もちきり
もちきり [0] 【持(ち)切り】
始めから終わりまでずっとその話題が続くこと。「どこへ行っても選挙の話で―だ」
もちきり
もちきり【町中彼の話で持切りだ】
He is the talk of the town.→英和
もちきる
もちき・る [3][0] 【持(ち)切る】 (動ラ五[四])
(1)終わりまで持ち続ける。「家まで荷物を―・る」
(2)始めから終わりまで同じ状態が続く。「世間はオリンピックの話で―・っている」「瘡気(カサケ)と欲と自惚(ウヌボレ)で―・つてゐる人だから/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[可能] もちきれる
もちくずす
もちくずす【(身を)持ち崩す】
ruin oneself <by> .
もちくずす
もちくず・す [4][0] 【持(ち)崩す】 (動サ五[四])
身持ちを悪くする。品行を乱す。「身を―・す」
もちくち
もちくち [2] 【持(ち)口】
受け持っている方面。持ち場。
もちぐさ
もちぐさ [0] 【餅草】
ヨモギの別名。香気があり,餅に入れて草餅にするのでいう。[季]春。
もちぐされ
もちぐされ【持腐れ】
useless possession.宝の〜だ It is quite like pearls before swine.
もちぐされ
もちぐされ [0] 【持(ち)腐れ】
持っていても役立てずにおくこと。また,役立てられないでいること。「宝の―」
もちげい
もちげい [2] 【持(ち)芸】
その人が演ずることのできる芸。特に,得意な芸。
もちこし
もちこし [0] 【持(ち)越し】
(1)もちこすこと。「事業は来年度に―になった」「前回から―の議題」
(2)腹中に滞っている,前日からの食物。また,二日酔い。「やれ―だの頭痛だのとぬかして/滑稽本・浮世風呂 3」
もちこす
もちこす【持ち越す】
carry <a matter> over <to> .
もちこす
もちこ・す [0][3] 【持(ち)越す】 (動サ五[四])
そのままの状態で次の段階や時期に送る。「結論を次回に―・す」
[可能] もちこせる
もちこたえる
もちこたえる【持ち堪える】
hold out;endure.→英和
もちこたえる
もちこた・える [5][0] 【持ち堪える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちこた・ふ
悪い状態に負けないでいる。ささえ続ける。もちこらえる。「病人が―・える」「敵の猛攻を―・える」
もちこみ
もちこみ [0] 【持(ち)込み】
持ち込むこと。「危険物の―」「酒の―固くお断り」
もちこむ
もちこむ【持ち込む】
carry[bring]in[into].⇒持ち掛ける.苦情を〜 bring a complaint <against> .→英和
もちこむ
もちこ・む [0][3] 【持(ち)込む】 (動マ五[四])
(1)持って来る。運び入れる。「車内に危険物は―・まないでください」
(2)話し合い・解決・考慮などを求めて話をしかける。何とかしてくれと言う。「縁談を―・む」「苦情を―・まれた」
(3)(決着がつかないで)次の段階に移す。「延長戦に―・む」「裁判に―・む」
[可能] もちこめる
もちごま
もちごま【持駒】
a captured chessman (将棋).〜が多い have a good reserve of persons[things](fit for the occasion).
もちごま
もちごま [0] 【持ち駒】
(1)将棋で,相手から取って手元にあり,いつでも使える駒。
(2)手元にあって,必要に応じていつでも使える人や物。「豊富な―を駆使する」
もちごめ
もちごめ【糯米】
glutinous rice.
もちごめ
もちごめ [0] 【糯米】
粘り気が強く餅や赤飯に使われる米。
もちさる
もちさ・る [3][0] 【持(ち)去る】 (動ラ五[四])
物を勝手に持って行ってしまう。「重要書類を―・る」
もちさる
もちさる【持ち去る】
take[carry]away.
もちざお
もちざお [0] 【黐竿】
鳥や昆虫をとるために,先に黐をつけたさお。
もちしお
もちしお 【望潮】
陰暦一五日,満月の時の満ち潮。「―の満ちにけらしな難波江の浦/新撰六帖 1」
もちしょうぎ
もちしょうぎ [3] 【持(ち)将棋】
⇒じしょうぎ(持将棋)
もちじ
もちじ [0][2] 【持(ち)地】
所有している土地。
もちじかん
もちじかん [3] 【持(ち)時間】
割り当てられる一定の時間。「五分ずつの―で意見を発表する」「対局の―」
もちじゃく
もちじゃく [2] 【持(ち)尺】
布地の長さを測るのに,下に置かず手に持ったまま測ること。
⇔置き尺
もちそえる
もちそ・える [0][4] 【持(ち)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちそ・ふ
(1)物を持っていた手でさらに別の物を持つ。「日傘に小包を―・える」
(2)物を持った手にもう一方の手を添える。「顔に愛嬌を溢しつつ銚子を―・えて/社会百面相(魯庵)」
(3)手を添えて支える。「男の手を―・へてわがむねをおさせる/人情本・恵の花」
もちだい
もちだい [0][2] 【餅代】
(正月用の)餅の代金。越年のための少額の一時金,という意味で使うことが多い。
もちだし
もちだし [0] 【持(ち)出し】
(1)外へ持って出ること。「図書の―を禁ずる」
(2)費用が予算を超過して,自分で負担すること。「会報の印刷代はかなりの―だ」
(3)洋裁で,打ち合わせの下になる側の重なり分。
もちだし
もちだし【持出し禁止の本】
a book not for lending[borrowing].
もちだす
もちだす【持ち出す】
(1) take out;remove;→英和
save (救い出す);→英和
[そっと持ち出す]take <a thing> secretly out of a house.→英和
(2)[提出する]bring <a matter before a person> ;→英和
propose.→英和
もちだす
もちだ・す [0][3] 【持(ち)出す】 (動サ五[四])
(1)中にあったものを持って外に出す。物品などを盗むことにもいう。「火の回りが早くて何も―・すことができなかった」「店の品物を―・して質に入れる」
(2)話題・論題として提示する。「今そんな古い話を―・されても困る」
(3)不足した費用を,自腹を切って出す。「チップの分だけ―・すことになった」
(4)持ち始める。「疑いを―・す」
[可能] もちだせる
もちだち
もちだち [2] 【持(ち)太刀】
自分の差し料の太刀。
もちだて
もちだて [0] 【持ち楯】
兵士が手に持って使う楯。手楯(テダテ)。
⇔置き楯
「前につき並べたる―一帖かつぱと踏倒し/太平記 2」
もちちょうじる
もちちょう・じる (動ザ上一)
たいせつにする。ちやほやする。「人に―・じられるが面白さに/滑稽本・浮世風呂 2」
もちつき
もちつき [4][2] 【餅搗き】
餅を搗(ツ)くこと。正月用のものをいうことが多い。[季]冬。
もちつきそうば
もちつきそうば [5] 【餅搗き相場】
取引で,年末の上がり下がりの激しい相場。
もちつける
もちつ・ける [0][4] 【持(ち)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もちつ・く
いつも持っている。「―・けない大金を持つ」
もちつつじ
もちつつじ [3][4] 【黐躑躅】
(1)ツツジ科の落葉低木。西日本の低山や丘陵地に自生。高さ約1メートル。春,枝先に淡紅紫色の漏斗状花を散形につける。花柄や萼(ガク)に腺毛があってねばる。ネバツツジ。
(2)レンゲツツジの古名。[本草和名]
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は紅。三〇歳までの人が三月に着用。
もちつもたれつ
もちつもたれつ 【持ちつ持たれつ】 (連語)
⇒「持つ」の句項目
もちつもたれつ
もちつもたれつ【持ちつ持たれつ】
give-and-take.〜である live and let live.
もちづき
もちづき 【望月】
長野県東部,北佐久郡にある町。中山道の宿場として発達。
もちづき
もちづき 【望月】
姓氏の一。
もちづき
もちづき [2] 【望月】
(1)陰暦一五日の月。満月。
(2)特に陰暦八月十五日の中秋の月。[季]秋。
(3)能の曲名(別項参照)。
もちづき
もちづき 【望月】
能の一。作者未詳。四・五番目物。小沢刑部友房が亭主をする宿屋に主君安田友治の妻子が一夜の宿を求める。偶然泊り合わせた主君の仇望月秋長に酒を勧め,獅子舞にことよせて力を合わせ討ち果たす。
もちづきぎょくせん
もちづきぎょくせん 【望月玉蟾】
(1693-1755) 江戸中期の画家。京都の人。名は重勝,通称は藤兵衛。土佐光成・山口雪渓らに学び,筆力の強い水墨画や細密な山水画を描き一家を成した。
もちづきさんえい
もちづきさんえい 【望月三英】
(1697-1769) 江戸中期の医官。讃岐の人。名は乗,号は鹿門。三英は通称。将軍徳川吉宗の奥医師。諸医書の考証に努め,万病一毒説を排して折衷的医方を唱えた。著「医官玄稿」「明医小史」
もちづきの
もちづきの 【望月の】 (枕詞)
満月の欠けたところなく見事なことから,「たたはし」「たれる」「めづらし」にかかる。「春花の貴からむと―たたはしけむと/万葉 167」「―足れる面わに/万葉 1807」「―いやめづらしみ/万葉 196」
もちづきのこま
もちづきのこま 【望月の駒】
平安時代,毎年8月に信濃の望月の牧から宮中へ献上した馬。「あふさかの関の清水に影見えて今やひくらむ―/拾遺(秋)」
もちづきのまき
もちづきのまき 【望月の牧】
平安時代以降,信濃の望月に置かれた牧場。現在の長野県望月町。
もちて
もちて [3] 【持(ち)手】
持つ人。
もちて
もちて 【以ちて】 (連語)
〔動詞「もつ(持つ)」の連用形「もち」に接続助詞「て」の付いたもの。「をもちて」の形で用いられることが多い〕
動詞「持つ」の具体的な意味が薄れ,格助詞的に用いられる。
(1)手段・方法・材料などを表す。「我が持てる三つあひに搓(ヨ)れる糸―付けてましもの今そ悔(クヤ)しき/万葉 516」「世界の栄花にのみたはぶれ給ふべき御身を―窓の蛍をむつび枝の雪をならし給ふ/源氏(乙女)」
(2)原因・理由などを表す。「何を―とかく申すべき/竹取」
(3)助詞「を」を強めた言い方として用いる。「歩み疾(ト)うする馬を―走らせむ/竹取」「累代の公物,古弊を―規模とす/徒然 99」
→もって(以て)(連語)
もちてん
もちてん [0] 【持(ち)点】
競技・賭け事などで,始める前に参加者各自に割りあてられた点数。
もちどりの
もちどりの 【黐鳥の】 (枕詞)
とりもちにかかった鳥のようにの意から,離れがたい意の「かからはし」にかかる。「―かからはしもよ行くへ知らねば/万葉 800」
もちなおす
もちなお・す [4][0] 【持(ち)直す】 (動サ五[四])
(1)前のような状態になる。回復する。「病人が―・す」「会社が―・す」
(2)手に持っている物の,持ち方を変える。「本を―・す」
[可能] もちなおせる
もちなおす
もちなおす【持ち直す】
get better;rally;→英和
improve.→英和
もちなす
もちな・す 【持ち成す】 (動サ四)
(身を)取り扱う。処置する。「身をぞんざいに―・し/浮世草子・一代女 5」
もちなわ
もちなわ [0][2] 【黐縄】
鳥を捕らえるために,鳥黐(トリモチ)を塗りつけた縄。
もちにげ
もちにげ【持逃げする】
run away <with a thing> .
もちにげ
もちにげ [0] 【持(ち)逃げ】 (名)スル
他人の所有に属する金品を持って逃げること。「集めた金を―する」
もちぬし
もちぬし【持主】
an owner;→英和
a proprietor (経営主).→英和
もちぬし
もちぬし [2] 【持(ち)主】
その物を所有している人。所有主。
もちのき
もちのき [1] 【黐の木】
モチノキ科の常緑高木。山野に自生。また,庭木ともする。葉は楕円形で,厚い革質。雌雄異株。初夏,葉腋に黄緑色の小花をつける。秋,球形の液果が赤く熟す。材は細工物用,樹皮からは鳥黐(トリモチ)を取る。トリモチノキ。モチ。冬青(トウセイ)。
〔「黐の花」は [季]夏〕
もちのつき
もちのつき 【望の月】
満月。十五夜の月。もちづき。
もちのひ
もちのひ 【望の日】
陰暦一五日。満月の日。「―に出でにし月の高々に/万葉 3005」
もちのふだ
もちのふだ 【餅の札】
江戸時代,年末に乞食などが家々から餅を請い,もらった家の門柱にそのしるしとしてはった札。「弱法師わが門ゆるせ―(其角)/猿蓑」
もちのり
もちのり [0][2] 【餅糊】
餅をつぶして練ってつくった糊。粘着力が強く,細工物などに用いた。
もちはこび
もちはこび [0] 【持(ち)運び】
もちはこぶこと。運搬。「―に便利がいい」
もちはこび
もちはこび【持ち運びのできる】
portable.→英和
〜に便利な portable;handy.→英和
もちはこぶ
もちはこ・ぶ [4][0] 【持(ち)運ぶ】 (動バ五[四])
物を持って,他の場所へ移す。運搬する。「荷物を―・ぶ」
[可能] もちはこべる
もちはだ
もちはだ [0] 【餅肌・餅膚】
つきたての餅のように,色が白くなめらかでふっくらとした肌。「―の美人」
もちはなし
もちはなし [0] 【持(ち)放し】
構造物の,腕木などの支えのない部分。
もちば
もちば [3] 【持(ち)場】
受け持ちの場所。担当の部署。「―につく」「―を守る」
もちば
もちば【持場】
[任務]one's post;one's duty.〜につく take one's post;[受持区]one's round;one's beat (警官の).〜を回る make one's rounds.
もちばな
もちばな [0] 【餅花】
柳の枝などに,小さく丸めた餅や米の粉のだんごをたくさん付けたもの。農作物の豊作や財宝が多くなるように祈って小正月に神棚に飾る。繭の形に作ったものを繭玉という。餅の花。[季]新年。《―や灯立て壁の影/其角》
餅花[図]
もちばないり
もちばないり [4] 【餅花煎り】
正月の餅花をとっておき,二月の涅槃会(ネハンエ)のときに煎(イ)って供物とするもの。餅をあられのように切って用いることもある。
もちばら
もちばら [0] 【餅腹】
餅を食べたあとの,もたれた感じの腹具合。
もちばん
もちばん [2] 【持(ち)番】
受け持ちの番。当番。
もちひとおう
もちひとおう 【以仁王】
(1151-1180) 後白河天皇の第三皇子。三条宮。高倉宮。1180年源頼政とはかって平氏討伐を計画し,自ら最勝親王と称して諸国の源氏に挙兵の令旨を発したが,事前に発覚して奈良に逃れる途中,山城国の光明山鳥居前で戦死。
もちびょうきん
もちびょうきん モチビヤウ― [0] 【餅病菌】
担子菌類モチビョウキン目の病原菌類。約一五種知られ,ツバキ・チャ・ネジキ・シャクナゲ・ツツジなどの葉に寄生。罹病組織がふくれて粉をふき餅のようになる。ツバキの花につくものは特に異様な奇形を起こす。
もちふだ
もちふだ [2][0] 【持(ち)札】
(1)トランプで,自分の手にある札。
(2)手元にあって,いつでも使えるもの。
もちふだ
もちふだ【持札】
the cards in one's hands (トランプ);one's hand.
もちふみ
もちふみ [3][0] 【餅踏み】
子供の一歳の誕生日に,餅をついてそれを踏ませる風習。
→餅負い
もちふるす
もちふる・す [0][4] 【持(ち)古す】 (動サ五[四])
古くなるまで使う。使い古す。「―・した辞書」
もちぶね
もちぶね [0] 【持(ち)船】
所有している船。
もちぶん
もちぶん【持分】
one's share (of expenses) (費用などの).⇒持株.
もちぶん
もちぶん [2] 【持(ち)分】
(1)全体の中で各人が所有や負担をしている部分。
(2)財産の共有関係において個々の共有者がもつ権利,あるいはその割合。
(3)合名会社・合資会社・有限会社の社員,協同組合の組合員,特殊法人の出資者などの権利義務の総体としての地位,あるいはそれを評価したときの評価額の割合。股分(コブン)。
もちぶんけん
もちぶんけん [3] 【持(ち)分権】
財産の共有関係において個々の共有者がもつ権利。
もちまえ
もちまえ [0] 【持(ち)前】
(1)その人の本来の性質。生まれつき。「短気は―の性質で,直りそうもない」
(2)所有の範囲。担当の部分。もちぶん。
もちまえ
もちまえ【持前】
nature (天性);→英和
a characteristic (特質).→英和
〜の natural;→英和
characteristic.
もちまる
もちまる [0] 【持(ち)丸】
〔「丸」は金銭の意〕
金銭を多く所有すること。また,その人。金持ち。「―長者」
もちまわり
もちまわり【持回りとする】
take turns.〜閣議に付する refer <a matter> individually to the Cabinet ministers.
もちまわり
もちまわり [0] 【持(ち)回り】
(1)一つの物事を関係者の間で順次わたしていくこと。「―で全役員の賛同を得た」
(2)役目などを関係者の間で順送りにすること。「町内会の組長は―とする」
もちまわりかくぎ
もちまわりかくぎ [6] 【持ち回り閣議】
各国務大臣出席の閣議を開かず,閣議事項を各大臣に回して,閣議決定を得る方法。
もちまわる
もちまわ・る [0][4] 【持(ち)回る】 (動ラ五[四])
(1)一つの物を持って次から次へと回る。「新製品を小売店に―・って売り込む」
(2)関係者の間を次から次へと回す。「議案を―・る」
[可能] もちまわれる
もちまわる
もちまわる【持ち回る】
take round;carry <a thing> about.
もちむしろ
もちむしろ [3] 【餅筵】
搗(ツ)き上げた餅を干す筵。[季]冬。
もちもの
もちもの【持物】
one's property (所有物);one's belongings (携帯品).
もちもの
もちもの [2][3] 【持(ち)物】
(1)その人が所有しているもの。所有物。
(2)所持しているもの。所持品。「―を調べる」
もちや
もちや [0][2] 【持(ち)家】
所有している家。もちいえ。
もちや
もちや [0] 【餅屋】
餅を搗(ツ)いて売る店。また,店の人。
もちや=は餅屋
――は餅屋
⇒餅(モチ)は餅屋(モチヤ)
もちやく
もちやく [0] 【持(ち)役】
俳優が自分の得意として演じる役。
もちゅう
もちゅう【喪中】
⇒喪.
もちゅう
もちゅう [0] 【喪中】
人の死後,近親の者が喪に服している期間。「―につき年賀を欠礼いたします」
もちゆ
もち・ゆ 【用ゆ】 (動ヤ上二)
〔ワ行上一段動詞「用ゐる」の転。中世以降の語〕
「用いる」に同じ。「汝がいふ所まことにおろかなり。…一も―・ゆべからず/宇治拾遺 15」「されども―・ゆるものないほどに/中華若木詩抄」
もちゆき
もちゆき 【餅雪】
餅のようにふわふわした雪。綿雪。「―に歯形を付ける木履かな/犬子集」
もちより
もちより [0] 【持(ち)寄り】
持ち寄ること。「料理―の宴会」
もちよる
もちよ・る [0][3] 【持(ち)寄る】 (動ラ五[四])
各自が持って,寄り集まる。「材料を―・って料理する」
[可能] もちよれる
もちよる
もちよる【持ち寄る】
bring.→英和
(料理)持ち寄りの potluck <party> .→英和
もちりょう
もちりょう [2] 【持(ち)料】
(1)その人自身が所有し携帯するもの。
(2)生まれつきそなわったもの。持ち前。「江口の遊女―のちぢれ髪/柳多留 25」
もちろん
もちろん [2] 【勿論】 (副)
〔「論ずる勿(ナカ)れ」の意から〕
言うまでもなく。むろん。「―出かける」「―のこと」
もちろん
もちろん【勿論】
of course;naturally.→英和
もちわざ
もちわざ [0] 【持(ち)技】
得意とする技。得意技。
もっか
もっか【目下】
now;→英和
at present.→英和
〜の状態では under the present circumstances.〜のところ for the present;for the time being.
もっか
もっか モク― [1] 【目下】
現在。ただ今。「―のところ不明」「―検討中です」
もっか
もっか モククワ [0] 【黙過】 (名)スル
知っていながら黙って見逃すこと。「不正は断じて―しがたい」
もっか
もっか モククワ [1] 【木瓜】
ボケのこと。果実は漢方の生薬の一で,鎮咳・鎮痛薬に用いられる。
もっか
もっか モククワ [0] 【木化】 (名)スル
植物の細胞壁がリグニンを蓄積してかたくなること。維管束の導管・仮導管・木部繊維などで著しい。木化した細胞はやがて死細胞となるが,組織は強化される。木質化。
もっかい
もっかい モククワイ [0][1] 【木灰】
木を焼いてできた灰。きばい。
もっかい
もっかい モククワイ [0] 【黙会】 (名)スル
言葉による説明を待たずにさとること。意会。「美術家は遂に創造の玄機を―し/肖像画(四迷)」
もっかく
もっかく モククワク [0] 【木槨】
古墳の内部構造で,棺または棺を納めた室の外側をおおい保護する木製箱形の設備。
もっかん
もっかん モククワン [0] 【木棺】
木製の棺。縦割りの木材を刳(ク)り抜く式と,板を箱形に組み合わせる式とがある。
もっかん
もっかん [0] 【没官】
〔「ぼっかん」とも〕
刑罰として人身または物品を官に没収すること。律では謀反や大逆罪など重罪を犯した者に科される付加刑罰で,その父子・家人・田宅・資財を官に取り上げること。人身の場合は官奴婢とし,没収された土地は没官領といった。
もっかん
もっかん モククワン [0] 【木管】
(1)木でつくった管。木製のパイプ。
(2)「木管楽器」の略。
もっかん
もっかん モク― [0] 【木簡】
古代,文字を書きしるすために用いた木の札。細長い小板に毛筆で墨・漆を使って書き,付札としたり,並べて革・麻の紐(ヒモ)でつづり巻いて保存・携帯したりした。中国北方の漢代遺跡を中心に発見され,日本の宮殿・官衙(カンガ)跡などからも出土。歴史および書字の研究資料として価値が高い。
→竹簡(チツカン)
木簡[図]
もっかん
もっかん【木管楽器】
a woodwind instrument;the woodwind (総称).→英和
もっかんがっき
もっかんがっき モククワンガク― [5] 【木管楽器】
木材を材料として作られた管楽器の総称。現在では金属製のものも多いが,その起源・構造から木管楽器に分類する。フルート・クラリネット・オーボエなど。
もっき
もっき モク― [1] 【木器】
木製の器物・器具。
もっきゃく
もっきゃく [0] 【没却】
無くすこと。損すること。ぼっきゃく。「親方の―有り,我が身上の滅却有り/浄瑠璃・油地獄(下)」
もっきょ
もっきょ モク― [1] 【黙許】 (名)スル
知らないふりをして黙って見逃すこと。黙認。「―しえない不正な取引」
もっきり
もっきり [0] 【盛っ切り】
〔「盛り切り」の転〕
(1)「盛り切り」に同じ。
(2)「もっきり酒」に同じ。「―を一杯ひっかける」
もっきりざけ
もっきりざけ [4] 【盛っ切り酒】
〔「盛り切り酒」の転〕
盛り切り一杯いくらと定めて売る酒。もっきり。
もっきん
もっきん【木琴】
a xylophone.→英和
もっきん
もっきん モク― [0] 【木琴】
⇒シロホン
もっけ
もっけ【勿怪の幸い】
a lucky chance.
もっけ
もっけ [0][3] 【物怪・勿怪】 (名・形動)[文]ナリ
(1)思いがけないこと。意外なこと。また,そのさま。「…と云ふと,―な顔をして/婦系図(鏡花)」
(2)人に不吉な感じを与える・こと(さま)。異変。「様々の―有りければ占はするに/今昔 14」
もっけ=の幸(サイワ)い
――の幸(サイワ)い
思いがけない幸せ。意外な幸運。
もっけい
もっけい モクケイ 【牧谿】
中国,宋末・元初の画僧。法名は法常,牧谿は号。西湖六通(リクツウ)寺の開山という。多岐にわたる水墨画を描いたが当時興った文人画の系列でなく軽視された。日本へは早くから伝わり,日本水墨画に多大な影響を与えた。大徳寺伝来の「観音・猿・鶴」三幅図ほか伝称作も含め多くが伝わる。生没年未詳。
もっけい
もっけい モク― [0] 【黙契】 (名)スル
暗黙のうちに互いの意志が一致すること。また,そうしてできた約束。「―が成り立つ」「相互に守るべく―した/虞美人草(漱石)」
もっけい
もっけい【黙契】
a tacit agreement <with,between> .
もっけい
もっけい モク― [0] 【木鶏】
〔荘子(達生)〕
(1)木製の闘鶏。
(2)真に強い者は敵に対して少しも動じないことのたとえ。
もっけい
もっけい モク― [0] 【木契】
律令制で,三関の開閉に用いられた木製の割符。二分して一方を朝廷にとどめ他方を三関の国々に置いた。
もっけがお
もっけがお 【物怪顔】
意外な顔つき。「ちと容体お尋ねなされと言へば,広海―/浄瑠璃・聖徳太子」
もっこ
もっこ [0] 【物故】 (名)スル
「ぶっこ(物故)」に同じ。「先生の父君は―せられて/思出の記(蘆花)」
もっこ
もっこ [3] 【畚】
〔「もちこ(持籠)」の転〕
縄を網のように四角に編み,石や土を入れて四隅をまとめるようにしてかついで運ぶ道具。軽籠(カルコ)。もっこう。「―をかつぐ」
もっこう
もっこう モクカウ [0][1] 【木瓜】
(1)家紋の一。窠紋(カモン)の別名。
(2)〔常磐津(トキワズ)の師匠の家紋から〕
常磐津のこと。「―の娘をいつかかつぎ出し/柳多留 69」
木瓜(1)[図]
もっこう
もっこう モクカウ [0] 【目耕】
〔「世説新語(言語下)」による。目で紙の田を耕す意〕
読書・学問をすること。
もっこう
もっこう [0] 【畚】
「もっこ(畚)」に同じ。
もっこう
もっこう【黙考】
meditation.⇒沈思.
もっこう
もっこう モクカウ [0] 【黙考】 (名)スル
黙って考えにふけること。「しばし―する」「沈思―」
もっこう
もっこう【木工】
woodwork.→英和
‖木工所 a woodworking plant;a sawmill (製材所).木工品 woodwork.
もっこう
もっこう モク― [0] 【沐猴】
猿(サル)の類。
もっこう
もっこう モク― [0] 【木工】
(1)木で,工芸的な器具・道具などを作ること。また,作る人。「―機械」「―品」
(2)大工。
もっこう
もっこう モクカウ [0] 【木香・唐木香】
(1)キク科の多年草。高さは1メートルを超える。インド北部原産で,中国で栽培される。
(2){(1)}の根を乾燥させたもの。芳香と苦味があり,漢方で健胃剤に用いる。
もっこう=にして冠す
――にして冠す
〔史記(項羽本紀)〕
衣冠や地位は立派であるが,心は野卑そのものである。
もっこうぐ
もっこうぐ モク― [3] 【木工具】
木工に使う道具の総称。大工道具や指物(サシモノ)・挽(ヒ)き物に使う道具など。
もっこうじょ
もっこうじょ モク― [0][5] 【木工所】
製材,または木工品の製造をする作業所。
もっこうばら
もっこうばら モクカウ― [3] 【木香薔薇】
バラ科の常緑つる性低木。中国原産。葉は羽状複葉。五月,枝先に淡黄色または白色の八重咲きの花をつけ,白色花は芳香がある。観賞用。モッコウイバラ。スダレイバラ。
もっこく
もっこく モク― [0] 【木斛】
ツバキ科の常緑高木。暖地に生え,庭木ともされる。葉は厚くてつやがあり,狭い卵形。夏,小さな白い五弁花を下向きにつける。果実は球形で,熟すと果皮が裂け朱赤色の種子が出る。材は緻密(チミツ)で赤みを帯び,器具類・櫛(クシ)・床柱などにする。アカミノキ。漢名,厚皮香。
〔「木斛の花」は [季]夏〕
もっこす
もっこす
(熊本地方で)意地っ張り,がんこ者,つむじ曲がりをいう語。肥後もっこす。
もっこつ
もっこつ モク― [0] 【木骨】
建築で骨組みを木造にすること。また,その骨組み。壁体は煉瓦(レンガ)積み,石積みなどとする。
もっこつ
もっこつ [0] 【没骨】
中国の絵画の技法の一。輪郭の線を描かず色の濃淡だけで描き表す方法。五代以後主に花鳥画に用いられた。徐氏体の特徴とされる。
→勾勒(コウロク)
もっこつれんがぞう
もっこつれんがぞう モク―レングワザウ [7] 【木骨煉瓦造】
主要な柱や梁(ハリ)を木材で組んで,外面を煉瓦積みにした建物。
もっこふんどし
もっこふんどし [4] 【畚褌】
短い布の前後にひもを通し,脇で結ぶようにした褌。
もっこん
もっこん モク― [0] 【目今】
ただいま。さしあたり。目下。「―御新政の有がたいことにやあ四民同一/安愚楽鍋(魯文)」
もっこんしき
もっこんしき モクコン― [3] 【木婚式】
結婚五周年を祝って行う式。
もっさり
もっさり [3] (副)スル
(1)動作がにぶく気のきかないさま。また,野暮ったいさま。「―(と)した男」
(2)毛が厚くはえているさま。「―した髪の毛」
もっしゅ
もっしゅ [0][1] 【没収】
中世,幕府または領主が,不法を行なったものの領地・邸宅を取り上げたこと。もっしゅう。ぼっしゅう。
もっしゅう
もっしゅう [0] 【没収】
「もっしゅ(没収)」に同じ。
もっしょくし
もっしょくし [4][3] 【没食子】
小アジア・シリア・イランなどにあるブナ科植物の若枝にタマバチ類の昆虫が産卵し,その刺激でできるこぶ状の虫癭(チユウエイ)。タンニンを多く含む。ぼっしょくし。
もっしょくしさん
もっしょくしさん [0][5] 【没食子酸】
茶・没食子・五倍子(フシ)などに含まれ,またタンニンを加水分解しても得られる光沢ある無色針状の結晶。味は渋く収斂(シユウレン)性があり,還元性が強く鉄(III)塩と青黒色の沈殿を生ずる。収斂薬・還元剤・インク製造原料となる。
もっしょくしばち
もっしょくしばち [5] 【没食子蜂】
タマバチの別名。
もっす
もっ・す 【没す】 (動サ変)
「没(ボツ)する」に同じ。「乗る人五十余人海に―・す/今昔 6」
もっそう
もっそう [3] 【物相・盛っ相】
〔「相」は木形の意〕
飯を盛って量をはかる器。また,飯を一人分ずつ盛って出す器。
もっそうめし
もっそうめし [3] 【物相飯】
物相に盛った飯。盛りきりの飯。特に,近世の牢獄で囚人に与えられた飯。「―を食う(=牢獄ニハイル)」
もっそり
もっそり [3] (副)スル
(1)動作などがのろいさま。「―と立ちあがる」
(2)あかぬけせず野暮ったいさま。「―とした男」
もったい
もったい [0][3] 【勿体】
〔本来は「物体」で,物の形の意〕
(1)態度などが重々しいこと。威厳があること。「―がある」
(2)態度や品格。風采。「遣手にしては―がよし/歌舞伎・助六廓夜桜」
もったい
もったい【勿体ぶる】
give oneself[put on]airs.〜ぶった self-important;affected.→英和
もったい=を付ける
――を付・ける
ことさらに重々しい態度や威厳をつける。もったいぶる。
もったいがお
もったいがお [0] 【勿体顔】
もったいぶった顔つき。勿体面(モツタイヅラ)。
もったいない
もったいない【勿体ない】
(1)[良すぎる]be too good <for me> .
(2)[不敬]impious.→英和
時間が〜 be a waste of time.
もったいない
もったいな・い [5] 【勿体無い】 (形)[文]ク もつたいな・し
(1)(有用な人間や物事が)粗末に扱われて惜しい。有効に生かされず残念だ。「まだ使えるのに捨ててしまうとは―・い」「あんな有能な人物を放っておくのは―・い」「こんな事をしていては時間が―・い」
(2)(神聖なものが)おかされて恐れ多い。忌むべきだ。「神前をけがすとは―・い」
(3)(目上の人の好意が)分に過ぎて恐縮だ。かたじけない。「御心づかい―・く存じます」
(4)(あるべき状態からはずれて)不都合だ。不届きだ。「帯紐解き広げて思ふことなくおはすること―・し/盛衰記 36」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
もったいぶる
もったいぶ・る [5] 【勿体振る】 (動ラ五[四])
重々しく気どった様子をする。「―・った話し方をする」
もったいらしい
もったいらし・い [6] 【勿体らしい】 (形)[文]シク もつたいら・し
もったいぶったさまである。大層らしい。「―・い口をきく」「親父や母親(オフクロ)に一々―・く挨拶をした後/あくび(潤一郎)」
[派生] ――さ(名)
もっちょうずる
もっちょう・ずる (動サ変)[文]サ変 もつちよう・ず
〔「もっちょうする」とも。近世語〕
(1)大切にする。ちやほやする。もちちょうじる。「言葉をつくし手を下げて,―・すればつけあがり/歌舞伎・四谷怪談」
(2)大げさになる。派手になる。「御代参だんだん事が―・じ/柳多留拾遺」
〔活用は本来サ変であるが,未然形に「もっちょうじ」「もっちょうさ」の形も見られる〕
もって
もって【以て】
with <a knife> ;→英和
by means of <speech> ;through (…を通じて).→英和
もって
もって 【以て】 (連語)
〔動詞「もつ(持つ)」の連用形の音便の形「もっ」に接続助詞「て」の付いたもの〕
動詞「持つ」の具体的な意味が薄れ,一語の助詞のように用いられる。
□一□格助詞的に用いられる場合。「をもって」の形で用いられることが多い。
(1)手段・方法・材料などを表す。…で。…でもって。…によって。「書面を―通知する」「願はくは今日の拝参を―必ず当生の良縁とせん/海道記」
(2)原因・理由などを表す。…の理由で。…により。「博学を―聞こえる」「猛練習を―鳴るチーム」「世尊此の因縁を―我等諸の王を護世者と名づく/金光明最勝王経(平安初期点)」
(3)動作の行われる時を表す。に。「顔を洗う序(ツイデ)を―,冷たい縁を素足で踏みながら,箱の蓋を取つて鳥籠を明海(アカルミ)へ出した/文鳥(漱石)」「尚八月十五日を―行ふべきなり/今昔 31」
(4)動作・作用の行われる際の状態を表す。「優秀な成績を―卒業した」
(5)単なる強めとして用いる。「いささか―迷惑なことだ」「東京を―日本の首都とする」「水を―遍く灑ぐ/金光明最勝王経(平安初期点)」「コトゴトク―クチヲトヂラレヲワンヌ/ロドリゲス」
□二□接続助詞的に用いられる場合。
(1)形容動詞,断定の助動詞「だ」の連用形に付いて,下に続ける。「…の上に」「…に加えて」などの意を表す。かつ。「利口で―,すなおな子だ」「美人で―,頭もいいときている」
(2)動詞の連用形に付いて,下の動詞に続ける。「…しながら」の意を表す。「歌い―踊る」「古宮川町はどうまゐりまするとさぐり―帰れ/浮世草子・長者容気」
→以(モ)ちて(連語)
もって=∘する
――∘する
(「…を以てする」の形で)活用する。…によってする。「彼の言を―∘すれば」「現代医学を―∘しても…」
もって=暝(メイ)すべし
――暝(メイ)すべし
(宿願を果たして)それで安心して死ぬことができる。
もってきて
もってきて 【持って来て】 (連語)
(「…へもってきて」の形で)それだけでもすでによくない条件がある上に,さらに悪い条件が加わることを表す。「ただでさえ歩きづらい道なのに,そこへ―雨が降ったのでいっそう歩きにくくなった」
もってくる
もってくる【持って来る】
bring;→英和
fetch (取って来る).→英和
もってこい
もってこい【持って来いの】
most suitable.〜の品である be just the thing <for you> .→英和
もってこい
もってこい 【持って来い】 (連語)
そのことにもっとも適当であるさま。あつらえむき。「勉強するには―の場所だ」「あの人はそういうことには―だ」
もってのほか
もってのほか [3][0] 【以ての外】 (名・形動)[文]ナリ
(1)非常に不届きであること。けしからぬこと。また,そのさま。「悪口を言うとは―だ」
(2)思いもかけずはなはだしい・こと(さま)。「―の怒りよう」「―のあわてよう」
もってのほか
もってのほか【以ての外の】
absurd;→英和
out of the question (問題外);→英和
unpardonable.
もってまわる
もってまわ・る [1] 【持って回る】 (連語)
(1)物を持ってあちこちをまわる。「書類を―・る」
(2)へんに遠まわしな言い方ややり方をする。「―・った言い方」
もってゆく
もってゆく【持って行く】
take;→英和
carry;→英和
take[carry]away (持ち去る).
もっと
もっと [1] (副)
今まで以上に。さらに。いっそう。「―ほしい」「―がんばれ」「―右だ」
もっと
もっと
more(数・量);→英和
<stay> longer (時間); <go> farther (距離).→英和
〜下さい Give me some more.
もっとい
もっとい モツトヒ [3] 【元結】
⇒もとゆい(元結)
もっとも
もっとも [3] 【最も】 (副)
〔「もっとも(尤)」と同源〕
(1)比べたものの中で程度が一番上であることを表す。この上なく。最高に。「学校で―足の速い生徒」「世界で―高い山」
(2)きわめて。はなはだ。「昔,天竺に一寺あり。住僧―おほし/宇治拾遺 12」
もっとも
もっとも【最も】
<be> most <important> ;→英和
extremely (極めて).
もっとも
もっとも【尤も】
indeed[it is true](…but);→英和
[しかし]but;→英和
however.→英和
〜な reasonable;→英和
natural.→英和
〜らしい plausible;→英和
specious <logic> .→英和
御〜です You are right.
もっとも
もっとも [3][1] 【尤も】
〔「もとも」の転〕
■一■ (形動)[文]ナリ
道理に合っているさま。当然であるさま。「―な意見」「怒るのも―だ」「―の事を言う」「ご無理ご―で聞き入れる」
■二■ (副)
(1)当然。なるほど。いかにも。「但し,歌道は風月延年の飾りなれば,―これを用ふべし/風姿花伝」
(2)(打ち消しの語を伴って)少しも。全然。決して。「ふつつり心残らねば―足も踏み込まじ/浄瑠璃・天の網島(上)」
→最も
■三■ (接続)
前の事柄を受けながらも,それに反することをつけ加えることを表す。そうはいうものの。ただし。「君の悪行をばらす。―僕の願いを聞けば別だ」
もっともしごく
もっともしごく [3] 【尤も至極】
全く道理にかなっていること。尤も千万。「怒るのも―なことだ」「―の話だ」
もっともせんばん
もっともせんばん [3] 【尤も千万】
「尤も至極」に同じ。
もっとものそうし
もっとものそうし 【尤草紙】
仮名草子。二巻。作者は烏丸光広とも斎藤徳元ともいうが未詳。1632年刊。「枕草子」の物尽くしをもじって,ながき物・みじかき物など八〇条について記したもの。
もっともらしい
もっともらし・い [6] 【尤もらしい】 (形)[文]シク もつともら・し
いかにも道理に合っているように見える。「―・いうそをつく」「―・く話す」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
もっぱら
もっぱら [0][1] 【専ら】
〔「もはら」の促音添加〕
■一■ (副)
他の事にかかわらないで,そのことだけをするさま。「最近は―史跡めぐりをしている」「今日は―向こうの言い分を聞いてきた」「―の噂だ」
■二■ (形動ナリ)
そのことに集中するさま。それを主とするさま。「ただそれ��にあたる事を勤むべき事―なり/仮名草子・伊曾保物語」
→専らにする
もっぱら
もっぱら【専ら】
[おもに]chiefly;mainly.→英和
もっぱら=に∘する
――に∘する
(1)そのことに心を集中する。ひたすら…をする。「今は修行を―∘するべき時だ」
(2)ほしいままにする。「権勢を―∘する」
もっぽ
もっぽ モクポ 【木浦】
韓国の南西部,黄海に面する港湾都市。水産加工業が盛ん。米・綿花の集散地。李朝時代,木浦鎮とよばれ,水軍の要地。モクポ。
もつ
もつ
last;→英和
wear (衣服など);→英和
keep (食物など);→英和
live (out) (病人が).→英和
長く〜 wear well;last[keep]long.
もつ
もつ [1]
鳥・豚・牛などの臓物のこと。「―焼き」
もつ
も・つ [1] 【持つ】 (動タ五[四])
(1)(手・腕などで)物の重量をささえた状態を保つ。保持する。「右手で―・つ」「荷物を両手に―・つ」
(2)物の一部分をつかむ。「ほうきの柄を―・つ」「筆を―・つ」「綱の端を―・って引っぱる」
(3)所持する。携帯する。「あいにく小銭を―・っていない」「傘を―・って出かける」
(4)所有する。「車を―・つ」「店を―・つ」「自分の家を―・ちたい」
(5)権利・資格などを備えている。「選挙権を―・つ」「車の免許を―・っている」
(6)家族・友人などを得る。「いい息子さんを―・って幸せですね」「―・つべきものは友達だ」「所帯を―・つ」「家庭を―・つ」
(7)ある物や属性を身に備えている。「音楽の才能を―・った少年」「古い伝統を―・った学校」「言葉の―・つ意味」「茎はにがみを―・つ」
(8)気持ち・感情などを心に抱く。「自信を―・つ」「誇りを―・つ」「恨みを―・つ」「何の疑いも―・たなかった」「山路越えむとする君を心に―・ちて安けくもなし/万葉 3723」
(9)他と関連がある。他と関連を結ぶ。「交際を―・つ」「あの団体とは何のかかわりも―・っていない」
(10)(会合を)開く。
〔翻訳調の言い方〕
「話し合う機会を―・ちたい」
(11)負担する。「送料はむこうが―・つ」「責任は私が―・ちます」
(12)自分の仕事・任務として引き受けて扱う。「医者の他にもう一つ仕事を―・っている」「一年生を―・つ(=担任スル)」
(13)ある状態が維持される。また,消費・消耗し尽くされないで残る。「この靴は三年も―・った」「生物(ナマモノ)は三日と―・たない」「働きづめでは体が―・たない」「人の言葉をいちいち気にしていては身が―・たない」
(14)支える。「肩を―・つ」「あの店は奥さんで―・っている」
(15)用いる。使う。「木鍬(コクワ)―・ち打ちし大根/古事記(下)」「真榛(マハリ)―・ちすれる衣の盛り過ぎ行く/万葉 1156」
[可能] もてる
→もてる(下一)
→もてる(連語)
[慣用] 提灯(チヨウチン)を―・根に―/聞く耳持たぬ・そこへ持ってきて・間(マ)が持てない
もつ
もつ【持つ】
(1)[手に]have;→英和
hold.→英和
(2)[携帯]have[carry] <a thing> with one.(3)[所有]have;possess;→英和
own.→英和
(4)[心に]have;entertain;→英和
cherish.→英和
(5)[担当]⇒担当.
(6)[負担]pay <the expenses> .→英和
‖持てる国 the haves (総称);a ‘have' nation.持たざる国 the have-nots (総称);a ‘have-not' nation.
もつご
もつご [0] 【持子】
コイ目の淡水魚。全長8センチメートルほど。体は細長い紡錘形で,やや側扁する。モロコに似るが口ひげがない。体色は黄褐色で,腹面には鈍い金属光沢がある。雀(スズメ)焼きにして食用にもする。全国各地と朝鮮半島・中国に分布。クチボソ。ハヤ。イシモロコ。
持子[図]
もつご
もつご [1] 【没後】
死後。ぼつご。
もつにち
もつにち [0] 【没日】
陰陽道(オンヨウドウ)ですべてのことに凶とする日。ぼつにち。
もつにゅう
もつにゅう [0] 【没入】
⇒ぼつにゅう(没入)
もつやき
もつやき [0] 【もつ焼き】
鶏・豚・牛の臓物を串(クシ)にさして焼いた料理。
もつやく
もつやく [0] 【没薬】
北東アフリカ,アラビアなどに産するカンラン科の低木から得たゴム樹脂。古来,薫香料として珍重され,古代エジプトではミイラ製造の際に用いた。また,チンキ剤は刺激・防腐薬となる。ミルラ。
もつる
もつ・る 【縺る】 (動ラ下二)
⇒もつれる
もつれ
もつれ [3] 【縺れ】
(1)糸・髪などがもつれること。「糸の―を解く」「―毛」
(2)もめごと。ごたごた。「感情の―」
(3)自由に動かないこと。「舌の―」
もつれ
もつれ【縺れ】
a tangle (糸などの);→英和
[紛糾]complication;difficulty.→英和
縺れる be (en)tangled;be disheveled (髪が);be[become]complicated (事柄が).
もつれあう
もつれあ・う [4] 【縺れ合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いにもつれる。からみあう。「蝶(チヨウ)が―・いながら舞う」
(2)物事が互いに入り乱れる。
もつれがみ
もつれがみ [3] 【縺れ髪】
もつれた髪。乱れ髪。
もつれこむ
もつれこ・む [4] 【縺れ込む】 (動マ五[四])
物事の決着がつかないまま,次の段階にはいり込む。「同点のまま延長戦に―・む」
もつれる
もつ・れる [3] 【縺れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もつ・る
(1)糸や髪の毛などがからみ合ってほどけなくなる。「釣り糸が―・れる」「髪の毛が―・れる」
(2)言語・動作が思い通りにできなくなる。「舌が―・れる」「足が―・れる」
(3)感情や事情がこみいって収拾がつかなくなる。こじれる。紛糾する。「交渉が―・れる」「話が―・れる」
もつ焼き
もつやき [0] 【もつ焼き】
鶏・豚・牛の臓物を串(クシ)にさして焼いた料理。
もて
もて 【以て】 (連語)
〔「もって(以って)」の促音の無表記から〕
動詞「持つ」の具体的な意味が薄れ,一語の助詞のように用いられる。
□一□格助詞的に用いられる場合。「をもて」の形でも用いられる。
(1)手段・方法・材料などを表す。…で。…でもって。「我妹子が形見の衣なかりせば何物―か命継がまし/万葉 3733」「わたつ海のかざしにさせる白妙の波―ゆへる淡路島山/古今(雑上)」
(2)単なる強めとして用いる。「おほやけの奉り物はおろそかなるを―よしとす/徒然 2」
□二□接続助詞的に用いられる場合。動詞の連用形に付いて,下の動詞に続ける。…て。「この御子のおよずけ―おはする御かたち・心ばへ,ありがたく珍しきまで見え給ふを/源氏(桐壺)」「知らぬ人をむかへ―来たらんあいなさよ/徒然 240」
〔□一□(1)は,現代語でも文章語では,「石―打つ」などと用いられることがある〕
→以(モ)って(連語)
もて
もて (接頭)
〔連語「もて(以)」から〕
動詞に付いて,意味を強めたり語調を整えたりするのに用いる。「―あつかう」「―はやす」
もて∘る
もて∘る 【持てる】 (連語)
〔「る」は完了の助動詞「り」の連体形〕
(1)持っている。「―∘る力を発揮する」
(2)豊かである。「―∘る者の悩み」「―∘る国と持たざる国と」
もてあぐむ
もてあぐ・む 【持て倦む】 (動マ四)
取り扱いに困る。「元来―・みて,追ひいだしたき程なるゆゑ/当世書生気質(逍遥)」
もてあそび
もてあそび [0] 【弄び・玩び・翫び】
(1)相手にして遊ぶこと。また,遊び相手。おもちゃ。「この宮ばかりをぞ―に見たてまつり給ふ/源氏(幻)」
(2)観賞や風流の対象とすること。また,その物。「五葉・紅梅・桜・藤・山吹・岩つつじなどやうの春の―をわざとは植ゑて/源氏(乙女)」
もてあそびぐさ
もてあそびぐさ [5] 【弄び種】
もてあそびのたねとなるもの。慰みのもと。
もてあそびもの
もてあそびもの [0] 【弄び物】
(1)相手にして遊ぶ物や人。おもちゃや遊び相手。
(2)なぶり物。
もてあそぶ
もてあそ・ぶ [4][0] 【弄ぶ・玩ぶ・翫ぶ】 (動バ五[四])
〔「持て遊ぶ」の意〕
(1)手で持って遊ぶ。いじくる。「髪を―・ぶ」
(2)人をなぐさみものにする。「女を―・ぶ」
(3)思うままにあやつる。弄(ロウ)する。「政治を―・ぶ」「他人の運命を―・ぶ」
(4)心のなぐさみとして愛する。観賞して楽しむ。「詩文を―・ぶ」「茶山は…月を―・んだ/伊沢蘭軒(鴎外)」
(5)人をなぐさみの対象とする。寵愛(チヨウアイ)する。「楊貴妃夜る昼る―・び給ける程に/今昔 10」
[可能] もてあそべる
もてあそぶ
もてあそぶ【弄ぶ】
play[trifle,toy] <with> .→英和
もてあつかう
もてあつか・う 【持て扱ふ】 (動ハ四)
(1)いろいろとめんどうを見る。世話をする。「ただこの尼君ひとり―・ひ侍りしほどに/源氏(若紫)」
(2)取り扱いに苦しむ。もてあます。「この近所の家で,棄てたのだらう。これぢや,どこでも―・ふよ/偸盗(竜之介)」
もてあまし
もてあまし [0] 【持て余し】
もてあますこと。また,そのもの。「―の小僧なり/わかれ道(一葉)」
もてあましもの
もてあましもの [0] 【持て余し者】
取り扱いに困る人。手におえない者。もてあまし。
もてあます
もてあます【持て余す】
[人が主語]cannot manage;do not know what to do <with> ;[物が主語]be too much <for me> ;be hard to manage.‖持て余し者 a nuisance;a troublemaker.
もてあます
もてあま・す [4][0] 【持て余す】 (動サ五[四])
取り扱いに困る。手におえないで困る。「泣く子を―・す」「暇を―・す」
もてぎ
もてぎ 【茂木】
栃木県南東部,芳賀(ハガ)郡の町。那賀川中流と支流の逆川流域で,葉タバコを栽培。
もてけつ
もてけ・つ 【持て消つ】 (動タ四)
(1)消す。うまく払い除く。「さやうならむことは,憎げなうて見直い給はむ人は,いとようなだらかに―・ちてむ/源氏(胡蝶)」
(2)圧倒して相手の美点が目立たないようにする。「例も,誇りかに花やぎたるかたは,おとうとの君だちには,―・たれて/源氏(若菜下)」
(3)けなす。ないがしろにする。「もてはやし,また―・ち軽(カロ)むる事も/源氏(常夏)」
→もてはやす
もてたがう
もてたが・う 【持て違ふ】
■一■ (動ハ四)
異なる。たがう。「御心おきてに―・ふ事なく,いとめやすくぞありける/源氏(薄雲)」
■二■ (動ハ下二)
(1)人の意向にそむく。「昔の人の御心おきてを,―・へて/源氏(宿木)」
(2)まちがえて別の所に届ける。「まらうどの御かたにとおぼしかりける文を―・へたり/蜻蛉(上)」
もてつく
もてつ・く 【もて付く】 (動カ下二)
(1)身につける。備える。「我が―・けたるを,つつみなく言ひたるは/枕草子 195」
(2)とりつくろう。「ひとざまけはひ―・けぬるは,口惜しうやはある/堤中納言(虫めづる)」
もてなし
もてなし【持てなし】
⇒御馳走,待遇.
もてなし
もてなし [0] 【持て成し】
(1)客に対する扱い。待遇。「丁重な―を受ける」
(2)客に出す御馳走。接待。「酒肴の―をする」「何のお―もできませんが」
(3)人や物事に対する振る舞い方。態度。「御―優に,用意深くましましけり/十訓 7」
(4)物事に対する扱い。とりはからい。処置。「ただ,世の―に従ひて,とあるもかかるも,なのめに貝なし/源氏(椎本)」
もてなす
もてな・す [3][0] 【持て成す】 (動サ五[四])
(1)御馳走を出したりなどして,心をこめて客を接待する。「客を―・す」「手料理で―・す」
(2)人を取り扱う。待遇する。「丁重に―・す」
(3)うまくとりなす。「世の覚えはなやかなる御かたがたにも劣らず,何事の儀式をも―・し給ひけれど/源氏(桐壺)」
(4)そうであるかのようにみせかける。外見・態度をとりつくろう。「小舟に乗せ奉り,御上に柴をとりつみて,爪木の舟の如くに―・し/保元(中)」
(5)取りあげてあれこれと問題にする。もてはやす。「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は,かの境ひには左右なきものにて,この頃―・すものなり/徒然 119」
[可能] もてなせる
もてなす
もてなす【持てなす】
entertain;→英和
receive <a person> warmly;be hospitable <to> .
もてはなる
もてはな・る 【もて離る】 (動ラ下二)
〔「もて」は接頭語〕
ひどく離れる。疎遠になる。「事と言へば―・れたる気色かな/山家(下)」
もてはやす
もてはやす【持て囃す】
talk much <about> ;praise (ほめる).→英和
持てはやされる be[become]popular <with,among> .
もてはやす
もてはや・す [4][0] 【持て囃す・持て栄す】 (動サ五[四])
(1)口々に話題にしてさわぐ。ほめそやす。「ジャーナリズムに―・される」
(2)美しく見せる。引き立たせる。「こよなう余れる髪の末,白き庭には,まして―・したる/源氏(朝顔)」
(3)大切に取り扱う。厚遇する。「御婿にて―・され奉り給へる御覚え,おろかならず珍しきに/源氏(宿木)」
もてもて
もてもて [0] 【持て持て】 (形動)
人気があって,非常にもてること。「女高生に―の歌手」
もてゆく
もてゆ・く 【持て行く】 (動カ四)
(1)持って行く。「(消息ヲ)取らせたれば,―・きて/和泉式部日記」
(2)他の動詞の連用形について,次第に…してゆく,…し続けるの意を表す。「昼になりて,ぬるくゆるび―・けば/枕草子 1」
もてる
も・てる [2] 【持てる】 (動タ下一)
〔「持つ」の可能動詞から〕
(1)人気があって,ちやほやされる。「女に―・てる男」
(2)長くその状態を保つ。維持する。もちこたえる。「共通の話題がなくて座が―・てない」
もてる
もてる
be welcomed;be popular[a favorite] <with,among> .
もて付く
もてつ・く 【もて付く】 (動カ下二)
(1)身につける。備える。「我が―・けたるを,つつみなく言ひたるは/枕草子 195」
(2)とりつくろう。「ひとざまけはひ―・けぬるは,口惜しうやはある/堤中納言(虫めづる)」
もて離る
もてはな・る 【もて離る】 (動ラ下二)
〔「もて」は接頭語〕
ひどく離れる。疎遠になる。「事と言へば―・れたる気色かな/山家(下)」
もと
もと【下】
…の下で研究する study under a person.→英和
一撃の下に at a blow.→英和
もと
もと 【本・元】
■一■ [2][0] (名)
(1)(多く「元」と書く)物事が生ずるはじめの物や所。ことのおこり。はじめ。「―へさかのぼって考え直す」「火の―」「出版―」
(2)物事の根本をなすところ。根幹。基礎。土台。⇔末。《本》「―が枯れる」「農は国の―」「資料を―にして議論する」
〔基礎の意では「基」とも書く〕
(3)(「因」とも書く)原因。理由。「失敗は成功の―」「けんかの―はささいなことだった」「間違いの―」
(4)(「素」とも書く)原料。材料。《元》「大豆を―にして作る」「―を仕込む」
(5) [0]
もとで。もとね。元金。原価。《元》「―を取る」「―を割る」「―がかかる」
(6)草木の株または幹。
(7)和歌の上の句。
⇔末
「歌どもの―をおほせられて,『これが末いかに』と問はせ給ふに/枕草子 23」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)草木の株の数を数えるのに用いる。ほん。《本》「菊一―を植える」
(2)鷹狩りに使う鷹の数を数えるのに用いる。羽(ワ)。「鷹一―」
もと
もと [2] 【下・許】
〔「もと(本)」と同源〕
(1)物のした。物のしたのあたり。また,物のしたの部分。《下》「花の―に遊ぶ」「自由の旗の―に集まれ」「白日の―にさらす」
(2)ある人のいる所。また,その人の影響の及ぶ所。「博士の指導の―に新製品を開発する」「恩師の―を尋ねる」「親の―を離れる」
〔「そば」の意では「元」とも書く〕
(3)(「…のもとに」の形で)…という状態において。また,…ということを条件または根拠として。《下》「一刀の―に斬り倒す」「一か月という約束の―に依頼した」「国益の名の―に実力を行使した」
もと
もと [2][0] 【酛】
〔「もと(本・元)」と同源〕
もろみを発酵させるもとになるもの。酒母(シユボ)。
もと
もと [1] 【元・旧】
〔「もと(本)」と同源〕
以前。昔。副詞的,または連体詞的にも用いる。「―からの付き合い」「―へ戻る」「二人は―同じ職場にいた」「―検事」
もと
もと【元[本]】
(1)[起原・原因]the origin;→英和
the cause.→英和
(2)[基礎]the foundation;→英和
the basis.→英和
(3)[資本]capital;→英和
principal (元金).→英和
(4)[原価]the cost.→英和
(5) ⇒原料.
元がきれる cannot cover the cost.元は[最初は]at first;originally;→英和
formerly (以前は).→英和
元は…である come <from> …;→英和
originate <in,from> .→英和
元をかける put money <into> .
‖元大統領 the ex-president.
もと=が切れる
――が切・れる
売り値が仕入れ価格より安くなる。もとが割れる。
もと=が取れる
――が取・れる
(1)商売で,元手が回収できる。
(2)転じて,はらった努力に応じた報いを手に入れることができる。
もと=の木阿弥(モクアミ)
――の木阿弥(モクアミ)
一時よい状態になったものが,また前の状態にもどること。「欲ばりすぎて,―になる」
〔一説に,戦国大名の筒井順昭が病死したとき,その子順慶が幼かったので,死をかくして順昭に声の似た盲人木阿弥を替え玉として病床に置いた。順慶が成長したのち,順昭の死を公にし,木阿弥はまたもとの生活にもどったという故事からという〕
もと=の鞘(サヤ)に収まる
――の鞘(サヤ)に収ま・る
いったん仲たがいしたものが,再びもとの間柄に戻る。
もと=はと言えば
――はと言えば
ある出来事の原因やきっかけを考えると。「―,君のせいだ」
もと=も子もない
――も子もな・い
〔「元」は元金,「子」は利息の意〕
利益ばかりか元手まで失う。何もかもすっかりなくす。
もと=を正(タダ)す
――を正(タダ)・す
物事の原因や起こりを調べてはっきりさせる。「―・せば自分が悪い」
もとい
もとい [2] 【基】
〔「本居」の意〕
(1)物事の根本をなすところ。基礎。根幹。もと。「国の―を築く」
(2)建物の,土台。いしずえ。
もとい
もとい モトヒ [2] 【元結】
「もとゆい(元結)」の転。
もとい
もとい [2] 【元い】 (感)
「もとへ(感)」に同じ。
もとい
もとい【基】
the foundation;→英和
the basis.→英和
もといれしほん
もといれしほん [5] 【元入資本】
⇒自己資本
もとうけ
もとうけ [0] 【元請(け)】
注文主から直接仕事を引き受けること。また,その業者。さらに,その仕事を他が請け負う下請けに対していう。元請負。
→下請け
もとうた
もとうた [0] 【本歌・元歌】
替え歌を作った場合,そのもとになった歌。
→ほんか(本歌)
もとうり
もとうり [0] 【元売り】
生産者または加工業者が卸売業者に売ること。「石油の―価格」
もとおし
もとおし モトホシ 【回し・廻し】
〔動詞「回(モトオ)す」の連用形から〕
(1)襟もとをしめたり広げたりする,紐(ヒモ)に通した金具。「皆水干装束にて,―を解きて押し入れ/今昔 23」
(2)「もとおり{(3)}」に同じ。[節用集(文明本)]
もとおす
もとお・す モトホス 【回す・廻す】 (動サ四)
めぐらす。まわす。「即ち火を以ちて其の野を―・し焼きき/古事記(上訓)」
もとおり
もとおり モトヲリ 【本居】
姓氏の一。
もとおり
もとおり モトホリ 【回り・廻り】
〔動詞「回(モトオ)る」の連用形から〕
(1)まわること。めぐること。
(2)まわり。めぐり。へり。「大殿のこの―の雪な踏みそね/万葉 4228」
(3)鷹狩りの鷹の足を結わえるひもにつける金具。もとおし。[和名抄]
もとおりうちとお
もとおりうちとお モトヲリウチトホ 【本居内遠】
(1792-1855) 江戸後期の国学者。名古屋の人。号,木綿垣(ユウガキ)・榛園など。豊穎(トヨカイ)の父。本居大平について国学を学び,のちその養子となる。考証を主とした学風で,紀州侯に仕え「紀伊国続風土記」などの編纂(ヘンサン)に従事した。著「古学本教大意」など。
もとおりおおひら
もとおりおおひら モトヲリオホヒラ 【本居大平】
(1756-1833) 江戸後期の国学者。伊勢松阪の人。号,藤垣内(フジノカキツ)。宣長の門に入り,のちその養子となる。紀州侯に仕え国学を講じ,宣長の学問を普及させた。著「藤垣内集」「有馬日記」「古学要」「神楽歌新釈」など。
もとおりとよかい
もとおりとよかい モトヲリトヨカヒ 【本居豊穎】
(1834-1913) 江戸後期・明治初期の国学者・歌人。紀伊の生まれ。内遠の子。神道大教正。文学博士。帝国学士院会員。東京女子高等師範教授・御歌所寄人などを歴任。著「秋屋集」「本居雑考」「諄辞集」「古今集講義」など。
もとおりながよ
もとおりながよ モトヲリ― 【本居長世】
(1885-1945) 作曲家。東京生まれ。東京音楽学校卒。豊穎(トヨカイ)の孫。日本音楽と西洋音楽の融合をはかり,多くの歌曲・童謡を作曲。童謡「十五夜お月さん」「お山の大将」「青い目の人形」「赤い靴」など。
もとおりのりなが
もとおりのりなが モトヲリ― 【本居宣長】
(1730-1801) 江戸中期の国学者。伊勢松阪の人。芝蘭・舜(春)庵・中衛と号し,鈴屋(スズノヤ)と称す。医者を開業する一方,古典研究を行い語句・文章の考証を中心とする精密・実証的な研究法により,古事記・源氏物語など古典文学の注釈や漢字音・文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残した。また,復古思想を説いて儒教を排し,国学の思想的基礎を固めた。国学四大人の一人。著「古事記伝」「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「漢字三音考」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「玉勝間」など。
もとおりはるにわ
もとおりはるにわ モトヲリハルニハ 【本居春庭】
(1763-1828) 江戸後期の国学者。伊勢松阪の人。号,後鈴屋(ノチノスズノヤ)。宣長の長男。父の学問を継ぎ,国語学史上に大きな功績を残した。眼病を患い失明したため家督を父の養子大平に譲り,自らは後進の指導に専念した。著「詞八衢」「詞通路」など。
もとおる
もとお・る モトホル 【回る・廻る】 (動ラ四)
(1)同じ場所をぐるぐるまわる。徘徊(ハイカイ)する。もとおろう。たもとおる。「細螺(シタダミ)の,い這ひ―・り,撃ちてし止まむ/古事記(中)」
(2)物事が思うように運ぶ。自由になる。「口が―・らずとも,間をおいて聞かせられい/狂言・魚説経」
もとおろ∘う
もとおろ∘う モトホロフ 【回ろふ・廻ろふ】 (連語)
〔動詞「もとおる」に継続を表す助動詞「ふ」の付いた「もとおらふ」の転〕
まわりまわる。もとおる。「神風の伊勢の海の,大石に這ひ―∘ふ細螺(シタダミ)の/古事記(中)」
もとかた
もとかた [0] 【本方・元方】
神楽歌(カグラウタ)の,楽人が二方に分かれた一方の称で,神殿に向かって左方に座り,先にうたう方。
⇔末方(スエカタ)
もとがしわ
もとがしわ [3] 【本柏】
(1)冬も落ちないで木についている柏の葉。大嘗会(ダイジヨウエ)の際に,その葉を浸した酒を神前に供えた。
(2)古くから関係があって,主要なもの。「おほきおとどの御方には,中のこのかみにて,―にもおはすれど/狭衣 1」
もとき
もとき 【本木】
姓氏の一。
もとき
もとき [0] 【本木】
(1)木の幹,また,根もとに近い部分。
⇔末木(ウラキ)
(2)物事の中心となる部分。「それは―の人体によりて似合ふべし/風姿花伝」
(3)以前に関係のあった者。前夫・前妻など。「―を捨つる心にもあらで/人情本・辰巳園(初)」
もとき=にまさる末木(ウラキ)なし
――にまさる末木(ウラキ)なし
いろいろ取り替えてみても,結局は初めに関係のあったものよりすぐれたものはない。
〔主に夫婦の関係にいう〕
もときしょうざえもん
もときしょうざえもん 【本木庄左衛門】
(1767-1822) 江戸後期のオランダ通詞・洋学者。長崎の人。良永の長男。名は正栄,号は蘭汀。オランダ語のみならず,ズーフについてフランス語,ブロムホフについて英語を学び,日本最初の英語学書「諳厄利亜(アングリア)興学小筌」「諳厄利亜語林大成」,また最初のフランス語学書「払郎察(フランス)辞範」を編纂(ヘンサン)した。
もときしょうぞう
もときしょうぞう 【本木昌造】
(1824-1875) 幕末,日本における活版印刷の創始者。長崎生まれ。庄左衛門の養子。家業を継いで通詞となったが,アメリカ人ガンブルに金属活字鋳造を学び,活版所を開設するとともに,号数活字の系列を整備した。
もときよしなが
もときよしなが 【本木良永】
(1735-1794) 江戸中期の蘭学者・オランダ通詞。長崎の人。通称を栄之進,号は蘭皐(ランコウ)。訳書「和蘭陀地球図説」などで日本に初めて地動説を紹介。訳書「太陽窮理了解説」「平天儀用法」「天地二球用法」など。
もときん
もときん【元金】
⇒元金(がんきん).
もときん
もときん [0] 【元金】
(1)事業を始めるのに必要な資金。もとで。資本金。元銀。
(2)利子あるいは利潤を生ずるもとになる資金。がんきん。
もとぎん
もとぎん 【元銀】
「元金{(1)}」に同じ。「二百目にたらぬ―にて,先繰に利を得て/浮世草子・永代蔵 3」
もとくち
もとくち [0] 【元口】
丸太などの,根もとの方の切り口。
⇔末口(スエクチ)
もとごえ
もとごえ [0] 【基肥・元肥】
作物の種まき,または移植に先立って施す肥料。
→追い肥
もとごめ
もとごめ [0] 【元込め】
弾丸を銃身・砲身の後部から装填(ソウテン)すること。また,その装置の銃砲。
⇔先込め
もとしげ
もとしげ 【元重】
鎌倉末期・南北朝時代の備前長船の刀工。古元重と称する作のほか,伯州住と銘した作がある。生没年未詳。
もとしげどう
もとしげどう [4] 【本重籐】
弓の一種。手でにぎる部分から下の方を籐で密に巻き,上の方をまばらに巻いたもの。
⇔末(スエ)重籐
もとじめ
もとじめ【元締】
a boss;→英和
a manager.→英和
もとじめ
もとじめ [0] 【元締(め)】
(1)金銭の勘定などのしめくくりをする役目。「帳場の―」
(2)仕事やそのために集まった人の総括に当たる人。親分。
(3)博打(バクチ)打ちなどの親分。
もとすえ
もとすえ [2] 【本末】
(1)本と末。根本と枝葉。ほんまつ。
(2)物の下端と上端。
(3)物事の始めから終わりまでのいきさつ。「ことの―物語りぬ/浴泉記(喜美子)」
(4)(歌の)上の句と下の句。「はづかしき人の,歌の―問ひたるに/枕草子 276」
(5)神楽(カグラ)の拍子で,本方と末方との称。「―もたどたどしきまで酔ひすぎにたる神楽おもてども/源氏(若菜下)」
もとすけ
もとすけ 【元輔】
⇒清原(キヨハラノ)元輔
もとすこ
もとすこ 【本栖湖】
富士五湖のうち最西端にある湖。湖面海抜900メートル。面積5.1平方キロメートル。最大深度約122メートルで五湖中最深。冬季,全面結氷はしない。
もとせん
もとせん [0] 【元栓】
ガス・水道などの屋内引き込み管の根もとに取りつけた栓。「―を閉める」
もとぞろえこんぶ
もとぞろえこんぶ モトゾロヘ― [6] 【元揃え昆布】
干した昆布の葉元をそろえて束ねたもの。
もとだ
もとだ 【元田】
姓氏の一。
もとだか
もとだか [2][3] 【元高】
歩合算や利息算で,計算のもとになる数・金高。もとになる金額。元金。
もとだながざね
もとだながざね 【元田永孚】
(1818-1891) 幕末・明治初期の儒学者。肥後の人。号は東野。明治天皇の侍講。教育勅語の起草に参与。著「幼学綱要」など。
もとだね
もとだね [0] 【元種】
もとにするたね。原料。
もとちく
もとちく [0] 【素畜】
食肉生産を目的として肥育される牛や豚の,肥育開始前のもの。
もとちょう
もとちょう【元帳】
a ledger.→英和
もとちょう
もとちょう [0] 【元帳】
簿記の主要帳簿。勘定科目ごとに分けて収支貸借を記入する。原簿。
もとつ
もとつ 【本つ】 (連語)
〔「つ」は「の」の意の格助詞〕
大もとの。主要な。本来の。
もとつか
もとつか 【本つ香】
本来備えている香。「―の匂へる君が袖ふれば/源氏(紅梅)」
もとつくに
もとつくに 【本つ国】
本国。故郷。「今遠く―を離れたり/日本書紀(継体訓)」
もとづく
もとづ・く [3] 【基づく】 (動カ五[四])
(1)そこに基礎・根拠を置く。よりどころとする。「史実に―・いた小説」「これまでの経験に―・いて判断する」
(2)そこに原因がある。起因する。「この争いはつまらぬ誤解に―・いている」
(3)達する。「善ノ道ニ―・ク/日葡」
もとづく
もとづく【基づく】
(1)[起因する]come <from> ;→英和
originate <in,from> ;→英和
be due <to> .
(2)[根拠とする]be based[founded] <on> .
(3)[準拠する]法に基づいて according to the law.→英和
もとづな
もとづな [0] 【元綱】
綱をつけてひくときの,もとの方の綱。また,それをひく人。
もとで
もとで【元手】
⇒資本.
もとで
もとで [0] 【元手】
(1)事業を営むのに要する資金。もときん。資本。「―がかかる」
(2)仕事をし,また利益を得る根本となるもの。「からだが―だ」
もとどおり
もとどおり【元通り(に)】
as (it was) before.〜にする restore.→英和
もとどおり
もとどおり [3] 【元通り】
以前の状態と同じ形や状態。「―にして返す」「―に直す」
もとどり
もとどり [0][4] 【髻】
〔「本取り」の意〕
髪の毛をまとめて頭の上で束ねた所。また,その髪。たぶさ。もとゆい。
もとどり=を切る
――を切・る
出家する。
もとどり=放つ
――放・つ
冠や烏帽子をかぶらず髻をあらわに出す。「むとくなるもの…翁の―・ちたる/枕草子 125」
もとな
もとな (副)
〔根元・根拠の意の「もと」に「無し」の意の「な」が付いたもの〕
(1)理由なく。根拠なく。「なにしかも―とぶらふ/万葉 230」
(2)無性に。やたらに。しきりに。「まなかひに―かかりて安眠し寝(ナ)さぬ/万葉 802」
もとなり
もとなり [0] 【本生り・本成り】
植物の幹やつるのもとに近い方に実のなること。また,その実。
⇔末(ウラ)生り
もとに
もとに 【望東尼】
⇒野村(ノムラ)望東尼
もとね
もとね [0] 【元値】
商品の仕入れ値段。また,原価。「―で買い取る」
もとね
もとね【元値】
the cost.→英和
〜で <sell> at cost.
もとね=が切れる
――が切・れる
売り値が元値よりも安くて損失となる。
もとのうえ
もとのうえ 【本の上】
以前の奥方。また,昔からの妻。「はなれ給ひし―は腹をきりて笑ひ給ふ/竹取」
もとのえ
もとのえ [3][2] 【元のえ】
〔「衣」の草仮名が漢字の「元」に似ているところから〕
平仮名の「え」。もとえ。
→すえのえ
もとのぶ
もとのぶ 【元信】
⇒狩野(カノウ)元信
もとのもくあみ
もとのもくあみ 【元の木網】
(1724-1811) 江戸中期の狂歌師。本名,大野屋喜三郎。江戸で湯屋を営む。唐衣(カラゴロモ)橘洲(キツシユウ)の狂歌会に参加し江戸狂歌勃興期に活躍。「新古今狂歌集」を選集。
もとは
もとは 【本葉】
草木の茎または幹に近い所にある葉。
⇔末葉(ウラバ)
「秋萩の―の黄葉散らまく惜しも/万葉 2215」
もとはぎ
もとはぎ [0] 【本矧】
矢竹に矢羽をつけて糸や紙で巻きつけた部分のうち,矢筈から遠い方。
⇔末矧(ウラハギ)
もとはこね
もとはこね 【元箱根】
神奈川県箱根町,芦ノ湖畔にある温泉地。箱根神社の門前町で,箱根関所,旧東海道の杉並木などがある。
もとはず
もとはず [0] 【本筈・本弭】
弓の下部の筈。
⇔末筈(ウラハズ)
→弓
もとばらい
もとばらい [3] 【元払い】
荷物の運賃や料金を,発送元が支払うこと。
もとひきうけ
もとひきうけ [3] 【元引受】
有価証券の発行(あるいは売買)に際して,これを売り出す目的で発行者からその全額もしくは一部を取得すること。また売れ残った場合それを引き受けることを契約すること。
もとびょうし
もとびょうし [3] 【本拍子】
宮中の御神楽(ミカグラ)で演奏される神楽歌の奏者のうちの本方(モトカタ)の主唱者。
⇔末拍子
もとぶ
もとぶ 【本部】
沖縄県国頭(クニガミ)郡の町。本島北部の本部半島にある。1975年(昭和50)の国際海洋博の開催地。
もとぶね
もとぶね [0] 【本船・元船】
(1)小舟を従えている大きな船。おやぶね。
(2)沖に停泊して,はしけで陸上と交通した大きな荷船。
もとへ
もとへ [2] 【元へ】 (感)
〔旧軍隊用語から。「もとい」とも〕
(1)体操などで,いったん取った姿勢などをもとの状態にもどす時にかける号令。直れ。
(2)前言を取り消して言い直しをする時の語。
もとへ
もとへ 【本辺・本方】
(1)もとの方。根もとの方。「―は君を思ひ出,末辺(スエヘ)は妹を思ひ出/古事記(中)」
(2)麓(フモト)の方。「―はあしび花咲き末辺は椿花咲く/万葉 3222」
⇔末辺
もとまち
もとまち 【元町】
(1)横浜市中区の繁華街。山手の北西側を流れる堀川に沿う。
(2)神戸市中央区の繁華街。神戸駅と元町駅の間にある。
もとまる
もとま・る 【求まる】 (動ラ五)
数式などを計算して,値が得られる。「次の式によって解が―・る」
もとみや
もとみや [0][2] 【本宮】
祭神の鎮座する根本の社。別宮・奥宮に対していう。ほんぐう。本社。
もとみや
もとみや 【本宮】
福島県中部,安達(アダチ)郡の町。郡山市の北に接する。奥州街道の旧宿駅。
もとむ
もと・む 【求む】 (動マ下二)
⇒もとめる
もとめ
もとめ【求め】
a request;→英和
a demand.→英和
〜により(応じて) at a person's request.〜に応じる comply with a request.
もとめ
もとめ [3] 【求め】
(1)求めること。要求。請求。「―に応じる」
(2)買うこと。購入。「お―の店名を書いてお送り下さい」
もとめご
もとめご 【求子】
東(アズマ)遊びの曲名。また,それに合わせる舞。求子歌。
もとめづか
もとめづか 【求塚】
(1)能の一。四番目物。観阿弥作。都へ上る西国の僧が,摂津国(今の大阪府)生田の里で若菜摘みの女に会う。女に求塚へ案内されると,二人の男に求婚された菟名日(ウナイ)乙女の霊が現れて地獄の苦患のさまを語る。
(2){(1)}の素材となった伝説上の菟原処女(ウナイオトメ)の墓所。神戸市灘区,同東灘区などに遺称地がある。
もとめて
もとめて [2] 【求めて】 (副)
自分から進んで。好きこのんで。「―苦労する」
もとめる
もと・める [3] 【求める】 (動マ下一)[文]マ下二 もと・む
(1)手に入れたいと望む。「平和を―・める」「解決策を―・める」「快楽を―・める」
(2)手に入れようとして,さがす。「かたきのありかを―・める」「適任者を―・める」
(3)他人に対して,物や行動を要求する。「署名を―・める」「発言を―・める」「一夜の宿を―・める」
(4)金を払って自分のものにする。買う。「絵を―・める」
(5)わざわいなどを自分から招く。「―・めて苦労する」「薬を飲みて汗を―・むるには/徒然 129」
[慣用] 傷を―/死中に活を求む
もとめる
もとめる【求める】
(1)[欲する]want <a thing,to do> .→英和
(2)[要求]ask[request] <a person to do> ;→英和
ask <for a thing> ;demand.→英和
(3)[捜す]look <for> .→英和
もとも
もとも 【尤も・最も】
■一■ (形動ナリ)
「もっとも(尤){■一■}」に同じ。「御らんぜむに―なりけり/蜻蛉(下)」
■二■ (副)
なににもまして。最も。「此の事―歎くべし/今昔 4」
もともと
もともと【元々】
(1)[もともとだ]be none the worse (for it).→英和
(2)[元来]from the first;→英和
originally;→英和
[生来]by nature;naturally.→英和
もともと
もともと [0] 【元元】
〔「元」を重ね,意味を強めた語〕
■一■ (副)
はじめから。もとから。本来。元来。「―私のものだ」「―彼には責任をとる気はなかった」「―根はやさしい男」
■二■ (名・形動)
元とくらべて大差ないこと。損も得もなく前と同じような状態であること。「失敗しても―だ」
もとやくしじ
もとやくしじ 【本薬師寺】
680年天武天皇が皇后の病気平癒を祈って建立した飛鳥時代の寺。平城遷都に伴い西の京薬師寺の地に移され,橿原市本殿町の旧址には基壇や礎石が遺存する。
もとやま
もとやま 【本山】
姓氏の一。
もとやまひこいち
もとやまひこいち 【本山彦一】
(1853-1932) 新聞経営者。熊本の人。「大阪毎日新聞」相談役を経て1903年(明治36)社長に就任。「東京日日新聞」を買収,「毎日新聞」が全国紙として発展する基をつくった。
もとゆい
もとゆい [3] 【元結】
髪の髻(モトドリ)を束ねる紐(ヒモ)や糸。古くは組紐(クミヒモ)や麻糸を用いたが,近世には和紙を縒(ヨ)った扱(コ)き元結が主となった。装飾のための絵元結・跳ね元結などもある。もっとい。
もとゆい
もとゆい【元結い】
a (paper) cord for tying the hair.→英和
もとゆい=を切る
――を切・る
出家する。
もとゆいがみ
もとゆいがみ [3] 【元結紙】
髻を結ぶ細い紙。
もとよししんのう
もとよししんのう 【元良親王】
(890-943) 平安中期の歌人。陽成天皇の皇子。三品兵部卿。「大和物語」などで色好みとして知られ,恋愛贈答歌を多く残す。「後撰和歌集」以下の勅撰集に二〇首入集。家集「元良親王集」
もとより
もとより [1] 【元より・固より・素より】 (副)
(1)いうまでもなく。もちろん。「失敗は―覚悟していた」「罪は―ぼくにある」
(2)昔から。初めから。以前から。「後涼殿に―さぶらひ給ふ更衣の曹司を他に移させ給ひて/源氏(桐壺)」
(3)もともと。元来。「ふなぎみの病者―こちごちしき人にて/土左」
もとより
もとより【固より】
⇒元々,勿論.
もとらかす
もとらか・す 【戻らかす】 (動サ四)
ゆがめる。まげる。「ヒジヲ―・ス/ヘボン(三版)」[温故知新書]
もとる
もと・る [2] 【悖る】 (動ラ五[四])
(1)物事の筋道にあわない。道理にそむく。反する。「人の道に―・る行為」
(2)ゆがむ。ねじれる。また,ゆがませる。ねじる。「毛野の臣人為(ヒトトナリ)―・り很(イスカ)しくして/日本書紀(継体訓)」
もとる
もとる【悖る】
go[be]against <nature> ;act[be]contrary <to> .
もとろかす
もとろか・す 【戻ろかす】 (動サ四)
「戻(モト)らかす」に同じ。「己が口を―・して音(コエ)を訛(ヨコナマ)りて/霊異記(上訓)」
もとわたり
もとわたり 【本渡り】
「古渡(コワタ)り」に同じ。「―の唐織山をなし/浮世草子・五人女 5」
もどかしい
もどかし・い [4] (形)[文]シク もどか・し
〔動詞「擬(モド)く」の形容詞形〕
(1)物事が思うように進まずいらいらする。じれったい。はがゆい。「うまく表現できなくて―・い」「食事をする間も―・く原稿を書きつづける」
(2)非難すべき様子だ。非難したい気持ちだ。「―・しきところなく(仏道ヲ)ひたみちに勤め給へ/源氏(竹河)」
〔(2)が原義で,気に入らない事態にいらだつことから(1)のような主観的な心情を表す用法が生じた〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
もどかしい
もどかしい
impatient;→英和
irritating.もどかしそうに impatiently.→英和
もどかしがる be[become]impatient.
もどき
もどき [3] 【擬・抵牾・牴牾】
(1)もどくこと。非難。批判。「をさなき人を盗みいでたりと―負ひなむ/源氏(若紫)」
(2)日本の芸能において,主役を揶揄(ヤユ)したり模倣したりして滑稽を演ずる役。一種の道化役。
(3)名詞の下に付いて,それと張り合うくらいのもの,それに匹敵するもの,そのものに似て非なるものである,などの意を表す。「がん―」「梅―」「芝居―」
もどき
−もどき【芝居擬きの】
theatrical;→英和
pompous (大げさな);→英和
affected (気取った).→英和
もどきがお
もどきがお 【抵牾顔】 (名・形動ナリ)
顔つきが非難がましい・こと(さま)。「する墨を―にも洗ふかな書くかひなしと涙もやしる/鴨長明集」
もどく
もど・く 【擬く・抵牾く・牴牾く】 (動カ四)
(1)さからって非難する。とがめる。「申分の無い主人の所計(ハカライ),其を―・きましては,私は罰(バチ)が中(アタ)ります/金色夜叉(紅葉)」
(2)まねる。物に似せる。「この七歳なる子,父を―・きて高麗人と文を作りかはしければ/宇津保(俊蔭)」
もどし
もどし [3] 【戻し】
戻すこと。「金の―が遅い」
もどしこうざつ
もどしこうざつ [4] 【戻し交雑】
雑種第一代(F�)を,その両親のいずれか,またはそれと同じ遺伝子型をもつ個体と交配すること。F� の遺伝子構成の検定や育種に利用する。戻し交配。
もどしぜい
もどしぜい [3] 【戻し税】
(1)関税納付済みの輸入貨物が一定の要件を充たした場合に,納付済みの関税の全部または一部を戻すこと。
(2)減税の一方式。過去の年度に徴収した所得税の一部を納税者に返すこと。特別立法により行われる。戻し減税。
もどす
もど・す [2] 【戻す】 (動サ五[四])
(1)以前あった場所などに移す。返す。「本を棚に―・す」「話を教育の問題に―・そう」
(2)以前の状態にする。「計画を白紙に―・す」「別れた夫とよりを―・す」「(水ニ浸シテ)ワカメを―・す」
(3)進んだのと反対の方向へ動かす。「時計の針を―・す」
(4)食べたり飲んだりした物を吐き出す。嘔吐(オウト)する。「乗物に酔って―・してしまった」
(5)(「値をもどす」などの形で)下がった相場が以前の値段水準を回復する。
[可能] もどせる
もどす
もどす【戻す】
[返す]return;→英和
put back (もとの所に);send back (送り返す);[後へさげる]put[turn]back;[吐く]throw up;vomit.→英和
もどり
もどり【戻り】
⇒帰り.戻り道 the way back[home].
もどり
もどり [3] 【戻り】
(1)もどること。家へ帰り着くこと。「今夜は主人の―が遅い」
(2)帰り道。帰路。「行きは辛かったが―は楽だ」「―の車を拾う」
(3)浄瑠璃・歌舞伎の演出・演技の一形式。悪人がある動機で善人に立ち戻ったり,悪をよそおっていたものが本性の善心をあらわすことをいう。「義経千本桜」のいがみの権太など。
もどりあし
もどりあし [3] 【戻り足】
(1)帰り道の足。帰路。
(2)取引で,下がっていた相場が再び上がろうとする動き。「―が早い」
もどりうま
もどりうま [3] 【戻り馬】
荷物や客を運んで行った帰り道の馬。帰り馬。
もどりかご
もどりかご [3] 【戻り駕籠】
(1)客を乗せて送った帰りの駕籠。
(2)歌舞伎舞踊(別項参照)。
もどりかご
もどりかご 【戻駕】
歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「戻駕色相肩(イロニアイカタ)」。1788年江戸中村座初演。駕籠かき,実は石川五右衛門と真柴久吉とが,客の禿(カムロ)を相手に郭(クルワ)話を踊ったのち,見現しとなる。常磐津三名曲の一。
もどりがけ
もどりがけ [0] 【戻り掛け】
「帰り掛け」に同じ。
もどりぐるま
もどりぐるま [4] 【戻り車】
客や荷物を乗せて送った帰り道の車。
もどりづゆ
もどりづゆ [3] 【戻り梅雨】
梅雨が明けたあとに,再び訪れる梅雨と同じような気象状態。返り梅雨。
→走り梅雨
→残り梅雨
もどりてがた
もどりてがた [4] 【戻り手形】
手形の遡求(ソキユウ)権者が遡求のため遡求義務者を支払人として一覧払いで振り出す新手形。逆手形。
もどりばし
もどりばし 【戻橋】
歌舞伎舞踊の一。常磐津。新古演劇十種の一。本名題「戻橋恋の角文字(ツノモジ)」。河竹黙阿弥作詞。1890年(明治23)東京歌舞伎座初演。渡辺綱が鬼女の片腕を切り落としたという伝説を脚色したもの。
もどりぶね
もどりぶね [4] 【戻り船】
帰り船。
もどりみち
もどりみち [3] 【戻り道】
帰り道。
もどる
もど・る [2] 【戻る】 (動ラ五[四])
(1)ある場所から離れて,再びもとの場所に帰り着く。また,もとの場所の方向へ引き返す。帰る。「家に―・る」「行きつ―・りつする」「いま来た道を―・る」「自分の席に―・りなさい」
(2)持ち主や本来あった場所に返される。「財布が―・った」「貸した本がやっと―・ってきた」
(3)以前の状態に再びなる。旧に復する。「村に平和が―・った」「意識が―・る」
[可能] もどれる
もどる
もどる【戻る】
(1) ⇒帰る.
(2)[引き返す]turn back.
もどろ
もどろ 【斑】 (名・形動ナリ)
まだらなさま。「みかりする垣のねずりの衣手に乱れ―にしめるわが恋/経信集」
→しどろもどろ
もどろかす
もどろか・す 【斑かす】 (動サ四)
(1)まだらにする。「くれなゐの衣,すり―・したる水干といふ袴を着せて/枕草子 119」
(2)まどわせる。眩惑(ゲンワク)する。「国王より始めて民に至るまで,心を―・し,人の物を計り取る/今昔 4」
もどろく
もどろ・く 【斑く・文く】
■一■ (動カ四)
まぎれる。まどう。くらむ。「あまりなることは目も―・く心ちなむし給ひける/大鏡(道長)」
■二■ (動カ下二)
まだらにする。特に,からだに入れ墨をする。「其の国の人,男女並に椎結(カミヲワ)け身を―・けて為人(ヒトトナリ)勇みこはし/日本書紀(景行訓)」
もなか
もなか [1] 【最中】
(1)さいちゅう。たけなわ。「哲学研究の―なりと聞えぬ/当世書生気質(逍遥)」
(2)まんなか。中央。「御堂の御前の―に舞台結はせて/栄花(音楽)」
(3)和菓子の名。薄く焼いた糯米(モチゴメ)製の皮を二片合わせ,その中に餡(アン)を詰めたもの。形が「最中の月」に似ていることからいう。
もなかのつき
もなかのつき 【最中の月】
陰暦十五夜の月。満月。
もぬけ
もぬけ [0] 【蛻け・藻抜け】
ヘビやセミなどのぬけがら。「蝉の―のやうな姿ぢや/狂言・箕被」
もぬけ
もぬけ【藻抜けの殻である】
be empty.
もぬけのから
もぬけのから [6] 【蛻けの殻】
(1)人の抜け出たあとの寝床や住居。「隠れ家はすでに―だった」
(2)魂の抜け去ったからだ。死骸(シガイ)。
もぬける
もぬ・ける [3] 【蛻ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もぬ・く
(1)抜けて外に出る。脱する。抜ける。「いつしか魂が―・けて其中へ紛れ込んだやうに/平凡(四迷)」
(2)セミやヘビなどが脱皮する。「―・けたるむしのからなどのやうに/源氏(若菜下)」
もの
もの
〔形式名詞「もの」から〕
■一■ (終助)
活用語の終止形に付く。
(1)不満・うらみ・あまえ・訴えなどの気持ちを込めて,理由を述べる。「だもの・ですもの」の形をとることが多い。「だって,仕方がないんです―」「どうしてもぼく行きたい―」
(2)(「ものね」「ものな」などの形で)理由を表す。「ね」「な」などによって,軽い詠嘆の意が加わる。「なるほど,それはきみの専門だ―な」「よくおわかりでしょう。前に行ったことがあります―ね」
■二■ (接助)
活用語の終止形に付く。
(1)理由・原因を述べる。から。ので。「子供だ―,無理はないよ」「いっしょうけんめい勉強しています―,大丈夫ですわ」
(2)逆接条件を表す。のに。「ぼくだって知らない―,きみが知っているはずがない」
〔「もの(物)」の形式名詞的用法の一つとして,活用語の連体形を受けて文を終止し,感動の気持ちを表すということはすでに上代からあり,これから終助詞的用法が生まれたのであるが,それは近世以降のことである〕
もの
もの [2] 【者】
〔「もの(物)」と同源〕
人。古来,単独で用いられることはごくまれで,多く連体修飾語を伴って用いられる。「家の―を迎えにやる」「若い―」「おまえのような―は勘当だ」「だれか試してみる―はいないか」「―は極(イミジ)き臆病の―よ/今昔 28」
〔「人」に比べて卑下したり軽視したりするような場合に用いられることが多い〕
もの
もの【者】
a person.→英和
…という者 a man called….
もの
もの【物】
(1)[物]a thing;→英和
an object (物体).→英和
(2)[物質]a substance;→英和
a matter.→英和
〜の分かった sensible <man> .→英和
〜がいい be good;be of good quality.〜の数でない be insignificant.〜にする master <English> ;→英和
obtain (得る);→英和
succeed <in> .→英和
〜になる[計画などが]materialize;→英和
be realized;be a success.→英和
〜にならぬ fail;→英和
come to nothing.経験が〜をいう Experience will tell.
もの
もの 【物】
■一■ [2][0] (名)
〔形のある物体を初めとして,広く人間が知覚し思考し得る対象の一切を意味する。「こと(事)」が時間的に生起・消滅する現象を表すのに対して,「もの」はその現象を担う不変な実体を想定して用いる語である〕
□一□
(1)物体。物品。「階段に―を置くのは危険だ」「窓から―が落ちて来た」
(2)特に,経済的な価値をもった物品。また,その品質。「―は乏しくても,心は豊かでありたい」「値段は安いが,―は確かだ」
(3)対象を具体的に表現せず,漠然という語。何らかの対象。「―を言う」「―を思う」「―も食べない」「―のはずみ」「―の役に立たない」
(4)対象を特定化せず,一般的・包括的にいう語。すべての対象。「―は考えようだ」「―には順序がある」
(5)物事の筋道。道理。「―が分かっている人」
(6)鬼や悪霊など,正体のとらえにくい対象を畏怖していう語。「―に憑(ツ)かれる」「―の怪(ケ)」
(7)取り上げる価値のある対象。ひとかどの存在。「―ともしない」「―の数ではない」「―になるかどうか」
(8)思考の対象として取り上げる事物をさす語。物事。「幸福という―はとかく失われやすい」「日本的な―を好む」
(9)一度名前を言ったあとで再びそれをさす時に,名前の代わりに用いる語。それ。「あの映画は一度見た―だ」
(10)(「…のもの」の形で)所有物。持ち物。「自分の―には名前を書いておきなさい」「人の―を借りる」
□二□
(1)〔哲〕
〔英 thing; (ドイツ) Ding〕
(ア)感知し得るさまざまな属性の統一的担い手としてのまとまりをもった空間的・時間的対象。狭義には,このもの・あのものと指し示し得る「机」「家」など外界に存在する感覚的個物をいうが,広義には思考の対象となり,命題の主語となり得るすべて,例えば心や価値などの非感覚的存在をも含めていう。
(イ)人格としては関係しない対象を「ひと」に対して「もの」という。
(2)〔法〕 権利の客体とされる,排他的支配が可能な外界の一部をいい,有体物と無体物とに分けられる。民法上「物」は有体物に限られる。
□三□種々の語の下に付いて複合語をつくる。
(1)その分野・種類に入る品物や作品であることを表す。「夏―」「西陣―」「三年―のワイン」「現代―」
(2)そういう事態を引き起こすような事柄であることを表す。「それは切腹―だ」「全く冷や汗―だった」
(3)動詞の連用形に付いて,そのような動作の結果できた物品,そのような動作の対象となる物品であることを表す。「塗り―」「焼き―」「食べ―」「読み―」
□四□(形式名詞)
(1)(「…ものだ(である)」などの形で)
(ア)普遍的な傾向。「どんな人もお世辞には弱い―だ」「人間はとかく過去を美化したがる―らしい」
(イ)なすべきこと。「そんな時は何も聞かずにいてあげる―だ」
(ウ)過去にしばしば起こったこと。「二人でよく遊んだ―だ」
(2)(「…ものだ」の形で)感動・詠嘆を表す。…なあ。「あの難関をよくくぐり抜けた―だ」「故郷とはいい―だ」「あの男にも困った―だ」
(3)(「…ものか」「…ものではない」などの形で)否定を強調する。「そんなことがある―か」「誰が言う―ですか」「何をするかわかった―ではない」
(4)(「…ものと思われる」などの形で)判断を強調する。「彼はもう帰った―と思われる」「あきらめた―とみえて,その後何も言ってこない」
(5)(「ものとする」の形で)…することとする。「甲はその責任を負う―とする(契約書ナドノ文言)」
■二■ (接頭)
形容詞・形容動詞・動詞に付いて,何とはなしに,また,どことなくそのような状態である,の意を表す。「―寂しい」「―静か」「―古る」
もの=がある
――があ・る
強い断定を表す。「最近の科学の発達には目をみはる―・る」「少年達の発言には注目すべき―・った」
もの=が分かる
――が分か・る
物事の道理や人情の機微がよくわかっている。「―・った人」
もの=が無い
――が無・い
(1)命がないという意を暗にいう語。「此中の事一言いうても―・いぞ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(2)風情がない。つまらない。「今別れちやあ―・い/歌舞伎・吾嬬鑑」
もの=ともせず
――ともせず
障害を無視して立ち向かうさま。「負傷を―出場する」
もの=ならず
――ならず
たいした事ではない。問題ではない。「函谷関も―」
もの=に∘する
――に∘する
(1)習得する。「英語を―∘する」「無線技術を―∘する」
(2)自分のものにする。手に入れる。「社内一の美人を―∘する」
(3)世の中に通ずるものに仕上げる。「今度のテーマは何とか―∘してみせる」
もの=になる
――にな・る
(1)ひとかどの人物になる。「きたえれば―・りそうな男だ」
(2)意図したように事がはこぶ。成就する。「とうとう英会話は―・らなかった」
もの=に似ず
――に似ず
他にくらべるものがなく。たとえようがなく。「悲しきこと―,よよとぞ泣きける/大和 148」
もの=の上手(ジヨウズ)
――の上手(ジヨウズ)
ある技芸に秀でている人。「何事にも世に難き―におはして/源氏(若菜上)」
もの=の序(ツイ)で
――の序(ツイ)で
事のついで。
もの=の弾(ハズ)み
――の弾(ハズ)み
ちょっとしたその場のいきがかり。ことの勢い。「―でつまらぬことを言った」
もの=の見事に
――の見事に
まことにあざやかに。実に見事に。「巨漢を―投げとばす」
もの=は使いよう
――は使いよう
物は使い方次第で,役に立ったり,そのよさが失われたりするものだ。
もの=は相談
――は相談
(1)何事も相談してみればよい結果が得られるかもしれないから,まず相談をかけてみるものだ。物は談合。
(2)他人への相談を切りだす時に用いる語。物は談合。「―だが,無理を聞いてくれないか」
もの=は考えよう
――は考えよう
同じことでも,考え方によって良くも悪くも解釈できるものだ。
もの=は言いよう
――は言いよう
同じことでも,言い方によって相手の受け取り方が違う。話し方が悪いと,まとまるべき話もまとまらない場合などにいう。
もの=は試(タメ)し
――は試(タメ)し
何事も実際にやってみなければ,成否はわからないのだから,とにかく試みてみるのがよい。
もの=も覚え∘ず
――も覚え∘ず
(1)どうしてよいかわからない。無我夢中である。上の空である。「右近は―∘ず君につと添ひたてまつりて/源氏(夕顔)」
(2)物事の道理がわからない。「―∘ぬ官人共が申様かな/平家 4」
もの=も言いようで角(カド)が立つ
――も言いようで角(カド)が立つ
言葉次第で,さほどでもないことが不快に聞こえて,人の感情をそこなう。「丸い卵も切りようで四角,―」
もの=を言う
――を言・う
(1)言葉を発する。話す。「目は口ほどに―・い」「あきれて物も言えない」
(2)効力を存分に発揮する。「動かぬ証拠が―・う」「最後に―・うのは体力だ」
もの=を言わ∘せる
――を言わ∘せる
効力を存分に発揮させる。「財力に―∘せる」「若さに―∘せて,がむしゃらに働く」
ものあい
ものあい 【物間】
物と物との間。また,その間の距離。「互ひにそれと見しよりも,―近くなりしかば/狂言・文蔵」
ものあざやか
ものあざやか [4] 【物鮮やか】 (形動)[文]ナリ
きわだってあざやかなさま。「―な色どり」
ものあたらしい
ものあたらし・い [6] 【物新しい】 (形)[文]シク ものあたら・し
なんとなく新しい。
ものあらがい
ものあらがい [4] 【物洗貝】
淡水産の巻貝。殻高約25ミリメートルの長卵形で,殻は非常に薄く半透明で,淡黄褐色。生きている時は肉が透けて見えるので,暗褐色。殻口がきわめて広い。池沼・水田にすみ水草などについている。肝吸虫の中間宿主。日本各地と朝鮮半島に分布。
ものあらそい
ものあらそい [3] 【物争い】 (名)スル
物事を争うこと。けんか。紛争。ものあらがい。「―の種になる」
ものあわせ
ものあわせ [3] 【物合(わ)せ】
左右に分かれ物事を比べ合わせて優劣を競う遊戯の総称。歌合わせ・絵合わせなど。
ものあわれ
ものあわれ [3] 【物哀れ】 (名・形動)[文]ナリ
なんとなくあわれを感じる・こと(さま)。「―な季節」「はるけき野辺を分け入り給ふより,いと―なり/源氏(賢木)」
ものあんじ
ものあんじ [3] 【物案じ】 (名)スル
物事を心配すること。思案。「首を傾げて―をしてゐる/俳諧師(虚子)」
ものいい
ものいい [3] 【物言い】
(1)言葉遣い。物の言い方。「気にさわる―」
(2)言い争い。口論。口喧嘩(ゲンカ)。「―の種になる」
(3)決定について反対が出ること。特に相撲で,行司の勝負の判定に対して,審判委員や控え力士が異議を出すこと。「計画に対して―をつける」「結びの一番に―がつく」
(4)うわさ。「人の―さがなさよ/源氏(帚木)」
(5)よく議論をすること。また,その人。論客。おしゃべり。「かの―の内侍は,え聞かざるべし/紫式部日記」
ものいい
ものいい【物言い】
an objection (抗議);→英和
the way of speaking (言いかた).〜をつける raise[make]an objection <to> .
ものいう
ものい・う [2] 【物言う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ことばを発する。口をきく。「―・いたげなそぶり」
(2)力を発揮する。「金が―・う世の中」
(3)男女が情を通じる。「むかし,―・ひける女に/伊勢 32」
(4)気のきいたことばを言う。秀句を言う。「このことば,なにとにはなけれども,―・ふやうにぞきこえたる/土左」
ものいうま
ものいうま 【物射馬】
犬追物(イヌオウモノ)・笠懸(カサガケ)・流鏑馬(ヤブサメ)などに馴れた馬。下地馬。
ものいぐつ
ものいぐつ [3] 【物射沓】
騎射に用いる沓。なめし革で作り,普通,黒漆塗りで爪先に襞(ヒダ)をとる。馬上沓。
ものいみ
ものいみ [4][0] 【物忌み】 (名)スル
(1)祭事において神を迎えるために,一定期間飲食や行為を慎み,不浄を避けて心身を清浄に保つこと。斎戒。斎忌。
(2)占いや暦が凶であるときや夢見の悪いときなどに,家にこもって謹慎すること。「御―と言ひてければ,人も通はず/源氏(東屋)」
(3){(2)}のときにその標として柳の木の札や忍草などに「物忌」と書き,冠・簾に付けたもの。物忌みの札。「烏帽子に―つけたるは/枕草子 33」
(4)昔,伊勢神宮をはじめ賀茂・春日・鹿島・香取などの諸大社で,忌みこもって神事にあたった童女・童男。
(5)不吉であるとして物事を忌み避けること。「武将の身として,夢見・―など余りにおめたり/保元(上・古活字本)」
ものいみ
ものいみ【物忌み】
abstinence.→英和
〜する fast.→英和
ものいみのたち
ものいみのたち 【物忌みの館・斎の館】
⇒かむだち(神館)
ものいり
ものいり【物入り(になる)】
(mean,involve) heavy expenses.
ものいり
ものいり [0][4] 【物入り】 (名・形動)[文]ナリ
費用がかかる・こと(さま)。出費。「四月は何かと―が多い」「―な事が続く」
ものいれ
ものいれ【物入れ】
a container (容器);→英和
a glove compartment (車運転席の).
ものいれ
ものいれ [4][0] 【物入れ】
物を入れておく納戸や箱,袋。また,ポケット。
ものうい
ものうい【物憂い】
be[feel]weary[tired,languid,depressed].物憂げに wearily;languidly.→英和
ものうい
ものう・い [3][0] 【物憂い】 (形)[文]ク ものう・し
(1)なんとなく気がふさいで,動くのも面倒だ。憂鬱(ユウウツ)だ。けだるい。大儀だ。「何事をするにも―・い億劫(オツクウ)な気分になり/飇風(潤一郎)」
(2)なんとなくつらい。苦しい。「さのみ野山に臥さん事も―・くて/保元(下)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものうち
ものうち [0][4] 【物打ち】
太刀などで物を打ち切るとき,その物に触れる部分。刀の先端10センチメートルほどの,最もよく切れる部分。切っ先三寸。
ものうとし
ものうと・し 【物疎し】 (形ク)
なんとなく親しみにくい。「もし賢女あらば,それも―・く/徒然 107」
ものうらめし
ものうらめ・し 【物恨めし】 (形シク)
なんとなくうらめしい。「中頃―・しう思したる気色の/源氏(幻)」
ものうり
ものうり [3][4] 【物売り】
店を構えず露天で,または持ち歩いて品物を売ること。また,その人。「―の声がする」
ものうり
ものうり【物売り】
a peddler (行商人);a hawker (呼売人).→英和
ものうんじ
ものうんじ 【物倦じ】
気がふさいでいやになること。「はかなき―をして/源氏(蛍)」
ものえんじ
ものえんじ 【物怨じ】
嫉妬(シツト)。やきもち。「―をいたくし侍りしかば,心づきなく/源氏(帚木)」
ものおき
ものおき【物置】
a storeroom;→英和
<英> a lumber room;a barn (納屋);→英和
a loft (天井裏の);→英和
a cellar (地下の).→英和
ものおき
ものおき [3][4] 【物置】
当面使わない物や雑具などを入れて置く場所。「―小屋」
ものおしみ
ものおしみ [3] 【物惜しみ】 (名)スル
人に物を与えたり物が減ったりするのを惜しがること。けち。「―して使わずにしまっておく」
ものおしみ
ものおしみ【物惜しみ】
stinginess.→英和
〜をする(しない) be stingy (generous).
ものおじ
ものおじ [0] 【物怖じ】 (名)スル
臆病(オクビヨウ)で,何かにつけてこわがること。「―しない態度」
ものおじ
ものおじ【物怖じする】
be timid.
ものおそろしい
ものおそろし・い [6] 【物恐ろしい】 (形)[文]シク ものおそろ・し
なんとなく恐ろしい。「なんとも―・い気配」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものおと
ものおと【物音】
a noise;→英和
a sound.→英和
ものおと
ものおと [3][4] 【物音】
何かの音。おと。「―で目を覚ます」
ものおどろき
ものおどろき [3] 【物驚き】
物事に驚くこと。「何だつてさう気が小さくつて,―をするんだなあ/化銀杏(鏡花)」
ものおぼえ
ものおぼえ [3] 【物覚え】
物事をよくわかって忘れないこと。「―がよい」
ものおぼえ
ものおぼえ【物覚え】
memory.→英和
〜が良い(悪い) have a good (poor) memory.→英和
ものおぼゆ
ものおぼ・ゆ 【物覚ゆ】 (動ヤ下二)
(1)心が確かである。正気である。「いとかなしかりけるとて泣くを見るに―・えずなりて/蜻蛉(上)」
(2)物心がつく。「―・えてのち,さることをこそまだ見侍らね/大鏡(藤氏物語)」
ものおもい
ものおもい【物思い】
meditation;anxiety (心配).→英和
〜に沈む be lost in thought.
ものおもい
ものおもい [3] 【物思い】
あれこれと思い悩むこと。憂え思うこと。「―に沈む」
ものおもう
ものおも・う [4] 【物思う】 (動ワ五[ハ四])
あれこれと物思いにふける。「―・う年頃」
ものおもわしい
ものおもわし・い [6] 【物思わしい】 (形)[文]シク ものおもは・し
気がかりなことがあってなんとなく心が晴れない。物思いをするさまである。「―・い顔をして歯を鑿(セセ)つてゐる/二人女房(紅葉)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものか
ものか (終助)
〔連語「ものか」が一語化して,終助詞として用いられるようになったもの。話し言葉でのくだけた言い方では「もんか」ともなる〕
文末に用いて,活用語の連体形に付く。反語の意を表す。強く反問し,きっぱり否定する気持ちを表す。「そんなこと知る―」「ばかにされて,だまっていられる―」
〔丁寧な言い方としては「ものですか」の形が用いられる。これは,同等あるいは目下の者に対する場合には,やや見下した言い方にもなる。「あなたなどに負けてたまるものですか」〕
→ものか(連語)
ものか
ものか (連語)
〔形式名詞「もの」に係助詞「か」の付いたもの〕
文末に用いられる。
(1)強い驚きや感動の意を表す。「心なき鳥にぞありけるほととぎす物思ふ時に鳴くべき―/万葉 3784」「乳をひねり給へりければ,御顔にささと走りかかる―/大鏡(兼家)」
(2)強い反語の意を表す。「はじめより長く言ひつつ頼めずはかかる思ひにあはまし―/万葉 620」「人ばなれたる所に心とけていぬる―/源氏(夕顔)」「かかる所にて御牛をばおふ―/徒然 114」
〔(1)の用法は中古までで,のちには(2)の用法中心に用いられ,終助詞化していった〕
→ものか(終助)
ものかい
ものかい [4][0] 【物買い】
物を買うこと。また,その人。
ものかき
ものかき [4][3] 【物書き】
(1)文章を書くこと。また,文章を書くことで生活している人。
(2)文書・記録などを書く役。書き役。「申状を―にあつらへて,かかせる程に/名語記」
ものかげ
ものかげ【物陰】
cover;→英和
shelter.→英和
〜に隠れる take cover;→英和
hide (oneself).→英和
ものかげ
ものかげ [0] 【物陰】
物のかげ。物にかくれて見えない所。「―に身を隠す」「―から急に飛び出す」
ものかげ
ものかげ [0] 【物影】
何かの物の姿。物の形。「―が動く」
ものかず
ものかず [3] 【物数】
(1)品物の合計数。品数。
(2)口数。「―いはぬこそよけれ/浮世草子・一代女 1」
(3)とりたてて数え立てるほど重要なこと。「―にして言ふにはあらねど/読本・八犬伝 4」
(4)多数。「折々の御猟でござるによつて,さぞお―(=多数ノ獲物)でござらうと/狂言・靭猿(鷺流)」
ものかな
ものかな (連語)
〔形式名詞「もの」に終助詞「かな」の付いたもの〕
文末にあって,活用語の連体形を受け,強い感動の意を表す。…だなあ。「御手,いとをかしうのみなりまさる―/源氏(賢木)」「無下の事をも仰せらるる―/徒然 188」
ものかは
ものかは (連語)
〔形式名詞「もの」に係助詞「か」「は」の付いたもの〕
□一□〔□二□(2)からの残存用法〕
文中にあって,係助詞「も」などを受けて,上の語の表す物事がたいしたことではないという意を表す。…ももののかずではなく。…をも問題にせず。「台風も―,出かけていった」「激しい非難も―,断固計画を実行する」
□二□文末用法。
(1)活用語の連体形に付く。
(ア)強い反語の意を表す。…であろうか,いや…ではないのだ。「天の原踏みとどろかし鳴る神も思ふ仲をば離(サ)くる―/古今(恋四)」「花はさかりに,月はくまなきをのみ見る―/徒然 137」
(イ)強い感動の意を表す。…であることよ。「この矢あたれと仰せらるるに同じものを中心(ナカラ)にあたる―/大鏡(道長)」
(2)助詞「は」を受け,もののかずではない,問題ではないなどの意を表す。「待つ宵のふけゆく鐘の声聞けばかへるあしたの鳥は―/平家 5」
ものかも
ものかも (連語)
〔形式名詞「もの」に係助詞「か」「も」の付いたもの。上代語〕
文末にあって,活用語の連体形に付く。
(1)軽い疑問の気持ちをこめた詠嘆の意を表す。「天雲のそきへの極み遠けども心し行けば恋ふる―/万葉 553」「ますらをの思ひわびつつ度(タビ)まねく嘆く嘆きを負はぬ―/万葉 646」
(2)反語の意を表す。「人言の繁くしあらば君も我(アレ)も絶えむといひて逢ひし―/万葉 3110」
ものから
ものから (接助)
〔形式名詞「もの」に名詞「から(故)」が付いたものから。上代から見られるが,上代ではまだ二語としての意識が強く,中古に至り一語の接続助詞としての用法が成立した〕
活用語の連体形に接続する。
(1)既定の事柄を条件として示し,逆接的に下に続ける。けれども。ものの。のに。「待つ人にあらぬ―初雁のけさ鳴く声のめづらしきかな/古今(秋上)」「月は有明にて光をさまれる―,影さやかに見えてなかなかをかしき曙なり/源氏(帚木)」
(2)既定の順接条件を表す。…なので。…だから。「さすがに辺土の遺風忘れざる―,殊勝に覚えらる/奥の細道」「みづからよはひを断せ給ふ―,罷事(ヤンゴト)なくて兄の皇子御位に即せ給ふ/読本・雨月(白峯)」
〔(2)は中世から見られるが,近世の擬古文では,この方が一般的となる〕
ものがしら
ものがしら [3] 【物頭】
(1)もののかしら。武家の家老,町方・村方の庄屋・名主など。
(2)武家時代,弓組・鉄砲組などの足軽の頭。組頭。足軽頭。
(3)能で頭に戴くもの。かぶり物。
ものがたい
ものがた・い [4] 【物堅い】 (形)[文]ク ものがた・し
実直である。律義である。まじめ一方である。「―・く信用できる人」
[派生] ――さ(名)
ものがたらう
ものがたら・う 【物語らふ】 (動ハ四)
語り合う。特に男女が情を交わす。「かのまめ男,うち―・ひて,帰り来て,いかが思ひけむ/伊勢 2」
ものがたり
ものがたり [3] 【物語】 (名)スル
(1)あるまとまった内容のことを話すこと。ものがたること。また,その内容。話。談話。「世にも悲しい―」「知る人の許にて夜に入るまで―し/舞姫(鴎外)」
(2)文学形態の一。広義には,散文による創作文学のうち,自照文学を除くものの総称。すなわち,作者が人物・事件などについて他人に語る形で記述した散文の文学作品。特に,人物描写に主眼のある小説に対して,事件の叙述を主とするものをさすことが多い。狭義には,日本の古典文学で,「竹取物語」「伊勢物語」に始まり,「宇津保物語」「源氏物語」で頂点に達し,鎌倉時代の擬古物語に至るまでのものをさす。歴史物語・説話物語・軍記物語を含めることもある。
(3)浄瑠璃・歌舞伎の演出・演技の一形式。登場人物が過去の事件や心境を身振りを交えて物語る場面。「熊谷陣屋」の熊谷など。
(4)男女が相語らうこと。情を交わすこと。「夜すがら―せしを/浮世草子・一代女 2」
ものがたり
ものがたり【物語】
a story;→英和
a tale;→英和
a novel (小説).→英和
ものがたりあわせ
ものがたりあわせ [6] 【物語合(わ)せ】
平安時代,何人かの人が左右に分かれ,珍しい物語の書に,歌などを添えて出し,優劣を競う遊び。
ものがたりえ
ものがたりえ [5] 【物語絵】
平安時代,和文の物語に絵を描き加えたもの。また,中心となる場面だけを絵画化したものもある。
→絵物語
ものがたる
ものがたる【物語る】
tell <of,about> ;→英和
relate;→英和
describe;→英和
recount.→英和
ものがたる
ものがた・る [4] 【物語る】 (動ラ五[四])
(1)あるまとまった話をする。まとまりのある内容を話す。「昔のことを―・る」
(2)ある事実がある意味を示す。表す。「苦労を―・る顔のしわ」
(3)語る。話をかわす。「男が…他の船員と何事か―・りつつあつた/馬上の友(独歩)」
[可能] ものがたれる
ものがなしい
ものがなし・い [5][0] 【物悲しい】 (形)[文]シク ものがな・し
理由もなくなんとなく悲しい。うらがなしい。「―・い秋の夕暮れ」「―・い鹿の鳴き声」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものがなしら
ものがなしら 【物悲しら】 (形動ナリ)
〔「ら」は状態を表す接尾語〕
ものがなしそうなさま。「小金門に―に思へりし我(ア)が子の刀自を/万葉 723」
ものがましい
ものがまし・い [5] 【物がましい】 (形)[文]シク ものがま・し
おおげさである。ことごとしい。「―・ク言ウ/ヘボン(三版)」
ものがら
ものがら 【物柄】
物や人などの質。「―のよきがよきなり/徒然 81」
ものきぼし
ものきぼし 【物着星】
手指の爪にできた白い斑点。女性などは衣服を得る前兆として喜んだ。爪の星。「―形身をもらふ情なさ/柳多留 23」
ものきよし
ものきよ・し 【物清し】 (形ク)
(1)何となく清い。「―・くすまひたり/宇治拾遺 13」
(2)何となく上品である。立派である。「―・き御なからひなり/栄花(初花)」
ものぎ
ものぎ [3] 【物着】
衣服をつけること。特に能で,演者が退場せずに後見座で装束の一部をとり替えること。
ものぎき
ものぎき 【物聞き】
敵陣に忍んで様子を探り聞くこと。また,その人。遠聞き。「―に出したる者ども/常山紀談」
ものぎせ
ものぎせ [4][3] 【物着せ】
能で,演技者に装束を着せること。また,その人。大正時代ごろまで,これを専門とする職分があった。現在はふつう楽屋で着せる場合にいう。
ものぎのあいかた
ものぎのあいかた 【物着の合方】
歌舞伎の下座音楽の一。時代狂言で,舞台上で着物を着替えたり,鎧(ヨロイ)をつける間をつなぐ合方。
ものぎわ
ものぎわ 【物際】
(1)まぎわ。せとぎわ。「はやりて鑓(ヤリ)を入れば,―にて精がぬけて鑓が弱き物なり/三河物語」
(2)盆・暮れなど物日の直前の多忙な時期。「若衆の手づから十露盤(ソロバン)はじき,―に魚屋呼びつけ/浮世草子・禁短気」
ものくい
ものくい [0] 【物食い】
〔「ものぐい」とも〕
(1)物を食うこと。食べること。「―ノ悪イ馬/ヘボン」
(2)女性と関係を結ぶこと。「―の悪いのが可惜(アツタラ)瑜(タマ)に疵(キズ)だつて/浮雲(四迷)」
ものぐさ
ものぐさ【物臭な】
lazy;→英和
idle.→英和
ものぐさ
ものぐさ [0] 【物臭・懶】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「ものくさ」〕
(1)何かすることを面倒がること。また,そのような性質や人。また,そのさま。ぶしょう。「―な人」「―をする」
(2)「ものぐさぞうり」に同じ。
ものぐさい
ものぐさ・い [4] 【物臭い・懶い】 (形)[文]ク ものぐさ・し
〔中世後期頃まで「ものくさし」と清音〕
(1)(何かをするのが)おっくうだ。面倒だ。大儀である。「何をするのも―・い」
(2)何となく怪しい。うさんくさい。「この内は―・し。捜せや捜せ/浄瑠璃・碁盤太平記」
(3)病気で体がだるい。気分がすぐれない。「―・くなりて,死ぬべき時に/仮名草子・仁勢物語」
(4)何となくくさい。どことなく嫌なにおいがする。「女君は,程ふるままに―・き部屋に臥して/落窪 1」
ものぐさぞうり
ものぐさぞうり 【懶草履】
足の裏の半ばまでしかない,短い草履。足半(アシナカ)。ものぐさ。「藁縄,帯にして,―の破れたるをはき/御伽草子・物臭太郎」
ものぐさたろう
ものぐさたろう 【物臭太郎】
御伽草子。二巻。作者未詳。室町時代成立。信濃国の物臭太郎は無類の無精者であったが,歌才によって宮中に召された。彼は皇族の末で善光寺如来の申し子とわかり,信濃の中将にまで出世し,死後,おたがの大明神とあがめられる。民間説話を素材にした立身成功談。おたがの本地(ホンジ)。
ものぐらし
ものぐら・し 【物暗し】 (形ク)
薄暗い。「―・うなりて文字もかかれずなりにたり/枕草子(三二一・能因本)」
ものぐるい
ものぐるい [3] 【物狂い】
〔「もの(=霊・魂)」がついて,正気が狂う意〕
(1)正常な心や判断が失われた状態。狂気。乱心。
(2)能で,物思いのあまり一時的に心の均衡を失った主人公がそれを自覚しながら周囲の風物に敏感に反応し,おもしろく戯れ歌い舞うこと。また,それをまねた芸を見せる遊芸人。
(3)神が乗り移った者。神がかりになった者。「この―走りまはつて/平家 2」
ものぐるいのう
ものぐるいのう [5] 【物狂能】
主人公の物狂いを見せる能。女物狂能(「隅田川」など)と,男物狂能(「蘆刈」など)がある。狂い物。
ものぐるおしい
ものぐるおし・い [6] 【物狂おしい】 (形)[文]シク ものぐるほ・し
(1)気が変になりそうである。気がくるいそうである。「―・い思い」
(2)正気の沙汰ではないようである。気違いじみている。「白山の観音これ消えさせ給ふなと祈るも―・し/枕草子 87」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものぐるわし
ものぐるわ・し 【物狂はし】 (形シク)
「物狂おしい」に同じ。「人ぎきは―・しきやうなれど/浜松中納言 5」
ものげなし
ものげな・し 【物気無し】 (形ク)
大したこともない。特に,身分・年齢などが一人前でない。「―・きわか人にてはとりこめられしぞ/大鏡(昔物語)」
ものこいし
ものこい・し 【物恋し】 (形シク)
なんとなく恋しい。「旅にして―・しきに/万葉 270」
ものこころぼそし
ものこころぼそ・し 【物心細し】 (形ク)
なんとなく心細い。「秋の末つ方,いと―・くて,歎き給ふ/源氏(若紫)」
ものこし
ものこし 【裳の腰】
裳に付いているひも。引腰・小腰および大腰の総称。
ものごい
ものごい [0][3] 【物乞い】 (名)スル
人に物を恵んでくれと頼むこと。また,その人。こじき。「―して歩く」
ものごころ
ものごころ【物心つく頃から】
since one can remember.
ものごころ
ものごころ [3] 【物心】
世の中の物事や人情について,おぼろげながら理解・判断できる心。「まだ―がつかないうちに親に死に別れた」
ものごし
ものごし [0][2] 【物腰】
言葉遣いや人に対する態度。立ち居振る舞い。「―が柔らかだ」「おだやかな―で応対する」
ものごし
ものごし [0] 【物越し】
簾(スダレ)・几帳(キチヨウ)・戸など物をへだてていること。「―に対面する」
ものごし
ものごし【物腰】
a manner;→英和
a bearing.→英和
ものごと
ものごと [2] 【物事】
物と事。一切の有形・無形の事柄。いろいろの事。「―にこだわらない」「―には限度がある」「―をてきぱきと運ぶ」
ものごと
ものごと【物事】
things.
ものごのみ
ものごのみ [3] 【物好み】 (名)スル
(1)えりごのみすること。「娘二人ありて,いたく―して/うたかたの記(鴎外)」
(2)珍しい物事や風流などを好むこと。ものずき。「何事も―し艶におはする親王(ミコ)にて/源氏(梅枝)」
ものごり
ものごり 【物懲り】
物事に懲りること。「いとほしかりし―に,(格子ヲ)上げもはて給はで/源氏(末摘花)」
ものさし
ものさし [3][4] 【物差(し)・物指(し)】
(1)物の長さを測る道具。竹・プラスチック・鉄などで細長く作り,その縁に目盛りをつけたもの。さし。「―を当てる」
(2)価値程度などを判断する基準。評価の尺度。「審査員の―は一様ではない」
ものさし
ものさし【物差し】
a rule;→英和
a measure.→英和
ものさだめ
ものさだめ 【物定め】
物の優劣を判定すること。品定め。「―の博士になりて/源氏(帚木)」
ものさびしい
ものさびしい【物寂しい】
⇒寂しい.
ものさびしい
ものさびし・い [5][0] 【物寂しい】 (形)[文]シク ものさび・し
なんとなくさびしい。うらさびしい。ものさみしい。「―・い山道」「ひとり―・い日を送る」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものさびる
ものさ・びる [4] 【物寂びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ものさ・ぶ
(1)古びてどことなく趣がある。「―・びた寺院の境内にたたずむ」
(2)どことなく古びてみすぼらしくなる。ものさびれる。「木綿布子も―・びて/浄瑠璃・淀鯉(下)」
ものさびれる
ものさび・れる [5] 【物寂れる】 (動ラ下一)
なんとなくさびれる。「―・れた裏町」
ものさわがしい
ものさわがし・い [6] 【物騒がしい】 (形)[文]シク ものさわが・し
(1)何やら周囲がざわざわとしている。「何かあったのか外が―・い」
(2)世の中が穏やかでない。ぶっそうである。「夜べより世間―・しと承れば/平家 2」
(3)事を急ぎすぎる。せっかちだ。「―・しき事し給ひては後に必ず悔み給ふべし/平家 2」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものさわに
ものさわに 【物多に】 (枕詞)
物が多く納めてある意で,「大宅(オオヤケ)」にかかる。「薦枕高橋過ぎ―大宅過ぎ/日本書紀(武烈)」
ものざね
ものざね 【物実】
物事の元になるもの。物のたね。ものだね。ものしろ。「是の後に生(ア)れし五柱の男子は,―我が物に因りて成れり/古事記(上訓)」
ものし
もの・し 【物し】 (形シク)
不快だ。いとわしい。気にさわる。「故尼君も,かしこに渡り給はむことを,いと―・しと思したりしことなれば/源氏(若紫)」
ものし
ものし 【物仕・物師】
(1)物事に熟練した人。「なほひかへさせ給へ。いみじき―ぞ,まろは/落窪 1」
(2)世事に慣れている人。巧みな人。老練な人。やり手。「女房さすが―にて,詞をやはらげ/浄瑠璃・薩摩歌」
(3)「お物師」に同じ。「腰元・中居女・―を添て/浮世草子・胸算用 2」
ものしげ
ものしげ 【物しげ】 (形動ナリ)
不快そうなさま。「几帳ひきよせて,けしき―なるをみて/蜻蛉(中)」
ものしずか
ものしずか [3] 【物静か】 (形動)[文]ナリ
(1)ひっそりとしているさま。「―な場所」「―な家」
(2)言葉遣い・態度などの落ち着いて穏やかなさま。「―に話す」「―な人」
[派生] ――さ(名)
ものしらず
ものしらず [3] 【物知らず】
知識・常識などがないこと。また,その人。「―の無茶論(ムチヤロン)/安愚楽鍋(魯文)」
ものしり
ものしり【物知り】
a learned man.〜顔で with a knowing look.〜ぶる be pedantic;show off one's knowledge;pretend to know everything.
ものしり
ものしり [3][4][0] 【物知り・物識り】
広く物事を知っていること,またその人。博識。「村一番の―」
ものしりがお
ものしりがお [0] 【物知り顔】
物知りであることを得意がる顔つき。「―に話す」
ものじたい
ものじたい [3] 【物自体】
〔哲〕
〔(ドイツ) Ding an sich〕
カント哲学の中心概念。経験的認識の対象である現象としての物ではなく,現象の起源として主観とは独立にある物そのもの。物自体は認識できず,ただ思惟されるだけのものであるが,超越論的自由はそれにおいてこそ可能となる。
ものすごい
ものすご・い [4] 【物凄い】 (形)[文]ク ものすご・し
(1)ぞっとするほどおそろしい。不気味な感じだ。「かみつきそうな―・い形相」
(2)はなはだしく程度を超えている。たいへんな。すごい。「―・い爆発音」「―・い人気」「―・くむずかしい問題」
(3)何となくおそろしい。何となくさびしい。「次第に月さへ―・く/浮世草子・一代男 1」
[派生] ――さ(名)
ものすごい
ものすごい【物凄い】
terrible;→英和
frightful;→英和
awful.→英和
物凄く very (much);→英和
terribly;→英和
awfully.→英和
ものすさまじい
ものすさまじ・い [6] 【物凄まじい】 (形)[文]シク ものすさま・じ
(1)勢いがおそろしいほど激しい。「修羅の叫喚(サケビ)の―・く響くが如く/婦系図(鏡花)」
(2)興ざめがする。何となく風情がない。「今よりは,かくこそはと思ひやられて,―・じくなむ/源氏(賢木)」
[派生] ――さ(名)
ものする
もの・する [3][2] 【物する】 (動サ変)[文]サ変 もの・す
(1)文章・詩を作る。「一句―・した」
(2)何らかの動作・行為や存在・状態を,それを本来表す語を用いずに遠回しにいう語。
(ア)何かの動作・行為をする。「心地あしみして,物も―・したばで(=オ食ベニナラズニ)/土左」「きのふなむ平らかに―・せらるめる(=出産ナサッタヨウダ)/蜻蛉(上)」
(イ)移動する。「追ひて―・したる(=来タ)人もあり/蜻蛉(中)」
(ウ)存在する。「日ごろ―・しつる(=滞在シテイタ)人,けふぞ帰りぬる/蜻蛉(中)」
(3)(補助動詞)
断定の助動詞「なり」の連用形「に」の下に付いて,…である,…ている,の意を表す。「情けなき御心にぞ―・し給ふらん/徒然 142」
ものずき
ものずき [3][2] 【物好き・物数奇】 (名・形動)[文]ナリ
(1)風変わりで特殊なことを好むこと。好奇心の強いこと。また,その人やさま。「―にも雨の中を出かける」「―な人」「あいつもよほどの―だ」
(2)物事に趣向を凝らす・こと(さま)。「―な座敷へ通され/夜明け前(藤村)」
(3)趣味。好み。「夫はそなたの―が能らう/狂言・棒縛(虎寛本)」
ものずき
ものずき【物好き】
curiosity;→英和
a whim (気まぐれ);→英和
a curious person (人).〜な curious;→英和
whimsical.〜に out of curiosity.
ものずく
ものず・く 【物好く】 (動カ四)
ひいきにする。特別に愛好する。「女郎は新町の茨木屋の半太夫を―・き,一日も宿に枕を定めず/浮世草子・禁短気」
ものせわし
ものせわ・し 【物忙し】 (形シク)
なんとなくせわしい。「師走の月は世間一体―・しき中を/大つごもり(一葉)」
ものぞ
ものぞ (連語)
〔形式名詞「もの」に係助詞「ぞ」の付いたもの。古くは「ものそ」〕
文末にあって,活用語の連体形に付き,強い断定の意を表す。…ものである。…であるにちがいない。「きたなき所の物きこしめしたれば御心地あしからむ―/竹取」
ものたち
ものたち [0][4] 【物断ち】
神仏に願をかけるときなど,ある飲食物を口にしないこと。塩断ち・茶断ちなど。断ち物。
ものたらない
ものたらな・い [0][5] 【物足らない】 (形)
「ものたりない」に同じ。
ものたりない
ものたりな・い [0][5] 【物足りない】 (形)[文]ク ものたりな・し
どこか欠けているような気がして,なんとなく満ち足りない感じだ。十分ではない。ものたらない。「食事の量が少なくて―・い」「これだけの説明では―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものたりない
ものたりない【物足りない】
[事物が主語]be not satisfactory;be not enough;[人が主語]be not satisfied <with> .
ものだから
ものだから (連語)
〔形式名詞「もの」に断定の助動詞「だ」と接続助詞「から」とが付いたもの。話し言葉でのくだけた言い方では「もんだから」ともなる〕
活用語の連体形に付いて,一語の接続助詞のように用いられる。原因・理由を表す。…ので。「急なお話でした―,驚きました」「行きたくない―,何かとけちをつけるのだろう」
ものだね
ものだね [0] 【物種】
(1)物のもととなるもの。物事の根元。「命あっての―」
(2)野菜・草木などのたね。たねもの。[季]春。《―を入れたる瓢炉辺にあり/虚子》
ものつき
ものつき 【物憑き】
(1)物の怪(ケ)にとりつかれること。また,とりつかれた人。「暫く寝入りたる体にて―は則ち覚めにけり/太平記 36」
(2)「よりまし」に同じ。「物のけ,―につきて言ふやう/宇治拾遺 4」
ものつつまし
ものつつま・し 【物慎まし】 (形シク)
なんとなく遠慮される。なんとなくきまり悪い。「―・しき程の心には,歎かしうてやみぬ/源氏(乙女)」
ものづくし
ものづくし [3] 【物尽(く)し】
歌謡などで,同種の事物の名を並べたてる形式。山尽くし・国尽くしなど。ものはづくし。
ものづけ
ものづけ [0] 【物付け】
俳諧における付合手法の一。前句中の言葉や事柄の縁によって付ける方法。連歌でいう寄合付け(物の縁による付け合い)と詞付け(詞のみによる付け合い)との総称。貞門俳諧で特に用いられた。
→詞付け
→心付け
ものづつみ
ものづつみ 【物慎み】
遠慮深いこと。引っ込み思案なこと。「―をいたうし給ふ本性(ホンジヨウ)に/源氏(夕霧)」
もので
もので (接助)
〔形式名詞「もの」に断定の助動詞「だ」の連用形「で」の付いたものから。一説に「で」は格助詞とも。話し言葉でのくだけた言い方では「もんで」ともなる〕
活用語の連体形に接続する。原因・理由を表す。…ので。「あんまりはりきった―,ついしくじりました」「走ってきた―,息がきれる」
もので
もので (連語)
〔形式名詞「もの」に断定の助動詞「だ」の連用形「で」の付いたもの。近世語〕
文末にあって,活用語の連体形に付き,反語の意を表す。「今の敵がそんな事いふて,誰が相手になる―/浮世草子・化物気質」
ものですか
ものですか (連語)
⇒ものか(終助)
ものと∘する
ものと∘する (連語)
⇒もの(物)■一■□四□(5)
ものとう
ものと・う 【物問ふ】 (連語)
(1)物事をたずねる。質問する。
(2)うらなう。「おびただしき物のさとしどもあれば―・はせ給に/狭衣 2」
ものとがめ
ものとがめ 【物咎め】
とがめだてすること。「蟻通(アリドオシ)の明神とて―し給ふ御神の/謡曲・蟻通」
ものとり
ものとり [3][4] 【物取り】
他人の物を盗み取ること。また,その人。泥棒。盗人。「―に入る」「―の仕業だ」
ものどお
ものどお 【物遠】 (名・形動)
疎遠な・こと(さま)。無沙汰(ブサタ)。「一向に寸暇を得ませぬ故に誠にお―に罷(マカ)り有りましたが/洒落本・当世穴知鳥」
ものどおし
ものどお・し 【物遠し】 (形ク)
(1)離れた距離にある。遠い。「―・からで,ほの見奉る御さまかたちを/源氏(須磨)」
(2)よそよそしい。「いと静かに,―・きさまして/源氏(紅葉賀)」
ものども
ものども [2] 【者共】
■一■ (代)
二人称複数。目下の人々に呼びかけるときに用いる。お前たち。その方ども。「―,続け」
■二■ (名)
多くの人たち。人々。「―皆,具足して/平家 12」
ものなげかし
ものなげか・し 【物嘆かし】 (形シク)
なんとなくなげかわしい。「いと―・しうながめ給ふ/源氏(花宴)」
ものなつかしい
ものなつかし・い [6] 【物懐かしい】 (形)[文]シク ものなつか・し
何となく心が引かれるさまである。したわしい。「それが私には何ともいへぬ―・い臭ひとなつて/蔵の中(浩二)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものなら
ものなら (接助)
〔形式名詞「もの」に断定の助動詞「だ」の仮定形「なら」の付いたものから。話し言葉でのくだけた言い方では「もんなら」ともなる〕
活用語の連体形に接続する。
(1)(意志・推量の助動詞「う・よう」「まい」を受けて)その動作・状態がきっかけとなって,結果が思わしくなくなるといったときの,その前件を表す。「悪口を言おう―,すぐに仕返しをされるだろう」「朝寝をしよう―,食事にありつけなくなる」
(2)つきはなすような気持ちをこめて,仮定条件を表す。「そんなことでいい―,だれにでもできます」
(3)(可能の意を表す語を受けて)なじるような気持ちをこめて,つきはなす場合に用いる。「できる―,やってみなさい」「歌える―,歌ってごらんなさい」
ものなり
ものなり [4][0] 【物成】
(1)田畑からの収穫。
(2)江戸時代,年貢のこと。
→本途(ホント)物成
ものなれ
ものなれ [0][4] 【物馴れ】 (名)スル
物事になれていること。世間なれしていること。「―した態度」
ものなれた
ものなれた【物慣れた態度で】
in an easy manner.
ものなれる
ものな・れる [4] 【物馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ものな・る
(1)なれて,簡単に物事ができる。「―・れた手つきで機械を動かす」「―・れた口調で話す」
(2)なれて,くだけた態度をとる。なれなれしくする。「したり顔に―・れて言へるかな/源氏(夕顔)」
ものによせておもいをのぶるうた
ものによせておもいをのぶるうた 【寄物陳思歌】
万葉集に見える相聞歌の一種。直接でなく,ある物に寄せて自分の心情を述べる歌。
ものぬい
ものぬい 【物縫ひ】
衣服などを縫うこと。裁縫。「皆人は心ゆきたる気色にて―いとなみつつ/源氏(早蕨)」
ものぬし
ものぬし [2] 【物主】
戦陣での隊長。物がしら。
ものねたみ
ものねたみ 【物妬み】
何かとねたむこと。「さすがに腹悪しくて―うちしたる/源氏(若菜下)」
ものねんじ
ものねんじ 【物念じ】
物事を堪え忍ぶこと。我慢すること。「昔も今も―してのどかなる人こそ/源氏(浮舟)」
ものの
ものの [0] 【物の】 (連体)
時間や距離を表す数詞に付いて,それが取るに足りないほど少ないことを示す。たかだか。「―五分も歩けば駅に着く」「―一キロも行かないうちに目的地が見えてきた」
ものの
ものの (接助)
〔形式名詞「もの」に格助詞「の」が付いたものから。中古以降の語〕
活用語の連体形に接続する。
(1)ある事柄や状態の存在または成立をいちおう認めながらも,それに対立する,または,それにそぐわない事柄や状態が成立するというとき,前後の文を続けるのに用いる。…ものではあるけれど。…であるにもかかわらず。けれども。「道具を買うには買った―,使い方がわからない」「痛みはとれた―,はれがまだひかない」「苦しい―,楽しさもあるさ」「あはれとおぼしぬべき人のけはひなれば,つれなくねたき―,忘れがたきに思す/源氏(夕顔)」「一日一日とかうしてはゐる―,よくよく思ふとまだ老先のあるてめえが…/人情本・当世虎之巻後編」
(2)「ようなものの」「とはいうものの」などの形で慣用的に用いる。「けがですんだからいいような―,気をつけてよ」「あの人はおとなしいからとはいう―,気を許してはいけない」
〔(1)この語は,中古と近世以降に見られ,中世にはほとんど見られない。(2)現代語では,話し言葉でのくだけた言い方で「もんの」となることがある〕
ものの
ものの
[…とはいえ](al)though….→英和
とはいう〜 however;→英和
nevertheless;→英和
notwithstanding.→英和
〜3分とたたないうちに in less than three minutes.
もののあわれ
もののあわれ [4] 【物の哀れ】
(1)平安時代の文学をとらえる上での文学理念・美的理念。外界としての「もの」と感情としての「あわれ」とが一致する所に生じた,調和的な情趣の世界をとらえていう。本居宣長が指摘し,その最高の達成が源氏物語であるとした。
(2)自然・人生・芸術などに触発されて生ずる,しみじみとした情趣や哀感。「―を知る」
もののかず
もののかず [4] 【物の数】
特に取り立てて言うほどのもの。注目に値する物事。多く下に打ち消しの語を伴う。「これ位の雨は―ではない」「私などは―に入らない」
もののぐ
もののぐ [3] 【物の具】
(1)調度品。道具。「家も焼けほろび,―も皆取られはてて/大和 126」
(2)束帯など,公家の朝服一式。特に婦人の唐衣・裳の一式。唐衣・表着(ウワギ)・五衣をつける礼装。いわゆる,十二単。「宮の御―召したりし御さまなどの/右京大夫集」
(3)武具。具足。弓・矢・刀・槍などもいうが,特に鎧(ヨロイ)をさす。「その後―脱ぎすて/平家 9」
もののけ
もののけ【物の怪】
a spook;→英和
a ghost.→英和
もののけ
もののけ [0] 【物の怪・物の気】
人にたたりをするといわれる,死霊・生き霊。変化(ヘンゲ)。妖怪。「―に取りつかれる」
もののけだつ
もののけだ・つ 【物の怪立つ】 (動タ四)
物の怪が取りついたようになる。「猶いと心もとなげに,―・ちて悩み侍れば/源氏(浮舟)」
もののし
もののし 【物の師】
技芸の師。特に,音楽の師。「道々に―あり/源氏(絵合)」
もののどうり
もののどうり 【物の道理】
物事一般に通じる道理。物事の道理。「―をわきまえない人」
もののな
もののな [0] 【物の名】
(1)物の名称。
(2)和歌や俳諧で,物の名をそれとなく詠み込むこと。「来べきほど時すぎぬれやまちわびてなくなるこゑの人をとよむる(古今 物名)」に「ほととぎす」が詠み込んである類。隠し題。ぶつめい。
もののね
もののね 【物の音】
物の音。特に,楽器の音。音楽。「心ことなる―をかき鳴らし/源氏(桐壺)」
もののふ
もののふ [3] 【武士】
(1)武をもって主君に仕え,いくさに出て戦う人。武士。武人。「―の家に生まれる」
(2)上代,宮廷に仕えたさまざまの職分の人。文武百官。「―の男女の花にほひ見に/万葉 4317」
もののふ=の道
――の道
武人としての道。武士道。
もののふし
もののふし 【物の節】
近衛府の舎人(トネリ)などから選抜した,雅楽に秀でた者。春日祭・賀茂祭に奉仕した。
もののふの
もののふの 【武士の】 (枕詞)
(1)文武の官に属する氏(ウジ)の多いことから,「八十(ヤソ)」「宇治川」に,また数の多い意の「五十(イ)」に言いかけて「磐瀬(イワセ)」にかかる。「―八十宇治川の網代木に/万葉 264」「あをによし奈良山過ぎて―宇治川渡り/万葉 3237」「―磐瀬の社(モリ)のほととぎす/万葉 1470」
(2)後世,「もののふ」を武士の意と解して,武士の持つ「矢」と同音を含む「矢野」「矢田野」などにかかる。「―矢田野のすすき打ち靡き/続後撰(秋上)」
もののべ
もののべ 【物部】
古代,大伴氏とともに大和政権の軍事をつかさどった伴造(トモノミヤツコ)系の有力氏族。また,その部民。大伴氏の衰退後大連(オオムラジ)として,大臣(オオオミ)の蘇我氏とともに政治の中枢を占めた。六世紀中頃,仏教受容をめぐって蘇我氏と対立,守屋が蘇我馬子に滅ぼされて衰えたが,一族の石上(イソノカミ)氏から奈良時代有力官人が輩出した。
もののべ
もののべ [3][0] 【物部】
古代,朝廷の軍事・刑罰に関与した人々。律令制下では囚獄司・衛門府・東西市司に所属した。
もののべのあらかび
もののべのあらかび 【物部麁鹿火】
(?-535) 武烈・継体・安閑・宣化天皇の大連(オオムラジ)。筑紫国造磐井(イワイ)の反乱を鎮圧した。
もののべのおこし
もののべのおこし 【物部尾輿】
六世紀中頃,欽明天皇の大連(オオムラジ)。守屋の父。大伴金村の朝鮮政策の失敗を責めて,これを引退に追い込み,また仏教信仰の受容をめぐって新興氏族の蘇我稲目(ソガノイナメ)と対立,排仏を主張したという。生没年未詳。
もののべのもりや
もののべのもりや 【物部守屋】
(?-587) 敏達・用明天皇の大連(オオムラジ)。尾輿の子。排仏を主張して蘇我馬子と対立,用明天皇死後穴穂部(アナホベ)皇子の即位を企てたが馬子らに殺された。
もののほん
もののほん [4] 【物の本】
(1)その事柄に関係のあることが書いてある本。しかるべき書物。「―によると…ということだ」
(2)特に,学問的なかたい本。「我等は朝夕―を目なれ手ふれて,聖経賢伝を学するによつて/仮名草子・可笑記」
(3)江戸時代中期以降,小説類の総称。「徒然をなぐさむ為の―/人情本・梅児誉美 3」
(4)一般的に,本のこと。
もののめ
もののめ [4] 【物の芽】
春,萌(モ)え出る植物の芽。木の芽より,草木や野菜の芽についていうことが多い。[季]春。
もののよう
もののよう [4] 【物の用】
なんらかの役。「―に立たない」
ものは
ものは (連語)
〔形式名詞「もの」に係助詞「は」の付いたもの〕
活用語の連体形に接続して,接続助詞的に用いる。「…するひょうしに」「…したとたん」などの意を表す。「弟子どもにあばめられて,月夜には出でて行道する―,遣水に倒れ入りにけり/源氏(明石)」「その受けたる酒を,家あるじに頭よりうちかけてたちはしりける―,うつぶしに倒れにけり/宇治拾遺 3」
ものはかなし
ものはかな・し 【物果無し】 (形ク)
なんとなくたよりない。「わが身はか弱く―・き有様にて/源氏(桐壺)」
ものはじ
ものはじ 【物恥じ】
恥ずかしがること。「いかなる神か―はする/梁塵秘抄 2」
ものはじめ
ものはじめ 【物始め】
物事の初め。手始め。「武家の大将一人討ちとりたり。―よしとよろこうで/太平記 2」
ものはずかし
ものはずか・し 【物恥づかし】 (形シク)
何となく恥ずかしい。「西の君も,―・しき心地して渡り給ひにけり/源氏(空蝉)」
ものはづくし
ものはづくし [4] 【物は尽くし】
⇒物尽(モノヅ)くし
ものはづけ
ものはづけ [0] 【物は付け】
雑俳の一。「…するものは」などという題に対して,答えの句をつける形式。また,同様な形式で気のきいた答えを出しあう言葉遊び。
ものはな
ものはな [0][4] 【藻の花】
湖沼や小川などに生えるさまざまな藻類の花。一般に小さく,白や黄緑色で目立たないものが多い。花藻。[季]夏。《―や小舟よせたる門の前/蕪村》
ものび
ものび [2] 【物日】
(1)祝い事や祭りなど特別のことが行われる年中行事として定められた日。
(2)「紋日(モンビ)」に同じ。
ものふかし
ものふか・し 【物深し】 (形ク)
(1)奥まっている。奥深い。「ゆくりなう―・きおまし所になむ/源氏(若紫)」
(2)思慮深い。趣深い。「いとあさましく柔かにおほどきて,―・く重き方はおくれて/源氏(夕顔)」
(3)つながりがつよい。縁が深い。「―・からぬ人も涙とどめ難し/栄花(初花)」
ものふる
ものふ・る 【物古る・物旧る】 (動ラ上二)
なんとなく古くなる。古びる。「木立いとうとましく―・りたり/源氏(夕顔)」
ものほけん
ものほけん [3] 【物保険】
⇒ぶつほけん(物保険)
ものほし
ものほし [3][4] 【物干(し)】
洗濯物を日に干すこと。また,そのために設けた場所。
ものほし
ものほし【物干】
a clothesline;→英和
a drying place (場所).物干竿 a clothes pole.
ものほしい
ものほし・い [4] 【物欲しい】 (形)[文]シク ものほ・し
何か欲しい。なんとなく欲しい。「―・いそぶりをする」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものほしざお
ものほしざお [4] 【物干(し)竿】
洗濯物をかけて干す竿。
ものほしそう
ものほしそう [5] 【物欲しそう】 (形動)[文]ナリ
いかにも物が欲しそうなさま。物欲しげ。「―な顔」
ものほしだい
ものほしだい [0][4] 【物干(し)台】
洗濯物を干すために屋根やテラスに設けた台。
ものまいり
ものまいり [3] 【物参り】 (名)スル
(1)社寺に参拝すること。参詣(サンケイ)。ものもうで。
(2)貴人の食事を敬っていう語。「―などし給へど/源氏(乙女)」
ものまいる
ものまい・る 【物参る】 (連語)
(1)食事を差し上げる。「折敷を取りて―・る様に見せて/今昔 25」
(2)食事を召し上がる。「常よりも―・ることいとどなく/源氏(宿木)」
ものまえ
ものまえ 【物前】
(1)戦争の直前。ものぎわ。「―に不吉の一言なり,と罵りけるを/常山紀談」
(2)〔「物日(モノビ)前」の意〕
盆・暮れ・節供などのすぐ前。ものぎわ。「―にも苦労がうすくて寿命が延びるやうだ/滑稽本・浮世床(初)」
(3)近世,遊郭の紋日(モンビ)の前。「―の客あやうきに寄りつかず/柳多留 4」
ものまなび
ものまなび [3] 【物学び】 (名)スル
物事を学ぶこと。学問。「虚弱にして―も出来なかつた/伊沢蘭軒(鴎外)」
ものまね
ものまね【物真似】
mimicry;→英和
<話> <do> a takeoff <of> ;→英和
a mimic (人).→英和
〜する mimic;take off.
ものまね
ものまね [0] 【物真似】 (名)スル
動物や人の声・態度・動作などをまねること。また,それを行う芸。「―がうまい」
ものまねび
ものまねび 【物学び】 (名)スル
物まねをすること。「門田の稲刈るとて,所につけたる―しつつ/源氏(手習)」
ものまめやか
ものまめやか 【物忠実やか】 (形動ナリ)
どことなく真面目であるさま。実直そうなさま。「見そめつる契りばかりを,捨てがたく思ひとまる人は,―なりと見え/源氏(帚木)」
ものみ
ものみ [3] 【物見】
(1)眺望のために設けられた施設。見物のための場所。
(2)敵軍の所在・勢力・布陣などを偵察すること。また,その任務にあたる兵もしくは小部隊。斥候(セツコウ)。「―を出す」
(3)名所や人でにぎわう所へ行って見ること。「―に出かける」
(4)見るだけの価値のあるもの。みもの。「これ程の―を一期に一度の大事ぞ/義経記 6」
(5)外を見るために設けた窓。
(ア)牛車(ギツシヤ)の網代(アジロ)や立て板に設けた窓。
(イ)壁や編み笠などに設けた穴。
(ウ)城や屋敷の一部に外部を見るために設けたやぐらや楼など。
(6)大型和船の尾倉内部に設ける,船底の淦水(アカミズ)のたまりぐあいを見る所。
ものみ
ものみ【物見】
[見物]sight-seeing;a lookout (見張所).→英和
〜高い curious;→英和
inquisitive.→英和
ものみいし
ものみいし [6] 【物見石】
茶室の露地の役石の一。蹲踞(ツクバイ)の手前で,茶室の扁額を眺めるのに最も適した位置に据えた石。額見石(ガクミイシ)。
ものみぐさ
ものみぐさ [3] 【物見草】
マツの異名。
ものみぐるま
ものみぐるま 【物見車】
祭礼などを見物する人の乗った牛車。「賀茂祭見んとて,…―は皆立てならべて隙間もなし/十訓 1」
ものみすだれ
ものみすだれ [4] 【物見簾】
牛車(ギツシヤ)などの物見窓にかけるすだれ。
ものみだい
ものみだい [3][0] 【物見台】
遠方を見るために高くこしらえた台。ものみ。
ものみだかい
ものみだか・い [5] 【物見高い】 (形)[文]ク ものみだか・し
何かあると,すぐそれを見たがる性質がある。「事故現場には―・い群衆がおしかけた」
[派生] ――さ(名)
ものみだけし
ものみだけ・し 【物見猛し】 (形ク)
「物見高い」に同じ。「女は―・くて,ただ何事をもわすれ/浮世草子・五人女 1」
ものみぶね
ものみぶね [4] 【物見船】
花火見物などのために乗る船。
ものみまど
ものみまど [4] 【物見窓】
(1)劇場や能舞台などで,舞台の様子を見るための小窓。
→能舞台
(2)外の様子を見るために設けた窓。城・家・乗り物などにつける。
ものみやぐら
ものみやぐら [4] 【物見櫓】
敵の様子をさぐるため,あるいは遠方を見渡すために設けたやぐら。ものみ。望楼。
ものみゆさん
ものみゆさん [4] 【物見遊山】
あちこちと見物して回ること。「―に出かける」
ものむつかし
ものむつか・し 【物難し】 (形シク)
(1)なんとなくうっとうしい。いとわしい。「―・しう思ふ給へ沈める耳をだにあきらめ侍らむ/源氏(横笛)」
(2)なんとなくうす気味が悪い。「奥の方は暗う―・し,と女は思ひたれば/源氏(夕顔)」
ものめかし
ものめか・し 【物めかし】 (形シク)
ひとかどに見える。「位など今少し―・しきほどになりなば/源氏(若菜上)」
ものめかす
ものめか・す 【物めかす】 (動サ四)
いかにもそれらしくする。「山がつの子迎へとりて―・し立つれ/源氏(常夏)」
ものめずらしい
ものめずらし・い [6] 【物珍しい】 (形)[文]シク ものめづら・し
何となく珍しい。いかにも珍しい。「見るもの聞くもの何もかも―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
ものめずらしい
ものめずらしい【物珍しい】
curious.→英和
物珍しそうに with curious eyes.
ものめで
ものめで 【物愛で】
物事に感動すること。「―する若き人にて,身にしみて/源氏(須磨)」
ものもう
ものも・う 【物思ふ】 (動ハ四)
「ものおもう」の略。「―・ふと人には見えじ下紐の下ゆ恋ふるに月そ経にける/万葉 3708」
ものもう
ものもう 【物申】 (感)
〔「物申す」の略〕
案内を請うときの言葉。「爰元に宿を借らうと存る,―/狂言・呂連」
ものもうす
ものもう・す [3][2] 【物申す】 (動サ五[四])
〔古くは「ものまをす」〕
(1)ものを言う。「すっかり疲れてしまって―・す元気もない」
(2)文句を言う。抗議する。「役所のおえら方に―・す」
(3)「もの言う」の謙譲語。言葉に出して申し上げる。「うちわたすをちかた人に―・すわれそのそこに白く咲けるはなにの花ぞも/古今(雑体)」
(4)神仏に願い事を言上する。「神・寺などにまうでて,―・さするに/枕草子 31」
(5)人に呼びかけるのに用いる語。案内を請う語。ごめんください。「『―・さう』どいへば,『いづくより』と問ひ給ふ/平家 10」
[可能] ものもうせる
ものもうで
ものもうで [3] 【物詣で】
社寺に参拝すること。物参り。
ものもち
ものもち【物持】
a wealthy[rich]person.
ものもち
ものもち [0][3] 【物持(ち)】
(1)金や品物を多く所持する人。財産家。金持ち。「村一番の―だ」
(2)物を大事に扱って長持ちさせること。「―がよい人」
ものものしい
ものものしい【物々しい】
strict (厳重な);→英和
[はでな]showy;→英和
pompous.→英和
ものものしい
ものものし・い [5] 【物物しい】 (形)[文]シク ものもの・し
(1)人を威圧するような感じである。いかめしい。「警官隊は―・い服装で出動した」
(2)厳重である。きびしい。「―・い警戒態勢」
(3)おおげさである。「―・く包帯をする」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものもらい
ものもらい【物貰い】
(1) a beggar (乞食).→英和
(2)《医》a sty (目にできる).→英和
ものもらい
ものもらい [3] 【物貰い】
(1)他人から金や品物を貰って生活すること。また,その人。乞食(コジキ)。
(2)瞼(マブタ)にできる小さな腫(ハ)れ物。麦粒腫(バクリユウシユ)。
ものやさしい
ものやさし・い [5] 【物優しい】 (形)[文]シク ものやさ・し
態度や性質がなんとなくやさしい。「姉夫人が,―・しく声をかける/婦系図(鏡花)」
ものやみ
ものやみ 【物病み】
病気。やまい。「―になりて死ぬべき時に/伊勢 45」
ものやわらか
ものやわらか [5][4] 【物柔らか】 (形動)[文]ナリ
言葉遣い・動作などがおだやかであるさま。「―にさとす」「―な話しぶり」
[派生] ――さ(名)
ものやわらか
ものやわらか【物柔らかな(に)】
gentle(-tly);→英和
quiet(ly);→英和
soft(ly).→英和
ものゆえ
ものゆえ モノユヱ (接助)
〔名詞「もの」と「ゆえ(故)」との複合したものから。古くは「ものゆえに」の形でも用いられる〕
活用語の連体形に接続する。
(1)〔(2) が原義〕
順接の確定条件を表す。原因・理由などを表す。…ものだから。…ので。…から。「交通が不便な―,とかく外出するのがおっくうになる」「その日は何としても都合がつかぬ―,残念ながら会には出られない」「かくつきなきことを仰せ給ふことと,事ゆかぬ―,大納言をそしりあひたり/竹取」「参らざらん―に,何と御返事を申すべしともおぼえず/平家 1」
(2)逆接の確定条件を表す。…ものだのに。…であるのに。「年のはに来鳴く―ほととぎす聞けばしのはく逢はぬ日を多み/万葉 4168」「うけひかざらむ―,行きかかりて空しう帰らむ後手(ウシロデ)もをこなるべし/源氏(須磨)」「なにしかもこぬ―にたのめおきけん/玉葉(恋二)」
〔古くは(2)の逆接の用法が普通。のち,(1)の順接の用法が生まれ,これが現代語にも残っている。ただし,現代語でも,書き言葉に用いられるのが一般で,話し言葉としては,やや改まった表現にしか用いられない〕
ものゆかし
ものゆか・し 【物床し】 (形シク)
なんとなく心をひかれるさまである。「例は―・しがらぬ心地にあながちに妻戸のみすをひききて/源氏(野分)」
ものよし
ものよし 【物吉】
(1)祝いの言葉。めでたいこと。
(2)癩病(ライビヨウ)。癩病の患者。[日葡]
(3)江戸時代,上方で,祝言を述べるなどして米銭を乞(コ)うた者。
ものよみ
ものよみ 【物読み】
書物を読むこと。特に漢籍の素読。「茶の湯は金森の一伝,―は宇津宮に道を聞き/浮世草子・織留 1」
ものらし
ものら・し 【物らし】 (形シク)
ものものしい。大げさだ。「うまい盛りの振袖が釣瓶鮓とは―・しし/浄瑠璃・千本桜」
ものわかり
ものわかり【物分かりのよい】
sensible;→英和
perceptive.→英和
ものわかり
ものわかり [3][0] 【物分かり】
人の気持ちや立場などを理解すること。また,その程度。分別。「君はもっと―がいいと思っていたのに」「―の悪いやつだ」
ものわかれ
ものわかれ【物別れになる】
[人が主語]can[do]not reach an agreement <with> .
ものわかれ
ものわかれ [3][0] 【物別れ】
両方の意見が合わず,相談などがまとまらずに別れること。「―になる」「―に終わる」
ものわすれ
ものわすれ [3] 【物忘れ】 (名)スル
しばしば物事を忘れること。「年のせいか―がはげしい」
ものわすれ
ものわすれ【物忘れする】
〔動〕forget (things);→英和
〔形〕forgetful.→英和
ものわびしい
ものわびし・い [5] 【物佗しい】 (形)[文]シク ものわび・し
なんとなくわびしい。うらさびしい。「―・い田舎住まい」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
ものわらい
ものわらい【物笑いとなる】
be laughed at;become a laughingstock.→英和
ものわらい
ものわらい [3] 【物笑い】
(1)世間の人があざけりわらうこと。また,あざけり笑われること。わらいぐさ。「世の―になる」「―の種になる」
(2)物事を笑うこと。「蔵人の少将ははなばなと―する人にて/落窪 2」
ものを
ものを
〔形式名詞「もの」に古語の間投助詞「を」の付いたものから〕
活用語の連体形に接続する。
■一■ (接助)
(1)不満やうらみなどの気持ちをこめて,逆接的に下に続ける。…のに。…ものだのに。「早くすればいい―,何をぐずぐずしているのだろう」「そっとしておいた―,いまさら荒だてなくてもいいじゃないか」「宮人の安眠(ヤスイ)も寝ずて今日今日と待つらむ―見えぬ君かも/万葉 3771」「我もうらなくうち語りて慰め聞えてむ―,思はずにのみ取りない給ふ御心づきなさに/源氏(紅葉賀)」
(2)順接的に下に続ける。…ものだから。「みんなの意見だ―,変えることはできないよ」「一文からの商で日がな一日居たり立つたりする―,腹もへらうぢやあねえか/滑稽本・浮世風呂 3」
■二■ (終助)
(1)強い詠嘆,話し手の確認の気持ちを表す。「あら,それでもわたくしにゃ何だかわかりません―」「さ雄鹿の来立ち鳴く野の秋萩は露霜負ひて散りにし―/万葉 1580」「猫の経上りて猫またに成りて人とることはあなる―/徒然 89」
(2)不満・不平や悔恨などの気持ちをこめての詠嘆の意を表す。…のになあ。「あの時もっと注意しておけばよかった―」「わざわざ雨の中を来なくても,電話一本ですむ―」「ぬばたまのその夜の梅をた忘れて折らず来にけり思ひし―/万葉 392」「雀の子を犬君(イヌキ)が逃しつる。伏籠(フセゴ)のうちにこめたりつる―/源氏(若紫)」
〔■二■が本来の用法で,■一■ は■二■から転じたもの〕
もは
もは (副)
「もはや(最早)」の略。もう。「よく��得道して,―今晩切り,と誓文立てしが/浮世草子・置土産 4」
もはい
もはい [0] 【膜拝】 (名)スル
両手をあげ,地に伏して拝すること。「却りて―せんと欲せしむるものなり/即興詩人(鴎外)」
もはや
もはや【最早】
[既に]already;→英和
now;→英和
[もう…ない]no more;no longer.
もはや
もはや [1] 【最早】
(1)今となっては。もう。「―手遅れだ」「―これまで」
(2)早くも。すでに。「あれから―五年もたった」
もはら
もはら 【専ら】
■一■ (形動ナリ)
「もっぱら{■二■}」に同じ。「このごろ庭―に花ふりしきて海とむなりなむと見えたり/蜻蛉(下)」
■二■ (副)
(1)もっぱら。「―かくておはするに,かひなし/落窪 1」「怖畏謹慎の期をさすに,―季夏初秋の候にあたる/平家 5」「悪趣を以てすみかとし,―罪人を以て友とす/沙石(二・古活字本)」
(2)(下に打ち消しの表現を伴って)決して。全然。「―風やまで,いや吹きに,いやたちに/土左」「―,かかるあだわざなどし給はず/源氏(手習)」
もはん
もはん【模範】
an example;→英和
a model.→英和
〜を示す set[give]an example.〜とする follow the example <of> .〜的 model;exemplary.→英和
‖模範試合 an exhibition game.
もはん
もはん [0] 【模範】
〔「模」は木製の,「範」は竹製の,器をつくる型〕
見習うべきもの。手本。「下級生の―となる」「先生がまず―を示す」「―解答」
もはんぎかい
もはんぎかい 【模範議会】
1295年エドワード一世が召集したイギリスの身分制議会。下級聖職者・騎士・市民も参加し,のちの議会構成の模範とされた。
もはんじあい
もはんじあい [4] 【模範試合】
勝敗に重きをおかず,そのスポーツの紹介・普及などのために,模範として行う試合。
もはんせい
もはんせい [2] 【模範生】
品行方正・成績優秀で,他の生徒の模範となる生徒。
もはんてき
もはんてき [0] 【模範的】 (形動)
手本とすべきさま。「―な答案」「―な学生」
もはんりん
もはんりん [2] 【模範林】
造林の模範を示すため,営林局や府県などが設けた森林。
もば
もば [0] 【藻場】
海中で海草や海藻類が繁茂している所。アマモが群生するアマモ場(アジモ場),ホンダワラ類が群生するガラモ場など。海生動物の幼生や稚魚などにとって好適な環境となる。
→海中林
もばら
もばら 【茂原】
千葉県中部,九十九里平野南部にある市。もと市場町として発達。天然ガスを産し,工場が立地。
もひとつ
もひとつ 【も一つ】 (連語)
(1)その上にさらに一つ。もう一つ。「―どうぞ」
(2)少しだけ不足しているさま。あと少し。いま一つ。もう一つ。「―納得できない」
もひめ
もひめ 【最姫】
宮中の大嘗祭(ダイジヨウサイ)に奉仕する采女(ウネメ)中の最高位。主として親供(シンク)の世話にあたる。陪膳(バイゼン)。
もふく
もふく [0] 【喪服】
喪中,または弔問の際に着る衣服。ふじごろも。もぎぬ。「黒い―に身を包む」
もふく
もふく【喪服】
a mourning dress;mourning clothes.〜を着て(いる) (be) in mourning[black].
もふしつかふな
もふしつかふな 【藻臥し束鮒】
藻の中の,手で一つかみできるほどの小鮒。「妹がため我が漁(スナド)れる―/万葉 625」
もほう
もほう【模倣】
(an) imitation;→英和
(a) copy.→英和
〜する imitate;→英和
copy.
もほう
もほう [0] 【模倣・摸倣】 (名)スル
まねること。にせること。「生活様式を―する」「西欧芸術の単なる―にすぎない」
もほうがくしゅう
もほうがくしゅう [4] 【模倣学習】
他人が行う行動を模倣して学習すること。
→観察学習
もほうげいじゅつ
もほうげいじゅつ [4] 【模倣芸術】
実在の原像の再現や描写を行う芸術。
もほうせつ
もほうせつ [2] 【模倣説】
社会の結合関係は模倣を基本的要因として成り立つとするタルドの社会学説。
もほん
もほん [0] 【模本・摸本・摹本】
(1)原本のとおりに模写した本。
(2)習字・図画などの手本。臨本。
もま∘れる
もま∘れる 【揉まれる】 (連語)
〔動詞「揉(モ)む」に受け身の助動詞「れる」が付いたもの〕
(1)大きな力によって,あちこちへ動かされる。「風に―∘れる木の葉」「波に―∘れる小舟」
(2)多くの人々の間に交わって苦労する。「世の中へ出て―∘れる」「多くの兄弟の間で―∘れて育つ」
もまた
もまた [0] 【も亦】
〔漢文で,「亦」が,多く助詞の「も」を受けて「もまた」として用いられるところから〕
「亦」の字を「復」「又」と区別してよぶ名。
もまた
もまた 【も又】 (副)
もはや。もうすでに。「―親仁(オヤジ)もよい年なれば/浮世草子・織留 1」
もまれる
もまれる【揉まれる】
(1)[押される]be jostled <in a crowd> ;be tossed about <in the waves> .
(2)[困難に]be knocked[tossed]about <in the storms of life> .
もみ
もみ [1] 【紅絹・紅】
〔紅(ベニ)花を揉んで染めたことから〕
紅色に染めた薄手の絹地。女物の裏地用。
→白絹(シロギヌ)
もみ
もみ [1][0] 【籾】
(1)外皮を取り除いてない米。稲の穂からとったままで,脱穀していない米。[季]秋。《日かげよりたゝみはじめぬ―むしろ/虚子》
(2)籾米の外皮。もみがら。
もみ
もみ【樅】
《植》a fir.→英和
もみ
もみ [1] 【樅】
マツ科の常緑高木。本州中部から九州の低山に生える。葉は密に互生し線形で,若木では先が二裂。雌雄同株。初夏,開花し,短円柱形の松かさをつける。庭木やクリスマス-ツリーにし,材は建築・卒塔婆(ソトバ)・棺などに利用。トウモミ。モミソ。モムノキ。
もみ
もみ【籾】
unhulled rice;chaff (籾がら).→英和
もみあい
もみあい [3][0] 【揉み藍】
乾かした藍の葉を砕いて製した藍色の染料。
もみあい
もみあい [0] 【揉み合い】
(1)もみあうこと。
(2)取引で,相場が小刻みに変動して不安定であること。
もみあう
もみあ・う [3] 【揉み合う】 (動ワ五[ハ四])
入り乱れたりとっくみ合ったりして戦う。「警官とデモ隊が―・う」
もみあう
もみあう【揉み合う】
struggle <with> (争う);→英和
jostle <one another> (押し合う).→英和
もみあげ
もみあげ [0] 【揉み上げ】
髪の毛が耳の前に細くはえさがった部分。「―を長く伸ばす」
もみあげ
もみあげ【揉み上げ】
<米> sideburns;→英和
<英> sideboards.
もみうら
もみうら [0] 【紅裏】
紅絹(モミ)を着物の胴裏に使うこと。また,その裏地。
もみうり
もみうり [0] 【揉み瓜】
(1)シロウリの異名。
(2)「瓜揉(ウリモ)み」に同じ。[季]夏。
もみえぼし
もみえぼし [3] 【揉烏帽子】
塗り固めず,柔らかく作った烏帽子。兜(カブト)の下に着ける。ひきたて烏帽子。梨子打(ナシウチ)烏帽子など。
もみかえし
もみかえし [3] 【紅返し】
⇒べにがえし(紅返)
もみかわ
もみかわ [0] 【揉み革】
なめし革をもんで柔らかにし,こまかい皺(シボ)を目立たせた革。
もみがみ
もみがみ [0] 【揉み紙】
(1)もんで皺(シボ)を立たせた和紙。
(2)薄紙を竹などに巻きつけ上下から押してしわをつけ,竹を抜いたもの。紙人形の髪などに使う。
もみがら
もみがら [0] 【籾殻】
米を包んでいる外皮。籾米の殻。もみぬか。もみ。
もみぎり
もみぎり [3] 【揉み錐】
柄の部分を両手でもんで穴をあけるきり。きり。
もみくた
もみくた [0] 【揉みくた】 (名・形動)
「もみくちゃ」に同じ。「―になる」
もみくちゃ
もみくちゃ [0] 【揉みくちゃ】 (名・形動)
(1)もまれて皺(シワ)になること。もみくしゃ。もみくた。「書き損じた紙を―にする」
(2)人込みなどでひどくもまれること。「満員電車で―にされる」
もみぐら
もみぐら [0] 【籾蔵】
米をもみのままで貯蔵する蔵。
もみけし
もみけし [0] 【揉み消し】
もみ消すこと。「うわさの―」
もみけす
もみけす【揉み消す】
rub out (火を);stub out (タバコを);hush up (事件を);suppress (噂を).→英和
もみけす
もみけ・す [3][0] 【揉み消す】 (動サ五[四])
(1)火のついているものを物に押しつけるなどしてもんで消す。「タバコの火を―・す」
(2)自分に不利な事件やうわさが,世の中に広まったりするのを防ぎ止める。「収賄事件を―・す」
[可能] もみけせる
もみごめ
もみごめ [0] 【籾米】
籾殻のついたままの米。もみよね。
もみじ
もみじ モミヂ [1] 【紅葉・黄葉】 (名)スル
〔動詞「もみず」の連用形から〕
(1)〔古くは「もみち」〕
秋の終わりごろ,木の葉が赤や黄などに変わること。また,色づいた葉。[季]秋。「山々が美しく―する」
(2)イロハモミジおよびその近縁のカエデ類の別名。
(3)「紅葉襲(ガサネ)」に同じ。
(4)鹿の肉の俗称。
(5)家紋の一。「楓(カエデ)紋」の別名。
もみじ
もみじ【紅葉】
a maple (かえで);→英和
red leaves (紅葉).⇒紅葉(こうよう).
もみじ=のような手
――のような手
幼児の小さくかわいい手をもみじにたとえた語。
もみじ=を散らす
――を散ら・す
(少女などが)恥じらって顔を赤くする。「さっと顔に―・した」
もみじあおい
もみじあおい モミヂアフヒ [4] 【紅葉葵】
アオイ科の多年草。北アメリカ原産。高さ約1.5メートル。葉は柄が長く,掌状に三〜五裂。夏,緋紅色の大形五弁花を横向きにつける。観賞用。紅蜀葵(コウシヨツキ)。[季]夏。
紅葉葵[図]
もみじいちご
もみじいちご モミヂ― [4] 【紅葉苺】
キイチゴの一種。山野に自生。小低木で,枝は緑色でとげが多い。葉は掌状に中裂または深裂。春,白色の五弁花を開く。果実は黄熟し,甘みがあって食べられる。アワイチゴ。
もみじおろし
もみじおろし モミヂ― [4] 【紅葉卸(し)】
(1)大根と唐辛子(トウガラシ)を一緒におろしたもの。
(2)大根おろしとにんじんおろしを混ぜたもの。
もみじからまつ
もみじからまつ モミヂ― [5] 【紅葉唐松】
キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草地に生える。根葉は柄が長く,掌状に分裂。初夏,高さ約50センチメートルの花茎の先に蕊(シベ)の目立つ多数の白色の小花をつける。モミジショウマ。
もみじがい
もみじがい モミヂガヒ [3] 【紅葉貝】
海産のヒトデの一種。体は星形で灰青色か淡褐色。五本の腕は幅広く,長さ6センチメートル内外。日本各地の沿岸に広く分布。
もみじがさ
もみじがさ モミヂ― [4] 【紅葉傘・紅葉笠】
(1)中央に丸く青土佐紙を貼り,外側を白紙貼りにした傘。周囲を青くしたものを軒青(ノキアオ)という。「まだ夏ながら―を持て差さで来にけり/浮世草子・男色大鑑 2」
(2)〔「あめふればかさとり山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞてる/古今(秋下)」から〕
日傘。
(3)キク科の多年草。山中の林地に生える。高さ約80センチメートル。葉は柄が長く,掌状に五〜七裂。夏,茎頂に白色の小頭花を多数円錐状につける。若苗は食用。モミジソウ。
もみじがさね
もみじがさね モミヂ― 【紅葉襲】
襲の色目の名。表は紅,裏は青。表は赤,裏は濃い赤とも。
もみじがり
もみじがり モミヂガリ 【紅葉狩】
(1)能の一。五番目物。観世小次郎信光作。信濃国(今の長野県)戸隠山へ狩りに出かけた平維茂(コレモチ)が,山中で紅葉狩りの酒宴を催している女たちに誘われて酒に酔う。やがて鬼女の本性を現した女が襲いかかるが,男山八幡の夢告で護身の太刀を与えられた維茂は鬼女を退治する。
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄・常磐津・義太夫の掛け合い。新歌舞伎十八番の一。河竹黙阿弥作詞。1887年(明治20)東京新富座初演。能の「紅葉狩」に取材した活歴風の舞踊劇。
(3)長唄の一。本名題「色見草月盃(イロミグサツキノサカズキ)」。初世杵屋正次郎作曲。1776年江戸森田座初演。秋篠という腰元が盗賊雲井太郎から色仕掛けで名笛を取り返す筋。
もみじがり
もみじがり モミヂ― [0] 【紅葉狩(り)】
(1)山野に紅葉を見に出かけること。観楓(カンプウ)。もみじみ。[季]秋。
(2)能などの曲名(別項参照)。
もみじごろも
もみじごろも モミヂ― 【紅葉衣】
紅葉襲(ガサネ)の衣。陰暦九月から一一月にかけて用いる。紅葉の衣。「片しく袖も―の紅深き顔ばせの/謡曲・紅葉狩」
もみじづき
もみじづき モミヂ― [3] 【紅葉月】
陰暦九月の異名。
もみじどり
もみじどり モミヂ― [3] 【紅葉鳥】
鹿の異名。
もみじのが
もみじのが モミヂ― 【紅葉賀】
紅葉の季節に催す祝宴。「朱雀院の―の,例のふること,おぼし出でらる/源氏(藤裏葉)」
もみじのころも
もみじのころも モミヂ― 【紅葉の衣】
(1)秋になって一面に美しく紅葉したさまを衣に見たてていう語。「秋のきる―日を重ねうつろひまさる三室山かな/洞院百首」
(2)「もみじごろも」に同じ。
もみじのにしき
もみじのにしき モミヂ― 【紅葉の錦】
(1)一面に紅葉したもみじの美しさを錦に見たてていう語。「このたびは幣(ヌサ)も取りあへず手向山―神のまにまに/古今(羇旅)」
(2)錦繍(キンシユウ)の美しい衣装のたとえ。「―に裁ち替へて参り給へるは/狭衣 4」
もみじのはし
もみじのはし モミヂ― 【紅葉の橋】
〔「天河紅葉を橋に渡せばやたなばたつめの秋をしもまつ/古今(秋上)」による〕
天の川に渡す橋。「星あひの夕べ涼しき天の川―を渡る秋風/新古今(秋上)」
もみじはぐま
もみじはぐま モミヂ― [4] 【紅葉羽熊】
キク科の多年草。本州中部以西の丘陵の日あたりのよい林縁に生える。高さ約60センチメートル。葉は柄が長く,掌状に中裂。夏から秋,茎頂に白色の小頭花を穂状につける。
もみじば
もみじば モミヂ― [3] 【紅葉・黄葉】
紅葉・黄葉した草木の葉。カエデの葉のことが多い。
もみじばの
もみじばの モミヂ― 【紅葉の・黄葉の】 (枕詞)
〔古くは「もみちばの」〕
(1)うつろい,散るところから,「移る」「過ぐ」にかかる。「―過ぎにし君が形見とそ来し/万葉 47」「―移りい行けば悲しくもあるか/万葉 459」
(2)紅葉のあかいところから,「あけ」にかかる。「―あけのたまがきいく秋の/新勅撰(神祇)」
もみじぶな
もみじぶな モミヂ― [4] 【紅葉鮒】
秋になって,ひれが赤くなった琵琶湖産の鮒。[季]秋。《少年の魚籠重からず―/田村木国》
もみじみ
もみじみ モミヂ― [3] 【紅葉見】
「紅葉狩り{(1)}」に同じ。[季]秋。
もみじやまぶんこ
もみじやまぶんこ モミヂヤマ― 【紅葉山文庫】
1639年江戸城西の丸北側の紅葉山に設けられた徳川将軍家の文書蔵。原型は徳川家康が1602年に創設した富士見亭文庫で,漢籍を中心とし,歴代将軍の治世記録が順次納められた。蔵書の大部分は国立公文書館に継承。
もみすり
もみすり [3][4][0] 【籾摺り】
籾米を磨(ス)り臼(ウス)あるいは籾摺り機にかけ,籾殻を取り除いて玄米にすること。もみひき。[季]秋。「―機」
もみすりうた
もみすりうた [4] 【籾摺り唄】
民謡。籾摺りのときにうたう仕事唄。
もみず
もみ・ず モミヅ 【紅葉づ】 (動ダ上二)
〔四段動詞「もみつ」が中古に上二段化し語尾が濁音化したもの〕
紅葉する。「雪ふりてとしのくれぬる時にこそつひに―・ぢぬ松もみえけれ/古今(冬)」
もみぞめ
もみぞめ [0] 【紅染(め)】
紅花で染めること。
もみた∘う
もみた∘う モミタフ 【紅葉たふ・黄葉たふ】 (連語)
〔動詞「もみつ」に継続の助動詞「ふ」の付いた語〕
紅葉している。「浅茅山しぐれの雨に―∘ひにけり/万葉 3697」
もみたてる
もみた・てる [4] 【揉み立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 もみた・つ
(1)さかんにもむ。「風に―・てられる其勢に葉が捥(モガ)れて/あひびき(四迷)」
(2)激しく攻めたてる。「ここに寄せ手の勢ひ強く,―・て―・て切り立てられ/浄瑠璃・国性爺合戦」
(3)せきたてる。「一日も早いがよしと―・て/浮世草子・懐硯 5」
もみだす
もみだ・す [3] 【揉み出す】 (動サ五[四])
(1)もんで中のものを出す。
(2)もみ洗いして汚れを落とす。すすぐ。ゆすぐ。「汚れを―・す」
(3)苦労して働いてかせぎ出す。「手カラ―・シタ身上/ヘボン」
[可能] もみだせる
もみだね
もみだね [3][0] 【籾種】
稲の種とするもみ。種もみ。
もみつ
もみ・つ 【紅葉つ・黄葉つ】 (動タ四)
紅葉・黄葉する。もみず。「我がやどの萩の下葉は秋風もいまだ吹かねばかくそ―・てる/万葉 1628」
→もみず(動ダ上二)
もみつぶす
もみつぶ・す [4] 【揉み潰す】 (動サ五[四])
(1)もんでつぶす。「実を―・す」
(2)力ずくでつぶす。「敵の軍勢を―・す」
(3)強引にもみ消す。「事件を―・す」
[可能] もみつぶせる
もみで
もみで【揉み手をする】
rub one's hands.
もみで
もみで [0] 【揉み手】
両手を体の前でこすり合わせること。頼んだり,あやまったり,こびたりするときの動作。「―をして頼む」
もみない
もみな・い (形)
〔近世上方語〕
「もむない」に同じ。「物の味のないといふことを―・いといやるし/浮世草子・姑気質」
もみぬか
もみぬか [0] 【籾糠】
もみがら。
もみのり
もみのり [2][0] 【揉み海苔】
焼き海苔を手で揉んで細かくしたもの。
もみひき
もみひき [2][4] 【籾挽き】
「籾摺(ス)り」に同じ。
もみほぐす
もみほぐ・す [4] 【揉み解す】 (動サ五[四])
(1)しこりや固くなっている部分を,もんで柔らかくする。「肩のこりを―・す」
(2)気持ちや気分をやわらげる。「緊張を―・す」
[可能] もみほぐせる
もみよね
もみよね [0][2] 【籾米】
「もみごめ」に同じ。[和名抄]
もみりょうじ
もみりょうじ [3] 【揉み療治】 (名)スル
患者の筋肉のこりなどをもんで治す方法。あんま・マッサージなど。
もむ
もむ【揉む】
rub (こする);→英和
massage (あんまする);→英和
crumple (up) (しわにする).→英和
もむ
も・む [0] 【揉む】
■一■ (動マ五[四])
(1)両方のてのひらで物を挟んでこする。「錐(キリ)を―・む」「紙を―・んで柔らかくする」
(2)指先や手でつかんで力を加え,はなすことを繰り返す。「肩を―・む」「きゅうりを塩で―・む」
(3)大勢の人が入り乱れて押し合う。「満員電車に―・まれて通う」
(4)激しくゆすり動かす。「御輿を―・む」「波に―・まれる」
(5)きたえる。苦労をなめさせる。特に,スポーツ・勝負事などでいう。「一丁―・んでやろう」「余り真面目ゆゑ,夫は些(チツ)と―・むでやらうで/多情多恨(紅葉)」
(6)意見を出しあって十分に議論する。「委員会で法案を―・む」
(7)馬を激しくせめたてる。「―・めども―・めども,一所にて踊る様なり/義経記 4」
(8)軍勢などが互いにぶつかりあってたたかう。「七八度が程ぞ―・うだりける/太平記 10」
(9)(「数珠(ジユズ)をもむ」の意から)激しく手を擦り合わせて祈祷(キトウ)する。「黒煙をたててひともみ―・まれたりければ/平家 8」
→もまれる
[可能] もめる
■二■ (動マ下二)
⇒もめる
[慣用] 気を―・手を―・身を―
もむない
もむな・い (形)
〔近世上方語〕
うまくない。まずい。「一人の娘に親の身で,―・い男を食はさうか/浄瑠璃・今宮心中(上)」
もめ
もめ [0] 【揉め】
(1)もめごと。いさかい。争い。「こちらに大きな―が出来て/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(2)人におごること。その費用。「野崎参りの入用はおれが―/浄瑠璃・油地獄(下)」
もめごと
もめごと【揉め事】
a trouble.→英和
もめごと
もめごと [0] 【揉め事】
争いごと。ごたごた。「―が絶えない」
もめる
も・める [0] 【揉める】 (動マ下一)[文]マ下二 も・む
(1)言い合いが起こる。争ってごたごたする。「遺産相続で―・める」「会場で―・める」
(2)心配でいらいらする。「気が―・める」
(3)もまれてしわがよる。もまれて柔らかくなる。「あれ,かみが―・めてゐるから,いたみますよ/洒落本・祇園祭烑灯蔵」
(4)費用がかかる。出費がかさむ。「初めより―・める事なれば/浮世草子・一代男 8」
(5)({(4)}の意から転じて)費用を負担する。おごる。「それは私が―・めまする/歌舞伎・壬生大念仏」
もめる
もめる【揉める】
[紛争が起こる]Trouble arises <between,over> ;get into trouble.気が〜 be worried <about> .
もめん
もめん【木綿】
cotton.→英和
木綿糸 cotton thread[yarn (紡績糸)].
もめん
もめん [0] 【木綿】
(1)綿(ワタ)の種子からとった繊維。衣料用として広く用いられる。綿花。
(2)木綿糸。また,それで織った布。
もめんいと
もめんいと [4][2] 【木綿糸】
木綿{(1)}を紡いで作った糸。また,それをより合わせて作った縫い糸。綿糸(メンシ)。カタン糸。
もめんおり
もめんおり [0] 【木綿織(り)】
木綿糸で織った織物。綿織物。綿布(メンプ)。
もめんづる
もめんづる [2] 【木綿蔓】
マメ科の多年草。茎は太い根から数個出て地をはい,先は立ち上がって高さ約40センチメートルになる。葉は羽状複葉で,葉質は薄い。夏,淡黄白色の蝶(チヨウ)形花を総状につける。根が綿質なのでこの名がある。
もめんどうふ
もめんどうふ [4] 【木綿豆腐】
豆乳に凝固剤を加えたものを,木綿の布を敷いた型箱に入れて押し固めた豆腐。表面に木綿の布目ができる。
→絹漉(キヌゴ)し豆腐
もめんにしき
もめんにしき [4] 【木綿錦】
経(タテ)糸に絹糸,緯(ヨコ)糸に木綿糸を用いた糸錦風な織物。
もめんはば
もめんはば [2] 【木綿幅】
木綿織物の幅。普通,約36センチメートル。小幅。
もめんばり
もめんばり [4] 【木綿針】
木綿布の縫製に適した,やや太目の針。
もめんわた
もめんわた [2] 【木綿綿】
木綿{(1)}で作った綿。わた。
もも
もも [0] 【桃】
(1)バラ科の落葉小高木。中国北部原産。果樹および花木として栽培。葉は披針形で互生する。春,淡紅・濃紅・白などの五弁または重弁花を開く。核果は球形で大きく,ビロード状の毛がある。果肉は柔らかく多汁で甘い。つぼみや種子を漢方で薬用とし,葉は浴湯料に,樹皮は染色に用いられる。[季]秋。
〔「桃の花」は [季]春〕
(2)「桃の節句」の略。
(3)「桃割れ」の略。
もも
もも【桃】
a peach.→英和
桃の節句 the Doll's[Girls']Festival.
もも
もも [1] 【股・腿】
足のひざより上部の腰に連なる部分。大腿(ダイタイ)。
もも
もも【股】
the thigh (股・もも);→英和
the round (牛肉の).→英和
もも
もも [1] 【百】
百(ヒヤク)。転じて,非常に数の多いことを表す。名詞の上に付けても用いられる。「―に千(チ)に人は言ふとも/万葉 3059」「―日(カ)」「―夜」「―千鳥」
もも=を割(サ)いて腹に充(ミ)たす
――を割(サ)いて腹に充(ミ)たす
〔貞観政要〕
自分の利益をはかって,かえって自らたおれるたとえ。
もも=栗
――栗((モモクリ))三年柿(カキ)八年
芽を出してから桃と栗は三年で,柿は八年で実を結ぶ。
ももあげ
ももあげ [0] 【腿上げ】
走力を高めるトレーニングの一。その場で大腿部を高く上げ駆け足をするもの。
ももいろ
ももいろ [0] 【桃色】
(1)桃の花の色に似たうす赤色。淡紅色。ピンク。
(2)男女の色情に関すること。「―遊戯」「―事件」
ももいろ
ももいろ【桃色(の)】
pink;→英和
rosy;→英和
rose-colored.〜遊戯 an amorous affair.
ももえ
ももえ 【百重】
数多く重なること。いくつにも重なっていること。「み熊野の浦の浜木綿(ハマユウ)―なす/万葉 496」
ももえ
ももえ 【百枝】
たくさんの繁茂した枝。「―の松にかけよとぞ思ふ/風雅(神祇)」
ももえつき
ももえつき 【百枝槻】
多くの枝の茂っている槻の木。「長谷(ハツセ)の―の下に坐しまして/古事記(下訓)」
ももえなみ
ももえなみ 【百重波】
幾重にも重なった波。「荒磯波ありても見むと―千重波にしき言挙げす我(アレ)は/万葉 3253」
ももか
ももか 【百日】
(1)ひゃくにち。また,多くの日数。「その敵(カタキ)を取らんとて,―虎伏す野べに出でて狙ふ/謡曲・放下僧」
(2)子供の生後一〇〇日目。餅をついて,子供にもふくませて祝った。「―の折に,まゐらせ給へりしを/狭衣 3」
ももかわ
ももかわ [0] 【楊梅皮・桃皮】
ヤマモモの樹皮を乾燥したもの。煎汁を薬用または染料とする。渋木(シブキ)。
ももき
ももき 【百木】
多くの木。「み園生の―の梅の散る花し/万葉 3906」
ももきね
ももきね (枕詞)
国名「美濃(ミノ)」にかかる。語義・かかり方未詳。「―美濃の国の高北の泳(ククリ)の宮に/万葉 3242」
ももくさ
ももくさ 【百種】
さまざま。種々。「この花の一よの内は―の言(コト)持ちかねて折らえけらずや/万葉 1457」
ももくさ
ももくさ 【百草】
いろいろの草。たくさんの草。千草(チグサ)。「―の花のひもとく秋の野に/古今(秋上)」
ももこえどり
ももこえどり モモコヱ― [4] 【百声鳥】
ホトトギスの異名。
ももさえずり
ももさえずり 【百囀り】
(1)鳥がしきりにさえずること。特にウグイスについていう。「つれづれを何にかけてか慰めむ―の鳥なかりせば/永久百首」
(2)いろいろうるさくまくしたてること。「物もらひの―/滑稽本・浮世風呂 2」
ももさか
ももさか 【百積・百石】
〔「さか」は容積の単位〕
百石(ヒヤツコク)。また,容積の大きいこと。「―の舟隠り入る八占(ヤウラ)さし母は問ふともその名は告らじ/万葉 2407」
ももしき
ももしき 【百敷・百磯城】
〔枕詞「ももしきの」が「大宮」「内」などにかかることから転じて〕
宮中。皇居。「同じ―のうちながらも,弘徽殿(コキデン)にはことに参り給ふこともし給はぬを/狭衣 2」
ももしきの
ももしきの 【百敷の・百磯城の】 (枕詞)
「大宮」「内」などにかかる。多くの石で築いた城の意からかという。「霞立ち春日の霧(キ)れる―大宮所見れば悲しも/万葉 29」
ももしのの
ももしのの 【百小竹の】 (枕詞)
小竹の多く生えた野の意で,「三野」にかかる。「―三野王(オオキミ)西の厩(ウマヤ)立てて飼ふ駒/万葉 3327」
ももじり
ももじり [0] 【桃尻】
(1)〔桃の実が,すわりが悪いことから〕
馬に乗るのがへたで,鞍(クラ)の上に尻がうまくすわらないこと。「―にて落ちなんは,心憂かるべし/徒然 188」
(2)尻をもじもじさせて落ち着かないこと。「ものさへいへば粋かと思ひ―してゐる人に/浮世草子・好色敗毒散」
ももじろこうもり
ももじろこうもり [5] 【股白蝙蝠】
翼手目ヒナコウモリ科の哺乳類。頭胴長約5センチメートル,前腕長約4センチメートル。後ろ足が大きい。体の背面は黒褐色,腹面は灰褐色で,下腹部から後ろ足にかけて白色の毛を生ずる。洞窟(ドウクツ)や古い坑道などにすみ,昆虫を食べる。日本に広く分布する。
ももぞの
ももぞの [0] 【桃園】
桃の木を多く植えた庭園。
ももぞのてんのう
ももぞのてんのう 【桃園天皇】
(1741-1762) 第一一六代天皇(在位 1747-1762)。桜町天皇の第一皇子。名は遐仁(トオヒト)。治政下,宝暦事件が起こった。
ももぞめ
ももぞめ [0] 【桃染め】
桃色に染めること。また,その色。退紅(アラゾメ)。つきそめ。
ももた
ももた 【百田】
姓氏の一。
ももたそうじ
ももたそうじ 【百田宗治】
(1893-1955) 詩人。大阪市生まれ。本名,宗次。人道主義的民衆詩人として出発,のち人生派詩風に転じ,雑誌「椎の木」を主宰。詩集「一人と全体」,著「日本児童詩集成」など。
ももたび
ももたび 【百度】
百回。また,度数の多いこと。「―戦ひて―勝つとも/徒然 80」
ももたまな
ももたまな [3]
シクンシ科の大高木。小笠原・沖縄以南の熱帯の海岸に生え,防風林や街路樹とされる。葉は大きく革質で,枝先付近に集まってつく。夏,淡緑白色の小花を穂状につけ,果実は平たい楕円形。種子から油を,樹皮からタンニンをとる。材は用材。コバテイシ。
ももたらず
ももたらず 【百足らず】 (枕詞)
百に足りない八十(ヤソ),五十(イ)の意から,「八十」,地名「山田」,「筏(イカダ)」「斎槻(イツキ)」にかかる。「―八十隅(ヤソクマ)坂に手向けせば/万葉 427」「―山田の道を/万葉 3276」「垣内田(カキツタ)の池の堤の―い槻が枝に/万葉 3323」
ももたろう
ももたろう モモタラウ 【桃太郎】
昔話。異常誕生譚の一。桃から生まれた桃太郎が大きくなって黍(キビ)だんごを持ち,犬・猿・雉(キジ)を家来にして鬼退治に行くというもの。臼(ウス)・蜂(ハチ)・牛糞などの助けで鬼退治をするという話もある。
ももたろうのたんじょう
ももたろうのたんじょう モモタラウノタンジヤウ 【桃太郎の誕生】
昔話の研究書。柳田国男著。1933年(昭和8)刊。小さ子譚の問題を中心として,九編の論考が収録されている。
ももだち
ももだち [0] 【股立】
袴(ハカマ)の左右の腰の両側のあきを縫い止めた所。
ももだち=を取る
――を取・る
動作を便利にするために,股立をつまみあげて,帯または袴(ハカマ)の紐(ヒモ)にはさむこと。
ももだる
ももだ・る 【百足る】 (動ラ四)
十分である。豊富である。「新嘗屋(ニイナエヤ)に生ひ立てる―・る槻が枝は/古事記(下)」
ももち
ももち [0] 【百千】
数の多いこと。「―の草々」
ももちどり
ももちどり [3] 【百千鳥】
(1)多くの小鳥。いろいろの鳥。また,春の山野に小鳥が群がりさえずるさまやその鳴き声をいう。古今伝授の三鳥の一。[季]春。「―さへづる春は/古今(春上)」
(2)チドリの別名。「友をなみ川瀬にのみぞ立ちゐける―とは誰かいひけむ/和泉式部集」
(3)ウグイスの別名。「―こづたふ竹のよの程も/拾遺愚草」
ももつかさ
ももつかさ 【百官・百寮】
多くの役人。百官(ヒヤツカン)。もものつかさ。「群臣と―とを集(ツト)へて/日本書紀(仁徳)」
ももつしま
ももつしま 【百つ島】
多くの島々。「―足柄小舟(オブネ)あるき多み目こそ離(カ)るらめ心は思(モ)へど/万葉 3367」
ももづたう
ももづたう 【百伝ふ】 (枕詞)
(1)数えて百に伝い至る意から,「八十(ヤソ)」に,五十(イ)と同音の地名「磐余(イワレ)」にかかる。「―磐余の池に鳴く鴨を/万葉 416」「―八十の島廻(シマミ)を漕ぐ舟に/万葉 1399」
(2)「(駅馬(ハユマ)につける)鐸(ヌテ)」,地名「渡会(ワタライ)」「角鹿(ツヌガ)」にかかる。かかり方未詳。遠く伝い渡る意からともいう。「―鐸響(ユラ)くも置目(オキメ)来(ク)らしも/古事記(下)」「―度会の県(アガタ)の/日本書紀(神功訓)」「―角鹿の蟹/古事記(中)」
ももて
ももて 【百手】
(1)いろいろの手段・工夫(クフウ)。「―を千手と術(テ)を砕き/浄瑠璃・雪女」
(2)弓術で,矢数二百を百度に射ること。矢二本が一手。「―の矢を以て的を洲浜形に射成しければ/盛衰記 11」
ももてまつり
ももてまつり [4] 【百手祭(り)】
神前で行う的射(マトイ)の祭り。中国・四国地方に広く見られる。百手神事。
ももとせ
ももとせ [2] 【百歳・百年】
百年(ヒヤクネン)。百歳(ヒヤクサイ)。また,多くの年月のたとえにもいう。
ももとり
ももとり 【百鳥】
多くの鳥。いろいろの鳥。「咲く花の色めづらしき―の声なつかしき/万葉 1059」
ももとりのつくえ
ももとりのつくえ 【百取りの机】
多くの飲食物をのせた机。「―に貯(アサ)へて饗(ミアエ)たてまつる/日本書紀(神代上訓)」
ももど
ももど 【百度】
平安時代,宮廷の公事に際して,大炊寮(オオイリヨウ)および大膳職から配られた米飯および魚・塩。百度食(ヒヤクドジキ)。
ももにく
ももにく [2] 【股肉・腿肉】
食用肉のうち,脚上部から腰にかけての部分の肉。もも。
もものい
もものい モモノヰ 【桃井】
姓氏の一。
もものいこうわかまる
もものいこうわかまる モモノヰカウワカマル 【桃井幸若丸】
南北朝後期の幸若舞の始祖といわれる人。越前の人。武将桃井直常の孫といわれる。幸若丸は幼名,長じて直詮(ナオアキ)。比叡山の稚児であったとき,軍記・草子に節付けをして幸若舞を創始したと伝えられる。生没年未詳。
もものうさく
もものうさく モモノフ― 【桃生柵】
古代,陸奥(ムツ)国に設けられた城柵。律令政府が蝦夷支配のために759年に築造。宮城県桃生郡河北町にある。桃生城。
もものさけ
もものさけ [0] 【桃の酒】
桃の花を浸した酒。三月三日の節句に供え,これを飲めば万病を払うという。[季]春。
もものせっく
もものせっく [0] 【桃の節句】
三月三日の節句。上巳(ジヨウシ)の節句。ひなまつり。[季]春。
もものゆみ
もものゆみ 【桃の弓】
追儺(ツイナ)に用いる桃の木で作った弓。悪鬼を追い払う呪力を持つと信じられた。
ももはがき
ももはがき 【百羽掻き】
鴫(シギ)が,くちばしで何度も羽をしごくこと。転じて,回数の多い事柄のたとえ。「暁の鴫のはねがき―君が来ぬ夜はわれぞかずかく/古今(恋五)」
ももはばき
ももはばき 【股脛巾】
「股引{(1)}」に同じ。
ももひき
ももひき [0] 【股引】
〔「ももはばき」の転〕
(1)保温のためにズボンの下などにはく男子用下着。
(2)男子用下衣。後ろで左右の股上が重なり,脚部が細い。近世以降,半纏(ハンテン)と組み合わせて,商人や職人が用いた。[季]冬。
ももまゆ
ももまゆ 【桃眉】
「茫眉(ボウマユ)」に同じ。
ももやそがみ
ももやそがみ 【百八十神】
数多くの神々。「僕(ア)が子等(ドモ),―は/古事記(上訓)」
ももやま
ももやま 【桃山】
京都市伏見区の地名。豊臣秀吉が伏見城を築いた地で,江戸初期廃城後,桃を植えて桃林としたことに由来する名称という。桓武・明治天皇の陵がある。
ももやま
ももやま [0] 【桃山】
和菓子の名。白餡(アン)に砂糖・みじん粉・卵黄を加え,模様をつけて焼いたもの。現在はこれを皮として餡を包んだものもある。
ももやまがくいんだいがく
ももやまがくいんだいがく モモヤマガクヰン― 【桃山学院大学】
私立大学の一。1884年(明治17)聖公会宣教師が開いた男子塾を源とし,1959年(昭和34)設立。本部は堺市。
ももやまじだい
ももやまじだい [5] 【桃山時代】
一六世紀後半の豊臣秀吉が政権を握っていた時代。秀吉が築いた伏見城の地をのちに桃山と呼んだことに由来する。
→安土桃山時代
ももやまぶんか
ももやまぶんか [5] 【桃山文化】
桃山時代の文化。美術史上では安土時代を含めていう。新興大名の成長と都市の豪商たちの財力を背景として生み出された自由清新な文化で,大坂城・聚楽第(ジユラクダイ)・伏見城などの城郭が建築され,絵画では豪華雄大な障壁画が発達した。芸能では千利休によって茶の湯が大成され,能楽が盛んとなり,浄瑠璃や阿国(オクニ)歌舞伎などが発達した。また,南蛮文化の影響も見逃せない。
ももゆ
ももゆ [0] 【桃湯】
夏の土用に桃の葉を入れてわかした風呂。また,それに入浴すること。あせもにきくという。
ももよ
ももよ 【百夜】
百の夜。多くの夜。「思ひきや榻(シジ)のはしがきかきつめて―も同じまろ寝せむとは/千載(恋二)」
ももよ
ももよ 【百代・百世】
多くの歳月。長い年月。「山高く川の瀬清し―まで神しみ行かむ大宮所/万葉 1052」
ももわれ
ももわれ [0] 【桃割れ】
日本髪の髪形の一。髷(マゲ)を二つに分け,割った桃のように丸く輪に結ったもの。明治・大正期に一六,七歳の少女が結った。
桃割れ[図]
ももんが
ももんが [2] 【鼯鼠・野衾】
齧歯(ゲツシ)目リス科の哺乳類。ムササビに似て,体側と四肢の間に飛膜があるが,小形で目が大きい。頭胴長18センチメートル内外。背面は褐色あるいは青灰白色,腹面は白色。飛膜を使って木から木へ滑空する。夜行性で,森林の樹上にすみ,果実や木の芽などを食べる。ユーラシアから日本に分布。日本には北海道にエゾモモンガ,本州・九州にホンシュウモモンガがいる。バンドリ。ももんがあ。
鼯鼠[図]
ももんが
ももんが【鼯鼠】
《動》a flying squirrel.
ももんがあ
ももんがあ [4] 【鼯鼠】
(1)モモンガに同じ。
(2)着物を頭から被りひじを張ってモモンガのまねをし,子供などをおどかす言葉。ももんじい。
(3)化け物。特に毛の生えた化け物。
(4)人をののしっていう語。畜生。「ハイカラ野郎の,…いかさま,猫被りの,香具師(ヤシ)の,―の/坊っちゃん(漱石)」
ももんじ
ももんじ [2]
「ももんじい{(2)}」に同じ。「―ヲ食ウ/ヘボン(二版)」
ももんじい
ももんじい [4]
(1)「ももんがあ{(2)}」に同じ。
(2)イノシシ・シカ・タヌキなどの獣。また,その肉。
(3)人をののしっていう語。
ももんじいや
ももんじいや [0] 【ももんじい屋】
獣肉,主としてイノシシ・シカの肉を売った人。また,その店。「むかふ両国へゐつてさ―へはいらふとすると/安愚楽鍋(魯文)」
ももんじい屋
ももんじいや [0] 【ももんじい屋】
獣肉,主としてイノシシ・シカの肉を売った人。また,その店。「むかふ両国へゐつてさ―へはいらふとすると/安愚楽鍋(魯文)」
もや
もや [1] 【母屋・身屋・身舎】
(1)寝殿造りで,主要な柱に囲まれた家屋の中心部分。ひさしはこの部分から四方に差し出される。
(2)家人が日常起居する建物。離れなどに対していう。おもや。ほんや。
(3)棟木と軒桁(ノキゲタ)の間にあって垂木(タルキ)を受ける水平材。もやげた。
→小屋組
もや
もや [1] 【靄】
空気中に小さい水滴や吸湿性の粒子などが浮遊し,遠方のものが灰色にかすんで見える状態。視程は1キロメートルを超え,霧よりは見通しがよい。
もや
もや (連語)
〔係助詞「も」に間投助詞「や」の付いたもの。上代語〕
体言,体言に係助詞の付いたもの,終止した文などに接続して,詠嘆の意を表す。「置目―淡海の置目明日よりはみ山隠りて見えずかもあらむ/古事記(下)」「我は―安見児(ヤスミコ)得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり/万葉 95」
もや
もや (連語)
〔係助詞「も」に係助詞「や」の付いたもの〕
体言・副詞,活用語の連用形に接続して,「も」は詠嘆,「や」は疑問の意を表す。「死ぬる命生き―すると心みに玉の緒ばかり逢はむと言はなむ/古今(恋二)」「今日はもし君―とふとながむればまだ跡もなき庭の雪かな/新古今(冬)」
もや
もや [1] 【喪屋】
(1)死者の親族たちが一定の期間,遺体とともに,またはその近くに,忌籠(イミゴモ)りの生活をする建物。
(2)上代の習俗で,葬式の日まで遺体を仮に安置する所。あらき。「乃ち其処に―を作りて/古事記(上訓)」
もや
もや【靄】
(a) haze;→英和
(a) mist;→英和
(a) fog.→英和
もやい
もやい モヤヒ [0] 【催合い・最合い】
他の人と共同して事をしたり物を所有したりすること。おもやい。「―傘」「私はあなたと―にするかと思へば/谷間の姫百合(謙澄)」
もやい
もやい モヤヒ [0] 【舫い】
もやうこと。また,そのための綱。もやい綱。むやい。もあい。「船の―を解いて,棹(サオ)を岸の石に突立てろ/初恋(お室)」
もやいかかり
もやいかかり モヤヒ― [4] 【舫い繋り】
船一艘が錨(イカリ)を入れ,この船に他の船を順次つなぎ合わせて一緒に停泊すること。
もやいぐい
もやいぐい モヤヒグヒ [2] 【舫い杭】
船をつなぎとめるための杭。かせ。
もやいづな
もやいづな モヤヒ― [2] 【舫い綱】
船と船,あるいは船を岸につなぐ綱。遣手(ヤリテ)。手安綱(テヤスヅナ)。もやい。
もやいぶね
もやいぶね モヤヒ― [4] 【舫い船】
互いにつなぎとめた船。また,岸につなぎとめた船。むやい船。
もやう
もや・う モヤフ [2][0] 【舫う】 (動ワ五[ハ四])
船と船とをつなぎ合わせる。また,船を岸の杭などに結んで停泊する。むやう。「舟を川岸に―・う」
もやう
もや・う モヤフ [2] 【催合う・最合う】 (動ワ五[ハ四])
共同で物事を行う。「仕事を―・ってする」
もやくや
もやくや [1]
■一■ (副)スル
(1)心中のすっきりしないさま。もやもや。「又あの事を言ひ出すかと胸の中―して/たけくらべ(一葉)」
(2)ごたごたするさま。紛糾するようす。「何か―する中へ,ちよつとお邪魔と出かけたが/歌舞伎・御国入曾我中村」
■二■ (名)
(1)心中のすっきりしないこと。もやもや。「沸(ニ)へかへる胸の―を何処から漏らす由もなく/思出の記(蘆花)」
(2)ごたごた。いざこざ。紛糾。「奥のお客人も今の―,お聞きなさつたであらうな/浄瑠璃・千本桜」
もやくる
もやく・る (動ラ四)
(1)「もやつく{(1)}」に同じ。「気も―・つて,蒸暑き材木納屋に立隠れ/浄瑠璃・今宮心中(上)」
(2)「もやつく{(2)}」に同じ。「跡の月から―・り出し,押して祝言させうと有る/浄瑠璃・曾根崎心中」
もやげた
もやげた [0] 【母屋桁】
⇒母屋(モヤ)(3)
もやし
もやし [3][0] 【萌やし・糵】
〔動詞「萌(モ)やす」の連用形から〕
穀類などを水に浸し,日光を遮って芽を出させたもの。緑豆(リヨクトウ)・小豆(アズキ)・大豆を使用したもやしは野菜として食用に,大麦のもやしはビール・飴・消化酵素剤の原料となる。
もやし
もやし【萌やし】
a bean sprout (豆萌やし).
もやしっこ
もやしっこ [0] 【萌やしっ子】
もやしのようにひょろひょろとした,ひよわな都会の子供などをいう語。
もやす
もや・す 【萌やす】 (動サ四)
芽を出させる。もやしをつくる。「春雨のふるに思ひはきえなくていとど思ひのめを―・すらむ/古今六帖 1」
もやす
もやす【燃やす】
burn;→英和
kindle.→英和
もやす
もや・す [0] 【燃やす】 (動サ五[四])
(1)燃えるようにする。焼く。たく。「紙を―・す」
(2)心や感情を高揚させる。「闘志を―・す」「血を―・す」
[可能] もやせる
もやつき
もやつき
(1)もやもやすること。胸がむかつくこと。「腹に―が出来まして,目まひ心に足がひえまして/浮世草子・織留 4」
(2)もめごと。悶着(モンチヤク)。騒ぎ。「吾妻が客を斬つたと町の―/浄瑠璃・淀鯉(下)」
もやつく
もやつ・く [0] (動カ五[四])
(1)心が晴れず,むしゃくしゃする。もやくる。「気が―・く」
(2)物事がごたごたする。ごたつく。もやくる。「木戸は―・く果て太鼓/浄瑠璃・双蝶蝶」
もやのだいきょう
もやのだいきょう 【母屋の大饗】
〔母屋で行われたことから〕
中古,大臣が毎年正月に行なった大饗。
⇔庇(ヒサシ)の大饗
もやもや
もやもや
■一■ [1] (副)スル
(1)もやがたちこめたように,ぼんやりしてよく見えないさま。「湯気で―(と)した風呂場」「たばこの煙で部屋が―する」
(2)事情がはっきりせず不明朗なさま。「真相は―(と)してつかみ難い」
(3)心にわだかまりがあるさま。「何かだまされたようで,―(と)した気持ちだ」
(4)毛などがおい茂るさま。「―と髭(ヒゲ)をはやす」
(5)のぼせたり,欲情をもよおして気持ちがすっきりしないさま。「かず��のかよはせ文清十郎も―となりて/浮世草子・五人女 1」
(6)ごたごたするさま。紛糾するさま。「人中で―云ふほどが費(ツイエ)/浮世草子・新色五巻書」
■二■ [0] (名)
(1)心のわだかまり。「心の―が晴れない」
(2)もめごと。「此―は此客からおこつたことぢやというて/浮世草子・御前義経記」
もやもや
もやもや
〜した[ゆううつな] <feel> depressed;→英和
gloomy;→英和
[はっきりしない]hazy;→英和
misty.→英和
もやもやびょう
もやもやびょう [0] 【もやもや病】
突然の頭痛・嘔吐・意識障害の発作が起こり,頭蓋内出血や脳梗塞の原因となる疾患。小児と三〇〜四〇代の成人に多い。X 線撮影を行うと,脳底部に煙のような異常な血管網が写るのでいう。大脳動脈輪閉塞症。脳底部異常血管網症。
もやもや病
もやもやびょう [0] 【もやもや病】
突然の頭痛・嘔吐・意識障害の発作が起こり,頭蓋内出血や脳梗塞の原因となる疾患。小児と三〇〜四〇代の成人に多い。X 線撮影を行うと,脳底部に煙のような異常な血管網が写るのでいう。大脳動脈輪閉塞症。脳底部異常血管網症。
もやる
もや・る [2] 【靄る】 (動ラ五[四])
靄がかかる。「少し―・ってきた」
もゆ
も・ゆ 【燃ゆ】 (動ヤ下二)
⇒もえる(燃)
もゆ
も・ゆ 【萌ゆ】 (動ヤ下二)
⇒もえる(萌)
もゆるつち
もゆるつち 【燃ゆる土】
石炭・泥炭の類の総称。「越(コシ)の国―と燃ゆる水とをたてまつる/日本書紀(天智訓)」
もゆるみず
もゆるみず 【燃ゆる水】
石油。「越(コシ)の国燃ゆる土と―とをたてまつる/日本書紀(天智訓)」
もよ
もよ (連語)
〔係助詞「も」に間投助詞「よ」の付いたもの。上代語〕
体言,体言に係助詞の付いたもの,終止した文などに接続して,詠嘆の意を表す。「吾は―女にしあれば汝を除(オ)きて男は無し汝を除きて夫はなし/古事記(上)」「世の中はかくぞことわりもち鳥のかからはし―/万葉 800」
もよい
もよい モヨヒ [0] 【催い】
(1)名詞の下に付けて,そうなる気配が濃いさまを表す。きざし。「雨―の空」「雪―」
(2)準備すること。用意。名詞の下に付けて,「いくさもよい」「船もよい」「旅もよい」などの複合語をもつくる。「とかくの―なく,足を踏み止むまじきなり/徒然 155」
もよう
もよう【模様】
(1)[布地などの]a pattern;→英和
a design.→英和
(2)[兆候]signs;indications.…の〜だ it seems that…;there are indications that….
この〜では as things are now.〜をつける pattern.⇒様子.
もよう
もよう [0] 【模様】
(1)装飾として施す絵や形。また,ものの表面にみられる図柄。文(アヤ)。文様。「市松―」「水玉の―」
(2)ありさま。状態。様子。「当時の―を話す」「その場の―で決めよう」「空―がおかしい」「雨―」
(3)物事の動向を推測する場合に使う。…らしい様子。「この分では会議は取り止めになる―だ」「今年中に渡米する―」
(4)てほん。模範。「俳諧の集の―は,やはり俳諧の集の内にて作すべし/去来抄」
(5)しぐさ。身振り。[日葡]
もようあみ
もようあみ [0] 【模様編み】
編み物で,表編み・裏編み・交差・穴あけなどを組み合わせて模様を編み出すこと。
もようがえ
もようがえ [0] 【模様替え】 (名)スル
室内の飾りつけや家具の配置を変えること。また,物事の様子・方法などを変えること。「店内を―する」
もようがえ
もようがえ【模様替えをする】
(1)[改造]remodel.→英和
(2)[変更]change[alter].→英和
もようながめ
もようながめ [4] 【模様眺め】
その場の状況によって行動を判断すべく,当座は静観していること。特に,相場の動向がはっきりしないため,売買を見合わせていること。
もようふぐ
もようふぐ [4] 【模様河豚】
フグ目の海魚。全長50センチメートルに達する。フグの一種で,背面や体側に小黒点が多数あり,全身に小さいとげがある。幼魚では腹部に明瞭な黒色のしま模様がある。卵巣は猛毒だが,肉は食用。本州中部以南から熱帯海域のサンゴ礁に分布。
もよおし
もよおし【催し】
[会合]a meeting;→英和
a gathering;→英和
an entertainment (余興).→英和
…の〜で ⇒主催.‖催し物 a display;an entertainment.
もよおし
もよおし モヨホシ [0] 【催し】
〔動詞「催す」の連用形から〕
(1)人を集めて集会・会合・興行などを行うこと。また,その集会や会合・興行。催し物。イベント。「敬老の日にちなんだ―」
(2)きざし。もと。「それにつけて,物思ひの―になむ,齢の末に思ひ給へ嘆き侍るめる/源氏(若紫)」
(3)うながすこと。すすめること。「さらば御気色ありて,かずまへさせ給はば,―ばかりの言を添ふるになし侍らむ/源氏(澪標)」
もよおしがお
もよおしがお モヨホシガホ 【催し顔】
誘うような感じ。促すような様子。「草むらの虫の声々,―なるも/源氏(桐壺)」
もよおしぜい
もよおしぜい モヨホシ― 【催し勢】
かり集めた軍勢。徴集した軍勢。「国々の―なんどを向けては叶ふべきとも覚えずとて/太平記 26」
もよおしもの
もよおしもの モヨホシ― [0] 【催し物】
人々を集めて行われるさまざまな行事。展覧会・講演会・演芸会など。イベント。「今月の―」「デパートの―の案内」
もよおす
もよおす【催す】
(1)[感じる]feel <sleepy> .→英和
(2)[会を]hold <a meeting> ;→英和
give <a party> .→英和
涙を〜 be moved to tears.
もよおす
もよお・す モヨホス [3][0] 【催す】 (動サ五[四])
(1)行事を企てて行う。開催する。「茶会を―・す」
(2)ある気分・状態を起こさせる。かきたてる。また,起こる。きざす。「興が―・す」「吐き気を―・すような話」「便意を―・す」「眠気を―・す」「寂莫の感を―・さしめる種類のものではない/ふらんす物語(荷風)」
(3)用意をする。「あるべきことどもなど,こちたきまで―・しおかれ/増鏡(むら時雨)」
(4)(人々・軍勢などを)呼び集める。招集する。「侍ども―・せ/平家 2」
(5)催促する。うながす。せきたてる。「舟とく漕げ,日のよきに,と―・せば/土左」
(6)課する。賦課する。「各々一荷を充てて―・さしむ/今昔 28」
[可能] もよおせる
もよぎ
もよぎ 【萌葱・萌黄】
「もえぎ(萌黄)」の転。「―のうはぎ・赤色の唐衣など/とはずがたり 1」
もより
もより [0] 【最寄り】
最も近い所。すぐ近く。「―の駅」
もより
もより【最寄りの】
neighboring;→英和
the nearest;nearby <station> .→英和
もよりひん
もよりひん [0] 【最寄り品】
消費者が商品を購入する際,近くの小売店で購入する品物。主に食料品・日用雑貨など。
→買い回り品
もよりぶね
もよりぶね [4] 【最寄り船】
岸近くに停泊している船。
もよろかいづか
もよろかいづか 【モヨロ貝塚】
北海道網走市最寄(モヨロ)にある貝塚・集落跡・墓地。竪穴住居,縄文土器・続縄文土器・擦文土器・オホーツク式土器・骨角器・鉄器が出土。オホーツク文化期の埋葬人骨も多数出土。
もら∘う
もら∘う 【守らふ】 (連語)
〔動詞「もる(守)」に,継続の助動詞「ふ」が付いた語〕
気にしながらうかがう。のぞみつつ待つ。「年極(イミジ)く老たる翁の…此の瓜食ふを―∘ひ居たり/今昔 28」
もらい
もらい【貰い】
alms (乞食の);→英和
a tip (チップ).→英和
もらい
もらい モラヒ [0] 【貰い】
(1)もらうこと。また,人からもらう金や品物。「あわてる乞食は―が少ない」
(2)他の客の相手をしている芸者・娼妓などを自分の座敷に呼びとること。「はじめてなれば―もならず/浮世草子・一代男 7」
(3)勝ち負けや決着がつかない場合に,その処置をまかせてもらうこと。あずかること。「何をいふやら,もう��両方共,おれが―ぢや/浄瑠璃・新版歌祭文」
もらいうける
もらいう・ける モラヒ― [5] 【貰い受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もらひう・く
もらって自分のものにする。「養子に―・ける」
もらいご
もらいご【貰い子】
⇒養子.
もらいご
もらいご モラヒ― [0] 【貰い子】
他人の子をもらって自分の子として育てること。また,その子。もらいっこ。
もらいさげ
もらいさげ モラヒ― [0] 【貰い下げ】
もらいさげること。特に,身元を保証して警察から身柄を引き取ること。
もらいさげる
もらいさ・げる モラヒ― [5] 【貰い下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もらひさ・ぐ
(1)民間人が官有物を役所から受け取る。「不用品を―・げる」
(2)警察に拘束されている者の身柄を引き取る。「補導された生徒を―・げる」
もらいじこ
もらいじこ モラヒ― [4] 【貰い事故】
相手方に落ち度のある交通事故の俗称。
もらいぢ
もらいぢ モラヒ― [0][2] 【貰い乳】
「もらいぢち」に同じ。「―にかはるきぬたの力過ぎ/柳多留(初)」
もらいぢち
もらいぢち モラヒ― [0][2] 【貰い乳】
〔「もらいちち」とも〕
母親の乳が出ないとき,子を育てるために他人から母乳を貰うこと。
もらいっぱなし
もらいっぱなし モラヒ― [0] 【貰いっ放し】
物をもらって返礼しないままでいること。「―にはできない」
もらいて
もらいて【貰い手】
a receiver;a recipient.→英和
もらいて
もらいて モラヒ― [0] 【貰い手】
もらってくれる人。「子猫の―がない」
もらいなき
もらいなき【貰い泣きする】
weep in sympathy <with> .
もらいなき
もらいなき モラヒ― [0] 【貰い泣き】 (名)スル
他の人が泣いているのにつられて,自分も涙を流すこと。「つい―をしてしまった」
もらいび
もらいび モラヒ― [0][3] 【貰い火】
他から出た火事で自分の家が燃えること。類焼。
もらいみず
もらいみず モラヒミヅ [2][3] 【貰い水】
他人の水をもらって汲むこと。また,その水。「朝顔に釣瓶取られて―/千代尼句集」
もらいむこ
もらいむこ モラヒ― [4] 【貰い婿】
婿をもらうこと。また,その婿。
もらいむすこ
もらいむすこ モラヒ― [4] 【貰い息子】
養子のこと。
もらいむすめ
もらいむすめ モラヒ― [4] 【貰い娘】
養女のこと。
もらいもの
もらいもの【貰い物】
a present;→英和
a gift.→英和
もらいもの
もらいもの モラヒ― [0] 【貰い物】
人からもらった品物。到来物。頂戴(チヨウダイ)物。
もらいゆ
もらいゆ モラヒ― [0] 【貰い湯】
(1)他人の家の風呂に入れてもらうこと。「隣家へ―に行く」
(2)正月と盆の一六日の湯の称。この日は湯屋の三助(サンスケ)が客から祝儀をもらうことになっていた。「明日―に入りて六欲の皮を磨(スリム)き/滑稽本・浮世風呂(前)」
もらいわらい
もらいわらい モラヒワラヒ [4] 【貰い笑い】
他人の笑いに誘われて笑うこと。
もらう
もら・う モラフ [0] 【貰う】 (動ワ五[ハ四])
(1)他から与えられて自分のものとする。「手紙を―・う」「くれる物は何でも―・う」
(2)受ける。「許可を―・う」「休暇を―・う」
(3)人を自分の側に帰属させる。一員とする。「嫁に―・う」「我がチームに―・いたい選手だ」
(4)引き受ける。あずかる。「その喧嘩(ケンカ)はおれが―・った」「お命―・います」
(5)(自分の責任でないものを)押しつけられる。「風邪を―・ってきた」
(6)獲得して自分のものとする。「この試合は―・った(=勝ツ)」「これを―・おう(=買ウ)」
(7)他人に寄食する。「人にやとはれ,ぬひ針とりて口は―・へど/読本・春雨(宮木が塚)」
(8)遊里で,客についている芸者・遊女を譲り受ける。「梅川殿は宵の口嶋屋を―・ふていなれたげな/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
(9)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付く。
(ア)他人の好意により,または自分から依頼して行われた行為によって自らが利益を受ける意を表す。また,単に,依頼して他人に行為をさせる意を表す。「医者にみて―・う」「植木屋さんに庭の手入れをして―・う」「隣のお姉さんに遊んで―・う」
(イ)自分の好意により,または他人の依頼によって自分の行なった行為が他人に利益をもたらす意を表す。「今度の企画はみなさんにも喜んで―・うことができると思う」
(ウ)他人の行なった行為によって,自らが迷惑を受ける意を表す。「無断で入って―・っちゃ困るな」
(10)ねだる。「ひざをかがめて魚を―・ひ/平家 3」
[可能] もらえる
もらう
もらう【貰う】
(1)[物などを]get;→英和
be given;receive.→英和
(2)[…して貰う]have[get] <a thing> done <by a person> ;get <a person> to do;have <a person> do.
もらかす
もらか・す 【貰かす】 (動サ四)
〔動詞「もらう(貰)」に接尾語「かす」の付いた「もらわかす」の転〕
取らせる。与える。やる。「年のころ五十あまりの法体の人,『我落しけるに―・し給へ』と言ふ/浮世草子・織留 2」
もらす
もら・す [2] 【漏らす・洩らす】 (動サ五[四])
(1)水や光・音などをすき間などから外に出す。こぼす。「小便を―・す」「水も―・さぬ警戒網」
(2)秘密などをこっそりと他の人に伝える。「軍の機密を―・す」「口吻(コウフン)を―・す」
(3)心の中で思っていることを行動や言葉に出す。「辞意を―・す」「不満を―・す」「すきずきしき心ばへなど―・し給ふな/源氏(藤裏葉)」
(4)感情などを思わず声や表情として外に表し出す。「美しさにためいきを―・す」「驚きの声を―・す」「笑みを―・す」
(5)必要なもの・事柄を取り上げないでおく。ぬかす。おとす。「必要な資料は―・さずそろえてあります」「細大―・さず報告する」
(6)動詞の連用形の下に付いて,うっかりして,するべきことの一部分をしないままにしてしまうという意を表す。「名前は聞き―・しました」「電話番号を書き―・す」
(7)取り逃がす。「その儀ならば一騎も―・すな/保元(上)」
〔「漏る」に対する他動詞〕
[可能] もらせる
もらす
もらす【漏らす】
(1)[液体などを]leak.→英和
(2)[抜かす]omit;→英和
miss.→英和
(3)[秘密を]let out;leak;disclose.→英和
(4)[感情などを]express;→英和
give vent to <one's feelings> .
(5)[子供がおしっこを]wet one's pants[the bed].
もり
もり 【森】
(1)北海道南西部,渡島支庁茅部(カヤベ)郡の町。渡島半島東岸,内浦湾に臨む。濁川温泉・地熱発電所がある。
(2)静岡県西部,周智郡の町。太田川が南流し,秋葉神社への表街道の宿場町として発達。次郎柿の発祥地。「森の石松」の墓がある。
もり
もり [0] 【銛】
投げたり突いたりして魚や鯨などを捕獲する道具。簎(ヤス)と構造は同じだが,一般に簎よりも大型。綱をつけても使う。
もり
もり [2] 【漏り】
水が漏ること。「雨の―」
もり
もり【銛】
a harpoon.→英和
もり
もり [0] 【森・杜】
(1)樹木が多くこんもりと生(オ)い茂っている所。「―の都」「―に入って木を見ず」
(2)特に,神社をかこむ木立。《杜》「鎮守の―」
→林(ハヤシ)
もり
もり【森】
woods;a grove (小さな);→英和
a forest (森林).→英和
もり
もり 【盛(り)】
〔動詞「盛る」の連用形から〕
■一■ [0] (名)
(1)皿やどんぶりなどに食物を入れること。また,入れる分量。「飯の―がいい」
(2)「もりそば」の略。「―を一枚」
■二■ (接尾)
助数詞。皿や茶碗(チヤワン)などに盛ったものを数えるのに用いる。「どんぶり飯二(フタ)―」
もり
もり 【森】
姓氏の一。
もり
もり [1] 【守(り)】
〔動詞「守(モ)る」の連用形から〕
(1)子供を危険から守り,また遊び相手になってやること。また,その人。子守り。「子供の―をする」
(2)守備したり管理したりすること。また,その役目の人。「関―」「灯台―」
もり
もり【守りをする】
look after a baby;→英和
baby-sit.
もりあおがえる
もりあおがえる [5] 【森青蛙】
無尾目の両生類。体長5〜9センチメートル。体の背面は緑色。赤褐色の不規則な小斑をもつ個体もある。山地の森林の樹上にすみ,池・沼などの上におおいかぶさった木の枝に産卵する珍しい習性をもつ。本州・四国・九州に分布。
→あおがえる
もりあがり
もりあがり【盛り上がり】
a surge <of public opinion> ;→英和
a climax.→英和
もりあがり
もりあがり [0] 【盛り上(が)り】
(1)盛りあがって高くなっていること。「土の―」
(2)さかんになること。たかまり。「世論の―」「―に欠ける」
もりあがる
もりあがる【盛り上がる】
rise;→英和
swell.→英和
もりあがる
もりあが・る [4][0] 【盛り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)盛ったように高くなる。「筋肉が―・る」「土が―・る」
(2)物事の勢いが高まってくる。「機運が―・る」「雰囲気が―・る」「意欲が―・る」
(3)劇・映画・音楽などで,興趣が最高潮に達する。
もりあげ
もりあげ [0] 【盛(り)上げ】
「盛り上げ彩色」に同じ。
もりあげざいしき
もりあげざいしき 【盛(り)上げ彩色】
画面の一部,特に花弁や衣服の文様などに顔料を厚く盛り上げて立体的表現効果をねらったもの。襖絵や屏風絵で発達した技法。盛り上げ。
もりあげる
もりあげる【盛り上げる】
pile[heap]up.
もりあげる
もりあ・げる [4] 【盛(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もりあ・ぐ
(1)盛って山形に高くする。「土を―・げた墓」
(2)気勢・雰囲気などを高める。「世論を―・げる」「祭りを―・げる」
もりあざみ
もりあざみ [3] 【森薊】
キク科の多年草。アザミの一種で,山野に生え,栽培もされる。高さ約80センチメートル。根は径2センチメートル,長さ約40センチメートルになり,ゴボウに似,味噌漬けなどにする。ヤマゴボウ。三瓶牛蒡(サンベゴボウ)。
もりあつし
もりあつし 【森敦】
(1912-1989) 小説家。長崎県生まれ。旧制一高中退。横光利一に師事,「酩酊船」執筆後各地を放浪,のち,「月山」で幽寂の境地を描く。
もりありのり
もりありのり 【森有礼】
(1847-1889) 政治家。薩摩藩出身。1873年(明治6)明六社を創立。85年伊藤博文内閣の文相となり,ドイツの教育思想を取り入れて学制の整備に尽力したが,国粋主義者により暗殺された。
もりありまさ
もりありまさ 【森有正】
(1911-1976) 哲学者。東京生まれ。有礼(アリノリ)の孫。東大助教授を辞しフランスに定住。著「バビロンの流れのほとりにて」「経験と思想」など。
もりあわせ
もりあわせ [0] 【盛り合(わ)せ】
種々の食品を一つの器にとり合わせて盛りつけたもの。「―定食」「刺身の―」
もりあわせる
もりあわ・せる [5][0] 【盛り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もりあは・す
種々の食品を一つの器にとり合わせて盛る。
もりいえ
もりいえ モリイヘ 【守家】
鎌倉中期,備前の刀工。守近の孫と伝える。備前畠田派の始祖。長船(オサフネ)鍛冶と作風は類似するが蛙子丁字の刃文は有名。生没年未詳。
もりうた
もりうた [2] 【守(り)歌】
子守り歌。
もりおうがい
もりおうがい 【森鴎外】
(1862-1922) 小説家・劇作家・評論家・翻訳家・軍医。石見国津和野生まれ。本名,林太郎。別号,観潮楼主人など多数。東大医学部卒。日本の衛生学の開拓者。陸軍軍医のかたわら「しからみ草紙」などを刊行して多彩な文学活動を展開,また,医学面でも封建性の払拭を目指し論戦をくりひろげた。晩年は歴史小説・史伝に進んだ。小説「舞姫」「青年」「雁」「阿部一族」「渋江抽斎」,翻訳「於母影」「即興詩人」など多数。
もりおか
もりおか モリヲカ 【盛岡】
岩手県中部の市。県庁所在地。北上川・雫石(シズクイシ)川・中津川の合流点に位置し,北上盆地北部の中心地。もと南部氏二〇万石の城下町。鉄鋳物を特産。盛岡城(不来方(コズカタ)城)跡・報恩寺がある。
もりおかだいがく
もりおかだいがく モリヲカ― 【盛岡大学】
私立大学の一。1981年(昭和56)設立。本部は岩手県滝沢村。
もりかいなん
もりかいなん 【森槐南】
(1863-1911) 漢詩人。名古屋の生まれ。本名は公泰,字(アザナ)は大来(タイライ)。春濤(シユントウ)の子。当代漢詩壇の第一人者とされた。著「古詩平仄論」など。
もりかえす
もりかえ・す [3][0] 【盛(り)返す】 (動サ五[四])
落ち目になった勢いを回復する。「勢力を―・す」「人気を―・す」
[可能] もりかえせる
もりかえす
もりかえす【盛り返す】
recover;→英和
rally <one's energy> .→英和
もりかく
もりかく 【森恪】
(1882-1932) 実業家・政治家。大阪の生まれ。名は「つとむ」とも。対中国投資・利権獲得に奔走。のち田中義一内閣の外務政務次官を務めて東方会議{(2)}を事実上主宰。政友会幹事長,犬養内閣書記官長を歴任。対満蒙積極政策を推進した。
もりかげ
もりかげ [0] 【森陰】
森の,樹木の茂って薄暗いあたり。
もりかご
もりかご [2] 【盛り籠】
果物などを盛る,籐(トウ)などで作った籠。
もりかわ
もりかわ モリカハ 【森川】
姓氏の一。
もりかわきょりく
もりかわきょりく モリカハ― 【森川許六】
(1656-1715) 江戸前・中期の俳人。彦根藩士。名は百仲(モモナカ),別号を五老井・菊阿仏など。松尾芭蕉晩年の門人。絵をよくし,芭蕉が師と仰いだ。蕉門十哲の一人で屈指の論客。編著「韻塞(インフタギ)」「篇突(ヘンツキ)」「宇陀法師」など。きょろく。
もりかわとえん
もりかわとえん モリカハトヱン 【森川杜園】
(1820-1894) 幕末・明治の彫刻家。奈良の人。奈良一刀彫りの元祖。代表作「竜灯鬼」
もりがし
もりがし [3] 【盛(り)菓子】
三方(サンボウ)に山形に盛って神仏に供える菓子。多く,饅頭(マンジユウ)や打ち物などを盛る。
もりがみ
もりがみ [0] 【森神】
神聖視されている森の中にまつられる神。特定の木に注連縄(シメナワ)を張ったり,根元に弊帛(ヘイハク)を置いてまつる。
もりきえん
もりきえん 【森枳園】
(1807-1885) 江戸後期の医師・考証家。江戸の人。枳園は号,本名,立之。医号,養竹。
もりきく
もりき・く 【漏り聞く】 (動カ四)
ほのかに聞く。もれ聞く。「人の―・かむに/源氏(夕顔)」
もりきり
もりきり [0] 【盛(り)切り】
皿や丼(ドンブリ)に盛っただけで,お代わりのないこと。また,その飲食物。もっきり。「―の飯」
もりぐち
もりぐち 【守口】
大阪府中北部の市。もと京街道の宿場町。大阪市の北東に隣接し,電機・繊維など工業が発達。
もりぐちだいこん
もりぐちだいこん [5] 【守口大根】
ダイコンの一品種。岐阜市長良川沿いが主産地。根は細長く,径3センチメートル前後,長さ1メートル以上に達し,漬物・切り干しなどにする。長大根。細根大根。
もりぐちづけ
もりぐちづけ [0] 【守口漬(け)】
守口大根を粕漬けにしたもの。名古屋の名産。
もりこ
もりこ [0] 【守り子】
「もりっこ」に同じ。
もりこみ
もりこみ [0] 【盛(り)込み】
邦楽で,一つの旋律が完結する前にそれにかぶせて,唄い出したり,掛け声が終わる以前に唄をかぶせたりすること。
もりこむ
もりこ・む [3][0] 【盛(り)込む】 (動マ五[四])
(1)器に食べ物を盛って入れる。「どんぶりに飯を―・む」
(2)全体の中の一部として入れる。組み入れる。「多彩な内容が―・まれた催し物」「双方の主張を―・んだ声明文」
[可能] もりこめる
もりこむ
もりこむ【盛り込む】
incorporate <one's idea in(to) the plan> .→英和
もりころす
もりころ・す [4] 【盛(り)殺す】 (動サ五[四])
毒を盛って人を殺す。毒殺する。[ヘボン(三版)]
もりさだしんのう
もりさだしんのう 【守貞親王】
(1179-1223) 高倉天皇の第二皇子。1221年,子の茂仁親王(後堀河天皇)が即位すると,皇位につくことなく太上法皇(後高倉院)となり院政を行なった。
もりさだまんこう
もりさだまんこう 【守貞漫稿】
風俗考証書。喜田川守貞(1810-?)著。全三五巻(欠巻二)。1837年起稿,53年一応完成。その後も筆を加え,死後の1908年(明治41)「類聚近世風俗志」の名で刊行。江戸時代の風俗を家宅・生業・遊戯などに分類・整理し,挿絵を加えながら詳細に考証・解説。
もりしたがみ
もりしたがみ [4] 【森下紙】
美濃国(今の岐阜県)森下を原産地とする和紙。楮(コウゾ)を原料とした厚手で強い紙。
もりしま
もりしま 【森島】
姓氏の一。
もりしまちゅうりょう
もりしまちゅうりょう 【森島中良】
⇒森羅万象(シンラバンシヨウ)
もりしゅんとう
もりしゅんとう 【森春濤】
(1819-1889) 幕末・明治初期の漢詩人。尾張一宮の人。名は魯直,字(アザナ)は希黄。鷲津松隠・梁川星巌に師事。東京に茉莉(マツリ)吟社を創設。著「春濤詩鈔」「東京才人絶句」など。
もりじお
もりじお [0] 【盛(り)塩】
料理屋・寄席などで,掃き清めた門口に縁起を祝って塩を小さく盛ること。また,その塩。清め塩。盛り花。口塩(クチジオ)。
もりずな
もりずな [0] 【盛(り)砂】
儀式や貴人を出迎えるとき,車寄せの左右に高く盛った砂。たてずな。
もりそせん
もりそせん 【森狙仙】
(1747-1821) 江戸中・後期の画家。長崎の人。名は守象。号は初め祖仙。大坂で活躍。円山応挙の影響を受け,独自の画風で動物を多く描き,特に猿猴(エンコウ)図を得意とした。
もりそだてる
もりそだ・てる [5] 【守り育てる】 (動タ下一)[文]タ下二 もりそだ・つ
子どもをいつくしみ育てる。「美しき童なれば…妻も喜びて―・てん/即興詩人(鴎外)」
もりそば
もりそば [0] 【盛り蕎麦】
ゆでて蒸籠(セイロウ)に盛ったそば。そばつゆをつけて食べる。もり。
もりた
もりた 【守田】
姓氏の一。
もりた
もりた 【森田】
姓氏の一。
もりたかんや
もりたかんや 【守田勘弥】
〔もと「森田」。「守田」は一一世から〕
(1)(一二世)(1846-1879) 明治時代の歌舞伎興行者。作者名,古河新水。守田座を新富町に移し新富座と改め,各種の演劇改革に着手し,歌舞伎の地位向上に努めた。
(2)(一三世)(1885-1932) 大正・昭和初期の歌舞伎俳優。一二世の三男。和事を得意とした。また,新作・翻訳などにも意欲を見せ,1914年(大正3)文芸座を創立,新しい演劇運動を展開した。
もりたけ
もりたけ 【守武】
⇒荒木田(アラキダ)守武
もりたけせんく
もりたけせんく 【守武千句】
俳諧句集。一冊。荒木田守武作。1540年成立。1652年刊。伊勢内宮神官の守武が伊勢神宮に奉納した独吟千句。俳諧形式の確立,地位向上に大きな役割を果たす。誹諧之連歌独吟千句。飛梅千句。
もりたけりゅう
もりたけりゅう 【守武流】
荒木田守武の俳諧作風。また,守武を祖とする一派。伊勢流。
→荒木田守武
もりたざ
もりたざ 【森田座】
歌舞伎劇場。江戸三座の一。1660年,森田太郎兵衛が木挽町に開設,1843年猿若町に移転。代々,森田勘弥が座元であった。56年「守田座」と改め,75年(明治8)新富座と改称。
もりたしけん
もりたしけん 【森田思軒】
(1861-1897) 翻訳家・ジャーナリスト。備中生まれ。本名は文蔵。矢野竜渓に師事。「郵便報知」「万朝報」などにユゴーやベルヌなどの翻訳を発表した。
もりたそうへい
もりたそうへい 【森田草平】
(1881-1949) 小説家・翻訳家。岐阜県生まれ。本名は米松。東京帝大文科大学卒。夏目漱石に師事。「煤煙」で文壇に登場,「初恋」「輪廻」などを書き,晩年は歴史小説に進んだ。代表作に評伝「夏目漱石」,歴史小説「細川ガラシヤ夫人」
もりたてる
もりた・てる [4] 【守(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 もりた・つ
(1)援助して,力を発揮させる。「若い社長を―・てる」
(2)再興する。「会社をもう一度―・てる」
(3)まもり育てる。「よなきすとただ―・てよ末の代にきよくさかふることもこそあれ/平家 6」
もりたてる
もりたてる【守り立てる】
[支持する]back up;support.→英和
もりたまさたけ
もりたまさたけ 【森田正馬】
(1874-1938) 精神科医。高知県生まれ。東京慈恵会医大教授。森田療法を創始。
もりたりゅう
もりたりゅう 【森田流】
能の笛方の流儀。森田庄兵衛光吉を流祖とする。江戸時代は主として観世座付きで,公儀と紀州家に仕えた。
もりたりょうほう
もりたりょうほう [4] 【森田療法】
森田正馬(マサタケ)が創始した心理療法。臥褥(ガジヨク)・作業を計画的に行い,事物を「あるがまま」に受け入れることを目指す。
もりだくさん
もりだくさん【盛り沢山の】
abundant.〜に abundantly.→英和
もりだくさん
もりだくさん [3][5][4] 【盛(り)沢山】 (名・形動)[文]ナリ
(1)多量に盛ってある・こと(さま)。「―な料理」
(2)内容の豊富な・こと(さま)。「―な記事」「―な行事」
もりっこ
もりっこ [0] 【守りっ子】
子守りをすること。また,その人。
もりつぐ
もりつぐ 【守次】
平安末・鎌倉初期の備中の刀工。事実上の青江派の祖。作風は古備前に似るが,地鉄中に澄肌(スミハダ)と呼ばれる独特の肌を出す。長子貞次・次子恒次(数珠丸の作者)は後鳥羽院御番鍛冶に召され,ともに古青江派を代表する刀工。生没年未詳。
もりつけ
もりつけ [0] 【盛(り)付け】
食べ物を器にもりつけること。また,そうしたもの。
もりつける
もりつ・ける [4] 【盛(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もりつ・く
(1)食物を器に盛る。料理を食器にきれいに盛る。「種々の刺し身を―・ける」
(2)割り当てる。分配する。「元日より大年(オオドシ)迄を一度に―・けて,其外は,一銭も化(アダ)につかはず/浮世草子・永代蔵 4」
もりつち
もりつち [0] 【盛(り)土】
敷地の造成や築堤などのとき,所定の高さにするために土を盛ること。また,その盛った土。もりど。
⇔切り取り
もりつなじんや
もりつなじんや モリツナヂンヤ 【盛綱陣屋】
人形浄瑠璃「近江源氏先陣館」の八段目。敵を欺くため,にせ首を父だといって切腹した弟高綱の子小四郎の心に打たれた盛綱は,首実検で主人時政を欺く証言をする。
もりつぶす
もりつぶ・す [4][0] 【盛り潰す】 (動サ五[四])
酒をどんどん飲ませて,酔いつぶれさせる。「しめし合て酒肴下では下人―・し/浄瑠璃・万年草(中)」
もりと
もりと 【森戸】
姓氏の一。
もりとたつお
もりとたつお 【森戸辰男】
(1888-1984) 社会学者・政治家。広島県生まれ。東大経済学部助教授の職にあった1920年(大正9),論文「クロポトキンの社会思想の研究」が危険思想とされて下獄,大学も追われた(森戸事件)。第二次大戦後,日本社会党に入党し,片山・芦田両内閣の文相。
もりど
もりど [0] 【盛(り)土】
「もりつち(盛土)」に同じ。「―地盤」
もりながしんのう
もりながしんのう 【護良親王】
⇒もりよししんのう(護良親王)
もりのせいかつ
もりのせいかつ 【森の生活】
〔原題 Walden〕
ヘンリー= D =ソローのエッセー。1854年刊。マサチューセッツ州ウォールデン湖畔での二年間の自給自足による単独生活を綴(ツヅ)り,自然・友情・読書・社会などに関する考察を記す。ウォールデン。
もりのぶてる
もりのぶてる 【森矗昶】
(1884-1941) 企業家。千葉県生まれ。ヨード製造から事業を興し,電力・肥料・アルミニウム部門等に進出,森コンツェルンを形成。1939年(昭和14)昭和電工を設立。
もりばち
もりばち [2] 【盛(り)鉢】
果物などを盛るガラスや陶器の鉢。
もりばな
もりばな [0][2] 【盛(り)花】
(1)水盤・籠(カゴ)など口の広い花器に花を盛って飾ること。また,その花。
(2)盛り塩。
もりばん
もりばん [0][2] 【森番】
森の番人。
もりひさ
もりひさ 【盛久】
能の一。四番目物。観世十郎元雅作。捕らえられて鎌倉へ送られた平家の侍盛久が,由比ヶ浜の刑場で斬られようとしたとき,太刀持ちの打ち下ろした刀が二つに折れるという奇跡が起こり,助命される。清水観音の利益(リヤク)として脚色されている。
もりべ
もりべ 【守部】
山野・陵墓・関所などの番人。「―遣り添へ君を留めむ/万葉 4085」
もりまり
もりまり 【森茉莉】
(1903-1987) 小説家・随筆家。東京生まれ。鴎外の長女。鴎外追憶の記「父の帽子」以後,華麗で官能的な耽美の世界を描く。「恋人たちの森」「甘い蜜の部屋」など。
もりみつ
もりみつ 【盛光】
室町初期,備前長船(オサフネ)の刀工。師光の子。修理亮と称す。弟と伝える右衛門尉康光とともに応永備前と呼ばれる完成度の高い作風を確立。太刀も刀も造り,樋(ヒ)の入ったものが多い。生没年未詳。
もりむら
もりむら 【森村】
姓氏の一。
もりむらいちざえもん
もりむらいちざえもん 【森村市左衛門】
(1839-1919) 実業家。江戸の人。森村組を興し貿易業で成功。晩年社会文化事業に尽力。
もりもと
もりもと 【森本】
姓氏の一。
もりもとかおる
もりもとかおる 【森本薫】
(1912-1946) 劇作家。大阪市生まれ。京大卒。心理描写にすぐれ,文学座のために「女の一生」「富島松五郎伝」などを書いた。他に「みごとな女」「華々しき一族」「怒濤」など。
もりもとろくじ
もりもとろくじ 【森本六爾】
(1903-1936) 考古学者。奈良県生まれ。在野にあって弥生時代を研究。水田稲作農耕の存在を主張,証明に努めた。主著「日本原始農業新論」「日本青銅器時代地名表」
もりもの
もりもの [0] 【盛(り)物】
(1)食べ物を盛って膳(ゼン)に供える物。
(2)神仏に供える物。「仏壇に―を供える」
もりもり
もりもり
〜した筋肉 strong muscles.
もりもり
もりもり [1] (副)スル
(1)勢いよくたくさん食べるさま。「―(と)食べて太る」
(2)威勢よく物事をするさま。どんどん物事が進むさま。「―(と)仕事をする」「―(と)力がつく」
(3)力強く盛り上がるさま。「筋肉が―している」
もりや
もりや 【守谷】
茨城県南部,北相馬郡の町。利根川・鬼怒川・小貝川に囲まれた低平な台地にある。住宅団地を開発。
もりや
もりや [0] 【守(り)屋】
きこりが宿泊する山小屋。
もりやく
もりやく [2][0] 【守(り)役】
守りをする役。また,その役の人。
もりやま
もりやま 【守山】
滋賀県南部の市。琵琶湖東岸,野洲(ヤス)川下流を占める農業地帯。中心市街は中山道の旧宿場町。
もりゆうせつ
もりゆうせつ 【森有節】
(1808-1882) 幕末・明治初期の陶工。桑名の人。万古(バンコ)焼を再興した。
もりよししんのう
もりよししんのう 【護良親王】
(1308-1335) 後醍醐天皇の皇子。世に大塔宮(オオトウノミヤ)とも称される。天台座主(ザス)となり,法名を尊雲と号す。元弘の乱に僧兵を率いて活躍,還俗(ゲンゾク)して名を護良と改め,建武中興で征夷大将軍・兵部卿。のち足利尊氏と対立,鎌倉に幽閉され,足利直義に殺された。
もりらんまる
もりらんまる 【森蘭丸】
(1565-1582) 安土桃山時代の武士。美濃の人。織田信長の小姓。長定ともいう。本能寺の変で信長に殉じた。
もりん
もりん [0] 【茂林】
木のよく茂った林。
もりんじ
もりんじ 【茂林寺】
群馬県館林市堀江にある曹洞宗の寺。山号,青竜山。1468年創建。寺宝に文福茶釜の伝承のある茶釜がある。
もりコンツェルン
もりコンツェルン 【森―】
大正・昭和期,森矗昶(ノブテル)によって興された,昭和電工株式会社を中核とする電気化学工業中心の新興財閥。
もる
も・る (動ラ四)
もぐ。摘み取る。「或は茅花(ツバナ)を抜き,岩梨をとり,零余子(ヌカゴ)を―・り,芹をつむ/方丈記」
もる
もる【漏る】
leak;→英和
escape.→英和
水の漏らない watertight.→英和
もる
も・る 【守る】 (動ラ四)
(1)注意して見張る。番をする。まもる。「山田―・る秋のかりいほに置く露はいなおほせどりの涙なりけり/古今(秋下)」
(2)いつもそばにいて守る。保護する。「しらとほふ小新田山の―・る山のうらがれせなな常葉にもがも/万葉 3436」
(3)いつも見ていてすきをうかがう。「心なき雨にもあるか人目―・りともしき妹に今日だに逢はむを/万葉 3122」
もる
も・る [1] 【漏る・洩る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)液体・光・空気などが,容器や仕切りの外側へ少しずつ出る。もれる。「水が―・るバケツ」「雨が―・る」「木の間を―・る月かげ」「板戸―・る日影白く/色懺悔(紅葉)」
(2)秘密などが他に知れる。「御心の中なりけむ事,いかでか―・りにけむ/源氏(花宴)」
(3)脱落する。抜け落ちる。「籍(ナノフダ)に―・りて課(エツキ)に免るる者衆し/日本書紀(欽明訓)」
〔「漏らす」に対する自動詞〕
■二■ (動ラ下二)
⇒もれる
もる
もる【盛る】
(1)[積み上げる]pile[heap]up.(2)[食物を]dish up;fill;→英和
serve.→英和
(3)[薬を]administer.→英和
(4)[刻み目を]graduate.→英和
もる
も・る [0][1] 【盛る】 (動ラ五[四])
(1)器に物を入れて満たす。「御飯を―・る」「玉盌(タマモイ)に水さへ―・り/日本書紀(武烈)」
(2)高く積み上げる。「土を―・る」
(3)(匙(サジ)に盛って調合することから)薬を調合して飲ませる。特に,毒を混ぜて飲ませる。「毒を―・る」「一服―・る」
(4)文に思想などを表す。「独立宣言に―・られた精神」
(5)目盛りをつける。「目を―・る」[ヘボン]
(6)酒を飲ませる。「いつ―・らしやつた/浄瑠璃・忠臣蔵」
[可能] もれる
もれ
もれ【漏れ】
(1)[液体など]a leak.→英和
(2)[脱落]an omission.→英和
漏れ口をふさぐ stop a leak.
もれ
もれ [2] 【漏れ・洩れ・泄れ】
(1)液体・気体などがもれること。「タイヤの空気―」「ガス―」
(2)抜け落ちること。脱落。遺漏。おち。「記入に―がある」「連絡―があった」
もれおちる
もれお・ちる [4] 【漏れ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 もれお・つ
(1)(水などが)もれて下に落ちる。「雨が―・ちる」
(2)抜け落ちる。欠ける。脱落する。「名前が表から―・ちている」
もれきく
もれきく【漏れ聞く】
hear (casually).→英和
もれきく
もれき・く [0][1] 【漏れ聞く・洩れ聞く】 (動カ五[四])
ひそかに聞く。また,耳にする。「話を―・く」「―・くところによりますと…」
もれなく
もれなく【漏れなく】
without omission[exception].
もれなく
もれなく [2][3] 【漏れ無く】 (副)
残りなく。ことごとく。「どの家にも―配る」
もれる
もれる【漏れる】
(1)[液体など]leak (out);→英和
come through.(2)[秘密など]leak out;get out.(3)[脱落]be omitted;be left out.
もれる
も・れる [2] 【漏れる・洩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 も・る
(1)液体・気体・光・音などが,容器や仕切りの外側へ少しずつ出る。「タンクから燃料が―・れる」「―・れたガスに引火する」「明かりが―・れる」「話し声が―・れてくる」「小魚ワ網ニ―・ルル/日葡」
(2)秘匿すべきことが他者に伝わってしまう。「情報が―・れる」「入試問題が―・れた」
(3)ある感情にもとづいて声・表情などが思わず出る。「うめき声が―・れた」「思わずため息が―・れる」
(4)脱落する。抜ける。「選に―・れる」
(5)ある枠からはずれる。「教エニ―・レズ/ヘボン」
[慣用] 上手の手から水が―/ご多分にもれず
もろ
もろ 【諸】
名詞の上に付いて,「両方の」「多くの」「共にする」の意を表す。「―手」「―刃」「―人」「―寝」
→もろに
もろあぶみ
もろあぶみ [3] 【諸鐙】
左右の鐙。諸角(モロガク)。
もろあぶみ=を合わす
――を合わ・す
左右の鐙であおって,馬を速く駆けさせる。「則祐是を見付て,―・せて馳入ければ/太平記 8」
もろい
もろ・い [2] 【脆い】 (形)[文]ク もろ・し
外からの圧力や影響に対して抵抗する力が乏しい。
(1)こわれやすい。くだけやすい。「―・い岩」
(2)持ちこたえる力が弱い。粘りが足りない。あっけない。「不意をつかれると意外に―・いものだ」
→もろくも
(3)心を動かされやすい。「情に―・い」「よろづについて涙―・く覚ゆ/蜻蛉(上)」
[派生] ――さ(名)
もろい
もろい【脆い】
fragile;→英和
brittle;→英和
tenderhearted (情に).脆く(も) easily.→英和
もろいと
もろいと [3] 【諸糸】
「諸撚(モロヨ)り糸」に同じ。
もろうすあお
もろうすあお 【諸薄青】
襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに薄青。
もろうた
もろうた [2] 【諸歌】
神楽(カグラ)用語。
(1)舞人である人長(ニンジヨウ)と歌方がともに歌うこと。また,その部分。
(2)本歌・末歌ともに歌うこと。また,そのときの末歌。
もろおや
もろおや [0] 【双親】
ふたおや。両親。
もろおり
もろおり [0] 【諸織(り)】
たてよことも諸撚(ヨ)り糸で織った上質の絹織物。
もろおりど
もろおりど [4] 【諸折(り)戸・両折(り)戸】
左右とも二つ折りの折り戸をつけた両開き戸。
⇔片折り戸
もろかが
もろかが [0] 【諸加賀】
諸撚(ヨ)り糸で織った極上の加賀絹。
もろかぎ
もろかぎ [0] 【諸鉤】
装束などのひもの結び方で,結び目の両方に一つずつ輪を作るもの。蝶結び。
→片鉤(カタカギ)
もろかざり
もろかざり [3] 【諸飾り】
(1)道具を書院や座敷に飾る一方式。三幅一対の掛物の前に卓(シヨク)を据え,その上に花瓶と燭台を一対ずつ置き合わせる。
(2)茶室の床飾りで,初座に掛物と花入を同時に飾ること。
もろかずら
もろかずら [3] 【諸葛・諸鬘】
(1)フタバアオイの異名。「あしびきの山に生ふてふ―/後撰(恋二)」
(2)髪飾りにする桂(カツラ)と葵(アオイ)の二つ。賀茂祭のとき頭にさした。「―落葉を何に拾ひけむ名はむつましき挿頭(カザシ)なれども/源氏(若菜下)」
もろがく
もろがく [0] 【諸角】
⇒諸鐙(モロアブミ)
もろがけ
もろがけ [0] 【諸駆け】
いっしょに駆けること。
もろがみ
もろがみ [2][0] 【諸神】
多くの神。しょしん。
もろきふね
もろきふね 【同船】
〔諸木船の意〕
多くの木材を合わせて造った船。合木船。「大舶(ツム)と―と三艘(ミツ)を賜ふ/日本書紀(皇極訓注)」
もろきゅう
もろきゅう [2]
キュウリにもろみを添えて食すもの。
もろくち
もろくち 【諸口】
(1)多くの人の意見。「下の―と申す事は,えいなび給はぬ事なり/宇津保(国譲中)」
(2)馬を引くのに,二人以上で両側の手綱を取ること。
⇔片口
「或は乗り口にひかせ,或は―にひかせ/平家 9」
もろくも
もろくも [1] 【脆くも】 (副)
簡単に。あっけなく。「―初戦で敗退した」
もろぐそく
もろぐそく [3] 【諸具足】
戦いに出るため,太刀を身に帯び,靫(ユギ)を背につけて矢を入れ,弓を持った装束。また,籠手(コテ)・臑当(スネアテ)および腹当をつけた装束にもいう。
もろこ
もろこ [0] 【諸子】
(1)コイ目コイ科モロコ属やイトモロコ属などの淡水魚の総称。全長8〜12センチメートル。タモロコ・ヒナモロコ・カワバタモロコ・デメモロコなど七種がいる。
(2){(1)}の一種。全長12センチメートルほど。体は細く長い紡錘形でやや側扁し,一対の口ひげをもつ。体色は背面が暗緑褐色,体側・腹面は黄みをおびた銀白色で,側線に沿ってやや太い暗色の帯がはしる。照り焼きやモロコ鮨(ズシ)などにして食べる。琵琶湖特産であったが,各地で繁殖している。ホンモロコ。[季]春。
(3)クエの老成魚の異名。
諸子(2)[図]
もろこころ
もろこころ 【諸心】
心を合わせること。同じ心。「をとこもさまかはらず,―にて/伊勢 139」
もろこし
もろこし [0] 【蜀黍・唐黍】
(1)イネ科の一年草。アフリカ原産。食用・飼料とするため,温帯・熱帯地方で広く栽培される。形状はトウモロコシに似る。夏,茎頂に多数の小穂が円錐状につく。実を精白・製粉して食用とする。高粱(コーリヤン)は本種の一品種。タカキビ。トウキビ。
(2)トウモロコシの別名。トウキビ。[季]秋。
もろこし
もろこし [0] 【諸腰】
武士が腰にさす刀と脇差(ワキザシ)。両腰(リヨウゴシ)。
もろこし
もろこし [0] 【唐土・唐】
〔「諸越」の訓読から〕
(1)昔,日本から中国を呼んだ称。唐。唐土。「勅旨(オオミコト)戴き持ちて―の遠き境に遣はされ/万葉 894」
(2)昔,中国から伝来した物についてその名称の上に冠して用いた語。
もろこしうた
もろこしうた 【唐土歌】
漢詩。からうた。
⇔大和歌(ヤマトウタ)
もろこしそう
もろこしそう [0] 【唐土草】
サクラソウ科の多年草。本州中部以西の山地に生える。高さ50センチメートル内外。葉は広披針形。初夏,葉腋の花柄に黄色の花を下向きにつける。ヤマクネンボ。
もろこしだつ
もろこしだ・つ 【唐土だつ】 (動タ四)
中国風である。「みな鬟(ミズラ)結ひて―・たせて/源氏(胡蝶)」
もろこしのうた
もろこしのうた 【唐土の歌】
漢詩。「貫之によませ給へる大和言の葉をも,―をも/源氏(桐壺)」
もろこしのほうがん
もろこしのほうがん 【唐土の判官】
遣唐使として随行した判官。大使・副使に次ぐ役。
もろこしびと
もろこしびと 【唐土人】
中国の人。唐人(カラビト)。
もろこしぶね
もろこしぶね 【唐土船】
(1)中国の船。唐船(カラブネ)。「思ほえず袖にみなとの騒ぐかな―の寄りしばかりに/伊勢 26」
(2)中国へ派遣した船。遣唐船。
もろこしぶみ
もろこしぶみ 【唐土書】
中国の書籍。漢籍。からぶみ。
もろこしもじ
もろこしもじ 【唐土文字】
中国の文字。漢字。
もろごい
もろごい 【諸恋】
互いに恋いしたうこと。相思相愛。「わが片恋を―になせ/古今六帖 4」
もろごえ
もろごえ 【諸声】
互いに声を合わせること。「かはづさへ水の下にて―になく/伊勢 27」
もろごて
もろごて [0] 【諸籠手】
甲冑(カツチユウ)着用の際,両手に籠手をつけること。平安・鎌倉時代には太刀・薙刀(ナギナタ)などで戦う下卒の風俗であったが,南北朝時代頃から上級武士も行うようになった。
→片籠手
もろさ
もろさ [1] 【脆さ】
⇒脆性(ゼイセイ)
もろさしなわ
もろさしなわ [3] 【諸差縄】
馬の口に,差縄を左右両方につけて引くこと。
⇔片差縄
もろざし
もろざし [0] 【双差(し)・両差(し)】
相撲で,両手を相手のわきに差し入れること。左右とも下手を取ること。
もろし
もろ・し 【脆し】 (形ク)
⇒もろい
もろしらが
もろしらが 【諸白髪】
(1)夫婦ともに白髪になり年老いること。ともしらが。「夫婦―まで添ひたりし/咄本・醒睡笑」
(2)すっかり白髪になること。総白髪。「秋は半ば身はすでに,老い重なりて―/謡曲・融」
もろずね
もろずね [2] 【諸脛】
左右両足のすね。
もろそで
もろそで [0] 【諸袖】
左右の袖。両袖。
もろたぶね
もろたぶね 【諸手船】
(1)船の両舷に多数の櫂(カイ)をつけて漕ぐ船。「熊野の―,亦の名は天鴿船(アマノハトフネ)を以て,使者稲背脛(イナセハギ)を載せて遣りつ/日本書紀(神代下訓)」
(2)日本の古代に使われた刳舟(クリフネ)の一。島根県美保神社に古式のまま伝えられている。
もろたぶねのしんじ
もろたぶねのしんじ 【諸手船の神事】
島根県美保神社で一二月三日に行われる神事。諸手船による渡御(トギヨ)や港内競漕(キヨウソウ)がある。
→青柴垣(アオフシガキ)の神事
もろて
もろて [0] 【諸手・双手】
(1)左右の手。両手。
⇔一手(ヒトテ)
(2)もろもろの軍隊。「―にすぐれたりとの御感状/甲陽軍鑑(品一八)」
もろて
もろて【双[諸]手(をあげる)】
(raise) both hands.〜をあげて賛成する support <a person's plan> whole-heartedly.
もろて=を挙(ア)げて
――を挙(ア)げて
無条件に,または,心からそのことを受け入れ迎える意を表す。「―賛成する」
もろてづき
もろてづき [0] 【諸手突き】
(1)相撲で,相手の胸の上部をねらい,両手で強く突っ張ること。鉄砲。
(2)剣道で,相手ののどをねらい,両手で突くこと。
もろてのし
もろてのし [0] 【諸手伸し】
横泳ぎの姿勢で,両手をそろえて胸のあたりから下へかくと同時に足をあおって泳ぐもの。急流を横切るときなどの泳法。
もろてん
もろてん [0] 【諸点】
和歌の評点で左右両方の肩に打つ点。
⇔片点
もろとも
もろとも [0] 【諸共】
ともどもにすること。いっしょ。「人馬―谷に墜落した」「死なば―」
もろとも
もろとも【諸共】
⇒共に.
もろに
もろに [1] 【諸に】 (副)
直接に。まともに。完全に。「北風を―受ける」「被害を―かぶる」
もろぬきで
もろぬきで [3] 【諸抜き手】
水府流・神伝流などの,前進よりも高く体を浮き出すことを目的とした泳法。あおり足をしながら両腕を同時に背後から抜くもの。
もろのぶ
もろのぶ 【師宣】
⇒菱川(ヒシカワ)師宣
もろは
もろは【双[諸]刃の】
double-edged.
もろは
もろは [0] 【諸刃】
刃物で両面または両側に刃が付いていること。また,そのもの。両刃(リヨウバ)。
⇔片刃
もろは=の剣(ツルギ)
――の剣(ツルギ)
相手にも打撃を与えるが,こちらもそれと同じくらいの打撃を受けるおそれがあることのたとえ。また,大きな効果や良い結果をもたらす可能性をもつ反面,多大な危険性をも併せもつことのたとえ。両刃の剣。
もろはく
もろはく [0] 【諸白】
麹(コウジ)用の米と蒸して入れる米の両方とも,精白した米でつくった上等の酒。
⇔片白
もろはぐさ
もろはぐさ [3] 【両葉草】
フタバアオイの異名。
もろはし
もろはし 【諸橋】
姓氏の一。
もろはしてつじ
もろはしてつじ 【諸橋轍次】
(1883-1982) 漢学者。新潟県生まれ。号は止軒。東京高師卒。東京文理科大教授・静嘉堂文庫長。著「大漢和辞典」一三巻など。
もろはず
もろはず [0] 【両筈】
相撲の型の一。両手を相手の両わきの下にあてがって押す型。
もろはだ
もろはだ [0] 【諸肌・諸膚】
左右両方の肌。上半身全部の肌。両肌。
⇔片肌
もろはだ
もろはだ【双[諸]肌を脱ぐ】
strip oneself to the waist.→英和
もろはだ=を脱(ヌ)ぐ
――を脱(ヌ)・ぐ
(1)着物の上半身を脱いで諸肌をあらわす。
(2)全力を尽くして事に当たる。
もろはだぬぎ
もろはだぬぎ [0] 【諸肌脱ぎ】
諸肌を脱ぐこと。上半身をあらわにすること。両袒(リヨウタン)。
もろはづくり
もろはづくり [4] 【諸刃造り】
刀剣の刃の形の一。菖蒲(シヨウブ)造りに似るが,両側に刃が付き,剣と異なって反(ソ)りがある。短刀に多い。
もろばち
もろばち [0] 【諸撥】
三味線の奏法の一。撥を弦にあてて胴皮におろす普通の弾き方と,撥を弦の下から上へすくう弾き方を続けて行うもの。
もろひざ
もろひざ [0] 【諸膝】
両方のひざ。りょうひざ。
もろびと
もろびと [0] 【諸人】
多くの人。すべての人。
もろびん
もろびん [0] 【諸鬢】
左右の鬢。両鬢。双鬢。
もろまい
もろまい [0] 【諸舞】
東(アズマ)遊びの,駿河(スルガ)舞と求子(モトメコ)の二曲をともに舞うこと。また,一対になっている舞を二曲とも舞うこと。
もろまゆ
もろまゆ [0] 【諸眉】
〔「諸眉烏帽子(モロマユエボシ)」の略〕
立(タテ)烏帽子の眉が左右にあるもの。
もろみ
もろみ [0] 【諸味・醪】
酒・醤油などの醸造で,発酵がすんでまだ漉(コ)していないもの。「―醤油」
もろみざけ
もろみざけ [3] 【醪酒】
発酵させたのち,まだ漉(コ)してない酒。どぶろく。
もろみみそ
もろみみそ [4] 【諸味味噌】
醤油の諸味のこと。野菜を漬けたり,もろきゅうなどに用いたりする。
もろむき
もろむき 【諸向き・双向き】
(1)ウラジロの別名。
(2)どちらの方向へも向くこと。また,すべてが同じ方向に向く意とも。「武蔵野の草は―かもかくも/万葉 3377」
もろもろ
もろもろ [0] 【諸諸・諸】
多くのもの。いろいろのもの。さまざまのもの。「―の説がある」「その他―」
もろもろ
もろもろ【諸々の】
all (kinds of);→英和
various.→英和
もろや
もろや [0][2] 【諸矢】 (名)スル
(1)的に向かうときに持つ二本の矢。早矢(ハヤ)と弟矢(オトヤ)をいう。ひと手矢。
⇔片矢
「―をたばさみて的に向ふ/徒然 92」
(2)矢で的を射て,みな当てること。「今ぞ嬉しき―しつれば/拾遺(雑春)」
もろやま
もろやま 【毛呂山】
埼玉県中南部,入間(イルマ)郡の町。1939年(昭和14)武者小路実篤の「新しき村」が開設。出雲伊波比神社では流鏑馬(ヤブサメ)を伝える。
もろよりいと
もろよりいと [5] 【諸撚り糸】
二本の片より糸を,そのよりと反対の方向によりあわせた糸。諸糸(モロイト)。双糸。
もん
もん [1] 【紋・文】
(1)模様。あや。「美しい―のある蝶」
(2)「家紋」に同じ。「菊水の―」
もん
もん [1] 【悶】
ひどく苦しみ悩むこと。もだえ。「心に快とし―とするの感覚は/日本開化小史(卯吉)」
もん
もん 【問】 (接尾)
助数詞。質問・設問などの数を数えるのに用いる。「四―中三―正解」
もん
もん【文なしの】
penniless.→英和
もん
もん 【門】
小説。夏目漱石作。1910年(明治43)発表。親友の妻お米と結ばれひっそりと暮らす主人公野中宗助は,不安から宗教の門をたたくが,入ることができない。社会の片隅の幸福の裏にひそむ精神の不幸を描く。
もん
もん
(1)門 a gate(way).→英和
(2)[分類学上の]a phylum (動物);→英和
a division (植物).→英和
もん
もん [1]
〔「もの(物)」の転〕
物。つねに連体修飾語を伴って用いられる。「そんな―早く捨ててしまえ」「人の言うことは素直に聞く―だ」「冷や汗―だ」
〔近世江戸語以降の語〕
もん
もん 【門】
■一■ [1] (名)
(1)家の外構えやある敷地に設けた出入り口。かど。「―を閉める」「―をくぐる」「公園の―のところで待っている」
(2)物事が出入り,また経由する所。「入試の狭き―を突破する」「登竜―」
(3)ある師をとりまく学問・芸道などの一派。また,その系譜。「漱石―の俊秀」
(4)生物分類上の一段階。界の下,綱の上。脊椎動物門など。
→亜門
(5)「門限」の略。「いやもう,直に帰らう,―がやかましい/洒落本・辰巳之園」
■二■ (接尾)
助数詞。大砲を数えるのに用いる。「四六センチ砲九―」
もん
もん
〔「もの」の転。話し言葉でのくだけた言い方として用いられる〕
■一■ (終助)
意味・用法ともに終助詞「もの」に同じ。「だって,だれも行かないんだ―」「なるほど,きみの得意な分野だ―な」
■二■ (接助)
意味・用法ともに接続助詞「もの」に同じ。「大の男だ―,それは当然だよ」「ぼくにもできないんだ―,きみなんかにできっこないよ」
もん
もん [1]
〔「もの(者)」の転〕
人。つねに連体修飾語を伴って用いられる。「店の若い―」「誰かおれについて来る―はいないか」
〔近世江戸語以降の語〕
もん
もん【紋】
a (family) crest.〜付の crested.→英和
もん
もん [1] 【文】
〔呉音〕
(1)昔の貨幣の単位。一貫の千分の一。
(2)〔もと,一文銭を並べてはかったことから〕
足袋や靴の大きさの単位。一文は約2.4センチメートル
(3)字。文字。「常住といふ二つの―を聞くに,即ち天に生まる/三宝絵詞(下)」
(4)文章。文句。「紫の朱うばふことを悪むと云ふ―を御覧ぜられたき事ありて/徒然 238」
(5)呪文(ジユモン)。経文。「活々の―を唱へ/狂言・磁石」
もん=に入る
――に入・る
弟子(デシ)入りする。入門する。
もん=を叩(タタ)く
――を叩(タタ)・く
師と仰ぐ人を訪ねて,弟子(デシ)入りを願う。
もんあん
もんあん [0] 【問安】
目上の人の安否をたずねること。「不音のわび,時候の挨拶,―/寿阿弥の手紙(鴎外)」
もんいき
もんいき [0] 【門閾】
門の敷居。
もんいん
もんいん [0] 【門院】
〔宮城の門の名を付けたところから〕
女院(ニヨウイン)。
もんえい
もんえい【門衛】
⇒門番.
もんえい
もんえい [0] 【門衛】
門を守る人。門番。
もんおめし
もんおめし [4] 【紋御召】
紋織りの御召縮緬。紋織り御召。
もんおり
もんおり [0] 【紋織(り)】
平織り・斜文織り・繻子(シユス)織りなど,地と異なる組織や異なる色糸を組み合わせて模様を織り出した織物の総称。
もんか
もんか (終助)
〔「ものか」の転。話し言葉でのくだけた言い方〕
「ものか(終助)」に同じ。「おばけなんて,居てたまる―」
〔丁寧な言い方としては「もんですか」の形が用いられる。これは,同等あるいは目下の者に対する場合にはやや見下した言い方にもなる。「あなたなどにかまっていられるもんですか」〕
もんか
もんか [1] 【門下】
(1)その人を師として,直接教えを受ける者。門人。門弟。「―には優れた歌人が多い」
(2)近くに伺候すること。また,食客。「―の人より折三がう,御樽三かまゐる/御湯殿上(文明一八)」
もんかききょろう
もんかききょろう [5] 【門下起居郎】
(1)中国,唐代の門下省の下級役人。
(2)外記(ゲキ)の唐名。
もんかく
もんかく [0] 【門客】
食客(シヨツカク)。居候(イソウロウ)。
もんかしょう
もんかしょう [3] 【門下省】
中国の中央官庁。三国時代の晋(シン)に始まり,南北朝では門閥貴族が長官の侍中以下を占めた。唐代には三省の一として上奏・詔勅の審議をつかさどった。五代以後実権を失い,元に廃された。
もんかじちゅう
もんかじちゅう [4] 【門下侍中】
(1)中国,唐代の門下省の長官。
(2)中務卿(ナカツカサノカミ)の唐名。
もんかじろう
もんかじろう [4] 【門下侍郎】
(1)中国,唐代の門下省の次官。
(2)中務輔(ナカツカサノスケ)の唐名。
もんかせい
もんかせい【門下生である】
be a pupil[student]under <Mr.Yamada> .
もんかせい
もんかせい [3] 【門下生】
門人。弟子。門弟。
もんかろくじ
もんかろくじ [4] 【門下録事】
(1)中国,唐代の門下省の第四等職員。
(2)中務録(ナカツカサノサカン)の唐名。
(3)大外記(ダイゲキ)の唐名。
もんかん
もんかん [0] 【門鑑】
門の出入りを許す許可証。
もんかん
もんかん モンクワン 【文観】
(1278-1357) 鎌倉後期・南北朝時代の真言宗の僧。天王寺別当真慶の流れを受けて立川流を主唱。後醍醐天皇の尊信あつく,内供奉を務め,東寺長者となり大僧正にまで進んだ。南朝と運命をともにした。
もんかんばん
もんかんばん [3] 【紋看板】
江戸時代,劇場の看板の一種。天明期(1781-1789)にはじまるもので,中通り以上の俳優の名とその上に紋や役柄を記したもの。
もんがい
もんがい [1] 【門外】
(1)門の外。家の外。外部。「―に出る」
(2)専門外であること。「―の者」
もんがいかん
もんがいかん [3] 【門外漢】
その道の専門家ではない人。その道に直接関係のない人。「法律に関しては―だ」
もんがいかん
もんがいかん【門外漢】
an outsider;→英和
a layman (素人).→英和
もんがいふしゅつ
もんがいふしゅつ [1] 【門外不出】
貴重な書画などを秘蔵して,外には出さないこと。「―の名画」
もんがく
もんがく 【文覚】
平安末・鎌倉初期の真言宗の僧。俗名は遠藤盛遠。北面の武士であったが,源渡(ミナモトワタル)の妻袈裟御前(ケサゴゼン)を誤って殺害したため出家。のち罪を得て伊豆に流され,そこで源頼朝に会い挙兵をすすめたという。神護寺を復興し,さらに東寺の復興を発願したが,頼朝没後,佐渡に,次いで対馬(ツシマ)に流された。生没年未詳。
もんがた
もんがた [0] 【紋形】
紋の形。紋様。
もんがたきじゅうき
もんがたきじゅうき [6] 【門型起重機】
⇒ガントリー-クレーン
もんがまえ
もんがまえ [3] 【門構え】
(1)門の作り方。また,門をかまえていること。「立派な―の家」
(2)漢字の構えの一。「開」「間」「関」などの「門」の部分。かどがまえ。
もんがまえ
もんがまえ【大きな門構えの】
<house> with a large gate.
もんがまち
もんがまち [3] 【門框】
門の上部に渡してある横木。
もんがみ
もんがみ [1] 【紋紙】
白地に種々の模様をすき込んだ紙。
もんがら
もんがら [0] 【紋柄】
模様のがら。紋様。
もんがらかわはぎ
もんがらかわはぎ [5] 【紋殻皮剥】
フグ目の海魚。全長30センチメートルほど。体は卵形で側扁する。体色は黒褐色の地に淡青色・橙色・黄色など,腹面に白色円紋の模様がある。観賞魚。本州中部以南から熱帯域に分布。モンツノハゲ。
もんきあげは
もんきあげは [4] 【紋黄揚羽・紋黄鳳蝶】
アゲハチョウ科のチョウ。開張約12センチメートル。黒色で,後ろばねに大きな黄白色の紋がある。宮城県以南の日本からインドにかけて分布する。
もんきちょう
もんきちょう [3][0] 【紋黄蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張約5センチメートル。はねは黄色で外縁が黒く,前ばねに黒色紋が一個ある。雌には白色の個体もいる。幼虫はマメ科の植物につき,早春から晩秋まで,年に数回発生する。日本各地のほか東アジアに分布。[季]春。
→越年蝶(オツネンチヨウ)
もんきつ
もんきつ [0] 【問詰】 (名)スル
厳しく問いただすこと。詰問。
もんきりがた
もんきりがた【紋切り型の】
conventional;→英和
stereotyped;→英和
formal.→英和
もんきりがた
もんきりがた [0] 【紋切り型】
(1)紋を切り抜くための型。
(2)物事のやり方が一定の様式にのっとっていること。きまりきっていて新しみがないこと。「―のあいさつ」
もんぎ
もんぎ [1] 【文木・文尺】
足袋(タビ)の寸法をはかる尺度。文木の一尺は曲尺(カネジヤク)の八寸に相当する。もんじゃく。
もんく
もんく【文句】
(1)[語句]an expression;→英和
a phrase;→英和
words.(2)[不平]a complaint;→英和
an objection (反対).→英和
〜を言う complain <of,that…> ;→英和
grumble <at,about> ;→英和
object <to> (反対する).→英和
もんく
もんく [1] 【文句】
(1)文章の中の語句。書物などに出てくる言葉の一節。章句。「歌の―を覚える」「名―」「聖書の中の―を引用する」
(2)不満・不賛成などの言い分。苦情。不服。「―を言う」
もんく=を付ける
――を付・ける
苦情を言う。「何かにつけ―・ける」
もんくいり
もんくいり [0] 【文句入り】
都都逸(ドドイツ)の一体。通常の都都逸の中に,清元・義太夫・浪曲などの有名な一節を挿入したもの。あんこ入り。
もんくなし
もんくなし [3][4] 【文句無し】
(1)議論する余地のないこと。「―に当選する」「―に面白い映画」
(2)苦情を言う余地のないこと。「―に賛成する」
もんぐるま
もんぐるま [3] 【紋車・文車】
網代車(アジログルマ)の一種で,屋形に家紋を描いてあるもの。四位・五位・中将・少将・侍従などが用いた。もんのくるま。
もんげん
もんげん [3] 【門限】
(1)夜,門を閉める時刻。「―は一〇時」
(2)外出から戻らねばならない刻限。「―に遅れる」
もんげん
もんげん【門限】
the closing time;curfew.→英和
もんこ
もんこ [1] 【門戸】
(1)家の門と戸。家の出入り口。
(2)外部と交通・交流するための入り口。「一般の人にも―を開放する」「―を閉ざす」
(3)家。住居。「―を構える」
(4)自分の流儀。自分の一派。
もんこ
もんこ【門戸を開放する(とざす)】
open (close) the door <to> .→英和
門戸開放主義 the open-door policy.
もんこ=を張る
――を張・る
(1)一家を構える。
(2)見えを張って住居の外観を立派にする。
(3)一派を立てる。
もんこ=を開く
――を開・く
禁止や制限をしないで,交流・通商・出入りなどを自由にする。「世界に―・く」
もんこう
もんこう [0] 【聞香】
⇒ぶんこう(聞香)
もんこかいほう
もんこかいほう [1] 【門戸開放】
(1)制限をせず自由に出入りを許すこと。
(2)外国に対し自国の海港・市場を開放し,貿易や経済活動を自由にすること。
もんこかいほうせいさく
もんこかいほうせいさく 【門戸開放政策】
二〇世紀初めの中国に関するアメリカの外交政策。中国の領土保全と中国における産業・通商上の機会均等を,既得権をもつ他の帝国主義列強に対し主張するもの。
もんごういか
もんごういか モンガフ― [3] 【紋甲烏賊】
(1)コウイカの一種カミナリイカの,市場における名称。
(2)アフリカ西岸からヨーロッパ沿岸にかけて分布する大形のコウイカ類の,市場における名称。
もんごん
もんごん [0] 【文言】
文章の中の語句。文句。「法律の―」「手紙を取上げて読下す,その―に/浮雲(四迷)」
もんさく
もんさく 【文作】
即席におかしみのある文句を作ること。また,その文句。「後は大道に出て―,いづれか腰をよらざるはなし/浮世草子・一代男 7」
もんさつ
もんさつ [0] 【門札】
(1)門にかけておく名ふだ。表札。
(2)武家屋敷で,出入りの商人などに下付した木札の通行許可証。
もんざい
もんざい 【文才】
〔「もんさい」とも〕
(1)学問,特に漢学の才。「いと難からむ。―には何かはとて,御時よくわらはせ給ふ/宇津保(蔵開中)」
(2)「ぶんさい(文才)」に同じ。
もんざい
もんざい [0] 【問罪】 (名)スル
罪を問いただすこと。
もんざいのし
もんざいのし [6] 【問罪の師】
罪を問いただすために遣わされる軍隊。転じて征討のための軍隊。「―ヲイダス/ヘボン(三版)」
もんし
もんし [0] 【悶死】 (名)スル
苦しみもだえながら死ぬこと。「完全を求めて得られんなら,―すべきではないか?/平凡(四迷)」
もんし
もんし【悶死する】
die in agony.
もんし
もんし【門歯】
an incisor (tooth).→英和
もんし
もんし [1] 【門歯】
歯列の中央部の歯。上下計八本あり,食べ物を噛(カ)み切るはたらきをする。切歯(セツシ)。
もんした
もんした [0][4] 【紋下】
人形浄瑠璃芝居の一座の代表者。番付で劇場の紋の下に名を記されたのでいう。普通,太夫がこの地位を占めたが,明治以後は,人形遣い・三味線の紋下も出た。櫓下(ヤグラシタ)。
もんしゃ
もんしゃ [1] 【紋紗】
紋様を織り出した紗。
もんしゅ
もんしゅ [1][0] 【門主】
(1)門跡寺院の住職。
(2)一教団・一教派の長。
もんしょう
もんしょう [0] 【紋章】
家や団体など,それを表すしるしとして用いる一定の図形。「菊の御―」「王家の―」
もんしょう
もんしょう【紋章】
a crest;→英和
a coat of arms.‖紋章学 heraldry.
もんしょう
もんしょう [0] 【門墻】
〔門と垣の意〕
(1)家の出入り口。かどぐち。
(2)きわめて近いところ。
もんしょうがく
もんしょうがく [3] 【紋章学】
氏族・家・団体などの紋章を分類・整理・記述し,それらの意義・由来を明らかにする学問。
もんしろちょう
もんしろちょう [4] 【紋白蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張約55ミリメートル。はねの表は白く,裏は淡黄色。前ばねの先端は黒く,前ばねに二個,後ろばねに一個の黒斑がある。幼虫はキャベツ・アブラナ・ダイコンなどのアブラナ科植物を食害する。早春から晩秋にかけて,年に数回発生する。日本をはじめ世界各地に分布。[季]春。
もんしん
もんしん【問診する】
question <a person> about his condition.
もんしん
もんしん [0] 【問診】 (名)スル
医師が診断の手がかりを得るために,患者に病状や既往歴・家族歴などをきくこと。
もんじ
もんじ [1] 【文字】
「もじ(文字){(1)(2)(3)}」に同じ。
もんじのくに
もんじのくに 【文字の国】
〔文字の豊富な国の意で〕
中国の異名。
もんじのごく
もんじのごく 【文字の獄】
中国,清代の筆禍事件の総称。康煕・雍正・乾隆年間に満州族の清朝を批判する著述を厳しく弾圧,言論・学問を統制したが,考証学興隆の一因ともなった。
もんじのほうし
もんじのほうし 【文字の法師】
経論の言葉の解釈ばかりにこだわり,悟りの修行を忘れている僧。禅宗で他宗の者をあざけっていう。
→暗証の禅師
もんじゃ
もんじゃ [1] 【問者】
(1)質問をする人。
(2)〔仏〕 問答による試験の儀式で,探題の出した質問を竪者(リツシヤ)に問難する僧。難者。
(3)「問頭(モントウ)」に同じ。
もんじゃ
もんじゃ 【文者】
学者。また,文章・詩歌に巧みな人。「それは,まことしき―にて/大鏡(道隆)」
もんじゃく
もんじゃく [0] 【文尺】
⇒文木(モンギ)
もんじゃく
もんじゃく [0] 【問籍】
「名対面(ナダイメン){(1)}」に同じ。
もんじゃやき
もんじゃやき [0] 【もんじゃ焼き】
〔「文字焼(モンジヤ)き」の転か〕
小麦粉をゆるく水に溶きいろいろな具をまぜて焼いた,お好み焼きに似た食品。
もんじゃ焼き
もんじゃやき [0] 【もんじゃ焼き】
〔「文字焼(モンジヤ)き」の転か〕
小麦粉をゆるく水に溶きいろいろな具をまぜて焼いた,お好み焼きに似た食品。
もんじゅ
もんじゅ 【文殊】
「文殊菩薩」に同じ。
もんじゅう
もんじゅう モンジフ 【文集】
「白氏(ハクシ)文集」の略称。
もんじゅえ
もんじゅえ [3] 【文殊会】
七月八日に行われる文殊菩薩を供養する法会。平安初期に始まり,京都の東寺・西寺の法会が代表的。文殊講。
もんじゅこう
もんじゅこう [0] 【文殊講】
「文殊会(モンジユエ)」に同じ。
もんじゅどう
もんじゅどう [0] 【文殊堂】
文殊菩薩の像を安置した堂。
もんじゅのちえ
もんじゅのちえ [6] 【文殊の知恵】
文殊菩薩のようなすぐれた知恵。「三人寄れば―」
もんじゅはちじほう
もんじゅはちじほう [0] 【文殊八字法】
〔仏〕 密教修法の一。文殊菩薩を本尊とし,八字真言を以て息災を祈願するもの。八字文殊。
もんじゅぼさつ
もんじゅぼさつ 【文殊菩薩】
〔仏〕
〔文殊は 梵 Mañjuśrī の音訳「文殊師利」の略〕
智慧をつかさどるとされる菩薩。普賢菩薩とともに釈迦に侍す。般若経典で重視される。形像は,智慧の威徳を示す獅子に乗る。中国では五台山をその霊地とし,日本では葛城山を当てる。妙徳。妙吉祥。法王子。文殊師利。文殊。
文殊菩薩[図]
もんじょ
もんじょ [1] 【文書】
(1)文字を書き記したもの。かきもの。かきつけ。書類。文献。ぶんしょ。「東大寺―」
(2)〔古文書学〕
ある人が相手に意志伝達のために書き記したもの。
もんじょう
もんじょう [0] 【問状】
鎌倉・室町時代,原告から訴状が出たとき,将軍や執権・管領から被告に出す尋問の書状。といじょう。「―を下さるべしと云々/東鑑(仁治四)」
もんじょう
もんじょう [0] 【文章】
「ぶんしょう(文章)」に同じ。
もんじょういん
もんじょういん [3] 【文章院】
九世紀初め,菅原清公によって建てられた紀伝道の教育機関。東西両曹司を有し,氏族・門流によっていずれに属すか定められていた。
もんじょうしょう
もんじょうしょう [3] 【文章生】
律令制で,大学寮で詩文・歴史を学ぶ学生。平安時代になると,擬文章生を経て,式部省の文章生試に合格した者。このうち二名が選ばれて文章得業生となり,秀才・文章博士となる。もんじょうのしょう。もんぞうしょう。
もんじょうとくごうしょう
もんじょうとくごうしょう [7] 【文章得業生】
文章生の中から選ばれた成績優秀な者。定員二名。七年以上勉学ののち,文章博士の推挙により方略試を受けて秀才となる。
もんじょうどう
もんじょうどう [3] 【文章道】
律令制の大学の学科の一つである紀伝道の別名。
もんじょうはかせ
もんじょうはかせ [5] 【文章博士】
律令制の大学の学科の一つである文章科(紀伝道)の教官の長。728年,定員一名で初めて設置。834年,紀伝博士を統合し,定員二名となった。のち,学科として紀伝道の名称が確立すると,紀伝博士とも称せられた。もんぞうはかせ。
もんじるし
もんじるし [3] 【紋標】
紋。紋章。
もんじん
もんじん [0] 【問訊】 (名)スル
(1)問いただすこと。訊問。「此一句を聞て―して門前より馬引寄打乗て/太平記 10」
(2)閉口すること。降参すること。「ソノ時アラソウタ人ハ,―シテシャントノ足モトニヒレ伏シ/天草本伊曾保」
(3)〔仏〕 禅宗の礼法で,合掌低頭すること。本来は,その後安否を尋ねるが,実際には省略されるのが普通。
もんじん
もんじん【門人】
⇒弟子.
もんじん
もんじん [0] 【門人】
ある師の門下の人。門弟。弟子。
もんせい
もんせい [0] 【門生】
門下生。弟子。
もんせき
もんせき【問責】
(a) reproof.→英和
〜する reprove <a person for his behavior> .→英和
もんせき
もんせき [0] 【問責】 (名)スル
問い責めること。特に責任を問いつめること。「部長を―する」
もんせきけつぎあん
もんせきけつぎあん [7] 【問責決議案】
参議院において,政府の政治責任や個々の国務大臣の責任を問う決議の案件。衆議院の不信任決議案と異なり,可決されても法的拘束力はない。
もんせん
もんせん [0] 【門扇】
門のとびら。門扉(モンピ)。
もんぜき
もんぜき [0][1] 【門跡】
(1)平安時代には,祖師の法統を継承している寺院または僧侶のこと。門葉。門流。
(2)平安末以降,皇族・公家の子弟などの住する特定の寺院を指すようになり,しだいに寺格を表す語となった。江戸時代には幕府が宮門跡(法親王の居住する寺院)・摂家門跡(摂関家の子弟が居住する寺院)・准門跡(門跡に准ずる寺院)と区別し制度化したが,1871年(明治4)この制度は廃止され,以後私称として用いられる。
(3)門跡寺院の住持のこと。
(4)〔本願寺が准門跡寺であるところから〕
本願寺。また,その管長の称。御門跡。
もんぜきぶぎょう
もんぜきぶぎょう [5] 【門跡奉行】
室町幕府の諸奉行の一。門跡に関する諸事を扱った。
もんぜつ
もんぜつ【悶絶】
faint in pain.
もんぜつ
もんぜつ [0] 【悶絶】 (名)スル
もだえ苦しんで気絶すること。「―するやうな苦しみの中から/或る女(武郎)」
もんぜつびゃくじ
もんぜつびゃくじ [5] 【悶絶躃地】 (名)スル
苦しみもだえてころげ回ること。「―して,遂にあつち死にぞし給ひける/平家 6」
もんぜん
もんぜん 【文選】
中国の詩文集。六〇巻(もと三〇巻)。南朝梁(リヨウ)の昭明太子蕭統(シヨウトウ)編。530年頃成立。周代から南北朝にいたる約1000年間の作家百数十人のすぐれた詩・賦・文章を,文体別・時代順に編集してあり,中国の文章美の基準を作ったものとして尊重された。日本にも早くから伝わり,日本文学に大きな影響を与えた。
もんぜん
もんぜん [0] 【問禅】
(1)禅寺で説法のとき,聴衆の中から出て,説法者と問答すること。また,その役の僧。
(2)「参禅」に同じ。
もんぜん
もんぜん【門前で[に]】
in front of a gate.→英和
〜払いをくわす turn <a person> away.
もんぜん
もんぜん [0] 【門前】
門の前。
もんぜん=の小僧(コゾウ)習わぬ経(キヨウ)を読む
――の小僧(コゾウ)習わぬ経(キヨウ)を読む
平生見聞きして慣れていれば,知らず知らずその物事に習熟することのたとえ。環境の与える影響力の大きさをいうたとえ。
もんぜん=市(イチ)を成す
――市(イチ)を成す
門前に人や車馬が群がる。その家に出入りする人が多いさまのたとえ。
もんぜん=雀羅(ジヤクラ)を張る
――雀羅(ジヤクラ)を張る
〔白居易「寓意詩」〕
訪れる人もなくさびれているさまのたとえ。門外雀羅を設く。
もんぜんち
もんぜんち [3] 【門前地】
江戸時代,名目上は寺院の境内でありながら,そこに町家を建て,寺の収入をはかった地所。
もんぜんばらい
もんぜんばらい [5] 【門前払い】
(1)面会しようとして来た人に会わず,むなしく帰らせること。「―を食わせる」「―にする」
(2)江戸時代,無宿者の犯罪者などを奉行所の門前から追い放ったもの。
もんぜんまち
もんぜんまち [3] 【門前町】
中世末以降,寺院の門前に発達した町。善光寺の長野,成田不動の成田など。広く,鳥居前町を含めていうこともある。
もんぜんやっきょく
もんぜんやっきょく [5] 【門前薬局】
病院の付近にあり,主としてその病院の処方箋のみを対象とする調剤薬局。
もんぜんよみ
もんぜんよみ [0] 【文選読み】
漢文訓読の一方法。ある語をまず音読し,さらにその語の訓を重ねて読む。「片時」をヘンジノカタトキと読む類。文選にこの読み方が顕著にみられるところからの称。
もんそ
もんそ [1] 【門訴】
江戸時代,多数の者が領主や地頭・代官の門前に集まって訴えること。
もんぞう
もんぞう 【文章】
「ぶんしょう(文章)」に同じ。「玉だれの奥ふかく侍るだらけの―をやりたがり/滑稽本・浮世風呂 3」
もんぞうはかせ
もんぞうはかせ 【文章博士】
⇒もんじょうはかせ(文章博士)
もんたい
もんたい 【問対】 (名)スル
問いと答え。また,問答すること。「またその子息と―せし事など/折たく柴の記」
もんだい
もんだい【問題】
a question;→英和
a problem;→英和
a matter (事柄);→英和
an issue (問題点).→英和
金の〜 a question of money.趣味の〜 a matter of taste.〜である be doubtful[a question].〜外である be beside the question (別問題);be out of the question (話にならない).〜にする call <a matter> in question.〜にしない take no notice <of> .〜[いざこざ]を起こす cause trouble.〜の <a matter> in question.‖問題作(児) a problem play[novel](child).問題集 a collection of problems.問題点 the point at issue.
もんだい
もんだい [0] 【問題】
(1)答えさせるための問い。解答を必要とする問い。題。「算数の―を出す」「英語の―を解く」
(2)取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。解決を要する事項。「それは―だ」「―を解決する」「大臣の失言を―にする」「―点を整理する」
(3)取り扱いや処理をせまられている事柄。「就職の―で悩んでいる」「それとこれとは別―だ」
(4)世間の関心や注目が集まっているもの。噂(ウワサ)のたね。「―の人物」
(5)面倒な事件。厄介な事。ごたごた。「―を起こす」
もんだい=にならない
――にならない
(1)取り上げる価値がない。
(2)程度の差などが大きく,比較の対象とならない。
もんだいいしき
もんだいいしき [5] 【問題意識】
ある物事を,解決されるべき状態にあるものとしてとらえる意識。「―が足りない」「―を持つ」
もんだいか
もんだいか [0] 【問題化】 (名)スル
論議の対象となること。「水不足が―する」
もんだいがい
もんだいがい [3] 【問題外】
問題として取り上げるにも値しないこと。問題にならないこと。論外。
もんだいげき
もんだいげき [3] 【問題劇】
作者と同時代の当面する重要な社会問題を提示し,注意を喚起する劇。イプセン・ストリンドベリ・ズーダーマン・ショーなどの近代劇に多くの例が見られる。
もんだいさく
もんだいさく [3] 【問題作】
評価が様々に分かれたり,また,既成の価値観でははかれない作品。また,注目や話題を集めた作品。
もんだいし
もんだいし [3] 【問題視】 (名)スル
多くの人に問題として注目されること。「にわかに―されてきた事柄」
もんだいし
もんだいし [3] 【問題史】
特定の問題を中心とした歴史の分析・叙述の方法。
もんだいじ
もんだいじ [3] 【問題児】
(1)性格・行動が通常と異なる点が多く,教育上特別な配慮と指導を必要とする児童・生徒を大人の側からいう語。
(2)その言動が周囲との調和を欠くため,しばしば問題視される人。「業界の―」
もんだう
もんだ・う 【問答ふ】 (動ハ四)
〔名詞「問答」の動詞化〕
問答をする。「とかくの是非をば―・はずして/謡曲・安宅」
もんだから
もんだから (連語)
〔「ものだから」の転〕
意味・用法は「ものだから(連語)」に同じ。「行くのがいやな―,何かと文句ばかり言っている」
もんだん
もんだん [0] 【文段】
文章の各段。文章の一節。ぶんだん。「人には聞かせ難き程恥しい―までも/風流仏(露伴)」
もんだん
もんだん [0] 【文談】
⇒ぶんだん(文談)
もんち
もんち [1] 【門地】
(1)家柄。家格。「―門閥」
(2)〔家柄によって格式・作法の違うところから,転じて〕
物事の関係などが逆になっていること。あべこべ。「昼まで寝るを作法にて,よそと―の揚屋町/浄瑠璃・百日曾我」
もんちゃく
もんちゃく [0][1] 【悶着】 (名)スル
〔古くは「もんぢゃく」〕
もめごと。争い。「―を起こす」「―のたね」「お秀はあわてて追すがりて,引留(トド)めんとて―せり/当世書生気質(逍遥)」
もんちゃく
もんちゃく【悶着】
a trouble;→英和
a quarrel;→英和
a dispute (論争).→英和
もんちゅう
もんちゅう [0] 【門柱】
門のはしら。もんばしら。
もんちゅう
もんちゅう [0] 【門中】
沖縄で,父系血縁によって結びついた親族集団。共同の祖先祭祀(サイシ)を行う。
もんちゅう
もんちゅう 【問注】
〔問い注(シル)す意〕
原告と被告両方の言い分を聞き,また質問したりして,それを記すこと。「六波羅にて―すべきにさだまりにけり/著聞 16」
もんちゅう
もんちゅう【門柱】
a gatepost.→英和
もんちゅうき
もんちゅうき [3] 【問注記】
鎌倉・室町時代,問注所における原告被告両方の言い分を筆録したもの。
もんちゅうじょ
もんちゅうじょ [5] 【問注所】
鎌倉幕府における訴訟機関の一。1184年設置され,各種訴訟の受理・審査,判決案の上申などを行なった。雑人奉行・引付などの創設によって,その権限は次第に縮小され,室町幕府では記録の保管,文書の点検などを主な任務とした。
もんちゅうじょしつじ
もんちゅうじょしつじ [7] 【問注所執事】
問注所の長官。三善氏が世襲,室町時代に町野・太田氏に分かれて世襲した。
もんちゅうばか
もんちゅうばか [3] 【門中墓】
沖縄で,門中が所有し,使用する共同の墓。
もんちょう
もんちょう [0] 【紋帳】
紋の見本を集めた本。紋本。
もんちりめん
もんちりめん [3][0] 【紋縮緬】
平織りの地に斜文組織・繻子(シユス)組織で地紋を表した縮緬。
もんぢょうちん
もんぢょうちん [3] 【紋提灯】
家の紋所をつけた提灯。
もんぢらし
もんぢらし [3] 【紋散らし】
紋を一面に散らして模様としたもの。「銀地へ花桐の―の襖(フスマ)/歌舞伎・天衣紛」
もんつき
もんつき [1] 【紋付】
(1)紋所のついていること。また,そのもの。
(2)家紋を付けた礼装用の和服。五つ紋・三つ紋・一つ紋などがある。紋服。「―の羽織」
もんづくし
もんづくし [3] 【紋尽くし】
(1)いろいろの紋を描いたもの。「うろこ形や―の衣装をきて/鳩翁道話」
(2)遊女の紋所を集め,遊里の案内書としたもの。「新板の―,紅葉は三浦の太夫/浮世草子・一代男 7」
もんてい
もんてい【門弟】
⇒弟子.
もんてい
もんてい [0] 【門弟】
〔「門弟子(モンテイシ)」の略〕
弟子(デシ)。門人。
もんていし
もんていし [3] 【門弟子】
⇒もんてい(門弟)
もんで
もんで (接助)
〔「もので」の転〕
意味・用法は「もので(接助)」に同じ。「あわてちゃった―,失敗しちゃった」
もんですか
もんですか (連語)
⇒もんか(終助)
もんと
もんと [1] 【門徒】
同じ宗派に帰依して宗教生活を送る人。本来は,同一の系譜に連なる僧侶を指したが,浄土真宗において在家の信者の意に用いられたため,中世後期以降,もっぱら真宗信者一般に対する呼称となった。
もんと
もんと【門徒】
[宗派の]a follower;→英和
a believer.
もんと=物知らず
――物知らず
門徒宗ではひたすら南無阿弥陀仏と唱えるのを他宗の者が無知であるとあざけっていう語。
もんとう
もんとう [0] 【門灯】
門柱や入り口にとりつけた灯火。
もんとう
もんとう【門灯】
a gate lamp.
もんとう
もんとう [0] 【問頭】
律令制下の官制で,明経・文章(モンジヨウ)・明法・算の得業生(トクゴウシヨウ)に課せられた官吏登用試験の試験官。問頭博士(ハカセ)。問者。
もんとうし
もんとうし [3] 【紋唐紙】
花鳥・唐草(カラクサ)などの模様のある色付きの唐紙。
もんとくじつろく
もんとくじつろく 【文徳実録】
「日本文徳天皇(ニホンモントクテンノウ)実録」の略。
もんとくてんのう
もんとくてんのう 【文徳天皇】
(827-858) 第五五代天皇(在位 850-858)。名は道康(ミチヤス)。仁明天皇の第一皇子。母は藤原冬嗣の女(ムスメ)順子。
もんとしゅう
もんとしゅう [3] 【門徒宗】
浄土真宗のこと。
もんとでら
もんとでら [0] 【門徒寺】
門徒宗の寺。
もんど
もんど [1] 【主水】
〔「もいとり(水取)」の転〕
「主水司(モンドノツカサ)」の略。「一座見るばかりのよい物,浄瑠璃芝居の配り札,―が酒ぶり/浮世草子・好色盛衰記 3」
もんどう
もんどう【問答】
questions and answers;a dialog(ue) (対話).〜体の (written) in dialogue.
もんどう
もんどう [3] 【問答】 (名)スル
(1)問うことと答えること。議論しあうこと。「―を交わす」「君と―している暇はない」
(2)〔仏〕
(ア)禅宗で,弟子が質問し,師が答えること。門弟教育の重要な手段とされる。
(イ)論議や宗派の論争。「蒟蒻(コンニヤク)―」
もんどうか
もんどうか [3] 【問答歌】
和歌の唱和形式の一種。問歌と答歌との二組みから成る。万葉集には部立てとしても用いられている。
もんどうたい
もんどうたい [0] 【問答体】
問答をする形式で書かれた文体。
もんどうほう
もんどうほう [0] 【問答法】
〔(ギリシヤ) dialektikē〕
〔哲〕 対話によって,無知を自覚せしめ(「無知の知」),漠然とした知識を真正な認識に導き高めてゆくこと。ソクラテスの方法として知られる。産婆術。
→弁証法
もんどうむよう
もんどうむよう [3][5] 【問答無用】
あれこれ議論しても何の役にも立たないこと。問答無役。
もんどころ
もんどころ [0][3] 【紋所】
家々でそのしるしとする紋章。家紋。定紋。「―を染め抜く」
もんどのつかさ
もんどのつかさ [1] 【主水司】
「もいとりのつかさ(主水司)」に同じ。「―立春のわかみづを献る/太平記 24」
もんどり
もんどり [0][3] 【翻筋斗】
〔「もどり(翻筋斗)」の転〕
とび上がって空中で一回転すること。宙返り。とんぼ返り。
もんどり
もんどり
〜打って <tumble,fall> head over heels.
もんどり=を打つ
――を打・つ
とんぼ返りをする。もんどりうつ。
もんどりうつ
もんどりう・つ [5] 【翻筋斗打つ】 (動タ五[四])
もんどりを打つ。「―・って倒れる」
もんな
もんな 【問話】
〔「もんわ」の連声〕
禅宗で修行者が師に公案などについて行う質問。
もんない
もんない [1] 【門内】
門のうち。
もんながや
もんながや [3] 【門長屋】
「長屋(ナガヤ)門」に同じ。
もんなし
もんなし [0] 【文無し】
(1)所持金が少しもないこと。一文無し。「財布をすられて―になる」
(2)〔それ以上の文(モン)数がないところから〕
並はずれて大きな足袋(タビ)。
もんなし
もんなし [0] 【紋無し】
模様のないこと。また,その着物など。無地。無紋。「―の衣(コロモ)(=僧衣)」
もんなら
もんなら (接助)
〔「ものなら」の転〕
意味・用法は「ものなら(接助)」に同じ。
(1)「ものなら{(1)}」に同じ。「断りなしに使おう―,あとでしかられるぞ」
(2)「ものなら{(2)}」に同じ。「これでいい―,ぼくにだってできるよ」
(3)「ものなら{(3)}」に同じ。「書ける―,書いてごらん」
もんなん
もんなん [0] 【問難】 (名)スル
問いただし難ずること。「それにつき,是につき,―に応じて/蘭学事始」
もんにん
もんにん 【文人】
漢文,または漢詩を作る人。多くは大学寮の学生(ガクシヨウ)をいう。文章生(モンジヨウシヨウ)。「―擬生(ギソウ)など言ふなることどもよりうちはじめ/源氏(乙女)」
もんの
もんの (接助)
〔「ものの」の転〕
意味・用法は「ものの(接助)」に同じ。「ぼくだったからよかった―,ほかの人なら大変だ」「ロシア語を習ったとはいう―,アルファベットをどうにか覚えただけだ」
もんのう
もんのう 【文雄】
〔「ぶんゆう」「もんおう」とも〕
(1700-1763) 江戸中期の浄土宗の僧。丹波の人。字(アザナ)は僧谿,俗姓は中西。音韻・天文の学に通じ,とりわけ「韻鏡」の研究に功があった。著「磨光韻鏡」「三音正譌」「和字大観抄」など。
もんはぶたえ
もんはぶたえ [3] 【紋羽二重】
紋織りの羽二重。
もんばしら
もんばしら [3] 【門柱】
「もんちゅう(門柱)」に同じ。
もんばつ
もんばつ【門閥】
lineage (家柄);→英和
a good family (名門).
もんばつ
もんばつ [0] 【門閥】
(1)家の格付け。家柄。門地。
(2)家柄のよい家どうしが血縁関係を結んでつくった閥。
もんばつか
もんばつか [0] 【門閥家】
家柄のよい家。
もんばん
もんばん [1] 【門番】
門の番人。門衛。
もんばん
もんばん【門番】
a porter;→英和
a gatekeeper;→英和
a guard (守衛).→英和
もんばんしょ
もんばんしょ [0][5] 【門番所】
門番の詰め所。
もんばんづけ
もんばんづけ [3] 【紋番付】
歌舞伎の番付の一種。表紙に出演俳優を一定の配列にしたがって掲げ,演目・場割・配役などを記したもの。出演俳優の紋が記されているところからいう。江戸での称。役割番付。通し番付。
もんぱ
もんぱ [1] 【門派】
宗門の流派。門流。
もんぱ
もんぱ [0] 【紋羽】
ネルのように柔らかく起毛させた綿織物。厚地で,多く足袋(タビ)裏などに用いられた。
もんび
もんび [1] 【門楣】
(1)門の上の梁(ハリ)。
(2)棟梁(トウリヨウ)。首領。「当家の―として譜代弓矢の名を汚せり/太平記 7」
もんび
もんび [1] 【紋日】
〔「物日(モノビ)」の転〕
江戸時代,官許の遊郭で,五節句などの特に定めた日。この日遊女は客をとらねばならず,客も揚げ代をはずむ習慣であった。
もんぴ
もんぴ [1] 【門扉】
門のとびら。「―を閉ざす」
もんぴょう
もんぴょう [0] 【門標・門表】
「門札(モンサツ)」に同じ。
もんぶ
もんぶ【文部省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Education.
もんぶ
もんぶ [1] 【文部】
「文部省」の略。
もんぶきょう
もんぶきょう [3] 【文部卿】
1885年(明治18)内閣制度創設以前の太政官制における文部省の長官。
もんぶしょう
もんぶしょう [3] 【文部省】
国の行政機関の一。学校教育・社会教育・学術および文化の振興・普及をはかることを任務とする。国立学校・日本ユネスコ委員会などの機関が置かれ,外局として文化庁がある。
もんぶしょうしょうか
もんぶしょうしょうか 【文部省唱歌】
1910(明治43)〜41年(昭和16)までの,国定音楽教科書におさめられている唱歌。
もんぶだいじん
もんぶだいじん [4] 【文部大臣】
文部省の長である国務大臣。文相。
もんぷく
もんぷく [0] 【紋服】
五つ紋の衣服。また,紋付。
もんべつ
もんべつ 【紋別】
北海道北東部,オホーツク海沿岸の市。沿岸・北洋漁業の基地。水産加工業・酪農が盛ん。
もんぺ
もんぺ [0][3]
裾(スソ)を足首の所でしぼった労働用の袴(ハカマ)。腰回りはゆったりしていて,着物の裾を入れることができる。主に東北の婦人が用いたが,第二次大戦中全国に広がった。もんぺい。[季]冬。
もんぼう
もんぼう [0] 【聞法】
〔仏〕 仏法を聴聞すること。「見仏―」
もんぼうしょ
もんぼうしょ [3] 【紋奉書】
地紋を漉(ス)き込んだ奉書紙。
もんぼうちぐ
もんぼうちぐ [5] 【聞法値遇】
〔仏〕 直接に仏法を聞く機会にめぐり会うこと。
もんぽん
もんぽん [0] 【紋本】
「紋帳(モンチヨウ)」に同じ。
もんみゃく
もんみゃく [0][1] 【門脈】
(1)脾臓・消化器からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈。肝門脈。
(2)毛細血管が集まって静脈となり心臓に戻る途中,再び毛細血管網となる血管系。肝門脈系・脳下垂体門脈系などがある。門静脈。
もんみんくし
もんみんくし [5] 【問民苦使】
律令制で,地方行政の実情を監察するために道ごとに派遣された令外(リヨウゲ)の官。758年と795年の二度の派遣が知られる。もみくし。
もんむてんのう
もんむてんのう 【文武天皇】
(683-707) 第四二代天皇(在位697-707)。名は珂瑠(カル)。天武・持統天皇の孫。草壁皇子の第一皇子。母は元明天皇。大宝律令を制定。「万葉集」「懐風藻」に入集。
もんめ
もんめ [3] 【匁】
(1)尺貫法の目方の単位。貫の千分の一。一匁は3.75グラム。目。尺貫法廃止後も,真珠の目方を量る単位として使用が認められている。
→貫(1)
(2)江戸時代,銀目の名。小判一両の六〇分の一。
(3)(「文目」と書く)銭を数える単位。銭一枚を一文目とした。文。
→貫(2)
もんもう
もんもう [0] 【文盲】
文字の読み書きができないこと。
もんもう
もんもう【文盲】
illiteracy.→英和
〜の illiterate.→英和
もんもん
もんもん 【紋紋】
模様。紋。「―のはんてんかざりものを売/柳多留 8」
〔「倶利迦羅(クリカラ)紋紋」の略ともいう〕
もんもん
もんもん [0] 【悶悶】 (ト|タル)[文]形動タリ
大いに悩み苦しむ・こと(さま)。「日夜―とする」「―の情」
もんやく
もんやく [0] 【門役】
門を守り警戒する役。門番。門衛。
もんやぐら
もんやぐら [3] 【門櫓】
城などの門の上に建てたやぐら。
もんよう
もんよう【紋様】
a pattern.→英和
もんよう
もんよう [0] 【門葉】
一つの血すじにつながるもの。同族。一族。「苟も弓矢の家に生まれ,名を此―に懸ながら/太平記 10」
もんよう
もんよう [0] 【文様・紋様】
(1)装飾のためにつけられた図柄。様式化した連続模様の単位をいうことが多い。紋章的なものは「紋様」とも書く。「桜の花の―」
(2)模様。
もんら
もんら [1] 【紋羅】
紋様を織り出した羅。
もんりゅう
もんりゅう [0] 【門柳】
門のかたわらの柳。かどやなぎ。
もんりゅう
もんりゅう [0] 【門流】
一門のわかれ。一門の流派。
もんりょ
もんりょ [1] 【門閭】
村里の入り口の門。
もんろ
もんろ [1] 【紋絽】
紋織りの絽。
もんろう
もんろう [0] 【門楼】
城門の楼閣。
もんろう
もんろう [0] 【門廊】
寝殿造りで,中門の廊。
もんわ
もんわ 【問話】
⇒もんな(問話)
もんビロード
もんビロード [3] 【紋―】
毳(ケバ)と輪奈(ワナ)を組み合わせて模様を織り出した紋織りのビロード。
も一つ
もひとつ 【も一つ】 (連語)
(1)その上にさらに一つ。もう一つ。「―どうぞ」
(2)少しだけ不足しているさま。あと少し。いま一つ。もう一つ。「―納得できない」
も亦
もまた [0] 【も亦】
〔漢文で,「亦」が,多く助詞の「も」を受けて「もまた」として用いられるところから〕
「亦」の字を「復」「又」と区別してよぶ名。
も又
もまた 【も又】 (副)
もはや。もうすでに。「―親仁(オヤジ)もよい年なれば/浮世草子・織留 1」
も少し
もすこし [3] 【も少し】 (副)
もうちょっと。もう少し。「―おまけしてよ」
や
や (接尾)
人を表す名詞や人名などに付けて,親しみを表す。「坊―」「ばあ―」
や
や 【屋・家】
■一■ [1] (名)
(1)いえ。建物。「我が―」「蚕(コ)―」「―並み」
(2)屋根。「―の上には糸を染めて色々葺(フ)かせて/竹取」
■二■ (接尾)
名詞に付く。
(1)商売を営む家の屋号として用いる。「木村―」「三河―」
(2)その職業を営む人や家を表す。「八百―」「魚―」「本―」「米―」
(3)それを専門としている人をさしていう。時に,軽蔑・自嘲の意をこめても用いる。「技術―」「政治―」
(4)そのような性質をもつ人を表す。「気取り―」「わからず―」「さびしがり―」「がんばり―」
(5)役者の屋号,文人などの雅号として用いる。また書斎の名などにも添える。「音羽―」「鈴廼(スズノ)―」
や
や [1] 【矢・箭】
(1)武具・狩猟具の一。鏃(ヤジリ)・篦(ノ)(矢柄(ヤガラ))・矢羽などから成る。弓につがえて,弾性を利用して飛ばし,目標物に突き刺すもの。
(2)硬い物を割ったり,伐採する時に用いるくさび。
(3)「ブローチ(broach)」に同じ。
(4)家紋の一。一本または数本の矢羽をかたどったもの。
矢(1)[図]
や
や [1] (感)
(1)驚いた時に発する語。「―,こんな所にあった」
(2)挨拶(アイサツ)や呼び掛けの語。男性が用いる。「―,しばらく」
(3)力を入れたり拍子を取ったりする時に発する語。
や
や [1] 【嫌】 (形動)
「いや(嫌)」の転。「―な人」「―だなあ」
や
や [1] 【谷】
「やつ(谷)」に同じ。世田谷・四谷・深谷など関東の地名の中に残る。
や
や (助動)
〔「やれ」の略。近世語〕
敬語の助動詞「やる」の命令形。「はつも二階へ上つて寝〈や〉。早う寝〈や〉/浄瑠璃・曾根崎心中」「さあ,これからは手前の手を尋常に見せ〈や〉/洒落本・傾城買二筋道」
→やる(助動)
や
や
(1)五十音図ヤ行第一段の仮名。硬口蓋と前舌との間を狭めて発する半母音と後舌の広母音とから成る音節。
(2)平仮名「や」は「也」の草体。片仮名「ヤ」は「也」の草体の楷書化。
や
や (助動)(やろ・やつ・や・や・○・○)
断定の助動詞「じゃ」の変化した形。関西を中心とした西日本で用いられる。「どない〈や〉ねん」「そういうこと〈やっ〉た」「暑い日〈や〉なあ」
→じゃ
や
や 【弥】 (副)
〔「や(八)」と同源〕
状態や事柄の程度がよりはなはだしいさまを表す。いよいよ。ますます。「下堅く―堅く取らせ秀罇(ホダリ)取らす子/古事記(下)」
や
や【野に下る】
resign one's office;go out of office.
や
や【矢】
an arrow.→英和
〜を射る shoot an arrow <at> .〜をつがえる fix an arrow <to the bow> .〜のように straight[swift]as an arrow.→英和
〜の催促をする press <a person> hard <for> .〜も楯もたまらない cannot wait[be dying] <to do> .
や
や【輻】
a spoke (車輪の).→英和
や
や [1] 【輻】
車輪の轂(コシキ)と周りの輪をつないで,放射状に並ぶ細長い棒。スポーク。
や
や
■一■ (副助)
体言およびそれに準ずる語に付く。「…やもしれない」の形で,軽い疑いの意を表す。「近いうちに大地震がある―も知れない」
■二■ (並立助)
体言および準体助詞「の」に付く。事物をあれこれ並べ挙げるのに用いる。「…や…や」「…や…や…など」「…や…」などの形で用いられる。「あれ―これ―と大さわぎでした」「山―海は人でいっぱいだ」「君の―僕のが佳作に入ったよ」「花―蝶―と書けばこそあらめ/源氏(夕霧)」
■三■ (接助)
動詞および助動詞「れる・られる」「せる・させる」の終止形に付く。
(1)ある動作・作用が行われると同時に,他の動作・作用が行われる意を表す。…するとすぐに。「交通事故発生の報に接する―,直ちに救助に向かった」
(2)「…やいなや」の形で慣用的に用いられることが多い。「テーブルにつく―いなや,すぐに食べはじめた」「夏休みにはいる―いなや,海へ山へとどっと人がくり出した」
■四■ (終助)
文末にあって,形容詞および形容詞型活用の助動詞や助動詞「う・よう」の終止形,動詞および動詞型活用の助動詞の命令形に付く。
(1)命令・勧誘・希望表現などに用いられ,話し手がその事態の実現を望むという気持ちを表す。「まあ,しばらく様子をみろ―」「早くしよう―」「もう帰ろう―」「日曜日ぐらい休みたい―」
(2)軽く言い放つような気持ち,または,なげやりな気持ちを表す。「まあ,いい―」「今さらどうしようもない―」
■五■ (間投助)
(1)文中にあって,体言・副詞などに付く。
(ア)人を表す語に付いて呼び掛けを表す。「花子―,ちょっとここへおいで」「おばあさん―,せがれから手紙が来たよ」
(イ)副詞に付いて意味を強める。「またも―失敗に終わった」「まして―,相手は専門家だから太刀打ちができない」
(2)文中または文末にあって種々の語に付く。
(ア)感動・詠嘆を表す。現代語では文末用法のみ。「わあ,遊んで暮らせるなんてすばらしい―」「我はも―安見児得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり/万葉 95」「すべて神の社(ヤシロ)こそ捨てがたくなまめかしきものなれ―/徒然 24」
(イ)(文中に用いて)ことばの調子を整える。「ほととぎす鳴く―さ月のあやめぐさあやめも知らぬ恋もするかな/古今(恋一)」
■六■ (係助)
種々の語に付く。
(1)文中にあって係りとなり,文末の活用語を連体形で結ぶ。
(ア)疑問の意を表す。「秋―来る露―まがふと思ふまで/伊勢 16」
(イ)反語・反問の意を表す。…ではないか。「秋の田の穂の上を照らす稲妻の光のまにも我―わするる/古今(恋一)」
(2)文末にあって,活用語の終止形・已然形に付く。
(ア)疑問の意を表す。「名にし負はばいざ事問はむ都鳥わが思ふ人はあり―なし―と/伊勢 9」
(イ)反語の意を表す。「大君は千歳にまさむ白雲も三船の山に絶ゆる日あらめ―/万葉 243」
や
や [1] 【八】
〔「よ(四)」の母音交替形で,倍数を表す〕
(1)はち。やっつ。「いつ,む,なな,―」
(2)はち。名詞の上に付いて複合語を作る。「―歳(トセ)」
(3)名詞の上に付いて数の多いことを表す。「―重(ヤエ)」「―千代(ヤチヨ)」「―雲(ヤクモ)立つ」「―衢(ヤチマタ)」
や
や(あ)
[感動]Oh!/Ah!/Dear me!/ <米話> O,Boy!/[呼びかけ]Hallo[Hello]!/ <話> Hi!
や
や (接尾)
〔上代語〕
状態を表す造語要素に付いて,そういう感じである意を表す。「にこ―」「なご―」
や
や 【野】 [1]
■一■ (名)
(1)平らで広がった地。の。のはら。「未開の―」
(2)官途につかないこと。民間。「―に下る」
■二■ (形動ナリ)
洗練されていないさま。素朴なさま。「気韻の―なるに失して/小説神髄(逍遥)」
や
や (係助)
口頭語で,係助詞「は」がなまったもの。「誰も来(キ)―しない(こ―しない)」「霧で何も見え―しない」
や=でも鉄砲(テツポウ)でも持って来い
――でも鉄砲(テツポウ)でも持って来い
どんな手段で攻められても受けて立つ。固い決意で事に当たる時や自暴自棄の時などに用いる。
や=に下(クダ)る
――に下(クダ)・る
官職を退いて民間の生活にはいる。下野(ゲヤ)する。
や=に遺賢(イケン)無し
――に遺賢(イケン)無し
〔書経(大禹謨)〕
民間に埋もれている賢人はいない。すぐれた人物が登用されて政治を行い,国家が安定しているさまをいう。
や=の催促
――の催促
たて続けのきびしい催促。矢継ぎ早の催促。
や=の如(ゴト)し
――の如(ゴト)し
非常に速いこと。また,非常に速く過ぎ去ることのたとえ。「光陰―」
や=も盾(タテ)もたまらず
――も盾(タテ)もたまらず
ある事をしたいという気持ちを抑えとどめることができない。
や=を向ける
――を向・ける
攻撃の的(マト)とする。「非難の―・ける」
や=を矧(ハ)ぐ
――を矧(ハ)・ぐ
□一□〔「はぐ」は四段〕
矢竹に羽をつけて矢を作る。「矢部(ヤハギベ)をして―・がしむ/日本書紀(綏靖訓)」
□二□〔「はぐ」は下二段〕
弓に矢をつがえる。「―・げ太刀長刀を構へて/義経記 5」
やあ
やあ [1] 【八】
「や(八)」の長音化した語。数を数える時に用いる。「いつ,む,なな,―」
やあ
やあ [1] (感)
(1)感動・驚きの時に発する語。おお。「―,これはおめずらしい」
(2)呼び掛けの語。「―,こんにちは」
(3)力を入れる時の掛け声。「えい,―」
(4)応答の語。はい。ええ。「『あれへしたたか酔うて参る。やいやいやいやい』『―』/狂言・素襖落(虎寛本)」
やあい
やあい (終助)
〔終助詞「やい」の転。中世後期以降の語〕
文末にあって,体言や動詞の終止形・命令形に付く。
(1)呼び掛けるのに用いる。大声で遠くにいる者に言う場合などに多く用いる。「市太郎―」「早く戻って来い―」
(2)相手に対し,強く言い放つ時に用いる。親しみや軽蔑の意をこめて言う場合などに多く用いる。「よせ―」「よく聞け―,物うりよ/狂言・連歌十徳(天正本)」
やあい
やあい [1] (感)
〔「やい」の転〕
(1)遠くの人に呼び掛ける語。
(2)はやしたてる時に発する語。「―,弱虫」
やあがる
やあがる (助動)(やあがら・やあがり(やあがつ)・やあがる・やあがる・やあがれ・やあがれ)
〔「やがる」の転。近世江戸語〕
動詞の連用形に助動詞「やがる」が付いた時,その連用形の末尾と「やがる」の「や」とが融合して拗長音となったもの。「うせやがる」→「うしゃあがる」,「はやしやがる」→「はやしゃあがる」の類。「ちくしやうめ,気のきかねえ所にうし〈やあがる〉/滑稽本・浮世風呂(前)」「琉球芋なら一本十六文(ソクモン)宛もしべいといふ角を二本生(ハヤ)し〈やあがつ〉て/滑稽本・浮世床(初)」
〔現代語でも,男性のぞんざいな調子の会話において用いられることがある〕
→やがる(助動)
やあやあ
やあやあ [1] (感)
(1)軽い挨拶(アイサツ)の語。「―,しばらく」
(2)軽い驚きを表す語。「―,是はいかな事/狂言・引敷聟」
(3)注意をひいたり,名乗りをあげたりする時に発する語。「―,…あれは烏ぢや/狂言・柿山伏(虎寛本)」
(4)応答の語。「『いやなうなう,しし申し』『―,こちの事で御座るか』/狂言・三人夫(虎寛本)」
(5)気合を入れるために発する語。「襟を取りて押し合ふ。―,―/狂言・文山賊(虎寛本)」
やあやあ
やあやあ
[呼びかけ]⇒や(あ).